JP2018502948A5 - - Google Patents
Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018502948A5 JP2018502948A5 JP2017530619A JP2017530619A JP2018502948A5 JP 2018502948 A5 JP2018502948 A5 JP 2018502948A5 JP 2017530619 A JP2017530619 A JP 2017530619A JP 2017530619 A JP2017530619 A JP 2017530619A JP 2018502948 A5 JP2018502948 A5 JP 2018502948A5
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- poly
- vinyl acetal
- resin
- resins
- resin layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 229920005989 resin Polymers 0.000 claims description 155
- 239000011347 resin Substances 0.000 claims description 155
- -1 poly (vinyl acetal Chemical class 0.000 claims description 100
- 239000010410 layer Substances 0.000 claims description 44
- 239000011229 interlayer Substances 0.000 claims description 32
- 125000002887 hydroxy group Chemical group [H]O* 0.000 claims description 17
- 239000011521 glass Substances 0.000 claims description 12
- 239000004014 plasticizer Substances 0.000 claims description 11
- 238000002156 mixing Methods 0.000 claims description 6
- 150000001299 aldehydes Chemical class 0.000 claims description 3
- ZTQSAGDEMFDKMZ-UHFFFAOYSA-N 1-butanal Chemical compound CCCC=O ZTQSAGDEMFDKMZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 2
- LGYNIFWIKSEESD-UHFFFAOYSA-N 2-ethylhexanal Chemical compound CCCCC(CC)C=O LGYNIFWIKSEESD-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 2
- 150000003934 aromatic aldehydes Chemical class 0.000 claims description 2
- AMIMRNSIRUDHCM-UHFFFAOYSA-N isopropylaldehyde Chemical compound CC(C)C=O AMIMRNSIRUDHCM-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 2
- 229920000642 polymer Polymers 0.000 claims description 2
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims description 2
- QTBSBXVTEAMEQO-UHFFFAOYSA-M acetate Chemical compound CC([O-])=O QTBSBXVTEAMEQO-UHFFFAOYSA-M 0.000 description 7
- 239000011342 resin composition Substances 0.000 description 7
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 6
- 125000004036 acetal group Chemical group 0.000 description 2
- 125000002777 acetyl group Chemical class [H]C([H])([H])C(*)=O 0.000 description 1
- WPYMKLBDIGXBTP-UHFFFAOYSA-M benzoate Chemical compound [O-]C(=O)C1=CC=CC=C1 WPYMKLBDIGXBTP-UHFFFAOYSA-M 0.000 description 1
- OEIWPNWSDYFMIL-UHFFFAOYSA-N dioctyl benzene-1,4-dicarboxylate Chemical compound CCCCCCCCOC(=O)C1=CC=C(C(=O)OCCCCCCCC)C=C1 OEIWPNWSDYFMIL-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- XNGIFLGASWRNHJ-UHFFFAOYSA-L phthalate(2-) Chemical compound [O-]C(=O)C1=CC=CC=C1C([O-])=O XNGIFLGASWRNHJ-UHFFFAOYSA-L 0.000 description 1
- 229920002037 poly(vinyl butyral) polymer Polymers 0.000 description 1
- 239000002952 polymeric resin Substances 0.000 description 1
- 241000894007 species Species 0.000 description 1
- 229920002554 vinyl polymer Polymers 0.000 description 1
Description
[0019]ここでは概して第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂に関して記載するが、幾つかの態様においては第1及び第2のアセタール基を含む同等の単一のポリ(ビニルアセタール)樹脂を第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂に代えて用いて同様の結果を得ることができることを理解すべきである。本明細書において用いる「ポリ(ビニルアセタール)樹脂組成物」という用語は、樹脂のブレンド中に存在する個々のポリ(ビニルアセタール)樹脂を指す場合があり、或いは単一のポリ(ビニルアセタール)樹脂上に存在するアセタール基を指す場合がある。種々の態様においては、層、中間膜、又はブレンド中における第1のポリ(ビニルアセタール)樹脂成分と第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂成分との量の重量比は、約0.5:99.5〜約99.5:0.5、約1:99〜99:1、約10:90〜約90:10、約25:75〜約75:25、又は約40:60〜約60:40の範囲であってよい。
[0029]幾つかの態様においては、第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の少なくとも一方は、他方と異なる残留アセテート含量を有していてよい。例えば幾つかの態様においては、第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の残留アセテート含量の間の差は、少なくとも約2重量%、少なくとも約3重量%、少なくとも約4重量%、少なくとも約5重量%、少なくとも約8重量%、少なくとも約10重量%であってよい。ポリ(ビニルアセタール)樹脂の一方は、上記に記載のように測定して約4重量%以下、約3重量%以下、約2重量%以下、又は約1重量%以下の残留アセテート含量を有していてよい。幾つかの態様においては、第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の少なくとも一方は、少なくとも約5重量%、少なくとも約8重量%、少なくとも約10重量%、少なくとも約12重量%、少なくとも約14重量%、少なくとも約16重量%、少なくとも約18重量%、少なくとも約20重量%、又は少なくとも約30重量%の残留アセテート含量を有していてよい。第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の間の残留アセテート含量の差は上記に与えた範囲内であってよく、或いはこの差は約3重量%未満、約2重量%以下、約1重量%以下、又は約0.5重量%以下であってよい。樹脂組成物又は中間膜中に存在する更なるポリ(ビニルアセタール)樹脂は、第1及び/又は第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の残留アセテート含量と同じか又は異なる残留アセテート含量を有していてよい。
[0056]ポリ(ビニルアセタール)樹脂の一方又は両方に、少なくとも1種類の高RIアルデヒドの残基を含ませることができる。幾つかの態様において、かかる基を含むポリ(ビニルアセタール)樹脂が例えば15重量%以下の残留ヒドロキシル含量を有する場合には、かかる樹脂を含む樹脂層は、それぞれ上記に記載したように測定して20℃未満、約15℃以下、約10℃以下、約5℃以下、約0℃以下、約−5℃以下、又は約−10℃以下のガラス転移温度、及び少なくとも約1.465、少なくとも約1.470、少なくとも約1.475、少なくとも約1.480、少なくとも約1.485、又は少なくとも約1.490の屈折率を有することができる。層の可塑剤含量は、種々の態様によれば、少なくとも約50phr、少なくとも約55phr、少なくとも約60phr、少なくとも約65phr、及び/又は約120phr以下、約110phr以下、約90phr以下、約85phr以下、約80phr以下、又は約75phr以下、或いは約50phr〜約120phr、約55phr〜約110phr、約60phr〜約90phr、又は約65phr〜約75phrの範囲であってよい。
[0126]更に、本発明の任意の単一の構成要素に関して与えられている任意の範囲、値、又は特徴は、互換的な場合には、本発明の任意の他の構成要素に関して与えられている任意の範囲、値、又は特徴と互換的に用いて、本明細書全体にわたって与えられているそれぞれの構成要素に関して規定されている値を有する一態様を形成することができることが理解される。例えば、与えられている任意の範囲の可塑剤を含むことに加えて、与えられている任意の範囲の残留ヒドロキシル含量を有するポリ(ビニルブチラール)を含む中間膜を形成して、本発明の範囲内であるが、列記するのは煩雑である多くの変形体を形成することができる。更に、フタレート又はベンゾエートのような属又はカテゴリーに関して与えられている範囲はまた、他に示していない限りにおいて、ジオクチルテレフタレートのようなそのカテゴリーの属又は構成要素の中の種に適用することもできる。
本発明は以下の実施態様を含む。
(1)第1ポリ(ビニルアセタール)樹脂;及び
第1のポリ(ビニルアセタール)樹脂の残留ヒドロキシル含量よりも少なくとも2重量%多いか又は少ない残留ヒドロキシル含量を有する第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂;
を含む第1の樹脂層を含み;
第1の樹脂層は第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の合計重量を基準として少なくとも0.5重量%の第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂を含み、第1の樹脂層は少なくとも1.480の屈折率を有するポリマー中間膜。
(2)少なくとも1.460の屈折率を有する可塑剤を更に含む、(1)に記載の中間膜。
(3)第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂が、第1及び第2の樹脂の合計重量を基準として少なくとも2.5重量%の量で第1の樹脂層中に存在する、(1)に記載の中間膜。
(4)第1の樹脂層の少なくとも一部のガラス転移温度は25℃未満である、(1)に記載の中間膜。
(5)第1の樹脂層のガラス転移温度は少なくとも26℃であり、中間膜中の第1の樹脂層と接触している隣接する樹脂層を更に含み、隣接する樹脂層は他のポリ(ビニルアセタール)樹脂及び可塑剤を含み、他のポリ(ビニルアセタール)樹脂は第1のポリ(ビニルアセタール)樹脂の残留ヒドロキシル含量よりも少なくとも2重量%少ない残留ヒドロキシル含量を有し、隣接する樹脂層は25℃未満のガラス転移温度を有する、(1)に記載の中間膜。
(6)第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の合計量は第1の樹脂層中に存在する全樹脂の合計重量の少なくとも50重量%であり、第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂のそれぞれは第1の樹脂層中の全樹脂の合計重量を基準として少なくとも2.5重量%の量で第1の樹脂層中に存在し、第1の樹脂層は2%未満の曇り度を有する、(1)に記載の中間膜。
(7)第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂は、第1の樹脂層内において、第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の一方が第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の他方の中に分散して、それによって第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の一方のドメインが第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の他方の中に形成されるようにブレンドされている、(1)に記載の中間膜。
(8)中間膜が5%未満の曇り度を有する、(7)に記載の中間膜。
(9)(1)に記載の中間膜、及び少なくとも1つの硬質基材を含む多層パネル。
(10)第1のポリ(ビニルアセタール)樹脂;
第1のポリ(ビニルアセタール)樹脂の残留ヒドロキシル含量よりも少なくとも2%少ない残留ヒドロキシル含量を有する第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂;及び
少なくとも1.460の屈折率を有する少なくとも1種類の可塑剤;
を含み;
第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂は第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の合計重量を基準として少なくとも0.5重量%の量で樹脂組成物中に存在し、樹脂組成物は5%以下の曇り度を有するポリマー樹脂組成物。
(11)第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂が、第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の一方が第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の他方の中に分散して、それによって第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の一方のドメインが第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の他方の中に形成されるように互いとブレンドされている、(10)に記載の組成物。
(12)第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂が、15重量%以下の残留ヒドロキシル含量を有し、第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の合計重量を基準として少なくとも2.5重量%の量で樹脂組成物中に存在する、(10)に記載の組成物。
(13)樹脂組成物は1.450未満の屈折率を有する少なくとも1種類の更なる可塑剤を更に含む、(10)に記載の組成物。
(14)(10)に記載の樹脂組成物、及び少なくとも1種類の可塑剤を含み、少なくとも26℃のガラス転移温度及び少なくとも1.480の屈折率を有する樹脂層。
(15)少なくとも第1のポリ(ビニルアセタール)樹脂、第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂、及び可塑剤をブレンドすることによって形成されるブレンドされた樹脂層;
を含み;
第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の一方は、第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の他方の中に分散して、それによって第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の一方のドメインが第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の他方の中に形成されており;
ブレンドの前において、第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の少なくとも1つは1.492より高い屈折率を有し;そして
ブレンドの後において、第1のポリ(ビニルアセタール)樹脂の屈折率と第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の屈折率の間の差の絶対値は0.010以下である中間膜。
(16)第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂は1.492より高い屈折率を有し、ブレンドされた樹脂はブレンドされた樹脂層中の樹脂の合計重量を基準として少なくとも0.5重量%の第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂を含み、第1のポリ(ビニルアセタール)樹脂は1.492未満の屈折率を有する、(15)に記載の中間膜。
(17)第1のポリ(ビニルアセタール)樹脂は、n−ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、及び2−エチルヘキサナールからなる群から選択される少なくとも1種類のアルデヒドの残基を含み、第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂は少なくとも1種類の芳香族アルデヒドの残基を含む、(15)に記載の中間膜。
(18)第1のポリ(ビニルアセタール)樹脂と第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の残留ヒドロキシル含量の間の差は少なくとも2重量%であり、第1のポリ(ビニルアセタール)樹脂と第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂のガラス転移温度の間の差は少なくとも3℃であり、中間膜は2%未満の曇り度を有する、(15)に記載の中間膜。
(19)第1のポリ(ビニルアセタール)樹脂は少なくとも15重量%の残留ヒドロキシル含量を有し、ブレンドされた樹脂層の少なくとも一部は20℃以下のガラス転移温度を有する、(15)に記載の中間膜。
(20)中間膜はモノリス型中間膜である、(19)に記載の中間膜。
(21)中間膜はブレンドされた樹脂層に隣接する第2の樹脂層を更に含む、(15)に記載の中間膜。
本発明は以下の実施態様を含む。
(1)第1ポリ(ビニルアセタール)樹脂;及び
第1のポリ(ビニルアセタール)樹脂の残留ヒドロキシル含量よりも少なくとも2重量%多いか又は少ない残留ヒドロキシル含量を有する第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂;
を含む第1の樹脂層を含み;
第1の樹脂層は第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の合計重量を基準として少なくとも0.5重量%の第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂を含み、第1の樹脂層は少なくとも1.480の屈折率を有するポリマー中間膜。
(2)少なくとも1.460の屈折率を有する可塑剤を更に含む、(1)に記載の中間膜。
(3)第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂が、第1及び第2の樹脂の合計重量を基準として少なくとも2.5重量%の量で第1の樹脂層中に存在する、(1)に記載の中間膜。
(4)第1の樹脂層の少なくとも一部のガラス転移温度は25℃未満である、(1)に記載の中間膜。
(5)第1の樹脂層のガラス転移温度は少なくとも26℃であり、中間膜中の第1の樹脂層と接触している隣接する樹脂層を更に含み、隣接する樹脂層は他のポリ(ビニルアセタール)樹脂及び可塑剤を含み、他のポリ(ビニルアセタール)樹脂は第1のポリ(ビニルアセタール)樹脂の残留ヒドロキシル含量よりも少なくとも2重量%少ない残留ヒドロキシル含量を有し、隣接する樹脂層は25℃未満のガラス転移温度を有する、(1)に記載の中間膜。
(6)第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の合計量は第1の樹脂層中に存在する全樹脂の合計重量の少なくとも50重量%であり、第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂のそれぞれは第1の樹脂層中の全樹脂の合計重量を基準として少なくとも2.5重量%の量で第1の樹脂層中に存在し、第1の樹脂層は2%未満の曇り度を有する、(1)に記載の中間膜。
(7)第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂は、第1の樹脂層内において、第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の一方が第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の他方の中に分散して、それによって第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の一方のドメインが第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の他方の中に形成されるようにブレンドされている、(1)に記載の中間膜。
(8)中間膜が5%未満の曇り度を有する、(7)に記載の中間膜。
(9)(1)に記載の中間膜、及び少なくとも1つの硬質基材を含む多層パネル。
(10)第1のポリ(ビニルアセタール)樹脂;
第1のポリ(ビニルアセタール)樹脂の残留ヒドロキシル含量よりも少なくとも2%少ない残留ヒドロキシル含量を有する第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂;及び
少なくとも1.460の屈折率を有する少なくとも1種類の可塑剤;
を含み;
第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂は第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の合計重量を基準として少なくとも0.5重量%の量で樹脂組成物中に存在し、樹脂組成物は5%以下の曇り度を有するポリマー樹脂組成物。
(11)第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂が、第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の一方が第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の他方の中に分散して、それによって第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の一方のドメインが第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の他方の中に形成されるように互いとブレンドされている、(10)に記載の組成物。
(12)第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂が、15重量%以下の残留ヒドロキシル含量を有し、第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の合計重量を基準として少なくとも2.5重量%の量で樹脂組成物中に存在する、(10)に記載の組成物。
(13)樹脂組成物は1.450未満の屈折率を有する少なくとも1種類の更なる可塑剤を更に含む、(10)に記載の組成物。
(14)(10)に記載の樹脂組成物、及び少なくとも1種類の可塑剤を含み、少なくとも26℃のガラス転移温度及び少なくとも1.480の屈折率を有する樹脂層。
(15)少なくとも第1のポリ(ビニルアセタール)樹脂、第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂、及び可塑剤をブレンドすることによって形成されるブレンドされた樹脂層;
を含み;
第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の一方は、第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の他方の中に分散して、それによって第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の一方のドメインが第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の他方の中に形成されており;
ブレンドの前において、第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の少なくとも1つは1.492より高い屈折率を有し;そして
ブレンドの後において、第1のポリ(ビニルアセタール)樹脂の屈折率と第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の屈折率の間の差の絶対値は0.010以下である中間膜。
(16)第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂は1.492より高い屈折率を有し、ブレンドされた樹脂はブレンドされた樹脂層中の樹脂の合計重量を基準として少なくとも0.5重量%の第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂を含み、第1のポリ(ビニルアセタール)樹脂は1.492未満の屈折率を有する、(15)に記載の中間膜。
(17)第1のポリ(ビニルアセタール)樹脂は、n−ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、及び2−エチルヘキサナールからなる群から選択される少なくとも1種類のアルデヒドの残基を含み、第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂は少なくとも1種類の芳香族アルデヒドの残基を含む、(15)に記載の中間膜。
(18)第1のポリ(ビニルアセタール)樹脂と第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の残留ヒドロキシル含量の間の差は少なくとも2重量%であり、第1のポリ(ビニルアセタール)樹脂と第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂のガラス転移温度の間の差は少なくとも3℃であり、中間膜は2%未満の曇り度を有する、(15)に記載の中間膜。
(19)第1のポリ(ビニルアセタール)樹脂は少なくとも15重量%の残留ヒドロキシル含量を有し、ブレンドされた樹脂層の少なくとも一部は20℃以下のガラス転移温度を有する、(15)に記載の中間膜。
(20)中間膜はモノリス型中間膜である、(19)に記載の中間膜。
(21)中間膜はブレンドされた樹脂層に隣接する第2の樹脂層を更に含む、(15)に記載の中間膜。
Claims (13)
- 第1のポリ(ビニルアセタール)樹脂;及び
第1のポリ(ビニルアセタール)樹脂の残留ヒドロキシル含量よりも少なくとも2重量%多いか又は少ない残留ヒドロキシル含量を有する第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂;
を含む第1の樹脂層と、
少なくとも1.460の屈折率を有する可塑剤と、
を含み;
第1の樹脂層は第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の合計重量を基準として少なくとも0.5重量%の第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂を含み、第1の樹脂層は少なくとも1.480の屈折率を有し、
第1の樹脂層のガラス転移温度は少なくとも26℃であり、中間膜中の第1の樹脂層と接触している隣接する樹脂層を更に含み、隣接する樹脂層は他のポリ(ビニルアセタール)樹脂及び可塑剤を含み、他のポリ(ビニルアセタール)樹脂は第1のポリ(ビニルアセタール)樹脂の残留ヒドロキシル含量よりも少なくとも2重量%少ない残留ヒドロキシル含量を有し、隣接する樹脂層は25℃未満のガラス転移温度を有するポリマー中間膜。 - 第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂が、第1及び第2の樹脂の合計重量を基準として少なくとも2.5重量%の量で第1の樹脂層中に存在する、請求項1に記載の中間膜。
- 第1の樹脂層の少なくとも一部のガラス転移温度は25℃未満である、請求項1に記載の中間膜。
- 第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の合計量は第1の樹脂層中に存在する全樹脂の合計重量の少なくとも50重量%であり、第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂のそれぞれは第1の樹脂層中の全樹脂の合計重量を基準として少なくとも2.5重量%の量で第1の樹脂層中に存在し、第1の樹脂層は2%未満の曇り度を有する、請求項1に記載の中間膜。
- 第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂は、第1の樹脂層内において、第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の一方が第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の他方の中に分散して、それによって第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の一方のドメインが第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の他方の中に形成されるようにブレンドされている、請求項1に記載の中間膜。
- 中間膜が5%未満の曇り度を有する、請求項5に記載の中間膜。
- 請求項1に記載の中間膜、及び少なくとも1つの硬質基材を含む多層パネル。
- 少なくとも第1のポリ(ビニルアセタール)樹脂、第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂、及び可塑剤をブレンドすることによって形成されるブレンドされた樹脂層;
を含み;
第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の一方は、第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の他方の中に分散して、それによって第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の一方のドメインが第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の他方の中に形成されており;
ブレンドの前において、第1及び第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の少なくとも1つは1.492より高い屈折率を有し;そして
ブレンドの後において、第1のポリ(ビニルアセタール)樹脂の屈折率と第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の屈折率の間の差の絶対値は0.010以下であり、
第1のポリ(ビニルアセタール)樹脂と第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂の残留ヒドロキシル含量の間の差は少なくとも3重量%であり、第1のポリ(ビニルアセタール)樹脂と第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂のガラス転移温度の間の差は少なくとも3℃であり、中間膜は2%未満の曇り度を有する中間膜。 - 第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂は1.492より高い屈折率を有し、ブレンドされた樹脂はブレンドされた樹脂層中の樹脂の合計重量を基準として少なくとも0.5重量%の第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂を含み、第1のポリ(ビニルアセタール)樹脂は1.492未満の屈折率を有する、請求項8に記載の中間膜。
- 第1のポリ(ビニルアセタール)樹脂は、n−ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、及び2−エチルヘキサナールからなる群から選択される少なくとも1種類のアルデヒドの残基を含み、第2のポリ(ビニルアセタール)樹脂は少なくとも1種類の芳香族アルデヒドの残基を含む、請求項8に記載の中間膜。
- 第1のポリ(ビニルアセタール)樹脂は少なくとも15重量%の残留ヒドロキシル含量を有し、ブレンドされた樹脂層の少なくとも一部は20℃以下のガラス転移温度を有する、請求項8に記載の中間膜。
- 中間膜はモノリス型中間膜である、請求項11に記載の中間膜。
- 中間膜はブレンドされた樹脂層に隣接する第2の樹脂層を更に含む、請求項8に記載の中間膜。
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US14/563,372 US9586387B2 (en) | 2014-12-08 | 2014-12-08 | Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced optical properties |
US14/563,347 US9586386B2 (en) | 2014-12-08 | 2014-12-08 | Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced optical properties |
US14/563,372 | 2014-12-08 | ||
US14/563,347 | 2014-12-08 | ||
PCT/US2015/063907 WO2016094220A1 (en) | 2014-12-08 | 2015-12-04 | Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced optical properties |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018502948A JP2018502948A (ja) | 2018-02-01 |
JP2018502948A5 true JP2018502948A5 (ja) | 2019-01-17 |
JP6684799B2 JP6684799B2 (ja) | 2020-04-22 |
Family
ID=56107990
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017530619A Active JP6684799B2 (ja) | 2014-12-08 | 2015-12-04 | 向上した光学特性を有するポリ(ビニルアセタール)樹脂組成物、層、及び中間膜 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP3230370B1 (ja) |
JP (1) | JP6684799B2 (ja) |
KR (1) | KR102552229B1 (ja) |
CN (1) | CN107000407B (ja) |
MX (1) | MX2017005577A (ja) |
PL (1) | PL3230370T3 (ja) |
WO (1) | WO2016094220A1 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20190105880A1 (en) * | 2017-10-10 | 2019-04-11 | Solutia Inc. | Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced properties |
KR102005190B1 (ko) * | 2018-04-30 | 2019-07-29 | 에스케이씨 주식회사 | 다층차음필름, 이를 포함하는 접합유리, 및 이의 제조방법 |
KR102223184B1 (ko) | 2019-05-24 | 2021-03-03 | 에스케이씨 주식회사 | 접합용 적층필름 및 이를 포함하는 광투과적층체 |
KR102198239B1 (ko) * | 2019-05-24 | 2021-01-05 | 에스케이씨 주식회사 | 접합용 적층필름 및 이를 포함하는 광투과적층체 |
KR102223922B1 (ko) | 2019-05-31 | 2021-03-04 | 에스케이씨 주식회사 | 접합용 적층필름 및 이를 포함하는 광투과적층체 |
US20210095081A1 (en) * | 2019-09-26 | 2021-04-01 | Chang Chun Petrochemical Co., Ltd. | Polymeric film and laminated glass containing the same |
Family Cites Families (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4144217A (en) * | 1978-01-30 | 1979-03-13 | Monsanto Company | Plasticizer blends for polyvinyl butyral interlayers |
DE2820780A1 (de) * | 1978-05-12 | 1979-11-15 | Dynamit Nobel Ag | Weichmacherhaltige folien aus teilacetalisierten polyvinylalkoholen |
FR2489346B1 (fr) * | 1980-09-01 | 1985-06-21 | Saint Gobain Vitrage | Melange de plastifiants pour polyvinylbutyral, application a la realisation d'intercalaires pour vitrages feuilletes de securite et produits ainsi obtenus |
JP2562237B2 (ja) * | 1990-05-14 | 1996-12-11 | 積水化学工業株式会社 | 遮音性合わせガラス用中間膜 |
EP0457190B1 (en) * | 1990-05-14 | 1995-02-01 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Interlayers for use in sound-insulating laminated glasses |
FR2675140B1 (fr) * | 1991-04-09 | 1993-07-16 | Saint Gobain Vitrage Int | Vitrage feuillete. |
JP3763926B2 (ja) * | 1996-05-07 | 2006-04-05 | 積水化学工業株式会社 | 合わせガラス用中間膜及びこれを用いた合わせガラス |
JP4331846B2 (ja) * | 2000-01-19 | 2009-09-16 | 積水化学工業株式会社 | 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス |
JP4076730B2 (ja) * | 2000-03-02 | 2008-04-16 | 積水化学工業株式会社 | 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス |
KR100458923B1 (ko) * | 2000-03-02 | 2004-12-03 | 세키스이가가쿠 고교가부시키가이샤 | 합판 유리용 중간막 및 합판 유리 |
DE10100681B4 (de) * | 2001-01-09 | 2005-11-24 | Kuraray Specialities Europe Gmbh | Weichmacherhaltige Polyvinylbutyrale, Verfahren zu deren Herstellung sowie deren Verwendung, insbesondere zur Herstellung von Folien zum Einsatz in Verbundsicherheitsgläsern |
JP2002326844A (ja) * | 2001-04-27 | 2002-11-12 | Sekisui Chem Co Ltd | 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス |
JP2004107143A (ja) * | 2002-09-18 | 2004-04-08 | Sekisui Chem Co Ltd | 熱可塑性樹脂シート及び積層体 |
JP2007008796A (ja) * | 2005-02-03 | 2007-01-18 | Sekisui Chem Co Ltd | 合わせガラス用中間膜および合わせガラス |
US7846532B2 (en) * | 2005-03-17 | 2010-12-07 | Solutia Incorporated | Sound reducing wedge shaped polymer interlayers |
EP1977885A1 (en) * | 2007-04-05 | 2008-10-08 | Kuraray Europe GmbH | Interlayer films for laminated glazing containing silica with specific refractive index |
US20080268270A1 (en) * | 2007-04-30 | 2008-10-30 | Wenjie Chen | High impact polymer interlayers |
EP2153989B1 (de) * | 2008-08-01 | 2021-09-29 | Kuraray Europe GmbH | Mehrschichtfolien aus weichmacherhaltigem Polyvinylacetal mit schalldämpfenden Eigenschaften |
EP2674406B1 (en) * | 2011-02-10 | 2020-08-19 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Laminated glass intermediate film and laminated glass |
KR102033918B1 (ko) * | 2013-03-22 | 2019-10-18 | 주식회사 쿠라레 | 투명성이 우수한 조성물 |
US9254625B2 (en) * | 2013-06-10 | 2016-02-09 | Solutia Inc. | Polymer interlayers having improved optical properties |
-
2015
- 2015-12-04 MX MX2017005577A patent/MX2017005577A/es unknown
- 2015-12-04 WO PCT/US2015/063907 patent/WO2016094220A1/en active Application Filing
- 2015-12-04 PL PL15867015T patent/PL3230370T3/pl unknown
- 2015-12-04 JP JP2017530619A patent/JP6684799B2/ja active Active
- 2015-12-04 EP EP15867015.8A patent/EP3230370B1/en active Active
- 2015-12-04 CN CN201580066821.8A patent/CN107000407B/zh active Active
- 2015-12-04 KR KR1020177018847A patent/KR102552229B1/ko active IP Right Grant
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2018502948A5 (ja) | ||
JP2017536260A5 (ja) | ||
JP2017537809A5 (ja) | ||
JP6609165B2 (ja) | 合わせガラス用中間膜および合わせガラス | |
JP2017533841A5 (ja) | ||
JP2013028529A5 (ja) | ||
JP2019513162A5 (ja) | ||
JP2013032264A5 (ja) | ||
JP2018501125A5 (ja) | ||
TWI694923B (zh) | 多層膜,包含該多層膜之中間膜及包含該中間膜之夾層玻璃及隔音玻璃層壓板 | |
JP2018505245A5 (ja) | ||
JP6684799B2 (ja) | 向上した光学特性を有するポリ(ビニルアセタール)樹脂組成物、層、及び中間膜 | |
JP2017533841A (ja) | 広い温度範囲にわたって音響減衰特性を有する多層中間層 | |
TW201831322A (zh) | 層合玻璃用中間膜及層合玻璃 | |
CN107107564A (zh) | 抗缺陷形成的多层中间层 | |
JP6325364B2 (ja) | 透明導電性コーティング組成物、透明導電性シート及びその製造方法、並びに透明導電パターン形成方法 | |
CN109195792A (zh) | 纤维素酯多层夹层 | |
CN108349798A (zh) | 夹层玻璃用中间膜及夹层玻璃 | |
CN108137402A (zh) | 夹层玻璃用中间膜及夹层玻璃 | |
TW201641569A (zh) | 層合玻璃用中間膜及層合玻璃 | |
KR20170051586A (ko) | 내스크래치 특성이 우수한 데코 시트 | |
JP2019513094A5 (ja) | ||
CN106132892A (zh) | 夹层玻璃用中间膜、夹层玻璃用中间膜的制造方法及夹层玻璃 | |
TW201800231A (zh) | 聚合性內層及展現增強性質與效能的由其製得之多層面板 | |
KR101619209B1 (ko) | 도료용 수지 조성물 및 이를 이용한 도막 |