JP2018525132A - 安定化機構を有する関節運動式外科用デバイス及びローダ - Google Patents

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Abstract

外科用のデバイス及び方法が記載される。ローディングデバイスは、ハウジング(208)から遠位側に延びる細長シャフト(202)を含み得、ヒンジ(205)は、細長シャフトと関節運動式遠位部分(204)との間に配設され得る。関節運動式遠位部分(204)は、外科用デバイス上にロードされるエンドエフェクタを保持し得る。ローディングデバイスは、ヒンジに形成された対応する凹部(285)内に着座する突出部を有するワッシャ(290、292)など、遠位部分を細長シャフトに対して特定の角度位置に安定化及び保持するための機構を有し得る。遠位部分の関節運動の間、関節運動ラック(268)が前進され得るが、それによってワッシャ上の突出部が変形され得る。ワッシャは回転し、次の角度位置で凹部内に着座し、関節運動の程度を変化させ得る。変形式ワッシャ及びそれに対応する凹部は、関節運動式遠位部分を所望の角度位置に保持する付勢力を加え得る。

Description

(関連出願の相互参照)
本願は、その開示内容が参照によって本明細書にすべて組み込まれる、2015年8月26日出願の米国特許出願第14/836,069号、名称「Surgical Device Having Actuator Biasing and Locking Features」に関する。
(発明の分野)
本願は、安定化機構を有する関節運動式外科用デバイス及びローダに関する。
外科手術は、広範な疾患、病気、及び傷害を処置及び治療するためにしばしば用いられる。手術ではしばしば、開放手術又は内視鏡手術によって内部組織にアクセスする必要がある。「内視鏡の」なる用語は、腹腔鏡手術、関節鏡手術、自然孔管腔内手術、及び自然孔経管腔手術などのあらゆる種類の低侵襲外科手術のことを指す。
内視鏡手術には、従来の開腹外科手術と比べて多数の優位点がある。例えば、外傷が少ない、回復が早い、感染の危険性が少ない、及び傷痕が小さいなどである。内視鏡手術は、目的とする外科手術を行うのに適当な空間を与えるための、二酸化炭素又は生理食塩水などの、吹送流体が体腔内に存在する状態でしばしば行なわれる。吹送された体腔は一般に圧力下にあり、ときに気腹状態にあると称される。気腹状態を維持しながら患者の内部組織を操作するために、外科用アクセスデバイスがしばしば用いられる。例えば、内視鏡手術器具を通過させるポートを設けるためにトロカールがしばしば用いられる。トロカールは一般的に、器具がトロカール内に配置されている間、吹送流体が逃げることを防止する器具シールを有している。
様々な外科用器具が、内視鏡的外科手技の間に組織を操作するように構成され得る。いくつかの外科用器具は、ハウジング又はハンドル部分と、細長シャフトと、その細長シャフトに選択的に結合され得るエンドエフェクタとを有し得る。いくつかの態様では、エンドエフェクタは、「モジュール式」であってもよく、すなわち、選択的にシャフトに取り付けられたりシャフトから取り外されたりし得る。エンドエフェクタのモジュール性はデバイスの汎用性を改善し得るが、外科用デバイスにエンドエフェクタをロードすることが困難となり得る。いくつかの例では、外科用器具にエンドエフェクタを送達するために、エンドエフェクタを操作する外科用器具から分離したローディングデバイスが使用される。特定のローディングデバイスは、ローディングプロセスの間にエンドエフェクタを固定位置に保持する関節運動式遠位部分を有するように設計される。しかしながら、エンドエフェクタ及びローディングデバイスの遠位部分は、エンドエフェクタがロードされる外科用デバイスのシャフトに対して不所望に移動し得る。また更に、いくつかの外科手技の間、ローダの細長シャフト及び/又はエンドエフェクタがロードされている器具のシャフトに対してローダの関節運動式遠位部分の角度を調節することが望まれ得る。既存のローディングデバイスは通常、ケーブル/ワイヤを引っ張ってローダの遠位部分を関節運動させるケーブル又はワイヤベースの関節運動システムを含み、これらのケーブル/ワイヤベースのシステムは、エンドエフェクタとそのエンドエフェクタがロードされている外科用デバイスのシャフトとの間に不所望な相対運動を引き起こし得る。これにより、外科用デバイスの遠位端部の上にエンドエフェクタを取り付けること、及びローディングデバイスからエンドエフェクタを引き抜くことが困難となり得る。実際に、いくつかの例では、ユーザはエンドエフェクタが適切にロードされていると考え、外科用デバイスがローダから離された後になって、エンドエフェクタとデバイスが適切に整列されておらず、そのためエンドエフェクタがデバイスに適切に固定されていなかったことに気が付くことになり得る。
したがって、安定化機構を有する関節運動式外科用デバイス及びローダが必要とされている。
外科用デバイス上へのエンドエフェクタのローディングを容易にする安定化機構を有するエンドエフェクタ送達デバイスが提供される。例示的な一実施形態では、エンドエフェクタ送達デバイスは、細長シャフトを含み、細長シャフトはその長さに沿って延びるルーメンを中に形成されている。関節運動ラックが、細長シャフトのルーメンの少なくとも一部分を通って延び得るが、その関節運動ラックはその上に歯を形成されたものである。送達デバイスは、細長シャフトの遠位端部に結合された関節運動式送達端部を有し得、関節運動式送達端部はヒンジを有し、関節運動式送達端部の遠位部分はそのヒンジにおいて関節運動式送達端部の近位部分に対して旋回するように構成される。関節運動式送達端部の遠位部分は、エンドエフェクタを解放可能に保持するように構成され得る。送達デバイスは、関節運動ラックの歯と噛み合わされた歯を有するピニオンを含み得るが、そのピニオンは、細長シャフトを通って延びる長手方向軸線に沿った関節運動ラックの並進がピニオンを回転させて関節運動式送達端部と細長シャフトとの間の角度を変化させるように、ヒンジに結合されるものである。
このデバイスは、多数の方式で異なるものとなり得る。例えば、このデバイスは、複数の突出部を外側表面上に形成された第1及び第2の変形式ワッシャを含み得るが、その複数の突出部は、関節運動式送達端部の近位部分の内側の対向表面上に形成された複数の凹部と摩擦によって係合するものである。いくつかの実施形態では、各ワッシャは、各ワッシャの外側表面に沿って離間配置された複数の突出部を含み得る。それらの複数の突出部は、関節運動ラックが前進されるとき、複数の凹部のうちの、複数の突出部が以前に係合されていた凹部に隣接する凹部に複数の突出部が摩擦によって係合するまで、複数の突出部が変形し第1及び第2のワッシャを回転させるように構成され得る。
変形式ワッシャは様々な機構を有し得る。各ワッシャは、内壁を画定する開口部をワッシャ内に形成され得るが、その内壁は、内壁から突出する複数のキーを有する。いくつかの実施形態では、ワッシャ上の複数の突出部は、関節運動式送達端部と細長シャフトとの間の角度が細長シャフトを通って延びる長手方向軸線に対して90度の最大角度を有するように、第1及び第2のワッシャの各々の外側表面の一方の半球(hemisphere)に沿って離間配置され得る。いくつかの実施形態では、第1及び第2のワッシャは弾性材料から形成され得る。
変形式ワッシャは、送達デバイス上の様々な位置に配設され得る。例えば、第1及び第2のワッシャは、細長シャフトを通って延びる長手方向軸線から偏位されてもよい。シャフトが、ピニオンを通って、また第1及び第2のワッシャを通って延び得、ピニオンを第1の方向に回転させると第1及び第2のワッシャが第1の方向に回転するように構成され得る。
エンドエフェクタ送達デバイスは、細長シャフトに対する送達端部の関節運動を容易にする機構を含んでもよい。例えば、1つ又は2つ以上の駆動ピニオンが駆動ラックの近位端部に結合されてもよく、その1つ又は2つ以上の駆動ピニオンは、駆動ラックの歯と噛み合わされる歯を有するものである。1つ又は2つ以上の駆動ピニオンが回転することにより、細長シャフトを通って延びる長手方向軸線に沿った関節運動ラックの並進が達成され得る。送達デバイスは、細長シャフトがそこから延びるハウジングを更に含んでもよく、そのハウジングは、関節運動ラックを長手方向軸線に沿って並進させるように構成されたアクチュエータを有する。
別の例示的な実施形態では、エンドエフェクタ送達デバイスは、近位端部及び遠位端部と長手方向中心軸線とを有する細長シャフトを含む。このデバイスは、近位部分と、遠位部分と、旋回軸とを有するヒンジを含み得、その旋回軸においてヒンジの遠位部分がヒンジの近位部分に対して旋回する。ヒンジの近位部分は、細長シャフトの遠位端部に結合された近位端部と、第1及び第2の対向するアームを備えた遠位端部とを有し得る。複数の突出部をワッシャの外側表面に形成された第1及び第2の変形式ワッシャが、第1及び第2の対向するアームの内側表面上に形成された複数の凹部と摩擦によって係合し得る。エンドエフェクタ送達デバイスがヒンジの遠位部分に結合され得、エンドエフェクタを解放可能に保持するように構成され得る。遠位部分が関節運動されているとき、第1及び第2の変形式ワッシャの複数の突出部のうちの少なくともいくつかが変形し、第1及び第2の対向するアームの複数の凹部のうちの異なる凹部へと移動すると、エンドエフェクタ送達端部と細長シャフトとの間の角度が変化する。
変形式ワッシャは様々な機構を有し得る。例えば、各ワッシャは、内壁を画定する開口部を中に形成され得るが、その内壁は、それから突出し内壁に沿って径方向に離間した複数のキーを有するものである。いくつかの実施形態では、ワッシャ上の複数の突出部は、ヒンジの近位部分と遠位部分との間に形成される角度がヒンジの近位部分の長手方向軸線に対して90度の最大角度を有するように、第1及び第2の変形式ワッシャの各々の外側表面の一方の半球に沿って離間され得る。
送達デバイスは、歯付きピニオンに結合された関節運動ラックを更に含み、歯付きピニオンは旋回軸に結合されており、そのため、関節運動ラックが遠位側に前進することによって、歯付きピニオン並びに第1及び第2のワッシャが旋回軸の中央回転軸線を中心として回転されて、ヒンジの近位部分と遠位部分との間の角度が調節されるようになっている。エンドエフェクタ送達デバイスは、ヒンジの遠位部分が細長シャフトと同軸となる非関節運動位置を有し得る。いくつかの実施形態では、ヒンジの遠位部分が関節運動位置にあるときに第1及び第2の変形式ワッシャによってヒンジの遠位部分に加えられる摩擦力は、遠位部分が非関節運動位置にあるときに第1及び第2の変形式ワッシャによって加えられる摩擦力よりも大きくてもよい。
例示的な外科的方法は、ラックアンドピニオンを用いて、エンドエフェクタを着脱可能に結合されたローディングデバイスの遠位部分をローディングデバイスの細長シャフトに対して関節運動させることを含む。遠位部分と細長シャフトとの間の角度は、細長シャフトとローダの遠位部分との間に結合されたヒンジ内に配設されたワッシャによって加えられる付勢力によって維持され得る。この外科的方法は、エンドエフェクタを外科用デバイス上へとロードすることを含み得る。
方法は、様々な形で異なり得る。例えば、ワッシャは、ヒンジに付勢力を加え得る複数の変形可能な突出部を外側表面上に形成され得る。いくつかの実施形態では、ヒンジに形成された複数の凹部は、付勢力が加えられたときに変形可能な突出部によって係合され得、変形可能な突出部は、遠位部分と細長シャフトとの間の角度が調節されるときに複数の凹部のうちの異なる凹部へと移動するように構成され得る。この方法は、ワッシャによって加えられた付勢力に打ち勝つのに十分な力をラックアンドピニオンを介して加えることによって、遠位部分と細長シャフトとの間に形成される角度を調節することを更に含み得る。
本開示は、以下の詳細な説明を添付図面と併せ読むことで、より完全に理解されよう。
ローディングデバイス内に収容されたエンドエフェクタを外科用デバイスにロードする前の、外科用デバイス及びローディングデバイスの例示的な実施形態の斜視図である。 図1の外科用デバイスの細長シャフトの遠位嵌合機構の側面図である。 遠位嵌合機構を通って遠位側に延びる緊塞具を有する、図2Aの遠位嵌合機構の側面図である。 図1の外科用デバイスの細長シャフトに結合され得る様々なエンドエフェクタの斜視図である。 図1の外科用デバイスの細長シャフトに結合され得る様々なエンドエフェクタの斜視図である。 図1の外科用デバイスの細長シャフトに結合され得る様々なエンドエフェクタの斜視図である。 図1の外科用デバイスの細長シャフトに結合され得る様々なエンドエフェクタの斜視図である。 図1の外科用デバイスにエンドエフェクタをロードするために使用され得る、図1のローディングデバイスの斜視図である。 図4のローディングデバイスの内部作動構成要素の斜視図である。 図5Aの関節運動制御構成要素の一部の半透明の詳細斜視図である。 図5Aのローディングデバイスの内部作動構成要素の分解図である。 図4のローディングデバイスのヒンジ部分の斜視図である。 回転式ギヤ、第1及び第2の変形式ワッシャ、並びに関節運動ラックなどの様々な安定化構成要素を示す図6Aのヒンジ部分の分解図である。 複数の突出部を上に形成された図6Bの一方の変形式ワッシャの斜視図である。 図6Bのヒンジ部分の近位カプラの斜視詳細図であり、カプラは図6Bの変形式ワッシャの突出部を受容するように構成された複数の凹部を有している。 線E−Eに沿った図6Aのカプラの横断面図であり、カプラは、第1及び第2の変形式ワッシャを保持するロッドと嵌合されている。 回転式ギヤと係合された関節運動ラックを含む、図6Bのヒンジ部分の斜視部分図である。 図1の外科用デバイスの細長シャフトに隣接して配置されかつその細長シャフトと整列された、図1のローディングデバイスの送達端部の斜視図である。 図7Aの外科用デバイスの細長シャフトにエンドエフェクタの近位端部を供するローディングデバイスの斜視図である。 図7Bのローディングデバイス上のエンドエフェクタと係合する外科用デバイスの細長シャフトの斜視図である。 ローディングデバイスの送達端部から取り外され、図7Aの外科用デバイスに結合されているエンドエフェクタの斜視図である。
以下に、本明細書で開示するデバイス及び方法の構造、機能、製造、及び使用の原理の全体的な理解が得られるように、特定の例示的な実施形態を説明する。これらの実施形態の1つ又は2つ以上の実施例が、添付の図面に示されている。当業者であれば、本明細書で具体的に説明され、かつ添付の図面に例示されるデバイス及び方法が、非限定的な例示的実施形態であること、並びに本発明の範囲が、特許請求の範囲によってのみ定義されることを理解するであろう。1つの例示的な実施形態に関連して例示又は説明される特徴は、他の実施形態の特徴と組み合わせることができる。このような修正及び変形は、本発明の範囲内に含まれるものとする。更に、各機構、様相又は工程が「第1」又は「第2」として記述されている限りにおいて、そのような数値的順序は概して任意であり、したがってそのような番号付けは互換可能となり得る。加えて、各機構が「上部」又は「下部」として記述されている限りにおいて、これらの用語は相対的なものであり、デバイス及びそれらの各構成要素の向きを限定することを意図するものではない。
外科用デバイスにエンドエフェクタをロードするように構成されたローディングデバイスについて説明する。これらのデバイスは一般に、アクチュエータを有するハウジングと、ハウジングから遠位側に延びる細長シャフトと、細長シャフトに対して様々な角度に配置され得る遠位関節運動式部分とを含む。ローディングデバイスの関節運動式遠位部分はまた、外科用デバイスにロードされるエンドエフェクタに選択的に結合されるか又は別の方式でそのエンドエフェクタを保持するように構成され得る。ローディングデバイスは、シャフトに対して特定の角度位置に遠位関節運動部分を安定化及び保持するための機構を含み得る。いくつかの実施形態では、これらの機構は、ジョイント組立体の一部など、細長シャフトに対して遠位側に配設され得る。ジョイント組立体は、ジョイント組立体に形成された対応する凹部に着座し得る突出部を有する第1及び第2の変形式ワッシャを含み得る。変形式ワッシャは、ローディングデバイスの細長シャフトに対して所望の角度位置に遠位関節運動式部分を保持し得る付勢力を加え得る。この付勢力はまた、ローダの駆動機構がユーザによって働かされるまで、外科手技の間に関節運動式遠位部分の角度が変化するのを防止し得る。ワッシャを変形させ、次の回転位置へワッシャを回転させて、ローダの細長シャフトに対する関節運動式遠位部分の角度を変化させるのに十分な力を加えるために、内部駆動機構が動作し得る。更に、ローディングデバイスは、遠位部分が関節運動されたこと、そして任意追加的に、関節運動の角度を指示する機構を含み得る。
図1は、ハウジング又はハンドル208と、それから遠位方向に延びるシャフト202とを含む例示的なエンドエフェクタローディング/送達デバイス200を示している。ローディングデバイス200は、アクチュエータ206などの1つ以上のアクチュエータによって制御される関節運動式遠位部分204(本明細書では送達端部とも呼ばれる)を有している。旋回ジョイント205が関節運動式遠位部分204をシャフト202に結合し得、管204は、ハウジング208上のアクチュエータ(複数可)と係合することによってシャフト202に対して角度をつけられ得る。以下で更に詳細に説明するように、ローダ200は、エンドエフェクタ30を解放可能に保持するように、またエンドエフェクタ30を外科用器具に差し出すように構成され得る。図示の実施形態では、エンドエフェクタ30がローディングデバイス200に結合されるとき、エンドエフェクタ30の管212はローディングデバイス200の関節運動式遠位部分204に隣接して配置される。
図1はまた、ローダ200内に配設されたエンドエフェクタ30に結合され得る例示的な外科用器具又はデバイス100を示している。デバイス100は、ハウジング又はハンドル部分102と、そのハウジング102から遠位側に延びる外側細長シャフト104とを有し得、シャフト104は、エンドエフェクタを選択的に結合するように構成された遠位端部104dを有する。細長シャフト104は、ハウジング102の遠位上方部分から延び得る。ハウジング102は、エンドエフェクタがシャフト104に結合されているときにエンドエフェクタを作動させるために、ハウジング102に対して、また固定ハンドル103に対して移動するように構成された、旋回式トリガなどの閉鎖アクチュエータ106を有し得る。
外科用デバイス100は、外科手技の間におけるデバイスの使用を容易にする様々な構成要素を含み得る。例えば、ハウジング102は、ハウジング102に対して固定された角度位置に閉鎖アクチュエータ106をロックするために選択的に作動され得るロッキングスイッチ108を含み得る。更なる例として、ハウジング102は、細長シャフト104を、したがってそれに結合されたエンドエフェクタを回転させるように構成されたノブ110を含み得る。また更には、デバイス100は中間シャフト128と内部シャフト138の両方を含み得るが、これらはそれぞれ、細長シャフト104内に配設され(図2Bに示す)、細長シャフト104に対して近位側及び遠位側に移動するように構成されたものである。以下で更に詳細に説明するように、中間シャフト128と内側シャフト138は共に、エンドエフェクタを細長シャフトに嵌合するのを支援するために使用され得る。
図2A及び図2Bは、エンドエフェクタ(図示せず)がシャフト104に嵌合され得るように細長シャフト104の遠位端部104dに配置された例示的なアタッチメント機構を含めて、シャフト104の遠位端部104dを更に詳細に示している。アタッチメント機構は、エンドエフェクタをロードするためのローディングゾーン10を形成し得る。アタッチメント機構は様々であり得るが、図示の実施形態では、円周溝126がシャフト104の遠位部分の外側表面に周りに配置され得る。第1のアーム128a及び第2のアーム128bがシャフト104の遠位端部104dから遠位側に突出し得、中間シャフト128に結合され得るか、あるいは中間シャフト128上に一体的に形成され得る。アーム128a、128bは、細長シャフト104に対して軸方向にスライド可能となり得、また間隙の中へと内側に向かって弾性的に撓曲可能となり得る。アーム128a、128bはそれぞれ、この実施形態では段付きの側方ノッチ130a、130bである嵌合機構を有し得る。
内側シャフト138(図2Bに影付きの領域として示す)の遠位先端部138dがアーム128a、128bに対して内側に配置され得、アーム128a、128bに対して軸方向にスライド可能となり得る。より具体的に言えば、内側シャフト138の遠位先端部138dは、内側シャフト138の遠位先端部138dがアーム128a、128bに対して近位側、すなわちローディングゾーン10の近位側に位置し、アーム128a、128bの内側撓曲を可能にするロック解除位置(図2Aに示す通り)と、内側シャフト138の遠位先端部138dがアーム128a、128bと整列するか又はアーム128a、128bの遠位側に位置する、すなわちローディングゾーン10と整列するか又はローディングゾーン10の遠位側に位置し、アーム128a、128bの内側撓曲を防止するロック位置(図2Bに示す通り)との間でスライドし得る。特定の態様では、内側シャフト138及びアーム128a、128bは、細長シャフト104の長手方向軸線Lに沿って独立にスライドし得る。図2Bの実施形態に示すように、内側シャフト138の遠位先端部138dはまた本明細書では、遠位先端部138dが組織を貫通し得るように先細化及び/又は先鋭化され得る緊塞先端部とも呼ばれる。図示の実施形態では、アーム128a、128bの遠位端部及び細長シャフト104の遠位端部104dは、近位側から遠位側の方向に先細となり得るが、このことは、遠位先端部138dによって形成された切開部などの切開部(図示せず)にアーム128a、138b及び細長シャフト104を通過させやすくし得る。当業者には明らかとなるように、中間シャフトの遠位先端部138dは先鋭化又は先細化される必要がなく、外側及び中間シャフトは、エンドエフェクタと嵌合するための様々なタイプのアタッチメント機構を含むことができ、テーパ、溝などを有する必要はない。
図3A〜図3Dは、器具100に取り付けられ得るエンドエフェクタの非限定的な例を示している。エンドエフェクタのすべて又は一部はキットとして提供され得るため、外科医は、特定の外科手技のために必要に応じてエンドエフェクタを交換し得る。図3Aは第1のジョー132a及び第2のジョー132bを有する両ジョー型エンドエフェクタ130を示し、図3Bは第1のジョー132a’及び第2のジョー132b’を有する切断せん断エンドエフェクタ130’を示し、図3Cは第1ジョー132a’’及び第2のジョー132b’’を有するメリーランドディセクタ(Maryland dissector)のエンドエフェクタ130’’を示し、図3Dは第1のジョー132a’’’及び第2のジョー132b’’’を有する超音波せん断エンドエフェクタ130’’’を示している。エンドエフェクタ130、130’、130’’、及び130’’’の各々は、中間シャフト及び外側シャフトのアタッチメント機構と嵌合するように構成され得る近位開口部134、134’、134’’、134’’’を形成され得る。例えば、開口部134、134’、134’’、及び134’’’は、図2A及び図2Bの第1のアーム128a及び第2のアーム128bに被さって延びるように寸法及び形状を定められ得る。図示のエンドエフェクタ130、130’、130’’、及び130’’’は協働するジョーを有しているが、エンドエフェクタ130、130’、130’’、及び130’’’はジョーを含む必要はなく、かつ/又はエフェクタはまた、フック、ナイフ、スネアなどを含んでもよい。明らかとなるように、エンドエフェクタ130、130’、130’’、及び130’’’のいずれもが、組織にエネルギーを伝達するように構成されてもよく、それらの実施形態では、外科用器具のハウジング及びシャフトは、適切なエネルギー伝達機構を有し得る。例えば、適切な電気的接続を図3Aの両ジョー型エンドエフェクタ130’に加えることができ、細長シャフト104を通って延び得る。同様に、超音波トランスデューサ及び導波管を図3Dの超音波せん断エンドエフェクタ130’’’に加えることができる。
図3A〜図3Dに示すものなどのエンドエフェクタは、様々な方式で細長シャフト104に嵌合され得る。例えば、エンドエフェクタの近位端部は細長シャフトの遠位端部に隣接して配置されてもよく、内側及び/又は中間シャフトは、細長シャフト104上の固定位置でエンドエフェクタを保持するように、またユーザが閉鎖アクチュエータ106を操作することによってエンドエフェクタのジョーを開閉できるように操作され得る。「Method for Exchanging End Effectors in Vivo」と題された米国特許出願公開第2011/0087267号及び「Surgical Device Having Actuator Biasing and Locking Features」と題され、2015年8月26日に出願された米国特許出願第14/836069号が参照によってそれらの全容を本明細書に組み込まれており、外科用デバイス100に嵌合され得る他の例示的なエンドエフェクタ、及びエンドエフェクタが外科用デバイスに嵌合され得る方式を提示している。非限定的な例として、いくつかの実施形態では、エンドエフェクタが継手(図示しないが、上記で参照した特許出願の開示に更に詳細に説明されている)の一方の端部において継手に結合され得、継手のもう一方の端部は細長シャフト104に取り付けられ得、そのため、継手はエンドエフェクタを外科用デバイス100に結合する中間部品となる。
図1のローディングデバイス200は図4に更に詳細に示されている。ローダ200は、図示のように硬質で実質的に直線状の外側シャフト202を有してもよく、あるいはシャフト202は、曲線状及び/又は軟質であってもよく、このことはシャフト202を自然開口部の中に導入するのに有益となる。関節運動式遠位部分又は送達端部204は、ローダ200のハンドル208上に配設されたスライダ206などの1つ又は2つ以上のアクチュエータによって制御され得る。明らかとなるように、遠位部分204は、手術部位の中に挿入される前に又は後に関節運動され得る。旋回ジョイント205は関節運動式遠位部分204をシャフト202に結合し得る。遠位部分204は、スライダ206を働かせ、スライダ206をハウジング208に対して移動させることによって、シャフト202に対して角度をなし得る。
前述したように、ローダ200は、エンドエフェクタ(図示せず)を中に保持するように、また図1の器具100のシャフト104の上にロードするためにエンドエフェクタを差し出すように構成され得る。明らかとなるように、図3A〜図3Dに示すエンドエフェクタを含めて、任意のエンドエフェクタが使用され得る。遠位部分204は、エンドエフェクタ(図示せず)を中に保持するための1つ又は2つ以上の係合機構(図示せず)を含み得る。この係合機構は様々であってよいが、例示的な実施形態では、複数の板ばね(図示せず)が遠位部分204内に配設されてよく、エンドエフェクタをローダ200の遠位部分204内に摩擦によって保持するようにエンドエフェクタとの締り嵌めをもたらし得る。図示の実施形態では、エンドエフェクタが遠位部分204内にローディングされると、エンドエフェクタの遠位端部が旋回ジョイント205に最も接近して配置される。この構成配置は、エンドエフェクタがローダ200の遠位部分204内に配置されているときにエンドエフェクタのジョー(図示せず)が開くのを防止する。
ローディングデバイス200のハウジング208は様々な構成を有し得る。例えば、ハウジング208は、1つ又は2つ以上の凹部を含んでもよく、かつ/又は、ユーザの手で把持しやすくするためにその近位下部表面211に沿って付形されてもよい。アクチュエータ/スライダ206はまた、その外側表面に沿って付形されてもよく、あるいは、ユーザの指及び/又は親指とスライダ206との間の摩擦を促進する1つ又は2つ以上の表面機構を有する凹部又はくぼみ207を含んでもよい。細長トラック214が、ハウジング208の中央上部表面上に形成されてもよく、スライダ206はトラック214に沿って近位側及び遠位側に移動し得る。図4に示すように、トラック214は、5つのマーキング216a、216b、216c、216d、216eなど、トラック214に沿って等間隔に離して配置された複数のマーキングを含んでもよい。図示されていないが、マーキング216a、216b、216c、216d、216eの各々は、ユーザが細長シャフト202に対する関節運動式遠位部分204の関節運動の程度を監視することを支援するようにラベル付けされてもよい。例えば、近位のマーキング216eは0度とラベル付けされてもよく、近位のマーキング216eに隣接して遠位側にある第2のマーキング216dは30度とラベル付けされてもよい。別の例として、関節運動式遠位部分が細長シャフトに対して2つの異なる方向に角度をなすように構成されるローディングデバイスでは、中央のマーキング(マーキング216cなど)が0度とラベル付けされて、遠位部分が細長シャフトと軸方向に整列されていることを示してもよい。いくつかの実施形態では、遠位部分の関節運動の程度と関節運動の方向との両方を反映するように、近位のマーキングは正の角でラベル付けされてもよく、遠位のマーキングは負の角でマーキングされてもよい。明らかとなるように、マーキングの個数、マーキング同士の具体的な間隔、及びシャフト202に対する遠位部分204の関節運動の程度は様々となり得るが、一般には、スライダ206の遠位端部206dが1つのマーキングに隣接して配置されるとき、そのマーキングが遠位部分204の関節運動の程度に対応し、かつユーザにその程度を正確に知らせるように選択され得る。
図5A〜図5Cは、ローディングデバイス200のハウジング208を更に詳細に示している。アクチュエータスライダ206から始めると、アクチュエータスライダ206は外部部分220を有し得るが、この外部部分220は、ハウジング208の外側にかつ外部に配置され、ユーザによって直接接触され得るものである。スライダ206の内部部分222は様々な内部作動構成要素と嵌合し得る。例えば、スライダ206の内部部分222は、アクチュエータラック226を間に受容し得る第1の側方凹部224と、スライダ戻り止めスプリング230と係合し得る第2の側方凹部228とを有してもよく、スライダ戻り止めスプリング230は、ローダ200の遠位部分204(図示せず)が関節運動されているときでもスライダ206をその現在の位置に摩擦によって保持するために2つの戻り止め231a、231dと係合するなど、1つ又は2つ以上の凹部と係合し得るものである。戻り止め231a、231b、231c、231d、231eが図5Cに示されているが、任意の個数の戻り止めがハウジング208内に形成されてよい。これらの凹部又は戻り止めはまた、スライダ206がトラック214に対してロックされていることを示すために、ユーザに触覚及び/又は聴覚フィードバックを提供し得る。トラック214に対するスライダ206のロックは、細長シャフト202に対する遠位部分204の漸進的な関節運動を可能にし、また、さもなければ外科手技の間に遠位部分204に力が加えられたときに生じ得る、遠位関節運動部分204の後方駆動を防止し得る。アクチュエータラック226はハウジング208内に配設されてもよく、また、外側表面のうちの少なくとも1つに歯232を形成された矩形の横断面形状を有してもよい。図5Bに示すように、アクチュエータラック226がスライダ206の第1の側方凹部224内に受容されているとき、歯232はハウジング208の下側表面に向かって方向付けられ得る。スライダ206及びアクチュエータラック226は、単体として一緒に移動し得、そのため、スライダ206をトラック214に沿って近位側/遠位側に移動させることにより、アクチュエータラック226は同じ方向に移動することになる。
アクチュエータラック226は、ローダ200の遠位部分204の関節運動を促進するように、他の関節運動構成要素と相互作用し得る。図5Aに示すように、第1の駆動ギヤ240がハウジング208内に配設され得、アクチュエータラック226と噛み合い得、第1のギヤシャフト234を中心として回転し得る。第1のギヤシャフト234は、ハウジング208内に形成された第1のシャフト用凹部236内に受容され得、かつその第1のシャフト用凹部236に対して回転し得る。第1の駆動ギヤ240は、ハウジング208を通ってかつローダ200の細長シャフト202を通って延びる長手方向中心軸線Lから横方向に偏位され得る。第1のピニオン242が第1のギヤシャフト234上の第1の駆動ギヤ240と共に回転し得、また長手方向中心軸線Lから横方向に偏位され得る。第1のピニオン242は、第2のギヤシャフト254上に配設された第2の駆動ギヤ250と噛み合い得、第2のギヤシャフト254は、ハウジング208内に形成された第2のシャフト用凹部256内に受容され、かつその第2のシャフト用凹部256に対して回転するように構成されている。第2のピニオン252が第2のギヤシャフト254上に配設され得、第2のピニオン252は第2の駆動ギヤ250と共に回転し得る。第2のピニオン252は、長手方向中心軸線Lと軸方向に整列され得、駆動ラック266上に形成された歯268と噛み合い得、そのため、ピニオン252の回転運動によってラック266は近位又は遠位方向に直線的に前進されることになる。第1の駆動ギヤ240及び第2の駆動ギヤ250は、同じ直径及び歯数を有してもよく、あるいは他の態様においては、回転が機械的に促進されるように異なる直径及び/又は歯数を有してもよい。明らかとなるように、ハウジング208内の特定のギヤ機構が異なることもある。
図5Cに示すように、ハウジング208は、内部の作動構成要素を暴露するために互いから選択的に取り外され得る第1の部分208a及び第2の部分208bを含み得る。そのような構成はまた、ハウジング208内に配設された構成要素を修理、清掃、若しくは交換すること、又は同様のことをハウジング208自体に行うのに役立つ。図5Cはまた、ローディングデバイス200の外側細長シャフト202を示しており、この外側細長シャフト202は、ハウジング208内に形成された細長開口部256内に受容され得るものであり、開口部256は長手方向中心軸線Lに沿って延びている。ラックガイド258が細長シャフト202内に配設され得、ハウジング/ハンドル部分208から遠位側に延び得る。ラックガイド258は、実質的に細長の円柱形状を有し得、この円筒形状は、ラックガイド258を細長シャフト202内に配設し、細長シャフト202に対して固定された状態に維持することを可能にしている。ラックガイド258は、長手方向の長さに沿って形成され、駆動ラック266を受容するように寸法及び形状を定められた、長方形の形状の切り抜きなどの、凹部をその上に形成され得る。駆動ラック266は、第1の側方表面上に歯(図示せず)を形成され得る。駆動ラック266が細長シャフト202とハウジング208との間に延び、細長シャフト202及びハウジング208に対して移動して、関節運動式遠位部分204(図示せず)を関節運動させ得るように、駆動ラック266は細長シャフト202よりも長くなっていてもよい。
図6A〜図6Fは、旋回ジョイント又はヒンジ205の構成要素、及びハウジング208から延びる駆動ラック266とそれら構成要素との相互作用を示している。駆動ラック266の遠位部分266dは、スライダ206(図示せず)に面しかつハウジング208(図示せず)の上部表面に面する表面上に配設された歯268を有し得る。明らかとなるように、駆動ラック266は、ハウジング208から旋回ジョイント205へと結合し得、あるいは1つ又は2つ以上の中間ロッド又はラックが細長シャフト202を通って延び、駆動ラック266をハウジング208の内部作動構成要素に動作可能に結合し得る。ラック266の遠位部分266dは、旋回ジョイント205の近位部分205pを形成するカプラ270内に形成された細長開口部267内に受容され得る。カプラ270は、近位端部270pと遠位端部270dとを有し得、カプラ270の近位端部270pは細長外部シャフト202の遠位端部202dと嵌合する。カプラ270の遠位端部270dは、実質的にU字形状の空間276をそれらの間に画定する第1のアーム部分272及び第2のアーム部分274を有し得るが、この空間は、旋回ジョイント205を中心として遠位部分204を旋回させ、遠位部分204を関節運動位置に保持する関節運動機構を受容するためのものである。例えば、関節運動機構は、改良されたスパーギヤ278(改良されたピニオン278とも呼ばれ得る)を含み得るが、このスパーギヤ278は、外周の第1の部分の周りに形成された歯280を有し、またギヤ278の外周の残りの部分の周りに形成された実質的に平面的な表面282を有するものである。スパーギヤ278の歯280は、ギヤ278の周囲の約50%〜約75%に沿って離間配置され得るが、歯がギヤ278の周囲全体に沿って形成される構成を含む他の構成も考えられる。
旋回ジョイント205は、図6B及び図6Cに示すように、第1の変形式ワッシャ290及び第2の変形式ワッシャ292を有し得、ワッシャ290、292は、ローダ200を関節運動位置に保持するために、スパーギヤ278への2次保持機構として働き得る。ワッシャ290、292はそれぞれ、それらを貫いて延びる中心開口部291、293を有し得る。複数の突出部295、297が、ワッシャ290、292の各々の外面の第1の半球の周りに形成され、その第1の半球に沿って離間配置され得、ワッシャ290、292の各々の外面の第2の半球は実質的に平面的でかつ平滑であり、いかなる突出部も持たなくてよい。図6Cに示すように、第1のワッシャ290は、平面的な部分279によって離間された突出部295を有し得、これらの部分279は、ワッシャ290の第2の半球と同じ平面にあってもよい。突出部295、297は、図示のように、実質的に三角形の横断面形状を有してもよく、あるいは様々な他の方式で付形されてもよい。突出部295、297は、カプラ270のアーム部分272、274に形成された複数の凹部(図6Dに示す複数の凹部285a、285b、285c、285d、285e、285fなど)と比べて、寸法において等しいか又はわずかに大きくてもよく、それにより、それぞれのワッシャ290、292の突出部295、297はそれぞれの凹部と摩擦によって係合し、ワッシャ290、292をアーム部分272、274に対して定位置に保持する付勢力を加えるようになる。同様に図6Cに示すように、突出部295、297は、ワッシャの内周における長手方向の高さよりも高い、それぞれのワッシャの外周における長手方向の高さを有してもよく、それによって突出部は円錐形状をなすが、この結果、突出部が対称的な形状を有する場合よりも高い付勢力が生じ得る。以下で更に詳細に説明するように、図示の実施形態においてワッシャ290、292の各々の一方の半球にのみ複数の突出部295、297が位置する構成配置により、関節運動式遠位部分204がローダ200の細長シャフト202に対して90度、関節運動することが可能となり得る。
ワッシャ290、292は、それぞれの突出部295、297を変形させるように構成された多種多様な材料から形成され得る。例えば、ワッシャ290、292は弾性材料から形成されてもよく、また1種類又は2種類以上のエラストマーを含んでもよい。ワッシャ290、292を形成するために使用される例示的な材料には、非限定的な例として、ISOPLAST(登録商標)、イソプレン、及びサントプレンが挙げられる。
図6Bに示すカプラ270を再び参照すると、開口部284、286がカプラ270の第1のアーム部分272及び第2のアーム部分274の各々に形成され得、アーム部分272、274の内側及び外側表面を通って延び得る。開口部284、286は、同様にカプラ270を通って中心に延びる長手方向中心軸線Lの下方にあるアーム部分272、274の下側部分に形成され得、そのため、開口部284、286は長手方向中心軸線Lから偏位される。開口部284、286は実質的に円形形状をなしてよく、あるいは、当業者に知られている他の方式で付形されてもよい。複数の凹部が、開口部284、286の各々の周囲全体の周りで、あるいは開口部284、286の周囲の一部分の周りで、第1のアーム部分272及び第2のアーム部分274の内側表面上に形成され得る。例えば、図6Dは、第1のワッシャの突出部を受容するように寸法及び形状を定められ構成された複数の凹部285a、285b、285c、285d、285e、285fを有する第1のアーム部分272を示している。第2のアーム部分274は、第1のアーム部分272と同一の複数の凹部を有し得る(第2のアーム部分274上の複数の凹部は図6Dでは表されない)。第2のアーム部分274上の複数の凹部は、第2のワッシャの突出部と噛み合い得る。複数の凹部がカプラ270の下側部分に形成され得る。ワッシャ290、292の各々の上に形成された突出部と同じ数の凹部が存在してもよく、あるいは突出部の個数よりも多い凹部が存在してもよい。より多数の凹部が存在する実施形態では、これにより、それぞれのワッシャ290、292は、遠位関節運動式部分204がローダ200の細長シャフト202と軸方向に整列される第1の休止位置にワッシャ290、292が位置するときと同じ付勢力を用いて、ある角度で関節運動式遠位部分を保持することが可能となる。他の実施形態では、カプラ270の第1のアーム部分272及び第2のアーム部分274は、複数の凹部を含む必要がなく、その代わりに、ワッシャ290、292の突出部295、297は、細長シャフト202に対する関節運動部分204の所望の配置を維持するのに十分な摩擦力が突出部295、297とアーム部分272、274の表面及び/又は表面機構との間に生成された状態で、アーム部分272、274上に形成された他の表面機構と、かつ/又はアーム部分272、274のうちの比較的平滑な表面と直接係合し得る。凹部はまた、ワッシャ290、292の突出部295、297が次の回転位置において凹部のうちの1つ又は2つ以上と係合したことに関する触覚フィードバックをユーザに与え得る。
ワッシャ290、292及びスパーギヤ278は、図6Eに示すように、カプラ270の第1のアーム部分272と第2のアーム部分274との間に配置され得る。それらのそれぞれの中央開口部は、アーム部分272、274に形成された開口部284、286と軸方向に整列され得、スパーギヤ278は、第1のワッシャ290と第2のワッシャ292との間に配置され得る。ロッド又はピン289が、第1のアーム部分272の開口部284を通して、第1のワッシャ290及び第2のワッシャ292並びにスパーギヤ278の中央開口部を通して、また第2のアーム部分274の開口部286を通して挿入され得る。ロッド289はしたがって、これらの関節運動構成要素をカプラ270に噛み合わせ、旋回ジョイント205の旋回軸として働き得る。図6Aに最良に示すように、ロッド289及びワッシャ290、292は、長手方向中心軸線Lから偏位され、長手方向中心軸線Lの下方に配置され得る。ロッド289は、その外側表面に沿って形成された複数のキー299を含み得るが、それらのキー299は、ワッシャ290、292の各々の内壁上に形成された対応する凹部と嵌合し得(図6Cは、ワッシャ290の開口部291の内壁上の平面的な部分283及び突出部281を示している)、そのため、ロッド289を回転させると、それに対応してワッシャ290、292の各々が回転することになる。
図6A及び図6Bに示すように、旋回ジョイント205の遠位部分205dは、スパーギヤ278及び変形式ワッシャ290、292が回転されるときに旋回し得る第1及び第2の旋回式ヒンジ部分を有してもよい。例えば、第1のヒンジ部分249及び第2のヒンジ部分251は分離可能であってもよく、並んだ関係で配置されるとき、実質的に円筒状の形状を有し得る。第1ヒンジ部分249及び第2のヒンジ部分251は、カプラ270の第1のアーム部分272と第2のアーム部分274との間の空間276内に受容され得る。第1のヒンジ部分249及び第2のヒンジ部分251はそれぞれ、駆動ラック266を受容するように構成された側方の平面的表面253、255を中に形成され得る。第1のヒンジ部分249及び第2のヒンジ部分251の各々は、その近位部分に開口部(図示せず)を形成され得るが、その開口部は、第1のヒンジ部分249及び第2のヒンジ部分251を通って延び、それぞれのヒンジ部分の外側及び内側表面に対して垂直である。これらの開口部は、それぞれのヒンジ部分249、251との一定の嵌合関係をなして第1のワッシャ290及び第2のワッシャ292の一方に係合するように構成され得、そのため、ワッシャ290、292が回転すると、それに対応してヒンジ部分249、251がカプラ270に対して旋回することになる。
第1のヒンジ部分249及び第2のヒンジ部分251は、様々な構成要素と嵌合して関節運動式遠位部分204を形成するように構成され得る。図示の実施形態では、第1のヒンジ部分249及び第2のヒンジ部分251の各々の遠位部分はそれぞれ突出部257、259を有し得、それらの突出部257、259は、エンドエフェクタ(図示せず)の遠位端部上に形成された対応するスロットと嵌合するように構成される。図示の実施形態では、ヒンジ部分249、251の突出部257、259は、2つのL字形状のスロット(図6Aに示す第1のスロット263及び図では隠れているヒンジ部分249の第2のスロット)を有する管261と嵌合してバイオネット連結を形成する。明らかとなるように、スナップ連結、ねじ連結など、様々な他のタイプの嵌合機構がヒンジ部分249、251を管261に結合するために使用され得る。図示の実施形態では、管261はエンドエフェクタ(図示せず)に結合し得、管261とエンドエフェクタはローダ200の遠位関節運動式部分204を形成し得る。
図6Fは、関節運動機構のうちの、駆動ラック266、第2のヒンジ部分251、及び管261を含む部分を示している(ローダ200の細長シャフト202、カプラ270、及び第1のヒンジ部分249は、図では隠れている)。駆動ラック266の遠位部分266dは、スパーギヤ278の歯280と噛み合い得る。スパーギヤ278の平面的表面282は、第2のヒンジ部分251に形成されたストッパ251sと接触し得、ストッパ251sは、第2のヒンジ部分251の凹部253の遠位表面に沿って画定されている。第1のヒンジ部分249は対応するストッパ(図示せず)を含み得る。この構成では、駆動ラック266の歯268がスパーギヤ278の歯280と係合し噛み合うため、駆動ラック266の近位/遠位移動によってスパーギヤ278を回転させることが可能となる。ヒンジ部分249、251のストッパがスパーギヤ278の平面的表面282と接触するため、スパーギヤ278が回転すると、それに対応してヒンジ部分249、251の回転が生じ得る。駆動ラック266が近位側に移動すると、スパーギヤ278は反時計方向Dに回転し得るが、駆動ラック266が遠位側に移動すると、スパーギヤ278は長手方向軸線Lに対して時計方向Dに回転し得る。このことは、第1のワッシャ290及び第2のワッシャ292の対応する回転を引き起こし得る。第1のワッシャ290及び第2のワッシャ292は第1のヒンジ部分249及び第2のヒンジ部分251に対して固定されているため、ワッシャの回転は、その回転方向に第1のヒンジ部分249及び第2のヒンジ部分251を細長シャフト202に対して旋回させ得る。管261は、第2のヒンジ部分251の突出部259を受容するスロット263によって、第2のヒンジ部分251に結合され、第2のヒンジ部分251の遠位側に配置され得る。管261はまた、この固定された嵌合関係により、第1のヒンジ部分259及び第2のヒンジ部分261と共に旋回し得る。
外科手技を実施するための方法は、図7Aに示すように、第1の切開部300に外科用器具100の細長シャフト104を通すことを含み得る。第1の切開部300は、内側シャフト(図示せず)の遠位緊塞先端部で形成された穿刺部によって少なくとも部分的に形成される経皮的な切開部であってもよく、あるいは切開部は別個の器具を使用して形成されてもよい。細長シャフト104は組織壁302の切開部300を通過する。エンドエフェクタは、キットとして提供される複数のエンドエフェクタから選択され得(以下の説明ではエンドエフェクタ130について述べるが、任意のエンドエフェクタが使用され得る)、ローディングプロセスは図7Aの通りに開始され得る。エンドエフェクタ130は、生体外でローダ200の遠位端部の中へとロードされ得る。この例では、エンドエフェクタ130は、組織把持ジョーを有しているが、前述のように、様々な他のエンドエフェクタも使用され得る。エンドエフェクタ130を中にロードされたローダ200の遠位端部は、図示のように組織壁402に形成された第2の切開部400に通され得る。第2の切開部400もまた、第1の切開部300から離間配置された経皮的な切開部であってよい。気腹術が望まれる場合、切開部300、400は、各切開部内にトロカールを配置し、そのトロカールを通して外科用器具100又はローダ200を挿入することなどによって、器具のシールを有し得る。他の実施形態では、トロカールが使用される必要はなく、その代わりに、組織の復元力によって、別個のトロカール又はシーリングデバイスの助けなしに、器具100、200のシャフト104、202の周りにシールが形成され得る。
組織壁の解剖学的構造は外科手技により異なるが、いくつかの非限定的な例には、腹部、胸腔、又は骨盤の中へと延びる経皮的切開部が含まれる。切開部300、400は、切断又は穿刺器具を用いて形成され得るものであり、通常は互いから離間される。組織壁302、402は同じ解剖学的構造であっても、異なる解剖学的構造であってもよい。例えば、組織壁302、402の両方が腹壁であってもよい。別の例では、組織壁は自然孔からアクセスされる臓器(例えば、胃、大腸、食道など)であってもよく、一方で組織壁の切開は経皮的なものであってもよい。更に別の例では、第1の切開部300が腹部へのアクセスを供してもよく、一方で第2の切開部400が骨盤へのアクセスを供してもよい。外科用エンドエフェクタ130は、器具100の細長シャフト104の遠位端部に設けられたアタッチメント機構/ローディングゾーンに対して、選択的に、生体内で取り付け可能かつ生体内で取り外し可能となり得る。生体内での取り付けのために、ローダ200は、外科用器具100への取り付け及び外科用器具100からの取り外しの間、エンドエフェクタ130を保持し得る。
ローダ200の遠位部分204は通常、シャフト202と一直線にある切開部に通して導入及び除去され、次いで、エンドエフェクタ130を外科用器具100のシャフト104と整列させるために生体内でジョイント205を中心として関節運動される。別の実施形態では、エンドエフェクタ130は、シャフト104の遠位端部104dへと生体外でロードされ、次いで、第1の切開部300に通して手術野へと導入され得る。両方の例において、遠位部分204がローダ200の細長シャフト202に対して角度をつけられるときにも、1つ又は2つ以上の係合機構217がエンドエフェクタ130の遠位端部(図示せず)を関節運動式遠位部分204に対して固定位置に保持し得る。
ローダ200の遠位部分204を関節運動させるために、ユーザはローディングデバイス200のハウジング208上のアクチュエータ206を働かせることができ、また、スライダの戻り止めスプリング230が1つ又は2つ以上の凹部と係合する(ハウジング208の内側表面上に形成された戻り止め231a、231b、231c、231d、231eのうちの2つを係合させるなど)まで、アクチュエータ206をトラック214に沿って近位側又は遠位側に移動させ得る。戻り止めと係合する戻り止めスプリング230は、摩擦によってスライダ206を現在の位置に保持し得る。この第1の方向におけるスライダ206の移動は、同じ第1の方向におけるアクチュエータラック226のそれに対応した移動を引き起こし得る。例えば、スライダ206及びアクチュエータラック226の遠位側への移動は、第1のギヤ240及び第1のピニオン242を時計方向に回転させ得、また第2のギヤ250及び第2のピニオン252を反時計方向に回転させ得る。第2のピニオン252は駆動ラック266の歯268と接触するため、第2のピニオン252の反時計方向回転は、駆動ラック266を遠位側に駆動することになる。
駆動ラック266の遠位並進は、スパーギヤ278を時計方向に回転させ得る。スパーギヤ278の平面的表面282は、第1のヒンジ部分249及び第2のヒンジ部分251の各々のストッパ(図6Eに示すストッパ251sなど)との接触を維持し得る。駆動ラック266からの力及びスパーギヤ278とヒンジ部分249、251との間の接触は最終的に、ワッシャ290、292上の突出部295、297を変形させて、ワッシャ290、292を反時計方向に回転させ、次の回転位置において突出部295、297をカプラ270に形成された凹部に着座させ得る。これにより、ヒンジ部分249、251及び関節運動式遠位部分204は、図6Eに示すように、旋回ジョイント205を中心として時計方向Dに旋回され得る。
同様に、トラック214に沿ったスライダ206の並進は、図6Eに示すように、ヒンジ部分249、251及び関節運動式遠位部分204を方向Dに旋回させ得る。より具体的に言えば、スライダ206の近位側への移動は、第1のギヤ240及び第1のピニオン242を反時計方向に回転させ得る。このことが第2のギヤ250及び第2のピニオン252を時計方向に回転させ得、第2のピニオン252は駆動ラック266を近位側に移動させ得る。駆動ラック266はスパーギヤ278上の歯280と噛み合わされるため、ワッシャ290、292上の突出部295、297からの付勢力が克服されると、スパーギヤ278は反時計方向に回転し、ワッシャ290、292の突出部295、297がカプラ270に形成された凹部に次の回転位置において着座するまで、スパーギヤ278及びワッシャ290、292を反時計方向Dに回転させる。
ローダ200の遠位部分204は、図7Bに示すように、エンドエフェクタ130と外科用器具100のアタッチメント機構とを整列させるように、スライダ206を近位側又は遠位側にトラック214に沿って必要に応じて移動させることによって、ローダ200のシャフト202に対して関節運動され得る。外科用デバイス100は、ロード準備完了位置に移動され得、外科用デバイス100のシャフト104の遠位端部104dは、図7Cに示すようにシャフト104の遠位端部がローダ200の遠位部分204に配設されるまで、エンドエフェクタ130の近位端部に向かって遠位側に前進され得る。アーム128a、128bは、エンドエフェクタの管212の内側に適合し得るより小さな寸法の輪郭を生じるように、内側に撓曲し得る。そのすべての内容が参照によって既に本明細書に組み込まれている、「Method for Exchanging End Effectors in Vivo」と題された米国特許出願公開第2011/0087267号、及び「Surgical Device Having Actuator Biasing and Locking Features」と題された米国特許出願第14/836,069号に更に詳細に記載されているように、エンドエフェクタ130がシャフト104上に配設され、アーム128a、128bと係合した後、エンドエフェクタ130は、アーム128a、128bが径方向外向きに移動することによって、例えば、内側シャフト138を遠位側に中間シャフト128に通すことによって、シャフト104の上にロックする。エンドエフェクタ130がここではデバイス100に結合されているため、デバイス100はここでは作動準備完了位置にある。図7Dのように、係合機構217をエンドエフェクタ130から解放するために、またエンドエフェクタ130をローダ200から引き抜くために、エンドエフェクタ130がデバイス100に取り付けられた状態で、デバイス100のハウジング102に近位方向に力が加えられ得る。次いで、ハウジング102の閉鎖アクチュエータ106を作動させて(例えば、閉鎖アクチュエータをハウジング102に向かって又はハウジング102から離して移動させて)エンドエフェクタ130を動作させること、例えば旋回ジョーを開閉させることによって、デバイス100を使用して組織が操作され得る。
一実施形態では、ローダ200は、ハウジング208及び細長シャフト202を近位側に引き抜くことによって、手術野から取り除かれ得るが、これによって自動的に、関節運動式遠位部分204は第2の関節運動位置から第1の休止位置へと移動され得る。すなわち、ローディングデバイス200が患者の身体から引き抜かれるとき、解剖学的構造及び/又は切開部を通って延びるトロカールは、ワッシャ290、292によって加えられる付勢力を克服し得、また、遠位関節運動部分204を再び旋回させて、遠位関節運動部分204がローダ200の細長シャフト202と同軸となる休止位置へと戻し得る。他の実施形態では、ユーザは、アクチュエータ206を引っ込めることによって、遠位部分204を手動で関節運動させて0度の送達位置へと戻し得る。
外科用デバイス100を使用する外科手技が完了した後、エンドエフェクタ130は、外科用デバイス100のシャフト104から生体外又は生体内で取り外され得る。ローダ200が既に取り出されている場合、ローダ200は、エンドエフェクタ130の生体内での取り外しを可能にするために、第2の切開部に通して手術野の中へと再導入され得る。遠位関節運動部分が手術部位にある状態で、ローディングデバイス200のアクチュエータ206は、ローダ200の細長シャフト202に対する関節運動式遠位部分の角度を変化させるように働かされ得る。エンドエフェクタ130の遠位端部は、ローダ200の遠位端部内に挿入して着座され得、内側シャフト138及びアーム128a、128bはそのロック解除位置へと近位側に移動され得る。エンドエフェクタ130は、係合機構(図示せず)によってローダ200内に保持され得、シャフト104の遠位端部は次いで引き抜かれて、エンドエフェクタ130がローダ200内に残され、それによってエンドエフェクタ130が外科用器具100から取り外され得る。エンドエフェクタ130を中に配設されたローダ200は手術野から取り除かれ得る。異なるエンドエフェクタ130が次いでローダ200の中に挿入され、次いで、上記で説明した工程を用いて外科用器具100に取り付けられ得るか、あるいは外科用器具100は手術野から引き抜かれ得る。
当業者であれば、本発明には従来の内視鏡装置及び開放手術装置における用途、並びにロボット支援手術における用途があることは認識されるところであろう。
本明細書に開示されるデバイスは、1回の使用後に廃棄されるように設計することができ、又は複数回使用されるように設計することができる。しかしながら、いずれの場合も、本デバイスは、少なくとも1回の使用後に再使用のために再調整することができる。再調整には、デバイスの分解工程、それに続く特定の部品の洗浄工程又は交換工程、及びその後の再組立工程の任意の組み合わせを含むことができる。特に、デバイスは分解することができ、デバイスの任意の数の特定の部品又は部分を、任意の組み合わせで選択的に交換するか又は取り外すことができる。特定の部分を洗浄及び/又は交換した後、デバイスを後の使用のために、再調整施設で、又は外科処置の直前に外科チームによって再組立てすることができる。当業者であれば、デバイスの再調整が、分解、洗浄/交換、及び再組立のための様々な技術を利用できることを理解するであろう。かかる技術の使用、及び結果として得られる再調整されたデバイスは、すべて本発明の範囲内にある。
好ましくは、本明細書に記載の器具は、手術前に処理される。最初に、新しい又は使用済みの器具を入手し、必要であれば洗浄する。次いで、器具を滅菌することができる。1つの滅菌技術では、器具は、プラスチックバッグ又はTYVEK(登録商標)バッグなど、閉鎖され密封された容器に入れられる。次に、容器及びその内容物は、γ線、X線、又は高エネルギー電子などの、容器を貫通できる放射線場の中に設置される。放射線は、器具上又は容器内の細菌を死滅させる。この後、滅菌された器具を滅菌容器内で保管することができる。密封された容器は、医療設備において開封されるまで器具を滅菌状態に保つ。
デバイスは滅菌されることが好ましい。これは、β線又はγ線、酸化エチレン、蒸気を含む、当業者に既知のあらゆる方法によって行うことができる。
当業者には、上述の実施形態に基づいた本発明の更なる特徴及び利点が認識されよう。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲によって示される場合を除き、具体的に示され説明される内容により限定されるものではない。本明細書に引用されるすべての刊行物及び参照文献はそれらの全容を参照によって本明細書に明示的に援用するものである。
〔実施の態様〕
(1) エンドエフェクタ送達デバイスであって、
細長シャフトであって、その長さに沿って延びるルーメンを中に形成された細長シャフトと、
前記細長シャフトの前記ルーメンの少なくとも一部分を通って延びる関節運動ラックであって、その上に歯を形成された関節運動ラックと、
前記細長シャフトの遠位端部に結合された関節運動式送達端部であって、前記関節運動式送達端部の遠位部分が前記関節運動式送達端部の近位部分に対して旋回するように構成されるヒンジを有し、前記関節運動式送達端部の前記遠位部分はエンドエフェクタを解放可能に保持するように構成された、関節運動式送達端部と、
前記関節運動ラックの前記歯と噛み合わされた歯を有するピニオンであって、前記細長シャフトを通って延びる長手方向軸線に沿った前記関節運動ラックの並進が前記ピニオンを回転させて前記関節運動式送達端部と前記細長シャフトとの間の角度を変化させるように、前記ヒンジに結合されたピニオンと、を備える、エンドエフェクタ送達デバイス。
(2) 複数の突出部を外側表面上に形成された第1及び第2の変形式ワッシャを更に備え、前記複数の突出部は、前記関節運動式送達端部の前記近位部分の内側の対向表面上に形成された複数の凹部と摩擦によって係合する、実施態様1に記載のデバイス。
(3) 各ワッシャは、内壁を画定する開口部を中に形成され、前記内壁は、それから突出する複数のキーを有する、実施態様2に記載のデバイス。
(4) 各ワッシャは、各ワッシャの外側表面に沿って離間配置された複数の突出部を含み、前記複数の突出部は、前記関節運動ラックが前進されるとき、前記複数の凹部のうちの、前記複数の突出部が以前に係合されていた前記凹部に隣接する凹部に前記複数の突出部が摩擦によって係合するまで、前記複数の突出部が変形し前記第1及び第2のワッシャを回転させるように構成されている、実施態様2に記載のデバイス。
(5) 前記複数の突出部は、前記関節運動式送達端部と前記細長シャフトとの間の角度が前記長手方向軸線に対して90度の最大角度を有するように、前記第1及び第2のワッシャの各々の前記外側表面の一方の半球に沿って離間されている、実施態様4に記載のデバイス。
(6) 前記第1及び第2のワッシャは、前記細長シャフトを通って延びる前記長手方向軸線から偏位されている、実施態様2に記載のデバイス。
(7) 前記ピニオンを通って、また前記第1及び第2のワッシャを通って延び、前記ピニオンを第1の方向に回転させると前記第1及び第2のワッシャが前記第1の方向に回転するように構成されたシャフトを更に備える、実施態様2に記載のデバイス。
(8) 前記第1及び第2のワッシャは弾性材料から形成されている、実施態様2に記載のデバイス。
(9) 駆動ラックの近位端部に結合された1つ又は2つ以上の駆動ピニオンを更に備え、前記1つ又は2つ以上の駆動ピニオンは、前記1つ又は2つ以上の駆動ピニオンの回転が前記長手方向軸線に沿った前記関節運動ラックの並進を達成するように、前記駆動ラックの前記歯と噛み合わされる歯を有する、実施態様1に記載のデバイス。
(10) 前記細長シャフトが延びるハウジングを更に備え、前記ハウジングは、前記関節運動ラックを前記長手方向軸線に沿って並進させるように構成されたアクチュエータを有する、実施態様1に記載のデバイス。
(11) エンドエフェクタ送達デバイスであって、
細長シャフトであって、その長さに沿って延びる長手方向中心軸線を有し、近位端部及び遠位端部を有する細長シャフトと、
近位部分と、遠位部分と、旋回軸とを有するヒンジであって、前記旋回軸において前記ヒンジの前記遠位部分は前記ヒンジの前記近位部分に対して旋回し、前記ヒンジの前記近位部分は、前記細長シャフトの前記遠位端部に結合された近位端部を有し、第1及び第2の対向するアームを備えた遠位端部を有するヒンジと、
複数の突出部を外側表面上に形成された第1及び第2の変形式ワッシャであって、前記複数の突出部は、前記第1及び第2の対向するアームの内側表面上に形成された複数の凹部と摩擦によって係合する、第1及び第2の変形式ワッシャと、
前記ヒンジの前記遠位部分に結合されたエンドエフェクタ送達端部であって、エンドエフェクタを解放可能に保持するように構成されたエンドエフェクタ送達端部と、を備え、
前記エンドエフェクタ送達端部と前記細長シャフトとの間の角度は、前記第1及び第2の変形式ワッシャの前記複数の突出部のうちの少なくともいくつかが変形し、前記第1及び第2の対向するアームの前記複数の凹部のうちの異なる凹部へと移動したときに変化する、エンドエフェクタ送達デバイス。
(12) 各ワッシャは、内壁を画定する開口部を中に形成され、前記内壁は、それから突出し前記内壁に沿って径方向に離間した複数のキーを有する、実施態様11に記載のデバイス。
(13) 前記複数の突出部は、前記ヒンジの近位部分と遠位部分との間に形成される角度が前記ヒンジの前記近位部分の長手方向軸線に対して90度の最大角度を有するように、前記第1及び第2の変形式ワッシャの各々の前記外側表面の一方の半球に沿って離間されている、実施態様11に記載のデバイス。
(14) 歯付きピニオンに結合された関節運動ラックを更に備え、前記歯付きピニオンは前記旋回軸に結合されており、そのため、前記関節運動ラックが遠位側に前進することによって、前記歯付きピニオン並びに前記第1及び第2のワッシャが前記旋回軸の中央回転軸線を中心として回転されて、前記ヒンジの前記近位部分と遠位部分との間の角度が調節されるようになっている、実施態様12に記載のデバイス。
(15) 前記エンドエフェクタ送達デバイスは、前記ヒンジの前記遠位部分が前記細長シャフトと同軸となる非関節運動位置を有する、実施態様11に記載のデバイス。
(16) 前記ヒンジの前記遠位部分が関節運動位置にあるときに前記第1及び第2の変形式ワッシャによって前記ヒンジの前記遠位部分に加えられる摩擦力は、前記遠位部分が前記非関節運動位置にあるときに前記第1及び第2の変形式ワッシャによって加えられる摩擦力よりも大きい、実施態様15に記載のデバイス。
(17) 外科的方法であって、
ラックアンドピニオンを用いて、エンドエフェクタを着脱可能に結合されたローディングデバイスの遠位部分を前記ローディングデバイスの細長シャフトに対して関節運動させることであって、前記遠位部分と前記細長シャフトとの間の角度は、前記細長シャフトと前記ローダの前記遠位部分との間に結合されたヒンジ内に配設されたワッシャによって加えられる付勢力によって維持される、ことと、
前記エンドエフェクタを外科用デバイス上へとロードすることと、を含む、外科的方法。
(18) 前記ワッシャは、前記ヒンジに前記付勢力を加える複数の変形可能な突出部を外側表面上に形成されている、実施態様17に記載の方法。
(19) 前記ヒンジに形成された複数の凹部は、前記付勢力が加えられたときに前記変形可能な突出部によって係合され、前記変形可能な突出部は、前記遠位部分と前記細長シャフトとの間の角度が調節されるときに前記複数の凹部のうちの異なる凹部へと移動するように構成されている、実施態様18に記載の方法。
(20) 前記ワッシャによって加えられた前記付勢力に打ち勝つのに十分な力を前記ラックアンドピニオンを介して加えることによって、前記遠位部分と前記細長シャフトとの間に形成される前記角度を調節することを更に含む、実施態様17に記載の外科的方法。

Claims (16)

  1. エンドエフェクタ送達デバイスであって、
    細長シャフトであって、その長さに沿って延びるルーメンを中に形成された細長シャフトと、
    前記細長シャフトの前記ルーメンの少なくとも一部分を通って延びる関節運動ラックであって、その上に歯を形成された関節運動ラックと、
    前記細長シャフトの遠位端部に結合された関節運動式送達端部であって、前記関節運動式送達端部の遠位部分が前記関節運動式送達端部の近位部分に対して旋回するように構成されるヒンジを有し、前記関節運動式送達端部の前記遠位部分はエンドエフェクタを解放可能に保持するように構成された、関節運動式送達端部と、
    前記関節運動ラックの前記歯と噛み合わされた歯を有するピニオンであって、前記細長シャフトを通って延びる長手方向軸線に沿った前記関節運動ラックの並進が前記ピニオンを回転させて前記関節運動式送達端部と前記細長シャフトとの間の角度を変化させるように、前記ヒンジに結合されたピニオンと、を備える、エンドエフェクタ送達デバイス。
  2. 複数の突出部を外側表面上に形成された第1及び第2の変形式ワッシャを更に備え、前記複数の突出部は、前記関節運動式送達端部の前記近位部分の内側の対向表面上に形成された複数の凹部と摩擦によって係合する、請求項1に記載のデバイス。
  3. 各ワッシャは、内壁を画定する開口部を中に形成され、前記内壁は、それから突出する複数のキーを有する、請求項2に記載のデバイス。
  4. 各ワッシャは、各ワッシャの外側表面に沿って離間配置された複数の突出部を含み、前記複数の突出部は、前記関節運動ラックが前進されるとき、前記複数の凹部のうちの、前記複数の突出部が以前に係合されていた前記凹部に隣接する凹部に前記複数の突出部が摩擦によって係合するまで、前記複数の突出部が変形し前記第1及び第2のワッシャを回転させるように構成されている、請求項2に記載のデバイス。
  5. 前記複数の突出部は、前記関節運動式送達端部と前記細長シャフトとの間の角度が前記長手方向軸線に対して90度の最大角度を有するように、前記第1及び第2のワッシャの各々の前記外側表面の一方の半球に沿って離間されている、請求項4に記載のデバイス。
  6. 前記第1及び第2のワッシャは、前記細長シャフトを通って延びる前記長手方向軸線から偏位されている、請求項2に記載のデバイス。
  7. 前記ピニオンを通って、また前記第1及び第2のワッシャを通って延び、前記ピニオンを第1の方向に回転させると前記第1及び第2のワッシャが前記第1の方向に回転するように構成されたシャフトを更に備える、請求項2に記載のデバイス。
  8. 前記第1及び第2のワッシャは弾性材料から形成されている、請求項2に記載のデバイス。
  9. 駆動ラックの近位端部に結合された1つ又は2つ以上の駆動ピニオンを更に備え、前記1つ又は2つ以上の駆動ピニオンは、前記1つ又は2つ以上の駆動ピニオンの回転が前記長手方向軸線に沿った前記関節運動ラックの並進を達成するように、前記駆動ラックの前記歯と噛み合わされる歯を有する、請求項1に記載のデバイス。
  10. 前記細長シャフトが延びるハウジングを更に備え、前記ハウジングは、前記関節運動ラックを前記長手方向軸線に沿って並進させるように構成されたアクチュエータを有する、請求項1に記載のデバイス。
  11. エンドエフェクタ送達デバイスであって、
    細長シャフトであって、その長さに沿って延びる長手方向中心軸線を有し、近位端部及び遠位端部を有する細長シャフトと、
    近位部分と、遠位部分と、旋回軸とを有するヒンジであって、前記旋回軸において前記ヒンジの前記遠位部分は前記ヒンジの前記近位部分に対して旋回し、前記ヒンジの前記近位部分は、前記細長シャフトの前記遠位端部に結合された近位端部を有し、第1及び第2の対向するアームを備えた遠位端部を有するヒンジと、
    複数の突出部を外側表面上に形成された第1及び第2の変形式ワッシャであって、前記複数の突出部は、前記第1及び第2の対向するアームの内側表面上に形成された複数の凹部と摩擦によって係合する、第1及び第2の変形式ワッシャと、
    前記ヒンジの前記遠位部分に結合されたエンドエフェクタ送達端部であって、エンドエフェクタを解放可能に保持するように構成されたエンドエフェクタ送達端部と、を備え、
    前記エンドエフェクタ送達端部と前記細長シャフトとの間の角度は、前記第1及び第2の変形式ワッシャの前記複数の突出部のうちの少なくともいくつかが変形し、前記第1及び第2の対向するアームの前記複数の凹部のうちの異なる凹部へと移動したときに変化する、エンドエフェクタ送達デバイス。
  12. 各ワッシャは、内壁を画定する開口部を中に形成され、前記内壁は、それから突出し前記内壁に沿って径方向に離間した複数のキーを有する、請求項11に記載のデバイス。
  13. 前記複数の突出部は、前記ヒンジの近位部分と遠位部分との間に形成される角度が前記ヒンジの前記近位部分の長手方向軸線に対して90度の最大角度を有するように、前記第1及び第2の変形式ワッシャの各々の前記外側表面の一方の半球に沿って離間されている、請求項11に記載のデバイス。
  14. 歯付きピニオンに結合された関節運動ラックを更に備え、前記歯付きピニオンは前記旋回軸に結合されており、そのため、前記関節運動ラックが遠位側に前進することによって、前記歯付きピニオン並びに前記第1及び第2のワッシャが前記旋回軸の中央回転軸線を中心として回転されて、前記ヒンジの前記近位部分と遠位部分との間の角度が調節されるようになっている、請求項12に記載のデバイス。
  15. 前記エンドエフェクタ送達デバイスは、前記ヒンジの前記遠位部分が前記細長シャフトと同軸となる非関節運動位置を有する、請求項11に記載のデバイス。
  16. 前記ヒンジの前記遠位部分が関節運動位置にあるときに前記第1及び第2の変形式ワッシャによって前記ヒンジの前記遠位部分に加えられる摩擦力は、前記遠位部分が前記非関節運動位置にあるときに前記第1及び第2の変形式ワッシャによって加えられる摩擦力よりも大きい、請求項15に記載のデバイス。
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