JP2018204524A - 燃料噴射制御装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は燃料噴射制御装置の電気的構成をブロック図により概略的に示している。燃料噴射制御装置1は、車載ECUの中のエンジンECUに相当する電子制御装置であり、車両(例えば自動車)に搭載されたN気筒の内燃機関に燃料を噴射供給するN個のソレノイド式のインジェクタ2を駆動制御する装置である。この燃料噴射制御装置1は、基本的に4気筒、6気筒など複数気筒分のN個のインジェクタ2を駆動するが、各気筒のインジェクタ2の基本的な駆動方式は同じであるため、説明の簡略化のため1気筒分のインジェクタ2の駆動用の電磁コイル(以下、コイルと略す)3を図示して説明する。
まず制御IC6及びマイコン5の内部のハードウェア及びソフトウェアの各機能及び協業機能をまず概念的に説明する。
次に、仮に図4のS8でNOと判定し、検出順序がホールド電流閾値Ihold、第1閾値Ith1、第2閾値Ith2、ピーク電流閾値Ipeak、の順に確定したとき、すなわち、図3に示す電流閾値の大小関係性を備えている場合の制御方法を例に挙げて説明する。図5はこのときの動作をフローチャートで示している。
しかし、たとえ検出順序がホールド電流閾値Ihold、第1閾値Ith1、第2閾値Ith2、ピーク電流閾値Ipeak、と確定され、図3に示す閾値の大小関係性を備えている場合であっても、前述した検出シーケンス通りに閾値の全てにインジェクタ電流Iinjが達することなく、駆動パルスがノンアクティブレベル「L」になることも想定される。このような場合、何らかの異常が発生したと考えられる。
マイコン5は、エンジンの動作状態や負荷状態に応じて1回の噴射制御処理に対して電流プロファイルを毎回更新し、その都度制御IC6に電流プロファイルを出力する。このため電流プロファイルもその都度変更される。例えば、燃費やエミッション改善のためにインジェクタ2から燃料を微小噴射させることがある。
例えば、電流プロファイルの各閾値Ipeak、Ith1、Ith2、Iholdの大小関係を保ったまま、パーシャルリフト噴射に伴いピーク電流閾値Ipeakを低く設定するためには、マイコン5がピーク電流閾値Ipeakの大きさに合わせてインジェクタ電流Iinjの傾き検出用の第1閾値Ith1、第2閾値Ith2なども合わせて変更し、全ての閾値Ipeak、Ith1、Ith2、Iholdを制御IC6に送信しなくてはならない。この場合、マイコン5の処理負担が割合計算処理などに応じて重くなり、しかもマイコン5と制御IC6との間の通信量も多くなってしまう。
要するに、本実施形態によれば、複数の閾値Ipeak、Ith1、Ith2、Iholdのうち少なくとも何れか一つ以上の閾値を有効化するか無効化するかを判定し、有効と判定された閾値を用いて取得されたインジェクタ電流Iinjの検出時間に応じてインジェクタ電流Iinjをフィードバック補正制御している。これにより複数の閾値Ipeak、Ith1、Ith2、Iholdの間の大小関係の不整合を生じたとしても当該複数の閾値を選択的に無効化することでインジェクタ電流Iinjの閾値到達検出シーケンスを調整でき、制御IC6は、調整した検出シーケンス通りにインジェクタ電流Iinjの閾値到達時間を検出できれば正常動作していると判断できる。これにより処理負荷の増加を極力抑制できる。
制御IC6は、ピーク電流閾値Ipeakをマイコン5から入力したときに、判定部6cによりピーク電流閾値Ipeakが第2閾値Ith2より小さく第1閾値Ith1より大きいと判定したときには第1閾値Ith1及びピーク電流閾値Ipeakを有効化すると共に第2閾値Ith2を無効化する。制御IC6の閾値到達時間取得部6dは、判定部6cにより第2閾値Ith2が無効化されたときに、インジェクタ電流Iinjの傾きの判定用として判定部6cにより有効と判定された閾値(すなわち第1閾値Ith1及びピーク電流閾値Ipeak)に到達した時間(カウンタ値t1、t3)を取得して閾値到達時間記憶部6nに保持し、この保持された閾値到達時間記憶部6nの値をマイコン5に送信する。マイコン5は、制御IC6の閾値到達時間取得部6dにより取得されたインジェクタ電流Iinjの閾値到達時間に応じて電流傾斜判定部5cによりインジェクタ電流Iinjの傾きの度合いを判定する。マイコン5の補正部5bは、この電流傾斜判定部5cによる傾斜判定結果に応じてインジェクタ電流Iinjをフィードバック補正制御する。これにより、性能良くフィードバック補正制御できる。
制御IC6は駆動パルス入力部6eにより駆動パルスを入力する。制御IC6は、大小関係判定部6fにより、駆動パルスがアクティブとして入力されたときにピーク電流閾値Ipeak、第1閾値Ith1、第2閾値Ith2の大小関係を判定する。制御IC6は、エラー特定部6gにより、大小関係判定部6fの判定結果に応じてエラーの有無を特定する。制御IC6は、エラー特定部6gによりエラー有りと特定されたときにはインジェクタ電流Iinjの傾きの判定用の第1閾値Ith1及び第2閾値Ith2を無効化する。このときマイコン5は、例えば制御IC6のエラー特定部6gにより特定されたエラーコードを受信するため、電流傾斜判定部5cによりインジェクタ電流Iinjの傾きを判定することなく、補正部5bによるフィードバック補正制御も行われることはない。
例えば、前述したように、図4のS6、S7において第2閾値Ith2の検出を無効とした場合、制御IC6はこの無効化閾値Ith2に対応したエラーコードをマイコン5に出力することで、マイコン5は電流傾斜判定部5cによるインジェクタ電流Iinjの傾きの判定処理自体を無効としている。
図9は第2実施形態の追加説明図を示しており、燃料噴射制御装置101のブロック構成図を示している。本実施形態では、制御IC6は、エラーコード出力部6hの機能に代えてエラー出力部6oの機能を備えている。制御IC6は、異常が発見されたときには、エラー出力部6oにより、シリアル通信線とは別途設けられたエラー端子を通じてエラー状態を示すデジタルレベル(例えば「H」)をマイコン5に出力するようにしても良い。この場合にも同様に、マイコン5にエラー状態を伝達できる。
要するに、図6の噴射異常に係るエラー状態の伝達処理に適用したときには、制御IC6は、第2エラー出力部6oにより、駆動パルスがアクティブレベル「H」として入力されてからノンアクティブレベル「L」として入力されるまでの間に、判定部6cにより有効化された閾値Ith1,Ith2、Ipeakのうちで検出されていない閾値Ith2,Ipeakがあるときに当該非検出閾値Ith2,Ipeakに対応したエラー状態を示すデジタルレベル「H」を出力することになる。
これにより、マイコン5はこれらのエラー状態を把握できる。
本発明は前述実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に示す変形又は拡張が可能である。前述実施形態の構成は適宜組み合わせて適用できる。
Claims (8)
- 入力される閾値を含む複数の閾値の少なくとも何れかを用いてインジェクタに流れる電流(以下、インジェクタ電流と称す)を制御する電流制御部(6b)と、
所定の判定条件に応じて前記複数の閾値のうち少なくとも何れか一つ以上の閾値を有効化するか無効化するかを判定する判定部(6c)と、
前記判定部により有効と判定された閾値を用いて取得された前記インジェクタ電流の検出時間に応じて前記インジェクタ電流をフィードバック補正制御する補正部(5b)と、を備える燃料噴射制御装置。 - 前記複数の閾値は、前記インジェクタ電流が初期値から上昇しピーク電流に達したことを検出するために設けられたピーク電流閾値(Ipeak)、前記初期値と前記ピーク電流閾値との間に設定される第1閾値(Ith1)、及び、前記第1閾値よりも高く設定される第2閾値(Ith2)を含み、
前記インジェクタ電流の傾きの判定用として当該インジェクタ電流が前記第1閾値及び前記第2閾値に到達した時間を取得する閾値到達時間取得部(6d)をさらに備え、
前記判定部は、前記ピーク電流閾値を前記閾値として入力したときに前記ピーク電流閾値が第2閾値よりも小さいときには前記第1閾値及び前記ピーク電流閾値を有効化すると共に前記第2閾値を無効化し、
前記閾値到達時間取得部は、前記判定部により第2閾値が無効化されたときには、前記インジェクタ電流の傾きの判定用として前記第1閾値及び前記ピーク電流閾値に到達した時間を取得し、
前記補正部は、前記閾値到達時間取得部により取得された時間に応じて前記インジェクタ電流をフィードバック補正制御する請求項1記載の燃料噴射制御装置。 - 前記複数の閾値は、前記インジェクタ電流が初期値から上昇しピーク電流に達したことを検出するために設けられたピーク電流閾値、前記初期値と前記ピーク電流閾値との間に設定される第1閾値、及び、前記第1閾値よりも高く設定される第2閾値を含み、
前記インジェクタ電流の傾きの判定用として当該インジェクタ電流が前記第1閾値及び前記第2閾値に到達した時間を取得する閾値到達時間取得部(6d)と、
駆動パルスを入力する駆動パルス入力部(6e)と、
前記駆動パルスがアクティブとして入力されたときに前記ピーク電流閾値、前記第1閾値、前記第2閾値の大小関係を判定する大小関係判定部(6f)と、
前記大小関係判定部の判定結果に応じて前記インジェクタ電流の傾き判定エラーの有無を特定するエラー特定部(6g)と、をさらに備え、
前記判定部は、前記エラー特定部によりエラー有りと特定されたときには前記インジェクタ電流の傾きの判定用の前記第1閾値及び前記第2閾値を無効化する請求項1または2記載の燃料噴射制御装置。 - 前記判定部により無効化された無効化閾値に対応したエラーコードを出力する第1のエラーコード出力部(6h)をさらに備える請求項1から3の何れか一項に記載の燃料噴射制御装置。
- 駆動パルスを入力する駆動パルス入力部(6e)と、
前記駆動パルスがアクティブとして入力されてから前記駆動パルスがノンアクティブとして入力されるまでの間に、前記判定部により有効化された閾値のうちで検出されていない閾値があるときには非検出閾値に対応したエラーコードを出力する第2のエラーコード出力部(6h)と、
をさらに備える請求項1から3の何れか一項に記載の燃料噴射制御装置。 - 前記判定部により無効化された無効化閾値に対応したエラー状態を示すデジタルレベルを出力する第1のエラー出力部(6o)をさらに備える請求項1から3の何れか一項に記載の燃料噴射制御装置。
- 駆動パルスを入力する駆動パルス入力部(6e)と、
前記駆動パルスがアクティブとして入力されてから前記駆動パルスがノンアクティブとして入力されるまでの間に、前記判定部により有効化された閾値のうちで検出されていない閾値があるときには非検出閾値に対応したエラー状態を示すデジタルレベルを出力する第2のエラー出力部(6o)と、
をさらに備える請求項1から3の何れか一項に記載の燃料噴射制御装置。 - 1つのコンパレータにより構成され前記インジェクタに流れる電流の閾値として前記複数の閾値を切替えて前記インジェクタ電流を検出する電流検出部(6j)をさらに備え、
前記補正部は、前記電流検出部の電流検出結果に応じて前記インジェクタ電流をフィードバック補正制御する請求項1から7の何れか一項に記載の燃料噴射制御装置。
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