JP2018514307A - 洗濯機および制御方法 - Google Patents

Abstract

洗濯機は、洗濯水を凝集処理する凝集槽（１）を含む。前記凝集槽（１）中に少なくとも１つの洗浄房状ボール（９）を有し、凝集槽（１）中に撹拌機構が設けられる。前記撹拌機構は凝集槽（１）中の水をかき混ぜ、少なくとも凝集槽（１）を洗浄する過程で、洗浄房状ボール（９）を水流に伴って運動させ、凝集槽（１）中に付着した凝集物を取り除く。上記洗濯機の制御方法は、凝集槽（１）中に取水して撹拌機構を起動し、洗浄房状ボール（９）を撹拌水流に伴って移動させ、凝集槽（１）中に付着した凝集物を除去することを含む。上記装置および方法により、凝集槽（１）中に残った凝集物を取り除く目的を達成する。該装置の構造は簡単で、効果は顕著である。【選択図】図２

Description

本発明は洗濯機分野に関し、特に凝集槽を洗浄する洗濯機の制御方法に関し、さらに撹拌機構を備えた洗濯機用凝集槽に関する。

人々の生活水準が向上するのに伴い、洗濯機はすでに日常生活における主要な家電の一つとなっている。洗濯機の衣類洗浄過程は主に、洗濯、すすぎ、脱水の数段階を含み、洗濯段階で洗濯機は取水し、洗剤で衣類を洗濯する。すすぎ段階に進むと、汚れおよび残った洗剤を洗い流すため、より多くの水を取水するか、またはより多くの回数で衣類をすすぐ必要があり、これは必然的に大量の水資源を浪費する。たとえ節水のドラム式洗濯機であっても、衣類をすすぐため、少なくとも２回のすすぎが必要であり、この過程は少なくとも３０Ｌ以上の水道水を消費する。衣類の汚れが比較的少ないか、または投入する洗剤が比較的少なく、２回できれいにすすぐことができることもあるが、ユーザが３回のすすぎを選択することにより、必然的に水資源の浪費となる。例えば６Ｋｇの全自動洗濯機は、一般的に２回すすぐと基本的に１００リットル前後の水を使用する。どのようにして衣類を洗浄するのと同時に、節水、節電を行うかは、常に消費者の関心を集める焦点の１つである。

現在まで、家庭用洗濯機に組み合わせて使用する水浄化および循環利用装置は未だない。たとえいわゆる節水機能を備えた洗濯機であっても、一般的に洗濯機の側部に貯水タンクを取り付けている。水ポンプで注水および排水を行い、一般的に１回注水すると、すすぎを３回行うことができ、節水機能を示すものである。しかし洗濯後の水を保存することはできず、さらに洗濯機自体の構造を複雑、膨大にし、輸送、回収処理などに不利である。体積、構造および適応性などの制限により、洗濯機の既存の機能および節水タンク自体の機能を充分に発揮するのに影響を及ぼしている。

既存の衣類洗浄方式を基に、水資源をより節約するため、多くのメーカが研究開発に取り組み、水浄化および循環利用装置を生産し、節水機能を備えた洗濯機を生産している。

同時に、凝集技術が次第に確立されるのに伴い、工業分野において次第に応用され、普及している。凝集原理を採用して製造した節水洗濯機も、各洗濯機生産メーカの研究開発の焦点となっている。しかし、既存の凝集槽で洗濯水またはすすぎ水を凝集処理するとき、水中の汚れが凝集剤と反応して凝集物が生成される。凝集剤に高分子ポリマーが添加されるため、凝集物の粘着性は高く、凝集槽の内壁に容易に付着する。凝集反応の後、一部の凝集物が凝集槽中に残り、大量の細菌が繁殖することがあり、洗濯衣類に対する二次汚染が引き起こされる。

上記問題に対して、一般的には、水流を利用して槽壁を洗い流す。さらに凝集槽中の撹拌機構を利用し、撹拌水流を生じさせて槽壁を洗い流し、凝集槽を洗浄する目的を達成する。しかし、凝集物は水流により容易にばらばらになるため、撹拌水流の強度を過度に大きくすることができず、水流の洗い流す強度では凝集物を取り除くことができない。

さらに、凝集槽を取水水流で洗い流す場合、取水水流が槽壁全体をカバーする必要があり、これにより取水構造は複雑になる。洗い流す過程で、凝集槽の取水ノズル部分に糸屑が詰まる可能性があり、容易に取水がスムーズでなくなり、さらには凝集反応の正常な進行に影響を及ぼす。

このことを考慮して、特に本発明を示す。

本発明が解決しようとする技術的問題は、既存技術の不足を克服することであり、洗濯機を提供して、凝集槽壁に付着した凝集物に対する洗浄効率を高める。もう１つの目的は、洗浄房状ボールを備えた凝集槽を提供することであり、洗浄房状ボールが撹拌水流に伴って、凝集槽壁に付着した凝集物を取り除く目的を達成する。別の目的は、内外槽間の間隙に洗浄房状ボールを有する洗濯機を提供することであり、洗濯機の内外槽間を洗浄する目的を実現する。さらに別の目的は、上記洗濯機に適用される洗浄房状ボールを提供することであり、凝集槽および／または内外槽の間隙を自動洗浄する目的を実現する。

上記発明の目的を実現するため、本発明が採用する技術案の基本的構想は次の通りである。
洗濯機は、洗濯水を凝集処理する凝集槽を含む。前記凝集槽中に少なくとも１つの洗浄房状ボールを有し、凝集槽中に撹拌機構が設けられる。前記撹拌機構は凝集槽中の水をかき混ぜ、少なくとも凝集槽を洗浄する過程で、洗浄房状ボールを水流に伴って運動させ、凝集槽中に付着した凝集物を取り除く。

さらに、洗浄房状ボールは細長状を呈する複数の洗浄糸を有する。各洗浄糸の一端は固定されて洗浄房状ボールの中心を構成し、もう一端は散らばって延伸し、洗浄房状ボールの外側の輪郭面を構成する。好ましくは、各洗浄糸は一体成型により洗浄房状ボールを構成することができる。各洗浄糸の一端を相互に接着して固定し、洗浄房状ボールを構成することもできる。各洗浄糸の中間部を結束バンドまたは紐で固定し、洗浄房状ボールを構成することもできる。さらに好ましくは、前記洗浄房状ボールの外側の輪郭面は球状、四角形状、楕円球状、円柱体状、正四面体、またはその他の不規則な団子状を呈することができる。

さらに、凝集槽に凝集槽中の水を流出させる少なくとも１つの排出口が設けられる。排出口部分に遮断構造を有し、および／または排出口の孔径は洗浄房状ボールの粒径より小さく、これにより洗浄房状ボールが水に伴って凝集槽から流出するのを防止する。好ましくは、前記排出口は凝集槽底部に設けられるドレン口と、洗濯機の外槽に清浄水を還流させる戻り口とを含む。

さらに、洗濯機は外槽と、外槽中に嵌着される内槽とをさらに含む。前記内槽と外槽との間の間隙に、少なくとも１つの洗浄房状ボールを有する。

さらに、前記外槽下部に、凝集槽中に凝集水を送る出水口が設けられる。前記出水口部分に遮断構造を有し、および／または出水口の孔径は洗浄房状ボールの粒径より小さく、これにより洗浄房状ボールが水に伴って外槽から流出するのを防止する。

さらに、凝集槽および／または外槽中に、大きさが異なる複数の洗浄房状ボールをそれぞれ有し、各洗浄房状ボールの密度はいずれも水より小さい。好ましくは、洗浄房状ボールの密度は、水の密度の０．８から０．９９９９倍である。前記洗浄糸はゴムストリップからなる。

さらに、洗浄房状ボールに設けられる隣接する各洗浄糸の間は、一定の間隔を開けて設けられる。洗浄糸は変形することができ、変形を回復することができる可撓性の材質からなる。

さらに、洗浄房状ボールに設けられる各洗浄糸の長さはいずれも等しく、これにより洗浄房状ボールの外側の輪郭は球状を呈する。

さらに、洗浄房状ボールに少なくとも２種の長さが異なる洗浄糸が設けられ、長さが異なる洗浄糸は交互に配置される。好ましくは、１種の洗浄房状ボールの粒径Ｄは内外槽間の間隙より小さく、もう１種の洗浄房状ボールの粒径Ｄは内外槽間の間隙より大きい。

さらに、凝集槽に洗浄房状ボールを収容する収容空洞が設けられる。収容空洞の底部に洗浄房状ボールの流出を防止するフィルタが設けられ、フィルタの孔径は洗浄房状ボールの粒径より小さい。

本発明の別の目的は、洗濯機の制御方法を提供することであり、洗浄房状ボールを利用して凝集槽および／または内外槽間の間隙を洗浄する目的を達成する。

上記目的を実現するため、本発明が採用する技術案は以下の通りである。
上記のいずれか１つに記載の洗濯機の制御方法であって、凝集槽中に取水して撹拌機構を起動し、洗浄房状ボールを撹拌水流に伴って移動させ、凝集槽中に付着した凝集物を除去することを特徴とする制御方法。

さらに、洗濯機の内槽が回転を開始して、外槽中の洗濯水をかき混ぜ、洗浄房状ボールを洗濯水流に伴って内外槽間で移動させ、内外槽間に付着した汚れを除去する。

さらに、凝集槽内に取水する水源は洗濯機外槽中のすすぎ水でよく、外部から新たに流入させる清浄水でもよい。

本発明は既存技術と比較して、以下の利点が存在する。
１、撹拌水流に伴って移動する洗浄房状ボールは、凝集槽の内壁に付着し、除去するのが難しい凝集物を摩擦して取り除くことができ、凝集槽を洗浄する目的を実現する。
２、洗濯水流に伴って移動する洗浄房状ボールは、内槽外壁および外槽内壁に付着した汚れを摩擦して取り除くことができ、洗濯機の内外槽を自動洗浄する目的を達成する。
３、洗浄房状ボールは、交互に配置され、変形することができ、変形を回復することができる可撓性の材質からなる複数の洗浄糸からなり、洗浄房状ボールがカバーする面積を高め、これにより洗浄効果は顕著に高くなる。同時に、洗浄房状ボールおよび槽壁が摩擦して生じる騒音を低下させる。
４、凝集槽および／または外槽の排出口部分にそれぞれ遮断構造が設置され、洗浄房状ボールが流出するのを防止する。

さらに、本発明の構造は簡単で、効果は顕著であり、幅広い使用に適している。

以下、図を組み合わせて、本発明の発明を実施するための形態について、さらに詳細に記載する。

図１は、本発明の実施例の構造概要図である。 図２は、本発明のもう１つの実施例の構造概要図である。 図３は、本発明の実施例における循環水処理装置の構造概要図である。 図４は、本発明の実施例における洗浄房状ボールの構造概要図である。

以下、実施例を組み合わせて、本発明についてさらに詳細に説明する。

図１および図２に示すように、本発明の実施例の前記洗濯機は、その内部に既存の洗濯機構造が設けられ、さらに循環水処理装置が設けられる。洗濯機構造は外槽、外槽１０内に設けられる内槽１１、ドア体、制御パネル、取水システム、および洗濯モータを含み、取水システムは取水構造および洗剤投入装置を含む。前記外槽１０は洗濯水を収容する収容構造であり、外槽１０内に設けられる内槽１１は衣類洗浄構造である。好ましくは、図２に示すように、洗濯機構造は内槽１１中に設けられるパルセータ１２を含んでもよい。外槽１０は取水構造と通じ、洗濯機に洗濯水が取水される。

本発明の実施例の前記循環水処理装置は、少なくとも凝集処理ユニットを含む。凝集処理ユニットは、外槽１０と通じる凝集槽１と、凝集槽１内に凝集剤を投入する凝集剤投入装置とを含み、外槽１０から凝集槽１内に排水して凝集処理する。

図１から図３に示すように、前記凝集槽１に取水口、戻り口およびドレン口が設けられる。外槽の出水口は、第１水ポンプ２を有する管路を介して凝集槽１の取水口と通じ、凝集槽１の戻り口は、第２水ポンプ３を有する管路を介して外槽１０の取水口と通じ、これにより洗濯水が外槽１０と凝集槽１との間を制御可能に循環する回路が形成される。前記凝集槽１のドレン口は、排水弁４を有する管路を介して洗濯機外部と通じ、洗濯完了後の汚れた水および凝集物を外部に排出する。図２に示すように、ドレン口を外槽１０の底部に設けることにより、外部への排水は、外槽１０からドレン口、排水弁４を経て、洗濯機から流出させることもできる。

好ましくは、循環水処理装置はろ過ユニット１７を含むこともできる。ろ過ユニット１７は、凝集処理ユニットが処理した後の凝集処理水をろ過処理して、凝集物および清浄水を分離する。凝集物および清浄水の分離を実現するのに、ろ過装置を採用しなくてもよい。例えば、凝集槽中に水位センサを設置することにより、凝集槽中の液面を終始一定の高さに保持する。これにより凝集槽の水面部分に浮いた凝集物は終始凝集槽中に残り、凝集水中の凝集物を除去する目的も達成した。

しかし、上記のどの分離方式を採用しても、凝集槽壁に粘着性が比較的高い凝集物が残ることがある。凝集物が長期的に凝集槽の側壁に付着した場合、凝集槽中に大量の細菌が発生することがある。

したがって、上記問題を解決するため、本発明は以下を特に示した。凝集槽１に少なくとも１つの洗浄房状ボール９を設けることにより、洗浄房状ボール９は凝集槽中の水流に伴って移動し、凝集槽壁を摩擦して洗浄し、凝集槽の内壁に付着した凝集物を徹底的に除去する目的を達成する。

実施例１
図１から図４に示すように、本実施例において、前記凝集槽１中に、凝集槽中に付着した凝集物を取り除くため、複数の洗浄房状ボール９を有する。

図４に示すように、本実施例において、洗浄房状ボール９は細長状を呈する複数の洗浄糸１５を有する。各洗浄糸１５の一端は固定されて洗浄房状ボール９の中心を構成し、もう一端は散らばって延伸し、洗浄房状ボール９の外側の輪郭面を構成する。本実施例において、各洗浄糸１５は一体成型により洗浄房状ボール９を構成することができ、各洗浄糸１５の一端を相互に接着して固定し、洗浄房状ボール９を構成することもできる。

本実施例において、前記洗浄房状ボール９の外側の輪郭面は、球状、四角形状、楕円球状、円柱体状、正四面体、またはその他の不規則な団子状を呈することができる。

本実施例において、洗浄房状ボール９に設けられる隣接する各洗浄糸１５の間は、一定の間隔を開けて設けられる。洗浄糸１５は変形することができ、変形を回復することができる可撓性の材質からなる。好ましくは、洗浄糸１５はゴムストリップからなる。洗浄糸を変形することができ、変形を回復することができる可撓性の材質にすることにより、洗浄房状ボールおよび槽壁の接触面積を増大させる。同時に、洗浄房状ボールおよび槽壁の摩擦により生じる騒音を低下させる。

図４に示すように、本実施例において、洗浄房状ボール９に設けられる各洗浄糸１５Ａ、１５Ｂ、１５Ｃの長さはいずれも等しく、これにより洗浄房状ボール９の外側の輪郭は球状を呈する。洗浄房状ボール９の粒径Ｄは、球状の外側の輪郭の直径である。

本実施例において、洗浄房状ボール９に少なくとも２種の長さが異なる洗浄糸１５を設けることもできる。長さが異なる洗浄糸１５は交互に配置され、空間が比較的狭い隙間部分の洗浄に便利である。好ましくは、洗浄房状ボール９に３種の規格の洗浄糸１５Ａ、１５Ｂ、１５Ｃを設け、洗浄糸１５Ａ、１５Ｂ、１５Ｃは順番に交互に配置する。さらに好ましくは、洗浄糸１５Ａ、１５Ｂ、１５Ｃの長さは順番に逓減し、これにより洗浄房状ボール９の不規則な外側の輪郭面を構成し、摩擦して洗浄する能力を高める目的を達成する。

本実施例において、凝集槽１中に大きさが異なる複数の洗浄房状ボールを有し、各洗浄房状ボール９の密度はいずれも水より小さい。好ましくは、洗浄房状ボール９の密度は水の０．８から０．９９９９倍である。これにより、洗浄房状ボール９は水流に伴って凝集槽１中の各位置に移動することができ、凝集槽内の各部分を洗浄する効果を実現する。同時に、洗浄房状ボール９が軽すぎて、終始凝集槽１の液面部分にある；または洗浄房状ボールが重すぎて、終始凝集槽１底部にあるのを防止する。

実施例２
本実施例では、凝集槽を洗浄する洗濯機の制御方法を説明している。凝集槽中に取水して撹拌機構を起動し、洗浄房状ボールを撹拌水流に伴って移動させ、凝集槽中に付着した凝集物を除去することを含む。

上記方法を実現するため、本実施例において、凝集槽１中に内部の水を撹拌する撹拌装置が設けられる。前記撹拌装置は既存技術のいずれか１つの構造で、凝集槽中の水をかき混ぜることができる撹拌装置でよい。例えば、図３に示すように、凝集槽用の撹拌機構において、撹拌機構は凝集槽１中に水平に設置される回転軸を含み、回転軸に回転軸を中心にして垂直に回転するベルトプーリ８が取り付けられ、ベルトプーリ８から径方向に沿って複数の撹拌棒が延伸する。撹拌棒に撹拌ブレード５がそれぞれ設けられる。凝集槽１の頂部にさらに駆動モータ６が設けられ、駆動モータはベルトによりベルトプーリ８を回転させる。これにより、凝集槽中の水をかき混ぜ、撹拌水流が凝集物をばらばらにし、水と混合させる。

本実施例において、凝集槽中に取水する水は洗濯機の洗濯水またはすすぎ水でよく、外部から取水する清浄水でもよい。好ましくは、洗濯機の洗濯およびすすぎの完了後、洗濯水およびすすぎ水をいずれも凝集槽中に流入させ、洗浄房状ボールを利用して凝集槽壁を洗浄する。

洗濯機の洗濯、すすぎの終了後、洗濯水およびすすぎ水を凝集槽中に流入させ、凝集処理を行い、処理過程で洗浄房状ボールを利用し、凝集槽壁を摩擦して洗浄することにより、凝集槽壁を洗浄する目的を達成する。さらに、洗濯機のすすぎの完了後、排出するすすぎ水を利用して凝集槽を洗い流し、洗い流す過程で洗浄房状ボールをかき混ぜ、凝集槽の内壁を洗浄する。残った凝集物をすすぎ水と共に外部に排出し、凝集槽内の凝集物を効果的に取り除く目的を達成する。

実施例３
本実施例において、凝集槽１に少なくとも１つの排出口が設けられ、凝集槽１中の水を排出口から流出させる。排出口部分に遮断構造を有し、および／または排出口の孔径は洗浄房状ボール９の粒径Ｄより小さく、これにより洗浄房状ボール９が排水に伴って凝集槽１から流出するのを防止する。

図３に示すように、本実施例において、前記排出口は凝集槽１の最底部に設けられ、洗濯機外部に通じるドレン口と、凝集槽１の底部の近くに設けられ、洗濯機外槽１０に清浄水を還流させる戻り口とを含む。

本実施例において、遮断構造は排出口の径方向に沿って延伸する複数の凸リブでよい。各凸リブを交差して配置し、格子構造１９を構成し、凸リブ間の間隙は洗浄房状ボール９の粒径Ｄより小さい。または、遮断構造は排出口を覆うフィルタ１８でもよく、フィルタ１８の孔の孔径は洗浄房状ボール９の粒径Ｄより小さい。

好ましくは、排出口部分の凸リブ間の間隙は、共に「＋」または「米」状の隙間を構成する。またはフィルタの孔は「＋」または「米」状の貫通孔であり、糸屑が排出口部分で挟持され、さらには排出口が詰まるのを防止する。

実施例４
図１および図２に示すように、本実施例において、洗濯機は外槽１０と、外槽１０中に嵌着される内槽１１とをさらに含む。前記内槽１１と外槽１０との間の間隙に、少なくとも１つの洗浄房状ボール９を有する。

本実施例において、前記外槽１０下部に、凝集槽１中に洗濯水を送る出水口１６が設けられる。前記出水口１６部分に遮断構造を有し、および／または出水口１６の孔径は洗浄房状ボール９の粒径より小さく、これにより洗浄房状ボール９が水に伴って外槽１０から流出するのを防止する。好ましくは、図２に示すように、外槽１０の出水口部分に設置される遮断構造は、出水口を覆うフィルタ１８である。

本実施例において、前記外槽の底部に、洗濯機外部に排水する排水口を設けることもできる。排水口は排水ポンプを有する管路を介して洗濯機外部と通じ、洗濯完了後の水を外部に排出する。前記排水口部分にも、洗浄房状ボール９の流出を防止するフィルタ１８が設けられる。

本実施例において、洗濯機が洗濯またはすすぎプログラムを実行するとき、内槽は回転を開始して、外槽中の洗濯水をかき混ぜ、洗浄房状ボールを洗濯水流に伴って内外槽間で移動させ、内外槽間に付着した汚れを除去する。これにより、洗濯水流に伴って移動する洗浄房状ボールは、内槽外壁および外槽内壁に付着した汚れを摩擦して取り除くことができ、洗濯機の内外槽を自動洗浄する目的を達成する。

図２に示すように、本実施例において、内槽１１および外槽１０の間の間隙に、規格寸法が異なる数種の洗浄房状ボール９を有する。好ましくは、少なくとも２種の規格寸法の洗浄房状ボール９を有し、このうちの１つの洗浄房状ボール９の粒径Ｄは内外槽の間隙の幅より大きく、もう１つの洗浄房状ボール９の粒径Ｄは内外槽の間隙の幅より小さい。これにより、内外槽間の間隙のどの位置も洗浄房状ボールにより摩擦して洗浄することができ、内外槽の間隙に対して洗浄の死角が無いという目的を実現する。

実施例５
図１および図３に示すように、本実施例において、前記凝集槽１に取水口、戻り口およびドレン口が設けられる。外槽の出水口は、第１水ポンプ２を有する管路を介して凝集槽１の取水口と通じ、凝集槽１の戻り口は、第２水ポンプ３を有する管路を介して外槽の取水口と通じ、これにより洗濯水が外槽と凝集槽１との間を制御可能に循環する回路が形成される。前記凝集槽１のドレン口１３は、排水弁４を有する管路を介して洗濯機外部と通じる。

本実施例において、凝集槽の取水口はノズル７からなる。前記ノズル７は凝集槽１の最上部に設けられ、前記ノズル７に複数の噴水孔が設けられ、各噴水孔はノズル７の軸の周りを取り囲んで設置される。これにより、取水水流をノズルの作用により、凝集槽の側壁の各部分に均等に噴射して、凝集槽の側壁に付着した凝集物を洗い流すことができる。さらに、ノズルから噴射される噴射水は洗浄房状ボール９を洗浄することもでき、洗浄房状ボールの表面に凝集物が残るのを防止する。

上記実施例の実施案は、本発明の好ましい実施例を記載したに過ぎず、本発明の構想および範囲を限定しない。本発明の設計の発想を逸脱しない前提で、当業者が本発明の技術案に対して行う各種の変更および改良は、いずれも本発明の保護範囲に属する。

１ 凝集槽
２ 第１水ポンプ
３ 第２水ポンプ
４ 排水弁
５ 撹拌ブレード
６ 駆動モータ
７ ノズル
８ ベルトプーリ
９ 洗浄房状ボール
１０ 外槽
１１ 内槽
１２ パルセータ
１５ 洗浄糸
１７ ろ過ユニット
１８ フィルタ
１９ 格子構造

Claims (10)

1. 洗濯水を凝集処理する凝集槽を含む洗濯機であって、前記凝集槽中に少なくとも１つの洗浄房状ボールを有し、凝集槽中に撹拌機構が設けられ、前記撹拌機構が凝集槽中の水をかき混ぜ、少なくとも凝集槽を洗浄する過程で、洗浄房状ボールを水流に伴って運動させ、凝集槽中に付着した凝集物を取り除くことを特徴とする洗濯機。
2. 洗浄房状ボールが細長状を呈する複数の洗浄糸を有し；各洗浄糸の一端が固定されて洗浄房状ボールの中心を構成し、もう一端は散らばって延伸し、洗浄房状ボールの外側の輪郭面を構成することを特徴とする、請求項１に記載の洗濯機。
3. 凝集槽に凝集槽中の水を流出させる少なくとも１つの排出口が設けられ；排出口部分に遮断構造を有し、および／または排出口の孔径が洗浄房状ボールの粒径より小さく、これにより洗浄房状ボールが水に伴って凝集槽から流出するのを防止することを特徴とする、請求項１または２に記載の洗濯機。
4. 洗濯機は外槽と、外槽中に嵌着される内槽とをさらに含み、前記内槽と外槽との間の間隙に、少なくとも１つの洗浄房状ボールを有することを特徴とする、請求項３に記載の洗濯機。
5. 前記外槽下部に、凝集槽中に凝集水を送る出水口が設けられ、前記出水口部分に遮断構造を有し、および／または出水口の孔径が洗浄房状ボールの粒径より小さく、これにより洗浄房状ボールが水に伴って外槽から流出するのを防止することを特徴とする、請求項４に記載の洗濯機。
6. 凝集槽および／または外槽中に、少なくとも２種の大きさが異なる洗浄房状ボールをそれぞれ有し、各洗浄房状ボールの密度はいずれも水より小さいことを特徴とする、請求項１または３に記載の洗濯機。
7. 洗浄房状ボールに設けられる隣接する各洗浄糸の間は、一定の間隔を開けて設けられ、洗浄糸は変形することができ、変形を回復することができる可撓性の材質からなることを特徴とする、請求項６に記載の洗濯機。
8. 洗浄房状ボールに設けられる各洗浄糸の長さはいずれも等しい；
   または洗浄房状ボールに少なくとも２種の長さが異なる洗浄糸が設けられ、長さが異なる洗浄糸は交互に配置される；ことを特徴とする、請求項６に記載の洗濯機。
9. 請求項１から８のいずれか１項に記載の洗濯機の制御方法であって、凝集槽中に取水して撹拌機構を起動し、洗浄房状ボールを撹拌水流に伴って移動させ、凝集槽中に付着した凝集物を除去することを特徴とする方法。
10. 洗濯機の内槽が回転を開始して、外槽中の洗濯水をかき混ぜ、洗浄房状ボールを洗濯水流に伴って内外槽間で移動させ、内外槽間に付着した汚れを除去することを特徴とする、請求項９に記載の方法。