JP2018203398A - 乗客コンベア用トラスの準固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗客コンベア用トラス支承部を支持梁に固定する固定作業の手間を低減できる乗客コンベア用トラスの準固定構造を提供する。【解決手段】準固定構造40は、トラス22の延長プレート25を支持梁12の受台PL1に摺動可能に支持させるとともに、止め金具32,34により延長プレート25の短辺方向Yへの摺動が規制された延長プレート25を受台PL1に固定するものであり、止め金具32,34に隣接するよう延長プレート25の上面に固定される固定ブロック42,44と、固定ブロック42,44と止め金具32,34に固定する準固定ピン46a,46b,48a,48bとを含む。【選択図】図2

Description

本発明は、エスカレータその他の乗客コンベア用トラスの固定構造に関し、特に、準固定ピンによりトラス支承部を固定する準固定構造に関する。
エスカレータは、トラスの両端部に設けられた支持部材各々の一部が、建築物における階上の支持梁に固定された受台と階下の支持梁に固定された受台にそれぞれ掛けられて、当該建築物に設置される。ここで、支持部材のうち受台に掛けられる部分を支承部と称することとする。
地震や強風などにより建築物が揺れると、上下の階間に水平方向の相対的な変位(層間変位)が生じ、両受台の間隔が変化する。このとき、支持梁からの外力を受けてトラス等に安全上支障となる変形が生じないよう、一方の支持部材(支承部)を対応する受台に固定し、他方の支持部材(支承部)を対応する受台に対し摺動する状態とした一端固定状態で設置するか、又は、両方の支持部材をそれぞれ対応する受台に対し摺動する状態とした両端非固定状態で設置する旨規定されている〔平成25年国土交通省告示第1046号第1第1項第二号〕。
また、「エスカレータの支持部材と建築物のはり等とを固定した部分が、大規模地震時に、トラス等に著しい変形が生じる前に分離して摺動する場合は、非固定部分として扱う(以下「非固定部分(準固定)」と言う)。」旨記載されている〔同第三号に関する解説(「昇降機技術基準の解説 2014年版」の1.3−117ページ:編集 一般財団法人日本建築設備・昇降機センター、一般社団法人日本エレベーター協会)〕。
特許文献1には、この準固定を可能とするための構造(以下、「準固定構造」と言う。)として準固定ピンを用いたものが開示されている。当該準固定ピンは、円柱部と当該円柱部の一端から同軸上に延出された雄ねじ部とを有し、これに対して、前記雄ねじ部が螺合するねじ孔が開設されたピン取付板が溶接により受台に固定されている。さらに、トラスの一端部に固定された支持部材であるアングル材のトラスから水平方向に延出された部分(支承部)には、その厚み方向に貫通する係合孔が開設されている。当該係合孔は、前記円柱部が隙間無く挿入される内径を有する(特許文献1の図4)。
そして、支承部がピン取付板を介して受台に掛けられており、前記準固定ピンが前記雄ねじ側から前記係合孔に挿通されて、当該雄ねじが前記雌ねじ部に螺合すると共に、前記円柱部が前記係合孔に挿入された状態とされている。
上記構成によれば、受台に溶接により固定されたピン取付板に対する支持部材(支承部)の水平方向の相対的な変位が規制される。また、前記準固定ピンは、大規模地震が発生して、水平方向に所定値以上の荷重がかかったときに破断する強度を有するものとされている。準固定ピンが破断すると、上記規制が解除されるため、支持部材(支承部)は、受台に対しピン取付板を介して摺動可能となる。これにより、準固定構造が実現されている。
特開2015−78021号公報
上記準固定構造とするため、ピン取付板は受台に対し、ねじ孔が支承部に開設された係合孔と連通するよう正確に位置決めした後でなければ、溶接により固定することができない。当該位置決めは、受台にピン取付板を載せ、さらに、トラスに固定された支持部材の支承部をピン取付板に重ねた状態で行う必要がある。このように位置決めした後、ピン取り付け板の周縁部のうち平面視で支承部と重なる部分を受台に溶接するには、一旦、トラスを持ち上げて、溶接するためのスペースを確保する必要があるが、相当な重量を有するトラスを持ち上げるのは大変な作業となる。
本発明は、乗客コンベア用トラス支承部を支持梁に固定する固定作業の手間を低減できる乗客コンベア用トラスの準固定構造を提供することを目的とする。
本発明に係る乗客コンベア用トラスの準固定構造は、乗客コンベア用トラスの長手方向における一端から延出する支承部が支持梁に設けられた受台に摺動可能に支持されるとともに、この支承部を間に挟んで対向するように受台に各々立設した規制部により長手方向と直交する水平方向への摺動が規制された支承部を受台に固定する準固定構造であって、規制部に隣接するよう支承部上面に固定される固定部材と、固定部材と規制部とを貫くことにより固定部材を規制部に固定する準固定ピンと、を含むことを特徴とする。ここで、乗客コンベア用トラスには、トラス構造や、はり構造のものが含まれる。
本発明に係る乗客コンベア用トラスの準固定構造において、準固定ピンは、固定部材から規制部に向かって斜め下方に傾斜するように固定部材および規制部を貫いてもよい。
本発明に係る乗客コンベア用トラスの準固定構造によれば、支承部上面に固定された固定部材が受台に設けられた規制部とともに準固定ピンにより貫かれることで支承部を支持梁に設けられた受台の規制部に固定できる。このように、受台に支承部を載せた状態で、当該受台から支承部を一旦持ち上げて移動させる手間を要することなく固定部材を受台の規制部に固定できる。この結果、支承部を支持梁に固定する固定作業の手間を軽減できる。
本発明の一実施形態であるエスカレータ用トラスの準固定構造が適用されるエスカレータを模式的に示す図である。 図2は、図1に示すA方向から見た延長プレート周辺の構成を示す図である。 図2に示す延長プレート周辺の構成を示す斜視図である。 図2に含まれる固定ブロックの第1変形例を示す図である。 図2に含まれる固定ブロックの第2変形例を示す図である。
以下、本発明の乗客コンベア用トラス支承部の固定構造における実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態であるエスカレータ(乗客コンベア用)トラスの準固定構造が適用されるエスカレータ20を模式的に示す図である。以下の説明において、「X」はトラスの上面視における長手方向を意味し、「Y」は上記長手方向と直交する水平方向におけるトラス短辺方向を意味するものとする。
図1に示すように、エスカレータ20は、建築物の1階側支持梁10と2階側支持梁12との間に架設され、上・下階の乗降口20a,20bの間を循環移動する多数の踏段21a,21b,21c等を含むトラス22を備える。トラス22は、L形鋼やH形鋼などの鋼材からなる、例えば、トラス構造や、はり構造等の構造体であり、エスカレータ20の自重および積載荷重を支える機能を有する。このトラス22は、各支持梁10,12に当該トラス22を支持させる役割を有する支持部材23,26を長手方向Xの両端に備える。ここで、支持部材23,26はほぼ同一の構成を備えるため、以下の説明では主として支持部材23についてのみ説明を行うものとする。
支持部材23は、トラス22に一方の辺部24aが溶接固定され、他方の辺部24bが長手方向Xの両端に延出する山形鋼24と、山形鋼24に固定された延長プレート(支承部)25とから構成される。山形鋼24の辺部24aは、大規模地震等により2階側支持梁12の方へトラス22が相対的に変位した場合に2階側支持梁12に当接する役割を有する。
また、延長プレート25は、2階側支持梁12の上面の一部を切り欠いてなる段下げ部12aにアンカーボルト等を用いて固定設置された受台PL1に摺動可能に支持される。なお、本実施形態では、延長プレート25を介して山形鋼24を2階側支持梁12に架設しているが、延長プレート25を用いずに山形鋼24を受台PL1に直接架設してもよい。この場合には、山形鋼24の辺部24bが支承部に相当する。
ここで、図2は、図1に示すA方向から見た延長プレート25周辺の構成を示す図である。また、図3は、延長プレート25周辺の構成を示す斜視図である。図2および図3に示すように、位置調整部材30,31は、受台PL1の上面に溶接固定されており、受台PL1の上面には延長プレート25が摺動可能に載置される。この位置調整部材30は、金属製の薄い板材であるシム30a,30b,30cを積層してなり、トラス22の上下方向における位置を調整する機能を有する。位置調整部材31も位置調整部材30と同一構成を備えている。
止め金具(規制部)32,34は、延長プレート25を間に挟んで対向するように受台PL1に立設し、短辺方向Yにおける延長プレート25の変位を規制する機能を有する。以下の説明では、主として、止め金具32についてのみ説明を行うものとする。
また、上述した両支持部材23,26のうち、支持部材23にはエスカレータトラスの準固定構造(以下、単に「準固定構造」と呼称する)40が設けられている。この準固定構造40は、図2および図3に示すように、延長プレート25の上面に各々固定された固定ブロック(固定部材)42,44と、準固定ピン46a,46b,48a,48bを含む。両ブロック42,44の構成はほぼ同一であるため、以下の説明では主として固定ブロック42についてのみ説明する。
図2に示すように、固定ブロック42は、止め金具32と側面42aが接するよう延長プレート25上面の短辺方向Yにおける一端側に隅肉溶接等により固定されており、側面42aの反対側に傾斜面42bが設けられている。なお、上記隅肉溶接による溶接ビードを図2に符号P1で示す。図3に示すように、固定ブロック42の傾斜面42bには鉄鋼材料等からなる準固定ピン46a,46bが挿入により嵌入される(さしこむことにより、はめこまれている)ピン嵌入孔H1,H2が設けられる。ここで、準固定ピン46a,46bは同一構成を備え、ピン嵌入孔H1,H2も同一構成を備えるため、以下の説明では主として準固定ピン46aおよび当該ピンが挿入されるピン嵌入孔H1についてのみ説明を行うものとする。
図2に示すように、ピン嵌入孔H1は、固定ブロック42の傾斜面42bから反対側の側面42aに向かって斜め下方に延在している。ピン嵌入孔H1の径と準固定ピン46aの径とは、準固定ピン46aがスムーズに挿入できるとともに、挿入された状態でピン嵌入孔H1に対して準固定ピン46aががたつくことが無い、いわゆる、すきまばめの関係となるように設定することが好ましい。
図2に示すように、準固定ピン46aは固定ブロック42および止め金具32を貫通するよう両孔H1,32aに挿し込まれ、軸方向の両端が両孔H1,32aから各々突き出た状態で点付け溶接等により形成された溶接ビードP2,P3を介して固定ブロック42および止め金具32に各々固定される。また、固定ブロック44は、固定ブロック42と同一構成を有し、準固定ピン46aと同一構成を備える準固定ピン48a,48bを介して止め金具34に固定される。
また、止め金具に固定用孔をドリル等の工具を用いて穿設する際、仮に当該孔の延在方向が水平方向である場合には工具を低い位置で保持しながら穿設作業を行なう必要が生じる。これに対し、止め金具32における固定用孔32aのように当該孔32aの延在方向が斜め方向である場合には工具を比較的高い位置で保持しながら穿設作業を行なうことできるため加工作業が行いやすいという利点もある。
また、上記のように準固定ピン46aが固定ブロック42および止め金具32を斜めに貫通する場合には、当該ピン46aの破断予定面(すなわち、固定ブロック42と止め金具32の境界面)が楕円状となり、当該ピン46aが水平方向に固定ブロック42および止め金具32を貫通する場合の破断予定面よりも破断面の面積を大きくできる。このため、準固定ピン46aが固定ブロック42および止め金具32を水平方向に貫通する場合と比較して同等の破断荷重を得るために必要な当該ピンの直径が小さくなる。このため、材料コストの低減を図ることが可能となる。
次に、図1に示すように2階側支持梁12と支持部材23における辺部24aとの隙間をD1とし、1階側支持梁10と支持部材26の辺部27aとの隙間をD2として準固定構造40の機能について説明する。
エスカレータ20は、小・中規模地震が発生すると層間変位により両支持梁10,12と各辺部24a,27aの間の隙間D1,D2の大きさが変化する。この際、支持部材26(の延長プレート28)は1階側支持梁10に設置されている受台PL2に対し摺動するため隙間D2の大きさが変動する。これに対し、反対側の支持部材23は、準固定ピン46a,46bにより固定ブロック42が止め金具32に固定されているため隙間D1は変化せず初期状態のままとなる。
一方、大規模地震が発生すると、初期の隙間D2の大きさを越えて、1階側支持梁10と山形鋼27の辺部27aとが接近し、当該辺部27aとトラス22とが衝突する。これにより、山形鋼27における辺部27aに押されてトラス22が2階側支持梁12の方へ変位する。このとき、トラス22の延長プレート25に固定された固定ブロック42から準固定ピン46a,46bに荷重が加わることで当該ピンが破断する。これにより、支持部材23の受台PL1に対する固定が解除され(非固定となり)、支持部材23の延長プレート25は、受台PL1に対して摺動可能となる。そして、トラス22は、支持部材23の辺部24aと2階側支持梁12との隙間D1の距離だけ長手方向Xにさらに変位可能となり、トラス22の損壊を回避できる。
また、上述したように準固定ピン46a,46bは、固定ブロック42と止め金具32とが相対的に変位しようとすることにより作用する荷重によって破断するが、図2に示すように、側面42aが止め金具32に接するように同ブロック42を設置することにより、準固定ピン46a,46bには主としてせん断力が作用することとなる。すなわち、固定ブロック42を止め金具32に接するように配置することにより、固定ブロック42と止め金具32との間の隙間の程度に応じて生じる曲げモーメントの影響をほぼ排除することができ、準固定ピン46a,46bの破断荷重を安定させることが可能となる。
さらに、延長プレート25の中央側から止め金具32に向かって斜め下方に準固定ピン46aが固定ブロック42および止め金具32を貫通することにより準固定ピン46aから止め金具32に荷重が作用する際、その荷重の作用する位置を止め金具32を固定支持する受台PL1に接近させ、止め金具32と受台PL1との接合面まわりに生じる力のモーメントを小さくできるので設計強度の観点からも利点がある。
また、上述したピン嵌入孔H1と同様に、ピン嵌入孔H2(図3参照)と対向する位置にも固定用孔が設けられている。本実施形態では、2本の準固定ピン46a,46bを用いて固定ブロック42を止め金具32に連結固定しているが、準固定ピンを1本または3本以上用いてもよい。なお、本実施形態では2つの固定ブロック42,44を用いているが、固定ブロックも1つまたは3つ以上用いてもよい。
続いて、図2に示す準固定構造40による延長プレート25の固定手順について説明する。最初に、クレーン等を用いて吊り上げることにより、1階側支持梁10と2階側支持梁12との間にトラス22を移動させる。そして、図示しないジャッキアップ機構により延長プレート25をジャッキアップし、トラス22の2階側の延長プレート25と受台PL1の間にシム30a〜30cを挿し込み互いに溶接固定することで位置調整部材30として一体化しつつ当該位置調整部材を受台PL1に溶接固定する。位置調整部材31についても同様にして受台PL1に溶接固定する。なお、上述したジャッキアップ機構は、例えば、延長プレート25にタップ穴を設け、ボルトを螺入したものである。
それから、トラス22の2階側の延長プレート25を位置調整部材30,31の上に降ろして2階側支持梁12に支持させ、延長プレート25の短辺方向Yにおける両端に沿わせるようにして止め金具32,34を各々設置する。トラス22の1階側の延長プレート28についても同様の手順で1階側支持梁10に支持させるとともに止め金具を設置すればよい。
その後、図3に示すように、延長プレート25の上面に止め金具32と側面42a(図2参照)が接するように固定ブロック42を仮置きし、固定ブロック42のピン嵌入孔H1と対向する止め金具32の側面の位置に印等を付けてから当該ブロック42を一旦他の場所へ移動させる。そして、止め金具32の上記印等を付けた位置にドリル等の工具を用いて固定用孔32aを斜め下方に向かって穿設する。同様に、止め金具32の固定ブロック42におけるピン嵌入孔H2と対向する位置にも固定用孔を穿設する。それから、上記仮置きした位置に固定ブロック42を戻して延長プレート25に溶接固定し、準固定ピン46aを固定ブロック42のピン嵌入孔H1に傾斜面42bの方から止め金具32の固定用孔32aまで挿し込む。そして、準固定ピン46aの軸方向両端が固定ブロック42および止め金具32から各々突き出た状態で、当該ピン46aを固定ブロック42および止め金具32に点付け溶接等により固定する。
また、上述したように、延長プレート25の上面に固定ブロック42を設置した状態で同プレート25に固定ブロック42を溶接固定し、固定ブロック42のピン嵌入孔H1からドリルを挿し込んで止め金具32に固定用孔32aを穿設するようにしてもよい。なお、固定ブロック42にピン嵌入孔H1よりも径の細い下穴(誘導穴)だけ予め設け、この下穴にドリルを挿し込むことでピン嵌入孔H1および固定用孔32aを穿設するようにしてもよい。なお、準固定ピン46bについても上記同様の手順で固定すればよい。
さらに、反対側の固定ブロック44についても、固定ブロック42と同様に準固定ピン48a,48b(図2参照)を用いて止め金具34に連結固定することにより、延長プレート25の固定作業が終了する。
本発明に係るトラス22における準固定構造40によれば、延長プレート25の上面に固定された固定ブロック42,44および止め金具32,34を準固定ピン46a,46b,48a,48bによって貫通固定することで延長プレート25を受台PL1に固定できる。このように延長プレート25を受台PL1に固定する際、延長プレート25を受台PL1から一旦持ち上げて移動させる必要がなく、延長プレート25の固定作業の手間を軽減できる。
なお、上記実施形態では、乗客コンベア用トラスの支持構造の一例として、エスカレータトラスの準固定構造40を例に挙げて説明したが、動く歩道を構成するトラス支承部の固定構造として本発明を適用してもよい。
続いて、図4および図5を参照しつつ、上記実施形態の変形例について説明する。以下の説明において、上記実施形態と構成が共通する部分については同一の符号を付して適宜説明を省略し、構成の異なる部分についてのみ説明するものとする。
図4は、固定ブロック42,44の第1変形例である固定用鋼材52,54の構成を図2と同様に示す図である。固定用鋼材52,54は同一構成を備えるため、固定用鋼材52についてのみ説明を行うものとする。この固定用鋼材52は、図4に示すように、山形鋼の互いに直角をなす2つの辺部のうち一方の辺部の先端部(図4に示す破線部)をカッター等の工具を用いて切断加工したものである、隅肉溶接等により形成される溶接ビードP4を介して延長プレート25に固定される。固定用鋼材52には、準固定ピン46aを挿通するピン嵌入孔52aがドリル等により加工して設けられている。これに対し、止め金具32には、ピン嵌入孔52aに連通する位置に固定用孔32cが穿設されている。そして、準固定ピン46aは、両孔52a,32cに挿入された状態で点付け溶接等により形成された溶接ビードP5,P6を介して固定用鋼材52および止め金具32に固定される。
図5は、固定ブロック42,44の第2変形例である固定ブロック62,64の構成を図2と同様に示すものである。固定ブロック62,64は同一構成を備えるため、固定ブロック62についてのみ説明を行うものとする。この固定ブロック62は、略箱状の外観を有し、水平方向に貫通するようにピン嵌入孔62aが設けられ、隅肉溶接等により形成される溶接ビードP7を介して延長プレート25に固定される。これに対し、止め金具32の固定用孔32dも水平方向に延在するように設けられている。そして、準固定ピン46aが両孔62a,32dに挿し込まれた状態で固定ブロック62および止め金具32に点付溶接により形成される溶接ビードP8,P9を介して固定される。この場合には、水平方向に沿って止め金具32に固定用孔32dを穿設する必要があるが固定用孔32dの穿設作業に支障がないのであれば、このように水平にピン嵌入孔を設けてもよい。
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々なる改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施できる。また、同一の作用又は効果が生じる範囲内で、何れかの発明特定事項を他の技術に置換した形態で実施しても良い。
10,12 支持梁
12a 段下げ部
20 エスカレータ(乗客コンベア)
22 トラス
25,28 延長プレート(支承部)
32,34 止め金具(規制部)
32a,32c,32d 固定用孔
40 準固定構造
42,44,66,68 固定ブロック(固定部材)
42a 側面
42b 傾斜面
46a,46b,48a,48b 準固定ピン
52,54 固定用鋼材(固定部材)
H1,H2 ピン嵌入孔
PL1,PL2 受台
X 長手方向
Y 短辺方向

Claims (2)

  1. 乗客コンベア用トラスの長手方向における一端から延出する支承部が支持梁に設けられた受台に摺動可能に支持されるとともに、前記支承部を間に挟んで対向するように前記受台に各々立設した規制部により前記長手方向と直交する水平方向への摺動が規制された前記支承部を前記受台に固定する準固定構造であって、
    前記規制部に隣接するよう前記支承部上面に固定される固定部材と、
    前記固定部材と前記規制部とを貫くことにより前記固定部材を前記規制部に固定する準固定ピンと、を含むことを特徴とする、
    乗客コンベア用トラスの準固定構造。
  2. 前記準固定ピンは、前記固定部材から前記規制部に向かって斜め下方に傾斜するように前記固定部材および前記規制部を貫いていることを特徴とする、
    請求項1に記載の乗客コンベア用トラスの準固定構造。
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