JP2018520612A - Dsrスピーカ素子及びその製造方法 - Google Patents

Dsrスピーカ素子及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

少なくとも一の中央可動素子と、複数の湾曲ベンダを具えるDSRスピーカ素子が提供されており、各湾曲ベンダが少なくとも一の電極対と、少なくとも一の圧電材料層と、可動素子の動きを制限するように構成された機械的ストッパを具えており、湾曲ベンダがこの可動素子に接続されており、可動素子を可動素子の表面に直交する軸に沿って、電極に与えられた電気的刺激に応じて動かして音を生成するように構成されている。様々な製造方法も記載されている。
【選択図】図1A

Description

本明細書に開示した主題は、一般的に圧電素子に関するものであり、特に、圧電素子を具え、デジタルサウンドリコンストラクション(DSR)スピーカに使用できる音圧発生素子に関する。
DSRスピーカは、電磁駆動、静電駆動、あるいは圧電駆動など、様々な形の駆動を使用することができる。
例えば、DSRスピーカは、同じ出願人の米国特許第8,085,964号、米国特許第8,780,673号、米国特許公開第2015/0071467号に開示されている。
PIセラミックスGMBH、PL022.30、又はPL112−PL140などの圧電アクチュエータも、この分野で知られている。
上述の引用文献とデバイスの認識は、本明細書に開示した主題の特許性に関連性があるということを暗示するものではない。
DSRスピーカは、一般的に、単一の大きなメンブレンに対向する小さな可動部アレイを使用して可聴音を作り出すスピーカである。これらの小さな可動部は各々が音圧パルス波を作ることができる。クロックごとのパルス数が生成したい音圧波に相関し、パルスクロック周波数が、人間の耳の単一パルスを区別する能力より高い場合は、原音波形はDSRスピーカによって再構築することができる。
新規DSRスピーカとこのDSRスピーカを製造する新規方法がこの分野で求められている。
本明細書に開示した主題の所定の態様によれば、少なくとも一の中央可動部と、複数の周辺湾曲ベンダ部と、少なくとも一の機械的ストッパとを具え、各湾曲ベンダ部が少なくとも一対の電極と、少なくとも一の圧電材料層を具え、湾曲ベンダ部が可動部に接続されているとともに、可動部を電極に印加された電気的刺激に応じて可動部表面に直交する軸にそって移動させて音を生成するように構成されており、機械的ストッパが可動部の動きを制限するように構成されている、DSRスピーカ素子が提供されている。
いくつかの実施例では、DSRスピーカ素子は、キャビティを有する基板を具え、この基板が機械的ストッパとしても作用する。いくつかの実施例では、機械的ストッパは、可動素子の一方の側部に配置されており、DSRスピーカ素子はさらに、可動素子の他方の側部に配置した追加の機械的ストッパを具えている。いくつかの実施例では、各湾曲ベンダ部が第1電極を具える第1電極層と、少なくともこの第1電極層の上に第1圧電材料層と、この第1圧電材料層上の第2電極層を具えており、この第2電極層は、第2電極と、少なくとも第2電極層上に第2圧電材料層を具える。いくつかの実施例によれば、各湾曲ベンダは、第2の圧電材料層の上に第3の電極層を具えており、この第3の電極層は第3の電極を具える。いくつかの実施例によれば、可動素子は圧電材料及び/又はシリコン又はその他の材料を具える。いくつかの実施例によれば、これらのいずれかの電極の少なくとも一部が、少なくとも2つの異なる副電極に分かれている。いくつかの実施例によれば、導電層と絶縁層が犠牲層の上であって、第1電極層の下に配置されている。いくつかの実施例によれば、導電層と絶縁層が電極層の上に配置されている。いくつかの実施例によれば、圧電材料層の少なくとも一部が、この電極対の間に配置されている。いくつかの実施例では、各湾曲ベンダ内の可動素子と圧電材料層が、共通の圧電材料層の蒸着と、次いで行う共通の圧電材料層内のギャップの形成によって作られる。いくつかの実施例では、このギャップは、選択的に除去できる材料でできたフィンを除去することによって、あるいはギャップ内の材料をエッチングすることによって連続的に形成される。いくつかの実施例では、各湾曲ベンダについて、電極対の第1電極が第1導電素子に接続されており、第1電極と第1導電素子が第1電極層に属しており、電極対の第2電極は第2導電素子に接続されて、第2電極と第2導電素子は第2電極層に属しており、第1電極層の第1導電素子は、第2電極層の第2導電素子と整列していない。
本明細書に開示した主題のいくつかの態様によれば、DSRスピーカ素子アレイを具えるDSRスピーカが提供されている。
本明細書に開示した主題のいくつかの態様によれば、DSRスピーカ素子の製造方法が提供されており、この方法は、基板ベースを提供するステップと、この基板ベースの少なくとも一部の上に犠牲層を配置するステップと;犠牲層の少なくとも一部の上に第1電極層を配置するステップと;第1の電極層と犠牲層の少なくとも一部の上に第1圧電材料層を蒸着させるステップと、第1圧電材料層の少なくとも一部の上に第2電極層を蒸着させるステップとを具え、第1及び第2電極層の少なくとも一部が整列して、第1圧電材料層中にギャップを形成し、第1電極層の少なくとも一部と、第2電極層の少なくとも一部と、第1圧電材料層の別の部分を具える中央可動素子とを具える、少なくとも一の周辺湾曲ベンダを規定しており、湾曲ベンダが可動素子に接続されて、第1及び第2の電極層に印加された電気的刺激に応じて可動素子を動かす。
いくつかの実施例では、第1及び第2電極層の少なくとも一部が、湾曲形状を有するように蒸着される。いくつかの実施例では、第1及び第2の電極層が、各々が複数の個別電極部分を具えるように配置されており、この方法は第1圧電材料層内にギャップを形成して、各々が第1電極層の電極部分と、第1圧電材料の一部と、第2電極層の電極部分と、を具える複数の周辺湾曲ベンダと、第1圧電材料層の別の部分を具える中心可動素子を規定する。いくつかの実施例では、この方法は、第2圧電材料層を第2電極層の少なくとも一部と、犠牲層に配置した第1圧電層の少なくとも一部の上に配置するステップと、第1及び第2の圧電材料層にギャップを形成して、第1電極層の一部と、第1圧電材料層の一部と、第2電極層の一部と、第2圧電材料層の一部を具える少なくとも一の周辺湾曲ベンダと、第1圧電材料層の別の部分と第2圧電材料層の別の部分を具える可動素子とを規定するステップと、第2圧電材料層の第3電極を配置するステップとを、具えることを特徴とする。いくつかの実施例では、この方法は、可動素子の直径より小さい直径で基板ベースの一部を除去してキャビティを形成するステップと、犠牲層の一部を除去して移動素子の移動を制限する機械的ストッパを形成するステップと、を具える。いくつかの実施例では、この方法は、基板ベースに対向する可動素子の側部に機械的ストッパを配置して、可動素子の動きを制限するステップを具える。いくつかの実施例では、この方法は、犠牲層を基板ベースに配置するステップの後であって、犠牲層の上に第1電極層を配置するステップの前に、犠牲層の上に除去可能なフィンを設けるステップを具え、この除去可能なフィンが、ギャップの形成用の選択的に除去した材料を具える。いくつかの実施例では、第1圧電材料層を配置するステップが、スパッタリング、ゾル−ゲル蒸着、圧電材料微粉のプレス、及びバインダと混合した圧電材料粉体をプレスするステップと具える。いくつかの実施例では、第1圧電材料層を通してギャップを形成するステップが、ドライエッチングプロセス、ウエットエッチングプロセス、化学分解、及びレーザカッティングから選択した方法の一つを具える。いくつかの実施例では、第1及び第2の電極層が、各電極層の異なる電極間の接続、及び別のDSRスピーカ素子及び/又は外付け電源との接続用の、導電素子を具える。いくつかの実施例では、第1及び第2の電極層が、整列していない導電素子を具える。いくつかの実施例では、湾曲ベンダの厚さと、ギャップのうちの少なくとも一つのギャップの幅との比が2より大きい。
本明細書に開示した主題のいくつかの態様によれば、DSRスピーカ素子を形成する方法を用いて形成したDSRスピーカ素子アレイが提供されている。
本明細書に開示した主題のいくつかの態様によれば、DSRスピーカ素子を形成する方法が提供されており、この方法は、基板ベースを提供するステップと;基板ベースの上に犠牲層を配置するステップと;犠牲層の上に第1電極層を配置するステップと;第1電極層の少なくとも一部の上に第1圧電材料層を配置するステップと;第1圧電材料層の上に第2電極層を配置するステップであって、第1及び第2電極層の少なくとも一部が整列しているステップと;圧電材料と異なる材料を具える可動素子層を配置するステップと;第1電極層の一部を、第1圧電材料層の一部と、第1電極層の一部と、第2電極層の一部と、圧電材料と異なる材料を具える中央可動素子と、を具えるセクションの各側部にギャップを形成して、第1電極層の部分を具える少なくとも一の周辺湾曲ベンダを規定するステップと;を具え、周辺湾曲ベンダが可動素子に接続されて、第1及び第2の電極層に与えられる電気的刺激に応じて移動素子を移動させる。
いくつかの実施例によれば、第1及び第2の電極層は、各々が複数の個別電極部分を具えるように配置されており、この方法は、ギャップを形成して、各々が第1電極層の電極部分と、圧電材料層の一部と、第2電極層の電極部分を具える複数の周辺湾曲ベンダと、圧電材料と異なる材料を具える中央可動素子を規定するステップを具える。
いくつかの実施例によれば、この方法は、第2圧電材料層を第2電極層の少なくとも一部の上及び、犠牲層上に配置した第1圧電層の少なくとも一部の上に配置するステップと、第1電極層の一部と、第1圧電材料層の一部と、第2電極層の一部を、第2圧電材料層の一部を具えるセクションの各側部にギャップを形成して、第1電極層のこの部分と、第2圧電材料層のこの部分と、第2電極層のこの部分と、第2圧電材料層のこの部分と、圧電材料と異なる材料を具える中央可動素子と、を規定するステップと、第2圧電材料層の上に第3電極層を配置するステップと、を具える。
本発明の別の態様によれば、DSRスピーカ素子を形成する方法が提供されている。この方法は、基板ベースと提供するステップと、この基板ベース上に犠牲層を配置するステップと、犠牲層の上に第1電極層を配置するステップと、第1電極層の上に第1圧電材料層を配置するステップからなる手順を具える。第1圧電材料層は、1μm乃至25μmの範囲の厚さを有する。この方法は、また、第1圧電材料層の上に第2電極層を、第1電極層と整列させて配置する手順を具える。第2電極層は、湾曲ベンダの形状に形成される。この方法は、また第2電極層の上に第2圧電材料層を配置する手順を具える。第2圧電材料層は、1μm乃至25μmの範囲の厚さを有する。この方法はまた、第2圧電材料層の上に、第1電極層と第2電極層に整列させて第3電極層を配置する手順を具える。第3電極層は、湾曲ベンダの形状に形成される。この方法は、また、第1圧電材料層と第2圧電材料層を通ってギャップを形成し、可動素子に取り付けられ可動素子と可動素子を囲む領域間に位置する少なくとも一の湾曲ベンダを規定する手順を具える。この湾曲ベンダは、第1電極層と、第2電極層と、第3電極層を具える。湾曲ベンダは、また、第1電極層と第2電極層の間に挟まれた第1圧電材料層の一部と、第2電極層と第3電極層の間に挟まれた第2電極層の一部を具え、これによって、湾曲ベンダセクションと可動素子セクションを具えるギャップ付で蒸着した圧電層を形成している。湾曲ベンダセクションは可動素子セクションに接続されており、電極層への電気的刺激に応答して、周辺領域の面に直交する軸に沿って可動素子を湾曲させ動かすように構成されており、可動素子中の圧電材料と、湾曲ベンダ中の圧電材料部分は、圧電材料層の共通の蒸着による所定の圧電材料層からできており、圧電材料層に続いてギャップを形成する。この方法は、また、可動素子の直径より小さい第1の直径で基板ベースの一部を除去し、これによって、部分的に基板ベースを構成し、キャビティと犠牲層素子へのアクセスを形成し、可動素子の動きを制限する機械的ストッパを形成する手順を具える。この方法はまた、第1の直径より大きい第2の直径で犠牲層の一部を除去して、可動素子部分の第1側部と基板ベースとの間にスペースを形成するステップと、第1圧電材料層と第2圧電材料層をアンダーカットするステップと、湾曲ベンダの下の領域を開放して可動素子を自由に移動させるステップとからなる手順を具える。
DSRスピーカ素子を形成する方法の所定の実施例によれば、第2圧電材料層の上に第3電極層を配置する手順が、第1圧電材料層と第2圧電材料層を通るギャップを形成する手順の後に行われる。
DSRスピーカ素子を形成する方法の所定の実施例によれば、基板ベースが以下の材料の一つからできている。ガラス及びシリコン。
DSRスピーカ素子を形成する方法の所定の実施例によれば、犠牲層が、以下の材料の一つからできている。二酸化シリコン及びシリコン。
DSRスピーカ素子を形成する方法の所定の実施例によれば、圧電層がPZTでできている。DSRスピーカ素子を形成する方法の別の実施例によれば、圧電材料層がZnOでできている。
DSRスピーカ素子を形成する方法の所定の実施例によれば、基板ベース上に犠牲層を配置する手順の後で、犠牲層の上に第1電極層を配置する手順の前に、犠牲層の上に選択的に除去できる材料でできた除去可能なフィンを配置する手順がある。これらのフィンは、後に加えられる圧電材料中に、後にできるギャップを規定している。これらのギャップは、その層の残りの部分から切り離すことによって、湾曲ベンダと可動素子を規定する。
DSRスピーカ素子を形成する方法の所定の実施例によれば、圧電材料層を通るギャップを形成する手順がさらに、フィンを除去する副手順を具える。
DSRスピーカ素子を形成する方法の所定の実施例によれば、この方法は、可動素子のもう一方の側部にストッパを配置する手順を具えており、湾曲ベンダの稼働時に可動素子の動きを制限する。この稼動は、電極層を介して圧電材料層に電気的刺激を提供することによって行われる。
DSRスピーカ素子を形成する方法の所定の実施例によれば、第1圧電材料層を配置する手順、及び/又は、第2圧電材料層を配置する手順が、スパッタリング、ゾル−ゲル蒸着、圧電材料の微細粉圧縮、及び結合剤と混合した圧電材料の微細粉圧縮からなるリストから選択された副手順の少なくとも一つを具える。
DSRスピーカ素子を形成する方法の所定の実施例によれば、圧電材料層を通るギャップを形成する手順、及び/又は、基板ベースの一部/セクションを除去する手順、及び/又は、犠牲層の一部/セクションを除去する手順が、さらに、ドライエッチング手順、ウエットエッチング手順、化学分解、及びレーザカッティングからなるリストから選択された副手順の一つを具える。
DSRスピーカ素子を形成する方法の所定の実施例によれば、電極層は、一の電極を同じ電極層上で他の電極に接続する導電素子と、スピーカ素子上の電極を別のスピーカ素子上の電極又は電源に接続する導電素子を具える。
DSRスピーカ素子を形成する方法の所定の実施例によれば、異なる電極層上の導電素子が、その間の最小容量を有するように構成されている。
DSRスピーカ素子を形成する方法の所定の実施例によれば、この方法を用いて形成したDSRスピーカ素子アレイが提供されている。
DSRスピーカ素子を形成する方法の所定の実施例によれば、この方法を用いて形成したDSRスピーカ素子アレイを用いて形成したDSRスピーカが提供されている。
DSRスピーカ素子を形成する方法の所定の実施例によれば、第1圧電材料層を配置する手順の後に、第1圧電材料層を焼成する手順が行われる。
DSRスピーカ素子アレイを形成する方法の所定の実施例によれば、第2の圧電材料層を配置するステップの後に、第2の圧電材料層を焼成する手順が行われる。
DSRスピーカ素子アレイを形成する方法の所定の実施例によれば、この方法はフィンを研磨する手順を具える。
DSRスピーカ素子アレイを形成する方法の所定の実施例によれば、湾曲ベンダの厚さの、その層の残り部分から湾曲ベンダを分離するギャップの幅に対する比が2より大きい。
本発明の一態様によれば、DSRスピーカ素子が提供されている。このDSRスピーカ素子は、圧電材料でできた可動素子と、一対の電極と圧電材料の一部を具える少なくとも一の湾曲ベンダを具える。湾曲ベンダは、可動素子に接続されており、可動素子表面に対して直交する軸に沿って、電極への電気的刺激に応答して可動素子を動かすように構成されている。可動素子中の圧電材料と、湾曲ベンダ中の圧電材料の部分は、圧電材料層を共通に配置し、続いて圧電材料層にギャップを形成することによって、所定の圧電材料層から作られる。圧電材料層は、可動素子の下にキャビティを有する基板上に支持されている。この基板は、可動素子の動きを制限する機械的ストッパとして作動する。
所定の実施例によれば、DSRスピーカ素子は、可動素子の他方の側部に配置されたストッパを具える。このストッパは、可動素子の動きを制限するように構成されている。
DSRスピーカ素子の所定の実施例によれば、湾曲ベンダが、電極対の上に配置した第2圧電材料層と、第2圧電材料層の上に配置した第3の電極を具える。
DSRスピーカ素子の所定の実施例によれば、ギャップが、後に犠牲層上で選択的に除去することができる材料でできた除去可能なフィンを配置することで形成される。このフィンは、後に加えられる圧電材料中のギャップを規定する。
DSRスピーカ素子の所定の実施例によれば、圧電材料が除去可能なフィンの上に、あるいは、可動素子の一部を後に形成する圧電材料以外の材料の上に配置されており、配置した圧電材料は、研磨、化学機械研磨、あるいは、この分野で知られている平坦化技術を用いてこの構造から取り除くことができる。
DSRスピーカ素子の所定の実施例によれば、電極の一つが、電極の別の一つより厚く、レジストは横方向に収縮している。
DSRスピーカ素子の所定の実施例によれば、DSRスピーカ素子アレイが提供されている。
DSRスピーカ素子の所定の実施例によれば、湾曲ベンダの厚さとギャップの幅との比が2より大きい。
本発明の一態様によれば、圧電素子を形成する方法が提供されている。この方法は、基板ベースを準備して、基板ベース上に第1電極層を配置する手順を具える。第1電極層は、基板ベースの表面積より小さく、特定の機能又は目的用のサイズに設計されている。この方法はまた、第1電極層の上に薄い圧電材料層を配置するステップを具える。配置した薄い圧電材料層は、基板の支持なしで自体を維持するあるいは支持することはできない。この方法はまた、圧電材料層の上に第2電極層を配置する手順を具える。第2電極層は、第1の薄い圧電材料層の表面積より小さく、第1電極層より厚いあるいは薄い。この方法はまた、圧電材料層を通るギャップを形成して、電極層と圧電材料の一部を含む第1の機能セクションと、ほぼ圧電材料層だけでできている第2の機能セクションを規定する。
本発明の一態様によれば、圧電素子を形成する方法は、圧電材料層の上に第2電極層を配置する手順の後に、第2電極層の上に第2の薄い圧電材料層を配置する手順がある。
圧電素子を形成する方法の所定の実施例によれば、第2電極層の上に第2の薄い圧電材料層を配置する手順の後に、第2の圧電材料層の上に第3電極層を配置する手順がある。
圧電素子を形成する方法の所定の実施例によれば、基板ベースを準備する手順の後であり、基板ベース上に第1電極を配置する手順の前に、基板ベース上に犠牲層を配置する手順がある。
本明細書に開示した主題のより良い理解のために、また、この主題をどのように実施するのかを例示するために、非限定的な例のみによって、図面を参照して以下に実施例を説明する。
図1Aは、一実施例による圧電駆動DSRスピーカ素子の上側斜視図である。図1Bは、図1Aに示すDSRスピーカ素子の上側電極層の平面図である。図1Cは、図1Aに示すDSRスピーカ素子の中間電極層の平面図である。図1Dは、図1Aに示すDSRスピーカ素子の下側電極層の平面図である。図1Eは、図1B乃至1Dに示す電極層の平面図であり、電極層の少なくとも一部が互いに整列している。図1Fは、図1Aに示す複数の圧電駆動DSRスピーカ素子を具えるDSRスピーカアレイの一部を示す上側斜視図である。図1Gは、図1Fに示す複数のDSRスピーカアレイを具える基板の平面図である。 図2は、電気的接続を伴う圧電湾曲ベンダの側部斜視図である。 図3は、一実施例による、フィンを含む未完成のDSRスピーカ素子の側部断面図である。図3Aは、一実施例による、フィンと、非圧電材料でできた可動素子用の層を含む未完成のDSRスピーカ素子の側部断面図である。 図4は、図3に示す未完成のDSRスピーカ素子の側部断面図であり、電極層と圧電層を具える。図4Aは、図3Aに示す未完成のDSRスピーカ素子の側部断面図であり、電極層と、圧電層と、マスク層を具える。 図5は、図4に示す未完成のDSRスピーカ素子の側部断面図であり、フィンが除去されて、上側電極が加えられている。図5Aは、図5に示す実施例の変形例であり、異なる電極層が、基板のほとんどの表面上にある。図5Bは、図4Aに示す未完成のDSRスピーカ素子の側部断面図であり、一実施例により、フィンが除去されており、上側電極が加えられている。図5Cは、図5Bに似ているが、異なる電極層が基板のほとんどの表面上にある。 図6は、一実施例による、フィンのない未完成のDSRスピーカ素子の側部断面図である。図6Aは、一実施例による、フィンのない未完成のDSRスピーカ素子の側部断面図であり、圧電材料を具えておらず、中央可動素子の一部となる層を具えている。 図7は、様々な機能セクションを規定するギャップを形成した後の、図6に示すDSRスピーカ素子の側部断面図である。図7Aは、様々な機能セクションを規定するギャップを形成した後の、図6Aに示すDSRスピーカ素子の側部断面図であり、圧電材料でできていない可動素子を伴う。 図8は、完成したDSRスピーカ素子の実施例を示す断面図である。図8Aは別の実施例に係る完成したDSRスピーカ素子の側部断面図であり、中央可動素子が圧電材料を具えていない。 図9は、別の実施例に係る、二つの電極層を有する完成したDSRスピーカ素子の側部断面図である。 図10は、別の実施例に係る非機能性金属部分を具える電極層の平面図である。 図11は、図10の電極層を使用して作られた未完成のDSRスピーカ素子の側部断面図である。図11A及び11Bは、DSRスピーカ用のDSRスピーカ素子を形成し製造する方法の実施例のフローチャートである。 図12は、DSRスピーカ素子を製造する方法の別の実施例の代替フローチャートである。 図13は、DSRスピーカ素子の電極層の平面図であり、電極が副電極に分かれており、電源ポイントから離れている副電極が、薄い金属トレースを用いて電力供給されている。図13Aは、図13に示す電極を具える湾曲ベンダの断面図である。 図14は、DSRスピーカ素子の電極層を示す平面図であり、電極が副電極に分かれており、電源ポイントから離れている副電極が、少なくとも一の追加導電層を用いて電極供給されている。図14Aは、図14に示す電極を具える湾曲ベンダの断面図である。
所定の実施例は、圧電構造を具えるDSRスピーカ素子(音圧生成素子あるいは圧電DSRスピーカ素子ともいう)と、その製造方法に関する。
図1Aは、DSRスピーカ素子1の実施例の上側斜視図である。DSRスピーカは、通常、これらのDSRスピーカ素子1を複数具える。
図1Aに示すように、DSRスピーカ素子1は、中央可動素子10を具える。この中央可動素子10は、圧電駆動によって動くことができる。
この実施例では、DSRスピーカ素子1が、中央可動素子10を具える第1の機能セクション又は部分と、複数の周辺湾曲ベンダ12を具える第2の個別機能セクション又は部分を具える。3つの周辺湾曲ベンダが図1Aに示されているが、3つ以上の周辺湾曲ベンダを使うことができる。
図に示すように、DSRスピーカ素子1は、周辺領域11を具える。
いくつかの実施例によれば、可動素子10のサイズは、可動素子10の動きによって生じる音圧パルスの最短波長より小さい。
いくつかの実施例によれば、可動素子10は、実用上可能な限り小さく作ることができる。実際、可動素子10が小さいほど、同じ表面積内により多くの可動素子10を含めることができ、より解像度の高い同じ音圧レベル(SPL)を作ることができる。
所定の実施例では、DSRスピーカは、50μm乃至1000μm(これらの値は制限的なものではない)のサイズの可動素子10を具えており、これは、作り出す音圧パルスに含まれる最短波長より小さい。
いくつかの実施例によれば、湾曲ベンダ12が第1の端部で可動素子10に接続されており、第2の端部で可動素子10と湾曲ベンダ12を囲んでいる領域11に接続されている。湾曲ベンダ12は、湾曲ベンダ12が可動素子12を表面11に(ほぼ)直交する(及び可動素子面にもほぼ直交する)軸に沿って移動させるように構成されている。
いくつかの実施例によれば、可動素子10、湾曲ベンダ12、及び領域11は、少なくとも一の共通の圧電材料層由来の圧電材料を具える。
本明細書では、「圧電材料層」との表現は、少なくとも圧電材料を具える、あるいは圧電材料のみを具える層を意味する。
適切な圧電材料の非限定的な一例は、ジルコン酸チタン酸塩(PZT)である。所定の実施例では、圧電材料層全体の厚さが2μm乃至100μmの範囲にある。
圧電材料層内にあり、湾曲ベンダの各々の側部にあるギャップ14は、個別の機能セクション10、11、12を規定している。異なる湾曲ベンダ12間のギャップ16は、各湾曲ベンダの周辺部分を規定している。
上述したように、湾曲ベンダ12は、少なくとも一の圧電材料層を具える(図2の符号21又は22を参照)。
いくつかの実施例によれば、湾曲ベンダ12はさらに、圧電材料層の下に配置した第1の電極層19と、圧電材料層の上に配置した第2の電極層17を具える。
いくつかの実施例によれば(図8及び9を参照)、湾曲ベンダ12は、第1圧電材料層21の下に配置した第1電極層19と、第1圧電材料層21の上に配置した第2(中央)電極層17と、第2電極層17の上に配置した第2圧電材料層22と、第2圧電材料層22の上に配置した第3電極層15を具える。いくつかの実施例によれば、電極層19、17、15は金属を具えていてもよい。
圧電材料層21、22は各々、比較的薄い層であり、例えば、1−25μm又は1.5−15μmの範囲にある。これらの値は、非限定的なものである。
二つの圧電層を持つ湾曲ベンダ12は、単一の圧電層で湾曲ベンダに印加されるのと同じ電圧量でより大きい振幅を持つ湾曲を得ることができる。これによって、湾曲ベンダ12を比較的低い電圧で作動させることができる。
図1B乃至1Dを参照する。これらの図は、3つの電極層と2つの圧電材料層が使用されている構成を提供しているが、各湾曲ベンダは、2つの電極層と、その間の単一の圧電材料層のみを具えていてもよいし、あるいは2つの電極層の間に第1の圧電材料層を有する2つの電極層と、上側電極層の上の第2の圧電材料層を具えていてもよい。
別の実施例によれば、N個の電極層(N>3)とN−1個(又はN個)の圧電材料層を使用することができる。この構成では、代替的に電極層と圧電材料層があるものでもよい。
図1B乃至1Dに示すように、各電極層15、17及び19は、湾曲ベンダ形状の電極15F、17F及び19F(この実施例では、各電極層につき湾曲形状を持つ3つの電極が記載されている)と、これらの電極に電位を供給するのに使用される導電素子又はライン13を具える。
本明細書で後に説明するように(例えば、図13及び14を参照)、電極の表示は概略的なものであり、いくつかの実施例によれば、電極の少なくとも一部を、少なくとも2つの異なる副電極に分けることができる。
図1Bは、上側電極層15の平面図である。上側電極層15は、第1のパターン又はレイアウト内に湾曲ベンダ形状の電極15F(この場合、3つの周辺電極)と、導電線13Aとを具える。各電極15Fの少なくとも一方の端部が、導電線13Aに接続されている。
電極15Fは、図1に関してすでに述べたように、ギャップ16によって互いから離れている。
図1Cは、中央電極層17の平面図である。中央電極層17は、湾曲ベンダ形状の電極17F(この場合3つの周辺電極)と、導電線13Aのパターンと異なる第2パターン又はレイアウトの導電線13Bを具える。
各電極17Fの少なくとも一方の端部は、導電線13Bに接続されている。
電極17Fは、図1を参照してすでに述べたように、ギャップ16によって互いから分離されている。
図1Dは、下部電極層19の平面図である。下部電極層19は、機能的電極19F(この場合、3つの周辺電極)と、導電線13A又は13Bのパターンと異なる第3のパターン又はレイアウトの導電線13Cを具える。電極19Fは、湾曲ベンダ形状として記載されているが、その他の形状及び構成としてもよい。このことは、電極層15及び17の電極にも適用される。
異なる電極層15、17及び19の導電線13A、13B及び13Cは、異なるパターンを有しており、電極層15、17及び19の少なくとも一部がDSRスピーカ素子1に整列しており(この場合、図1Eに示すように各電極層の各電極が、二つの他の電極層の対応する電極に整列している)、導電線13A、13B及び13Cは整列していない。特に、いくつかの実施例によれば、導電線13A、13B、及び13Cの重なりが低減されるあるいは最小化され、寄生容量を最小にする。
図1Eは、図1B乃至1Dの電極層の平面図であり、電極層の少なくとも一部が互いに整列している。図1Aの圧電材料層は示されていない。電極層15、17及び19の電極15F、17F及び19Fは、湾曲領域において整列しており、この領域は湾曲ベンダとして設計されているが、導電線13A、13B、及び13Cが最小の重なりを有することによって規制容量を最小にするように構成されている。
図1Aを参照すると、湾曲ベンダ12は、電極層15、17及び19に電場が印加されると、湾曲ベンダ12が湾曲し、可動素子10を、表面11に直交する軸に沿って上下に動かすように構成することができる。湾曲ベンダ12が可動素子10を動かす方向は、印加した電場の方向による。湾曲ベンダ12が可動素子10を動かす振幅は、複数のファクタに依存している。例えば、これらのファクタの一つは、印加した電場の振幅である。
いくつかの実施例によれば、素子の湾曲領域における電極層15、17及び19は、並列に接続されており、湾曲ベンダ12は、全て同時に作動する。
DSRスピーカ素子1が、DSRスピーカを形成している素子アレイの一部である場合、同じ行又は列にあるDSRスピーカ素子1の電極層15、17及び19は、単純マトリックスアドレッシングを使用するのであれば、導電線13を介して直列に接続することができる。単純マトリックスアドレッシングについては、米国特許公開第2015/0071467号に詳細が記載されており、これは引用により完全にここに組み込まれている(例えば、段落0081及び0098を参照)。DSRスピーカ素子1は、また、以下に詳細に説明するキャビティと一またはそれ以上のストッパを有する基板ベースを具える。各素子の一またはそれ以上の層の導電線13を、電圧源に直接接続することができる。
図1F及び1Gを参照すると、DSRスピーカはアレイ135に配置された可動素子10を有する複数のDSRスピーカ素子1を具えていてもよい。
図1Fは、各々が圧電駆動可動素子を具える複数のDSRスピーカ素子を具えるDSRスピーカアレイ135の一部を示す上側斜視図である。
図1Fでは、圧電駆動可動素子10の大多数が、安静位100に示されており、可動素子10を囲む領域11とほぼ同じ面に可動素子10を有する。一の駆動可動素子10ACが、作動位110に示されており、駆動可動素子10ACは、表面領域11から押し離されている(上側方向)。駆動可動素子10ACは、可動素子10ACの湾曲ベンダ12を駆動させることによって、作動位110に移動する。図1Fでは、作動位110が誇張して描かれており、非駆動可動素子10と駆動可動素子10ACとの間の差を明確に示してハイライトを当てている。通常、駆動可動素子10ACの各方向における動きは、圧電材料層と電極層を互いに加えた厚さの和と同じかそれより小さい。これは、非限定的なものである。
図1Gは、基板31上に配置した複数のDSRスピーカアレイ135を具えるデバイスの平面図である。所定の実施例では、基板31は、丸いシリコン又はガラスウエハ状であるか、あるいはシリコン又はガラスシートのように見える。製造後に、DSRスピーカアレイを切り分けることができる。
図2は、湾曲ベンダ12の側部斜視図である。明確化のために、矩形ユニットとして示されている。湾曲ベンダ12は、2つの圧電材料素子21及び22と、3つの電極層15、17,19でできた3つの電極を具える。上述した通り、異なる数の電極層及び圧電材料層を使用することができる。
いくつかの実施例によれば、湾曲ベンダ12は、少なくとも一の絶縁層と、少なくとも一の追加導電層(例えば、電極が副電極に分かれている場合)、及び/又は追加層を具えていてもよい。
圧電材料層21、22は、電極層15、17、19の電極間に挟まれている。電極層19に形成した電極は、圧電材料層21の下に配置されており、電極層15に形成した電極は、圧電材料層22の上に配置されており、電極層17に形成した電極は、圧電材料層21と22の間に配置されている。
図2は、いくつかの実施例によれば、各層が下に配置した層を全面的に覆っている構造を示しているが、これらの層の少なくとも一部は、下に配置した層の一部のみを覆っている。
電極層15、17及び19に電位が印加されると、一の圧電層21が収縮する一方で、その他の圧電層22は拡張し、湾曲ベンダ12の側部を第1の静止位23で下側に、第2の下側位置25に向けて移動させる。反対の電位が印加されると、一の圧電層21が拡張する一方で、その他の圧電層22が収縮し、湾曲ベンダ12の側部を第1の静止位23から上側へ、第3の上側位置24に向けて移動させる。湾曲ベンダ12の側部23の移動角度は、圧電層21、22に使用した圧電材料、圧電層21,22の層厚、印加した電圧、副電極の数、形状、及び刺激スキーム、及び湾曲ベンダ12の長さなど(限定するものではないが)の複数のファクタによる。
湾曲ベンダ12が所定の電場に対してより長い場合湾曲ベンダ12からの移動がより大きくなるため、可動素子10を動かす一方で可動素子10をほぼフラットで可動素子10の周りの領域11に平行に保持したいDSRスピーカのアプリケーションでは、いくつかの実施例によれば、湾曲ベンダ12を可能な限り長く設計して、作動電圧を低減させることができる。しかしながら、これは限定的なものではない。
所定の実施例では、比較的長い湾曲ベンダ12が、可動素子10の周辺に沿って配置されている。機械的理由により、いくつかの実施例では、各湾曲ベンダ12は、可動素子10の外周の3分の1より長くならないように設計されており(したがって、3つの湾曲ベンダ12が図1A及び1Bに示されている)、可動素子10を押し上げたり押し下げたりするのではなく、中央で湾曲ベンダ12が曲がらないようにしている。湾曲ベンダ12が曲がると、これによって可動素子10を押して、可動素子10は実質的に曲がったり傾いたりすることなく、ほぼ平坦面として動く(可動素子10は、表面領域11にほぼ平行を維持する)。
図2を参照すると、電気的接続26、27及び28(図1B−1Dに示す各電極の各端部から延在する導電線の一部に対応する)は、電極層15、17及び19の電極を、電圧源(図示せず)などの外部電子部品に接続する。電気的接続28は、電極層15に接続されており、電気的接続27は電極層17に接続されており、電気的接続26は、電極層19に接続されている。
湾曲ベンダ12がDSRスピーカのベンダアクチュエータとして使用されている場合、電気的接続26と28は、電極層15及び19の電極を、電圧源ターミナルの一つ、例えば、負ターミナルに接続することができる。電気的接続27は、中央の電極17の電極を電圧源の他方のターミナル、例えば正ターミナルに接続することができる。電圧源からの電圧は、湾曲ベンダ12を曲げる。
湾曲ベンダ12を、マイクロホンのアプリケーションでベンダセンサとして使用する場合、電気的接続26及び28は、増幅器の一のターミナルに電極層15と19の電極を接続して、電気的接続27は、増幅器の他方のターミナルに中央電極層17の電極を接続することができる。湾曲ベンダ12が例えば、音圧波からの圧力に応じて、いずれかの方向に曲がると、小さな電圧が電極層15、17および19の間で発達して、増幅器によって増幅される。
図3乃至7は、所定の実施例による、上述したDSRスピーカ素子1など、圧電素子の製造プロセス中の様々なステージにおける、未完成の圧電素子(以下、「未完成音圧生成素子」、あるいは「未完成素子」という)を示す図である。縦方向の寸法は、誇張されており、図の一部において所定の素子にハイライトを当てている。所定の実施例では、基板が厚さ約500μm、又は製造と音響の問題によってきまるその他の厚さであり、上側層は、トータルの厚さが3.5μmに近くなる。これらの値は、非限定的なものである。「配置した」、「蒸着した」、「配置」及び「蒸着」の用語は、中間層を持たない直接的な配置、又は中間層を持つか、あるいは中間層又は複数の中間層を具える間接的配置を意味する。
図3は、フィン33を具える未完成DSRスピーカ素子34の側部断面図である。未完成素子34は、犠牲層32を加えた基板31を具える。
所定の実施例では、基板31は、直径100mm乃至450mmのシリコン又はガラスウエハ、又は側部が450mmより大きいシリコン又はガラスシートであってもよい。しかしながら、これらの値は、非限定的なものである。
犠牲層32は、後に加える可動素子10が自由に基板31から離れる(又は基板に向けて)ことができるスペースを作るプロセスにおいて、後のステージで部分的に除去することができる。犠牲層32を配置するプロセスは、犠牲材料層を基板31の両サイドに配置するステップを具える。犠牲層32は、二酸化シリコン材料などの適切な材料で作り、基板31に加えるあるいはこの上で成長させることができる。その他の材料を使用することもできる。
未完成素子34は、犠牲層32の上又は基板31の上に配置した、一時的なフィン33を具えている。
フィン33は、例えば化学分解するなどにより後に除去できる材料(あるいは複数の材料)から作ることができる。フィン33は、圧電材料層21、22、電極層15、17および19、あるいは犠牲層32などのその他の層にダメージを与えることなく後に選択的に除去できる材料で作ることができる。いくつかの実施例によれば、フィン33に使用する材料は、圧電材料を焼成するあるいは結晶化するプロセスに適した比較的高温に耐えうる。一例としては、フィン33は、犠牲層32の上に蒸着し、後にリソグラフィプロセスによって規定したポリシリコン層で構成して、所望の形状のフィンにポリシリコン層を制限することができる。
フィン33は、フィン33が、ギャップ14を作るプロセスにおける後のステージで除去できる態様で構築される。いくつかの実施例によれば、ギャップ14は、圧電層21、22につくられ、湾曲ベンダ12の機能セクションを規定する。したがって、フィン33は、例えば図1に示すように形成された所望のギャップ14と同じ形状を有する。
図3Aは、未完成DSRスピーカ素子36の更なる実施例を示す図であり、この素子は、フィン33と犠牲層32を具える。
この実施例では、可動素子部分の構築に使用される層35が、圧電材料を具えていない。いくつかの実施例によれば、可動素子35を構築するのに使用する層35は、フィン33と同じ材料でできている。
このことによって、高密度であり、高周波数で稼働するのが困難である圧電素子からできたものより小さい質量の可動素子となる。
図4は、図3に示す、電極層17、19及び基板31の上に蒸着させた圧電層21、22を具える未完成素子34の側部断面図である。
基板31と犠牲層32(薄い圧電材料層21、22を指示し保持する)、圧電材料層21、22は、犠牲層32の中央部分にも存在する。
第1電極層19は、基板31の表面積より小さく、湾曲領域37の犠牲層32の上にパターン形成されており、この領域は湾曲ベンダ12用に設計されている。
電極層19は、導電線13Cを具えており、同じ層の異なる電極19Fを互いに、及び/又は、隣り合う素子に、及び/又は、電圧源ポイントに接続して、湾曲ベンダ12の同時稼働を可能にする。
電極層19の形成は、電極層19の材料(金属など)を蒸着させるステップと、次いで、金属にギャップをエッチングして電極層19の所望の形状(すなわち、様々な電極、導電線、及び電極層内のその他の構造)を得るステップを具える。所定の実施例では、電極層19は、金属内のギャップを形成すべき部分にフォトレジスト材料を蒸着させ、次いで、金属を蒸着させて形成し、所望の形状を得て、次いでフォトレジスト材料を除去する(リフトオフ)。
第1の圧電材料層21は、電極層19の上に配置できる。第2の湾曲ベンダ形状の電極層17は、基板31の表面積より小さく、湾曲領域37の第1の圧電層21の上にパターン形成できる。この領域は、湾曲ベンダ12として設計されており、第2の電極層17の少なくとも一部が第1の電極層19と整列している。
電極層17は、導電線13Bを具えており、同じ層の様々な電極17Fを互いに接続し、また、隣の素子及び/又は同じ素子の上の電圧源ポイントに接続することができる。
電極層17は、電極層19について述べた技術と同じ技術を用いて形成することができる。
導電線13Bと13Cは、図1Eを参照してすでに説明したように、オーバーラップを最小にすることによって寄生容量を最小限にするように構成できる。
第2の圧電材料層22は、第2の電極層17の上に配置することができる。第2の圧電材料層22は、薄い層であってもよい。いくつかの実施例によれば、第2の圧電材料層22は配置せず、単一の圧電材料層のみが第1電極層19と第2電極層17の間にあってもよい。
実際のDSRスピーカアレイ135の構造は、厚さが1−25μm又は1.5−15μmの圧電層のスタックを用いる必要がある。
このような厚さ範囲の圧電材料でできた薄膜のハンドリングと移送は、この薄い圧電層が非常に壊れやすく、高さと長さのサイズによっては自重を保持又は支持することができないことがあるため、困難である。
このような厚さの範囲の薄い圧電シートを最初に基板31からつくって、これを移送し、圧電シートを基板31に接着することは、非常に困難である。したがって、圧電材料を最初に基板31に配置して、基板31に支持された薄い圧電層と犠牲層32を形成し、次いで、湾曲ベンダ12を規定することができる。
基板31は、比較的安定した材料で作ることができ、例えば、シリコン、ガラス、あるいは湾曲ベンダと可動素子を規定するギャップ14を形成するまで、圧電材料層を支持するキャリア材料として使用するその他の適切な材料を具えている。
ギャップ14を形成した後に、基板31の一部を除去して、キャビティ800を作る(例えば、図8)。これは、犠牲層32のエッチング及び/又はDSRスピーカの音響パフォーマンスに必要である。
基板31の上のフィン33を使用する際、また、圧電層が圧縮技術を用いて構成されている場合、下側圧電層21を圧縮する時にバッファ材料を用いて、圧縮動作の間にフィン33を傷つけないようにすることができる。このバッファ材料は液状であってもよい。
圧電材料層21、22の蒸着又は形成は、スパッタリング、ゾルーゲル蒸着、及び、そのまま又はバインダと混合した未焼成圧電材料の微細粉圧縮(粒子サイズ2μm以下)など、この分野で知られている様々な方法を用いて行うことができる。いくつかの場合、これらのステップの後に、熱処理によって、圧電材料の焼成又は再結晶化を行う。圧電材料層21、22は、デバイスの製造が完了したのち、電極15、17、19の間に電位を与えることで接触電極15,17、19の間を偏向するようにしてもよい。
下側圧電層21は、薄い導電電極層19を追加する前に熱処理を行ってもよい。代替的に、下側圧電材料層21は、電極層19を加えた後に、薄い導電電極層19と共に熱処理を行うようにしてもよい。さらに代替的に、下側圧電材料層21は、薄い導電電極層19と上側圧電材料層22と共に熱処理を行ってもよい。導電電極層17、19及び圧電材料層21、22を蒸着したのち、熱処理の前又は後に、フィン33の上側表面を研磨してもよい。研磨を行って、その他の材料をフィン33の上に蒸着させたのちに、フィン33の材料へのアクセスを上げることができる。研磨につづいて、フィン33を除去する(例えば、フィン33の材料を分解することによって)ことによって、湾曲ベンダ12を規定するギャップ14のある圧電材料表面を残す。フィン33は、ドライエッチング、ウエットエッチング、化学分解、あるいはその他の適切なプロセスといった除去プロセスを用いて除去できる。
図4Aは、図4Bと同様であるが、図3Aの未完成素子36を示している。図4に関して述べたものと同様に、第1電極層41(電極層19と同様)が蒸着されている。この場合、第1電極層41は、上述したように蒸着されパターン形成される。第1圧電材料層43は、第1電極層41の上に蒸着することができ、第2電極層42は、第1圧電材料層43の上に蒸着してパターン形成することができ、第2圧電材料層44は第2電極層42の上に蒸着することができる。
図4Aについてすでに述べたとおり、可動素子を規定している層35は、圧電材料を具えておらず、フィン33と同じ材料で作ることができる。
図4Aの実施例では、追加のマスク47を層35の上に配置して、フィン33をエッチングしてギャップ14を作る際にこの層35を保護している。マスク47はフォトリソグラフィに好適に使用される材料で作ることができる。二酸化シリコン、酸化アルミニウム、あるいはフィン33のエッチングプロセスをレジストできるその他の材料である。
図5は、フィン33を除去した図4に示す未完成素子34の側部断面図である。
フィン33の除去は、湾曲ベンダ12と、可動素子10と、周辺の圧電材料11の間にギャップ14を形成することによって湾曲ベンダ12と可動素子10を規定するために行う。図5に示す未完成素子34は、第3の湾曲ベンダ形状の電極層15を具えており、これは、基板ベース31の面積より小さく、湾曲ベンダ領域37の圧電層22の上に配置されており、第3の電極層15の少なくとも一部が、第1の電極層19と第2の電極層17の少なくとも一部に整列している。電極層15は、同じ層の異なる電極15Fを互いに接続し、隣の素子及び/又は同じ素子上の電圧源ポイントに接続する導電線13Aを具える。電極層15は、ギャップ14(例えば、負の形状のギャップ14であるフィン33の除去によって形成されているギャップ14)を形成する前又は後に圧電層22の上に配置される。電極層15のパターニングは、電極層17と19の形状を作るのに用いた方法と同じ方法で行うことができる。
図5Aは、図5と同様であるが、この場合、異なる電極層がほとんどの表面に存在する。
第1、第2及び第3電極層の部分41、42及び46は、湾曲ベンダにある。
第1、第2及び第3電極層の部分411、412、及び521は、周辺領域11にあり、第1、第2及び第3電極層の部分500、501及び502は、中央可動部10の一部になる層の中にある。
上述した通り、部分41、42及び46は、電位に接続されている。この実施例では、その他の部分411、421、521及び500、501、502は電位に接続されていない。これらのその他の部分は、手順をより容易に実行させることができる。
図5Bは図5と同様であるが、この実施例では可動素子が圧電材料でできていない。
図5Cは、図5Bと同様であるが、この場合、様々な電極層部分が、素子のほとんどの表面の上にある。
第1、第2及び第3電極層の部分41、42及び46は、湾曲ベンダにある。
第1、第2及び第3の電極層の部分411、412及び521は、周辺領域11にあり、第3電極層の部分59は、中央可動部分10の一部になる層35の上にある。
上述した通り、部分41、42、及び46は、電位に接続されている。この実施例では、その他の部分411、421、521及び59は電位に接続されておらず、電気的にフロートしたままである。これらのその他の部分は、図5Cに示す未完成素子の処理を容易にするために使用することができる。
図6は、フィンのない未完成素子の側部断面図であり、図7は、代替の実施例による、ギャップ14を有する図6の未完成スピーカ素子の側部断面図である。図6及び図7の実施例では、湾曲ベンダ12を規定しているギャップ14が、例えば、レーザカッティング、リソグラフィ、ドライエッチングプロセス、ウエットエッチングプロセス、あるいはその他の適切なプロセスを用いてフィンなしで作られている。ギャップ14の形成は、圧電材料の焼成前あるいは焼成後に、上述の技術によって行うことができる。ギャップ14は、圧電材料層(この場合層21及び22)中の材料を除去することによって、第1導電層の一部、第1圧電材料層の一部、第2電極層の一部、及び第2圧電材料層の一部、(もしあるならば、第3電極層の一部)を具えるセクションの各側部の上に形成することができる。
図7に示す未完成素子は、図5の未完成素子とほぼ同じである。ギャップ14の形成(湾曲ベンダ12を規定することができる)は、例えば、圧電材料の焼成前又は後に上述の技術によって行うことができる。
図6Aは、図6と同様であるが、この実施例では、中央可動素子10を構成することになる層69が、圧電材料を具えていない。
図7Aは、第1電極層61、第1圧電材料層63の一部、第2電極層62、第2圧電材料層の一部、及び第3電極層65を具えるセクションの各側部上に、ギャップ70を形成した後の、図6Aの未完成素子60を表している。ギャップ70は、図7について述べた技術の少なくとも一つを用いて形成することができる。
図8は、DSRスピーカ素子1の一実施例の側部断面図である。
DSRスピーカ素子1は、可動素子10と、この可動素子10に接続された湾曲ベンダ12と、周辺の圧電材料層11を具える。ギャップ14は、湾曲ベンダ12と可動素子10との間、及び湾曲ベンダ12と周辺圧電材料層11との間にある。
図8に示すように、DSRスピーカ素子1の音響パフォーマンス用にキャビティ800を形成することができる。
キャビティ800は、基板ベース31内に、可動素子10と湾曲ベンダ12を具える部分の直径より小さい第1の直径80で形成されている。キャビティ800は、また、直径80より大きい第2の直径で、犠牲層32の一部をエッチングするアクセス開口として使用することもできる。
犠牲層32のエッチングは、可動素子10と、基板ベース31との間に第1のギャップ又はスペース81を形成するように作用し、この中で可動素子10が動くことができる。図8に示すように、犠牲層32がエッチングされると、湾曲ベンダ12が、第1のキャビティ800の直径80より大きな直径を持ち、基板31と湾曲ベンダ12との間で開口している第1のギャップ又はスペース81を残してアンダーカットされる。スペース81は、可動素子10と湾曲ベンダ12の直径より大きな直径を有する。
可動素子10の一方の側部では、可動素子10と基板31の間で、可動素子10は、湾曲ベンダ12を基板に31に向けて第1方向に可動素子10が基板材料31の表面811に届くまで曲げることによって、スペース81内を動くことができる。
可動素子10の動きの範囲は、表面811による第1の方向において制限される。表面811は、可動素子10の動きの第1ストップ811として作用する。可動素子10の他方の側部では、可動素子10は自由に動く。第2のストッパ82は、可動素子10と湾曲ベンダ12を具える部分の直径より大きい直径を有する第2のスペース86内で、可動素子10の動きを制限するように形成される。
いくつかの実施例によれば、第2ストッパ82は可動素子10の動きを止める動径部分821と、第2ストッパ82を周辺圧電材料層スタック11にアンカリングするアンカー部分822を有している。
可動素子10は、湾曲ベンダ12を曲げることによって、基板31から離れる第2の方向において、可動素子10が第2ストッパ82に達するまでスペース86内で動くことができる。したがって、可動素子10の動きの範囲は、第2ストップ82によって第2の方向において制限される。
可動素子10の動きの範囲は、したがって、可動素子10の両側部においてストッパ82、811によって制限される。
いくつかの実施例によれば、下側ストッパ811及び/又は上側ストッパ82は硬質である。いくつかの実施例によれば、下側ストッパ811及び/又は上側ストッパ82は、音響パフォーマンスを容易にし、受動マトリックスアドレッシングを可能にする。
いくつかの実施例によれば、上側ストッパ82は、DSRスピーカ素子1の上で電鋳法を用いて作ることができる。
いくつかの実施例によれば、上側ストッパ82は、あらかじめ作成したアンカー部分822を伴うストッパ82をDSRスピーカ素子1に接合することによって作ることができる。
可動素子10をアレイ135用に設計してDSRスピーカを作る場合、他の事項も考慮することができる。いくつかの実施例によれば、可動素子10と湾曲ベンダ12の自然共鳴周波数は、駆動クロックに対応している。さらに、圧電湾曲ベンダ12を層スタック領域11の残り部分から規定している圧電材料層中のギャップ14は、可動素子10の二つの側部間の音響短絡を最小にするのに十分に小さくともよい。いくつかの実施例によれば、可動素子の総移動は、湾曲ベンダ12の一部である層の総厚さより小さいか、あるいはこれに等しい。
いくつかの実施例によれば、湾曲ベンダ12の厚さのギャップ14の幅に対する比は2より大きい。しかしながら、この値は、限定的なものではない。
いくつかの実施例によれば、一またはそれ以上の電極層15、17及び19の形状は、圧電層21、22の直下又は直上の領域に制限されて、駆動用湾曲ベンダ12と、狭い導電線13を、DSRスピーカを構成するのに必要なスピーカ素子アレイ135の一部としてのスピーカ素子1に接続している。
必要な形状の電極15F、17F及び19Fによって、可動素子10ではなく、湾曲ベンダ12のみの曲がりが確実になる。導電線13A、13B、13Cのオーバーラップが最小限になり、寄生容量を低減することができる。このため、各層15、17及び19の電極15F、17F、19Fを接続している導電線13A、13B及び13Cは、オーバーラップが最小限である。また、この導電線のレイアウトによって、圧電材料偏向が、これらの導電線13に電圧を印加した際に偏向電位が作られる湾曲ベンダ12の領域内でのみ作られることが、確かとなる。
整列構造(図示せず)を用いて、その他の層によって埋められているあらかじめ蒸着した素子を用いて蒸着されている素子の整列が可能となる。
例えば、整列構造を用いて、電極層17を、圧電材料層21の下に埋められている電極層19と整列させることができる。整列構造を露出させて、正確な整列を行うために、埋め込んだ素子を配置して整列プロセスのために整列構造を露出させた一般領域において、整列構造の上の層に窓を開けることができる(上側層の一部を除去することを意味する)。この整列マークは、素子領域又はDSRアレイに配置する必要はないが、後に最終製品を単一DSRスピーカアレイにカットするのに使用するアレイ間の開領域に位置する。
図8Aは、図8と同様であるが、この実施例では、可動素子10が圧電材料を具えていない。
図9は、別の実施例による、二つの電極層を有するDSRスピーカ素子2の側部断面図である。DSRスピーカ素子2は、湾曲ベンダ90を具え、これは、第1下側電極層91と第2上側電極層94との間に挟まれた単一圧電材料層92を具える。所定の実施例では、電極層91又は94の一つが、その他の電極層より薄い、又は厚く、横方向の収縮に耐えるのに十分に厚い(すなわち、湾曲ベンダ90を曲げることができる収縮及び膨張に十分に耐えるほど厚い)。
所定の実施例では、二つの圧電層、すなわち収縮する別の圧電層の上の一の膨張圧電層を具える湾曲ベンダは、別の補助材料の上にある単一の圧電層92、又は単一の圧電層92自体を具える湾曲ベンダ90より、印加した電場についてより大きな動きを有する。
所定の実施例では、導電線13または湾曲ベンダ形状の電極が、連続する電極層中にギャップを作ることで規定できる。
図10は、別の実施例による、非機能性金属部分500を具える電極層の平面図である。
図10の電極層は、図1B乃至1Dの電極層と同様であるが、この実施例では、図11の電極層が非機能性金属部分500を具えている。
非機能性金属部分500は、電極層を作成するのに使用した製造プロセスの結果である。例えば、金属層は、基板の上に配置され、したがって、電極と導電線13は、金属シートにギャップ41をエッチングすることによって作成される、あるいは金属シートから切り出すことができる。電極と導電線の切り出しによって、非機能性金属部分500が、可動素子10の領域と湾曲ベンダ12を囲む領域11の上に配置される。
図11は、図10の電極層を用いて作った未完成DSRスピーカ素子の側部断面図である。図11の構造は、図11の構造が非機能性金属部分500を具えていること以外、図5及び7の構造とほぼ同じである。この非機能性金属部分500は、中央可動素子と周辺領域内に存在する。
非機能性金属部分500は、電位には接続されておらず、したがって圧電材料内でフロートしている。
図11A及び11Bを参照すると、DSRスピーカ用のDSRスピーカ素子1を形成及び製造する方法の実施例にフローチャートが記載されている。本明細書に開示した主題の実施例では、多かれ少なかれ、図11A及び11Bに示すステップと異なるステップを実行することができる。
本明細書に開示した主題の実施例では、図11A及び11Bに示す一またはそれ以上のステップが、異なる順番で実行されてもよく、及び/又は、一またはそれ以上のステップ群を同時に実行するようにしてもよい。この方法は、いくつかの実施例によれば、共通の圧電材料層から初期に形成された複数の個別機能性セクションを有する圧電素子を形成するのに適しており、これらの機能性セクション又は部分は、共通の圧電材料層にギャップを形成することによって、互いに区別してつくることができる。しかしながら、この方法については、上述したDSRスピーカ素子1などのDSRスピーカ素子を形成するコンテキストにおいて述べる。
さらに、図11Aに記載の方法では、3つの電極層と2つの圧電層が形成されている。しかしながら、これは限定的なものではなく、様々な実施例についてすでに述べたとおり、異なる数の電極と圧電層を形成することができる。
ステップ202において、基板ベースが提供されている。図3を参照すると、基板ベース31は、シリコン又はガラス材料などの適切な材料から提供されている。
ステップ204では、犠牲層が基板ベースの上に配置されている。図3を参照すると、二酸化シリコン材料など(限定するものではない)の適切な材料から作成した犠牲層32を、基板ベース31の上に配置することができる。
ステップ206では、除去可能であり廃棄可能なフィンが、犠牲層の上に配置されている。これらのフィンは、後に加えられる圧電材料中にできるギャップを規定する。
いくつかの実施例によれば、フィンは配置されておらず、ギャップは除去技術を用いて後に作ることができる。
図3を参照すると、フィン33は、ポリシリコン材料など(限定するものではない)の適切な材料を用いて形成することができ、ギャップ14を規定するパターンで犠牲層32上に配置することができる。いくつかの実施例によれば、フィン33は、適切な材料の層を配置して、リソグラフィとエッチングプロセスを用いてこの層からフィン33を規定することによって、つくることができる。
ステップ208では、基板ベースの表面積より小さい第1の電極層が、犠牲層の上に配置されている。図4を参照すると、電極層19は、湾曲ベンダ12内で作動する設計上の目的で形成されており、犠牲層32の上に配置されている。所定の実施例では、電極層19は、光レジスト材料を犠牲層32の部分上に蒸着することによって形成でき、金属中にギャップを形成して、次いで金属を犠牲層32の上に蒸着させる。別の実施例では、電極層19は、犠牲層32の上に金属を蒸着させて形成し、次いでその金属にギャップをエッチングすることができる。
ステップ210では、第1の圧電材料層を第1電極層の上に配置し、基板ベースで支持及び保持することができる。
図4を参照すると、厚さが1−25μm又は1.5乃至15μmで、PZTなどの適切な比較的薄い圧電層21(これらの値は限定的なものではない)が、電極層19の上に配置されている。
ステップ212では、第1圧電材料層のうちに、第2の中央電極層(基板ベースの表面積より小さい)が配置されている。図4を参照すると、電極層17は圧電材料層21上に配置されている。いくつかの実施例によれば、ギャップ14と16が形成され、電極17Fを規定している。少なくともギャップ16は、「エッチング」又は「リフトオフ」によって形成することができる。
ステップ214では、第2の圧電材料層が、中央電極層の上に配置されている。
いくつかの実施例によれば、基板または犠牲層の中央部分の上に配置された第1及び第2の圧電材料層の一部が、可動素子を構成する。
いくつかの実施例によれば、図4に示すように、厚さが1−25μm又は1.5乃至15μmで、PZTなどの適切な比較的薄い圧電層22が、電極層17の上に配置されている。
ステップ216では、基板ベースの表面積より小さい第3の電極層19が、第2の圧電材料層の上に配置されている。
図5(及び図6)を参照すると、湾曲ベンダ形状の電極を具える電極層15が、湾曲ベンダ12を駆動するように指定された目的で形成されているため、圧電材料層22の上に配置されている。
いくつかの実施例によれば、ギャップ14及び16は、電極15Fを規定するように形成されている。少なくともギャップ16は、「エッチング」又は「リフトオフ」によって形成することができる。
いくつかの実施例によれば、第1、第2、及び第3の電極層の少なくとも一部が整列して形成されている。特に、異なる電極層の電極は図1Eに示すように整列させることができる。
ステップ218では、圧電材料層でできた共通の層又は複数の層に複数の個別機能セクション又は部分を規定するように、ギャップを形成することができる。
図1A及び図5(及び図7)を参照すると、ギャップ14は、フィン33を除去することで形成してもよく、又は、第1、第2及び第3の電極層を具えるセクションの各側部及び二つの圧電材料層の一部をエッチングして湾曲ベンダ12を規定することによって、形成してもよい。
ギャップ14は、湾曲ベンダ12の第1側部と、可動素子10を形成している中央層との間に形成することができ、ギャップ14は、湾曲ベンダ12の別の側部と周辺領域11との間に形成してもよい。
いくつかの実施例によれば、ギャップ14の形成は、少なくとも2つの電極層15、19の間に挟まれている少なくとも一の圧電材料層21又は22を有する湾曲ベンダ12を規定し、圧電材料層21又は22の一部を具える湾曲ベンダ12セクションと可動素子10セクションを規定する。
ステップ220では、基板ベースの一部又はセクションを除去して、犠牲層へのアクセスを増やす。基板ベースは、圧電層の一部を前に支持していた。図8を参照すると、基板ベース31の一部又はセクションは、第1の直径80で除去され、これによって、キャビティ800が形成され犠牲層32へのアクセスが増える。
ステップ222では、犠牲層の一部又はセクションを除去して、中央可動素子と基板ベース間にスペースを形成する。図8を参照すると、犠牲層32の一部又はセクションは、キャビティ800の第1の直径80より大きい第2の直径で除去され、可動素子10の第1側部と基板ベース31の間にスペース81を形成し、基板ベース31は、可動素子10の動きの範囲を定める第1のストッパ811として機能する。
ステップ224(必ずしも実行しなくともよい)では、第2ストップは中央可動素子のもう一つの側部近傍に配置することができる。図8を参照すると、ストップ82は、可動素子10のもう一つの側部近傍に配置されており、これによって、可動素子10とストッパ82との間にスペース86を形成している。第2のストッパ82は、アンカ822を用いてDSRスピーカ素子1に固定することができる。第2のストップ82は、湾曲ベンダ12が駆動した時の可動素子10の動きの範囲を定め、この駆動は、電極層15、17、19を介して圧電層21、22に電気的刺激を与えることによって行われる。
図12は、DSR1を製造する方法の代替の実施例を示す。
この方法は、基板を提供するステップ120と、基板の上に犠牲層を形成するステップ21を具える。いくつかの実施例によれば、犠牲層が形成されていない。
この方法はさらに、犠牲層又は基板の中央部分に圧電材料層を具えていない、可動素子層を配置するステップ122を具える。図3Aにおいては、これは層35に対応する。
いくつかの実施例によれば、除去可能なフィンが、犠牲層又は基板の上に配置されている(ステップ143)。
この方法は、次いで、電極層と圧電材料層を配置するステップ124を具える。電極層と圧電材料層の数は、アプリケーションに応じて選択することができる。
いくつかの実施例によれば、ステップ124は、第1電極層(例えば、図4Aの電極層41参照)を犠牲層の上に配置するステップと、第1圧電材料層(例えば、図4Aの第1圧電材料層43参照)を、第1電極層の少なくとも一部の上に配置するステップと、第2電極層(例えば、図4Aの第2電極層42参照)を第1圧電材料層の上に配置するステップを具え、第1及び第2電極層の少なくとも一部が整列している。第1電極層(第2電極層も)の蒸着後にあるいは蒸着の一部として、ギャップ(ギャップ16など)を各電極層の周辺に沿って形成して、様々な周辺電極を規定する(エッチング又はリフトオフなどによって)ことができる。
この方法は、次いで、ギャップ(ギャップ14など)を形成して中央可動素子(圧電材料と異なる材料を具える)と、湾曲ベンダを規定するステップ125を具えている。
フィンがすでに配置されている場合は、フィンを除去する。可動素子層が、フィンと同じ材料を具える場合は、マスクを用いて可動素子層を除去しないようにする。
フィンがない場合は、除去技術(限定するものではないが、レーザカッティング、リソグラフィ、ドライエッチングプロセス、あるいはその他の適切なプロセスなど)を用いて、湾曲ベンダを規定しているセクションの各側部にギャップを作ることができる。湾曲ベンダを規定するセクションは、例えば、第1電極層の一部、第1圧電材料層の一部、及び第2電極層の一部を具えていてもよい。異なる数の圧電材料層又は電極層を使用する場合は、湾曲ベンダを規定するセクションは、対応する数の圧電材料層と電極層を具える。
この方法はさらに、図11Bで述べたステップ220乃至224を具え、DSRスピーカ素子を製造することができる。
図13は、DSRスピーカ素子(素子1など)の電極層130の平面図である。電極層130は、例えば、下側電極層及び/又は上側電極層のどちらであってもよい。
この実施例では、電極層の各電極が2つの副電極に分かれている(いくつかの実施例によれば、各電極が、N副電極に分かれている。ここで、N>2である)さらに、各副電極は、異なる電位にアドレスすることができる。
図13に示すように、副電極133の一つは、もう一つの副電極131より電源により近い。より近い電極の隣に配置した薄い金属トレースを用いて、もう一つの副電極に電源を提供できる。
各電極が少なくとも2つの副電極に分かれているスキームを用いる場合、いくつかのジオメトリでは、各副電極に異なる電位が印加されると、可動素子10の動きが、単一電極レイアウトと同じ電位を用いる場合より、可動素子の表面に直交する方向においてより大きく移動できる。
より近い副電極131への電源は、接続132を用いて直接行うことができる。
いくつかの実施例によれば、複数の副電極への分割は、上側電極層と下側電極層に使用される。動作中は、下側電極の副電極131が、対応する上側電極の電位と反対の電位に接続され、下側電極の副電極133は、対応する上側電極の電位と反対の電位に接続される。いくつかの実施例によれば、2つの圧電層と3つの電極層のスキームが用いられている場合、中央電極は接地電位に接続することができる。
図13Aは、図13で述べた電極を有する湾曲ベンダの断面図である。
上側の遠い副電極1330、又は図13の平面図における符号131は、狭いトレース134(この断面図では見えない)に接続されている導電体1350を介して電源に接続されている。
より近い副電極1310は、接続セクション132(この断面図では見えない)を介して導電体1350に直接接続されている。
図13Aに示す実施例では、2つの圧電材料層1370と1380、及び3つの電極層1325、1326、及び1327がある。上側電極層1325と下側電極層1326は、分かれた電極を具える。中央電極層1327は、設置されており、分かれていない単一電極を具える。
いくつかの実施例によれば、上側の遠い副電極1330は、正の電位に接続されており、中央電極1360は接地されており、下側の対応する遠い副電極1331は、負の電位に接続されており、上側の近い副電極1310は、負の電位に接続されており、下側の対応する近い半電極1311は、正の電位に接続されている。この電位は反転して、湾曲ベンダを反対方向に駆動する。
図14は、電極層の一実施例を示す平面図であり、図13に示すものと同様に各電極は2つの副電極に分かれているが、電源から通り副電極144への電力供給は、少なくとも一の追加の導電層を用いて行われる。
狭いトレース134がその下の圧電材料層の曲がりに影響しているので、追加の導電層を、導電層と電極間の絶縁層とともに用いて電源から遠い電極144に電位を与えることが好ましい。更なる説明を図14Aを参照して行う。
副電極144をその接続導電体147に接続する追加の導電層間の接続は、絶縁層内のホール開口145と146を介して2つの間でなされる。上述した通り、接続導電体142により近い副電極141の接続は、直接行うことができる。
図14Aは、湾曲ベンダ1400の実施例の断面図であり、これは、図14に示す電極レイアウトに合致するレイアウトを具える。設計に応じて、異なる数の電極層及び/又は圧電材料層及び/又は副導電層及び上側導電層が用いられている。
この例では、湾曲ベンダ1400が、2つの圧電材料層1401と1403、2つの副電極に分かれた上側電極1430、2つの副電極に分かれた下側電極1431、異なる副電極に分かれていない上側電極1402を具える。
上側電極1430は、副電極1405(図14の電極144と同じ)と、副電極1409(電源により近く、図14の電極141と同じである)に分かれている。
副電極1409は、導電体(図14の導電体142と同じであるが、図14Aには示されていない)に直接接続されており、この導電体から外部の導電体1410に接続されている。
副電極1405への電力供給は、上側導電層1407を介して行うことができる。この導電層1407は、絶縁層1404(導電層1407の下に配置されている)によって、副電極1409から電気的に絶縁されており、絶縁層1404内のビアホール1406を介して副電極1405に接続されている。導電層1407は、別のビアホール146を介して導電体147に電気的に接続されており、これらは両方ともこの断面図には示されていないが、図14に見ることができる。
図14に示すように、下側電極構は、上側電極構造と対称である。上側電極1430について上述した通り、下側電極1431は、副電極1415と副電極1419に分かれている。
副電極1415は、ビアホール1416を介して下側導電層1417に接続されている。ここで、ビアホール1416は、絶縁層1414を貫通しており、これから外側導電体1413までは、上側電極層のビアホール146と導電体147と同様に、別のビアホールと別の導電体を介している。
図13、13A、14及び14Aの実施例では、単一圧電材料層が使用されている場合は、中央電極は使わずに、上側電極と下側電極のみを使用することができる。この場合、いくつかの実施例によれば、反対の極性を使用することができる。
非限定的な例では、中央の分かれていない電極1402は、接地されており、上側副電極1405は+10Vの電圧に接続し、下側副電極1415は−10Vの電圧に接続することができる。上側電極1409(電源により近い)は、−10Vの電圧に接続し、下側副電極1419(電源により近い)は+10Vに接続することができる。
単一圧電層と2つの電極層が使用されているその他の実施例によれば、 下側電極と上側電極の両方を、少なくとも2つの副電極に分けることができる。
この場合、2つの副電極は、反対の電位に接続する。
単一圧電層と2つの電極層が使用されているその他の実施例によれば、一方の電極、例えば下側電極を2つの副電極にわけて、他方の電極は完全電極のままにしてもよい。
この場合、2つの副電極は、反対の電位に接続し、完全電極は接地する。
その他の構成を使用することもできる(副電極の数、電極層と圧電層の数、その他)。
本発明は、ある程度の特殊性をもって記載されているが、この分野の当業者には、様々な代替及び変形を行うことは自明である。
様々な実施例に記載された様々な特徴は、全ての可能な技術的組み合わせにしたがって、組み合わせることができる。
本発明は、本明細書に記載されたあるいは図面に記載された詳細にそのアプリケーションを限定するものではないと解するべきである。本発明は、その他の実施例が可能であり、様々な方法で実行及び実施することができる。したがって、本明細書で使用した表現及び用語は、説明の目的であり、限定ではないと解すべきである。このように、この分野の当業者は、ここに開示した主題のいくつかの目的を実行する、その他の構造、方法、システムの設計のベースとして、この開示がベースになるコンセプトを容易に使用できることは自明である。
この分野の当業者は、様々な変形及び変更を、特許請求の範囲に記載され、これによって規定される範囲から逸脱することなく、ここに述べた本発明の実施例に適用することができることは、自明である。

Claims (28)

  1. DSRスピーカ素子において:
    少なくとも一の中央可動素子と;
    複数の周辺湾曲ベンダであって、各湾曲ベンダが少なくとも一対の電極と、少なくとも圧電材料層を具える、周辺湾曲ベンダと;
    前記可動素子の動きを制限するように構成された少なくとも一の機械的ストッパと;
    を具え、前記湾曲ベンダが前記可動素子に接続されており、可動素子の表面に直交する軸に沿って前記電極に与えられた電気的刺激に応じて前記可動素子を動かして音を生成するように構成されていることを特徴とするDSRスピーカ素子。
  2. 請求項1に記載のDSRスピーカ素子において、キャビティを有する基板を具え、当該基板が前記機械的ストッパとして作用することを特徴とするDSRスピーカ素子。
  3. 請求項1又は2に記載のDSRスピーカ素子において、前記機械的ストッパが前記可動素子の一方の側部に位置しており、前記DSRスピーカ素子がさらに、前記可動素子の他方の側部に配置した追加の機械的ストッパを具えることを特徴とするDSRスピーカ素子。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のDSRスピーカ素子において、前記湾曲ベンダが:
    第1の電極を具える第1の電極層と、
    少なくとも前記第1の電極層の上にある第1の圧電材料層と、
    前記第1の圧電材料層の上の第2の電極層であって、第2の電極を具える第2の電極層と、
    前記第2の電極層の上の第2の圧電材料層と、
    を具えることを特徴とするDSRスピーカ素子。
  5. 請求項4に記載のDSRスピーカ素子において、前記各湾曲ベンダがさらに、前記第2の圧電材料層の上の第3の電極層を具え、当該第3の電極層が第3の電極を具えることを特徴とするDSRスピーカ素子。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のDSRスピーカ素子において、前記可動素子が圧電材料及び/又はシリコン材料を具えることを特徴とするDSRスピーカ素子。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のDSRスピーカ素子において、前記電極の少なくとも一部が、2つの異なる副電極に分かれていることを特徴とするDSRスピーカ素子。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載のDSRスピーカ素子において、前記圧電材料層の少なくとも一部が前記電極対の間に配置されていることを特徴とするDSRスピーカ素子。
  9. 請求項1乃至5、7、及び8のいずれか1項に記載のDSRスピーカ素子において、前記可動素子及び前記各湾曲ベンダ内の前記圧電材料層が、共通の圧電材料層の蒸着と、続いて前記共通の圧電材料層中にギャップを形成することによってできていることを特徴とするDSRスピーカ素子。
  10. 請求項9に記載のDSRスピーカ素子において、前記ギャップが、選択的に除去できる材料でできたフィンの除去、あるいは、ギャップ内の材料のエッチングによって、連続的に形成されることを特徴とするDSRスピーカ素子。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載のDSRスピーカ素子において、各湾曲ベンダについて:
    前記電極対の第1の電極が、第1の導電素子に接続されており、当該第1の電極と第1の導電素子が第1の電極層に属しており、
    前記電極対の第2の電極が、第2の導電素子に接続されており、当該第2の電極と第2の導電素子が第2の電極層に属しており、
    前記第1の電極層の第1の導電素子が、前記第2の電極層の第2の導電素子と整列していない、
    ことを特徴とするDSRスピーカ素子。
  12. 請求項1乃至11に記載のDSRスピーカ素子のアレイを具えることを特徴とするDSRスピーカ素子。
  13. DSRスピーカ素子を製造する方法において、当該方法が:
    基板ベースを提供するステップと;
    前記基板ベースの少なくとも一部の上に犠牲層を配置するステップと;
    前記犠牲層の少なくとも一部の上に第1の電極層を配置するステップと;
    前記第1の電極層の上及び前記犠牲層の少なくとも一部の上に第1の圧電材料層を配置するステップと、
    前記第1の圧電材料層の少なくとも一部の上に第2の電極層を配置するステップであって、前記第1及び第2の電極層の少なくとも一部が整列しているステップと、
    前記第1の圧電材料層にギャップを形成して:
    前記第1電極層の一部と、前記第1の圧電材料層の一部と、前記第2の電極層の一部を具える少なくとも一の周辺湾曲ベンダと、
    前記第1の圧電材料層の別の部分を具える中央可動素子とを規定するステップであって、前記湾曲ベンダが前記可動素子に接続されて、前記第1及び第2の電極層に与えられた電気的刺激に応じて前記可動素子を動かす、ステップとを具えることを特徴とする方法。
  14. 請求項13に記載の方法において、前記第1及び第2の電極層の少なくとも一部が湾曲形状を有するように蒸着されていることを特徴とする方法。
  15. 請求項13または14に記載の方法において、前記第1及び第2の電極層が、各々が複数の異なる電極部分を具えるように配置されており、前記方法が、前記第1の圧電材料層にギャップを形成して、
    複数の周辺湾曲ベンダであって、各々が第1の電極層の電極部分と、前記第1の圧電材料層の一部と、前記第2の電極層の電極部分を具える、周辺湾曲ベンダと、
    前記第1の圧電材料層の別の部分を具える中央可動素子と、
    を規定するステップを具えることを特徴とする方法。
  16. 請求項13ないし15のいずれか1項に記載の方法が、前記第2の電極層の少なくとも一部の上及び前記犠牲層に配置した前記第1の圧電材料層の少なくとも一部の上に第2の圧電材料層を配置するステップと、
    前記第1及び第2の圧電材料層にギャップを形成して;
    前記第1の電極層の一部、前記第1の圧電材料層の一部、第2の電極層の一部、及び前記第2の圧電材料層の一部を具える少なくとも一の周辺湾曲ベンダと、
    前記第1の圧電材料層の別の部分と、前記第2の圧電材料の別の部分を具える可動素子と、を規定するステップと、
    前記第2の圧電材料の上に第3の電極層を配置するステップと、
    を具えることを特徴とする方法。
  17. 請求項13ないし16のいずれか1項に記載の方法において、前記可動素子の直径より小さい直径で前記基板ベースの一部を除去してキャビティを形成するステップと、前記犠牲層の一部を除去して前記可動素子の動きを制限する機械的ストッパを形成するステップと、を具えることを特徴とする方法。
  18. 請求項13ないし17のいずれか1項に記載の方法がさらに、前記基板ベースに対向する前記可動素子の側部に機械的ストッパを配置して、前記可動素子の動きを制限するステップを具えることを特徴とする方法。
  19. 請求項13ないし18のいずれか1項に記載の方法が、前記基板ベースの上に犠牲層を配置する後であって、前記犠牲層の上に第1の電極層を配置するステップの前に、除去可能なフィンを前記犠牲層の上に配置するステップを具え、当該除去可能なフィンが、後に選択的に除去して前記ギャップを形成する材料を具える、ことを特徴とする方法。
  20. 請求項13乃至19のいずれか1項に記載の方法において、第1の圧電材料層を配置する前記ステップが、
    スパッタリング;
    ゾルーゲル蒸着;
    微細分の圧電材料を圧縮;
    結合剤と混合した粉状圧電材料を押圧するステップ;
    から選択した方法の一つを具えることを特徴とする方法。
  21. 請求項13乃至20のいずれか1項に記載の方法において、前記第1の圧電材料層を通るギャップを形成するステップが、ドライエッチングプロセス、ウエットエッチングプロセス、化学分解、及びレーザーカッティングからなるリストから選択された方法を具えることを特徴とする方法。
  22. 請求項13乃至21のいずれか1項に記載の方法において、前記第1及び第2の電極層が、各電極層の異なる電極の間の接続、及び、別のDSRスピーカ素子及び/又は外部電源との接続用の導電素子を具えることを特徴とする方法。
  23. 請求項13ないし22のいずれか1項に記載の方法において、前記第1及び第2の電極層が、整列していない導電素子を具えることを特徴とする方法。
  24. 請求項13ないし23のいずれか1項に記載の方法において、前記湾曲ベンダの厚さと、前記ギャップのうちの少なくとも一のギャップの幅との比が2より大きいことを特徴とする方法。
  25. 請求項13ないし24のいずれか1項に記載の方法を用いて形成したDSRスピーカ素子アレイ。
  26. DSRスピーカ素子を形成する方法において:
    基板ベースを提供するステップと;
    前記基板ベースの上に犠牲層を配置するステップと;
    前記犠牲層の上に第1の電極層を配置するステップと;
    前記第1の電極層の少なくとも一部の上に第1の圧電材料層を配置するステップと;
    前記第1の圧電材料層の上に第2の電極層を配置するステップであって、前記第1及び第2の電極層の少なくとも一部が整列しているステップと;
    圧電材料と異なる材料を具える可動素子層を配置するステップと;
    第1の電極層の一部と、前記第1の圧電材料層の一部と、前記第2の電極層の一部を具えるセクションの各側部にギャップを形成して:
    前記第1の電極層の前記部分と、前記第1の圧電材料層の前記部分と、前記第2の電極層の前記部分を具える少なくとも一の周辺湾曲ベンダと、
    圧電材料と異なる材料を具える中央可動素子とを規定するステップと;を具え、
    前記湾曲ベンダが前記可動素子に接続されて前記第1及び第2の電極層に印加された電気的刺激に応じて前記可動素子を動かすことを特徴とする方法。
  27. 請求項26に記載の方法において、前記第1及び第2電極層が、各々が複数の個別電極部分を具えるように配置されており、
    前記方法が前記ギャップを形成して:
    複数の周辺湾曲ベンダであって、各々が第1の電極層の電極部分と、前記第1の圧電材料層の一部と、前記第2の電極層の電極部分とを具える周辺湾曲ベンダと;
    圧電材料と異なる材料を具える中央可動素子と;
    を規定するステップを具えることを特徴とする方法。
  28. 請求項26または27に記載の方法が:
    前記第2の電極層の少なくとも一部の上、及び、前記犠牲層の上に配置した前記第1の圧電層の少なくとも一部の上に、第2の圧電材料層を配置するステップと;
    前記第1の電極層の一部と、前記第1の圧電材料層の一部と、前記第2の電極層の一部と、前記第2の圧電材料層の一部を具えるセクションの各側部にギャップを形成して:
    前記第1の電極層の前記部分と、前記第1の圧電材料層の前記部分と、前記第2の電極層の前記部分と、前記第2の圧電材料層の前記部分を具える少なくとも一の周辺湾曲ベンダと;
    圧電材料と異なる材料を具える中央可動素子と;
    を規定するステップと;
    前記第2の圧電材料層の上に第3の電極層を配置するステップと;
    を具えることを特徴とする方法。
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