JP2018504819A - 周波数分周器 - Google Patents
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Abstract
可変周波数分周装置は、入力される信号の周波数を可変数Dで割って得られる信号を提供し、第1カウンタと、第2カウンタと、コントローラとを備える。第1カウンタは、第1クロック入力と、第1制御入力が第1状態にある場合は第1クロックのPサイクル分を単一サイクルとし、第1制御入力が第2状態にある場合は第1クロックのP+1サイクル分を単一サイクルとする第1出力とを有する。第2カウンタは、第1カウンタと直列であり第2クロック入力を有して、第2制御入力によって予め決定される整数であるNサイクル分の第2クロックを単一サイクルとする第2出力を有する。コントローラは、D=N*P+Aとなる数A個の第1クロックサイクルに亘り第1制御入力が第2状態にあるような、第1および第2制御入力を決定するとともに、得られる信号の「高」および「低」である累積時間がそれぞれ第2クロック入力の半サイクル以内に等しいNおよびAを選択する。【選択図】図1
Description
本発明は、周波数分周器、特に、位相ロックループ用の周波数合成器で使用されるものに限らず、デジタル無線送信機および受信機で同調用途のために使用される周波数分周器に関する。
無線通信では、さまざまな周波数の信号を周期的に合成することによって、異なる複数の所定チャネルを利用する送信機および受信機を同調させることができる必要がある。通常、この目的には位相ロックループ(PLL)が使用される。周波数変更は、PLLのフィードバックループ内の可変カウント周波数分周器によって行われる。
PLLのフィードバックループ内で使用する、可変係数プリスケーラ(VMP)を使用したプログラム可能な周波数分周器が知られている。しかしながら、出願人は、既知の装置は、通常、デューティーサイクルが非常に不均等になるので、ある状況下では問題となることを理解している。これは、エッジトリガ型位相検波器が使用される典型的なPLL自体では必ずしも問題ではないが、出願人は、この問題に対応することによって、結果として生じるクロック信号を他の目的に使用でき、別の専用クロックを提供する必要がなくなることを理解するに至った。
第1の態様から見ると、本発明は、入力される信号の周波数を可変数Dで割った結果として生じる信号を提供する可変周波数分周装置を提供するものであって、前記装置は、
第1クロック入力を有するとともに、第1制御入力が第1状態にある場合は前記第1クロックのPサイクル分を単一のサイクルとし、前記第1制御入力が第2状態にある場合は前記第1クロックのP+1サイクル分を単一のサイクルとする第1出力を有する第1カウンタと、
前記第1カウンタと直列であって第2クロック入力を有するとともに、第2制御入力によって予め決定される整数であるNサイクル分の前記第2クロックを単一のサイクルとする第2出力を有する第2カウンタと、
D=N*P+Aとなる数A個の第1クロックサイクルの間は前記第1制御入力が前記第2状態にあるような、前記第1制御入力および前記第2制御入力を決定するコントローラであって、結果として生じる前記信号の「高」および「低」である累積時間がそれぞれ前記第2クロック入力の半サイクル以内に等しいNおよびAを選択するコントローラと、を備える。
第1クロック入力を有するとともに、第1制御入力が第1状態にある場合は前記第1クロックのPサイクル分を単一のサイクルとし、前記第1制御入力が第2状態にある場合は前記第1クロックのP+1サイクル分を単一のサイクルとする第1出力を有する第1カウンタと、
前記第1カウンタと直列であって第2クロック入力を有するとともに、第2制御入力によって予め決定される整数であるNサイクル分の前記第2クロックを単一のサイクルとする第2出力を有する第2カウンタと、
D=N*P+Aとなる数A個の第1クロックサイクルの間は前記第1制御入力が前記第2状態にあるような、前記第1制御入力および前記第2制御入力を決定するコントローラであって、結果として生じる前記信号の「高」および「低」である累積時間がそれぞれ前記第2クロック入力の半サイクル以内に等しいNおよびAを選択するコントローラと、を備える。
したがって、本発明によれば、周波数分周器は2段構成で実装され、クロック速度および出力に関して効率的であることと、DおよびPの所与の値に対してNおよびAの値が奇数および偶数の整数の範囲から選択されて、より均一なデューティーサイクルを提供できることと、が当業者には理解できるであろう。これは、結果として生じるクロックを、デューティーサイクルが50%に近くなくてはならないことを暗示する安定周波数クロックが必要な、回路の他の部分が使用できるので好都合である。可変周波数分周器を一台使う簡単な実装でこれを達成することはできない。
一連の実施形態において、前記分周器は結果として生じる前記信号を、前記周波数の二倍の周波数を有するクロック信号に変換する装置をさらに備える。周波数倍増は、前記第2カウンタの出力に同期する、より高い周波数クロックを提供することになり、これは、周波数分周器構成が組み込まれる回路の他の部分に役立つことが判明しているので好都合である。
一連の実施形態において、前記コントローラは、ルックアップテーブルを使用し、Dの値に基づいてNおよびAの値を決定するように構成される。こうすれば、任意の所与の状況に対してそれぞれの値を最適化し、したがって50%に近いデューティーサイクルを達成することができる。一部の実施形態では、50%から0.5%未満の偏差しかないデューティーサイクルを達成することができる。これは、典型的に5%のデューティーサイクル変動がある先行技術の実装と対照的である。
出願人は、伸長されたパルスの配置が重要である場合があるとさらに理解するに至り、したがって一連の実施形態において、ルックアップテーブルは、サイクル動作のどの部分で1つ以上の伸長されたパルスを配置するのかも指定する。一連の実施形態において、例えば、前記伸長されたパルスは、少なくともいくつかの分割値について、前記出力クロックの最短の半サイクルに配置される。この配置は、Nが奇数であり、Aが、この配置から生じるデューティーサイクル誤差のバランスをとるのに十分な高さであるときに行うことができる。Aがデューティーサイクル誤差のバランスをとるのに十分な高さでない場合、Nを1だけ減少する(それによってNを偶数にする)とともにAをPだけ増加することができる。Nが偶数であれば、前記伸長されたパルスは出力クロックの前半サイクルおよび後半サイクルに均等に配置できる。
出願人は、このような手法がそれ自体で新規的および進歩的であることを理解するに至り、これを第2の態様から見ると、本発明は、入力される信号の周波数を可変数Dで割った結果として生じる信号を提供する可変周波数分周装置を提供するものであって、前記装置は、
第1クロック入力を有するとともに、第1制御入力が第1状態にある場合は前記第1クロックのPサイクル分を単一のサイクルとし、前記第1制御入力が第2状態にある場合は前記第1クロックのP+1サイクル分を単一のサイクルとする第1出力を有する第1カウンタと、
前記第1カウンタと直列であって第2クロック入力を有するとともに、第2制御入力によって予め決定される整数であるNサイクル分の前記第2クロックを単一のサイクルとする第2出力を有する第2カウンタと、
D=N*P+Aとなる数A個の第1クロックサイクルの間は前記第1制御入力が前記第2状態にあるような、前記第1制御入力および前記第2制御入力を決定するコントローラであって、前記第2カウンタのサイクル動作のどこで、前記第1制御入力が、結果として生じる前記信号の「高」および「低」である累積時間がそれぞれ前記第2クロック入力の半サイクル以内に等しい前記第2状態になるのかを決定するコントローラと、を備える。
第1クロック入力を有するとともに、第1制御入力が第1状態にある場合は前記第1クロックのPサイクル分を単一のサイクルとし、前記第1制御入力が第2状態にある場合は前記第1クロックのP+1サイクル分を単一のサイクルとする第1出力を有する第1カウンタと、
前記第1カウンタと直列であって第2クロック入力を有するとともに、第2制御入力によって予め決定される整数であるNサイクル分の前記第2クロックを単一のサイクルとする第2出力を有する第2カウンタと、
D=N*P+Aとなる数A個の第1クロックサイクルの間は前記第1制御入力が前記第2状態にあるような、前記第1制御入力および前記第2制御入力を決定するコントローラであって、前記第2カウンタのサイクル動作のどこで、前記第1制御入力が、結果として生じる前記信号の「高」および「低」である累積時間がそれぞれ前記第2クロック入力の半サイクル以内に等しい前記第2状態になるのかを決定するコントローラと、を備える。
本発明は、本発明のいずれかの態様に係る周波数分周器を備える位相ロックループにまで及ぶ。一連の実施形態において、前記位相ロックループは、デジタル無線送信機または受信機で使用される。
次に、ほんの一例として、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
本発明を適用できる従来のN位相ロックループ(PLL)の一部を図1に示す。任意のPLLと同様に、このPLLは低域通過フィルタ106を介し位相検波器104によって制御される電圧制御発振器(VCO)102を基にしている。位相検波器104は、VCO102の周波数に小さな調整を生じさせ、フィードバックされた信号の位相(したがって周波数)を基準クロックCK_REFと整合させる。なお、VCO102は出力周波数CK_OUTで動作している。
可変係数プリスケーラ(VMP)回路108を使用することによって、別の分周器モジュール110から受信する制御信号に応じて、PまたはP+1で周波数を割り、分周器モジュール110は、位相検波器104に信号を送る前に別の整数Nで周波数を割る。したがって、VCO102の周波数はFref*N*(nP+m(P+1))となるように制御され、Frefは基準水晶周波数であってnおよびmは所与の期間中にカウントPおよびP+1がそれぞれ発生する相対的割合である。
分周器モジュール110は、シグマ‐デルタ変調器(SDM)112によって制御され、PカウントおよびP+1カウントの上述された相対的割合を決定することによって、正確な周波数を決定する。この回路には、32MHz(基準周波数Fref)の各ステップに対応してSDM112から不可避的に生じる量子化雑音がある。
正確に分割された平均周波数信号は位相検波器104に送られ、位相検波器104は、分周器110からの信号と基準クロック入力信号CK_REFとの間に何らかの不一致があればVCO102を制御する出力信号を生成する。分割されたクロックはエッジトリガ位相検波器への入力として使用されるので、そのデューティーサイクルは厳密なものではない。しかし、通常は50%から著しく異なるだろう。
図2は本発明に従って使用される周波数分周装置をより詳細に示す。全体的な周波数分割は2つのモジュール間で分けられる。第1モジュールは、可変係数を有し制御信号C_Pに応じてPまたはP+1で割ることができるプリスケーラ108である。プリスケーラ108は非同期カウンタまたはリップルカウンタであろうが、これは必須ではない。第2モジュールはカウンタ110であって、分割されたクロックに作用し、制御入力C_Nによって決定される数Nで割る同期カウンタであってもよい。したがって、結果として生じる周波数分割はN*P+Aとして表すことができ、Aは、1つの出力サイクルの間に何回VMP108がP+1で割ったかを表す。また、DIVNモジュール110はVMP108に制御入力C_Pを提供する。
VMP108のための入力クロックCK_Iは、VCO102の出力によって提供される(図1を参照)。VMP108は、中間クロックC_INTを生成し、DIVNモジュール110に渡す。DIVNモジュールからの出力は、位相検波器104(図1)に渡されるクロック信号CK_O1、および、CK_O1の二倍の周波数であって集積回路での別の目的に使用される第2クロック出力CK_O2である。外部出力クロックCK_O2は、非常に安定した周波数を有することを要求される。これは、CK_O1がつねに50%に非常に近いデューティーサイクルを有する要件と同等である。図示したタイプの分割型周波数分周器を標準のまま実装しただけでは、この要件を達成できない。しかし、N、P、およびAの値を適切に選択することによって、図3に示すように、この要件を達成できる。
図3(a)は、図2に示されるタイプの分割型周波数分周器を従来のように実装し総分割カウント20を与える架空のものを示す。一番上の線図CK_IはVCO102によって提供される初期入力周波数である。この例では、Pの値は4であると解釈され、したがってプリスケーラ108は、CK_Iを4で割るように設定されるので、CK_Iの4分の1の周波数である2番目の線図CK_INTを生じさせる。総分割カウント20を達成するために、分周器110は5(つまり、N*P=20となるようにN=5)で割るように設定される。総カウント20を達成することは、A=0となるように何か追加の数を加算する必要はない。言い換えると、この例では、プリスケーラ108で固定数が使用される。つまり、制御信号C_P(3番目の線図)は図示した期間中「低」に維持される。
DIVNモジュール110の5での分割は、カウンタをC_N−1=4に設定し、0までカウントダウンすることによって実施される。結果として生じるクロック信号C_O1は5番目の線図に示してある。これを見ると、クロック出力信号CK_O1は、DIVNモジュール110がクロック動作するCK_INT信号の2サイクルに亘り「高」であり、3サイクルに亘り「低」である。言うまでもなく、それぞれの半サイクルの長さは、奇数で割るときに不可避であるように不等であるが、エッジトリガ位相検波器104の目的では問題ない。
最後の線図は二倍周波数出力クロックCK_O2である。これは、どこで出力が上昇するのかまたは下降するのかという内部状態を定義することによって実現される。この例では、CK_O2出力は、CK_O1出力が(低から高または高から低へ)遷移するときはつねに「高」になり、CK_INTの1サイクル後に再び「低」になるように設定される。図3(a)の5番目の線図から分かるように、瞬間的な周波数はあるサイクルと次のサイクルとは非常に異なるが、実際にはCK_O1の二倍の平均周波数を有する信号を生じさせる。CK_O2における1番目のサイクルはCK_Iにおける8サイクルに相当し、2番目のサイクルはCK_Iの12サイクルに相当する。この信号は、装置内のどこか別の場所にあって、非常に安定した周波数を必要とする別の用途での使用には適さないであろう。
図3(b)は、本発明に従ってプリスケーラ108が5までカウントしDIVNモジュール110が4までカウントするように設定することによって、同じ分割カウント20がどのようにして達成できるのかを示す。前述のように、一番上の線図CK_IはVCO102によって提供される初期入力周波数である。プリスケーラ108にCK_Iを5で割らせるために、制御信号C_P(図3(b)の3番目の線図)は、図示した期間中「高」に維持され、プリスケーラ108にP+1=5までカウントさせる。つまり、4(=N)個の余分なCK_Iサイクルがあり、したがってA=N=4である。この結果、各CK_INTサイクルでCK_Iの余分なサイクル分は信号が「低」に保持されるので平均周波数がCK_Iの5分の1の周波数である、図3(b)の2番目の線図CK_INTを生じさせる。
同じ総分割カウント20を達成するために、DIVN分周器モジュール110は、このとき4で割るように設定される。DIVNモジュール110による4での分割は、プリスケーラカウントCK_INTの4周期ごとに、制御信号C_N(4番目の線図)を「高」から「低」へ(または逆に)切り替えることによって実施される。結果として生じるクロック信号C_O1は5番目の線図に示してある。これを見ると、クロック出力信号CK_O1は、DIVNモジュール110がクロック動作するCK_INT信号の2サイクルに亘り「高」であり、2サイクルに亘り「低」である。今度は、それぞれの半サイクルの長さは等しい。
二倍周波数出力クロックCK_O2は同じように導出される。つまり、CK_O1出力が遷移するときはつねに「高」になり、CK_INTの1サイクル後に再び「低」になる。図3(b)の5番目の線図から分かるように、この場合もCK_O1の二倍の平均周波数を有するCK_O2信号を生じさせるが、今度は、クロック期間が、あるサイクルと次のサイクルとは全く同じである。この信号は、非常に安定した周波数を必要とする別の用途での使用に適するであろう。
上述した例は相対的に単純なものであるが、本発明に従って所与のPの値についてのNおよびAの相対的な値を調整して著しくより均一なデューティーサイクルを示す原理を明確に説明している。やはりカウントに応じてC_Pパルスを配置する、より現実的な例は、図4の表から見ることができる。
図4は、Pの値=8について137から168の範囲の総カウント(したがって分割)をどのようにして達成できるのかを示す。これらによって32の異なるカウントを設定できる。上記説明のように、NはDIVNモジュール110によって適用されるカウントである。Aは、出力クロックCK_O1の各サイクル中に利用される、伸長された(「P+1」)サイクルの数である。
「N」および「A」とそれぞれヘッダが付けられた図4の左側の2列は、単純な「従来の」実装に従うと、3列目にある、総カウント=N*P+Aである必要な総カウントがどのようにして作り出されるのかを示す。この場合は、Nとして最も可能性の高い値を選択し、AをP(この場合8)に達するまで徐々に増加する、次いでNを増分しまた同じ操作をするという単純な循環パターンに従う。この典型的な実装では、Aは「1〜8」の範囲から選択される。しかし、Aが「0〜7」の範囲になるように設定される実装も同様に利用できる。なお、この論理的な実装が使用される場合、結果として生じる信号のデューティーサイクルは図5(a)に示すように著しく変動する。
他方、4列目および5列目は、これらの値を本発明に従って修正したN’およびA’を示す。全般的に、N’はN以下であり、結果的にA’はA以上である(N’=N−1のとき、A’=A+P)ことが分かる。総カウント値の多くについてN’およびA’はそれぞれNおよびAと同じであるが、全体として、これらの列によれば、「自動的な」方式から逸脱し総カウントごとに特定の値を与えることによって、および、以下で説明するようにC_Pパルスの配置を指定することによって、右側の列および図5(b)に示したように、デューティーサイクルを50%に非常に近くすることができることが分かる。実際、元の方式と比較すると、デューティーサイクルの変動は約5%ppから約0.4%ppに削減されている。
出願人は、プリスケーラ108およびDIVNモジュール110によって適用されるカウントに対する調整だけではなく、伸長されたパルスを賢明に配置することによって、つまり、C_P信号パルスをどの時点で印加するかを適切に選択することによって、より均一なデューティーサイクルを達成することができることもさらに理解するに至った。これは、「状態C_P開始」と題する図4の6列目に示されている。
図6の(a)および(b)を追加で参照しながら、1行目(総カウントが137)を例にとると、DIVNカウンタ110はN−1から0にカウントダウンするので、カウントは15で開始し、この時点でC_P信号は「低」であるので、DIVN出力(CK_INT)の1サイクルに亘りVMPは(Pに等しい)8をカウントする。これと同じことが、カウントが14および13のときも繰り返される。その後、DIVNカウンタが次の値、つまり図4の6列目に示されるように12になると、C_P信号は、A’=9なのでDIVN出力(CK_INT)の次の9サイクルに亘り「高」になる。したがって、これらの9サイクルに亘りVMPは(P+1に等しい)9をカウントする。CK_INTの残りの4サイクルに亘り、C_P信号は「低」となってVMPカウントが再び(Pに等しい)8になる。したがって、総カウントは下記になる。
総カウント=3*8+9*9+4*8=137
総カウント=3*8+9*9+4*8=137
この例では、C_PパルスがCK_O1サイクルの前半および後半に及ぶことが理解されるであろう。NおよびAを選択すると、69パルスが「高」である(図4の最後から2番目の列)ので、デューティーサイクルは69/137=50.4%となる。
総カウント=141の行を使用する(タイミング図には示されていない)別の例では、N’=17およびA’=5である。DIVNカウンタ110は(N’−1に等しい)16からカウントダウンし、この時点でC_P信号は「低」であるので、DIVN出力の各サイクルに亘りVMPは(Pに等しい)8をカウントする。この場合、C_Pは、DIVN出力(CK_INT)の10サイクルに亘り「低」のままとなる。DIVNカウンタが、図4の6列目に示された6になると、C_P信号は、A’=5なのでDIVN出力(CK_INT)の次の5サイクルに亘り「高」になる。したがって、これらの5サイクルに亘りVMPは(P+1に等しい)9をカウントする。CK_INTの残りの2サイクルに亘り、C_P信号は「低」となってVMPカウントが再び(Pに等しい)8となる。したがって、総カウントは下記となる。
総カウント=10*8+5*9+2*8=141
総カウント=10*8+5*9+2*8=141
この例では、C_PパルスがCK_O1サイクルの後半側にわずかに片寄ることが理解されるであろう。この場合、71パルスが「高」であるので、デューティーサイクルは71/141=50.4%となる。
最後に、(やはりタイミング図には示されていない)総カウント=146の行を使用すると、N’=18およびA’=2である。DIVNカウンタ110は(N’−1に等しい)17からカウントダウンし、この時点でC_P信号は「低」であるので、DIVNカウンタの各サイクルに亘りVMPは(Pに等しい)8をカウントする。この場合、C_Pは、DIVN出力(CK_INT)の8サイクルに亘り「低」のままとなる。DIVNカウンタが、図4の6列目に示された9になると、C_P信号は、A’=2なのでDIVN出力(CK_INT)の次の2サイクルに亘り「高」になる。したがって、これらの2サイクルに亘りVMPは(P+1に等しい)9をカウントする。CK_INTの残りの10サイクルに亘り、C_P信号は「低」となってVMPカウントが再び(Pに等しい)8となる。したがって、総カウントは下記となる。
総カウント=8*8+2*9+8*8=146
総カウント=8*8+2*9+8*8=146
この例では、C_PパルスがCK_O1サイクルの前半および後半に等しくまたがる。この場合、73パルスが「高」であるので、デューティーサイクルは73/146=50.0%となる。
元の自動的な方式と本発明に係る装置との比較を、それぞれ図5の(a)および(b)に示す。
NからN’へおよびAからA’へ修正する固有のマッピング、および(状態C_P開始列に示した)CK_O1サイクル内の配置を総カウントの値ごとに示しているが、この固有のマッピングおよび配置は単なる例にすぎず、異なるマッピングおよび配置が、例えばPの異なる値および総カウントについて適用することもできる。重要なのは、各カウントの値ごとに固有のマッピングおよび配置を提供する(ルックアップテーブルの形をとってもよい)ことによって、好都合な50%近くのデューティーサイクルを達成できることである。
Claims (12)
- 入力される信号の周波数を可変数Dで割った結果として生じる信号を提供する可変周波数分周装置であって、前記装置は、
第1クロック入力を有するとともに、第1制御入力が第1状態にある場合は前記第1クロックのPサイクル分を単一のサイクルとし、前記第1制御入力が第2状態にある場合は前記第1クロックのP+1サイクル分を単一のサイクルとする第1出力を有する第1カウンタと、
前記第1カウンタと直列であって第2クロック入力を有するとともに、第2制御入力によって予め決定される整数であるNサイクル分の前記第2クロックを単一のサイクルとする第2出力を有する第2カウンタと、
D=N*P+Aとなる数A個の第1クロックサイクルの間は前記第1制御入力が前記第2状態にあるような、前記第1制御入力および前記第2制御入力を決定するコントローラであって、結果として生じる前記信号の「高」および「低」である累積時間がそれぞれ前記第2クロック入力の半サイクル以内に等しいNおよびAを選択するコントローラと、を備える
ことを特徴とする、可変周波数分周装置。 - 結果として生じる前記信号を、前記周波数の二倍の周波数を有するクロック信号に変換する装置をさらに備える
ことを特徴とする、請求項1に記載の可変周波数分周装置。 - 前記コントローラは、ルックアップテーブルを使用し、Dの値に基づいてNおよびAの値を決定するように構成される
ことを特徴とする、請求項1または2に記載の可変周波数分周装置。 - 前記ルックアップテーブルは、サイクル動作のどの部分で1つ以上の伸長されたパルスを配置するのかも指定する
ことを特徴とする、請求項3に記載の可変周波数分周装置。 - 前記伸長されたパルスは、少なくともいくつかの分割値について、前記出力クロックの最短の半サイクルに配置される
ことを特徴とする、請求項4に記載の可変周波数分周装置。 - 前記伸長されたパルスは、Nが偶数であれば、前記出力クロックの前半サイクルおよび後半サイクルに均等に配置される
ことを特徴とする、請求項4または5に記載の可変周波数分周装置。 - 入力される信号の周波数を可変数Dで割った結果として生じる信号を提供する可変周波数分周装置であって、前記装置は、
第1クロック入力を有するとともに、第1制御入力が第1状態にある場合は前記第1クロックのPサイクル分を単一のサイクルとし、前記第1制御入力が第2状態にある場合は前記第1クロックのP+1サイクル分を単一のサイクルとする第1出力を有する第1カウンタと、
前記第1カウンタと直列であって第2クロック入力を有するとともに、第2制御入力によって予め決定される整数であるNサイクル分の前記第2クロックを単一のサイクルとする第2出力を有する第2カウンタと、
D=N*P+Aとなる数A個の第1クロックサイクルの間は前記第1制御入力が前記第2状態にあるような、前記第1の制御入力および前記第2制御入力を決定するコントローラであって、前記第2カウンタのサイクル動作のどこで、前記第1制御入力が、結果として生じる前記信号の「高」および「低」である累積時間がそれぞれ前記第2クロック入力の半サイクル以内に等しい前記第2状態になるのかを決定するコントローラと、を備える
ことを特徴とする、可変周波数分周装置。 - サイクル動作のどの部分で1つ以上の伸長されたパルスを配置するのかを指定するルックアップテーブルを備える
ことを特徴とする、請求項7に記載の可変周波数分周装置。 - 前記伸長されたパルスは、少なくともいくつかの分割値について、前記出力クロックの最短の半サイクルに配置される
ことを特徴とする、請求項8に記載の可変周波数分周装置。 - 前記伸長されたパルスは、Nが偶数であれば、前記出力クロックの前半サイクルおよび後半サイクルに均等に配置される
ことを特徴とする、請求項8または9に記載の可変周波数分周装置。 - 請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の周波数分周装置を備える
ことを特徴とする位相ロックループ。 - 請求項11に記載の位相ロックループを備える
ことを特徴とするデジタル無線送信機またはデジタル無線受信機。
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