JP2018509474A - インダン酢酸誘導体を用いる肝疾患の治療方法 - Google Patents

インダン酢酸誘導体を用いる肝疾患の治療方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、NAFLD(非アルコール性脂肪肝疾患)、NASH(非アルコール性脂肪肝炎)、ファーバー病、ACLF(慢性肝不全の急性増悪)、CLF(慢性肝不全)、POLT−HCV−SVR(抗HCV療法によるウイルス学的著効達成後のC型肝炎ウイルス感染によるポスト同所性肝移植)、アラジール症候群、PFIC(進行性家族性肝内胆汁うっ滞症)、PBC(原発性胆汁性肝硬変)、原発性硬化性胆管炎、ADPCLD(常染色体優性多嚢胞性肝疾患)、再確立した線維症を有する肝移植患者の治療、CESD(コレステリルエステル蓄積症)、SHTG(重度の高トリグリセリド血症)、HoFH(家族性高コレステロール血症ホモ接合体)、HE(肝性脳症)またはアルコール性肝疾患の1以上を含む肝疾患の処置のための、デュアルPPARデルタ/ガンマアゴニストであるインダン酢酸誘導体の使用について記載する。

Description

本願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国仮出願第62/138,698号(出願日:2015年3月26日)の優先権を主張するものである。
著作権表示
この特許の開示の一部には、著作権保護の対象となるものが含まれている。著作権者は、特許商標庁の特許ファイルまたは記録にあるような特許文献または特許開示の誰かによる複製に異論を唱えないが、それ以外の場合はすべての著作権を留保する。
本発明は、デュアルPPARデルタ及びガンマアゴニストである、インダン酢酸およびその誘導体の、以前にそのような活性によって処置されていない、NAFLD(非アルコール性脂肪肝疾患)、NASH(非アルコール性脂肪肝炎)、ファーバー病、ACLF(慢性肝不全の急性増悪)、CLF(慢性肝不全)、POLT−HCV−SVR(抗HCV療法によるウイルス学的著効達成後のC型肝炎ウイルス感染によるポスト同所性肝移植)、アラジール症候群、PFIC(進行性家族性肝内胆汁うっ滞症)、PBC(原発性胆汁性肝硬変)、原発性硬化性胆管炎、ADPCLD(常染色体優性多嚢胞性肝疾患)、再確立した線維症を有する肝移植患者の治療、CESD(コレステリルエステル蓄積症)、SHTG(重度の高トリグリセリド血症)、HoFH(家族性高コレステロール血症ホモ接合体)、HE(肝性脳症)またはアルコール性肝疾患の治療のための使用に関する。
関連技術の説明
当分野において、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)アルファおよびガンマアゴニスト活性を有する組成物、ならびに、それぞれアルファ、ガンマおよびデルタアゴニストによる、様々な疾患の治療がよく知られている。デルタ活性がガンマ活性よりも大きく、ガンマ活性がアルファ活性よりも大きい、デュアルPPARデルタおよびガンマアゴニスト活性を有する組成物が発見されたのはつい最近のことである。他のよりよく知られた活性について知られているものを超えて、それらの使用に対する利点についてほとんど知られていない。さらに、デュアルPPARアルファおよびデルタ活性を有する1つの組成物が存在するようである。現在は十分な治療が可能ではなく、病態についてほとんど研究が行われていない、希少疾患が数多く存在する。そのような疾患の1つに、原発性胆汁性肝硬変(PBC)がある。
非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は、しばしば「サイレント」な肝疾患である。アルコール性肝疾患に似ているが、アルコールをほとんどまたは全く飲まない人に起こる。NASHの主な特徴は肝臓内の脂肪であり、炎症や損傷を伴う。NASHの人はほとんど、気分は良好で肝臓の問題があることに気づいていない。にもかかわらず、NASHは重症であり、肝臓が永続的に損傷し傷つき、もはや適切に機能することができない肝硬変に至り得る。
非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)は、慢性肝疾患の患者に共通する脂肪肝疾患である。過剰な肝脂肪は肝臓の合併症につながり得る。アルコールは関係しないが、これらの状態は、肥満、食事、および他の健康上の問題に関連し得る。
肝臓酵素を有する人および/または脂肪肝を有する人(例えば、超音波または脂肪肝インデックスによって決定される)は、NASHまたはNAFLDを有すると考えられる。酵素、脂肪、または脂肪肝インデックスの減少は、状態の改善または矯正の指標である。
この疾患および他の疾患の適切については依然として研究中である。
本発明は、以下の肝疾患を治療および/または予防する方法を提供する:
1.NAFLD
2.NASH
3.ファーバー病
4.ACLF(慢性肝不全の急性増悪)
5.CLF(慢性肝不全)
6.抗HCV療法によるウイルス学的著効達成後のC型肝炎ウイルス感染によるポスト同所性肝移植
7.アラジール症候群
8.進行性家族性肝内胆汁うっ滞症(PFIC)
9.原発性胆汁性肝硬変(PBC)
10.原発性硬化性胆管炎
11.常染色体優性多嚢胞性肝疾患(ADPCLD)
12.再確立した線維症を有する肝移植患者の治療
13.コレステリルエステル蓄積症(CESD)
14.重度の高トリグリセリド血症(SHTG)
15.家族性高コレステロール血症ホモ接合体(HoFH)
16.肝性脳症(HE)
17.アルコール性肝疾患
本方法は、それを必要とする対象に、有効量の式I:
Figure 2018509474
[式中、
RはHまたはC−Cアルキルであり;
は、H、COOR、C−Cシクロアルキル、またはC−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルコキシであって、これらの各々は、非置換か、フルオロ、メチレンジオキシフェニル、またはRで置換されていてもよいフェニルで置換されていてもよく;
は、H、ハロ、または非置換かC−Cアルコキシ、オキソ、フルオロで置換されていてもよいC−Cアルキルであるか、または
は、フェニル、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピロリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペラジニルまたはモルホリニルであって、これらの各々は、非置換かRで置換されていてもよく;
は、H、C−Cアルキル、または非置換であるかまたはRで置換されていてもよいフェニルであり;
XはOまたはSであり;
は、フェニル、ナフチル、フリル、チエニル、ピロリル、テトラヒドロフリル、ピロリジニル、ピロリニル、テトラヒドロチエニル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ベンゾフリル、ジヒドロベンゾフリル、ベンゾチエニル、ジヒドロベンゾチエニル、インドリル、インドリニル、インダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾイソキサゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾジオキソリル、キノリル、イソキノリル、キナゾリニル、キノキサゾリニル、ジヒドロベンゾピラニル、ジヒドロベンゾチオピラニル、または1,4−ベンゾジオキサニルであって、これらの各々は、非置換か1個または複数の、R、または非置換か1個または複数のRで置換されていてもよい、フェニル、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピロリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペラジニル、モルホリニル、ベンゾジオキソリル、ジヒドロベンゾフラニル、インドリル、ピリミジニルまたはフェノキシで置換されていてもよく;
は、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルであり、これらのいずれも非置換であるか、またはフルオロ、オキソ、または非置換かC−Cアルコキシ、もしくはRで置換されていてもよいフェニルで置換されていてもよいC−Cアルコキシで置換されていてもよく、
これらの各々は、フェニル、ナフチル、フリル、チエニル、ピロリル、テトラヒドロフリル、ピロリジニル、ピロリニル、テトラヒドロチエニル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ベンゾフリル、ジヒドロベンゾフリル、ベンゾチエニル、ジヒドロベンゾチエニル、インドリル、インドリニル、インダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾイソキサゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾジオキソリル、キノリル、イソキノリル、キナゾリニル、キノキサゾリニル、ジヒドロベンゾピラニル、ジヒドロベンゾチオピラニル、または1,4−ベンゾジオキサニルであって、これらの各々は、非置換か1個または複数の、R、または非置換か1個または複数のRで置換されていてもよく、
これらの各々は、非置換かRでさらに置換されていてもよいか、または
−Cアルキルはまた、C−Cシクロアルキルで、または非置換かR、もしくはフェニル、ナフチル、フリル、チエニル、ピロリル、テトラヒドロフリル、ピロリジニル、ピロリニル、テトラヒドロチエニル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ベンゾフリル、ジヒドロベンゾフリル、ベンゾチエニル、ジヒドロベンゾチエニル、インドリル、インドリニル、インダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾイソキサゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾジオキソリル、キノリル、イソキノリル、キナゾリニル、キノキサゾリニル、ジヒドロベンゾピラニル、ジヒドロベンゾチオピラニル、または1,4−ベンゾジオキサニルで置換されていてもよいフェノキシで置換されていてもよく、
これらの各々は非置換かRで置換されていてもよいか、または
はH、ハロ、またはオキソで置換されていてもよいC−Cアルキルであり;
は、ハロ、CF、またはオキソもしくはヒドロキシで置換されていてもよいC−Cアルキル、またはフルオロで置換されていてもよいC−Cアルコキシである]
で示される化合物、またはその製薬的に許容し得る塩、エステルプロドラッグ、立体異性体、ジアステレオマー、エナンチオマー、ラセミ体、またはそれらの組み合わせ、のようなPPARデルタおよびガンマデュアルアゴニストを投与することを含む。
は、4位または5位のいずれかで(すなわち、利用可能な炭素原子のいずれかで)式Iの化合物の複素環式部分に結合することができ、したがって、分子の残りの部分は、残りの利用可能な炭素原子で結合する。
いくつかの実施形態において、式Iの化合物は、上記の構造を有し、Rは、そのカリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、リジン、コリンまたはメグルミン塩である。
他の実施形態では、式Iの化合物は、RはHであり、RはHであり、RはHであり、RはHであり、RはC−Cアルキルであり、XはOであり、Rは、1個のまたは複数のRで置換されたフェニルであって、Rはハロ、CF、C−CアルコキシまたはC−Cアルキルである化合物または薬学的に許容されるその塩である。
他の実施形態では、式Iの化合物は、RはHであり、RはHであり、RはHであり、RはHであり、RはC−Cアルキルであり、XはOであり、Rは1個のまたは複数のRで置換されたフェニルであって、Rはハロ、CF、C−CアルコキシまたはC−Cアルキルであり、C−1’の立体化学がSである化合物またはその薬学的に許容される塩である。
他の実施形態では、式Iの化合物は、RはHであり、RはHであり、RはHであり、RはHであり、RはC−Cアルキルであり、XはSであり、Rは1個または複数のRで置換されたフェニルであり、Rはハロ、CF、C−CアルコキシまたはC−Cアルキルであり、C−1’の立体化学がSである化合物またはその薬学的に許容される塩である。
他の実施形態では、式Iの化合物は、RはHであり、RはHであり、RはFであり、RはHであり、RはC−Cアルキルであり、XはOであり、Rは1個または複数のRで置換されたフェニルであり、Rはハロ、CF、C−CアルコキシまたはC−Cアルキルであり、C−1’の立体化学はSである化合物またはその薬学的に許容される塩である。
他の実施形態では、式Iの化合物は、RはHであり、RはHであり、RはHであり、RはFであるか、またはRおよびRがFであり、RはC−Cアルキルであり、XがOであり、Rが1個または複数のRで置換されたフェニルであり、Rがハロ、CF、C−CアルコキシまたはC−Cアルキルであり、C−Cアルキルであり、C−1’の立体化学がSである化合物またはその薬学的に許容される塩である。
他の実施形態では、式Iの化合物は、RはHであり、RはHであり、RはHであり、RはHであり、RはC−Cアルキルであり、XはOであり、Rは1個または複数のRで置換されたフェニルであり、Rはハロ、CF、C−CアルコキシまたはC−Cアルキルであり、C−1’の立体化学がRである化合物またはその薬学的に許容される塩である。
一実施形態では、式Iの化合物は、以下の構造:
Figure 2018509474
のいずれかの遊離酸またはそのカリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、リシン、コリンまたはメグルミン塩である。
別の実施形態において、本明細書に記載の方法はさらに、1以上のさらなる治療剤の投与を含み得る。
本発明の目的は、参照する特許文献、以下の実施例および実施態様の詳細な説明を読むことにより当業者に理解されよう。そのような説明は本発明の単なる例示にすぎない。
発明の詳細な説明
本発明は、多くの異なる形態で具現化することができ、図面に示され、詳細な特定の実施形態について本明細書で記載するが、本開示のそのような実施形態は、本発明を示され説明された特定の実施形態に限定されるものではないと理解される。以下の説明では、図面のいくつかにおいて、同じ、類似のまたは対応する部分を説明するために、同様の参照番号が使用される。この詳細な説明では、本明細書で使用される用語の意味を定義し、当業者が本発明を実施するために実施形態を具体的に記載する。
A.定義
用語「約」および「本質的に」は±20パーセントを意味する。
本明細書で使用する「a」または「an」なる語は、1つまたは複数のものとして定義される。本明細書で使用する「複数」なる用語は、2つまたは3つ以上として定義される。本明細書で使用する「別の」という用語は、少なくとも第2のまたはさらにそれ以上のものとして定義される。本明細書で使用する「含む」および/または「有する」という用語は、含んでなるもの(すなわち、オープンな言語)として定義される。本明細書で使用される「結合された」という用語は、必ずしも直接的ではなく、必ずしも機械的にではないが、結び付いているものとして定義される。
「含む(comprising)」なる語は、発明を、そのような含む言語で本発明を主張することのみに限定することを意図しない。含む(comprising)との用語を使用する発明は、「なる(consisting)」または「からなる(consisting of)」との請求項の言語を用いる1つまたは複数の請求項に分けられ得る。
本明細書を通して、「一実施形態」、「特定の実施形態」、および「ある実施形態」または同様の用語は、その実施形態に関連して記載された特定の特徴、構造または特性が本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれていることを意味する。従って、本明細書の様々な箇所におけるそのような表現は、必ずしもすべてが同じ実施形態を指しているとは限らない。さらに、特定の特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の実施形態において、限定されることなく、任意の適切な方法で組み合わせることができる。
本明細書で使用される「または(or)」なる語は、包括的なものとしてまたは任意の1つまたは任意の組み合わせを意味するものとして解釈されるべきである。したがって、「A、BまたはC」は、「A;B;C;AおよびB;AおよびC;BおよびC;A、BおよびC」のいずれかを意味する。この定義に対する例外は、要素、機能、ステップまたは行為の組み合わせが何らかの形で本質的に互いに排他的である場合にのみ生じる。
図面に示されている図は、本発明の特定の便利な実施形態を説明するためのものであり、本発明を限定するものではない。オペレーションの現在の区分に先行する用語「手段」は、1つ以上の実施形態、すなわち所望の機能を達成するための1つ以上の方法、デバイス、または装置が存在すること、および当業者が選択することができる所望の機能を示す。これらから、またはそれらの等価物から、本明細書における開示を考慮すると、用語「手段」の使用は、限定することを意図しない。
一般に、本明細書で使用される命名法および本明細書に記載の有機化学、薬化学および薬理学における実験室手順は、当該技術分野において周知で一般的に使用されているものである。特に定義しない限り、本明細書で使用される全ての技術用語および科学用語は、一般に、本開示が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書で使用されている用語の定義が複数ある場合は、特に断りのない限り、このセクションの定義が優先される。
本明細書で使用される用語「PPARデルタおよびガンマアゴニスト」および「PPARデルタおよびガンマ活性」は、デルタ活性がガンマ活性よりも大きく、ガンマ活性がアルファ活性よりも大きいアゴニストを意味する。
用語「ハロ」は、F、Cl、BrまたはIを意味する。
用語「C−Cアルキル」は、それぞれ、1〜約6個の炭素原子の直鎖または分枝鎖の飽和炭化水素炭素鎖を意味する。このような基の例には、メチル、エチル、イソプロピル、sec−ブチル、2−メチルペンチル、n−ヘキシルなどが含まれる。
用語「C−Cアルケニル」は、2〜約6個の炭素原子の直鎖または分枝鎖の不飽和炭化水素炭素鎖を意味する。このような基の例には、ビニル、アリル、イソプロペニル、2−ブテニル、3−エチル−2−ブテニル、4−ヘキセニルなどが含まれる。
用語「C−Cハロアルキル」は、1〜3個のハロゲン原子またはペルフルオロレベルまでのフッ素で置換されたC−Cアルキル基を意味する。このような基の例には、トリフルオロメチル、テトラフルオロエチル、1,2−ジクロロプロピル、6−ヨードヘキシルなどが含まれる。
用語「C−Cシクロアルキル」および「C−Cシクロアルキル」は、それぞれ3〜約6個の炭素原子または3〜約8個の炭素原子の飽和炭素環系を意味する。そのような基の例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどが含まれる。
用語「C−Cアシル」は、カルボニル炭素原子に結合したC−Cアルキル基を意味する。この基は、カルボニルを含んでいる炭素原子で分子に結合している。このような基の例には、アセチル、プロピオニル、n−ブタノイル、2−メチルペンタノイルなどが含まれる。
用語「C−Cアルコキシ」は、1〜約6個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖飽和炭素基であって、前記炭素基が酸素原子に結合している基を意味する。酸素原子は、このアルコキシ置換基の、分子への結合点である。このような基には、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシなどが含まれるが、これらに限定されない。
「C−Cチオアルキル」という用語は、1〜約6個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖の飽和炭素基であって、前記炭素基が硫黄原子に結合している基を意味する。硫黄原子は、このチオアルキル置換基の、分子への結合点である。そのような基には、例えば、メチルチオ、プロピルチオ、ヘキシルチオなどが含まれる。
用語「C−Cハロアルコキシ」は、炭素がさらに、1〜3個のハロゲン原子またはペルフルオロレベルまでのフッ素で置換されたC−Cアルコキシ基を意味する。
用語「C−Cシクロアルコキシ」は、酸素原子に結合したC−Cシクロアルキル基を意味する。酸素原子は、このシクロアルコキシ基の、分子との結合点である。
用語「フェノキシ」は、酸素原子に結合したフェニル基を意味する。酸素原子は、フェノキシ基の、分子への結合点である。
「6員ヘテロアリール環」という用語は、1〜5個の炭素原子と、示された数までの窒素原子を含む6員単環式複素芳香族環基を意味する。6員のヘテロアリール環の例は、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニルなどである。
用語「5員または6員複素環」は、1〜5個の炭素原子と、示された数までの窒素、酸素、および硫黄原子を含む、5または6員環を意味し、芳香族、部分飽和、あるいは完全に飽和していてもよい。
「場合により置換され」なる語は、他に示されない限り、そのように修飾された部分が、得られる置換が当分野で認識される化学的に実現可能である限り、1個から示された数までのその置換基を有し得ることを意味する。各置換基は、置換基が化学的に可能で化学的に安定である限り、そのように修飾された部分で任意のH原子を置換してもよい。例えば、化学的に不安定な化合物は、2つの置換基のそれぞれが、各置換基のヘテロ原子を介して1つの炭素原子に結合しているものである。化学的に不安定な化合物の別の例は、アルコキシ基がアルケンの不飽和炭素に結合してエノールエーテルを形成するものである。任意の部分に2以上の置換基が存在する場合、各置換基は他の置換基とは独立して選択され、したがって置換基は同じであっても異なっていてもよい。
5員または6員複素環が置換基として分子に結合する場合、それはラジカルになる。5員または6員ヘテロアリール環ら時間の例としては、フリル、ピロリル、チエニル、ピラゾリル、イソキサゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニルなどが挙げられる。部分不飽和の5−または6−員複素環式環ラジカルの例としては、ジヒドロピラノ、ピロリニル、ピラゾリニル、イミダゾリニル、ジヒドロフリルなどが挙げられる。飽和の5または6員複素環ラジカルの例としては、ピロリジニル、テトラヒドロピリジル、ピペリジニル、モルホリニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチエニル、ピペラジニルなどが挙げられる。ラジカルの結合点は、環の任意の利用可能な炭素または窒素原子から分子の残り部分までであり得る。5員または6員複素環が分子の残り部分に含まれる別の環と縮合する場合、それは二環式環を形成する。そのような5−および6−複素環式縮合環の例としては、ピロロ、フロ、ピリド、ピペリジド、チエノなどが挙げられる。縮合点は、複素環および親分子の利用可能な任意の面にある。
本明細書中で使用される「対象」という用語は、哺乳動物対象(例えば、イヌ、ネコ、ウマ、ウシ、ヒツジ、ヤギ、サルなど)、特にヒト対象(男性および女性の両方を含み、新生児、幼児、若年者、青年、成人および高齢者の対象を含み、さらに、白人、黒人、アジア系、アメリカインディアン、ヒスパニック系などが含まれるがこれらに限定されない様々な人種や民族を含む)を意味する。
本明細書で使用される「処置」、「処置する」および「処置している」は、本明細書に記載の障害または疾患の進行を逆転させる、緩和する、軽減する、または遅くすること、または進行を阻害することをいう。
本明細書で使用される「予防」、「予防する」、および「予防している」とは、処置が取られていない場合と比較して、本明細書に記載の障害または疾患の発生または発症を排除または低減することをいう。
本明細書中で使用される「有効量」とは、臨床試験および評価、患者の観察などを通して示される、障害または疾患の症状の軽減をもたらす量を意味する。「有効量」はさらに、生物学的または化学的活性の検出可能な変化をもたらす用量を指定することができる。検出可能な変化は、関連するメカニズムまたはプロセスについて当業者が検出および/またはさらに定量化することができる。さらに、「有効量」は、所望の生理学的状態を維持する、すなわち有意な低下を低減または防止する、および/または目的とする状態の改善を促進する量を指定することができる。「有効量」は、さらに、治療上有効な量を意味しうる。
本明細書で言及した全ての特許、特許出願及び刊行物は、その全体が参照により組み込まれる。用語が矛盾する場合は、本明細書に従う。
B.化合物
本発明は、PPARデルタおよびガンマデュアルアゴニストである、式I:
Figure 2018509474
[式中、
RはHまたはC−Cアルキルであり;
は、H、COOR、C−Cシクロアルキル、またはC−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルコキシであって、これらの各々は、非置換か、フルオロ、メチレンジオキシフェニル、またはRで置換されていてもよいフェニルで置換されており;
は、H、ハロ、または非置換かC−Cアルコキシ、オキソ、フルオロで置換されたC−Cアルキルであるか、または
は、フェニル、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピロリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペラジニルまたはモルホリニルであって、これらの各々は、非置換かRで置換されており;
は、H、C−Cアルキル、または非置換かRで置換されたフェニルであり;
XはOまたはSであり;
は、フェニル、ナフチル、フリル、チエニル、ピロリル、テトラヒドロフリル、ピロリジニル、ピロリニル、テトラヒドロチエニル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ベンゾフリル、ジヒドロベンゾフリル、ベンゾチエニル、ジヒドロベンゾチエニル、インドリル、インドリニル、インダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾイソキサゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾジオキソリル、キノリル、イソキノリル、キナゾリニル、キノキサゾリニル、ジヒドロベンゾピラニル、ジヒドロベンゾチオピラニル、または1,4−ベンゾジオキサニルであって、これらの各々は、非置換か1個または複数のRで置換されているか、または非置換か1個または複数のRで置換された、フェニル、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピロリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペラジニル、モルホリニル、ベンゾジオキソリル、ジヒドロベンゾフラニル、インドリル、ピリミジニルまたはフェノキシで置換されているか、
は、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルであり、これらはいずれも非置換であるか、フルオロ、オキソ、もしくは非置換かC−Cアルコキシで置換されたC−Cアルコキシ、またはRで置換されていてもよいフェニルで置換されていてもよく、
これらの各々は、フェニル、ナフチル、フリル、チエニル、ピロリル、テトラヒドロフリル、ピロリジニル、ピロリニル、テトラヒドロチエニル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ベンゾフリル、ジヒドロベンゾフリル、ベンゾチエニル、ジヒドロベンゾチエニル、インドリル、インドリニル、インダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾイソキサゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾジオキソリル、キノリル、イソキノリル、キナゾリニル、キノキサゾリニル、ジヒドロベンゾピラニル、ジヒドロベンゾチオピラニル、または1,4−ベンゾジオキサニルであって、これらの各々は、非置換かRでさらに置換されていてもよく、
−Cアルキルはまた、C−Cシクロアルキルで、または非置換かRで置換されたフェノキシで、または各々非置換かRで置換されている、フェニル、ナフチル、フリル、チエニル、ピロリル、テトラヒドロフリル、ピロリジニル、ピロリニル、テトラヒドロチエニル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ベンゾフリル、ジヒドロベンゾフリル、ベンゾチエニル、ジヒドロベンゾチエニル、インドリル、インドリニル、インダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾイソキサゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾジオキソリル、キノリル、イソキノリル、キナゾリニル、キノキサゾリニル、ジヒドロベンゾピラニル、ジヒドロベンゾチオピラニルまたは1,4−ベンゾジオキサニルで置換されており;
はH、ハロ、またはオキソで置換されていてもよいC−Cアルキルであり;
は、ハロ、CF、またはオキソもしくはヒドロキシで置換されていてもよいC−Cアルキル、またはフルオロで置換されていてもよいC−Cアルコキシである]
で示される化合物、またはその製薬的に許容し得る塩、エステルプロドラッグ、立体異性体、ジアステレオマー、エナンチオマー、ラセミ体、またはそれらの組み合わせ、を包含する。
は、4位または5位のいずれかで(すなわち、利用可能な炭素原子のいずれかで)式Iの化合物の複素環式部分に結合することができ、したがって、分子の残りの部分は、残りの利用可能な炭素原子で結合する。
いくつかの実施形態において、式Iの化合物は、上記の構造を有し、Rは、そのカリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、リジン、コリンまたはメグルミン塩である。
他の実施形態では、式Iの化合物は、RはHであり、RはHであり、RはHであり、RはHであり、RはC−Cアルキルであり、XはOであり、Rは、1個のまたは複数のRで置換されたフェニルであって、Rはハロ、CF、C−CアルコキシまたはC−Cアルキルである化合物または薬学的に許容されるその塩である。
他の実施形態では、式Iの化合物は、RはHであり、RはHであり、RはHであり、RはHであり、RはC−Cアルキルであり、XはOであり、Rは1個のまたは複数のRで置換されたフェニルであって、Rはハロ、CF、C−CアルコキシまたはC−Cアルキルであり、C−1’の立体化学がSである化合物またはその薬学的に許容される塩である。
他の実施形態では、式Iの化合物は、RはHであり、RはHであり、RはHであり、RはHであり、RはC−Cアルキルであり、XはSであり、Rは1個または複数のRで置換されたフェニルであり、Rはハロ、CF、C−CアルコキシまたはC−Cアルキルであり、C−1’の立体化学がSである化合物またはその薬学的に許容される塩である。
他の実施形態では、式Iの化合物は、RはHであり、RはHであり、RはFであり、RはHであり、RはC−Cアルキルであり、XはOであり、Rは1個または複数のRで置換されたフェニルであり、Rはハロ、CF、C−CアルコキシまたはC−Cアルキルであり、C−1’の立体化学はSである化合物またはその薬学的に許容される塩である。
他の実施形態では、式Iの化合物は、RはHであり、RはHであり、RはHであり、RはFであるか、またはRおよびRがFであり、RはC−Cアルキルであり、XがOであり、Rが1個または複数のRで置換されたフェニルであり、Rがハロ、CF、C−CアルコキシまたはC−Cアルキルであり、C−Cアルキルであり、C−1’の立体化学がSである化合物またはその薬学的に許容される塩である。
他の実施形態では、式Iの化合物は、RはHであり、RはHであり、RはHであり、RはHであり、RはC−Cアルキルであり、XはOであり、Rは1個または複数のRで置換されたフェニルであり、Rはハロ、CF、C−CアルコキシまたはC−Cアルキルであり、C−1’の立体化学がRである化合物またはその薬学的に許容される塩である。
一実施形態では、式Iの化合物は、以下の構造:
Figure 2018509474
のいずれかの遊離酸またはそのカリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、リシン、コリンまたはメグルミン塩である。
別の実施形態では、式Iの化合物は、以下の構造:
Figure 2018509474
のカリウムまたはナトリウム塩である。
式Iの化合物の例を、遊離酸としてTable 1に示すが、その薬学的に許容される塩であってもよい。
Figure 2018509474

Figure 2018509474

Figure 2018509474

Figure 2018509474

Figure 2018509474

Figure 2018509474
本発明の化合物の製造において利用される特定の製造方法は、所望の具体的な化合物に依存する。具体的なX部分の選択、および分子の様々な位置で可能な具体的な置換基などの因子はすべて、本発明の具体的な化合物の製造において従うべき経路において役割を果たす。これらの因子は、当業者によって容易に認識される。
一般に、本発明の化合物は、当分野で公知の標準的な技術およびそれに類似した既知の方法によって製造することができる。例えば、本化合物は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第6,828,335号および米国特許出願第13/375,878号に記載されている方法に従って製造することができる。本発明はまた、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第7,112,597号明細書、米国特許第8,541,618号明細書および米国特許第8,552,203号明細書に記載されているインダン酢酸化合物および誘導体を包含する。本発明はまた、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国出願公開第2014/0086910号および米国特許出願第14/477,114号に記載されているインダン酢酸誘導体およびそれらの使用も包含する。
本発明に記載の化合物の塩は、化合物の最終的な単離および精製の間にin situで製造することができ、または別途、遊離塩基形態の精製化合物を適当な有機または無機の酸と反応させ、形成した塩を単離することにより製造することができる。同様に、本発明に記載の化合物がカルボン酸部分(例えば、R = H)を含む場合、該化合物の塩は、別途、それを適当な無機または有機の塩基と反応させ、形成した塩を単離することにより製造することができる。「製薬的に許容し得る塩」という用語は、本発明の化合物の比較的非毒性の無機または有機の酸付加塩を意味する(例えば、Berge et al., J. Pharm. Sci. 66: 1-19, 1977参照)。
本発明に記載の化合物の代表的な塩としては、慣用の無毒性の塩、および例えば無機または有機の酸または塩基から当分野で周知の手段によって形成される第四級アンモニウム塩が挙げられる。例えば、そのような酸付加塩としては、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、樟脳酸塩、樟脳スルホン酸塩、桂皮酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、イタコン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバリン酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、スルホン酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トシル酸塩、ウンデカン酸塩などが挙げられる。
塩基塩としては、例えば、カリウム塩やナトリウム塩などのアルカリ金属塩、カルシウム塩やマグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩、およびジシクロヘキシルアミンやN−メチル−D−グルカミンなどの有機塩基とのアンモニウム塩が挙げられる。さらに、コンジュゲート塩基中の塩基性窒素含有基は、ハロゲン化アルキル、例えば、メチル、エチル、プロピルおよびブチルハライド、ブロミドおよびヨージド等のC1−9アルキルハライド;ジメチル、ジエチルおよびジブチルスルフェート等のジアルキルスルフェート;およびジアミルスルフェート;デシル、ラウリル、ミリスチルおよびステアリルクロリド、ブロミドおよびヨージド等のC10−40アルキルハライド;またはベンジルおよびフェネチルブロミド等のアラルキルハライドで四級化されうる。いくつかの実施形態では、塩は、ナトリウム塩またはカリウム塩などのアルカリ塩、またはメグルミン(N−メチル−d−グルカミン)塩などの許容される窒素塩基との付加物である。
本発明に記載の化合物のエステルは、無毒の、製薬的に許容し得るエステル、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチルまたはペンチルエステルなどのアルキルエステルである。さらなるエステル、例えばメチルエステルまたはフェニル−C1−C5アルキルを使用することができる。本発明に記載の化合物は、適当な無水物、カルボン酸または酸塩化物を、本発明に記載の化合物のアルコール基と反応させることを含む様々な慣用的な手順によってエステル化することができる。適当な無水物は、1,8−ビス[ジメチルアミノ]ナフタレンまたはN,N−ジメチルアミノピリジンなどのアシル化を促進する塩基の存在下でアルコールと反応させることができる。適切なカルボン酸は、水および場合によりアシル化触媒の除去により反応を進行するために用いられる、ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−[3−ジメチルアミノプロピル]−3−エチルカルボジイミドなどの脱水剤、または他の水溶性脱水剤の存在下でアルコールと反応させることができる。エステル化はまた、トリフルオロ酢酸無水物および場合によりピリジンの存在下、またはN、N−カルボニルジイミダゾールとピリジンの存在下で、適切なカルボン酸を用いて行うことができる。酸塩化物とアルコールとの反応は、4−DMAPまたはピリジンなどのアシル化触媒を用いて行うことができる。
当業者は、アルコールのエステル化の他の方法と同様に、これらを首尾よく実施する方法を容易に知っているであろう。
さらに、本発明に記載の化合物における感受性のまたは反応性の基を、エステルを形成するための上記いずれかの方法の間に保護および脱保護する必要があるかもしれない。保護基は、一般的に当技術分野で周知の慣用の方法によって付加および除去することができる(例えば、T. W. Greene and P.G.M. Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis; Wiley: New York, (1999)参照)。
本発明に記載の化合物は、所望の様々な置換基の位置および性質に応じて、1つまたは複数の不斉中心を含み得る。不斉炭素原子は、(R)または(S)配置で存在し得る。好ましい異性体は、より望ましい生物活性を有する本発明の化合物を生じる絶対配置を有するものである。場合によっては、例えば特定の化合物の2つの芳香族環をつないでいる中心の結合のように、その結合の周りの回転が制限されているために非対称性が存在するかもしれない。
また、環上の置換基はシスまたはトランスのいずれかの形態で存在し得、二重結合上の置換基は、ZまたはEのいずれかの形態で存在し得る。
不斉中心の性質または上記のような制限された回転のいずれかによって、分離された、純粋なまたは部分的に精製された異性体あるいはそれらのラセミ混合物としての、すべての異性体(エナンチオマーおよびジアステレオマーを含む)が本発明の範囲内に含まれると意図される。該異性体の精製および該異性体混合物の分離は、当分野で知られている標準的な技術によって行うことができる。
本明細書に記載されるように、本発明の化合物は、上記に一般的に記載したように、あるいは本発明の特定のクラス、サブクラス、および種によって例示されるように、1以上の置換基で置換されていてもよい。一般に、「置換された」という用語は、所与の構造の水素ラジカルが特定の置換基のラジカルで置き換わっていることを指す。他に示さない限り、置換された基は、その基の各置換可能な位置に置換基を有していてもよく、任意の所与の構造における2以上の位置が、特定の基から選択される2以上の置換基で置換され得る場合、置換基は同じであっても、それぞれの位置で異なっていてもよい。本発明で想定される置換基の組み合わせは、好ましくは、安定なまたは化学的に実現可能な化合物の形成をもたらす置換基である。
C.化合物の生物学的活性の評価
PPARレセプターアゴニスト活性は、当業者に知られている慣用のスクリーニング法によって決定することができる。例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第2007/0054907号、第2008/0262047号、および米国特許第7,314,879号に記載されている方法。
D.NASH/NAFLD動物モデル
本発明に記載の化合物は、当業者に知られている任意の動物モデルにおいて試験することができる。NASH/NAFLDの動物モデルの例としては、トランスジェニックマウスモデルおよびLong Evansラット高脂肪食モデル(Takahashi, Y., et al. Animal models of nonalcoholic fatty liver disease/nonalcoholic steatohepatitis. World J Gastroenterol 2012 May 21 ; 18(19): 2300-2308参照)が挙げられるがこれらに限定されない。本発明の化合物試験は、以下のLong Evansラット高脂肪食NASH/NAFLDモデルの方法論を用いて行うことができる。雄の成体Long Evansラット(n=1群6匹)をペアにして高脂肪(HFD)または低脂肪(LFD)飼料で8週間飼育した。薬物療法は、8週間モデルの最後の5週間、経口強制飼養によって投与することができる。HFDは、kcalにして、脂肪から60%(ラードから54%、大豆油から6%)、炭水化物から20%、およびタンパク質から20%を供給するが、LFDは脂肪から10%(ラードから4.4%、大豆油から5.6%)、炭水化物から70%、タンパク質から20%であった。
各モデルについて、試験結果を、本発明に記載の化合物で処置していない対照群と比較する。処置された動物は、脂肪症、炎症、線維症、脂質異常症、およびインスリン抵抗性を調べる様々な試験の性能において有意な改善を示すことが期待される。
E.医薬組成物
本発明の別の態様によれば、本明細書に記載の化合物の医薬組成物が提供される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は製薬的に許容し得る担体をさらに含有する。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物は、1以上のさらなる治療剤をさらに含有し得る。
一実施形態では、さらなる治療剤は、NASH/NAFLDならびに以下の疾患:
1.ファーバー病
2.ACLF(慢性肝不全の急性増悪)
3.CLF(慢性肝不全)
4.抗HCV療法によるウイルス学的著効達成後のC型肝炎ウイルス感染によるポスト同所性肝移植
5.アラジール症候群
6.進行性家族性肝内胆汁うっ滞症(PFIC)
7.原発性胆汁性肝硬変(PBC)
8.原発性硬化性胆管炎
9.常染色体優性多嚢胞性肝疾患(ADPCLD)
10.再確立した線維症を有する肝移植患者の治療
11.コレステリルエステル蓄積症(CESD)
12.重度の高トリグリセリド血症(SHTG)
13.家族性高コレステロール血症ホモ接合体(HoFH)
14.肝性脳症(HE)
15.アルコール性肝疾患
を処置または予防するために使用される。
更なる治療剤の例としては、ファルネソイドX受容体アゴニスト、例えばオベチコリン酸およびPx−104、アラムコール、GR−MD−02、システアミン酒石酸塩、シムツズマブ、エミカサン、GFT−505、CER−002、KD3010、KD3020、MBX8025、LUM002、RP−103、ガレクチン−3ブロッカー、例えばLIPC−1010およびGR−MD−02、セニクリビロック、血管接着タンパク質−1阻害剤、例えばPXS4728A、メトホルミン、PPARガンマアゴニスト、例えばロシグリタゾンおよびピオグリタゾン、メトホルミン、ペントキシフィリン、ビタミンE、セレン、オメガ−3脂肪酸およびベタインが挙げられるが、それらとの組み合わせに限定されない。
哺乳動物における上記の状態の処置に対する有効性を調べるために用いられる周知のアッセイに基づき、これらの結果と、これらの状態を処置するために使用される既知の医薬品の結果を比較することにより、所望の適応症それぞれについて、本発明の化合物の有効量を容易に決定することができる。これらの状態のうちの1つの処置において投与される活性成分(例えば、化合物)の量は、使用される特定の化合物および投与単位、投与の様式、処置期間、処置される患者の年齢および性別、および処置される状態の性質および程度に依存する。
投与される活性成分の総量は、一般に、約0.0001mg/kg〜約10mg/kg、好ましくは約0.001mg/kg〜約10mg/kg体重/日の範囲であり得る。単位投与量は、約0.05mg〜約500mgの活性成分を含有してもよく、1日に1回以上投与してもよい。静脈内、筋肉内、皮下、および非経口注射を含む注射による投与および輸注による日用量は、約0.0001mg/kg〜約10mg/kgであり得る。直腸投与レジメの日量量は、0.0001mg/kg〜10mg/kg(全体重)であり得る。経皮投与の濃度は、0.0001mg/kg〜10mg/kgの日用量を維持するのに必要な濃度であり得る。
当然のことながら、各患者についての初期のおよびその後継続する具体的な投与レジメは、主治医が判断するその状態の性質や程度、使用する具体的な化合物の活性、患者の年齢、患者の食事、投与の時間、投与の経路、薬物の排出速度、薬物の組み合わせなどによって変わる。所望の処置の様式および本発明の化合物の投与回数は、慣用の処置試験を用いて当業者によって確認することができる。
本発明の化合物を用いて、それを必要とする患者に、適切に処方された医薬組成物として投与することにより、所望の薬理学的効果を達成することができる。本発明の目的のための患者は、特定の状態または疾患について処置を必要とする、ヒトを含む哺乳動物である。したがって、本発明は、製薬的に許容し得る担体および治療有効量の化合物を含有する医薬組成物を包含する。薬学的に許容される担体は、担体に起因する副作用が活性成分の有益な効果を損なわないように、活性成分の有効な活性に相当する濃度において、患者に対し比較的無毒かつ無害な任意の担体である。化合物の治療上有効な量は、処置される具体的な状態に対して結果をもたらすまたは影響を及ぼす量である。本明細書に記載の化合物は、薬学的に許容される担体と共に、例えば、即時放出および時限放出製剤をはじめとする有効な慣用の投与単位形態を用いて、経口、非経口、局所などの投与経路で投与することができる。
経口投与では、化合物を、当分野において知られている医薬組成物の製造方法に従い、例えば、カプセル剤、丸剤、錠剤、トローチ、ロゼンジ、溶融物、粉末、溶液、懸濁液、または乳剤などの固体または液体製剤に製剤化することができる。固体の単位剤形は、例えば、界面活性剤、潤滑剤、およびラクトース、スクロース、リン酸カルシウム、およびコーンスターチなどの不活性な充填剤を含有する通常のハードまたはソフトシェルゼラチンタイプのカプセルであり得る。
別の実施形態では、本発明の化合物は、ラクトース、スクロース、およびコーンスターチなどの慣用の錠剤ベースを、アラビアゴム、コーンスターチまたはゼラチンなどの結合剤;ジャガイモデンプン、アルギン酸、コーンスターチおよびグアーガムなどの投与後の錠剤の崩壊および溶解を助けることを意図した崩壊剤;タルク、ステアリン酸、またはステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムまたはステアリン酸亜鉛などの錠剤顆粒の流れを改善し、ダイおよびパンチ表面への錠剤の付着を防止することを目的とする潤滑剤;錠剤の審美的品質を向上させ、それらを患者にとってより受け入れやすくすることを目的とする染料;着色料;および香味剤、と組み合わせて錠剤化することができる。経口液体剤形での使用に適した賦形剤としては、薬学的に許容される界面活性剤、懸濁化剤または乳化剤を添加してまたは添加せずに、水およびアルコール、例えばエタノール、ベンジルアルコールおよびポリエチレンアルコールなどの希釈剤が挙げられる。様々な他の材料が、コーティングとして、あるいは投与単位の物理的形態を改変するために存在し得る。例えば、錠剤、丸剤またはカプセル剤は、シェラック、糖またはその両方でコーティングすることができる。
分散性の粉末および顆粒は、水性懸濁液の調製に適している。それらは、分散剤または湿潤剤、懸濁化剤、および1以上の防腐剤との混合物中で活性成分を提供する。適切な分散剤または湿潤剤および懸濁化剤は、既に上に記載したものが例示される。さらなる添加剤、例えば上記の甘味料、香味料および着色料もまた存在していてもよい。
本発明の医薬組成物はまた、水中油型エマルジョンの形態であってもよい。油相は、流動パラフィンまたは植物油の混合物などの植物油であってもよい。適切な乳化剤は、(1)アラビアゴムおよびトラガカントゴムなどの天然ゴム、(2)大豆レシチンなどの天然リン脂質、(3)脂肪酸およびヘキシトール無水物由来のエステルまたは部分エステル、例えばソルビタンモノオレイン酸エステル、および(4)前記部分エステルとエチレンオキシドとの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートであってよい。エマルジョンはまた、甘味料および香味料を含有してもよい。
油性の懸濁液は、活性成分を、例えばラッカセイ油、オリーブ油、ゴマ油またはヤシ油などの植物油、または流動パラフィンのような鉱油中に懸濁させることによって調製することができる。油性の懸濁液は、例えば、蜜蝋、硬質パラフィンまたはセチルアルコールなどの増粘剤を含有してもよい。懸濁液はまた、1以上の保存料、例えば、p−ヒドロキシ安息香酸エチルまたはp−ヒドロキシ安息香酸n−プロピル;1以上の着色料;1以上の香味料;およびスクロースまたはサッカリン等の1以上の甘味剤を含有し得る。
シロップ剤およびエリキシル剤は、例えば、グリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール、またはスクロースなどの甘味料を用いて製剤化することができる。このような製剤はまた、粘滑剤、防腐剤、香味料および着色料を含有し得る。
本発明の化合物はまた、水、生理食塩水、水性デキストロースおよび関連する糖溶液;エタノール、イソプロパノール、ヘキサデシルアルコール等のアルコール類;プロピレングリコールまたはポリエチレングリコール等のグリコール類;2,2−ジメチル−1,1−ジオキソラン−4−メタノールのようなグリセロールケタール類;ポリ(エチレングリコール)400等のエーテル類;油;脂肪酸;脂肪酸エステルまたはグリセリド;またはアセチル化脂肪酸グリセリド等の、滅菌された液体または液体混合物であってもよい薬学的担体とともに、石鹸または洗剤等の薬学的に許容し得る界面活性剤、ペクチン、カルボマー、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースまたはカルボキシメチルセルロース等の懸濁化剤、乳化剤および他の製薬的な添加剤を添加してまたは添加せずに、生理学的に許容される希釈剤中での化合物の注射可能な用量として、非経口的に、即ち皮下、静脈内、筋肉内または腹腔内に、投与することができる。
本発明の非経口製剤に用いることができる油の例としては、石油、動物、植物、または合成起源の油、例えば、ピーナッツ油、大豆油、ゴマ油、綿実油、トウモロコシ油、オリーブ油、石油および鉱油が挙げられる。適当な脂肪酸としては、オレイン酸、ステアリン酸、およびイソステアリン酸が挙げられる。適切な脂肪酸エステルとしては、例えば、オレイン酸エチルおよびミリスチン酸イソプロピルが挙げられる。適当名石鹸としては、脂肪アルカリ金属塩、アンモニウム塩およびトリエタノールアミン塩が含まれ、適当な洗剤としては、例えば、ジメチルジアルキルアンモニウムハライド、アルキルピリジニウムハライドおよびアルキルアミンアセテート等の陽イオン性界面活性剤;アルキルスルホネート、アリールスルホネートおよびオレフィンスルホネート、アルキルスルフェート、オレフィンスルフェート、エーテルおよびモノグリセリドスルフェート、およびスルホスクシネートなどの陰イオン性界面活性剤;例えば脂肪アミンオキシド、脂肪酸アルカノールアミド、およびポリオキシエチレンポリプロピレンコポリマー等の非イオン性界面活性剤;ならびに例えばアルキル−ベータ−アミノプロピオネートなどの非イオン性界面活性剤、および2−アルキルイミダゾリン第4級アンモニウム塩のような両性洗剤、ならびにそれらの混合物が挙げられる。
本発明の非経口組成物は、典型的には、溶液中に約0.5重量%〜約25重量%の活性成分を含有することができる。防腐剤および緩衝剤も有利に使用することができる。注射部位での刺激を最小限に抑えるかまたは排除するために、そのような組成物は、約12〜約17の親水性−親油性バランス(HLB)を有する非イオン性界面活性剤を含有することができる。そのような製剤中の界面活性剤の量は、約5%〜約15重量%である。界面活性剤は、上記のHLBを有する単一成分であってもよいし、所望のHLBを有する2種以上の成分の混合物であってもよい。
非経口製剤に使用される界面活性剤の例としては、ポリエチレンソルビタン脂肪酸エステルのクラス、例えばソルビタンモノオレエートおよびプロピレンオキサイドとプロピレングリコールの縮合によって形成される、エチレンオキシドと疎水性塩基との高分子量付加物が挙げられる。
医薬組成物は、滅菌された注射用水性懸濁液の形態であってもよい。このような懸濁液は、適当な分散剤または湿潤剤および懸濁化剤、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントガムおよびアカシアゴムなど;分散剤または湿潤剤、例えばレシチンなどの天然に存在するリン脂質、アルキレンオキシドと脂肪酸との縮合生成物、例えばステアリン酸ポリオキシエチレン、エチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、エチレンオキシドと脂肪酸とヘキシトールから誘導された部分エステルとの縮合生成物例えばポリオキシエチレンソルビトールモノオレエート、またはエチレンオキシドと脂肪酸およびヘキシトール無水物由来の部分エステルとの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートを用いて、既知の方法に従って製剤化することができる。
滅菌注射用製剤は、非毒性の非経口的に許容される希釈剤または溶媒中の滅菌注射溶液または懸濁液であってもよい。使用され得る希釈剤および溶媒は、例えば、水、リンガー溶液、および等張塩化ナトリウム溶液である。さらに、滅菌された不揮発性油が溶媒または懸濁媒体として慣用的に用いられている。この目的のために、合成モノまたはジグリセリドを含む任意の無菌性の不揮発性油を使用してもよい。さらに、オレイン酸などの脂肪酸を、注射剤の調製に使用することができる。
本発明の組成物は、また、薬物の直腸投与のための坐剤の形態で投与することもできる。これらの組成物は、薬物(例えば、化合物)を、常温で固体であるが直腸温度で液体であり、したがって、直腸内で溶解して薬物を放出する、適当な非刺激性の賦形剤と混合することによって調製することができる。そのような物質は、例えば、ココアバターおよびポリエチレングリコールである。
本発明の方法において使用される別の製剤は、経皮送達デバイス(「パッチ」)を使用する。そのような経皮パッチは、本発明の化合物を制御された量で連続的または不連続的に浸出させるために使用することができる。医薬品の送達のための経皮パッチの構築および使用は、当分野において周知である(例えば、参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第5,023,252号参照)。そのようなパッチは、薬剤の連続的、脈動的、またはオンデマンド送達のために構築され得る。
機械的な送達装置を介して患者に医薬組成物を導入することが望ましいまたは必要なこともある。薬剤の送達のための機械的送達装置の構築および使用は、当分野において周知である。例えば、脳に直接薬物を投与するための直接的な技術は、通常、血液脳関門を迂回するために患者の心室系に薬物送達カテーテルを配置することを含む。身体の特定の解剖学的領域への薬剤の輸送のために使用されるそのような移植可能な送達システムの1つは、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第5,011,472号に記載されている。
本発明の組成物はまた、必要または所望に応じて、一般に担体または希釈剤と呼ばれる他の慣用の薬学的に許容される配合成分を含有することができる。本発明の組成物のいずれも、アスコルビン酸のような酸化防止剤の添加によって、または他の適当な防腐剤によって保存し得る。このような組成物を適当な剤形で調製するための慣用の手順を利用することができる。
組成物をその意図された投与経路のために処方するために製剤化するのに適当に用いることができる一般に使用される医薬成分としては、酢酸、クエン酸、フマル酸、塩酸、硝酸などの酸性化剤;アンモニア溶液、炭酸アンモニウム、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、水酸化カリウム、ホウ酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミンまたはトロラミンなどのアルカリ化剤が挙げられる。
他の医薬成分には、例えば、吸着剤(例えば、粉末セルロースおよび活性炭);エアゾール噴射剤(例えば、二酸化炭素、CCI、FClC−CClFおよびCCIF);空気置換剤(例えば、窒素およびアルゴン);抗真菌防腐剤(例えば、安息香酸、ブチルパラベン、エチルパラベン、メチルパラベン、プロピルパラベン、安息香酸ナトリウム);抗菌防腐剤(例えば、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ベンジルアルコール、塩化セチルピリジニウム、クロロブタノール、フェノール、フェニルエチルアルコール、硝酸フェニル水銀およびチメロサール);酸化防止剤(例えば、アスコルビン酸、アスコルビルパルミテート、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエン、次亜リン酸、モノチオグリセロール、没食子酸プロピル、アスコルビン酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム)。結合剤(例えば、ブロックポリマー、天然および合成ゴム、ポリアクリレート、ポリウレタン、シリコーンおよびスチレン−ブタジエンコポリマー);緩衝剤(例えば、メタリン酸カリウム、一塩基性リン酸カリウム、酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム無水物およびクエン酸ナトリウム二水和物);担体物質(例えば、例えば、アカシアシロップ、芳香シロップ、芳香族エリキシル、チェリーシロップ、ココアシロップ、オレンジシロップ、シロップ、トウモロコシ油、鉱油、ピーナッツ油、ゴマ油、静菌性塩化ナトリウム注射液および注射用静菌水など);キレート剤(例えば、エデト酸二ナトリウムおよびエデト酸);着色料(例えば、FD&Cイエロー6号、FD&Cブルー2号、D&Cグリーン5号、D&Cオレンジ5号、D&Cレッド8号、カラメル及び赤色酸化鉄);清澄剤(例えば、ベントナイト);乳化剤(例えば、アカシア、セトマクロゴール、セチルアルコール、モノステアリン酸グリセリル、レシチン、ソルビタンモノオレエート、ステアリン酸ポリエチレン50が挙げられるが、これらに限定されない);カプセル化剤(例えば、ゼラチンおよびセルロースアセテートフタレート);香味料(例えば、アニス油、シナモン油、ココア、メントール、オレンジ油、ペパーミント油およびバニリン);湿潤剤(例えば、グリセリン、プロピレングリコールおよびソルビトール);研和剤(levigating agents)(例えば、鉱油およびグリセリン);油(例えば、落花生油、鉱油、オリーブ油、ピーナッツ油、ゴマ油及び植物油);軟膏基剤(例えば、ラノリン、親水性軟膏、ポリエチレングリコール軟膏、ペトロラタム、親水性ペトロラタム、白色軟膏、黄色軟膏、及び水軟膏);浸透促進剤(経皮送達)(例えば、モノヒドロキシ又はポリヒドロキシアルコール、飽和または不飽和脂肪族アルコール、飽和または不飽和脂肪酸エステル、飽和または不飽和ジカルボン酸、精油、ホスファチジル誘導体、セファリン、テルペン、アミド、エーテル、ケトンおよび尿素);可塑剤(例えば、ジエチルフタレートおよびグリセリン);溶媒(例えば、アルコール、コーン油、綿実油、グリセリン、イソプロピルアルコール、鉱油、オレイン酸、ピーナッツ油、精製水、注射用水、注射用滅菌水および灌注用滅菌水);硬化剤(例えば、セチルアルコール、セチルエステルワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィン、ステアリルアルコール、白蝋、黄蝋);坐剤基剤(例えば、ココアバター及びポリエチレングリコール(混合物));界面活性剤(例えば、塩化ベンザルコニウム、ノノキシノール10、オキソキシノール9、ポリソルベート80、ラウリル硫酸ナトリウムおよびモノパルミチン酸ソルビタン);懸濁化剤(例えば、寒天、ベントナイト、カルボマー、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カオリン、メチルセルロース、トラガカントおよびビーガム);甘味料(例えば、アスパルテーム、デキストロース、グリセリン、マンニトール、プロピレングリコール、サッカリンナトリウム、ソルビトールおよびスクロース);錠剤付着防止剤(例えば、ステアリン酸マグネシウムおよびタルク);錠剤結合剤(例えば、アカシア、アルギン酸、カルボキシメチルセルロースナトリウム、圧縮性糖、エチルセルロース、ゼラチン、液体グルコース、メチルセルロース、ポビドンおよびアルファ化デンプン);錠剤およびカプセル希釈剤(例えば、二塩基性リン酸カルシウム、カオリン、乳糖、マンニトール、微結晶セルロース、粉末セルロース、沈降炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、ソルビトールおよびデンプン);錠剤コーティング剤(例えば、液体グルコース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、酢酸フタル酸セルロースおよびシェラック);錠剤直接圧縮賦形剤(二塩基性リン酸カルシウム);錠剤崩壊剤(例えば、アルギン酸、カルボキシメチルセルロースカルシウム、微結晶セルロース、ポラクリリンカリウム、アルギン酸ナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウムおよびデンプン);錠剤流動促進剤(例えば、コロイドシリカ、コーンスターチ及びタルク);錠剤潤滑剤(例えば、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、鉱油、ステアリン酸およびステアリン酸亜鉛);錠剤/カプセル不透明剤(例えば、二酸化チタン);錠剤光沢剤(例えば、カルナウバワックスおよび白蝋);増粘剤(例えば、蜜ろう、セチルアルコールおよびパラフィン);等張化剤(例えば、デキストロースおよび塩化ナトリウム);像粘剤(例えば、アルギン酸、ベントナイト、カルボマー、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ポビドン、アルギン酸ナトリウムおよびトラガカント);および湿潤剤(例えば、ヘプタデカエチレンオキシセタノール、レシチン、ポリエチレンソルビトールモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビトールモノオレエート、およびポリオキシエチレンステアレート)が挙げられるがこれらに限定されない。
本明細書に記載の化合物は、単一の薬剤として、または容認できない悪影響を引き起こさない1以上の他の薬剤と組み合わせて投与することができる。例えば、本発明の化合物は、既知の抗酸化剤、抗肥満剤、インスリン増感剤、抗線維症剤、抗脂質異常症剤等、およびこれらの混合物および組み合わせと組み合わせることができる。
本明細書に記載の化合物は、遊離塩基の形態または組成物中で、試験および診断において、または分析参照標準などとして利用することもできる。したがって、本発明は、不活性担体および本明細書に記載の方法によって同定される有効量の化合物、またはその塩もしくはエステルを含む組成物を包含する。不活性な担体は、担持されるべき化合物と相互作用せず、担持される化合物にとっての支持体、輸送手段、バルク、トレーサブル材料等を与える任意の物質である。化合物の有効量は、実施される具体的な手順に対して、結果をもたらすまたは影響を及ぼす量である。
化合物は、経口(口腔を介する投与を含む)、非経口、吸入スプレー、局所、経皮、直腸、鼻腔、舌下、頬粘膜、膣または移植リザーバーを介して、任意の適切な経路によって対象に投与することができる。本明細書で使用される用語「非経口」は、皮下、静脈内、筋肉内、関節内、滑膜内、胸骨内、くも膜下腔内、肝内、病巣内および頭蓋内注射または注入技術を含む。いくつかの実施形態において、組成物は、経口、非経口、経皮または吸入スプレーによって投与される。
また、特定の患者に対する特定の投与量および処置レジメは、使用される具体的な化合物の活性、年齢、体重、全身の健康状態、性別、食事、投与時間、排出速度、薬物の組み合わせ、および処置する医師の判断および処置される具体的な疾患の重篤度に依存する。組成物中の本発明の化合物の量はまた、組成物中の具体的な化合物に依存する。
以下の実施例は、本明細書に記載される本発明を説明するために記載されるが、決して本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
カプセル製剤
以下のもの:
本発明の化合物 10mg
デンプン 109mg
ステアリン酸マグネシウム 1mg
からカプセル配合物を製造する。
成分を混合し、適切なメッシュ篩に通し、硬ゼラチンカプセルに充填する。
錠剤
以下のもの:
本発明の化合物 25mg
セルロース、微晶質 200mg
コロイド状二酸化ケイ素 10mg
ステアリン酸 5.0mg
から錠剤を製造する。
成分を混合し、圧縮して錠剤を形成する。適切な水性および非水性コーティングを施して、嗜好性を高め、優雅さおよび安定性を改善し、または吸収を遅らせることができる。
無菌静脈内溶液
本発明の所望の化合物の1mg/mL溶液を滅菌注射用水を用いて調製し、必要に応じてpHを調節する。投与のためこの溶液を滅菌5%デキストロースで希釈し、静脈内注入として投与する。
筋肉内懸濁液
以下の筋肉内懸濁液を調製する:
本発明の化合物 50mg/mL
ナトリウムカルボキシメチルセルロース 5mg/mL
TWEEN80 4mg/mL
塩化ナトリウム 9mg/mL
ベンジルアルコール 9mg/mL

懸濁液を筋肉内投与する。
ハードシェルカプセル
多数の単位カプセル剤を、粉末状活性成分、ラクトース150mg、セルロース50mgおよびステアリン酸マグネシウム6mgそれぞれを、標準的なツーピース硬質ガラチンカプセルに充填することにより調製する。
ソフトゼラチンカプセル
大豆油、綿実油またはオリーブ油のような消化可能な油中の活性成分の混合物を調製し、容積移送ポンプによって溶融ゼラチンに注入し、活性成分を含有する軟ゼラチンカプセルを形成する。カプセルを洗浄し、乾燥させる。活性成分は、ポリエチレングリコール、グリセリンおよびソルビトールの混合物に溶解して、水混和性の医薬混合物を調製することができる。
即放性錠剤/カプセル
これらは、慣用のおよび新規の方法によって製造された固体経口剤形である。これらのユニットは、即座に溶解して薬剤を送達するために、水なしで経口投与される。活性成分を、糖、ゼラチン、ペクチン、および甘味料などの成分を含む液体中で混合する。これらの液体は、凍結乾燥および固相抽出技術によって固形の錠剤またはカプレットに固化される。医薬化合物を、粘弾性および熱弾性糖およびポリマーまたは発泡性成分とともに圧縮し、水を必要とせずに即時放出を意図した多孔性マトリックスを生成することができる。
F.使用方法
NASH/NAFLDおよび以下を含む他の疾患:
ファーバー病
ACLF(慢性肝不全の急性増悪)
CLF(慢性肝不全)
抗HCV療法によるウイルス学的著効達成(SVR)後のC型肝炎ウイルス(HCV)感染によるポスト同所性肝移植
アラジール症候群
進行性家族性肝内胆汁うっ滞症(PFIC)
原発性胆汁性肝硬変(PBC)
原発性硬化性胆管炎
常染色体優性多嚢胞性肝疾患(ADPCLD)
再確立した線維症を有する肝移植患者の治療
コレステリルエステル蓄積症(CESD)
重度の高トリグリセリド血症(SHTG)
家族性高コレステロール血症ホモ接合体(HoFH)
肝性脳症(HE)
アルコール性肝疾患
本発明の一態様によれば、NASH/NAFLDおよび記載した他の状態を予防または治療する方法が提供される。本方法は、そのような治療を必要とする対象に本発明の化合物の有効量を投与することを含む。いくつかの実施形態では、化合物は、静脈内、経口、頬粘膜、経皮、直腸、経鼻、眼、髄腔内、または頭蓋内投与される。
別の実施形態において、本発明の化合物は、1以上のさらなる治療剤と組み合わせて投与され得る。
さらなる治療剤の例としては、ファルネソイドX受容体アゴニスト、例えばオベチコリン酸およびPx−104、アラムコール、GR−MD−02、酒石酸システアミン、シムツズマブ、エミカサン、GFT−505、CER−002、KD3010、KD3020、MBX8025、LUM002、RP−103、ガレクチン−3ブロッカー、例えばLIPC−1010およびGR−MD−02、セニクリビロック、血管接着タンパク質−1阻害剤、例えばPXS4728A、メトホルミン、PPARガンマアゴニスト、例えばロシグリタゾンおよびピオグリタゾン、ペントキシフィリン、ビタミンE、セレン、オメガ3脂肪酸およびベタインなどが挙げられるが、これらに限定されない。本明細書に記載の化合物は、列挙された状態および疾患の処置または予防に使用される1以上のさらなる医薬と組み合わせて投与することができる。
同時投与のための組合せ治療に用いられる個々の医薬に応じて、(安定な製剤を調製することができ、所望の投与レジメが適合する場合)それらを組み合わせて、または(同じ経路または別の経路での同時または別々の投与のため)医薬を別々に製剤化してもよい。
いくつかの実施形態では、本発明の対象は、疾患の家族歴から選択される疾患;肥満症、インスリン抵抗性および2型糖尿病、高コレステロール、高トリグリセリドおよび代謝症候群の発症に関する1以上の危険因子を有する。
G.実施例
本発明の実施形態を、以下の非限定的な実施例についての単なる例示として説明する。
一般に、本発明の化合物は、当分野で公知の標準的な技術およびそれに類似した既知の方法によって調製することができる。例えば、化合物は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第6,828,335号および米国特許出願第13/375,878号に記載されている方法に従って製造することができる。
実施例1
エチル[(1S)−5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル]アセテート
Figure 2018509474
US68283335に記載されているように、5−メトキシインダノンから6工程で調製した。
実施例2
2−[5−エチル−2−(4−メトキシフェニル)−1,3−オキサゾール−4−イル]エタノール
Figure 2018509474
米国特許第68283335号に一般的に記載されているように、L−アスパラギン酸β−メチルエステル塩酸塩、4−メトキシベンゾイルクロリドおよび無水プロピオン酸から製造した。
実施例3
2−[2−(4−メトキシフェニル)−5−メチル−1,3−オキサゾール−4−イル]エタノール
Figure 2018509474
米国特許第6,828,335号に一般的に記載されているように、L−アスパラギン酸β−メチルエステル塩酸塩、4−メトキシベンゾイルクロライドおよび無水酢酸から調製した。
実施例4
Figure 2018509474
米国特許第6,828,335号に一般的に記載されているように、L−アスパラギン酸β−メチルエステル塩酸塩、塩化p−トルオイルおよび無水プロピオン酸から調製した。
実施例5
2−[5−メチル−2−(4−メチルフェニル)−1,3−オキサゾール−4−イル]エタノール
Figure 2018509474
米国特許第6,828,335号に記載されているように、L−アスパラギン酸β−メチルエステル塩酸塩、塩化p−トルオイルおよび無水酢酸から製造した。
実施例6
2−[5−エチル−2−(4−エチルフェニル)−1,3−オキサゾール−4−イル]エタノール
Figure 2018509474
米国特許第6,828,335号に一般的に記載されているように、L−アスパラギン酸β−メチルエステル塩酸塩、4−エチルベンゾイルクロリドおよび無水プロピオン酸から調製した。
実施例7
2−[2−(4−エチルフェニル)−5−メチル−1,3−オキサゾール−4−イル]エタノール
Figure 2018509474
米国特許第6,828,335号に一般的に記載されているように、L−アスパラギン酸β−メチルエステル塩酸塩、4−エチルベンゾイルクロリドおよび無水酢酸から調製した。
実施例8
2−(5−エチル−2−(4−メトキシフェニル)オキサゾール−4−イル)エチルベンゼンスルホネート
Figure 2018509474
実施例2で得た中間体(400.8g)、15.0gのトリメチルアミン塩酸塩および3.2Lのジクロロメタンを22L容の反応器に加えた。反応混合物を撹拌し、3.8℃に冷却した。次いで、680mLのトリエチルアミンを反応器に添加した。温度を12℃未満に維持しながら、ベンゼンスルホニルクロリド(400g)をゆっくりと反応器に添加した。反応物を5℃〜10℃に3時間冷却した後、20℃に加熱した。反応器の内容物を24℃で一晩撹拌した。さらに3.2Lのジクロロメタンを反応器に加えた。混合物を5.0℃に冷却し、205mLの3−ジメチルアミノ−1−プロピルアミンを添加した。混合物を4.8℃で16分間撹拌した。温度を16℃未満に維持するように、クエン酸水溶液(3Lの1M溶液)を反応器にゆっくりと加えた。得られた混合物を20℃に加熱し、10分間撹拌した。相を分離し、有機物を1Mクエン酸溶液3L、飽和重炭酸ナトリウム溶液3L、ブライン溶液3Lで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をn−ヘプタンで処理し、濃縮して542gの粗製の2−(5−エチル−2−(4−メトキシフェニル)オキサゾール−4−イル)エチルベンゼンスルホネートを得た。
実施例9
(S)−エチル2−(5−(2−(5−エチル−2−(4−メトキシフェニル)オキサゾール−4−イル)エトキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アセテート
Figure 2018509474
22Lの反応器に、302.3gのエチル[(1S)−5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル]アセテート(実施例1)、539.3gの粗製の2−(5−エチル−(4−メトキシフェニル)オキサゾール−4−イル)エチルベンゼンスルホネート(実施例8)および3.4Lのアセトニトリルを加えた。全ての固体が溶解するまで混合物を撹拌した。次に炭酸セシウム670.6gを添加した。混合物を70℃に加熱し、16時間維持した。実施例1の化合物60.2gをさらに反応器に添加した。混合物を70℃で1時間加熱し、さらに炭酸セシウム(316.9g)を加え、70℃で2.5時間加熱を続けた。反応混合物を24℃に冷却し、4Lのn−ヘプタン、2.4LのUSP水、2.4Lのブライン溶液および4Lの酢酸エチルを反応器に入れた。この二相混合物を5分間撹拌した後、分離した。有機層を2×2.4Lの5%水酸化ナトリウム溶液および2.4LのUSP水、および2.4Lのブラインで洗浄した。固体が沈殿するまで回転蒸発により溶媒を除去した。さらに7.7Lのn−ヘプタンを添加し、攪拌してスラリーを生成し、これを濾過し、濾液を濾液ですすぎ、次に2.4Lのn−ヘプタンですすいだ。生成物を風乾した後、40℃の真空オーブン中で乾燥させて、(S)−エチル2−(5−(2−(5−エチル−2−(4−メトキシフェニル)オキサゾール−4−イル)エトキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)酢酸を灰白色の固体として得た。
実施例10
(S)−2−(5−(2−(5−エチル−2−(4−メトキシフェニル)オキサゾール−4−イル)エトキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)酢酸
Figure 2018509474
22Lフラスコに、478.9gの(S)−エチル2−(5−(2−(5−エチル−2−(4−メトキシフェニル)オキサゾール−4−イル)エトキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アセテート(実施例9)および1.2Lのエタノールを添加し、20℃に冷却した。この22Lフラスコに1.6Lの1N水酸化ナトリウム溶液を加えた。反応混合物を30分間65℃に加熱した後、25℃に冷却し、濃縮して油状物を得た。新しい反応フラスコに4.8LのUSP水および1.9Lの1N塩酸溶液を入れ、激しく撹拌し、23℃に冷却した。生成した油を添加漏斗を介して溶液に加えた。得られた懸濁液を約23℃で撹拌し、pHをチェックした:1.6(目標<2)。固体を濾過した後、母液で洗浄した。固体を3LのUSP水、次いで1.9Lの1:1エタノールSDA−2B:水で洗浄した。フィルターケーキを4時間風乾した後、真空オーブンに移した。この固体を質量が一定するまで45℃で真空乾燥し、(S)−2−(5−(2−(5−エチル−2−(4−メトキシフェニル)オキサゾール−4−イル)エトキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アセテートを灰白色の固体として得た。
実施例11
(S)−2−(5−(2−(5−エチル−2−(4−メトキシフェニル)オキサゾール−4−イル)エトキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)酢酸ナトリウム
Figure 2018509474
22Lの反応器に3.8Lのエタノールを入れた。攪拌を開始し、反応器に288.2gのナトリウムエトキシド溶液(エタノール中20.1%)および378.4gの(S)−2−(5−(2−(5−エチル−2−(4−メトキシフェニル)オキサゾール−4−イル)エトキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)酢酸(実施例10)を順次加えた。反応混合物を約20分間40℃に加熱し(すべての固体が溶解するまで)、pHを確認した(目標pH9〜10)。
溶液を10ミクロンのフィルターメンブレンで濾過し、反応器に戻し、40℃に加熱した。次いで、3.4Lの濾過したメチル−tert−ブチルエーテルを、生成物溶液の温度が40℃に維持されるような速度で、反応器に加えた。次いで、混合物に実施例10の化合物0.5gを加え、42℃で40分間保持した。さらに3.4Lの濾過したメチルt−ブチルエーテルを添加した。懸濁液を55℃で65分間加熱した。懸濁液を20〜25℃に一晩冷却した後、翌朝14℃に冷却した。生成物を窒素ブランケット下で濾過し、1.3Lの濾過したメチルt−ブチルエーテルで洗浄し、40℃の真空オーブン中で質量が一定になるまで乾燥させた。バルク生成物をComilを用いて10メッシュのふるいで粉砕した。生成物を加湿環境下40℃にて乾燥した。NMR分析の結果、エタノールは<0.5重量%を示した。最終生成物のナトリウム(S)−2−(5−(2−(5−エチル−2−(4−メトキシフェニル)オキサゾール−4−イル)エトキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アセテートをさらに真空下45℃で乾燥させて、306gの微細な白色固体を得た。
実施例12
(S)−2−(5−(2−(4−メトキシフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)酢酸
Figure 2018509474
実施例1で得た(S)−エチル2−(5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アセテートおよび実施例3で得た2−(2−(4−メトキシフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エタノールを合わせ、実施例8、9および10に記載のとおり反応させて、(S)−2−(5−(2−(2−(4−メトキシフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)酢酸を灰白色の固体として得た。
実施例13
(S)−2−(5−(2−(5−エチル−2−p−トリルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)酢酸
Figure 2018509474
実施例1で得た(S)−エチル2−(5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アセテートおよび実施例4で得た2−(5−エチル−2−p−トリルオキサゾール4−イル)エタノールを合わせ、実施例8、9および10に記載のとおり反応させて、(S)−2−(5−(2−(5−エチル−2−p−トリルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)酢酸を灰白色の固体として得た。
実施例14
(S)−2−(5−(2−(5−メチル−2−p−トリルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)酢酸
Figure 2018509474
実施例1で得た(S)−エチル2−(5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アセテートおよび実施例5で得た2−(5−メチル−2−p−トリルオキサゾール−4−イル)エタノールを合わせ、実施例8、9および10に記載のとおり反応させて、(S)−2−(5−(2−(5−メチル−2−p−トリルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)酢酸を灰白色の固体として得た。
実施例15
(S)−2−(5−(2−(5−エチル−2−(4−エチルフェニル)オキサゾール−4−イル)エトキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)酢酸
Figure 2018509474
実施例1で得た(S)−エチル2−(5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アセテートおよび実施例6で得た2−(5−エチル−2−(4−エチルフェニル)オキサゾール−4−イル)エタノールを合わせ、実施例8,9および10に記載のとおり反応させて、(S)−2−(5−(2−(5−エチル−2−(4−エチルフェニル)オキサゾール−4−イル)エトキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)酢酸を灰白色の固体として得た。
実施例16
(S)−2−(5−(2−(5−エチル−2−(4−エチルフェニル)オキサゾール−4−イル)エトキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)酢酸
Figure 2018509474
実施例1で得た(S)−エチル2−(5−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)アセテートおよび実施例7で得た2−(2−(4−エチルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エタノールを合わせ、実施例8、9および10に記載のとおり反応させて、(S)−2−(5−(2−(2−(4−エチルフェニル)−5−メチルオキサゾール−4−イル)エトキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)酢酸を灰白色の固体として得た。
本発明の化合物の活性は、当分野で周知のインビトロ、エクスビボおよびインビボアッセイによって示すことができる。
実施例17
NAFLD/NASH動物モデル
試験開始の3週間前に、12週齢のZDF雄性ラット(n=1群6匹)を馴化させた後、高脂肪(D12492+0.5%のコレステロールと55%wt/volのコレステロールを飲料水中に添加したもの)または低脂肪(DL12405J)食餌を与えた。Table 1に記載のとおり、上記の実施例10の化合物、ビヒクルまたはピオグリチゾンを、経口胃管投与によって5週間投与した。
Figure 2018509474
体重を毎週記録し、一晩絶食後4週目、5週目、6週目および7週目にすべての動物から血液サンプルを採取し、トリグリセリド、コレステロール、AST、ALT、インスリンおよびBGを一重で測定した。8週後、全ての動物から肝臓を摘出し、重量を測定した。PAI(H%E染色、オイルレッドO染色およびシリウスレッド染色)によるNASHスコアリングのために、左葉を10%NBFに入れた。右葉の半分をqPCR(1型コラーゲン、インスリン受容体、IGF−1、セラミドシンターゼ2、スフィンゴミエリンホスホジエステラーゼ3、MCP−1およびIL−6を定量する)のためスナップ凍結した。残りの右葉は、肝臓トリグリセリドおよびコレステロールの推定のためスナップ凍結した。この試験の結果は、ピオグリチゾンを投与したのと概ね同様に、実施例10の化合物の3つの用量のいずれも、高脂肪食餌のZDFラットにおいて、NASH様の症状からの保護を示した。
本発明が属する技術分野の当業者であれば、特に前述の教示を考慮して、本発明の精神または特徴から逸脱することなく、本発明の原理を用いる他の実施形態をもたらす変更を加えることができる。したがって、記載された実施形態は、すべての点において、限定的ではなく、単に例示的なものとして考慮されるべきであり、本発明の範囲は、前述の説明または図面ではなくむしろ添付の特許請求の範囲によって示される。したがって、本発明を特定の実施形態を参照して説明してきたが、当業者に明らかな構造、順序、材料などの変更は、依然として本出願人が請求する本発明の範囲内に包含される。

Claims (18)

  1. それを必要とする被験体に有効量のデュアルPPARデルタおよびガンマアゴニストを投与することを含む、以下の疾患:
    a.ファーバー病
    b.ACLF(慢性肝不全の急性増悪)
    c.CLF(慢性肝不全)
    d.抗HCV療法によるウイルス学的著効達成後のC型肝炎ウイルス感染によるポスト同所性肝移植
    e.アラジール症候群
    f.進行性家族性肝内胆汁うっ滞症(PFIC)
    g.原発性胆汁性肝硬変(PBC)
    h.原発性硬化性胆管炎
    i.常染色体優性多嚢胞性肝疾患(ADPCLD)
    j.再確立した線維症を有する肝移植患者の治療
    k.コレステリルエステル蓄積症(CESD)
    l.重度の高トリグリセリド血症(SHTG)
    m.家族性高コレステロール血症ホモ接合体(HoFH)
    n.肝性脳症(HE)
    o.非アルコール性脂肪肝炎(NASH)
    p.非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)
    q.アルコール性肝疾患
    の少なくとも1つを治療または予防する方法。
  2. PPARデルタおよびガンマアゴニストが、式I
    Figure 2018509474
    [式中、
    RはHまたはC−Cアルキルであり;
    は、H、COOR、C−Cシクロアルキル、またはC−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルコキシであって、これらの各々は、非置換か、フルオロ、メチレンジオキシフェニル、またはRで置換されていてもよいフェニルで置換されていてもよく;
    は、H、ハロ、または非置換かC−Cアルコキシ、オキソ、フルオロで置換されていてもよいC−Cアルキルであるか、または
    は、フェニル、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピロリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペラジニルまたはモルホリニルであって、これらの各々は、非置換かRで置換されていてもよく;
    は、H、C−Cアルキル、または非置換であるかまたはRで置換されていてもよいフェニルであり;
    XはOまたはSであり;
    は、フェニル、ナフチル、フリル、チエニル、ピロリル、テトラヒドロフリル、ピロリジニル、ピロリニル、テトラヒドロチエニル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ベンゾフリル、ジヒドロベンゾフリル、ベンゾチエニル、ジヒドロベンゾチエニル、インドリル、インドリニル、インダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾイソキサゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾジオキソリル、キノリル、イソキノリル、キナゾリニル、キノキサゾリニル、ジヒドロベンゾピラニル、ジヒドロベンゾチオピラニル、または1,4−ベンゾジオキサニルであって、これらの各々は、非置換か1個または複数の、R、または非置換か1個または複数のRで置換されていてもよい、フェニル、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピロリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペラジニル、モルホリニル、ベンゾジオキソリル、ジヒドロベンゾフラニル、インドリル、ピリミジニルまたはフェノキシで置換されていてもよく;
    は、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルであり、これらのいずれも非置換であるか、またはフルオロ、オキソ、または非置換かC−Cアルコキシ、もしくはRで置換されていてもよいフェニルで置換されていてもよいC−Cアルコキシで置換されていてもよく、
    これらの各々は、フェニル、ナフチル、フリル、チエニル、ピロリル、テトラヒドロフリル、ピロリジニル、ピロリニル、テトラヒドロチエニル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ベンゾフリル、ジヒドロベンゾフリル、ベンゾチエニル、ジヒドロベンゾチエニル、インドリル、インドリニル、インダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾイソキサゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾジオキソリル、キノリル、イソキノリル、キナゾリニル、キノキサゾリニル、ジヒドロベンゾピラニル、ジヒドロベンゾチオピラニル、または1,4−ベンゾジオキサニルであって、これらの各々は、非置換か1個または複数の、R、または非置換か1個または複数のRで置換されていてもよく、
    これらの各々は、非置換かRでさらに置換されていてもよいか、または
    −Cアルキルはまた、C−Cシクロアルキルで、または非置換かR、もしくはフェニル、ナフチル、フリル、チエニル、ピロリル、テトラヒドロフリル、ピロリジニル、ピロリニル、テトラヒドロチエニル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ベンゾフリル、ジヒドロベンゾフリル、ベンゾチエニル、ジヒドロベンゾチエニル、インドリル、インドリニル、インダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾイソキサゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾジオキソリル、キノリル、イソキノリル、キナゾリニル、キノキサゾリニル、ジヒドロベンゾピラニル、ジヒドロベンゾチオピラニル、または1,4−ベンゾジオキサニルで置換されていてもよいフェノキシで置換されていてもよく、
    これらの各々は非置換かRで置換されていてもよいか、または
    はH、ハロ、またはオキソで置換されていてもよいC−Cアルキルであり;
    は、ハロ、CF、またはオキソもしくはヒドロキシで置換されていてもよいC−Cアルキル、またはフルオロで置換されていてもよいC−Cアルコキシであり;
    は、4位または5位のいずれかで(すなわち、利用可能な炭素原子のいずれかで)式Iの化合物の複素環式部分に結合することができ、したがって、分子の残りの部分は、残りの利用可能な炭素原子で結合する。]
    で示される化合物を含んでなる、請求項1に記載の方法。
  3. PPARデルタおよびガンマアゴニストが以下の構造:
    Figure 2018509474
    式中、
    RはHまたはC−Cアルキルであり;RはHであり;
    は、H、ハロ、またはC−Cアルコキシ、オキソ、フルオロで置換されていてもよいC−Cアルキルであり;
    は、H、C−Cアルキル、または非置換であるかまたはRで置換されていてもよいフェニルであり;
    XはOまたはSであり;
    は、非置換か1個または複数のRで置換されていてもよいフェニルであり;
    は、H、ハロ、またはC−Cアルコキシ、オキソ、フルオロで置換されていてもよいC−Cアルキルであり;
    は、ハロ、CF、またはオキソもしくはヒドロキシで置換されていてもよいC−Cアルキル、またはフルオロで置換されていてもよいC−Cアルコキシであり;
    は、4位または5位のいずれかで(すなわち、利用可能な炭素原子のいずれかで)式Iの化合物の複素環式部分に結合することができ、したがって、分子の残りの部分は、残りの利用可能な炭素原子で結合する]
    を有する化合物、またはそのエステルプロドラッグ、立体異性体、ジアステレオマー、エナンチオマー、ラセミ体、またはそれらの組み合わせである、請求項1に記載の方法。
  4. RがHまたはC−Cアルキルであり;RはHであり;RはH、ハロであり;RはH、C−Cアルキルであり;XはOまたはSであり;Rは1個または複数のRで置換されたフェニルであり;RはH、ハロであり;Rがハロ、CF、C−CアルキルまたはC−Cアルコキシであり、C−1’の立体化学がSである化合物、またはその薬学的に許容される塩、エステルプロドラッグ、立体異性体、ジアステレオマー、エナンチオマー、ラセミ体またはそれらの組み合わせである請求項2に記載の方法。
  5. RがHであり;RがHであり;RはH、ハロであり;RはC−Cアルキルであり;XはOであり;Rは1個または複数のRで置換されたフェニルであり;RはH、ハロであり;Rがハロ、CF、C−CアルキルまたはC−Cアルコキシであり、C−1’の立体化学がSである化合物、またはその薬学的に許容される塩、エステルプロドラッグ、立体異性体、ジアステレオマー、エナンチオマー、ラセミ体またはそれらの組み合わせである請求項2に記載の方法。
  6. RがHであり;RがHであり;RがHであり;RがHであり;RがHであり;RがC−Cアルキルであり;XがSでありRが1個または複数のRで置換されたフェニルであり;Rがハロ、CF、C−CアルコキシまたはC−Cアルキルであり;C−1’の立体化学がSである化合物、またはその薬学的に許容される塩である請求項2に記載の方法。
  7. がHであり;RがHであり;RがHであり;RがHであり;RがC−Cアルキルであり;XがOであり;Rが1個または複数のRで置換されたフェニルであり;Rがハロ、CF、C−CアルコキシまたはC−Cアルキルであり;C−1’の立体化学がSである化合物またはその薬学的に許容される塩である、請求項2に記載の方法。
  8. RがHであり;RがHであり;RがHまたはFであり;RがHまたはFであり;RがC−Cアルキルであり;XがOまたはSであり;Rが1個または複数のRで置換されたフェニルであり;Rがハロ、CF、C−CアルコキシまたはC−Cアルキルであり;C−1’の立体化学がSである化合物、またはその薬学的に許容される塩である、請求項2に記載の方法。
  9. PPARデュアルデルタおよびガンマアゴニストが、以下の構造:
    Figure 2018509474
    のいずれかを有し、遊離酸またはそのカリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、リシン、コリンまたはメグルミン塩である、請求項1に記載の方法。
  10. PPARデュアルデルタおよびガンマアゴニストが、薬学的に許容される塩であり、薬学的に許容される塩が、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、有機塩基とのアンモニウム塩、およびアルキルハライドおよびアラルキルハライドまたは他のアルキル化剤からなる群から選択される薬剤で四級化されたコンジュゲート塩基中の塩基性窒素含有基からなる群から選択される、請求項9に記載の方法。
  11. PPARデュアルデルタおよびガンマアゴニストが、カリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、リシン、コリンまたはメグルミン塩である、請求項9に記載の方法。
  12. PPARデュアルデルタおよびガンマアゴニストが、静脈内、経口、頬粘膜、経皮、直腸、経鼻、眼、髄腔内または頭蓋内に投与される、請求項2に記載の方法。
  13. 1以上のさらなる治療剤の投与をさらに含む、請求項2に記載の方法。
  14. 1以上のさらなる治療剤がNASH疾患またはNAFLDを処置または予防するために用いられる、請求項13に記載の方法。
  15. 1以上のさらなる治療剤が、ベチコリン酸、アラムコール、GR−MD−02、システアミン酒石酸塩、シムツズマブ、GFT−505、CER−002、KD3010、KD3020、MBX8025、メトホルミン、ロシグリタゾン、ピオグリタゾン、ペントキシフィリン、ビタミンE、セレン、オメガ−3脂肪酸およびベタイン等のファルネソイドX受容体アゴニストである、請求項13に記載の方法。
  16. さらなる治療剤が、抗酸化剤、抗肥満剤、インスリン増感剤、抗線維症剤、抗脂質異常症剤からなる群から選択される、請求項13に記載の方法。
  17. 1以上のさらなる治療剤が、肝脂肪症、肝硬変または肝線維症を調節する、請求項13に記載の方法。
  18. PPARデュアルデルタおよびガンマアゴニストが、(1S)−1H−インデン−1−酢酸、5−[2−[5−エチル−2−(4−メトキシフェニル)−4−オキサゾリル]エトキシ]−2,3−ジヒドロ−、ナトリウム塩(1:1)である請求項1記載の方法。
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