JP2018515172A

JP2018515172A - 靴中敷

Info

Publication number: JP2018515172A
Application number: JP2017551586A
Authority: JP
Inventors: ブラッドリーグレンジャー、デイビッド; マルティネズ、ジェイコブ
Original assignee: インプラスフットケア、エルエルシー
Priority date: 2015-05-28
Filing date: 2016-04-25
Publication date: 2018-06-14
Also published as: WO2016191002A1; EP3302136A4; US20180070670A1; CA2980494A1; KR20180004106A; AU2016268838A1; EP3302136A1

Abstract

【課題】【解決手段】クッションおよび足の動きの制御を提供する靴中敷であって、該靴中敷のベースの下側に固定された安定クレードルおよび外側中足／踵パッドを含む靴中敷であり、補足踵パッドも外側中足／踵パッドの一部上に置かれるように付着されている。外側中足／踵パッドおよび補足踵パッドは、回内運動および回外運動の制御を助ける素材で作製されている。【選択図】図１Ａ

Description

関連出願の相互参照

本出願は、２０１５年５月２８日出願の米国仮特許出願第６２／１６７，７６３号および２０１５年６月１９日出願の米国仮特許出願第６２／１８２，０２５号の恩恵を主張する。

本発明は、着用者の足に改善されたクッション、サポートおよび回内運動制御を提供する靴中敷に関する。

人間の足はとても複雑な生物学的メカニズムを有するので、適切に設計された靴中敷（Ｉｎｓｏｌｅ）は、足が斯かる機能を実行したり足を怪我から保護したりするのに役立つ。例えば、人が歩くとき踵への衝撃によって足にかかる負荷は通常その人の体重の約１．５倍である。走ったりバックパック等の追加の重量を運んだりしている場合、足にかかる負荷は体重の３倍を超える。足の多くの骨、筋肉、靭帯および腱は、衝撃力を吸収／消滅させたり、体重および他の重量を運んだり、推進力を提供したりする。

靴中敷は、個人の特定のニーズに応えるため、特別誂えであってもよい。靴中敷はエンドユーザーの足の型に基づいて作製してもよいし、エンドユーザーの足の輪郭を型どって熱可塑性材料で作製してもよい。特別誂えの靴中敷は、量が少なく作製する時間や適応させる時間が長くかかるので、他の特別誂えの品物同様、高価になる傾向にある。従って、一般大衆用に斯かる特別誂えの靴中敷を作るのは実用的ではない。

一般大衆への提供が実用化されるためには、靴中敷は、各個人への調整や試着を要求することなくユーザーに利益を提供できるものでなければならない。店頭で一般的に入手可能な最初のタイプの靴中敷は、衝撃吸収を最大化するため、クッションを強調するものである。通常の個人用としては、クッション性靴中敷は、軽度ないし中度の活動、例えば歩いたり走ったりしているとき適切に機能する。すなわち、クッション性靴中敷は、斯かる活動に対して十分なクッションおよびサポートを提供する。しかし、もっと激しい活動あるいは技術的に困難な活動、例えば重いバックパックを運んだり険しい地形を移動したりする活動を行う場合は、通常のクッション用靴中敷は適切ではない。斯かる条件下では、クッション用靴中敷は十分なサポートやコントロールを提供することはなく、ひどく圧縮されることにより、使用中に底が抜ける傾向にある。

店頭で入手可能な別のタイプの靴中敷はコントロールを強調する。通常、斯かる靴中敷は、足の動きを制限することによって足の屈曲や捩じれをコントロールするため、比較的硬く曲がりにくいように作製される。剛直な構造は動きをコントロールするのには優れているが、融通性に乏しい。従って、足の動きが剛直構造により課せられた限界に達すると、足にかかる負荷が急激に変化し、足の組織にかかる負荷が増大する。腱や靭帯などの生物学的組織は負荷のかかる速度に敏感なので、負荷の急激な変化は足、踵あるいは脚に怪我または損傷を引き起こす。

上述の課題を考慮すると、クッションとコントローの両方を提供する、店頭で入手可能な靴中敷を提供するのが望ましいであろう。クッションとコントローの両方を提供し、更に一般大衆がクロストレーニングやトライアスロン関連の活動中に実用的に使用できる靴中敷を提供することも望ましいであろう。

本出願者は、安定クレードルやその上に複数のポッドを有する靴中敷に関して特許を取得している。斯かる特許には（特許文献１、２、３および４）が含まれる。しかし、斯かる従来技術の特許は、向上したクッション性および安定性、靴使用中の靴中敷の動きの可能性、あるいは走行や歩行使用に適する向上したクッション特性の確立などの課題には応えていない。

現在、以下の目標を達成する靴中敷が必要とされている。（１）踵および足の安定性を向上させること、（２）プッシュオフや着地中に、踵および前足にクッションを提供すること、（３）あらゆるタイプの靴の内側形状に合うように、特別誂えで輪郭の成形ができること、（４）極めて軽いこと、（５）向上したクッション能力を提供すること、および（６）動きまたは滑動が実質的にゼロであること。

本発明は、以下の要素の組み合わせを取り入れることにより長径のアーチサポート、回内運動の防止および回外運動の防止を改善するという、バランスの取れたアプローチを提供する靴中敷に関する。該要素とは、（１）外側中足／踵窪み領域、安定クレードル窪み領域および前足パッド窪み領域を有するベース、（２）上部冷却トップクロス、（３）複数の横方向安定リブを有する多面的な安定クレードル、（４）外側中足領域から踵領域に延びる細長い外側中足／踵パッド、（５）踵領域にある該細長い踵パッドの一部に重なっている補足踵パッド、（６）前足窪み領域に位置する前足パッド、（７）安定クレードルの底面にある多面的な溝パターン、および（８）外側中足／踵パッド、前足パッドおよび補足踵パッドの底面にある蜂の巣状の溝パターン。

改善されたクッション、サポートおよびコントロールを提供し、更に一般大衆による使用が実用的である靴中敷を提供するのも、本発明の目的である。上述の目的および特長並びに他の目的および特長は、改善された動作制御、サポートおよびクッションを提供する靴中敷によって提供される。靴中敷は、足のクッション、サポートおよび動作制御の望ましい組み合わせを協調的に達成する相互関連コンポーネントシステムを含む。

本発明の原理によれば、クッション性のコアまたはベースは、比較的剛直な安定クレードルおよびいくつかのエラストマーパッドと組み合わされることにより、従来技術で周知のものよりも優れたクッション性、安定性およびコントロールを提供する靴中敷を形成する。パッドは、外側中足領域から踵領域まで延びる外側中足／踵パッドと、踵領域内の外側中足／踵パッドの一部に重なる補足踵パッドとを含むが、ベースまたは安定クレードルとは異なる硬度を有していてもよい。外側中足／踵パッドは回外運動の防止に役立ち、補足踵パッドは回内運動の防止に役立つ。

外側中足／踵パッドおよび補足踵パッドの硬度は、該パッドの大きさ、形状および素材特性を変えることにより、回内運動の過剰／不足、回外運動の過剰／不足および足の動きに関連する他の問題に対処するように調整してもよい。安定クレードル、外側中足／踵パッド、補足踵パッドおよび前足パッドは、靴のクッション性およびトラクショングリップの改善のため、底面に多面的な溝パターンをランダムに有している。

本発明は以下の目標を達成する。（１）足首および足の安定性を改善すること、（２）プッシュオフおよび着地中に踵および前足にクッションを提供すること、（３）過剰な回内運動／回外運動条件の防止を助けること、および（４）踵領域、中足領域、アーチ領域および前足領域に改善されたクッション特性を提供すること。

コンポーネントの特性、その大きさ、形状および位置は、改善されたクッションおよびコントロールの望ましい組み合わせを提供するように選択される。特に、望ましい生体力学的機能を達成するように選択される。パッドの大きさおよび圧縮特性は、回内運動の過剰／不足、回外運動の過剰／不足および足の動きに関連する他の問題に対処するように調整してもよく、その中には、パッドの大きさ、形状および素材特性の変更も含まれる。本発明の好ましい実施形態において、靴中敷のコンポーネントは、特定のタイプ又はカテゴリーの活動用に設計された靴中敷を作製するため、永久的に相互に固定されている。広範囲な活動に適合させるため、数多くの靴中敷設計が可能である。

本発明の上述の目的および特長並びに他の目的および特長は、以下の発明を実施するための形態を添付の図面と共に考慮することにより理解されるであろう。その場合、全図面にわたり、同一の参照番号は同一部分を言及するものとする。
図１Ａは、本発明の原理に従う靴中敷の実施形態の分解斜視図である。図１Ｂは、本発明の原理に従う靴中敷の実施形態の底面斜視図である。図２は、靴中敷のベースを示す底平面図である。図３は、靴中敷の平面（背面）図である。図４は、靴中敷の内側図である。図５は、靴中敷の外側図である。図６は、靴中敷の前部（近位）図である。図７は、靴中敷の後部（近位）図である。

本発明の原理によれば、クッション性のコアまたはベースは、比較的剛直な安定クレードルおよびいくつかのエラストマーパッドと組み合わされることにより、従来技術で周知のものよりも優れたクッション性、安定性およびコントロールを提供する靴中敷を形成する。パッドは、外側中足領域から踵領域まで延びる外側中足／踵パッドと、外側中足／踵パッドの一部に重なる補足踵パッドとを含むが、ベースまたは安定クレードルとは異なる硬度を有していてもよい。外側中足／踵パッドおよび補足踵パッドは回外運動の防止または回内運動の防止に役立つ。

ベースと、安定クレードルと、外側中足／踵パッドと、補足踵パッドとの組み合わせは、ある角度の内側長径アーチサポートを提供し、それが改善された回内運動「制御」角をいくらか提供する。研究結果に基づけば、内側長径アーチサポートの角度は僅か１〜２度である。回内運動「制御」とは、後足の関節の周りに作用する回外運動モーメントの増大と、回内運動モーメントの大きさの減少を意味する。

本発明は、以下の要素の組み合わせを採用することにより長径のアーチサポート、回内運動の防止および回外運動の防止を改善するという、バランスの取れたアプローチを提供する靴中敷３００に関する。該要素とは、（１）外側中足／踵窪み領域、安定クレードル窪み領域および前足パッド窪み領域を有するベース、（２）上部冷却トップクロス、（３）複数の横方向安定リブを有する多面的な安定クレードル、（４）外側中足領域から踵領域に延びる細長い外側中足／踵パッド、（５）踵領域にある該細長い踵パッドの一部に重なっている補足踵パッド、（６）前足窪み領域に位置する前足パッド、（７）安定クレードルの底面にある多面的な溝パターン、および（８）外側中足／踵パッド、前足パッドおよび補足踵パッドの底面にある蜂の巣状の溝パターン。

外側中足／踵パッドおよび補足踵パッドの硬度は、回内運動の過剰／不足、回外運動の過剰／不足および足の動きに関連する他の問題に対処するように調整してもよい。すなわち、斯かるパッドは、その大きさ、形状および素材特性を変えてもよい。安定クレードル、外側中足／踵パッド、補足踵パッドおよび前足パッドは、靴のクッション性およびトラクショングリップの改善のため、底面に多面的な溝パターンをランダムに有している。本発明は以下の目標を達成する。（１）足首および足の安定性の改善、（２）プッシュオフおよび着地中に踵および前足に更なるクッションを提供、（３）過剰な回内運動／回外運動条件の更なる防止、および（４）踵領域、中足領域、アーチ領域および前足領域に改善されたクッションを提供。

図１Ａ、１Ｂ、２〜７を参照すると、本発明の原理に従って構築される靴中敷３００が開示されている。靴中敷は、一般的にユーザーの靴の内部に挿入されユーザーの靴の内部の底面に位置付けられるように適合されることは理解されるべきである。本発明の靴中敷３００は本質的に運動靴の底内部と同じに成形されているので、一般的に休息時に類似の形状を有するユーザーの足を受け入れるように適合されている。靴中敷３００は踵端（近位）から趾端（遠位）に延び、靴中敷のアーチ側に沿って上記趾端を上記踵端に連結する足のアーチ側の内側境界または内側と、靴中敷の他側で上記趾端を上記踵端に連結する他側（内側の反対側）の外側境界または外側とを有する。

靴中敷３００は、中足骨領域および靴中敷３００の趾パッド３４０上に位置する趾骨の近くに相互関連した前足領域、内側に沿ったアーチ領域、踵端のすぐ前に位置する踵領域、および踵領域と前足領域との間の中足領域も有している。ユーザーの右の靴と左の靴は、右の靴と左の靴に挿入されるようにそれぞれ適合された靴中敷同様、互いに鏡像関係にある。図面には左の靴中敷だけが示してある。右靴中敷は左靴中敷の鏡像物であることは当業者には理解されるであろう。

図１Ａ、１Ｂおよび２に示されるように、靴中敷３００は、表面シート３０１と、上記表面シート３０１に固定された上面および反対側の底面を有するベース３０２とを有するのが好ましい。ベース３０２は、足のアーチ領域に追加のクッションおよびサポートを提供するため、靴中敷の内側に沿って上向きに延びる長径アーチサポート３１９も画成している。

ベース３０２の上面は、足の中足骨頭領域の下にある上向延伸部分すなわち横断アーチサポート３３８（図４および７に最も良く示される）を画成するのが好ましい。横断アーチサポート３３８の上向延伸部分は、該横断アーチサポート３３８の領域に対応する表面シート３０１の部分を押し上げる。

ベース３０２の底面は、前足領域（中足骨領域および靴中敷３００の趾パッド３４０上に位置する趾骨に相互関連する領域）内の前足パッド窪み領域３０７と、中足領域および踵領域に沿った安定クレードル窪み領域３０５とを画成する。ベース３０２の底面は、アーチ領域に沿って外向きに延びる１つ以上のリブまたは突起３３２も画成する。リブ３３２は楔状骨の周りで長く、楔状骨から遠位方向および近位方向に向かうに従って徐々に短くなり、放物線様の全体形状を形成するのが好ましい。代替実施形態は、安定クレードル３０６によって画成され、アーチ領域内で安定クレードル３０６から外向きに延びるリブまたは突起を有する。

ベース３０２は、踵の周りを包み込み足の側面に部分的に沿って延びる隆起縁を有しているので、靴中敷は足の自然な形状に一致したヒールカップを有する。図４〜５および７に最も良く示されているように、隆起縁の高さは一般的に靴中敷の内側で高くて薄く、靴中敷の外側で低くて厚い。

前足パッド窪み領域３０７は、足の基節骨の遠位端近くであって、靴中敷３００の趾パッド３４０から部分的に近位の所から始まる。前足パッド窪み領域３０７は、外側の部分を約第三中足骨頭から第五中足骨頭まで後方に延び、内側の部分で第一中足骨と第二中足骨に沿って約中間点まで延びる。前足パッド窪み領域３０７は、第一中足骨と第二中足骨との間に位置する後部頂点３５７を有する。

前足パッド３０８は、前足パッド窪み領域３０７と本質的に同様に成形され、同位置に固定される。前足パッド３０８は、内側縁、外側縁、近位（後部）縁および遠位（前部）縁を有する。前足パッド３０８の内側縁は、上記靴中敷の内側境界から外側に間隔を空けて位置する線に沿って延びている。近位縁は、上記内側縁から上記後部頂点３５７へ外側および近位方向に延び、第三中足骨頭方向に外側および遠位方向に延び、次に約第三中足骨頭から第五中足骨頭に沿って外側縁まで近位方向に延びる。前足パッドの外側縁は、上記近位縁を上記前足パッドの上部縁に連結する。使用時、前足パッド窪み領域３０７および前足パッド３０８は、ユーザーの足の第一中足骨頭あるいは内側母指球を除いて、ユーザーの足の親指の一部および母指球の下に位置する。

コンポーネントを固定するのに接着剤が使用される。前足パッド３０８は、垂直ジャンプから着地した際にクッションとエネルギー回復を提供する。それはユーザーの足の中足骨頭、特に第一中足骨頭と第二中足骨頭用の推進パッドおよびサポートとして機能する。靴中敷のこの部分に強靭な材料を使用すれば、柔らかい材料を使用する靴中敷より、耐久性が３５％ないし６５％増大すると推定される。前足パッド３０８は、既知の材料と比べて前足パッドの耐久性とクッション性を改善する、ランダムな多面的グリッド形成を有する。

安定クレードル窪み領域３０５は、ベース３０２の底面の中足領域および踵領域に位置する。安定クレードル窪み領域３０５は、内側境界近くの内側縁からベースの外側境界近くの外側縁まで延び、前足パッド窪み領域３０７よりも僅かに近位の遠位縁からベースの踵端に近い近位縁まで延びる。遠位縁の内側部分は、足趾離地中に第一中足骨の下方の動きを調節する形状になっている。安定クレードル３０６は、安定クレードル窪み領域３０５と本質的に同じ形状であり、ベース側表面と靴側表面とを有する。ベース側表面は、上記安定クレードル窪み領域３０５に固定される。

安定クレードル３０６は、踵の外側領域をカップ状に包むことによって足にサポートを提供し、その結果、中足領域から踵領域にかけて安定剛性を提供し、更にユーザーの足の内側アーチ領域に上向きのサポートを提供するため、ベース３０２の側面および後を包み込む末端側壁を有している。安定クレードル３０６は、約０．５ｍｍから３ｍｍの範囲の厚さを有しており壁は約３ｍｍから約０．５ｍｍへ徐々に薄くなっているのが好ましい。安定クレードル３０６の側面は、より大きな負荷がかかるので、足の内側で高くなっているのが好ましい。安定クレードル３０６は、約ショアＡ８５〜Ａ１１０硬度を有するナイロン材料製であるのが好ましい。好ましい実施形態では、安定クレードルは半硬質である。代替実施形態では、安定クレードルは剛性である。

靴の内部に面する安定クレードル３０６の表面は、ランダムな多面的表面テクスチャを有しているのが好ましい。斯かるテクスチャの表面は、ユーザーの足が靴に入るとき、あるいは靴から出るとき、「適所に留まらせよう」とする靴中敷の機能を増大する。斯かる表面テクスチャにより、靴から出ようとする動きに対して靴中敷は抵抗できるので、斯かる特定の使用に関して、靴中敷の使用および性能が大幅に改善される。ランダムな多面的設計は、靴中敷が靴の窪みに納まったときのその内部機能指数を大幅に増大させ（多面的でない滑らかな安定クレードルと比べて５０％も増大）、それにより靴の窪みから出ようとする靴中敷の動きが妨げられる。安定クレードル３０６、外側中足／踵パッド３１２、補足踵パッド３１６および前足パッド３０８は、それぞれ異なるタイプの溝パターンを有している。靴中敷３００の底面に３０７Ａで示されているランダムな多面的溝パターンは、靴の内部表面内でより優れたクッション性およびトラクショングリップを提供する。蜂の巣状の溝パターン３２０、３２１および３２３は、靴中敷のクッション特性および安定特性を改善する。

安定クレードル３０６は、内側アーチ領域に１つ以上のリブ形状開口部３３１を画成するのが好ましい。好ましい実施形態では、上記ベース３０２のリブ３３２がリブ形状開口部３３１を通って延びている。リブ３３２がリブ形状開口部３３１内に突き出され、その結果、リブ３３２が安定クレードル３０６の外面と略同一面となり、安定クレードル３０６とベース３０２が機械的にロックされるように、ベース３０２を鋳型成形するのが好ましい。リブ３３２は、ベース３０２が圧縮されるとき（例えば歩行または走行中）リブ形状開口部３３１を通して突き出ることができ、その結果、足のアーチに追加のクッションとサポートを提供できれば有利である。上記リブ３３２は、約０．５０ｍｍないし１．５ｍｍ外側に延び約４ｍｍの幅を有しているのが好ましい。安定クレードル３０６は、リブ形状開口部３３１により、該安定クレードル３０６の他の箇所と比べ、アーチ領域で、より大きい可撓性を有するようになる。靴中敷の耐久性および靭性／剛性を増大させるため、１枚以上の強化材料シートを安定クレードル３０６内、あるいは安定クレードル３０６とベース３０２との間に置いてもよい。強化シート材料は、時間が経過しても大きさが「縮まらない」あるいは形状が変化しない任意のタイプの複合織布あるいは任意のタイプの織布または不織布を含んでもよい。

代替実施形態では、安定クレードル３０６は、開口部の代わりに１つ以上の突出リブを画成する。突出リブはアーチ領域に沿って外側に延びる。突出リブは楔状骨の周りで長く、楔状骨から遠位方向および近位方向に向かうに従って徐々に短くなり、放物線様の全体形状を形成する。突出リブは約０．５ｍｍ外側に延びている。

安定クレードル３０６は外側中足／踵パッド開口部３１３を画成し、該開口部は、第三中足骨頭から第五中足骨頭までの背後から近位の立方骨の後まで延び、更に安定クレードル３０６の踵領域の外側部分に沿って踵領域まで延びている。外側中足／踵パッド開口部３１３は、外側部分の中足領域から踵領域にクッションを提供するのに十分な長さであるのが好ましい。外側中足／踵パッド３１２は、本質的に外側中足／踵パッド開口部３１３と同じ形状であり、安定クレードル窪み領域３０５内にあるベース３０２の底面、その中でも、外側中足／踵パッド開口部３１３と相互関連し外側中足／踵パッド３１２が上記外側中足／踵パッド開口部３１３を通して延びるのを可能にするような場所に、固定されている。

外側中足／踵パッド３１２は、約４５〜５０ＡＳＫＥＲＣ硬度の熱可塑性ゴム（ＴＰＲ）またはポリウレタン（ＰＵ）製であるのが好ましい。ＴＰＲが使用される場合、ファブリックはベース３０２、特に該ベース３０２の外側中足／踵パッド開口部３１３内に固定される。ファブリックコンポーネントは、ＴＰＲがベース３０２に適切に付着するのを可能にする。

補足踵パッド３１６は、踵領域内の外側中足／踵パッド３１２の一部に重なっている。補足踵パッド３１６は外側中足／踵パッド３１２の一部に重なる形状であり、接着剤または機械的ファスナー（フックまたはループファスナー）によって、外側中足／踵パッド３１２の底面、その中でも、踵領域の一部と相互関連する場所および外側中足／踵パッド開口部３１３を通って延びる外側中足／踵パッド３１２の一部と相互関連する場所に、固定される。補足踵パッド３１６は、踵領域内にある外側中足／踵パッド３１２の内側に沿って延びる側面縁を有している。側面縁は、踵領域の一部の周囲から踵領域の中間部分まで延びている。あるいは、補足踵パッド３１６は、踵領域の内側部分の代わりに、外側中足／踵パッド３１２の外側部分に位置付けられてもよい。補足踵パッド３１６は、約６０ＡＳＫＥＲＣ＋／−３の硬度のＴＰＲまたはＰＵ製であるのが好ましい。ＴＰＲが使用される場合、ファブリックは、ＴＰＲがベース３０２に適切に付着するのを可能とするようにベース３０２に固定される。

外側中足／踵パッド３１２および補足踵パッド３１６の硬度は、該パッドの大きさ、形状および素材特性を変えることにより、回内運動の過剰／不足、回外運動の過剰／不足および足の動きに関連する他の問題に対処するように調整してもよい。補足踵パッド３１６の構成、素材および位置は、外側中足／踵パッド３１２との関連でクッション性および動作部分を提供し、足首を安定させる。補足踵パッド３１６と外側中足／踵パッド３１２との硬度は本質的に同じであってよく、相互に協力して足首外側のロールオーバーの事故を減少させるのに役立つ。斯かる踵パッドは約ショアＣ４５〜５０硬度のＴＰＲまたはＰＵ製であるのが好ましい。ＴＰＲが使用される場合、ファブリックはベース３０２、特に該ベース３０２の外側中足／踵パッド開口部３１３内に固定される。ファブリックコンポーネントは、ＴＰＲがベース３０２に適切に付着するのを可能にする。

表面シート３０１は、ユーザーの足を靴中敷の上面に適合させるようになっており、上部冷却および換気機能を実行する。表面シート３０１はジェダイト表面クロス素材等の適切な素材製であってよい。

足と地面との接触は一般的に三つの相、すなわち踵接地、中足サポートおよび足趾離地に分けられる。踵接地中、該踵は大きい力で地面にインパクトを与える。踵と地面との最初のインパクトの後、足は捩じれ、すなわち回内運動をし、踵の内側を地面に接触させる。足は、回内運動の量および回内運動の発生速度に敏感である。回内運動は自然であり、歩行または走行中に足にかかるストレスや力を吸収するので、ある程度の回内運動は望ましい。しかし、回内運動の過剰な量や速度は怪我を引き起こす可能性がある。

インパクトにクッションを与えるため、外側中足／踵パッド３１２および補足踵パッド３１６は安定クレードル３０６と共同で以下のような本発明の目標を達成する。（１）足首および足の安定性の改善、（２）プッシュオフおよび着地中に踵および前足に更なるクッションを提供、（３）過剰な回内運動／回外運動条件の更なる防止、および（４）踵領域、中足領域、アーチ領域および前足領域に改善されたクッションの提供。安定クレードル３０６は、内側アーチ領域および踵領域の周囲を含む足の内側部分に沿って強固なサポートを提供し、足の回内運動量の制御に寄与する。外側中足／踵パッド３１２および補足踵パッド３１６も、回内運動速度の制御に寄与する。

外側中足／踵パッド３１２とは異なる特性を有する材料で補足踵パッド３１６を形成することにより、回内運動速度および回外運動速度を調整、制御および増大／減少できる。例えば、回内速度を減少させるため、補足踵パッド３１６は外側中足／踵パッド３１２よりも硬質の材料で作製してもよい。同じ負荷の下、硬質の材料は軟質の材料ほど圧縮されないし、軟質の材料ほど急速にも圧縮されない。従って、硬質の材料製の補足踵パッド３１６は、軟質の材料製の外側中足／踵パッド３１２ほどには圧縮されない。従って、補足踵パッド３１６は、外側中足／踵パッド３１２の踵領域の内側に重ねられ、上述のように硬質の材料で作製するならば、回内運動に抵抗し、あるいはそれを相殺し、回内運動の量および速度の減少がもたらされる。反対に、補足踵パッド３１６を外側中足／踵パッド３１２の踵領域の外側に位置付けるならば、回外運動が減少し、回内運動の量および速度が増大する傾向となるであろう。

補足踵パッド３１６の位置および補足踵パッド３１６に使用される材料の硬度は、外側中足／踵パッド３１２の硬度、対象活動のタイプ、および増大または減少したいと思っている回内運動速度／回外運動速度に基づいて選択されるのが好ましい。例えば、軽度ないし中度の活動に使用される靴中敷に関しては、外側中足／踵パッド３１２の硬度と補足踵パッド３１６の硬度は約２０〜３０％異なっている。重いバックパックまたは他の物品を運ぶ場合、足にかかる負荷および踵接地中およびその後の回内運動速度が大幅に増大する。従って、バックパッキング中の使用用に設計される靴中敷に関して補足踵パッド３１６を外側中足／踵パッド３１２よりも大幅に硬質の材料で作製する場合には、硬度の違いは約２０〜４０％である方が、斯かる活動に関してはより適切である。

外側中足／踵パッド３１２は、ステップの立脚中期において、足の外側にクッションとコントロールを提供する。外側中足／踵パッド３１２は、補足踵パッド３１６と同じ特性（例えば硬度）を有する材料で形成してもよい。しかし、異なる特性の材料を用いてもよい。

外側中足／踵パッド３１２および補足踵パッド３１６は、足機能に動的変更を引き起こすことにより、足首の安定性を促進するために使用される。外側中足／踵パッド３１２を補足踵パッド３１６の硬度よりも軟く作製することにより、ある種の関節運動または足首の回転に対応し、それを最小化することも、ここでは考慮されている。

ステップの推進相または足趾離地相の開始時点において、踵は地上から離れ始め、体重が母指球の方へ移行する。前足パッド３０８は足のこの部分の下に位置している。前足パッド３０８は、該前足パッド３０８を圧縮するのに使用されたエネルギーが回復し、足趾離地の時点で足に推進力を与えるように、比較的弾力性のある材料で作製されるのが好ましい。

足趾離地中、第一中足骨は自然に下方に屈曲する。第一中足骨の斯かる自然な下方屈曲を妨げると、足のアーチ部分が平らになり、足が過剰に回内運動を行い、その結果、足首および膝にかかるストレスが増大する。下方屈曲を調整するため、前足パッド３０８の後部頂点３５７が、後方、すなわち安定クレードル３０６の遠位縁の対応する凹型縁部分まで延びている。安定クレードル３０６および前足パッド３０８の形状により、第一中足骨はより自然に屈曲でき、その結果、足趾離地中、親指の荷重が促進される。

前足パッド３０８は、熱可塑性ゴム（ＴＰＲ）またはポリウレタン（ＰＵ）製であるのが好ましい。前足パッド３０８に使用されるＴＰＲまたはＰＵの硬度は、約３０ＡｓｋｅｒＣ＋／−３であるのが好ましい。男性のサイズ１１〜１２靴中敷の場合、前足パッドの内側から外側への幅は約８５〜９５ｍｍである。高さは約１００〜１１０ｍｍである。奥行は０．９５〜１．５０ｍｍである。

前足パッド３０８の底面にある蜂の巣状の溝パターン３２０、外側中足／踵パッド３１２および補足踵パッド３１６、並びに安定クレードル３０６のランダムな多面的溝パターン３０７Ａは、靴の内部底面に接触し、より優れたクッション性を提供し、靴中敷３００の安定性を改善するため、該靴中敷の底面に構築される。ランダムな多面的溝パターンはパッド表面にエアギャップを導入するが、その結果、各パッドのインパクト吸収特性がポジティブに影響され、使用材料の量も減少し、望ましいクッション機能を維持しつつ軽い靴中敷が提供される。前足パッド３０８の蜂の巣状セルパターン３２０および補足踵パッド３１６の蜂の巣状の溝パターン３２３は、奥行が約０．１０〜０．３５ｍｍであるのが好ましい。安定クレードル３０６のランダムな多面的溝パターン３０７Ａおよび外側中足／踵パッド３１２の蜂の巣状の溝パターン３２１は、奥行きが約０．０２５〜０．７５ｍｍであるのが好ましい。ランダムな多面的溝パターンおよび蜂の巣状の溝パターンは、靴中敷が移動したり滑ったりしないように、靴の窪み内に靴中敷を固定し、靴の内部底面の適所に靴中敷を維持するのに役立ち、更に、空気循環を可能にし、および／または異なるクッション性および弾力性を提供するのにも役立つ。

ベース３０２は、発泡材料または適切なクッション性を有する他の材料で作製されるのが好ましい。ベース３０２は、エチレンと酢酸ビニルの共重合体であるエチレン酢酸ビニル（ＥＶＡ）フォーム、熱可塑性ゴム（ＴＰＲ）／ＥＶＡ混合体またはブローンＥＶＡ材を有しているのが好ましい。好ましいブローンＥＶＡ、ＥＶＡまたはＴＰＲ／ＥＶＡ混合体は、約ＡｓｋｅｒＣ４５〜５０のデュロメータ（硬度）を有する。

靴中敷の構造特性を促進する材料を選択することにより靴中敷の全重量を最小化するのが望ましい。靴中敷の好ましい実施形態の全重量（男性サイズ１０／１１）は約４．０オンスである。靴中敷の代替実施形態の全重量は、男性サイズ１０／１１に関しては約５．０〜６．０、男性サイズ１２／１３に関しては約６．５〜７．５であるのが望ましい。他のサイズはそれに比例する。ランダムな多面的溝パターン設計の使用も軽量な靴中敷の提供に役立つ。

好ましい実施形態では、ベース３０２は靴中敷の趾領域から踵領域まで表面シート３０１で覆われており、該シートは、水疱の可能性を最小化するため、摩擦係数の小さい不織布層であるのが好ましい。表面シート３０１は、天然源から得た特別な低温ヒスイを含む冷却ファブリック製であるのが好ましい。ファブリック中のヒスイの形態はジェダイトである。好ましい実施形態では、ファブリックは抗菌剤で処理されており、抗菌剤は防水層と組み合わせることにより細菌やカビによって生じる悪臭を減少させる。

本発明の第一の好ましい実施形態において、ベース３０２、特に、底面にベース３０２が画成する窪み領域に固定される靴中敷の種々のパッドコンポーネントは、接着剤または機械的ファスナー（例えばフックやループ）等の適切な手段を用いてベース３０２に永久的に固着される。コンポーネントは、靴中敷鋳型成形分野で周知の技術を用いて鋳型成形プロセス中に固定してもよい。

窪み領域にはベース面とパッド面を有する布、すなわち、上記ベース面に沿って上記ベース３０２に固定し上記パッド面に沿って上記パッドに固定した布を敷いてもよい。あるいは、布はパッドに固定し、次に該複合構造体を窪み領域に固定してもよい。

靴によっては、靴内部のサイズが僅かに異なっている場合がある。靴によっては、靴の内側、前部または後部に沿って追加の詰め物が提供され、その結果、足および／または靴内部の靴中敷に与えられる実際の空間が変わる場合がある。ベース３０２は、ユーザーが靴中敷の長さを靴に適合するように短くするためのサイジングガイド３５０を有していてもよい。サイジングガイド３５０は、ユーザーが切断する（好ましくはハサミで）ための種々の切断ガイド線を提供する。

図３は、表面シート３０１と横断アーチサポート３３８を示す靴中敷３００の平面図である。靴中敷３００は、趾領域から踵領域までベース３０２の全上面に固定された表面シート３０１を有する。ベース３０２の上面は、足の中足骨頭領域の下に位置する上向きに延びた部分すなわち横断アーチサポート３３８を画成するのが好ましい。横断アーチサポート３３８の上向延伸部は、横断アーチサポート３３８の領域に対応した表面シート３０１の部分を押し上げる。

横断アーチサポート３３８は、第二中足骨頭から第四中足骨頭までの下側に位置するのが好ましい。横断アーチサポート３３８は、前足および足の中央に追加の安定性およびクッション性を提供する。

好ましい実施形態では、表面シート３０１は、水疱の可能性を最小化するため、摩擦係数の小さい不織布層であるのが好ましい。表面シート３０１は、天然源から得た特別な低温ヒスイを含む冷却ファブリック性であるのが好ましい。ファブリック中のヒスイの形態はジェダイトである。好ましい実施形態では、ファブリックは抗菌剤で処理されており、抗菌剤は防水層と組み合わせることにより細菌やカビによって生じる悪臭を減少させる。靴中敷３００の上部および下部の空気の循環を可能にするため、一連の空気穴が表面シート３０１およびベース３０２を通って延びている。

図４は靴中敷の内側図を示している。靴中敷３００は、表面シート３０１と、上記表面シートに固定された上面および反対側の底面を有するベース３０２とを有するのが好ましい。ベース３０２は、足のアーチ領域に追加のクッションおよびサポートを提供するため、靴中敷の内側に沿って上向きに延びる長径アーチサポート３１９も画成している。

ベース３０２の底面は、前足領域内の前足パッド窪み領域３０７と、中足領域および踵領域に沿った安定クレードル窪み領域３０５とを画成する。ベース３０２の底面は、アーチ領域に沿って外向きに延びる１つ以上のリブまたは突起３３２も画成する。リブ３３２は楔状骨の周りで長く、楔状骨から遠位方向および近位方向に向かうに従って徐々に短くなり、放物線様の全体形状を形成するのが好ましい。好ましい実施形態では、リブ形状開口部３３１により、ベース３０２の上記リブ３３２がそれを通って延伸できる。

リブ３３２がリブ形状開口部３３１内に突き出され、その結果、リブ３３２が安定クレードル３０６の外面と略同一面となり、安定クレードル３０６とベース３０２が機械的にロックされるように、ベース３０２を鋳型成形するのが好ましい。リブ３３２は、ベース３０２が圧縮されるとき（例えば歩行または走行中）リブ形状開口部３３１を通して突き出ることができ、その結果、足のアーチに追加のクッションとサポートを提供できれば有利である。上記リブ３３２は、約０．５０ｍｍないし１．５ｍｍ外側に延び約４ｍｍの幅を有しているのが好ましい。安定クレードル３０６は、リブ形状開口部３３１により、該安定クレードル３０６の他の箇所と比べ、アーチ領域で、より大きい可撓性を有するようになる。

代替実施形態において、安定クレードル３０６は、開口部の代わりに１つ以上の突出リブを画成する。突出リブはアーチ領域に沿って外側に延びる。突出リブは楔状骨の周りで長く、楔状骨から遠位方向および近位方向に向かうに従って徐々に短くなり、放物線様の全体形状を形成する。突出リブは約０．５ｍｍ外側に延びている。

ベース３０２は、内側アーチ領域に沿って隆起縁を有しており、踵領域の外側縁の周りを包み込み、足の側面に部分的に沿って延びているので、靴中敷は足の自然な形状に一致したヒールカップを有する。隆起縁の高さは一般的に靴中敷の内側で高くて厚く、靴中敷の外側で低くて薄い。

前足パッド窪み領域３０７は、足の基節骨の遠位端近く、靴中敷３００の趾パッド３４０から部分的に近位の場所から始まる。前足パッド窪み領域３０７は、外側の部分を約第三中足骨頭から第五中足骨頭まで後方に延び、内側の部分で第一中足骨と第二中足骨に沿って約中間点まで延びる。前足パッド窪み領域３０７は、第一中足骨と第二中足骨との間に位置する後部頂点を有する。前足パッド３０８は、本質的に前足パッド窪み領域３０７と同じ形状であり、該領域に固定されている。

安定クレードル窪み領域３０５は、ベース３０２の底面の中足領域および踵領域に位置する。安定クレードル窪み領域３０５は、内側境界近くの内側縁からベース３０２の外側境界近くの外側縁まで延び、前足パッド窪み領域３０７よりも僅かに近位の遠位縁からベースの踵端に近い近位縁まで延びる。遠位縁の内側部分は、足趾離地中に第一中足骨の下方の動きを調節する形状になっている。安定クレードル３０６は、安定クレードル窪み領域３０５と本質的に同じ形状であり、ベース側表面と靴側表面とを有する。ベース側表面は、上記安定クレードル窪み領域３０５に固定される。

安定クレードル３０６は、足にサポートを提供するため、ベース３０２の側面および後を包み込む壁を有している。安定クレードル３０６は、約０．５ｍｍから３ｍｍの範囲の厚さを有しており壁は約３ｍｍから約０．５ｍｍへ徐々に薄くなっているのが好ましい。安定クレードル３０６の側面は、より大きな負荷がかかるので、足の内側で高くなっているのが好ましい。

安定クレードル３０６は、中足領域の外側部分に沿って外側中足領域から踵領域まで延びる外側中足／踵パッド開口部３１３を画成する。特に、安定クレードル３０６は、第三中足骨頭から第五中足骨頭までの背後から近位の立方骨の後まで延びる外側中足／踵パッド開口部３１３を画成する。安定クレードル３０６は、安定クレードル３０６の踵領域の外側部分に沿って、外側中足／踵パッド開口部３１３の略後方向から踵端まで延びる外側中足／踵パッド開口部３１３を画成する。外側中足／踵パッド３１２は、本質的に外側中足／踵パッド開口部３１３と同じ形状であり、安定クレードル窪み領域３０５内にあるベース３０２の底面、その中でも、外側中足／踵パッド開口部３１３と相互関連し外側中足／踵パッド３１２が上記外側中足／踵パッド開口部３１３を通して延びるのを可能にするような場所に、固定されている。

補足踵パッド３１６は、踵パッド領域にある外側中足／踵パッド３１２の一部に重なっている。補足踵パッド３１６は、外側中足／踵パッド３１２の重なり領域に方向性サポートおよびクッションを提供し、図１Ａ、１Ｂおよび２に関して上述されたように構築される。補足踵パッド３１６は、接着剤または機械的ファスナー（例えば、フックやループファスナー）によって外側中足／踵パッド３１２に固着される。

好ましい実施形態では、ベース３０２は表面シート３０１で覆われており、該シートは、水疱の可能性を最小化するため、摩擦係数の小さい不織布層であるのが好ましい。表面シート３０１は、天然源から得た特別な低温ヒスイを含む冷却ファブリック性であるのが好ましい。ファブリック中のヒスイの形態はジェダイトである。好ましい実施形態では、ファブリックは抗菌剤で処理されており、抗菌剤は防水層と組み合わせることにより細菌やカビによって生じる悪臭を減少させる。

ベース３０２の上面は、足の中足骨頭領域の下に位置する上向きに延びた部分すなわち横断アーチサポート３３８を画成するのが好ましい。横断アーチサポート３３８の上向延伸部は、横断アーチサポート３３８の領域に対応した表面シート３０１の部分を押し上げる。横断アーチサポート３３８は、第二中足骨頭から第四中足骨頭までの下側に位置するのが好ましい。横断アーチサポート３３８は、前足および足の中央に追加の安定性およびクッション性を提供する。

図５は靴中敷の外側図を示している。靴中敷３００は、表面シート３０１と、上記表面シート３０１に固定された上面および反対側の底面を有するベース３０２とを有するのが好ましい。ベース３０２は、足のアーチ領域に追加のクッションおよびサポートを提供するため、靴中敷の内側に沿って上向きに延びる長径アーチサポート３１９も画成している。ベース３０２の底面は、前足領域内の前足パッド窪み領域３０７と、中足領域および踵領域に沿った安定クレードル窪み領域３０５とを画成する。

ベース３０２は、踵の周りを包み込み足の側面に部分的に沿って延びる隆起縁を有しているので、靴中敷は足の自然な形状に一致したヒールカップを有する。隆起縁の高さは一般的に靴中敷の内側で高くて厚く、靴中敷の外側で低くて薄い。

前足パッド窪み領域３０７は、足の基節骨の遠位端近く、靴中敷３００の趾パッド３４０から部分的に近位の所から始まる。前足パッド窪み領域３０７は、外側の部分を約第三中足骨頭から第五中足骨頭まで後方に延び、内側の部分で第一中足骨と第二中足骨に沿って約中間点まで延びる。前足パッド窪み領域３０７は、第一中足骨と第二中足骨との間に位置する後部頂点を有する。前足パッド３０８は、本質的に前足パッド窪み領域３０７と同じ形状であり、該領域に固定されている。

安定クレードル窪み領域３０５は内側中足領域に位置し、ベース３０２の底面の踵領域の周囲に延びている。安定クレードル窪み領域３０５は、内側境界近くの内側縁からベースの外側境界近くの外側縁まで延び、前足パッド窪み領域３０７よりも僅かに近位の遠位縁からベースの踵端に近い近位縁まで延びる。遠位縁の内側部分は、足趾離地中に第一中足骨の下方の動きを調節する形状になっている。安定クレードル３０６は、安定クレードル窪み領域３０５と本質的に同じ形状であり、ベース側表面と靴側表面とを有する。ベース側表面は、上記安定クレードル窪み領域３０５に固定される。

安定クレードル３０６は、第三中足骨頭から第五中足骨頭までの背後から近位の立方骨の後まで延びる外側中足／踵パッド開口部３１３を画成する。安定クレードル３０６は、足にサポートを提供するため、側面を包み込みベース３０２の後を取り囲む壁を有している。安定クレードル３０６は、約０．５ｍｍから３ｍｍの範囲の厚さを有しており壁は約３ｍｍから約０．５ｍｍへ徐々に薄くなっているのが好ましい。安定クレードル３０６の側面は、より大きな負荷がかかるので、足の内側で高くなっているのが好ましい。

外側中足／踵パッド３１２は、本質的に外側中足／踵パッド開口部３１３と同じ形状であり、安定クレードル窪み領域３０５内にあるベース３０２の底面、その中でも、外側中足／踵パッド開口部３１３と相互関連し外側中足／踵パッド３１２が上記外側中足／踵パッド開口部３１３を通して延びるのを可能にするような場所に、固定されている。

補足踵パッド３１６は、踵パッド領域にある外側中足／踵パッド３１２の一部に重なっている。補足踵パッド３１６は、外側中足／踵パッド３１２の重なり領域に方向性サポートおよびクッションを提供し、図１Ａ、１Ｂおよび２に関して上述されたように構築される。補足踵パッド３１６は、接着剤または機械的ファスナーによって外側中足／踵パッド３１２に固着される。

図６は靴中敷３００の前面図を示し、図７は靴中敷３００の後面図を示す。靴中敷３００は、表面シート３０１と、上記表面シート３０１に固定された上面および反対側の底面を有するベース３０２とを有するのが好ましい。ベース３０２は、足のアーチ領域に追加のクッションおよびサポートを提供するため、靴中敷の内側に沿って上向きに延びる長径アーチサポート３１９も画成している。
ベース３０２の底面は、中足領域および踵領域に沿った安定クレードル窪み領域３０５を画成する。ベース３０２の底面は、アーチ領域に沿って外向きに延びる１つ以上のリブまたは突起３３２も画成する。安定クレードル３０６は、１つ以上のリブ形状開口部３３１を画成するのが好ましい。好ましい実施形態では、リブ形状開口部３３１により、ベース３０２の上記リブ３３２がそれを通って延伸できる。リブ３３２がリブ形状開口部３３１内に突き出され、その結果、リブ３３２が安定クレードル３０６の外面と略同一面となり、安定クレードル３０６とベース３０２が機械的にロックされるように、ベース３０２を鋳型成形するのが好ましい。リブ３３２は、ベース３０２が圧縮されるとき（例えば歩行または走行中）リブ形状開口部３３１を通して突き出ることができ、その結果、足のアーチに追加のクッションとサポートを提供できれば有利である。

安定クレードル３０６は、リブ形状開口部３３１により、該安定クレードル３０６の他の箇所と比べ、アーチ領域で、より大きい可撓性を有するようになる。代替実施形態では、安定クレードル３０６は、開口部の代わりに１つ以上の突出リブを画成する。突出リブはアーチ領域に沿って外側に延びる。突出リブは楔状骨の周りで長く、楔状骨から遠位方向および近位方向に向かうに従って徐々に短くなり、放物線様の全体形状を形成する。突出リブは約０．５ｍｍ外側に延びている。リブ３３２は、楔状骨の周りで長く、楔状骨から遠位方向および近位方向に向かうに従って徐々に短くなり、放物線様の全体形状を形成するのが好ましい。代替実施形態は、安定クレードル３０６によって画成され、アーチ領域内で安定クレードル３０６から外向きに延びるリブまたは突起を有する。

ベース３０２は、踵の周りを包み込み足の側面に部分的に沿って延びる隆起縁を有しているので、靴中敷は足の自然な形状に一致したヒールカップを有する。隆起縁の高さは一般的に靴中敷の外側で低くて薄く、靴中敷の内側で高くて厚い。

補足踵パッド３１６は、踵パッド領域にある外側中足／踵パッド３１２の一部に重なっており、蜂の巣状セルパターン３２３を有する。補足踵パッド３１６は、外側中足／踵パッド３１２の重なり領域に方向性サポートおよびクッションを提供し、図１Ａ、１Ｂおよび２に関して上述されたように構築される。補足踵パッド３１６は、接着剤または機械的ファスナーによって外側中足／踵パッド３１２に固着される。

ベース３０２の上面は、足の中足骨頭領域の下に位置する上向きに延びた部分すなわち横断アーチサポート３３８を画成する。横断アーチサポート３３８の上向延伸部は、横断アーチサポート３３８の領域に対応した表面シート３０１の部分を押し上げる。横断アーチサポート３３８は、第二中足骨頭から第四中足骨頭までの下側に位置するのが好ましい。横断アーチサポート３３８は、前足および足の中央に追加の安定性およびクッション性を提供する。

安定クレードル３０６は、足にサポートを提供するため、中足の内側および外側上方に延びベース３０２の後部を取り囲む壁を有している。安定クレードル３０６は、約０．５ｍｍから３ｍｍの範囲の厚さを有しており壁は約３ｍｍから約０．５ｍｍへ徐々に薄くなっているのが好ましい。安定クレードル３０６の側面は、より大きな負荷がかかるので、足の内側で高くなっているのが好ましい。
安定クレードル３０６は、第三中足骨頭から第五中足骨頭までの背後から近位の立方骨の後まで延びる外側中足／踵パッド開口部３１３を画成する。安定クレードル３０６は、中足領域の外側に沿って踵領域を通り踵端まで延びる外側中足／踵パッド開口部３１３を画成する。外側中足／踵パッド３１２は、本質的に外側中足／踵パッド開口部３１３と同じ形状であり、安定クレードル窪み領域３０５内にあるベース３０２の底面、その中でも、外側中足／踵パッド開口部３１３と相互関連し外側中足／踵パッド３１２が上記外側中足／踵パッド開口部３１３を通して延びるのを可能にするような場所に、固定されている。

男性のサイズ１１〜１２靴中敷の場合、前足パッドの内側から外側への幅は約８５〜９５ｍｍである。高さは約１００〜１１０ｍｍである。奥行は０．９５〜１．５０ｍｍである。靴中敷の構造特性を促進する材料を選択することにより靴中敷の全重量を最小化するのが望ましい。靴中敷の好ましい実施形態の全重量（男性サイズ１０／１１）は約４．０オンスである。靴中敷の代替実施形態の全重量は、男性サイズ１０／１１に関しては約５．０〜６．０、男性サイズ１２／１３に関しては約６．５〜７．５であるのが望ましい。他のサイズはそれに比例する。開放セル設計の使用は軽量な靴中敷を提供するであろう。

本発明の第一の好ましい実施形態において、ベース３０２、特に、底面にベース３０２が画成する窪み領域に固定される靴中敷の種々のパッドコンポーネントは、接着剤等の適切な手段を用いてベース３０２に永久的に固着される。コンポーネントは、靴中敷鋳型成形分野で周知の技術を用いて鋳型成形プロセス中に固定してもよい。

改良型の靴中敷３００が開示されている。開示されている靴中敷の実施形態は、ハイキングやバックパッキング等の活動中に足へのクッションの提供や回内運動の制御に有用であることが、容易に明白となるであろう。該靴中敷システムのコンポーネントは、他の活動に適応させるため、あるいは他のタイプの足の動きを制御するために改変し得ることは理解されるであろう。従って、本明細書の記載は、靴中敷コンポーネントの特定の厚さ、素材および特性の説明を含め、例示目的のみ並びに非制限的に提供されているものであり、本発明は添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるものである。

Claims

ユーザーの足に接触するための上面とユーザーの靴の底内部に接触するための底面とを有する靴中敷であって、
ａ．ベース上側とベース底側を有するベースであって、踵端と、趾端と、内部アーチ領域を画成する内側と、外部境界領域を画成する外側とを有し、前記内側および外側は、それぞれ前記靴中敷のアーチ領域および外部境界領域に沿って、前記踵端から前記趾端に延びており、前記ベースの底側は、趾領域と、前足領域と、安定領域と、踵領域とを画成している、ベースと、
ｂ．半硬質材料製の安定クレードルであって、クレードル上側とクレードル底側とを有し、前記内側アーチ領域において前記クレードル上側から前記クレードル底側にかけて前記靴中敷の長径軸を横切って延びている１つ以上の開口部を画成しており、前記クレードル上側は前記ベースの底側の安定クレードル窪み領域に固定されている、安定クレードルと、
ｃ．前記靴中敷の趾領域にある趾パッドと、
ｄ．前記靴中敷の前記中足と前記趾領域との間の前足窪み領域に位置する前足パッドと、
ｅ．上面と底面とを有する外側中足／踵パッドであって、前記靴中敷の外側に沿って中足領域から前記踵領域まで延びており、前記外側中足／踵パッドの上面は前記ベースの底面に固定されており、前記外側中足／踵パッドの底面は前記安定クレードル内を外側中足／踵パッド開口部を通して延びている、外側中足／踵パッドと、
ｆ．上面と底面とを有する補足踵パッドであって、前記上面は、前記靴中敷の踵パッド領域内の前記外側中足／踵パッドの一部に固定され位置付けられている、補足踵パッドとを有するものである
靴中敷。
請求項１記載の靴中敷において、足接触面と、前記ベースのベース上面に付着されている反対面とを有する表面シートを更に有するものである靴中敷。
請求項１記載の靴中敷において、前記補足踵パッドは、前記外側中足／踵パッドの踵領域の内側に配置されているものである靴中敷。
請求項１記載の靴中敷において、前記補足踵パッドは、前記外側中足／踵パッドの踵領域の外側に配置されているものである靴中敷。
請求項１記載の靴中敷において、前記補足踵パッドは、ユーザーの足の回内運動の量および速度の制御を提供するものである靴中敷。
請求項１記載の靴中敷において、前記安定クレードル、前記外側中足／踵パッド、および前記補足踵パッドは、ユーザーの足の回内運動の量および速度の制御を提供するものである靴中敷。
請求項１記載の靴中敷において、前記前足パッドの底面は、前記ユーザーの靴中敷の底内部に接触する蜂の巣状の溝面を有するものである靴中敷。
請求項１記載の靴中敷において、前記補足踵パッドの底面は、前記ユーザーの靴中敷の底内部に接触する蜂の巣状の溝面を有するものである靴中敷。
請求項１記載の靴中敷において、前記外側中足／踵パッドの底面は、前記ユーザーの靴中敷の底内部に接触する蜂の巣状の溝面を有するものである靴中敷。
請求項１記載の靴中敷において、前記補足踵パッドは前記外側中足／踵パッドよりも硬質の材料製である靴中敷。
請求項１記載の靴中敷において、前記補足踵パッドは前記外側中足／踵パッドよりも軟質の材料製である靴中敷。
請求項１記載の靴中敷において、前記補足踵パッドは前記外側中足／踵パッドと同じ硬度の材料製である靴中敷。
請求項１記載の靴中敷において、前記安定クレードルは、ユーザーの足の内側をサポートし、且つ足の回内運動の制御を助けるのに十分な剛性を有する材料製である靴中敷。
請求項１記載の靴中敷において、前記安定クレードルは約ショアＡ９０デュロメータ硬度を有する材料製である靴中敷。
請求項１記載の靴中敷において、前記安定クレードルは、前記靴中敷の外側および内側に隣接する側壁を有する材料製である靴中敷。
請求項１５記載の靴中敷において、前記安定クレードルは０．５ｍｍから３ｍｍの範囲の厚さの壁を有するものである靴中敷。
請求項１記載の靴中敷において、前記安定クレードルはランダムな多面設計の底面を有するものである靴中敷。
請求項１記載の靴中敷において、前記安定クレードルは、前記靴中敷の設計対象となっているユーザーの足の踵骨から中足骨関節までの長さに本質的に等しい長さを有するものである靴中敷。
ユーザーの足に接触する上側とユーザーの靴の底内部面に接触する底側とを有する、靴に使用される靴中敷であって、
ａ．ベースであって、ベース上面とベース底面とを有し、踵端と、趾端と、内側境界と、外側境界とを有し、前記内側境界および外側境界は、それぞれ前記靴中敷の内側および外側に沿って前記踵端から前記趾端まで延びており、前記ベース底側は、
（ｉ）前記趾端の近くおよび前記趾端を覆っている趾領域と、
（ｉｉ）前記趾端から足の中足骨頭領域の後の位置まで延びている前足領域と、
（ｉｉｉ）前記中足骨頭領域から足の踵骨の前方縁まで延びている中足領域と、
（ｉｖ）前記中足領域から前記踵端まで延びている踵領域と、
（ｖ）前記前足領域内に位置する前足パッド窪み領域であって、前記ベースの遠位端近辺から略第一中足骨頭の前部まで足の母趾の下に延びている前足パッド窪み領域と、
（ｖｉ）本質的に前記靴中敷の中足領域と踵領域に沿って位置している、安定クレードル窪み領域と
を画成するものである、ベースと、
ｂ．前記ベースの趾端に位置する趾パッドと、
ｃ．前記踵領域内まで延びた前記外側中足領域内に位置する外側中足／踵パッドであって、前記ベースのベース底面に固定されている外側中足／踵パッドと、
ｄ．半硬質材料製で前記ベース底面の安定クレードル窪み領域に固定されている安定クレードルであって、リブ開口部と、前記外側中足／踵パッドの延伸を可能にする外側中足／踵パッド開口部とを有する安定クレードルと、
ｅ．前記前足パッド窪み領域に固定されている前足パッドであって、足の第５中足骨頭の下から第１中足骨の下まで横及び近位方向に延びている前足パッドと、
ｆ．前記外側中足／踵パッドに固定され、前記踵領域内にある前記外側中足／踵パッドの一部上に置かれている補足踵パッドとを有するものである
靴中敷。
請求項１９記載の靴中敷において、足接触面と、前記ベースのベース上面に付着されている反対面とを有する表面シートを更に有するものである靴中敷。
請求項１９記載の靴中敷において、前記補足踵パッドは、前記外側中足／踵パッドの踵領域の内側に配置されているものである靴中敷。
請求項１９記載の靴中敷において、前記補足踵パッドは、前記外側中足／踵パッドの踵領域の外側に配置されているものである靴中敷。
請求項１９記載の靴中敷において、前記補足踵パッドは、ユーザーの足の回内運動の量および速度の制御を提供するものである靴中敷。
請求項１９記載の靴中敷において、前記安定クレードル、前記外側中足／踵パッド、および前記補足踵パッドは、ユーザーの足の回内運動の量および速度の制御を提供するものである靴中敷。
請求項１９記載の靴中敷において、前記前足パッドの底面は、前記ユーザーの靴中敷の底内部に接触する蜂の巣状の溝面を有するものである靴中敷。
請求項１９記載の靴中敷において、前記補足踵パッドの底面は、前記ユーザーの靴中敷の底内部に接触する蜂の巣状の溝面を有するものである靴中敷。
請求項１９記載の靴中敷において、前記外側中足／踵パッドの底面は、前記ユーザーの靴中敷の底内部に接触する蜂の巣状の溝面を有するものである靴中敷。
請求項１９記載の靴中敷において、前記補足踵パッドは前記外側中足／踵パッドよりも硬質の材料製である靴中敷。
請求項１９記載の靴中敷において、前記補足踵パッドは前記外側中足／踵パッドよりも軟質の材料製である靴中敷。
請求項１９記載の靴中敷において、前記補足踵パッドは前記外側中足／踵パッドと同じ硬度の材料製である靴中敷。
請求項１９記載の靴中敷において、前記安定クレードルは、ユーザーの足の内側をサポートし足の回内運動の制御を助けるのに十分な剛性を有する材料製である靴中敷。
請求項１９記載の靴中敷において、前記安定クレードルは約ショアＡ９０デュロメータ硬度を有する材料製である靴中敷。
請求項１９記載の靴中敷において、前記安定クレードルは、前記靴中敷の外側および内側に隣接する側壁を有する材料製である靴中敷。
請求項３３記載の靴中敷において、前記安定クレードルは０．５ｍｍから３ｍｍの範囲の厚さの壁を有するものである靴中敷。
請求項１９記載の靴中敷において、前記安定クレードルはランダムな多面設計の底面を有するものである靴中敷。
請求項１９記載の靴中敷において、前記安定クレードルは、前記靴中敷の設計対象となっているユーザーの足の踵骨から中足骨関節までの長さに本質的に等しい長さを有するものである靴中敷。
靴内のユーザーの足の動きを制御する靴中敷の作製方法であって、
ベース上面とベース底面とを有するベースを提供する工程であって、前記ベースは、踵端と、趾端と、内側境界と、外側境界とを有し、前記内側境界および外側境界は前記踵端から前記趾端まで延びており、前記ベース底側は、
（ａ）前記靴中敷の趾端の近くおよび前記趾端を覆っている趾領域と、
（ｂ）前記趾端から足の中足骨頭領域の後の位置まで延びている前足領域と、
（ｃ）前記中足骨頭領域から足の踵骨の前方縁まで延びている中足領域と、
（ｄ）前記中足領域から前記踵端まで延びている踵領域と、
（ｅ）安定クレードル窪み領域と、
（ｆ）前足窪み領域と、
を画定するものである、工程と、
前記ベースに安定クレードルを結合する工程であって、前記安定クレードルは半硬質材料製であり前記ベースのベース底側の安定クレードル窪み領域に固定されており、前記安定クレードル窪み領域は実質的に足の中足領域と踵領域に沿って置かれている、工程と、
外側中足／踵パッドを前記ベースのベース底側に結合する工程であって、前記外側中足／踵パッドは前記安定クレードル内の外側中足／踵パッド開口部を通って延びている、工程と、
趾パッドを前記趾端に隣接させて前記ベースと一体化させる工程と、
前足パッドを前記ベースに結合する工程であって、前記前足パッドは足の第５中足骨頭の下から第１中足骨の下まで横および近位方向に延び、上記前足窪み領域に固定されている、工程と、
補足踵パッドを前記外側中足／踵パッドに結合する工程であって、前記補足踵パッドは、前記踵領域の内側にある前記外側中足／踵パッドの一部に重ねられている、工程とを有するものである
方法。
請求項３７記載の方法において、足接触面と、前記ベースのベース上面に付着されている反対面とを有する表面シートを更に有するものである方法。
請求項３７記載の方法において、前記補足踵パッドは、前記外側中足／踵パッドの踵領域の内側に配置されているものである方法。
請求項３７記載の方法において、前記補足踵パッドは、前記外側中足／踵パッドの踵領域の外側に配置されているものである方法。
請求項３７記載の方法において、前記補足踵パッドは、ユーザーの足の回内運動の量および速度の制御を提供するものである方法。
請求項３７記載の方法において、前記安定クレードル、前記外側中足／踵パッド、および前記補足踵パッドは、ユーザーの足の回内運動の量および速度の制御を提供するものである方法。
請求項３７記載の方法において、前記前足パッドの底面は、前記ユーザーの靴中敷の底内部に接触する蜂の巣状の溝面を有するものである方法。
請求項３７記載の方法において、前記補足踵パッドの底面は、前記ユーザーの靴中敷の底内部に接触する蜂の巣状の溝面を有するものである方法。
請求項３７記載の方法において、前記外側中足／踵パッドの底面は、前記ユーザーの靴中敷の底内部に接触する蜂の巣状の溝面を有するものである方法。
請求項３７記載の方法において、前記補足踵パッドは前記外側中足／踵パッドよりも硬質の材料製である方法。
請求項３７記載の方法において、前記補足踵パッドは前記外側中足／踵パッドよりも軟質の材料製である方法。
請求項３７記載の方法において、前記補足踵パッドは前記外側中足／踵パッドと同じ硬度の材料製である方法。
請求項３７記載の方法において、前記安定クレードルは、ユーザーの足の内側をサポートし足の回内運動の制御を助けるのに十分な剛性を有する材料製である方法。
請求項３７記載の方法において、前記安定クレードルは約ショアＡ９０デュロメータ硬度を有する材料製である方法。
請求項３７記載の方法において、前記安定クレードルは、前記靴中敷の外側および内側に隣接する側壁を有する材料製である方法。
請求項５１記載の方法において、前記安定クレードルは０．５ｍｍから３ｍｍの範囲の厚さの壁を有するものである方法。
請求項３７記載の方法において、前記安定クレードルはランダムな多面設計の底面を有するものである方法。
請求項３７記載の方法において、前記安定クレードルは、前記靴中敷の設計対象となっているユーザーの足の踵骨から中足骨関節までの長さに実質的に等しい長さを有するものである方法。