JP2017508055A5 - - Google Patents
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Description
これらの結果により、本発明による潤滑剤組成物は、従来のVI向上ポリマーを含む潤滑剤組成物に対して、VIが非常に明瞭に増加していることが示される。このようなVIの増加が、潤滑剤組成物のポリマー量を増加させずに実証される点に注意されたい。
なお、本発明は、実施の態様として以下の内容を含む。
〔態様1〕
・少なくとも1種の潤滑油、
・少なくとも1種の統計共重合体A1、および少なくとも2つのボロン酸エステル官能基を含む少なくとも1種の化合物A2で構成された混合物に起因する組成物であって:
o前記統計共重合体A1は、以下のモノマーの共重合に起因し:
・一般式(I)の少なくとも1種の第1のモノマーM1:
式中:
− R 1 は、−H、−CH 3 および−CH 2 −CH 3 によって形成された群から選択され;
− xは2から18の範囲の整数であり;
− yは0または1に等しい整数であり;
− X 1 とX 2 は、同一または異なって、水素、テトラヒドロピラニル、メチルオキシメチル、ter−ブチル、ベンジル、トリメチルシリルおよびt−ブチルジメチルシリルによって形成された群から選択され;
あるいは、
− X 1 およびX 2 は、酸素原子とともに次式の架橋を形成し、
式中:
− 星(*)は、酸素原子に対する結合を表し、
− R’ 2 およびR’’ 2 は、同一または異なって、水素およびC 1 −C 11 アルキル基(好ましくはメチル)によって形成された群から選択され;
あるいは
− X 1 とX 2 は、酸素原子と次式のボロン酸エステルを形成し、
式中:
− 星(*)は、酸素原子に対する結合を表し、
− R''' 2 は、C 6 −C 18 アリール基、C 7 −C 18 アラルキル基およびC 2 −C 18 アルキル基(好ましくはC 6 −C 18 アリール基)によって形成された群から選択され;
・一般式(II−A)の少なくとも1種の第2のモノマーM2:
式中:
− R 2 は、−H、−CH 3 および−CH 2 −CH 3 によって形成された群から選択され、
− R 31 は、C 6 −C 18 アリール基、R’ 3 によって置換されたC 6 −C 18 アリール基、−C(O)−O−R’ 3 、−O−R’ 3 、−S−R’ 3 および−C(O)−N(H)−R’ 3 (ここで、R’ 3 はC 1 −C 30 アルキル基である)によって形成された群から選択される、組成物。
〔態様2〕
態様1による組成物であって、前記統計共重合体A1は、少なくとも1種のモノマーM1、および異なるR 31 を有する少なくとも2種のモノマーM2の共重合に起因する、組成物。
〔態様3〕
態様2による組成物であって、前記統計共重合体A1のモノマーM2のうちの1つは一般式(II−A1)を有している:
式中:
− R 2 は、−H、−CH 3 および−CH 2 −CH 3 によって形成された群から選択され、
− R’’ 31 はC 1 −C 14 アルキル基であり、および
前記統計共重合体A1の別のモノマーM2は一般式(II−A2)を有している:
式中:
− R 2 は、−H、−CH 3 および−CH 2 −CH 3 によって形成された群から選択され、
R''' 31 はC 15 −C 30 アルキル基である、組成物。
〔態様4〕
態様1〜3のいずれか一態様に記載の組成物であって、化合物A2は式(III)の化合物であり:
式中:
− w 1 およびw 2 は、同一または異なって0と1の間で選択された整数であり、
− R 4 、R 5 、R 6 およびR 7 は、同一または異なって、水素原子、および1〜24個の炭素原子(好ましくは4〜18個の炭素原子、好ましくは6〜14個の炭素原子)を有する炭化水素含有基からなる群から選択され;
− Lは二価の連結基で、C 6 −C 18 アリール基、C 6 −C 18 アラルキル基およびC 2 −C 24 炭化水素含有鎖によって形成された群から選択される、組成物。
〔態様5〕
態様1〜3のいずれか一態様に記載の組成物であって、化合物A2は、以下のモノマーの共重合に起因する統計共重合体である、組成物。
・式(IV)の少なくとも1種のモノマーM3:
式中:
− tは0または1に等しい整数であり;
− uは0または1に等しい整数であり;
− MとR 8 は同一または異なって、C 6 −C 18 アリール基、C 7 −C 24 アラルキル基およびC 2 −C 24 アルキル基(好ましくはC 6 −C 18 アリール基)によって形成された群から選択される二価の連結基であって、
− Xは、−O−C(O)−、−C(O)−O−、−C(O)−N(H)−、−N(H)−C(O)−、−S−、−N(H)−、−N(R’ 4 )−、および−O−によって形成された群から選択された官能基であり(ここでR’ 4 は1〜15個の炭素原子を含む炭化水素含有鎖である);
− R 9 は、−H、−CH 3 および−CH 2 −CH 3 によって形成された群から選択され;
− R 10 とR 11 は同一または異なって、水素、および1〜24個の炭素原子(好ましくは4〜18個の炭素原子、好ましくは6〜14個の炭素原子)を有する炭化水素含有基によって形成された群から選択され、
・一般式(V)の少なくとも1種の第2のモノマーM4:
式中:
− R 12 は、−H、−CH 3 および−CH 2 −CH 3 によって形成された群から選択され、
− R 13 は、C 6 −C 18 アリール基、R’ 13 によって置換されたC 6 −C 18 アリール基、−C(O)−O−R’ 13 、−O−R’ 13 、−S−R’ 13 および−C(O)−N(H)−R’ 13 (ここで、R’ 13 はC 1 −C 25 アルキル基)によって形成された群から選択される、組成物。
〔態様6〕
態様5による組成物であって、一般式(IV)のモノマーのR 10 、M、X、および(R 8 ) u (uは0または1)の連続によって形成された鎖は、炭素原子総数8〜38個(好ましくは10〜26個)を有する、組成物。
〔態様7〕
態様5または6に記載の組成物であって、共重合体A2の側鎖は、8個以上の炭素原子(好ましくは11〜16個の炭素原子)の平均長さを有している、組成物。
〔態様8〕
態様5〜7のいずれか一態様に記載された組成物であって、前記共重合体中、統計共重合体A2は、0.25〜20%(好ましくは1〜10%)の式(IV)のモノマーのモル百分率を有している、組成物。
〔態様9〕
態様5〜8のいずれか一態様に記載された組成物であって、統計共重合体A2は、50〜1500(好ましくは80〜800)の数平均重合度を有している、組成物。
〔態様10〕
態様1〜9のいずれか一態様に記載された組成物であって、統計共重合体A1の側鎖は、8〜20個の炭素原子(好ましくは9〜15個の炭素原子)の平均長さを有している、組成物。
〔態様11〕
態様1〜10のいずれか一態様に記載された組成物であって、統計共重合体A1は、前記共重合体中、式(I)のモノマーM1のモル百分率1〜30%(好ましくは5〜25%、より好ましくは9〜21%)を有している、組成物。
〔態様12〕
態様1〜11のいずれか一態様に記載された組成物であって、統計共重合体A1は、100〜2000(好ましくは150〜1000)の平均重合度を有している、組成物。
〔態様13〕
態様1〜12のいずれか一態様に記載された組成物であって、潤滑油は、API分類のグループI、グループII、グループIII、グループIV、グループVの基油、およびこれらの混合物から選択される、組成物。
〔態様14〕
態様1〜13のいずれか一態様に記載された組成物であって、清浄剤、耐摩耗添加剤、極圧添加剤、追加の酸化防止剤、粘度指数向上ポリマー、流動点向上剤、消泡剤、腐食抑制剤、増粘剤、分散剤、摩擦調整剤およびそれらの混合物によって形成された群から選択された機能的添加剤をさらに含む、組成物。
〔態様15〕
態様1〜14のいずれか一態様に記載された組成物であって、統計共重合体A1と化合物A2(比率A1/A2)の質量比は、0.001〜100(好ましくは0.05〜20、より好ましくは0.01〜10、さらに好ましくは0.2〜5)である、組成物。
〔態様16〕
態様1〜14のいずれか一態様に記載された組成物であって、統計共重合体A1および化合物A2の総質量は、潤滑剤組成物の全質量に対して0.5〜20%であり、かつ潤滑油の質量は、潤滑剤組成物の全質量に対して80%から99.5%までの範囲である、組成物。
〔態様17〕
機械的部分を潤滑するための、態様1〜16のうちのいずれか1項に記載された組成物の使用。
〔態様18〕
以下の混合物に起因する原液組成物:
・少なくとも1種の統計共重合体A1;
・少なくとも2つのボロン酸エステル官能基を含む少なくとも1種の化合物A2;
および
・清浄剤、耐摩耗添加剤、極圧添加剤、酸化防止剤、粘度指数向上ポリマー、流動点向上剤、消泡剤、増粘剤、分散剤、摩擦調整剤およびそれらの混合物によって形成された群から選択された少なくとも1つの機能的添加剤であって;
o前記統計共重合体A1は、以下のモノマーの共重合に起因し:
・一般式(I)の少なくとも1種の第1のモノマーM1
式中:
− R 1 は、−H、−CH 3 および−CH 2 −CH 3 によって形成された群から選択され;
− xは2から18の範囲の整数であり;
− yは0または1に等しい整数であり;
− X 1 とX 2 は、同一または異なって、水素、テトラヒドロピラニル、メチルオキシメチル、ter−ブチル、ベンジル、トリメチルシリルおよびt−ブチルジメチルシリルによって形成された群から選択され;
あるいは、
− X 1 およびX 2 は、酸素原子とともに、次の式の架橋構造を形成し、
式中:
− 星(*)は、酸素原子に対する結合を表し、
− R’ 2 およびR’’ 2 は、同一または異なって、水素およびC 1 −C 11 アルキル基(好ましくはメチル)によって形成された群から選択され;
あるいは
− X 1 とX 2 は、酸素原子と次式のボロン酸エステルを形成し、
式中:
− 星(*)は、酸素原子に対する結合を表し、
− R''' 2 は、C 6 −C 18 アリール基、C 7 −C 18 アラルキル基およびC 2 −C 18 アルキル基(好ましくはC 6 −C 18 アリール基)によって形成された群から選択され;
・一般式(II−A)の少なくとも1種の第2のモノマーM2:
式中:
− R 2 は、−H、−CH 3 および−CH 2 −CH 3 によって形成された群から選択され、
− R 31 は、C 6 −C 18 アリール基、R’ 3 によって置換されたC 6 −C 18 アリール基、−C(O)−O−R’ 3 、−O−R’ 3 、−S−R’ 3 および−C(O)−N(H)−R’ 3 (ここで、R’ 3 はC 1 −C 30 アルキル基である)によって形成された群から選択される。
なお、本発明は、実施の態様として以下の内容を含む。
〔態様1〕
・少なくとも1種の潤滑油、
・少なくとも1種の統計共重合体A1、および少なくとも2つのボロン酸エステル官能基を含む少なくとも1種の化合物A2で構成された混合物に起因する組成物であって:
o前記統計共重合体A1は、以下のモノマーの共重合に起因し:
・一般式(I)の少なくとも1種の第1のモノマーM1:
− R 1 は、−H、−CH 3 および−CH 2 −CH 3 によって形成された群から選択され;
− xは2から18の範囲の整数であり;
− yは0または1に等しい整数であり;
− X 1 とX 2 は、同一または異なって、水素、テトラヒドロピラニル、メチルオキシメチル、ter−ブチル、ベンジル、トリメチルシリルおよびt−ブチルジメチルシリルによって形成された群から選択され;
あるいは、
− X 1 およびX 2 は、酸素原子とともに次式の架橋を形成し、
− 星(*)は、酸素原子に対する結合を表し、
− R’ 2 およびR’’ 2 は、同一または異なって、水素およびC 1 −C 11 アルキル基(好ましくはメチル)によって形成された群から選択され;
あるいは
− X 1 とX 2 は、酸素原子と次式のボロン酸エステルを形成し、
− 星(*)は、酸素原子に対する結合を表し、
− R''' 2 は、C 6 −C 18 アリール基、C 7 −C 18 アラルキル基およびC 2 −C 18 アルキル基(好ましくはC 6 −C 18 アリール基)によって形成された群から選択され;
・一般式(II−A)の少なくとも1種の第2のモノマーM2:
− R 2 は、−H、−CH 3 および−CH 2 −CH 3 によって形成された群から選択され、
− R 31 は、C 6 −C 18 アリール基、R’ 3 によって置換されたC 6 −C 18 アリール基、−C(O)−O−R’ 3 、−O−R’ 3 、−S−R’ 3 および−C(O)−N(H)−R’ 3 (ここで、R’ 3 はC 1 −C 30 アルキル基である)によって形成された群から選択される、組成物。
〔態様2〕
態様1による組成物であって、前記統計共重合体A1は、少なくとも1種のモノマーM1、および異なるR 31 を有する少なくとも2種のモノマーM2の共重合に起因する、組成物。
〔態様3〕
態様2による組成物であって、前記統計共重合体A1のモノマーM2のうちの1つは一般式(II−A1)を有している:
− R 2 は、−H、−CH 3 および−CH 2 −CH 3 によって形成された群から選択され、
− R’’ 31 はC 1 −C 14 アルキル基であり、および
前記統計共重合体A1の別のモノマーM2は一般式(II−A2)を有している:
− R 2 は、−H、−CH 3 および−CH 2 −CH 3 によって形成された群から選択され、
R''' 31 はC 15 −C 30 アルキル基である、組成物。
〔態様4〕
態様1〜3のいずれか一態様に記載の組成物であって、化合物A2は式(III)の化合物であり:
− w 1 およびw 2 は、同一または異なって0と1の間で選択された整数であり、
− R 4 、R 5 、R 6 およびR 7 は、同一または異なって、水素原子、および1〜24個の炭素原子(好ましくは4〜18個の炭素原子、好ましくは6〜14個の炭素原子)を有する炭化水素含有基からなる群から選択され;
− Lは二価の連結基で、C 6 −C 18 アリール基、C 6 −C 18 アラルキル基およびC 2 −C 24 炭化水素含有鎖によって形成された群から選択される、組成物。
〔態様5〕
態様1〜3のいずれか一態様に記載の組成物であって、化合物A2は、以下のモノマーの共重合に起因する統計共重合体である、組成物。
・式(IV)の少なくとも1種のモノマーM3:
− tは0または1に等しい整数であり;
− uは0または1に等しい整数であり;
− MとR 8 は同一または異なって、C 6 −C 18 アリール基、C 7 −C 24 アラルキル基およびC 2 −C 24 アルキル基(好ましくはC 6 −C 18 アリール基)によって形成された群から選択される二価の連結基であって、
− Xは、−O−C(O)−、−C(O)−O−、−C(O)−N(H)−、−N(H)−C(O)−、−S−、−N(H)−、−N(R’ 4 )−、および−O−によって形成された群から選択された官能基であり(ここでR’ 4 は1〜15個の炭素原子を含む炭化水素含有鎖である);
− R 9 は、−H、−CH 3 および−CH 2 −CH 3 によって形成された群から選択され;
− R 10 とR 11 は同一または異なって、水素、および1〜24個の炭素原子(好ましくは4〜18個の炭素原子、好ましくは6〜14個の炭素原子)を有する炭化水素含有基によって形成された群から選択され、
・一般式(V)の少なくとも1種の第2のモノマーM4:
− R 12 は、−H、−CH 3 および−CH 2 −CH 3 によって形成された群から選択され、
− R 13 は、C 6 −C 18 アリール基、R’ 13 によって置換されたC 6 −C 18 アリール基、−C(O)−O−R’ 13 、−O−R’ 13 、−S−R’ 13 および−C(O)−N(H)−R’ 13 (ここで、R’ 13 はC 1 −C 25 アルキル基)によって形成された群から選択される、組成物。
〔態様6〕
態様5による組成物であって、一般式(IV)のモノマーのR 10 、M、X、および(R 8 ) u (uは0または1)の連続によって形成された鎖は、炭素原子総数8〜38個(好ましくは10〜26個)を有する、組成物。
〔態様7〕
態様5または6に記載の組成物であって、共重合体A2の側鎖は、8個以上の炭素原子(好ましくは11〜16個の炭素原子)の平均長さを有している、組成物。
〔態様8〕
態様5〜7のいずれか一態様に記載された組成物であって、前記共重合体中、統計共重合体A2は、0.25〜20%(好ましくは1〜10%)の式(IV)のモノマーのモル百分率を有している、組成物。
〔態様9〕
態様5〜8のいずれか一態様に記載された組成物であって、統計共重合体A2は、50〜1500(好ましくは80〜800)の数平均重合度を有している、組成物。
〔態様10〕
態様1〜9のいずれか一態様に記載された組成物であって、統計共重合体A1の側鎖は、8〜20個の炭素原子(好ましくは9〜15個の炭素原子)の平均長さを有している、組成物。
〔態様11〕
態様1〜10のいずれか一態様に記載された組成物であって、統計共重合体A1は、前記共重合体中、式(I)のモノマーM1のモル百分率1〜30%(好ましくは5〜25%、より好ましくは9〜21%)を有している、組成物。
〔態様12〕
態様1〜11のいずれか一態様に記載された組成物であって、統計共重合体A1は、100〜2000(好ましくは150〜1000)の平均重合度を有している、組成物。
〔態様13〕
態様1〜12のいずれか一態様に記載された組成物であって、潤滑油は、API分類のグループI、グループII、グループIII、グループIV、グループVの基油、およびこれらの混合物から選択される、組成物。
〔態様14〕
態様1〜13のいずれか一態様に記載された組成物であって、清浄剤、耐摩耗添加剤、極圧添加剤、追加の酸化防止剤、粘度指数向上ポリマー、流動点向上剤、消泡剤、腐食抑制剤、増粘剤、分散剤、摩擦調整剤およびそれらの混合物によって形成された群から選択された機能的添加剤をさらに含む、組成物。
〔態様15〕
態様1〜14のいずれか一態様に記載された組成物であって、統計共重合体A1と化合物A2(比率A1/A2)の質量比は、0.001〜100(好ましくは0.05〜20、より好ましくは0.01〜10、さらに好ましくは0.2〜5)である、組成物。
〔態様16〕
態様1〜14のいずれか一態様に記載された組成物であって、統計共重合体A1および化合物A2の総質量は、潤滑剤組成物の全質量に対して0.5〜20%であり、かつ潤滑油の質量は、潤滑剤組成物の全質量に対して80%から99.5%までの範囲である、組成物。
〔態様17〕
機械的部分を潤滑するための、態様1〜16のうちのいずれか1項に記載された組成物の使用。
〔態様18〕
以下の混合物に起因する原液組成物:
・少なくとも1種の統計共重合体A1;
・少なくとも2つのボロン酸エステル官能基を含む少なくとも1種の化合物A2;
および
・清浄剤、耐摩耗添加剤、極圧添加剤、酸化防止剤、粘度指数向上ポリマー、流動点向上剤、消泡剤、増粘剤、分散剤、摩擦調整剤およびそれらの混合物によって形成された群から選択された少なくとも1つの機能的添加剤であって;
o前記統計共重合体A1は、以下のモノマーの共重合に起因し:
・一般式(I)の少なくとも1種の第1のモノマーM1
− R 1 は、−H、−CH 3 および−CH 2 −CH 3 によって形成された群から選択され;
− xは2から18の範囲の整数であり;
− yは0または1に等しい整数であり;
− X 1 とX 2 は、同一または異なって、水素、テトラヒドロピラニル、メチルオキシメチル、ter−ブチル、ベンジル、トリメチルシリルおよびt−ブチルジメチルシリルによって形成された群から選択され;
あるいは、
− X 1 およびX 2 は、酸素原子とともに、次の式の架橋構造を形成し、
− 星(*)は、酸素原子に対する結合を表し、
− R’ 2 およびR’’ 2 は、同一または異なって、水素およびC 1 −C 11 アルキル基(好ましくはメチル)によって形成された群から選択され;
あるいは
− X 1 とX 2 は、酸素原子と次式のボロン酸エステルを形成し、
− 星(*)は、酸素原子に対する結合を表し、
− R''' 2 は、C 6 −C 18 アリール基、C 7 −C 18 アラルキル基およびC 2 −C 18 アルキル基(好ましくはC 6 −C 18 アリール基)によって形成された群から選択され;
・一般式(II−A)の少なくとも1種の第2のモノマーM2:
− R 2 は、−H、−CH 3 および−CH 2 −CH 3 によって形成された群から選択され、
− R 31 は、C 6 −C 18 アリール基、R’ 3 によって置換されたC 6 −C 18 アリール基、−C(O)−O−R’ 3 、−O−R’ 3 、−S−R’ 3 および−C(O)−N(H)−R’ 3 (ここで、R’ 3 はC 1 −C 30 アルキル基である)によって形成された群から選択される。
Claims (18)
- ・少なくとも1種の潤滑油、
・少なくとも1種の統計共重合体A1、および少なくとも2つのボロン酸エステル官能基を含む少なくとも1種の化合物A2で構成された混合物に起因する組成物であって:
o前記統計共重合体A1は、以下のモノマーの共重合に起因し:
・一般式(I)の少なくとも1種の第1のモノマーM1:
− R1は、−H、−CH3および−CH2−CH3によって形成された群から選択され;
− xは2から18の範囲の整数であり;
− yは0または1に等しい整数であり;
− X1とX2は、同一または異なって、水素、テトラヒドロピラニル、メチルオキシメチル、ter−ブチル、ベンジル、トリメチルシリルおよびt−ブチルジメチルシリルによって形成された群から選択され;
あるいは、
− X1およびX2は、酸素原子とともに次式の架橋を形成し、
− 星(*)は、酸素原子に対する結合を表し、
− R’2およびR’’2は、同一または異なって、水素およびC1−C11アルキル基によって形成された群から選択され;
あるいは
− X1とX2は、酸素原子と次式のボロン酸エステルを形成し、
− 星(*)は、酸素原子に対する結合を表し、
− R'''2は、C6−C18アリール基、C7−C18アラルキル基およびC2−C18アルキル基によって形成された群から選択され;
・一般式(II−A)の少なくとも1種の第2のモノマーM2:
− R2は、−H、−CH3および−CH2−CH3によって形成された群から選択され、
− R31は、C6−C18アリール基、R’3によって置換されたC6−C18アリール基、−C(O)−O−R’3、−O−R’3、−S−R’3および−C(O)−N(H)−R’3(ここで、R’3はC1−C30アルキル基である)によって形成された群から選択される、組成物。 - 請求項1による組成物であって、前記統計共重合体A1は、少なくとも1種のモノマーM1、および異なるR31を有する少なくとも2種のモノマーM2の共重合に起因する、組成物。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物であって、化合物A2は、以下のモノマーの共重合に起因する統計共重合体である、組成物。
・式(IV)の少なくとも1種のモノマーM3:
− tは0または1に等しい整数であり;
− uは0または1に等しい整数であり;
− MとR8は同一または異なって、C6−C18アリール基、C7−C24アラルキル基およびC2−C24アルキル基によって形成された群から選択される二価の連結基であって、
− Xは、−O−C(O)−、−C(O)−O−、−C(O)−N(H)−、−N(H)−C(O)−、−S−、−N(H)−、−N(R’4)−、および−O−によって形成された群から選択された官能基であり(ここでR’4は1〜15個の炭素原子を含む炭化水素含有鎖である);
− R9は、−H、−CH3および−CH2−CH3によって形成された群から選択され;
− R10とR11は同一または異なって、水素、および1〜24個の炭素原子を有する炭化水素含有基によって形成された群から選択され、
・一般式(V)の少なくとも1種の第2のモノマーM4:
− R12は、−H、−CH3および−CH2−CH3によって形成された群から選択され、
− R13は、C6−C18アリール基、R’13によって置換されたC6−C18アリール基、−C(O)−O−R’13、−O−R’13、−S−R’13および−C(O)−N(H)−R’13(ここで、R’13はC1−C25アルキル基)によって形成された群から選択される、組成物。 - 請求項5による組成物であって、一般式(IV)のモノマーのR10、M、X、および(R8)u(uは0または1)の連続によって形成された鎖は、炭素原子総数8〜38個を有する、組成物。
- 請求項5または6に記載の組成物であって、共重合体A2の側鎖は、8個以上の炭素原子の平均長さを有している、組成物。
- 請求項5〜7のいずれか一項に記載された組成物であって、前記共重合体中、統計共重合体A2は、0.25〜20%の式(IV)のモノマーのモル百分率を有している、組成物。
- 請求項5〜8のいずれか一項に記載された組成物であって、統計共重合体A2は、50〜1500の数平均重合度を有している、組成物。
- 請求項1〜9のいずれか一項に記載された組成物であって、統計共重合体A1の側鎖は、8〜20個の炭素原子の平均長さを有している、組成物。
- 請求項1〜10のいずれか一項に記載された組成物であって、統計共重合体A1は、前記共重合体中、式(I)のモノマーM1のモル百分率1〜30%を有している、組成物。
- 請求項1〜11のいずれか一項に記載された組成物であって、統計共重合体A1は、100〜2000の平均重合度を有している、組成物。
- 請求項1〜12のいずれか一項に記載された組成物であって、潤滑油は、API分類のグループI、グループII、グループIII、グループIV、グループVの基油、およびこれらの混合物から選択される、組成物。
- 請求項1〜13のいずれか一項に記載された組成物であって、清浄剤、耐摩耗添加剤、極圧添加剤、追加の酸化防止剤、粘度指数向上ポリマー、流動点向上剤、消泡剤、腐食抑制剤、増粘剤、分散剤、摩擦調整剤およびそれらの混合物によって形成された群から選択された機能的添加剤をさらに含む、組成物。
- 請求項1〜14のいずれか一項に記載された組成物であって、統計共重合体A1と化合物A2(比率A1/A2)の質量比は、0.001〜100である、組成物。
- 請求項1〜14のいずれか一項に記載された組成物であって、統計共重合体A1および化合物A2の総質量は、潤滑剤組成物の全質量に対して0.5〜20%であり、かつ潤滑油の質量は、潤滑剤組成物の全質量に対して80%から99.5%までの範囲である、組成物。
- 機械的部分を潤滑するための、請求項1〜16のうちのいずれか1項に記載された組成物の使用。
- 以下の混合物に起因する原液組成物:
・少なくとも1種の統計共重合体A1;
・少なくとも2つのボロン酸エステル官能基を含む少なくとも1種の化合物A2;
および
・清浄剤、耐摩耗添加剤、極圧添加剤、酸化防止剤、粘度指数向上ポリマー、流動点向上剤、消泡剤、増粘剤、分散剤、摩擦調整剤およびそれらの混合物によって形成された群から選択された少なくとも1つの機能的添加剤であって;
o前記統計共重合体A1は、以下のモノマーの共重合に起因し:
・一般式(I)の少なくとも1種の第1のモノマーM1
− R1は、−H、−CH3および−CH2−CH3によって形成された群から選択され;
− xは2から18の範囲の整数であり;
− yは0または1に等しい整数であり;
− X1とX2は、同一または異なって、水素、テトラヒドロピラニル、メチルオキシメチル、ter−ブチル、ベンジル、トリメチルシリルおよびt−ブチルジメチルシリルによって形成された群から選択され;
あるいは、
− X1およびX2は、酸素原子とともに、次の式の架橋構造を形成し、
− 星(*)は、酸素原子に対する結合を表し、
− R’2およびR’’2は、同一または異なって、水素およびC1−C11アルキル基によって形成された群から選択され;
あるいは
− X1とX2は、酸素原子と次式のボロン酸エステルを形成し、
− 星(*)は、酸素原子に対する結合を表し、
− R'''2は、C6−C18アリール基、C7−C18アラルキル基およびC2−C18アルキル基によって形成された群から選択され;
・一般式(II−A)の少なくとも1種の第2のモノマーM2:
− R2は、−H、−CH3および−CH2−CH3によって形成された群から選択され、
− R31は、C6−C18アリール基、R’3によって置換されたC6−C18アリール基、−C(O)−O−R’3、−O−R’3、−S−R’3および−C(O)−N(H)−R’3(ここで、R’3はC1−C30アルキル基である)によって形成された群から選択される。
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