JP2018506620A5 - - Google Patents
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Description
組成物H(図8)については、組成物の状態が変化する温度がシフトすることが観察される。実際、組成物Hは105〜110℃の間の温度でゲル化し、70℃〜75℃の間の温度で液状に変化する。1,2−ドデカンジオール(化合物A−4)により、組成物Hのレオロジー挙動を調整することが可能になる。
なお、本発明は、態様として以下の内容を含む。
〔態様1〕
少なくとも以下の混合に起因する添加剤組成物:
・ポリジオールランダム共重合体A1、
・少なくとも2つのボロン酸エステル官能基を有し、少なくとも1つのエステル交換反応によって前記ポリジオールランダム共重合体A1と会合可能であるランダム共重合体A2、および
・1,2−ジオールおよび1,3−ジオールから選択された外因性化合物A4。
〔態様2〕
態様1に記載の添加剤組成物であって、前記外因性化合物A4のモル百分率は、前記ランダム共重合体A2のボロン酸エステル官能基に対して、0.025〜5000%(好ましくは0.1%〜1000%、より好ましくは0.5%〜500%、さらに好ましくは1%〜150%)の範囲である、添加剤組成物。
〔態様3〕
態様1または2のいずれかによる添加剤組成物であって、前記ランダム共重合体A1は以下のモノマーの共重合:
・一般式(I)の少なくとも1種類の第1のモノマーM1:
[式中:
・R 1 は、−H、−CH 3 および−CH 2 −CH 3 からなる群から選択され;
・xは1〜18(好ましくは2〜18)の範囲の整数であり;
・yは0または1に等しい整数であり;
・X 1 とX 2 は同一または異なって、水素原子、テトラヒドロピラニル、メチルオキシメチル、tert−ブチル、ベンジル、トリメチルシリルおよびt−ブチルジメチルシリルからなる群から選択され、あるいは
・X 1 およびX 2 は、酸素原子とともに、下記式の架橋構造を形成し:
(式中:
− スター(*)は、酸素原子に対する結合を意味し、
− R’ 2 およびR’’ 2 は、同一または異なって、水素およびC 1 −C 11 アルキル基(好ましくはメチル)からなる群から選択される)、あるいは
・:X 1 およびX 2 は、酸素原子とともに、下記式のボロン酸エステルを形成し:
(式中:
− スター(*)は、酸素原子に対する結合を意味し、
− R’’’ 2 は、C 6 −C 18 アリール基、C 7 −C 18 アラルキル基およびC 2 −C 18 アルキル基(好ましくはC 6 −C 18 アリール基)からなる群から選択される。)]
・一般式(II)の少なくとも1種の第2のモノマーM2:
[式中:
・R 2 は、−H、−CH 3 および−CH 2 −CH 3 からなる群から選択され、
・R 3 はC 6 −C 18 アリール基、R’ 3 基で置換されたC 6 −C 18 アリール基、−C(O)−O−R’ 3 、−O−R’ 3 、−S−R’ 3 および−C(O)N(H)−R’ 3 (ここでR’ 3 はC 1 −C 30 アルキル基)からなる群から選択される。]
に起因する、添加剤組成物。
〔態様4〕
態様3に記載の添加剤組成物であって、前記ランダム共重合体A1は、少なくとも1種のモノマーM1と、異なる基R 3 を有する少なくとも2種のモノマーM2との共重合に起因する、添加剤組成物。
〔態様5〕
態様4に記載の添加剤組成物であって、前記ランダム共重合体A1のモノマーM2のうちの1つは一般式(II−A):
(式中:
・R 2 は、−H、−CH 3 および−CH 2 −CH 3 からなる群から選択され、
・R’’ 3 はC 1 −C 14 アルキル基である。)
を有し、および、前記ランダム共重合体A1の別のモノマーM2は一般式(II−B):
(式中:
・R 2 は、−H、−CH 3 および−CH 2 −CH 3 からなる群から選択され、
・R’’’ 3 はC 15 −C 30 アルキル基である。)
を有する組成物。
〔態様6〕
態様3〜5のいずれか一態様による添加剤組成物であって、前記ランダム共重合体A1の側鎖は、8〜20個の炭素原子(好ましくは9〜15個の炭素原子)の範囲である平均長さを有している、添加剤組成物。
〔態様7〕
態様3〜6のいずれか一態様による添加剤組成物であって、前記ランダム共重合体A1は、1〜30%(好ましくは5〜25%、より好ましくは9〜21%)のモル百分率で、前記共重合体の中に式(I)のモノマーM1を有している、添加剤組成物。
〔態様8〕
態様1〜7のいずれか一態様による添加剤組成物であって、前記ランダム共重合体A2は以下のモノマーの共重合:
・式(IV)の少なくとも1種のモノマーM3:
[式中:
・tは0または1に等しい整数であり;
・uは0または1に等しい整数であり;
・MとR 8 は二価の連結基であって、同一または異なって、C 6 −C 18 アリール基、C 7 −C 24 アラルキル基、およびC 2 −C 24 アルキル基(好ましくはC 6 −C 18 アリール基)からなる群から選択され、
・Xは、−O−C(O)−,−C(O)−O−,−C(O)−N(H)−,−N(H)−C(O)−,−S−,−N(H)−,−N(R’ 4 )−および−O−(ここでR’ 4 は1〜15個の炭素原子で構成される炭化水素含有鎖)からなる群から選択された官能基であり;
・R 9 は、−H、−CH 3 および−CH 2 −CH 3 からなる群から選択され;
・R 10 とR 11 は、同一または異なって水素原子、および1〜24個の炭素原子(好ましくは4〜18個の炭素原子、より好ましくは6〜14個の炭素原子)を有する炭化水素含有基からなる群から選択される];および
・一般式(V)の少なくとも1種の第2のモノマーM4:
[式中:
・R 12 は、−H、−CH 3 および−CH 2 −CH 3 からなる群から選択され、
・R 13 は、C 6 −C 18 アリール基、R’ 13 によって置換されたC 6 −C 18 アリール基、−C(O)−O−R’ 13 ,−O−R’ 13 、−S−R’ 13 および−C(O)−N(H)−R’ 13 (ここで、R’ 13 はC 1 −C 25 アルキル基)からなる群から選択される]
に起因する、添加剤組成物。
〔態様9〕
態様8に記載の添加剤組成物であって、前記ランダム共重合体A2の一般式(IV)のモノマーの、R 10 、M、X、および(R 8 ) u (ここで、uは0または1)が連なって形成された鎖は、8〜38個(好ましくは10〜26個)の炭素原子総数を有している、添加剤組成物。
〔態様10〕
態様8または9添加剤組成物であって、前記ランダム共重合体A2の側鎖は、8個以上(好ましくは11〜16個)の炭素原子の平均長さを有する、添加剤組成物。
〔態様11〕
態様8〜10のいずれか一態様による添加剤組成物であって、前記ランダム共重合体A2は、前記共重合体中の式(IV)のモノマーのモル百分率が0.25〜20%(好ましくは1〜10%)の範囲である、添加剤組成物。
〔態様12〕
態様1〜11のいずれか一態様による添加剤組成物であって、前記外因性化合物A4は一般式(VI):
(式中:
w 3 は0または1に等しい整数;
R 14 とR 15 は、同一または異なって、水素原子、および1〜24個の炭素原子を有する炭化水素含有基から形成された群から選択される)
を有する添加剤組成物。
〔態様13〕
態様8〜12のいずれか一態様による添加剤組成物であって、前記ランダム共重合体A2の式(IV)のモノマーの置換基R 10 、R 11 、および指数(t)の値は、式(VI)の外因性化合物A4の置換基R 14 、R 15 、および指数w 3 の値とそれぞれ同一である、添加剤組成物。
〔態様14〕
態様8〜12のいずれか一態様による添加剤組成物であって、前記ランダム共重合体A2の式(IV)のモノマーの置換基R 10 、R 11 または指数(t)の値の少なくとも1つは、式(VI)の外因性化合物A4の置換基R 14 、R 15 または指数w 3 の値とはそれぞれ異なる、添加剤組成物。
〔態様15〕
態様1〜14のいずれか一態様による添加剤組成物であって、前記ポリジオールランダム共重合体A1とランダム共重合体A2の重量による比率(比率A1/A2)は、0.005〜200(好ましくは0.05〜20、さらに好ましくは0.1〜10、さらにより好ましくは0.2〜5)である、添加剤組成物。
〔態様16〕
少なくとも以下:
・潤滑油;および
・態様1〜15のいずれか一態様に記載された添加剤組成物、
の混合に起因する潤滑剤組成物。
〔態様17〕
態様16に記載の潤滑剤組成物であって、前記潤滑油は、API分類によるグループ1、グループ2、グループ3、グループ4およびグループ5の油、およびその混合物から選択される、潤滑剤組成物。
〔態様18〕
態様16または17の潤滑剤組成物であって、前記ランダム共重合体A1と前記ランダム共重合体A2の重量による比率(比率A1/A2)は、0.001〜100(好ましくは0.05〜20、さらに好ましくは0.1〜10、さらにより好ましくは0.2〜5)である、添加剤組成物。
〔態様19〕
態様16〜18のいずれか一態様による潤滑剤組成物であって、前記外因性化合物A4のモル百分率は、前記ランダム共重合体A2のボロン酸エステル官能基に対して、0.05〜5000%(好ましくは0.1%〜1000%、より好ましくは0.5%〜500%、さらに好ましくは1%〜150%)の範囲である、添加剤組成物。
〔態様20〕
態様16〜19のいずれか一態様による潤滑剤組成物であって、さらに、清浄剤、耐摩耗添加剤、極圧剤、付加的な酸化防止剤、粘度指数向上ポリマー、流動点向上剤、消泡剤、腐食抑制剤、増粘剤、分散剤、摩擦調整剤およびこれらの混合物からなる群から選択された機能的添加剤を混合することに起因する、添加剤組成物。
〔態様21〕
潤滑剤組成物の粘度を調整する方法であって、
少なくとも以下:
・少なくとも1種の潤滑油、少なくとも1種のポリジオールランダム共重合体A1、および少なくとも1種のランダム共重合体A2の混合に起因して得られ、前記ランダム共重合体A2は、少なくとも2つのボロン酸エステル官能基を有し、少なくとも1つのエステル交換反応によって前記ポリジオールランダム共重合体A1と会合可能である潤滑剤組成物を供給する工程
・前記潤滑剤組成物へ、1,2−ジオールおよび1,3−ジオールから選択された少なくとも1種の外因性化合物A4を添加する工程、
で構成される方法。
〔態様22〕
1,2−ジオールまたは1,3−ジオールから選択された少なくとも1種の化合物の、潤滑剤組成物の粘度の調整のための使用であって、前記潤滑剤組成物は、少なくとも1種の潤滑油、少なくとも1種のポリジオールランダム共重合体A1、および少なくとも1種のランダム共重合体A2の混合に起因して得られ、前記ランダム共重合体A2は、少なくとも2つのボロン酸エステル官能基を有し、少なくとも1つのエステル交換反応によって前記ポリジオールランダム共重合体A1と会合可能である、使用。
なお、本発明は、態様として以下の内容を含む。
〔態様1〕
少なくとも以下の混合に起因する添加剤組成物:
・ポリジオールランダム共重合体A1、
・少なくとも2つのボロン酸エステル官能基を有し、少なくとも1つのエステル交換反応によって前記ポリジオールランダム共重合体A1と会合可能であるランダム共重合体A2、および
・1,2−ジオールおよび1,3−ジオールから選択された外因性化合物A4。
〔態様2〕
態様1に記載の添加剤組成物であって、前記外因性化合物A4のモル百分率は、前記ランダム共重合体A2のボロン酸エステル官能基に対して、0.025〜5000%(好ましくは0.1%〜1000%、より好ましくは0.5%〜500%、さらに好ましくは1%〜150%)の範囲である、添加剤組成物。
〔態様3〕
態様1または2のいずれかによる添加剤組成物であって、前記ランダム共重合体A1は以下のモノマーの共重合:
・一般式(I)の少なくとも1種類の第1のモノマーM1:
・R 1 は、−H、−CH 3 および−CH 2 −CH 3 からなる群から選択され;
・xは1〜18(好ましくは2〜18)の範囲の整数であり;
・yは0または1に等しい整数であり;
・X 1 とX 2 は同一または異なって、水素原子、テトラヒドロピラニル、メチルオキシメチル、tert−ブチル、ベンジル、トリメチルシリルおよびt−ブチルジメチルシリルからなる群から選択され、あるいは
・X 1 およびX 2 は、酸素原子とともに、下記式の架橋構造を形成し:
− スター(*)は、酸素原子に対する結合を意味し、
− R’ 2 およびR’’ 2 は、同一または異なって、水素およびC 1 −C 11 アルキル基(好ましくはメチル)からなる群から選択される)、あるいは
・:X 1 およびX 2 は、酸素原子とともに、下記式のボロン酸エステルを形成し:
− スター(*)は、酸素原子に対する結合を意味し、
− R’’’ 2 は、C 6 −C 18 アリール基、C 7 −C 18 アラルキル基およびC 2 −C 18 アルキル基(好ましくはC 6 −C 18 アリール基)からなる群から選択される。)]
・一般式(II)の少なくとも1種の第2のモノマーM2:
・R 2 は、−H、−CH 3 および−CH 2 −CH 3 からなる群から選択され、
・R 3 はC 6 −C 18 アリール基、R’ 3 基で置換されたC 6 −C 18 アリール基、−C(O)−O−R’ 3 、−O−R’ 3 、−S−R’ 3 および−C(O)N(H)−R’ 3 (ここでR’ 3 はC 1 −C 30 アルキル基)からなる群から選択される。]
に起因する、添加剤組成物。
〔態様4〕
態様3に記載の添加剤組成物であって、前記ランダム共重合体A1は、少なくとも1種のモノマーM1と、異なる基R 3 を有する少なくとも2種のモノマーM2との共重合に起因する、添加剤組成物。
〔態様5〕
態様4に記載の添加剤組成物であって、前記ランダム共重合体A1のモノマーM2のうちの1つは一般式(II−A):
・R 2 は、−H、−CH 3 および−CH 2 −CH 3 からなる群から選択され、
・R’’ 3 はC 1 −C 14 アルキル基である。)
を有し、および、前記ランダム共重合体A1の別のモノマーM2は一般式(II−B):
・R 2 は、−H、−CH 3 および−CH 2 −CH 3 からなる群から選択され、
・R’’’ 3 はC 15 −C 30 アルキル基である。)
を有する組成物。
〔態様6〕
態様3〜5のいずれか一態様による添加剤組成物であって、前記ランダム共重合体A1の側鎖は、8〜20個の炭素原子(好ましくは9〜15個の炭素原子)の範囲である平均長さを有している、添加剤組成物。
〔態様7〕
態様3〜6のいずれか一態様による添加剤組成物であって、前記ランダム共重合体A1は、1〜30%(好ましくは5〜25%、より好ましくは9〜21%)のモル百分率で、前記共重合体の中に式(I)のモノマーM1を有している、添加剤組成物。
〔態様8〕
態様1〜7のいずれか一態様による添加剤組成物であって、前記ランダム共重合体A2は以下のモノマーの共重合:
・式(IV)の少なくとも1種のモノマーM3:
・tは0または1に等しい整数であり;
・uは0または1に等しい整数であり;
・MとR 8 は二価の連結基であって、同一または異なって、C 6 −C 18 アリール基、C 7 −C 24 アラルキル基、およびC 2 −C 24 アルキル基(好ましくはC 6 −C 18 アリール基)からなる群から選択され、
・Xは、−O−C(O)−,−C(O)−O−,−C(O)−N(H)−,−N(H)−C(O)−,−S−,−N(H)−,−N(R’ 4 )−および−O−(ここでR’ 4 は1〜15個の炭素原子で構成される炭化水素含有鎖)からなる群から選択された官能基であり;
・R 9 は、−H、−CH 3 および−CH 2 −CH 3 からなる群から選択され;
・R 10 とR 11 は、同一または異なって水素原子、および1〜24個の炭素原子(好ましくは4〜18個の炭素原子、より好ましくは6〜14個の炭素原子)を有する炭化水素含有基からなる群から選択される];および
・一般式(V)の少なくとも1種の第2のモノマーM4:
・R 12 は、−H、−CH 3 および−CH 2 −CH 3 からなる群から選択され、
・R 13 は、C 6 −C 18 アリール基、R’ 13 によって置換されたC 6 −C 18 アリール基、−C(O)−O−R’ 13 ,−O−R’ 13 、−S−R’ 13 および−C(O)−N(H)−R’ 13 (ここで、R’ 13 はC 1 −C 25 アルキル基)からなる群から選択される]
に起因する、添加剤組成物。
〔態様9〕
態様8に記載の添加剤組成物であって、前記ランダム共重合体A2の一般式(IV)のモノマーの、R 10 、M、X、および(R 8 ) u (ここで、uは0または1)が連なって形成された鎖は、8〜38個(好ましくは10〜26個)の炭素原子総数を有している、添加剤組成物。
〔態様10〕
態様8または9添加剤組成物であって、前記ランダム共重合体A2の側鎖は、8個以上(好ましくは11〜16個)の炭素原子の平均長さを有する、添加剤組成物。
〔態様11〕
態様8〜10のいずれか一態様による添加剤組成物であって、前記ランダム共重合体A2は、前記共重合体中の式(IV)のモノマーのモル百分率が0.25〜20%(好ましくは1〜10%)の範囲である、添加剤組成物。
〔態様12〕
態様1〜11のいずれか一態様による添加剤組成物であって、前記外因性化合物A4は一般式(VI):
w 3 は0または1に等しい整数;
R 14 とR 15 は、同一または異なって、水素原子、および1〜24個の炭素原子を有する炭化水素含有基から形成された群から選択される)
を有する添加剤組成物。
〔態様13〕
態様8〜12のいずれか一態様による添加剤組成物であって、前記ランダム共重合体A2の式(IV)のモノマーの置換基R 10 、R 11 、および指数(t)の値は、式(VI)の外因性化合物A4の置換基R 14 、R 15 、および指数w 3 の値とそれぞれ同一である、添加剤組成物。
〔態様14〕
態様8〜12のいずれか一態様による添加剤組成物であって、前記ランダム共重合体A2の式(IV)のモノマーの置換基R 10 、R 11 または指数(t)の値の少なくとも1つは、式(VI)の外因性化合物A4の置換基R 14 、R 15 または指数w 3 の値とはそれぞれ異なる、添加剤組成物。
〔態様15〕
態様1〜14のいずれか一態様による添加剤組成物であって、前記ポリジオールランダム共重合体A1とランダム共重合体A2の重量による比率(比率A1/A2)は、0.005〜200(好ましくは0.05〜20、さらに好ましくは0.1〜10、さらにより好ましくは0.2〜5)である、添加剤組成物。
〔態様16〕
少なくとも以下:
・潤滑油;および
・態様1〜15のいずれか一態様に記載された添加剤組成物、
の混合に起因する潤滑剤組成物。
〔態様17〕
態様16に記載の潤滑剤組成物であって、前記潤滑油は、API分類によるグループ1、グループ2、グループ3、グループ4およびグループ5の油、およびその混合物から選択される、潤滑剤組成物。
〔態様18〕
態様16または17の潤滑剤組成物であって、前記ランダム共重合体A1と前記ランダム共重合体A2の重量による比率(比率A1/A2)は、0.001〜100(好ましくは0.05〜20、さらに好ましくは0.1〜10、さらにより好ましくは0.2〜5)である、添加剤組成物。
〔態様19〕
態様16〜18のいずれか一態様による潤滑剤組成物であって、前記外因性化合物A4のモル百分率は、前記ランダム共重合体A2のボロン酸エステル官能基に対して、0.05〜5000%(好ましくは0.1%〜1000%、より好ましくは0.5%〜500%、さらに好ましくは1%〜150%)の範囲である、添加剤組成物。
〔態様20〕
態様16〜19のいずれか一態様による潤滑剤組成物であって、さらに、清浄剤、耐摩耗添加剤、極圧剤、付加的な酸化防止剤、粘度指数向上ポリマー、流動点向上剤、消泡剤、腐食抑制剤、増粘剤、分散剤、摩擦調整剤およびこれらの混合物からなる群から選択された機能的添加剤を混合することに起因する、添加剤組成物。
〔態様21〕
潤滑剤組成物の粘度を調整する方法であって、
少なくとも以下:
・少なくとも1種の潤滑油、少なくとも1種のポリジオールランダム共重合体A1、および少なくとも1種のランダム共重合体A2の混合に起因して得られ、前記ランダム共重合体A2は、少なくとも2つのボロン酸エステル官能基を有し、少なくとも1つのエステル交換反応によって前記ポリジオールランダム共重合体A1と会合可能である潤滑剤組成物を供給する工程
・前記潤滑剤組成物へ、1,2−ジオールおよび1,3−ジオールから選択された少なくとも1種の外因性化合物A4を添加する工程、
で構成される方法。
〔態様22〕
1,2−ジオールまたは1,3−ジオールから選択された少なくとも1種の化合物の、潤滑剤組成物の粘度の調整のための使用であって、前記潤滑剤組成物は、少なくとも1種の潤滑油、少なくとも1種のポリジオールランダム共重合体A1、および少なくとも1種のランダム共重合体A2の混合に起因して得られ、前記ランダム共重合体A2は、少なくとも2つのボロン酸エステル官能基を有し、少なくとも1つのエステル交換反応によって前記ポリジオールランダム共重合体A1と会合可能である、使用。
Claims (22)
- 少なくとも以下の混合に起因する添加剤組成物:
・ポリジオールランダム共重合体A1、
・少なくとも2つのボロン酸エステル官能基を有し、少なくとも1つのエステル交換反応によって前記ポリジオールランダム共重合体A1と会合可能であるランダム共重合体A2、および
・1,2−ジオールおよび1,3−ジオールから選択された外因性化合物A4。 - 請求項1に記載の添加剤組成物であって、前記外因性化合物A4のモル百分率は、前記ランダム共重合体A2のボロン酸エステル官能基に対して、0.025〜5000%の範囲である、添加剤組成物。
- 請求項1または2のいずれかによる添加剤組成物であって、前記ランダム共重合体A1は以下のモノマーの共重合:
・一般式(I)の少なくとも1種類の第1のモノマーM1:
・R1は、−H、−CH3および−CH2−CH3からなる群から選択され;
・xは1〜18の範囲の整数であり;
・yは0または1に等しい整数であり;
・X1とX2は同一または異なって、水素原子、テトラヒドロピラニル、メチルオキシメチル、tert−ブチル、ベンジル、トリメチルシリルおよびt−ブチルジメチルシリルからなる群から選択され、あるいは
・X1およびX2は、酸素原子とともに、下記式の架橋構造を形成し:
− スター(*)は、酸素原子に対する結合を意味し、
− R’2およびR’’2は、同一または異なって、水素およびC1−C11アルキル基からなる群から選択される)、あるいは
・:X1およびX2は、酸素原子とともに、下記式のボロン酸エステルを形成し:
− スター(*)は、酸素原子に対する結合を意味し、
− R’’’2は、C6−C18アリール基、C7−C18アラルキル基およびC2−C18アルキル基からなる群から選択される。)]
・一般式(II)の少なくとも1種の第2のモノマーM2:
・R2は、−H、−CH3および−CH2−CH3からなる群から選択され、
・R3はC6−C18アリール基、R’3基で置換されたC6−C18アリール基、−C(O)−O−R’3、−O−R’3、−S−R’3および−C(O)N(H)−R’3(ここでR’3はC1−C30アルキル基)からなる群から選択される。]
に起因する、添加剤組成物。 - 請求項3に記載の添加剤組成物であって、前記ランダム共重合体A1は、少なくとも1種のモノマーM1と、異なる基R3を有する少なくとも2種のモノマーM2との共重合に起因する、添加剤組成物。
- 請求項3〜5のいずれか一項による添加剤組成物であって、前記ランダム共重合体A1の側鎖は、8〜20個の炭素原子の範囲である平均長さを有している、添加剤組成物。
- 請求項3〜6のいずれか一項による添加剤組成物であって、前記ランダム共重合体A1は、1〜30%のモル百分率で、前記共重合体の中に式(I)のモノマーM1を有している、添加剤組成物。
- 請求項1〜7のいずれか一項による添加剤組成物であって、前記ランダム共重合体A2は以下のモノマーの共重合:
・式(IV)の少なくとも1種のモノマーM3:
・tは0または1に等しい整数であり;
・uは0または1に等しい整数であり;
・MとR8は二価の連結基であって、同一または異なって、C6−C18アリール基、C7−C24アラルキル基、およびC2−C24アルキル基からなる群から選択され、
・Xは、−O−C(O)−,−C(O)−O−,−C(O)−N(H)−,−N(H)−C(O)−,−S−,−N(H)−,−N(R’4)−および−O−(ここでR’4は1〜15個の炭素原子で構成される炭化水素含有鎖)からなる群から選択された官能基であり;
・R9は、−H、−CH3および−CH2−CH3からなる群から選択され;
・R10とR11は、同一または異なって水素原子、および1〜24個の炭素原子を有する炭化水素含有基からなる群から選択される];および
・一般式(V)の少なくとも1種の第2のモノマーM4:
・R12は、−H、−CH3および−CH2−CH3からなる群から選択され、
・R13は、C6−C18アリール基、R’13によって置換されたC6−C18アリール基、−C(O)−O−R’13,−O−R’13、−S−R’13および−C(O)−N(H)−R’13(ここで、R’13はC1−C25アルキル基)からなる群から選択される]
に起因する、添加剤組成物。 - 請求項8に記載の添加剤組成物であって、前記ランダム共重合体A2の一般式(IV)のモノマーの、R10、M、X、および(R8)u(ここで、uは0または1)が連なって形成された鎖は、8〜38個の炭素原子総数を有している、添加剤組成物。
- 請求項8または9添加剤組成物であって、前記ランダム共重合体A2の側鎖は、8個以上の炭素原子の平均長さを有する、添加剤組成物。
- 請求項8〜10のいずれか一項による添加剤組成物であって、前記ランダム共重合体A2は、前記共重合体中の式(IV)のモノマーのモル百分率が0.25〜20%の範囲である、添加剤組成物。
- 請求項8〜12のいずれか一項による添加剤組成物であって、前記ランダム共重合体A2の式(IV)のモノマーの置換基R10、R11、および指数(t)の値は、式(VI)の外因性化合物A4の置換基R14、R15、および指数w3の値とそれぞれ同一である、添加剤組成物。
- 請求項8〜12のいずれか一項による添加剤組成物であって、前記ランダム共重合体A2の式(IV)のモノマーの置換基R10、R11または指数(t)の値の少なくとも1つは、式(VI)の外因性化合物A4の置換基R14、R15または指数w3の値とはそれぞれ異なる、添加剤組成物。
- 請求項1〜14のいずれか一項による添加剤組成物であって、前記ポリジオールランダム共重合体A1とランダム共重合体A2の重量による比率(比率A1/A2)は、0.005〜200である、添加剤組成物。
- 少なくとも以下:
・潤滑油;および
・請求項1〜15のいずれか一項に記載された添加剤組成物、
の混合に起因する潤滑剤組成物。 - 請求項16に記載の潤滑剤組成物であって、前記潤滑油は、API分類によるグループ1、グループ2、グループ3、グループ4およびグループ5の油、およびその混合物から選択される、潤滑剤組成物。
- 請求項16または17の潤滑剤組成物であって、前記ランダム共重合体A1と前記ランダム共重合体A2の重量による比率(比率A1/A2)は、0.001〜100である、添加剤組成物。
- 請求項16〜18のいずれか一項による潤滑剤組成物であって、前記外因性化合物A4のモル百分率は、前記ランダム共重合体A2のボロン酸エステル官能基に対して、0.05〜5000%の範囲である、添加剤組成物。
- 請求項16〜19のいずれか一項による潤滑剤組成物であって、さらに、清浄剤、耐摩耗添加剤、極圧剤、付加的な酸化防止剤、粘度指数向上ポリマー、流動点向上剤、消泡剤、腐食抑制剤、増粘剤、分散剤、摩擦調整剤およびこれらの混合物からなる群から選択された機能的添加剤を混合することに起因する、添加剤組成物。
- 潤滑剤組成物の粘度を調整する方法であって、
少なくとも以下:
・少なくとも1種の潤滑油、少なくとも1種のポリジオールランダム共重合体A1、および少なくとも1種のランダム共重合体A2の混合に起因して得られ、前記ランダム共重合体A2は、少なくとも2つのボロン酸エステル官能基を有し、少なくとも1つのエステル交換反応によって前記ポリジオールランダム共重合体A1と会合可能である潤滑剤組成物を供給する工程
・前記潤滑剤組成物へ、1,2−ジオールおよび1,3−ジオールから選択された少なくとも1種の外因性化合物A4を添加する工程、
で構成される方法。 - 1,2−ジオールまたは1,3−ジオールから選択された少なくとも1種の化合物の、潤滑剤組成物の粘度の調整のための使用であって、前記潤滑剤組成物は、少なくとも1種の潤滑油、少なくとも1種のポリジオールランダム共重合体A1、および少なくとも1種のランダム共重合体A2の混合に起因して得られ、前記ランダム共重合体A2は、少なくとも2つのボロン酸エステル官能基を有し、少なくとも1つのエステル交換反応によって前記ポリジオールランダム共重合体A1と会合可能である、使用。
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