以下、実施の形態を、図面を用いて具体的に説明する。
説明に先立ち、前提事項について説明する。
ビジネスモデル取引システムにおいて、主な取引対象であるビジネスモデル無体物であるため、秩序ある適切な取引を担保するためユーザ登録制が前提である。ユーザには様々な立場があるので、ユーザ種別を設ける。ユーザ種別は例えば、1)通常ユーザ、2)技術専門家、3)金融専門家、4)投資家・機関投資家である。これらのユーザ以外に管理者を設けてもよい。管理者は例えばビジネスモデル取引システムを運営及び管理する事業主体に属し、事業主体から管理権限を付与されたユーザである。
ビジネスモデル取引システムが扱う案件には、公開ステータスがあるものとする。公開ステータスとは、1)非公開、2)限定公開、3)公開である。1)非公開では案件登録者及び案件登録者が許可したユーザのみが参照可能である。2)限定公開では、1)に加えて一部の専門家が参照可能となる。登録されたビジネスモデルを専門家の立場からブラッシュアップしたり、特許出願手続きを行ったりするために、参照することが必要となるからである。3)公開は、ビジネスモデル取引システムの全ユーザから参照可能となる。ビジネスモデル取引システムのユーザでなくても参照可能な一般公開というステータスを設けても良い。管理者は案件の公開ステータスに関わらず、常にすべての案件の参照が可能である。
また、ユーザは種別によって、案件についての編集権限が設定される。通常ユーザは自らの案件、及び編集権限が付与された案件について編集が行える。技術専門家はすべての案件について編集権限を有するが、案件毎に明示的な編集権限を持つユーザしか編集できないようにすることも可能である。金融専門家及び投資家・機関投資家は明示的に編集権限を付与されない限り編集権限を持たない。管理者は常にすべての案件についての編集権限を有する。
図1はビジネスモデル取引システムのハードウェア構成例を示すブロック図である。ビジネスモデル取引システムは、メインサーバ1、データベースサーバ2、ユーザ端末3を含む。メインサーバ1、データベースサーバ2、ユーザ端末3は、ネットワークNにより、互いに通信可能に接続されている。メインサーバ1及びデータベースサーバ2は例えばワークステーション、サーバコンピュータ、又はブレードサーバで構成する。ユーザ端末3はPC(Personal Computer)、ノートPC、タブレットコンピュータ、携帯端末又はスマートフォンなどで構成する。
図2はメインサーバ1の構成例を示すブロック図である。メインサーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、通信部14、大容量記憶部15及び読み取り部16を含む。各構成はバスBで接続されている。
CPU11はROM12に記憶された制御プログラム(出力プログラム)1Pにしたがいハードウェア各部を制御する。RAM13は例えばSRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)又はフラッシュメモリである。RAM13はCPU11によるプログラムの実行時に発生するデータを一時的に記憶する。
通信部14はデータベースサーバ2と通信する。また、通信部14はネットワークNを介して、ユーザ端末3と通信する。
大容量記憶部15は、例えばハードディスク又はSSD(Solid State Drive)などである。CPU11が制御プログラム1Pを実行時に発生するデータを記憶する。大容量記憶部15は各種データを記憶する。また、制御プログラム1Pを大容量記憶部15に記憶しても良い。
読み取り部16はCD(Compact Disc)−ROM又はDVD(Digital Versatile Disc)−ROMを含む可搬型記憶媒体1aを読み取る。CPU11が読み取り部16を介して、制御プログラム1Pを可搬型記憶媒体1aより読み取り、大容量記憶部15に記憶しても良い。また、ネットワークNを介して他のコンピュータからCPU11が制御プログラム1Pをダウンロードし、大容量記憶部15に記憶しても良い。さらにまた、半導体メモリ1bから、CPU11が制御プログラム1Pを読み込んでも良い。
データベースサーバ2もメインサーバ1と同様な構成であるので、説明を省略する。
次に本実施の形態で用いるビジネスモデルの表現方法について説明する。図3はビジネスモデルのデータ構造を示す説明図である。本実施の形態において、ビジネスモデルは3層構造で表現する。第1層はビジネスモデル階層N1である。第2層はプロセス/機能階層N2である。プロセス/機能階層N2に配置されるのはビジネスモデルを実行するにあたり必要とされる業務手順などの作業プロセスや、プロセスに求められる機能などである。これらのプロセス/機能には新規なものだけではなく、公知のものも含まれる。第3層は個別アイデア階層N3である。個別アイデア階層N3に配置されるのは、第2層に配置されたプロセス/機能を実現するために必要となる技術要素などである。当該技術要素には特許発明や周知慣用技術が含まれる。図3では各階層は1つのみ記載している。そのため、ビジネスモデル階層N1とプロセス/機能階層N2とは一対一の関係となっているが、それに限らない。ビジネスモデル階層N1とプロセス/機能階層N2とは多対多の関係でもよい。同様に、プロセス/機能階層N2と個別アイデア階層N3とは一対一の関係に限らず、多対多の関係でもよい。各階層の紙面下側には、各階層を登録する際に、入力すべき属性の例が示されている。ビジネスモデル階層N1の属性a1は、ビジネスモデル名称、登録日、関連分野・業界、提供する価値、顧客・製品サービス、収益構造モデル、及び価値の提供システムを含む。プロセス/機能階層N2の属性a2は、機能ユニット名称、登録日、機能ユニット区分、機能提供の仕組み、及び機能提供のために中核となる新規アイデアを含む。個別アイデア階層N3の属性a3は、アイデア名称、登録日、アイデアの内容、想定される用途、特許申請日(出願日)及び状況を含む。個別アイデアは固有技術ともいう。
次に、図3に示したデータ構造を用いて表現したビジネスモデルの例を示す。図4はビジネスモデルの構成例を示す説明図である。図4は図3で示したデータ構造を用いて、階層間の関係をツリーで表現したものである。図4に記載のツリーは、ノードN11、N21〜24、及びN31〜35を含む。ノードN11はビジネスモデル階層のノードである。ノードN11はルートノードである。ノードN11はノードID・N11a及びノード名称N11bを含む。ノードID・N11aはノードを一意に特定可能なIDである。ノード名称N11bはノードの名称である。ノードN21〜24はプロセス/機能階層のノードである。ノードN21〜24はすべてノードN11の下位のノードである。また、ノードN21〜24それぞれは、下位のノードを持っている。すなわち、ノードN21〜24はすべて中間ノードである。ノードN21〜24はそれぞれノードID・N21a〜N24a及びノード名称N21b〜24bを含む。ノードID・N21a〜N24aはノードを一意に特定可能なIDである。ノード名称N21b〜24bはノードの名称である。ノードN31〜N35は個別アイデア階層のノードである。ノードN31〜35はノードN21〜N24のいずれかの下位のノードである。ノードN31〜35はすべて下位のノードを持っていない。ノードN31〜35はすべてリーフノードである。ノードN31〜35はそれぞれノードID・N31a〜N35a及びノード名称N31b〜35bを含む。ノードID・N31a〜N35aはノードを一意に特定可能なIDである。ノード名称N31b〜35bはノードの名称である。なお、ビジネスモデル全体を詳細に記載した結果、ノード数が多くなり、全体像を把握しづらくなる場合などには、ツリーの一部を1つのノードとして表現してもよい。例えば、関連する個別アイデア(固有技術)をグループ化し、1つのノードとして表してもよい。
図4に示すビジネスモデルはコールセンタインバウンド業務受託事業(ノードN11)である。当該ビジネスモデルに必要なプロセス/機能として、4つのプロセス/機能が示されている。4つのプロセス/機能は、受信処理(ノードN21)、本人確認 問い合わせ内容確認(ノードN22)、応答・回答(ノードN23)及び応対後処理業務(ノードN24)である。
受信処理(ノードN21)に対応した個別アイデアとして、PBX・IVR・CTI(ノードN31)が示されている。PBXはPrivate Branch eXchange(構内交換機)の略語である。IVRはInteractive Voice Response(自動音声応答音声自動応答)の略語である。IVRは機能の名称であるが、IVR機能を提供する機器を単にIVRと記載する場合もある。CTIはComputer Telephony Integrationの略語である。IVRと同様に、CTIは機能の名称であるが、CTI機能を提供する機器を単にCTIと記載する場合もある。
本人確認・問い合わせ内容確認(ノードN22)に対応した個別アイデアと、応答・回答(ノードN23)に対応した個別アイデアとは共通である。当該個別アイデアは、音声認識技術・自然言語処理技術(ノードN32)、感情認識・分析技術(ノードN33)及び機械学習による応答・回答作成技術(ノードN34)である。応対後処理業務(ノードN24)に対応した個別アイデアは会話自動要約技術(ノードN35)である。以上のように、ビジネスモデル階層、プロセス/機能階層及び個別アイデア階層からなる3層構造をツリー表示することにより、層間の関係を一目で確認可能である。
上述において、第2層はプロセス/機能としたが、製品/サービスとすることも可能である。すなわち、ビジネスモデルを構成する要素をプロセスや機能として記述するのではなく、製品やサービスとして記述する。図5はビジネスモデルのデータ構造を示す説明図である。図5において、第1層のビジネスモデル階層N1、及び第3層の個別アイデア階層N3は、上述と同様であるので説明を省略する。
第2層は製品/サービス階層N2である。製品/サービス階層N2に配置されるのはビジネスモデルを実行するにあたり利用される製品やサービスなどである。これらの製品/サービスには新規なものだけではなく、公知のものも含まれる。図5においては、図3と同様に各階層は1つのみ記載している。そのため、ビジネスモデル階層N1と製品/サービス階層N2とは一対一の関係となっているが、それに限らない。ビジネスモデル階層N1と製品/サービス階層N2とは多対多の関係でもよい。同様に、製品/サービス階層N2と個別アイデア階層N3とは一対一の関係に限らず、多対多の関係でもよい。各階層の紙面下側には、各階層を登録する際に、入力すべき属性の例が示されている。ビジネスモデル階層N1の属性a1及び個別アイデア階層N3の属性a3は上述と同様であるので説明を省略する。製品/サービス階層N2の属性a2は、製品/サービス名称、登録日、製品/サービス区分、及び製品機能/サービス内容を含む。
第2層を製品/サービスした場合と、機能/プロセスとした場合の違いは、ノードに対応した属性が異なるだけであり、データ構造の大きな変更はなく、取り扱うことが可能である。なお、第2層はプロセス/機能又は製品/サービスのいずれか一方のみが含まれるという排他的なものではない。1つのビジネスモデルにおいて、第2層にプロセス/機能及び製品/サービスの両方が含まれていてもよい。
次にデータベースサーバ2が記憶するデータベースについて説明する。図6はデータベースサーバ2が記憶するデータベースの一例を示す説明図である。データベースサーバ2は、ノードDB(DataBase)(ノード記憶部)21、ノード関係DB(ノード関係記憶部)22、ビジネスモデル属性DB23、プロセス/機能属性DB24、製品/サービス属性DB241、個別アイデア属性DB25、ノード権限DB26、ユーザDB27、グループDB28、評価DB29、履歴DB30を含む。
図7はノードDB21のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。ノードDB21はノードに関する情報(ノード情報)を記憶する。ノードDB21はノードID列、ノード種別列、メイン種別列、ツリー階層列、名称列、登録者ID列、登録日列、及び公開列を含む。ノードID列はノードを一意に特定するノードID(識別情報)を記憶する。ノード種別列はノードの種別を記憶する。ノード種別は例えば、メイン又はサブである。本実施の形態において、各階層に含まれるノードは、それ自身がさらに階層構造を持つことを許容している。当該階層構造に含まれるルートノードの種別をメインとする。当該階層構造に含まれる中間又はリーフノードの種別をサブとする。ノードの種別が「サブ」のノードが、さらに階層構造を持つ場合は、当該ノードの種別を例えば、「サブ/メイン」とし、通常のサブのノードとの区別がつくようにする。メイン種別列は階層を示すメイン種別を記憶する。メイン種別はビジネスモデル、プロセス/機能、製品/サービス及び個別アイデアを含む。ツリー階層列はツリーにおける階層を示す文字列を記憶する。ツリー階層は例えば、ルート、中間及びリーフを含む。ルートは下位ノードのみを持つノードを示す。中間は上位ノード及び下位ノードを持つノードを示す。リーフは上位ノードのみを持つノードを示す。名称列はノードの名称を記憶する。登録者ID列はノードを登録したユーザのIDを記憶する。登録日列はノードを登録した日付を記憶する。公開列はノードの公開状態を記憶する。公開状態は、上述したように非公開、限定公開、公開などである。
図8はノード関係DB22のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。ノード関係DB22はノード間の上下関係(ノード関係情報)を記憶する。ノード関係DB22は上位ノード列及び下位ノード列を含む。上位ノード列は上位ノードのノードIDを記憶する。下位ノード列は下位ノードのノードIDを記憶する。各レコードにより2つのノードの上下関係が表されている。例えば、ノードIDがBP/F−00101のノードは、上位ノードとしてノードIDがBM−00100のノードを持ち、下位ノードとしてノードIDがRA−00100のノードを持つことが示されている。
図9はビジネスモデル属性DB23のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。ビジネスモデル属性DB23ビジネスモデルの属性を記憶する。ビジネスモデル属性DB23はノードID列、関連分野・業界列、提供する価値列、顧客・製品サービス列、収益構造モデル列及び価値の提供システム列を含む。ノードID列はノードIDを記憶する。関連分野・業界列はビジネスモデルに関連する分野や関連する業界を記憶する。提供する価値列はビジネスモデルにより提供される価値を記憶する。顧客・製品サービス列はビジネスモデルの顧客、ビジネスモデルにより提供するサービスを記憶する。収益構造モデル列はビジネスモデルの収益構造を記憶する。価値の提供システム列はビジネスモデルを具現化し、顧客に価値を提供するシステムの内容を記憶する。
図10はプロセス/機能属性DB24のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。プロセス/機能属性DB24はプロセス/機能の属性を記憶する。以下の説明において、プロセス/機能をユニットとも呼ぶ。プロセス/機能属性DB24はノードID列、ユニット区分列、提供の仕組み列及び中核新規アイデア列を含む。ノードID列はノードIDを記憶する。ユニット区分列は汎用又は新規を記憶する。汎用とは多くのビジネスモデルで共通して用いられる可能性のある汎用的な機能を表すものである。汎用的な機能は例えば調達機能、製造機能、販売・物流機能である。汎用ユニット、ユニット区分が汎用であるユニットはノードDB21及びプロセス/機能属性DB24に予め登録してある。汎用ユニットを利用することにより、汎用的なプロセス/機能については、新たに登録することなく、ビジネスモデルを設計可能である。ユニット区分が新規であるユニットはユーザにより登録されたことを示す。提供の仕組み列は、ユニットがどのような仕組みによりプロセスや機能を提供するのかを記憶する。中核新規アイデア列は提供されるプロセスや機能に含まれる中核かつ新規なアイデアを記憶する。
図11は製品/サービス属性DB241のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。製品/サービス属性DB241はデータベースサーバ2に記憶される。製品/サービス属性DB241はノードID列、区分列及び製品機能/サービス内容列を含む。ノードID列はノードIDを記憶する。区分列はノードが製品のノードであるのか、サービスのノードであるのかを記憶する。ノードが製品のノードであれば、区分列は「製品」を記憶する。ノードがサービスのノードであれば、区分列は「サービス」を記憶する。製品機能/サービス内容列は、製品が有する機能、又は提供されるサービスの内容を記憶する。
図12は個別アイデア属性DB25のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。個別アイデア属性DB25は個別アイデアの属性を記憶する。個別アイデア属性DB25はノードID列、アイデアの内容列、想定される用途列、特許出願日列及び状況列を含む。ノードID列はノードIDを記憶する。アイデアの内容列はアイデアの内容を記憶する。想定される用途列は個別アイデアの使用が想定される用途を記憶する。特許出願日列は、個別アイデアに関する特許出願を行った日を記憶する。特許出願されていない場合は、NULL又は空白などを記憶する。状況列は特許化の状況を記憶する。状況列は例えば、未出願、出願済、拒絶査定、特許査定又は登録済を記憶する。登録済の場合、特許番号をともに記憶してもよい。
図9に示したビジネスモデル属性DB23、図10に示したプロセス/機能属性DB24、図11に示した製品/サービス属性DB241、及び図12に示した個別アイデア属性DB25のそれぞれは、テキストデータだけでなく種々の形式のデータを記憶するようにしてもよい。テキストデータ以外のデータとしては、テキストと図表とが混在する複合
データ、写真などの静止画像データ、及び動画像データなどである。
また、ビジネスモデル属性、プロセス/機能属性、製品/サービス属性及び個別アイデア属性は二種類のデータを持つようにしてもよい。一つのデータは概要データである。もう一つのデータは詳細データである。例えば、ビジネスモデルなどを一般公開した後は、参照権限にかかわらず概要データはすべてのユーザが参照可能とする。詳細データは常に参照権限を有するユーザのみが参照可能とする。それにより、関係者以外には公開したくないビジネスモデルなどの重要部分を秘匿しつつ、流通の促進を図ることが可能となる。
図13はノード権限DB26のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。ノード権限DB26は各ノードのアクセス権限を記憶する。ノード権限DB26は権限ID列、ノードID列、対象列、ユーザID列、組織ID列、グループID列を含む。権限ID列はレコードを一意に特定する権限IDを記憶する。ノードID列はノードIDを記憶する。対象列は権限を設定する対象を記憶する。設定対象は例えば、ユーザ、組織又はグループである。ユーザID列は設定対象がユーザの場合に権限を付与するユーザのユーザIDを記憶する。権限の設定対象がユーザ以外の場合、ユーザID列はNULLを記憶する。組織ID列は権限の設定対象が組織の場合に権限を付与する組織の組織IDを記憶する。権限の設定対象が組織以外の場合、組織ID列はNULLを記憶する。グループID列は設定対象がグループの場合に権限を付与するグループのグループIDを記憶する。権限の設定対象がグループ以外の場合、グループID列はNULLを記憶する。
ノードの権限は、ノードの公開状態によってアクセス権限が変動する。非公開の場合、参照及び編集可能なのはノードの登録者とノード権限DB26により権限が付与されたものである。限定公開の場合、さらに技術専門家が参照及び編集可能となる。公開の場合、全ユーザが参照可能となるが、編集権限は変動しない。
図14はユーザDB27のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。ユーザDB27はユーザに関する情報を記憶する。ユーザDB27はユーザID列、氏名列、メール列、会社ID列、部署ID列、組織ID列及び種別列を含む。ユーザID列はユーザを一意に特定するユーザIDを記憶する。氏名列はユーザの氏名を記憶する。メール列はユーザの連絡先電子メールアドレスを記憶する。会社ID列は会社を一意に特定する会社IDを記憶する。会社IDは例えば国税庁により付与される13桁の法人番号である。部署ID列は部署を特定する部署IDを記憶する。部署IDは同一の会社内でユニークであればよい。組織IDは組織を一意に特定する組織IDを記憶する。組織IDは例えば会社IDと部署IDとを連結したものである。種別列はユーザ種別を記憶する。ユーザ種別例えば上述したように、通常ユーザ、技術専門家、金融専門家、投資家・機関投資家などである。
図15はグループDB28のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。グループDB28はグループの定義を記憶する。グループDB28はグループID列、ユーザID列、会社ID列及び組織ID列を含む。グループID列はグループを一意に特定するグループIDを記憶する。ユーザID列はグループに属するユーザのユーザIDを記憶する。複数のユーザが属する場合、ユーザID列は属する複数のユーザIDを記憶する。会社ID列はグループに属する会社の会社IDを記憶する。複数の会社が属する場合は、会社ID列は属する複数の会社の会社IDを記憶する。会社ID列が会社IDを記憶している場合、当該会社IDで特定される会社に属するすべてのユーザはグループに属しているとして扱う。組織ID列はグループに属する組織の組織IDを記憶する。複数の組織が属するには、組織ID列はグループに属する複数の組織の組織IDを記憶する。組織ID列が組織IDを記憶している場合、当該組織IDで特定される組織に属するすべてのユーザはグループに属しているとして扱う。
図16は評価DB29のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。評価DB29はノード毎にその評価(評価情報)を記憶する。評価DB29はノードID列、検索回数列、検索ポイント列、閲覧回数列、閲覧ポイント列、専門家評価列、専門家評点列、アイデア展開数列、展開ポイント列、契約件数列、契約ポイント列、事業化後の業績列及び業績ポイント列を含む。
ノードID列はノードIDを記憶する。検索回数列はユーザに検索された回数を記憶する。検索回数列は直接列と上位列とを含む。直接列は当該ノードが直接検索された回数を記憶する。上位列は当該ノードの上位ノードが検索された回数を記憶する。検索ポイント列は検索回数に基づいて算出された検索ポイントを記憶する。
閲覧回数列はユーザに閲覧された回数を記憶する。閲覧回数列は直接列と上位列とを含む。直接列は当該ノードが直接閲覧された回数を記憶する。上位列は当該ノードの上位ノードが閲覧された回数を記憶する。閲覧ポイント列は閲覧回数に基づいて算出された閲覧ポイントを記憶する。
専門家評価列は専門家300による評価を記憶する。専門家評価列は直接列と上位列とを含む。直接列は当該ノードに対する専門家300の評価を記憶する。上位列は当該ノードの上位ノードに対する専門家300の評価を記憶する。専門家評点列は専門家評価に基づいて算出された専門家評点を記憶する。
アイデア展開数列はアイデア展開数を記憶する。アイデア展開数列は直接列と上位列とを含む。直接列及び上位列が記憶する展開数は次のとおりである。当該ノードがビジネスモデル階層に属するノードである場合、直接列には値が記憶されない。また、当該ノードが上位のビジネスモデルのコンセプトに統合された場合、その件数が直接列に記憶される。当該ノードがプロセス/機能階層又は個別アイデア階層のノードである場合、当該ノードが上位階層のノードに関連付けられた場合、その件数が直接列に記憶される。また、既に関連付けられている上階層のノードが新たな関連付けがされた場合、その件数が上位列に記憶される。展開ポイント列はアイデア展開数列の値に基づいて算出された展開ポイントを記憶する。
アイデア展開数は、個人発明家200や専門家300によりビジネスモデルが設計、更新される段階で、随時更新してもよいし、バッチ処理によりノード関係DB22を参照し、更新してもよい。展開ポイントはアイデア展開数の更新に合わせて、更新すればよい。
契約件数列は使用契約の件数を記憶する。契約件数列は直接列と上位列とを含む。当該ノードがビジネスモデル階層に属するノードである場合、当該ビジネスモデルの契約件数が直接列に記憶される。上位列に値は記憶されない。当該ノードがプロセス/機能階層又は個別アイデア階層に属するノードである場合、当該プロセス/機能又は個別アイデアの契約件数が直接列に記憶される。当該ノードに関連付けられた上位ノードに新たな契約が行われた場合には、その件数が上位列に記憶される。契約ポイント列は契約件数に基づいて算出された契約ポイントを記憶する。
契約件数は契約が成立する度に更新してもよいし、バッチ処理により契約内容を記憶する契約DB(図示しない)を参照し、更新してもよい。
事業化後の業績列は業績評価を記憶する。事業化後の業績列は直接列と上位列とを含む。当該ノードがビジネスモデル階層のノードである場合、ビジネスモデルが事業化されたのちの評価を直接列に記憶する。上位列には値は記憶されない。当該ノードがプロセス/機能階層又は個別アイデア階層の場合、プロセス/機能又は個別アイデアが直接、事業化されたときに、事業化後の評価が直接列に記憶される。プロセス/機能又は個別アイデアが上位の階層に関連付けられた場合、上位の階層に対する事業化後の評価が上位列に記憶される。業績ポイント列は業績評価に基づいて算出された業績ポイントを記憶する。
事業化後の業績列はビジネスモデルが事業化された後に、ベンチャーキャピタリストや経済アナリストが事業業績の評価を行い、その結果を記憶する。又は、事業の売上高、利益高などを事業化した企業400のIR(Investor Relations)情報から取得し、取得した値により更新してもよい。
履歴DB30は、各ノードについての検索履歴・閲覧履歴、専門家300の評価履歴、取引(契約)履歴及び活用・実装の実績を記憶する。これらの履歴等はリレーショナルデータベースとして記憶するのではなく、ブロックチェーン技術を適用して管理してもよい。
次に、メインサーバ1が行う処理について説明する。
(ビジネスモデルの登録)
ビジネスモデル取引システムに新たなビジネスモデルを登録する処理について、説明する。ビジネスモデルの登録処理については、ビジネスモデルの設計手法に合わせて、2つのパターンを想定している。ここで、想定するビジネスモデルの設計手法はトップダウン型とボトムアップ型である。トップダウン型はビジネスモデルから、プロセス/機能(又は製品/サービス)及び個別アイデアを設計してゆく手法である。ボトムアップ型は個別アイデアから、プロセス/機能(又は製品/サービス)及びビジネスモデルを設計してゆく手法である。
(トップダウン型)
まず、トップダウン型を想定した処理について説明する。図17は新規登録処理の手順例を示すフローチャートである。CPU11はユーザ端末3にテンプレートを表示する(ステップS1)。テンプレートは内容が未設定のビジネスモデルを示すツリーである。ユーザは表示されたテンプレートを編集することにより、ビジネスモデルを登録できる。CPU11はユーザ端末3からノード設定コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS2)。CPU11はノード設定コマンドを受信したと判定した場合(ステップS2でYES)、ユーザ端末3に設定画面を表示する(ステップS3)。ユーザは設定画面でノードの名称や属性を設定し、メインサーバ1に送信する。この際、既に登録済みのノードが編集された場合は、ノードIDを送信する。CPU11はユーザ端末3より名称、属性を取得する(ステップS4)。CPU11は取得したノードが既に登録済みのもので、ノードIDが発番済みか否か判定する(ステップS5)。発番済み否かは、ユーザ端末3からノードIDが送信されたか否かで判定可能である。CPU11はノードIDが発番済みであると判定した場合(ステップS5でYES)、処理をステップS7へ移す。CPU11はノードIDが発番済みでないと判定した場合(ステップS5でNO)、ノードiDを発番する(ステップS6)。CPU11はノードDB21に記憶するノードデータを更新する(ステップS7)。CPU11は属性データを更新する(ステップS8)。属性データはノードのメイン種別(ビジネスモデル、プロセス/機能、製品/サービス、個別アイデア)に合わせて適切なデータベースを更新する。メイン種別がビジネスモデルである場合、CPU11はビジネスモデル属性DB23を更新する。メイン種別がプロセス/機能である場合、CPU11はプロセス/機能属性DB24を更新する。メイン種別が個別アイデアである場合、CPU11は個別アイデア属性DB25を更新する。メイン種別が製品/サービスである場合、CPU11は製品/サービス属性DB241を更新する。CPU11はユーザ端末3から終了コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS9)。CPU11はユーザ端末3から終了コマンドを受信していないと判定した場合(ステップS9でNO)、ユーザ端末3の表示内容を更新し(ステップS10)、処理をステップS2に戻す。CPU11はノード設定コマンドを受信していないと判定した場合(ステップS2でNO)、保存コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS11)。CPU11は保存コマンドを受信したと判定した場合(ステップS11でYES)、ユーザ端末3からノードの接続関係を取得する(ステップS12)。当該接続関係は例えば、保存コマンドと共にユーザ端末3から送信される。CPU11は取得した接続関係に基づき、ノード関係DB32に記憶してある接続関係を更新する(ステップS13)。CPU11は処理をステップS9へ移す。CPU11は保存コマンドを受信していないと判定した場合(ステップS11でNO)、処理をステップS9へ移す。CPU11はユーザ端末3から終了コマンドを受信したと判定した場合(ステップS9でYES)、処理を終了する。
図18はビジネスモデル登録画面d01の一例を示す説明図である。ビジネスモデル登録画面d01はテンプレートd011、保存ボタンd012、及び終了ボタンd013を含む。テンプレートd011は内容が未設定のツリーである。ユーザは各ノードをマウスでダブルクリックなどすることにより、設定画面を呼び出すことが可能である。図示は省略しているが、ビジネスモデル登録画面d01にはツールメニューを含む。ツールメニューに含まれるツールにより、ノードの追加、削除や、ノード間の接続線の設定、変更が行える。保存ボタンd012はビジネスモデルを保存するためのボタンである。終了ボタンd013は作業を終了するためのボタンである。
図19は新規登録画面d02の一例を示す説明図である。図19はビジネスモデルを示すルートノードを登録する場合の画面である。新規登録画面d02は名称入力欄d021、階層選択プルダウンd022、関連分野・業界入力欄d023、提供する価値入力欄d024、顧客・製品サービス入力欄d025、収益構造モデル入力欄d026、価値の提供システム入力欄d027、登録ボタンd028、クリアボタンd029、及びキャンセルボタンd30を含む。名称入力欄d021は追加するノードの名称を入力する欄である。階層選択プルダウンd022は追加するノードの階層を指定するプルダウンメニューである。関連分野・業界入力欄d023は関連分野・業界を入力する欄である。提供する価値入力欄d024は提供する価値を入力する欄である。顧客・製品サービス入力欄d025は顧客・製品サービスを入力する欄である。収益構造モデル入力欄d026は収益構造モデルを入力する欄である。価値の提供システム入力欄d027は価値の提供システムを入力する欄である。登録ボタンd028はノードの登録を行うためのボタンである。登録ボタンd028をマウス等で選択すると、新規登録画面d02に入力された内容が、メインサーバ1に送信される。クリアボタンd029は入力内容をクリアするためのボタンである。クリアボタンd029をマウス等で選択すると、入力内容がクリアされ、新規登録画面d02は初期状態に戻る。キャンセルボタンd30は新規追加操作をキャンセルするためのボタンである。キャンセルボタンd30をマウス等で選択すると、新規登録画面d02は閉じられて、表示前の状態に戻る。
図20は新規登録画面d3の一例を示す説明図である。図20はプロセス/機能を示す中間ノードを登録する場合の画面である。新規登録画面d3は名称入力欄d31、階層選択プルダウンd32、区分選択プルダウンd33、仕組み入力欄d34、新規アイデア入力欄d35、登録ボタンd36、クリアボタンd37、及びキャンセルボタンd38を含む。名称入力欄d31は追加するプロセス/機能(ノード)の名称を入力する欄である。階層選択プルダウンd32は追加するノードの階層を指定するプルダウンメニューである。区分選択プルダウンd33は追加するプロセス/機能の区分を指定するプルダウンメニューである。区分は例えば、新規又は汎用である。ここでは新規追加であるので、区分は新規が選択されている。仕組み入力欄d34はプロセス/機能についての仕組みを入力する欄である。新規アイデア入力欄d35はプロセス/機能についての新規アイデアを入力する欄である。登録ボタンd36はプロセス/機能の登録を行うためのボタンである。登録ボタンd36をマウス等で選択すると、新規登録画面d3に入力された内容が、メインサーバ1に送信される。クリアボタンd37は入力内容をクリアするためのボタンである。クリアボタンd37をマウス等で選択すると、入力内容がクリアされ、新規登録画面d3は入力前の状態に戻る。キャンセルボタンd38は新規追加操作をキャンセルするためのボタンである。キャンセルボタンd38をマウス等で選択すると、新規登録画面d3は閉じられて、表示前の状態に戻る。
図21は新規登録画面d4の一例を示す説明図である。図21に示すのは、製品/サービスを登録するための画面である。新規登録画面d40は名称入力欄d41、階層選択プルダウンd42、区分選択プルダウンd43、製品機能/サービス内容入力欄d44、登録ボタンd45、クリアボタンd46、及びキャンセルボタンd47を含む。名称入力欄d41は追加する製品/サービス(ノード)の名称を入力する欄である。階層選択プルダウンd42は追加するノードの階層を指定するプルダウンメニューである。ここでは製品/サービスを追加するので、製品/サービスが選択されている。区分選択プルダウンd43は追加する製品/サービスの区分を指定するプルダウンメニューである。区分は製品又はサービスである。製品機能/サービス内容入力欄d44は、製品が有する機能、又は提供されるサービスの内容を、入力する欄である。登録ボタンd45は製品/サービスの登録を行うためのボタンである。登録ボタンd45をマウス等で選択すると、新規登録画面d4に入力された内容が、メインサーバ1に送信される。クリアボタンd46は入力内容をクリアするためのボタンである。クリアボタンd46をマウス等で選択すると、入力内容がクリアされ、新規登録画面d4は入力前の状態に戻る。キャンセルボタンd47は新規追加操作をキャンセルするためのボタンである。キャンセルボタンd47をマウス等で選択すると、新規登録画面d4は閉じられて、表示前の状態に戻る。
図22は新規登録画面d5の一例を示す説明図である。図22に示すのは個別アイデアを登録するための画面である。新規登録画面d5は名称入力欄d51、階層選択プルダウンd52、内容入力欄d53、想定される用途入力欄d54、状況選択プルダウンd55、出願日入力欄d56、特許番号入力欄d57、登録ボタンd58、クリアボタンd59、及びキャンセルボタンd5Aを含む。名称入力欄d51は追加するノードの名称を入力する欄である。階層選択プルダウンd52は追加するノードの階層を指定するプルダウンメニューである。内容入力欄d53は追加するノードの内容を入力する欄である。想定される用途入力欄は個別アイデアの想定される用途を記憶する。状況選択プルダウンd55は特許出願の状況を選択するプルダウンメニューである。出願日入力欄d56は特許出願の出願日を入力する欄である。特許番号入力欄d57は特許番号を入力する欄である。特許番号入力欄d57は状況選択プルダウンd55で登録済が選択された場合にのみ表示される。登録ボタンd58はノードの登録を行うためのボタンである。登録ボタンd58をマウス等で選択すると、新規登録画面d5に入力された内容が、メインサーバ1に送信される。クリアボタンd59は入力内容をクリアするためのボタンである。クリアボタンd59をマウス等で選択すると、入力内容がクリアされ、新規登録画面d5は初期状態に戻る。キャンセルボタンd60は新規追加操作をキャンセルするためのボタンである。キャンセルボタンd60をマウス等で選択すると、新規登録画面d5は閉じられて、表示前の状態に戻る。
ビジネスモデルを示すルートノードを更新する場合、図19と同様な画面が更新画面として表示される。その際、各欄には既に登録済みの内容が表示される。プロセス/機能、製品/サービス、及び個別アイデアの更新についても同様である。また、ノードの接続関係を更新する場合、図18と同様な画面が更新画面として表示される。その際、画面には既に登録済みの接続関係にしたがったツリーが表示される。
また、各ノードに仕掛り状況を持たせてもよい。仕掛り状況は例えば、仕掛中、完了などである。仕掛り状況はノードDB21又はビジネスモデル属性DB23などに記憶する。仕掛り状況はノードの更新画面(図19から図22と同様な画面)やツリーの更新画面(図18と同様な画面)に表示する。ツリーの更新画面では例えば、仕掛り状況に応じてノードの色を変えて表示する。ノード毎に仕掛り状況を文字で表示してもよい。ノード毎の更新画面では、仕掛り状況として取り得る値をラジオボタンと対応付けて表示し、ラジオボタンの選択状況で、仕掛り状況を示す。また、ラジオボタンの選択状況を変更することで、仕掛り状況を更新できる。仕掛り状況の表示・更新にプルダウンメニューを使用してもよい。さらに、ノードの更新画面では、更新を行おうとするノードの上位ノード、及び下位ノードの仕掛り状況を表示してもよい。
(ボトムアップ型)
ボトムアップ型について、説明する。図23はビジネスモデル登録画面d6の一例を示す説明図である。ビジネスモデル登録画面d6はツールバーd61、ビジネスモデルノードd62、引用ノードd631、d632、新規ノードd641、d642、保存ボタンd65、及び終了ボタンd66を含む。ツールバーd61はビジネスモデルを表現するツリー作成するための各種ツールを呼び出すためのものである。ツールバーd61は、例えばノード追加ツールd611及びリンク追加ツールd612を含む。ノード追加ツールd611は新たなノードを追加する際に用いる。リンク追加ツールd612はノード間接続関係を示すリンクを追加する際に用いる。ビジネスモデルノードd62は初期状態では何も設定されていないテンプレートの状態で表示される。ビジネスモデルノードd62を表示しておくことで、ユーザにビジネスモデルノードd62の設定を促すことになる。引用ノードd631、d632は既に登録されている個別アイデアを示すノードを引用していることを示す。図23に示す例では、引用ノードd631で表される「各種センサ技術」と、引用ノードd632で表される「機械学習(状況判断支援)」とを用いて、新たなプロセス/機能を見出し、さらに新たなビジネスモデルを設計しようとしている例である。新規ノードd641、d642は、ユーザが見出した新たなプロセス/機能を示したものである。保存ボタンd65、終了ボタンd66はそれぞれ図18に示した保存ボタンd012、終了ボタンd66と同様であるので説明を省略する。また、ノードを追加する処理、ノードの属性の設定処理については、上述したトップダウン型と同様であるので、説明を省略する。
(公開前処理)
ビジネスモデルを登録後に行う処理について説明する。図24は公開前処理の手順例を示すフローチャートである。ユーザは公開前の各種処理を行うために、ユーザ端末3を用いて、案件一覧表示コマンドを送信する。CPU11はユーザ端末3から一覧表示コマンドに応じて、一覧表示画面をユーザ端末3に表示する(ステップS21)。CPU11はユーザが選択したビジネスモデルに対応したルートノードのノードIDを取得する(ステップS22)。CPU11はユーザが選択したビジネスモデルについての詳細画面をユーザ端末3に表示する(ステップS23)。詳細画面に表示する内容にはビジネスモデルの属性を含む。CPU11は、取得したノードIDを用いてビジネスモデル属性DBを検索し属性を取得する。CPU11はユーザ端末3より評価依頼コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS24)。CPU11はユーザ端末3より評価依頼コマンドを受信したと判定した場合(ステップS24でYES)、ユーザ端末3に専門家一覧を表示する(ステップS25)。専門家の一覧はユーザDB27から作成する。又は、予め作成しておきデータベースサーバ2又は大容量記憶部15に記憶しておく。ユーザは専門家一覧から評価を依頼したい専門家選択し、評価依頼を行う。CPU11はユーザ端末3から専門家の選択情報を受信し、当該専門家に対して、評価依頼を送信する(ステップS26)。評価依頼は例えば、電子メールを送信する。CPU11は処理をステップS32へ移す。CPU11はユーザ端末3より評価依頼コマンドを受信していないと判定した場合(ステップS24でNO)、出願依頼コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS27)。CPU11は出願依頼コマンドを受信したと判定した場合(ステップS27でYES)、特許出願を代理できる代理人(弁理士)一覧をユーザ端末3に表示する(ステップS28)。代理人の一覧については、上述の専門家の一覧と同様である。ユーザは代理人一覧から特許出願を依頼したい代理人選択し、出願依頼を行う。CPU11はユーザ端末3から代理人の選択情報を受信し、当該代理人に対して、出願依頼を送信する(ステップS29)。出願依頼は例えば、電子メールを送信する。CPU11は処理をステップS32へ移す。CPU11は出願依頼コマンドを受信していないと判定した場合(ステップS27でNO)、ツリー表示コマンドを受信した否かを判定する(ステップS30)。CPU11はツリー表示コマンドを受信したと判定した場合(ステップS30でYES)、ユーザ端末3にビジネスモデルを示すツリーを表示する(ステップS31)。CPU11は処理をステップS23に戻す。CPU11はツリー表示コマンドを受信していないと判定した場合(ステップS30でNO)、処理をステップS32に移す。CPU11は戻るコマンドを受信したか否かを判定する(ステップS32)。CPU11は戻るコマンドを受信したと判定した場合(ステップS32でYES)、処理をステップS21に戻す。CPU11は戻るコマンドを受信していないと判定した場合(ステップS32でNO)、処理を終了する。
図25は一覧画面d7の一例を示す説明図である。一覧画面d7はユーザが登録したビジネスモデルを一覧表示したものである。一覧画面d7は一覧表d71、戻るボタンd72、及び終了ボタンd73を含む。一覧表d71はビジネスモデルの一覧表である。一覧表d71の詳細ボタンd711をマウス等で選択すると、ビジネスモデルの詳細画面が表示される。戻るボタンd72は前の画面に戻るためのボタンである。戻るボタンd72をマウス等で選択すると一覧画面d7は閉じられて、表示前の状態に戻る。終了ボタンd73は作業を終了するためのボタンである。終了ボタンd73をマウス等で選択すると一覧画面d7は閉じられる。
図26は詳細画面d8の一例を示す説明図である。詳細画面d8はビジネスモデルの詳細を表示する画面である。詳細画面d8は名称表示欄d81、登録日表示欄d82、更新日表示欄d83、状況表示欄d84、評価履歴欄d85、出願状況表示欄d86、下位ノード状況欄d87、履歴欄d88、ツリー表示ボタンd89、評価依頼ボタンd8A、出願依頼ボタンd8B、戻るボタンd8c、及び終了ボタンd8Dを含む。名称表示欄d81はビジネスモデルの名称を表示する。登録日表示欄d82はビジネスモデルの登録日を表示する。更新日表示欄d83はビジネスモデルの更新日を表示する。状況表示欄d84はビジネスモデルの状況を表示する。状況とは例えば、公開の状況や専門家の評価待ちなどである。評価履歴欄d85は評価の履歴を表示する。出願状況表示欄d86の特許出願の状況を表示する。特許出願の状況は出願前の状態も含めて表示する。特許出願の状況は、検討中、依頼中、出願済、審査待ち、登録済、未出願などである。下位ノード状況欄d87は下位ノードの特許出願状況を示す。履歴欄d88は、ビジネスモデルのこれまでの履歴を示す。ツリー表示ボタンd89はビジネスモデルを示すツリー画面を表示するためのボタンである。ツリー表示ボタンd89をマウス等で選択すると、ツリー画面が表示される。ツリー画面は例えば、図4に示したようなツリーが表示される。評価依頼ボタンd8Aは専門家にビジネスモデルの評価を依頼するためのボタンである。評価依頼ボタンd8Aをマウス等で選択すると、評価依頼画面が表示される。出願依頼ボタンd8Bは代理人となり得る弁理士にビジネスモデルに関する特許出願を依頼するためのボタンである。出願依頼ボタンd8Bをマウス等で選択すると、出願依頼画面が表示される。戻るボタンd8cは1つ前の状態に戻るためのボタンである。戻るボタンd8cをマウス等で選択すると詳細画面d8は閉じられて、1つ前の状態に戻る。終了ボタンd8Dは作業を終了するためのボタンである。終了ボタンd8Dをマウス等で選択する詳細画面d8は閉じられる。なお、CPU11は詳細画面d8に表示するデータをノードDB21、ビジネスモデル属性DB23、及び履歴DB30などから取得する。図26に示す詳細画面はビジネスモデルを登録したユーザ及び管理者が参照できる画面であるが、管理者のみが参照できるようにしてもよい。それにより、ビジネスモデル取引システムを運営する側が、第三者の視点で事業化を主導することが可能となる。
図27は評価依頼画面d9の一例を示す説明図である。評価依頼画面d9は専門家一覧表d91、依頼送信ボタンd92、戻るボタンd93、及び終了ボタンd94を含む。専門家一覧表d91は評価依頼が可能な専門家が一覧表示される。専門家一覧表d91にはチェックボックス列d911が含まれている。依頼をしたい専門家に対応したチェックボックスにチェックを入れることで、専門家に依頼が行える。依頼送信ボタンd92は選択した専門家に評価依頼を送信するためのボタンである。依頼送信ボタンd92をマウス等で選択すると、メインサーバ1を介して、評価依頼が送信される。戻るボタンd93は1つ前の状態に戻るためのボタンである。戻るボタンd93をマウス等で選択すると評価依頼画面d9は閉じられて、1つ前の状態に戻る。終了ボタンd94は作業を終了するためのボタンである。終了ボタンd94をマウス等で選択すると評価依頼画面d9は閉じられる。
図28は出願依頼画面d10の一例を示す説明図である。出願依頼画面d10は
代理人一覧表d101、依頼送信ボタンd102、戻るボタンd103、及び終了ボタンd104を含む。代理人一覧表d101は出願依頼が可能な弁理士が一覧表示される。代理人一覧表d101にはチェックボックス列d1011が含まれている。依頼をしたい弁理士に対応したチェックボックスにチェックを入れることで、弁理士に依頼が行える。依頼送信ボタンd102は選択した弁理士に出願依頼を送信するためのボタンである。依頼送信ボタンd102をマウス等で選択すると、メインサーバ1を介して、出願依頼が送信される。戻るボタンd103は1つ前の状態に戻るためのボタンである。戻るボタンd103をマウス等で選択すると出願依頼画面d10は閉じられて、1つ前の状態に戻る。終了ボタンd104は作業を終了するためのボタンである。終了ボタンd104をマウス等で選択すると出願依頼画面d10は閉じられる。
(公開処理)
次に公開処理について説明する。図29は公開処理の手順例を示すフローチャートである。ユーザはビジネスモデルを公開するために、ユーザ端末3は公開候補となるビジネスモデルの一覧表示コマンドを送信する。CPU11はユーザ端末3から一覧表示コマンドに応じて、一覧表示画面をユーザ端末3に表示する(ステップS41)。CPU11はビジネスモデルの選択コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS42)。CPU11はビジネスモデルの選択コマンドを受信したと判定した場合(ステップS42でYES)、選択されたビジネスモデルに対応したツリー表示するツリー画面をユーザ端末3に表示する(ステップS43)。CPU11はユーザ端末3から公開設定を受信したか否かを判定する(ステップS44)。CPU11は公開設定を受信したと判定した場合(ステップS44でYES)、公開設定を反映する(ステップS45)。CPU11は公開するノードに対応するノードDB21のレコードの公開列の値を公開に変更する。CPU11は公開設定を受信しなかったと判定した場合(ステップS44でNO)、ツリー画面を閉じて、処理をステップS41に戻す。CPU11は選択コマンドを受信しなかったと判定した場合(ステップS42でNO)、戻るコマンドを受信したか否かを判定する(ステップS46)。CPU11は戻るコマンドを受信したと判定した場合(ステップS46でYES)、一覧表示画面を閉じ直前の画面を表示し(ステップS47)、処理を終了する。CPU11は戻るコマンドを受信していないと判定した場合(ステップS46でNO)、一覧表示画面を閉じ処理を終了する。
図30は一覧表示画面d11の一例を示す説明図である。一覧表示画面d11は公開候補一覧表d111、戻るボタンd112、及び終了ボタンd113を含む。公開候補一覧表d111は公開候補ビジネスモデルの一覧である。公開候補一覧表d111は公開ボタン列d1111を含む。公開ボタンをマウス等で選択すると、対応したビジネスモデルの公開設定を行うための公開設定画面を表示する。戻るボタンd112は1つ前の状態に戻るためのボタンである。戻るボタンd112をマウス等で選択すると一覧表示画面d11は閉じられて、1つ前の状態に戻る。終了ボタンd113は作業を終了するためのボタンである。終了ボタンd113をマウス等で選択すると一覧表示画面d11は閉じられる。
図31は公開設定画面d12の一例を示す説明図である。公開設定画面d12はノードd121、設定ラジオボタンd122、設定ボタンd123、戻るボタンd124、及び終了ボタンd125を含む。ノードd121はビジネスモデル、プロセス/機能(又は製品/サービス)、及び個別技術のいずれかを示す。設定ラジオボタンd122はノードの公開設定を行うためものである。公開のラジオボタンを選択するとノードが公開対象となる。非公開・限定公開のラジオボタンを選択すると、非公開又は限定公開となる。非公開、限定公開のいずれかは直前の状態により判定される。設定ラジオボタンd122はノード毎に表示される。設定ボタンd123は公開設定を反映させるためのボタンである。設定ボタンd123をマウス等で選択すると、公開設定画面d12で設定した公開設定がメインサーバ1へ送信される。戻るボタンd124は1つ前の状態に戻るためのボタンである。戻るボタンd124をマウス等で選択すると公開設定画面d12は閉じられて、1つ前の状態に戻る。終了ボタンd125は作業を終了するためのボタンである。終了ボタンd125をマウス等で選択すると公開設定画面d12は閉じられる。公開処理はビジネスモデルを登録したユーザ及び管理者が行える機能であるが、管理者のみが行えるようにしてもよい。この場合、公開処理はビジネスモデルなどを登録したユーザからの申請に基づき、管理者が公開処理を行う。それにより、公開を急ぎたいユーザが、特許出願完了前に一般公開してしまうなどのミスを防ぐことが可能となる。
(浸透処理)
続いて、登録されたビジネスモデルがユーザに広く浸透させるための処理を説明する。例えば、所定の観点で案件を抽出し表示する。所定の観点とは、登録されてからの期間や、履歴の変動が大きいなどである。図32は案件抽出処理の手順例を示すフローチャートである。CPU11は履歴DB30から履歴を取得する(ステップS51)。履歴とは例えば参照履歴である。CPU11は取得した履歴をビジネスモデル毎に集計する(ステップS52)。例えば、参照履歴を集計し、ビジネスモデル毎の参照回数を求める。CPU11は集計結果をソートする(ステップS53)。CPU11は上位10位を表示用データとしてデータベースサーバ2等に記憶する(ステップS54)。所定の観点として、評価が上がった案件、特許権が成立して間もない案件としてもよい。
図33はトップ画面d13の一例を示す説明図である。トップ画面d13は新着一覧d131及びホットな案件一覧d132を含む。新着一覧d131は例えば、公開されてから一週間以内の案件を表示する。ホットな案件一覧d132は例えば、直近一週間で参照された回数が多い案件を表示する。新着一覧d131及びホットな案件一覧d132はそれぞれ詳細ボタン列d1311、d1321を含む。詳細ボタンをマウス等で選択することにより、詳細ボタンに対応したビジネスモデルの詳細画面(図26)が表示される。図33に示すようなトップ画面は管理者のみに表示してもよい。優劣を示すランキングがユーザの創作意欲を低下させるおそれがあるからである。
(評価)
次にビジネスモデルの評価処理について説明する。図34は評価処理の手順例を示すフローチャートである。評価を行う専門家はユーザ端末3より評価対象ビジネスモデルの一覧表示コマンドを送信する。CPU11はユーザ端末3に評価対象ビジネスモデルを一覧表示する(ステップS61)。CPU11はビジネスモデルの選択コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS62)。CPU11はビジネスモデルの選択コマンドを受信したと判定した場合(ステップS62でYES)、選択されたビジネスモデルの詳細をユーザ端末3に表示する(ステップS63)。CPU11は評価コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS64)。CPU11は評価コマンドを受信したと判定した場合(ステップS64でYES)、評価入力画面をユーザ端末3に表示する(ステップS65)。CPU11は完了コマンドを受信したか否か判定する(ステップS66)。CPU11は完了コマンドを受信したと判定した場合(ステップS66でYES)、評価を評価DB29に記憶する(ステップS67)。CPU11は処理を終了する。CPU11は完了コマンドを受信しなかったと判定した場合(ステップS66でNO)、評価入力画面を閉じ、処理をステップS63に戻す。CPU11は評価コマンドを受信しなかったと判定した場合(ステップS64でNO)、ツリー表示コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS68)。CPU11はツリー表示コマンドを受信したと判定した場合(ステップS68でYES)、ユーザ端末3にツリー画面を表示する(ステップS69)。CPU11は処理をステップS64に戻す。CPU11はツリー表示コマンドを受信しなかったと判定した場合(ステップS68でNO)、戻るコマンドを受信したか否かを判定する(ステップS70)。CPU11は戻るコマンドを受信したと判定した場合(ステップS70でYES)、処理をステップS61に戻す。CPU11は戻るコマンドを受信しなかったと判定した場合(ステップS70でNO)、処理を終了する。CPU11はビジネスモデルの選択コマンドを受信しなかったと判定した場合(ステップS62でNO)、処理を終了する。
図35は一覧表示画面d14の一例を示す説明図である。一覧表示画面d14は評価対象一覧表d141、戻るボタンd142、及び終了ボタンd143を含む。評価対象一覧表d141はユーザに評価依頼されているビジネスモデルの一覧表である。評価対象一覧表d141は詳細ボタン列d1411を含む。詳細ボタンをマウス等で選択すると、対応するビジネスモデルについて詳細画面が表示される。戻るボタンd142は1つ前の状態に戻るためのボタンである。戻るボタンd142をマウス等で選択すると一覧表示画面d14は閉じられて、1つ前の状態に戻る。終了ボタンd143は作業を終了するためのボタンである。終了ボタンd143をマウス等で選択すると一覧表示画面d14は閉じられる。
図36は詳細画面d15の一例を示す説明図である。詳細画面d15は名称表示欄d151、関連分野・業界表示欄d152、提供する価値表示欄d153、顧客・製品サービス表示欄d154、収益構造モデル表示欄d155、価値の提供システム表示欄d156、評価ボタンd157、ツリーボタンd158、戻るボタンd159を含む。名称表示欄d151はビジネスモデルの名称を表示する。関連分野・業界表示欄d152はビジネスモデルの属性である関連分野・業界を表示する。提供する価値表示欄d153ビジネスモデルの属性である提供する価値を表示する。顧客・製品サービス表示欄d154はビジネスモデルの属性である顧客・製品サービスを表示する。収益構造モデル表示欄d155はビジネスモデルの属性である収益構造モデルを表示する。価値の提供システム表示欄d156はビジネスモデルの属性である価値の提供システムを表示する。評価ボタンd157は評価入力を行う評価入力画面を表示するためのボタンである。評価ボタンd157をマウス等で選択すると評価入力画面が表示される。ツリーボタンd158はビジネスモデルを示すツリーを表示するツリー画面を表示するためのボタンである。ツリーボタンd158をマウス等で選択するとツリー画面が表示される。戻るボタンd159は1つ前の状態に戻るためのボタンである。戻るボタンd159をマウス等で選択すると一覧表示画面d14は閉じられて、一覧表示画面d14に戻る。
図37は評価入力画面d16の一例を示す説明図である。評価入力画面d16は名称表示欄d161、評価入力欄d162、完了ボタンd163、及び戻るボタンd164を含む。名称表示欄d161はビジネスモデルの名称を表示する。評価入力欄d162は評価入力を行う欄である。評価入力欄d162は評価項目毎に3段階評価を行うためのラジオボタンを含む。完了ボタンd163は評価を完了するためのボタンである。完了ボタンd163をマウス等で選択すると評価入力欄d162に入力された評価内容をメインサーバ1に送信する。戻るボタンd164は1つ前の状態に戻るためのボタンである。戻るボタンd164をマウス等で選択すると評価入力画面d16は閉じられて、詳細画面d15に戻る。評価入力画面d16にテキスト入力欄を設けてもよい。当該テキスト入力欄に、専門家はビジネスモデルをブラッシュアップに向けたアドバイスなどを入力する。
図38はツリー画面d17の一例を示す説明図である。ツリー画面d17はツリーd171及び閉じるボタンd172を含む。ツリーd171はビジネスモデルを示すツリーである。閉じるボタンd172はツリー画面d17を閉じるためのボタンである。閉じるボタンd172をマウス等で選択するとツリー画面d17は閉じられる。ツリー画面d17において、ツリーd171を構成するノードにマウスポインタを合わせ右クリックすると、コンテキストメニューd173が表示させる。コンテキストメニューd173で選択すると、該当するノードの詳細を表示する詳細画面が表示される。
(評価伝搬処理)
本実施の形態においては、各ノードの評価が上位ノード及び下位ノードに伝搬する。図39は評価更新履歴DB301のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。評価更新履歴DB301は評価の更新情報を記憶する。評価更新履歴DB301はデータベースサーバ2の履歴DB30に含まれる。評価更新履歴DB301はノードID列、更新列、増減列、及び更新日列を含む。ノードID列は評価が更新されたノードのノードIDを記憶する。更新列は更新された値に対応した列の名称を記憶する。更新列は例えば、検索ポイント、閲覧ポイント、専門家評点、展開ポイント、契約ポイント、又は業績ポイントなどを記憶する。増減列は値の変動を記憶する。更新日列は評価が評価された日付を記憶する。
図40は評価伝搬処理の手順例を示すフローチャートである。CPU11は基準時を取得する(ステップS81)。基準時とは前回に評価伝搬処理を行った際に、評価が更新されたノードを検索した時点である。基準時以降の評価の変化については、伝搬が行われていないため、今回の対象となる。基準時はRAM13、大容量記憶部15や、データベースサーバ2の履歴DB30などに記憶する。CPU11は評価更新履歴DB301を検索する(ステップS82)。CPU11は検索して得た評価更新履歴の1つを処理対象として選択する(ステップS83)。CPU11はノードDB21を参照し、選択した評価更新履歴に含まれるノードIDに対応する更新ノードの階層がルート(ビジネスモデル階層)であるか否かを判定する(ステップS84)。CPU11は選択した更新ノードの階層がルートあると判定した場合(ステップS84でYES)、下位ノードへの評価伝搬処理(評価伝搬・下位)を行う(ステップS85)。CPU11は処理をステップS88に移す。CPU11は選択した更新ノードの階層がルートでないと判定した場合(ステップS84でNO)、上位ノードへの評価伝搬処理(評価伝搬・上位)を行う(ステップS86)。CPU11は選択した更新ノードの階層が中間(プロセス/機能階層又は製品/サービス階層)であるか否かを判定する(ステップS87)。CPU11は選択した更新ノードの階層が中間であると判定した場合(ステップS87でYES)、下位ノードへの評価伝搬処理(評価伝搬・下位)を行う(ステップS85)。CPU11は選択した更新ノードの階層が中間でないと判定した場合(ステップS87でNO)、処理をステップS88に移す。CPU11は未処理の更新履歴があるか否かを判定する(ステップS88)。CPU11は未処理の更新履歴があると判定した場合(ステップS88でYES)、処理をステップS83に戻す。CPU11は未処理の更新履歴がないと判定した場合(ステップS88でNO)、処理を終了する。
図41は評価伝搬・下位処理の手順例を示すフローチャートである。CPU11は処理対象の更新ノード(図40のステップS83で選択したノード)の階層がリーフ(個別アイデア層)である否かを判定する(ステップS91)。CPU11は処理対象の更新ノードの階層がリーフでないと判定した場合(ステップS91でNO)、ノード関係DB22を参照し、更新ノードの下位ノードを検索する(ステップS92)。CPU11は検索で得た下位ノードの1つを選択する(ステップS93)。CPU11は選択した下位ノードの評価を更新する(ステップS94)。CPU11は選択した下位ノードの階層が中間であるか否かを判定する(ステップS95)。CPU11は選択した下位ノードの階層が中間であると判定した場合(ステップS95でYES)、さらに下位ノードに評価を伝搬する処理を行う(ステップS96)。CPU11は処理をステップS97に移す。CPU11は選択した下位ノードの階層が中間でないと判定した場合(ステップS95でNO)、処理をステップS97に移す。CPU11は未処理の下位ノードがあるか否かを判定する(ステップS97)。CPU11は未処理の下位ノードがあると判定した場合(ステップS97でYES)、処理をステップS93に戻す。CPU11は未処理の下位ノードがないと判定した場合(ステップS97でNO)、処理を終了する。CPU11は処理対象の更新ノードの階層がリーフであると判定した場合(ステップS91でYES)、処理を終了する。
図42は評価伝搬・上位処理の手順例を示すフローチャートである。CPU11は処理対象の更新ノード(図40のステップS83で選択したノード)の階層がルート(ビジネスモデル層)である否かを判定する(ステップS101)。CPU11は処理対象の更新ノードの階層がルートでないと判定した場合(ステップS101でNO)、ノード関係DB22を参照し、更新ノードの上位ノードを検索する(ステップS102)。CPU11は検索で得た上位ノードの1つを選択する(ステップS103)。CPU11は選択した上位ノードの評価を更新する(ステップS104)。CPU11は選択した上位ノードの階層が中間であるか否かを判定する(ステップS105)。CPU11は選択した上位ノードの階層が中間であると判定した場合(ステップS105でYES)、さらに上位ノードに評価を伝搬する処理を行う(ステップS106)。CPU11は処理をステップS107に移す。CPU11は選択した上位ノードの階層が中間でないと判定した場合(ステップS105でNO)、処理をステップS107に移す。CPU11は未処理の上位ノードがあるか否かを判定する(ステップS107)。CPU11は未処理の上位ノードがあると判定した場合(ステップS107でYES)、処理をステップS103に戻す。CPU11は未処理の下位ノードがないと判定した場合(ステップS107でNO)、処理を終了する。CPU11は処理対象の更新ノードの階層がルートであると判定した場合(ステップS101でYES)、処理を終了する。
(検索処理)
次に、検索処理について説明する。図43は検索処理の手順の一例を示すフローチャートである。メインサーバ1のCPU11はユーザ端末3から検索条件を取得する(ステップS111)。CPU11はユーザ属性を取得する(ステップS112)。ユーザ属性とはユーザと対応付けられた会社ID、組織IDなどアクセス権限の判定に用いる情報である。CPU11は検索条件及びユーザ属性に基づいて、検索式を生成する(ステップS113)。CPU11は検索を実行する(ステップS114)。CPU11は検索結果をユーザ端末3に出力する(ステップS115)。
図44は検索画面d18の一例を示す説明図である。検索画面d18は階層設定プルダウンd181、検索範囲設定プルダウンd182、検索語入力欄d183、実行ボタンd184、クリアボタンd185、及びキャンセルボタンd186を含む。階層設定プルダウンd181は検索対象とする階層(ビジネスモデル、プロセス/機能若しくは製品/サービス、又は個別アイデア)を選択するためのプルダウンメニューである。検索範囲設定プルダウンd182は検索する範囲を設定するためのプルダウンメニューである。ビジネスモデルを検索する場合、検索する範囲は、例えば、名称、関連分野・業界、提供する価値、顧客・製品サービス、収益構造モデル、又は価値の提供システムである。検索範囲設定プルダウンd182の内容は、階層設定プルダウンd181の選択内容によって、変更される。検索語入力欄d183は検索に用いる検索語(キーワード)を入力する欄である。実行ボタンd184は検索を実行するためのボタンである。実行ボタンd184をマウス等で選択すると、検索画面d18で設定された検索条件がメインサーバ1に送信される。検索条件を受信したメインサーバ1のCPU11は、検索条件にしたがって、ノードDB21、ビジネスモデル属性DB23、プロセス/機能属性DB24若しくは製品/サービス属性DB241又は個別アイデア属性DB25を検索する。クリアボタンd185は検索条件をクリアするためのボタンである。クリアボタンd185をマウス等で選択すると、検索条件がすべてクリアされ、検索画面d18は初期状態に戻る。キャンセルボタンd186は検索操作をキャンセルするためのボタンである。キャンセルボタンd186をマウス等で選択すると、検索画面d18は閉じられて、検索画面d18を表示する前の状態に戻る。
図45は結果一覧画面d19の一例を示す説明図である。結果一覧画面d19は一覧表d191を含む。一覧表d191に検索結果が一覧表示される。図45に示すのはビジネスモデルを検索した場合の検索結果を示している。一覧表d191はツリーアイコンd1911を含む。ツリーアイコンd1911はビジネスモデルをツリー表示するツリー画面(図49)に遷移するためのものである。一覧表d191におけるノードの表示順は、評価DB29を参照し各ポイントの降順又は昇順としてもよい。さらに、ソートに用いるポイントを、結果一覧画面d19で指定可能にしてもよい。なお、図45において、評価DB29が記憶している、ビジネスモデルに対する評価を表示しても良い。また、ビジネスモデルに対する評価を表示する画面へのリンクボタンなどを表示しても良い。
図46はツリー表示処理の手順例を示すフローチャートである。CPU11はノードIDを取得する(ステップS121)。CPU11はノードDB21を検索し、取得したノードIDを持つノードの階層がルートか否かを判定する(ステップS122)。CPU11はノードの階層がルートでないと判定した場合(ステップS122でNO)、処理を終了する。CPU11はノードの階層がルートであると判定した場合(ステップS122でYES)、ノード関係DB22を検索し、ルートノードに対応する中間ノードを取得する(ステップS123)。CPU11は取得した中間ノードの1つを選択する(ステップS124)。CPU11は選択した中間ノードに対応する下位ノードを検索する(ステップS125)。CPU11は検索結果から下位ノードがあるか否かを判定する(ステップS126)。CPU11は下位ノードがあると判定した場合(ステップS126でYES)、検索して得た下位ノードの1つを選択する(ステップS127)。CPU11はノードDB21を検索し、選択したノードの名称を取得する(ステップS128)。CPU11は未処理の下位ノードがあるか否かを判定する(ステップS129)。CPU11は未処理の下位ノードがあると判定した場合(ステップS129でYES)、処理をステップS127へ戻す。CPU11は未処理の下位ノードがないと判定した場合(ステップS129でNO)、処理をステップS130に移す。CPU11は下位ノードがないと判定した場合(ステップS126でNO)、処理をステップS130に移す。CPU11は、未処理の中間ノードがあるか否かを判定する(ステップS130)。CPU11は未処理の中間ノードがあると判定した場合(ステップS130でYES)、処理をステップS124に戻す。CPU11は未処理の中間ノードがないと判定した場合(ステップS130でNO)、ユーザ端末3にツーを表示する(ステップS131)。CPU11は処理を終了する。
図47は上位ノード一覧表示処理の手順例を示すフローチャートである。上位ノード一覧表示処理は指定されたノードの上位ノードを一覧表示する処理である。CPU11はノードIDを取得する(ステップS141)。CPU11はノードDB21を検索し、取得したノードIDを持つノードの階層がルートか否かを判定する(ステップS142)。CPU11はノードの階層がルードであると判定した場合(ステップS142でYES)、処理を終了する。CPU11はノードの階層がルードでないと判定した場合(ステップS142でNO)、階層がリーフであるか否かを判定する(ステップS143)。CPU11はノードの階層がリーフであると判定した場合(ステップS143でYES)、ノード関係DB22を参照し、上位ノードである中間ノードを検索する(ステップS144)。CPU11は検索して得た中間ノードの1つを選択する(ステップS145)。CPU11はノードの階層がリーフでないと判定した場合(ステップS143でNO)、処理をステップS146へ移す。CPU11は選択したノードの名称、属性を取得する(ステップS146)。CPU11はノードDB21を検索して、名称を取得する。CPU11はプロセス/機能属性DB24又は製品/サービス属性DB241を検索して、属性を取得する。属性を取得するのに、プロセス/機能属性DB24又は製品/サービス属性DB241のいずれを検索するか否かは、中間ノードのメイン種別より判定する。CPU11はノード関係DB22を参照し、選択している中間ノードに対応したルートノードを検索する(ステップS147)。CPU11は検索して得たルートノードの1つを選択する(ステップS148)。CPU11は選択したノードの名称、属性を取得する(ステップS149)。CPU11はノードDB21を検索して、名称を取得する。CPU11はビジネスモデル属性DB23を検索して、属性を取得する。CPU11は未処理のルートノードがあるか否かを判定する(ステップS150)。CPU11は未処理のルートノードがあると判定した場合(ステップS150でYES)、処理をステップS148へ戻す。CPU11は未処理のルートノードがないと判定した場合(ステップS150でNO)、未処理の中間ノードがあるか否かを判定する(ステップS151)。CPU11は未処理の中間ノードがあると判定した場合(ステップS151でYES)、処理をステップS145へ戻す。CPU11は未処理の中間ノードがないと判定した場合(ステップS151でNO)、ユーザ端末3に一覧表示を行い(ステップS152)、処理を終了する。ステップS141で取得したノードIDを持つノードが、リーフノードであれば、中間ノードの一覧と、ルートノードの一覧が表示される。ステップS141で取得したノードIDを持つノードが、中間ノードであれば、ルートノードの一覧が表示される。中間ノードの一覧は、プロセス/機能の一覧又は、製品/サービスの一覧である。ルートノードの一覧はビジネスモデルの一覧である。
図48は下位ノード一覧表示処理の手順例を示すフローチャートである。下位ノード一覧表示処理は指定されたノードの下位ノードを一覧表示する処理である。CPU11はノードIDを取得する(ステップS161)。CPU11はノードDB21を検索し、取得したノードIDを持つノードの階層がリーフか否かを判定する(ステップS162)。CPU11はノードの階層がリーフであると判定した場合(ステップS162でYES)、処理を終了する。CPU11はノードの階層がルーフでないと判定した場合(ステップS162でNO)、階層がルートである否かを判定する(ステップS163)。CPU11はノードの階層がルートであると判定した場合(ステップS163でYES)、ノード関係DB22を参照し、下位ノードである中間ノードを検索する(ステップS164)。CPU11は検索して得た中間ノードの1つを選択する(ステップS165)。CPU11はノードの階層がルートでないと判定した場合(ステップS163でNO)、処理をステップS166へ移す。CPU11は選択したノードの名称、属性を取得する(ステップS166)。CPU11はノードDB21を検索して、名称を取得する。CPU11はプロセス/機能属性DB24又は製品/サービス属性DB241を検索して、属性を取得する。属性を取得するのに、プロセス/機能属性DB24又は製品/サービス属性DB241のいずれを検索するか否かは、中間ノードのメイン種別より判定する。CPU11はノード関係DB22を参照し、選択している中間ノードに対応したリーフノードを検索する(ステップS167)。CPU11は検索して得たリーフノードの1つを選択する(ステップS168)。CPU11は選択したノードの名称、属性を取得する(ステップS169)。CPU11はノードDB21を検索して、名称を取得する。CPU11は個別アイデア属性DB25を検索して、属性を取得する。CPU11は未処理のリーフノードがあるか否かを判定する(ステップS170)。CPU11は未処理のリーフノードがあると判定した場合(ステップS170でYES)、処理をステップS168へ戻す。CPU11は未処理のリーフノードがないと判定した場合(ステップS170でNO)、未処理の中間ノードがあるか否かを判定する(ステップS171)。CPU11は未処理の中間ノードがあると判定した場合(ステップS171でYES)、処理をステップS165へ戻す。CPU11は未処理の中間ノードがないと判定した場合(ステップS171でNO)、ユーザ端末3に一覧表示を行い(ステップS172)、処理を終了する。ステップS161で取得したノードIDを持つノードが、ルートノードであれば、中間ノードの一覧と、リーフノードの一覧が表示される。ステップS161で取得したノードIDを持つノードが、中間ノードであれば、リーフノードの一覧が表示される。中間ノードの一覧は、プロセス/機能の一覧又は、製品/サービスの一覧である。リーフノードの一覧は個別アイデアの一覧である。
図49はツリー画面d20の一例を示す説明図である。図38とほぼ同様であるが、図38は評価入力時に表示される画面であるのに対して、図49は検索時に表示される画面である。
ツリー画面d20はツリーd201及び閉じるボタンd202を含む。ツリーd2011はビジネスモデルを示すツリーである。閉じるボタンd202はツリー画面d20を閉じるためのボタンである。閉じるボタンd202をマウス等で選択するとツリー画面d20は閉じられる。ツリー画面d20において、ツリーd201を構成するノードにマウスポインタを合わせ右クリックすると、コンテキストメニューが表示される。コンテキストメニューd203はプロセス/機能層のノードでの例である。コンテキストメニューd203において、詳細表示を選択すると、選択しているノードの詳細を示す詳細画面が表示される。コンテキストメニュー203において、上位ノード一覧を選択すると、選択しているノードの上位ノードを検索し、検索結果を一覧表示する。下位ノード一覧を選択すると選択しているノードの下位ノードを検索し、検索結果を一覧表示する。コンテキストメニューd204は個別アイデア層のノードでの例である。個別アイデア層よりも下位のそうはないため、コンテキストメニューd204には下位ノード一覧が含まれていない。
図50は上位ノード一覧画面d23の一例を示す説明図である。上位ノード一覧画面d23はコンテキストメニュー204において、上位ノード一覧を選択した場合に表示される画面である。上位ノード一覧画面d23はビジネスモデル一覧d231、プロセス/機能一覧d232、製品/サービス一覧d233、及び戻るボタンd234を含む。プロセス/機能一覧d232は、ツリー画面d20で選択されたノードを下位に持つプロセス/機能の一覧である。製品/サービス一覧d233は、ツリー画面d20で選択されたノードを下位に持つ製品/サービスの一覧である。選択されたノードが上位ノードとして、プロセス/機能を表す中間ノードしか持たない場合は、製品/サービス一覧d233は表示されない。選択されたノードが上位ノードとして、製品/サービスを表す中間ノードしか持たない場合は、プロセス/機能一覧d232は表示されない。ビジネスモデル一覧d231は、プロセス/機能一覧d232、製品/サービス一覧d233に表示されたプロセス/機能又は製品/サービスを表す中間ノードを下位に持つビジネスモデル(ルートノード)一覧である。戻るボタンd234はツリー画面d22に戻るためのボタンである。戻るボタンd234をマウス等で選択すると、上位ノード一覧画面d23は閉じ、ツリー画面d22に戻る。なお、ツリー画面d22で選択されたノードが中間ノードである場合、上位ノード一覧画面d23には、ビジネスモデル一覧d231は表示されるが、プロセス/機能一覧d232及び製品/サービス一覧d233は表示されない。
図51は下位ノード一覧画面d24の一例を示す説明図である。下位ノード一覧画面d24はコンテキストメニュー203において、下位ノード一覧を選択した場合に表示される画面である。下位ノード一覧画面d24はプロセス/機能一覧d241、製品/サービス一覧d242、個別アイデア一覧d243、及び戻るボタンd244を含む。プロセス/機能一覧d241は、ツリー画面d20で選択されたノードを上位に持つプロセス/機能の一覧である。製品/サービス一覧d242は、ツリー画面d20で選択されたノードを上位に持つ製品/サービスの一覧である。選択されたノードが下位ノードとして、プロセス/機能を表す中間ノードしか持たない場合は、製品/サービス一覧d242は表示されない。選択されたノードが下位ノードとして、製品/サービスを表す中間ノードしか持たない場合は、プロセス/機能一覧d241は表示されない。個別アイデア一覧d243は、プロセス/機能一覧d241、製品/サービス一覧d242に表示されたプロセス/機能又は製品/サービスを表す中間ノードを上位に持つ個別アイデア(リーフノード)一覧である。戻るボタンd244はツリー画面d22に戻るためのボタンである。戻るボタンd244をマウス等で選択すると、下位ノード一覧画面d24は閉じ、ツリー画面d22に戻る。なお、ツリー画面d22で選択されたノードが中間ノードである場合、下位ノード一覧画面d24には、個別アイデア一覧d243は表示されるが、プロセス/機能一覧d241及び製品/サービス一覧d242は表示されない。
図45に示した結果一覧画面d19に表示されたノードは、検索回数が1回増加する。それにより検索ポイントが加算される。
結果一覧画面からツリー画面d20が表示された場合、結果一覧画面に表示されたノードは、閲覧回数が1回増加する。それにより閲覧ポイントが加算される。また、ツリー画面d20からノードの詳細画面が表示された場合、当該ノードの閲覧回数か1回増加する。それにより閲覧ポイントが加算される。
図50に示した上位ノード一覧画面d23、及び図51に示した下位ノード一覧画面d24に表示されたノードは、閲覧回数が1回増加する。それにより閲覧ポイントが加算される。上位ノード一覧画面d23により、一つの個別アイデアが複数のビジネスモデルで活用されていることを把握することが可能となる。下位ノード一覧画面d24により、ビジネスモデルを構成する個別アイデアを把握することが可能となる。ビジネスモデルと個別アイデアとの関係は図38などに示したツリー画面d17の方が容易であるので、下位ノード一覧画面d24の表示はオプション機能との位置づけでもよい。この場合、下位ノード一覧画面d24に表示されたノードは、閲覧回数が1回増加するが、それによる閲覧ポイントの加算は行わない。
ノードに対するポイントの変動の履歴は、評価更新履歴として内容が評価更新履歴DB301に記憶される。そして、評価伝搬処理により、ポイントの変動が上位ノード及び下位ノードに伝搬される。
以上のように、本実施の形態においては、ビジネスモデルを3層からなる構造データとしている。ビジネスモデルは複数のプロセス/機能(製品/サービス)で構成される。さらに、個々のプロセス/機能(製品/サービス)は、個別アイデアにより構成される。個々のプロセス/機能(製品/サービス)が公知の技術のみで構成され、当該公知の技術が登録されていない場合には、プロセス/機能(製品/サービス)に対応付けられた個別アイデアがないこともある。このような構造を視覚的に分かりやすく示すため、ビジネスモデルの全体像はツリー表示としている。
データ上、各ビジネスモデル、各プロセス/機能(製品/サービス)、各個別アイデアはそれぞれ、1つのノードとしている。そして、ノード関係DB22で接続関係を保持している。そのため、上述したようにあるノードに対する評価の変化を上位ノード及び下位ノードに伝搬させる処理を、図41、図42に示したように再帰処理により実現可能となる。
以上のように、ビジネスモデル取引システムでは、ビジネスモデルを3階層のツリー構造で表現する。そのため、様々なビジネスモデルを統一的に扱うことが可能となる。ビジネスモデルを分解し、プロセス/機能(製品/サービス)、個別アイデアを構成要素とする。それにより、ビジネスモデル取引システムでは、プロセス/機能(製品/サービス)及び個別アイデアを単独の部品として、扱うことが可能となる。すなわち、潜在的に様々な用途開発の可能性を持った有望な固有技術(個別アイデア)を、新たなビジネスモデル創造に向けた部品として取引可能となる。それにより、固有技術のボテンシャルを最大限引き出すことが可能となる。
具体的には、このビジネスモデル取引システムを利用したイベントを開催することにより、ユーザは知財を戦略的に最大限に活用することができる。イベントの例としては、1)ビジネスアイデアの募集、2)固有技術募集(ミッシングピース探索)、3)コンソーシアム組成である。1)による成果の例として、固有技術をビジネスモデルに活用可能となる。2)による成果の例として、ビジネスモデル実現への道が拓ける。3)による成果の例として、新たなビジネスモデルの創造とその事業化を推進することが可能となる。
また、上述において、ビジネスモデルを実現するための具体的な要素を示す第3層を個別アイデア、固有技術とした。しかし、それに限らず、第3層に経営資源要素(いわゆる「強み」)を記述可能としてもよい。経営資源は、一般的にヒト(人的経営資源)、モノ(物的経営資源)、カネ(財務的経営資源)に分けられる。近年はこの3つに加え、情報(情報的経営資源)を含める考え方がある。ここで、情報とは、技術力や特許、ノウハウ、顧客情報、ブランド・イメージ、企業文化などである。上述では、第3層の記述する経営資源の例として、情報的経営資源を示している。
第3層が情報的経営資源以外となる例を簡単に説明する。あるビジネスモデルにおいて、第2層に「店頭販売」というプロセス/機能を記述した場合、第3層として「全国店舗()直営店数○○店」、「顧客基盤(会員数○○名)」などが考えられる。
以上のように、第3層に経営資源要素を記述可能とすれば、複数の企業それぞれが自社の強みを出し合う業務提携により、新たなビジネスモデルを創出する場合にも、上述のビジネスモデル取引システムは対応可能である。
各実施の形態で記載されている技術的特徴(構成要件)はお互いに組み合わせ可能であり、組み合わせすることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。