JP2018203301A - 注出口付き中栓 - Google Patents
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Abstract
Description
この種の中栓は、注出口の口径が容器本体の口部の口径よりも小さく形成されているため、他の容器から内容物を詰め替える際に、口部から中栓を取り外す必要があった。
しかしながら、上記中栓の開閉部を開放するには、指先で指掛け部を引き上げる必要があり、指掛け部は、中栓を覆うオーバーキャップの邪魔にならないように小さく形成されているため、開閉部の開放の際に指掛け部を引き上げ難いという問題があり、指掛け部を引き上げ易くすることが望まれていた。
また、中栓本体と係合した摘み部材の掛止片を解除する際は、摘み部材の平板部を押し込むだけで、簡単に掛止片の係合を解除することができる。
さらに、本発明の注出口付き中栓は、詰め替え作業時に、中栓本体から蓋体を開放する際に摘み部材が径方向外方に延設されているので、容易に摘み部材を摘んで蓋体を引き上げることができる。
なお、以下の説明において、図1(b)でみて、左方向を「前(正面)」とし、右方向を「後(背面)」とし、上方向を「上」とし、下方向を「下」とする。
基壁10は、上部に蓋係合部14が立設されており、外筒11は、内周面下端部に、口部1の係合突条4の下端部と係合する係合突部15が形成され、外筒11の外周上部の所定の位置にヒンジ部B3が連設されている。
嵌合筒20の外周先端側には、開口部13と嵌合した際に、開口部13の下端部と係合する嵌合突部20aが形成されている。
外周壁19は、外周下部の所定の位置にヒンジ部B3が連設され、外周壁19の内周下部には、中栓本体B1の上部を閉蓋する際に、蓋係合部14と係合する係合凹条24が形成されている。
摘み部材22は、図4(b)に示すように、上壁18の上面と同じ高さにある両側端18bから中央に向けて円弧状に肉欠きした切欠部18aに末端が接続され、横断面が中栓本体B1側に膨らむ薄肉の湾曲形状である屈曲可能な連結部25と、連結部25から連続し、摘み部材22の先端方向に向けて形成され、連結部25よりも変形しにくい平板部26と、平板部26の先端部に形成され、外筒11の下端面11aに係合可能な掛止片27と、平板部26の中栓本体B1側中ほどに形成され、外筒11の外周面と当接可能な支点突部28とを備えている。
なお、本実施例では、支点突部28は、平板部26に形成されているが、支点突部28は、平板部26と中栓本体B1(外筒11)との対向する位置のいずれか一方に形成されていればよい。
本実施例の注出口付き中栓Bは、図4(a)に示すように、中栓本体B1からヒンジ部B3により連設された蓋体B2を開放した状態で一体成形により製造される。
その際、蓋体B2の嵌合筒20は、中栓本体B1の開口部13と嵌合した際に、嵌合突部20aが開口部13の下端部と係合し、さらに、蓋体B2の外周壁19の内周に形成された係合凹条24は、中栓本体B1の蓋係合部14と係合することで嵌着される。
図5(a)に示すように、セット状態の摘み部材22は、外筒11の外周面との間の空間が支点突部28より上方が広くなっているため、後述する掛止片27の解除が容易にできるが、セット状態の摘み部材22は、支点突部28の高さや掛止片27の形状によっては、外筒11の外周面と平行であっても構わない。
なお、本実施例では、摘み部材22は、掛止片27を中栓本体B1の外筒11の下端面11aに係合することにより通常の使用に邪魔にならないようにしているが、摘み部材22は、中栓本体B1の外筒11に固定できるような構造であれば、どのような固定構造であっても構わない。
打栓工程は、中栓本体B1の内筒12と基壁10と外筒11とで形成される環状溝部に容器本体Aの口部1を当てがい、蓋体B2の上壁18の上から押圧力を加えることによって、外筒11の係合突部15が口部1の係合突条4を乗り越えて嵌合し、口部1を、外筒11の内周と内筒12の外周および基壁10とによって挟持することで嵌着する。
その際、オーバーキャップCの頂壁30の下面から垂設された密封筒32の外周は、蓋体B2の注出口21の内周と密着して注出口21を封鎖し、さらに、オーバーキャップCの頂壁30の下面に垂設された押え凸条33は、蓋体B2の上壁18と当接することで注出口付き中栓Bの蓋体B2が不用意に開放されないように押し付けることができる。
内容物の注出にあたっては、図1に示すように、オーバーキャップCを取外したまま容器本体Aを傾けて、蓋体B2の注出口21から内容物を注出する。
その後、内容物の注出が終了して容器本体Aを直立させると、注出口21付近に残った内容物は、上壁18の下面に形成されたリブ23により液切れが良好となり、容器本体A内に回収される。
この平板部26の回動により、掛止片27による外筒11の下端面11aへの係合が外れ、摘み部材22は、図4(c)に示す状態に復元する。
なお、摘み部材22を指で押さえる位置は、平板部26に限らず連結部25でもよく、要は、支点突部28よりも上の位置であれば構わない。
これにより、図6に示すように、蓋体B2は、中栓本体B1から解放され、詰め替え時に、注出口21の口径より大きな開口部13から容易に内容物を充填することができる。
B 注出口付き中栓
B1 中栓本体
B2 蓋体
B3 ヒンジ部
C オーバーキャップ
1 口部
2 肩部
3 胴部
4 係合突条
5、35 ねじ部
6 ネックリング
9 容器装着部
10 基壁
11 外筒
11a 下端面
12 内筒
13 開口部
14 蓋係合部
15 係合突部
18 上壁
18a 切欠部
18b 両側端
19 外周壁
20 嵌合筒
20a 嵌合突部
21 注出口
22 摘み部材
23 リブ
24 係合凹条
25 連結部
26 平板部
27 掛止片
28 支点突部
30 頂壁
31 側周壁
32 密封筒
33 押え凸条
34 ねじ筒
Claims (5)
- 容器本体の口部に装着される中栓本体と、
中栓本体を開閉する蓋体と、
中栓本体と蓋体とを連設するヒンジ部とを備え、
蓋体は、口部と連通する注出口と、ヒンジ部と反対側から径方向外方に延設され、閉蓋時に中栓本体側に収納される摘み部材とを有することを特徴とする注出口付き中栓。 - 摘み部材は、蓋体側に形成された屈曲可能な連結部と、連結部から先端方向に向けて形成された平板部とを有する帯状体であることを特徴とする請求項1に記載の注出口付き中栓。
- 連結部は、横断面が中栓本体側に膨らむ薄肉の湾曲形状であることを特徴とする請求項2に記載の注出口付き中栓。
- 平板部と中栓本体は、対向する位置のいずれか一方に支点突部を有することを特徴とする請求項2または3に記載の注出口付き中栓。
- 平板部は、先端部に中栓本体と係合する掛止片を有することを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の注出口付き中栓。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017108416A JP6857551B2 (ja) | 2017-05-31 | 2017-05-31 | 注出口付き中栓 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017108416A JP6857551B2 (ja) | 2017-05-31 | 2017-05-31 | 注出口付き中栓 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2018203301A true JP2018203301A (ja) | 2018-12-27 |
JP6857551B2 JP6857551B2 (ja) | 2021-04-14 |
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ID=64955046
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017108416A Active JP6857551B2 (ja) | 2017-05-31 | 2017-05-31 | 注出口付き中栓 |
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Citations (6)
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JP2010155637A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-15 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 蓋付き注出栓 |
-
2017
- 2017-05-31 JP JP2017108416A patent/JP6857551B2/ja active Active
Patent Citations (6)
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Also Published As
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JP6857551B2 (ja) | 2021-04-14 |
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