JPWO2007007733A1 - 光源、光源装置、レーザ画像形成装置、および集積回路 - Google Patents
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Abstract
Description
従来のレーザ画像形成装置100は、スクリーン158上に2次元画像を投射するものであり、レーザ光源151a〜151c、エクスパンダ光学系152、インテグレータ光学系153、集光レンズ159a〜159c、ミラー161a,161c、フィールドレンズ154a〜154c、空間光変調素子155a〜155c、ダイクロイックプリズム156、および、投射レンズ157を備えている。
RGB3色(R:赤色、G:緑色、B:青色)のレーザ光源151a〜151cからの光はそれぞれ、エキスパンダ光学系152により、ビーム拡大される。拡大された各RGB3色の光は、レンズと小型レンズアレイで構成されたインテグレータ光学系153により、空間光変調素子155に均一照射するためにビーム整形される。ビーム整形された各RGB3色の光は、各入力映像信号に応じて空間光変調素子155a〜155cで強度変調され、ダイクロイックプリズム156にて合波される。強度変調され合波された光は、投射レンズ157で拡大され、スクリーン158上に2次元画像として表示される。この構成のレーザ画像形成装置では、RGBそれぞれの光源の光が単色光であるため、適当な波長のレーザ光源を用いることで色純度が高く、鮮やかな画像の表示が可能となる。
61a,71a 赤色レーザ
31b,41b,51b,61b 緑色レーザ
31c,41c,51c,61c 青色レーザ
12,32a〜32b,42a〜42b,52a〜52c,62a〜62c,72a〜72c 温度制御回路
22 温度測定装置
13,23,33a,43a,53a,63a〜63c,73a〜73c ACC回路
14,24,34a〜34c,44a〜44c,54b〜54c,64a〜64b,74a〜74c APC回路
15,25,35a,45a,65a〜65c,75a〜75c スイッチ(SW)
16,26,36a,46a,56a,66a〜66c,76a〜76c 開始駆動電流記憶装置
17,27,37a〜37c,47a〜47c,57a〜57c,67a〜67c,77a〜77c 光検出器
18,28,38a〜38c,48a〜48c,58a〜58c,68a〜68c,78a〜78c LD駆動回路
39,49,59,69,79 パワーバランス記憶装置
100 レーザ画像形成装置
150 振動モータ
151a 赤色レーザ光源
151b 緑色レーザ光源
151c 青色レーザ光源
152 エクスパンダ光学系
153 インテグレータ光学系
154a,154b,154c フィールドレンズ
155a,155b,155c 空間光変調素子
156 ダイクロイックプリズム
157 投射レンズ
158 スクリーン
159a,159b,159c 集光レンズ
161a,161c ミラー
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1による光源について説明する。
本実施の形態1の光源は、単一波長(一色)のレーザ光源に関して、APC動作とACC動作を組み合わせた制御方法を用いてレーザの長寿命化を実現するようにしたものである。
図1に示す光源10は、半導体レーザ11、該半導体レーザ11の駆動回路18、ACC回路13、APC回路14、およびスイッチ(SW15)を有するレーザ発振器と、開始駆動電流記憶装置16とを備えている。なお、ここでは、ACC回路13を備えている場合について示しているが、必ずしもACC回路13を備えていなくてもよい。この場合、開始駆動電流記憶装置16の出力をスイッチ15に接続させる。
まず、開始駆動電流記憶装置16に記憶されている開始電流値I0を読み取り(ステップS101)、該開始電流値I0で赤色半導体レーザ11をレーザ駆動させる(ステップS102)。このとき、赤色半導体レーザ11は、ACC動作を行っている。
最初の点灯時には、パワーは、点灯開始後にAPC動作を実行するため、次の消灯時までは常に同じパワーが保たれる。一方、駆動電流値は、開始駆動電流記憶装置16に記憶されている開始電流値I0で点灯を開始しているが、長期的な観点から若干ながらレーザ劣化が発生するために少しずつではあるが上昇していく。
以下に、本発明の実施の形態2による光源について説明する。
本実施の形態2の光源は、単一波長(一色)のレーザ光源に関して、APC動作とACC動作を組み合わせた制御方法を用いてレーザの長寿命化を実現するようにしたものである。なお、本実施の形態2の光源は、波長630nmの赤色半導体レーザの温度制御を行わないものとする。
図6に示す光源20は、半導体レーザ21、該半導体レーザの駆動回路28、ACC回路23、APC回路24、およびスイッチ25を有するレーザ発振器と、開始駆動電流記憶装置26とを備えている。ここでは、ACC回路23を備えている場合について示しているが、必ずしもACC回路23を備えていなくてもよい。この場合、開始駆動電流記憶装置26の出力をスイッチ25に接続するように構成すればよい。
上記実施の形態1の光源10は、レーザチップの温度が常に一定になるよう温度制御が行われているため、レーザ点灯開始時は、常に開始駆動電流記憶装置16により決定された開始電流値I0で駆動する。
初回点灯時のレーザ媒質の温度をT0、電流値をI0とし、次回点灯時のレーザチップの温度をT1とすると、図9から温度T1のときの駆動電流値はI1と読み取ることができ、次回の開始点灯時には駆動電流値I1でレーザを駆動する。
本実施の形態2の光源20は、上記実施の形態1と同様、点灯開始後にAPC動作を行うため、消灯するまでは常に同じパワーが保たれる。一方、点灯開始時の駆動電流値は、レーザチップ温度によって変化するため、各点灯時の電流値が異なる可能性がある。また、点灯中は長期的な劣化を考慮すると少しずつではあるが駆動電流は上昇していく。
以下に、本発明の実施の形態3による光源装置について説明する。
本実施の形態3の光源装置は、三つのレーザ光源のうちのいずれか一つのレーザ光源が、上記実施の形態1に示した光源であり、該一つの光源のパワーに合わせて、その他の二つのレーザ光源のホワイトバランスをとるようにしたものである。
図11に示す光源装置30は、R(赤)、G(緑)、B(青)の三色のレーザ光源30a〜30c、および、RGB三色のレーザ光のパワーバランスを制御するためのパワーバランス記憶装置39を備え、赤色レーザ光源30aのパワーに合わせて、緑色レーザ光源30bおよび青色レーザ光源30cの制御を行い、パワーバランスをとる。なお、本実施の形態3のレーザ光源30a〜30cをそれぞれ、図22に示す光源151a〜151cと置き換えることで、レーザ画像形成装置を実現することができる。
赤色レーザ光源30aのパワー制御方法は、図2に示す上記実施の形態1のパワー制御方法と同様、まず、開始駆動電流記憶装置16から開始電流値I0を読み取り(ステップS301)、該開始電流値I0で赤色半導体レーザ11をレーザ駆動させ(ステップS302)、開始電流値I0で点灯を開始した赤色半導体レーザ11の出力を光検出器17により読み取り(ステップS303)、該読み取った赤色半導体レーザ11の出力パワーが一定なるよう制御するため、APC動作に切り替える(ステップS304)。
以下に、本発明の実施の形態4による光源装置について説明する。
本実施の形態4の光源装置は、三つのレーザ光源のうちのいずれか一つのレーザ光源が、上記実施の形態2に示したた光源であり、該一つの光源のパワーに合わせて、その他の二つのレーザ光源のホワイトバランスをとるようにしたものである
図13に示す光源装置40は、R(赤)、G(緑)、B(青)の三色のレーザ光源40a〜40c、およびRGB三色のレーザ光のパワーバランスを制御するためのパワーバランス記憶装置49を備え、赤色レーザ光源40aのパワーに合わせて、緑色レーザ光源および青色レーザ光源の制御を行い、パワーバランスをとるものである。なお、本実施の形態4のレーザ光源40a〜40cをそれぞれ、図22に示す光源151a〜151cと置き換えることで、レーザ画像形成装置を実現することができる。
上記緑色レーザ光源40bは、緑色レーザ41b、該レーザ41bの駆動回路48b、およびAPC回路44bを有する緑色レーザ発振器と、緑色光検出器47bとを備え、パワーバランス記憶装置49からの出力に基づいて常にAPC動作を行う。緑色レーザ41bは、温度制御回路42bにより温度が一定になるよう制御されており、該緑色レーザ41bから出力されるレーザ光の波長は一定である。
赤色レーザ光源40aのパワー制御方法は、図7に示す上記実施の形態2のパワー制御方法と同様、まず、点灯開始時は赤色半導体レーザ21の温度と駆動電流値I0を学習し、その後、APC動作に切り替えて、赤色半導体レーザ21が消灯されるまで光出力が一定となるようパワー制御を行う。そして、次の点灯開始時に、半導体レーザ21の温度を測定し(ステップS401)、その測定温度に応じて、開始駆動電流記憶装置26が有する温度・電流値換算表から駆動電流値I0’を決定し(ステップS402)、該決定した駆動電流I0’で赤色半導体レーザ21をレーザ駆動させ(ステップS403)、駆動電流値I0’で点灯を開始した赤色半導体レーザ21の出力及び波長を光検出器17により読み取り(ステップS404)、該読み取った赤色半導体レーザ21の出力パワーが一定なるよう制御するためのAPC動作に切り替える(ステップS405)。
以下に、本発明の実施の形態5による光源装置について説明する。
本実施の形態5の光源装置は、三つのレーザ光源のうちのいずれか一つのレーザ光源は常にACC回路を使用したパワー制御を行い、該一つのレーザ光源のパワーに合わせて、その他の二つのレーザ光源のホワイトバランスをとるようにしたものである。
図16に示す光源装置50は、R(赤)、G(緑)、B(青)の三色のレーザ光源50a〜50c、およびRGB三色のレーザ光のパワーバランスを制御するためのパワーバランス記憶装置59を備え、赤色レーザ光源50aのパワーに合わせて、緑色レーザ光源50bおよび青色レーザ光源50cの制御を行い、パワーバランスをとる。なお、本実施の形態5のレーザ光源50a〜50cをそれぞれ、図22に示す光源151a〜151cと置き換えることで、レーザ画像形成装置を実現することができる。
赤色レーザ光源50aのパワー制御方法は、まず、開始駆動電流記憶装置56aから開始電流値I0を読み取り(ステップS501)、開始電流値I0で赤色半導体レーザ51aをレーザ駆動させる(ステップS502)。そして、この赤色半導体レーザ51aの出力を光検出器57aにより読み取り(ステップS503)、ACC動作により、該赤色半導体レーザ51aの駆動電流値が一定になるよう制御する(ステップS504)。
以下に、本発明の実施の形態6による光源装置について説明する。
本実施の形態6の光源装置は、三つのレーザ光源のそれぞれを、レーザの駆動開始時には、初期時に決定した駆動電流で定電流制御(ACC)を行ってパワー学習した後、最も劣化(パワー低下)の進んでいるレーザ光源に合わせて、その他のレーザ光源のパワーバランスを取るようにしたものである。
図18に示す光源装置60は、R(赤)、G(緑)、B(青)の三色のレーザ光源60a〜60c、及びRGB三色のレーザ光のパワーバランスを制御するためのパワーバランス記憶装置69を備え、最も劣化の進んでいるレーザ光源に合わせて、他の二つのレーザ光源の制御を行い、パワーバランスをとる。なお、本実施の形態6のレーザ光源60a〜60cをそれぞれ、図22に示す光源151a〜151cと置き換えることで、レーザ画像形成装置を実現することができる。
すなわち、上記赤色レーザ光源60aは、赤色レーザ61a、該レーザ61aの駆動回路68a、ACC回路63a、APC回路64a、およびスイッチ65aを有する赤色レーザ発振器と、温度制御回路62aと、開始駆動電流記憶装置66aと、赤色光検出器67aとを備えている。また、上記緑色レーザ光源60bは、緑色レーザ61b、該レーザ61bの駆動回路68b、ACC回路63b、APC回路64b、およびスイッチ65bを有する緑色レーザ発振器と、温度制御回路62bと、開始駆動電流記憶装置66bとを備えている。また、上記青色レーザ光源60cは、青色レーザ61c、該レーザ61cの駆動回路68c、ACC回路63c、APC回路64c、およびスイッチ65cを有する青色レーザ発振器と、温度制御回路62cと、開始駆動電流記憶装置66cとを備えている。
赤色レーザ光源60aのパワー制御方法は、開始駆動電流記憶装置66aから駆動電流値IRを決定し(ステップS601)、該決定した駆動電流値IRで赤色レーザ61aをレーザ駆動させ(ステップS602)、ACC動作により、赤色レーザ61aを制御する(ステップS603)。
以下に、本発明の実施の形態7による光源装置70について説明する。
本実施の形態7の光源装置は、三つのレーザ光源のそれぞれを、レーザの駆動開始時には初期時に決定した駆動電流で定電流制御(ACC)を行ってパワー学習した後、最も劣化(パワー低下)の進んでいるレーザ光源に合わせて、その他のレーザ光源のパワーバランスを取るようにしたものである。
図20に示す光源装置70は、R(赤)、G(緑)、B(青)三色のレーザ光源70a〜70c、及びRGB三色のレーザ光のパワーバランスを制御するためのパワーバランス記憶装置79を備え、最も劣化の進んでいるレーザ光源に合わせて、他の二つのレーザ光源の制御を行い、パワーバランスをとる。なお、本実施の形態7のレーザ光源70a〜70cをそれぞれ、図22に示す光源151a〜151cと置き換えることで、レーザ画像形成装置を実現することができる。
すなわち、上記赤色レーザ光源70aは、赤色レーザ71a、該レーザ71aの駆動回路78a、ACC回路73a、APC回路74a、およびスイッチ75aを有する赤色レーザ発振器と、温度制御回路72aと、開始駆動電流記憶装置76aと、赤色光検出器77aとを備えている。また、上記緑色レーザ光源70bは、緑色レーザ71b、該レーザ71bの駆動回路68b、ACC回路73b、APC回路74b、およびスイッチ75bを有する緑色レーザ発振器と、温度制御回路72bと、開始駆動電流記憶装置76bとを備えている。また、上記青色レーザ光源70cは、青色レーザ71c、該レーザ71cの駆動回路78c、ACC回路73c、APC回路74c、およびスイッチ75cを有する青色レーザ発振器と、温度制御回路72cと、開始駆動電流記憶装置76cとを備えている。
赤色レーザ光源70aのパワー制御方法は、開始駆動電流記憶装置76aから駆動電流値IRを決定し(ステップS701)、該決定した駆動電流値IRで赤色レーザ71aをレーザ駆動させ(ステップS702)、ACC動作により、赤色レーザ71aを制御する(ステップS703)。
された方法を用いても解決することができない。
[0009]
また、特許文献6では、長寿命化を実現するために制御手段の設定値を下げる方法を開示しているが、出力低下を検出するための手段を備える必要があり、この手段を用いても基準値の設定が必要で、基準値の設定を高くするか、あるいは低くするかによって半導体レーザにかかる負荷は変わってくる。
[0010]
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、長寿命化を実現することができる光源を提供することを目的とする。また、光源の長寿命化、および光源の光出力のパワーバランスを常に一定に保つができる光源装置を提供することを目的とする。また、レーザ光源の長寿命化を実現し、レーザ光源の出力パワーが低下しても常に色ずれのない美しい映像を提供することができるレーザ画像形成装置を提供することを目的とする。さらに、光源の長寿命化を実現することができる集積回路を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
[0011]
上記課題を解決するため、本発明の請求項1にかかる光源は、レーザ発振器と、該レーザ発振器の開始駆動電流を記憶する開始駆動電流記憶装置と、を有する光源であって、前記レーザ発振器は、前記開始駆動電流記憶装置に記憶されている、所定の開始駆動電流で発光を開始し、発光から消灯までの間、定光出力制御を行う、ことを特徴とする。
[0012]
また、本発明の請求項2にかかる光源は、請求項1に記載の光源において、前記開始駆動電流は、前記レーザ発振器の温度に応じて変化する、ことを特徴とする。
また、本発明の請求項3にかかる光源は、請求項2に記載の光源において、前記レーザ発振器の温度を制御する温度制御回路を備え、前記温度制御回路は、前記レーザ発振器の温度が所定の温度になるよう制御を行い、前記レーザ発振器は、前記開始電流記憶装置に記憶されている、前記所定の温度に対応した開始駆動電流で発光を開始する、ことを特徴とする。
[0013]
また、本発明の請求項4にかかる光源は、請求項1に記載の光源において、前記定光出力制御は所定の電流値を設け、前記レーザ発振器の駆動電流値が所定の電流値に到達したとき、前記定光出力制御を停止する、ことを特徴とする。
[0014]
また、本発明の請求項5にかかる光源は、請求項1に記載の光源において、前記定光出力制御は所定の温度を設け、前記レーザ発振器の温度が所定の温度に到達したとき、前記定光出力制御を停止する、ことを特徴とする。
[0015]
また、本発明の請求項6にかかる光源装置は、レーザ発振器と、該レーザ発振器の開始駆動電流を記憶する開始駆動電流記憶装置とを有する、波長の異なる二つ以上の光源と、前記波長の異なる二つ以上の光源からの光の出力比率を記憶するパワ
ーバランス記憶装置と、上記波長の異なる二つ以上の光源の光出力を検出する光検出器と、を備え、上記波長の異なる二つ以上の光源を前記開始駆動電流で発光させた後、該各光源の光出力を前記光検出器で検出し、前記パワーバランス記憶装置に記憶されている出力比率になるよう前記各光源の駆動電流値を変化させた後、前記波長の異なる二つ以上の光源は、定光出力制御を行う、ことを特徴とする。
[0016]
また、本発明の請求項7にかかる光源装置は、レーザ発振器と、該レーザ発振器の開始駆動電流を記憶する開始駆動電流記憶装置とを有する、波長の異なる二つ以上の光源と、前記波長の異なる二つ以上の光源からの光の出力比率を記憶するパワーバランス記憶装置と、前記波長の異なる二つ以上の光源の光出力を検出する光検出器と、を備え、前記開始駆動電流で前記波長の異なる二つ以上の光源を発光させた後、該各光源の光出力を前記光検出器で検出し、前記パワーバランス記憶装置に記憶されている前記出力比率になるように前記各光源の駆動電流値を変化させ、前記出力比率に到達後、上記波長の異なる二つ以上の光源のうちの一つの光源は、定電流制御を行い、その他の光源は、定光出力制御を行う、ことを特徴とする。
[0017]
また、本発明の請求項8にかかる光源装置は、請求項7に記載の光源装置において、前記定電流制御を行う光源は、前記出力比率に対して低下率の最も大きな光源である、ことを特徴とする。
[0018]
また、本発明の請求項9にかかる光源装置は、請求項8に記載の光源装置において、前記波長の異なる二つ以上の光源のうち、前記低下率の最も大きな光源以外の他の光源は、前記低下率の最も大きな光源の出力パワーに追随して、前記出力比率を維持しながら駆動制御を行う、ことを特徴とする。
[0019]
また、本発明の請求項10にかかる光源装置は、波長の異なる二つ以上の光源と、前記波長の異なる二つ以上の光源からの光の出力比率を記憶するパワーバランス記憶装置と、を有し、前記波長の異なる二つ以上の光源のうちの第1の光源は、レーザ発振器と、該レーザ発振器の開始駆動電流を記憶する開始駆動電流記憶装置と、を有する光源であって、前記開始駆動電流記憶装置に記憶されている開始駆動電流で発光を開始し、発光の後に定光出力制御を行い、前記第1の光源以外の光源は、前記第1の光源の光出力に追随して、前記出力比率を維持しながら定光出力制
御を行う、ことを特徴とする。
[0020]
また、本発明の請求項11にかかる光源装置は、波長の異なる二つ以上の光源を有し、前記波長の異なる二つ以上の光源のうちの第1の光源は、定電流制御を行い、前記第1の光源以外の光源は、上記第1の光源を発光させた後に、該第1の光源の光出力に基づいて定光出力制御を行う、ことを特徴とする。
[0021]
また、本発明の請求項12にかかる光源装置は、請求項11に記載の光源装置において、前記波長の異なる二つ以上の光源からの光の出力比率を記憶するパワーバランス記憶装置を有し、前記波長の異なる二つ以上の光源のうち、光出力低下率の最も大きな光源を前記第1の光源とし、前記第1の光源以外の光源は、前記第1の光源の出力パワーに追随して、前記出力比率を維持しながら駆動制御を行う、ことを特徴とする。
[0022]
また、本発明の請求項13にかかるレーザ画像形成装置は、請求項1から5のいずれかの光源、あるいは、請求項6から12のいずれかの光源装置を、少なくとも二つ以上のレーザ光源とし、該二つ以上のレーザ光源からの出力光を空間光変調素子で変調し、空間変調された光をスクリーンに投射する、ことを特徴とする。
[0023]
また、本発明の請求項14にかかるレーザ画像形成装置は、請求項13に記載のレーザ画像形成装置において、前記二つ以上のレーザ光源は、RGBの三色のレーザ光源である、ことを特徴とする。
[0024]
また、本発明の請求項15にかかるレーザ画像形成装置は、請求項14に記載のレーザ画像形成装置において、前記RGB三色のレーザ光源のうちの一つのレーザ光源の出力が変化したとき、該一つのレーザ光源の出力変化に追随して残りの二つのレーザ光源の出力制御を行い、ホワイトバランスをとる、ことを特徴とする。
[0025]
また、本発明の請求項16にかかるレーザ画像形成装置は、請求項14に記載のレーザ画像形成装置において、前記RGB三色のレーザ光源のうちの一つのレーザ光源の波長が変化したとき、該一つのレーザ光源の波長変化に追随して残りの二つのレーザ光源の出力制御を行い、ホワイトバランスをとる、ことを特徴とする。
[0026]
また、本発明の請求項17にかかる集積回路は、光源を駆動制御する集積回路であって、前記光源を、所定の開始駆動電流で発光を開始させ、該発光の後に定光出
力制御する、ことを特徴とする。
[0027]
また、本発明の請求項18にかかる集積回路は、波長の異なる二つ以上の光源を駆動制御する集積回路であって、前記波長の異なる二つ以上の光源を、所定の開始駆動電流で発光を開始させ、前記発光の後に、前記各光源の光出力を検出し、前記検出した各光源の光出力が所定の出力比率になるよう、前記各光源の駆動電流値を変化させ、前記波長の異なる二つ以上の光源を定光出力制御する、ことを特徴とする。
[0028]
また、本発明の請求項19にかかる集積回路は、波長の異なる二つ以上の光源を駆動制御する集積回路であって、前記波長の異なる二つ以上の光源を、所定の開始駆動電流で発光を開始させ、前記発光の後に、前記各光源の光出力を検出し、前記検出した各光源の光出力が所定の出力比率になるよう、前記各光源の駆動電流値を変化させ、前記波長の異なる二つ以上の光源のうち、一つの光源を定電流制御し、残りの光源を定光出力制御する、ことを特徴とする。
[0029]
また、本発明の請求項20にかかる集積回路は、波長の異なる二つ以上の光源を駆動制御する集積回路であって、前記波長の異なる二つ以上の光源のうちの第1の光源を定電流制御し、前記第1の光源以外の光源を、前記第1の光源を発光させた後に、該第1の光源の光出力に基づいて定光出力制御する、ことを特徴とする。
[発明の効果]
[0030]
本発明の光源によれば、レーザ発振器と、該レーザ発振器の開始駆動電流を記憶する開始駆動電流記憶装置と、を有する光源であって、前記レーザ発振器は、前記開始駆動電流記憶装置に記憶されている、所定の開始駆動電流で発光を開始し、発光から消灯までの間、定光出力制御を行うようにしたので、長期的な劣化を検出するための検出器を用いずに、レーザ光源の寿命を延ばすことができる。
[0031]
また、本発明の光源装置によれば、レーザ発振器と、該レーザ発振器の開始駆動電流を記憶する開始駆動電流記憶装置とを有する、波長の異なる二つ以上の光源と、前記波長の異なる二つ以上の光源からの光の出力比率を記憶するパワーバランス記憶装置と、上記波長の異なる二つ以上の光源の光出力を検出する光検出器と、を備え、上記波長の異なる二つ以上の光源を前記開始駆動電流で発光させた後、該
従来のレーザ画像形成装置100は、スクリーン158上に2次元画像を投射するものであり、レーザ光源151a〜151c、エクスパンダ光学系152、インテグレータ光学系153、集光レンズ159a〜159c、ミラー161a,161c、フィールドレンズ154a〜154c、空間光変調素子155a〜155c、ダイクロイックプリズム156、および、投射レンズ157を備えている。
RGB3色(R:赤色、G:緑色、B:青色)のレーザ光源151a〜151cからの光はそれぞれ、エキスパンダ光学系152により、ビーム拡大される。拡大された各RGB3色の光は、レンズと小型レンズアレイで構成されたインテグレータ光学系153により、空間光変調素子155に均一照射するためにビーム整形される。ビーム整形された各RGB3色の光は、各入力映像信号に応じて空間光変調素子155a〜155cで強度変調され、ダイクロイックプリズム156にて合波される。強度変調され合波された光は、投射レンズ157で拡大され、スクリーン158上に2次元画像として表示される。この構成のレーザ画像形成装置では、RGBそれぞれの光源の光が単色光であるため、適当な波長のレーザ光源を用いることで色純度が高く、鮮やかな画像の表示が可能となる。
また、本発明の請求項3にかかる光源は、請求項2に記載の光源において、前記レーザ発振器の温度を制御する温度制御回路を備え、前記温度制御回路は、前記レーザ発振器の温度が所定の温度になるよう制御を行い、前記レーザ発振器は、前記開始電流記憶装置に記憶されている、前記所定の温度に対応した開始駆動電流で発光を開始する、ことを特徴とする。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1による光源について説明する。
本実施の形態1の光源は、単一波長(一色)のレーザ光源に関して、APC動作とACC動作を組み合わせた制御方法を用いてレーザの長寿命化を実現するようにしたものである。
図1に示す光源10は、半導体レーザ11、該半導体レーザ11の駆動回路18、ACC回路13、APC回路14、およびスイッチ(SW15)を有するレーザ発振器と、開始駆動電流記憶装置16とを備えている。なお、ここでは、ACC回路13を備えている場合について示しているが、必ずしもACC回路13を備えていなくてもよい。この場合、開始駆動電流記憶装置16の出力をスイッチ15に接続させる。
まず、開始駆動電流記憶装置16に記憶されている開始電流値I0を読み取り(ステップS101)、該開始電流値I0で赤色半導体レーザ11をレーザ駆動させる(ステップS102)。このとき、赤色半導体レーザ11は、ACC動作を行っている。
最初の点灯時には、パワーは、点灯開始後にAPC動作を実行するため、次の消灯時までは常に同じパワーが保たれる。一方、駆動電流値は、開始駆動電流記憶装置16に記憶されている開始電流値I0で点灯を開始しているが、長期的な観点から若干ながらレーザ劣化が発生するために少しずつではあるが上昇していく。
以下に、本発明の実施の形態2による光源について説明する。
本実施の形態2の光源は、単一波長(一色)のレーザ光源に関して、APC動作とACC動作を組み合わせた制御方法を用いてレーザの長寿命化を実現するようにしたものである。なお、本実施の形態2の光源は、波長630nmの赤色半導体レーザの温度制御を行わないものとする。
図6に示す光源20は、半導体レーザ21、該半導体レーザの駆動回路28、ACC回路23、APC回路24、およびスイッチ25を有するレーザ発振器と、開始駆動電流記憶装置26とを備えている。ここでは、ACC回路23を備えている場合について示しているが、必ずしもACC回路23を備えていなくてもよい。この場合、開始駆動電流記憶装置26の出力をスイッチ25に接続するように構成すればよい。
上記実施の形態1の光源10は、レーザチップの温度が常に一定になるよう温度制御が行われているため、レーザ点灯開始時は、常に開始駆動電流記憶装置16により決定された開始電流値I0で駆動する。
初回点灯時のレーザ媒質の温度をT0、電流値をI0とし、次回点灯時のレーザチップの温度をT1とすると、図9から温度T1のときの駆動電流値はI1と読み取ることができ、次回の開始点灯時には駆動電流値I1でレーザを駆動する。
本実施の形態2の光源20は、上記実施の形態1と同様、点灯開始後にAPC動作を行うため、消灯するまでは常に同じパワーが保たれる。一方、点灯開始時の駆動電流値は、レーザチップ温度によって変化するため、各点灯時の電流値が異なる可能性がある。また、点灯中は長期的な劣化を考慮すると少しずつではあるが駆動電流は上昇していく。
以下に、本発明の実施の形態3による光源装置について説明する。
本実施の形態3の光源装置は、三つのレーザ光源のうちのいずれか一つのレーザ光源が、上記実施の形態1に示した光源であり、該一つの光源のパワーに合わせて、その他の二つのレーザ光源のホワイトバランスをとるようにしたものである。
図11に示す光源装置30は、R(赤)、G(緑)、B(青)の三色のレーザ光源30a〜30c、および、RGB三色のレーザ光のパワーバランスを制御するためのパワーバランス記憶装置39を備え、赤色レーザ光源30aのパワーに合わせて、緑色レーザ光源30bおよび青色レーザ光源30cの制御を行い、パワーバランスをとる。なお、本実施の形態3のレーザ光源30a〜30cをそれぞれ、図22に示す光源151a〜151cと置き換えることで、レーザ画像形成装置を実現することができる。
赤色レーザ光源30aのパワー制御方法は、図2に示す上記実施の形態1のパワー制御方法と同様、まず、開始駆動電流記憶装置16から開始電流値I0を読み取り(ステップS301)、該開始電流値I0で赤色半導体レーザ11をレーザ駆動させ(ステップS302)、開始電流値I0で点灯を開始した赤色半導体レーザ11の出力を光検出器17により読み取り(ステップS303)、該読み取った赤色半導体レーザ11の出力パワーが一定なるよう制御するため、APC動作に切り替える(ステップS304)。
以下に、本発明の実施の形態4による光源装置について説明する。
本実施の形態4の光源装置は、三つのレーザ光源のうちのいずれか一つのレーザ光源が、上記実施の形態2に示したた光源であり、該一つの光源のパワーに合わせて、その他の二つのレーザ光源のホワイトバランスをとるようにしたものである
図13に示す光源装置40は、R(赤)、G(緑)、B(青)の三色のレーザ光源40a〜40c、およびRGB三色のレーザ光のパワーバランスを制御するためのパワーバランス記憶装置49を備え、赤色レーザ光源40aのパワーに合わせて、緑色レーザ光源および青色レーザ光源の制御を行い、パワーバランスをとるものである。なお、本実施の形態4のレーザ光源40a〜40cをそれぞれ、図22に示す光源151a〜151cと置き換えることで、レーザ画像形成装置を実現することができる。
上記緑色レーザ光源40bは、緑色レーザ41b、該レーザ41bの駆動回路48b、およびAPC回路44bを有する緑色レーザ発振器と、緑色光検出器47bとを備え、パワーバランス記憶装置49からの出力に基づいて常にAPC動作を行う。緑色レーザ41bは、温度制御回路42bにより温度が一定になるよう制御されており、該緑色レーザ41bから出力されるレーザ光の波長は一定である。
赤色レーザ光源40aのパワー制御方法は、図7に示す上記実施の形態2のパワー制御方法と同様、まず、点灯開始時は赤色半導体レーザ21の温度と駆動電流値I0を学習し、その後、APC動作に切り替えて、赤色半導体レーザ21が消灯されるまで光出力が一定となるようパワー制御を行う。そして、次の点灯開始時に、半導体レーザ21の温度を測定し(ステップS401)、その測定温度に応じて、開始駆動電流記憶装置26が有する温度・電流値換算表から駆動電流値I0’を決定し(ステップS402)、該決定した駆動電流I0’で赤色半導体レーザ21をレーザ駆動させ(ステップS403)、駆動電流値I0’で点灯を開始した赤色半導体レーザ21の出力及び波長を光検出器17により読み取り(ステップS404)、該読み取った赤色半導体レーザ21の出力パワーが一定なるよう制御するためのAPC動作に切り替える(ステップS405)。
以下に、本発明の実施の形態5による光源装置について説明する。
本実施の形態5の光源装置は、三つのレーザ光源のうちのいずれか一つのレーザ光源は常にACC回路を使用したパワー制御を行い、該一つのレーザ光源のパワーに合わせて、その他の二つのレーザ光源のホワイトバランスをとるようにしたものである。
図16に示す光源装置50は、R(赤)、G(緑)、B(青)の三色のレーザ光源50a〜50c、およびRGB三色のレーザ光のパワーバランスを制御するためのパワーバランス記憶装置59を備え、赤色レーザ光源50aのパワーに合わせて、緑色レーザ光源50bおよび青色レーザ光源50cの制御を行い、パワーバランスをとる。なお、本実施の形態5のレーザ光源50a〜50cをそれぞれ、図22に示す光源151a〜151cと置き換えることで、レーザ画像形成装置を実現することができる。
赤色レーザ光源50aのパワー制御方法は、まず、開始駆動電流記憶装置56aから開始電流値I0を読み取り(ステップS501)、開始電流値I0で赤色半導体レーザ51aをレーザ駆動させる(ステップS502)。そして、この赤色半導体レーザ51aの出力を光検出器57aにより読み取り(ステップS503)、ACC動作により、該赤色半導体レーザ51aの駆動電流値が一定になるよう制御する(ステップS504)。
以下に、本発明の実施の形態6による光源装置について説明する。
本実施の形態6の光源装置は、三つのレーザ光源のそれぞれを、レーザの駆動開始時には、初期時に決定した駆動電流で定電流制御(ACC)を行ってパワー学習した後、最も劣化(パワー低下)の進んでいるレーザ光源に合わせて、その他のレーザ光源のパワーバランスを取るようにしたものである。
図18に示す光源装置60は、R(赤)、G(緑)、B(青)の三色のレーザ光源60a〜60c、及びRGB三色のレーザ光のパワーバランスを制御するためのパワーバランス記憶装置69を備え、最も劣化の進んでいるレーザ光源に合わせて、他の二つのレーザ光源の制御を行い、パワーバランスをとる。なお、本実施の形態6のレーザ光源60a〜60cをそれぞれ、図22に示す光源151a〜151cと置き換えることで、レーザ画像形成装置を実現することができる。
すなわち、上記赤色レーザ光源60aは、赤色レーザ61a、該レーザ61aの駆動回路68a、ACC回路63a、APC回路64a、およびスイッチ65aを有する赤色レーザ発振器と、温度制御回路62aと、開始駆動電流記憶装置66aと、赤色光検出器67aとを備えている。また、上記緑色レーザ光源60bは、緑色レーザ61b、該レーザ61bの駆動回路68b、ACC回路63b、APC回路64b、およびスイッチ65bを有する緑色レーザ発振器と、温度制御回路62bと、開始駆動電流記憶装置66bとを備えている。また、上記青色レーザ光源60cは、青色レーザ61c、該レーザ61cの駆動回路68c、ACC回路63c、APC回路64c、およびスイッチ65cを有する青色レーザ発振器と、温度制御回路62cと、開始駆動電流記憶装置66cとを備えている。
赤色レーザ光源60aのパワー制御方法は、開始駆動電流記憶装置66aから駆動電流値IRを決定し(ステップS601)、該決定した駆動電流値IRで赤色レーザ61aをレーザ駆動させ(ステップS602)、ACC動作により、赤色レーザ61aを制御する(ステップS603)。
以下に、本発明の実施の形態7による光源装置70について説明する。
本実施の形態7の光源装置は、三つのレーザ光源のそれぞれを、レーザの駆動開始時には初期時に決定した駆動電流で定電流制御(ACC)を行ってパワー学習した後、最も劣化(パワー低下)の進んでいるレーザ光源に合わせて、その他のレーザ光源のパワーバランスを取るようにしたものである。
図20に示す光源装置70は、R(赤)、G(緑)、B(青)三色のレーザ光源70a〜70c、及びRGB三色のレーザ光のパワーバランスを制御するためのパワーバランス記憶装置79を備え、最も劣化の進んでいるレーザ光源に合わせて、他の二つのレーザ光源の制御を行い、パワーバランスをとる。なお、本実施の形態7のレーザ光源70a〜70cをそれぞれ、図22に示す光源151a〜151cと置き換えることで、レーザ画像形成装置を実現することができる。
すなわち、上記赤色レーザ光源70aは、赤色レーザ71a、該レーザ71aの駆動回路78a、ACC回路73a、APC回路74a、およびスイッチ75aを有する赤色レーザ発振器と、温度制御回路72aと、開始駆動電流記憶装置76aと、赤色光検出器77aとを備えている。また、上記緑色レーザ光源70bは、緑色レーザ71b、該レーザ71bの駆動回路68b、ACC回路73b、APC回路74b、およびスイッチ75bを有する緑色レーザ発振器と、温度制御回路72bと、開始駆動電流記憶装置76bとを備えている。また、上記青色レーザ光源70cは、青色レーザ71c、該レーザ71cの駆動回路78c、ACC回路73c、APC回路74c、およびスイッチ75cを有する青色レーザ発振器と、温度制御回路72cと、開始駆動電流記憶装置76cとを備えている。
赤色レーザ光源70aのパワー制御方法は、開始駆動電流記憶装置76aから駆動電流値IRを決定し(ステップS701)、該決定した駆動電流値IRで赤色レーザ71aをレーザ駆動させ(ステップS702)、ACC動作により、赤色レーザ71aを制御する(ステップS703)。
61a,71a 赤色レーザ
31b,41b,51b,61b 緑色レーザ
31c,41c,51c,61c 青色レーザ
12,32a〜32b,42a〜42b,52a〜52c,62a〜62c,72a〜72c 温度制御回路
22 温度測定装置
13,23,33a,43a,53a,63a〜63c,73a〜73c ACC回路
14,24,34a〜34c,44a〜44c,54b〜54c,64a〜64b,74a〜74c APC回路
15,25,35a,45a,65a〜65c,75a〜75c スイッチ(SW)
16,26,36a,46a,56a,66a〜66c,76a〜76c 開始駆動電流記憶装置
17,27,37a〜37c,47a〜47c,57a〜57c,67a〜67c,77a〜77c 光検出器
18,28,38a〜38c,48a〜48c,58a〜58c,68a〜68c,78a〜78c LD駆動回路
39,49,59,69,79 パワーバランス記憶装置
100 レーザ画像形成装置
150 振動モータ
151a 赤色レーザ光源
151b 緑色レーザ光源
151c 青色レーザ光源
152 エクスパンダ光学系
153 インテグレータ光学系
154a,154b,154c フィールドレンズ
155a,155b,155c 空間光変調素子
156 ダイクロイックプリズム
157 投射レンズ
158 スクリーン
159a,159b,159c 集光レンズ
161a,161c ミラー
Claims (19)
- レーザ発振器と、該レーザ発振器の開始駆動電流を記憶する開始駆動電流記憶装置と、を有する光源であって、
前記レーザ発振器は、前記開始駆動電流記憶装置に記憶されている開始駆動電流で発光を開始し、発光の後に、定光出力制御を行う、
ことを特徴する光源。 - 請求項1に記載の光源において、
前記開始駆動電流は、前記レーザ発振器の温度に応じて変化する、
ことを特徴とする光源。 - 請求項1に記載の光源において、
前記定光出力制御は所定の電流値を設け、
前記レーザ発振器の駆動電流値が所定の電流値に到達したとき、前記定光出力制御を停止する、
ことを特徴とする光源。 - 請求項1に記載の光源において、
前記定光出力制御は所定の温度を設け、
前記レーザ発振器の温度が所定の温度に到達したとき、前記定光出力制御を停止する、
ことを特徴とする光源。 - レーザ発振器と、該レーザ発振器の開始駆動電流を記憶する開始駆動電流記憶装置とを有する、波長の異なる二つ以上の光源と、
前記波長の異なる二つ以上の光源からの光の出力比率を記憶するパワーバランス記憶装置と、
上記波長の異なる二つ以上の光源の光出力を検出する光検出器と、を備え、
上記波長の異なる二つ以上の光源を前記開始駆動電流で発光させた後、該各光源の光出力を前記光検出器で検出し、前記パワーバランス記憶装置に記憶されている出力比率になるよう前記各光源の駆動電流値を変化させた後、前記波長の異なる二つ以上の光源は、定光出力制御を行う、
ことを特徴とする光源装置。 - レーザ発振器と、該レーザ発振器の開始駆動電流を記憶する開始駆動電流記憶装置とを有する、波長の異なる二つ以上の光源と、
前記波長の異なる二つ以上の光源からの光の出力比率を記憶するパワーバランス記憶装置と、
前記波長の異なる二つ以上の光源の光出力を検出する光検出器と、を備え、
前記開始駆動電流で前記波長の異なる二つ以上の光源を発光させた後、該各光源の光出力を前記光検出器で検出し、前記パワーバランス記憶装置に記憶されている前記出力比率になるように前記各光源の駆動電流値を変化させ、前記出力比率に到達後、上記波長の異なる二つ以上の光源のうちの一つの光源は、定電流制御を行い、その他の光源は、定光出力制御を行う、
ことを特徴とする光源装置。 - 請求項6に記載の光源装置において、
前記定電流制御を行う光源は、前記出力比率に対して低下率の最も大きな光源である、
ことを特徴とする光源装置。 - 請求項7に記載の光源装置において、
前記波長の異なる二つ以上の光源のうち、前記低下率の最も大きな光源以外の他の光源は、前記低下率の最も大きな光源の出力パワーに追随して、前記出力比率を維持しながら駆動制御を行う、
ことを特徴とする光源装置。 - 波長の異なる二つ以上の光源と、
前記波長の異なる二つ以上の光源からの光の出力比率を記憶するパワーバランス記憶装置と、を有し、
前記波長の異なる二つ以上の光源のうちの第1の光源は、レーザ発振器と、該レーザ発振器の開始駆動電流を記憶する開始駆動電流記憶装置と、を有する光源であって、前記開始駆動電流記憶装置に記憶されている開始駆動電流で発光を開始し、発光の後に定光出力制御を行い、
前記第1の光源以外の光源は、前記第1の光源の光出力に追随して、前記出力比率を維持しながら定光出力制御を行う、
ことを特徴とする光源装置。 - 波長の異なる二つ以上の光源を有し、
前記波長の異なる二つ以上の光源のうちの第1の光源は、定電流制御を行い、
前記第1の光源以外の光源は、上記第1の光源を発光させた後に、該第1の光源の光出力に基づいて定光出力制御を行う、
ことを特徴とする光源装置。 - 請求項10に記載の光源装置において、
前記波長の異なる二つ以上の光源からの光の出力比率を記憶するパワーバランス記憶装置を有し、
前記波長の異なる二つ以上の光源のうち、光出力低下率の最も大きな光源を前記第1の光源とし、前記第1の光源以外の光源は、前記第1の光源の出力パワーに追随して、前記出力比率を維持しながら駆動制御を行う、
ことを特徴とする光源装置。 - 請求項1から4のいずれかの光源、あるいは、請求項5から11のいずれかの光源装置を、少なくとも二つ以上のレーザ光源とし、該二つ以上のレーザ光源からの出力光を空間光変調素子で変調し、空間変調された光をスクリーンに投射する、
ことを特徴とするレーザ画像形成装置。 - 請求項12に記載のレーザ画像形成装置において、
前記二つ以上のレーザ光源は、RGBの三色のレーザ光源である、
ことを特徴とするレーザ画像形成装置。 - 請求項13に記載のレーザ画像形成装置において、
前記RGB三色のレーザ光源のうちの一つのレーザ光源の出力が変化したとき、該一つのレーザ光源の出力変化に追随して残りの二つのレーザ光源の出力制御を行い、ホワイトバランスをとる、
ことを特徴とするレーザ画像形成装置。 - 請求項13に記載のレーザ画像形成装置において、
前記RGB三色のレーザ光源のうちの一つのレーザ光源の波長が変化したとき、該一つのレーザ光源の波長変化に追随して残りの二つのレーザ光源の出力制御を行い、ホワイトバランスをとる、
ことを特徴とするレーザ画像形成装置。 - 光源を駆動制御する集積回路であって、
前記光源を、所定の開始駆動電流で発光を開始させ、該発光の後に定光出力制御する、
ことを特徴とする集積回路。 - 波長の異なる二つ以上の光源を駆動制御する集積回路であって、
前記波長の異なる二つ以上の光源を、所定の開始駆動電流で発光を開始させ、
前記発光の後に、前記各光源の光出力を検出し、
前記検出した各光源の光出力が所定の出力比率になるよう、前記各光源の駆動電流値を変化させ、
前記波長の異なる二つ以上の光源を定光出力制御する、
ことを特徴とする集積回路。 - 波長の異なる二つ以上の光源を駆動制御する集積回路であって、
前記波長の異なる二つ以上の光源を、所定の開始駆動電流で発光を開始させ、
前記発光の後に、前記各光源の光出力を検出し、
前記検出した各光源の光出力が所定の出力比率になるよう、前記各光源の駆動電流値を変化させ、
前記波長の異なる二つ以上の光源のうち、一つの光源を定電流制御し、残りの光源を定光出力制御する、
ことを特徴とする集積回路。 - 波長の異なる二つ以上の光源を駆動制御する集積回路であって、
前記波長の異なる二つ以上の光源のうちの第1の光源を定電流制御し、
前記第1の光源以外の光源を、前記第1の光源を発光させた後に、該第1の光源の光出力に基づいて定光出力制御する、
ことを特徴とする集積回路。
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