JP2018204524A - 燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理負荷の増加を極力抑制しながらインジェクタ電流をフィードバック補正制御できるようにした燃料噴射制御装置を提供する。【解決手段】制御IC6は、電流制御部6bにより、マイコン5から入力される閾値Ipeakを含む複数の閾値Ipeak、Ith1、Ith2、Iholdの少なくとも何れかを用いてインジェクタ2に流れる電流を制御する。制御IC6は、判定部6cにより、所定の判定条件に応じて複数の閾値Ipeak、Ith1、Ith2、Iholdのうち少なくとも何れか一つ以上の閾値を有効化するか無効化するかを判定する。マイコン5は、補正部5bにより、判定部6cにより有効と判定された閾値を用いて取得されたインジェクタ電流Iinjの検出時間に応じてインジェクタ電流Iinjをフィードバック補正制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料噴射制御装置に関する。
一般に、燃料噴射制御装置は電磁コイルに通電制御することに応じてインジェクタを開弁・閉弁している。この燃料噴射制御装置は、前記の電磁コイルの電流を検出するための電流検出部を備え、電流検出部の電流検出結果に応じてインジェクタを駆動制御している。しかしながら、インジェクタの個体差、燃料噴射制御装置内の回路誤差、さらにその電源電圧や動作温度のバラつきが存在することから、電流検出部の検出結果を所定の閾値に応じて制御するだけでは、電磁コイルの通電電流を所望の状態に制御することができない。
そこでインジェクタ電流が閾値に到達した時間を検出し、電流波形の傾斜を求めておき、ピーク電流のずれをフィードバック補正制御する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の技術によれば、ピーク電流到達時間、中間電流到達時間に応じて電流傾きを算出し、ピーク電流到達時間の誤差を算出して電流補正するようにしている。
特開2015−227620号公報
特許文献1記載の技術を用いることで内燃機関の動作状態や負荷の状態に応じて電流プロファイルも都度変更できるものの、電流制御用の設定値(例えば、ピーク電流閾値)を変更すると、この設定値に応じて傾斜検出用の閾値等も変更しなければならなくなり、各種処理負荷が増加してしまい好ましくない。
本発明の開示の目的は、処理負荷の増加を極力抑制しながらインジェクタ電流をフィードバック補正制御できるようにした燃料噴射制御装置を提供することにある。
請求項1記載の発明によれば、電流制御部が、入力される閾値を含む複数の閾値の少なくとも何れかを用いてインジェクタに流れる電流(以下、インジェクタ電流と称す)を制御し、判定部が、所定の判定条件に応じて複数の閾値のうち少なくとも何れか一つ以上の閾値を有効化するか無効化するかを判定し、補正部が、判定部により有効と判定された閾値を用いて取得されたインジェクタ電流の検出時間に応じてインジェクタ電流をフィードバック補正制御する。これにより複数の閾値のうち有効化した閾値を選択してインジェクタ電流の検出時間を取得できる。
例えば一部の閾値を変更することで複数の閾値の間の大小関係に不整合を生じたとしても複数の閾値のうち何れか一つ以上を選択的に無効化することでインジェクタ電流の閾値到達検出シーケンスを調整でき、調整した検出シーケンス通りにインジェクタ電流の閾値到達時間を検出できれば正常動作していると判断できる。これにより処理負荷の増加を極力抑制できる。
第1実施形態の燃料噴射制御装置を示す電気的構成図 制御ICの内部の電気的構成を示すブロック図 タイミングチャート(その1) 閾値設定処理を示すフローチャート 傾き検出カウンタ処理を示すフローチャート タイミングチャート(その2) タイミングチャート(その3) タイミングチャート(その4) 第2実施形態の燃料噴射制御装置を示す電気的構成図
以下、燃料噴射制御装置の幾つかの実施形態について図面を参照しながら説明する。以下で説明する各実施形態において、同一又は類似の動作を行う構成については、同一又は類似の符号を付して必要に応じて説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は燃料噴射制御装置の電気的構成をブロック図により概略的に示している。燃料噴射制御装置1は、車載ECUの中のエンジンECUに相当する電子制御装置であり、車両(例えば自動車)に搭載されたN気筒の内燃機関に燃料を噴射供給するN個のソレノイド式のインジェクタ2を駆動制御する装置である。この燃料噴射制御装置1は、基本的に4気筒、6気筒など複数気筒分のN個のインジェクタ2を駆動するが、各気筒のインジェクタ2の基本的な駆動方式は同じであるため、説明の簡略化のため1気筒分のインジェクタ2の駆動用の電磁コイル(以下、コイルと略す)3を図示して説明する。
インジェクタ2は常閉型の電磁弁を備え、電磁石を構成する固定コアを含む固定子(図示せず)、燃料噴射口を開閉するニードルを含む可動子(図示せず)、固定子を励磁する電磁コイル3を備える。このインジェクタ2は、燃料噴射制御装置1からコイル3に通電制御されることで、各気筒に対応したインジェクタ2の燃料噴射口が開弁・閉弁される。
インジェクタ2には燃料供給ポンプ(図示せず)により加圧された加圧燃料が供給されており、インジェクタ2が開弁したときには加圧燃料が内燃機関に供給される。通常、燃料噴射しないときには、コイル3には電流が通電されず、このとき可動子は、燃料噴射口の側に図示しない弾性手段(例えば、ばね)により付勢される。したがって、コイル3が励磁されていないと、加圧燃料がインジェクタ2に供給されたとしても燃料が内燃機関に噴射されることはない。励磁電流がコイル3に供給されると、可動子は固定子に向けて誘引される。すると燃料噴射口は開状態となり加圧燃料が内燃機関に噴射される。
燃料噴射制御装置1は、マイコン5、制御IC6、昇圧回路7、及び、インジェクタ駆動回路8を備える。例えば図示しないイグニッションスイッチが運転者により操作されることでバッテリによる電源電圧VBが燃料噴射制御装置1に供給されると、マイコン5及び制御IC6が正常に動作し始める。するとマイコン5は昇圧開始指令を制御IC6に出力し制御IC6により昇圧回路7の昇圧動作を開始させる。昇圧回路7は、昇圧型のDCDCコンバータにより構成されており、バッテリによる電源電圧VBを昇圧した昇圧電圧をインジェクタ駆動回路8に供給する。
マイコン5は、制御主体となるCPU、及び、ROM、RAMなどの記憶部5a、を備え、記憶部5aのROMに記憶されたプログラムに基づいて各種処理を行う。このマイコン5は、外部に設けられたセンサ(図示せず)からのセンサ信号に基づいて噴射指令タイミングを算出し、この噴射指令タイミングにおいて燃料の噴射指令信号となる駆動パルスを制御IC6に出力する。
なおフルリフト制御するときには可動子のニードルはフルリフト位置に到達することで燃料噴射口は完全に開弁する。パーシャルリフト制御するときには可動子のニードルのリフト量がパーシャルリフト量となり、この場合、可動子のニードルがフルリフト位置に到達しないパーシャルリフト状態になる。
マイコン5は、ハードウェア及びソフトウェアに基づいて、補正部5b、電流傾斜判定部5c、駆動電流設定情報記憶部5d、及び、閾値設定情報記憶部5eとしての機能を達成する。また、マイコン5及び制御IC6は、互いに通信可能に構成されている。通常、マイコン5はこの通信線を通じてインジェクタ電流Iinjの電流プロファイル(例えば第1閾値Ith1,第2閾値Ith2,ホールド電流閾値Ihold,ピーク電流閾値Ipeakの指令値)を制御IC6に出力可能になっており、通常、マイコン5は、1回の噴射制御処理に対して制御IC6との間で電流プロファイルを1回通信処理する。
ピーク電流閾値Ipeakは、インジェクタ電流Iinjが初期値(0)から上昇しピーク電流に達したことを検出するために設けられている。第1閾値Ith1、第2閾値Ith2は、通常、インジェクタ電流Iinjの傾きを検出するために設けられるもので、正常な場合には第1閾値Ith1<第2閾値Ith2の関係性を備える。
なお、ホールド電流閾値Iholdは、インジェクタ電流Iinjを定電流に保持するために設けられた閾値であり、上限値及び下限値の2種類の閾値により所定範囲の幅を規定することになる(図3参照)が、これらの上限値及び下限値の範囲は他の閾値Ith1,Ith2,Ipeakの値に比較して微小な範囲となるため、本願説明では上限値及び下限値を一対として1つの閾値として扱う。
制御IC6は、例えばASICによる集積回路装置であり、例えばロジック回路、CPUなどによる制御主体と、レジスタ、RAM、ROM、EEPROMなどの記憶部6a、を備え、ハードウェア及びソフトウェアに基づいてインジェクタ駆動回路8を用いて各種制御を実行するように構成され、例えば、電流制御部6b、判定部6c、閾値到達時間取得部6d、駆動パルス入力部6e、大小関係判定部6f、エラー特定部6g、エラーコード出力部6h、駆動部6i、電流検出部6j、駆動電流設定部6k、検出閾値設定部6l、としての機能を達成する。これらの機能のうち不要な機能は省いて構成しても良い。電流制御部6bは、閾値設定情報記憶部6m及び閾値到達時間記憶部6nの記憶値を利用して電流制御する。
インジェクタ駆動回路8は、バッテリによる電源電圧VB、及び昇圧回路7の昇圧電圧VCを入力し、インジェクタ2の駆動用のコイル3に通電し駆動する。インジェクタ駆動回路8は、コイル3に昇圧電圧VCを通電オン・オフするための放電スイッチ9、電源電圧VBを用いて定電流制御するための定電流制御用スイッチ(以下、定電流スイッチと略す)10、インジェクタ2を選択するための気筒選択スイッチ11、による主構成、及び、この主構成に付随する各種周辺回路、例えば、ダイオード12、13、及び、電流検出抵抗14、を図示形態に備える。放電スイッチ9及び定電流スイッチ10は、例えばそれぞれPチャネル型のMOSトランジスタにより構成され、気筒選択スイッチ11は例えばNチャネル型のMOSトランジスタにより構成されている。
インジェクタ2の駆動用のコイル3の上流側ノードは上流端子1aに接続されている。この上流端子1aには、昇圧回路7、放電スイッチ9、定電流スイッチ10、及び、ダイオード12、13が電気的に接続されている。昇圧回路7の昇圧電圧VCの出力供給ノードと上流端子1aとの間には放電スイッチ9を構成するMOSトランジスタのソースドレイン間が接続されている。
また電源電圧VBの供給ノードと上流端子1aとの間には、定電流スイッチ10を構成するMOSトランジスタのソースドレイン間とダイオード12のアノードカソード間とが直列接続されている。また、グランドノードNSと上流端子1aとの間にはダイオード13が順方向接続されている。
また、このコイル3の下流側ノードは下流端子1bに接続されており、この下流端子1bは気筒選択スイッチ11に接続されている。下流端子1bとグランドノードNSとの間には気筒選択スイッチ11を構成するMOSトランジスタのドレインソース間、及び、電流検出抵抗14が直列接続されている。インジェクタ電流Iinjは電流検出抵抗14により電流電圧変換され、この変換電圧が制御IC6に入力されるように構成されている。
制御IC6は、放電スイッチ9、定電流スイッチ10及び気筒選択スイッチ11をオン・オフ制御し、電流検出抵抗14に流れる電流を当該電流検出抵抗14の端子間電圧により検出し、この検出信号に応じてインジェクタ駆動回路8を制御しインジェクタ電流Iinjを制御する。
<制御IC6及びマイコン5の内部機能の概念的説明>
まず制御IC6及びマイコン5の内部のハードウェア及びソフトウェアの各機能及び協業機能をまず概念的に説明する。
マイコン5は、駆動電流設定情報記憶部5dにインジェクタ2を駆動するための指令電流値を記憶しており、閾値設定情報記憶部5eにセンサ信号に基づいて算出された各閾値Ipeak等を記憶する。マイコン5は、これらの記憶部5d、5eに記憶された値を制御IC6に通信処理すると共に、駆動パルスを出力する。
制御IC6は、駆動パルス入力部6eにより駆動パルスを入力すると、インジェクタ駆動回路8によりインジェクタ2を駆動させる。制御IC6は、電流検出部6jにより、前述の閾値と電流検出抵抗14の検出電流とを比較し電流検出結果を出力する。制御IC6は、判定部6cにより、所定の判定条件に応じて複数の閾値Ith1,Ith2,Ihold,Ipeakのうち少なくとも何れか一つ以上の閾値を有効化するか無効化するかを判定する。制御IC6は、電流制御部6bにより、マイコン5から通信入力される閾値を含む複数の閾値Ith1,Ith2,Ihold,Ipeakの少なくとも何れかを用いてインジェクタ2のコイル3に流れるインジェクタ電流Iinjを制御する。通常、制御IC6は、閾値到達時間取得部6dにより、インジェクタ電流Iinjの傾きの判定用としてインジェクタ電流Iinjが第1閾値Ith1,第2閾値Ith2に到達した時間を取得する。
そして制御IC6は判定部6cにより有効と判定された閾値を用いてインジェクタ電流Iinjの閾値到達時間を取得し、マイコン5に閾値到達時間(以下の具体例ではカウンタ値:検出時間相当)を送信する。マイコン5は、電流傾斜判定部5cによりインジェクタ電流Iinjの閾値到達時間に応じてインジェクタ電流Iinjの傾きの度合いを判定する。
そしてマイコン5は、電流傾斜判定部5cによりインジェクタ電流Iinjの傾きの度合いを判定すると、補正部5bにより傾斜度合に応じてインジェクタ電流Iinjをフィードバック補正制御する。このときマイコン5は傾斜度合に応じてピーク電流閾値Ipeakの指令値を変更して閾値設定情報記憶部5eに記憶させ、制御IC6にフィードバック出力することで補正制御する。具体的な制御方法は、各閾値Ith1,Ith2,Ihold,Ipeakを有効化するか無効化するかに応じて異なるため、その詳細は後述説明する。
図2は制御IC6内の電流制御部6b、電流検出部6j、及び、駆動部6iの接続例を示している。電流検出部6jは、例えば1つのコンパレータCP1、及び、D/A変換器DA1を具備して構成される。
電流制御部6bは、閾値到達時間記憶部6nとして閾値到達カウンタ6n、及び、閾値設定情報記憶部6mとして閾値設定レジスタ6mの記憶値を利用して電流制御する。制御IC6が駆動パルスのアクティブレベル「H」を入力すると、電流制御部6bは、後述するシーケンスに応じて閾値設定レジスタ6mに記憶された各デジタル閾値(例えば、ホールド電流閾値Ihold、第1閾値Ith1、第2閾値Ith2、ピーク電流閾値Ipeak)を電流検出部6jに切替出力する。
電流検出部6jは、入力されたデジタル閾値をD/A変換器DA1に入力するが、電流検出部6jは、D/A変換器DA1によりデジタル閾値をD/A変換処理し、このアナログ閾値をコンパレータCP1の閾値として入力させる。コンパレータCP1は、電流検出抵抗14に流れるインジェクタ電流Iinjと閾値とを比較し、この比較結果を電流制御部6bにフィードバックする。これにより電流検出部6jは、電流検出抵抗14に流れるインジェクタ電流Iinjが各閾値を上回ったか否かを検出できる。
また、電流制御部6bは、駆動パルスのアクティブレベル「H」の入力タイミングから図示しない所定周期のクロック信号に応じて閾値到達カウンタ6nによりカウント開始し、各閾値(例えば、ホールド電流閾値Ihold、第1閾値Ith1、第2閾値Ith2、ピーク電流閾値Ipeak)に到達したときに各閾値に対応したカウントをストップし当該カウント値を保持する。すなわち制御IC6は、閾値到達カウンタ6nのカウント値が各閾値に到達した時間を計測、取得できる。そして電流制御部6bは、これらの閾値到達カウンタ6nのカウント値が各閾値に到達したタイミングに応じて駆動部6iに駆動指令を出力し、駆動部6iが各スイッチ9〜11をオン・オフ駆動する。詳細動作は後述する。
前述構成の詳細な作用、動作について図3以降の図面をも参照しながら説明する。図3は、直噴エンジンの通常噴射に係る制御の基本動作をタイミングチャートにより示しており、駆動パルス、インジェクタ電流Iinj、各スイッチ9〜11のオン・オフ状態、閾値到達カウンタ6nのカウンタ値、をも示している。
本実施形態に係る直噴エンジン制御技術は、負荷状態や回転数などによって燃料噴射量や噴射回数を変更する。このためマイコン5は、図示しないクランクセンサや燃料圧力センサなど各種センサの信号により回転数や燃料圧力などの各種検出値を取得し、この取得値や前回以前に行われた燃料噴射制御に係る学習値等の各種情報に応じて燃料噴射量を設定し、この設定される燃料噴射量に応じて駆動パルス、駆動電流設定情報記憶部5dに記憶された駆動電流、閾値設定情報記憶部5eに記憶された各種閾値(例えば、ピーク電流閾値Ipeak)、等の各種指令を出力する。
制御IC6が、インジェクタ2を開弁させるときには、昇圧回路7で生成された高電圧を放電スイッチ9を通じて一旦コイル3に印加することで大電流をコイル3に通電し、その後、一度開弁した弁状態を保持するため、定電流スイッチ10をホールド電流閾値Iholdに基づいてオン・オフ制御して定電流を通電する。
制御IC6は、駆動パルスをアクティブレベル「H」として入力すると、この入力されたときに図4に示すようにピーク電流閾値Ipeak、第1閾値Ith1、第2閾値Ith2の大小関係を判定する。
この大小関係の判定処理は、制御IC6の大小関係判定部6fの機能により図4に示すように実行される。図4に示すように、制御IC6は、駆動パルスをアクティブレベル「H」として入力したときに、まずS2において第1閾値Ith1と第2閾値Ith2との大小関係を判定し、第1閾値Ith1と第2閾値Ith2との間の関係性が正しいか否かを判定する。
第1閾値Ith1<第2閾値Ith2の関係性になければ(S2でNO)、制御IC6は当該第1閾値Ith1、第2閾値Ith2のうち何れか少なくとも一方の設定値に不具合を生じていると判定することから、S3において第1閾値Ith1、第2閾値Ith2の何れも検出処理を無効とし、これ以降、検出シーケンスをホールド電流閾値Ihold、ピーク電流閾値Ipeak、の順として記憶部6aに記憶させ、図4に示す閾値設定処理ルーチンを抜ける。
また、第1閾値Ith1<第2閾値Ith2の関係性にあれば(S2でYES)、制御IC6は、S4において第1閾値Ith1とピーク電流閾値Ipeakとの間の大小関係を判定する。このとき、第1閾値Ith1<ピーク電流閾値Ipeakの関係になければ(S4でNO)、制御IC6は、入力されたピーク電流閾値Ipeakが第1閾値Ith1以下の設定値となっていることから、入力されたピーク電流閾値Ipeakが低く正常な関係性を備えていないと判定できる。これにより、S5において第1閾値Ith1、第2閾値Ith2の何れも検出処理を無効とし、これ以降、インジェクタ電流Iinjの傾きの判定処理を無効とし、検出シーケンスをホールド電流閾値Ihold、ピーク電流閾値Ipeak、の順として記憶部6aに記憶させ、図4に示す閾値設定処理ルーチンを抜ける。
次に、第1閾値Ith1<ピーク電流閾値Ipeakの関係にあれば(S4でYES)、制御IC6は、S6において第2閾値Ith2とピーク電流閾値Ipeakとの間の大小関係を判定する。このとき第2閾値Ith2<ピーク電流閾値Ipeakの関係になければ(S6でNO)、入力されたピーク電流閾値Ipeakが第2閾値Ith2以下の設定値となっていることから、S7において第2閾値Ith2の検出処理を無効とし、検出シーケンスをホールド電流閾値Ihold、第1閾値Ith1、ピーク電流閾値Ipeak、の順として記憶部6aに記憶させ、図4に示す閾値設定ルーチンを抜ける。
次に、第2閾値Ith2<ピーク電流閾値Ipeakの関係にあれば(S6でYES)、制御IC6は、S8において第1閾値Ith1とホールド電流閾値Iholdとの間の大小関係を判定する。このとき第1閾値Ith1<ホールド電流閾値Iholdの関係になければ(S8でNO)、ホールド電流閾値Iholdが第1閾値Ith1以下となっていることから、S9において検出シーケンスをホールド電流閾値Ihold、第1閾値Ith1、第2閾値Ith2、ピーク電流閾値Ipeakの順として記憶部6aに記憶させ、図4に示す閾値設定ルーチンを抜ける。
次に、第1閾値Ith1<ホールド電流閾値Iholdの関係にあれば(S8でYES)、制御IC6は、S10において第2閾値Ith2とホールド電流閾値Iholdとの間の大小関係を判定する。このとき第2閾値Ith2<ホールド電流閾値Iholdの関係になければ(S10でNO)、ホールド電流閾値Iholdが第2閾値Ith2以下となっていることから、S11において検出シーケンスを第1閾値Ith1、ホールド電流閾値Ihold、第2閾値Ith2、ピーク電流閾値Ipeakの順として記憶部6aに記憶させ、図4に示す閾値設定ルーチンを抜ける。
逆に、制御IC6は、S10において第2閾値Ith2<ホールド電流閾値Iholdの関係性を備えていると判定したときには(S10でYES)、S12において検出シーケンスを第1閾値Ith1、第2閾値Ith2、ホールド電流閾値Ihold、ピーク電流閾値Ipeakの順として記憶部6aに記憶させる。これにより閾値の大小関係に応じて検出シーケンスを決定できる。この検出シーケンスは、電流検出部6jのコンパレータCP1の閾値の設定順序に対応しており、この検出シーケンスが設定されることで、正常動作したときの閾値(第1閾値Ith1、第2閾値Ith2、ホールド電流閾値Ihold、ピーク電流閾値Ipeak)の切替シーケンスを決定できる。
<正常制御の場合>
次に、仮に図4のS8でNOと判定し、検出順序がホールド電流閾値Ihold、第1閾値Ith1、第2閾値Ith2、ピーク電流閾値Ipeak、の順に確定したとき、すなわち、図3に示す電流閾値の大小関係性を備えている場合の制御方法を例に挙げて説明する。図5はこのときの動作をフローチャートで示している。
駆動パルスがアクティブレベル「H」になると、制御IC6は放電スイッチ9及び定電流スイッチ10をオン制御し、図4の処理を実行し閾値の大小関係を確定した後、図5のS22以降の処理を実行する。図5のS22において、電流制御部6bは、閾値到達カウンタ6n(例えば、Ith1カウンタ、Ith2カウンタ、Ipeakカウンタ)を一斉にスタートさせる。この図5には、傾き検出用の閾値設定カウンタの処理動作を示しているため、ホールド電流閾値Iholdとの関係説明については図示を省略しており、本形態でも特徴を備えるものではないためその説明を省略する。
記憶部6aには、前述した大小関係性に示したように、検出順序がホールド電流閾値Ihold、第1閾値Ith1、第2閾値Ith2、ピーク電流閾値Ipeakの順であることが記憶される。制御IC6は、D/A変換器DA1を通じてコンパレータCP1の閾値をホールド電流閾値Iholdに設定しホールド電流閾値Iholdを上回ったか否かを判定し(図5には図示せず)、ホールド電流閾値Iholdを上回ったタイミングで定電流スイッチ10をオフ制御する。
次に、制御IC6は、D/A変換器DA1を通じてコンパレータCP1の閾値を第1閾値Ith1に対応する値に設定し、S23において第1閾値Ith1を上回ったか否かを判定し、第1閾値Ith1を上回ったタイミングにて閾値到達カウンタ6nをストップすることでS24においてカウンタ値t1を格納する。このカウンタ値t1は、第1閾値Ith1に到達した閾値到達時間を閾値到達時間記憶部6nとして記憶されることになる。
その後、制御IC6は、D/A変換器DA1を通じてコンパレータCP1の閾値を第2閾値Ith2に対応する値に設定し、S25において第2閾値Ith2を上回ったか否かを判定し、第2閾値Ith2を上回ったタイミングにて、S26においてカウンタ値t2を格納する。このカウンタ値t2は、第2閾値Ith2に到達した閾値到達時間として閾値到達時間記憶部6nに記憶されることになる。
その後、制御IC6は、D/A変換器DA1を通じてコンパレータCP1の閾値をピーク電流閾値Ipeakに対応した値に設定し、制御IC6は、S27においてピーク電流閾値Ipeakを上回ったか否かを判定し、ピーク電流閾値Ipeakを上回ったタイミングにて、S28においてカウンタ値t3を格納する。このカウンタ値t3は、ピーク電流閾値Ipeakに到達した閾値到達時間として閾値到達時間記憶部6nに記憶されることになる。
図3に示すように、制御IC6は、ピーク電流閾値Ipeakを上回ると放電スイッチ9をオフ制御し、その後インジェクタ電流Iinjが低下しホールド電流閾値Iholdに達したときに定電流スイッチ10をオン・オフ制御開始することで、インジェクタ電流Iinjを一定のホールド電流範囲に保持する。
そして制御IC6は、駆動パルスをノンアクティブレベル「L」として入力したときに、S24、S26、S28において全てのカウンタ値t1、t2、t3が正常に記憶されていれば正常終了と判定する。
S28において正常終了したときには、制御IC6は、閾値到達時間記憶部6nのカウンタ値t1、t2、t3をマイコン5に送信することで正常終了したことを通知する。マイコン5は、これらのカウンタ値t1、t2、t3を入力すると、電流傾斜判定部5cによりインジェクタ電流Iinjの閾値到達時間に応じてインジェクタ電流Iinjの傾きの度合いを判定し、補正部5bによりインジェクタ電流Iinjをフィードバック補正制御する。
具体的には、マイコン5は、インジェクタ電流Iinjがピーク電流閾値Ipeakに至るまでの時間的傾きを、第2閾値Ith2と第1閾値Ith1との差をカウンタ値t2とカウンタ値t1との差で除算することで算出する。これによりインジェクタ電流Iinjの傾斜を判定できる。マイコン5はこの傾斜値に基づいて、ピーク電流閾値Ipeakを補正し、ピーク電流閾値Ipeakのパラメータを変更することでフィードバック補正制御する。このピーク電流の補正制御処理については一般的な内容(例えば、特許文献1参照)であるため、その詳細説明を省略する。ピーク電流閾値Ipeakだけに限らず、昇圧回路7の昇圧電圧を変更設定しても良い。
<異常処理の場合>
しかし、たとえ検出順序がホールド電流閾値Ihold、第1閾値Ith1、第2閾値Ith2、ピーク電流閾値Ipeak、と確定され、図3に示す閾値の大小関係性を備えている場合であっても、前述した検出シーケンス通りに閾値の全てにインジェクタ電流Iinjが達することなく、駆動パルスがノンアクティブレベル「L」になることも想定される。このような場合、何らかの異常が発生したと考えられる。
例えば、図6に示すように、駆動パルスがノンアクティブレベル「L」として検出されるまでの間に、何らかの影響により、インジェクタ電流Iinjがホールド電流閾値Ihold、第1閾値Ith1を上回ったものの、第2閾値Ith2、ピーク電流閾値Ipeakを上回らない場合を想定する。このような場合、制御IC6が図5の処理を実行すると、S25にてNOと判定され、これ以降のS26のカウンタ値t2の格納処理、S28のカウンタ値t3の格納処理が実行されることなく、駆動パルスがノンアクティブレベル「L」になる。
制御IC6は、駆動パルスがノンアクティブレベル「L」と検出したときに、閾値到達カウンタ6nのうちIth1カウンタ、Ith2カウンタ、Ipeakカウンタの何れか一つ以上が未だ動作しているときには、記憶部6aの記憶領域(例えばレジスタ)に異常を示すダイアグ(エラーコード)を記憶させる。
このとき前述した正常終了以外の終了であるため、制御IC6は、この不整合異常に対応したコード番号をエラーコードとして記憶部6aに記憶させる。すなわち、制御IC6は、この種の異常(ハードウェア異常、誤設定)の他にも後述する不整合異常、など様々なエラーを生じる虞があるが、これらのエラーと区別できるようにエラーコードを設定し、記憶部6aの記憶領域(レジスタ)に記憶させる。マイコン5は、制御IC6との通信によりこのエラーコードを受信することでエラーの種類を判別できる。マイコン5は、この異常に対処するように処理(例えばフェールセーフ処理)を実行できる。
<ピーク電流閾値Ipeakが第2閾値Ith2又は第1閾値Ith1より低い場合>
マイコン5は、エンジンの動作状態や負荷状態に応じて1回の噴射制御処理に対して電流プロファイルを毎回更新し、その都度制御IC6に電流プロファイルを出力する。このため電流プロファイルもその都度変更される。例えば、燃費やエミッション改善のためにインジェクタ2から燃料を微小噴射させることがある。
このような場合、燃料噴射制御装置1は、インジェクタ2の可動子のニードルのリフト量がフルリフトの位置に到達しないようにパーシャルリフト噴射制御することになる。このようにパーシャルリフト噴射制御するときには、マイコン5はピーク電流閾値Ipeakの指令値を通常噴射よりも低く変更し、制御IC6に電流プロファイルを通信出力する。
しかし、前述した全ての閾値を含む電流プロファイルを通信処理すると、マイコン5から制御IC6への通信量が多くなる。このため、マイコン5は前述の閾値のうちピーク電流閾値Ipeakのパラメータだけを制御IC6に送信することが望ましい。
この場合、例えば図7に示すように、ピーク電流閾値Ipeakの指令値が第1閾値Ith1及び第2閾値Ith2の中間に設定されたり、例えば図8に示すように、ピーク電流閾値Ipeakの指令値が第1閾値Ith1より低く設定されることで、大小関係の不整合を生じることがある。このため本実施形態では、制御IC6は、駆動パルスがアクティブレベル「H」となるたびに、図4の閾値設定処理を実行することで各閾値Ipeak、Ith1,Ith2,Iholdの大小関係を判定し、インジェクタ電流Iinjの正常検出順序を判定している。
以下、図7を参照して、第1閾値Ith1<ピーク電流閾値Ipeak<第2閾値Ith2となる場合について動作の流れを説明する。例えば、ピーク電流閾値Ipeakが第1閾値Ith1及び第2閾値Ith2の中間に設定されたときには、図4のS6において第2閾値Ith2<ピーク電流閾値Ipeakの関係性を満たさないため、S6でNOと判定し、S7において第2閾値Ith2の検出を無効にすると共に、検出順序をホールド電流閾値Ihold、第1閾値Ith1、ピーク電流閾値Ipeak、とする。すると、制御IC6はこの検出順序が正常な検出シーケンスであることを把握できる。
このとき制御IC6は、図5に示す処理のうちS25〜S26の処理を省略して実行することになり、インジェクタ電流Iinjがホールド電流閾値Ihold、第1閾値Ith1、ピーク電流閾値Ipeakの順序で上回ると正常であると判定する(図5のS21〜S24、S27〜S28)。他方、駆動パルスがノンアクティブレベル「L」になっても、これらの電流閾値Ihold、Ith1、Ipeakを上回らなかったときには、制御IC6は異常である旨を示すエラーコードを記憶部6aに記憶させることになる。制御IC6は、前述のエラーコードを記憶部6aに記憶させたときには通信処理によりマイコン5にこのエラーコードを出力する。
以下、図8を参照して、ピーク電流閾値Ipeak<第1閾値Ith1の場合について動作の流れを説明する。例えば、ピーク電流閾値Ipeakが第1閾値Ith1よりも低いときには、制御IC6は、図4のS4において第1閾値Ith1<ピーク電流閾値Ipeakの関係性を満たさないため、S4でNOと判定する。この場合、制御IC6は、エラー特定部6gによりインジェクタ電流Iinjの傾き判定エラー有りと特定し、S5において第1閾値Ith1、第2閾値Ith2の検出を無効にし、検出順序をホールド電流閾値Ihold、ピーク電流閾値Ipeak、とする。すると制御IC6は、この検出順序が正常な検出シーケンスであることを把握できるが、インジェクタ電流Iinjの傾き判定エラーを示すエラーコードを記憶部6aに記憶させる。
このとき、制御IC6は、図5に示す処理のうちS23〜S26の処理を省略して実行することになり、インジェクタ電流Iinjがホールド電流閾値Ihold、ピーク電流閾値Ipeakの順序で上回ると正常な検出シーケンスと判定する(図5のS21〜S22、S27〜S28)。他方、駆動パルスがノンアクティブレベル「L」になってもこれらの電流閾値Ihold、Ipeakを上回らなかったときには、制御IC6は検出シーケンスが異常である旨を示すエラーコードを記憶部6aに記憶させることになる。制御IC6は、前述のエラーコードを記憶部6aに記憶させたときには通信処理によりマイコン5にこのエラーコードを出力する。
<発明者が考慮した比較対象例>
例えば、電流プロファイルの各閾値Ipeak、Ith1、Ith2、Iholdの大小関係を保ったまま、パーシャルリフト噴射に伴いピーク電流閾値Ipeakを低く設定するためには、マイコン5がピーク電流閾値Ipeakの大きさに合わせてインジェクタ電流Iinjの傾き検出用の第1閾値Ith1、第2閾値Ith2なども合わせて変更し、全ての閾値Ipeak、Ith1、Ith2、Iholdを制御IC6に送信しなくてはならない。この場合、マイコン5の処理負担が割合計算処理などに応じて重くなり、しかもマイコン5と制御IC6との間の通信量も多くなってしまう。
また、例えば、インジェクタ電流Iinjの検出回路と、インジェクタ電流Iinjの傾斜を検出するための検出回路とが独立に設けられていれば、それぞれの閾値の設定順序を気にする必要はないが、このような構成の場合、検出用の閾値の分だけD/A変換器DA1やコンパレータCP1が増えることとなり、回路規模の増大につながってしまう。
<本実施形態に係る概念的なまとめ>
要するに、本実施形態によれば、複数の閾値Ipeak、Ith1、Ith2、Iholdのうち少なくとも何れか一つ以上の閾値を有効化するか無効化するかを判定し、有効と判定された閾値を用いて取得されたインジェクタ電流Iinjの検出時間に応じてインジェクタ電流Iinjをフィードバック補正制御している。これにより複数の閾値Ipeak、Ith1、Ith2、Iholdの間の大小関係の不整合を生じたとしても当該複数の閾値を選択的に無効化することでインジェクタ電流Iinjの閾値到達検出シーケンスを調整でき、制御IC6は、調整した検出シーケンス通りにインジェクタ電流Iinjの閾値到達時間を検出できれば正常動作していると判断できる。これにより処理負荷の増加を極力抑制できる。
また、例えば、パーシャルリフト噴射に伴いピーク電流閾値Ipeakが第2閾値Ith2より小さく設定されたとしても、制御IC6がこのピーク電流閾値Ipeakに合わせて他の閾値Ith1、Ith2、Iholdを有効化するか無効化するかを判定できマイコン5の処理負担を軽くできる。この場合、マイコン5は、電流プロファイルとしてピーク電流閾値Ipeakを制御IC6に送信すれば良く、他の閾値Ith1、Ith2、Iholdを送信しなくても良くなるため通信量を少なくできる。
また図2に示すように、電流検出部6jが、1つのコンパレータCP1を用いて複数の閾値Ith1、Ith2、Ihold、Ipeakとの比較を共通化し、各閾値を切り替えて構成しているため、コンパレータCP1を1つだけ設ければ良くなり、回路規模を縮小化できる。
さらに図7を用いた詳細制御を概念的に述べると下記のように記述できる。
制御IC6は、ピーク電流閾値Ipeakをマイコン5から入力したときに、判定部6cによりピーク電流閾値Ipeakが第2閾値Ith2より小さく第1閾値Ith1より大きいと判定したときには第1閾値Ith1及びピーク電流閾値Ipeakを有効化すると共に第2閾値Ith2を無効化する。制御IC6の閾値到達時間取得部6dは、判定部6cにより第2閾値Ith2が無効化されたときに、インジェクタ電流Iinjの傾きの判定用として判定部6cにより有効と判定された閾値(すなわち第1閾値Ith1及びピーク電流閾値Ipeak)に到達した時間(カウンタ値t1、t3)を取得して閾値到達時間記憶部6nに保持し、この保持された閾値到達時間記憶部6nの値をマイコン5に送信する。マイコン5は、制御IC6の閾値到達時間取得部6dにより取得されたインジェクタ電流Iinjの閾値到達時間に応じて電流傾斜判定部5cによりインジェクタ電流Iinjの傾きの度合いを判定する。マイコン5の補正部5bは、この電流傾斜判定部5cによる傾斜判定結果に応じてインジェクタ電流Iinjをフィードバック補正制御する。これにより、性能良くフィードバック補正制御できる。
さらに図8を用いた別の詳細制御を概念的に述べると下記のように記述できる。
制御IC6は駆動パルス入力部6eにより駆動パルスを入力する。制御IC6は、大小関係判定部6fにより、駆動パルスがアクティブとして入力されたときにピーク電流閾値Ipeak、第1閾値Ith1、第2閾値Ith2の大小関係を判定する。制御IC6は、エラー特定部6gにより、大小関係判定部6fの判定結果に応じてエラーの有無を特定する。制御IC6は、エラー特定部6gによりエラー有りと特定されたときにはインジェクタ電流Iinjの傾きの判定用の第1閾値Ith1及び第2閾値Ith2を無効化する。このときマイコン5は、例えば制御IC6のエラー特定部6gにより特定されたエラーコードを受信するため、電流傾斜判定部5cによりインジェクタ電流Iinjの傾きを判定することなく、補正部5bによるフィードバック補正制御も行われることはない。
制御IC6は、図4のS6、S7に示したように、判定部6cにより無効化された無効化閾値Ith2に対応したエラーコードを第1のエラーコード出力部6hによりマイコン5に出力したときには、マイコン5はエラーコードにより異常の種類を判定できる。するとマイコン5は、電流傾斜判定部5cによるインジェクタ電流Iinjの傾きの判定処理自体を無効にできる。
また制御IC6は、駆動パルスがアクティブとして入力されてからノンアクティブとして入力されるまでの間に、図6に示したように、判定部6cにより有効化された閾値Ith1,Ith2,Ipeakのうちで検出されていない閾値Ith2、Ipeakがあるときには、第2のエラーコード出力部6hによりこの非検出閾値Ith2、Ipeakに対応したエラーコードを出力する。この場合、マイコン5はエラーコードにより異常の種類を判定できる。するとマイコン5は、噴射処理自体が正常に終了していないことを把握でき、これに応じた処理を実行できる。
<第1実施形態の変形例>
例えば、前述したように、図4のS6、S7において第2閾値Ith2の検出を無効とした場合、制御IC6はこの無効化閾値Ith2に対応したエラーコードをマイコン5に出力することで、マイコン5は電流傾斜判定部5cによるインジェクタ電流Iinjの傾きの判定処理自体を無効としている。
しかし、マイコン5は、第1閾値Ith1及びピーク電流閾値Ipeakの閾値到達時間を取得できれば、電流傾斜判定部5cの機能によりこれらの値を用いてインジェクタ電流Iinjの傾きを検出できる。このため、マイコン5はこれらの第1閾値Ith1及びピーク電流閾値Ipeakの閾値到達時間に応じてインジェクタ電流Iinjの傾きの算出処理を実行しても良い。この場合、マイコン5は、ピーク電流閾値Ipeakと第1閾値Ith1との差を、カウンタ値t3とカウンタ値t1との差により除算してインジェクタ電流Iinjの傾きを算出すると良い。
(第2実施形態)
図9は第2実施形態の追加説明図を示しており、燃料噴射制御装置101のブロック構成図を示している。本実施形態では、制御IC6は、エラーコード出力部6hの機能に代えてエラー出力部6oの機能を備えている。制御IC6は、異常が発見されたときには、エラー出力部6oにより、シリアル通信線とは別途設けられたエラー端子を通じてエラー状態を示すデジタルレベル(例えば「H」)をマイコン5に出力するようにしても良い。この場合にも同様に、マイコン5にエラー状態を伝達できる。
これは、第1実施形態に示した図6の噴射処理の異常に係るハード異常等のエラー状態、図7の無効化閾値Ith2に関係した大小関係の不整合に係るエラー状態、また、その他のハード異常、誤設定など異常に係るエラー状態等を伝達するときに用いることができる。
<本実施形態に係る概念的なまとめ>
要するに、図6の噴射異常に係るエラー状態の伝達処理に適用したときには、制御IC6は、第2エラー出力部6oにより、駆動パルスがアクティブレベル「H」として入力されてからノンアクティブレベル「L」として入力されるまでの間に、判定部6cにより有効化された閾値Ith1,Ith2、Ipeakのうちで検出されていない閾値Ith2,Ipeakがあるときに当該非検出閾値Ith2,Ipeakに対応したエラー状態を示すデジタルレベル「H」を出力することになる。
さらに、図7の無効化閾値Ith2に関係した大小関係の不整合に係るエラー状態に適用したときには、制御IC6は、第1エラー出力部6oにより、判定部6cにより無効化された無効化閾値Ith2に対応したエラー状態を示すデジタルレベル「H」を他のエラー通信線を用いて出力することになる。
これにより、マイコン5はこれらのエラー状態を把握できる。
(他の実施形態)
本発明は前述実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に示す変形又は拡張が可能である。前述実施形態の構成は適宜組み合わせて適用できる。
説明を簡略化するため、インジェクタ2のコイル3に昇圧回路7からピーク電流を印加した後、このピーク電流よりも低い定電流範囲で1回だけ定電流制御する形態を示したが、これに限定されるものではなく、インジェクタ2のコイル3に印加する電流をピーク電流閾値Ipeakに達するまで印加した後、インジェクタ2を精度良く開弁するために2段階以上段階的に定電流制御する所謂ピック電流制御を用いた形態にも適用できる。
例えばパーシャルリフト噴射において、マイコン5は、全ての閾値Ipeak、Ith1、Ith2、Iholdのうちピーク電流閾値Ipeakだけを制御IC6に送信する形態を示しているが、これに限定されるものではなく、他の閾値を送信するようにしても良い。この場合、例えば前回の噴射処理に用いた値をそのまま送信すれば良く、この場合、マイコン5の処理負担を軽減できる。また、値を変更して送信するようにしても良い。
またパーシャルリフト噴射時にピーク電流閾値Ipeakだけを送信する形態を示しているが、他の閾値Ith1、Ith2、Iholdなどのうち何れか一部を送信する形態に適用しても良い。
マイコン5及び制御IC6が別体に設けられており通信処理によりデータを授受しながらインジェクタ電流Iinjを制御する形態を示したが、これに限定されるものではなく、例えば、マイコン5及び制御IC6の機能を一体化した構成を用いても良い。すなわち、マイコン5の各機能5a〜5e、制御IC6の各機能6a〜6oは一体の制御主体に実装しても良い。さらに、マイコン5の一部機能を制御IC6に持たせたり、逆に、制御IC6の一部機能をマイコン5に持たせたりしても良い。
なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、本発明の一つの態様として前述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
前述した複数の実施形態の構成、機能を組み合わせても良い。前述実施形態の一部を、課題を解決できる限りにおいて省略した態様も実施形態と見做すことが可能である。また、特許請求の範囲に記載した文言によって特定される発明の本質を逸脱しない限度において考え得るあらゆる態様も実施形態と見做すことが可能である。
本開示は、前述した実施形態に準拠して記述したが、本開示は当該実施形態や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範畴や思想範囲に入るものである。
図面中、1,101は燃料噴射制御装置、5はマイコン、5aは記憶部、5bは補正部、5cは電流傾斜判定部、5dは駆動電流設定情報記憶部、5eは閾値設定情報記憶部、6は制御IC、6bは電流制御部、6cは判定部、6dは閾値到達時間取得部、6eは駆動パルス入力部、6fは大小関係判定部、6gはエラー特定部、6hはエラーコード出力部(第1のエラーコード出力部、第2のエラーコード出力部)、6iは駆動部、6jは電流検出部、6kは駆動電流設定部、6lは検出閾値設定部、6mは閾値設定レジスタ(閾値設定情報記憶部)、6nは閾値到達カウンタ(閾値到達時間記憶部)、6oはエラー出力部(第1のエラー出力部、第2のエラー出力部)、を示す。

Claims (8)

  1. 入力される閾値を含む複数の閾値の少なくとも何れかを用いてインジェクタに流れる電流(以下、インジェクタ電流と称す)を制御する電流制御部(6b)と、
    所定の判定条件に応じて前記複数の閾値のうち少なくとも何れか一つ以上の閾値を有効化するか無効化するかを判定する判定部(6c)と、
    前記判定部により有効と判定された閾値を用いて取得された前記インジェクタ電流の検出時間に応じて前記インジェクタ電流をフィードバック補正制御する補正部(5b)と、を備える燃料噴射制御装置。
  2. 前記複数の閾値は、前記インジェクタ電流が初期値から上昇しピーク電流に達したことを検出するために設けられたピーク電流閾値(Ipeak)、前記初期値と前記ピーク電流閾値との間に設定される第1閾値(Ith1)、及び、前記第1閾値よりも高く設定される第2閾値(Ith2)を含み、
    前記インジェクタ電流の傾きの判定用として当該インジェクタ電流が前記第1閾値及び前記第2閾値に到達した時間を取得する閾値到達時間取得部(6d)をさらに備え、
    前記判定部は、前記ピーク電流閾値を前記閾値として入力したときに前記ピーク電流閾値が第2閾値よりも小さいときには前記第1閾値及び前記ピーク電流閾値を有効化すると共に前記第2閾値を無効化し、
    前記閾値到達時間取得部は、前記判定部により第2閾値が無効化されたときには、前記インジェクタ電流の傾きの判定用として前記第1閾値及び前記ピーク電流閾値に到達した時間を取得し、
    前記補正部は、前記閾値到達時間取得部により取得された時間に応じて前記インジェクタ電流をフィードバック補正制御する請求項1記載の燃料噴射制御装置。
  3. 前記複数の閾値は、前記インジェクタ電流が初期値から上昇しピーク電流に達したことを検出するために設けられたピーク電流閾値、前記初期値と前記ピーク電流閾値との間に設定される第1閾値、及び、前記第1閾値よりも高く設定される第2閾値を含み、
    前記インジェクタ電流の傾きの判定用として当該インジェクタ電流が前記第1閾値及び前記第2閾値に到達した時間を取得する閾値到達時間取得部(6d)と、
    駆動パルスを入力する駆動パルス入力部(6e)と、
    前記駆動パルスがアクティブとして入力されたときに前記ピーク電流閾値、前記第1閾値、前記第2閾値の大小関係を判定する大小関係判定部(6f)と、
    前記大小関係判定部の判定結果に応じて前記インジェクタ電流の傾き判定エラーの有無を特定するエラー特定部(6g)と、をさらに備え、
    前記判定部は、前記エラー特定部によりエラー有りと特定されたときには前記インジェクタ電流の傾きの判定用の前記第1閾値及び前記第2閾値を無効化する請求項1または2記載の燃料噴射制御装置。
  4. 前記判定部により無効化された無効化閾値に対応したエラーコードを出力する第1のエラーコード出力部(6h)をさらに備える請求項1から3の何れか一項に記載の燃料噴射制御装置。
  5. 駆動パルスを入力する駆動パルス入力部(6e)と、
    前記駆動パルスがアクティブとして入力されてから前記駆動パルスがノンアクティブとして入力されるまでの間に、前記判定部により有効化された閾値のうちで検出されていない閾値があるときには非検出閾値に対応したエラーコードを出力する第2のエラーコード出力部(6h)と、
    をさらに備える請求項1から3の何れか一項に記載の燃料噴射制御装置。
  6. 前記判定部により無効化された無効化閾値に対応したエラー状態を示すデジタルレベルを出力する第1のエラー出力部(6o)をさらに備える請求項1から3の何れか一項に記載の燃料噴射制御装置。
  7. 駆動パルスを入力する駆動パルス入力部(6e)と、
    前記駆動パルスがアクティブとして入力されてから前記駆動パルスがノンアクティブとして入力されるまでの間に、前記判定部により有効化された閾値のうちで検出されていない閾値があるときには非検出閾値に対応したエラー状態を示すデジタルレベルを出力する第2のエラー出力部(6o)と、
    をさらに備える請求項1から3の何れか一項に記載の燃料噴射制御装置。
  8. 1つのコンパレータにより構成され前記インジェクタに流れる電流の閾値として前記複数の閾値を切替えて前記インジェクタ電流を検出する電流検出部(6j)をさらに備え、
    前記補正部は、前記電流検出部の電流検出結果に応じて前記インジェクタ電流をフィードバック補正制御する請求項1から7の何れか一項に記載の燃料噴射制御装置。
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