JP2018524458A - N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルスルファニル)−2−メチルシクロヘキサンアミンとn−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルスルファニル)−4−メチルシクロヘキサンアミンとの混合物 - Google Patents
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルスルファニル)−2−メチルシクロヘキサンアミンとn−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルスルファニル)−4−メチルシクロヘキサンアミンとの混合物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018524458A JP2018524458A JP2018502744A JP2018502744A JP2018524458A JP 2018524458 A JP2018524458 A JP 2018524458A JP 2018502744 A JP2018502744 A JP 2018502744A JP 2018502744 A JP2018502744 A JP 2018502744A JP 2018524458 A JP2018524458 A JP 2018524458A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compound
- composition
- rubber
- ylsulfanyl
- benzothiazol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
- 0 *c1c(*)c(*)c(*)c2c1nc(SN(*)C(CCCC1)C1*=C)[s]2 Chemical compound *c1c(*)c(*)c(*)c2c1nc(SN(*)C(CCCC1)C1*=C)[s]2 0.000 description 1
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K5/00—Use of organic ingredients
- C08K5/36—Sulfur-, selenium-, or tellurium-containing compounds
- C08K5/45—Heterocyclic compounds having sulfur in the ring
- C08K5/46—Heterocyclic compounds having sulfur in the ring with oxygen or nitrogen in the ring
- C08K5/47—Thiazoles
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D277/00—Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings
- C07D277/60—Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings condensed with carbocyclic rings or ring systems
- C07D277/62—Benzothiazoles
- C07D277/68—Benzothiazoles with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached in position 2
- C07D277/70—Sulfur atoms
- C07D277/76—Sulfur atoms attached to a second hetero atom
- C07D277/80—Sulfur atoms attached to a second hetero atom to a nitrogen atom
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K5/00—Use of organic ingredients
- C08K5/0008—Organic ingredients according to more than one of the "one dot" groups of C08K5/01 - C08K5/59
- C08K5/0025—Crosslinking or vulcanising agents; including accelerators
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K5/00—Use of organic ingredients
- C08K5/36—Sulfur-, selenium-, or tellurium-containing compounds
- C08K5/43—Compounds containing sulfur bound to nitrogen
- C08K5/44—Sulfenamides
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L21/00—Compositions of unspecified rubbers
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L7/00—Compositions of natural rubber
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K2201/00—Specific properties of additives
- C08K2201/014—Additives containing two or more different additives of the same subgroup in C08K
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
式の化合物(I)と式の化合物(II)[式中、R2aおよびR2bは、互いに独立して、炭素原子を1個〜4個有する直鎖状アルキル基であり、かつR1a、R1b、R3a〜R6aおよびR3b〜R6bは、互いに独立して、水素原子であるか、または炭素原子を1個〜4個有する直鎖状アルキル基である]とを含む組成物。
Description
説明
本発明は、式
の化合物(I)と、式
の化合物(II)[式中、
R2aおよびR2bは、互いに独立して、炭素原子を1個〜4個有する直鎖状アルキル基であり、かつ
R1a、R1b、R3a〜R6aおよびR3b〜R6bは、互いに独立して、水素原子であるか、または炭素原子を1個〜4個有する直鎖状アルキル基である]とを含む組成物に関する。
本発明は、式
R2aおよびR2bは、互いに独立して、炭素原子を1個〜4個有する直鎖状アルキル基であり、かつ
R1a、R1b、R3a〜R6aおよびR3b〜R6bは、互いに独立して、水素原子であるか、または炭素原子を1個〜4個有する直鎖状アルキル基である]とを含む組成物に関する。
ベンゾチアゾリルスルフェンアミド類は、加硫促進剤としての使用が可能である。例えばベンゾチアゾリルスルフェンアミドのような標準的な加硫促進剤の1つが、N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルスルファニル)シクロヘキサンアミンであり、これはCBSと略称される。第1級アミンとメルカプトベンゾチアゾールの塩との反応によるCBSの合成方法は、欧州特許出願公開第1449837号明細書(EP−A 1449837)に記載されている。CBSは、融点が96℃〜102℃(1バール)である固体である。
欧州特許出願公開第2256157号明細書(EP−A 2256157)には、N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルスルファニル)シクロヘキサンアミンの誘導体および加硫促進剤としてのその使用が開示されている。
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルスルファニル)−2−メチルシクロヘキサンアミンおよび加硫促進剤としてのその使用は、旧チェコスロバキア共和国特許出願公開第176039号明細書(CS 176039)から知られている。
欧州特許出願公開第443344号明細書(EP−A 443344)には、2,4−トルエンジアミンと2,6−トルエンジアミンとの混合物の水素化による、2,4−メチルシクロヘキサンジアミンと2,6−メチルシクロヘキサンジアミンとの混合物の生成が記載されている。
本発明の目的は、簡便かつ低コストで調製可能であって、ゴム組成物における促進剤として非常に有効な、代替的な加硫用物質を見出すことである。それに応じて、上記で定義した組成物および加硫促進剤としての該組成物の使用が見出された。
前記組成物に関して
前記組成物は、式
の化合物(I)と、式
の化合物(II)[式中、
R2aおよびR2bは、互いに独立して、炭素原子を1個〜4個有する直鎖状アルキル基であり、かつ
R1a、R1b、R3a〜R6aおよびR3b〜R6bは、互いに独立して、水素原子であるか、または炭素原子を1個〜4個有する直鎖状アルキル基である]とを含む。
前記組成物は、式
R2aおよびR2bは、互いに独立して、炭素原子を1個〜4個有する直鎖状アルキル基であり、かつ
R1a、R1b、R3a〜R6aおよびR3b〜R6bは、互いに独立して、水素原子であるか、または炭素原子を1個〜4個有する直鎖状アルキル基である]とを含む。
好ましくは、R2aとR2bは、どちらも同一であり、特にメチル基である。
R1a、R1b、R3a〜R6aおよびR3b〜R6bは、特に互いに独立して、水素原子、メチル基またはエチル基であってよい。
好ましくは、R1aは、R1bと同一であり、かつR3a〜R6aは、R3b〜R6bと同一である。
最も好ましくは、R1a、R1b、R3a〜R6aおよびR3b〜R6bは、すべて水素原子である。
化合物(I)は、異なる化合物(I)の混合物であってよく、また化合物(II)も、異なる化合物(II)の混合物であってよい。
シクロヘキシル基の置換基であるメチル基は、シス立体異性を有してもよいし、トランス立体異性を有してもよい。好ましくは、化合物IaおよびIIaはそれぞれ、(上記式中に波線で示す)シス置換メチル基およびトランス置換メチル基を有する化合物の混合物である。
好ましくは、前記組成物は、化合物(I)と化合物(II)とを1:10〜10:1の重量比で含み、特に1:3〜3:1の重量比で含む。
本発明の特に好ましい一実施形態において、前記組成物は、化合物(I)と化合物(II)とを1:2〜2:1の重量比で含む。
本発明の特に好ましい一実施形態において、前記組成物は、化合物IIよりも化合物Iの方を多く含む。
最も好ましいのは、化合物(I)と化合物(II)とを2:1〜1:1の重量比で含む組成物であり、特に約1.5:1の重量比で含む組成物であり、これは、(I)と(II)との合計に対して(I)が60重量%であり、(II)が40重量%であることに相当する。
前記組成物は、他の成分を含んでよく、例えば溶媒または添加剤、例えば安定剤を含んでよい。
好ましくは、前記組成物は、それぞれ少なくとも50重量%、特に少なくとも70重量%、より好ましくは少なくとも90重量%および98重量%の、化合物(I)および(II)から構成される。
好ましくは、前記組成物は、20℃で常圧(1バール)で液状である。
最も好ましい一実施形態において、前記組成物は、化合物(I)および(II)のみからなり、(I)と(II)との合計に対して60重量%の(I)と40重量%の(II)とを有する組成物は、20℃ 1バールで流体状である。
化合物(I)および(II)の合成に関して
化合物(I)および(II)の調製を、例えば米国特許出願公開第2004/0167340号明細書(US 2004/0167340)に記載のベンゾチアゾリルスルフェンアミドの調製にしたがって行うことができる。
化合物(I)および(II)の調製を、例えば米国特許出願公開第2004/0167340号明細書(US 2004/0167340)に記載のベンゾチアゾリルスルフェンアミドの調製にしたがって行うことができる。
したがって、メルカプトベンゾチアゾールまたはそのアルカリ金属塩もしくは二量体を、好ましくは第1級アミンまたは第2級アミンと反応させ、これをその後、酸化剤、例えば塩素、次亜塩素酸塩、H2O2または酸化剤の組合せ物と反応させる。
化合物(I)および(II)の調製に使用されるメルカプトベンゾチアゾールは、上記で定義した置換基それぞれR3a〜R6aおよびR3b〜R6bを有するメルカプトベンゾチアゾールである。好ましくは、メルカプトベンゾチアゾール自体(R3a〜R6aおよびR3b〜R6bはそれぞれ、すべて水素である)を用いる。
使用されるアミンは、メチル置換シクロヘキシルアミンであり、これは、第1級アミン(R1aおよびR1bはそれぞれ、水素である)であってもよいし、第2級アミン(R1aおよびR1bはそれぞれ、炭素原子を1個〜4個有する直鎖状アルキル基である)であってもよい。
好ましくは、使用されるメチル置換シクロヘキシルアミンは、第1級アミン(R1aおよびR1bはそれぞれ、水素である)である。
化合物(I)および(II)は、シクロヘキシル環系におけるR2aおよびR2bの位置が異なる。
異なるシクロヘキシルアミンを用いて、化合物(I)と化合物(II)とを別々に製造することができ、化合物(I)についてはR2aを有するシクロヘキシルアミンを用い、化合物(II)についてはR2bを有するシクロヘキシルアミンを用いることができる。
別々に得られた化合物(I)と化合物(II)とを、その後で混合することにより、前記組成物を得ることができる。
本発明の好ましい一実施形態において、R2aを有するシクロヘキシルアミンとR2bを有するシクロヘキシルアミンとの混合物を、調製プロセスにおいて使用する。そのような混合物の組成は、該組成物中の所望量の化合物(I)および(II)に対応することが望ましい。
したがって、前記組成物は簡便に得られる。
上記で定義された化合物(I)および(II)の好ましいおよび最も好ましい比に対応するシクロヘキシルアミンの混合物は、2,4−ジアミントルエンと2,6−ジアミントルエンとの混合物から、該環系を、以下:
による公知の水素化によって2,4−メチルシクロヘキシルジアミンおよび2,6−メチルシクロヘキシルジアミンを生成させることによって得られる。
この方法では副反応が起こり、先行するジアミンがアミノ基を1つ失って、o−メチルシクロヘキシルアミンとp−メチルシクロヘキシルアミンとの混合物が、約60重量%のo−シクロヘキシルアミンと40重量%のp−シクロヘキシルアミンとの混合物の状態で生成される。
得られたこのo−シクロヘキシルアミンとp−シクロヘキシルアミンとの混合物を、メルカプトベンゾチアゾールとの反応において使用することができる。
メルカプトベンゾチアゾールおよびシクロヘキシルアミンを、当量または過剰量で使用することができる。好ましくは、メルカプトベンゾチアゾールおよびシクロヘキシルアミンを、メルカプトベンゾチアゾールとシクロヘキシルアミンとの1:3〜3:1の当量に相当する量で使用し、より好ましくは1:2〜2:1の当量に相当する量で使用する。
この反応を、親水性溶媒中で行うことが好ましく、この親水性溶媒は、水であることが最も好ましい。
pH調整のために、酸、例えば硫酸を加えてよい。
メルカプトベンゾチアゾールとシクロヘキシルアミンとの反応を、例えば10℃〜100℃の温度で行ってよく、特に20℃〜60℃の温度で行ってよく、殊に30℃〜50℃の温度で行ってよい。
その後、酸化剤を加えてよい。好ましい酸化剤は、次亜塩素酸ナトリウム、H2O2またはそれらの組合せ物である。酸化を、5℃〜50℃の適切な温度で行ってよいが、酸化を室温で行うことが好ましい。反応混合物の冷却が必要な場合がある。
最後に、所望の生成物である1つの有機相と水相との、2つの相が得られる。これらの相を分離し、有機相を、例えば固体のろ過および必要に応じて蒸留などの通常の方法により精製してよい。
ゴムにおける促進剤としての前記組成物の使用に関して
化合物(I)および(II)を含む組成物を、ゴムにおける促進剤として使用することができる。このゴムとは、いずれのゴムであってもよく、天然ゴムであってもよいし合成ゴムであってもよい。好ましくは、ゴムは、促進剤(これは、硫黄化合物であり、特に単体硫黄である)による架橋が可能な二重結合を少なくとも1つ有する化合物である。天然ゴムは、イソプレンの重合体である。
化合物(I)および(II)を含む組成物を、ゴムにおける促進剤として使用することができる。このゴムとは、いずれのゴムであってもよく、天然ゴムであってもよいし合成ゴムであってもよい。好ましくは、ゴムは、促進剤(これは、硫黄化合物であり、特に単体硫黄である)による架橋が可能な二重結合を少なくとも1つ有する化合物である。天然ゴムは、イソプレンの重合体である。
合成ゴムは、例えば合成ポリイソプレン、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体またはポリクロロプレンであってよい。ゴム組成物は、化合物(I)および(II)を含む組成物を促進剤として含む。
前記ゴム組成物は、好ましくは、加硫剤であって、特に硫黄である加硫剤と、促進剤としての化合物(I)および(II)を含む前記組成物とを含むことが望ましい。
好ましくは前記ゴム組成物は、促進剤として前記組成物を0.05重量%〜5重量%含み、特に前記ゴム組成物は、促進剤として前記組成物を0.1重量%〜3重量%含み、より好ましくは前記ゴム組成物は、促進剤として前記組成物を0.2重量%〜2重量%含み、最も好ましくは前記ゴム組成物は、促進剤として前記組成物を0.2重量%〜1重量%含む。前記ゴム組成物は、さらなる添加剤を含んでよい。さらなる添加剤とは、特に充填剤および顔料であり、例えばカーボンブラックである。
前記ゴム組成物を、標準的な混合手法により調製することができ、例えばバンバリーミキサーのような標準的な装置内で各成分を混練することによって調製することができる。前記ゴム組成物の加硫を、通常のように、高めた温度で行ってよい。
前記ゴム組成物を、いずれの工業的用途で使用することもでき、例えば自動車、トラックおよびバス、自転車およびオートバイおよび二輪車両のタイヤのトレッド、任意のホース、ベルトコンベアならびに金属のゴムコーティングに使用することができる。
前記ゴム組成物から作製した製品は、特に他の材料を含んでよく、例えば補強材、特に鋼製コードを含んでよく、こうした材料を、加硫した前記ゴム組成物で覆う。
化合物(I)および(II)を含む組成物は、好ましくは液状である。このことは、該組成物の取扱いおよび適用において有利である。前記組成物は、加硫において、従来使用されている標準的な促進剤と少なくとも同水準の反応性を示し、それによって、こうした標準的な促進剤と同等の加硫生成物特性が得られる。
実施例
実施例で使用した製品
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルスルファニル)−2−メチルシクロヘキサンアミンとN−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルスルファニル)−4−メチルシクロヘキサンアミンとを、約60:40の重量比で使用し、これを促進剤1と略称する。
実施例で使用した製品
N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルスルファニル)−2−メチルシクロヘキサンアミンとN−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルスルファニル)−4−メチルシクロヘキサンアミンとを、約60:40の重量比で使用し、これを促進剤1と略称する。
比較のために、20℃(1バール)で固体状のN−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルスルファニル)シクロヘキサンアミンを使用し、これをCBSと略称する。
Neorubは、天然の1,4−ポリイソプレンゴムである。
硫黄は、S8変化形態を有する単体硫黄である。
実施例1 促進剤Iの調製
o−シクロヘキシルアミンとp−シクロヘキシルアミンとの混合物(25.1g、オルト約60%およびパラ40%)を、ナトリウムメルカプトベンゾチアゾール(20重量%、30g)に加え、この溶液(pH=12.3)を40℃に加熱した。H2SO4(20重量%、34.8g)を30分間かけて加えて、pHを10.6にまで低下させた。H2O2(10重量%、52.3g)を30分間かけて加え、続いてNaOCl(14重量%、28.7g)を30分間かけて加えた。最後に濃NaOH(5.8g)を加えて、この溶液のpHを11.6に上げた。各相を分離し、有機相をCH2Cl2で希釈し、水で洗浄した。粗残留物を、シリカゲルを通してろ過したところ、溶媒の除去後に黄色の油状物が残った(17.6g)。
o−シクロヘキシルアミンとp−シクロヘキシルアミンとの混合物(25.1g、オルト約60%およびパラ40%)を、ナトリウムメルカプトベンゾチアゾール(20重量%、30g)に加え、この溶液(pH=12.3)を40℃に加熱した。H2SO4(20重量%、34.8g)を30分間かけて加えて、pHを10.6にまで低下させた。H2O2(10重量%、52.3g)を30分間かけて加え、続いてNaOCl(14重量%、28.7g)を30分間かけて加えた。最後に濃NaOH(5.8g)を加えて、この溶液のpHを11.6に上げた。各相を分離し、有機相をCH2Cl2で希釈し、水で洗浄した。粗残留物を、シリカゲルを通してろ過したところ、溶媒の除去後に黄色の油状物が残った(17.6g)。
実施例2 ゴムに対する促進剤Iの適合性
加硫促進剤としての促進剤Iの効力を、公知の標準的な促進剤CBSと比較して試験するために、天然ゴムベースの標準的なゴムコンパウンドを、DIN 53670の第2部に準拠して製造した(ゴムおよびエラストマーの試験;標準試験混合物におけるゴムの試験;天然ゴム(NR))。
加硫促進剤としての促進剤Iの効力を、公知の標準的な促進剤CBSと比較して試験するために、天然ゴムベースの標準的なゴムコンパウンドを、DIN 53670の第2部に準拠して製造した(ゴムおよびエラストマーの試験;標準試験混合物におけるゴムの試験;天然ゴム(NR))。
第1のステップでは、表1に列挙したDIN 53670に準拠した混合手法により、ローラーミルで、いずれの促進剤も含有しないベースコンパウンドを調製した。
このベースコンパウンドを、3つの部分に分けた:
加硫促進剤を含有しない試験系A
促進剤CBSを含有する試験系B
促進剤Iを含有する試験系C。
加硫促進剤を含有しない試験系A
促進剤CBSを含有する試験系B
促進剤Iを含有する試験系C。
各試験系に、表2に列挙した促進剤およびさらなる添加剤を加えた。これらの試験系の調製を、DIN 53670の第2部に準拠して行った。
加硫試験
すべてのコンパウンドを、140℃および160℃の温度で、DIN 53529の第3部に準拠してロータレス式バルカメータ(MDR 2000)で試験した。
すべてのコンパウンドを、140℃および160℃の温度で、DIN 53529の第3部に準拠してロータレス式バルカメータ(MDR 2000)で試験した。
このバルカメータ内で加硫を行う。架橋の進行に伴って、粘度およびねじりモーメントの増加が観察される。結果を、図Aおよび図Bに示す。ねじりモーメントが高いことは、架橋ゴムの割合が高いことに相当する。
図Aに、140℃でのねじりモーメント(Nm)の増加を時間(分)に対して示す。
図Bに、160℃でのねじりモーメント(Nm)の増加を時間(分)に対して示す。
図Bに、160℃でのねじりモーメント(Nm)の増加を時間(分)に対して示す。
Claims (8)
- R2aとR2bは、どちらもメチル基である、請求項1記載の組成物。
- R1a、R1b、R3a〜R6aおよびR3b〜R6bは、水素原子である、請求項1または2記載の組成物。
- 化合物(I)と化合物(II)との重量比は、1:10〜10:1である、請求項1から3までのいずれか1項記載の組成物。
- 化合物(I)と化合物(II)との重量比は、1:3〜3:1である、請求項1から4までのいずれか1項記載の組成物。
- 少なくとも50重量%の化合物(I)および(II)から構成される、請求項1から5までのいずれか1項記載の組成物。
- 加硫促進剤としての、請求項1から6までのいずれか1項記載の組成物の使用。
- 請求項1から6までのいずれか1項記載の組成物を含む、ゴム組成物。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US201562195306P | 2015-07-22 | 2015-07-22 | |
US62/195,306 | 2015-07-22 | ||
PCT/EP2016/066602 WO2017012937A1 (en) | 2015-07-22 | 2016-07-13 | Mixture of n-(1,3-benzothiazol-2-ylsulfanyl)-2-methylcyclohexanamine and n-(1,3-benzothiazol-2-ylsulfanyl)-4-methylcyclohexanamine |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018524458A true JP2018524458A (ja) | 2018-08-30 |
Family
ID=56464185
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018502744A Withdrawn JP2018524458A (ja) | 2015-07-22 | 2016-07-13 | N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルスルファニル)−2−メチルシクロヘキサンアミンとn−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルスルファニル)−4−メチルシクロヘキサンアミンとの混合物 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US10487194B2 (ja) |
EP (1) | EP3325548B1 (ja) |
JP (1) | JP2018524458A (ja) |
KR (1) | KR20180034399A (ja) |
CN (1) | CN107849297A (ja) |
WO (1) | WO2017012937A1 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2781329T3 (es) | 2015-07-22 | 2020-09-01 | Basf Se | Procedimiento para preparar ácido furan-2,5-dicarboxílico |
EP3170828A1 (de) * | 2015-11-23 | 2017-05-24 | Basf Se | Verfahren zur herstellung von verbindungen mit 16-oxabicyclo[10.3.1]pentadecengerüst und deren folgeprodukten |
EP3178788A1 (en) | 2015-12-08 | 2017-06-14 | Basf Se | A tin-containing zeolitic material having a bea framework structure |
US10618873B2 (en) | 2016-02-01 | 2020-04-14 | Basf Se | Method for producing C4-C15 lactams |
US10532970B2 (en) | 2016-06-29 | 2020-01-14 | Basf Se | Process for the preparation of alpha, beta unsaturated aldehydes by oxidation of alcohols in the presence of a liquid phase |
US10836715B2 (en) | 2016-07-08 | 2020-11-17 | Basf Se | Process for preparing an organic sulfone |
US10961177B2 (en) | 2017-03-21 | 2021-03-30 | Basf Se | Process for preparing an anticorrosion component for an antifreeze |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2382793A (en) * | 1943-04-08 | 1945-08-14 | Us Rubber Co | Production of sulphene amides |
US2822367A (en) * | 1956-07-18 | 1958-02-04 | Firestone Tire & Rubber Co | Production of thiazole sulfenamides |
FR2037001A1 (fr) * | 1969-04-30 | 1970-12-31 | Ugine Kuhlmann | Nouveaux dérivés du mercaptobenzothiazole |
CS176039B1 (ja) | 1975-09-10 | 1977-05-31 | ||
US5025078A (en) | 1990-02-02 | 1991-06-18 | Air Products And Chemicals, Inc. | Epoxy resin systems containing methyl-2,6,-cyclohexanediamine |
DE10307138A1 (de) | 2003-02-20 | 2004-09-02 | Bayer Ag | Verfahren zur Herstellung von Lagerstabilen Benzthiazolylsulfenamiden |
JP2010501660A (ja) | 2006-08-21 | 2010-01-21 | ノシル リミテッド | ゴム加硫物の網目構造安定化改善のための新規なスルフェンアミド加硫促進剤 |
CN102007177B (zh) * | 2008-03-05 | 2013-04-03 | 株式会社普利司通 | 橡胶组合物 |
JP2011225664A (ja) * | 2010-04-16 | 2011-11-10 | Bridgestone Corp | ゴム−スチールコード複合体 |
-
2016
- 2016-07-13 CN CN201680042478.8A patent/CN107849297A/zh active Pending
- 2016-07-13 WO PCT/EP2016/066602 patent/WO2017012937A1/en active Application Filing
- 2016-07-13 JP JP2018502744A patent/JP2018524458A/ja not_active Withdrawn
- 2016-07-13 KR KR1020187001520A patent/KR20180034399A/ko unknown
- 2016-07-13 EP EP16740990.3A patent/EP3325548B1/en active Active
- 2016-07-13 US US15/746,183 patent/US10487194B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20180208745A1 (en) | 2018-07-26 |
WO2017012937A1 (en) | 2017-01-26 |
EP3325548A1 (en) | 2018-05-30 |
US10487194B2 (en) | 2019-11-26 |
CN107849297A (zh) | 2018-03-27 |
KR20180034399A (ko) | 2018-04-04 |
EP3325548B1 (en) | 2019-10-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2018524458A (ja) | N−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルスルファニル)−2−メチルシクロヘキサンアミンとn−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルスルファニル)−4−メチルシクロヘキサンアミンとの混合物 | |
JP4598148B2 (ja) | スルフェンアミド、このスルフェンアミドを含むゴム用加硫促進剤およびその製造方法 | |
JP2005139239A (ja) | 天然油脂由来のアミンを使用した加硫促進剤およびゴム組成物 | |
JP2008163232A (ja) | 混合処理ゴム、それを用いたゴム組成物及びタイヤ | |
JPS59232133A (ja) | 加硫性ハロゲンゴム配合物 | |
JP2014210870A (ja) | タイヤトレッド用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ | |
CA2812112C (en) | Accelerator composition for elastomers | |
JP2007238903A (ja) | ゴム組成物及びそれを使用した空気入りタイヤ | |
JP2005139241A (ja) | アミンを使用した加硫促進剤 | |
JP2023544577A (ja) | フェノチアジン化合物、その調製、並びに老化防止剤、酸化防止剤、オゾン劣化防止剤、及び着色剤としてのゴムブレンド及び車両タイヤへの使用 | |
US7319124B2 (en) | Vulcanizing agents based on organic sulphur-nitrogen compounds for unsaturated rubbers and mixtures of these | |
JP3807907B2 (ja) | 酸無水物付加ジエン系ゴムの製造方法並びにそれを用いた熱可塑性エラストマーの製造方法 | |
NO163622B (no) | Fremgangsmaate for aa forbedre bearbeidbarheten ved reduksjon av viskositeten av blandinger paa basis av uvulkanisert naturgummi. | |
US2256157A (en) | Vulcanization of rubber | |
US20020128499A1 (en) | 2-Thio-5-amino substituted benzoquinones, their manufacture and their use in rubber | |
JP2013173843A (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP2014118526A (ja) | ゴム・カーボンブラック用カップリング剤およびゴム組成物 | |
US20230174495A1 (en) | Triazinanes possessing thiosulfonate end-groups and methods of making them | |
JP2009215433A (ja) | ゴム組成物 | |
US4885322A (en) | Novel ammonium salt useful as modifiers for rubber | |
JP2013028665A (ja) | ゴム・カーボンブラック用カップリング剤及びそれを含むタイヤ用ゴム組成物 | |
JP2008050442A (ja) | タイヤ用ゴム組成物並びにそれをリムクッションに用いた空気入りタイヤ | |
JP2008050450A (ja) | タイヤ用ゴム組成物並びにそれをベルトクッションに用いた空気入りタイヤ | |
WO2008020488A1 (fr) | Composé de sel d'amine de disulfure carboxylé, procédé servant à le produire, composition de caoutchouc contenant le composé et pneumatique en faisant usage dans le caoutchouc de revêtement de ceinture et/ou le bandage de rebord de ceinture | |
JP2016183266A (ja) | タイヤ用ゴム組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190712 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20191217 |