JP2018519946A - エスプレッソミルク泡立て器プローブ - Google Patents

Abstract

内側蒸気管と、内側管から環方向に離間され、内側管を取り囲む外側管と、前述の内側管の出口端に隣接する前述の外側管の端に取り付けられたノズルとからなる蒸気プローブを含む、ミルク泡立て装置である。内側管と外側管との間の空隙が、蒸気サイクル中に内側管内で発生した熱から外側管を断熱する。ステンレス鋼を用いることによって、冷えた外側管表面にミルクがこびりつかず、プローブの外面の洗浄は必要不可欠ではない。蒸気自体がプローブの内面を清浄に保つ。
【選択図】図１

Description

本発明は、エスプレッソマシンのためのミルク泡立て器の改良に関する。

先進国および新興国の双方において世界規模で、コーヒーの消費が増加傾向にある。コーヒーにミルクを入れて出す欧州スタイル、特にカフェラテ、カプチーノおよびフラットホワイトコーヒーに最も人気がある。このコーヒースタイルの全体の味、口当たり、および外観のために必須の構成要素である泡立ちまたは泡を生成するために、ミルクに蒸気を注入しながら加熱しなければならないので、欧州スタイルのコーヒーを作るのは時間がより長くかかる。

本発明者は、ジャグ内のミルクの深さを決定するためのセンサと、ミルクの表面下にプローブの先端を維持するべく好ましくはステッピングモータによって移動可能な蒸気プローブまたはジャグ支持部と、ジャグ内のミルクの温度を監視するための温度センサと、工程を開始し、ミルクの表面に対する蒸気プローブの位置を維持するためのマイクロコントローラと、を含む、ＷＯ２０１４／１６５９１１で開示される、自動ミルク泡立て器を開発した。

本発明の目的は、この装置の性能を向上することである。

この目的を達成するために、本発明は、内側蒸気管と、内側管から環方向に離間され、内側管を取り囲む外側管と、前述の内側管の出口端に隣接する前述の外側管の端に取り付けられたノズルとからなる蒸気プローブを含む、ミルク泡立て器を提供する。

内側管と外側管との間の空隙が、蒸気サイクル中に内側管内で発生した熱から外側管を断熱する。ステンレス鋼を用いることによって、冷えた外側管表面にミルクがこびりつかず、プローブの外面の洗浄は必要不可欠ではない。蒸気自体がプローブの内面を清浄に保つ。

したがって、本発明のプローブは、その内容が参照により本明細書に組み込まれるＷＯ２０１４／１６５９１１で開示されたミルク泡立て器に用いられ得る。

このミルク泡立て器において、ミルクの温度は、ミルクジャグの底壁の温度を監視する温度センサによって検知される。温度検知の精度を向上するために、ジャグの基底および下側壁が艶消し黒色である、独自開発のジャグが用いられる。

次に本発明の好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。

蒸気プローブの先端の概略図である。 本発明のミルクジャグの側面図である。 非接触型温度センサの位置を示す図である。

説明される実施形態は、ＷＯ２０１４／１６５９１１で説明されるミルク泡立て器に用いられ得る。

図１に示すように、ミルクプローブ１０は、ねじ接続により蒸気ライン１１に結合される。プローブは二重壁管からなる。内側管１４は蒸気ラインに結合され、外側管１５は、内側管１４と同軸であり、スペーサ１６によって内側管１４から離間される。空気スペース１８が、外側管１５を内側管１４から分離および断熱する。この空気スペースには、空気の代替の断熱体として任意の断熱材が充填されてもよい。先端２０が、内側管１４の端に隣接する外側管１５の端に溶接またはねじ結合される。先端２０は、蒸気出口２１を備える。蒸気注入ステップ中に外側管の温度は低く保たれるので、ミルクが外壁表面にこびりつかず、蒸気注入の合間に該表面の洗浄は必要とされない。ミルクプローブの設計では慣習的であるように、ミルクプローブはその長さに沿って湾曲または蛇行していてもよい。

ジャグ３０内のミルクの温度は、ミルク泡立て器４０の本体にある赤外線センサ３５によって検知される。ジャグ３０の下側表面３１は、正確な温度読取を保証するために艶消し黒色表面を有するようにコーティングされる。

好ましいコーティングは、ニッケルクロムよりも僅かに硬く、通常の洗浄工程に耐えることができる艶消し黒色仕上げを与える、黒色クロムである。ステンレス鋼ジャグには、こげつき防止コーティングである「アイアンストーン（ｉｒｏｎｓｔｏｎｅ）」などの艶消し黒色エポキシコーティングまたは材料をスプレー塗装することもできる。

選択する材料がどのようなものであろうとも、最も速い熱伝達を可能にするために薄いことが好ましい。コーティングは、直流を用いる蒸着またはプラズマ化学蒸着を用いて適用されてよい。表面を陽極酸化処理するために２段階の工程、すなわち、イオン蒸着、次いで、通常の方法での陽極酸化処理が必要とされる。

上記から、本発明は高品質のエスプレッソコーヒー製品に必要なミルクの泡立て品質を損なうことなく、バリスタの生産性を高める独自の手段を提供することがわかる。本発明は、本発明の核心の教示から逸脱することなく、説明された実施形態以外の実施形態で実施されてもよいことが当業者には認識されよう。

Claims (5)

1. 内側蒸気管と、前記内側管から環方向に離間され、前記内側管を取り囲む外側管と、前記外側管表面の洗浄を容易にするために前記内側管の出口端に隣接する前記外側管の端に取り付けられたノズルとからなる蒸気プローブを含む、ミルク泡立て装置。
2. 前記プローブがステンレス鋼から作製される、請求項１に記載のミルク泡立て装置。
3. 非接触型温度センサが、ジャグ外表面の温度を監視するためにジャグ支持部に隣接して配置され、前記ジャグ外表面の下側部分が艶消し黒色である、請求項１に記載のミルク泡立て装置。
4. 請求項１に記載のミルク泡立て装置に用いるためのプローブであって、内側蒸気管と、前記内側管から環方向に離間され、前記内側管を取り囲む外側管と、前記内側管の出口端に隣接する前記外側管の端に取り付けられたノズルとからなる、プローブ。
5. 前記プローブがステンレス鋼から作製される、請求項４に記載のプローブ。

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