JP2000033694A - インクジェットのヘッド機構 - Google Patents
インクジェットのヘッド機構Info
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- JP2000033694A JP2000033694A JP20313598A JP20313598A JP2000033694A JP 2000033694 A JP2000033694 A JP 2000033694A JP 20313598 A JP20313598 A JP 20313598A JP 20313598 A JP20313598 A JP 20313598A JP 2000033694 A JP2000033694 A JP 2000033694A
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- JP
- Japan
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- ink
- diaphragm
- holder
- pusher
- piezoelectric element
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】乾燥したインクジェットインクの吐出機能低下
防止 【解決手段】インクジェットインクの供給口を有するノ
ズル本体26と、インクジェットインクの吐出口36を
有する吐出口形成板24と、ダイヤフラム20によりイ
ンクジェットインクの貯留室25を形成し、このダイヤ
フラム20を振動させるプッシャ19と、このプッシャ
19を振動させる第2ホルダー13と圧電素子14と第
1ホルダー12とからなる駆動部15を構成し、この駆
動部15と固定部としての調節ネジ16とを直列状に配
置し、駆動部15の第1ホルダー12と調節ネジ16と
を分離可能に接触させた。
防止 【解決手段】インクジェットインクの供給口を有するノ
ズル本体26と、インクジェットインクの吐出口36を
有する吐出口形成板24と、ダイヤフラム20によりイ
ンクジェットインクの貯留室25を形成し、このダイヤ
フラム20を振動させるプッシャ19と、このプッシャ
19を振動させる第2ホルダー13と圧電素子14と第
1ホルダー12とからなる駆動部15を構成し、この駆
動部15と固定部としての調節ネジ16とを直列状に配
置し、駆動部15の第1ホルダー12と調節ネジ16と
を分離可能に接触させた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,インクジェットの
ヘッド機構に関するものである。
ヘッド機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、ダイヤフラムを用いるインク
ジェットのノズル機構は、図3に示すように、インクジ
ェットの管状のハウジング1内にダイヤフラム2で区画
されたインク貯留室3が設けられ、インク貯留室3にイ
ンクジェットインクの供給口4とインクジェットインク
の吐出口5とが形成されている。ハウジング1の下部に
は支持台6が取り付けられており、この支持台6の内部
であってダイヤフラム2の外側に棒軸状の圧電素子7及
びプッシャ8がダイヤフラム2の加圧のための駆動源と
して配置されている。圧電素子7とプッシャ8及びダイ
ヤフラム2は一体に接合されており、また、圧電素子7
と支持台6の底部9との間も一体に接合されている。
ジェットのノズル機構は、図3に示すように、インクジ
ェットの管状のハウジング1内にダイヤフラム2で区画
されたインク貯留室3が設けられ、インク貯留室3にイ
ンクジェットインクの供給口4とインクジェットインク
の吐出口5とが形成されている。ハウジング1の下部に
は支持台6が取り付けられており、この支持台6の内部
であってダイヤフラム2の外側に棒軸状の圧電素子7及
びプッシャ8がダイヤフラム2の加圧のための駆動源と
して配置されている。圧電素子7とプッシャ8及びダイ
ヤフラム2は一体に接合されており、また、圧電素子7
と支持台6の底部9との間も一体に接合されている。
【0003】このノズル機構では、圧電素子7への電流
制御を行って圧電素子7を伸縮させ、プッシャ8の変位
をダイヤフラム2に伝え、ダイヤフラム2が変位したと
きの貯留室3の体積変化により発生する圧力でインクを
吐出することが行われている。
制御を行って圧電素子7を伸縮させ、プッシャ8の変位
をダイヤフラム2に伝え、ダイヤフラム2が変位したと
きの貯留室3の体積変化により発生する圧力でインクを
吐出することが行われている。
【0004】また、特開昭63−151457号では、
インクジェットのハウジングに設けられた支持台と圧電
素子とダイヤフラムとが接合されて一体化しており、圧
電素子の伸縮変位量がそのままダイヤフラムに伝わり、
ダイヤフラムの変位量は圧電素子の伸縮変位量と同等と
なるように設けられている。
インクジェットのハウジングに設けられた支持台と圧電
素子とダイヤフラムとが接合されて一体化しており、圧
電素子の伸縮変位量がそのままダイヤフラムに伝わり、
ダイヤフラムの変位量は圧電素子の伸縮変位量と同等と
なるように設けられている。
【0005】その他、インクジェットの加圧源として一
般的な圧電素子は、電気信号等により変位量或いは変位
時間などを制御可能であるので、駆動源制御に関わる出
願も多数出願されている。
般的な圧電素子は、電気信号等により変位量或いは変位
時間などを制御可能であるので、駆動源制御に関わる出
願も多数出願されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、支持台6と圧
電素子7とプッシャ8及びダイヤフラム2が一体に接合
されているので、プッシャ8の変位量は圧電素子7の変
位量に限られており、ダイヤフラム2の変位量も圧電素
子7の変位量領域内に限られている。このため、図4に
示すように、圧電素子7の変位時間を変化させてもダイ
ヤフラム2の変位量の変化、ひいてはダイヤフラム2の
吐出する圧力の変化は、ほとんど見られなかった。
電素子7とプッシャ8及びダイヤフラム2が一体に接合
されているので、プッシャ8の変位量は圧電素子7の変
位量に限られており、ダイヤフラム2の変位量も圧電素
子7の変位量領域内に限られている。このため、図4に
示すように、圧電素子7の変位時間を変化させてもダイ
ヤフラム2の変位量の変化、ひいてはダイヤフラム2の
吐出する圧力の変化は、ほとんど見られなかった。
【0007】ところで、ノズルの吐出口5におけるイン
クの吐出流速(単位時間あたりの吐出量)を一定にした
場合、吐出口5内のインクの流れは粘度に大きく影響さ
れ、粘度が高いほど大きな圧を必要とする。このため、
高粘度になるほどダイヤフラム変位量を大きくし、体積
変化を大きくさせ、発生圧を高くしなければならない。
クの吐出流速(単位時間あたりの吐出量)を一定にした
場合、吐出口5内のインクの流れは粘度に大きく影響さ
れ、粘度が高いほど大きな圧を必要とする。このため、
高粘度になるほどダイヤフラム変位量を大きくし、体積
変化を大きくさせ、発生圧を高くしなければならない。
【0008】しかし、一般的に使用されている圧電素子
は、寸法、コストの面でタイプが限定され、変位量は多
くても数μmしかなく、ダイヤフラムの変位量も数μm
となり体積変化が小さいものであり、低粘度インク(3
〜4cp程度)においては十分であるが、数十cp或い
はそれ以上の数百cpの高粘度インクを吐出させること
ができない。
は、寸法、コストの面でタイプが限定され、変位量は多
くても数μmしかなく、ダイヤフラムの変位量も数μm
となり体積変化が小さいものであり、低粘度インク(3
〜4cp程度)においては十分であるが、数十cp或い
はそれ以上の数百cpの高粘度インクを吐出させること
ができない。
【0009】このため、ノズル機構にあった低粘度イン
クを専用で用意しなければならず、インク管理が必要で
用途が限定されてしまう。待機時にインク溶剤が蒸発し
てインクの粘度が上がり、目詰まりを起こしやすくなっ
て吐出できなくなるので、目詰まり防止機構や目詰まり
除去機構を設ける必要があった。
クを専用で用意しなければならず、インク管理が必要で
用途が限定されてしまう。待機時にインク溶剤が蒸発し
てインクの粘度が上がり、目詰まりを起こしやすくなっ
て吐出できなくなるので、目詰まり防止機構や目詰まり
除去機構を設ける必要があった。
【0010】本発明は、このような問題に着目してなさ
れたものであり、インクジェットインクの粘度が高いも
のであっても、或いはその粘度が低いものから高いもの
に変わっても、一定の吐出速度(単位時間当たりの吐出
量)でインクを吐出し得るように、ダイヤフラムを加圧
可能とすることにより、比較的高粘度のインクをも使用
でき、インク管理が容易であり、目詰まり防止機構や目
詰まり除去機構を要しないか若しくは簡略化できるイン
クジェットのノズル機構を提供することを目的とする。
れたものであり、インクジェットインクの粘度が高いも
のであっても、或いはその粘度が低いものから高いもの
に変わっても、一定の吐出速度(単位時間当たりの吐出
量)でインクを吐出し得るように、ダイヤフラムを加圧
可能とすることにより、比較的高粘度のインクをも使用
でき、インク管理が容易であり、目詰まり防止機構や目
詰まり除去機構を要しないか若しくは簡略化できるイン
クジェットのノズル機構を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1にかかるインクジェットのヘッド
機構は、インクジェットインクの供給口と吐出口とを有
する貯留室を、ダイヤフラムにより区画し、このダイヤ
フラムを振動させる駆動部とこの駆動部の振動を前記ダ
イヤフラムに伝達するように支持する固定部とを直列状
に配置し、前記駆動部から前記固定部までのいずれかの
部位を、分離可能に接触させたことを特徴とする。
に、本発明の請求項1にかかるインクジェットのヘッド
機構は、インクジェットインクの供給口と吐出口とを有
する貯留室を、ダイヤフラムにより区画し、このダイヤ
フラムを振動させる駆動部とこの駆動部の振動を前記ダ
イヤフラムに伝達するように支持する固定部とを直列状
に配置し、前記駆動部から前記固定部までのいずれかの
部位を、分離可能に接触させたことを特徴とする。
【0012】本発明の請求項1にかかるインクジェット
のヘッド機構によれば、インクジェットインクを貯留室
内に導入し、駆動源を振動させると、駆動源が固定部に
支持されているので、駆動部の振動がプッシャを介して
ダイヤフラムを押す。このとき、固定部からダイヤフラ
ムまでの一部が離れるため、駆動源の変位が停止した後
も駆動部の慣性力により、ダイヤフラムが押される。
のヘッド機構によれば、インクジェットインクを貯留室
内に導入し、駆動源を振動させると、駆動源が固定部に
支持されているので、駆動部の振動がプッシャを介して
ダイヤフラムを押す。このとき、固定部からダイヤフラ
ムまでの一部が離れるため、駆動源の変位が停止した後
も駆動部の慣性力により、ダイヤフラムが押される。
【0013】これにより、貯留室内の加圧力が増大し
て、乾燥などによりインクジェットインクの粘度が高く
なっても、吐出ノズルから吐出可能となると共に、粘度
の高いインクジェットインクも使用可能となり、例え
ば、顔料タイプのインクジェットインクなどを用いるこ
とも可能になる。
て、乾燥などによりインクジェットインクの粘度が高く
なっても、吐出ノズルから吐出可能となると共に、粘度
の高いインクジェットインクも使用可能となり、例え
ば、顔料タイプのインクジェットインクなどを用いるこ
とも可能になる。
【0014】なお、ダイヤフラムや貯留室の内壁に貯留
室内のインクの加圧力の変化を検知するセンサを設け、
駆動部と固定部のいずれかに通電制御により接着・分離
する電磁石などを設け、或いは、駆動部の駆動領域を規
制するストッパを設け、貯留室の粘度を圧力変化として
センサで検知し、所定値以上の粘度になったときに、駆
動部と固定部のいずれかの分離可能としたり、ストッパ
を外すことにより、粘度が上昇したときに慣性力により
圧力を高めるようにしても良い。また、前記駆動部とし
ては、圧電素子による構成、或いはコイルと電磁石との
いずれかを駆動する構成でも良い。
室内のインクの加圧力の変化を検知するセンサを設け、
駆動部と固定部のいずれかに通電制御により接着・分離
する電磁石などを設け、或いは、駆動部の駆動領域を規
制するストッパを設け、貯留室の粘度を圧力変化として
センサで検知し、所定値以上の粘度になったときに、駆
動部と固定部のいずれかの分離可能としたり、ストッパ
を外すことにより、粘度が上昇したときに慣性力により
圧力を高めるようにしても良い。また、前記駆動部とし
ては、圧電素子による構成、或いはコイルと電磁石との
いずれかを駆動する構成でも良い。
【0015】
【発明の実施の形態】次に,本発明の好ましい実施形態
にかかるインクジェットのヘッド機構を図面に基づいて
説明する。
にかかるインクジェットのヘッド機構を図面に基づいて
説明する。
【0016】図1において符号10はインクジェットの
ヘッド部全体を示す。ヘッド部10はシリンダ部11の
内部に第1ホルダー12と第2ホルダー13を内蔵して
おり、第1ホルダー12と第2ホルダー13との間に圧
電素子14が保持されている。この第1ホルダー12と
圧電素子14と第2ホルダー13と第2ホルダー13に
支持された後述するプッシャ19は駆動部15を構成し
ている。
ヘッド部全体を示す。ヘッド部10はシリンダ部11の
内部に第1ホルダー12と第2ホルダー13を内蔵して
おり、第1ホルダー12と第2ホルダー13との間に圧
電素子14が保持されている。この第1ホルダー12と
圧電素子14と第2ホルダー13と第2ホルダー13に
支持された後述するプッシャ19は駆動部15を構成し
ている。
【0017】シリンダ部11の内壁に対して、第1ホル
ダー12及び第2ホルダー13の外周面は摩擦抵抗が少
なく処理されており摺動自在になっている。第1ホルダ
ー12の底部には、調節ネジ16の先端部を通す穴17
が開口している。調節ネジ16は底部の穴17の外側縁
部に固着されたナット部18に螺着されている。調節ネ
ジ16は、駆動部15の伸縮時の振動を支える固定部を
構成すると共に、ねじ込み量の調節により第2ホルダー
13上のプッシャ19とダイヤフラム20との接触位置
の高さ調節を行う。
ダー12及び第2ホルダー13の外周面は摩擦抵抗が少
なく処理されており摺動自在になっている。第1ホルダ
ー12の底部には、調節ネジ16の先端部を通す穴17
が開口している。調節ネジ16は底部の穴17の外側縁
部に固着されたナット部18に螺着されている。調節ネ
ジ16は、駆動部15の伸縮時の振動を支える固定部を
構成すると共に、ねじ込み量の調節により第2ホルダー
13上のプッシャ19とダイヤフラム20との接触位置
の高さ調節を行う。
【0018】第1ホルダー12は、重力により調節ネジ
16の先端部に支持されており、調節ネジ16と第1ホ
ルダー12の下部の突起21との間は分離可能な状態で
接触している。圧電素子14の両端部には図示しない正
極負極の端子が接続されており、その正極負極間に印加
される電圧制御又は電流制御により軸方向に伸縮する。
この圧電素子14が電気的制御により伸縮するとき、第
2ホルダー13上のプッシャ19が上下に振動してダイ
ヤフラム20を振動させる。なお、この実施の形態では
プッシャ19の駆動源として圧電素子14を設けたが、
コイルと電磁石とのいずれかを駆動するように構成して
も良い。
16の先端部に支持されており、調節ネジ16と第1ホ
ルダー12の下部の突起21との間は分離可能な状態で
接触している。圧電素子14の両端部には図示しない正
極負極の端子が接続されており、その正極負極間に印加
される電圧制御又は電流制御により軸方向に伸縮する。
この圧電素子14が電気的制御により伸縮するとき、第
2ホルダー13上のプッシャ19が上下に振動してダイ
ヤフラム20を振動させる。なお、この実施の形態では
プッシャ19の駆動源として圧電素子14を設けたが、
コイルと電磁石とのいずれかを駆動するように構成して
も良い。
【0019】第2ホルダー13の上部には平らな底部を
有する凹部22が形成されており、この凹部22の底部
上にプッシャ19が分離可能に支持されている。プッシ
ャ19と凹部22とが分離され、しかも第1ホルダー1
2の突起21が分離可能に支持されているので、この駆
動部15は2カ所の分離部が設けられていることになる
が、いずれか一方でも良い。
有する凹部22が形成されており、この凹部22の底部
上にプッシャ19が分離可能に支持されている。プッシ
ャ19と凹部22とが分離され、しかも第1ホルダー1
2の突起21が分離可能に支持されているので、この駆
動部15は2カ所の分離部が設けられていることになる
が、いずれか一方でも良い。
【0020】凹部22の側壁には互いに直交するXY方
向からそれぞれ一対の調節ネジ23、23が螺着されて
おり、調節ネジ23,23によりプッシャ19の平面方
向の位置が調節される。なお、プッシャ19は調節ネジ
23,23の先端部に挟まれているが、自在に上下動が
可能なように保持され、調節ネジ23,23はプッシャ
19の上下動の案内として機能している。シリンダ部1
1の調節ネジ23,23が位置する部位は切り欠かれて
おり、駆動部15の上下動に応じて調節ネジ23,23
の上下動が許容されている。
向からそれぞれ一対の調節ネジ23、23が螺着されて
おり、調節ネジ23,23によりプッシャ19の平面方
向の位置が調節される。なお、プッシャ19は調節ネジ
23,23の先端部に挟まれているが、自在に上下動が
可能なように保持され、調節ネジ23,23はプッシャ
19の上下動の案内として機能している。シリンダ部1
1の調節ネジ23,23が位置する部位は切り欠かれて
おり、駆動部15の上下動に応じて調節ネジ23,23
の上下動が許容されている。
【0021】駆動部15はこの実施の形態では第1ホル
ダー12,第2ホルダー13,圧電素子14,プッシャ
19とで構成されているが、圧電素子14とプッシャ1
9とでのみ構成されていても良く、この場合は圧電素子
14とプッシャ19とが分離可能であっても良い。な
お、この実施の形態のように、第1ホルダー12と第2
のホルダー13との間に圧電素子14が介在しているの
で、圧電素子14の絶縁が容易であると共に、第1ホル
ダー12,第2ホルダー13がシリンダ部11の内壁に
沿って振動するので、圧電素子14の直線運動が維持さ
れ、振動の振幅が安定し正確な吐出圧力を得易い。加え
て、プッシャ19が第2ホルダー13から分離している
ので、圧電素子14への通電時間が長い場合には、慣性
力によりプッシャ19がダイヤフラム20を加圧可能と
なり、貯留室25内部の圧力を高くできるので、インク
ジェットインクの粘度が高くなっても、吐出口36から
インクジェットインクを吐出できる。
ダー12,第2ホルダー13,圧電素子14,プッシャ
19とで構成されているが、圧電素子14とプッシャ1
9とでのみ構成されていても良く、この場合は圧電素子
14とプッシャ19とが分離可能であっても良い。な
お、この実施の形態のように、第1ホルダー12と第2
のホルダー13との間に圧電素子14が介在しているの
で、圧電素子14の絶縁が容易であると共に、第1ホル
ダー12,第2ホルダー13がシリンダ部11の内壁に
沿って振動するので、圧電素子14の直線運動が維持さ
れ、振動の振幅が安定し正確な吐出圧力を得易い。加え
て、プッシャ19が第2ホルダー13から分離している
ので、圧電素子14への通電時間が長い場合には、慣性
力によりプッシャ19がダイヤフラム20を加圧可能と
なり、貯留室25内部の圧力を高くできるので、インク
ジェットインクの粘度が高くなっても、吐出口36から
インクジェットインクを吐出できる。
【0022】シリンダ部11の上端部外周側面には管の
外側に突出するフランジ24が形成されている。フラン
ジ24の上部には、インクジェットインクの貯留室25
を形成するノズル本体26が4本のボルト27のねじ込
みにより固定されている。貯留室25は、ノズル本体2
6と、ダイヤフラム20と、吐出口形成板34とによっ
て区画されている。ノズル本体26の側壁部には図示し
ないインク供給口が形成され、インク供給口からインク
ジェットインクが貯留室25内部に供給される。
外側に突出するフランジ24が形成されている。フラン
ジ24の上部には、インクジェットインクの貯留室25
を形成するノズル本体26が4本のボルト27のねじ込
みにより固定されている。貯留室25は、ノズル本体2
6と、ダイヤフラム20と、吐出口形成板34とによっ
て区画されている。ノズル本体26の側壁部には図示し
ないインク供給口が形成され、インク供給口からインク
ジェットインクが貯留室25内部に供給される。
【0023】ダイヤフラム20はダイヤフラム押さえ板
29、30に挟まれて支持されており、ダイヤフラム2
0とダイヤフラム押さえ板29、30はボルト31によ
りノズル本体26の支持面32に固定されている。ダイ
ヤフラム押さえ板29と貯留室25の開口縁部はOリン
グ28によりシールされている。ダイヤフラム20の中
央部は球面形状にプッシャ19側に膨らんでいる。プッ
シャ19の先端部も同様に球面形状に膨らんで形成され
ており、プッシャ19とダイヤフラム20とが接触して
いる。ダイヤフラム20の形状は図1のようなドーム型
の膨出形状のほかにも平板型、蛇腹型などの形態があり
得る。
29、30に挟まれて支持されており、ダイヤフラム2
0とダイヤフラム押さえ板29、30はボルト31によ
りノズル本体26の支持面32に固定されている。ダイ
ヤフラム押さえ板29と貯留室25の開口縁部はOリン
グ28によりシールされている。ダイヤフラム20の中
央部は球面形状にプッシャ19側に膨らんでいる。プッ
シャ19の先端部も同様に球面形状に膨らんで形成され
ており、プッシャ19とダイヤフラム20とが接触して
いる。ダイヤフラム20の形状は図1のようなドーム型
の膨出形状のほかにも平板型、蛇腹型などの形態があり
得る。
【0024】ノズル本体26の上面部33には吐出口形
成板34がボルト35により固定されており、吐出口形
成板34の吐出口36の外側縁部には、吐出口36の詰
まり除去や径の調整のための調節板37が接合により取
り付けられている。調節板37には吐出口36に通ずる
開口部38が形成されている。開口部38は吐出口36
と同形同大に形成されている。
成板34がボルト35により固定されており、吐出口形
成板34の吐出口36の外側縁部には、吐出口36の詰
まり除去や径の調整のための調節板37が接合により取
り付けられている。調節板37には吐出口36に通ずる
開口部38が形成されている。開口部38は吐出口36
と同形同大に形成されている。
【0025】なお、第1ホルダー12は重力により調節
ネジ16に支持されているが、重力によらないで、例え
ば、スプリングなどにより第1ホルダー12を調節ネジ
16側に付勢支持しても良い。スプリングのような付勢
手段により第1ホルダー12を調節ネジ16側に付勢支
持するには、シリンダ部11の上端開口部の内側に突出
部を形成し、この突出部とプッシャ19との間に、駆動
部15の完成動作を許容する弾性力を有するスプリング
を設けても良い。
ネジ16に支持されているが、重力によらないで、例え
ば、スプリングなどにより第1ホルダー12を調節ネジ
16側に付勢支持しても良い。スプリングのような付勢
手段により第1ホルダー12を調節ネジ16側に付勢支
持するには、シリンダ部11の上端開口部の内側に突出
部を形成し、この突出部とプッシャ19との間に、駆動
部15の完成動作を許容する弾性力を有するスプリング
を設けても良い。
【0026】この実施の形態のインクジェットのヘッド
機構では、インクジェットインクの供給口を有するノズ
ル本体26と、インクジェットインクの吐出口36を有
する吐出口形成板34と、ダイヤフラム20によりイン
クジェットインクの貯留室25を形成し、このダイヤフ
ラム20を振動させるプッシャ19と、このプッシャ1
9を振動させる第2ホルダー13と圧電素子14と第1
ホルダー12とからなる駆動部15を構成し、この駆動
部15と固定部としての調節ネジ16とを直列状に配置
し、駆動部15の第1ホルダー12と調節ネジ16とを
分離可能に接触させたところに特徴がある。
機構では、インクジェットインクの供給口を有するノズ
ル本体26と、インクジェットインクの吐出口36を有
する吐出口形成板34と、ダイヤフラム20によりイン
クジェットインクの貯留室25を形成し、このダイヤフ
ラム20を振動させるプッシャ19と、このプッシャ1
9を振動させる第2ホルダー13と圧電素子14と第1
ホルダー12とからなる駆動部15を構成し、この駆動
部15と固定部としての調節ネジ16とを直列状に配置
し、駆動部15の第1ホルダー12と調節ネジ16とを
分離可能に接触させたところに特徴がある。
【0027】このインクジェットのヘッド機構の構成に
よれば、インクジェットインクを貯留室25内に供給
し、駆動部15を振動させると、駆動部15のプッシャ
19を介してダイヤフラム20を押すとき、調節ネジ1
6からダイヤフラム20までの間で駆動部15が離れ
る。この駆動部15の慣性力により、ダイヤフラム20
が押されるので、図2のグラフに示すように、時間の経
過に伴ってプッシャの変位量が増大し、貯留室25内の
加圧力が増大する。このため、乾燥などによりインクジ
ェットインクの粘度が高くなっても、吐出口36から吐
出可能となると共に、粘度の高いインクジェットインク
も使用可能となり、例えば、顔料タイプのインクジェッ
トインクなどを用いことも可能になる。
よれば、インクジェットインクを貯留室25内に供給
し、駆動部15を振動させると、駆動部15のプッシャ
19を介してダイヤフラム20を押すとき、調節ネジ1
6からダイヤフラム20までの間で駆動部15が離れ
る。この駆動部15の慣性力により、ダイヤフラム20
が押されるので、図2のグラフに示すように、時間の経
過に伴ってプッシャの変位量が増大し、貯留室25内の
加圧力が増大する。このため、乾燥などによりインクジ
ェットインクの粘度が高くなっても、吐出口36から吐
出可能となると共に、粘度の高いインクジェットインク
も使用可能となり、例えば、顔料タイプのインクジェッ
トインクなどを用いことも可能になる。
【0028】
【発明の効果】本発明の請求項1にかかるインクジェッ
トのヘッド機構によれば、インクジェットインクを貯留
室内に導入し、駆動源を振動させると、駆動源が固定部
に支持されているので、駆動部の振動がプッシャを介し
てダイヤフラムを押す。このとき、固定部からダイヤフ
ラムまでの一部が離れるため、駆動源の変位が停止した
後も駆動部の慣性力により、ダイヤフラムが押される。
これにより、貯留室内の加圧力が増大して、乾燥などに
よりインクジェットインクの粘度が高くなっても、吐出
ノズルから吐出可能となると共に、粘度の高いインクジ
ェットインクも使用可能となり、例えば、顔料タイプの
インクジェットインクなどを用いことも可能になる。
トのヘッド機構によれば、インクジェットインクを貯留
室内に導入し、駆動源を振動させると、駆動源が固定部
に支持されているので、駆動部の振動がプッシャを介し
てダイヤフラムを押す。このとき、固定部からダイヤフ
ラムまでの一部が離れるため、駆動源の変位が停止した
後も駆動部の慣性力により、ダイヤフラムが押される。
これにより、貯留室内の加圧力が増大して、乾燥などに
よりインクジェットインクの粘度が高くなっても、吐出
ノズルから吐出可能となると共に、粘度の高いインクジ
ェットインクも使用可能となり、例えば、顔料タイプの
インクジェットインクなどを用いことも可能になる。
【図1】本発明の実施の形態にかかるインクジェットの
ヘッド機構の構成を示す模式図
ヘッド機構の構成を示す模式図
【図2】駆動源変位部量とダイヤフラム変位量の関係を
示すグラフ
示すグラフ
【図3】従来のインクジェットのヘッド機構の模式図
【図4】時間の長短によるダイヤフラムの変位量及び発
生圧の変化を示すグラフ
生圧の変化を示すグラフ
10 ヘッド機構 11 シリンダ部 12 第1ホルダー 13 第2ホルダー 14 圧電素子 15 駆動部 16 調節ネジ(固定部) 19 プッシャ 20 ダイヤフラム 25 貯留室 36 吐出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 卓也 東京都中央区日本橋箱崎町6番6号マック ス株式会社内 (72)発明者 小林 剛 東京都中央区日本橋箱崎町6番6号マック ス株式会社内 Fターム(参考) 2C057 AF72 AG44 AG98 AH13 BA04 BA14
Claims (1)
- 【請求項1】インクジェットインクの供給口と吐出口と
を有する貯留室を、ダイヤフラムにより区画し、このダ
イヤフラムを振動させる駆動部とこの駆動部の振動を前
記ダイヤフラムに伝達するように支持する固定部とを直
列状に配置し、前記駆動部から前記固定部までのいずれ
かの部位を、分離可能に接触させたことを特徴とするイ
ンクジェットインクのヘッド機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20313598A JP2000033694A (ja) | 1998-07-17 | 1998-07-17 | インクジェットのヘッド機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20313598A JP2000033694A (ja) | 1998-07-17 | 1998-07-17 | インクジェットのヘッド機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000033694A true JP2000033694A (ja) | 2000-02-02 |
Family
ID=16469002
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20313598A Pending JP2000033694A (ja) | 1998-07-17 | 1998-07-17 | インクジェットのヘッド機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000033694A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1998
- 1998-07-17 JP JP20313598A patent/JP2000033694A/ja active Pending
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