JP2018204314A - 多目的小屋 - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に使用者のニーズに合わせ易い多目的小屋を提供する。
【解決手段】多目的小屋1に、下方へ開放された直方体の箱状で、各角が円弧状に面取りされている屋根部材2と、屋根部材2と同じ大きさで上方へ開放された直方体の箱状で、各角が円弧状に面取りされている床部材3と、屋根部材2と床部材の夫々の四隅同士を連結しており、湾曲した状態で上下に延びている四つの柱部材4と、を具備させ、屋根部材2、床部材3、及び柱部材4を、屋根部材2、床部材3、及び柱部材4を、FRP製の平板状の二つの表面材と、二つの表面材同士の間に介装されている断熱材と、屋根部材2、床部材3、及び柱部材4により形成される開口1aの周縁から内方へ平板状に突出している金属製の第二フランジ部8cと、で構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、店舗、看板、案内所、等に利用することができる多目的小屋に関するものである。
屋根と床を、四つの平板状の側壁で連結して直方体のコンテナ形状とし、床下に排水タンクを、内部に給水タンクやプロパンボンベ等の什器を夫々設けると共に、一部の側壁を貫通させて出入口や什器受入口を設けて、トラックやトレーラの荷台に載置することが可能な移動式店舗(小屋)が提案されている(特許文献1)。この特許文献1の技術は、トラックやトレーラの荷台に載せて目的地まで搬送し、目的地において荷台から降ろして設置することにより、什器を用いてうどんやラーメンを販売する店舗を営業することを意図している。
しかしながら、特許文献1の技術では、側壁によって屋根の荷重を支えるようにしているため、側壁を貫通している出入口や什器受入口を大きくしたり新たに窓を設けたりすると、側壁の強度が弱くなり、屋根を支えることができなくなる問題があった。そのため、当該移動式店舗を、店舗の運営者(使用者)のニーズに合わせた外観や間取りにしようとする場合や、店舗以外に利用しようとする場合は、所望の出入口や窓等の数や大きさによっては、側壁を補強しなければならず、コストが増加する問題があった。このようなことから、特許文献1の技術による移動式店舗は、汎用性の低いものであった。
特開2008−031725号公報
そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、容易に使用者のニーズに合わせ易い多目的小屋の提供を課題とするものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係る多目的小屋は、「下方へ開放された直方体の箱状で、各角が円弧状に面取りされている屋根部材と、該屋根部材と同じ大きさで上方へ開放された直方体の箱状で、各角が円弧状に面取りされている床部材と、前記屋根部材と前記床部材の夫々の四隅同士を連結しており、湾曲した状態で上下に延びている四つの柱部材とを具備しており、前記屋根部材、前記床部材、及び前記柱部材は、外側面及び内側面を形成しているFRP製の平板状の二つの表面材と、二つの該表面材同士の間に介装されている断熱材と、前記屋根部材、前記床部材、及び前記柱部材により形成される開口の周縁から内方へ平板状に突出している金属製の取付フランジとを備えている」ことを特徴とする。
本構成の多目的小屋によれば、屋根部材と床部材とを、四つの柱部材で連結しているため、四つの柱部材により屋根部材の荷重を支えることができる。また、屋根部材、床部材、及び四つの柱部材により形成されている開口の周縁から内方へ、金属製の取付フランジを突出させているため、取付フランジを用いることで多目的小屋の開口を閉鎖する壁部材の取付けを容易なものとすることができる。従って、取付フランジに取付けられる壁部材として、出入口や窓等が設けられたものとすることにより、開口の範囲内において、出入口や窓等の数や大きさを自由に設定することができるため、使用者のニーズに合せ易いものとすることができ、多様なニーズ(目的)に対応することができる。
また、四つの柱部材により屋根部材の荷重を支えているため、開口の範囲内において、出入口や窓等の数を多くしたり大きくしたりしても、補強する必要はなく、コストの増加を抑制させることができる。
更に、屋根部材及び床部材の各角を、円弧状に面取りしていると共に、四つの柱部材を湾曲させていることから、屋根部材、床部材、及び四つの柱部材により構成される直方体の各角が、円弧状の面取りがされた状態となるため、丸みを帯びた外観となり、角ばった従来品との差別化を図ることができる。この際に、屋根部材、床部材、及び四つの柱部材の夫々の表面材を、FRP(繊維強化樹脂)製としているため、円弧状の面取りや湾曲した部位を有する部材を、金属板と比較して容易に形成することができ、多目的小屋の製造にかかるコストを低減させることができる。
また、屋根部材、床部材、及び四つの柱部材の夫々の表面材を、FRP製としているため、金属板を用いた場合と比較して、多目的小屋の重量を低減させることができる。従って、多目的小屋を比較的少人数で移動させたり、小型のトラックやトレーラ等で移動(搬送)させたりすることが可能となるため、移動にかかるコストを低減させることができる。
本発明に係る多目的小屋は、上記の構成に加えて、「前記床部材の底面に取付けられており、搬送用の荷台に固定するための搬送用固定部材を更に具備している」ことを特徴としても良い。
ここで、搬送用の「荷台」としては、「トレーラの荷台」、「トラックの荷台」、「台車の荷台」、等を例示することができる。
また、「搬送用固定部材」としては、「荷台に締結するためのボルトが挿通される挿通孔を有している金属板」、「荷台側に設けられている被嵌合部と嵌合する嵌合部を有するもの」、「荷台側に設けられている押圧部材により押圧される押圧部を有するもの」、等を例示することができる。
本構成の多目的小屋によれば、荷台に固定するための搬送用固定部材を備えているため、当該搬送用固定部材を用いることで、多目的小屋をトレーラやトラック等の荷台に固定することができ、多目的小屋をトレーラやトラック等で搬送することができる。また、搬送用固定部材により多目的小屋を荷台に固定することができるため、搬送中に多目的小屋が脱落するような荷崩れを起こすことはない。
以上のように、本発明の効果として、容易に使用者のニーズに合わせ易い多目的小屋を提供することができる。
(a)本発明の一実施形態である多目的小屋を正面側から見た斜視図であり、(b)(a)の多目的小屋を背面側から見た斜視図である。 (a)図1の多目的小屋の平面図であり、(b)図1の多目的小屋の右側面図である。 (a)図1の多目的小屋の正面図であり、(b)図1の多目的小屋の背面図である。 図3(a)におけるA−A線で切断して一部を省略した断面図である。 図1の多目的小屋の分解図である。 図1の多目的小屋とトレーラとの関係を示す説明図である。 図1の多目的小屋をトレーラに固定した状態で示す右側面図である。 (a)図7における搬送用固定部材の部位を拡大して示す説明図であり、(b)背面側の中央の部位を拡大して示す説明図であり、(c)床部材を省略して示す(b)の平面図である。 (a)図1の多目的小屋の使用例を示す説明図であり、(b)(a)とは異なる使用例を示す説明図である。 図3とは異なる形態の搬送用固定部材を示す説明図である。
本発明の一実施形態である多目的小屋1について、図1乃至図5を参照して詳細に説明する。以下では、多目的小屋1の正面側を前、背面側を後ろとして、それらを結んだ方向を前後方向と称すると共に、左側面と右側面とを結んだ方向を横方向と称して説明する。本実施形態の多目的小屋1は、全体の外形が丸みを帯びた直方体の箱状で、四つの側面の夫々に四角い開口1aが形成されている。多目的小屋1は、屋根を構成している屋根部材2と、床を構成している床部材3と、屋根部材2の四隅と床部材3の四隅とを夫々連結している四つの柱部材4と、床部材3に取付けられている搬送用固定部材5と、を備えている。開口1aは、屋根部材2、床部材3、及び二つの柱部材4により形成されている。
屋根部材2、床部材3、及び柱部材4は、外側面及び内側面を形成しているFRP製の平板状の二つの表面材6と、二つの表面材6同士の間に介装されている断熱材7と、二つの表面材6及び断熱材7の辺に沿って取付けられている金属製の補強金具8と、から夫々が構成されている(図4を参照)。補強金具8は、開口1aの周縁を形成している屋根部材2の四つの下辺、床部材3の四つの上辺、及び、柱部材4の二つの側辺に、夫々取付けられている。
屋根部材2は、上下方向が前後方向及び横方向よりも短く、下方へ開放された直方体の箱状で、各角が円弧状に面取りされている。屋根部材2は、図1に示すように、上面に四つのネジ孔2aが備えられている。ネジ孔2aは、表面材6及び断熱材7に埋め込まれた金属製の長ナットである。これらネジ孔2aにアイボルトを夫々ねじ込むことにより、アイボルトを介して多目的小屋1をクレーンにより吊上げることができる。
床部材3は、屋根部材2と同じ大きさで上方へ開放された直方体の箱状で、各角が円弧状に面取りされている。床部材3は、図4に示すように、底部の水平になっている部位の下側の表面材6と断熱材7との間に、合板からなる補強板3aを備えている。
床部材3は、前側から後側の途中まで前後方向に延びていると共に、両側面側から内側へ横方向に窪んでいる逃凹部3bを備えている。この逃凹部3bは、詳細は後述するが、ジャッキアップされた多目的小屋1の前方から、トレーラ30を後退させて荷台31に載せる際に、トレーラ30のフェンダー33が接触しないようにするためのものである。
床部材3は、底部の上面から窪んでおり、搬送用固定部材5を取付けるための複数の取付凹部3cを備えている。複数の取付凹部3cは、図1に示すように、床部材3の底部における前側では、横方向に逃凹部3bの間隔よりも狭い間隔で二つ設けられていると共に、床部材3の底部における後側では、前側の二つの逃凹部3bと同じ左右方向の部位と、それらの間の中央の部位との三つ設けられている。
床部材3は、取付凹部3cの部位において、断熱材7と補強板3aとが取り除かれており、上側の表面材6が下方へ窪んで、上側の表面材6の一部が下側の表面材6に接着されている。また、取付凹部3cでは、上側の表面材6と下側の表面材6との間に、金属板からなる取付補助板3dが挟まれている。この取付補助板3dには、複数の孔が貫通しており、それらの孔を通して上側の表面材6が下側の表面材6と接着されている。取付凹部3cの中央には、上下に貫通している取付孔3eが形成されている。
柱部材4は、屋根部材2及び床部材3の円弧状に面取りされた四隅の円弧に沿って湾曲した状態で上下に延びている。柱部材4は、図4及び図5に示すように、上側の端辺及び下側の端辺から、上下方向に夫々突出している平板状の連結部4aを有している。連結部4aは、屋根部材2や床部材3の内側面に当接するように、内側の表面材6から突出している。連結部4aは、ビス9(図4を参照)により屋根部材2や床部材3に取付けられている。
表面材6は、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂、等を含浸させた複数のガラスクロスを積層して硬化させたガラス繊維強化樹脂(FRP)である。断熱材7は、ウレタンフォーム、発泡スチロール、フェノールフォーム、等である。
補強金具8は、図4に示すように、外側面を形成している表面材6の内側の面に取付けられている第一フランジ部8aと、第一フランジ部8aの端部から内側面を形成している表面材6側へ屈曲して当該表面材6よりも多目的小屋1の内側へ突出している中間部8bと、中間部8bの第一フランジ部8aとは反対側の端部から第一フランジ部8aとは反対側へ屈曲している第二フランジ部8cと、を有している。第一フランジ部8aは、表面材6と接している面とは反対側の面に積層されたFRPと表面材6とに挟まれていると共に、積層されたFRPの一部が第一フランジ部8aを貫通している孔を通して表面材6に接着されていることにより、表面材6に取付けられている。換言すると、第一フランジ部8aは、所謂、FRPのオーバーレイにより取付けられている。補強金具8は、第一フランジ部8a、中間部8b、及び第二フランジ部8cにより、断面形状がクランク形状に形成されている。本実施形態の補強金具8は、アルミニウム合金である。
補強金具8は、屋根部材2及び床部材3では、開口1aの周縁を構成する部位に取付けられており、柱部材4では、開口1aの周縁を構成する部位の中間部部分に取付けられている。補強金具8は、多目的小屋1に組立てた時に、第二フランジ部8cが互いに干渉しないように、屋根部材2、床部材3、及び柱部材4に取付けられている。第二フランジ部8cは、開口1aにより形成される面と平行に突出している。本実施形態における補強金具8の第二フランジ部8cは、本発明の取付フランジに相当している。
なお、詳細な図示は省略するが、屋根部材2、床部材3、及び柱部材4の夫々の辺において、補強金具8が取付けられていない部位では、断熱材7を挟んでいる二つの表面材6の少なくとも一方が、断熱材7側へ折り曲げられて反対側の表面材6に接着されている。従って、断熱材7の端部は、表面材6により覆われて外部に露出していない。
搬送用固定部材5は、床部材3の前側(正面側)に取付けられる前側固定ユニット10と、後側(背面側)に取付けられる後側固定ユニット20と、から構成されている。
前側固定ユニット10は、床部材3の前側の二つの取付凹部3cと同じ間隔で横方向に離隔しており、前後方向に長い平板状の二つのベース板11と、夫々のベース板11の後端部側から上方に突出しており、床部材3における前側の取付凹部3cの取付孔3eに下方から挿通されている取付ボルト12と、取付ボルト12に螺合されてベース板11と床部材3とを締結しているナット13と、二つのベース板11に跨る長さでベース板11の前端との間に隙間をあけて夫々のベース板11に取付けられている角パイプからなる接続パイプ14と、を備えている。
また、前側固定ユニット10は、夫々のベース板11における接続パイプ14よりも前側の部位に横方向へ離隔して取付けられている平板状の一対の保持板15と、一対の保持板15に挟まれるように取付けられている嵌合部16と、ベース板11の上面と接続パイプ14の後面とを繋ぐように取付けられている平板状の補強リブ17と、を備えている。
接続パイプ14は、図3(a)に示すように、床部材3における両側面の逃凹部3bの間隔と同じ長さであり、夫々のベース板11から横方向外方へ突出している。一対の保持板15は、ベース板11の横方向の幅よりも狭い間隔で取付けられている。一つの保持板15は、接続パイプ14よりも高く上方に突出しており、その突出している部位において、横方向に貫通した貫通孔15aが形成されている。嵌合部16は、L字型に形成されており、L字の開口している側を前方へ向けて取付けられている(図8(a)を参照)。
後側固定ユニット20は、床部材3の後側の三つの取付凹部3cと同じ間隔で横方向に離隔して並んでおり、前後方向に長い平板状の三つのベース板21と、夫々のベース板21の前端部側から上方に突出しており、床部材3における後側の取付凹部3cの取付孔3eに下方から挿通されている取付ボルト22と、取付ボルト22に螺合されてベース板11と床部材3とを締結しているナット23と、三つのベース板21に跨る長さでベース板21の後端との間に隙間をあけて夫々のベース板21に取付けられている角パイプからなる接続パイプ24と、を備えている。
また、後側固定ユニット20は、横方向に並んでいる三つのベース板21のうち、両端側の二つのベース板21における後端と接続パイプ24との間の部位で上下に夫々貫通している固定用孔25と、中央側のベース板21における接続パイプ24の後側に取付けられているL字状の被押圧部26と、ベース板21の上面と接続パイプ24の前面とを繋ぐように取付けられている平板状の補強リブ27と、を備えている。
接続パイプ24は、前側固定ユニット10の接続パイプ14と同じ長さであり、両端側のベース板21から横方向外方へ突出している。
また、多目的小屋1は、ジャッキ取付部9を備えている。ジャッキ取付部9は、床部材3における前側の補強金具8の中間部8bに取付けられており、床部材3よりも前方へ突出している平板状の固定部9aと、固定部9aの下面に取付けられており横方向に長い角パイプからなるジャッキ用パイプ9bと、から構成されている。ジャッキ用パイプ8bは、床部材3における逃凹部3bよりも上側に取付けられている。ジャッキ用パイプ8bは、前側固定ユニット10の接続パイプ14と同じ長さである。
本実施形態では、屋根部材2と床部材3とが、同一の成形型を用いて形成されている。詳細な図示は省略するが、屋根部材2及び床部材3を成形する成形型は、屋根部材2の外側面と同一形状の凹型である。床部材3を成形する際には、成形型における逃凹部3bの部位に、逃凹部3bの反転形状の置き子を取付けて成形する。これにより、屋根部材2用と床部材3用の二つの成形型を用意する必要が無く、製造にかかるコストを低減させることができる。
本実施形態の多目的小屋1は、前後方向の長さが2400mm、横方向の幅が1435mm、上下方向の高さが1854mmである。また、多目的小屋1は、室内の長さが2348mm、室内の幅が1383mm、室内の高さが1800mm、である。
次に、多目的小屋1を搬送するためのトレーラ30について、図6乃至図9等を参照して説明する。トレーラ30は、多目的小屋1が載置される荷台31と、荷台31に取付けられている走行用のタイヤ32と、タイヤ32の上方を覆うフェンダー33と、荷台31の前側に取付けられており、牽引車(図示は省略)に連結するための牽引ユニット34と、荷台31に取付けられている定置用の補助タイヤ35と、多目的小屋1における搬送用固定部材5の前側固定ユニット10と対応している荷台側前固定部36と、後側固定ユニット20と対応している荷台側後固定部37と、を備えている。
荷台31は、前後方向が多目的小屋1の前後方向と略同じ長さであり、横方向が多目的小屋1の横方向よりも短い長さである。タイヤ32は、荷台31の前後方向の中央よりも後寄りの位置で、荷台31の横方向の両外側に設けられている。牽引ユニット34は、荷台31の前端の横方向中央から前方へ突出している。この牽引ユニット34は、荷台31に対して前後方向へ進退させることができる。補助タイヤ35は、荷台31の前方に位置するように取付けられており、上下方向に昇降させることができる。
荷台側前固定部36は、図8(a)に示すように、荷台31の上面よりも上方へ突出するように荷台31の前端に取付けられている取付支柱36aと、取付支柱36aの後面に取付けられており前側固定ユニット10の嵌合部16と嵌合している被嵌合部36bと、を備えている。
また、荷台側前固定部36は、前側固定ユニット10における接続パイプ14よりも高く突出している保持板15に対して横方向に隣接するように取付支柱36aから突出している平板状の規制板36cと、規制板36cを貫通して保持板15の貫通孔15aに挿通されている規制ピン36dと、を備えている。
被嵌合部36bは、L字型のアングル材であり、L字の開口している側を前方へ向けて取付けられている。この被嵌合部36bは、横方向の長さが、前側固定ユニット10における嵌合部16の横方向の長さよりも短い。
荷台側後固定部37は、図8(a)に示すように、荷台31の後端における、後側固定ユニット20の固定用孔25が形成されている二つのベース板21と対応する部位に、夫々取付けられている逆L字型の受金具37aと、固定用孔25と同軸上で受金具37aを上下に貫通している雌ネジ孔37bと、ベース板21の上方から固定用孔25を通して雌ネジ孔37bに螺合されてベース板21と受金具37aとを締結している固定ボルト37cと、を備えている。固定ボルト37cは、頭部に孔のあいた円盤状の指かけ取っ手が溶接されており、手回しすることができるものである。
また、荷台側後固定部37は、図8(b)及び(c)に示すように、荷台31の後端における、後側固定ユニット20の被押圧部26が取付けられているベース板21と対応する部位に、着脱可能に取付けられており、被押圧部26を前方へ押圧する押圧ユニット38を、備えている。
押圧ユニット38は、荷台31に着脱可能に取付けられる取付ベース38aと、取付ベース38aに対して上下方向の軸周りに回転するように取付けられている回転ベース38bと、回転ベース38bの先端に取付けられており、被押圧部26と当接する押圧部材38cと、回転ベース38bから棒状に突出しているハンドル38dと、を備えている。押圧ユニット38は、ハンドル38dを操作することで、回転ベース38bと一緒に押圧部材38cを回転させることができる。
続いて、トレーラ30への多目的小屋1の固定方法について説明する。多目的小屋1の前側に設けられているジャッキ取付部9のジャッキ用パイプ9bの両端と、後側に設けられている後側固定ユニット20の接続パイプ24の両端に、ジャッキ40を取付け、多目的小屋1を、トレーラ30の荷台31よりも高い位置にジャッキアップする(図6を参照)。多目的小屋1をジャッキアップした状態で、多目的小屋1の前方から、トレーラ30を後退させて、多目的小屋1の下方にトレーラ30の荷台31を挿入する。この際に、押圧ユニット38を荷台31から取外しておく。また、多目的用小屋1の前側では、床部材3の逃凹部3bよりも高い位置に設けられているジャッキ用パイプ9bにジャッキ40を取付けているため、タイヤ32やフェンダー33がジャッキ40に当ることなく、トレーラ30を多目的小屋1の下方へ後退させることができる。
トレーラ30を後退させて、荷台31の荷台側前固定部36が、多目的小屋1の前側固定ユニット10に当接したら、次に、ジャッキ40を操作して、多目的小屋1を下降させて、荷台31とほぼ同じ高さに合わせる。そして、トレーラ30を後退させて、前側固定ユニット10の一対の保持板15の間の嵌合部16と、荷台側前固定部36の被嵌合部36bとを嵌合させる。その後、荷台31の後端に押圧ユニット38を取付ける。この際に、押圧部材38cが横方向を向けた状態とする。そして、ハンドル38dを操作して、押圧部材38cが前方を向くように押圧部材38cを上下方向の軸周りに回転させると、押圧部材38cの先端が後側固定ユニット20のL字型の被押圧部26の垂直に延びている部位に当接し、押圧部材38cが被押圧部26を前方へ押圧することとなる。
押圧部材38cが被押圧部26と当接するように回転すると、押圧部材38cが、L字型の被押圧部26の水平に延びている部位の上方に位置することとなる。従って、押圧部材38cにより被押圧部26の前方と上方への移動が規制されることとなる。
押圧部材38cにより被押圧部26を介して多目的小屋1が前方へ押圧されることで、前側の嵌合部16と被嵌合部36bとが密着した状態となる。この状態で、ハンドル38d(押圧部材38c)が回転しないように、図示しないロックピンによりロックする。そして、多目的小屋1の前側では、荷台側前固定部36の規制板36cを通して規制ピン36dを、前側固定ユニット10における保持板15の貫通孔15aに挿通させて、規制ピン36dに抜止ピン41を装着する。これにより、多目的小屋1の前側では、嵌合部16と被嵌合部36bとの嵌合、及び規制ピン36dにより、上下方向への移動が規制されている。また、一対の保持板15の間に挿入されている被嵌合部36bにより、横方向への移動が規制されている。
また、後側では、後側固定ユニット20の固定用孔25を通して固定ボルト37cを、荷台側後固定部37の雌ネジ孔37bに螺合させて、ベース板21と受金具37aとを締結させる。その後に、ジャッキ40を、ジャッキ用パイプ9b及び接続パイプ24から取外す。
これにより、多目的小屋1がトレーラ30の荷台31に固定された状態となる。牽引車によりトレーラ30を牽引する場合は、牽引ユニット34の前端を牽引車に連結すると共に、補助タイヤ35が接地しないように上昇させた状態とする。多目的小屋1をトレーラ30の荷台31から降ろす時は、上記と逆の手順により降ろすことができる。
本実施形態の多目的小屋1は、図1等に示すように、四つの側面の開口1a内に、補強金具8の第二フランジ部8cが突出しているため、その第二フランジ部8cを用いて平板状の壁部材42を取付けることができ、取付ける壁部材42によって種々のニーズ(目的)に対応することができる。
例えば、図9(a)の例では、開口1aに、表示装置43が設けられた壁部材42を取付けたものである。この多目的小屋1によれば、表示装置43に広告や案内を表示することで簡易設置型の案内塔に用いたり、屋外イベントの映像モニタに用いたりすることができる。また、表示装置43にタッチパネルの機能を付加することで、ネットショップの注文端末、災害時の支援端末、等の移動式屋外端末として用いることができる。
また、図9(b)の例では、開口1aに、開閉可能な窓44が設けられた壁部材42を取付けたものである。この多目的小屋1によれば、移動式の店舗や、有人の案内所、チケット売場、等に用いることができる。更に、図示は省略するが、壁部材42として、自動販売機が設けられたものとしても良い。
なお、多目的小屋1を用いる場合は、図9に示すように、トレーラ30の荷台31に固定したままの状態で用いても良いし、荷台31から降ろして用いても良い。また、トレーラ30の荷台31に固定したままの状態で用いる場合、牽引ユニット34を荷台31側へ後退させることが望ましい。これにより、多目的小屋1の設置にかかる占有スペースを小さくすることができ、狭い場所でも設置することが可能となる。
このように、本実施形態の多目的小屋1によれば、屋根部材2と床部材3とを、四つの柱部材4で連結しているため、四つの柱部材4により屋根部材2の荷重を支えることができる。また、屋根部材2、床部材3、及び四つの柱部材4により形成されている開口1aの周縁から内方へ、金属製の第二フランジ部8cを突出させているため、第二フランジ部8cを用いることで多目的小屋1の開口1aを閉鎖する壁部材42の取付けを容易なものとすることができる。従って、第二フランジ部8cに取付けられる壁部材42として、出入口や窓等が設けられたものとすることにより、開口1aの範囲内において、出入口や窓等の数や大きさを自由に設定することができるため、使用者のニーズに合せ易いものとすることができ、多様なニーズ(目的)に対応することができる。
また、四つの柱部材4により屋根部材2の荷重を支えているため、側面の開口1aの範囲内において、出入口や窓等の数を多くしたり大きくしたりしても、補強する必要はなく、コストの増加を抑制させることができる。
更に、多目的小屋1の外観を、丸みを帯びた直方体状の外観としているため、角ばった従来品との差別化を図ることができる。この際に、屋根部材2、床部材3、及び四つの柱部材4の夫々の表面材6を、FRP(繊維強化樹脂)製としているため、円弧状の面取りや湾曲した部位を有する部材を、金属板と比較して容易に形成することができ、多目的小屋1の製造にかかるコストを低減させることができる。
また、屋根部材2、床部材3、及び四つの柱部材4の夫々の表面材6を、FRP製としているため、金属板を用いた場合と比較して、多目的小屋1の重量を低減させることができる。従って、多目的小屋1を比較的少人数で移動させたり、小型のトラックやトレーラ30等で移動(搬送)させたりすることが可能となるため、移動にかかるコストを低減させることができる。
また、本実施形態の多目的小屋1によれば、トレーラ30の荷台31に固定するための搬送用固定部材5を備えているため、当該搬送用固定部材5を用いることで、多目的小屋1をトレーラ30の荷台31に固定することができ、多目的小屋1をトレーラ30で搬送することができる。また、搬送用固定部材5により多目的小屋1を荷台31に固定することができるため、搬送中に多目的小屋1が脱落するような荷崩れを起こすことはない。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。以下では、上記と同様の構成については同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
例えば、上記の実施形態では、床部材3に搬送用固定部材5を取付けて、搬送用固定部材5により多目的小屋1をトレーラ30の荷台31に固定するものを示したが、これに限定するものではなく、図10に示すように、床部材3を直接荷台31に固定するようにしても良い。図10の例では、床部材3の取付凹部3cの取付補助板3dを上方から貫通させた蝶ボルト45を、荷台31に設けられたナット46に螺合させて、床部材3と荷台31とを締結させるようにしても良い。
また、上記の実施形態では、補強金具8において、開口1aにより形成される面と平行に突出した第二フランジ部8cを設け、その第二フランジ部8cを取付フランジとして壁部材42を取付けるものを示したが、これに限定するものではなく、補強金具8を、第一フランジ部8aと中間部8bのみを有するL字型とし、中間部8bの先端を多目的小屋1の内側へ突出させて、その突出させた部位を取付フランジとして壁部材42を取付けるようにしても良い。
また、上記の実施形態では、多目的小屋1をジャッキ40によりジャッキアップしてトレーラ30の荷台31に載置したものを示したが、これに限定するものではなく、屋根部材2の上面に設けられているネジ孔2aにアイボルトをねじ込み、アイボルトを介してクレーンにより多目的小屋1を吊上げて、トレーラ30の荷台31に載置するようにしても良い。
更に、上記の実施形態では、多目的小屋1をトレーラ30の荷台31に載置して固定するものを示したが、これに限定するものではなく、多目的小屋1をトラックや台車等の荷台に固定するようにしても良い。
1 多目的小屋
1a 開口
2 屋根部材
3 床部材
4 柱部材
5 搬送用固定部材
6 表面材
7 断熱材
8 補強金具
8a 第一フランジ部
8b 中間部
8c 第二フランジ部(取付フランジ)
10 前側固定ユニット
20 後側固定ユニット
30 トレーラ
31 荷台
36 荷台側前固定部
37 荷台側後固定部

Claims (2)

  1. 下方へ開放された直方体の箱状で、各角が円弧状に面取りされている屋根部材と、
    該屋根部材と同じ大きさで上方へ開放された直方体の箱状で、各角が円弧状に面取りされている床部材と、
    前記屋根部材と前記床部材の夫々の四隅同士を連結しており、湾曲した状態で上下に延びている四つの柱部材と
    を具備しており、
    前記屋根部材、前記床部材、及び前記柱部材は、
    外側面及び内側面を形成しているFRP製の平板状の二つの表面材と、
    二つの該表面材同士の間に介装されている断熱材と、
    前記屋根部材、前記床部材、及び前記柱部材により形成される開口の周縁から内方へ平板状に突出している金属製の取付フランジと
    を備えていることを特徴とする多目的小屋。
  2. 前記床部材の底面に取付けられており、搬送用の荷台に固定するための搬送用固定部材
    を更に具備していることを特徴とする請求項1に記載の多目的小屋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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