JP2018506579A - 3−アセチレニル−ピラゾール−ピリミジン誘導体、およびその製造方法およびその使用 - Google Patents

3−アセチレニル−ピラゾール−ピリミジン誘導体、およびその製造方法およびその使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、化学分野および医学分野、特に、3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体、およびその製造方法およびその使用に関する。本発明は、3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体を提供し、その構造は式Iで表される。【化1】また、本発明は、3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体の製造方法およびその使用を提供し、それは、化合物および誘導体、また、腫瘍の治療および予防の使用のための薬学的組成物を含む。

Description

発明の詳細な説明
〔技術分野〕
本発明は、化学分野および医学分野、特に、3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体、およびその製造方法およびその使用に関する。
〔背景技術〕
キナーゼは、その機能が、アデノシン三リン酸の末端のγ−リン酸塩基の、特定の基質タンパク質のアミノ酸残基への転移を触媒してそのタンパク質をリン酸化し、それによって、その生理学的生化学的機能を行う、重要なホスホトランスフェラーゼの一種である。タンパク質キナーゼは、細胞の信号伝達経路の鍵となる成分である。タンパク質キナーゼは、細胞増殖、エネルギー代謝、細胞サイクル、転写、アポトーシス、分化などを含め、多くの細胞処理の調節に関与している。加えて、タンパク質キナーゼは、細胞間の関係、ホメオスタシス、免疫系機能などを維持するのに不可欠な役割を演じている。タンパク質キナーゼの異常な調節は、種々の疾患、特に腫瘍、の進行に関係している。キナーゼは、疾患治療の重要なターゲットとなってきており、広い注目を引いている。
2001年以来、第1のチロシンタンパク質キナーゼ薬のイマチニブ(Imatinib)が載っており、タンパク質キナーゼ薬は世界的な薬市場で最も速い成長単位となってきている。2014年時点で、20を越えるタンパク質キナーゼが世界中で承認され、これは10を越える抗腫瘍薬を含み、例えばImatinib、Gefitinib、Erlotinib、Sorafenib、Sunitinib、Dasatinib、Nilotinib、Laptinib、Pazopanib、およびRegorafenibである。タンパク質キナーゼの好結果の開発は、特に、抗腫瘍薬をターゲットとする多くのタンパク質キナーゼの開発は、それを、科学的および薬学的産業の熱い研究分野にした。
現在のタンパク質キナーゼの研究と開発は、大きな成功を収めたが、いまなお、多くの開発の余地と潜在性がある。特に、3重陰性乳腺癌、薬剤抵抗性肺癌、肝癌、膵臓癌、黒色腫、多重白血病などの、難治性の腫瘍、薬剤抵抗性の腫瘍、および、高度に転移性の腫瘍の治療のための、新規なタンパク質キナーゼ抑制剤の開発は、いまなお、現在の研究のホットスポットである。
〔発明を実施するための形態〕
本発明は、3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体を提供し、その構造は以下の式Iで表され、
式中、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、以下の式の構造であって、
は、−H、炭素数1〜8のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル、
であって、
〜Rは、独立して、−H、炭素数1〜8のアルキル基、−OH、炭素数1〜8のアルコキシル基、ハロゲン、
から選択され、
〜R11は、−H、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン、−OH、
を表し、
12〜R14は、独立して、
から選択されたものを表し、
15〜R19は、独立して、−H、炭素数1〜8のアルキル基、−OH、炭素数1〜8のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF
から選択され、
20〜R38は、独立して、−H、ハロゲン、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のシクロアルキル基、−OCF、または−CFを表し、
39〜R42は、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、または炭素数1〜8のハイドロキシアルキル基であって、
nは、0〜6である。
本発明の好ましい実施形態では、Rは、−H、または
であって、
は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
〜Rは、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、
から選択され、
〜R11は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、ハロゲン、−OH、
を表し、
12〜R14は、独立して、
を表し、
15〜R19は、独立して−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF
から選択され、
20〜R38は、−H、ハロゲン、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のシクロアルキル基、−OCF、または−CFであって、
39〜R42は、独立して、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、または炭素数1〜4のハイドロキシアルキル基を表し、
nは0〜4である。
好ましくは、Rは、−H、または
であって、
は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
〜Rは、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、
から選択され、
〜R11は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
を表し、
12〜R14は、独立して
を表し、
15〜R19は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF
から選択され、
20〜R38は、−H、ハロゲン、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のシクロアルキル基、−OCF、または−CFであって、
39〜R42は、独立して、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキまたは炭素数1〜4のハイドロキシアルキル基を表し、
nは0〜4である。
更に好ましくは、Rは、−H、または
であって、
は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
〜Rは、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、
から選択され、
〜R11は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
であって、
12〜R14は、
を表し、
15〜R19は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF
を表し、
20〜R38は、独立して、−H、ハロゲン、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のシクロアルキル基−OCF、または−CFから選択され、
nは0〜4である。
より好ましくは、
は、−H、または
であって、
は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
で置換されたRであって、
〜Rは、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、
から選択され、
〜R11は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
であって、
12〜R14は、
を表し、
15〜R19は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF
を表し、
20〜R38は、独立して、−H、ハロゲン、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のシクロアルキル基、−OCF、または−CFから選択され、
nは0〜2である。
最適には、Rは、−H、または
であって、
は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
〜Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、−F、−Cl、
であって、
〜R11は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
を表し、
12〜R14は、
であって、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、−F、−Cl、−CF、−OCF
を表し、
20〜R38は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、または−CFであって、
ここでnは、0または1である。
が、
の構造である場合に、前記構造体が式II
を表し、
は、−H、または
であって、
は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
nが0〜4であって、
〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、または、ハロゲンであって、
〜R11は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
を表し、
12は、
であって、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF
であって、
20〜R38は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、または−CFを表す。
好ましくは、Rは、−H、または
であって、
は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
nが0〜4であって、
〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、または、ハロゲンであって、
〜R11は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
を表し、
12は、
であって、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF
であって、
20〜R38は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、または−CFを表す。
好ましくは、Rは、−H、または
であって、
は、炭素数1〜4のアルキル基、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
nが0〜4であって、
〜R11は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
であって、
〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、または、ハロゲンを表し、
12は、
であって、
15〜R19は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF
を表し、
20〜R38は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、または−CFから選択される。
さらに好ましくは、Rは、−H、または
であって、
は、炭素数1〜4のアルキル基、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
の構造であって、
nが0〜4であって、
〜R11は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
であって、
〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、または、ハロゲンを表し、
12は、
であって、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF
であって、
20〜R38は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、または−CFを表す。
より一層好ましくは、Rは、−H、または
であって、
は、炭素数1〜4のアルキル基、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
であって、
nが0〜2であって、
〜R11は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
であって、
〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、または、ハロゲンを表し、
12は、
であって、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF
であって、
20〜R38は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、または−CFを表す。
更に好ましくは、Rは、−H、または
であって、
は、炭素数1〜4のアルキル基、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
であって、
nが0または1であって、
〜R11は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
であって、
〜R、Rは、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、またはハロゲンから選択され、
12は、
であって、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF
であって、
20〜R38は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、または−CFを表す。
好ましくは、R〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、またはハロゲンであって、
は、−H、または
であって、
は、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
nが0〜4であって、
〜R11は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
であって、
12は、
であって、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF
を表し、
20〜R38は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、または−CFを表す。
さらに好ましくは、R〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−Fまたは−Clであって、
は、−H、または
であって、
は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
nが0〜4であって、
〜R11は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
であって、
12は、
であって、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF
であって、
20〜R38は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、または−CFを表す。
さらに好ましくは、R〜R、Rは、−H、メチル基、または−Clであって、
は、−H、または
であって、
は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
nが0〜4であって、
〜R11は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
であって、
12は、
であって、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF
を表し、
20〜R38は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、または−CFを表す。
好ましくは、R15〜R19は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF、または
から選択され、
は、−H、または
であって、
は、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
nは0〜4であって、
〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、またはハロゲンであって、
〜R11は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
を表し、
12は、
であって、
20〜R38は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、または−CFである。
より好ましくは、R15〜R19は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、メトキシル基、−F,−Cl,−CF、−OCF、または
であって、
は、−H、または
であって、
は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
nは0〜4であって、
〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、またはハロゲンであって、
〜R11は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
を表し、
12は、
であって、
20〜R38は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、または−CFである。
最適には、Rは、−H、または
であって、
は、炭素数1〜4のアルキル基、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
であって、
〜R、Rは、−H、メチル基、または−Clであって、
〜R11は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
を表し、
12は、
であって、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、メトキシル基、−F、−Cl、−CF、−OCF、または
であって、
20〜R38は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、または−CFを表す。
上記で説明した3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体であって、R
であるとき、前記構造は式III
で示され、
ここで、Rは、−H、または
であって、
は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
ここで、nは0〜4であって、
〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、またはハロゲンであって、
〜R11は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
を表し、
13は、
であって、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF、または
であって、
20〜R38は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、または−CFを表す。
好ましくは、Rは、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
ここでnは0から4であって、
、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
であって、
は、−H、または
であって、
〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のエポキシアルキル基、またはハロゲンを表し、
13は、
であって、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−CF、または、
であって、
20〜R38は、独立して−H、または炭素数1〜4のアルキル基、または−CF、を表す。
より好ましくは、Rは、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
であって、
は、−H、または
であって、
〜R、Rは、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、またはハロゲンから選択され、
13は、
であって、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシル基、またはハロゲン、−CF、−OCF
を表し、
20〜R38は、独立して−H、または炭素数1〜4のアルキル基、または−CF、である。
さらに好ましくは、Rは、炭素数1〜4のアルキル基、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
であって、
は、−H、または
であって、
〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、またはハロゲンを表し、
13は、
であって、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF
であって、
20〜R38は、−H、または炭素数1〜4のアルキル基、または−CFを表す。
さらに好ましくは、Rは、炭素数1〜4のアルキル基、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
であって、
は、−H、または
であって、
〜R、Rは、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、またはハロゲンを表し、
13は、
であって、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF
であって、
20〜R38は、−H、または炭素数1〜4のアルキル基、または−CFを表す。
好ましくは、R〜R、Rは、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、またはハロゲンから選択され、
は、−H、または
であって、
は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
nは0〜4であって、
〜R11は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
であって、
13は、
であって、
15〜R19は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF
を表し、
20〜R38は、−H、または炭素数1〜4のアルキル基、または−CFである。
より好ましくは、R〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、または−Clであって、
は、−H、または
であって、
は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
nは0〜4であって、
〜R11は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
を表し、
13は、
であって、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF
であって、
20〜R38は、独立して、−H、または炭素数1〜4のアルキル基、または−CFを表す。
好ましくは、R13は、
であって、
は、−H、または
であって、
は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
nは0〜4であって、
〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、またはハロゲンであって、
〜R11は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
を表し、
15〜R19は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF
を表し、
20〜R38は、−H、または炭素数1〜4のアルキル基、または−CFである。
好ましくは、R15〜R19は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、または
から選択され、
は、−H、または
であって、
は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
造であって、
nは0〜4であって、
〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、またはハロゲンであって、
〜R11は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
を表し、
13は、
であって、
20〜R38は、独立して、−H、または炭素数1〜4のアルキル基、または−CFを表す。
より好ましくは、R15〜R19は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、ハロゲン、−CF
であって、
は、−H、または
であって、
は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
nは0〜4であって、
〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、またはハロゲンであって、
〜R11は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
であって、
13は、
であって、
20〜R38は、−H、または炭素数1〜4のアルキル基、または−CFである。
より好ましくは、R15〜R19は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−CF、または
であって、
は、−H、または
であって、
は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
または
であって、
ここで、nは0〜4であって、
〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、またはハロゲンであって、
〜R11は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
を表し、
13は、
であって、
20〜R38は、独立して−H、炭素数1〜4のアルキル基、または−CFを表すことを特徴とする。
好ましくは、R20〜R38は、−H、または炭素数1〜4のアルキル基であって、
は、−H、または
であって、
は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
nは0〜4であって、
〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、またはハロゲンであって、
〜R11は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
を表し、
13は、
であって、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF、または
である。
最適には、Rは、−H、または
であって、
は、炭素数1〜4のアルキル基、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、−Clであって、
、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
を表し、
13は、
であって、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−CF、または
であり、
20〜R38は、−H、または炭素数1〜4のアルキル基である。
3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体であって、R
、R13
であるとき、前記構造は式IV
で示され、
ここで、Rは、−H、または
であって、
は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
nは0〜4で、
〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、またはハロゲンであって、
、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
であって、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCFまたは
である。
好ましくは、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
nは0〜4で、
、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
であって、
は、−H、または
であって、
〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、またはハロゲンであって、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF
を表す。
より好ましくは、Rは、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
であって、
ここで、Rは、−H、または
であって、
〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、またはハロゲンであって、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF
を表す。
さらに好ましくは、Rは、炭素数1〜4のアルキル基、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
であって、
ここで、Rは、−H、または
であって、
〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、またはハロゲンを表し、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF
を表す。
より一層さらに好ましくは、Rは、炭素数1〜4のアルキル基、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
であって、
は、−H、または
であって、
〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、またはハロゲンを表し、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF
である。
好ましくは、R〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、またはハロゲンであって、
は、−H、または
あって、
は、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
nは0〜4であって
〜R11は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
であり、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF
を表す。
より好ましくは、R〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、−Clであって、
は、−H、または
であって、
は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
nは0〜4であって
〜R11は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
であって、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF
を表す。
好ましくは、R15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、または
であって、
は、−H、または
であって、
は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
nは0〜4であって
〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル、またはハロゲンであって、
〜R11は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
を表す。
より好ましくは、R15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、ハロゲン、−CF、または
であって、
は、−H、または
であって、
は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
nは0〜4であって
〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル、またはハロゲンであって、
〜R11は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
を表し、
より一層好ましくは、R15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−CF、または
である。
最適には、Rは、−H、または
あって、
は、炭素数1〜4のアルキル基、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、または−Clであり、
、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
を表し、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−CF、または
である。
3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体であって、R
、R13
であるとき、前記構造は式V
で示され、
ここで、Rは、−H、または
であって、
は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
で置換されたRであって、
ここで、nは0〜4であって、
〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、またはハロゲンであって、
〜R11は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
を表し、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF、または
であり、
20〜R38は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、または−CFを表す。
好ましくは、Rは、−H、または
であって、
は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
ここで、nは0〜4であって、
〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、またはハロゲンであって、
〜R11は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
を表し、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF、または
を表し、
20〜R38は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、または−CFを表す。
好ましくは、Rは、炭素数1〜4のアルキル基、
、炭素数3〜8のシクロアルキル基、
であって、
nは、0または1であって、
は、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
であって、
は、−H、または
であって、
〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、またはハロゲンであって、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF、または
を表し、
20〜R38は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、または−CFである。
より好ましくは、Rは、炭素数1〜4のアルキル基、
であって、
は、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
であって、
は、−H、または
であって、
〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、またはハロゲンであって、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF、または
を表し、
20〜R38は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、または−CFを表す。
さらに好ましくは、Rは、炭素数1〜4のアルキル基、または
であって、
は、炭素数1〜4のアルキル基であって、
は、−H、または
であって、
〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、またはハロゲンであって、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF、または
を表し、
20〜R38は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、または−CFである。
好ましくは、R〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、またはハロゲンであって、
は、−H、または
であって、
は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
ここで、nは0〜4であって、
〜R11は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
であり、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF
を表し、
20〜R38は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、または−CFを表す。
より好ましくは、R〜R、Rは、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、またはハロゲンから選択され、
は、−H、または
であって、
は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
ここで、nは0〜4であって、
〜R11は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
であり、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF、または
であり、
20〜R38は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、または−CFである。
さらに好ましくは、R〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、または−Cl基であり、
は、−H、または
であって、
は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
ここで、nは0〜4であって、
〜R11は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
であり、
15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のエポキシアルキル基、ハロゲン、−CF、−OCF、または
であり、
20〜R38は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、または−CFを表す。
好ましくは、R15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、または−CFであり、
は、−H、または
であって、
は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
ここで、nは0〜4であって、
〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、またはハロゲンであって、
〜R11は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
を表す。
より好ましくは、R15〜R19は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、ハロゲン、−CF、または−CFを表し、
は、−H、または
であって、
は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
ここで、nは0〜4であって、
〜R、Rは、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、またはハロゲンから選択され、
〜R11は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
を表し、
さらに好ましくは、R15〜R19は、独立して、−H、または−CFから選択され、
は、−H、または
であって、
は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
造、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
であって、
ここで、nは0〜4であって、
〜R、Rは、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、またはハロゲンを表し、
〜R11は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
から選択される。
最適には、Rは、−Hであって、
は、炭素数1〜4のアルキル基、または
であって、
〜R、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、または−Clであって、
は、炭素数1〜4のアルキル基であって、
15〜R19は、独立して、−H、または−CFから選択される。
以下に、3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体の構造を示す。
本発明は、上記で説明した、3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体の製造方法も以下で提供し、
であるとき、式IIの化合物の合成機構は以下のように示される。
であって、R13
であるとき、式IIIの化合物の合成機構は以下のように示される。
であって、R13
であるとき、式IVの化合物の合成機構は以下のように示される。
であって、R14
であるとき、式Vの化合物の合成機構は以下のように示される。
上述の研究計画の条件は以下のようである:
(a) 化合物1が、共通のハロゲン化試薬(例えばNIS(N−ヨードスクシニミド)、NBS(N−ブロモスクシニミド)、Br、I、ICl、IBr)と反応して、化合物2を作る
(b) Rのハロアルカン(臭化物またはヨー化物)または対応するスルホン酸塩(メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、p−ニトロベンゼンスルホン酸塩など)が、塩基性条件(KOH、NaOH、KCO、NaCO、CsCO、NaH)下で、化合物2で置換されて化合物3を生じる
(c) 通常の濃縮条件(濃縮剤法、混合酸無水物法、活性化法など)下で、カルボキシル基を含む対応化合物が、アミノ基を含む対応化合物とともに濃縮され、アミド結合で結合された対応化合物7ないし10を生じる
(d) 対応する中間体が、遷移金属の下の一端で保護基を有するアルキン試薬とカップリングして対応中間体を得て、その後、その保護基が外されて、アルキニル基を有する対応化合物4、6、7、10および13を得る
(e) 遷移金属の触媒作用の下、ハロゲンを含む対応中間体が、アルキニルを有する中間体とカップリングして一般式II、III、IVおよびVの化合物を得る。適した溶媒(THF(テトラヒドロフラン)、トルエン、DMF(ジメチルホルムアミド)、1,4−ジオキサンなど)の中で、20ないし150℃にて、パラジウム触媒(Pd(PPh、PdAc、Pd(dba)、PdPPhClなど)、銅塩(CuCl、CuBr、CuI)、および、適した有機塩基または無機塩基(トリエチルアミン(TEA)、ジイソプロピルアミン(DIPEA)、KCO、NaCO、NaHCOなど)を用いて、カップリング反応を行う
(f) 化合物12を、対応するアルコール溶液(メタノール、エタノールなど)中で濃硫酸と触媒反応し、対応するエステル化中間体を与える
(g) 温度(0−50℃)で、適した塩基(TEA、DIPEAなど)、溶媒(酢酸エチル(EA)、THF、ジクロロメタン(DCM)など)の存在下で、化合物14をトリホスゲンと反応させ、化合物15を得る
(h) 適した溶媒(EA(酢酸エチル)、THF、DCM、ジクロロメタン、トルエン、DMFなど)中で、20ないし120℃にて、化合物15と化合物6とが、化合物16を与える。
ここにおいて、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
であって、
は、−H、炭素数1〜8のアルキル基、
、Rで置換された炭素数3〜8のアルキル基、
、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
で置換されたRであって、
〜Rは、独立して、−H、炭素数1〜8のアルキル基、−OH、炭素数1〜8のアルコキシル基、ハロゲン、
から選択され、
〜R11は、独立して、−H、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン、−OH、
を表し、
12〜R14は、
であり、
15〜R19は、独立して、−H、炭素数1〜8のアルキル基、−OH、炭素数1〜8のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF
から選択され、
20〜R38は、独立して、−H、ハロゲン、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のシクロアルキル基、−OCF、または−CFを表し、
39〜R42は、独立して、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のハイドロキシアルキル基から選択され、
nは、0〜6である。
本発明のすでに述べた3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体は、その同位体化合物、ラセミ体、光学異性体、多形体またはそれらの混合物を含む。
本発明は、また、上述の−エチニルピラゾロピリミジン誘導体の薬学的に許容できる塩を提供する。
本発明は、また、本発明の化合物のプロドラッグを提供する。本発明によれば、プロドラッグは、弱い活性を持つまたは活性がなくてもよく、そして、投与後に(代謝、溶媒分解などによる)生理学的条件の下で、対応する生物活性形に変化する、上述の化合物の誘導体である。
本発明は、また、上述の3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体の、薬学的に許容できる水化物を提供する。
本発明は、また、薬学的に許容できる補助成分を本発明の3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体に加えることによって製造される薬学的組成物を提供する。本発明によって提供される3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体の構造を、式(I)ないし(V)に示す。
本発明は、また、キナーゼ抑制剤の製造における上述の3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体、その塩またはその水化物の使用を提供する。
さらに、上記で説明したキナーゼ阻害剤は、LIMK1(1人の人間のセリンタンパク質キナーゼ)、Mer(Rerチロシンキナーゼ)、PTK5(PTK5チロシンキナーゼ)、Pyk2(Pyk2チロシンキナーゼ)、Ret(Retチロシンキナーゼ)、SAPK2b(ストレス活性化タンパク質キナーゼ2b)、Tie2(Tie2チロシンキナーゼ)、Txk(Txkチロシンキナーゼ)からなるFLT3(人間FMS様チロシンキナーゼ3)、Abl(Ab1チロシンキナーゼ)、VEGFR1(血管内皮の成長因子受容体1)、VEGFR2(血管内皮の成長因子受容体2)、VEGFR3(血管内皮の成長因子受容体3)、RET(RET受容体チロシンキナーゼ)、C−RAF(c−RAFセリン/スレオニンタンパク質キナーゼ)、B−RAF(B−RAFセリン/スレオニンタンパク質キナーゼ)、c−KIT(チロシンキナーゼKIT)、PDGFα(血小板由来の成長因子受容体α)、PDGFβ(血小板由来の成長因子受容体β)、FGFR1(線維芽細胞成長因子受容体1)、FGFR2(線維芽細胞成長因子受容体2)、FGFR3(線維芽細胞成長因子受容体3)、EphA2(EphA2チロシンキナーゼ)、EphB2(EphB2チロシンキナーゼ)、EphB4(EphB4チロシンキナーゼ)、ALK(未分化リンパ腫キナーゼ)、MET(MET)、DDR1(DDR1チロシンキナーゼ)、DDR2(DDR2チロシンキナーゼ)、Btk(Btkチロシンキナーゼ)、BMX(BMXチロシンキナーゼ)、TAKA1(変形増殖因子キナーゼ1)、Arg(Argチロシンキナーゼ)、BRK(BRKチロシンキナーゼ)、CSK(CSKチロシンキナーゼ)、EGFR(T790M)(T790M変形上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ),EGFR(T790M,L858R)(T790M、L958R2重変形上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ)、Flt1(FLT1チロシンキナーゼ)、Flt4(Flt4チロシンキナーゼ)の内のSRCファミリーのチロシンキナーゼ(Blkタンパク質チロシンキナーゼ、Fgrチロシンタンパク質キナーゼ、Frkタンパク質チロシンキナーゼ、Fynタンパク質チロシンキナーゼ、Hckチロシンキナーゼ、Lckタンパク質チロシンキナーゼ、Lynタンパク質チロシンキナーゼ、c−SRCチロシンタンパク質キナーゼ、YESチロシンキナーゼ)のようなキナーゼの内少なくとも1つを阻害する作用薬である。
本発明は、また、抗腫瘍薬の製造のための、上述の3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体、その塩またはその水化物の使用を提供する。
さらに、上記の腫瘍は、白血病または固形腫瘍である。
さらに、上述の固形腫瘍は、肺癌、乳腺癌、膵臓癌、黒色腫、神経膠腫、肝癌、甲状腺癌、子宮頸管癌、胃癌または結腸直腸癌のうちの少なくとも1つである。それらの中で、上述の白血病は、急性骨髄性白血病または混合白血病である。
本発明によって提供される3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体は、ヒト乳腺癌、ヒト肺癌、ヒト膵臓癌、ヒト悪性黒色腫およびヒト白血病などの腫瘍に良好な抑制効果を有する。
〔図面の簡単な説明〕
図1は、ヌードマウスに対する化合物3のin vivoでの薬力学実験を示す図である。
図2は、ヌードマウスに対する化合物13のin vivoでの薬力学実験を示す図である。
図3は、ヌードマウスに対する化合物93のin vivoでの薬力学実験を示す図である。
図4は、ヌードマウスに対する化合物100の実験的効能を示す図である。
図5は、種々の濃度でFLK1遺伝子組み換えゼブラフィッシュに対する化合物31の血管抑制を示す図である。
〔発明の詳細な実施形態〕
〔実施例1〕
〔3−エチニル−1−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(中間体1)の製造〕
〔ステップ1: 3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミンの製造〕
1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(20g、148.9mモル、1.0当量)を三つ口フラスコに置いた。そのフラスコにDMF(N,N−ジメチルホルムアミド)150mLを加え、混合物を撹拌し、溶液を80℃にまで熱した。TLCによりモニターされた反応は、22時間後に完了し、停止し、溶液の残り半分にまでDMFを濃縮した。飽和Na水溶液150mLで混合物を撹拌し減圧下で濾過した。色が消えるまで、飽和Na水溶液および水で連続的に濾過ケークを洗浄した。生成物を真空下で乾燥させ、明るい黄色の粉末として表題生成物(33.9g、87.8%収率)を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ8.17(s、1H)。MS m/z(ESI):262.1[M+H]。
〔ステップ2: 3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミンの製造〕
3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(5g、19.2mモル、1.0当量)を三つ口フラスコに置いた。そのフラスコにDMF(N,N−ジメチルホルムアミド)40mLおよび炭酸カリウム(5.3g、38.4mモル、2.0当量)を加え、混合物を窒素で3回置き換え、その後、2−ブロモプロパン(1.9mL、20.1mモル、1.05当量)を加え、溶液を80℃にまで熱した。TLCによりモニターされた反応は、4時間後に完了し、停止し、その後DMFを減圧下で蒸留して除き、DCM(塩化メチレン)と水との混合溶媒で残渣を3回抽出し、その後、結合されたDCM層を蒸発させて乾燥させ、生成物をEA(酢酸エチル)/PE(石油エーテル)(体積比1:3)の混合溶媒から再結晶し、黄色みがかった粉末として所望の生成物を得た。再結晶母液内の所望の生成物はまた、カラムクロマトグラフィーによっても得られた(5.4g、92.8%収率)。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ8.19(s、1H)、4.99−4.93(m、1H)、1.42(d、J=6.7Hz、6H)。MS m/z(ESI):304.0[M+H]。
〔ステップ3: 1−イソプロピル−3−((トリメチルシリル)エチニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミンの製造〕
3−ヨード−1−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(5.4g、17.8mモル、1.0当量)を三つ口フラスコに置いた。そのフラスコに、DMFの40mL、CuI(339mg、1.78mモル、0.1当量)、Pd(PPh(1g、0.89mモル、0.05当量)を加えた。溶液は2.5時間、80℃にまで上昇した。TLCによりモニターされた反応は完了し、その後DMFを減圧下で蒸留して除き、残渣をカラムクロマトグラフィーで分離して、次のステップの反応に対して直接、所望の生成物を得た。MS m/z(ESI):274.2[M+H]。
〔ステップ4: 3−エチニル−1−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミンの製造〕
20mLのMeOH(メタノール)中の、1−イソプロピル−3−((トリメチルシリル)エチニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、溶液に、炭酸カリウム(4.9g、35.6mモル、2.0当量)を加え、混合物を室温で10分間撹拌した。TLCによりモニターされた反応は完了し、MeOHを減圧下で蒸留して除き、混合物を水中に分散させた。水層をDCMで3回洗浄し、DCM層を結合させて、蒸発させて乾燥させた。中間体1をカラムクロマトグラフィーによって、明るい灰色粉末として単離した(1.6g、収率44.7%)。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ8.22(s、1H)、5.02−4.98(m、1H)、4.62(s、1H)、1.44(d、J=6.7Hz、6H)。MS m/z(ESI):202.1[M+H]。
〔実施例2〕
〔中間体2ないし10の製造〕
中間体1の製造と同様の方法によって、炭酸セシウム、炭酸カリウム、DIPEA(ジイソプロピルエチルアミン)または他の無機または有機塩基、PdCl(PPhまたはPd(PPhを加えることによって、1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミンとの種々のハロゲン化アルカン反応を用いて、以下の中間体2ないし10が得られた。
〔実施例3〕
〔3−ヨード−1−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(中間体11)の製造〕
〔ステップ1: tert−ブチル 3−((メチルスルホニル)オキシ)ピペリジン−1−カルボン酸エステルの製造〕
20mLのDCM中で、N−Boc−3−ヒドロキシピペリジン(2.1g、10mモル、1.0当量)およびDIPEA(2.1mL、15mモル、1.5当量)の溶液を撹拌した。0℃にまで冷却した後に、この溶液に、塩化メタンスルホニル(1.0mL、13mモル、1.3当量)をゆっくり滴下し、混合物を室温にまで上昇するようにさせた。その後、反応混合物を、1M HCl溶液、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液、および水で連続的に洗浄した。得られたDCM層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて乾燥させ、黄色の固体として生成物(2.65g、95.1%収率)を得た。
〔ステップ2: tert−ブチル 3−(4−アミノ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)−ピペリジン−1−カルボン酸エステルの製造〕
50mLのDMF中の、3−ヨード−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(2.4g、9.2mモル、1.0当量)、tert−ブチル 3−((メタンスルホニル)オキソ)ピペリジン−1−カルボン酸エステル(3.1g、11mモル、1.2当量)、炭酸セシウム(6.0g、18.4mモル、2.0当量)を、窒素で3回浄化し、溶液を3時間、80℃にまで加熱した。反応はTLCによりモニターされ、得られた残渣を蒸発させて乾燥させた。残渣に水を加え、水層を、生成物が無いようになるまでDCMで抽出した。結合されたDCM層を蒸発させて乾燥させ、生成物を、明るい黄色の固体としてクロマトグラフィーによって精製した(2.9g、73.4%収率)。H NMR(400MHz、CDCl)δ8.31(s、1H)、6.12(s、2H)、4.78−4.70(m、1H)、4.31(br.s、1H),4.12(br.s、1H)、3.36(br.s、1H)、2.83(t、J=12.0Hz、1H)、2.30−1.94(m、2H)、1.87(d、J=13.0Hz、1H)、1.74−1.54(m、1H)、1.44(s、9H).MS m/z(ESI):445.1[M+H]。
〔ステップ3: 3−ヨード−1−(ピペリジン−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミンの製造〕
(4−アミノ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸エステル(2.9g)を、35mLのメタノールに溶解させた。この溶液に、4MのHClジオキサン溶液35mLを加え、混合物を室温で8時間撹拌し、その後沈殿させた。反応溶液を0℃にまで冷却し、減圧下で濾過した。濾過ケークを水に分散させ、pHを8に調整した。真空濾過したで固体が得られ、水で洗浄され、減圧下でエタノール中にて蒸発させて乾燥させ、真空下で乾燥させて、所望の生成物(2.2g、93.1%収率)を得た。MS m/z(ESI):345.1[M+H]。
〔ステップ4: 3−ヨード−1−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミンの製造〕
4mLのDCM中、3−ヨード−1−(ピペリジン−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(172.1mg、0.5mモル、1.0当量)に、DIPEA(129.24mg、1.0mモル、2.0当量)を加え、混合物を0℃で撹拌した。塩化メタンスルホニル(57.3mg、0.5mモル、1.0当量)をゆっくり滴下し、反応はTLCによりモニターされ、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液、および水で連続的に洗浄した。DCM層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて乾燥させ、白色の粉末として中間体11(197.8mg、93.7%収率)を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ8.23(s、1H)、4.83−4.65(m、1H)、3.69(d、J=7.2Hz、1H)、3.59(d、J=11.1Hz、1H)、3.07(t、J=10.9Hz、1H)、2.91(s、3H)、2.80(t、J=10.9Hz、1H)、2.45−2.00(m、2H)、1.95(d、J=13.6Hz、1H)、1.76−1.59(m、1H)。MS m/z(ESI):423.0[M+H]。
〔実施例4〕
〔中間体12ないし19の製造〕
中間体11の製造と同様の方法によって、炭酸セシウム、炭酸カリウム、または他の無機または有機塩基、塩化メタンスルホニルまたは塩化p−ニトロメタンスルホニル、HClエタノール溶液、HClエーテル溶液、トリフルオロ酢酸および他の原材料を加えることによって、1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミンとの種々のアルキルアルコールまたはスルホン酸アルキル反応を用いて、以下の中間体12ないし19が得られた。
〔実施例5〕
〔(R)−3−ヨード−1−(1−メチルピペリジン−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(中間体20)の製造〕
ジクロロエタン/メタノール(体積比8:1)の混合溶媒18mLに、(R)−3−ヨード−1−(ピペリジン−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(750mg、2mモル、1.0当量)を溶解させた。ホルムアルデヒド水溶液 (37%、0.82mL、10mモル、5.0当量)を滴下し、混合物を室温で10分間撹拌し、NaBHCN(502.7mg、8mモル、4.0当量)を、2つのバッチで加えた。10分後、TLCによりモニターされた反応は完了した。この溶液に、3mLの水を滴下した。滴下後、減圧下で蒸発させて乾燥させた。得られた残渣を水に分散させ、pHをアルカリ性に調整した。その後、固体を濾過し、水で洗浄し、減圧下でエタノール中にて蒸発させて乾燥させた。得られた残渣を再結晶し、白色の粉末として所望の中間体20(500mg、70.0%収率)を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ8.20(s、1H)、4.73−4.66(m、1H)、4.41(t、J=4.8Hz、1H)、3.48−3.41(m、1H)、2.88(dd、J=11.1、3.7Hz、1H)、2.77(d、J=11.1Hz、1H)、2.21(s、3H)、1.97−1.72(m、3H)、1.71−1.61(m、1H).MSm/z(ESI):359.1[M+H]。
〔実施例6〕
〔中間体21ないし24の製造〕
中間体20の製造と同様の方法によって、アルキルアルデヒドまたはアリールアルデヒドなどを加えることによって、1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミンとの種々のアリール基反応を含む種々の二次アミンを用いて、以下の中間体21ないし24が得られた。
〔実施例7〕
〔N,1−ジエチル−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(中間体25)の製造〕
3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン (2.6g、10mモル、1.0当量)を三つ口フラスコに置き、そのフラスコに35mLのDMFと炭酸セシウム(9.8g、30mモル、3.0当量)を加えた。混合物を窒素で3回置き換え、ヨウ化エチル(2.0mL、25mモル、2.5当量)を加えた。混合物を10時間、100℃にまで加熱した。TLCによりモニターされた反応は完了し、停止し、DMFを減圧下で蒸留して除いた。得られた残渣を、DCM(ジクロロメタン)と水との混合溶媒で3回抽出した。結合されたDCM層を蒸発させて乾燥させ、カラムクロマトグラフィーによって分離し、灰色がかった白色の粉末として中間体25(1.75g、55.1%収率)を得た。MS m/z(ESI):318.0[M+H]。
〔実施例8〕
〔(R)−1−((R)−3−(4−アミノ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)−2−ヒドロキシプロパン−1−オン(中間体26)の製造〕
DMFに、D−2−ヒドロキシプロピオン酸(157mg、1.74mモル、1.2当量)、HOBT(1−ヒドロキシベンゾトリアゾール)(235.1mg、1.74mモル、1.2当量)、およびEDCI(1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩)(417mg、2.2mモル、1.5当量)を溶解させた。この溶液にトリエチルアミン(0.61mL、4.35mモル、3.0当量)を加え、混合物を室温で0.5時間撹拌した。この溶液に(R)−3−ヨード−1−(ピペリジン−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(500mg、1.45mモル、1.0当量)を加え、室温で5時間撹拌した。DMFを蒸留して除き、残渣を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液と塩化メチレンとで2回抽出した。有機層を結合して蒸発させ、残渣をカラムクロマトグラフィーで分離し、白色の固体として中間体26(442mg、収率73.3%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ8.22(s、1H)、5.04−4.94(m、1H)、4.77−4.51(m、1H)、4.50−4.44(m、1H)、4.40−4.26(m、1H)、4.19−4.03(m、1H)、3.13−2.98(m、1H)、2.76(t、J=12.1Hz、1H)、2.25−2.11(m、1H)、2.06−2.04(m、1H)、1.86(t、J=13.8Hz、1H)、1.62−1.49(m、1H)、1.24−1.13(m、3H)。MS m/z(ESI):417.1[M+H]。
〔実施例9〕
〔中間体27ないし32の製造〕
中間体25の製造と同様の方法によって、アリール基反応を含む種々の二次アミンおよび乳酸の種々の配置を用いて、以下の中間体27ないし32が得られた。
〔実施例10〕
〔シス/トランス−4−(4−アミノ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)シクロヘキサン−1−オール(中間体33および34)の製造〕
〔ステップ1:〕
実施例3のステップ1に記載の方法を参照して、開始物質として4−ヒドロキシシクロヘキサノンエチレングリコールアセタールおよび塩化メチレンスルホニルを用いて、ターゲット生成物を合成した。MS m/z(ESI):236.1[M+H]。
〔ステップ2: 3−ヨード−1−(1,4−ジオキサスピロ[4,5]デカン−8−イル)1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミンの製造〕
実施例3のステップ2に記載の方法を参照して、開始物質として1,4−ジオキサスピロ[4,5]デカン−8−イル メタンスルホン酸塩および3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミンを用いて、ターゲット生成物を合成した。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ8.19(s、1H)、4.79−4.63(m、1H)、3.98−3.82(m、4H)、2.19−2.11(m、2H)、1.91−1.64(m、6H).MS m/z(ESI):402.2[M+H]。
〔ステップ3: 4−(4−アミノ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)シクロヘキサン−1−オンの製造〕
40mLのアセトン中の、3−ヨード−1−(1,4−ジオキサスピロ[4,5]デカン−8−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(1.94g、4.84mモル)溶液に、1MのHClを加え、溶液を70℃で3時間撹拌し、一晩中室温にまで冷却した。アセトンを減圧下で蒸留して除き、残っている水溶液のpHを10に調整した。大量の沈殿固体を濾過し、乾燥させて、白色の固体として所望の生成物(1.68g、97.1%収率)を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ8.27(s、1H)、5.21−5.15(m、1H)、2.75−2.61(m、2H)、2.37−2.26(m、4H)、2.20−2.17(m、2H)。MS m/z(ESI):358.1[M+H]。
〔ステップ4: 4−(4−アミノ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)シクロヘキサン−1−オールの製造〕
0℃、メタノール中の、4−(4−アミノ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)シクロヘキサン−1−オン (1.68g、4.7mモル、1.0当量)に、 水素化ホウ素ナトリウム(183mg、4.7mモル、1.0当量)を、分けながら加え、反応を室温にまで暖まるようにさせた。反応は1時間後に完了した。水を5mL加えた後、混合物を5分間撹拌し、蒸発させて乾燥させた。得られた残渣を塩化メチレンと飽和重炭酸ナトリウム水溶液で抽出し、カラムクロマトグラフィーによって中間体を得た。前方点(Rf=0.63、DCM/MeOH=8)白色の固体として、シス−4−(4−アミノ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)シクロヘキサン−1−オール(375mg、22.2%収率)。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ8.19(s、1H)、4.64−4.60(m、1H)、4.49(d、J=2.4Hz、1H)、3.88(s、1H)、2.41−2.20(m、2H)、1.87−1.69(m、2H)、1.66−1.57(m、4H)。MS m/z(ESI):360.2[M+H]。後方点(Rf=0.55、DCM/MeOH=8)中間体34 トランス−4−(4−アミノ−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)シクロヘキサン−1−オール、白色の固体(844mg、50.1%収率)。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ8.19(s、1H)、4.68(d、J=4.3Hz、1H)、4.62−4.50(m、1H)、3.56−3.49(m、1H)、2.03−1.79(m、5H)、1.46−1.29(m、3H)。MS m/z(ESI):360.2[M+H]。
〔実施例11〕
〔N−(3−ヨード−4−メチルフェニル)−4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(中間体35)の製造〕
〔ステップ1: 4−メチル−3−トリフルオロメチル安息香酸メチルエステルの製造〕
25mLのメタノール中の、4−メチル−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(2.04g、10mモル、1.0当量)に、濃硫酸2mLを加えた。そして、還流下で撹拌しながら、24時間後に、TLCによりモニターされた反応は完了し、停止した。MeOHを蒸留して除き、残渣を溶解させるためにDCMを加えた。溶液を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液、および水で連続的に洗浄した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて乾燥させ、次のステップのための生成物(1.85g、84.8%収率)を得た。
〔ステップ2: 4−ブロモメチル−3−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステルの製造〕
1,2−ジクロロエタン(DCE)中の、4−メチル−3−(トリフルオロメチル)安息香酸メチルエステルに、NBS(N−ブロモスクシニミド)(0.78mモルの1.81g、1.2当量)、AIBN(アゾビスイソブチロニトリル)(0.139g、0.848mモル、0.1当量)を加え、撹拌した。混合物を、80℃、30時間、窒素で浄化し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液、および水で洗浄した。DCE層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させて乾燥させた。推定された生成物80%収率が、次のステップのために直接用いられた。
〔ステップ3: 4−(4−メチルピペラジン−1−イル−メチル)−3−トリフルオロメチル安息香酸メチルエステルの製造〕
クロロホルム中の、4−ブロモメチル−3−トリフルオロメチル−安息香酸メチルエステル(6.78mモル、1.0当量)、トリエチルアミン(1.03g、10.2mモル、1.5当量)、N−メチルピペラジン(0.681g、6.8mモル、1.0当量)の溶液を、1時間撹拌した。反応は完了し、混合物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液、および水で連続的に洗浄した。クロロホルム層を蒸発させて乾燥させ、残渣をカラムクロマトグラフィーで分離し、明るい黄色の油として表題生成物を得た(1.72g、収率79.9%)。MS m/z(ESI):317.2[M+H]。
〔ステップ4: 4−(4−メチルピペラジン−1−イル−メチル)−3−トリフルオロメチル安息香酸の製造〕
20mLのMeOH(メタノール)中の、メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル−メチル)−3−トリフルオロメチル安息香酸メチルエステル(1.72g、5.4mモル)の溶液に、5MのNaOH水溶液の3mLを加え、混合物を室温で一晩中撹拌した。溶液のpHを6に調整した。そして、溶液を減圧下で濃縮した。残渣にテトラヒドロフランを加えた。得られた混合物を減圧下で濾過し、濾液を蒸発させて、明るい黄色の粉末として所望の生成物(1.47g、89.9%収率)を得た。
〔ステップ5: N−(3−ヨード−4−メチルフェニル)−4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミドの製造〕
塩化メチレンに、4−(4−メチルピペラジン−1−イル−メチル)−3−トリフルオロメチル安息香酸(0.755g、2.5mモル、1.0当量)、HATU(O−(7−アゾベンゾトリアゾール−1−オキソ)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロリン酸塩)(1.14g、3mモル、1.2当量)、DIPEA(1.29g、10mモル、4.0当量)を溶解させた。混合物を室温で0.5時間撹拌し、その溶液に、3−ヨード−4−メチルアニリン(582.6mg、2.5mモル、1.0当量)を加えた。その後、混合物を45℃で一晩中撹拌し、反応の完了後に蒸発させて乾燥させた。飽和重炭酸ナトリウム水溶液および塩化メチレンで3回抽出した。有機層を結合して減圧下で濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーによって単離し、明るい黄色の固体として表題生成物(892mg、69.0%収率)を得た。H NMR(400MHz、CDCl)8.10(s、1H)、8.08(d、J=2Hz、1H)、8.08−8.05(m、1H)、8.0(s、1H)、7.95(s、1H)、7.55(dd、J=4、2Hz、1H)、7.20(d、J=8Hz、1H)、3.75(s、2H)2.60−2.41(m、8H)、2.40(s、3H)、2.30(s、3H)。MS m/z(ESI):518.1[M+H]。
〔実施例12〕
〔N−(3−ヨード−4−メチルフェニル)−4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)ベンズアミド(中間体36)の製造〕
中間体35のステップ5で記載したのと同様の濃縮処理によって、黄白色の固体として中間体36(532mg、塩酸、76.7%収率)を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ10.35(br.s、1H)、10.26(s、1H)、8.34(s、1H)、7.95(d、J=7.6Hz、2H)、7.72(d、J=8.3Hz、1H)、7.47(d、J=7.6Hz、2H)、7.30(d、J=8.3Hz、1H)、3.64(s、2H)、3.39(br.s、2H)、3.01(br.s、2H)、2.87(br.s、2H)、2.73(s、3H)、2.42(br.s、2H)、2.34(s、3H)。MS m/z(ESI):450.1[M+H]。
〔N−(3−エチニル−4−メチルフェニル)−4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(中間体37)の製造〕
〔ステップ1: 3−トリメチルシリルエチニル−4−メチルアニリンの製造〕
ジオキサンに、3−ヨード−4−メチルアニリン(11.65g、50mモル、1.0当量)、ヨウ化銅(0.9g、4.7mモル、0.1当量)、ビス(トリフェニルホスフィン)二塩化パラジウム(1.75g、2.5mモル、0.05当量)を溶解させた。この溶液を窒素で3回置き換え、この溶液に、DIPEA(1.29g、100mモル、2.0当量)、トリメチルシリルアセチレン(6.4g、65mモル、1.当量)を加えた。その後、溶液を17時間、74℃にまで加熱し、減圧下で蒸留した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーで分離して、次のステップに直接用いられる表題生成物を得た。
〔ステップ2: 3−エチニル−4−メチルアニリンの製造〕
メタノールに3−トリメチルシリルエチニル−4−メチルアニリンを溶解させ、その溶液に炭酸カルシウム(3.45g、25mモル、0.5当量)を加えた。溶液を室温で10分間撹拌し、反応を完了させた。減圧下で溶媒を蒸発させて乾燥させ、得られた残渣をDCMで3回抽出した。そして、DCM層を乾燥させて蒸発させて乾燥させ、油を得た。油をカラムクロマトグラフィーによって単離し、黄色みがかった茶褐色の油として生成物である3−エチニル−4−メチルアニリン(4.0g、61.%収率)を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ6.99(d、J=8.1Hz、1H)、6.81(s、1H)、6.61(d、J=8.1Hz、1H)、3.44(s、2H)、3.23(s、1H)、2.34(s、3H)。MS m/z(ESI):132.2[M+H]。
〔ステップ3: N−(3−エチニル−4−メチルフェニル)−4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミドの製造〕
中間体35のステップ5で記載したのと同様の濃縮処理によって、明るい黄色の固体として中間体37(1.2g、塩酸、収率71.7%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ11.24(br.s、1H)、10.58(s、1H)、8.33(d、J=6.4Hz、2H)、8.14(s、1H)、7.92(s、1H)、7.72(d、J=8.3Hz、1H)、7.28(d、J=8.3Hz、1H)、4.39(s、1H)、4.06(s、2H)、3.47(d、J=10.9Hz、2H)、3.22(br.s、2H)、3.13(br.s、2H)、2.89(br.s、2H)、2.77(s、3H)、2.36(s、3H)。MS m/z(ESI):416.3[M+H]。
〔実施例14〕
〔N−(3−エチニル−4−メチルフェニル)−6−(トリフルオロメチル)メチルピリジン アミド(中間体38)の製造〕
塩化チオニル中の、6−トリフルオロメチル−ピリジン−2−カルボン酸(229.33mg、1.2mモル、1.2当量)の溶液を、80℃で3時間還流し、減圧下で塩化チオニルを蒸発させて乾燥させ、無色の油として6−(トリフルオロメチル メチル)ピリジン−2−カルボン酸塩化物を得て、DCMに溶解させた。3−エチニル−4−メチルアニリン(131.17mg、1.0mモル、1.0当量)およびトリエチルアミン(202.4mg、2.0mモル、2.0当量)の混合物をDCMに溶解させ、−5℃にまで冷却した。この溶液に、DCM中のメチル−ピリジン−2−ホルミルクロライドをゆっくり滴下した。加えた後に、加熱せずに混合物を室温にまで暖まるようにさせた。反応は15分後に完了した。反応溶液に水酸化ナトリウム水溶液を加え、混合物をDCMで2回抽出した。DCM層を結合して希塩酸と水とで連続的に洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させて乾燥させ、白色の固体として中間体38(225mg、収率73.9%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ10.47(s、1H)、8.08−8.05(m、2H)、7.93(dd、J=7.3、1.4Hz、1H)、7.76(d、J=2.2Hz、1H)、7.54(dd、J=8.3、2.2Hz、1H)、7.06(d、J=8.3Hz、1H)、4.16(s、1H)、2.13(s、3H)。MS m/z(ESI):305.1[M+H]。
〔実施例15〕
〔中間体39ないし64の製造〕
中間体38の製造として記載されたのと同様の方法によって、開始物質として種々の置換基を含む、アリールカルボン酸、アリール酸塩化物、ペンタヘテロ環状酸塩化物、およびアニリンを用いて、以下の中間体39ないし64が得られた。
〔実施例16〕
〔2−tert−ブチル−N−(3−エチニル−4−メチルフェニル)チアゾール−5−カルボキサミド(中間体65)の製造〕
〔ステップ1: 2−tert−ブチル−チアゾール−5−カルボン酸エチルエステルの製造〕
20mLのエタノール中の、エチル 3−ブロモピルビン酸塩(1.95g、10mモル、1.0当量)および2,2,2−トリメチル−チオアセタミド(1.17g、10mモル、1.0当量)の溶液を、室温で48時間撹拌した。減圧下で溶媒を蒸発させ、残渣を重炭酸ナトリウム水溶液とDCMとで抽出した。DCM層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させて乾燥させた。残渣をカラムクロマトグラフィーによって分離し、無色の油として2−tert−ブチル−チアゾール−5−カルボン酸エチルエステル(1.15g、55.0%収率)を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ8.01(s、1H)、4.38(q、J=7.1Hz、2H)、1.46(s、9H)、1.37(t、J=7.1Hz、3H)。MS m/z(ESI):214.0[M+H]。
〔ステップ2: 2−tert−ブチル−チアゾール−5−カルボン酸の製造〕
10mLのTHF中の、2−tert−ブチル−チアゾール−5−カルボン酸塩に、5mLの水酸化リチウム(0.45g、10.9mモル、1.1当量)水溶液を加え、得られた溶液を室温でおよそ16時間撹拌した。減圧下で溶媒を蒸発させ、残渣を5mLの水に溶解させた。pHは2MのHClでおよそ3に調整され、大量の白い柔毛性の固体が沈殿した。濾過ケークを水(2×5mL)で洗浄し、白色の固体として2−tert−ブチル−チアゾール−5−カルボン酸(0.55g、55.0%収率)を得た。MS m/z(ESI):184.0[M−H]。
〔ステップ3: 2−tert−ブチル−チアゾール−5−カルボニルクロライドの製造〕
3mLの塩化チオニル中、2−tert−ブチル−チアゾール−5−カルボン酸(203.7mg、1.1mモル)の溶液を、80℃で2時間還流した。減圧下で溶媒を蒸発させて乾燥させ、次のステップに直接用いられる生成物を得た。
〔ステップ4: 2−tert−ブチル−N−(3−エチニル−4−メチルフェニル)チアゾール−5−カルボキサミドの製造〕
4mLのDCM中、3−エチニル−4−メチル−アニリン(131.2mg、1.0mモル、1.0当量)の溶液に、トリエチルアミン(151.8mg、1.5mモル、1.5当量)を加えた。溶液を2℃にまで冷却した後、ステップ3のジクロロメタン(4mL)中の2−tert−ブチル−チアゾール−5−カルボニルクロライドをゆっくり滴下した。加熱せずに混合物を10分間室温にまで暖まるようにさせた。そして、得られた混合物を、塩化アンモニウム飽和水溶液と飽和重炭酸ナトリウム水溶液とで連続的に洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で蒸発させた。残渣を3mLの石油エーテルで洗浄し、明るい黄色の粉末として所望の生成物(253.6mg、85.1%収率)を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ9.95(s、1H)、8.30(s、1H)、7.95(d、J=2.0Hz、1H)、7.76(dd、J=8.3、2.0Hz、1H)、7.28(d、J=8.3Hz、1H)、4.39(s、1H)、2.37(s、3H)、1.47(s、9H)。MS m/z(ESI):299.1[M+H]。
〔実施例17〕
〔N−(4−クロロ−3−エチニルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(中間体66)の製造〕
〔ステップ1および2: 3−エチニル−4−クロロアニリンの製造〕
中間体37のステップ1および2で記載した処理によって、開始物質として3−ヨード−4−クロロアニリンを用いて、明るい黄色の油としてターゲット生成物(2.1g、77.8%収率)を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ7.12(d、J=8.7Hz、1H)、6.75(d、J=2.8Hz、1H)、6.60(dd、J=8.7、2.8Hz、1H)、5.39(s、2H)、4.34(s、1H)。MS m/z(ESI):518.3[M+H]。
〔ステップ3: N−(4−クロロ−3−エチニルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミドの製造〕
中間体38の製造で記載したのと同様の方法によって、明るい黄色の粉末として中間体66(291mg、90.1%収率)を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ10.64(s、1H)、8.30(s、1H)、8.26(d、J=8.0Hz、1H)、8.07(d、J=2.5Hz、1H)、8.00(d、J=8.0Hz、1H)、7.89−7.82(m、1H)、7.82−7.75(m、1H)、7.57(d、J=8.8Hz、1H)、4.61(s、1H)。MS m/z(ESI):324.1[M+H]。
〔実施例18〕
〔3−メチル−N−(4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミドの製造〕
〔ステップ1: 1−ブロモメチル−4−ニトロ−2−トリフルオロメチルベンゼンの製造〕
50mLの1,2−ジクロロエタン中の、1−メチル−4−ニトロ−2−トリフルオロメチルベンゼン(5.62g、27.4mモル、1.0当量)の溶液に、N−ブロモスクシニミド(5.85g、32.8mモル、1.2当量)と、AIBN(450mg、2,7mモル、0.1当量)とを加えた。混合物を一晩中還流し、その後、室温にまで冷却し、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液、および水で連続的に洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、次のステップに直接用いられる表題生成物を得た。
〔ステップ2: 1−メチル−4−(4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペラジンの製造〕
50mLのDCM中の、ステップ1の1−ブロモメチル−4−ニトロ−2−トリフルオロメチルベンゼン(20.55mモル)の溶液に、トリエチルアミン(3.1g、30.8mモル、1.5当量)と、N−メチルピペラジン(4.12g、41.1mモル、2.0当量)とを加えた。混合物を室温で撹拌し、反応完了後に減圧下で濃縮した。得られた残渣をDCMに溶解させ、飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液、および水で連続的に洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって単離し、黄色い固体として表題生成物を得た。MS m/z(ESI):304.2[M+H]。
〔ステップ3: 4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)アニリンの製造〕
65mLの75%エタノール中の、1−メチル−4−(4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペラジン(5g)の溶液に、炭素上の10%パラジウムの0.5gを加えた。その後、水素雰囲気下で室温にて5時間反応溶液を撹拌した。反応完了後、減圧下で反応混合物を濾過し、蒸発させて乾燥させ、明るい黄色の固体として所望の生成物を得た。MS m/z(ESI):274.2[M+H]。
〔ステップ4: 3−ヨード−4−メチル−N−(4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミドの製造〕
中間体35のステップ5で記載したのと同様の濃縮処理によって、明るい黄色の固体として中間体67(2.2g、収率74.3%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ10.49(s、1H)、8.43(s、1H)、8.18(d、J=1.5Hz、1H)、8.04(d、J=8.5Hz、1H)、7.92(d、J=8.0Hz、1H)、7.70(d、J=8.5Hz、1H)、7.50(d、J=8.0Hz、1H)、3.56(s、2H)、2.45(s、3H)、2.36(d、J=20.7Hz、8H)、2.16(s、3H)。MS m/z(ESI):518.3[M+H]。
〔実施例19〕
〔中間体68ないし73の製造〕
中間体67に対して記載されたのと類似の処理によって、種々の置換基を含む、安息香酸およびアニリンを用いて、以下の中間体68ないし73が得られた。
〔実施例20〕
〔3−エチニル−4−メチル−N−(4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド(中間体74)の製造〕
〔ステップ1: 3−ヨード−4−メチル安息香酸メチルエステルの製造〕
エタノール中の、3−ヨード−4−メチル安息香酸(15g、57.14mモル)の溶液に、濃硫酸をゆっくり滴下した。反応溶液を発熱するようにさせた。加えた後に、溶液を70℃にまで加熱した。TLCによりモニターされた反応は、48時間後に完了した。減圧下でメタノールを蒸発させ、茶褐色の油を得て、これを200mLの水にゆっくり注ぎ、混合物は、熱放出を伴う乳白色であった。水層をDCMで2回抽出した。結合されたDCM層を、重炭酸ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液、および水で、1回、連続的に洗浄した。DCM層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させて乾燥させ、黄色みがかった茶褐色の油として表題生成物を得た。
〔ステップ2: 3−トリメチル−シリルエチニル−4−メチル安息香酸メチルエステルの製造〕
THF中の、ステップ1の油に、ヨウ化銅(1.1g、5.74mモル、0.1当量)と、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(3.3g、2.86mモル、0.05当量)を加えた。溶液を窒素で3回浄化した。溶液に、トリエチルアミン(11.57g、114.28mモル、2.0当量)と、トリメチルシリルアセチレン(8.4g、85.71mモル、1.5当量)とを加えた。その後、得られた溶液を室温で24時間撹拌し、減圧下で蒸発させて乾燥させ、カラムクロマトグラフィーによって、黄色い油として表題生成物を単離した。
〔ステップ3: 3−エチニル−4−メチル安息香酸メチルエステルの製造〕
メタノール、以前のステップの油に、炭酸カリウム(3.95g、28.57mモル、0.5当量)を加えた。室温で10分間撹拌した後、反応が完了した。減圧下で溶媒を蒸発させて乾燥させた。残渣にDCMを加え、溶液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液、および水で、1回、洗浄した。DCM層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、カラムクロマトグラフィーによって分離し、明るい黄色の油として表題生成物を得た。
〔ステップ4: 3−エチニル−4−メチル安息香酸の製造〕
以前のステップで得られた生成物をメタノールに溶解させ、その溶液に、10mLの飽和水酸化ナトリウム水溶液を加え、得られた溶液を室温で一晩中撹拌した。反応の完了後、減圧下で溶媒を蒸発させ、溶液におよそ20mLの水を加えた。塩酸でpHをおよそ3に調整した。その後、大量の白い固体が沈殿し、溶液をDCMで3回抽出した。結合されたDCM層を、水で1回洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、生成物を蒸発させて乾燥させ、明るい黄色の固体として生成物である3−エチニル−4−メチル安息香酸(8.0g、合計収率87.2%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ13.04(br.s、1H)、7.93(s、1H)、7.85(d、J=8.0Hz、1H)、7.43(d、J=8.0Hz、1H)、4.48(s、1H)、2.45(s、3H)。MS m/z(ESI):159.0[M−H]。
〔ステップ5: 3−エチニル−4−メチル−N−(4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミドの製造〕
DCM中の、3−エチニル−4−メチル安息香酸(500mg、3.12mモル、1.05当量)の溶液に、HATU(1.42g、3.74mモル、1.2当量)と、DIPEA(806mg、6.24mモル、2.0当量)とを加えた。この混合物を室温で30分ほど撹拌した。その後、溶液に、3−トリフルオロメチル−4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]アニリン(812mg、2.97mモル、1.0当量)を加え、温度を45℃に上げた。20時間後に反応が完了し、減圧下で溶媒を蒸発させて乾燥させて残渣を得て、残渣をDCMと飽和重炭酸ナトリウム水溶液とで2回抽出した。DCM層を蒸発させて乾燥させ、黄色い油を得て、これをカラムクロマトグラフィーによって精製して、黄色みがかった茶褐色の固体として中間体74(807mg、65.4%収率)を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ8.33(s、1H)、7.91(s、1H)、7.86(d、J=13.7Hz、2H)、7.73(t、J=7.1Hz、2H)、7.28(s、1H)、3.60(s、2H)、3.32(s、1H)、2.48(br.s、11H)、2.30(s、3H)。MS m/z(ESI):416.3[M+H]。
〔実施例21〕
〔中間体75ないし79の製造〕
中間体74に対して記載されたのと類似の方法を用いることによって、開始物質として種々の置換基を含む、アニリンおよびアリールアミンを用いて、以下の中間体75ないし79が得られた。
〔実施例22〕
〔3−エチニル−4−メチル−N−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド(中間体80)の製造〕
〔ステップ1: 3−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−5−トリフルオロメチル−アニリンの製造〕
3mLのジメチルスルホキシド中の、ブロモ−5−トリフルオロメチル−フェニルアミン(500mg、2.1mモル、1.0当量)、4−メチル−1H−イミダゾール(20.5mg、2.5mモル、1.2当量)、ヨウ化銅(0.14当量)、および8−ヒドロキシキノリン(44mg、0.3mモル、0.14当量)の溶液を、窒素で3回浄化し、溶液を120℃にまで加熱した。反応の完了後、混合物を水で希釈した。その後、有機層を、希アンモニア水溶液と飽和塩化ナトリウム水溶液で連続的に洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって単離し、黄色い固体として表題生成物を得た(392mg、77.3%収率)。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.73(s,1H)、6.98(s、1H)、6.92(s、1H)、6.83(s、1H)、6.77(s、1H)、4.14(s、2H)、2.27(s、3H)。MS m/z(ESI):242.1[M+H]。
〔ステップ2: 3−エチニル−4−メチル−N−(3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−yl)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミドの製造〕
中間体5のステップ5で記載したのと同様の濃縮処理を用いて、明るい黄色の固体として中間体80(350mg、65.7%収率)を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ10.68(s、1H)、8.29(s、1H)、8.22(s、1H)、8.16(s、1H)、8.12(s、1H)、7.93(d、J=8.0Hz、1H)、7.74(s、1H)、7.51(d、J=9.0Hz、2H)、4.56(s、1H)、2.48(s、3H)、2.19(s、3H)。MS m/z(ESI):384.1[M+H]。
〔実施例23〕
〔3−エチニル−4−メチル−N−(3−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド(中間体81)の製造〕
〔ステップ1: 3−ニトロ−5−トリフルオロメチルベンゾイルクロライドの製造〕
20mLの塩化チオニル中、3−ニトロ−5−トリフルオロメチル安息香酸(3.52g、14.97mモル、1.0当量)の溶液を、80℃で2時間還流した。反応の完了後、減圧下で溶媒を蒸発させ、次のステップに直接用いられる表題生成物として残りの残渣を得た。
〔ステップ2: (4−メチルピペラジン−1−イル)(3−ニトロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノンの製造〕
N−メチルピペラジン(1.5g、15mモル、1.05当量)とトリエチルアミン(2.2g、22.4mモル、1.5当量)とを20mLのDCMに溶解させ、6mLのDCMに溶解させた以前のステップの3−ニトロ−5−トリフルオロメチルベンゾイルクロライドをゆっくり加えた。この混合物を室温で0.5時間撹拌し、その後、反応の完了後、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液、および水で連続的に洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で蒸留し、次のステップの反応に直接用いられる残渣を得た。MS m/z(ESI):318.1[M+H]。
〔ステップ3: 1−メチル−4−(3−ニトロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペラジンの製造〕
無水テトラヒドロフラン中、窒素雰囲気中で0℃にまで冷却した(4−メチルピペラジン−1−イル)(3−ニトロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)メタノンに、無水テトラヒドロフランで50mLに希釈した2モル/Lのボランジメチルスルフィド(22.5mL、45mモル、3.0当量)をゆっくり滴下した。加えた後、温度は一晩中で65℃にまで上昇した。その後、その溶液を0℃にまで冷却し、その溶液に6MのHClの22.5mLを加えた。その溶液を1時間、65℃まで加熱し、その後、その溶液を0℃にまで冷却した。その溶液に4MのNaOH水溶液をゆっくり滴下してpHを9に調整し、反応溶液を酢酸エチルで3回抽出した。結合された有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で濾過し、蒸発させて乾燥させ、残渣をカラムクロマトグラフィーによって単離し、明るい黄色の油として表題生成物(2.4g、収率53.2%)を得た。MS m/z(ESI):304.1[M+H]。
〔ステップ4: 3−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−5−(トリフルオロメチル)の製造〕
75%エタノール中、1−メチル−4−(3−ニトロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペラジン(2.4g、7.96mモル)の溶液に、炭素上の10%パラジウム(240mg、10%当量)を加えた。得られた溶液を窒素で3回置き換え、反応を50℃で進めた。反応の完了後、減圧下で溶液を濾過し、蒸発させて乾燥させ、白い固体として所望の生成物を得た(2.1g、96.1%収率)。MS m/z(ESI):274.1[M+H]。
〔ステップ5: 3−エチニル−4−メチル−N−(3−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミドの製造〕
中間体5のステップ5で記載したのと同様の濃縮処理を用いて、明るい黄色の固体として中間体81(260mg、塩酸、61.7%収率)を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ10.55(s、1H)、9.28(br.s、1H)、8.10(s、3H)、7.91(d、J=8.1Hz、1H)、7.49(d、J=8.1Hz、1H)、7.41(s、1H)、4.56(s、1H)、3.66(s、2H)、3.39(d、J=11.1Hz、2H)、3.14−2.99(m、2H)、2.94(d、J=12.5Hz、2H)、2.80(s、3H)、2.47(s、3H)、2.33(t、J=11.9Hz、2H)。MS m/z(ESI):416.3[M+H]。
〔実施例24〕
〔3−エチニル−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド(中間体82)の製造〕
〔ステップ1: 3−ヨード−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミドの製造〕
DCM中の、m−ヨード安息香酸(1.29g、5.2mモル、1.05当量)、TBTU(O−(ベンゾトリアゾール−1−オキシド)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロリン酸塩)(1.03g、10mモル、2.0当量)、および、トリエチルアミンの溶液を、室温で0.5時間撹拌した。m−トリフルオロメチルアニリン(805mg、5.0mモル、1.0当量)を加え、45℃にまで上昇するまで還流した。12時間後、反応が完了した。減圧下で溶媒を蒸発させ、飽和重炭酸ナトリウム水溶液とDCMとの混合溶液で、1回、抽出した。DCM層を蒸発させて、カラムクロマトグラフィーによってターゲット生成物を単離した。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ10.60(s、1H)、8.33(s、1H)、8.22(s、1H)、8.05(d、J=8.0Hz、1H)、7.99(dd、J=7.8、1.2Hz、2H)、7.61(t、J=8.0Hz、1H)、7.47(d、J=7.8Hz、1H)、7.37(t、J=8.0Hz、1H)。MS m/z(ESI):392.0[M+H]。
〔ステップ2: N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−((トリメチルシリル)エチニル)ベンズアミドの製造〕
THF(テトラヒドロフラン)中、以前のステップからの生成物に、ヨウ化銅(95.23mg、0.5mモル、0.1当量)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロライド(175.5mg、0.25mモル、0.05当量)を加えた。溶液を窒素で3回置き換え、その溶液に、DIPEA(1.29g、10mモル、2.0当量)およびトリメチルシリルアセチレン(737mg、7.5mモル、1.5当量)を加えた。溶液を室温で4時間撹拌し、反応が完了した。反応を停止させ、カラムクロマトグラフィーによって、次のステップに直接用いられるターゲット生成物を単離した。MS m/z(ESI):362.2[M+H]。
〔ステップ3: 3−エチニル−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミドの製造〕
メタノール中の、以前のステップからの生成物に、炭酸カリウム(345.5mg、2.5mモル、0.5当量)を加えた。そして、混合物を室温で撹拌した。10分後に反応が完了し、溶媒を蒸発させて乾燥させて残渣を得て、それをカラムクロマトグラフィーによって分離して、明るい黄色の固体として中間体82(875.0mg、およそ60.5%収率)を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ10.61(s、1H)、8.25(s、1H)、8.10(s、1H)、8.06(d、J=8.3Hz、1H)、8.00(d、J=7.9Hz、1H)、7.72(d、J=7.7Hz、1H)、7.63−7.56(m、2H)、7.47(d、J=7.9Hz、1H)、4.35(s,1H)。MS m/z(ESI):290.1[M+H]。
〔実施例25〕
〔4−クロロ−3−エチニル−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド(中間体83)の製造〕
中間体82に対して記載したのと同様の処理によって、開始物質として中間体である4−クロロ−3−ヨード安息香酸および3−トリフルオロメチルアニリンを用いて、中間体83を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ7.98(s、1H)、7.91(s、1H)、7.85(d、J=7.6Hz、1H)、7.77(d、J=7.2Hz、1H)、7.46(d、J=8.4Hz、2H)、7.44−7.39(m、2H)、3.43(s、1H)。MS m/z(ESI):324.1[M+H]。
〔実施例26〕
〔1−(3−エチニルフェニル)−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)尿素(中間体84)の製造〕
EA中の、トリホスゲン(1.79g、6.0mモル、1.5当量)の溶液を室温で撹拌した。トリホスゲンのEA溶液に、EA中の、トリフルオロメチルアニリン(967mg、6.0mモル、1.5当量)を、30分かけてゆっくり滴下した。その後、この溶液に、トリエチルアミン(1.2g、12mモル、2.0当量)をゆっくり加え、大量の白色の固体を沈殿させ、室温で2時間、反応を進めた。減圧下で溶媒を蒸発させ、残渣にEAを加えた。その後、不溶性の固体を濾過して除き、濾液を集めた。濾液にm−エチニルアニリン(469mg、4.0mモル、1.0当量)を加えて、濾過し、固体を得た。反応はTLCによりモニターされ、完了後、減圧下で溶媒を蒸発させて、粗生成物を得て、エーテル:石油エーテル=1:1から再結晶して、白色の固体として中間体84(543mg、およそ44.6%収率)を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ9.35(s、1H)、9.15(s、1H)、8.01(s、1H)、7.68(s、1H)、7.59(d、J=8.4Hz、1H)、7.52(t、J=7.9Hz、1H)、7.44(d、J=8.2Hz、1H)、7.31(d、J=7.8Hz、2H)、7.10(d、J=7.6Hz、1H)、4.17(s、1H)。MS m/z(ESI):304.2[M+H]。
〔実施例27〕
〔中間体85ないし86の製造〕
中間体84に対して記載されたのと類似の処理を用いることによって、開始物質として種々の置換基を含む、アニリンを用いて、以下の中間体85ないし86が得られた。
〔実施例28〕
〔N−(3−((4−アミノ−1−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−イル)エチニル)−4−メチルフェニル)−4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)ベンズアミド(化合物1)の製造〕
三つ口フラスコ内の、N−(3−ヨード−4−メチルフェニル)−4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)ベンズアミド(中間体36)(118mg、0.263mモル、1.0当量)、3−エチニル−1−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(中間体1)(55.57mg、0.276mモル、1.05当量)、PdCl(PPh(21.06mg、0.03mモル、0.1当量)、CuI(5.7mg、0.03mモル、0.1当量)の混合物に、2mLのDMFを加えた。その後、得られた溶液を窒素で3回置き換え、トリエチルアミン(53.23mg、0.526mモル、2.0当量)を加え、得られた溶液を80℃で一晩中撹拌した。TLCによりモニターされた反応は完了し、DMFを減圧下で蒸留して除き、残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して、明るい黄色の固体として化合物1(62mg、45.1%収率)を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ10.33(s、1H)、8.27(s、1H)、8.10(s、1H)、7.94(d、J=7.6Hz、2H)、7.75(d、J=8.2Hz、1H)、7.47(d、J=7.6Hz、2H)、7.34(d、J=8.2Hz、1H)、5.20−4.93(m、1H)、3.56(s、2H)、2.58(br.s、8H)、2.47(s、3H)、2.34(s、3H)、1.49(d、J=6.4Hz、6H)。MS m/z(ESI):523.2930[M+H]。
〔実施例29〕
〔化合物2〜119の製造〕
実施例28で記載したのと同様の処理方法を用いて、種々の置換基を含む、アリールアセチレンおよびハロゲン化物用いて、化合物2〜119が得られた。
〔実施例30〕
〔3−((4−アミノ−1−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−イル)エチニル)−4−メチル−N−(4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド(化合物120)の製造〕
0℃にまで冷却した、20mLのDCM中の、N−Tert−ブチル−4−(4−アミノ−3−((2−メチル−5−((4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)カルバモイル)フェニル)エチニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸エステル(1.46g、2mモル)の溶液に、10mLのトリフルオロ酢酸を加えた。溶液を、室温にまで暖まるようにさせた。0.5時間後に反応が完了し、溶液を真空下で蒸発させた。残渣を水に溶解させ、pHを8に調整した。その後、大量の固体が沈殿し、混合物を真空下で濾過した。得られた濾過ケークを水で洗浄し、真空下で乾燥させて、明るい黄色の粉末として化合物120(1.2g、94.9%収率)を得た。H NMR(400MHzDMSO−d)δ10.56(s1H)8.35(s1H)8.28(s1H)8.22(s1H)8.08(dJ=7.9Hz1H)7.98(dJ=7.9Hz1H)7.72(dJ=8.2Hz1H)7.55(dJ=8.2Hz1H)5.09−4.98(m1H)4.36−4.32(m1H)3.58(s2H)3.21−3.08(m2H)2.99(dJ=7.0Hz2H)2.58(s3H)2.42(br.s8H)2.31(dJ=11.7Hz2H)2.22(s3H)2.12(dJ=11.6Hz2H)。MS m/z(ESI):632.3071[M+H]。
〔実施例31〕
〔3−((1−(1−アクリロイルオキシ−4−イル)−4−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−イル)エチニル)−4−メチル−N−(4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド(化合物121)の製造〕
10mLのDCM中の、3−((4−アミノ−1−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−イル)エチニル)−4−メチル−N−(4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド(510mg、0.807mモル、1.0当量)の溶液に、トリエチルアミン(163mg、1.6mモル、2.0当量)をゆっくり滴下し、混合物を0℃にまで冷却した。その溶液に、ジクロロメタン(4mL)中の塩化アリル(72μL、0.888mモル、1.1当量)をゆっくり加えた。反応が完了したら、混合物を、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、および飽和塩化ナトリウム水溶液で連続的に洗浄した。残っている有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて残渣を得て、アセトン:エーテル(1:1)から再結晶して、明るい黄色の粉末として化合物121(440.1mg、収率72.3%)を得た。H NMR(400MHzDMSO−d)δ10.54(s1H)8.33(s1H)8.27(s1H)8.21(s1H)8.06(dJ=7.7Hz1H)7.96(dJ=7.7Hz1H)7.71(dJ=7.8Hz1H)7.54(dJ=7.8Hz1H)6.88(ddJ=17.710.2Hz1H)6.14(dJ=17.7Hz1H)5.71(dJ=10.2Hz1H)5.08−4.94(m1H)4.56(dJ=10.5Hz1H)4.21(dJ=10.9Hz1H)3.57(s2H)2.97−2.84(m1H)2.73−2.62(m1H)2.57(s3H)2.39(br.s8H)2.19(s3H)2.01(br.s4H)。MS m/z(ESI):686.3181[M+H]。
〔実施例32 キナーゼ抑制分析〕
この実験の目的は、同位体標識化(ATPについての標識ガンマリン酸基)を用いて、in vitroでのタンパク質キナーゼに対する、本発明の化合物の抑制活性を検出することである。キナーゼ抑制プロファイルは、ユーロフィンによって提供されるキナーゼプロファイラサービスを用いて決定され、用いられたATP濃度は、対応するキナーゼ抑制分析のKmである。この研究では、我々は、in vitroの抑制活性において、Abl(T315I)(h)、ALK(h)、ARK5(h)、Axl(h)、Blk(h)、Bmx(h)、BTK(h)、B−Raf(H)、ckit(h)、cSRC(h)、CDK7、CHK1(h)、c−RAF(h)、DDR2(h)、EGFR(h)、EphA1(h)、EphA2(h)、EphA8(h)、FGF(h)、Ft(h)、Ft(h)、F(h)、F(h)、Ft(h)、Hb(h)、ErbB2(h)、FAK(h)(H)、JK3β(h)、IKKα(h)、IKKβ(h)、Itk(h)、JAK3(h)、JNK1α1(h)、KDR(h)、Lyn(h)、MAPK1(h)、MEK1(h)、PKA(h)、PKBα(h)、PKBβ(h)、PKCα(h)、Ret(H)、RIPK2(h)、Src(1−530)(h)、TAK1(h)、TBK1(h)、活性化Tec(h)、Tie2(h)、TrkA(h)、ULK3(h)Yes(h)、PI3キナーゼa(h)、および他のキナーゼを試験した。試験化合物のキナーゼ抑制活性は、IC50(半数抑制濃度)として、または、キナーゼ活性に対し10μMの濃度での試験化合物の抑制率として表される。IC50は、一連の種々の濃度で試験化合物によるキナーゼ活性の抑制率を計算することによって得ることができる。この分析は以下の通りであった:反応管に、バッファ(8mMのMOPS、pH7.0、0.2mMのEDTA、10mMのMnCl)、試験されるキナーゼ(5ないし10mU)、試験されるキナーゼに対する基質、10mMの酢酸マグネシウム、および、γ33P−ATP溶液、および、種々の濃度の試験化合物を入れた。その後、反応にMgATPを加えて酵素反応を開始し、40分間室温でインキュベートした。5μlの3%リン酸バッファで最終的に反応を止め、10μLの反応溶液をfiltermat A膜上にて滴定し、75mMのリン酸溶液で3回、それぞれ5分間洗浄し、さらにメタノールで洗浄した。最後に、filtermat A膜を乾燥させ、シンチグラフィーに付し、シンチレーションカウントのサイズは、基質がリン酸化される程度を反映しており、それによって、キナーゼ活性が抑制されたことを示す。中でも、(残っている活性タンパク質のパーセンテージ)=(実験グループの活性タンパク質)÷(対照グループの活性タンパク質)×100%である。
表1は、キナーゼ抑制活性のうちのいくつかに対する、試験化合物のうちのいくつかに対するIC50値を示す(以下の表の「--」は、試験が行われなかったことを示す)。
表1の結果は、試験化合物のいくつかがAbl、Abl(T315I)、C−Src(1−530)、c−Src(T341M)、B−Raf(V600E)、B−Raf、c−RAF、Yes、Fyn、Blk、Bcr−Abl、KDR、FGFR1、FGFR2、EphA2、EphB2(T790M、L858R)、Flt1、Flt4、Hck、Lck、LIMK1、Lyn、Mer、PTK5、EphB4、ErbB2、DDR2、TAK1、TrkA、Btk、Bmx、Arg、BRK、CSK、EGFR(T790M)、Pyk2、Ret、SAPK2b、Tie2、およびTxkなどのキナーゼに対する良好な抑制活性を持ち、また、IKKα、IKKβ、Axl、およびPDGFRαなどの一部のキナーゼに対する中程度の抑制活性を持つことを示した。
表2は、c−Src(1−530)キナーゼ抑制活性に対する、試験化合物のうちのいくつかに対するIC50値を示す。
表2の結果は、試験化合物のいくつかがSrcキナーゼに対する良好な抑制活性を持つことを示した。
表3は、10μMの濃度での、試験化合物3、31、120および121の、Abl(T315I)(h)、ALK(h)、ARK5(h)、Axl(h)、Blk(h)、Bmx(h)、BTK(h)、B−Raf(h)、cKit(h)、cSRC(h)、CDK7、CHK1(h)、c−RAF(h)、DDR2(h)、EGFR(h)、EphA1(h)、EphA2(h)、EphA8(h)、EphB2(h)、EphB4(h)、ErbB2(h)(h)、FK(h)、FK(h)、FK(h)、FGFR1(h)、Flt3(h)、Fms(h)、Fyn(h)、Hck(h)、GSK3β(h)、IKKα(h)(h)、MEK1(h)、Met(h)、mTOR(h)、PAK1(h)、JK1(h)、JNK1α1(h)、KDR(h)、Lyn(h)(h)、PKK(h)、PKA(h)、PKBα(h)、PKBβ(h)、PKCα(h)、Ret(h)、RIPK2(h)、Src(1−530)(h)、TK1(h)、TBK1(h)、Tec(h)activated、Tie2(h)、TrkA(h)、ULK3(h)、Yes(h)、およびPI3KA(h)のキナーゼ活性に対する抑制効果を示す(数値は、残っている活性タンパク質のパーセンテージを表す)。
表3の結果は、試験化合物のいくつかがAbl(T315I)、Axl、Blk、Bmx、BTK、B−Raf、cSRC、c−RAF、DDR2、EphA1、EphA2、EphA8、EphB2、EphB4、ErbB2、FGFR1、Flt3、Fms、Fyn、Hck、IKKα、IKKβ、Itk、JAK3、KDR、Lyn、PDGFRα、Ret、RIPK2、Src(1−530)、TAK1、Tec、Tie2、TrkA、ULK3、およびYesに対する良好な抑制活性を持つことを示している。
表4は、10μMの濃度での、試験化合物93および100の、Abl、ACKl、ALKなどのキナーゼ活性に対する抑制率を示す(数値は、残っている活性タンパク質のパーセンテージを表す)。
表4の結果は、試験化合物のいくつかがAbl、Abl(T315I)、Arg、Blk、Bmx、BRK、cKit(D816H)、cKit(V560G)、CSK、cSRC、DDR1、EGFR(T790M)、EGFR(T790M、L858R)、EphA1、EphA2、EphA3、EphA4、EphA5EphA7、EphA2、EphB1、EphB3、EphB4、ErbB2、ErbB4、FGFR1、FGFR2、FGFR3、Fgr、Flt1、Flt4、Fms、Fyn、Hck、JAK1、KDR、Lck、LIMK1、Lyn、Mer、PDGFRα(D842V)、PDGFRα(V561D)、PTK5、Pyk2、Ret、Rse、SAPK2a、SAPK2b、Src、TAK1、TAO2、TAO3、Tie2、TrkB、Txk、およびYesに対する良好な抑制活性を持つことを示している。
〔実施例33 細胞増殖抑制分析〕
この実験の目的は、MTT(テトラメチルチアゾール塩)比色法を用いて、in vitroでのヒト腫瘍細胞の増殖に対する、本発明の化合物の抑制活性を検出することである。
(1)実験材料:
主要試薬:RPMI−1640、胎児牛血清、トリプシンは、Gibco BRL Company (Invitrogen Corporation, USA)から購入された。DMEMは、ATCC (American Type Culture Collection)から購入された。テトラメチルチアゾール塩(MTT)、ジメチルスルホキシド(DMSO)はSigma (USA)の製品である。化合物3、31、93、100は発明者により合成され、in vitro実験に用いられた各化合物は、10mMの貯蔵溶液にて100%DMSOを用いて生成され、暗所で−20℃にて所定位置に保存され、完全培養基で所望の濃度にまで希釈された。
細胞系および培養:ヒト乳腺癌細胞系MDA−MB−231、MCF−7、SKBR−3、BT474、MDA−MB−468、MDA−MB−453、MDA−MB−435、大B細胞リンパ腫細胞系OCI−LY10、HBL−1、ヒト膵臓癌細胞系Panc−1、Miapaca−2、ヒト肺癌細胞系A549、H358、H1975、ヒト白血病細胞系THP−1、ヒト肝臓癌細胞系HepG2、ヒト黒色腫細胞系A2058などは、United States ATCC (American type culture collection)にて購入され、我々の研究室に保存されている。上記の全てのヒト白血病細胞系、大B細胞リンパ腫細胞系、T細胞白血病細胞系は、10%の胎児牛血清、100U/mLのペニシリン、100μg/mLのストレプトマイシンを含むRPMI−1640完全培養基で、37℃、5%COのインキュベーターにて、培養された。残りの細胞系は、10%の胎児牛血清(MV4−11細胞20%)、100U/mLのペニシリン、100μg/mLのストレプトマイシンを含むDMEM完全培養基で、37℃、5%COのインキュベーターにて、培養された。
(2)実験方法:
細胞は、ウェル当たり200μLの細胞懸濁液を有する96ウェルプレートに播種され、1〜2×10細胞/mLの細胞濃度を有する細胞培養基で一晩中インキュベートされた。次の日、上澄み液を捨て(その前に懸濁細胞を遠心分離した。)、細胞を、濃度勾配を付けた試験化合物でそれぞれ処理した。同時に、薬剤を含まない対照群と、等しい体積の溶媒対照群とが、DMSO濃度0.1%で、各用量群が3個のウェルを成し、37℃、5%COの条件で、で培養された。72時間後、ウェル当たり5mg/mLの濃度で、20μLのMTT試薬を加えた。2ないし4時間のインキュベーション後、上澄み液を捨て、各ウェルに150μLのDMSOを加えた。混合物を15分間振盪した。吸光度(A)(λ=570nm)(A値は生きている細胞の数に比例する。)を測定し、その平均値を取った。相対細胞増殖抑制率=(対照群のA570−実験群のA570)×100%/対照群のA570である。実験は少なくとも3回繰り返した。実験データは平均として表され、t試験を用いたデータ統計で、差異に対するP<0.05が統計的に有意であった。細胞増殖に対する以下の化合物の抑制効果は、IC50または抑制率として表されている。
(3)実験結果:
上述の方法によって、ヒト乳腺癌細胞系MDA−MB−231、MCF−7、SKBR−3、BT474、MDA−MB−468、MDA−MB−453、MDA−MB−435、大B細胞リンパ腫細胞系OCI−LY10、HBL−1、ヒト膵臓癌細胞系Panc−1、Miapaca−2、ヒト肺癌細胞系A549、H358、ヒト白血病細胞系THP−1、ヒト肝臓癌細胞系HepG2、ヒト黒色腫細胞系A2058の増殖抑制活性を試験した。結果を表5に示す。
表5は、化合物3と化合物31が、MV4−11、Miapaca−2、MDA−MB−231、MDA−MB−435およびA375細胞系に対し、良好な抑制活性を持つこと、および、化合物3と化合物31が、CFPAC、U87、MM.1S、HCT116、HT29およびA549のような他の腫瘍細胞系に対し、中程度の抑制活性を持つことを示している。
表6は、化合物93と化合物100が、MV4−11、Miapaca−2、MDA−MB−231、MDA−MB−435およびA375細胞系に対し、良好な抑制活性を持つこと、および、化合物93と化合物100が、U251、H4、HCT116およびHelaのような他の腫瘍細胞系に対し、中程度の抑制活性を持つことを示している。
MDA−MB−231およびMDA−MB−435の細胞系に対する試験化合物のいくつかのものの、抑制活性を表7に示す。IC50<100nMを記号++++で表し、100nM<IC50<500nMを記号+++で表し、500nM<IC50<1000nMを記号++で表し、IC50>1000nMを記号+で表す。
表7の結果は、試験化合物のいくつかがMDA−MB−231およびMDA−MB−435の細胞系に対する良好な抑制活性を持つことを示している。
〔実施例34 化合物3、化合物31、化合物93および化合物100の、SCIDマウスでのin vivo薬力学実験〕
この実験の目的は、本発明の化合物のin vivoでの抗腫瘍効果を検出することである。本実験では、SCIDヌードマウスの皮下腫瘍モデルを用い、本発明の化合物3、化合物31、化合物93および化合物100のin vivoでの抗腫瘍活性を試験した。用いた細胞系は、乳腺癌細胞系MDA−MB−231であった。臨床的に一般に用いられる抗乳腺癌薬剤のパクリタキセル(paclitaxel)と、乳腺癌の臨床試験で用いられているダサチニブ(dasatinib)とが、陽性の対照であった。
(1)実験材料:
胎児牛血清、トリプシンは、Gibco BRL Company (Invitrogen Corporation, USA)から購入され、DMEMは、ATCC (American Type Culture Collection)から購入され、ヒト乳腺癌細胞系MDA−MB−231は、ATCC, USA Corporationから購入され、SCIDヌードマウスは、Beijing Huafukang Biological Technology Co., Ltd.から購入された。パクリタキセルは、China Shanghai Han Hong Biotechnology Co., Ltd.から購入された。ダサチニブは、Nanjing Kang Man Lin Chemical Industry Co., Ltd.から購入された。
(2)実験方法:
MDA−MB−231細胞をヌードマウス(6ないし8週齢)の皮下に、マウス当たり5×10細胞/0.1mLの濃度で注入した。腫瘍が200mmの体積になったとき(およそ15日)、全てのマウスを無作為に群(n=6、各群に6匹のマウス)に分け、指示された化合物を投与した。各群の薬剤は、5%のDMSO+25%のPEG−400+70%の水に溶解させた。
群1:
薬剤溶媒対照群、溶媒だけ200μLを毎日経口投与し、
化合物3を30mg/kgの用量で毎日経口投与し、
化合物3を15mg/kgの用量で毎日経口投与し、
化合物3を7.5mg/kgの用量で毎日経口投与し、
陽性の対照パクリタキセルを10mg/kgの用量で毎週尾の血管に注射投与し、
陽性の対照ダサチニブを40mg/kgの用量で毎日経口投与した。
群2:
薬剤溶媒対照群、溶媒だけ200μLを毎日経口投与し、
化合物31を40mg/kgの用量で毎日経口投与し、
化合物31を20mg/kgの用量で毎日経口投与し、
化合物31を10mg/kgの用量で毎日経口投与し、
陽性の対照パクリタキセルを10mg/kgの用量で毎週尾の血管に注射投与し、
陽性の対照ダサチニブを40mg/kgの用量で毎日経口投与した。
群3:
薬剤溶媒対照群、溶媒だけ200μLを毎日経口投与し、
化合物93を40mg/kgの用量で毎日経口投与し、
化合物93を20mg/kgの用量で毎日経口投与し、
化合物93を10mg/kgの用量で毎日経口投与し、
陽性の対照パクリタキセルを10mg/kgの用量で毎週尾の血管に注射投与し、
陽性の対照ダサチニブを40mg/kgの用量で毎日経口投与した。
群4:
薬剤溶媒対照群、溶媒だけ200μLを毎日経口投与し、
化合物10を40mg/kgの用量で毎日経口投与し、
化合物100を20mg/kgの用量で毎日経口投与し、
化合物100を10mg/kgの用量で毎日経口投与し、
陽性の対照パクリタキセルを10mg/kgの用量で毎週尾の血管に注射投与し、
陽性の対照ダサチニブを40mg/kgの用量で毎日経口投与した。
観察指標: マウスの体重と腫瘍のサイズとを、3日に1回測定し、腫瘍の体積を計算した(長さ×幅×0.5)。各群のマウスの、下痢、痙攣、発疹、顕著な体重減少などの反応を毎日観察した。
(3)実験結果:
群1の腫瘍増殖曲線を図1に示し、群2の腫瘍増殖曲線を図2に示し、群3の腫瘍増殖曲線を図3に示し、群4の腫瘍増殖曲線を図4に示す。
実験結果は、以下のことを示した:化合物3は、in vivoにおける乳腺癌細胞系MDA−MB−231の増殖に対する顕著な抑制効果を有し、毎日30mg/kgで腫瘍の増殖を顕著に抑制することができ、陽性の対照(パクリタキセル)よりも優れた抑制効果を示し、化合物31は、in vivoにおける乳腺癌細胞系MDA−MB−231の増殖に対する顕著な抑制効果を有し、毎日20mg/kgで腫瘍の増殖を顕著に抑制することができ、陽性の対照(パクリタキセルおよびダサチニブ)よりも優れた抑制効果を示し、化合物93は、in vivoにおける乳腺癌細胞系MDA−MB−231の増殖に対する顕著な抑制効果を有し、毎日20mg/kgで腫瘍の増殖を顕著に抑制することができ、陽性の対照(パクリタキセル)よりも優れた抑制効果を示し、化合物100は、in vivoにおける乳腺癌細胞系MDA−MB−231の増殖に対する顕著な抑制効果を有し、毎日40mg/kgで腫瘍の増殖を顕著に抑制することができ、陽性の対照(パクリタキセルおよびダサチニブ)よりも優れた抑制効果を示した。これらの試験化合物の投与中に、体重減少、発疹、下痢などの副作用は見られず、これは、化合物3、化合物31、化合物93および化合物100が、試験用量範囲内において毒性が低いということを示している。
〔実施例35 遺伝子組み換えゼブラフィッシュ(zebrafish)に対する化合物31の血管形成の抑制活性の試験〕
この実験の目的は、本発明の化合物のin vivoでの血管形成の抑制活性を検出することであり、複数の濃度でゼブラフィッシュの小葉間の血管に対する本発明の化合物の抑制効果を調査するために、遺伝子組み換えの蛍光を発するゼブラフィッシュFLK1−GFPが用いられる。試験化合物の血管形成の抑制活性は、10μg/mL、5μg/mLおよび2.5μg/mLの濃度でゼブラフィッシュの間での抑制血管部位の範囲によって表される。陽性の対照は、乳腺癌の臨床試験中の薬剤ダサチニブである。
(1)実験材料:
遺伝子組み換えのゼブラフィッシュ(FLK1−GFP):我々の研究室で培養されている
実験試薬:ジメチルスルホキシド(DMSO)、試験化合物、ダサチニブ
腫瘍実験機器:蛍光顕微鏡、実体顕微鏡、CCDカメラなど。
(2)実験方法:
ゼブラフィッシュの胚の獲得:この実験に用いられるゼブラフィッシュは、血管の蛍光を発する遺伝子組み換えのゼブラフィッシュ(FLK1:GFP)。ゼブラフィッシュの養殖および飼育は、Westerfield法に基づく。卵を採取する1日前に、雄のゼブラフィッシュと雌のゼブラフィッシュとを1:1の割合で対にした。次の日、およそ28℃の温度で十分な光にて、彼らは自然交配して産卵した。十分なゼブラフィッシュの胚が収集できると、それを洗浄し、胚培養基に配置し、28℃のインキュベーターに配置した。随時、存在状況を確認するために、形態および発育の基準を使用し、死亡した胚は白色を呈し、水質悪化を防ぐために迅速に除去された。
薬剤処理:ゼブラフィッシュの胚胎受精の10時間後(10hpf(Hour post fertilization))に、健康な胚を無作為に24枚のプレートに集め、ウェル当たり10個のゼブラフィッシュの胚を入れ、その後、種々の濃度の化合物溶液を加えた。化合物31の濃度は、それぞれ、10μg/mL、5μg/mLおよび2.5μg/mLに設定した。ダサチニブ濃度は、10μg/mLに設定した。同時に設定したブランク対照には、何も化合物を加えなかった。その後、それを28℃のインキュベーターに配置した。
結果観察:ゼブラフィッシュの胚受精の31時間後、殻付き卵を剥いた。その後、胚をスライドの上に置き、1‰のtriacaineを含む1.5%メチルセルロースで固定し、蛍光顕微鏡下で体節間血管(Inter segmental vessels (ISV))のカウントを観察した。
(3)実験結果:
図5は、種々の濃度でFLK1遺伝子組み換えゼブラフィッシュに対する化合物31の血管抑制を反映している。この結果は、対照群と比べて、化合物31が、ゼブラフィッシュの血管形成を抑制できることを示した。この実験結果は、本発明の実施例の化合物31が、FLK1遺伝子組み換えゼブラフィッシュにおける血管形成に対し、良好な抑制活性を有することを示しており、この結果は、化合物31が、VEGFR2に対して良好な抑制活性を有することを反映している。
ヌードマウスに対する化合物3のin vivoでの薬力学実験を示す図である。 ヌードマウスに対する化合物13のin vivoでの薬力学実験を示す図である。 ヌードマウスに対する化合物93のin vivoでの薬力学実験を示す図である。 ヌードマウスに対する化合物100の実験的効能を示す図である。 種々の濃度でFLK1遺伝子組み換えゼブラフィッシュに対する化合物31の血管抑制を示す図である。

Claims (18)

  1. 式I
    の3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体であって、
    ここで、Rは、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
    であって、
    は、−H、炭素数1〜8のアルキル基、
    、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
    、炭素数3〜8のエポキシアルキル、
    であって、
    〜Rは、独立して、−H、炭素数1〜8のアルキル基、−OH、炭素数1〜8のアルコキシル基、ハロゲン、
    から選択され、
    〜R11は、独立して、−H、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン、−OH、
    を表し、
    12〜R14は、独立して、
    から選択されたものを表し、
    15〜R19は、独立して、−H、炭素数1〜8のアルキル基、−OH、炭素数1〜8のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF
    から選択され、
    20〜R38は、独立して、−H、ハロゲン、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のシクロアルキル基、−OCF、または−CFから選択され、
    39〜R42は、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、または炭素数1〜8のヒドロキシアルキル基であって、
    nは0〜6であることを特徴とする、3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体。
  2. は、−H、または
    であって、
    は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
    、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
    、炭素数3〜8のアルコキシル基、
    であって、
    〜Rは、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、
    から選択され、
    〜R11は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
    を表し、
    12〜R14は、独立して、
    から選択され、
    15〜R19は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF
    から選択され、
    20〜R38は、独立して、−H、ハロゲン、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のシクロアルキル基、−OCF、または−CFから選択され、
    39〜R42は、独立して、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、または炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基であって、
    nは0〜4であることを特徴とする、請求項1に記載の3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体。
  3. は、−H、または
    であって、
    は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
    、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
    、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
    であって、
    〜Rは、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、
    であって、
    〜R11は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
    を表し、
    12〜R14は、独立して、
    を表し、
    15〜R19は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF
    から選択され、
    20〜R38は、独立して、−H、ハロゲン、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のシクロアルキル基、−OCF、または−CFを表し、
    nは0〜2であることを特徴とする、請求項2に記載の3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体。
  4. は、−H、または
    であって、
    は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
    、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
    、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
    であって、
    〜Rは、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、−F、−Cl、
    であって、
    〜R11は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
    で選択され、
    12〜R14は、
    を表し、
    15〜R19は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、−F、−Cl、−CF、−OCF
    から選択され、
    20〜R38は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、または−CFを表し、
    nは0または1であることを特徴とする、請求項3に記載の3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体。

  5. である場合に、構造が式II
    で示され、
    ここで、Rは、−H、または
    であって、
    は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
    、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
    、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
    であって、
    nは0〜4であって、
    〜R、Rは、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、または、ハロゲンであって、
    〜R11は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
    から選択され、
    12は、
    を表し、
    15〜R19は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF
    を表し、
    20〜R38は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、または−CFから選択されることを特徴とする、請求項2に記載の3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体。
  6. は、−H、または
    であって、
    は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
    であって、
    nは0または1であって、
    〜R、Rは、独立して、−H、メチル基、または−Clであって、
    〜R11は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
    であって、
    12は、
    であって、
    15〜R19は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、メトキシル基、−F、−Cl、−CF、−OH、−OCF、または
    であって、
    20〜R38は、独立して−H、炭素数1〜4のアルキル基、または−CFから選択されることを特徴とする、請求項5に記載の3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体。

  7. であるとき、構造が式III
    で示され、
    ここで、Rは、−H、または
    であって、
    は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
    、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
    、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
    であって、
    ここで、nは0〜4であって、
    〜R、Rは、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、またはハロゲンを表し、
    〜R11は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
    から選択され、
    11は、
    であって、
    15〜R19は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF、または
    であって、
    20〜R38は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、または−CFから選択されることを特徴とする、請求項2に記載の3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体。
  8. は、−H、または
    、炭素数1〜4のアルキル基、
    、または
    であって、
    は、炭素数1〜4のアルキル基、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
    、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
    であって、
    〜R、Rは、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、または−Clであって、
    〜R11は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
    から選択され、
    13は、
    であって、
    15〜R19は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−CF、または、
    であって、
    20〜R38は、独立して、−H、または炭素数1〜4のアルキル基から選択されることを特徴とする、請求項7に記載の3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体。
  9. 13
    であるとき、構造が式IV
    で示され、
    ここで、Rは、−H、または
    であって、
    は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
    、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
    、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
    であって、
    ここで、nは0〜4であって、
    〜R、Rは、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、またはハロゲンを表し、
    〜R11は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
    から選択され、
    15〜R19は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF、または
    であることを特徴とする、請求項7に記載の3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体。
  10. は、−H、または
    であって、
    は、炭素数1〜4のアルキル基、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
    、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
    であって、
    〜R、Rは、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、または−Clであって、
    、Rは、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
    を表し、
    15〜R19は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−CF、または、
    であることを特徴とする、請求項9に記載の3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体。

  11. であって、R14
    であるとき、構造が式V
    で示され、
    ここで、Rは、−H、または
    であって、
    は、−H、炭素数1〜4のアルキル基、
    、Rで置換された炭素数3〜8のシクロアルキル基、
    、炭素数3〜8のエポキシアルキル基、
    であって、
    ここで、nは0〜4であって、
    〜R、Rは、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、またはハロゲンであって、
    〜R11は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、
    から選択され、
    15〜R19は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、−OH、炭素数1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、−CF、−OCF、または
    であり、
    20〜R38は、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、または−CFから選択されることを特徴とする、請求項2に記載の3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体。
  12. は、−Hであって、
    は、炭素数1〜4のアルキル基、または
    であって、
    〜R、Rは、独立して、−H、炭素数1〜4のアルキル基、または−Clであって、
    は、炭素数1〜4のアルキル基であって、
    15〜R19は、独立して、−H、または−CFであることを特徴とする、請求項11に記載の3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体。
  13. 構造が以下のもの
    であることを特徴とする、3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体。
  14. 請求項1から13のいずれか1項に記載の3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体の、薬学的に許容できる塩。
  15. 請求項1から13のいずれか1項に記載の3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体の、薬学的に許容できる水和物。
  16. 請求項1から13のいずれか1項に記載の3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体と、
    請求項14に記載の塩または請求項15に記載の水和物と、
    薬学的に許容できる補助成分と、
    を含む薬学的組成物。
  17. キナーゼ阻害剤の製造における、
    請求項1から13のいずれか1項に記載の3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体と、
    請求項14に記載の塩または請求項15に記載の水和物と、
    の使用。
  18. 抗がん剤の製造における、
    請求項1から13のいずれか1項に記載の3−エチニルピラゾロピリミジン誘導体と、
    請求項14に記載の塩または請求項15記載の水和物と、
    の使用。
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