JP2018502258A - 弁 - Google Patents

Abstract

本発明の対象は、ハウジング（１）と、ハウジング（１）内に配置されたソレノイド（５）と、ソレノイド（５）によって運動可能なピン（７）と、ピン（７）に結合された鍋形のピストン（８）とを備え、ピストン（８）は、射出成形により一部を埋め込まれたダイヤフラム（９）を底部として有しており、ピン（７）は、ダイヤフラム（９）に結合されており、ダイヤフラム（９）に当て付けられているばね（７ａ）をさらに備える、弁である。ダイヤフラム（９）は、ピン（７）にリベット結合されている。

Description

本発明の対象は、ハウジングと、ハウジング内に配置されたソレノイドと、ソレノイドによって運動可能なピンと、ピンに結合された鍋形のピストンとを備え、ピストンは、射出成形により一部を埋め込まれたダイヤフラムを底部として有しており、ピンは、ダイヤフラムに結合されており、ダイヤフラムに当て付けられているばねをさらに備える、弁である。

このような弁はとりわけ、自動車に設けられたターボチャージャにおいて、エンジンブレーキ運転時に、給気側へのバイパスを開放するために、ブローオフ弁またはリサーキュレーションバルブとして使用されており、したがって公知である。ターボチャージャの過度に強い制動を回避するのみならず、迅速な始動も保証するために、弁の迅速な開閉は重要な前提条件となる。特に閉鎖時に、弁座に対するピストンの当付けによる迅速な閉鎖が問題となる。弁座は、ターボチャージャのハウジングにより形成され、ハウジングには弁がフランジ締結される。その結果、弁座は、ピストンに対して、迅速かつ特に密な閉鎖のために必要であるように完全に平行には位置していない。それにもかかわらず、確実な閉鎖を保証するために、ピストンは弁座に適応しなければならない。このために、ピストンに設けられたダイヤフラムにピンを結合させることが知られている。独国特許明細書からは、ピンをアンカ固定するために、ダイヤフラムの中心にブシュを配置することが知られている。ブシュは、ダイヤフラムに圧着または溶接されている。この場合に不都合なことは、ダイヤフラムにブシュを取り付けることにより、特に結合部の長時間の安定性に関するダイヤフラムの弱化が生じることである。さらに、ダイヤフラムは、閉鎖力を形成するばねによって、特にばねの側方の相対運動によって負荷される。

したがって、本発明の根底を成す課題は、改善された長期の安定性を有する弁を提供することにある。

この課題は、ダイヤフラムがピンにリベット結合されていることによって解決される。

リベット結合により、ダイヤフラムは、リベットヘッドとピンとの間に位置固定され、したがって、密接かつ長期にわたって安定的な結合が達成される。なぜならば、ダイヤフラムの弱化が行われないからである。

有利な態様では、ダイヤフラムがばねをガイドする手段を有している場合に、ダイヤフラムの長期の安定性はさらに高められる。

最も単純な場合、この手段は、環状に延びる押込み変形部であり、この押込み変形部においてばねがセンタリングされる。このセンタリングにより、ダイヤフラムに対して相対的なばねの運動、ひいてはダイヤフラムの損傷が回避される。

別の有利な態様によれば、ばねのこのようなセンタリングは、手段が、互いに離間した少なくとも２つの押込み変形部であることにより、達成することができる。利点は、押込み変形部の長さが短くてよいことにある。

良好なセンタリングは、押込み変形部が放射状に配置されている場合に達成される。

別の態様では、複数の押込み変形部が、１つの直径上に位置するように配置されている。

別の有利な態様は、ダイヤフラムがプラスチックまたは金属から成る場合に、ダイヤフラムを意図的に負荷および流れる媒体に合わせて適合可能に形成することにある。

本発明を実施の形態につき詳しく説明する。

本発明に係る弁の断面図である。 リベット結合部の拡大図である。 ダイヤフラムの別の実施の形態を示す図である。 ダイヤフラムのさらに別の実施の形態を示す図である。 ダイヤフラムのさらに別の実施の形態を示す図である。

図１は、弁を電気的に接続するための、一体的に成形されたブシュ２を備えるハウジング１を有する弁を示している。ハウジング１は、一体成形されたフランジ３と、３つの孔３ａをさらに有している。これらの孔３ａを介して、ハウジング１は、ターボチャージャ（図示せず）にバイパス管路４の領域でフランジ締結されている。ハウジング１内には、コイル６および金属ピン７を備えたソレノイド５が配置されている。金属ピン７は、プラスチックから成る鍋形のピストン８に結合されている。ピストン８は、その底部９の全周に沿って、軸方向に突出する環状のシール面１０を有している。図示された閉鎖位置では、シール面１０は弁座１１に当て付けられていて、これによりバイパス管路４を閉じることができるので、媒体は管路４から別の管路１３へと流れることはできない。この場合に、ばね７ａがピストン８を弁座１１の方向に押圧する。底部９は、プラスチックダイヤフラムである。このプラスチックダイヤフラムは、ピストン８の射出成形時に取り囲まれることにより、ピストン８内に配置される。ダイヤフラム９は、環状に延びる押込み変形部（Sicke）１４を有しており、この押込み変形部１４において、ばね７ａがセンタリングされる。

図２は、ダイヤフラム９とピン７との結合部を示している。このために、ダイヤフラム９がピン７とリベットヘッド１６との間に挟まれるように、リベット１５がピン７内に導入される。

図３は、放射状に配置された３つの押込み変形部１４を備えるダイヤフラム９を示していて、この場合、ばねは半径方向外側でこれらの押込み変形部１４においてセンタリングされる。図４は、１つの直径上に対称的に配置された３つの押込み変形部１４を示している。これらの押込み変形部１４は、円弧状に形成されている。それに対して、図５には直線状の８つの押込み変形部１４が図４と同様に配置されている。

Claims (7)

1. ハウジングと、該ハウジング内に配置されたソレノイドと、該ソレノイドにより運動可能なピンと、該ピンに結合された鍋形のピストンとを備え、該ピストンは、射出成形により一部を埋め込まれたダイヤフラムを底部として有しており、前記ピンが前記ダイヤフラムに結合されており、前記ダイヤフラムに当て付けられているばねをさらに備える、弁において、
   前記ダイヤフラム（９）が、前記ピン（７）にリベット結合されていることを特徴とする、弁。
2. 前記ダイヤフラム（９）は、前記ばね（７）をガイドする手段（１４）を有している、請求項１記載の弁。
3. 前記手段（１４）は、環状に延びる押込み変形部（１４）である、請求項２記載の弁。
4. 前記手段（１４）は、互いに離間した少なくとも２つの押込み変形部（１４）である、請求項２記載の弁。
5. 前記押込み変形部（１４）は、放射状に配置されている、請求項３記載の弁。
6. 前記押込み変形部（１４）は、１つの直径上に位置するように配置されている、請求項３記載の弁。
7. 前記ダイヤフラム（９）は、プラスチックまたは金属から成る、請求項１から６までのいずれか１項記載の弁。

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