JP2018524309A - 電子デバイスのイミダゾピラジン誘導化合物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、各々が本明細書に記載される式1〜式8のうちの少なくとも1つの化合物を含む組成物を提供する。イミダゾピラジン部分を含有するこれらの化合物は、有機電界発光デバイスにおいて有用である。
【選択図】なし

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2015年6月26日に出願された米国仮出願第62/184,948号の利益を主張し、これは参照により本明細書に組み込まれる。
有機電界発光(EL)デバイスは、電界発光層として有機芳香族化合物を含有する大量の膜を使用するディスプレイデバイスである。このような化合物は、一般に電界発光材料及び電荷輸送材料として分類される。このような電界発光化合物及び電荷輸送化合物に必要な幾つかの特性は、固体状態での高い蛍光量子収率と、電子及び正孔の高い移動度と、真空蒸着中の化学安定性と、安定した膜を形成する能力とを含む。これらの望ましい特徴は、ELデバイスの寿命を延ばす。改善された電界発光化合物及びそれを含有する膜が絶えず必要とされている。
有機電界発光デバイスは、一般に、アノード、カソード、及びそれらとの間に有機層を含む構造を有する。この有機層は、発光層を含み、正孔注入層、正孔輸送層、電子注入層、電子輸送層、中間膜、正孔阻止層、及び電子阻止層などの少なくとも1つの層をさらに含むことができる。集合的に、これらの構成要素は、外部量子効率及び寿命などのデバイス全体の性能を決定する。
このような自照型デバイスアーキテクチャの望ましい性質としては、低い駆動電圧、正孔と電子両方の高い電荷輸送能力、デバイス製造及びその後の使用中の化学的安定性、高い発光効率、及び長いデバイス寿命が挙げられる。これらの取り組み可能な必要性は、デバイスアーキテクチャとデバイススタックの個々の構成要素の両方を最適化するデバイス構成によって改善され続けている。
米国特許第7,867,629号は、電界発光デバイス用の含窒素ヘテロ環化合物を開示している。米国特許第7,745,016号(B2)は、白色光を放射する有機ELデバイスを開示している。米国特許出願公開第2011/0227058号(A1)は、少なくとも1つの含窒素ヘテロ環化合物を含有する少なくとも1つの層を含有する電界発光素子を開示している。他の化合物は、US7,745,016、EP406762A2及びJP2001−043978A(要約)に開示されている。
しかしながら、改善された性能を有する有機電界発光デバイスに用いることができる新たな化合物、及びそれを含む有機電界発光デバイスが引き続き必要とされている。これらの必要性は、以下の発明によって満たされている。
本発明は、以下に示すよう式1〜式8の少なくとも1つの化合物を含む組成物を提供し、
式中、式1、式2、式3、式4、式5及び式6について、独立して、RとRは、各々独立して、H、アルキル、置換アルキル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、または置換ヘテロアリールから選択され、L及び/またはLは、各々独立して、置換もしくは非置換アリーレンまたは置換もしくは非置換ヘテロアリーレンであり、ArとArは、各々独立して、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、
式中、式7及び式8について、独立して、RとRは、各々独立して、H、アルキル、置換アルキル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、または置換ヘテロアリールから選択され、ArとArは、各々独立して、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、
式中、式1〜式8の各々について、R及びRは、任意で、1つ以上の環構造を形成していてもよく、
式中、式1〜式8の各々について、1つ以上の水素原子は、任意で、重水素で置換されていてもよい。
上述のように、本発明は、以下に示すよう式1〜式8のうちの少なくとも1つの化合物を含む組成物を提供し、
式中、式1、式2、式3、式4、式5及び式6について、独立して、RとRは、各々独立して、H、アルキル、置換アルキル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、または置換ヘテロアリールから選択され、L及び/またはLは、各々独立して、置換もしくは非置換アリーレンまたは置換もしくは非置換ヘテロアリーレンであり、ArとArは、各々独立して、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、
式中、式7及び式8について、独立して、RとRは、各々独立して、H、アルキル、置換アルキル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、または置換ヘテロアリールから選択され、ArとArは、各々独立して、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、
式中、式1〜式8の各々について、R及びRは、任意に、1つ以上の環構造を形成していてもよく、
式中、式1〜式8の各々について、1つ以上の水素原子は、任意に、重水素で置換されていてもよい。
本発明の組成物は、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組み合わせを含み得る。
「式1〜式8のうちの少なくとも1つの化合物」は、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組み合わせを含み得る。
本明細書中で使用される場合、各式1〜8について、R1=R、R2=Rなどである。
一実施形態では、式1、式2、式3、式4、式5及び式6の各々について、独立して、L及び/またはLは、各々独立して、非置換(3〜30員)ヘテロアリーレン、置換(3〜30員)ヘテロアリーレン、非置換(C6−C30)アリーレン、または置換(C6−C30)アリーレンである。
一実施形態では、式1、式2、式3、式4、式5及び式6の各々について、独立して、L及び/またはLは、各々独立して、以下の構造のうちの1つから選択される。
一実施形態では、式1〜式8について、独立して、ArとArは、各々独立して、非置換(3〜30員)ヘテロアリーレン、置換(3〜30員)ヘテロアリーレン、非置換(C6−C30)アリーレン、または置換(C6−C30)アリーレンから選択される。
一実施形態では、式1〜式8について、独立して、ArとArは、各々独立して、以下のA1)〜A48)から選択される。
上記の構造及び他の構造については、現在のIUPAC標準で推奨されているように、各置換基の外部接続点を波線で示す:Pure Appl.Chem.,2008,80,277(化学構造図の図形表示標準)。
一実施形態では、式1〜式8について、独立して、RとRは、各々独立して、以下から選択される。
水素、
一実施形態では、「式1〜式8のうちの少なくとも1つの化合物」は、以下の(a)〜(v1)から選択される。
一実施形態では、化合物は、少なくとも4つの窒素原子を含む。
本発明の化合物は、とりわけ、酸化的環化、スズキカプリングなどの当業者に公知の合成方法によって調製することができる。
一実施形態では、化合物は、400g/モル以上、または450g/モル以上、または500g/モル以上の分子量を有する。
一実施形態では、化合物は、400〜900g/モル、または450〜850g/モルの分子量を有する。
一実施形態では、化合物は、−5.00〜−6.50eVのHOMOレベルを有する。
一実施形態では、化合物は、−1.60〜−2.10eVのLUMOレベルを有する。
一実施形態では、化合物は、105℃〜170℃のガラス転移温度(Tg)を有する。
一実施形態では、組成物は、式1〜式8のうちの少なくとも2つの化合物を含む。
一実施形態では、組成物は、式1〜式8のうちの少なくとも3つの化合物を含む。
一実施形態では、組成物は、式1〜式8のうちの4つの化合物全てを含む。
一実施形態では、組成物は、組成物の重量に基づいて、式1〜式8のうちの少なくとも1つの化合物、またはそれらの組み合わせを5〜100重量パーセント、さらに10〜99重量パーセント、さらに10〜90重量パーセントを含む。
一実施形態では、組成物は、組成物の重量に基づいて、式1〜式8のうちの少なくとも1つの化合物、またはそれらの組み合わせを50〜90重量パーセントを含む。さらなる一実施形態では、組成物は、組成物の重量に基づいて、式1〜式8のうちの少なくとも1つの化合物、または組み合わせを50〜80重量パーセントを含む。
一実施形態では、組成物は、金属キノレートをさらに含む。一実施形態では、この金属キノレートは、少なくとも1つの重水素原子を含有する。さらなる一実施形態では、金属キノレートは、リチウムキノレートである。
一実施形態では、組成物は、金属キノレートをさらに含む。一実施形態では、金属キノレートは、リチウムキノレートである。さらなる一実施形態では、リチウムキノレートは、少なくとも1つの重水素原子を含有する。
一実施形態では、組成物は、組成物の重量に基づいて、10〜90重量パーセントの金属キノレート(例えば、リチウムキノレート)を含む。さらなる一実施形態では、組成物は、組成物の重量に基づいて、10〜80重量パーセント、さらに10〜70重量パーセント、さらに10〜60重量パーセント、さらに10〜50重量パーセントの金属キノレート(例えば、リチウムキノレート)を含む。さらなる一実施形態では、組成物は組成物の重量に基づいて、20〜50重量パーセントの金属キノレート(例えば、リチウムキノレート)を含む。
一実施形態では、組成物は、本発明の化合物と金属キノレートとの合計重量に基づいて、10〜90重量パーセントの金属キノレート(例えば、リチウムキノレート)を含む。さらなる一実施形態では、組成物は、本発明の化合物と金属キノレートとの合計重量に基づいて、10〜80重量パーセント、さらに10〜70重量パーセント、さらに10〜60重量パーセント、さらに10〜50重量パーセントの金属キノレート(例えば、リチウムキノレート)を含む。さらなる一実施形態では、組成物は、本発明の化合物と金属キノレートとの合計重量に基づいて、20〜50重量パーセントの金属キノレート(例えば、リチウムキノレート)を含む。
本発明は、本明細書に記載のいずれか1つの実施形態または2つ以上の実施形態の組み合わせの組成物から形成される少なくとも1つの成分を含む成形品を提供する。一実施形態では、この成形品は、有機電界発光デバイスである。
本発明は、本明細書に記載されたいずれか1つの実施形態または2つ以上の実施形態の組み合わせの本発明の組成物から形成された少なくとも1つの層を含む膜を提供する。
一実施形態では、この膜は、少なくとも1つの「HIL化合物」を含む組成物Bから形成された、第2の層である層Bをさらに含む。さらなる一実施形態では、このHIL(正孔注入層)化合物は、芳香族アミンを含む。さらなる一実施形態では、HIL化合物は、芳香族ジアミンである。
HIL化合物の実施例は、これらに限定されないが、
4,4’,4”−トリス(N,N−(2−ナフチル)−フェニルアミノ)トリフェニルアミン(2−TNATA)、
N1,N1’−トリス(〔1,1’−ビフェニル〕−4,4’−ジイル)ビス(N1−(ナフタリン−1−イル)−N4,N4−ジフェニルベンジジン−1,4−ジアミン)、
4,4’,4”−トリス〔フェニル基(m−トリル)アミノ〕トリフェニルアミン(m−MTDATA)、
N4,N4’−ビス〔4−〔ビス(3−メチルフェニル)アミノ〕フェニル〕−N4,N4’−ジフェニル−〔1,1’−ビフェニル〕−4,4’−ジアミン(DNTPD)を含む。
一実施形態では、組成物Bは、少なくとも2つのHIL化合物を含む。さらなる一実施形態では、各HIL化合物は、独立して、芳香族アミンを含む化合物である。さらなる一実施形態では、各HIL化合物は、独立して、芳香族ジアミンである。
一実施形態では、各塗膜層は、真空蒸着、加熱蒸散プロセスによって形成される。
一実施形態では、各塗膜層は、溶解法によって形成される。
本発明はまた、本発明の膜から形成された少なくとも1つの成分を含む成形品を提供する。さらなる一実施形態では、この成形品は、電界発光デバイスである。
本発明の化合物は、電荷輸送層として、及びOLEDデバイスのような電子デバイスにおける他の層として使用することができる。例えば、本発明の化合物は、電荷阻止層及び電荷生成層として使用され得る。
本発明は、本明細書に記載のいずれか1つの実施形態または2つ以上の実施形態の組み合わせの本発明の組成物から形成される少なくとも1つの成分を含む電子デバイスを提供する。
本発明の化合物は、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組み合わせを含むことができる。
本発明の成形品は、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組み合わせを含むことができる。
本発明の膜は、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組み合わせを含むことができる。
本発明の電子デバイスは、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組み合わせを含むことができる。
定義
本明細書で使用する「炭化水素」という用語は、水素及び炭素原子のみを含有する化学基を指す。
本明細書で使用する「置換炭化水素」という用語は、少なくとも1つの水素原子がヘテロ原子または少なくとも1つのヘテロ原子を含有する化学基で置換された炭化水素を指す。ヘテロ原子には、限定されないが、O、N、P及びSが含まれる。
本明細書に記載の「アリール」という用語は、芳香族炭化水素から1個の水素原子を欠くことによって芳香族炭化水素から誘導される有機基を指す。アリール基は、単環式及び/または縮合環系であってもよく、各環は、適切には4〜7個、好ましくは5または6個の原子を含む。2つ以上のアリール基が単結合を介して結合している構造も含まれる。具体的な例には、限定されるものではないが、フェニル、ナフチル、ビフェニル、アンスリル、インデニル、フルオレニル、ベンゾフルオレニル、フェナントリル、トリフェニレニル、ピレニル、ペリレニル、クリセニル、ナフタセニル、フルオランテニルなどが挙げられるが、これに限定されるものではない。ナフチルは1−ナフチルまたは2−ナフチルであり、アンスリルは1−アンスリル、2−アンスリルまたは9−アンスリルであり、フルオレニルは1−フルオレニル、2−フルオレニル、3−フルオレニル、4−フルオレニル及び9−フルオレニルのうちのいずれか1つであり得る。
本明細書で使用される用語「置換アリール」は、少なくとも1つの水素原子がヘテロ原子または少なくとも1つのヘテロ原子を含有する化学基で置換されているアリールを指す。ヘテロ原子には、限定されないが、O、N、P及びSが含まれる。
本明細書に記載の「ヘテロアリール」という用語は、少なくとも1つの炭素原子またはCH基またはCHが、ヘテロ原子(例えば、B、N、O、S、P(=O)、Si及びP)または少なくとも1つのヘテロ原子を含有する化学基で置換されているアリール基を指す。ヘテロアリールは、5または6員の単環式ヘテロアリールまたは1つ以上のベンゼン環と縮合した多環式ヘテロアリールであってもよく、部分的に飽和していてもよい。単結合を介して結合した1つ以上のヘテロアリール基を有する構造も含まれる。ヘテロアリール基は、ヘテロ原子が酸化または四級化されてN−オキシド、四級塩などを形成する二価のアリール基を含むことができる。具体的な例としては、限定されるものではないが、フリル、チオフェニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、トリアジニル、テトラジニル、トリアゾリル、テトラゾリル、フラザニル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニルのような単環式のヘテロアリール基と、ベンゾフラニル、フルオレノ〔4,3−b〕ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、フルオレノ〔4,3−b〕ベンゾ−チオフェニル、イソベンゾフラニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、イソインドリル、インドリル、インダゾリル、ベンゾチア−ヂアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、カルバゾリル、フェナントリジニル及びベンゾジオキソリルのような多環式ヘテロアリール基と、対応するN−オキシド(例えば、ピリジルN−オキシド、キノリルN−オキシド)及びそれらの四級塩とを含むことができる。
本明細書で使用する用語「置換ヘテロアリール」は、少なくとも1つの水素原子が、ヘテロ原子または少なくとも1つのヘテロ原子を含有する化学基で置換されているヘテロアリールを指す。ヘテロ原子には、限定されないが、O、N、P及びSが含まれる。
本明細書に記載の「アルキル」という用語は、脂肪族炭化水素から1個の水素原子を欠くことによって脂肪族炭化水素から誘導される有機基を指す。アルキル基は、線状、分岐状及び/または環状であってもよい。具体的な例には、限定されるものではないが、メチル、エチル、プロピル、tert−ブチル、tert−オクチル、ペンチル、ヘキシル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどが含まれる。
本明細書で使用する用語「置換アルキル」は、少なくとも1つの水素原子が、ヘテロ原子または少なくとも1つのヘテロ原子を含有する化学基で置換されているアルキルを指す。ヘテロ原子には、限定されないが、O、N、P及びSが含まれる。
本明細書に記載の「ヘテロアルキル」という用語は、少なくとも1つの炭素原子またはCH基またはCHが、ヘテロ原子(例えば、B、N、O、S、P(=O)、Si及びP)または少なくとも1つのヘテロ原子を含有する化学基で置換されているアルキル基を指す。
本明細書で使用する用語「置換ヘテロアルキル」は、少なくとも1つの水素原子が、ヘテロ原子または少なくとも1つのヘテロ原子を含有する化学基で置換されているヘテロアリールを指す。ヘテロ原子には、限定されないが、O、N、P及びSが含まれる。
実験
試薬及び試験方法
全ての溶媒及び試薬は、Sigma−Aldrich、Fisher Scientific、Acros、TCI及びAlfa Aesarを含む民間のメーカーから入手し、使用可能な最高純度で使用し、及び/または必要に応じて使用前に再結晶した。乾燥溶媒は、社内の精製/分配システム(ヘキサン、トルエン、テトラヒドロフラン及びジエチルエーテル)から得たか、またはSigma−Aldrichから購入した。水に敏感な化合物を包含する全ての実験は、「オーブン乾燥」ガラス器具、窒素雰囲気下、またはグローブボックス内で行われた。プレコートアルミニウム板(VWR 60 F254)上の分析薄層クロマトグラフィー(TLC)によって反応を監視し、UV光及び/または過マンガン酸カリウム染色により可視化した。フラッシュクロマトグラフィーは、GRACERESOLVカートリッジを備えたISCO COMBIFLASHシステムで行われた。
特記しない限り、30℃のVarian VNMRS−500またはVNMRS−400スペクトロメーターで1H−NMRスペクトル(500MHzまたは400MHz)を得た。ケミカルシフトは、使用したNMR溶媒に応じて、以下のいずれかに言及される:CDClのCHCl中のTMS(δ=0.00)、ベンゼン−d中のベンゼン−d(7.15)またはDMSO−d中のDMSO−d(δ2.50)。必要に応じて、構造の同一性を確認するために、COSY、HSQCまたはNOESY実験の助けを借りて、ピーク割り当てを行った。
Varian VNMRS−500またはVNRMS−400スペクトロメーターで、13C−NMRスペクトル(125MHzまたは100MHz)を得て、使用したNMR溶媒に応じて、溶媒または標準信号(0.0−CDCl中のTMS、128.02−ベンゼン−d、39.43−DMSO−d)を参照した。
ルーチンLC/MS研究は、以下のように行われた。「THF内の3mg/ml溶液」として、試料の5μアリコートを、PIモードで動作するデュアルスプレーエレクトロスプレー(ESI)インターフェースを介して、四重極飛行時間型MSシステムのAGILENTの6520QTに結合された、AGILENTの1200SLバイナリグラジエント液体クロマトグラフィーに注入した。以下の分析条件を使用した:カラム:150×4.6mmID、3.5μm ZORBAXSB−C8、カラム温度:40℃、移動相:40分間で75/25A/B〜15/85A/B、溶媒A=0.1体積%水中のギ酸、溶媒B=THF、流速1.0mL/分、UV検出:ダイオードアレイ210〜600nm(抽出波長250nm、280nm)、ESI条件:ガス温度365℃、ガス流速−8ml/分、キャピラリ−3.5kV、ネブライザー−40PSI、フラグメント−145V。
DSC測定値は、TA InstrumentsのQ2000装置で、10℃/分の走査速度で、そして全てのサイクルについて窒素雰囲気で決定された。試料を室温から300℃まで走査し、−60℃に冷却し、300℃に再加熱した。第2の加熱走査で、ガラス転移温度(Tg)を測定した。TA Universal Analysisソフトウェアを用いてデータ解析を行った。Tgは、「onset−at−inflection」法を用いて計算した。
全ての計算はガウス分布09のプログラムを利用した。計算は、ハイブリッド密度汎関数理論(DFT)法、B3LYP、及び6−31G*(5d)基底セットを用いて行った。一重項状態の計算は閉じたシェル近似を使用し、三重項状態の計算は開いたシェル近似を使用した。全ての値は、電子ボルト(eV)で引用された。HOMO及びLUMO値は、基底一重項状態の最適化された幾何形状の軌道エネルギーから決定された。三重項エネルギーは、最適化された三重項状態の全エネルギーと最適化された一重項状態との間の差として決定された。
1.ガウス分布09.改訂A.02.Frisch,M.J.et al.、Gaussian,Inc.、Wallingford CT,2009.2(a)Becke,A.D.J.Chem.Phys.1993,98,5648(b)Lee,C.、Yang,W.、Parr,R.G.Phys.Rev B1988,37,785(c)Miehlich,B.、Savin,A.、Stoll,H.、Preuss,H.Chem.Phys.Lett.1989,157,200.3(a)Ditchfield,R、Hehre,W.J.、Pople,J.A.J.Chem.Phys.1971,54,724(b)Hehre,W.J.、Ditchfield,R.、Pople,J.A.J.Chem.Phys.1972,56,2257(c)Gordon,M.s.Chem.Phys.Lett.1980,76,163
文献(J.Phys.Chem.A、2003,107,5241−5251)に記載された手順を適用して、電子移動度の指標である各分子の再構成エネルギー(λ)を算出した。
本発明の幾つかの実施形態は、以下の実施例において詳細に記載される。
中間体3,5−ジブロモピラジン−2−アミン(3)の合成
50mLのDMF/MeCN溶媒混合物(1:3)内の2−アミノピラジン1(4.5g、47.4mmol)の溶液及び40mLのDMF/MeCN溶媒混合物(1:3)内の1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン2(13.6g、47.6mmol、「Br」の2eq.)の溶液は、0℃でMeCN(100mL)の溶液に(2つの注射針を用いて)同時に添加された。反応混合物を1時間撹拌し、含水チオ硫酸ナトリウム(1N、200mL)で冷却し、真空下で濃縮した。粗生成物(>99%変換、8g)をEtOAcに溶解し、セライト/木炭を通して濾過し、アセトニトリル(4.0g、50%回収)から再結晶した。反応を2回に分けて12.0gまでスケールアップし、所望の生成物3をNMR及びLC−MSによって分析した。1H NMR(500MHz、CDCl)δ7.99(s、1H)、13C NMR(126MHz、CDCl)δ151.92、143.16、142.99、123.95、123.56。
中間体6,8−ジブロモイミダゾ[1,2−a]ピラジン(5)の合成
100mLの三つ口フラスコに、2−ブロモ−1,1−ジメトキシエタン4(23.2g(16mL、137.2mmol)及び水様HBr(47.6%HBr/重量、8.8mmol/mL、6.6mL、58.8mmol)を加え、反応混合物を2時間加熱還流した(55℃)。混合物を40℃に冷却し、固体NaHCOをガスの発生が止むまで少しずつ加えた。得られた懸濁液を真空下で500mLの三つ口フラスコに濾過し、濾過ケークをイソプロパノール(200mL)で洗浄した。固体3,5−ジブロモピラジン−2−アミン(3)(12.0g、47.2mmol)をイソプロパノール濾液に加え、反応混合物を還流(78℃)で16時間加熱した。得られた懸濁液を室温に冷却し、濾過し、ケークを冷イソプロパノール(100mL)で洗浄し、次いでケークを真空下で乾燥させた。ケークを三つ口フラスコに移し、その中に水(200mL)を添加し、次いでガス発生が止むまで固体KCOを少量ずつ加え、その後、反応物を30分間撹拌した。得られた沈殿物を濾過により単離し、水(200mL)で洗浄した。固体を50℃で一定重量まで乾燥し、次いでTHFに溶解し、プラグ(セライト、シリカゲル、及び木炭)で濾過した。溶媒を真空下で除去して、12.0gの所望の生成物(5)を、NMR及びLC−MSによって決定し、99%純度の白色固体として得た。1H NMR(500MHz、CDCl)δ8.26(s、1H)、7.84(d、J=1.0Hz、1H)、7.78(d、J=1.1Hz、1H)、13C NMR(126MHz、CDCl)δ136.93、134.06、120.29、119.26、115.78。
中間体9−(6−ブロモイミダゾ[1,2−a]ピラジン−8−イル)−9H−カルバゾール(7)の合成
水素化カリウム(ヘキサンで洗浄し、乾燥)(145mg、3.6mmol)を、0℃で、THF(5mL)のカルバゾール6(302mg、1.8mmol)の溶液に、添加した。反応混合物を20分間撹拌し(溶液は緑色に変色する)、その後、この溶液をTHF(5mL)中の6,8−ジブロモイミダゾ[1,2−a]ピラジン(2)(500mg、1.8mmol)の溶液に滴下した(反応混合物は赤褐色に変わった)。反応混合物を室温まで温め、LC−MSによりアリコートを分析して反応進行をチェックする時間である2時間撹拌した。反応が完了した後(>90%の変換率)、溶媒を真空下で除去し、残渣を熱いクロロホルムに溶解し、再結晶化して約0.5g(収率76%)の所望の生成物を得た(7)、LC−MS及び1H−NMRによる純度は約98%であった。反応は4gまで首尾よくスケールアップされた。1H NMR(500MHz、CDCl)δ8.32(s、1H)、8.12−8.08(m、2H)、7.85(d、J=1.0Hz、1H)、7.79(d、J=1.0Hz、1H)、7.76(s、1H)、7.74(s、1H)、7.44(ddd、J=8.4,7.2,1.3Hz、2H)、7.38−7.33(m、2H)。
中間体4−ブロモ−N−(2−(フェニルアミノ)フェニル)ベンズアミド(11)の合成
1Lの丸底フラスコに、4−ブロモベンゾイルクロリド13(24.0g、110mmol)及びN、N−ジメチルアセトアミド(DMAc、200mL)を加えた。DMAc(300mL)中のN−フェニルベンゼン−1、2−ジアミン12(20.0g、109mmol)の溶液を、添加じょうごを用いて30分間かけてフラスコに滴下した。添加が完了したら(>95%の変換)、反応溶液を室温で一晩(14時間)撹拌した。暗色の反応混合物を250mLの三角フラスコに移し、200mLの脱イオン水を添加して沈殿物を形成させた(赤色に変色する)。この混合物を室温で1時間撹拌し、その後、コース多孔性フリットフィルターで濾過した。濾液をヘキサン(3×200mL)で洗浄し、真空オーブン(60℃)中で24時間乾燥させて、NMR及びLC−MS(Waters 2424 ELS Detector、Waters 2998 Photodiode Array Detector、及び陽イオンモードの3100質量検出器を備えたWaters e2695システム)で決定した約98%の純度で36.0g(90%の収率)の所望のアミド14を得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ8.36(s、1H)、8.23(d、J=7.1Hz、1H)、7.54−7.45(m、4H)、7.27−7.21(m、4H)、7.19−7.13(m、1H)、6.91(tt、J=7.5,1.0Hz、1H)、6.80(dt、J=8.8、1.6Hz、2H)、5.62(s、1H)、13C NMR(126MHz、CDCl)δ164.62、144.72、133.50、132.87、132.74、131.91、129.55、128.58、126.53、125.57、125.48、124.70、121.93、120.62、116.07。
中間体2−(4−ブロモフェニル)−1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール(12)の合成
1Lの3つ口丸底フラスコに、4−ブロモ−N−(2−(フェニルアミノ)−フェニル)ベンズアミド11(30.0g、82.0mmol)、続いて氷酢酸(300mL)を加えた。混合物を撹拌しながら12時間還流し(100℃)、その後アリコートのLC−MSは95%の変換率を示した。酢酸を減圧下で除去し、減圧下で溶媒を除去した後、残渣を熱ヘキサンで摩砕して紫色の固体(34.0g)を得た。粗固体を最小量のクロロホルムに溶解し、2つの等量部分に分離した。各部分を、海砂を上にしたシリカゲルのスラリーに通した。プラグをクロロホルムで十分に洗浄して所望の化合物を溶出させた。溶媒を減圧下で除去し、生成物をクロロホルム/ヘキサンから再結晶させて、LC−MS及びNMRにより約98%の純度で所望の化合物12の白色固体(24.0g、収率84%)を得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ7.89(d、J=8.0Hz、1H)、7.56−7.48(m、3H)、7.48−7.41(m、4H)、7.38−7.33(m、1H)、7.33−7.27(m、3H)、7.27−7.22(m、1H)、13C NMR(126MHz、CDCl)δ151.17、142.90、137.24、136.74、131.51、130.80、129.96、128.89、128.73、127.33、124.00、123.54、123.11、119.88、110.43。
中間体1−フェニル−2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール(8)の合成
グローブボックス中で、3つのオーブン乾燥した反応ジャーに、各々2−(4−ブロモフェニル)−1−フェニル−1H−ベンズイミダゾール12(4.20g、12.0mmol)、ビス(ピナコラト)−ジボロン(Bpin)(3.05g、12mmol、1eq.)、酢酸カリウム(2.95g、30mmol、2.5eq.)及びPd(dppf)Cl(300mg、0.36mmol、3mol%)を添加した。溶媒(1,4−ジオキサン、80mL)を各ジャーに添加し、反応物を80℃で一晩撹拌した。LC−MSによって決定して完全な変換(〜95%)後、反応ジャーの内容物を混合し、溶媒を減圧下で除去した。水(200mL)を添加し、生成物をクロロホルム(3×200mL)中に抽出し、生成物をシリカプラグに通し、アセトニトリルから再結晶させた。LC−MS及びNMRで判定すると、〜98%の純度で所望のボロン酸エステル8を得るために、再結晶後に反応を90%収率で12gまで首尾よくスケールアップした。H NMR(500MHz、CDCl)δ7.90(dt、J=8.1、0.9Hz、1H)、7.76−7.71(m、2H)、7.60−7.55(m、2H)、7.49−7.41(m、3H)、7.35−7.21(m、6H)、1.32(s、12H)、13C NMR(126MHz、CDCl)δ172.37、157.10、152.56、135.25、133.58、133.11、131.25、130.46、128.49、128.13、128.03、127.96、127.73、127.11、126.47、125.24、124.99、123.30。
本発明の化合物dの合成
トルエン/水(80mL)中の9−(6−ブロモイミダゾ[1,2−a]ピラジン−8−イル)−9H−カルバゾール(7)(3.3g、9.2mmol)の溶液に、1−フェニル(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール(8)(10.1mmol、1.1eq.)、CsF(4.20g、27.6mmol、3eq.)及びPd(PPhを添加した。反応混合物を90℃で一晩撹拌し、その後、反応混合物のアリコートのLC−MS分析は、出発物質の所望の生成物への>95%の変換を示した。反応混合物を室温に冷却し、氷中で冷却し、固体生成物を濾過によって集めた。生成物をヘキサンで洗浄し、乾燥させて、LCMS及び1H NMRで決定した4.5g(収率88%、純度約97%)の所望の生成物を得た。生成物を沸騰水で洗浄して塩を除去し、酢酸エチル及びメタノールで洗浄して有機不純物を除去した後、還流クロロベンゼンから再結晶して色及び残留不純物を除去し、最後に真空下で濾過して、1H−NMR及びLC−MSにより決定した純度99.6%の2.5gの所望の化合物(d)を得た。1H NMR(500MHz、CDCl)δ8.59(s、1H)、8.12(ddd、J=7.7、1.2、0.6Hz、2H)、8.00−7.95(m、2H)、7.94(dt、J=8.1、0.9Hz、1H)、7.84(s、2H)、7.76−7.69(m、4H)、7.56−7.46(m、3H)、7.45−7.27(m、9H)、13C NMR(126MHz、CDCl)δ151.67、143.06、142.87、139.85、137.39、137.04、136.91、136.55、135.56、135.41、130.43、130.02、128.76、127.42、125.94、125.84、125.07、123.55、123.14、121.50、120.02、119.90、115.45、113.92、113.08、110.53
グローブボックス中で、反応バイアルに、6,8−ジブロモイミダゾ[1,2−a]ピラジン(3)(5.54g、20mmol)、1−フェニル−2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール(8)(15.6g、40mmol、2equiv.)、KPO(12.7g、60mmol、3equiv.)、s−Phos(41mg、0.1mmol、0.5mol%)及びPd(OAc)(22.5mg、0.1mmol、0.5mol%)を加えた。THF(80mL)及び水(8mL)を加え、混合物を室温で激しく撹拌した。時間の経過とともに厚く白っぽい沈殿物が形成され、全てのジブロモイミダゾプラジン3が消費されるまで、反応の進行をLC−MSによって監視した。溶媒を回転蒸発で除去し、固体をクロロホルムに再溶解し、水で洗浄し、乾燥させ、フラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、8g(61%)の所望の化合物(c)を得た。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ8.88−8.76(m、2H)、8.01−7.84(m、4H)、7.83−7.71(m、3H)、7.72−7.61(m、3H)、7.56−7.40(m、6H)、7.39−7.28(m、5H)、7.29−7.16(m、4H)。13C NMR(101MHz、クロロホルム−d)δ151.85、151.73、147.52、143.02、142.94、138.64、138.04、137.71、137.38、137.29、137.21、136.93、136.91、136.69、135.38、131.67、130.06、129.97、129.94、129.87、129.53、129.31、128.68、127.44、127.40、125.87、123.52、123.47、123.08、119.90、119.78、114.54、114.44、110.50、110.47。
6,8−ジブロモ−3−クロロイミダゾ[1,2−a]ピラジン(14)の中間体の合成
3,5−ジブロモイミダゾピラジン3(3.9g、14mmol)を、250mLの丸底フラスコ(氷/水に浸した)に加えて、続いてクロロホルム(40mL)及びアセトニトリル(40mL)を、CHCl/MeCN(1:2)(1mL)中のN−クロロスクシンイミド2(2.8g、21mmol、1.5equiv.)の溶液に加えた。反応物を室温まで温め、次いで還流冷却器を用いて50℃で加熱し、所望の生成物14への完全な変換が達成されるまで、LC−MSで監視した。H NMR(500MHz、クロロホルム−d)δ8.20−8.11(m、1s)、7.79−7.70(m、1s)。13C NMR(126MHz、CDCl)δ134.16、133.91、133.88、121,30、120.93、109.99。
中間体9−(6−ブロモ−3−クロロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−8−イル)−9H−カルバゾール(15)の合成
水素化カリウム(KH)(ヘキサンで洗浄し、乾燥)(640mg、16mmol)を<0℃で、THF(50mL)中のカルバゾール6(2.68g、16mmol、equiv.)の溶液に添加した。反応混合物を10分間撹拌し(溶液は緑色に変化する)、その後、この溶液を、THF(30mL)中の6,8−ジブロモ−3−クロロイミダゾ[1,2−a]ピラジン(14)(5g、16mmol)の溶液に添加した(溶液は紫茶色に変色する)。反応混合物を撹拌しながら一晩室温に温めた。乾燥シリカゲルを粗反応混合物に添加し、回転蒸発で乾燥させた。乾燥粉末をカートリッジに充填し、TELEDYNE ISCO精製装置で精製し、中間体(15)(4g、63%)を得た。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ8.24(s、1H)、8.07(ddd、J=7.7、1.4、0.7Hz、2H)、7.74−7.70(m、2H)、7.41(ddd、J=8.4、7.2、1.3Hz、2H)、7.34(ddd、J=7.7、7.2、1.0Hz、2H)。13C NMR(101MHz、クロロホルム−d)δ142.34、139.40、139.38、135.93、133.90、132.68、126.16、125.39、125.38、122.23、122.21、121.40、120.01、115.61、114.49、113.28、113.26。
中間体9−(3−クロロ−6−(4−(1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)フェニル)イミダゾ[1,2−a]ピラジン−8−イル)−9H−カルバゾール(16)の合成
グローブボックス中で、9−(6−ブロモ−3−クロロイミダゾ[1,2−a]ピラジン−8−イル)−9Hカルバゾール(15)(3g、7.5mmol)、4−(1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)フェニルピナコールボロン酸エステル(8)(2.97g、7.5mmol、1 equiv.)KCO(3.1g、22.5mmol、3 equiv.)、PPh(196mg、0.75mol、10mol%)及びPd(OAc)(84mg、0.38mmol、5mol%)を反応ジャーに充填した。乾燥トルエン(50mL)、続いて窒素散布したアセトニトリル(10mL)を添加した。次いで、反応ジャーを冠し、タップし、「湿潤」グローブボックスに移し、窒素散布水(12mL)を加え、反応物を80℃で一晩撹拌した。反応混合物は、一晩の反応後、透明な黄色の溶液からクリーム状の沈殿物に変化した。溶媒を真空下で除去し、生成物をクロロホルムに再溶解し、水及び塩水で洗浄した。有機画分を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を回転蒸発により除去した。出発物質及び触媒から有機物を除去するために、酢酸エチル及びメタノールを固体に添加し、混合物を1時間加熱還流し、濾過し、多量の水で洗浄し、乾燥して中間体の灰色固体(16)(4g、収率91%、LC−MSによる純度〜99%)を得た。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ8.49(s、1H)、8.10(ddd、J=7.7、1.4、0.7Hz、2H)、8.07−7.99(m、2H)、7.91(dt、J=8.0、0.9Hz、1H)、7.76(s、1H)、7.75−7.67(m、4H)、7.55−7.44(m、3H)、7.43−7.25(m、9H)。13C NMR(101MHz、cdcl)δ151.50、142.85、139.70、137,94、137.33、136.86、136.26、134.26、132.33、130.67、130.07、130.01、128.79、127.41、126.03、125.99、125.14、123.60、123.18、121.70、120.05、119.87、113.45、113.01、110.50、110.31。
本発明の化合物aの合成
グローブボックス中で、反応バイアルに9−(3−クロロ−6−(4−(1−フェニル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)フェニル)イミダゾピラジン−8−イル)−9H−カルバゾール(16)(4g、6.8mmol)、フェニル−ボロン酸(17)(1.2g、10.2mmol、1.5equiv.)、KPO(3g、13.6mmol、2equiv.)、s−Phos(70mg、0.17mmol、2.5mol%)及びPd(OAc)(38mg、0.17mmol、2.5mol%)を充填した。THF(80mL)及び水(8mL)を加え、混合物を55℃で一晩撹拌した。ロータバップ上で溶媒を蒸発させて粗生成物を乾燥させ、得られた固体を沸騰クロロベンゼンから磨砕し、ほとんどの色及び小さな不純物を除去した。固体を熱クロロベンゼンから濾過し、さらに熱メタノール及び酢酸エチルの混合物から磨砕し、残留不純物及び色をさらに除去した。固体をクロロホルムに溶解し、シリカゲルを加え、溶媒を減圧下で除去し、細かい粉末をTELEDYNE ISCOシステムを用いてカラムクロマトグラフィー用カートリッジに充填した。生成物をクロロホルム中の0〜10%EtOAcを用いて溶出した(120gカラム)。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ8.12(ddd、J=7.7、1.3、0.7Hz、2H)、8.00−7.86(m、4H)、7.78(dt、J=8.3、0.8Hz、2H)、7.73−7.58(m、6H)、7.59−7.39(m、6H)、7.39−7.30(m、5H)、7.31−7.18(m、2H)。13C NMR(101MHz、クロロホルム−d)δ139.90、129.99、129.70、129.38、128.73、128.33、127.40、125,94、125.93、125.07、123.13、121.49、120.04、119.86、113.10、110.49。
グローブボックス中で、反応バイアルに、6,8−ジブロモイミダゾ[1,2−a]ピラジン(3)(4.8g、17.2mmol)、2−(9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(18)(8.2g、34.5mmol、2equiv.)、KPO(10.9g、51.6mmol、3equiv.)、s−Phos(356mg、0.86mmol、5mol%)及びPd(OAc)(193mg、0.86mmol、5mol%)を得た。THF(150mL)及び水(15mL)を加え、混合物を60℃で一晩撹拌した。反応混合物のアリコートをLC−MSにより分析したところ、約10%の出発材料の残りがあることが判明した。さらにジメチルフルオレニルボロン酸18(300mg)及びKPO(100mg)を反応混合物に加え、反応物を60℃で一晩攪拌した。溶媒を回転蒸発により除去し、得られた固体(7.8g)をクロロホルムに溶解し、水及び塩水で洗浄し、有機画分を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を回転蒸発によって除去した。得られた固体を洗浄し、メタノールで摩砕し、固体を濾過し、乾燥させて黄色がかった固体中間体(19)(5g、収率58%)を得て、これをLC−MS(純度98%)で分析した。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ9.03−8.94(m、2H)、8.48(s、1H)、8.17(dd、J=1.7、0.7Hz、1H)、8.06(dd、J=7.9、1.7Hz、1H)、7.94(dd、J=7.8、0.9Hz、1H)、7.90−7.81(m、3H)、7.81−7.75(m、2H)、7.53−7.45(m、2H)、7.43−7.31(m、4H)、1.62(d、J=14.8Hz、12H)。13C NMR(101MHz、クロロホルム−d)δ154.59、154.32、154.02、153.60、149.01、141.46、139.83、139.27、138.96、138.79、138.69、135.88、135.28、135.20、129.29、127.77、127.54、127.10、127.05、125.41、124.01、122.71、122.68、120.61、120.40、120.25、119.80、114.20、113.58、47.11、27.26、27.25。
中間体3−ブロモ−6,8−ビス(9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピラジン(20)の合成
反応バイアルに、ビスジメチルフルオレニルイミダゾピラジン(19)(2g、4mmol)を添加し、乾燥クロロホルム(50mL)及び乾燥アセトニトリル(50mL)を加え、続いて5,5−ジメチル−1,3−ジブロモヒダントイン2(0.59g、2.1mmol、1.1「Br」equiv.)の溶液を、乾燥CHCl/MeCN(1:2)(9mL)にゆっくりと添加した(反応は緑がかった)。反応物を室温で撹拌し、所望の生成物に完全に変換するまで(約1時間)、LC−MS分析のために反応混合物のアリコートを取り、反応の進行を監視した。次いで、3.2gの粗生成物をクロロホルムに溶解し、シリカゲルを添加し、自由流動性粉末が得られるまで、回転蒸発により溶媒を除去した。固体をカートリッジに充填し、生成物をヘキサン中の80%クロロホルムで溶出した。生成物を合わせ、溶媒を蒸発させ、LC−MSにより、最終生成物20(2.2g、収率94%)の純度を分析した。1H NMR(400MHz、クロロホルム)δ8.96−8.87(m、2H)、8.43(s、1H)、8.20(dd、J=1.7、0.6Hz、1H)、8.10(dd、J=7.9、1.7Hz、1H)、7.92(d、J=8.4Hz、1H)、7.90−7.84(m、2H)、7.84−7.77(m、2H)、7.53−7.45(m、2H)、7.42−7.33(m、4H)、1.62(d、J=5.7Hz、12H)。13C NMR(101MHz、クロロホルム−d)δ154.58、154.39、154.08、153.65、149.02、141.73、140.34、140.13、138.67、138.60、135.65、135.25、134.60、129.34、127.87、127.62、127.10、127.07、125.64、124.11、122.71、122.69、120.85、120.64、120.43、120.30、119.85、111.02、97.82、47.11、47.06、27.24、27.21。
化合物bの合成
グローブボックス中で、ブロモ−ビス(ジメチルフルオレニル)−イミダゾピラジン(20)(3.2g、5.5mmol)、ピリジン−4−ピナコールボロン酸エステル21(1.36g、6.6mmol、1.2equiv.)、KPO(3.5g、16.5mmol、3equiv.)、Pd(PPh(318mg、0.275mmol、5mol%)、続いてトルエン(100mL)及び水(20mL)を充填した。反応物を90℃で週末にわたって撹拌した。反応混合物のアリコートは、約70%の所望の生成物への変換を表示した。追加のKPO(0.9g)及びPd(PPh(32mg)を添加し、反応物を90℃で一晩撹拌した後、アリコートは所望の生成物への完全な変換を表示した。粗生成物を水及び塩水で洗浄し、シリカゲルで乾燥し、ISCO精製装置に固体充填した。生成物を100%のEtOAcで溶出し、所望の生成物を含有する画分を合わせ、溶媒を回転蒸発により除去した。固体(2.9g、収率94%)をメタノールで摩砕して、黄色固体(2.2g)を得、これをLC−MS(純度99.38%)により純度について分析した。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ8.98−8.89(m、2H)、8.89−8.80(m、2H)、8.64(s、1H)、8.15(dd、J=1.7、0.6Hz、1H)、8.05(s、1H)、7.98(dd、J=7.9、1.7Hz、1H)、7.94(d、J=8.4Hz、1H)、7.89−7.80(m、2H)、7.80−7.74(m、1H)、7.66−7.58(m、2H)、7.54−7.43(m、2H)、7.43−7.31(m、4H)、1.60(d、J=17.6Hz、12H)。13C NMR(101MHz、クロロホルム−d)δ214.28、154.58、154.45、154.05、153.65、151.05、150.00、141.74、140.77、140.16、140.12、138.66、138.52、136.31、135.72、135.56、134.99、129.35、127.89、127.67、127.11、127.08、125.51、124.71、124.13、122.71、122.69、121.77、120.97、120.64、120.41、120.30、119.85、110.56、47.12、47.07,27.22。
各々の本発明の化合物は、有機電界発光デバイスなどの電子デバイス用の塗膜層を形成するために使用することができる。
デバイス実験
定義
変換効率は、輝度効率をCIE Yで割った値として定義される。
特に、青色デバイスの色座標に依存する輝度効率が非常に考慮されている要因である。
OLEDデバイスの製造とテスト
全ての有機材料を蒸着前に昇華精製した。OLEDは、アノードとして機能し、アルミニウムカソードで覆われたITO被覆ガラス基板上に製造された。全ての有機層は、物理的蒸着によって、<10−7トールのベース圧力を備えた真空チャンバ内に熱的に堆積された。
HIL、HTL、EMLホスト、EMLドーパント、ETL、またはEILを含有する各セルを、真空チャンバ内に10−6トールに達するまで置いた。各材料を蒸発させるために、材料を含有するセルに制御された電流を印加して、セルの温度を上昇させた。適切な温度を適用して、材料の蒸発速度を蒸発プロセス全体にわたって一定に保った。
HIL層について、
N4、N4’−ジフェニル−N4、N4’−ビス(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジアミンを、層の厚さが60nmに達するまで蒸発させた。HTL層について、N−([1,1’−ビフェニル]−4−イル)−9,9−ジメチル−N−(4−(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)フェニル)−9H−フルオレン−2−アミンを、厚さが25nmに達するまで蒸発させた。EML層について、9−フェニル−10−(4−フェニルナフタレン−1−イル)アントラセン(BH−1、ホスト)及びN1、N6−ビス(5’−フルオロ−[1,1’:3’,1”−ターフェニル]−4’−イル)−N1、N6−ジフェニルピレン−1,6−ジアミン(BD−1、ドーパント)を、厚さ20nmに達するまで蒸発させた。ドーパント材料のドーピング率は2重量%であった。ETL層について、蒸発比1:1で、30nmに達するまで、ETL化合物をリチウムキノラート(液体)と共蒸着した。Alq3(トリス(8−ヒドロキシキノリナト)アルミニウム)を本発明の化合物と比較するための参照材料として使用した。Alq3を30nmまで1A/秒の速度でのみ蒸発させた。最後に、薄い電子注入層(液体)の「2nm」を蒸発させた。表1参照。
OLEDデバイスの電流密度−電圧−輝度(J−V−L)特性評価は、光源測定装置(KEITHLY 2635A)及び発光計器(MINOLTA CS−100A)を用いて行った。OLEDデバイスのELスペクトルは、較正されたCCD分光器によって収集された。表2参照。

Claims (10)

  1. 以下に示される式1〜式8のうちの少なくとも1つの化合物を含む組成物であって、
    式中、式1、式2、式3及び式4、式5及び式6について、独立して、RとRは、各々独立して、H、アルキル、置換アルキル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、または置換ヘテロアリールから選択され、L及び/またはLは、各々独立して、置換もしくは非置換アリーレンまたは置換もしくは非置換ヘテロアリーレンであり、ArとArは、各々独立して、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、
    式中、式7及び式8について、独立して、RとRは、各々独立して、H、アルキル、置換アルキル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、または置換ヘテロアリールから選択され、ArとArは、各々独立して、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、
    式中、式1〜式8の各々について、RとRは、任意で1つ以上の環構造を形成していてもよく、
    式中、式1〜式8の各々について、1つ以上の水素原子は、任意で重水素で置換されていてもよい、組成物。
  2. 式1、式2、式3、式4、式5及び式6について、独立して、L及び/またはLは、各々独立して、非置換(3〜30員)ヘテロアリーレン、置換(3〜30員)ヘテロアリーレン、非置換(C6−C30)アリーレン、または置換(C6−C30)アリーレンである、請求項1に記載の組成物。
  3. 式1、式2、式3、式4、式5及び式6について、独立して、L及び/またはLは、各々独立して、以下の構造のうちの1つから選択される、請求項1または請求項2に記載の組成物。
  4. 式1〜8について、独立して、ArとArは、各々独立して、非置換(3〜30員)ヘテロアリーレン、置換(3〜30員)ヘテロアリーレン、非置換(C6−C30)アリーレン、または置換(C6−C30)アリーレンから選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 式1〜8について、独立して、ArとArは、各々独立して、以下のA1)〜A48)から選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 式1〜8について、独立して、RとRは、各々独立して、以下から選択される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
    水素、
  7. 前記「式1〜式8のうちの少なくとも1つの化合物」は、以下の(a)〜(v1)から選択される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 前記化合物は、少なくとも4個の窒素原子を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の組成物から形成された少なくとも1つの成分を含む、物品。
  10. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の組成物から形成された少なくとも1つの成分を含む、電子デバイス。
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