JP2018516117A - 輪郭形状のサポート靴中敷 - Google Patents

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ブラッドリー グレンジャー、デイビッド
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インプラス フットケア、エルエルシー
インプラス フットケア、エルエルシー
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Abstract

【課題】【解決手段】 表面シートと、ベース層と、前足パッドと、踵クッションと、サポートクッションと、中敷の耐久性を強化および向上させるため、斯かるコンポーネント間に挿入される強化層とを有する中敷が開示されている。前足パッドはブローンEVAまたは他の素材製であってもよく、踵クッションはクリアTPR、軟質ポリウレタン、またはブローンEVA製であってもよい。サポートクッションは、隆起外側アーチおよび隆起内側アーチを有し、後者は、長径方向の線形状窪みを有する隆起アーチと、中足骨中足涙形隆起領域を有する平坦な中足領域と、該平坦中足領域にある長径方向の隆起とを有する。ヒールカップは踵の外側後部を取り囲んでおり、踵ポッド開口部は、踵パッドをベース層の底面に配置し固定するため、中敷の該ベース層の厚さ全体に達している。中敷の上面(足接触面)で、中足骨中足領域の直ぐ上には、スーパーソフトな中足骨隆起ドームがある。【選択図】 図2A

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2015年5月28日出願の米国仮特許出願第62/167,797号、2015年6月19日出願の米国仮特許出願第62/182,162号、2015年9月4日出願の米国仮特許出願第62/214,595号、および2015年9月10日出願の米国仮特許出願第62/216,496号の恩恵を主張する。
連邦政府支援の研究または開発に関する声明
適用外
本発明は一般的に、改善された靴に関し、特に改善されたクッション性およびサポートを着用者の足に提供する靴中敷に関する。
靴中敷(insole)は使用者の靴の中に挿入されて、着用者の快適さまたは足のサポートに関して1若しくはそれ以上の効果を発揮する。靴中敷は通常対で販売され、各対の1つは右足の靴に用いるようになっており、もう一方のものは使用者の左足の靴に用いられるようになっている。適切な構造を靴中敷に提供することによって、使用者の目的に適うようにすることは有益である。
人間の足はとても複雑な生物学的メカニズムを有する。人が歩くとき踵への衝撃によって足にかかる負荷は通常その人の体重の約1.5倍である。走ったりバックパック等の追加の重量を運んだりしている場合、足にかかる負荷は体重の3倍を超える。足の多くの骨、筋肉、靭帯および腱は、衝撃力を吸収/消滅させたり、体重および他の重量を運んだり、推進力を提供したりする。適切に設計された靴中敷は、斯かる機能を実行する際に足を補助し、怪我から足を保護できる。
靴中敷は、個人の特定のニーズに応えるため、特別誂えであってもよい。靴中敷はエンドユーザーの足の型に基づいて作製してもよいし、エンドユーザーの足の輪郭を型どって熱可塑性材料で作製してもよい。特別誂えの靴中敷は、量が少なく作製する時間や適応させる時間が長くかかるので、他の特別誂えの品物同様、高価になる傾向にある。従って、一般大衆用に斯かる特別誂えの靴中敷を作るのは実用的ではない。
一般大衆への提供が実用化されるためには、靴中敷は、各個人への調整や試着を要求することなくユーザーに利益を提供できるものでなければならない。店頭で一般的に入手可能な最初のタイプの靴中敷は、衝撃吸収を最大化するため、クッションを強調するものである。通常の個人用としては、クッション性靴中敷は、軽度ないし中度の活動、例えば歩いたり走ったりしているとき適切に機能する。すなわち、クッション性靴中敷は、斯かる活動に対して十分なクッションおよびサポートを提供する。しかし、もっと激しい活動あるいは技術的に困難な活動、例えば重いバックパックを運んだり険しい地形を移動したりする活動を行う場合は、通常のクッション用靴中敷は適切ではない。斯かる条件下では、クッション用靴中敷は十分なサポートやコントロールを提供することはなく、ひどく圧縮されることにより、使用中に底が抜ける傾向にある。
店頭で入手可能な別のタイプの靴中敷はコントロールを強調する。通常、斯かる靴中敷は、足の動きを制限することによって足の屈曲や捩じれをコントロールするため、比較的硬く曲がりにくいように作製される。剛直な構造は動きをコントロールするのには優れているが、融通性に乏しい。従って、足の動きが剛直構造により課せられた限界に達すると、足にかかる負荷が急激に変化し、足の組織にかかる負荷が増大する。腱や靭帯などの生物学的組織は負荷のかかる速度に敏感なので、負荷の急激な変化は足、踵あるいは脚に怪我または損傷を引き起こす。
上述の課題を考慮すると、クッションとコントローの両方を提供する、店頭で入手可能な靴中敷を提供するのが望ましい。クッションとコントローの両方を提供し、更に一般大衆がクロストレーニングやトライアスロン関連の活動中に実用的に使用できる靴中敷を提供することも望ましい。
本出願者は、サポートクッションやその上に複数のポッドを有する靴中敷に関して特許を取得している。斯かる特許には米国特許番号第7,484,319号、第7,665,169号、第7,908,768号、及び第8,250,784号が含まれる。しかし、斯かる従来技術の特許は、向上したクッション性および安定性、靴使用中の靴中敷の動きの可能性、あるいは走行や歩行使用に適する向上したクッション特性の確立などの課題には応えていない。
製造が容易で、以下のような素材で作製される中敷が必要とされている。(1)踵および足の安定性を向上させること、(2)プッシュオフや着地中に、踵および前足にクッションを提供すること、(3)あらゆるタイプの靴の内側形状に合うように、特別誂えで輪郭の成形ができること、(4)極めて軽量であること、(5)向上したクッション能力を提供すること、および(6)動きまたは滑動が実質的にゼロであること。
改善されたクッション、サポートおよびコントロールを提供し、更に一般大衆の使用の面で実用的である中敷を提供するのが、本発明の目的である。上述の目的および特長並びに他の目的および特長は、改善された動作制御、サポートおよびクッションを提供する中敷によって提供される。中敷は、足のクッション、サポートおよび動作制御の望ましい組み合わせを協調的に達成する相互関連コンポーネントシステムを含む。
本発明の原理によれば、靴中敷100は、以下を含む3つの部分で形成された底面を有する。(1)踵から趾まで延びるベース層、(2)TPRクリアジェル製で、中敷の前足ベース領域の前足/趾窪みに位置する前足/趾層、および(3)中足から踵窪みに位置する軟質のポリウレタン製の中足/踵安定クッション。前足/趾インサートおよび中足/踵安定クッションは、ベース層の底面に互いに隣接して固定される。織物、複合材料、または強化ファブリック製の強化層も、中敷の耐久性を強化および向上させるため、斯かるコンポーネントの間に挿入される。
中敷は以下を有する。すなわち中敷は、約24Asker+/−3(10〜30Asker+/−3の範囲)の硬度を有するクリアTPRジェル製のベース層であって、中敷の長さおよび幅方向に延びており、内側アーチ領域および踵を取り囲む領域でサポートクッションを収納するように一体的に形成された窪みを有するベース層と、内側から外側へ並びに中敷の趾端から内側アーチ/中足領域に延びている一体的に形成された前足パッドであって、約1mmのパターン間隔および約2.0mmの深さのダイアモンドキューブパターンを有する前足パッドと、ダイアモンド形状のハニカムパターンを有する外側中足領域に一体的に形成されたサポートクッションであって、約1mmのパターン間隔および約0.5mmの深さを有するサポートクッションと、サポートクッションの中足骨領域にある涙形の窪みであって、ベース底面(靴接触面)から上向き(凹型)に湾曲し、ベース層の上側(足接触面)に凸型のコラプシブルな中足骨サポートを形成する涙形の窪みと、を有する。
サポートクッションは、約70Asker+/−3(50〜80Asker+/−3の範囲)の硬度を有するクリアTPR製であり、ベース層の内側アーチ領域から踵領域に一体的に形成されたサポートクッション窪みに適合する寸法であり、内側アーチ領域に縦方向に延びる一体的に形成された長径方法の曲線状窪みと、踵骨の下に踵パッドを収納するために踵領域に一体的に形成された踵パッド開口部とを有する。
踵パッドは20Asker+/−3(10〜30Asker+/−3の範囲)の硬度を有するTPRジェル製であり、1.5mmのパターン間隔および約2mmの深さを有する一体的に形成されたダイアモンドキューブパターンを有し、サポートクッションの踵パッド窪みに適合する寸法になっている。中敷は、最小引張接着強さ20ポンドを有し表面シートの下側に積層されTPRベースの上側に固定された強化サポート層も有しており、その場合、該強化サポート層はベース層の上に配置してもよいし下に配置してもよい。前足/趾層と中足/踵サポートとの間のベース層上には隆起した分離壁があり、該分離壁は、中敷の中足骨領域と前足領域との間に、該中敷の幅全体に横方向に位置している。
中敷は、該中敷(抗菌剤で処理される)の足接触面全体を覆うポリエステル製(生地または織布)の表面シートも有している。中敷は、該中敷の上面全体を踵から趾まで延びる表面シート層を有している。前足パッドは、前足のクッション特性を改善し、ユーザーの靴の内部底面内またはそれに沿って中敷の牽引力および接着力を改善するため、その底面上にダイアモンドキューブまたはダイアモンド形状の溝パターンを有する。
本発明は、表面シートと、ベース層と、前足パッドと、踵クッションと、サポートクッションと、中敷の耐久性を強化および向上させるため、斯かるコンポーネント間に挿入される強化層とを有する中敷である。前足パッドはブローンEVAまたは他の素材製であってもよく、踵クッションはクリアTPR、軟質ポリウレタン、またはブローンEVA製であってもよい。サポートクッションは、長径方向の線形状窪みを有する隆起アーチと、中足骨中足涙形隆起領域を有する平坦な中足領域と、該平坦中足領域にある長径方向の隆起とを有する。ヒールカップは踵の外側後部を取り囲んでおり、踵ポッド開口部は、踵パッドをベース層の底面に配置し固定するため、中敷の該ベース層の厚さ全体に達している。中敷の上面(足接触面)で、中足骨中足領域の直ぐ上には、スーパーソフトな中足骨隆起ドームがある。
前足パッドおよび中足/踵サポートクッションは、ベース層の底面に相互に隣接して固定される。1つの好ましい実施形態では、ベース底面はクッションおよびパッドを収納する寸法の窪みを有している。代替実施形態では、ベース底面は、該ベース底面に鋳型成形されたクッションおよびパッドを有している。前足パッドとベース底面とが異なる素材製の場合、前足パッドとベース素材との接着力を向上させるため、前足パッドとベース底面素材との間の前足パッド窪みには、ナイロンファブリックの薄い層を配置してもよい。
中足/踵サポートクッションは、内側アーチ領域に隆起したアーチを有しており、更に中敷の長径軸と比較した場合の優角に沿って(この場合、長径軸は中敷の踵から趾方向に延びている)位置する、長径方向の曲線状窪みも有している。中足/踵サポートクッションは、外側中足領域に追加のサポートを提供する外側中足アーチも有している。更に、中足/踵サポートクッションは、中足領域に正方形のグリッドパターンを有する平坦中央中足領域と、該中足/踵サポートクッションの中足骨涙形開口部に位置する中足骨中足涙形隆起領域とを有する。中足/踵クッションの中足領域における平坦領域は、内側長径隆起によって内側と境を接し、外側長径隆起によって外側と境を接し、踵隆起によって踵ポッド開口部の外側周囲と境を接している。中足/踵サポートクッションは、ユーザーの踵の外側後部にサポートを提供しつつ隆起アーチ領域まで延びているヒールカップも有している。
踵ポッド開口部は、ベース層の底面に踵パッドを配置するため、中足/踵サポートクッションの厚さ全体に延びている。踵ポッド開口部は開口部境界溝によって取り囲まれている。すなわち、該溝が踵ポッド開口部の周囲を取り囲んでいる。踵パッドは、中敷の底面に位置し、TPRジェル、ブローンEVAまたは他の適切な素材製であり、踵ポッド開口部の全深さにわたって延び、ベース層の底面に取り付けられている。踵パッドはダイアモンド形状の溝パターンを有しているが、パターンを有しない平坦な表面であってもよい。
靴中敷は、低密度ポリウレタンメモリフォーム、エチレングリコールポリウレタン、エチレン酢酸ビニル(EVA)、プリブローしたEVA、ポリウレタン(PU)、または熱可塑性ゴム(TPR)などの軽量素材製のベース層を有している、あるいは10Asker+/−3未満から30Asker+/−3超の範囲の鋳型成形したベース素材の硬度を有する他の適切な素材製のベース層を有しており、該中敷の長さおよび幅方向に延びて内側アーチ領域に湾曲することによりアーチサポート領域を形成し、踵領域の周りに湾曲することにより足接触面にヒールカップを形成する。サポートクッションの隆起内側アーチは、内側アーチ領域に位置しており、縦方向に位置して一体的に形成された長径方向の曲線状窪み(底面の内側アーチ領域に一体的に形成された隆起グリッピングリッジ)を有しており、涙形窪みが中足の中足骨領域に位置し、ベース底面(靴接触面)から上向き(凹型)に湾曲してベース層の上側(足接触側)に凸型のコラプシブル中足骨サポートを形成している。
前足パッドはクリアTPRジェル(熱可塑性ゴム)製であってもよく、その場合、TPRジェルの硬度は10〜20Asker+/−3である。あるいは、前足パッドは、鋳型成形されプリブローしたエチレン酢酸ビニル(EVA)、ポリウレタン(PU)、熱可塑性ゴム(TPR)、または他の適切な素材製であってもよいので、約10〜30Asker C+/−3の硬度を有し、中敷の趾端から中足領域まで並びに前足領域の内側から外側まで延びている。前足パッドがパターン化表面を有する場合、パターン間隔は約1mm、溝深さは約1mm、前足パッドの厚さは約1.5mm+/−0.5mmである。前足パッドは分離壁の遠位にあるPU中敷ベースのベース底面に鋳型成形されており、前足パッドとPUベース素材との間に固定された生地層を有する。
中敷の底面の踵パッドは、クリアTPR(熱可塑性ゴム)またはプリブローしたエチレン酢酸ビニル(EVA)製である、あるいはEVA、ポリウレタン(PU)、または約10〜35Asker+/−3の硬度および約3.0mm+/−0.5mmの厚さを有する他の適切な素材で鋳型成形される、あるいは中敷のベース底面の素材と一体的に形成される。踵パッドは、該踵パッドの近位端で広く該踵バッドの遠位端で狭い変形楕円形を有しており、約1mmの間隔パターンおよび約1mmの溝深さのダイアモンドキューブパターンがEVAに鋳型成形されており、該踵パッドの厚さは約1.5mm+/−0.5mmである。この踵パッドはベース層の底面に固定されている。代替実施形態では、踵パッドはハニカム形状のパターンを有している。更に別の実施形態では、踵パッドはテクスチャライズされたパターンのない表面を有しており、踵パッドとベース底面とが異なる素材製の場合、踵パッドとベース素材との接着力を向上させるため、踵パッドとベース底面素材との間の踵パッド窪みには、ナイロンファブリックの薄い層を配置してもよい。
涙形をしたスーパーソフトな中足骨ドームが中敷の中足上面(足接触面)にあり、それは通常、中足骨の下に位置する。ポリエステルの表面シートが、抗菌剤で処理される中敷の足接触面全体を覆っている。
好ましい実施形態では、踵パッドは平坦な中足/踵表面で囲まれており、ヒールカップによって後部に沿ってカップ状になっており、前足/踵パッドとベースとの間にはナイロンファブリックが(パッドをPUに接着させるために)存在し、通気孔を有し隆起/窪み曲線のある内側アーチがアーチに沿って長径方向に延びており、底の溝深さは0.50mm〜1.5mmであり、トップクロスは65%ナイロン/35%ポリエステル製であり、上側の涙形中足骨ドームが底面から上向きに湾曲した窪みとして一体的に形成されており、前足パッドおよび踵パッドにはダイアモンド形状の溝パターンがあり、分離壁がベースと前足パッドとの間に約1mm追加されている。
全体的に見て、上述の特徴は本靴中敷の新規な特徴であり、特許取得可能性の面で他の靴中敷とは異なっていると思われる。本靴中敷の製造方法もユニークであり、本発明の新規な特徴である。本発明の原理によれば、クッション性のコアまたはベースは、当業界で従来から周知のものよりも優れたクッション性、安定性およびコントロールを提供する靴中敷を形成するため、比較的硬いサポートクッションといくつかの他のパッドとが組み合わされる。パッドは、ベースまたはサポートクッションとは異なる硬度を有してもよい。パッドおよびサポートクッションは回外運動の防止を助け、補足踵パッドは回内運動の防止を助ける。本発明は、上述の要素の組み合わせを取り入れることにより、長径のアーチサポート、回内運動の防止および回外運動の防止を改善するという、バランスの取れたアプローチを提供する靴中敷に関する。
コンポーネント、そのサイズおよび形状並びに位置の特徴は、改善されたクッション性およびコントロールの望ましいブレンドを提供するように選択される。特に、望ましい生体力学的機能を達成するように選択される。パッドのサイズおよび圧縮特性は、パッドのサイズ、形状および素材特性の変更を含めて、回内運動の過剰/不足、回外運動の過剰/不足、並びに足の運動に関連する他の問題に対処するように調整してもよい。パッドおよびサポートクッションの硬度は、パッドの大きさ、形状および素材特性を変えることにより、回内運動の過剰/不足、回外運動の過剰/不足および足の動きに関連する他の問題に対処するように調整してもよい。本発明は以下の目標を達成する。(1)足首および足の安定性を改善すること、(2)プッシュオフおよび着地中に踵および前足にクッションを提供すること、(3)過剰な回内運動/回外運動条件の防止を助けること、および(4)踵領域、中足領域、アーチ領域および前足領域に改善されたクッション特性を提供すること。本発明の好ましい実施形態において、靴中敷のコンポーネントは、特定のタイプ又はカテゴリーの活動用に設計された靴中敷を作製するため、永久的に相互に固定されている。広範囲な活動に適合させるため、数多くの異なる靴中敷設計が可能である。
本発明の上述の目的および特長並びに他の目的および特長は、以下の発明を実施するための形態を添付の図面と共に考慮することにより理解されるであろう。その場合、全図面にわたり、同一の参照番号は同一部分を言及するものとする。
図1Aは、本発明の原理による中敷の例示的実施形態による底斜視図である。 図1Bは、本発明の原理による中敷の例示的実施形態による分解斜視図である。 図1Cは、本発明の原理による中敷の例示的実施形態による底斜視図である。 図2Aは、中敷のベースを示す底平面図である。 図2Bは、中敷のベースを示す底平面図である。 図2Cは、中敷のベースを示す底平面図である。 図3Aは、中敷の上面(背面)図である。 図3Bは、中敷の上面(背面)図である。 図4Aは、中敷の内側(内部アーチ領域)図である。 図4Bは、中敷の内側(内部アーチ領域)図である。 図5Aは、中敷の外側図である。 図5Bは、中敷の外側図である。 図6Aは、中敷の正面(近位)図である。 図6Bは、中敷の正面(近位)図である。 図7Aは、中敷の後面(近位)図である。 図7Bは、中敷の後面(近位)図である。
図1A、1B、1C、2A、2B、および2Cを参照すると、斯かる図面は本発明による中敷100の底面(靴側)の斜視図および底面図である。中敷100は踵端(近位)から趾端(遠位)まで延び、上記趾端と上記踵端とを中敷のアーチ側に沿って接続する足のアーチ側の内側または内側境界と、上記趾端と上記踵端を中敷のもう一方側で接続する、もう一方側(内側の反対側)にある外側または外側境界とを有する。図1A、1B、2A、および2Bは、ダイアモンドキューブ踵120を有する踵パッド118を示しており、図1A、1B、2A、および2Cは、クリアTPRジェルサポートクッション105および前足パッド107を示しており、図1Cおよび図2Bは、サポートクッション105および前足パッド107に使用される非ジェル素材を示しており、図2Cは、ダイアモンド形状の踵120パターンを有するサポートクッション105および前足パッド107を示している。
中敷100表面は、一般的に、趾端から踵端まで軸に沿って長径方向に延び、更に中敷の内側から外側に延びた足形状をしている。1つの好ましい実施形態では、ベース層102は、クッション性のパッドを収納する寸法の窪みを有している。代替実施形態では、ベース底面は、該ベース底面に鋳型成形されたクッション性のパッドを有している。
本発明は、低密度ポリウレタンメモリフォーム、エチレングリコールポリウレタン、エチレン酢酸ビニル(EVA)、プリブローしたEVA、ポリウレタン(PU)、または熱可塑性ゴム(TPR)などの鋳型成形素材または軽量素材製、あるいは他の適切な素材製であるベース層102、サポートクッション105、および前足パッド107を有している。鋳型成形されたベース素材の硬度は10Asker+/−3未満から30Asker+/−3超の範囲であってよい。中敷100は、以下の機能領域すなわち前足クッション領域、内側アーチサポート領域、中足骨サポート領域、および踵クッション領域にサポート性およびクッション性を有している。好ましい実施形態では、ベース層102は、前足パッド107を収納する寸法の前足パッド窪み102Bを前足領域に有し、および/またはサポートクッション105を収納する寸法のサポートクッション窪み領域102Aを中足/踵領域に有している。代替実施形態では、前足パッド107およびサポートクッション105並びに踵パッド118は、直接、ベース層102に鋳型成形される。
中敷100は以下を有するのが好ましい。すなわち中敷は、約24Asker+/−3(10〜30Asker+/−3の範囲)の硬度を有するクリアTPRジェル製のベース層102であって、中敷100の長さおよび幅方向に延びており、内側アーチ領域および踵を取り囲む領域でサポートクッション102を収納するように一体的に形成された窪み102Bを有するベース層と、前足パッド窪み102Aに位置し、内側から外側へ並びに中敷の趾端から内側アーチ/中足領域に延びている一体的に形成された前足パッド107であって、約1mmのパターン間隔および約2.0mmの深さのダイアモンドキューブパターンを有する前足パッドと、ダイアモンド形状のハニカムパターンを有する中央中足領域に一体的に形成されたサポートクッション105であって、約1mmのパターン間隔および約0.5mmの深さを有するサポートクッションと、サポートクッション105の中足骨領域にある涙形の窪み134であって、ベース底面(靴接触面)から上向き(凹型)に湾曲し、ベース層102の上側(足接触面)に凸型のコラプシブルな中足骨サポートを形成する涙形の窪みと、を有する。
サポートクッション105は、約70Asker+/−3(50〜80Asker+/−3の範囲)の硬度を有するクリアTPR製であり、ベース層102の内側アーチ領域から踵領域に一体的に形成されたサポートクッション窪み102Bに適合する寸法であり、内側アーチ領域に縦方向に延びる一体的に形成された長径方法の曲線状窪み132と、踵骨の下に踵パッド118を収納するために踵領域に一体的に形成された踵パッド開口部112とを有する。
踵パッド118は20Asker+/−3(10〜30Asker+/−3の範囲)の硬度を有するTPRジェル製であり、1.5mmのパターン間隔および約2mmの深さを有する一体的に形成されたダイアモンドキューブパターンを有し、サポートクッション105の踵パッド窪みに適合する寸法になっている。中敷100は、最小引張接着強さ20ポンドを有し表面シートの下側に積層されTPRベース層102の上側に固定された強化サポート層103も有しており、その場合、該強化サポート層103はベース層の上に配置してもよいし下に配置してもよい。
中敷100は、該中敷100(抗菌剤で処理される)の足接触面全体を覆うポリエステル製(生地または織布)の表面シート128も有している。中敷は、該中敷100の上面全体を踵から趾まで延びる表面シート層128を有している。前足パッド107は、前足のクッション特性を改善し、ユーザーの靴の内部底面内またはそれに沿って中敷の牽引力および接着力を改善するため、その底面上にダイアモンドキューブまたはダイアモンド形状の溝パターンを有する。
中敷100は、表面シート128と、ベース層102と、前足パッド107と、踵パッド118と、サポートクッション105と、中敷の耐久性を強化および向上させるために上記コンポーネント間に挿入された強化層103とを有する。前足パッド107はブローンEVAまたは他の素材製であってもよく、踵クッション118はクリアTPR、軟質ポリウレタン、またはブローンEVAであってもよい。サポートクッション105は、長径方向の曲線状窪みを有する隆起アーチと、中足骨開口部134Aを通して延びている中足骨中足涙形隆起領域134を有する平坦な中足領域148と、平坦中足領域の長径方向隆起142、143と、踵パッド開口部112の周囲に延びている踵隆起152とを有する。ヒールカップ104は踵の外側後部を取り囲んでおり、踵ポッド開口部112は、踵パッド118を配置し該踵パッド118をベース層102の底面に固定するため、中敷100の該ベース層102の厚さ全体に達している。中敷100の上面(足接触面)で、中足骨中足領域の直ぐ上には、スーパーソフトな中足骨隆起ドーム134がある。
前足パッド107および中足/踵サポートクッション105は、ベース層102の底面に相互に隣接して固定される。1つの好ましい実施形態では、ベース底面はクッションおよびパッドを収納する寸法の窪みを有している。代替実施形態では、ベース底面は、ベース層102に鋳型成形されたクッションおよびパッドを有している。前足パッドとベース底面とが異なる素材製の場合、前足パッド107とベース層102との接着力を向上させるため、前足パッド107とベース層102素材との間の前足パッド窪み102Aには、ナイロンファブリックの薄い層を配置してもよい。
中足/踵サポートクッション105は、内側アーチ領域に隆起したアーチ119Aを有しており、更に中敷の長径軸と比較した場合の優角に沿って(この場合、長径軸は中敷の踵から趾方向に延びている)位置する、長径方向の曲線状窪み132も有している。中足/踵サポートクッション105は、外側中足領域に追加のサポートを提供する外側中足アーチ119Bも有している。更に、中足/踵サポートクッション105は、中足領域に正方形のグリッドパターンを有する平坦中央中足領域148と、該中足/踵サポートクッションの中足骨涙形開口部134Aに位置する中足骨中足涙形隆起領域134とを有する。中足/踵クッション105の中足領域における平坦領域148は、内側長径隆起143によって内側と境を接し、外側長径隆起142によって外側と境を接し、踵隆起152によって踵ポッド開口部の外側周囲と境を接している。中足/踵サポートクッション105は、ユーザーの踵の外側後部にサポートを提供しつつ隆起アーチ領域119Aまで延びているヒールカップ104も有している。
踵ポッド開口部112は踵ポッド開口部境界溝138によって取り囲まれている。すなわち、該溝が踵ポッド開口部の周囲を取り囲んでいる。踵パッド118は、中敷100の底面に位置し、TPRジェル、ブローンEVAまたは他の適切な素材製であり、踵ポッド開口部の全深さにわたって延び、ベース層の底面に取り付けられている。踵パッド112はダイアモンド形状の溝パターンを有しているが、パターンを有しない平坦な表面であってもよい。
靴中敷100は、低密度ポリウレタンメモリフォーム、エチレングリコールポリウレタン、エチレン酢酸ビニル(EVA)、プリブローしたEVA、ポリウレタン(PU)、または熱可塑性ゴム(TPR)などの軽量素材製のベース層102を有している、あるいは10Asker+/−3未満から30Asker+/−3超の範囲の鋳型成形したベース素材の硬度を有する他の適切な素材製のベース層を有しており、該中敷の長さおよび幅方向に延びて内側アーチ領域に湾曲することによりアーチサポート領域を形成し、踵領域の周りに湾曲することにより足接触面にヒールカップを形成する。サポートクッションの隆起内側アーチ119Aは、内側アーチ領域に位置しており、縦方向に位置して一体的に形成された長径方向の曲線状窪み132(底面の内側アーチ領域に一体的に形成された隆起グリッピングリッジ)を有し、涙形窪み134が中足の中足骨領域に位置し、ベース層102面(靴接触面)から上向き(凹型)に湾曲してベース層102の上側(足接触側)に凸型のコラプシブル中足骨サポートを形成している。
前足パッド107はクリアTPRジェル(熱可塑性ゴム)製であってもよく、その場合、TPRジェルの硬度は10〜20Asker+/−3である。あるいは、前足パッド107は、鋳型成形されプリブローしたエチレン酢酸ビニル(EVA)、ポリウレタン(PU)、熱可塑性ゴム(TPR)、または他の適切な素材製であってもよいので、約10〜30Asker C+/−3の硬度を有し、中敷の趾端から中足領域まで並びに前足領域の内側から外側まで延びている。前足パッド107がパターン化表面を有する場合、パターン間隔は約1mm、溝深さは約1mm、前足パッドの厚さは約1.5mm+/−0.5mmである。前足パッド107は分離壁の遠位にあるベース底面のPU中敷ベースに鋳型成形されており、前足パッドとPUベース素材との間に固定された生地層を有する。
中敷の底面の踵パッド118は、クリアTPR(熱可塑性ゴム)またはプリブローしたエチレン酢酸ビニル(EVA)製である、あるいはEVA、ポリウレタン(PU)、または約10〜35Asker+/−3の硬度および約3.0mm+/−0.5mmの厚さを有する他の適切な素材で鋳型成形される、あるいは中敷のベース底面の素材と一体的に形成される。踵パッド118は、該踵パッド118の近位端で広く該踵バッドの遠位端で狭い変形楕円形を有しており、約1mmの間隔パターンおよび約1mmの溝深さのダイアモンドキューブパターン120がEVAに鋳型成形されており、図1A〜1Cおよび図2A〜2B、あるいは図2Cに異なって示されている該踵パッドの厚さは、約1.5mm+/−0.5mmである。この踵パッド118はベース層102の底面に固定されている。代替実施形態では、踵パッド118はハニカム形状のパターンを有している。更に別の実施形態では、踵パッド118はテクスチャライズされたパターンのない表面を有しており、踵パッド118とベース層102との接着力を向上させるため、踵パッド118とベース層102の底面との間の踵パッド窪み112には、ナイロンファブリックの薄い層を配置してもよい。
涙形をしたスーパーソフトな中足骨ドーム134が中敷の中足上面(足接触面)にあり、それは通常、中足骨の下に位置する。ポリエステルの表面シート128が、抗菌剤で処理される中敷の足接触面全体を覆っている。
好ましい実施形態では、踵パッド118は平坦な中足/踵表面148で囲まれており、ヒールカップ104によって後部に沿ってカップ状になっており、前足/踵パッド105、107とベース層102との間にはナイロンファブリックが(パッドをPUに接着させるために)存在し、内側アーチ119Aは隆起/窪み曲線を有し、アーチに沿って長径方向に延び、通気孔を有しており、底の溝深さは0.50mm〜1.5mmであり、トップクロス128は65%ナイロン/35%ポリエステル製であり、上側の涙形中足骨ドーム134が底面から上向きに湾曲した窪みとして一体的に形成されており、前足パッド107および踵パッド128にはダイアモンド形状の溝パターン117、120があり、分離壁151がベース層102と前足パッド107との間に約1mm追加されている。
強化層103はベース層102の上に位置している、あるいはベース層102と前足パッド107および/またはサポートクッション105との間に位置しており、織物、複合素材、または強化ファブリック製であり、中敷の耐久性を強化および向上させるため、斯かるコンポーネント間に挿入される。あるいは、この強化層103は、EVAベース素材の上面に固定された高強度の生地または織物であってもよい。しかし、この強化層103は、使用時に形状を維持する素材、すなわち通常の使用による加熱または圧縮によって甚大な収縮または変形が生じることのない素材製であるべきである。この強化層103は中敷100の全表面を踵から趾まで延びていてもよいし、あるいは踵領域、踵から中足領域まで、または前足/趾領域だけに延びていてもよい。
前足パッド107および中足/踵サポートクッション105は、ベース層102の底面に相互に隣接して固定される。1つの好ましい実施形態では、ベース底面はクッション性のパッド105、107を収納する寸法の窪み102A、102Bを有している。代替実施形態では、ベース層102の底面は、ベース底面に鋳型成形されたクッション105およびパッド107を有している。前足パッド107とベース層102底面とが異なる素材製の場合、前足パッド107とベース層102素材との接着力を向上させるため、前足パッドとベース底面素材との間の前足パッド窪み102Bには、ナイロンファブリックの薄い層を配置してもよい。あるいは、薄いファブリック層は、同様にして、サポートクッション窪み102Aにおいて、サポートクッション105とベース層102との間に配置してもよい。
前足パッド107と中足/踵サポートクッション105との間のベース層102には隆起した分離壁151があり、それは中敷の中足骨領域と前足領域との間の中敷の幅全体に横方向に位置している。中敷100は、ベース層102の上面の上側あるいは強化層103(ベース層102の上に配置されてもよいし、その下に配置されてもよい)の上に踵から趾まで延びた表面シート128を有している。中敷の上面には隆起した中足骨ドーム134があり、それは中敷の高インパクト点またはその近傍で中敷のクッション特性を改善する。前足パッド107は、前足のクッション特性を改善し、ユーザーの靴の内部底面内またはそれに沿って中敷の牽引力および接着力を改善するため、その底面上にダイアモンドキューブ溝パターン117を有する。代替実施形態では、前足パッド107はハニカム形状のパターン117を有する。更に別の実施形態では、前足パッド107はテクスチャライズされたパターンのない表面117を有する。
中足/踵クッション105は、内側アーチ領域にある隆起アーチ119Aと、中敷100の底面の外側中足側にある隆起外側アーチ119Bとを有する。斯かる隆起アーチ119A、119Bは、ユーザーの足の中足アーチおよび外側領域をサポートし、回内運動および回外運動状態を防止および最小化するのに役立つ。
長径曲線状窪み132が、中敷の長径軸と比較した場合の優角に沿って(この場合、長径軸は中敷の踵から趾方向に延びている)位置している。中足/踵クッション105は、正方形グリッドパターンの平坦中央中足領域148を中足領域に有しており、中足骨中足涙形隆起領域134が、中足/踵サポートクッション105の中足骨涙形開口部に配置されている。中足/踵クッション105の中央中足領域における平坦領域148は、内側長径隆起143によって内側と境を接し、外側長径隆起142によって外側と境を接し、踵隆起152によって踵ポッド開口部の外側周囲と境を接している。中足/踵サポートクッション105は、ユーザーの踵の外側後部にサポートを提供しつつ隆起アーチ領域119まで延びて周囲を取り囲んでいるヒールカップ104も有している。
踵ポッド開口部112は、ベース層102の底面に踵パッド118を位置付けるため、中足/踵サポートクッション105の全厚さにわたって延びている。踵ポッド開口部112は開口部境界溝138によって取り囲まれている。すなわち、該溝が踵ポッド開口部112の周囲を取り囲んでいる。踵パッド118は、中敷100の底面に位置し、TPRジェル、ブローンEVAまたは他の適切な素材製であり、踵ポッド開口部112の全深さにわたって延び、ベース層102の底面に取り付けられている。踵パッド118はダイアモンド形状の溝パターン120を有しているが、パターンを有しない平坦な表面120であってもよい。図1A〜1Cおよび図2A〜2Bはダイアモンドキューブパターン120を有する踵パッド118を示しており、図2Cは踵パッド118に小さいダイアモンドパターン表面120を有する同じ中敷設計を示している。
靴中敷100は、低密度ポリウレタンメモリフォーム、エチレングリコールポリウレタン、エチレン酢酸ビニル(EVA)、プリブローしたEVA、ポリウレタン(PU)、または熱可塑性ゴム(TPR)などの軽量素材製のベース層102を有している、あるいは10Asker+/−3未満から30Asker+/−3超の範囲の鋳型成形したベース層102素材の硬度を有する他の適切な素材製のベース層を有しており、該中敷の長さおよび幅方向に延びて内側アーチ領域に湾曲することによりアーチサポート領域を形成し、踵領域の周りに湾曲することにより足接触面にヒールカップを形成する。サポートクッション105の隆起アーチ119は、内側アーチ119に位置しており、縦方向に位置して一体的に形成された長径方向の曲線状窪み132(サポートクッション105の内側アーチ119に一体的に形成された隆起グリッピングリッジ)を有し、涙形窪み134が中足の中足骨領域に位置し、中敷100(靴接触面)の底から上向き(凹型)に湾曲して中敷100の上側(足接触側)に凸型のコラプシブル中足骨サポートを形成している。
前足パッド107はクリアTPRジェル(熱可塑性ゴム)製であってもよく、その場合、TPRジェルの硬度は10〜20Asker+/−3である。あるいは、前足パッド107は、鋳型成形されプリブローしたエチレン酢酸ビニル(EVA)、ポリウレタン(PU)、熱可塑性ゴム(TPR)、または他の適切な素材製であってもよいので、約10〜30Asker C+/−3の硬度を有し、中敷の趾端から中足領域まで並びに前足領域の内側から外側まで延びている。前足パッド107がパターン化表面117を有する場合、パターン間隔は約1mm、溝深さは約1mm、前足パッドの厚さは約1.5mm+/−0.5mmである。前足パッド107は分離壁151の遠位にあるベース層102のPU中敷ベースに鋳型成形されてもよく、前足パッド107とベース層102との間に固定された生地層を有していてもよい。
中敷100の底面の踵パッド118は、クリアTPR(熱可塑性ゴム)またはプリブローしたエチレン酢酸ビニル(EVA)製である、あるいはEVA、ポリウレタン(PU)、または約10〜35Asker+/−3の硬度および約3.0mm+/−0.5mmの厚さを有する他の適切な素材で鋳型成形される、あるいは中敷100のベース底面の素材と一体的に形成される。踵パッド118は、該踵パッドの近位端で広く該踵バッドの遠位端で狭い変形楕円形を有しており、約1mmの間隔パターンおよび約1mmの溝深さのダイアモンドキューブパターン120がEVAに鋳型成形されており、該踵パッドの厚さは、約1.5mm+/−0.5mmである。この踵パッド118はベース層102の底面に固定されている。代替実施形態では、踵パッド118はハニカム形状のパターン120を有している。更に別の実施形態では、踵パッド118は、図2Cに示されるように、小さいダイアモンド形状のテクスチャを有している。踵パッド118にダイアモンドキューブパターンを示す実施形態は、図1A、1B、1C、および2A〜2Bに見ることができる。
踵パッド118とベース層102とが異なる素材製の場合、踵パッドとベース素材との接着力を向上させるため、踵パッド118とベース層102素材との間の踵パッド窪み102Bには、ナイロンファブリックの薄い層を配置してもよい。涙形をしたスーパーソフトな中足骨ドーム134が中敷100の中足上面(足接触面)にあり、それは通常、中足骨の下に位置する。ポリエステルの表面シート128が、抗菌剤で処理される中敷の足接触面全体を覆っている。
好ましい実施形態では、踵パッド118は平坦な中足/踵表面148で囲まれており、ヒールカップ104によって後部に沿ってカップ状になっている。サポートクッション105または前足パッド107とベース層102との間にはナイロンファブリックを(パッドをPUに接着させるために)配置してもよい。内側アーチ119は隆起/窪み曲線132を有し、アーチに沿って長径方向に延び、通気孔を有しており、サポートクッション105の平坦領域148の溝は、底から約0.50mm〜1.5mmの深さを有している。表面シート128は65%ナイロン/35%ポリエステル製であってもよく、中敷100の上側の涙形中足骨ドーム134が、上向きに湾曲した窪みとして一体的に形成されている。ベースと前足パッドとの間に追加されている分離壁151の高さは約1mmである。
前足パッド107はクリアTPR(熱可塑性ゴム)ジェル製であり、中敷の趾端から外側中足/アーチ領域並びに前足領域の内側から外側に延びており、約1mmのパターン間隔および約1.5mmの深さを有する、ジェルに鋳型成形されたダイアモンド形状の溝パターン117を有している。前足パッド107はクリアTPRジェル(熱可塑性ゴム、硬度20Asker+/−3)(パターン間隔1.0mm〜1.50mm)製であるのが好ましい。前足パッド107の硬度は、パッドの大きさ、形状、および素材特性を変えることにより、回内運動の過剰/不足の問題、回外運動の過剰/不足の問題、および足の動きに関連する他の問題に対応するように調整可能である。
本発明の原理によれば、本発明は、アーチ領域、中足骨領域、前足領域、および踵領域にクッション要素およびサポート要素を有するベース底面(靴接触面)と、踵領域および中足領域にクッション要素およびサポート要素を有する上面(足接触面)とを有する靴中敷である。
ベース層102は、中敷の長さおよび幅方向に延びており、アーチサポート119を形成するために内側アーチ領域に湾曲しており、足接触面にヒールカップ104を形成するために踵領域の周囲に湾曲しており、底面の前足パッド窪み102Bと底の層102Bの踵骨領域の下に位置する中足/踵サポートクッション窪み102Aとの間に分離壁151を有しており、更に、縦方向に位置して一体的に形成された長径方向の曲線状窪み132(サポートクッション105の底面の内側アーチ119に隆起グリッピングリッジを一体的に形成する曲線状窪み132)を有する内側アーチ領域に位置する隆起アーチ119と、中足の中足骨領域に位置し、ベース層102の底面(靴接触面)から上向き(凹型)に湾曲してベース層102の上側(足接触側)に凸型のコラプシブル中足骨サポートを形成する涙形窪み134とを有する。
前足パッド107は、中敷100の趾端から中足領域まで並びに前足領域の内側から外側まで延びており、約1mmのパターン間隔および約1.5mmの深さのダイアモンド形状溝パターン117を有している。前足パッド107は、分離壁の遠位側にあるベース底面のPU中敷ベースに鋳型成形され、生地層が前足パッドとベース層102素材との間に固定されてもよい。この中敷100は以下も有する。すなわち(1)中敷の底面にある踵パッド118であって、プリブローしたEVA、ポリウレタン(PU)、または熱可塑性ゴム(TPR)、あるいは約10〜35Asker+/−3の硬度を有する他の適切な素材製であり、踵パッドの近位端で広く該踵バッドの遠位端で狭い変形楕円形を有しており、約1mmの間隔パターンおよび約1.5mmの溝深さを有するEVAに鋳型成形されたダイアモンドキューブまたはダイアモンド形状溝パターンを有し、ベース底面の踵パッド窪みに固定される踵パッドと、(2)中足骨領域の直ぐ上にクッションを提供する、上面(足接触面)の軟質中足骨ドーム134(図3A、3B、5A、5B、6A、および6Bに示される)と、(3)抗菌剤で処理される中敷100の全足接触面を覆うポリエステル製の表面シート128(図1B、3A、4A、5A、6A、および7Aに示される)と、を有する。
本発明の原理によれば、靴中敷100は、以下の3つの部分から成る底面を有する。すなわち(1)踵から趾に延びるベース層102、(2)中敷100の前足ベース領域の前足/趾窪みに配置される前足パッド107、および(3)中足/踵窪み102Bに配置される軟質ポリウレタン製の中足/踵サポートクッション105である。強化層103がベース層102の上に配置される、あるいはベース層102と前足パッド107および/またはサポートクッション105との間に配置される。強化層は、織物、複合材料、または強化ファブリック製であり、中敷の耐久性を強化および向上させるため、斯かるコンポーネントの間に挿入される。あるいは、この強化層103は、EVAベース素材の上面に固定された高強度の生地または織物であってもよい。しかし、この強化層103は、使用時に形状を維持する素材、すなわち通常の使用による加熱または圧縮によって甚大な収縮または変形が生じることのない素材製であるべきである。この強化層103は中敷100の全表面を踵から趾まで延びていてもよいし、あるいは踵領域、踵から中足領域まで、または前足/趾領域だけに延びていてもよい。
本明細書記載のベース層102、サポートクッション105、強化層103、および踵パッドの組み合わせは、ある「角度」の内側長径アーチサポートを提供し、それが改善された回内運動「コントロール」をわずかな角度だけ提供する。研究結果に基づけば、内側長径アーチサポートの「角度」は約1〜2度である。回内運動「コントロール」とは、後足の関節の周りに作用する回外モーメントの増加並びに回内モーメントの大きさの減少を意味する。本発明は、長径方向のアーチサポート、回内運動の防止、および回外運動の防止を改善するための、均衡のとれたアプローチを提供する中敷100である。
中敷100は、中足骨領域と相互関連し中敷100の前足パッド107上の趾骨の近くに位置する前足領域、内側アーチに沿った隆起アーチサポート119A、外側中足側の隆起アーチサポート119B、ヒールカップ104のすぐ前方に位置する踵領域、および踵領域と前足領域との間の中足領域106も有している。ユーザーの右の靴と左の靴は、右の靴と左の靴に挿入されるようにそれぞれ適合された中敷同様、互いに鏡像関係にある。図面には左の中敷だけが示してある。右中敷は左中敷の鏡像物であることは当業者には理解されるであろう。
1つの好ましい実施形態では、ベース層102は、サポートクッション105および前足パッド107をそれぞれ収納する寸法の窪み102A、102Bを有している。代替実施形態では、ベース層102は、該ベース層102に直接鋳型成形したサポートクッション105および/または前足パッド107を有してもよい。ベース層102は、低密度ポリウレタンメモリフォーム、エチレングリコールポリウレタン、エチレン酢酸ビニル(EVA)、プリブローしたEVA、ポリウレタン(PU)、または熱可塑性ゴム(TPR)などの軽量素材、あるいは他の適切な素材で鋳型成形してもよい。鋳型成形したベース層2素材の硬度は、10Asker+/−3未満から30Asker+/−3超の範囲であってよい。
本発明は、ユーザーの靴の内部に適合すると同時に靴の内部底面に置かれ、その上部にユーザーの足が置かれる中敷に関する。図1A〜1Cおよび図2A〜2Cに示される中敷100は底(靴側)と上部(足側)を有している。該中敷100は、ユーザーの足を収納しサポートする輪郭形状のベース層102を有する。中敷100は靴内部で使用されるものであり、その底側は、挿入後、靴の内部に接触する。中敷100は、多くの場合、以前靴に使用されていた中敷の代わりに使用されるものである。
ベース層102は踵端、趾端、外側、および内側を有しており、該外側および内側は略上記踵端から上記趾端へ延びている。外側は使用中のユーザーの足の外側に隣接して置かれ、内側は使用中のユーザーの足の内側すなわちアーチに隣接して置かれる。輪郭形状は、中敷100の内側に一般的に上向きに延び一体的に形成された隆起アーチサポート119を含む。隆起アーチサポート119は上向きに延びているので、使用中、靴内のユーザーの足のアーチに隣接して位置付けられる。
例えば、男性のサイズ9の中敷に関して大体の寸法が与えられる。中敷の長さと幅は28.1cm(11.063インチ)および9.7cm(3.813cm)である。長さと幅は中敷が使用される靴のサイズによって異なる。中敷の全厚さは趾領域近くの6.8mmからアーチ領域の12mmの範囲である。アーチの高さは15mmである。前足および踵クッションは約4.0mmの厚さを有する。中敷の上側で踵領域の中心近くから隆起踵領域または踵隆起端の上部まで縦に測定されたヒールカップの好ましい深さは約15〜16mmである。
ベース層102はベース上面とベース底面を有する。ベース層102は、上記踵端近くのヒールカップ104と、内側のアーチ近くの輪郭アーチサポート119と、上記アーチサポート119と外側中足領域との間の中足領域106と、中敷100の中足骨領域と趾端との間に位置する前足領域とを画定する。中敷100の上面に隆起した中足骨ドーム134(図3A、3B、5A、5B、6A、および6Bに示される)は、中敷100の高インパクト点においてまたはその近傍で該中敷のクッション特性を改善する。
ベース層102は、発泡素材製、あるいはファブリック層を含む適切なクッション特性を有する他の素材製であるのが好ましい。ベース層102は、エチレンと酢酸ビニルの共重合体であるエチレン酢酸ビニル(EVA)フォーム、熱可塑性ゴム(TPR)/EVAミックス、またはブローンEVA素材であるのが好ましい。好ましいブローンEVA、EVA、またはTPR/EVAミックスは、約Asker C45〜50のデュロメーター硬度を有する。中敷100の構造特性を促進するような素材を選択することにより、該中敷の全重量を最小化するのが望ましい。好ましい実施形態の中敷100全重量(男性サイズ10/11)は約4.0オンスである。代替実施形態による中敷の全重量は、男性サイズ10/11において5.0オンスから6.0オンス、男性サイズ12/13において6.5オンスから7.5オンスである。他のサイズもそれに比例する。ベース層102はジェル素材(例えばTPRジェル)で形成してもよいし、硬度30Asker+/−3のポリウレタンポリエステルグリコール製であってもよいし、あるいは任意の耐久性ナイロンファブリック製であってもよい。
ベース層102は踵から趾端まで該ベース層102の上面全体に延びる表面シート128で覆われており、中敷100の上面を形成する。表面シート128は、中敷の全足接触面を覆うポリエステルまたはジェダイト製であり、抗菌剤で処理される。表面シート128は、通常、水疱の可能性を最小化するため、低摩擦係数を有する不織布ファブリック製である。あるいは、表面シート128は、天然源から得た特別な低温ヒスイを含む冷却ファブリック製であるのが好ましい。
表面シート128はベース層102の上面に固定され、表面シート128の上部面は、使用中ユーザーの足に接触する。表面シート128は中敷の上面にあるユーザーの足に接触するように配置され、上部冷却および換気機能を実行する。表面シート128は、ジェダイトトップクロス材料等の適切な材料製であってもよい。表面シート128は、ユーザーの足の水疱を防止する低摩擦ファブリック製であるのが好ましい。更に、表面シート128は、細菌の繁殖を防止し、悪臭を減少させるため、抗菌処理を含んでいてもよい。適切な処理は、Silpure(登録商標)抗菌処理(Thomson Research Associates, Inc., Ontario, CA)である。
本発明の原理によれば、図1A、1B、1C、2A、2B、および2Cに示されるように、靴中敷100は、以下の3つの部分からなる底面を有している。すなわち、(1)踵から趾に延びるベース層102と、(2)中敷100の前足領域の前足パッド窪み領域102Aに位置する前足パッド層107と、(3)中足/踵窪み102Bに位置する軟質ポリウレタン製の中足/踵サポートクッション105と、を含む。3部分底面構造は既知の方法よりも製造を容易にし、前足パッド107、ベース層102、中足/踵サポートクッション105、および踵パッド118に使用される素材を調整することにより、素材、クッション特性、およびサポートの様々な組み合わせが可能となる。
好ましい実施形態では、中敷100は以下を有する。すなわち、ポリウレタンまたはファブリックシートであってよいベース層102であって、低密度のポリウレタンメモリフォーム、エチレングリコールポリウレタン、エチレン酢酸ビニル(EVA)、プリブローしたEVA、ポリウレタン(PU)、または熱可塑性ゴム(TPR)製、あるいは他の適切な素材製の、10Asker+/−3未満から30Asker+/−3超の範囲の鋳型成形ベース素材の硬度を有する中足/踵サポートクッション105に連結されたベース層と、低密度のポリウレタンメモリフォーム、エチレングリコールポリウレタン、エチレン酢酸ビニル(EVA)、プリブローしたEVA、ポリウレタン(PU)、または熱可塑性ゴム(TPR)製、あるいは他の適切な素材製(硬度10〜35Asker+/−3)(1.0mm〜1.50mm間隔の溝パターン117)の前足パッド107と、プリブローしたEVA、PU、または他の適切な素材(硬度10〜35Asker+/−3)(1.0mm〜1.50mmのパターン間隔)製の踵パッド118であって、平坦な中足/踵面148によって囲まれ、後部に沿ってヒールカップ104によりカップ状に囲まれている踵パッドと、前足/踵パッドとベースとの間の(パッドとPUの接着のための)ナイロンファブリックと、隆起および窪み曲線132を有する隆起内側アーチ119Aであって、一般的にアーチに沿って長径方向に延び、通気孔を有し、底の溝深さが0.5mm〜1.5mmの隆起内側アーチと、65%ナイロン/35%ポリエステル製の表面シートと、外側中足領域にある隆起外側アーチ119Aと、底面から上向きに湾曲した窪みとして一体的に形成されている上側の涙形中足骨ドーム134と、前足パッド107および踵パッド118の底面にそれぞれ位置するダイアモンド形状の溝パターン117、120と、中足/踵クッション105と前足パッド107との間に追加された約1mmの分離壁151と、を有する。
本発明の原理によれば、靴中敷100は、以下の3つの部分からなる底面を有している。すなわち、(1)踵から趾に延びるベース層102と、(2)中敷100の前足ベース領域の前足パッド窪みに位置する前足パッド層107と、(3)中足/踵窪み102Bに位置する軟質ポリウレタン製の中足/踵サポートクッション105と、を含む。強化層103は、ベース層102の上に配置される、あるいはベース層102と前足パッド107および/またはサポートクッション105との間に配置される。強化層は、織物、複合材料、または強化ファブリック製であり、中敷の耐久性を強化および向上させるため、斯かるコンポーネントの間に挿入される。あるいは、この強化層103は、EVAベース素材の上面に固定された高強度の生地または織物であってもよい。しかし、この強化層103は、使用時に形状を維持する素材、すなわち通常の使用による加熱または圧縮によって甚大な収縮または変形が生じることのない素材製であるべきである。この強化層103は中敷100の全表面を踵から趾まで延びていてもよいし、あるいは踵領域、踵から中足領域まで、または前足/趾領域だけに延びていてもよい。
中足骨サポート134は、中敷の底面にあるサポートクッション105の底面と一体的に形成された中足骨サポート開口部134Aに形成されており、底面(靴接触面)に配向した凹面および上面(足接触面)に配向した凸面を有している。中足骨サポート134は、第二中足骨および第三中足骨の辺りの領域にクッションとサポートを提供するため、中敷100の中足領域に置かれる。中足骨サポート134の凸型上面は圧縮可能であり、ベース底面の凹型部分への足による下向きの圧力によって圧縮され、その結果、ユーザーの足の圧力に応じたサポートの提供が可能となる。
好ましい実施形態では、中足骨サポート134は涙形であり、広い部分が中敷の遠位方向すなわち第二中足骨および第三中足骨の方向に向いており、狭い部分が近位方向すなわち足根骨の方向に向いている。代替実施形態では、中足骨サポート134は別の形状、例えばダイヤモンド形、長方形、あるいは中敷の中足領域に中足骨サポートを提供するのに適した他の形状を有してもよい。
中足骨サポート134は、中敷100のベース底面を形成する材料と一体的に形成される。該材料は低密度ポリウレタンメモリフォームで鋳型成形するのが好ましいが、エチレングリコールポリウレタン、エチレン酢酸ビニル(EVA)、プリブローしたEVA、ポリウレタン(PU)、熱可塑性ゴム(TPR)または他の適切な材料であってもよい。鋳型成形されたベース材料の硬度は、10Asker+/−3未満から30Asker+/−3超の範囲であってよい。
前足パッド107は、前足パッド窪み領域102Aと本質的に同様に成形され、同位置に固定される。前足パッド107は、内側縁、外側縁、近位(後部)縁および遠位(前部)縁を有する。前足パッド107の内側縁は、上記中敷の内側境界から外側に間隔を空けて位置する線に沿って延びている。近位縁は、上記内側縁から上記後部頂点へ外側および近位方向に延び、第三中足骨頭方向に外側および遠位方向に延び、次に第三中足骨頭から第五中足骨頭の辺りに沿って外側縁まで近位方向に延びる。
前足パッド107は、中敷の中足骨頭領域の近位部分から遠位趾端まで、並びに中敷の内側から外側まで延びている。1つの実施形態では、前足パッド107は前足パッド窪み102A内に固定される。前足パッド107は、約1.5mm+/−0.5mmの厚みを有している。別の実施形態では、前足パッド107は、中敷100のベース層102の材料と一体的に形成される。前足パッド107は、プリブローしたエチレン酢酸ビニル(EVA)で鋳型生成するのが好ましい。前足パッド107は、EVA、ポリウレタン(PU)、熱可塑性ゴム(TPR)または他の適切な材料で鋳型成形してもよい。
前足パッド107は、前足領域に牽引摩擦、圧縮クッションおよび外側運動サポートを提供するため、前足パッド107表面にダイヤモンドキューブパターン117を有しているのが好ましい。ダイヤモンドキューブパターン117は、約1.0mm+/−0.5mmの深さを有し、表面パターンの間隔は約1.0mm〜約1.5mmである。代替実施形態では、前足パッド107は蜂の巣形状のパターン117を有している。更に別の実施形態では、前足パッド107は、特定のテクスチャを有するパターン化されていない表面117を有している。前足パッド107とベース層102が異なる材料製である場合、前足パッド107とベース層102との接着を増大させるため、前足パッド107とベース層102の材料との間の前足パッド窪み102Aに、薄いナイロンファブリックの層を置いてもよい。
前足パッド107は、前足領域の内側から外側にかけて、中敷の趾端から外側中足/アーチ領域まで延びており、ダイヤモンドキューブパターン117を有し、パターンの間隔は約1mm、深さは約1.5mmである。前足パッド107は、低密度ポリウレタンメモリフォーム、エチレングリコールポリウレタン、エチレン酢酸ビニル(EVA)、プリブローしたEVA、ポリウレタン(PU)、熱可塑性ゴム(TPR)等あるいは他の適切な材料(硬度10〜35Asker +/−3)の軽量の材料で鋳型成形される(パターン間隔1.0mm〜1.50mm)。前足パッド107の硬度は、パッドの大きさ、形状および素材特性を変えることにより、回内運動の過剰/不足、回外運動の過剰/不足および足の動きに関連する他の問題に対処するように調整してもよい。前足パッド107の構成、素材および位置は、他の要素との関連でクッション性および動作部分を提供し、足首を安定させる。前足パッドおよび踵パッドは、ゴム製、あるいはポリマーであるネオプレン合成ゴム層製を含む合成ゴム製である。
前足パッド107の外側縁は、上記近位縁を上記前足パッド107の上部縁に接続する。使用時、前足パッド窪み領域102Aおよび前足パッド107は、ユーザーの足の第一中足骨頭あるいは内側母指球を除いて、ユーザーの足の親指の一部および母指球の下に位置する。前足パッド107は、垂直ジャンプから着地した際にクッションとエネルギー回復を提供する。それはユーザーの足の中足骨頭、特に第一中足骨頭と第二中足骨頭用の推進パッドおよびサポートとして機能する。前足パッド107は、前足クッション特性を改善し、ユーザーの靴の内側および内部底面に沿って牽引摩擦および粘着力を改善し、既知の材料と比べて耐久性およびクッション性を改善させるため、その底面にダイアモンド形状の溝パターン117を有する。
サポートクッション105は、ポリウレタンポリエステルグリコール(硬度30Asker+/−3、低密度)製である。サポートクッション窪み領域102Bは、中敷の底面の中足領域および踵領域に位置している。中足/踵サポートクッション窪み領域102Bは、内側境界近くの内側縁からベース層102の外側境界近くの外側縁まで、並びに前足パッド窪み領域102Aよりも僅かに近位の遠位縁からベースの踵端104近くの近位縁まで延びる。遠位縁の内側部分は、足趾離地中に第一中足骨の下方の動きを調節する形状になっている。サポートクッション105は、中足/踵サポートクッション窪み領域102Bと本質的に同じ形状であり、ベース側表面と靴側表面とを有する。ベース側表面は、上記中足/踵サポートクッション窪み領域102Bに固定される。
中足/踵サポートクッション105は、内側アーチ領域にある隆起アーチ119Aと、長径軸から少なくとも2つ以上の主要角度に沿って位置付けられた曲線状窪み132とを有しており、長径軸は中敷100の踵から趾に延びている。長径曲線状窪み132は中敷100の長径軸と比べて第一角度方向に延びている。第一角度方向は、長径曲線状窪み132の長軸の長さと比較して測定される。第一角度方向は、中敷100の踵から趾に延びている縦軸である長径軸と比べて、約5度から65度である。隆起アーチ領域119Aにおける長径曲線状窪み132は、隆起アーチサポートに追加の剛性を提供し、それにより、サポートクッション105において隆起アーチ119Aによるサポートが改善される。更に、斯かる形態の窪み132は、空気封入によって引き起こされる空隙を最小限にしながら、中足領域におけるポリウレタン材料のフローを促進する。アーチ領域における曲線状窪み132によって、該アーチ領域は靴に適合するようにつぶされるので、より適応性のある設計が提供される。
更に、中足/踵クッション105は、中足領域106における中敷100の底面の平坦中足領域148を有しており、中足/踵サポートクッション105の中足骨涙形開口部134A(例えば、中足骨開口部134A)には、中足骨中足涙形隆起領域134が位置している。中足/踵クッション105の中足領域106における中敷100の底面の平坦中足領域148は、正方形の溝パターンを有しており、中足から踵にかけて延びる内側長径リッジ142によって内側と境を接し、中足から踵に掛けて延びる外側長径リッジ143によって外側と境界を接し、踵リッジ152によって踵ポッド開口部112の外部周囲に境を接している。これらのリッジ143、142および踵リッジ152はサポートクッション105のサポートおよび耐久性を改善し、使用中、ユーザーの足の回内運動および回外運動の防止を助けるので、中敷の性能が向上し改善される。中足/踵サポートクッション105は、ユーザーの踵の外部後側をサポートする周囲を取り囲むヒールカップ104も有しており、該ヒールカップ104は隆起アーチ領域119Aおよび外側アーチ119Bまで延びており、これにより使用中にユーザーの足に提供されるサポートが改善される。
サポートクッション105は、踵の外側領域をカップ状に包むことによって足にサポートを提供し、その結果、中足領域から踵領域にかけて安定剛性を提供し、更にユーザーの足の内側アーチ領域に上向きのサポートを提供するため、ベース層102の側面および後を包み込む末端側壁を有している。中足/踵サポートクッション105は、約0.5mmから3mmの範囲の厚さを有しており壁は約3mmから約0.5mmへ徐々に薄くなっているのが好ましい。第一または第二セットの長径窪みは、約0.50mm〜1.5mmの溝深さを有している。
前足パッド107と中足/踵サポートクッション105との間のベース層102上に隆起分離壁151が存在する。該分離壁は、靴中敷100の中足骨領域と前足領域との間に、靴中敷100の幅全体に亘って横方向に位置している。分離壁は、前足パッド107を中足/踵サポートクッション105から切り離し、その結果、材料のクッション特性並びに靴中敷100のサポートが改善される。分離壁151はベース層102の底面に位置しており、高さは約1mmである。推進の開始時点あるいはステップの足趾離地の段階で、踵が地上から離れ始め、体重が母指球の方へ移動する。前足パッド107は、斯かる足部分の下に位置している。前足パッド107は、該前足パッド107に圧縮投入されるエネルギーが足趾離地の時点で回復し、足の推進を助けられるように、比較的弾力性のある材料で形成されるのが好ましい。
足趾離地中、第一中足骨は自然に下方に屈曲する。第一中足骨の斯かる自然な下方屈曲を妨げると、足のアーチ部分が平らになり、足が過剰に回内運動を行い、その結果、足首および膝にかかるストレスが増大する。下方屈曲を調整するため、前足パッド107が、後方、すなわち分離壁151の遠位縁の対応する凹型縁部分まで延びている。前足パッド107の形状により、第一中足骨はより自然に屈曲でき、その結果、足趾離地中、親指の荷重が促進される。
踵ポッド開口部112が、踵パッド118をベース層102の底面に位置付けるため、中足/踵サポートクッション105の全厚さに亘って延びている。踵パッド開口部は、周囲を取り囲む溝を有する平坦中足/踵面によって囲まれている。踵ポッド開口部112は、該踵ポッド開口部112の周囲を取り囲む踵ポッド開口部境界溝138によって周囲を囲まれている。斯かる溝は中足/踵サポートクッション105から踵パッド118を切り離し、それにより、すなわち踵パッド118を切り離しクッション効果の外側への移動を防止することにより(クッション効果による方向性衝撃力の吸収がサポート溝により改善される)、踵パッド118の性能が改善される。踵パッド118は踵ポッド開口部112に位置しており、中敷100の底面に固着されている。踵パッド118は、踵(踵骨)領域の近位端から内側アーチサポート領域の近位部分に隣接した領域まで延びている。好ましい実施形態では、踵クッション領域は、中敷のサポートクッション105に形成された踵パッド開口部112内に固定されている踵パッド118を有しており、上記踵パッド118はベース層102に固定されている。踵パッド開口部112は、その周囲を取り囲む溝パターン138を有しており、該溝パターンは中敷100の耐久性を助け、踵パッド118のクッション機能を向上させる。
踵パッド118は3.0mm+/−0.5mmの厚さを有している。代替実施形態では、踵パッド118は中敷のベース底面の材料と一体的に形成される。踵パッド118は、踵骨の下に圧縮クッションおよびサポートを提供する。踵パッド118は、踵領域に圧縮クッションおよびサポートを提供するため、踵パッド118表面にダイアモンドキューブパターン120を有しているのが好ましい。ダイアモンドキューブパターン120は約1.5mm+/−0.5mmの深さおよび約1.0mm〜約1.5mmの表面パターン間隔を有している。代替実施形態では、踵パッド118はハニカム形状のパターンを有している。更に別の実施形態では、踵パッド118は、テクスチャライズされたパターンのない表面を有している。
踵パッド118は、プリブローしたエチレン酢酸ビニル(EVA)で鋳型成形されるのが好ましい。踵パッド118は、EVA、ポリウレタン(PU)、熱可塑性ゴム(TPR)または他の適切な材料で鋳型成形されてもよい。踵パッド118とベース層102が異なる材料製である場合、踵パッド118とベース層102との接着を向上させるため、踵パッド118、特に、踵パッド118とベース層102の材料との間に、薄いナイロンファブリックの層を置いてもよい。
踵パッド118は、踵クッション特性を改善するため、並びにユーザーの靴内部および内部底面に沿って中敷の牽引摩擦および接着力を改善するため、タイヤモンド形状溝パターン120を有している。踵パッド118はTPRジェル製であってもよいし、プリブローしたEVA(エチレン酢酸ビニル)材料であってもよい。踵パッドは10〜35Asker+/−3の硬度を有している。踵パッドは約1.0mm〜1.5mmの幅間隔を有する溝パターンを有している。
中敷100の製造は開放注入鋳型成形プロセスにより達成できる。このプロセスは混合ポリウレタンまたはTPRを開放鋳型に注入することから成る。ポリウレタン混合物は、鋳型に注入すると拡張し空洞を埋める。硬化したら、ベース中敷は鋳型から外される。前足クッションおよび踵クッションは、それらが使用される場合、接着剤によって窪みに固定してもよいし、ポリエチレン注入操作中に適所に固定してもよい。前足クッションまたは踵クッションへの結合対象であるファブリックに結合が生じる。
あるいは、前足パッド107は、前足パッド窪み102Bからベース層102Aのベース底面の分離壁151まで、中敷のベース層102の底面に鋳型成形してもよい。ファブリック層を前足パッド107と前足パッド窪み102Bのベース層102との間に挿入してもよい。次に、中足/踵クッション105を、サポートクッション窪み102Aからベース層102のベース底面上の分離壁151まで、中敷のベース層102の底面に鋳型成形してもよい。ファブリック層を中足/踵クッション105と窪み102Aのベース層102との間に挿入してもよい。更に、踵パッド118を、踵ポッド開口部112にある中敷ベース層102の底面に鋳型成形してもよい。ファブリック層を踵パッド118とサポートクッション窪み領域102Bのベース層102との間に挿入してもよい。前足パッド107、踵パッド118および中足/踵クッション105は、半永久的(または永久的)結合を達成するのに適した接着剤または最初は液体であるが後に固化する接着剤を用いて、ベース層102の底面に相互に隣接して固定してもよい。曲線状の窪み132は、製造中にサポートクッション105内に鋳型成形されるのが好ましい。
図3Aは本発明の中敷100の上部(足側)を示しており、表面シート128は中敷100の上側を覆い、ベース層102の上に置かれている。図3Bは表面シート128が置かれていない中敷100を示しており、中足/踵領域108が図3Aおよび図3Bに示してある。中敷100の上面には中足骨ドーム134が隆起しており、それぞれ、中敷の高衝撃点またはその近くでクッション特性を改善する。ベース層102の内側、ヒールカップ104およびベース層102の外側が図3Aおよび図3Bに示してある。上側にある涙形の中足骨パッド134が、中敷の底面から上向きに湾曲した窪みとして一体的に形成されている。
中敷100の足接触面において、ベース層102は中足骨ドーム134を有している。中足骨ドーム134は踵骨の下に位置し、歩行中または起立状態においてユーザーの踵に追加のクッションを提供する。中足骨ドーム134は中敷100の上面(足接触面)から上向きに湾曲し、足の中足骨領域の下にドーム状の接触面を形成している。中足骨ドーム134はベース層102とは別のクッションとして鋳型成形され、ベース層102の上側に固定されているのが好ましい。中足骨ドーム134は表面シート128で覆われており、中敷の上面(足接触面)においてユーザーの足に連続接触面を提供する。代替実施形態では、中足骨ドーム134は、ベース層102の上側を構成する材料と一体的に形成されている。
中足骨ドーム134はスーパーソフトな低密度ポリウレタンで形成するのが好ましいが、ポリウレタンメモリフォーム、エチレングリコールポリウレタン、エチレン酢酸ビニル(EVA)、プリブローしたEVA、ポリウレタン(PU)、熱可塑性ゴム(TPR)、または他の適切な素材で形成してもよい。中足骨ドーム134素材の硬度は10Asker+/−3未満から30Asker+/−3超の範囲であってよい。
中足骨ドーム134は上面(足接触面)に位置しており、足の中足骨領域の直ぐ上にクッションを提供する。表面シート128は図3Aに示してあり、中敷100の露出した上面図が、表面シート128のない図3Bに示してある。表面シート128は、抗菌剤で処理される中敷100の全足接触面を覆う。中敷100の上面は、踵から趾端まで上面全体に延びる表面シート128で覆われている。表面シート128は、水疱の可能性を最小限に抑えるため、通常、摩擦係数の小さい不織布ファブリック層でできている、あるいは、表面シート128は、天然源から得られる特別な低温ヒスイを含む冷却ファブリック製であるのが好ましい。表面シートは65%ナイロン/35%ポリエステル製であってもよい。
図4Aを参照すると、中敷100の内側の図が示してあり、曲線状の窪み132が隆起アーチ領域119に示されている。図4Bは、表面シート128のない中敷100を示している。前足領域108に位置する前足パッド107、ベース層102、サポートクッション105、ヒールカップ104および表面シート128も示してある。中敷100は、表面シート128と、該表面シートに固定された上面および反対側の底面とを有するベース層102を有しているのが好ましい。ベース層102は、足の隆起アーチ119に追加のクッションおよびサポートを提供するため、中敷の内側に沿って上向に延びる隆起アーチサポート119Aも画成する。
強化層103は、複合材料または強化ファブリック製であり、中敷の耐久性を強化および向上させるため、ベース層102と前足パッド107および/またはサポートクッション105との間に挿入される。強化層103の一部分を図1Bに見ることができる。あるいは、この強化層103は、EVAベース素材の上面に固定された高強度の生地または織物であってもよい。しかし、この強化層103は、使用時に形状を維持する素材、すなわち通常の使用による加熱または圧縮によって甚大な収縮または変形が生じることのない素材製であるべきである。この強化層103は中敷100の全表面を踵から趾まで延びていてもよいし、あるいは踵領域、踵から中足領域まで、または前足/趾領域だけに延びていてもよい。
図5Aおよび図5Bを参照すると、隆起外側アーチ119Bと、中足骨ドーム134と、前足領域108に位置する前足パッド107と、ベース層102と、ヒールカップ104と、サポートクッション105の外側と、表面シート128(図5Aのみに示してある)と、を有する中敷100の外側図が示してある。図5Bには表面シート128は示されていない。中敷100が、表面シート128と、上記表面シート128に固定された上面および反対側の底面を有するベース102とを有するのが好ましいことを、図5Aおよび図5Bは示している。ベース層102は、足のアーチ領域に追加のクッションおよびサポートを提供するため、中敷の内側に沿って上向きに延びた隆起アーチサポート119も画成する。
図5Aおよび図5Bに示されるように、靴中敷100は、以下を含む3つの部分で形成された底面を有する。(1)踵から趾まで延びるベース層102、(2)中敷100の前足ベース領域108の前足パッド窪み領域102A(図1Bに示される)に位置する前足パッド107、および(3)中足/踵窪み領域102B(図1Bに示される)に位置する中足/踵安定クッション105。3つの部分からなる底面の構成により、製造が周知の方法よりも容易となり、前足パッド107、ベース層102、中足/踵サポートクッション105および踵パッド118に使用される材料を調整することにより、材料およびクッション特性およびサポートの異なる組み合わせが可能となる。
前足パッド107は、中敷の趾端から外側中足領域まで並びに前足領域の内側から外側にかけて延びており、約1mmのパターン間隔と約1.5mmの深さを有するジェル中で鋳型成形されたダイアモンドキューブパターンを有する。前足パッド107の硬度は、パッドの大きさ、形状および素材特性を変えることにより、回内運動の過剰/不足、回外運動の過剰/不足および足の動きに関連する他の問題に対処するように調整してもよい。前足パッド107の構成、素材および位置は、他の要素との関連でクッション性および動作部分を提供し、足首を安定させる。前足パッド107は、前足クッション特性を改善し、ユーザーの靴の内側および内部底面に沿って牽引摩擦および粘着力を改善し、既知の材料と比べて前足パッド107の耐久性およびクッション性を改善させるため、その底面にダイアモンドキューブ溝パターン117を有する(図1A〜1Cおよび図2A〜2Cに示される)。
中足/踵サポートクッション105は、長径軸から少なくとも2つ以上の主要角度に沿って位置付けられた長径曲線状窪み132を内側アーチ領域に有している(長径軸は中敷100の踵から趾に延びている)隆起アーチ119Aと、外側アーチ119Bとを有している。前足パッド107と中足/踵サポートクッション105との間のベース層102には、図5Aおよび図5Bに示される隆起した分離壁151があり、それは中敷100の中足骨領域と前足領域との間の中敷100の幅全体に横方向に位置している。分離壁151は、前足パッド107を中足/踵サポートクッション105から切り離し、その結果、材料のクッション特性並びに中敷100のサポートが改善される。推進の開始時点あるいはステップの足趾離地の段階で、踵が地上から離れ始め、体重が母指球の方へ移動する。前足パッド107は、斯かる足部分の下に位置している。
表面シート128はベース層102の上面に固定され、表面シートの上部面は、使用中ユーザーの足に接触する。表面シート128は中敷の上面にあるユーザーの足に接触するように配置され、上部冷却および換気機能を実行する。表面シート128は、ジェダイトトップクロス材料等の適切な材料製であってもよい。表面シート128は、ユーザーの足の水疱を防止する低摩擦ファブリック製であるのが好ましい。更に、表面シート128は、細菌の繁殖を防止し、悪臭を減少させるため、抗菌処理を含んでいてもよい。
図6Aおよび図6Bを参照すると、これらの図面は趾端から踵端104を見た中敷100の前端図を示しており、踵端104に隆起した踵領域が示してあり、隆起アーチサポート119が内側に示してある。図6Aには表面シート128が示してあるが、図6Bにはそれが示されていない。図6Aは、前足領域108の前足パッド107、ベース層102、隆起アーチ領域119、および表面シート128を示す。図7Aおよび図7Bは、踵領域から趾領域を見た中敷100の踵端図を示しており、図7Aには表面シート128が示してあるが、図7Bにはそれが示されていない。斯かる図面により、ヒールカップ104、ベース層102の外側および内側、曲線状窪み132を配置した隆起アーチ119、および表面シート128を含む中敷100の特徴が理解できるであろう。
図6A、6B、7A、および図7Bに示されるように、靴中敷100は、以下を含む3つの部分で形成された底面を有する。(1)踵から趾まで延びるベース層102、(2)中敷100の前足ベース領域108の前足パッド窪み領域102B(図1Bに示される)に位置する前足パッド107、および(3)中足/踵窪み領域102A(図1Bに示される)に位置する中足/踵安定クッション105。3つの部分からなる底面の構成により、製造が周知の方法よりも容易となり、(図1A〜1Cおよび図2A〜2Cに示される)前足パッド107、ベース層102、中足/踵サポートクッション105および踵パッド118に使用される材料を調整することにより、材料およびクッション特性およびサポートの異なる組み合わせが可能となる。
斯かる図面に示されるように、強化層103は、複合材料または強化ファブリック製であり、中敷の耐久性を強化および向上させるため、ベース層102と前足パッド107および/またはサポートクッション105との間に挿入される。強化層103の一部分を図1Bに見ることができる。あるいは、この強化層103は、EVAベース素材の上面に固定された高強度の生地または織物であってもよい。しかし、この強化層103は、使用時に形状を維持する素材、すなわち通常の使用による加熱または圧縮によって甚大な収縮または変形が生じることのない素材製であるべきである。この強化層103は中敷100の全表面を踵から趾まで延びていてもよいし、あるいは踵領域、踵から中足領域まで、または前足/趾領域だけに延びていてもよい。
好ましい実施形態では、中敷100は、ベース層102と、前足パッド107と、平坦な中足/踵面によって囲まれ、ヒールカップ104によって後部に沿ってカップ状になっている踵パッドと、を有している。中足/踵クッション105は、内側アーチ領域にある隆起アーチ119Aと、長径軸から少なくとも2つ以上の主要角度に沿って位置付けられた長径曲線状窪み132(長径軸は中敷100の踵から趾に延びている)と、中足領域にある外側アーチ119Aと、を有している。図6Aおよび図6Bに示され、中敷100の上側に位置している涙形中足骨ドーム134は、上向きに湾曲している中足骨隆起領域134から底面と一体的に形成されており、ダイアモンド形状の溝パターン117、120は、前足パッド107の底面に位置している。分離壁151は、クッション105と前足パッド107との間に位置しており、約1mmの高さを有している。
前足パッド107は、中敷の趾端から中足領域まで並びに前足領域の内側から外側にかけて延びており、約1mmのパターン間隔と約1.5mmの深さを有するジェル中で鋳型成形されたダイアモンドキューブ溝パターン117を有する。前足パッド107は、パッドの大きさ、形状および素材特性を変えることにより、回内運動の過剰/不足、回外運動の過剰/不足および足の動きに関連する他の問題に対処するように調整し得る硬度を有している。前足パッド107の構成、素材および位置は、他の要素との関連でクッション性および動作部分を提供し、足首を安定させる。前足パッド107は、前足クッション特性を改善し、ユーザーの靴の内側および内部底面に沿って牽引摩擦および粘着力を改善し、既知の材料と比べて前足パッド107の耐久性およびクッション性を改善させるため、その底面にダイアモンドキューブ溝パターン117を有する。
中足/踵サポートクッション105は、内側アーチ領域にある中敷100の隆起アーチ119Aと、長径軸から少なくとも1つの主要傾斜角に沿って位置付けられた長径曲線状窪み132とを有しており、長径軸は中敷100の踵から趾に延びている。表面シート128はベース層102の上面に固定され、表面シートの上部面は、使用中ユーザーの足に接触する。表面シート128は中敷の上面にあるユーザーの足に接触するように配置され、上部冷却および換気機能を実行する。表面シート128は、ジェダイトトップクロス材料等の適切な材料製であってもよい。表面シート128は、ユーザーの足の水疱を防止する低摩擦ファブリック製であるのが好ましい。更に、表面シート128は、細菌の繁殖を防止し、悪臭を減少させるため、抗菌処理を含んでいてもよい。
足と地面との接触は一般的に三つの相、すなわち踵接地、中足サポートおよび足趾離地に分けられる。踵接地中、該踵は大きい力で地面にインパクトを与える。踵と地面との最初のインパクトの後、足は捩じれ、すなわち回内運動をし、踵の内側を地面に接触させる。足は、回内運動の量および回内運動の発生速度に敏感である。回内運動は自然であり、歩行または走行中に足にかかるストレスや力を吸収するので、ある程度の回内運動は望ましい。しかし、回内運動の過剰な量や速度は怪我を引き起こす可能性がある。
インパクトにクッションを与えるため、上述のコンポーネントは、相互に協調的に機能して以下のような本発明の目標を達成する。(1)足首および足の安定性の改善、(2)プッシュオフおよび着地中に踵および前足に更なるクッションを提供、(3)過剰な回内運動/回外運動条件の更なる防止、および(4)踵領域、中足領域、アーチ領域および前足領域に改善されたクッションの提供。サポートクッション105は、内側アーチ領域および踵領域の周囲を含む足の内側部分に沿って強固なサポートを提供し、足の回内運動量の制御に寄与する。
本発明の第一の好ましい実施形態において、ベース層102、特に、底面にベース層102が画成する窪み領域に固定される中敷の種々のパッドコンポーネントは、接着剤等の適切な手段を用いてベース層102に永久的に固着される。コンポーネントは、中敷鋳型成形分野で周知の技術を用いて鋳型成形プロセス中に固定してもよい。窪み領域にはベース面とパッド面を有する布、すなわち、上記ベース面に沿って上記ベース層102に固定し上記パッド面に沿って上記パッドに固定した布を敷いてもよい。あるいは、布はパッドに固定し、次に該複合構造体を窪み領域に固定してもよい。
改良型の中敷100が開示されている。開示されている中敷の実施形態は、ハイキングやバックパッキング等の活動中に足へのクッションの提供や回内運動の制御に有用であることが、容易に明白となるであろう。該中敷システムのコンポーネントは、他の活動に適応させるため、あるいは他のタイプの足の動きを制御するために改変し得ることは理解されるであろう。従って、本明細書の記載は、中敷コンポーネントの特定の厚さ、素材および特性の説明を含め、例示目的のみ並びに非制限的に提供されているものであり、本発明は添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるものである。

Claims (57)

  1. 靴内部に使用され、ユーザーの足に接触する上側と、挿入後、靴の内部に接触する底側と、使用中ユーザーの足の外部側に隣接する外側と、ユーザーの足の内部側すなわちアーチに隣接する内側とを有する輪郭形状を有する靴中敷であって、
    前記ユーザーの足を受け入れサポートする輪郭形状を有するベース層であって、踵端と、趾端と、上面と、底面と、外側と、内側とを有し、前記外側および内側は、略前記踵端から前記趾端まで延び、
    (a)前記中敷の底面の前足パッド窪み領域であって、前記ベース層の中足から趾領域まで延び、前足パッドの挿入をサポートする前足パッド窪み領域と、
    (b)前記中敷の底面の中足/踵安定クッション窪み領域であって、前記中敷の中足から踵領域まで延び、安定クッションの挿入をサポートする中足/踵安定クッション窪み領域と、
    (c)前記ベース層の上面に位置し、前記中敷の中足骨中足領域で隆起している中足骨ドームと、
    (d)前記ベース層の底面にあり、前記前足パッド窪み領域と前記中足/踵安定クッション窪み領域との間に位置している分離壁と
    を有するベース層と、
    前記安定クッション窪み領域にあり前記ベース層の底面に位置する安定クッションであって、
    (a)内側アーチ中足領域にある、前記中敷の底面の隆起内側アーチサポートと、
    (b)外側中足領域にある、前記中敷の底面の隆起外側アーチサポートと、
    (c)前記中敷の底面にあって縦壁によって前記中敷の踵端を取り囲んでいるヒールカップと、
    (d)前記中敷の底面から隆起している中足骨アーチドームと、
    (e)前記サポートクッションの底面にある1つ以上の長径方向の隆起と、
    (f)前記ベース層の底面の前記踵領域にある踵パッド開口部と
    を有し、前記隆起アーチサポートは、内側アーチ領域において前記中敷の底面に第一セットの曲線状窪みを有し、並びに一般的に前記中敷の長径軸から第一傾斜角で趾から踵の長径方向に縦に延びている安定クッションと、
    前記前足窪み領域にある、前記中敷の底面に位置している前足パッドと、
    前記安定クッションの踵パッド開口部に位置した踵パッドであって、前記安定クッションを通過して延び、前記ベース層の底面に固定される踵パッドと、
    前記中敷の踵端から趾端へ前記ベース層の上面全体に延びている表面シートと
    を有するものである
    靴中敷。
  2. 請求項1記載の靴中敷において、前記ベース層はジェル素材で形成されているものである靴中敷。
  3. 請求項1記載の靴中敷において、前記ベース層に固定され、前記中敷全体に踵から趾まで少なくとも部分的に延びている強化層を更に有するものである靴中敷。
  4. 請求項1記載の靴中敷において、前記ベース層は、硬度10〜30Asker+/−3を有するポリウレタンポリエステルグリコール製である靴中敷。
  5. 請求項1記載の靴中敷において、前記前足パッドはクリアTPRジェル(熱可塑性ゴム)製である靴中敷。
  6. 請求項5記載の靴中敷において、前記TPRジェルは10〜20Asker+/−3の硬度を有するものである靴中敷。
  7. 請求項1記載の靴中敷において、前記前足パッドは約1.0mm〜1.50mmの幅間隔の溝パターンを有するものである靴中敷。
  8. 請求項1記載の靴中敷において、前記踵パッドはプリブローしたEVA(エチレン酢酸ビニル)材料製である靴中敷。
  9. 請求項8記載の靴中敷において、前記踵パッドは10〜35Asker+/−3の硬度を有するものである靴中敷。
  10. 請求項1記載の靴中敷において、前記踵パッドは約1.0mm〜1.50mmの幅間隔を持つ溝パターンを有するものである靴中敷。
  11. 請求項1記載の靴中敷において、前記踵パッド開口部は踵開口部溝によって囲まれているものである靴中敷。
  12. 請求項1記載の靴中敷において、前記ベース層は耐久性のナイロンファブリック製である靴中敷。
  13. 請求項1記載の靴中敷において、前記第一曲線状窪みは約0.50mm〜1.5mmの溝深さを有するものである靴中敷。
  14. 請求項1記載の靴中敷において、前記表面シートは65%ナイロン/35%ポリエステル製のものである靴中敷。
  15. 請求項1記載の靴中敷において、前記中敷の上側にある前記中足骨ドームは、前記中敷の底面にある上向きに湾曲した前記中足骨アーチドームに一致するものである靴中敷。
  16. 請求項1記載の靴中敷において、前記分離壁は前記ベース層の底面に位置しており、高さは約1mmである靴中敷。
  17. 請求項1記載の靴中敷において、前記前足パッドおよび踵パッドはゴム製または合成ゴム製である靴中敷。
  18. 請求項1記載の靴中敷において、前記前足パッドおよび踵パッドはネオプレン合成ゴム製である靴中敷。
  19. 靴内部に使用され、ユーザーの足に接触する上側と、挿入後、靴の内部に接触する底側と、使用中ユーザーの足の外部側に隣接する外側と、ユーザーの足の内部側すなわちアーチに隣接する内側とを有する輪郭形状の靴中敷であって、
    前記ユーザーの足を受け入れサポートする輪郭形状を有するベース層であって、踵端と、趾端と、上面と、底面と、外側と、内側とを有し、前記外側および内側は、略前記踵端から前記趾端まで延び、
    (a)前記中敷の底面の前足パッド領域であって、前記ベース層の中足から趾領域まで延び、前足パッドの挿入をサポートする前足パッド領域と、
    (b)前記中敷の底面の中足/踵安定クッション領域であって、前記中敷の中足から踵領域まで延び、安定クッションの挿入をサポートする中足/踵安定クッション領域と、
    を有するベース層と、
    前記安定クッション領域にあり前記ベース層の底面に位置する安定クッションであって、
    (a)内側アーチ中足領域にある、前記中敷の底面の隆起内側アーチサポートと、
    (b)外側アーチ中足領域にある、前記中敷の底面の隆起外側アーチサポートと、
    (c)前記中敷の底面にあって縦壁によって前記中敷の踵端を取り囲んでいるヒールカップと、
    (d)前記中敷の底面から隆起している中足骨アーチドームと、
    (e)前記サポートクッションの底面にある1つ以上の長径方向の隆起と、
    (f)前記ベース層の底面の前記踵領域にある踵パッド開口部と
    を有し、前記隆起アーチサポートは、内側アーチ領域において前記中敷の底面に第一セットの曲線状窪みを有し、並びに一般的に前記中敷の長径軸から第一傾斜角で趾から踵の長径方向に縦に延びている安定クッションと、
    前記前足領域にある、前記中敷の底面に位置している前足パッドと、
    前記安定クッションの踵パッド開口部に位置した踵パッドであって、前記安定クッションを通過して延び、前記ベース層の底面に固定される踵パッドと、
    前記中敷の踵端から趾端へ前記ベース層の上面全体に延びている表面シートと
    を有するものである
    靴中敷。
  20. 請求項19記載の靴中敷において、前記ベース層は、前記ベース層の底面にあり前記前足パッド窪み領域と前記中足/踵安定クッション窪み領域との間に位置している分離壁を有するものである靴中敷。
  21. 請求項19記載の靴中敷において、前記ベース層に固定され、前記中敷全体に踵から趾まで少なくとも部分的に延びている強化層を更に有するものである靴中敷。
  22. 請求項19記載の靴中敷において、前記ベース層の底面に位置している前記分離壁は高さが約1mmである靴中敷。
  23. 請求項19記載の靴中敷において、前記ベース層は、前記ベース層の上面にあり前記中敷の中足骨中足領域上で隆起している中足骨ドームを有するものである靴中敷。
  24. 請求項19記載の靴中敷において、前記ベース層は耐久性のナイロンファブリック製である靴中敷。
  25. 請求項19記載の靴中敷において、前記ベース層はジェル素材で形成されているものである靴中敷。
  26. 請求項19記載の靴中敷において、前記ベース層は、硬度30Asker+/−3を有するポリウレタンポリエステルグリコール製である靴中敷。
  27. 請求項19記載の靴中敷において、前記前足パッドはクリアTPRジェル(熱可塑性ゴム)製である靴中敷。
  28. 請求項27記載の靴中敷において、前記TPRジェルは10〜20Asker+/−3の硬度を有するものである靴中敷。
  29. 請求項19記載の靴中敷において、前記前足パッドは約1.0mm〜1.50mmの幅間隔の溝パターンを有するものである靴中敷。
  30. 請求項19記載の靴中敷において、前記踵パッドはプリブローしたEVA(エチレン酢酸ビニル)材料製である靴中敷。
  31. 請求項30記載の靴中敷において、前記踵パッドは10〜35Asker+/−3の硬度を有するものである靴中敷。
  32. 請求項19記載の靴中敷において、前記踵パッドは約1.0mm〜1.50mmの幅間隔の溝パターンを有するものである靴中敷。
  33. 請求項19記載の靴中敷において、前記踵パッド開口部は踵パッド開口部溝によって囲まれているものである靴中敷。
  34. 請求項19記載の靴中敷において、前記第一曲線状窪みは約0.50mm〜1.5mmの溝深さを有するものである靴中敷。
  35. 請求項19記載の靴中敷において、前記表面シートは、65%ナイロン/35%ポリエステル製のものである靴中敷。
  36. 請求項19記載の靴中敷において、前記中敷の上側にある前記中足骨ドームは、前記中敷の底面にある上向きに湾曲した前記中足骨アーチドームに一致するものである靴中敷。
  37. 請求項19記載の靴中敷において、前記前足パッドおよびサポートクッションはゴム製または合成ゴム製である靴中敷。
  38. 請求項19記載の靴中敷において、前記前足パッドおよびサポートクッションはポリマーであるネオプレン合成ゴム製である靴中敷。
  39. 靴内部に使用され、ユーザーの足に接触する上側と、挿入後、靴の内部に接触する底側と、使用中ユーザーの足の外部側に隣接する外側と、ユーザーの足の内部側すなわちアーチに隣接する内側とを有する輪郭形状の靴中敷を作製する方法であって、前記中敷は、
    前記ユーザーの足を受け入れサポートする輪郭形状を有するベース層を提供する工程であって、前記ベース層は、踵端と、趾端と、上面と、底面と、外側と、内側とを有し、前記外側および内側は、略前記踵端から前記趾端まで延びており、前記ベース層は、
    (a)前記中敷の底面の前足パッド窪み領域であって、前記ベース層の中足から趾領域まで延び、前足パッドの挿入をサポートする前足パッド窪み領域と、
    (b)前記中敷の底面の中足/踵安定クッション窪み領域であって、前記中敷の中足から踵領域まで延び、安定クッションの挿入をサポートする中足/踵安定クッション窪み領域と、
    (c)前記ベース層の上面に位置し、前記中敷の中足骨中足領域で隆起している中足骨ドームと、
    (d)前記ベース層の底面にあり、前記前足パッド窪み領域と前記中足/踵安定クッション窪み領域との間に位置している分離壁と
    を有する、ベース層を提供する工程と、
    前記ベース層の底面において前記安定クッション窪み領域に安定クッションを位置付けする工程であって、前記安定クッションは、
    (a)内側アーチ中足領域にある、前記中敷の底面の隆起内側アーチサポートと、
    (b)外側アーチ中足領域にある、前記中敷の底面の隆起外側アーチサポートと、
    (c)前記中敷の底面にあって縦壁によって前記中敷の踵端を取り囲んでいるヒールカップと、
    (d)前記中敷の底面から隆起している中足骨アーチドームと、
    (e)前記サポートクッションの底面にある1つ以上の長径方向の隆起と、
    (f)前記ベース層の底面の前記踵領域にある踵パッド開口部と
    を有し、前記隆起内側アーチサポートは、内側アーチ領域において前記中敷の底面に第一セットの曲線状窪みを有し、並びに一般的に前記中敷の長径軸から第一傾斜角で趾から踵への長径方向に縦に延びている、安定クッションを位置付けする工程と、
    前記前足窪み領域において前記中敷の底面に前足パッドを位置付けする工程と、
    前記安定クッションの踵パッド開口部に踵パッドを位置付け、前記安定クッションを通して前記踵パッドを前進させ、前記ベース層の底面にそれを固定する工程と、
    前記ベース層の上面全体に延びている表面シートを前記中敷の踵端から趾端まで配置する工程とを有するものである
    方法。
  40. 請求項39記載の靴中敷作製方法において、前記ベース層はジェル素材で形成されているものである方法。
  41. 請求項39記載の靴中敷作製方法において、強化層を前記ベース層に位置付け、前記中敷全体に踵から趾まで少なくとも部分的にそれを延伸させる工程を更に有するものである方法。
  42. 請求項39記載の靴中敷作製方法において、前記ベース層は、硬度10〜30Asker+/−3を有するポリウレタンポリエステルグリコール製である方法。
  43. 請求項39記載の靴中敷作製方法において、前記前足パッドはクリアTPRジェル(熱可塑性ゴム)製である方法。
  44. 請求項43記載の靴中敷作製方法において、前記TPRジェルは10〜20Asker+/−3の硬度を有するものである方法。
  45. 請求項39記載の靴中敷作製方法において、前記前足パッドは約1.0mm〜1.50mmの幅間隔の溝パターンを有するものである方法。
  46. 請求項39記載の靴中敷作製方法において、前記踵パッドはプリブローしたEVA(エチレン酢酸ビニル)材料製である方法。
  47. 請求項46記載の靴中敷作製方法において、前記踵パッドは10〜35Asker+/−3の硬度を有するものである方法。
  48. 請求項39記載の靴中敷作製方法において、前記踵パッドは約1.0mm〜1.50mmの幅間隔の溝パターンを有するものである方法。
  49. 請求項39記載の靴中敷作製方法において、前記踵パッド開口部は踵パッド開口部溝で囲まれているものである方法。
  50. 請求項39記載の靴中敷作製方法において、前記ベース層は耐久性のナイロンファブリック製である方法。
  51. 請求項39記載の靴中敷作製方法において、前記第一曲線状窪みは約0.50mm〜1.5mmの溝深さを有するものである方法。
  52. 請求項39記載の靴中敷作製方法において、前記表面シートは65%ナイロン/35%ポリエステル製のものである方法。
  53. 請求項39記載の靴中敷作製方法において、前記中敷の上側にある前記中足骨ドームは、前記中敷の底面にある上向きに湾曲した前記中足骨アーチドームに一致するものである方法。
  54. 請求項39記載の靴中敷作製方法において、前記分離壁は前記ベース層の底面に位置しており、高さは約1mmである方法。
  55. 請求項39記載の靴中敷作製方法において、前記前足パッドおよびサポートクッションはゴム製または合成ゴム製である方法。
  56. 請求項39記載の靴中敷作製方法において、前記前足パッドおよびサポートクッションはネオプレン合成ゴム製である方法。
  57. 請求項39記載の靴中敷作製方法において、前記位置付ける工程は、前記素材を適所に鋳型成形することにより形成するものである方法。
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