JP2018203020A - 車体側部構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】車体側部から入力される荷重を車内側に伝達する荷重伝達部材をドア内部に適切にレイアウトし、乗員保護性能を確保できる車体側部構造を実現する。
【解決手段】ドア1の内部において幅方向に延び、側方から入力される荷重を受けるビーム部材5と、当該側方から入力される荷重を車内側に伝達する荷重伝達部材40が設けられた車体側部構造であって、前記ビーム部材5は、前記荷重伝達部材40と車幅方向において重なる位置関係となるように配置される。
【選択図】図7
【解決手段】ドア1の内部において幅方向に延び、側方から入力される荷重を受けるビーム部材5と、当該側方から入力される荷重を車内側に伝達する荷重伝達部材40が設けられた車体側部構造であって、前記ビーム部材5は、前記荷重伝達部材40と車幅方向において重なる位置関係となるように配置される。
【選択図】図7
Description
本発明は、車体側部から入力される荷重を車内側に伝達する荷重伝達部材の取付構造に関する。
フロントドアとリアドアの間にセンタピラーを有する従来の車両では、車体側部の衝突時にセンターピラーが最も良く衝突荷重を受け、これをロードパスパッドと呼ばれる荷重伝達部材を介して車内側に伝達する構造となっている。
従来のセンターピラーを有する車両に対して、特許文献1のようなセンターピラーのないピラーレス車両では、センターピラーの代わりにロードパスパッドをどこに配置し、側方からの衝突荷重をどのように車内側に伝達するかが重要となる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、車体側部から入力される荷重を車内側に伝達する荷重伝達部材をドア内部に適切にレイアウトし、乗員保護性能を確保できる車体側部構造を実現することである。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明の車体側部構造は、ドアの内部において幅方向に延び、側方から入力される荷重を受けるビーム部材と、当該側方から入力される荷重を車内側に伝達する荷重伝達部材が設けられた車体側部構造であって、前記ビーム部材は、前記荷重伝達部材と車幅方向において重なる位置関係となるように配置される。
本発明によれば、車体側部から入力される荷重を車内側に伝達する荷重伝達部材をドア内部に適切にレイアウトし、乗員保護性能を確保することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る実施形態の車体側部構造について説明する。
<ドア構造>まず、図1および図2を参照して、本発明の車体側部構造を自動車のドアに適用した実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の車両のドアを車外側から見た図(a)および(a)のアウターパネルを取り除いた状態を示す図(b)である。図2は、本実施形態の車両のドアを車内側から見た図(a)、(a)のドアトリムを取り除いた状態を示す図(b)、および(b)の2b部分の拡大図(c)である。
なお、本実施形態では、自動車のドアのうち助手席側のドアに荷重伝達部材を取り付けた構造について説明するが、本発明は、これに限らず、運転席側のドアや後席側の左右のドア(スライドドアを含む)にも適用可能である。
本実施形態の車両は、車室内外を連通する車体側部の開口部を開閉するフロントドアとリアドアの間にセンターピラーが設けられていない、いわゆるピラーレス車両であって、フロントドアとリアドアを開いた状態で車体側部にフロントシートにもリアリートにもアクセスできる1つの連続した開口を形成する。
本実施形態のドア1は、例えば軽自動車などの助手席側のドアに適用される。ドア1は、車幅方向外側(車外側)のアウターパネル2と、車幅方向内側(車内側)のインナーパネル3とを備える。インナーパネル3の上部には窓枠部4が形成されている。インナーパネル3の車外側には、パネル面の幅方向(車体前後方向)に延びるビーム部材5が設けられている。ビーム部材5は、車体側部から入力される衝突荷重を受ける中空円筒状の長尺部材であり、インナーパネル3の前端から後端に向かって延びている。ビーム部材5は、その前端部に接続されたビーム取付部5aがインナーパネル3に取り付けられ、その後端部に接続されたビーム取付部5bにより補強用の剛性部材7に取り付けられている。
また、インナーパネル3の車内側にはドアトリム6が外装されている。また、インナーパネル3および窓枠部4における車体後方側には車体上下方向に亘って剛性部材7が取り付けられている。剛性部材7は、ドアの後部に従来のセンターピラーと同様の剛性を付与するために設けられている。
また、インナーパネル3の車内側における後端下部には、乗員を座席に拘束するためのシートベルト8を巻き取りおよび繰り出し可能なELR(Emergency Locking Retractor)と呼ばれるベルト巻取装置9が設けられている。ベルト巻取装置9は、通常時はシートベルトをユーザにより繰り出し可能に巻き取るように動作すると共に、急制動や衝突時などの所定の値以上の加速度が車体やシートベルトに作用すると、シートベルトが操り出されないように固定する。
ベルト巻取装置9から繰り出されたシートベルト8はインナーパネル3の窓枠部4の後端上部に設けられた懸吊部10に架け渡されると共に、下方に延びて後端下部のベルト固定部11に固定される。ベルト巻取装置9から上方に延びるシートベルト部分8aはインナーパネル3とドアトリム6の間に介在して車内側からは視認されず、懸吊部10から下方に延びるシートベルト部分8bはドアトリム6の車内側に露出してシートに着座した乗員による取り扱いが可能となっている。
インナーパネル3とドアトリム6の間の空間には第1の荷重伝達部材20が設けられている。第1の荷重伝達部材20は、ドアトリム6の車内側に膨出するアームレスト部分6aの内部(裏側)に取り付けられている。第1の荷重伝達部材20は、インナーパネル3の後端かつ上下方向の中央付近であってシートに着座した乗員の肘付近に対応する位置に設けられる。第1の荷重伝達部材20は、車体側部からの衝突荷重が局所的に集中することによりドアパネル2、3およびドアトリム6が局所的に変形して車内側に変位するのを防止し、パネル全体として車内側に荷重を伝達する側突パッドとしての機能を有する。第1の荷重伝達部材20は、車体側部から衝突荷重が入力されるとアウターパネル2やインナーパネル3と共に車内側に変位し、乗員とインナーパネル3との間に介在して荷重を車内側に伝達する。第1の荷重伝達部材20は、例えば、弾性変形可能な樹脂成形部品などからなる。
また、第1の荷重伝達部材20の下方であって、インナーパネル3の車内側のパネル面におけるベルト巻取装置9の近傍には第2の荷重伝達部材40が設けられている。第2の荷重伝達部材40はインナーパネル3の車外側のパネル面に設けられたビーム部材5の前端部が固定される位置に取り付けられ、シートに着座した乗員の腰付近に対応する位置に設けられる。第2の荷重伝達部材40も、第1の荷重伝達部材20と同様に、ビーム部材5が受けた車体側部からの衝突荷重を車内側に伝達する荷重をパネル全体として車内側へ伝達する側突パッドとしての機能を有する。第2の荷重伝達部材40は、例えば、弾性変形可能な樹脂成形部品などからなる。
<第1の荷重伝達部材20の詳細構成>次に、図3から図5を参照して、本実施形態の第1の荷重伝達部材20の詳細な構成について説明する。
図3は、本実施形態の第1の荷重伝達部材の取付位置に対応するドアトリムを表側(車内側)から見た拡大図(a)、(a)のi−i断面図(b)、ii−ii断面図(c)、iii−iii断面図(d)である。図4は、本実施形態のドアトリムを裏側(車外側)から見た図(a)、(a)の4a部分の拡大図であって第1の荷重伝達部材が取り付けられていない状態を示す図(b)、(a)の4a部分の拡大図であって第1の荷重伝達部材が取り付けられた状態を示す図(c)、(c)のiv−iv断面図(d)である。図5は、本実施形態の第1の荷重伝達部材の外観図である。
第1の荷重伝達部材20は、図3に示すように、車幅方向から見てドアトリム6内部の上下方向に延びるシートベルト部分8aと重なる位置関係にある。このため、第1の荷重伝達部材20にはシートベルト8との干渉を回避するための回避部21が設けられている。回避部21はドアトリム6に取り付けられた状態で車外側に開口する凹形状の断面形状を有する。また、回避部21は、その底部21aと底部21aに対してドアの幅方向両側に車外側に突出する第1、第2の突出部22、23を有し、底部21aと第1、第2の突出部22、23が交差する部位21bが曲面状に形成されている。これにより、シートベルト8が第1の荷重伝達部材20に対して車幅方向(シートベルト面)および車体前後方向(シートベルトの両側縁部)で干渉することを防止する。特に、回避部21の底部21aと第1、第2の突出部22、23が交差する部位21bが曲面状に形成されているので、シートベルト8が第1の荷重伝達部材20に繰り返し当接することによる損傷を抑制し、また、車体側部からの衝突荷重によって第1の荷重伝達部材20の特定の部位に応力が集中するのを緩和することができる。また、回避部21を凹形状としたことでシートベルト8との干渉を回避しつつ車幅方向のサイズを縮小せずに乗員保護性能を確保することができる。
また、第1、第2の突出部22、23が回避部21に対してドアの幅方向の両側に設けられているので、インナーパネル3から入力される車体側部からの衝突荷重を車体前後方向でバランスよく車内側に伝達できる。つまり、突出部を一方側だけ設けた場合には荷重が車体前後方向でアンバランスに伝達されるが、これを防止することができる。
また、第1の荷重伝達部材20は、第1、第2の突出部22、23を跨ぐように第1、第2、第3の取付孔24、25、26の少なくとも3箇所でドアトリム6に取り付けられている。これにより、車体側部から衝突荷重が入力されるときに第1の荷重伝達部材20が傾いて変位することを抑制し、安定した荷重伝達を行うことができる。
詳しくは、第1の荷重伝達部材20は、第1、第2の突出部22、23の両側に設けられた第1の取付孔24と第2の取付孔25、さらに回避部21の凹形状部分に設けられた第3の取付孔26がドアトリム6の各々の取付部61、62、63にビスやクリップ等の取付部材で固定される。さらに、第1の荷重伝達部材20は、第1、第2の突出部22、23から下方に延びる第1および第2の延長部27、28に設けられた第4および第5の取付孔29、30がドアトリムの各々の取付部64、65にビス等で固定される。なお、第1の荷重伝達部材20の回避部21および第1、第2の突出部22、23が形成されている部位の裏側(車外側)は車内側に膨出するアームレスト部分6aに対応する空間を形成している。
また、第1の荷重伝達部材20は、インナーパネル3および窓枠部4の後部に上下方向に設けられた剛性部材7と車幅方向から見て重なる位置関係となるように配置される。これにより、第1の荷重伝達部材20と、車体側部から大きな衝突荷重を受ける剛性部材7とが車幅方向において重なる位置関係にあることで、確実に荷重伝達が行われるように構成することができる。また、第1の荷重伝達部材20は、ドアトリム6の車内側に膨出するアームレスト部分6aと車幅方向から見て重なるような位置関係となっている。これにより、ドアトリム6のアームレスト部分6aの膨出する空間を有効活用して第1の荷重伝達部材20を配置することができる。
上述したように第1の荷重伝達部材20にドア内部のシートベルト8と干渉しないような回避部21を設けたことで、シートベルト8との干渉を回避しながら、車幅方向のサイズを縮小せずに車体側部からの衝突荷重に対する乗員保護性能を確保できる車体側部構造を実現することができる。
<第2の荷重伝達部材40の詳細構成>次に、次に、図6から図8を参照して、本実施形態の第2の荷重伝達部材40の詳細な構成について説明する。
図6は、本実施形態の第2の荷重伝達部材の取付位置に対応するインナーパネルを車内側から見た拡大図である。図7は、本実施形態の第2の荷重伝達部材の取付位置に対応するドアトリムを車内側から見た拡大図(a)、(a)のv−v断面図(b)、vi−vi断面図(c)および第2の荷重伝達部材が取り付けられた状態のドアトリムを透視して示す図(d)である。図8は、本実施形態の第2の荷重伝達部材の外観図である。
第2の荷重伝達部材40は、インナーパネル3の後方下部に設けられたベルト巻取装置9に隣接して設けられ、車内側に凸形状の立方体状の外形を有する。第2の荷重伝達部材40は、インナーパネル3の車外側に設けられたビーム部材5(後端部に接続されたビーム取付部5bを含む)と車幅方向から見て重なる位置関係となるように配置される。このように、インナーパネル3の幅方向に延在するビーム部材5と第2の荷重伝達部材40とが車幅方向において重なっていることで、ビーム部材5が受けた車体側部からの衝突荷重が第2の荷重伝達部材40を介して車内側に確実に伝達されるように構成することができる。
第2の荷重伝達部材40の一面が開口した凹形状の内部には、底部41から開口側に突出する中空円筒状の中心部42と、中心部42から側壁43、44、45、46に向けて放射状にリブ47、48、49、50が形成されている。また、側壁43と側壁46が交差する部分57、側壁43と側壁44が交差する部分58、側壁45と側壁46が交差する部分59は、凹んだ曲面形状が深さ方向に延びている。これにより、第2の荷重伝達部材40の荷重入力方向に対する剛性を高めている。
また、第2の荷重伝達部材40の4つの側壁43、44、45、46のうちの3つには、外方に延びる第6ないし第8の延長部51、52、53が形成され、各延長部51、52、53には第6ないし第8の取付孔54、55、56が形成されている。また、各延長部51、52、53には、周縁部部から開口側に起立した縁部51a、52a、53aが形成されている。また、第2の荷重伝達部材40の第1ないし第3の取付孔54、55、56はそれぞれを直線で結ぶと三角形を形成するように90°間隔で配置されている。
このように、第2の荷重伝達部材40に中心部42とリブ47、48、49、50を形成したことで第2の荷重伝達部材40の剛性が高くなり、車体側部からの衝突荷重による第2の荷重伝達部材40の変形による形状のばらつきが小さくなる。よって、車体側部からの衝突荷重をバランスよく受けて車内側へ確実に伝達することができる。
第2の荷重伝達部材40は、インナーパネル3に形成された平坦部3aに当接させた状態で、第6ないし第8の取付孔54、55、56がそれぞれドアトリム6の第6ないし第8の取付部70、71、72にビスやクリップ等の取付部材により固定される。このように、第2の荷重伝達部材40が傾かないように取り付けられることで、車体側部からの衝突荷重をバランスよく受けて車内側へ確実に伝達することができる。
また、第2の荷重伝達部材40は、直線状に配列されていない第6ないし第8の取付孔54、55、56の3箇所でドアトリム6だけに支持される。これにより、車体側部から衝突荷重が入力されるときに第2の荷重伝達部材40が1つの取付孔を中心として回転することがなく、車体側部からの衝突荷重をバランスよく受けて車内側へ伝達することができる。
また、第2の荷重伝達部材40をビーム部材5と車幅方向から見て重なる位置関係にすると車幅方向のサイズが大きくなってしまうため、従来の取付剛性を維持しつつ車幅方向のサイズを小さくするためには、従来よりも剛性の高い材質のものを使用する必要がある。取付剛性を維持するためには溶着などの方法で第2の荷重伝達部材40をドアトリム6に接合することが望ましいが、ドアトリム6は従来の通りの剛性の高くない材質のものを使用しているため溶着は困難である。このため、第2の荷重伝達部材40を溶着ではない取付部材によってドアトリム6に取り付ける。これによって、第2の荷重伝達部材40を従来の剛性を維持したままドアトリム6へ取り付けることができ、組み付け作業も容易になる。
なお、第2の荷重伝達部材40が取り付けられる部位に対応するインナーパネル3とアウターパネル2の間、詳しくはインナーパネル3と剛性部材7の間には、両パネル3、7を車幅方向において接続するブラケット12が設けられており、車体側部からの衝突荷重によるアウターパネル2および剛性部材7の変形がブラケット12を介してインナーパネル3に確実に伝達されるように構成されている。これにより、車体側部からの衝突荷重によりアウターパネル2が変位してインナーパネル3に到達するまでの空走距離を小さくし、荷重伝達が早期に確実に行われるように構成することができる。
上述したように、第2の荷重伝達部材40をビーム部材5と車幅方向から見て重なるようにドア内部に取り付けたことにより、荷重を効率よく車内側に伝達することができる車体側部構造を実現することができる。
なお、上述した実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で下記実施形態を修正又は変形したものに適用可能である。
本実施形態の車体側部構造は、自動車以外の他の車両にも適用できることは言うまでもない。
[実施形態のまとめ]
<第1の態様>
ドア1の内部において幅方向に延び、側方から入力される荷重を受けるビーム部材5と、当該側方から入力される荷重を車内側に伝達する荷重伝達部材40が設けられた車体側部構造であって、
前記ビーム部材5は、前記荷重伝達部材40と車幅方向において重なる位置関係となるように配置される。
<第1の態様>
ドア1の内部において幅方向に延び、側方から入力される荷重を受けるビーム部材5と、当該側方から入力される荷重を車内側に伝達する荷重伝達部材40が設けられた車体側部構造であって、
前記ビーム部材5は、前記荷重伝達部材40と車幅方向において重なる位置関係となるように配置される。
第1の態様によれば、ビーム部材5が受けた荷重が荷重伝達部材40を介して車内側に確実に伝達されるように構成することができる。
<第2の態様>
第1の態様において、前記荷重伝達部材40は、前記ドア1の内部に取り付けられた状態で、車外側に延在する中心部42と、当該中心部42から放射状に形成されるリブ47、48、49、50と、を有する。
第1の態様において、前記荷重伝達部材40は、前記ドア1の内部に取り付けられた状態で、車外側に延在する中心部42と、当該中心部42から放射状に形成されるリブ47、48、49、50と、を有する。
第2の態様によれば、荷重伝達部材40の剛性が高くなり、側方からの荷重による荷重伝達部材40の変形による形状のばらつきが小さくなる。よって、車体側部から入力される荷重をバランスよく受けて車内側へ確実に伝達することができる。
<第3の態様>
第1または第2の態様において、前記荷重伝達部材40は、前記ドア1の内部のインナーパネル3に形成された平坦部3aに当接した状態で取り付けられる。
第1または第2の態様において、前記荷重伝達部材40は、前記ドア1の内部のインナーパネル3に形成された平坦部3aに当接した状態で取り付けられる。
第3の態様によれば、荷重伝達部材40が傾かないように取り付けられることで、側方からの荷重をバランスよく受けて車内側へ確実に伝達することができる。
<第4の態様>
第1から第3のいずれかの態様において、前記荷重伝達部材40は、直線状に配置されていない少なくとも第1、第2、第3の取付部54、55、56によって前記ドア1の内部に支持される。
第1から第3のいずれかの態様において、前記荷重伝達部材40は、直線状に配置されていない少なくとも第1、第2、第3の取付部54、55、56によって前記ドア1の内部に支持される。
第4の態様によれば、側方からの荷重入力時に荷重伝達部材40が1つの取付部を中心として回転することがなく、荷重をバランスよく受けて車内側へ伝達することができる。
<第5の態様>
第4の態様において、前記荷重伝達部材40は、前記第1、第2、第3の取付部54、55、56が取付部材を介してドアトリム6に取り付けられる。
第4の態様において、前記荷重伝達部材40は、前記第1、第2、第3の取付部54、55、56が取付部材を介してドアトリム6に取り付けられる。
第5の態様によれば、荷重伝達部材40を従来の剛性を維持したままドアトリム6へ取り付けることができ、組み付け作業も容易になる。
すなわち、荷重伝達部材40をビーム部材5と車幅方向から見て重なる位置関係にすると車幅方向のサイズが大きくなってしまうため、従来の取付剛性を維持しつつ車幅方向のサイズを小さくするためには、従来よりも剛性の高い材質のものを使用する必要がある。取付剛性を維持するためには溶着などの方法で荷重伝達部材40をドアトリム6に接合することが望ましいが、ドアトリム6は従来の通りの剛性の高くない材質のものを使用しているため溶着は困難である。このため、荷重伝達部材40を溶着ではない取付部材によってドアトリム6に取り付ける。これによって、荷重伝達部材40を従来の剛性を維持したままドアトリム6へ取り付けることができ、組み付け作業も容易になる。
<第6の態様>
第1から第5のいずれかの態様において、前記ドア1における車内側のインナーパネル3と車外側のアウターパネル2との間に、当該インナーパネル3とアウターパネル2とを接続するブラケット12が設けられている。
第1から第5のいずれかの態様において、前記ドア1における車内側のインナーパネル3と車外側のアウターパネル2との間に、当該インナーパネル3とアウターパネル2とを接続するブラケット12が設けられている。
第6の態様によれば、側方からの荷重入力時にアウターパネル2が変位してインナーパネル3に到達するまでの空走距離を小さくし、荷重伝達が早期に確実に行われるように構成することができる。
1…ドア
2…アウターパネル
3…インナーパネル
5…ビーム部材
5a、5b…ビーム取付部
6…ドアトリム
6a…アームレスト部分
7…補強用の剛性部材
8…シートベルト
9…ELR(ベルト巻取装置)
10…懸吊部
11…ベルト固定部
12…ブラケット
20…第1の荷重伝達部材
21…回避部
22、23…第1、第2の突出部
24、25、26、29、30…第1、第2、第3、第4、第5の取付孔
27、28…第1、第2の延長部
40…第2の荷重伝達部材
42…中心部
47、48、49、50…リブ
51、52、53…第6、第7、第8の延長部
54、55、56…第6、第7、第8の取付孔
61、62、63、64、65…第1、第2、第3、第4、第5の取付部
70、71、72…第6、第7、第8の取付部
2…アウターパネル
3…インナーパネル
5…ビーム部材
5a、5b…ビーム取付部
6…ドアトリム
6a…アームレスト部分
7…補強用の剛性部材
8…シートベルト
9…ELR(ベルト巻取装置)
10…懸吊部
11…ベルト固定部
12…ブラケット
20…第1の荷重伝達部材
21…回避部
22、23…第1、第2の突出部
24、25、26、29、30…第1、第2、第3、第4、第5の取付孔
27、28…第1、第2の延長部
40…第2の荷重伝達部材
42…中心部
47、48、49、50…リブ
51、52、53…第6、第7、第8の延長部
54、55、56…第6、第7、第8の取付孔
61、62、63、64、65…第1、第2、第3、第4、第5の取付部
70、71、72…第6、第7、第8の取付部
Claims (6)
- ドアの内部において幅方向に延び、側方から入力される荷重を受けるビーム部材と、当該側方から入力される荷重を車内側に伝達する荷重伝達部材が設けられた車体側部構造であって、
前記ビーム部材は、前記荷重伝達部材と車幅方向において重なる位置関係となるように配置されることを特徴とする車体側部構造。 - 前記荷重伝達部材は、前記ドアの内部に取り付けられた状態で、車外側に延在する中心部と、当該中心部から放射状に形成されるリブと、を有することを特徴とする請求項1に記載の車体側部構造。
- 前記荷重伝達部材は、前記ドアの内部のインナーパネルに形成された平坦部に当接した状態で取り付けられることを特徴とする請求項1または2に記載の車体側部構造。
- 前記荷重伝達部材は、直線状に配置されていない少なくとも第1、第2、第3の取付部によって前記ドアの内部に支持されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の車体側部構造。
- 前記荷重伝達部材は、前記第1、第2、第3の取付部が取付部材を介してドアトリムに取り付けられることを特徴とする請求項4に記載の車体側部構造。
- 前記ドアにおける車内側のインナーパネルと車外側のアウターパネルとの間に、当該インナーパネルとアウターパネルとを接続するブラケットが設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の車体側部構造。
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005319915A (ja) * | 2004-05-10 | 2005-11-17 | Toyota Motor Corp | 車両用ドア構造 |
JP2009006838A (ja) * | 2007-06-27 | 2009-01-15 | Kanto Auto Works Ltd | 側突パッド及びそれを備えた自動車の衝撃吸収構造 |
JP2009248816A (ja) * | 2008-04-08 | 2009-10-29 | Toyota Boshoku Corp | 側突用樹脂衝撃吸収体 |
-
2017
- 2017-06-02 JP JP2017110232A patent/JP2018203020A/ja active Pending
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