JP2018505356A - 圧力除去要素を備える封止装置と、中間領域圧力カスケードを生じさせるための該封止装置の使用方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】加圧状態において、また内側コンポーネントが外側コンポーネント内で前後移動を行う際に、封止リングの漏出速度は特定の漏出速度となり、それを介して低圧側中間領域の油圧が調整されるという技術的利点を備える、製造がより容易でより安価な封止装置を提供する。【解決手段】本発明は、運動軸に沿って互いに対して並進運動可能な2つのコンポーネント(12,14)間の封止装置(10)であって低圧側(N)から高圧側(H)を封止するための封止装置(10)に関し、この封止装置は圧力除去要素を備える。本発明はさらに、中間領域圧力カスケードを生じさせるための、かかる封止装置の使用方法に関する。【選択図】図1

Description

本発明は2つのコンポーネント間の封止装置に関し、該2つのコンポーネントは、低圧側から高圧側を封止するために、運動軸に沿って互いに対して並進運動可能である封止装置に関する。この封止装置では、外側コンポーネントが、内側コンポーネントに対して開口し、低圧側(N)に面した第1の環状溝と、内側コンポーネントに対して開口し、高圧側に面した、少なくとも1つの第2の環状溝とを有する。第1の環状溝内にはシール構造が設けられ、そのシール構造は、弾性的に変形可能な材料から作られた、内側コンポーネントを支持する第1の封止リングと、弾性的に変形可能な材料から作られた、第1の封止リングに半径方向に張力をかけ、第1の環状溝からそれを封止する第1のプリテンションリングとを有する。全ての第2の環状溝には圧力除去要素が設けられ、その圧力除去要素は、弾性的に変形可能な材料から作られた、内側コンポーネントを支持する第2の封止リングと、弾性的に変形可能な材料から作られた、第2の封止リングに半径方向に張力をかけ、第2の環状溝からそれを封止する第2のプリテンションリングとを有する。
第2の封止リングは、高圧側接触面角および低圧側接触面角を持つ封止エッジを有し、各圧力除去要素には少なくとも1つの接続路が付与され、その接続路を介して、シール構造と第1の圧力除去要素との間の中間領域が高圧側と接続可能であるか、もしくは、2つの隣接する圧力除去要素間の中間領域が高圧側と接続可能であるか、または、2つの隣接する中間領域が接続路を介して互いに接続可能である。
各接続路は、圧力状況PZN>PまたはPZN>PZHにおいて閉じられ、圧力除去状況PZN≧P+PcritまたはPZN≧PZH+Pcritにおいて開かれる。ここで、Pは高圧側の油圧、PZNは低圧側中間領域の油圧、PZHは高圧側中間領域の油圧である。Pcritは圧力上昇値であり、圧力上昇値がPcritであるとき、またはPcritを上回るときに接続路が開かれ、Pcritは第2のプリテンションリングの変形によって定められる。接続路は、圧力状況PZN>PまたはPZN>PZHにおいて第2のプリテンションリングによって閉じられ、第2の封止リングの封止エッジの高圧側接触面角が、封止エッジの低圧側接触面角以下となる。それによって、加圧状態において、また内側コンポーネントが外側コンポーネント内で前後移動を行う際に、封止リングの漏出速度は特定の漏出速度となり、それを介して低圧側中間領域の油圧が調整される。
この種類の封止装置は、特許文献1から既知である。しかしながら既知の封止装置は、非常に複雑な組み立てが伴い、製造が高価である。
欧州特許第1991800号明細書
したがって本発明の目的は、上記の技術的利点を備え、概して、製造がより容易でより安価な封止装置を規定することである。
本発明に係る目的は、請求項1に記載の特徴を持つ封止装置によって実現する。
本発明に係る封止装置では、少なくとも1つの圧力除去要素の、第2の封止リングおよび第2のプリテンションリングが相互に一体に構成され、さらにポリウレタンから形成される。ここでPcritは、第2のプリテンションリングの、運動軸に対して半径方向への少なくとも部分的な変形によって定められる。そのため、第2の封止リングおよび第2のプリテンション要素は、全体的に製造公差を抑え、安価な材料から単一のコンポーネントとして一緒に製造できる。さらに、それによって封止装置の組み立てを簡略化できる。したがって本発明に係る封止装置は概して、より容易により安価に製造できる。
本発明によれば、改めて述べると、各圧力除去要素の、相互に一体に構成され、ポリウレタンから形成される第2の封止リングおよび第2のプリテンションリングによって、圧力除去要素が複数ある場合の封止装置の製造および組み立てにおける複雑さを、さらに低減することができる。
本発明に係る封止装置では、高圧側の圧力が一次シールを直接支持しない。この利点は、複数の圧力除去要素を直列に接続して配置する場合に、特に影響を与える。シール構造および1つ以上の圧力除去要素を備えた封止装置のこの構造において、圧力除去要素とシール構造との間に1つ以上の中間領域を設ける。油圧動作中には、圧力除去要素によって互いに分離した個々の中間領域において、異なる油圧を生じさせることができる。隣接中間領域間の差圧によって、対応する圧力除去要素にかかる圧力が決定される。各圧力除去要素には、低圧側の上記の圧力除去要素に接する低圧側中間領域における圧力を除去するための、少なくとも1つの接続路が付与される。各接続路によって、油圧PZNが生じる低圧側中間領域が、高圧側に面した、油圧PZHが生じる高圧側中間領域に、または高圧Pを有する高圧側に接続される。低圧側中間領域における圧力PZNが、高圧側中間領域の圧力PZH以下、または高圧側の圧力P以下である、封止装置が基本圧力状況PZN≦PZHまたはPZN≦Pのとき、接続路は閉じられる。この基本圧力状況において、封止リングは、高圧側中間領域または高圧側を低圧側中間領域から封止する。低圧側中間領域の圧力が高圧側圧力を上回り、封止リングが低圧側中間領域を高圧側中間領域から、または高圧側から封止する、という反転された圧力状況PZN>PZHまたはPZN>Pのときにも、本発明に係る接続路は閉じたままである。圧力上昇値Pcritに達する、またはそれを上回る圧力除去状況PZN≧PZH+PcritまたはPZN≧P+Pcritが満たされるときのみ、接続路が開かれる。圧力上昇値Pcritは、接続路の臨界開口圧力を構成し、プリテンションリングの変形によって定められる。
一方向に有効な接続路を介した圧力除去は、複数の圧力除去要素が一列に並べられる場合に特に有利である。油圧動作中に、中間領域内の油圧の上昇程度は異なることがある。中間領域の圧力除去は、別の中間領域、すなわち高圧側の隣の中間領域の圧力にのみ依存する。圧力除去要素に接する2つの中間領域間の差圧PZN−PZH、または中間領域と高圧側との間の差圧PZN−Pがそれぞれの圧力上昇値Pcritに達してPZN−PZH=PcritまたはPZN−P=Pcritになるとすぐに、対応する接続路が開き、それによって、互いに接続する圧力領域間または中間領域間の均圧化が行われる。本発明に係る封止装置では、これはPZN−PZH≧Pcritである全ての圧力において、特に、中間領域圧力PZNが高圧側で生じる油圧動作圧力を下回る、PZH<Pにおいて、中間領域の圧力が除去されるという効果を有する。第2の封止リングの封止エッジの高圧側接触面角がそれぞれ、封止エッジの低圧側接触面角以下であり、それによって、加圧状態において、また内側コンポーネントが外側コンポーネント内で前後移動を行う際に、封止リングに対して特定の漏出速度が設定され、それを介して低圧側中間領域の油圧が調整される。
封止の構造に関して、動的シールの予張力および接触圧力曲線は最も重要である。予張力は、内側コンポーネントを外側コンポーネント内に取り付ける際に発生する。接触圧力曲線は、封止リングの圧力流体負荷面から封止面に伝達される張力に対応する。引き込まれる油膜と引き出される潤滑膜とのバランスによって、漏出速度が定められる。流体力学的漏出速度は、高圧側方向の接触領域における圧力勾配により規定される。圧力勾配は、封止エッジと封止されるべき内側コンポーネントとの間の接触面角に依存する。高圧側の接触面角が急角度であれば、急勾配の圧力勾配が生じ、漏出速度が遅くなるが、高圧側の接触面角が浅いと、圧力勾配はゆるやかになり、漏出速度は速くなる。
封止装置の再循環能力が吐出油量以上である限り、耐漏洩性システムの説明が可能である。したがって、本発明に係る封止装置において、第1の環状溝に配置され、一次シールとして機能するシール構造の第1の封止リングは、急勾配の圧力勾配を有する。一方、圧力除去要素では、対応する封止リングの封止エッジが対称的接触面角または非対称的接触面角を有し、高圧側の接触面角が低圧側よりも小さく、その結果、ゆるやかな圧力勾配を有するというように、制御された方法で漏出速度が許容される。さらに、封止エッジは丸み付けられている。これによって、生産技術上の利点が生じ、また封止装置の寿命をさらに向上させることができる。封止エッジを丸み付けることで、加圧状態における特定の漏出速度を定めるための、移動するコンポーネントと封止リングとの間の、いわゆる前進角を変更することができ、装置の要求条件に適合させることができる。本発明によれば、それぞれの第2の封止リングを半径方向に内側支持するために、支持リングが設けられる。ここで支持リングは、好ましくは、第2の封止リングまたは関連する圧力除去要素が加圧される際、同時に、第2の封止リングが低圧側中間領域、すなわち、内側コンポーネントと外側コンポーネントとの間の低圧側封止ギャップに、不要に押し出されるのに反発するように構成される。内側コンポーネントと外側コンポーネントとの間の摩擦の低減を目的として、内側コンポーネントから半径方向の距離に、すなわち接触しない状態で支持リングを配置することができる。必然的に支持リングもまた、内側コンポーネントまたは前後に移動するコンポーネントを支持することができる。特に後者の場合は支持リングが、半径を有する、第2のコンポーネントに面した内側を備えており、有利である。したがって支持リングの内側は、内側コンポーネントの方向に半径方向に突出しており、よって凸状設計となっている。それにより、概して、少なくとも封止装置の加圧動作状態において、支持リングが内側コンポーネントを支持する場合を含み、確実な抵抗挙動、よって封止装置の最適化された潤滑を確保できる。
高圧側接触面角および低圧側接触面角は、加圧状態において、また内側コンポーネントが外側コンポーネント内で前後移動する際に、各封止リングごとにそれぞれ規定される漏出速度を設定し、それを介して低圧側のそれぞれの圧力除去要素に接する中間領域の油圧が調整されるように選択される。各中間領域において特定の油圧が生じるように、接触面角を介して各圧力除去要素の流体力学的漏出が選択される。このようにして、本発明に係る封止装置では、好ましい実施の形態において、高圧側から低圧側にカスケード様に減少する、規定された中間領域圧力が設定される。各圧力除去要素およびシール構造では圧力定格が規定され、そのレベルは、対応する要素において生じる差圧に対応する。本発明に係る封止装置は、封止リングの流体力学的再循環能力に加え、圧力除去要素に設けられた接続路を介した、静水拡張能力を備える。中間領域圧力が、高圧側で隣接する中間領域の中間領域圧力と、対応する圧力上昇値とを加えた値を上回って上昇した場合に、接続路の弁機能により中間領域の圧力除去が生じる。
本発明に係る封止装置の個々の要素が最適に配置される場合、封止装置の機能または寿命を損なうことなく、油圧装置のシステム圧力または作動圧力を高めることができる。圧力除去要素の背後の定められた圧力の結果として、圧力シールの封止ギャップ内の潤滑膜形成さえも改善することができ、続いてこれが、装置全体の摩擦および寿命に良い影響を及ぼす。この最適化された状態は、圧力除去要素における圧力換気の開口圧力の調整機能、すなわち、対応する圧力上昇値の調整機能によって実現する。接続路の低圧側開口部、つまり低圧側の端部は、第2の封止リングもしくは第2のプリテンションリングの内径上もしくは外径上、または第2の環状溝内に、軸方向に異なって配置され、このため、圧力除去要素の圧力に依存した互いの変位によって、より高い、またはより低い開口圧力になる。
例えば圧力除去路を有する圧力シールおよび下流の二次シールを備える封止装置によって、好ましくない作動状況下であっても、流体力学的ポンプ能力と静水圧除去との相互作用によって、外部への漏出が改善され、または漏出をなくし、長寿命を実現できる。
本発明の特に好ましい改良によれば、封止装置のシール構造の第1の封止リングおよび第1のプリテンションリングもまた、相互に一体に構成される。その結果、封止装置の製造における複雑さをさらに低減できる。この場合、コストの側面から、シール構造も同様にポリウレタンから形成することができる。
本発明によれば、圧力除去要素の第2のプリテンションリングが脚を有することが好ましく、その脚はシールリップのように構成され、封止装置の基本圧力状況PZN>PまたはPZN>PZHにおいて、その封止エッジによって第2の環状溝の溝底部を封止的に支持する。このシールリップ様の脚が、圧力除去状況においては、封止リングに対して半径方向に向いてたわみ、結果的にその封止エッジによって溝底部に対する封止接点から移動する。それによって第2のプリテンションリングが、接続路を介して、均圧化のために流体の流れを解放する。ここで第2のプリテンションリングは、特に、第1の脚および第2の脚を備え、角度のある、またはL字状の断面を有してもよい。この場合、第1の脚は第2の封止リングから半径方向に離れて延在し、第2の脚はシールリップのように構成され、封止装置の高圧領域の方向に軸方向に延在する。
本発明によれば、少なくとも1つの接続路が、圧力除去要素に配置された貫通孔、ならびに/もしくは、第2の環状溝に向かって開口し、圧力除去要素上および/または外側コンポーネント内に構成された溝部を備えることができる。
貫通孔または溝部が圧力除去要素上に構成される限り、既存の部分組み立て品に関する高い消費コストをかけることなく、本発明に係る封止装置を単純化し、高性能化できる。
溝部は、特に、圧力除去要素の低圧側端面、および/または第2の環状溝の溝底部に面した、第2のプリテンションリングの外側、および/または高圧側Hに面した、圧力除去要素の第2の封止リングの端面に配置できる。圧力除去要素が第2の環状溝の低圧側溝フランクに押しつけられる場合でも、接続路の溝部または貫通孔によって、プリテンション要素のシールリップ様の脚が低圧側に配置された中間領域に広がる圧力を受け得るというのは、最も重要である。さらに、圧力除去要素が圧力除去状況において第2の環状溝の高圧側溝フランクに押しつけられる場合でも、圧力除去状況における接続路によって、高圧側に向けられる、それぞれの圧力媒体の流体の流れを確保しなければならない。
本発明に係る封止装置のさらに好ましい実施形態では、外側コンポーネントは筐体、特に、円筒であり、内側コンポーネントは筐体内で誘導されるピストンのピストンロッドである。必然的に環状溝は、代わりに内側コンポーネント内に構成することもできる。多くの場合、ハウジング(筐体)・ピストン・ユニットは高い動作圧を備える油圧装置である。圧力除去要素の本発明の配置および実施形態は、このような装置において高圧負荷下にある一次シールを解放するのに適している。格納の対象となるピストンロッドをクリーニングするための、別の環状溝内に配置された油かきリングにより、シール構造を完成させることができる。
本発明は、さらに、中間領域圧力カスケードを生じさせる本発明に係る封止装置の使用方法を含み、全ての第2の封止リングで同じ差圧が生じるように中間領域の油圧が設定される。本発明に係る封止装置の、このような使用方法の利点は、全ての圧力除去要素が、高圧負荷下にある一次シールの圧力除去に同程度に寄与する点である。このような等しい階段状の中間領域圧力カスケードの、個々のコンポーネントには、等しい応力がかかり、その結果、封止装置全体の寿命が延びる。圧力除去要素は、逆転した圧力状況PZN>PZHまたはPZN>Pにおいて封止リングおよびプリテンションリングが高圧側に向かって変位するように、第2の環状溝内に配置できる。さらなる圧力上昇があると、圧力除去状況PZN≧PZH+PcritまたはPZN≧P+Pcritに達するまでプリテンションリングが変形され、未だ依然として閉じられたままの接続路が開かれ、それにより圧力媒体は、接続路を通って低圧側中間領域から高圧側中間領域に流れることができる。圧力上昇値Pcritは、接続路を解放するために拡張される、単位面積当たりのその変形力に対応する。低圧側中間領域内に存在する圧力媒体は、圧力状況PZN−PZH<PcritまたはPZN−P<Pcritが成り立つまで、接続路を介して高圧側中間領域内に流れ込む。ここにおいて、圧力除去要素で生じる差圧PZN−PZHは、圧力上昇値Pcritよりも低いままであり、接続路は、対応する圧力除去、プリテンションリングおよび/または封止リングの、変形および/または変位により再び閉じられる。圧力除去に続いて、低圧中間領域内に圧力PZN≒(PZH+Pcrit)が生じるが、この圧力は高圧側圧力に圧力上昇値を加えたものよりも低い。
本発明のさらなる利点は、図面の説明および図から明らかになる。以下において、図面に示される例示的な実施形態に基づいて本発明を説明する。
基本圧力状況における本発明に係る封止装置を示す、部分断面図である。 圧力除去状況における図1に係る封止装置を示す、部分断面図である。
図1は、低圧側Nから高圧側Hを封止するための、互いに移動可能な2つのコンポーネント間の本発明に係る封止装置10を示す。
内側コンポーネント12は、運動軸16に沿った軸方向の並進移動ができるように外側コンポーネント14内に配置される。外側コンポーネント14は、例えば、円筒状の筐体として構成でき、内側コンポーネント12は、筐体内で誘導されるピストンのピストンロッドとして構成できる。図1では、封止装置10の上半分の領域が、部分縦方向断面で示されている。外側コンポーネント14は、内側コンポーネント12に向かって開口する環状溝を合計3つ備え、第1の環状溝18が低圧側Nに面し、2つの第2の環状溝20aおよび20bが高圧側Hに配置される。第1の環状溝18にはシール構造22が設けられる。必然的に環状溝は、内側コンポーネントを介しても形成できる。
シール構造22は、弾性的に変形可能な材料から作られた、内側コンポーネント12を支持する第1の封止リング24と、弾性的に変形可能な材料から作られた、半径方向に第1の封止リング24に張力をかけて第1の環状溝18からこれを封止する第1のプリテンションリング26とを備える。第1のプリテンションリング26は、例えば、Oリングとして実現できる。シール構造22は一次シールとして機能し、したがって、第1の封止リング24の封止エッジ28は、急勾配の圧力勾配を有する。急勾配の圧力勾配および関連する低い漏出速度は、第1の封止リング24と内側コンポーネント12との間の高圧側接触面角αと低圧側接触面角βに依存し、高圧側接触面角αは低圧側接触面角βよりも大きい。
第2の環状溝20aには第1の圧力除去要素30aが配置され、別の第2の環状溝20bには別の圧力除去要素30bが配置される。圧力除去要素30aおよび30bはそれぞれ、第2の封止リング32a,32b、および第2のプリテンションリング34a,34bを備える。第2の封止リング32a,32bは、内側コンポーネント12に対して、第2のプリテンションリング34a,34bによって径方向に張力がかけられる。
圧力除去要素30a,30bの両方の、第2の封止リング32a,32b、および第2のプリテンションリング34a,34bは、それぞれ相互に一体に構成され、弾性的に変形可能なポリウレタンから形成される。
第2の封止リング32a,32bが、いずれの場合もそれらの封止エッジ36によって内側コンポーネント12を封止的に支持し、対応する高圧側接触面角αおよびαが、それぞれ対応する低圧側接触面角βまたはβよりも小さい。結果として生じるゆるやかな圧力勾配は、封止エッジ36の接触面角を対称的に、すなわち等しくすることによっても達成できる。さらに抵抗挙動は、それぞれの封止エッジ36の丸み付けにより影響を受ける可能性がある。
シール構造22と、第1の圧力除去要素30aと、別の圧力除去要素30bとが前後に並んで配置されることで、シール構造22と第1の圧力除去要素30aとの間の第1の中間領域Z、および第1の圧力除去要素30aと別の圧力除去要素30bとの間の別の中間領域Zが形成される。
圧力除去要素30a,30bは、それぞれ支持リング38を備える。支持リング38は、第2の封止リング32a,32bのくぼみ(詳述せず)に係合し、例えば、金属または適切な粘弾性プラスチックから形成できる。支持リング38は、一方では、第2の封止リング32a,32bを半径方向に支持する役割を果たす。それに対し、圧力除去要素30a,30bが高圧側で加圧される場合は、支持リング38は、第2の封止リング32a,32bがそれぞれ中間領域Z,Zへ不要に押し出されるのを防ぐ、または不要に押し出されるのに反発する役割を果たす。内側コンポーネント12と外側コンポーネント14との相対移動を可能な限り低摩擦にすることを目的として、2つの支持リング38を、内側コンポーネント12に接触しないやり方でそれぞれ配置することができる。1つ以上の第2の支持リング38は内側39を有することができ、内側39は、内側コンポーネント12に面し、図1に例示的に示されるように、第1の圧力除去要素30aの第2の支持リング38に関しては、浅い円錐角を有するか、または、半径を有する。このように支持リング38の内側39を設計することで、特に支持リング38が内側コンポーネントを支持する場合に、均圧化のために必要となる可能性のある流体通路の摩擦が低減するという点でも、および寿命を延ばすという点でも有利である。支持リング38はさらに、接続路への流体の、全く(軸方向に)妨げられることのない通路を可能にするために、図面には詳細に示されていないが、加圧流体のための軸方向の貫通孔(または軸方向の溝)を備えることができる。
封止エッジ36の圧力勾配がゆるやかであることによって、加圧状態における、また、内側コンポーネント12が外側コンポーネント14内で並進移動を行う際の(予め)決定された漏出が、圧力除去要素30a,30bそれぞれにおいて可能になる。それぞれの漏出速度によって、低圧側では圧力除去要素30a,30bのそれぞれに接する中間領域の油圧が決定し、第1の圧力除去要素30aの場合は第1の中間領域Zにおける圧力PZa、別の圧力除去要素30bの場合は中間領域Zにおける圧力PZbとなる。中間領域圧力PZaおよびPZbは、封止装置10において、低圧側の圧力Pから高圧側の圧力Pへの段階的上昇が、P<PZa<PZb<Pとして生じるように設定される。
特定の中間領域圧力PZaおよびPZbを選択することで、等しいレベルの圧力カスケードが生じ、この圧力カスケードにおいて、シール構造22および圧力除去要素30a,30bの両方、特に、第1の封止リング24および第2の封止リング32a,32bの両方に、同じ差圧PZa−P=PZb−PZa=P−PZbで負荷がかけられる。
図1は、中間領域カスケードの基本圧力状況P<PZa<PZb<Pを示している。シール構造22は第1の環状溝18を低圧側で支持し、それにより低圧側Nから第1の中間領域Zを封止する。
第1の圧力除去要素30aおよび第2の圧力除去要素30bの、第2のプリテンションリング34aおよび34bはそれぞれ、第1の脚40a,40bと、シールリップとして構成された第2の脚42a,42bとを備える、略L字状の断面を有する。第1の脚40a,40bは、それぞれ第2の封止リング32a,32b上に成形され、第2の封止リング32a,32bから半径方向に、それぞれ第2の環状溝20a,20bの溝底部44の方向に延在する。第2の脚42a,42bはそれぞれ、封止装置10の高圧側Hの方向に、軸方向に延在する。基本圧力状況においては、第2のプリテンションリング34a,34bの第2の脚42a,42bがそれぞれ、それらの封止エッジ46によって封止的に、予め弾性的に張力がかけられるように、第2の環状溝20a,20bの溝底部44を支持する。なお、第2の封止リング32a,32bはそれぞれ、高圧側Hに面したそれらの端面48によって、第2のプリテンションリング34a,34bの第2の脚42a,42bの自由端50を越えて、軸方向に高圧側H向きに突出する。この場合、圧力除去要素30a,30bは、軸方向の遊びを伴って第2の環状溝20a,20b内に配置されるが、このような軸方向の遊びを伴うことなく、第2の環状溝20a,20b内に配置することもできる。
第1の中間領域Zと別の中間領域Zとの間、または第2の中間領域Zと高圧側Hとの間の圧力を均一化する役割を果たすのが、接続路52である。この場合、接続路はそれぞれ、圧力除去要素30a,30bの第2の封止リング32a,32b、または第2のプリテンションリング34a,34b内に、溝部52a,52b,52cを備える。
溝部52aは、圧力除去要素30a,30bの、(階段状の)低圧側端面54に配置される。溝部52aはまた、それぞれの支持リング38上に部分的に構成されてもよい。
溝部52bは、圧力除去要素30a,30bの第2のプリテンションリング34a,34bの、溝底部44に面した外側56上に配置され、溝底部44に付与された封止エッジ46の方向に軸方向に沿う。溝部52cはそれぞれ、圧力除去要素30a,30bの第2の封止リング32a,32bの、高圧側端面48に配置される。
溝部52cは、それぞれの第2のプリテンションリング34a,34bの、封止エッジ46の低圧側に配置される。示される基本圧力状況PZa<PZbにおいて、圧力除去要素30a,30bは、低圧側で、それぞれの第2の環状溝20a,20bを支持する。溝部52a,52bは、第2のプリテンションリング34a,34bの、溝底部44を支持する封止エッジ46によって溝部52cから封止され、言い換えれば、2つの圧力除去要素30a,30bに付与された接続路52が、機能的に流体密封される形でそれぞれ閉鎖される。
図2には、図1に示される本発明に係る封止装置10の個々の要素の位置が、圧力除去状況PZb≧P+Pcritに入る際に、どのように変化するかが示される。
この圧力除去状況では、別の中間領域Zにおける圧力PZbが、高圧側Hの圧力Pを上回って上昇し、すると、別の圧力除去要素30bが高圧側Hに変位し、したがって、その高圧側端面48によって、第2の環状溝20bの高圧側フランク58を支持する。
中間領域圧力PZbがさらに上昇することによって、第2のプリテンションリング34bが作動し、矢印60に示されるように、内側コンポーネント12の向きに半径方向に(部分的に)変形される。第2のプリテンションリング34bがこのように変形すると、封止エッジ46は、圧力除去状況PZb≧P+Pcritにおいて、溝底部44に対する封止接点から持ち起こされる。そして、このようにして、溝部51aおよび52bを介して溝部52cへ、よって高圧側Hへの中間領域Zの流体接続が開かれる。中間領域Z内に存在する圧力媒体は、流れ方向62(破線表示で示す)に沿って流れ、接続路52を通って、それにより高圧側Hへと進む。この別の中間領域Zの圧力除去は、低圧側の過度の圧力がもはや圧力上昇値Pcritを超えなくなってPZb−P<Pcritとなり、第2のプリテンションリング34bが、その固有の本来の弾力性によって再び溝底部44を封止的に支持するようになり、これにより接続路52が流体密封される形で閉じられるまで行われる。
シール構造22の状況および第1の圧力除去要素30aの位置のどちらも、圧力状況PZb>Pおよび圧力除去状況PZb≧P+Pcritの両方において変化しないが、これはP<PZa<PZbが該当し続けるからである。したがって、別の中間領域Zの圧力除去はシール構造22への影響が全くなく、これは一次シールの圧力を除去する、多段階の圧力カスケードの有効性および有利性を示すものである。
なお、第1の環状溝18に配置されるシール構造22の、第1の封止リングおよび第1のプリテンションリングは、圧力除去要素に対応するように相互に一体に構成され、ポリウレタンから形成することができる。
必然的に、溝部52a、52b、および/または52cを、少なくとも部分的に、第2の環状溝20a,20bを形成するコンポーネント12,14に配置することができる。さらに接続路52は、1つ以上の上述の溝部52a、52b、および52cの代わりに、圧力除去要素30a,30bを通って延在する1つ以上の貫通孔を備えることもできる。
N 低圧側
H 高圧側
,Z 中間領域
10 封止装置
12,14 コンポーネント
18,20a,20b 環状溝
22 シール構造
24,32a,32b 封止リング
26,34a,34b プリテンションリング
30a,30b 圧力除去要素
36 封止エッジ
38 支持リング
39 内側
52 接続路

Claims (9)

  1. 低圧側(N)から高圧側(H)を封止するための、運動軸(16)に沿って互いに対して並進運動可能な2つのコンポーネント(12,14)間の封止装置(10)であって、
    外側コンポーネント(14)が、内側コンポーネント(12)に対して開口し、前記低圧側(N)に面した第1の環状溝(18)と、前記内側コンポーネント(12)に対して開口し、前記高圧側(H)に面した少なくとも1つの第2の環状溝(20a,20b)とを有し、
    前記第1の環状溝内(18)にはシール構造(22)が設けられ、前記シール構造(22)は、弾性的に変形可能な材料から作られた、前記内側コンポーネント(12)を支持する第1の封止リング(24)と、弾性的に変形可能な材料から作られた、前記第1の封止リング(24)に半径方向に張力をかけ、前記第1の環状溝(18)からそれを封止する第1のプリテンションリング(26)とを有し、
    全ての第2の環状溝(20a,20b)にはそれぞれ圧力除去要素(30a,30b)が設けられ、前記圧力除去要素は、弾性的に変形可能な材料から作られた、前記内側コンポーネント(12)を支持する第2の封止リング(32a,32b)と、弾性的に変形可能な材料から作られた、前記第2の封止リング(32a,32b)に半径方向に張力をかけ、前記第2の環状溝(20a,20b)からそれを封止する第2のプリテンションリング(34a,34b)とを有し、
    前記第2の封止リング(32a,32b)は、高圧側接触面角(α,α)および低圧側接触面角(β,β)を持つ封止エッジ(36)を有し、
    各圧力除去要素(30a,30b)に少なくとも1つの接続路(52)が付与され、
    前記接続路(52)を介して、前記シール構造(22)と前記第1の圧力除去要素(30a)との間の中間領域(Z)が前記高圧側(H)と接続可能である、
    もしくは、2つの隣接する圧力除去要素(30a,30b)間の中間領域(Z)が前記高圧側(H)と接続可能である、
    または、2つの隣接する中間領域(Z,Z)が前記接続路(52)を介して相互に接続可能であり、
    各接続路(52)は、圧力状況PZN>PまたはPZN>PZHにおいて閉じられ、圧力除去状況PZN≧P+PcritまたはPZN≧PZH+Pcritにおいて開かれ、
    ここで、Pは前記高圧側(H)の油圧であり、PZNは前記低圧側中間領域の油圧であり、PZHは前記高圧側中間領域の油圧であり、Pcritは圧力上昇値であり、圧力上昇値がPcritであるとき、またはPcritを超えるときに前記接続路(52)が開かれ、
    critは前記第2のプリテンションリング(34a,34b)の変形によって定められ、
    前記接続路(52)は、前記圧力状況PZN>PまたはPZN>PZHにおいて前記第2のプリテンションリング(34a,34b)によって閉じられ、
    前記第2の封止リング(32a,32b)の前記封止エッジ(36)の前記高圧側接触面角(α,α)が、前記封止エッジ(36)の前記低圧側接触面角(β,β)以下であり、それによって、加圧状態において、また前記内側コンポーネント(12)が前記外側コンポーネント(14)内で前後移動を行う際に、前記第2の封止リング(32a,32b)の漏出速度は特定の漏出速度となり、それを介して前記低圧側中間領域(Z,(Z)の前記油圧が調整される封止装置(10)において、
    少なくとも1つの圧力除去要素(30a,30b)の、前記第2の封止リング(32a,32b)および前記第2のプリテンションリング(34a,34b)が、相互に一体に構成され、ポリウレタンから形成され、ここでPcritは、前記第2のプリテンションリング(34a,34b)の、前記運動軸に対して径方向への少なくとも部分的な変形によって定められ、各圧力除去要素(30a,30b)の前記封止リング(32a,32b)の前記封止エッジ(36)が丸み付けられ、少なくとも1つの圧力除去要素(30a,30b)の前記第2の封止リング(32a,32b)は、支持リング(38)を備え、前記支持リング(38)は、前記内側コンポーネント(12)に面したその内側(39)のみにおいて半径を有することを特徴とする封止装置(10)。
  2. 各圧力除去要素(30a,30b)の前記第2の封止リング(32a,32b)および前記第2のプリテンションリング(34a,34b)は、相互に一体に構成され、ポリウレタンから形成されることを特徴とする請求項1に記載の封止装置。
  3. 前記シール構造(22)の前記第1の封止リング(24)および前記第1のプリテンションリング(26)は、相互に一体に構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の封止装置。
  4. 前記圧力除去要素(30a,30b)の前記第2のプリテンションリング(34a,34b)は脚(40,42)を有し、前記脚(40,42)はシールリップのように構成され、前記圧力状況PZN>PまたはPZN>PZHにおいて、封止エッジ(46)によって前記第2の環状溝(20a,20b)の前記溝底部を封止的に支持し、前記シールリップ様の脚(40,42)は、前記圧力除去状況において前記溝底部(44)に対するその封止接点から移動することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の封止装置。
  5. 少なくとも1つの前記接続路(52)が、前記圧力除去要素に配置された貫通孔、ならびに/もしくは、前記圧力除去要素上および/または前記外側コンポーネント(14)に構成され、前記第2の環状溝(20a,20b)に向かって開口する溝部(52a,52b,52c)を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の封止装置。
  6. 前記溝部(52a,52b,52c)のうち1つは、前記圧力除去要素(30a,30b)の低圧側端面か、前記第2の環状溝(20a,20b)の前記溝底部(44)に面した、前記第2のプリテンションリング(34a,34b)の外側(56)か、または前記高圧側(H)に面した、前記圧力除去要素(30a,30b)の前記第2の封止リング(32a,32b)の端面(48)に配置されることを特徴とする請求項5に記載の封止装置。
  7. 前記外側コンポーネント(14)は筐体、特に、円筒であり、前記内側コンポーネント(12)は前記筐体内で誘導されるピストンのピストンロッドであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の封止装置。
  8. 少なくとも1つの圧力除去要素(30a,30b)の前記第2の封止リング(32a,32b)が支持リング(38)を備え、前記支持リング(38)は、好ましくは、浅い円錐角を有するか、または半径を有する、前記内側コンポーネント(12)に面した内側(39)を備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の封止装置。
  9. 中間領域圧力カスケードを生じさせる請求項1乃至8のいずれか1項に記載の封止装置(10)の使用方法であって、前記中間領域(Za,Z)の前記油圧が、全ての第2の封止リング(32a,32b)において同じ差圧が生じるように設定されることを特徴とする使用方法。
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