JP2018202770A - インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高品質な画像の記録が行える、インクジェットヘッドとインクジェット記録装置を提供する。【解決手段】インクジェットヘッド30は、本体部33と振動板39と第一圧電素子40と第二圧電素子40と第一拘束部41と第一支持部46と第二拘束部41と第二支持部46を備える。本体部は第一面に複数のノズル31が配列され、内部に内部流路36が形成される。振動板は、本体部の第二面34に設けられ、内部流路の壁面の第一領域と第二領域を形成する。第一圧電素子は、壁面の第一領域を形成する振動板の部分を変形させる。第二圧電素子は、第一圧電素子と並んで設けられ、壁面の第二領域を形成する振動板の部分を変形させる。第一拘束部は、第一圧電素子に接する第一接触部42を含む。第一支持部は、第一拘束部を支持する。第二拘束部は、第二圧電素子に接する第二接触部42を含む。第二支持部は、第一支持部と並んで設けられ、第二拘束部を支持する。【選択図】図3

Description

本発明は、インクジェットヘッドとインクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録装置のインクジェットヘッドに関する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、インクジェットヘッドが開示されている。インクジェットヘッドでは、アクチュエータユニット上に液室ユニットが接合される。アクチュエータユニットでは、2列の圧電素子列とフレーム部材が基板上に接着剤によって接合される。圧電素子列は、複数の駆動部圧電素子と、複数の固定部圧電素子を含む。駆動部圧電素子には、駆動パルスが与えられ、固定部圧電素子には、駆動パルスが与えられない。複数の駆動部圧電素子と複数の固定部圧電素子は、交互に配列される。インクジェットヘッドでは、駆動部圧電素子が液室ユニットのダイアフラム部に接合され、固定部圧電素子が液室ユニットの各加圧液室間に接合される。フレーム部材は、2列の圧電素子列の周囲を取り囲む。フレーム部材は、液室ユニットに接合される。
特許文献2には、液体吐出ヘッドが開示されている。液体吐出ヘッドは、流路板と、振動板と、ノズル板を有する。流路板は、シリコン基板で形成される。振動板は、流路板の下面に接合される。ノズル板は、流路板の上面に接合される。流路板と振動板とノズル板は、加圧液室と、流体抵抗部と、連通部を形成する。加圧液室は、連通路を介してノズルと連通する。振動板の加圧液室と反対面側には、連結部を介して積層型圧電素子の上端部が加圧液室に対応させて接合される。積層型圧電素子の下端部は、支持基板に接合され固定される。支持基板は、圧電素子の列毎に分割させることもできる。圧電素子は、d33方向の変位を用いて加圧液室内インクを加圧する。連結部は、第一層と、第二層を有する。第一層は、振動板側に設けられ、第二層は、圧電素子側に設けられる。
特開平8−156272号公報 特開2008−68476号公報
インクジェット記録装置では、インクジェットヘッドのノズルからインクを吐出させ、記録媒体に画像を高品質に記録することができる。インクジェットヘッドには、圧電素子が設けられる。圧電素子としては、d33モードの積層型の圧電素子が例示される。インクの吐出は、圧電素子を変形させることで行われる。インクジェットヘッドには、複数のノズルが形成される。複数のノズルは、所定の方向に配列される。従って、圧電素子も、各ノズルに対応させて複数設けられる。複数の圧電素子は、複数のノズルと同じ方向に配列される。
インクジェット記録装置では、画像の記録に種々のインクが用いられる。例えば、高粘度のインクが用いられることもある。高粘度のインクとしては、紫外線硬化型インクが例示される。インクの粘度が高くなるに従い、圧電素子の変形量を増加させ、圧電素子が発生させる力を大きくする必要がある。発明者は、このような圧電素子の変形は、インクの吐出不良の一因となると考えた。即ち、圧電素子の変形に伴う振動がインクジェットヘッドの所定の部材を介して別の圧電素子に伝達されることが想定される。発明者は、前述の振動が別の圧電素子に伝達され、別の圧電素子が振動すると、別の圧電素子に対応したノズルからインクが誤って吐出される場合があると考えた。そこで、発明者は、前述の振動が複数の圧電素子の間を伝達されることを抑制し、インクの吐出不良を低減可能なインクジェットヘッドについて検討した。
本発明は、高品質な画像の記録が行える、インクジェットヘッドとインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面は、第一方向の第一側となる第一面にインクを吐出する複数のノズルが前記第一方向に交差する第二方向に配列され、内部に前記インクを前記複数のノズルに流す内部流路が形成された本体部と、前記本体部の前記第一方向の第二側の第二面に設けられ、前記内部流路の壁面の第一領域を形成し、且つ前記壁面の第二領域を形成する振動板と、前記第一方向に変形し、前記壁面の第一領域を形成する前記振動板の部分を前記第一方向に変形させる積層型の第一圧電素子と、前記第一方向に変形し、前記第二方向に前記第一圧電素子と並んで設けられ、前記壁面の第二領域を形成する前記振動板の部分を前記第一方向に変形させる積層型の第二圧電素子と、前記第一圧電素子に対応させた状態で前記第一圧電素子の前記第一方向の第二側に設けられ、前記第一圧電素子の前記第一方向の第二側の端面に接する第一接触部を含む第一拘束部と、前記第一拘束部を支持する第一支持部と、前記第二圧電素子に対応させた状態で前記第二圧電素子の前記第一方向の第二側に設けられ、前記第二圧電素子の前記第一方向の第二側の端面に接する第二接触部を含む第二拘束部と、前記第一支持部と前記第二方向に所定の間隔だけ離間した状態で前記第二方向に前記第一支持部と並んで設けられ、前記第二拘束部を支持する第二支持部と、を備えるインクジェットヘッドである。
このインクジェットヘッドによれば、第一圧電素子及び第二圧電素子のうちの何れかの圧電素子の変形に伴う振動が第一支持部と第二支持部の間を伝達されることを抑制することができる。第一圧電素子の変形に伴い、第二圧電素子に対応した振動板の部分が振動することを防止することができる。第二圧電素子の変形に伴い、第一圧電素子に対応した振動板の部分が振動することを防止することができる。インクの粘度に関わらず、インクの吐出不良を低減させることができる。
インクジェットヘッドでは、前記第一拘束部は、前記第一接触部を前記第一方向に移動させる第一調整部を含み、前記第二拘束部は、前記第二接触部を前記第一方向に移動させる第二調整部を含む、ようにしてもよい。この構成によれば、第一拘束部による第一圧電素子の拘束力を調整し、第二拘束部による第二圧電素子の拘束力を調整することができる。第一圧電素子と第二圧電素子に対する与圧を個別に設定することができる。
本発明の他の側面は、上述した何れかのインクジェットヘッドを備えるインクジェット記録装置である。このインクジェット記録装置によれば、上述した機能を奏するインクジェット記録装置とすることができる。
本発明によれば、高品質な画像の記録が行える、インクジェットヘッドとインクジェット記録装置を得ることができる。
インクジェット記録装置の概略構成の一例を示す斜視図である。 インクジェットヘッドの概略構成の一例を示す平面図である。 図2に示すD−D線断面図である。第一状態は、接触部と圧電素子が離間した状態を示す。第二状態は、接触部と圧電素子が接触し、圧電素子と振動板が未変形である状態を示す。第三状態は、接触部と圧電素子が接触し、圧電素子と振動板が第一方向の第一側に変形している状態を示す。 インクジェットヘッドの概略構成の他の例を示す平面図である。
本発明を実施するための実施形態について、図面を用いて説明する。本発明は、以下に記載の構成に限定されるものではなく、同一の技術的思想において種々の構成を採用することができる。例えば、以下に示す構成の一部は、省略し又は他の構成等に置換してもよい。他の構成を含むようにしてもよい。
<インクジェット記録装置>
インクジェット記録装置10について、図1〜図3を参照して説明する。図2及び図3に示す破線は、かくれた形状を示すかくれ線である。図3に示すハッチングは、断面された部分を示す。インクジェット記録装置10では、各種の記録媒体15が搬送され、記録媒体15に画像が記録される。記録媒体15としては、布帛又は建築用資材が例示される。実施形態では、記録媒体15は、長尺とされている。但し、記録媒体は、短尺であってもよい。画像の記録に用いるインクは、例えば、ブラック、マゼンタ、イエロー及びシアンの4色である。但し、これら各色のインクとは異なる色のインクを用いてもよい。インク色数は、3色以下又は5色以上としてもよい。
インクジェット記録装置10は、搬送部20と、インクジェットヘッド30K,30M,30Y,30Cと、キャリッジ50と、移動部60と、メインタンク70K,70M,70Y,70Cと、供給流路71K,71M,71Y,71Cと、サブタンク72K,72M,72Y,72Cと、接続流路73K,73M,73Y,73Cと、制御装置80を備える(図1参照)。
搬送部20は、記録媒体15を搬送する。インクジェット記録装置10では、搬送部20による記録媒体15の搬送は、間欠的に行われる。搬送部20は、ベルトコンベアである。搬送部20は、公知のインクジェット記録装置の搬送部と同様である。従って、搬送部20に関するこの他の説明は、省略する。
インクジェットヘッド30Kは、ブラックインクを吐出するインクジェットヘッドである。インクジェットヘッド30Mは、マゼンタインクを吐出するインクジェットヘッドである。インクジェットヘッド30Yは、イエローインクを吐出するインクジェットヘッドである。インクジェットヘッド30Cは、シアンインクを吐出するインクジェットヘッドである。インクジェットヘッド30K,30M,30Y,30Cによれば、記録媒体15に、フルカラーの画像を記録することができる。図1で、インクジェットヘッド30K,30M,30Y,30Cより第二方向の第四側に図示された記録媒体15の部分に付した模様は、記録媒体15に記録された画像に対応する。第二方向及び第四側については、後述する。
インクジェットヘッド30K,30M,30Y,30Cは、同様の構成を有する。実施形態では、インクジェットヘッド30K,30M,30Y,30Cを区別しない場合、又はこれらを総称する場合、「インクジェットヘッド30」という。インクジェットヘッド30には、対応する色のインクを吐出する複数のノズル31が形成される(図2及び図3参照)。インクジェットヘッド30では、複数のノズル31は、第一方向の第一側となる端面に形成される。実施形態では、第一方向は、鉛直方向に一致し、第一方向の第一側は、鉛直方向の下側となる。鉛直方向の上側となる第一方向の第一側とは反対側を「第二側」という。インクジェットヘッド30で、複数のノズル31が形成される第一方向の第一側の端面を「第一面32」という。
インクジェットヘッド30では、複数のノズル31は、第一面32で第二方向に配列される(図2参照)。第二方向は、第一方向に交差する方向である。インクジェット記録装置10では、第二方向は、第一方向に直交する(図1参照)。更に、第二方向は、搬送方向に沿った方向に一致する。搬送方向は、搬送部20によって記録媒体15が搬送される方向である。第二方向の一方側を「第三側」といい、第二方向の他方側を「第四側」という。搬送方向は、第二方向の第三側から第四側に向かう方向となる。第二方向の第三側は、搬送方向の上流側に一致する。第二方向の第四側は、搬送方向の下流側に一致する。第二方向は、副走査方向と称されることもある。インクジェットヘッド30に関するこの他の説明は、後述する。図1では、インクジェットヘッド30K,30M,30Y,30Cの図示は、簡略化されている。
キャリッジ50には、インクジェットヘッド30K,30M,30Y,30Cが第三方向に隣り合った状態で、並んで搭載される。インクジェットヘッド30K,30M,30Y,30Cの配列順序は、図1とは異なる順序としてもよい。これらの配列順序は、諸条件を考慮して適宜決定される。第三方向は、第一方向及び第二方向に交差する方向である。インクジェット記録装置10では、第三方向は、第一方向及び第二方向に直交する。第三方向は、主走査方向と称されることもある。インクジェット記録装置10では、インクジェットヘッド30K,30M,30Y,30Cは、第一面32が水平となる状態で、キャリッジ50に搭載される。
移動部60は、キャリッジ50を第三方向に往復移動させる。移動部60は、2個のプーリ61,62と、タイミングベルト63と、モータ64を備える。プーリ61は、搬送部20を基準として、第三方向の第五側に設けられる。プーリ62は、搬送部20を基準として、第三方向の第六側に設けられる。プーリ62は、回転自在に支持される。タイミングベルト63は、張力が作用した状態で、プーリ61,62に架け渡される。モータ64は、プーリ61に連結される。モータ64としては、例えば、エンコーダ付きのサーボモータが採用される。モータ64は、プーリ61を回転させる。図1で、プーリ61の内部に示す矢印は、プーリ61の回転方向を示す。キャリッジ50は、ステー55を介してタイミングベルト63に取り付けられる。
メインタンク70Kは、ブラックインクを貯留する。供給流路71Kは、メインタンク70Kとサブタンク72Kを接続する。サブタンク72Kは、キャリッジ50上でインクジェットヘッド30Kの第一方向の第二側に設けられる。サブタンク72Kは、インクジェットヘッド30Kに供給されるブラックインクを副次的に貯留する。接続流路73Kは、サブタンク72Kとインクジェットヘッド30Kを接続する。
メインタンク70Mは、マゼンタインクを貯留する。供給流路71Mは、メインタンク70Mとサブタンク72Mを接続する。サブタンク72Mは、キャリッジ50上でインクジェットヘッド30Mの第一方向の第二側に設けられる。サブタンク72Mは、インクジェットヘッド30Mに供給されるマゼンタインクを副次的に貯留する。接続流路73Mは、サブタンク72Mとインクジェットヘッド30Mを接続する。
メインタンク70Yは、イエローインクを貯留する。供給流路71Yは、メインタンク70Yとサブタンク72Yを接続する。サブタンク72Yは、キャリッジ50上でインクジェットヘッド30Yの第一方向の第二側に設けられる。サブタンク72Yは、インクジェットヘッド30Yに供給されるイエローインクを副次的に貯留する。接続流路73Yは、サブタンク72Yとインクジェットヘッド30Yを接続する。
メインタンク70Cは、シアンインクを貯留する。供給流路71Cは、メインタンク70Cとサブタンク72Cを接続する。サブタンク72Cは、キャリッジ50上でインクジェットヘッド30Cの第一方向の第二側に設けられる。サブタンク72Cは、インクジェットヘッド30Cに供給されるシアンインクを副次的に貯留する。接続流路73Cは、サブタンク72Cとインクジェットヘッド30Cを接続する。
メインタンク70K,70M,70Y,70Cに貯留された各色のインクは、メインタンク70K,70M,70Y,70Cからそれぞれ流出し、供給流路71K,71M,71Y,71Cをそれぞれ流れてサブタンク72K,72M,72Y,72Cに供給される。サブタンク72K,72M,72Y,72Cに供給された各色のインクは、接続流路73K,73M,73Y,73Cをそれぞれ流れてインクジェットヘッド30K,30M,30Y,30Cに供給される。
図1では、供給流路71K,71M,71Y,71Cは、簡略化された状態で図示されている。供給流路71K,71M,71Y,71Cは、移動部60によるキャリッジ50の第三方向への移動に対応可能な状態で設けられる。実施形態では、接続流路73K,73M,73Y,73Cを区別しない場合、又はこれらを総称する場合、「接続流路73」という。
制御装置80は、制御部81と、ヘッド駆動部82と、スイッチ部83を備える。図1では、制御部81とヘッド駆動部82とスイッチ部83は、制御装置80としてまとまった状態で図示されている。但し、制御装置80のこれら各部は、例えば、制御ボックスのような単一の筐体内に設けられていなくてもよい。例えば、スイッチ部83は、インクジェットヘッド30K,30M,30Y,30Cに近い位置で、インクジェットヘッド30K,30M,30Y,30Cに対してそれぞれ設けられてもよい。
制御部81は、インクジェット記録装置10で実行される各種の動作を制御する。制御部81は、例えば、CPUと、記憶部と、RAMを含む。ヘッド駆動部82は、振動板39に電気的に接続されたヘッド駆動回路である。ヘッド駆動部82は、所定の電圧値の駆動信号を所定の周期で出力する。ヘッド駆動部82から出力された駆動信号は、振動板39に印加される。駆動信号は、所定の電圧値の電気パルス信号である。スイッチ部83は、複数の圧電素子40にそれぞれ電気的に接続されたスイッチ回路である。スイッチ部83は、複数の圧電素子40の全部又は一部に対応したスイッチを含む。例えば、1個のインクジェットヘッド30に4個の圧電素子40が設けられていたとする。1個のスイッチ部83に含まれるスイッチが2個である場合、スイッチ部83は、1個のインクジェットヘッド30に対して2個設けられる。1個のスイッチ部83に含まれるスイッチが4個である場合、スイッチ部83は、1個のインクジェットヘッド30に対して1個設けられる。振動板39及び圧電素子40については、後述する。
インクジェット記録装置10で記録媒体15に画像が記録される場合、移動部60と搬送部20は、次のように動作する。移動部60では、モータ64が時計回りと反時計回りに往復して回転する。モータ64の回転に伴い、プーリ61が左右両側に往復して回転する。モータ64が所定の方向に回転することでプーリ61が左回転すると、タイミングベルト63も左回転する。プーリ62は、左回転するタイミングベルト63に従動して回転する。これに伴い、キャリッジ50は、第三方向の第六側から第五側に移動する。キャリッジ50が第三方向の第五側の移動端に到達すると、モータ64の回転方向は反転し、プーリ61は、右回転する。プーリ61が右回転すると、タイミングベルト63も右回転する。プーリ62は、右回転するタイミングベルト63に従動して回転する。これに伴い、キャリッジ50は、第三方向の第五側から第六側に移動する。キャリッジ50が第三方向の第六側の移動端に到達すると、モータ64の回転方向は再度反転し、プーリ61は、再度左回転する。
搬送部20は、キャリッジ50の第三方向の第六側から第五側への移動と、キャリッジ50の第三方向の第五側から第六側への移動に対応させて、記録媒体15を第二方向の第三側から第四側に搬送する。即ち、搬送部20による記録媒体15の搬送は、前述したキャリッジ50の第三方向への各移動に応じて間欠的に行われる。各色のインクは、キャリッジ50が第三方向に移動している所定のタイミングでインクジェットヘッド30K,30M,30Y,30Cの各ノズル31から記録媒体15に向けて吐出される。インクジェットヘッド30K,30M,30Y,30Cの各ノズル31から吐出された各色のインクは、記録媒体15の表面に着弾する。これに伴い、記録媒体15の表面には、画像が記録される。
移動部60は、画像の記録が終了するまで動作する。従って、キャリッジ50の第三方向への往復移動は、画像の記録が終了するまで繰り返される。搬送部20は、画像の記録が終了した後、所定のタイミングで停止する。搬送部20の停止に伴い、記録媒体15の搬送も、終了する。
<インクジェットヘッド>
インクジェットヘッド30について、図2及び図3を参照して説明する。インクジェットヘッド30は、本体部33と、振動板39と、複数の圧電素子40と、複数の拘束部41と、複数の支持部46を備える(図2参照)。インクジェットヘッド30では、本体部33と振動板39は、一体的な構成とされる。振動板39は、1個の本体部33と複数の圧電素子40に対して1枚設けられる。更に、インクジェットヘッド30では、ノズル31と圧電素子40と拘束部41と支持部46は、同じ数だけ設けられる。即ち、複数の支持部46は、1個の拘束部41に対して1個設けられる。複数の拘束部41は、1個の圧電素子40に対して1個設けられる。複数の圧電素子40は、1個のノズル31に対して1個設けられる。
インクジェットヘッド30では、ノズル31の数は、4個とされている。従って、インクジェットヘッド30は、第一圧電素子、第二圧電素子、第三圧電素子及び第四圧電素子としての4個の圧電素子40と、第一拘束部、第二拘束部、第三拘束部及び第四拘束部としての4個の拘束部41と、第一支持部、第二支持部、第三支持部及び第四支持部としての4個の支持部46を備える。インクジェットヘッド30では、前述の4個の圧電素子40は、同様の構成とされ、前述の4個の拘束部41は、同様の構成とされ、前述の4個の支持部46は、同様の構成とされている。実施形態では、前述の4個の圧電素子40を区別せず、又はこれらを総称して単に「圧電素子40」といい、前述の4個の拘束部41を区別せず、又はこれらを総称して単に「拘束部41」といい、前述の4個の支持部46を区別せず、又はこれらを総称して単に「支持部46」という。このことは、4個のノズル31についても同様である。
インクジェットヘッド30がキャリッジ50に搭載された状態で、第一方向の第一側となる本体部33の端面は、インクジェットヘッド30の第一面32となる。従って、実施形態では、インクジェットヘッド30の第一面32となる本体部33の端面も「第一面32」という。インクジェットヘッド30がキャリッジ50に搭載された状態で、第一方向の第二側となる本体部33の端面を「第二面34」という。
本体部33には、第一面32に複数のノズル31が形成される。インクジェットヘッド30では、ノズル31の数は、上述した通り、4個とされ、4個のノズル31は、第二方向に等間隔で1列に配置されている。但し、このようなノズル31の数及び配置は、例示である。ノズル31の数及び配置は、諸条件を考慮して適宜決定される。更に、本体部33には、供給口35と内部流路36が形成される。供給口35は、接続流路73と接続される。接続流路73を流れたインクは、供給口35を通過してインクジェットヘッド30に供給される。内部流路36は、供給口35と複数のノズル31を繋ぐ。供給口35から流入したインクは、内部流路36を流れて複数のノズル31に到達する。
内部流路36は、本流部37と、複数の支流部38を含む(図3参照)。本流部37は、供給口35から連続した流路である。本流部37は、複数のノズル31に対応した状態で形成される。即ち、本流部37は、複数のノズル31と同じく第二方向に沿った状態で形成される。供給口35から流入したインクは、本流部37を流れる。複数の支流部38は、本流部37から分岐した流路である。複数の支流部38は、複数のノズル31にそれぞれ繋がる。本流部37から流入したインクは、支流部38をそれぞれ流れて各ノズル31に到達する。本体部33では、内部流路36の一部は、第二面34で開口した状態とされる。第二面34で開口状態となる内部流路36の部分は、本流部37から第三方向に沿って設けられる複数の支流部38の各部分である。
振動板39は、本体部33の第二面34に設けられる。例えば、振動板39は、本体部33の第二面34に貼り付けられる。振動板39は、第二面34上で、上述した開口状態となる内部流路36の部分を被覆する。振動板39は、内部流路36の壁面の複数の領域を形成する。即ち、振動板39は、複数の支流部38で各支流部38を形成する壁面の一部となる。振動板39は、導電材料によるシート状の電極部を含む。本体部33が導電材料により形成される場合、振動板39は、更に、電気絶縁材料による絶縁シートを含む。即ち、振動板39は、電極部と絶縁シートによる積層構造とされる。電極部及び絶縁シートの各厚みは、数十μm〜数百μm程度とされる。積層構造の振動板39は、絶縁シートが第一方向の第一側となり、電極部が第一方向の第二側となる状態で、第二面34に設けられる。即ち、振動板39の絶縁シートは、第二面34と振動板39の電極部に挟み込まれた状態となる。
圧電素子40としては、d33モードの積層型の圧電素子が採用される。更に、圧電素子40としては、100nm以上変形可能な大型の圧電素子が採用される。参考例として、公知のインクジェットヘッドでは、圧電素子の変形量は、数十nm程度とされる。複数の圧電素子40は、積層方向が第一方向に一致する状態で、振動板39の第一方向の第二側の端面に設けられる。複数の圧電素子40は、複数の支流部38にそれぞれ対応させた状態で、第二方向に等間隔に並んで設けられ、振動板39の電極部に電気的に接続される。圧電素子40は、支流部38の壁面の一部を形成する振動板39の部分を挟んで支流部38と向かい合う。複数の圧電素子40は、駆動信号の印可に伴い、第一方向に100nm以上の所定量だけ変形する。
拘束部41は、圧電素子40に対応させた状態で、圧電素子40の第一方向の第二側に設けられる。拘束部41は、接触部42と、調整部43を含む。接触部42は、圧電素子40の第一方向の第二側の端面に接する。調整部43は、接触部42を移動させる。インクジェットヘッド30では、調整部43による接触部42の移動方向は、第一方向とされる。接触部42と調整部43を含む拘束部41は、ねじを用いた構造とされる。この点に関する説明は、後述する。
支持部46は、拘束部41を支持する。支持部46は、設置部47を含む。設置部47は、圧電素子40の第一方向の第二側に設けられる。拘束部41は、接触部42が第一方向の第一側となる状態で、設置部47に設けられる。設置部47には、設置部47を第一方向に貫通する貫通孔48が設けられる。インクジェットヘッド30では、複数の支持部46は、第二方向に等間隔に並んで設けられる(図2参照)。即ち、複数の支持部46は、第二方向に隣り合う支持部46と所定の間隔だけ離間する。各支持部46に支持される複数の拘束部41も、第二方向に隣り合う拘束部41と所定の間隔だけ離間した状態で、第二方向に並ぶ。複数の支持部46は、本体部33と一体的にされる。インクジェットヘッド30では、複数の支持部46は、本体部33の外縁部に固定される。この固定には、締結具が用いられる。締結具としては、ねじが例示される。図2及び図3では、締結具の図示は、省略されている。
<拘束部>
拘束部41について、図3を参照して説明する。ねじを用いた構造の拘束部41では、調整部43は、ナット部44と、ねじ部45を含む。ナット部44は、設置部47の第一方向の第二側の端面に設けられる。ナット部44が設置部47に設けられた状態で、ナット部44に形成されたねじ孔は、第一方向に設置部47の貫通孔48と連続する。ねじ部45は、第一方向の第二側から第一側に向けてナット部44に嵌め込まれ、更に、貫通孔48に挿入される。ねじ部45の第一方向の第一側の部分には、棒状の接触部42が一体的に形成される。接触部42は、圧電素子40に向けて第一方向の第一側に突出する。
ねじ部45が右ねじであるとする。調整部43では、ねじ部45が右回転(図2参照)される。これに伴い、ねじ部45と接触部42は、第一方向の第一側に移動する(図3の第一状態〜第二状態参照)。接触部42は、圧電素子40の第一方向の第二側の端面に接する(図3の第二状態参照)。圧電素子40は、振動板39と接触部42に挟み込まれる。調整部43では、ねじ部45が左回転(図2参照)される。これに伴い、ねじ部45と接触部42は、第一方向の第二側に移動する(図3の第二状態〜第一状態参照)。接触部42は、圧電素子40の第一方向の第二側の端面から離間する(図3の第一状態参照)。振動板39と接触部42による圧電素子40の挟み込みは、解除される。
<インクの吐出>
ノズル31からのインクの吐出について、図3を参照して説明する。画像の記録時、制御部81は、駆動信号の出力を制御する。この制御に応じて、ヘッド駆動部82では、駆動信号の出力が開始される。駆動信号は、振動板39の電極部に所定の周期で印加される。更に、制御部81は、画像データに従い、吐出信号を生成する。画像データは、記録媒体15に記録される画像に対応したデータである。画像データは、所定のアプリケーションプログラムを用いて生成され、制御部81の記憶部に記憶される。制御部81は、記憶部から画像データを取得する。但し、画像データは、制御装置80に接続された外部装置(不図示)から入力されてもよい。生成された吐出信号は、スイッチ部83に入力される。吐出信号は、所定の電圧値の電気パルス信号である。スイッチ部83では、入力された吐出信号に応じて、内蔵されたスイッチのうちの所定のスイッチが閉結される。
スイッチ部83に内蔵された所定のスイッチが閉結されたタイミングで、振動板39の電極部に駆動信号が印加されると、振動板39上の複数の圧電素子40のうち、閉結されたスイッチに接続された圧電素子40に駆動信号が印加される。駆動信号が印加された圧電素子40は、第一方向に変形する(図3の第三状態参照)。但し、圧電素子40は、第一方向の第二側で接触部42と接する。そのため、圧電素子40が変形する方向は、第一方向の第一側となる。圧電素子40が変形する量は、上述した通り、100nm以上の所定量となる。駆動信号が印加された圧電素子40が第一方向の第一側に100nm以上の所定量だけ変形することで、この圧電素子40と接する振動板39の部分が圧電素子40の変形量に応じた量だけ第一方向の第一側に変形する。これに伴い、前述の振動板39の部分を内壁とする支流部38の容積が前述の振動板39の部分の変形量に応じた量だけ縮小する。支流部38の容積の縮小に伴う圧力は、縮小した支流部38内のインクに作用する。これにより、この支流部38に繋がるノズル31では、インクが吐出される。図3の第三状態で、ノズル31の近傍の黒丸は、ノズル31から吐出されたインクに対応する。
圧電素子40は、閉結されたスイッチの開放及び駆動信号の未出力の一方又は両方に伴い、変形前の状態に戻る(図3の第二状態参照)。圧電素子40は、この圧電素子40が接続されたスイッチ部83のスイッチの閉結と所定の周期の駆動信号の印加が一致する度に、繰り返して変形する。スイッチの閉結は、吐出信号の入力に伴い行われる。圧電素子40の変形が繰り返されると、繰り返して変形する圧電素子40に対応した振動板39の部分も、繰り返して変形する。その結果、変形する振動板39の部分を内壁とする支流部38に繋がるノズル31では、インクが繰り返して吐出される。
<実施形態の効果>
実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)インクジェットヘッド30は、本体部33と、振動板39と、複数の圧電素子40と、複数の拘束部41と、複数の支持部46を備える(図2及び図3参照)。インクジェットヘッド30では、第二方向に等間隔で配列される複数のノズル31に対応させて、複数の圧電素子40が第二方向に等間隔に並んで設けられる。複数の圧電素子40には、複数の拘束部41が対応させて設けられる。複数の支持部46は、第二方向に隣り合う支持部46と所定の間隔だけ離間した状態で、第二方向に並んで設けられる。支持部46は、拘束部41を圧電素子40の第一方向の第二側に支持する。支持部46によって支持された拘束部41では、接触部42が圧電素子40の第一方向の第二側の端面に接する。そのため、インクジェットヘッド30では、複数の圧電素子40のうちの何れかの圧電素子40の変形に伴う振動が複数の支持部46の間を伝達されることを抑制することができる。複数の圧電素子40のうちの何れかの圧電素子40の変形に伴い、別の圧電素子40に対応した振動板39の部分が振動することを防止することができる。インクの粘度に関わらず、インクの吐出不良を低減させることができる。
(2)拘束部41には、調整部43が設けられる(図2及び図3参照)。調整部43は、接触部42を第一方向に移動させる。そのため、インクジェットヘッド30では、拘束部41による圧電素子40の拘束力を調整することができる。複数の圧電素子40では、第一方向の寸法にばらつきが生じることも想定される。1個の圧電素子40に対して1個の拘束部41を設けることで、拘束力を複数の圧電素子40毎に調整することができる。複数の圧電素子40毎に与圧を設定することができる。
<変形例>
実施形態は、次のようにすることもできる。以下に示す変形例のうちの幾つかの構成は、適宜組み合わせて採用することもできる。以下では、上記とは異なる点を説明することとし、同様の点についての説明は、適宜省略する。
(1)インクジェット記録装置10では、記録媒体15への画像の記録は、移動部60によりキャリッジ50を第三方向に往復移動させながら行われる(図1参照)。インクジェット記録装置としては、インクジェット記録装置10とは異なるタイプの装置が実用化されている。この異なるタイプのインクジェット記録装置は、ライン型と称されるインクジェットヘッドを備える。拘束部41及び支持部46等を備えるインクジェットヘッド30の構成は、上記同様、ライン型のインクジェットヘッドに採用することもできる。但し、ライン型のインクジェットヘッドでは、複数のノズルが配列される第二方向は、第一方向と記録媒体15の搬送方向の両方向に交差する方向となる。即ち、ライン型のインクジェットヘッドでは、第二方向は、上記における第三方向に一致する。互いに交差する第一方向と第二方向と搬送方向に関し、第一方向と第二方向と搬送方向は、例えば、直交する方向とされる。ライン型のインクジェットヘッドとこれを備えるインクジェット記録装置は、既に実用化された公知の構成である。従って、これらに関するこの他の説明は、省略する。
(2)インクジェットヘッド30では、拘束部41は、接触部42と、調整部43を含む(図2及び図3参照)。調整部43は、ナット部44と、ねじ部45を含む。ナット部44は、支持部46の設置部47に設けられる。拘束部では、調整部は、次のねじ孔が支持部の設置部に形成された構成としてもよい。前述のねじ孔は、上記のナット部44のねじ孔に対応したねじ孔である。前述のねじ孔は、上記の貫通孔48と同様、支持部の設置部を第一方向に貫通する。ねじ部は、上記の接触部42と一体をなすねじ部45と同様、接触部と一体をなし、直接、設置部に形成されたねじ孔に嵌め込まれる。
この他、拘束部としては、公知の直動機構を採用してもよい。例えば、接触部と調整部を含む拘束部として、マイクロメータヘッドを採用してもよい。拘束部がマイクロメータヘッドである場合、マイクロメータヘッドのスピンドルの先端部は、接触部となる。前述の先端部を除くスピンドルの部分とスリーブとシンブルとラチェットといったマイクロメータヘッドの各部は、調整部となる。拘束部としてのマイクロメータヘッドは、上記の拘束部41と同様、支持部の設置部に設けられる。拘束部としてマイクロメータヘッドを採用することで、接触部の第一方向への移動量を高精度に設定することができる。マイクロメータヘッドは、公知の構成である。そのため、マイクロメータヘッドによる拘束部に関するこの他の説明は、省略する。
(3)インクジェットヘッド30では、複数の支持部46は、本体部33の外縁部に固定される(図2及び図3参照)。インクジェットヘッドでは、本体部と複数の支持部は、次のように固定されてもよい。即ち、インクジェットヘッドには、所定の形状のフレーム部が設けられる。本体部と複数の支持部は、このフレーム部に固定される。複数の支持部は、上記同様、第二方向に隣り合う支持部と所定の間隔だけ離間した状態で、第二方向に並んで設けられる。
(4)インクジェットヘッド30では、複数の圧電素子40は、積層方向が第一方向に一致する状態で、振動板39の第一方向の第二側の端面に設けられる(図2及び図3参照)。振動板39は、一体的な構成とされ、複数の圧電素子40に対して1枚とされる(図2参照)。インクジェットヘッド30では、全ての圧電素子40が一体的な振動板39の第一方向の第二側の端面に設けられる。振動板39は、1個又は2個以上の所定数の圧電素子40に対応させて分割された構成としてもよい。
圧電素子40が4個である場合、振動板39は、例えば、第二方向に分割板91,92,93,94に4分割された構成としてもよい(図4参照)。この場合、分割板91,92,93,94は、各支流部38に対応させた状態で、本体部33の第二面34に第二方向に並んで設けられ、図2及び図3に示す振動板39と同様、各支流部38を形成する壁面の一部となる。分割板91,92,93,94は、図2及び図3に示す振動板39と同様、電極部と絶縁シートによる積層構造とされる。分割板91,92,93,94には、1個の圧電素子40がそれぞれ上記同様に設けられる。複数の圧電素子40のうちの何れかの圧電素子40の変形に伴う振動が分割板91,92,93,94の間を伝達されることを抑制することができる。図4に示すインクジェットヘッド30を図2に示すD−D線に対応する位置で断面した場合、その構造は、図3と同様となる。
図4とは異なり、振動板は、例えば、第二方向に2分割された構成としてもよい(不図示)。この場合、2分割された振動板の各分割板は、各支流部38に対応させた状態で、本体部33の第二面34に第二方向に並んで設けられ、図2及び図3に示す振動板39と同様、各支流部38を形成する壁面の一部となる。2分割された振動板の各分割板は、図2及び図3に示す振動板39と同様、電極部と絶縁シートによる積層構造とされる。圧電素子40が4個である場合、2分割された振動板の各分割板には、2個の圧電素子40がそれぞれ上記同様に設けられる。複数の圧電素子40のうちの何れかの圧電素子40の変形に伴う振動が2分割された振動板の間を伝達されることを抑制することができる。振動板を複数の分割板に分割する場合、分割数は、諸条件を考慮して適宜決定される。
(5)インクジェット記録装置10では、第一方向は、鉛直方向とされる(図1及び図3参照)。インクジェット記録装置では、第一方向は、鉛直方向とは異なる方向であってもよい。例えば、インクジェット記録装置では、第一方向は、水平方向であってもよい。第一方向の向きに関わらず、上述した第二方向と第三方向と搬送方向は、第一方向に交差する方向とされる。
10 インクジェット記録装置、 15 記録媒体、 20 搬送部
30,30K,30M,30Y,30C インクジェットヘッド、 31 ノズル
32 第一面、 33 本体部、 34 第二面、 35 供給口、 36 内部流路
37 本流部、 38 支流部、 39 振動版、 40 圧電素子、 41 拘束部
42 接触部、 43 調整部、 44 ナット部、 45 ねじ部、 46 支持部
47 設置部、 48 貫通孔、 50 キャリッジ、 55 ステー
60 移動部、 61,62 プーリ、 63 タイミングベルト、 64 モータ
70K,70M,70Y,70C メインタンク
71K,71M,71Y,71C 供給流路
72K,72M,72Y,72C サブタンク
73,73K,73M,73Y,73C 接続流路、 80 制御装置
81 制御部、 82 ヘッド駆動部、 83 スイッチ部
91,92,93,94 分割板

Claims (3)

  1. 第一方向の第一側となる第一面にインクを吐出する複数のノズルが前記第一方向に交差する第二方向に配列され、内部に前記インクを前記複数のノズルに流す内部流路が形成された本体部と、
    前記本体部の前記第一方向の第二側の第二面に設けられ、前記内部流路の壁面の第一領域を形成し、且つ前記壁面の第二領域を形成する振動板と、
    前記第一方向に変形し、前記壁面の第一領域を形成する前記振動板の部分を前記第一方向に変形させる積層型の第一圧電素子と、
    前記第一方向に変形し、前記第二方向に前記第一圧電素子と並んで設けられ、前記壁面の第二領域を形成する前記振動板の部分を前記第一方向に変形させる積層型の第二圧電素子と、
    前記第一圧電素子に対応させた状態で前記第一圧電素子の前記第一方向の第二側に設けられ、前記第一圧電素子の前記第一方向の第二側の端面に接する第一接触部を含む第一拘束部と、
    前記第一拘束部を支持する第一支持部と、
    前記第二圧電素子に対応させた状態で前記第二圧電素子の前記第一方向の第二側に設けられ、前記第二圧電素子の前記第一方向の第二側の端面に接する第二接触部を含む第二拘束部と、
    前記第一支持部と前記第二方向に所定の間隔だけ離間した状態で前記第二方向に前記第一支持部と並んで設けられ、前記第二拘束部を支持する第二支持部と、を備えるインクジェットヘッド。
  2. 前記第一拘束部は、前記第一接触部を前記第一方向に移動させる第一調整部を含み、
    前記第二拘束部は、前記第二接触部を前記第一方向に移動させる第二調整部を含む、請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のインクジェットヘッドを備えるインクジェット記録装置。
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