JP2018512510A - 金属表面の腐食防止方法 - Google Patents

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Abstract

金属表面Mの腐食防止方法であって、前記金属表面Mは本質的に炭素鋼製であり、前記金属表面Mを、水性媒体中で、ポリエチレンイミンPで処理することを含む、前記方法。

Description

本発明は、金属表面Mの腐食防止方法であって、前記金属表面Mは本質的に炭素鋼製であり、前記金属表面Mを、水性媒体中で、ポリエチレンイミンPで処理することを含む、前記方法に関する。
金属の腐食は、水と接触する全ての表面についてほぼどこにでもある現象である。腐食防止が特に重要であるとされる表面は、水と常に接触する冷却回路または加熱回路のような回路である。
金属表面の腐食挙動を改善するための多数の手段が当該技術分野において報告されている。ステンレス鋼の腐食防止のための多くの手段が記載されている一方で、炭素鋼のための有効な腐食防止方法についてのニーズがまだある。
多数の腐食防止剤が、処理される媒体、腐食しやすい表面の種類、遭遇する腐食の種類、および媒体が曝露される条件に応じて、様々な系に適用するために開発され且つ使用されている。ある環境下での腐食防止剤の効率および有用性は多くの場合、他の環境下については同じことを意味しない。多くの用途、例えば工業用水の処理系においては、1つより多くの腐食防止剤が他の添加剤、例えばスケール防止剤、殺生剤およびポリマー分散剤と一緒に組み合わされて供給される。
Schweinsberg et al., Corrosion Science, 37, 1995, 975−985は、ポリビニルピロリドンおよびポリエチレンイミンを、リン酸中での鋼の腐食防止剤として記載している。
US2010/0143632号は、ポリエチレンイミンを、ポリ(メタ)アクリル酸またはそれらの塩と組み合わせて含む、鋼の腐食制御のための被覆組成物を開示している。
EP2194095号A1は、金属表面の被覆において使用される、ポリ(メタ)アクリレートのポリエチレンイミン混合物を開示している。
本発明の課題は、実質的に中性のpHで有効である、炭素鋼製の金属表面上の腐食を防止する方法を提供することである。
この課題は、金属表面Mの腐食防止方法であって、前記金属表面Mは本質的に炭素鋼製であり、前記水を、水性媒体中で、ポリエチレンイミンPで処理することを含む、前記方法によって解決される。
本願の文脈において、用語「腐食防止」とは、金属表面、特に鋼表面上での金属化合物の形成を低減または防止することを意味するものとする。鋼の腐食の例は、水の存在下での鉄と酸素との反応による、酸化鉄または水酸化鉄の形成(「さび」とも称される)を含む。
本発明による方法は、炭素鋼を含む金属表面Mを保護するために適している。本願の文脈における炭素鋼とは、ステンレス鋼ではない鋼を意味するものとする。ステンレス鋼とは、水によって容易に腐食、さびまたは変色しない鋼を意味すると理解されるべきである。ステンレス鋼は、少なくとも10.5質量%のクロム含有率を有する。
好ましくは、金属表面Mは、主たる割込み合金成分が0.12〜2.0質量%の範囲の炭素である炭素鋼を含む。さらにより好ましくは、金属表面Mは、主たる割込み合金成分が0.12〜2.0質量%の範囲の炭素であり、且つ、1.65%を上回るマンガン、0.6%を上回るケイ素、および0.6%を上回る銅を含まない炭素鋼を含む。本願における全てのパーセンテージは、特段記載されない限り、質量パーセントである。
1つの実施態様において、金属表面Mは軟鋼を含み、前記は低炭素鋼または普通鋼とも称される。低炭素鋼は、約0.05〜0.30%の炭素を含有する。より高い炭素鋼は、通常、0.30〜2%の範囲の炭素含有率を有する。中炭素鋼は、0.31〜0.59%の炭素含有率を有する。高炭素鋼は、0.6〜0.99%の炭素含有率を有する。超高炭素鋼は、1.0〜2.0%の炭素含有率を有する。
金属表面Mは、原則的に、水と接触する任意の装置の一部であってよい。
1つの好ましい実施態様において、金属表面Mは、水が循環する装置の一部である。
1つの好ましい実施態様において、金属表面Mは冷却回路、加熱回路、または他の種類のエネルギー交換回路の一部である。
特に好ましい実施態様において、金属表面Mは冷却回路の一部である。冷却回路の例は、閉じた冷却系、開いた冷却回路、および開いた再循環冷却系を含み、これは冷却塔および蒸発凝縮器を含む。
開いた冷却回路は、例えば開いた冷却回路塔中に存在し、且つ蒸発冷却の原理において稼働する。それらは場合により、「貫流冷却器」とも称され、なぜなら、冷却水が系を通過し、熱を除去して、次いで自然環境に放出するからである。
開いた再循環冷却回路においては、冷却水が熱源と冷却塔との間を連続的に再循環する。閉じた冷却回路は、管束を通じて冷却液(多くの場合、水性媒体、一般に「冷却水」)を通し、前記管束上に清浄な水が噴霧され且つファンにより誘導される通気が適用される。
特に好ましくは、金属表面Mは、開いた冷却回路または開いた再循環冷却系の一部である。
本発明による方法は、前記金属表面Mを、水性媒体中で少なくとも1つのポリエチレンイミンPで処理することを含む。
ポリエチレンイミンP(「PEI」)は、アミン基と2つの炭素脂肪族CH2CH2スペーサーで構成される繰り返し単位を有するポリマーである。直鎖のポリエチレンイミンは、全ての二級アミン(末端の位置を除く)を包含するのに対し、分枝のポリエチレンイミンPは一級、二級および三級のアミノ基を包含する。ポリエチレンイミンPは、完全に分枝したデンドリマー形態であってもよい。
ポリエチレンイミンの組成物は、1つの実施態様において以下の分子式によって表すことができる:
−(CH2−CH2−NH)n
ここで、10<n<105
適したポリエチレンイミンPは直鎖、分枝鎖またはデンドリマーであってよい。好ましくは、ポリエチレンイミンPは分枝鎖である。
適したポリエチレンイミンは、例えばBASFから、商品名Lupasol(登録商標)として入手可能である。
分枝鎖のポリエチレンイミンPを、アジリジンの開環重合によって調製できる。
1つの実施態様において、ポリエチレンイミンPを、US2014/163199号の[0014]〜[0031]内に開示されるように調製する。1つの実施態様において、ポリエチレンイミンPを、US8697834号の第2欄、53行目〜第9欄、26行目に開示されるように調製する。
ポリエチレンイミンPは通常、500〜2,000,000g/molの分子量Mwを有する(pH4.5で、GPCによって測定されたMw; 溶剤THF、ポリスチレン標準に対する比較によって測定されたMw)。1つの実施態様において、ポリエチレンイミンPは、500〜1500の平均分子量Mwを有する。1つの実施態様において、ポリエチレンイミンPは、1501〜50,000の平均分子量Mwを有する。1つの実施態様において、ポリエチレンイミンPは、50,001〜2,000,000の平均分子量Mwを有する。
好ましくは、ポリエチレンイミンPは、600〜1000、より好ましくは700〜900の分子量Mwを有する。
ポリエチレンイミンPは通常、3000を上回る粘度を有する(DIN 53715、K. Fischerによる含水率1%; ISO 3251による濃度99%; 本願における粘度は、Brookfield、ISO 2555によるものであり、[mPa s]で示される)。
1つの実施態様において、ポリエチレンイミンPは、3000〜10,000、好ましくは4000〜9000の粘度を有する(DIN 53715、K. Fischerによる含水率1%; ISO 3251による濃度99%)。1つの実施態様において、ポリエチレンイミンPは、10,001〜100,000の粘度を有する(DIN 53715、K. Fischerによる含水率1%; ISO 3251による濃度99%)。1つの実施態様において、ポリエチレンイミンPは、100,000を上回る、または200,000を上回る粘度を有する(DIN 53715、K. Fischerによる含水率1%; ISO 3251による濃度99%)。
好ましくは、ポリエチレンイミンPは、3000〜7,000、より好ましくは4000〜6000の粘度を有する(DIN 53715、K. Fischerによる含水率1%; ISO 3251による濃度99%)。
1つの実施態様において、ポリエチレンイミンPは、100〜500、好ましくは200〜450の粘度を有する(DIN 53715、K. Fischerによる含水率50%; ISO 3251による濃度50%)。1つの実施態様において、ポリエチレンイミンPは、501〜15,000の粘度を有する(DIN 53715、K. Fischerによる含水率50%; ISO 3251による濃度50%)。1つの実施態様において、ポリエチレンイミンPは、15,001を上回る粘度を有する(DIN 53715、K. Fischerによる含水率50%; ISO 3251による濃度50%)。1つの実施態様において、ポリエチレンイミンPは、15,001(DIN 53715、K. Fischerによる含水率50%;ISO 3251による濃度50%)〜800(DIN 53715、K. Fischerによる含水率76%; ISO 3251による濃度24%)の粘度を有する。
好ましくは、ポリエチレンイミンPは、200〜450の粘度を有する(DIN 53715、K. Fischerによる含水率50%; ISO 3251による濃度50%)。
本発明による方法によれば、金属表面Mは、水性媒体中で、ポリエチレンイミンPで処理される。開いた冷却回路、開いた再循環冷却回路または閉じた冷却回路の場合、前記水性媒体は、例えば前記冷却回路の冷却液であってよい。
本願の文脈における「水性媒体」とは、少なくとも60質量%、好ましくは少なくとも70質量%、より好ましくは少なくとも90質量%、およびさらにより好ましくは少なくとも99質量%の水を含む液体を意味するものとする。
本発明によれば、金属表面MのポリエチレンイミンPでの処理を水性媒体中で行い、その際、前記金属表面Mは、ポリエチレンイミンPを含む前記水性媒体と常に接触している。本発明による方法は、ポリエチレンイミンを含むコーティングの施与を含まない。この文脈における「コーティング」とは、平均厚さが少なくとも200nmであり、ポリエチレンイミンPとは異なるポリマー結合剤および随意に他の添加剤を含む、ポリマーコーティングを意味する。かかるコーティングの例は、例えばペイントまたはラッカーである。冷却回路、例えば開いた冷却回路または閉じた冷却回路において、ポリエチレンイミンPは通常、冷却液中に含まれる。
この文脈における「常に接触する」との表現は、前記金属表面Mが、ポリエチレンイミンPを含む水性媒体と一回または特定且つ短い時間の間、例えば水性媒体からコーティングを施与するための時間の間だけ接触するのではないことを意味する。むしろ、前記金属表面Mは、前記水性媒体と、長期にわたって、例えば1日、1週間、1ヶ月または1年より長く連続的に接触する。例えば、金属表面Mが冷却系の一部である場合、ポリエチレンイミンPを含む前記冷却媒体は、冷却水であってよく、且つ、前記金属表面Mは、前記冷却系が稼働しているときはいつでも前記水性媒体と常に接触している。
開いた冷却回路において、適した冷却液は通常、少なくとも95質量%、好ましくは少なくとも99質量%の水を含む水性媒体である。
閉じた冷却回路において、適した冷却液は通常、少なくとも60質量%、好ましくは少なくとも70質量%の水を含む水性媒体である。1つの実施態様において、閉じた冷却回路において適した冷却液は、少なくとも90質量%、または少なくとも99質量%の水を含む。閉じた冷却回路における冷却液は、0.1〜40質量%、好ましくは5〜30質量%の凍結防止剤、例えばエチレングリコールを含んでよい。
通常、前記水性媒体中でのポリエチレンイミンPの濃度は、1質量ppm〜1000質量ppmである。
開いた冷却回路、および開いた再循環冷却回路において、ポリエチレンイミンPの濃度は、好ましくは2〜100質量ppm、さらにより好ましくは3〜50質量ppm、および特に5〜20質量ppmである。
閉じた系においては、ポリエチレンイミンPの濃度は、1つの実施態様において1〜100質量ppm、好ましくは3〜50質量ppm、およびさらにより好ましくは5〜20質量ppmである。
他の実施態様において、閉じた系におけるポリエチレンイミンPの濃度は、101〜1000質量ppm、好ましくは200〜500質量ppmである。
開いた冷却回路または開いた再循環冷却回路において、冷却は、水の蒸発によって達成され、且つ、蒸発された水は新鮮な水(補給水)によって絶えず置き換えられる。前記の補給水は、例えば、河川水、湖沼水、水道水、汽水または脱イオン水もしくは蒸留水であってよい。1つの実施態様において、かかる補給水は、冷却回路への導入に先立って前処理に供される。
好ましくは、かかる補給水は、水性媒体(冷却液)中のポリエチレンイミンPの濃度を本質的に一定の水準に保持する量で、ポリエチレンイミンPを含有する。好ましくは、冷却液中のポリエチレンイミンPの濃度は、平均濃度に対して25質量%以下だけ異なる。
閉じた冷却回路において、冷却液はゆっくりと消費され、散発的に再生または交換されるに過ぎない。かかる冷却回路における冷却液が再生または交換される場合、新たに導入される冷却液は通常、冷却液において水性媒体中のポリエチレンイミンPの濃度を本質的に一定の水準に保持する量で、ポリエチレンイミンPを含有する。好ましくは、冷却液中のポリエチレンイミンPの濃度は、平均濃度に対して25質量%以下だけ異なる。
好ましくは、金属表面MのポリエチレンイミンPでの処理を、pH6.0〜9.0、より好ましくは6.5〜8.5で行う。
本発明による方法は原則的に、任意の硬度の水性媒体を使用して行うことができる。
1つの実施態様において、水性媒体のCaCO3としての合計の硬度は1〜100mg/lである。他の実施態様において、水性媒体のCaCO3としての合計の硬度は、101〜1000mg/lである。他の実施態様において、水性媒体のCaCO3としての合計の硬度は、1000mg/lを上回り、前記全体の硬度とは、カルシウムおよびマグネシウムの合計であり、炭酸カルシウム(CaCO3)のmg/lとして表される。
ポリエチレンイミンが、pH6.0〜9.0で炭素鋼の表面についての有効な腐食防止剤であったことは、本発明の1つの予想外の結果であった。
1つの実施態様において、ポリエチレンイミンPを、さらなる腐食防止剤と組み合わせて金属表面Mに施与する。
さらなる腐食防止剤は例えば、有機ホスホネート、例えば1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、アミノトリス(メチレンホスホン酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、テトラメチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ヘキサメチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)、ホスホノブタン−トリカルボン酸、N−(ホスホノメチル)イミノ二酢酸、2−カルボキシエチルホスホン酸、2−ヒドロキシホスホノカルボン酸、アミノ−トリス−(メチレン−ホスホン酸)、N,N−ビス(ホスホノメチル)グリシンまたはそれらの塩、またはヒドロキシホスホン酸であってよい。さらなる腐食防止剤はさらに、クロム酸塩、モリブデン酸塩、ケイ酸塩、亜硝酸塩、硝酸塩、リン酸塩、ポリリン酸塩、ピロリン酸塩、オルトリン酸塩、または亜鉛塩、特にリン酸亜鉛であってよい。
1つの実施態様において、炭素鋼の表面は、pH6〜9で、ポリ(メタ)アクリレート、例えば任意のポリ(メタ)アクリル酸またはそれらの塩の不在下で、ポリエチレンイミンで処理される。
ポリエチレンイミンPを含む水性媒体はさらに、他の添加剤、例えばさらなる腐食防止剤、スケール防止剤、キレート剤、凍結防止剤、洗浄剤、分散剤、生物分散剤(biodispersant)、殺生剤、消泡剤および脱泡剤を含んでよい。本発明の他の態様は、金属表面Mの腐食防止剤としてのポリエチレンイミンPの使用である。
本発明による方法は、金属表面M上での腐食の防止に関して非常に有効且つ効率的である。本発明による方法はまた、非常に経済的であり且つ環境に優しい。本発明による方法は、地方規制および国際規制によって制限されている、金属イオン腐食防止剤、例えばZn2+、モリブデン酸塩およびクロム酸塩を使用しない。本発明による方法はまた、スケールの形成を誘発しないか、またはスケールの形成に貢献しない。
腐食防止方法の効率を、Bennett P. Boffardi、Ph.D.、FNACE.「Standards for Corrosion Rates」、AWT Analyst、Spring 2000に従って、以下のとおりに分類した:
開いた再循環冷却水系のための腐食度の分類
炭素鋼について(1年あたりのミリインチ(mpy)で示される腐食度):
・ 無視できる、または優れている: 1以下
・ 穏やか、または非常に良好: 1〜3
・ 良好: 3〜5
・ 中程度〜並: 5〜8
・ 悪い: 8〜10
・ 非常に悪い〜過酷: >10。
閉じた再循環冷却水系のための腐食度の分類
炭素鋼について(腐食度、mpy)
・ 優れている: 0.2以下
・ 良好: 0.2〜0.5
・ 中程度: 0.5〜0.8
・ 悪い: 0.8〜1
・ 非常に悪い〜過酷: 1以上。
例1
開いた再循環系における施与についての例
低炭素鋼についての腐食防止剤の選別のために使用された方法は、直線分極抵抗(LPR)およびターフェル勾配を使用することによる電気化学的測定であった。GamryのポテンシオスタットおよびGamryの腐食ソフトウェアを使用して電気化学的測定を行い、特に:
・ GamryのReference 600ポテンシオスタット
・ GamryのECM8マルチプレクサ
・ 3電極の設定:
・ ALSプレート評価セル
・ 電解質容量: 1ml
・ WE: CRS、CE: Ptワイヤ、RE: 飽和(sat)Ag/AgCl
・ 作用面積: 0.5 cm2
冷却系内に設置される炭素鋼の品質を示すために、基材として、低炭素鋼であるChemetall Gardobond試験パネル0C(クロム含有率0.1質量%未満)が選択された。
これは冷間圧延鋼(LCS)として入手可能であり、次いでイソプロパノールで脱脂し、アセトンで洗浄した。
以下の試験プロトコルを用いた:
・ 開いた再循環冷却系を代表する、配合された軟水および酸性化水質を使用
・ 試験方法 (T=22±1℃):
・ 開路電位の安定化 1時間
・ LPR測定
・ カソードの動電位(ターフェル勾配)測定
・ 試料の交換
・ 開路電位の安定化 1時間
・ LPR測定(任意)
・ アノードの動電位(ターフェル勾配)測定
・ データの分析。
ターフェル勾配を引き出すための相応の基準は、DIN ISO 17475:2008内で入手可能である。次いで、Butler−Volmerの式(ターフェル)とStern−Gearyの式(LPR)とを組み合わせることによって腐食度を得た。
腐食度の計算:
・ アノードのターフェル勾配測定からのβa
・ カソードのターフェル勾配測定からのβc
・ ターフェル式のフィッティングによって決定されたβc&βa
・ LPR測定からのRp(それぞれの(resp.)Icorr)およびUcorr
CR[mm/年]=βaβcKEW/(2.3(βa+βc)ρARp
βa: アノードのターフェル勾配
βc: カソードのターフェル勾配
K: mmpyで3272
EW: Feの当量→27.92g/eq.
ρ: Feの密度→7.87g/cm3
A: 試料面積→0.5cm2
p : 分極抵抗。
Figure 2018512510
表1: 開いた再循環冷却系を代表する水質。合計の硬度(TH)は、カルシウムの硬度とマグネシウムの硬度との合計である。合計のアルカリ度またはメチルオレンジアルカリ度(M−Alk)は、重炭酸塩、炭酸塩、および水酸化物の濃度を含む。
表2は、開いた再循環冷却系のモデルの水中での腐食度(μm/年)を示す。表2の結果は、この発明の化合物が、酸性水中で亜鉛塩と同様に効率的であるが、配合された軟水中では亜鉛塩よりも遙かに効率的であることを示す。
Figure 2018512510
表2: 種々の腐食防止剤を使用した、開いた再循環冷却系のモデルの腐食度(μm/年)。Mw 800を有するPEIの粘度は5000mPasであった(DIN 53715、K. Fischerによる含水率1%; ISO 3251による濃度99%)。Mw 750000を有するPEIの粘度は25000mPasであった(DIN 53715、K. Fischerによる含水率50%; ISO 3251による濃度50%)。Mw 2,000,000を有するPEIの粘度は700mPasであった(DIN 53715、K. Fischerによる含水率76%; ISO 3251による濃度24%)。
例2
例2のために使用された装置:
・ GamryのReference 600ポテンシオスタット
・ GamryのECM8マルチプレクサ
・ 3電極の設定
・ 作用電極: C1010クーポン
・ 対電極: グラファイトロッド
・ 参照電極: 飽和カロメル電極(SCE)
・ クーポンの表面積: 4.75cm2
試験プロトコル:
・ 16時間の曝露
・ 連続的な直線分極抵抗(LPR)測定
・ カソードおよびアノードのターフェル勾配測定
・ 腐食度の計算:
・ アノードのターフェル勾配測定からのβa
・ カソードのターフェル勾配測定からのβc
・ LPR測定からのRp
Figure 2018512510
表3: 例2についての水質
Figure 2018512510
表4: 種々の供与量でPEIを用いた際の腐食度の結果
1mpy=25.4μm/年
表4の結果は、PBTCとPEIとの相乗作用が、PBTCと亜鉛塩との相乗作用よりも遙かに効率的であることを示す。
例3
閉じた系における施与についての例
試験の設定:
・ Gamryのガラスセル
・ Corraterの計器
・ Corraterの2探針電極
・ クーポンの表面積: 4.75cm2
試験プロトコル:
・ 5日の浸漬
・ 連続的な直線分極抵抗(LPR)測定
・ βa=200mv/dec
・ βc=100mv/dec
・ LPR測定 0.5時間
・ 開路電位に対して−0.2Vへのカソード掃引
・ 1時間待機、OC開路電位に対して0.2Vへのアノード掃引。
Figure 2018512510
表5: 例3についての水質。
Figure 2018512510
表6: 閉じた系についてのモリブデン酸塩との相乗的な処理。
Figure 2018512510
表7: 閉じた系についてのPBTC(ホスホネート)との相乗的な処理。
1g/Lで適用された処理。
表6および7に示される結果は、ポリエチレンイミンのモリブデンベースの配合物への添加が、炭素鋼の腐食保護を著しく改善したことを実証した。

Claims (9)

  1. 金属表面Mの腐食防止方法であって、前記金属表面Mは本質的に炭素鋼製であり、前記金属表面Mを、水性媒体中で、ポリエチレンイミンPで処理することを含む、前記方法。
  2. 前記水が、pH6.0〜9.0を有する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記金属表面Mが、冷却回路または加熱回路の一部である、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記金属表面Mが、開いた冷却回路、開いた再循環冷却回路、または閉じた冷却回路の一部である、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記ポリエチレンイミンが、500〜25,000g/molの平均モル質量Mnを有する、請求項1から4までのいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記ポリエチレンイミンが、水中で50質量%の溶液において、100〜15000mPasのブルックフィールド粘度を有する、請求項1から5までのいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記ポリエチレンイミンが、1〜1000質量ppmの量で前記水中に存在する、請求項1から6までのいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記水を、ポリ(メタ)アクリル酸またはそれらの塩の不在下で、ポリエチレンイミンで処理する、請求項1から7までのいずれか1項に記載の方法。
  9. 炭素鋼製の冷却回路における腐食防止剤としてのポリエチレンイミンPの使用。
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