JP2018205701A - 撮像レンズユニットおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズ素子の位置ずれをより効果的に抑制できる撮像レンズユニットおよびその簡易的な製造方法を提供する。【解決手段】撮像レンズユニット1は、第1のレンズ素子10、第2のレンズ素子20、第3のレンズ素子30、第4のレンズ素子40および第5のレンズ素子50の隣接するレンズ素子同士、鏡筒2と第1のレンズ素子10、および、鏡筒2と第5のレンズ素子50、が真空紫外光の照射により形成された表面改質部で結合されている。【選択図】図7

Description

本発明は、撮像レンズユニット、および撮像レンズユニットの製造方法に関する。
上記技術分野において、特許文献1には、複数枚の撮像レンズと、撮像レンズを保持する筒状のレンズバレルとを具備し、レンズバレルは、撮像レンズの一方面側に対するレンズ支持部と、撮像レンズの他方面側に対するレンズ保持部とを備え、結像面側に位置する後方レンズの外周端部は、バレル挿入部と、レンズ保持部の内径より大きく、かつレンズ保持部の端面から離間した位置に対向面を有するレンズ押圧部とを備え、端面と対向面との間に接着剤を充填する技術が開示されている。
特開2011−53283号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている撮像装置は、レンズバレルのレンズ保持部と後方レンズとを、外周部で接着する構造になっているため、製造が非常に困難である。また、レンズバレル内部に収納された部材は、後方レンズの接着のみで保持されるため、撮像装置に熱衝撃や物理的衝撃等が加わると、内部構造に位置ずれが生じるおそれがある。その場合、光学性能が劣化し画質が悪化する課題があった。
本発明は、上述した課題を解決する技術を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る撮像レンズユニットは、樹脂材料形成された鏡筒と、前記鏡筒に収納される樹脂材料で形成された複数のレンズ素子とを有する撮像レンズユニットであって、複数のレンズ素子はそれぞれ、レンズ部およびレンズ部の周囲にコバ部を有しており、コバ部には、真空紫外光の照射による表面改質部が形成されており、隣接するレンズ素子の表面改質部を結合して構成した。
上記目的を達成するため、本発明に係る撮像レンズユニットは、鏡筒の、最も物体側に配置されるレンズ素子のコバ部が当接する光軸に直交した受け面および光軸方向に延在した円筒状の内周面に、真空紫外光の照射による表面改質部を形成し、最も物体側に配置されるレンズ素子のコバ部と鏡筒の受け面を表面改質部で結合した構成を含む。
上記目的を達成するため、本発明に係る撮像レンズユニットは、最も像側に配置されるレンズ素子のコバ部外周面に、真空紫外光の照射による表面改質部を形成し、コバ部外周面の表面改質部と鏡筒に形成した表面改質部が圧入により加圧して結合された構成を含む。
上記目的を達成するため、本発明に係る撮像レンズユニットは、鏡筒の最も像側に、複数のレンズ素子を固定する樹脂材料で形成された環状固定部材をさらに有しており、環状固定部材の外周面に、真空紫外光の照射による表面改質部を形成し、環状固定部材の外周面の表面改質部と鏡筒に形成した表面改質部が圧入により加圧し結合された構成を含む。
上記目的を達成するため、本発明に係る撮像レンズユニットの製造方法は、樹脂材料で形成された鏡筒と、鏡筒に収納される樹脂材料で形成された複数のレンズ素子とを有する撮像レンズユニットの製造方法であって、複数のレンズ素子はそれぞれ、レンズ部およびレンズ部の周囲にコバ部を有しており、レンズ素子のコバ部に、真空紫外光を照射して表面改質部を形成する表面改質工程、および、表面改質部を加圧してレンズ素子同士を結合する、結合工程を含む。
上記目的を達成するため、本発明に係る撮像レンズユニットの製造方法は、鏡筒の、最も物体側に配置されるレンズ素子のコバ部が当接する光軸に直交した受け面および光軸方向に延在した円筒状の内周面に、真空紫外光を照射して表面改質部を形成する表面改質工程、およびレンズ素子のコバ部と鏡筒のそれぞれの表面改質部を加圧して結合する、結合工程を含む。
上記目的を達成するため、本発明に係る撮像レンズユニットの製造方法は、最も像側に配置されるレンズ素子のコバ部外周面に、真空紫外光を照射して表面改質部を形成する表面改質工程、およびレンズ素子のコバ部外周面を鏡筒の内周面に圧入により加圧して結合する、結合工程を含む。
上記目的を達成するため、本発明に係る撮像レンズユニットの製造方法は、鏡筒の最も像側に、複数のレンズ素子を固定する樹脂材料で形成された環状固定部材をさらに有しており、環状固定部材の外周面に、真空紫外光を照射して表面改質部を形成する表面改質工程、および前記環状固定部材を前記鏡筒の内周に圧入して結合する、結合工程を含む。
上記目的を達成するため、本発明に係る撮像レンズユニットの製造方法は、上述した真空紫外線照射による表面改質工程の前後、又は結合工程時に表面改質部を加熱する加熱工程を含む。
本発明によれば、真空紫外線の照射による表面改質部を加圧して部材を結合させることができる。従って、接着剤等を用いることなく、組立が容易で、且つ熱衝撃や物理的衝撃に強い撮像レンズユニットを得ることができる。
本発明の第1実施形態に係る撮像レンズユニットの断面図である。 図1の撮像レンズユニットが有する鏡筒を示す図である。 図1の撮像レンズユニットが有するレンズアセンブリの分解図である。 レンズ素子のコーティング領域および非コーティング領域を説明する断面図である。 図1の撮像レンズユニットの製造方法を説明する図である。 図5に続き、図1の撮像レンズユニットの製造方法を説明する図である。 図6に続き、図1の撮像レンズユニットの製造方法を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る撮像レンズユニットの断面図である。 図8の撮像レンズユニットが有する鏡筒および環状固定部材の断面図である。 図8の撮像レンズユニットの製造方法を説明する図である。 図10に続き、図8の撮像レンズユニットの製造方法を説明する図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を参照して、例示的に詳しく説明記載する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成は一例に過ぎず、その変形や変更は自由であって、本発明の技術範囲を以下の記載に限定する趣旨のものではない。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係る撮像レンズユニットについて、図1から図7を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る撮像レンズユニットの全体構成を示す断面図である。図2は、図1の撮像レンズユニットが有する鏡筒を示す図である。図2の(a)は、後方から見た図であり、(b)は断面図である。図3は、図1の撮像レンズユニットが有するレンズアセンブリの分解図である。図4は、レンズ素子のコーティング領域、および非コーティング領域を説明する断面図である。なお、以下の説明において、図1、および図3の左側を前方(または物体側)、右側を後方(または像側)と定義する。
図1に示すように、本実施形態の撮像レンズユニット1は、例えば、携帯情報端末のカメラに搭載され、撮像センサSや赤外線カットフィルターFと組み合わせて用いられる。
撮像レンズユニット1は、鏡筒2と、鏡筒2に収納されたレンズアセンブリ7とを有している。
鏡筒2は、例えばカーボンを添加したポリカーボネートなどの黒色で不透光性の樹脂で形成されている。
鏡筒2は、前後を開口した円筒状の周壁部3と、中央に開口4aを有する前壁部4とで構成されている。前壁部4の後方にはレンズ素子の受け面4bが形成されている。受け面4bは、光軸Pに対して垂直となるように形成されている。また、受け面4bには、後述する第1のレンズ素子10が当接される。図2(a)に示すように、周壁部3の内周面3aには、前後方向に延在する複数のリブ3bが形成されている。
図2(b)に示すように、鏡筒2の内面には表面改質部8が形成されている。この表面改質部8は、波長が100nm〜200nm程度の真空紫外光(VUV光)を照射することにより形成される。
なお、ここでいう表面改質とは、真空紫外光の照射により、大気中の酸素分子が励起され、酸化反応が促進されて樹脂の表面に極性官能基(−OH、−CHO、−COOH)が形成されることを指す。
これにより、樹脂の表面が、疎水性から親水性に改質され、接着性が生じる。二つの樹脂表面にこのような処理を施し、処理された面同士を接触させることで、両者を結合することが可能になる。
後述するレンズ素子も、コバ部に同様の表面改質部が形成されている。
なお、このような表面改質による接着性の原理については、例えば、真空紫外光に関する学術論文(「真空紫外光による高分子材料の大気圧表面改質」杉村博之、表面技術Vol.63(2012) No.12)などで解説されており、本明細書での説明は省略する。
撮像レンズユニット1に収納されるレンズアセンブリ7は、前方から後方に向けて順に、第1のレンズ素子10、第2のレンズ素子20、第3のレンズ素子30、第4のレンズ素子40および第5のレンズ素子50の5枚で構成されている。
第2のレンズ素子20と第3のレンズ素子30との間、第3のレンズ素子30と第4のレンズ素子と40の間、第4のレンズ素子40と第5のレンズ素子50との間には、遮光板60が配置されている。
本実施形態において、すべてのレンズ素子の材料は、樹脂で構成されている。樹脂の種類は、例えば、ポリカーボネート(PC)、シクロオレフィンポリマー(COP)、シクロオレフィンコポリマー(COC)、または、ポリメチルメタクリレート(PMMA)などである。
図4に示すように、第1のレンズ素子10は、レンズ部11の全面(すなわち物体側の面および像側の面の全体)に、酸化ケイ素(SiO)や酸化チタン(TiO)、または、これらの複合材などの無機材料で構成された反射防止膜16が形成されている。
また、レンズ部11の周囲のコバ部12の全面に、真空紫外光の照射による表面改質部17が形成されている。他のレンズ素子も同様に、レンズ部には反射防止膜が形成され、コバ部には表面改質部が形成されている。
図3に示すように、第1のレンズ素子10は、物体側、および像側がともに凸面のレンズ部11と、レンズ部11の周囲に位置するコバ部12とを有している。
コバ部12の物体側には、鏡筒2の受け面4bに当接する当接面13が形成されている。この当接面13は、光軸Pに対して垂直となるように形成されている。
コバ部12の像側には、環状段部14が形成されている。環状段部14は、光軸Pを中心とする内向きの円錐状傾斜面14a、および円錐状傾斜面14aの端部から外側に連接する円環状平面14bからなっている。
第2のレンズ素子20は、第1のレンズ素子10の像側に配置されている。第2のレンズ素子20は、物体側が凸面、像側が凹面のレンズ部21と、そのレンズ部21の周囲に位置するコバ部22とを有している。
コバ部22の物体側には、環状段部23が形成されている。環状段部23は、光軸Pを中心とする外向きの円錐状傾斜面23a、および円錐状傾斜面23aの端部から外側に連接する円環状平面23bからなる。
コバ部22の像側には、環状段部24が形成されている。環状段部24は、光軸Pを中心とする内向きの円錐状傾斜面24a、および円錐状傾斜面24aの端部から外側に連接する円環状平面24bからなる。
第2のレンズ素子20の円錐状傾斜面23aは、第1のレンズ素子10の円錐状傾斜面14aと当接する。これにより、第1のレンズ素子10の中心と第2のレンズ素子20の中心が、光軸P上で一致する。
また、第2のレンズ素子20の円環状平面23bは、第1のレンズ素子10の円環状平面14bと当接する。これにより、第1のレンズ素子10と第2のレンズ素子20の光軸P方向の間隔が決まる。
第1のレンズ素子10の環状段部14に形成された表面改質部17、および第2のレンズ素子20の環状段部23に形成された表面改質部27が、互いに当接することで結合される。
第3のレンズ素子30は、第2のレンズ素子20の像側に配置される。第3のレンズ素子30は、光軸近傍で物体側、および像側が凹面であり、両面に非球面が形成されたレンズ部31と、そのレンズ部31の周囲に位置するコバ部32とを有している。
コバ部32の物体側には、環状段部33が形成されている。環状段部33は、光軸Pを中心とする外向きの円錐状傾斜面33a、および円錐状傾斜面33aの端部から外側に連接する円環状平面33bからなる。
コバ部32の像側には、環状段部34が形成されている。環状段部34は、光軸Pを中心とする内向きの円錐状傾斜面34a、および円錐状傾斜面34aの端部から外側に連接する円環状平面34bからなる。
第3のレンズ素子30の円錐状傾斜面33aは、第2のレンズ素子20の円錐状傾斜面24aと当接する。これにより、第2のレンズ素子20と第3のレンズ素子30の中心が、光軸P上で一致する。
また、第3のレンズ素子30の円環状平面33bは、第2のレンズ素子20の円環状平面24bと当接する。これにより、第2レンズ素子20と第3レンズ素子30の光軸P方向の間隔が決まる。
第2のレンズ素子20の環状段部24に形成された表面改質部27、および第3のレンズ素子30の環状段部33に形成された表面改質部37が、互いに当接することで結合される。
第4のレンズ素子40は、第3のレンズ素子30の像側に配置される。第4のレンズ素子40は、物体側が凹面、像側が凸面のレンズ部41と、そのレンズ部41の周囲に位置するコバ部42とを有している。
コバ部42の物体側には、環状段部43が形成されている。環状段部43は、光軸Pを中心とする外向きの円錐状傾斜面43a、および円錐状傾斜面43aの端部から外側に連接する円環状平面43bからなる。
コバ部42の像側には、環状段部44が形成されている。環状段部44は、光軸Pを中心とする内向きの円錐状傾斜面44a、および円錐状傾斜面44aの端部から外側に連接する円環状平面44bからなる。
第4のレンズ素子40の円錐状傾斜面43aは、第3のレンズ素子30の円錐状傾斜面34aと当接する。これにより、第3のレンズ素子30と第4のレンズ素子40の中心が、光軸P上で一致する。
また、第4のレンズ素子40の円環状平面43bは、第3のレンズ素子30の円環状平面34bと当接する。これにより、第3のレンズ素子30と第4のレンズ素子40の光軸P方向の間隔が決まる。
また、第3のレンズ素子30の環状段部34に形成された表面改質部37および第4のレンズ素子40の環状段部43に形成された表面改質部47が、互いに当接することで結合される。
第5のレンズ素子50は、第4のレンズ素子40の像側に配置される。第5のレンズ素子50は、光軸近傍において物体側が凸面、像側が凹面であり、両面に非球面が形成されたレンズ部51と、そのレンズ部51の周囲に位置するコバ部52とを有している。
コバ部52の物体側には、環状段部53が形成されている。環状段部53は、光軸Pを中心とする外向きの円錐状傾斜面53a、および円錐状傾斜面53aの端部から外側に連接する円環状平面53bからなる。
コバ部52の像側には、環状段部54が形成されている。環状段部54は、光軸Pを中心とする外向きの円錐状傾斜面54a、および円錐状傾斜面54aの端部から外側に連接する円環状平面54bからなる。
第5のレンズ素子50の円錐状傾斜面53aは、第4のレンズ素子40の円錐状傾斜面44aと当接する。これにより、第4のレンズ素子40と第5のレンズ素子50の中心が、光軸P上で一致する。
また、第5のレンズ素子50の円環状平面53bは、第4のレンズ素子40の円環状平面44bと当接する。これにより、第4のレンズ素子40と第5のレンズ素子50の光軸P方向の間隔が決まる。
また、第4のレンズ素子40の環状段部44に形成された表面改質部47および第5のレンズ素子50の環状段部53に形成された表面改質部57が、互いに当接することで結合される。
このようにして、レンズアセンブリ7が完成する。なお、それぞれの表面改質部の結合は、表面改質部を加圧することで結合力が高まる。
上記のレンズアセンブリ7を鏡筒2に挿入することで撮像レンズユニットが完成する。
ここで、図2(a)に示したように、鏡筒2の周壁部3の内周面3aには、内側に向かって凸形状の複数のリブ3bが設けられている。これらリブ3bの先端を結んで出来る仮想円の直径は、第5のレンズ素子50の外径の直径よりわずかに小さくなっている。
すなわち、第5のレンズ素子50の外周面55と鏡筒2の複数のリブ3bとが、互いに加圧された圧入状態になる。
双方の加圧部分は、あらかじめ表面改質されているため互いに結合する。
レンズアセンブリ7の挿入工程は、第1レンズ素子10のコバ部に設けられた当接面13が鏡筒2の受け面4bに当接したときに終了する。
従って、鏡筒2の受け面4bに形成された表面改質部8と第1レンズ素子10の当接面13に形成された表面改質部17も互いに結合される。
なお、上記実施形態は、鏡筒2の内周面3aにリブ3bを設けた例だが、鏡筒2のリブ3bをなくし、第5のレンズ素子50の外周面55に複数のリブを形成した構造にしてもよいし、双方ともにリブを設ける構造、双方ともにリブを設けない構造も可能である。
また、図4に示すように、本実施形態における第1のレンズ素子10のレンズ部11の全面は、反射防止膜16が形成されたコーティング領域Cになっており、コバ部12の全面は、反射防止膜16の無い非コーティング領域NCになっている。
表面改質部17は、非コーティング領域NCに施される。なお、表面改質部はコバ部の全面ではなく、結合相手との当接部分に形成されていればよく、レンズ素子20、30、40、50も同様である。
複数の遮光板60は、不透光性の樹脂や、遮光加工が施されたシート材または金属の薄板で形成された、平板で円環状の部材である。遮光板60は、不要光を遮光し、ゴーストやフレアの発生を抑制するために用いる。
本実施形態において、遮光板60は、第2のレンズ素子20と第3のレンズ素子30との間、第3のレンズ素子30と第4のレンズ素子40との間、および、第4のレンズ素子40と第5のレンズ素子50との間にそれぞれ1枚配置されている。
遮光板60を配置する場所については、遮光する必要がなければ、上述した位置すべてに配置する必要はない。また、必要であれば、第1のレンズ素子10と第2のレンズ素子20との間に配置してもよい。
次に、上述した撮像レンズユニット1の製造工程の一例について、主に図5〜図7を参照して説明する。
図5は、図1の撮像レンズユニット1の製造方法を説明する図であり、レンズ素子10、および鏡筒2に表面加工を施す工程を示している。
図5(a)は、表面加工を施す前のレンズ素子10を示している。図5(b)は、反射防止膜16が形成されたレンズ素子10を示している。図5(c)は、表面改質部17が形成されたレンズ素子10を示している。図5(d)は、表面改質部8が形成された鏡筒2を示している。
図6は、図1の撮像レンズユニット1の製造方法を説明する図であり、レンズアセンブリ7の組立工程を示している。
図6(a)は、第1のレンズ素子10を示している。図6(b)は、第1のレンズ素子10に第2のレンズ素子20を重ねた状態を示している。図6(c)は、第2のレンズ素子20に遮光板60、および第3のレンズ素子30を重ねた状態を示している。図6(d)は、第3のレンズ素子30に遮光板60を重ね、第4のレンズ素子40を重ね、さらに第5のレンズ素子50を重ねて構成したレンズアセンブリ7の完成図を示している。
図7は、図6に続き、図1の撮像レンズユニット1の製造方法を説明する図であり、撮像レンズユニットの組立工程を示している。
図7(a)は、レンズアセンブリ7を鏡筒2に挿入する様子を示している。図7(b)は撮像レンズユニット1が完成した状態を示している。
以下に詳細な製造方法を説明する。
第1のレンズ素子10は、樹脂材料を射出成形する(図示しない)ことで得られる(図5(a))。
次に、第1のレンズ素子10のレンズ部11に無機材料を蒸着し、レンズ部11の全面に反射防止膜16を形成する(図5(b))。
この工程は、第1のレンズ素子10のレンズ部11のみを露出させる治具(図示しない)に複数整列させた状態で、例えば真空蒸着法により行う。そして、レンズ部11の全面にコーティング領域Cが形成される。
コバ部12は、治具で覆われているため、非コーティング領域NCになる。
次に、治具から取り外したレンズ素子10の全面に真空紫外光を照射する。これにより、非コーティング領域NCに表面改質部17が形成される(図5(c))。
この表面改質工程において、レンズ全体に真空紫外光を照射しても、レンズ部11に形成された反射防止膜16は無機材料のため、表面改質されない。従って、光学的な特性変化をもたらすことはない。
なお、図5(a)〜(c)は、第1のレンズ素子10の工程を示しているが、他のレンズ素子も同様の工程で反射防止膜、および表面改質部を形成する。
さらに、鏡筒2の内面に真空紫外光を照射して、鏡筒2の内面にも表面改質部8を形成する(図5(d))。
次に、第1のレンズ素子10を物体側の面を下方に向けて組立治具(図示しない)に設置する(図6(a))。次に、第1のレンズ素子10の像側に第2のレンズ素子20を重ねる(図6(b))。
これにより、第2のレンズ素子20の円錐状傾斜面23aが、第1のレンズ素子10の円錐状傾斜面14aに当接し、また、第2のレンズ素子20の円環状平面23bが、第1のレンズ素子10の円環状平面14bに当接する。
その後、第2のレンズ素子20のコバ部22を第1のレンズ素子10側に加圧することで、互いに中心が一致し、かつ所定の間隔をおいて互いに結合される。このときの加圧力は、例えば、1MPa程度である。
同様にして、第2のレンズ素子20の像側に遮光板60を重ねた後、第3のレンズ素子30を重ねる(図6(c))。
これにより、第3のレンズ素子30の円錐状傾斜面33aが、第2のレンズ素子20の円錐状傾斜面24aに当接し、また、第3のレンズ素子30の円環状平面33bが、第2のレンズ素子20の円環状平面24bに当接する。
その後、第3のレンズ素子30のコバ部32を第2のレンズ素子20側に加圧することで、互いに中心が一致し、かつ所定の間隔をおいて互いに結合される。このときの加圧力は、例えば1MPa程度である。
上記の工程を第5のレンズ素子50まで繰り返し行うことで、レンズ素子10、20、30、40、および50は、互いに中心が一致し、かつ所定の間隔をおいて互いに結合され、レンズアセンブリ7が完成する。(図6(d))。
なお、このようにして完成したレンズアセンブリ7に、後述する加熱工程をおこなえば、表面改質部の結合がより強固なものとなる。
次に、図7(a)に示すように、レンズアセンブリ7を鏡筒2の後端の開口部から挿入する。ここで、鏡筒2の内周面3aの複数のリブ3bの先端を結ぶ仮想円の直径は、第5のレンズ素子50の外周面55の直径よりもわずかに小さくしているので、圧入で組込むことになる。
この圧入工程は、第5のレンズ素子50のコバ部52の円環状平面54bを治具(図示しない)によって押し込むことで行われる。
なお、鏡筒2の内径の中心と第5のレンズ素子50の外径の中心は、光軸Pに一致するよう設計されているので、レンズアセンブリ7と鏡筒2の中心は一致した状態で組込まれる。
そして、第1のレンズ素子10が鏡筒2の前壁部4の受け面4bに当接したときに圧入工程は終了する。
すなわち、第5のレンズ素子50の外周面55に形成された表面改質部57と、鏡筒2の複数のリブ3bに形成された表面改質部8が、互いに加圧されて結合される。
さらに、第1のレンズ素子10の当接面13に形成された表面改質部17と、鏡筒2の受け面4bに形成された表面改質部8が、挿入の加圧力によって互いに結合される。なお、このときの加圧力は、例えば1MPa程度である。
このようにして組立てた撮像レンズユニット1を、30℃〜120℃、好ましくは80℃〜100℃に加熱することで、表面改質部の結合力をより強固なものにすることが出来る。
なお、上記工程は、表面改質−加圧−組立−加熱の工程によるものだが、加熱−表面改質−加圧−組立の順序や、表面改質−加熱−加圧−組立の順序や、表面改質−加圧と同時に加熱−組立の順序で行っても良い。
以上説明したように、本実施形態の撮像レンズユニット1によれば、レンズ素子10、20、30、40、および50、それぞれが隣接するレンズ素子同士、鏡筒2と第1のレンズ素子10、および、鏡筒2と第5のレンズ素子50が、真空紫外光を照射して形成された表面改質部で結合される。
したがって、接着工程は不要であり、製造が容易になる。また、すべての部材が互いに結合されるので、構造的な強度が向上する。したがって、熱的衝撃や物理的衝撃に対する内部構造の位置ずれを防止することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態に係る撮像レンズユニットについて、主に図8から図11を用いて説明する。
図8は、本発明の第2実施形態に係る撮像レンズユニット1Aの断面図である。図9は、図8の撮像レンズユニット1Aが有する鏡筒2A、および環状固定部材としての後方遮光リング6の断面図である。なお、以下の説明において、図8の左側を前方(または物体側)、右側を後方(または像側)と定義する。
図8に示す第2実施形態の撮像レンズユニット1Aは、第1実施形態と同様に、例えば、携帯情報端末のカメラに搭載され、撮像センサSや赤外線カットフィルターFと組み合わせて用いられる。
撮像レンズユニット1Aは、鏡筒2Aと、鏡筒2Aに収納されるレンズアセンブリ7、および後方からレンズアセンブリ7を固定する後方遮光リング6とで構成されている。なお、本実施形態において、上述した第1の実施形態と同等の構成要素については、同一の符号を付して詳細説明を省略する。
また、本実施形態のレンズアセンブリ7は、それぞれのレンズのコバ部に表面改質部を形成しない例であり、それ以外は第1実施形態と同一の構成である。
鏡筒2Aは、周壁部3Aの内周面3aにリブを形成しない例であり、それ以外は、表面改質を形成した上記第1の実施形態と同一の構成である。
後方遮光リング6は、例えば、カーボンを添加したポリカーボネートなどの、不透光性を有する樹脂で形成されている。後方遮光リング6は、鏡筒2Aの後部から挿入することで鏡筒2Aに収納されたレンズアセンブリ7を固定する。
後方遮光リング6の物体側には、環状角部63が形成されている。環状角部63は、光軸Pを中心とする内向きの円錐状傾斜面63aおよび円錐状傾斜面63aの物体側端部から外側に向かって連接する円環状平面63bが形成されている。また、後方遮光リング6の全面には、真空紫外光の照射による表面改質部9が形成されている。
後方遮光リング6が鏡筒2Aの像側から挿入されると、円錐状傾斜面63aが、第5のレンズ素子50の円錐状傾斜面54aと当接される。これにより、第5のレンズ素子50と後方遮光リング6の中心が、光軸P上で一致する。また、円環状平面63bが、第5のレンズ素子50の円環状平面54bと当接する。
さらに、後方遮光リング6の外周面6aの直径は、鏡筒2Aの内周面3cの直径よりわずかに大きくなっている。すなわち、鏡筒2Aと後方遮光リング6とは圧入構造になっている。そのため、後方遮光リング6を鏡筒2Aに挿入すると、後方遮光リング6の外周面6aと鏡筒2Aの内周面3cとが互いに加圧され、その加圧力によって互いの表面改質部が結合する。
次に、上述した撮像レンズユニット1Aの製造工程の一例について、図10および図11を参照して説明する。
図10は、図8の撮像レンズユニット1Aの製造方法を説明する図である。図10(a)は、表面加工前の鏡筒を示している。図10(b)は、鏡筒2Aに第1のレンズ素子10を収納した状態を示している。図10(c)は、さらに鏡筒2Aに第2のレンズ素子20を収納した状態を示している。図10(d)は、さらに遮光板60、第3のレンズ素子30、遮光板60、第4のレンズ素子40、遮光板60、および第5のレンズ素子50を順に収納した状態を示している。
図11は、図10に続き、図8の撮像レンズユニット1Aの製造方法を説明する図である。図11(a)は、後方遮光リング6を鏡筒2Aに挿入する様子を示している。図11(b)は、撮像レンズユニットが完成した状態を示している。
第1のレンズ素子10を物体側の面を下方に向けて鏡筒2Aに収納する(図10(b))。これにより、第1のレンズ素子10の当接面13が、鏡筒2Aの前壁部4の受け面4bと当接する。
次に、第1のレンズ素子10の像側に第2のレンズ素子20を重ねる(図10(c))と、第2のレンズ素子20の円錐状傾斜面23aが、第1のレンズ素子10の円錐状傾斜面14aと当接する。
これにより、第1のレンズ素子10の中心と第2のレンズ素子20の中心が、光軸P上で一致する。
また、第2のレンズ素子20の円環状平面23bが、第1のレンズ素子10の円環状平面14bと当接する。
これにより、第1のレンズ素子10と第2のレンズ素子20の光軸P方向の間隔が決まる。
次に、遮光板60、第3のレンズ素子30、遮光板60、第4のレンズ素子40、遮光板60および第5のレンズ素子50を順に鏡筒2Aに収納して重ねる(図10(d))。
それぞれのレンズ素子に形成された円錐状傾斜面、および円環状平面が互いに当接することで、第1のレンズ素子10から第5のレンズ素子50の中心が光軸Pに位置決めされるとともに、それぞれの間隔が決まる。
次に、後方遮光リング6を、挿入治具(図示しない)を用いて鏡筒2Aの後端開口から挿入する(図11(a))。
後方遮光リング6の外周面6aの直径は、鏡筒2Aの内周面3cの直径よりわずかに大きいため、圧入による挿入となる。そして、後方遮光リング6の円環状平面63bが、第5のレンズ素子50の円環状平面54bに当接したときに圧入工程は終了する(図11(b))。
すなわち、後方遮光リング6の外周面6aに形成された表面改質部9と、鏡筒2Aの内周面3aに形成された表面改質部8とが、圧入による加圧力で互いに結合される。このときの加圧力は、例えば1MPa程度である。
このようにして組立てた撮像レンズユニット1Aを、30℃〜120℃、好ましくは80℃〜100℃に加熱することで、表面改質部の結合力をより強固なものにすることができる。
なお、上記工程は、撮像レンズユニット1Aを組立後に加熱する工程であるが、鏡筒2A、および後方遮光リング6を表面改質前に加熱しても良いし、表面改質後に加熱しても良い。さらに、鏡筒2Aに後方遮光リング6を挿入する際に加熱しても良い。
以上説明したように、本実施形態の撮像レンズユニット1Aによれば、鏡筒2Aと後方遮光リング6がそれぞれの表面改質部で結合されているため接着剤等による固定が不要である。
なお、本実施形態において、鏡筒2Aに収納されたレンズアセンブリ7は、レンズ同士の結合工程を施さない例である。しかし、それぞれのレンズ素子のコバ部に形成した円錐状傾斜面が互いに当接するため、それぞれのレンズの中心が、光軸P上で一致する。また、円環状平面が互いに当接することで、それぞれのレンズの間隔が決まり、光軸P方向に位置決めがなされる。そして後方遮光リング6を鏡筒2Aに結合させることでその構造が維持される。
なお、必要に応じて、レンズ素子に表面改質部を形成し、部分的に結合させた構成を採用してもよい。
また、上述した各実施形態の撮像レンズユニットは、5枚のレンズ素子を有するレンズアセンブリの例を示したが、本発明は、2枚以上のレンズ素子を有するレンズアセンブリ、または、鏡筒と1枚のレンズ素子とを有する撮像レンズユニットであれば、適用可能である。
なお、上述した各実施形態の撮像レンズユニットは、鏡筒2の内面全体に表面改質部8が形成される構成であったが、これに限定されるものではない。例えば、レンズ素子10、50または後方遮光リング6が結合される箇所のみに表面改質部8が形成される構成としてもよい。鏡筒の表面改質部は、少なくともレンズ素子または後方遮光リングとの結合箇所に形成されていればよい。
また、上述した第2実施形態の撮像レンズユニットは、レンズ素子同士が結合されていない構成だったが、これに限定されるものではない。例えば、第2実施形態の各レンズ素子のコバ部に、第1実施形態と同様な表面改質部を形成してもよい。そして各レンズ素子を順に鏡筒に収納する際、直前に収納したレンズ素子を加圧して、レンズ素子同士を結合させるようにしてもよい。また、全てのレンズ素子同士を結合させてもよいし、複数のレンズ素子のうち、光学的に感度の高い(位置ずれの影響を受けやすい)一部のレンズ素子のみを結合させてもよい。
第1実施形態、および第2の実施形態は、すべてのレンズ素子がコバ部に形成された円錐状傾斜面と、円環状平面によって径方向、光軸方向に位置決めができる構造である。
しかし、例えば、芯ずれの感度が高いレンズ素子を用いる場合、調芯が必要になることがある。その際は、当該レンズ素子およびそれに隣接するレンズ素子のコバ部を、円錐状傾斜面のない形状にすることで、レンズ素子を光軸と直交する方向へ移動可能にし、調芯工程を実施した後に、レンズ同士を加圧して結合させるような構造にしてもよい。
また、上述した各実施形態では、製造方法に加熱工程が含まれるが、加圧のみで十分な結合強度が確保できれば、加熱工程を省略してもよい。また、表面改質部を当接することにより十分な結合強度が確保できるのであれば、加圧する必要はない。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。前述の実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
1、1A…撮像レンズユニット
2、2A…鏡筒
3、3A…周壁部
3a、3c…内周面
3b…リブ
4…前壁部
4a…開口
4b…受け面
6…後方遮光リング
6a…外周面
7…レンズアセンブリ
8、9…表面改質部
10…第1のレンズ素子
20…第2のレンズ素子
30…第3のレンズ素子
40…第4のレンズ素子
50…第5のレンズ素子
11、21、31、41、51…レンズ部
12、22、32、42、52…コバ部
13…当接面
23、33、43、53…環状段部
14、24、34、44、54…環状段部
23a、33a、43a、53a…円錐状傾斜面
14a、24a、34a、44a、54a…円錐状傾斜面
23b、33b、43b、53b…円環状平面
14b、24b、34b、44b、54b…円環状平面
55…外周面
16、26、36、46、56…反射防止膜
17、27、37、47、57…表面改質部
63…環状角部
63a…円錐状傾斜面
63b…円環状平面
60…遮光板
P…光軸
C…コーティング領域
NC…非コーティング領域
F…赤外線カットフィルター
S…撮像センサ









































Claims (14)

  1. 樹脂材料で形成された鏡筒と、前記鏡筒に収納される樹脂材料で形成された複数のレンズ素子とを有する撮像レンズユニットであって、前記複数のレンズ素子はそれぞれ、レンズ部およびレンズ部の周囲にコバ部を有しており、前記コバ部には、真空紫外光の照射による表面改質部が形成されており、隣接するレンズ素子が前記表面改質部で結合されていることを特徴とする撮像レンズユニット。
  2. 前記鏡筒は、最も物体側に配置されるレンズ素子の前記コバ部が当接する、光軸に直交した受け面および光軸方向に延在した円筒状の内周面を有しており、前記受け面および前記内周面には、真空紫外光の照射による表面改質部が形成されており、前記最も物体側に配置されるレンズ素子の前記コバ部と前記鏡筒の受け面が前記表面改質部で結合されていることを特徴とする請求項1に記載の撮像レンズユニット。
  3. 前記表面改質部は、互いに加圧して結合されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像レンズユニット。
  4. 前記複数のレンズ素子のうち、最も像側に配置されるレンズ素子のコバ部外周面に、真空紫外光の照射による表面改質部が形成されており、前記コバ部外周面と前記鏡筒が圧入によって結合されていることを特徴とする請求項2に記載の撮像レンズユニット。
  5. 前記複数のレンズ素子のコバ部には、隣接するレンズ素子に当接する当接部が形成されており、前記表面改質部は、少なくとも前記当接部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の撮像レンズユニット。
  6. 前記当接部は、加圧して結合されていることを特徴とする請求項5に記載の撮像レンズユニット。
  7. 前記鏡筒の最も像側に、前記複数のレンズ素子を固定する樹脂材料で形成された環状固定部材をさらに有しており、前記環状固定部材の外周面には、真空紫外光の照射による表面改質部が形成されており、前記環状固定部材の外周面と前記鏡筒の内周面が圧入によって結合されていることを特徴とする請求項2または5に記載の撮像レンズユニット。
  8. 樹脂材料で形成された鏡筒と、前記鏡筒に収納される樹脂材料で形成された複数のレンズ素子とを有する撮像レンズユニットの製造方法であって、前記複数のレンズ素子はそれぞれ、レンズ部およびレンズ部の周囲にコバ部を有しており、前記レンズ素子のコバ部に、真空紫外光を照射して表面改質部を形成する表面改質工程、および、表面改質部を加圧してレンズ素子同士を結合する、結合工程を含むことを特徴とする撮像レンズユニットの製造方法。
  9. 前記鏡筒は、最も物体側に配置されるレンズ素子の前記コバ部が当接する、光軸に直交した受け面および光軸方向に延在した円筒状の内周面を有しており、前記受け面および前記内周面に、真空紫外光を照射して表面改質部を形成する表面改質工程、および前記最も物体側に配置されるレンズ素子の前記コバ部と前記鏡筒の受け面を加圧して表面改質部同士を結合する、結合工程を含むことを特徴とする請求項8に記載の撮像レンズユニット。
  10. 前記結合工程は、最も像側に配置されるレンズ素子のコバ部外周面に、真空紫外光を照射して表面改質部を形成する表面改質工程、および前記レンズ素子のコバ部外周面を前記鏡筒の内周面に圧入により加圧して結合する、結合工程を含むことを特徴とする請求項9に記載の撮像レンズユニットの製造方法。
  11. 前記鏡筒の最も像側に、複数のレンズ素子を固定する樹脂材料で形成された環状固定部材をさらに有し、前記環状固定部材の外周面に、真空紫外光を照射して表面改質部を形成する表面改質工程、および前記環状固定部材を前記鏡筒の内周に圧入により加圧して結合する、結合工程を含むことを特徴とする請求項9に記載の撮像レンズユニットの製造方法。
  12. 前記表面改質工程の前に、前記表面改質部を加熱する加熱工程をさらに含むことを特徴とする請求項8から11の何れか1項に記載の撮像レンズユニットの製造方法。
  13. 前記表面改質工程と前記結合工程との間に、前記表面改質部を加熱する加熱工程を含むことを特徴とする請求項8から11の何れか1項に記載の撮像レンズユニットの製造方法。
  14. 前記結合工程は、前記表面改質部を加熱する加熱工程を含むことを特徴とする請求項8から11の何れか1項に記載の撮像レンズユニットの製造方法。













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