JP2018207217A - 無線装置 - Google Patents

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加藤 知己
Tomoki Kato
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Abstract

【課題】複数の無線装置の同期処理を迅速に実行することを目的とする。【解決手段】基地局10は、同期パケットを各同期用無線装置に繰り返し同報送信する。同期用無線装置14−k(k=1〜3)は、基地局10から送信され、タイミングを規定する同期パケットを受信する同期パケット受信処理を実行する。同期パケットは、先の同期パケット受信処理で基地局10から同期パケットが送信された時刻を示す同期パケット送信時刻を含む。同期パケット受信処理は、同期パケットを受信した時刻を示す同期パケット受信時刻を求める処理を含む。同期用無線装置14−kは、先に受信された同期パケットについての同期パケット受信時刻、次に受信された同期パケットに含まれる同期パケット送信時刻、および、予め記憶された伝搬情報に基づいて、同期用無線装置14−kが発する時刻を求める。伝搬情報は、基地局10からパケットが送信されてから同期用無線装置14−kに至るまでの時間を求めるための情報を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、無線装置に関し、特に、基地局との間で実行される同期処理に関する。
無線LAN(Local Area Network)が広く用いられている。無線LANには、インターネット等の通信網に通信接続された複数のアクセスポイントが設置されるものがある。パーソナルコンピュータ、スマートホン等の情報端末は、アクセスポイントとの間で無線信号によるパケット通信を行い、アクセスポイントを介して通信網に通信接続する。
各アクセスポイントは、情報端末との間で無線通信が可能なサービスエリアを形成する。また、各アクセスポイントは情報端末との間で時分割通信を行い、複数の通信回線を実現する。情報端末は、あるサービスエリアから他のサービスエリアに移動するときにはハンドオーバ処理によって途切れのない通信を行う。このように、各アクセスポイントが時分割通信を行い、複数のアクセスポイントが連携して動作するためには、各アクセスポイントのパケット送受信タイミングが同期している必要がある。
そこで、各アクセスポイントは、例えば、GPS(Global Positioning System)から送信された信号から同期処理用の時刻情報を取得する。また、各アクセスポイントが、NTP(Network Time Protocol)を用いてインターネットから時刻情報を取得する無線LANもある。
以下の特許文献1には、GPSを利用した時刻同期処理システムが記載されている。このシステムでは、マスタがGPS衛星から送信された基準時刻情報を受信して、時刻の同期を行うための時刻パケットを生成する。マスタは、無線LANを介して複数のスレーブに時刻パケットをブロードキャスト(同報送信)する。また、非特許文献2には、複数の計測ノードの間で無線通信が行われる無線LANが記載されている。各計測ノードは、計測対象の物理量を計測する装置を備えており、計測値を含むパケットを送受信する。複数の計測ノードのうち1つはGPS衛星から時刻情報を受信し、複数の計測ノードの間の通信に基づいて、複数の計測ノードが動作タイミングの同期を行う。
特開2009−111654号公報
日山 雅之他、「無線LANにおける高精度時刻同期方式の検討と実験」、信学技報, vol. 108, no. 460, IA2008-79, pp. 73-78, 2009年3月. 資料番号, SITE2008-56, IA2008-79.
無線通信の規格には、無線信号の送信を行った後、所定時間以上の送信休止が要求されるものがある。このような規格の下で複数の無線装置が同期処理を実行する場合、各無線装置は、無線信号の送信時間の制限の下、短時間で同期処理を実行する必要がある。そのため、各無線装置が確実に同期処理を実行することが困難となる場合がある。
本発明は、複数の無線装置の同期処理を迅速に実行することを目的とする。
本発明は、パケットを受信する無線部と、前記無線部を制御する制御部と、を備える無線装置において、前記制御部は、基地局から送信され、タイミングを規定する同期パケットを受信する同期パケット受信処理を前記無線部と共に繰り返し実行し、前記基地局から送信される同期パケットは、先の前記同期パケット受信処理で前記基地局から同期パケットが送信された時刻を示す同期パケット送信時刻を含み、前記同期パケット受信処理は、 同期パケットを受信した時刻を示す同期パケット受信時刻を求める処理を含み、前記制御部は、先に受信された同期パケットについての前記同期パケット受信時刻、次に受信された同期パケットに含まれる前記同期パケット送信時刻、および、予め記憶された伝搬情報であって、前記基地局からパケット送信されてから前記無線装置に至るまでの時間を求めるための伝搬情報に基づいて、前記無線装置が発する時刻を求めることを特徴とする。
また、本発明は、パケットを受信する無線部と、前記無線部を制御する制御部と、を備える無線装置において、前記制御部は、基地局から送信され、タイミングを規定する同期パケットを受信する同期パケット受信処理を前記無線部と共に繰り返し実行し、前記基地局から送信される同期パケットは、同期パケット自らが前記基地局から送信された時刻を示す同期パケット送信時刻を含み、前記同期パケット受信処理は、同期パケットを受信した時刻を示す同期パケット受信時刻を求める処理を含み、前記制御部は、前記同期パケット受信時刻、前記同期パケット受信時刻が求められた同期パケットに含まれる前記同期パケット送信時刻、および、予め記憶された伝搬情報であって、前記基地局からパケットが送信されてから前記無線装置に至るまでの時間を求めるための伝搬情報に基づいて、前記無線装置が発する時刻を求めることを特徴とする。
本発明によれば、複数の無線装置の同期処理を迅速に実行することができる。
本発明の実施形態に係る通信システムの構成を示す図である。 繰り返し同期処理のシーケンスチャートである。 応用実施形態に係る通信システムの構成を示す図である。 アドホック通信システムの構成を示す図である。 基地局のハードウエアの例を示す図である。 同期用無線装置のハードウエアの例を示す図である。
図1には、本発明の実施形態に係る通信システムの構成が示されている。通信システムは、基地局10、アクセスポイント12−1〜12−3、および情報端末20を備える。ここでは、3台のアクセスポイント12−1〜12−3が設けられた例が示されているが、アクセスポイントの数は任意である。
各アクセスポイント12−j(j=1〜3)はインターネット18に接続されており、無線LANを構成する。情報端末20は、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話機である。
各アクセスポイント12−jは、情報端末20との無線通信が可能なサービスエリアを形成する。情報端末20は、自らが存在するサービスエリアを形成するアクセスポイントと無線通信を行い、インターネット18に通信接続する。
基地局10は、動作タイミング規定用の基地局時計を備えている。基地局10は、GPS衛星から基準時刻情報を受信し、基地局時計が発する時刻(基地局時刻)を基準時刻情報が表す基準時刻に合わせる。
アクセスポイント12−jは、同期用無線装置14−jおよび無線LANノード16−jを備える。同期無線装置14−jは、例えば、無線通信の規格であるARIB STD−T93に従う特定小電力無線装置であってもよい。同期用無線装置14−jは、無線LANノード16−jに時刻を出力するローカル時計を備えている。基地局10は、アクセスポイント12−jが備える同期用無線装置14−jとの間で通信を行い、同期用無線装置14−jと共に同期処理を実行する。同期用無線装置14−jは、同期処理を実行することによって、自らのローカル時計が発する時刻を基地局時刻に合わせる。ローカル時計は、基地局時刻に合わせられた時刻を無線LANノード16−jに与える。無線LANノード16−jは、ローカル時計から与えられた時刻に従うタイミングで動作する。これによって、無線LANノード16−1〜16−3の動作が同期する。
図2には、通信システムで実行される繰り返し同期処理のシーケンスチャートが示されている。繰り返し同期処理は、基地局10が所定の送信周期STで各同期用無線装置に同期パケットを繰り返し送信する処理である。各同期用無線装置が、ARIB STD−T93に従う特定小電力無線装置である場合には、送信周期STは、この規格に定められた送信休止時間に基づいて設定される。
基地局10は、時刻t0に同期用無線装置14−1〜14−3を宛先とする同期パケットを送信する。同期パケットは、同期処理を実行するタイミングを規定するために各同期用無線装置に送信するパケットである。同期パケットを送信する際に、基地局10は、同期用無線装置14−1〜14−3に対して共通に割り当てられた同報アドレスを同期パケットに含ませる。基地局10は、さらに、同期パケットを送信した同期パケット送信時刻t0を自らの基地局時計によって求め、同期パケット送信時刻t0を記憶する。各同期用無線装置は、受信された同期パケットに同報アドレスが含まれていることを認識することで、同期パケットに応じた処理を実行する。
具体的には、同期用無線装置14−1は時刻t0から時間Δ1後の時刻t11に同期パケットを受信する。同期用無線装置14−2は、時刻t0から時間Δ2後の時刻t12に同期パケットを受信する。同期用無線装置14−3は、時刻t0から時間Δ3後の時刻t13に同期パケットを受信する。各同期用無線装置は、同期パケットを受信した同期パケット受信時刻を、各自が備えるローカル時計によって求め、同期パケット受信時刻を記憶する。すなわち、同期用無線装置14−1〜14−3は、それぞれ、同期パケット受信時刻t11〜t13を記憶する。
基地局10が同期パケットを送信してから送信周期STが経過した時刻t1に、基地局10は、同期用無線装置14−1〜14−3を宛先とする次の同期パケットを送信する。
同期パケットを送信する際に、基地局10は、同期パケットに同報アドレスおよび同期パケット送信時刻t0を含ませる。同期パケット送信時刻t0は、先の送信周期で実行された同期パケットの送信に伴って基地局10が取得した情報である。
先の送信周期と同様、各同期用無線装置は、受信された同期パケットに同報アドレスが含まれていることを認識することで、同期パケットに応じた処理を実行する。具体的には、同期用無線装置14−1は時刻t1から時間Δ1後の時刻t21に同期パケットを受信する。同期用無線装置14−2は、時刻t1から時間Δ2後の時刻t22に同期パケットを受信する。同期用無線装置14−3は、時刻t1から時間Δ3後の時刻t23に同期パケットを受信する。
各同期用無線装置は、同期パケットを受信した同期パケット受信時刻を、各自が備えるローカル時計によって求め、同期パケット受信時刻を記憶すると共に、同期パケットから同期パケット送信時刻t0を抽出し記憶する。すなわち、同期用無線装置14−1〜14−3は、それぞれ、同期パケット受信時刻t21〜t23を記憶すると共に、同期パケット送信時刻t0を記憶する。
基地局10は、同期用無線装置14−1〜14−3を宛先とする同期パケットを送信周期STで繰り返し送信する。同期用無線装置14−1〜14−3は、同期パケットを受信するごとに、同期パケット受信時刻を求めて記憶する共に、その同期パケットが送信された送信周期より1つ前の送信周期において同期パケットが送信された同期パケット送信時刻を記憶する。
なお、基地局10は、同期パケットを送信するごとにキャリアセンスを実行してもよい。キャリアセンスは、同期パケットを送信するための同期パケット周波数において他の無線機器が発している無線信号を検出する処理である。基地局10は、他の無線機器が同期パケット周波数の無線信号を発していないときは同期パケットを送信する。基地局10は、他の無線機器が同期パケット周波数の無線信号を発しているときは、所定時間間隔で、同期パケット周波数において無線信号を検出し、他の無線機器が同期パケット周波数の無線信号を発していない状態となったときに同期パケットを送信する。
ここでは、3台のアクセスポイント12−1〜12−3があり、各アクセスポイント12−j(j=1〜3)が同期用無線装置14−jを備える例について説明したが、アクセスポイントの数は任意である。
n個の同期用無線装置14−1〜14−nのうちの1つである同期用無線装置14−kが、同期パケットを受信する処理によって、同期パケット送信時刻t0および同期パケット受信時刻t1kを記憶したものとする。同期用無線装置14−kは、次の(数1)に従って、オフセット時間Toを求める。オフセット時間Toは、基地局時計が示す時刻に対し、ローカル時計が示す時刻が進んでいる時間である。
(数1)To=t1k−t0−Dk
ここで、Dkはパケット伝送時間であり、基地局10から同期用無線装置14−kに至るまでの空間を電磁波が伝搬する時間である電波伝搬時間と、情報処理時間とを併せた時間である。この情報処理時間は、基地局10が同期パケットを送信する処理を開始してから実際に基地局10から同期パケットが電磁波として送信されるまでの時間と、電磁波としての同期パケットが同期用無線装置14−kで受信されてから、同期用無線装置14−kが同期パケット受信時刻を求めるまでの時間を併せたものである。情報処理時間は、基地局10および同期用無線装置14−kのハードウエア、ソフトウエア等によって定まる。
電波伝搬時間は、基地局10と同期用無線装置14−kとの位置関係で定まる。基地局10と同期用無線装置14−kとの間の距離をLk[m]とすると、電波伝搬時間は、Lkを電磁波の伝搬速度3.0×10[m/s]で割った値である。
パケット伝送時間Dkは、基地局10と同期用無線装置14−kとの位置関係に応じて定まるため、同期用無線装置14−kが設置されたときに、ユーザの操作によってパケット伝送時間Dkが同期無線装置14−kに記憶されてもよい。また、ユーザの操作によって、基地局10と同期用無線装置14−kとの間の距離Lk、および情報処理時間が記憶されてもよい。この場合、同期用無線装置14−kは、Lk/3.0×10[m/s]に従って電波伝搬時間を求め、この電波伝搬時間に予め記憶された情報処理時間を加算することでパケット伝送時間Dkを求める。また、基地局10と同期用無線装置14−kとの間の距離Lkが記憶される代わりに、基地局10および同期用無線装置14−kのそれぞれの位置情報が記憶されてもよい。位置情報は、例えば、地球上に定義された3次元座標における座標値である。この場合、同期用無線装置14−kは、基地局10および同期用無線装置14−kのそれぞれの位置情報に基づいて、基地局10と同期用無線装置14−kとの間の距離Lkを求め、さらに、Lk/3.0×10[m/s]に従って電波伝搬時間を求める。そして、この電波伝搬時間に予め記憶された情報処理時間を加算することでパケット伝送時間Dkを求める。
同期用無線装置14−kは、オフセット時間Toを求めた後、自らのローカル時計の時刻からオフセット時間Toを減算することで、自らのローカル時計の時刻を基地局時刻に合わせる。同期用無線装置14−kは、無線LANノード16−kに自らのローカル時計の時刻を出力する。
n個の同期用無線装置14−1〜14−nのうち、その他の同期用無線装置も同様の処理を実行する。すなわち、それぞれが備えるローカル時計の時刻からオフセット時間を減算した時刻に、それぞれが備えるローカル時計の時刻を合わせる。各同期用無線装置は、それぞれに付設された無線LANノードに自らのローカル時計が発する時刻を出力する。
通信システムでは、基地局10による同期パケットの送信と同期用無線装置における同期パケットの受信が繰り返し実行される。各同期用無線装置は、同期パケットを受信する度に、上記の処理と同様の処理によってオフセット時間を求め、各自が備えるローカル時計の時刻を基地局時刻に合わせる。これによって、各無線LANノードが認識する時刻を基準時刻に同期させる同期処理が送信周期ごとに実行される。同期用無線装置が長時間に亘って同期処理を実行しない場合、ローカル時計が示す時刻が基地局時刻からずれてしまうことがある。本実施形態に係る通信システムでは、同期用無線装置が繰り返し同期パケットを受信し、繰り返し同期処理を実行するため、ローカル時計の時刻が確実に基地局時刻に合わせられる。また、複数回に亘って同期処理を実行することで、自らの時刻が収束する時計がローカル時計として用いられている場合には、ローカル時計の時刻が迅速に基地局時刻に収束する。
このような処理によって、各無線LANノードは、基地局時刻に同期した時刻を取得する。基地局時刻は、GPS衛星から送信される基準時刻に同期しているため、各無線LANノードが認識する時刻は、基準時刻に同期する。これによって、複数の無線LANノードのそれぞれの動作が同期する。
また、通信システムで実行される処理によれば、複数の同期用無線装置を宛先として同期パケットが同報送信される。これによって、迅速に各同期用無線装置に同期処理のための情報が与えられる。
パケット通信に関する規格であるIEEE1588では、マスタ(基地局)からスレーブ(同期用無線装置)に送信されるパケットとして、Syncメッセージ、Follow−upメッセージおよびDelay−Responseメッセージが規定されている。また、スレーブからマスタに送信されるパケットとしてDelay−Requestメッセージが規定されている。本発明に係る通信システムでは、Syncメッセージに相当する同期パケットのみが同期処理に用いられる。したがって、用いられるパケットの種類は1種類でよいため、IEEE1588に従った場合に比べて処理が簡単となり、迅速に同期処理が行われる。
上記では、先に基地局10から送信される同期パケットについての同期パケット送信時刻を、次に送信される同期パケットによって基地局10から各同期用無線装置に送信する実施形態について説明した。同期パケット送信時刻は、その同期パケット送信時刻に送信される同期パケット自身によって基地局10から各同期用無線装置に送信してもよい。この場合、同期パケットには、自らが送信される時刻が記述される。基地局10は、同期パケットを送信する際に同期パケット送信時刻を求め、その同期パケットに同期パケット送信時刻を含ませる。
同期パケットを受信した各同期用無線装置14−kは、同期パケット受信時刻を求めて記憶すると共に、同期パケットから同期パケット送信時刻を抽出し記憶する。そして、同期パケット送信時刻、同期パケット受信時刻、および上述のパケット伝送時間Dkに基づいてオフセット時間Toを求め、各自が備えるローカル時計の時刻を基地局時刻に合わせる。
図3には、応用実施形態に係る通信システムの構成が示されている。この通信システムは、図1に示される通信システムに対し、中継局22を設けたものである。中継局22は、中継無線装置24および中継基地局26を備える。中継無線装置24は同期用無線装置14−1および14−2と同様の構成を有し、同期用無線装置14−1および14−2と同様の処理を実行する。中継基地局26は基地局10と同様の構成を有し、基地局10と同様の処理を実行する。
中継無線装置24は基地局10との間で同期処理を実行し、そのローカル時計の時刻を基地局時刻に合わせる。中継無線装置24は、ローカル時計の時刻を中継基地局26に与える。中継基地局26は、自らが備える基地局時計の基地局時刻を、中継無線装置24から与えられた時刻に合わせる。
中継基地局26は、各アクセスポイント12−j(j=1または2)が備える同期用無線装置14−jとの間で同期処理を実行する。同期処理を実行すると共に、同期用無線装置14−jは、それぞれに付設された無線LANノード16−jにローカル時計の時刻を与える。
このような処理によって、各無線LANノード16−jは、中継基地局26の基地局時刻に同期し、さらには、基地局10の基地局時刻に同期した時刻を取得する。各無線LANノード16−jが同期用無線装置14−jから与えられた時刻に従ったタイミングで動作することで、複数のアクセスポイントの動作が同期する。また、基地局10の基地局時刻は、GPS衛星から送信される基準時刻に同期しているため、各アクセスポイントが認識する時刻は、基準時刻に同期する。
この通信システムでは、各アクセスポイント12−jが、中継局22との間で同期処理を実行し、中継局22が基地局10との間で同期処理を実行する。したがって、図1に示される通信システムに比べて、基地局10と各アクセスポイント12−jの間の距離を大きくしてもよい。
同期用無線装置および無線LANノードは、無線LANのアクセスポイントを構成する他、アドホック無線装置を構成してもよい。複数のアドホック無線装置はマルチホップ通信によって、送信元のアドホック無線装置から宛先のアドホック無線装置にパケットを送信する。マルチホップ通信とは、送信元のアドホック無線装置から送信されたパケットが、他の1つまたは複数のアドホック無線装置による中継送信によって、通信状況によっては直接、宛先のアドホック無線装置に伝送される通信形態をいう。
図4にはアドホック通信システムの構成が示されている。アドホック無線装置28−j(j=1〜3)は、同期用無線装置14−jおよび無線LANノード16−jを備える。同期用無線装置14−jは、基地局10との間で同期処理を実行し、基準時刻に同期した時刻を発生する。同期用無線装置14−jは基準時刻に同期した時刻を無線LANノード16−jに与える。無線LANノード16−jは、同期用無線装置14−jから与えられた時刻に従って動作する。これによって無線LANノード16−1〜16−3の動作タイミングが同期する。無線LANノード16−1〜16−3は動作タイミングが同期した状態でマルチホップ通信を行う。
無線LANノード16−jには、情報端末20−jが接続されている。情報端末20−jは、無線LANノード16−jにマルチホップ通信を行わせることで、宛先の情報端末との間でパケット通信を行う。
上記の各通信システムは、テレメータリングに応用してもよい。テレメータリングは、オフィスや各家庭に設けられたガスメータ、電力量計等のメータの計測値を無線通信によって収集するシステムである。この場合、上記の通信システムにおける各アクセスポイント、あるいは各アドホック無線通信装置が、メータの計測値を収集するための収集無線装置に置き換えられる。複数の収集無線装置のそれぞれは、同期用無線装置を備え、同期処理を実行する。
図5には基地局10のハードウエアの例が示されている。基地局10は、GPS受信部30、基地局時計32、制御部34、無線部36を備える。GPS受信部30は、GPS衛星から基準時刻情報を受信し、基準時刻を制御部34に出力する。基地局時計32は、基地局時刻を制御部34に出力する。制御部34は、基地局時計32を制御して、基地局時刻を基準時刻に合わせる。
無線部36はパケットを受信し制御部34に出力する。また、無線部36は、制御部34から出力されたパケットを送信する。
制御部34は、例えば、予め読み込まれたプログラム、または、予め書き込まれたプログラムによって演算処理を実行するプロセッサによって構成される。制御部34は、無線部36と共に、同期パケットを各同期用無線装置に同報送信する同期パケット送信処理を実行する。
制御部34は、先の同期パケット送信処理で同期パケットが送信された時刻を示す同期パケット送信時刻を、次の同期パケット送信処理で送信される同期パケットに含ませる。なお、同期パケット送信時刻は、先の同期パケット送信処理で同期パケットが送信された時刻ではなく、同期パケット自らが送信される時刻であってもよい。
図6には同期用無線装置14のハードウエアの例が示されている。同期用無線装置14は、制御部38、ローカル時計40、インターフェース42、および無線部44を備える。インターフェース42には、上述の無線LANノード、情報端末等の情報処理装置が接続される。ローカル時計40は、インターフェース42に接続された情報処理装置の動作タイミングを規定する時刻を発し、制御部38に出力する。
無線部44はパケットを受信し制御部38に出力する。また、無線部44は、制御部38から出力されたパケットを送信する。
制御部38は、例えば、予め読み込まれたプログラム、または、予め書き込まれたプログラムによって演算処理を実行するプロセッサによって構成される。制御部38は、無線部44と共に同期パケット受信処理を実行する。同期パケット受信処理は、基地局10から送信され、タイミングを規定する同期パケットを受信する処理である。
同期パケットには、先の同期パケット受信処理で基地局10が同期パケットを送信した時刻を示す同期パケット送信時刻が含まれる。同期パケット受信処理には、同期パケットを受信した時刻を示す同期パケット受信時刻を求める処理が含まれる。
制御部38は、先に受信された同期パケットについての同期パケット受信時刻、次に受信された同期パケットに含まれる同期パケット送信時刻、および制御部38に予め記憶された伝搬情報に基づいてローカル時計40を制御し、ローカル時計40が発する時刻を基地局時刻に合わせる。伝搬情報は、基地局10から送信されたパケットが同期用無線装置14に至るまでの時間を求めるための情報である。伝搬情報には、例えば、基地局10から同期用無線装置14に至るまでの空間を電磁波が伝搬する時間である電波伝搬時間および情報処理時間を示す情報がある。伝搬情報は、電波伝搬時間および情報処理時間を合わせたパケット伝送時間を示す情報であってもよい。伝搬情報は、基地局10と同期用無線装置14との位置関係を示す位置関係情報を含んでいてもよい。位置関係情報には、例えば、基地局10と同期用無線装置14との間の距離がある。また、位置関係情報は、基地局10および同期用無線装置14のそれぞれの位置情報を含んでいてもよい。
同期パケットは、先の同期パケット受信処理で基地局10が同期パケットを送信した時刻ではなく、同期パケット自らが送信される時刻であってもよい。この場合、制御部38は、同期パケット受信時刻、同期パケット受信時刻が求められた同期パケットに含まれる同期パケット送信時刻、および、予め記憶された伝搬情報に基づいてローカル時計40を制御し、ローカル時計40が発する時刻を基地局時刻に合わせる。
制御部38は、インターフェース42に接続された情報処理装置に、ローカル時計40が発する時刻を出力する。
10 基地局、12−1〜12−3 アクセスポイント、14−1〜14−3 同期用無線装置、16−1〜16−3 無線LANノード、18 インターネット、20 情報端末、22 中継局、24 中継無線装置、26 中継基地局、28−1〜28−3 アドホック無線装置、30 GPS受信部、32 基地局時計、34,38 制御部、36,44 無線部、40 ローカル時計、42 インターフェース。

Claims (2)

  1. パケットを受信する無線部と、
    前記無線部を制御する制御部と、を備える無線装置において、
    前記制御部は、
    基地局から送信され、タイミングを規定する同期パケットを受信する同期パケット受信処理を前記無線部と共に繰り返し実行し、
    前記基地局から送信される同期パケットは、
    先の前記同期パケット受信処理で前記基地局から同期パケットが送信された時刻を示す同期パケット送信時刻を含み、
    前記同期パケット受信処理は、
    同期パケットを受信した時刻を示す同期パケット受信時刻を求める処理を含み、
    前記制御部は、
    先に受信された同期パケットについての前記同期パケット受信時刻、次に受信された同期パケットに含まれる前記同期パケット送信時刻、および、予め記憶された伝搬情報であって、前記基地局からパケット送信されてから前記無線装置に至るまでの時間を求めるための伝搬情報に基づいて、前記無線装置が発する時刻を求めることを特徴とする無線装置。
  2. パケットを受信する無線部と、
    前記無線部を制御する制御部と、を備える無線装置において、
    前記制御部は、
    基地局から送信され、タイミングを規定する同期パケットを受信する同期パケット受信処理を前記無線部と共に繰り返し実行し、
    前記基地局から送信される同期パケットは、
    同期パケット自らが前記基地局から送信された時刻を示す同期パケット送信時刻を含み、
    前記同期パケット受信処理は、
    同期パケットを受信した時刻を示す同期パケット受信時刻を求める処理を含み、
    前記制御部は、
    前記同期パケット受信時刻、前記同期パケット受信時刻が求められた同期パケットに含まれる前記同期パケット送信時刻、および、予め記憶された伝搬情報であって、前記基地局からパケットが送信されてから前記無線装置に至るまでの時間を求めるための伝搬情報に基づいて、前記無線装置が発する時刻を求めることを特徴とする無線装置。
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JP2006119010A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Seiko Epson Corp 時刻同期システム、端末装置、端末装置の制御方法、端末装置の制御プログラム、端末装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2009111654A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 National Institute Of Information & Communication Technology 時刻同期処理システム、時刻情報配信装置、時刻同期処理装置、時刻情報配信プログラム、および時刻同期処理プログラム

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