JP2018202427A - 内面螺旋溝付多重捻り管とその製造方法および製造装置 - Google Patents

内面螺旋溝付多重捻り管とその製造方法および製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】長手方向の溝形状の寸法精度が高く、フィン形状の整った内面螺旋溝付多重捻り管が得られるととともに、細管に対応でき、生産性に優れる製造方法および製造装置を提供することを課題とする。【解決手段】本発明は、内面に長さ方向に沿う複数の螺旋溝が周方向に間隔をおいて形成されたアルミニウムまたはアルミニウム合金製の内面螺旋溝付管が複数本、螺旋状に撚り合わされたことを特徴とする内面螺旋溝付多重捻り管およびその製造方法と製造装置に関する。【選択図】図1

Description

本発明は、熱交換器の伝熱管等に用いられる内面螺旋溝付多重捻り管とその製造方法および製造装置に関する。
従来から、管内において内側流路とその周囲に配置された外側の複数の流路間で、内側と外側を流れる冷媒間で熱交換を行なう管式熱交換器が知られている。
特許文献1には、ヒートポンプ式の熱源機においてコストの増加を抑制しつつ熱交換性能の向上を図った二重管式熱交換器が開示されている。
特開2016−99075号公報
二重管式熱交換器の課題に、高コスト化を抑制し且つ熱交換性能を高めるといった要望を満足することが挙げられる。熱交換性能向上には二重管式熱交換器の長さを長くすることで実現可能であるが、一方で熱交換器が大型化するとともに、材料費の増加でコストが高くなるといった問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、長手方向に溝形状および捻り角の寸法精度が高い内面螺旋溝付管を複数螺旋状に接触させた構造が得られ、熱交換効率の優れた生産性に優れる内面螺旋溝付多重捻り管を提供し、その製造方法および製造装置を提供することを目的とする。
本発明に係る内面螺旋溝付多重捻り管は、内面に長さ方向に沿う複数の螺旋溝が周方向に間隔をおいて形成された金属製の内面螺旋溝付管が複数本、螺旋状に撚り合わされることを特徴とする。
本発明の内面螺旋溝付多重捻り管において、前記撚り合わされる個々の螺旋管に一定の捻り周期が形成されることが好ましい。
本発明の内面螺旋溝付多重捻り管において、前記撚り合わされる個々の螺旋管の内面に形成されている螺旋溝の捻り角が個々の螺旋管の中心軸線に対し5〜80゜に設定されることが好ましい。
本発明の内面螺旋溝付多重捻り管において、前記内面螺旋溝付管がアルミニウムまたはアルミニウム合金からなることが好ましい。
本発明に係る内面螺旋溝付多重捻り管の製造方法は、内面に長さ方向に沿う複数の溝が周方向に間隔をおいて形成された素管を複数本束ねて巻き出し側キャプスタンにその接線方向から巻き付けつつ、前記巻き出し側キャプスタンを前記接線の軸心回りに回転させることにより、前記巻き出し側キャプスタンから前記束ねた素管を前記軸心回りに回転させながら前記接線の延長方向に巻き出す素管巻き出し工程と、巻き出された前記素管を引抜きダイスに通して縮径しながら捻りを付与して内面螺旋溝付多重捻り管とする捻り引抜き工程を備えることを特徴とする。
本発明に係る内面螺旋溝付多重捻り管の製造方法は、長さ方向に沿う溝として内面に直線溝を有する素管を用いることを特徴とする。
本発明に係る内面螺旋溝付多重捻り管の製造方法は、長さ方向に沿う溝として内面螺旋溝を有する素管を用いることを特徴とする。
本発明に係る内面螺旋溝付多重捻り管の製造方法は、前記引抜きダイスによる縮径率を5〜40%とすることを特徴とする。
本発明に係る内面螺旋溝付多重捻り管の製造方法は、前記巻出し側キャプスタンに前記束ねた素管を巻き始める位置と前記巻出し側キャプスタンから前記引抜きダイス側に前記束ねた素管を送り始める位置を前記巻出し側キャプスタンの回転軸と平行な方向にずらすことにより、前記巻出し側キャプスタンと前記引抜きダイスとの間を前記束ねた素管の捻り加工領域とすることを特徴とする。
本発明に係る内面螺旋溝付多重捻り管の製造方法は、前記引抜きダイスに前記束ねた素管を通して前記束ねた素管を捻りつつ縮径する際、前記束ねた素管に前方張力と後方張力を付加することを特徴とする。
本発明に係る内面螺旋溝付多重捻り管の製造方法は、前記引抜きダイスを通過した前記内面螺旋溝付多重捻り管を引き抜き側キャプスタンに巻き付けることを特徴とする。
本発明に係る内面螺旋溝付多重捻り管の製造方法は、前記引き抜き側キャプスタンから巻き出した前記内面螺旋溝付多重捻り管を第2の引抜きダイスで整形することができる。
本発明に係る内面螺旋溝付多重捻り管の製造装置は、内面に長さ方向に沿う複数の溝が周方向に間隔をおいて形成されたアルミニウムまたはアルミニウム合金製の素管を接線方向から束ねた状態で巻き付け自在とする巻き出し側キャプスタンと、この巻き出し側キャプスタンを前記接線の軸心回りに回転させる回転手段と、前記巻き出し側キャプスタンから巻き出される前記束ねた素管を通して縮径と捻りを行う引抜きダイスを備えることを特徴とする。
本発明に係る内面螺旋溝付多重捻り管の製造装置は、前記巻出し側キャプスタンに前記束ねた素管を巻き始める位置と前記巻出し側キャプスタンから前記引抜きダイス側に前記束ねた素管を送り始める位置が、前記巻出し側キャプスタンの回転軸と平行な方向にずらされ、前記巻出し側キャプスタンの巻出し位置と前記引抜きダイスとの間が前記素管の捻り加工領域とされたことを特徴とする。
本発明に係る内面螺旋溝付多重捻り管の製造装置は、前記巻き出し側キャプスタンの前段側に前記束ねた素管に前方張力を付与する前方張力付加手段が設けられ、前記引抜きダイスの後段側に前記内面螺旋溝付多重捻り管に後方張力を付与する後方張力付加手段が設けられたことを特徴とする。
本発明に係る内面螺旋溝付多重捻り管の製造装置は、前記引抜きダイスの後段側に前記内面螺旋溝付多重捻り管を巻き付けて巻出す引き抜き側キャプスタンが設けられたことを特徴とする先のいずれかに記載の内面螺旋溝付多重捻り管の製造装置。
本発明に係る内面螺旋溝付多重捻り管の製造装置は、前記引き抜き側キャプスタンの後段側に前記内面螺旋溝付多重捻り管を整形する第2の引抜きダイスが設けられたことを特徴とする。
本発明によれば、内面に長さ方向に沿う複数の螺旋溝が周方向に間隔をおいて形成されたアルミニウムまたはアルミニウム合金製の内面螺旋溝付管を複数本、螺旋状に撚り合わせた構造の従来にない内面螺旋溝付多重捻り管を提供することができる。
本発明に係る内面螺旋溝付多重捻り管の第一実施形態を示す斜視図。 同実施形態の内面螺旋溝付多重捻り管を示す断面図。 同製造装置の全体構成を示す側面図。 同製造装置の全体構成を示す平面図。 同製造装置の巻き出し側キャプスタンに対し素管を巻き付けて巻き出した状態を示す平面図。 同製造装置に供給される素管の一例を示すもので、(a)は断面図、(b)は横断面図。 前記素管を捻り引抜き加工して得られる内面螺旋溝付管の一部を切り開いた展開図。 実施例において製造された内面螺旋溝付多重捻り管の一例を示すもので、(a)は斜視図、(b)は断面図。
以下、本発明に係る内面螺旋溝付多重捻り管の製造装置とそれを用いた内面螺旋溝付多重捻り管の製造方法の実施形態について図面を参照しながら説明する。
本実施形態の内面螺旋溝付多重捻り管の製造装置A(図3〜図5参照)は、内面に長さ方向に沿う複数の直線溝1aが周方向に間隔をおいて複数形成された素管1(図6参照)を複数本束ね、一定の捻りを生じさせ、内面に螺旋溝2aを有する内面螺旋溝付管2(図1、図2参照)を複数本撚線構造とした内面螺旋溝付多重捻り管3を製造できる装置である。
図3は本実施形態の製造装置Aの全体構造の側面を示し、図4は製造装置Aの全体構造の平面を示す。
この製造装置Aは、内面に直線溝1a(図6参照)が形成された素管1の束を図3、図4に示すようにコイル状に巻き取った状態に保持する巻き出し側キャプスタン5と、この巻き出し側キャプスタン5から巻き出される素管束1Aを巻き出し側キャプスタン5とともに回転する回転手段6を備えている。また、製造装置Aは、巻き出し側キャプスタン5から送り出された素管束1Aを通す引抜きダイス7と、引抜きダイス7を通って捻り加工と引抜き加工がなされた内面螺旋溝付多重捻り管3を巻き付けながら送り出す引き抜き側キャプスタン9を備えている。
素管1は例えば図6に示すように内面に長さ方向に沿って直線溝1aが複数形成され、内周方向に隣接する直線溝1a、1aの間にフィン1bが形成されている。素管1は金属製の管体からなり、例えば外径3〜20mm程度、より具体的には3〜12mm程度の外径に形成されている。
本実施形態において、素管1は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるものを用いることができる。素管1にアルミニウム合金を用いる場合は、そのアルミニウム合金に特に制限はなく、JISで規定される1050、1100、1200等の純アルミニウム系、あるいは、これらにMnを添加した3003に代表される3000系のアルミニウム合金等を適用できる。また、前記以外にJISに規定されている5000系〜7000系のアルミニウム合金のいずれかを用いて管式熱交換器10を構成しても良く、JISに規定されていないアルミニウム合金を用いても良いのは勿論である。
なお、素管1については銅系合金あるいはステンレス鋼などの鉄系合金から形成されていてもよい。本発明で用いる素管1は引抜きダイスにより引抜きが可能な材料であれば適用可能であるので、アルミニウム系合金、銅系合金あるいは鉄系合金など、他の金属や合金からなる管を用いて本発明を実施しても良い。
巻き出しキャプスタン5は、図3に示すように離間して前後に立設された鋼材からなる支柱部材10、11の上端部に取り付けられた軸受け部12に軸回りに回転自在に水平に支持された中空軸部13に支持されている。なお、この中空軸部13の長さ方向の延長線に沿って巻き出し側キャプスタン5とダイス7と引き抜き側キャプスタン9が順次配置され、素管1の束が中空軸部13、巻き出し側キャプスタン5、引抜きダイス7、引き抜き側キャプスタン9の順に移動されて加工される。このため、以下の説明において素管束1Aの移動方向に沿って上流側を前段側、下流側を後段側と適宜呼称しつつ説明する。
中空軸部13は支柱部材10の上端部と支柱部材11の上端部にそれぞれ設けられている軸受け部材10a、11aに支持されて水平に設けられ、その一端13aを支柱部材10の上端部から上流側外部に突出させ、その他端13bを支柱部材11の上端部から下流側外部に突出させて水平に、かつ、軸回りに回転自在に支持されている。中空軸部13の他端側に中空軸部13に対し斜め方向に隣接して延在する一対の第1支持フレーム15が設けられ、その先端部15aによって巻き出し側キャプスタン5が支持されている。
中空軸部13の他端側には中空軸部13に対し斜め方向に延在するように第2支持フレーム16が設けられ、第2支持フレーム16の先端側に延設された延長フレーム17に錘体18が取り付けられている。第1支持フレーム15と第2支持フレーム16は中空軸部13の他端13bに対しV字型に配置されるように接続され、中空軸部13の軸回りの回転によって第1支持フレーム15と第2支持フレーム16はV字型に支持されたまま回転される。
巻き出し側キャプスタン5の円盤部5aはその中心部を第1支持フレーム15とその先端部15aによって回転自在に支持されている。また、中空軸部13の中心軸の延長線を巻き出し側キャプスタン5の外周縁の接線と近似するように巻き出し側キャプスタン5が第1支持フレーム15によって支持されている。このため、中空軸部13の回転に伴い巻き出し側キャプスタン5が旋回すると、中空軸部13の中心軸の延長線の周囲を周回するように巻き出し側キャプスタン5が回転する。また、同様に中空軸部13の回転に伴い錘体18も中空軸部13の中心軸の延長線の周囲を周回するように回転する。
巻き出し側キャプスタン5において、円盤部5aの外周縁に沿って素管1を巻き付けることができるように構成されている。
例えば、図3に示すように巻き出し側キャプスタン5が最も下方位置になるように中空軸部13を回転させた場合、巻き出し側キャプスタン5の最上部の若干上方を中空軸部13の中心軸の延長線が通過する。あるいは、巻き出し側キャプスタン5が最も上方位置になるように中空軸部13を回転させた場合、巻き出し側キャプスタン5の最下部の若干下方を中心軸部13の中心軸部の延長線が通過する。
なお、中空軸部13の一端13a側の開口部には素管1を必要本数束ねた状態で挿入可能な大きさの入口部13cが形成され、中空軸部13の他端13b側の開口部には先の素管束1Aを引き出し可能な出口部13dが形成されている。
このため、中空軸部13の内部を通過させた素管束1Aを巻き出し側キャプスタン5の外周の接線に沿うように導入して巻き出し側キャプスタン5の外周に巻き掛けることができるとともに、巻き出し側キャプスタン5の外周に例えば1周分巻き付けた素管束1Aを巻き出し側キャプスタン5の外周から巻き出して引抜きダイス7側に導出することができる。
この巻き出し側キャプスタン5に対する素管束1Aの巻き付け状態と巻き出し状態の一例を図5に簡略的に示しておく。図5においてCは巻き出し側キャプスタン5に巻き付けられる前段側の素管束1Aの軸心を示し、C1は巻き出し側キャプスタン5から巻き出された素管束1Aの軸心を示している。なお、図5では巻き出し側キャプスタン5を円盤ドラムと見立ててその概形のみ表示している。
中空軸部13の他端側にはV字型に第1のフレーム15と第2のフレーム16が延出され、それらの先端側に巻き出し側キャプスタン5と錘体18が取り付けられているが、錘体18と巻き出し側キャプスタン5の重量および取付位置は、それらが回転した場合に、重量バランスの均衡がとれる位置とされている。即ち、中空軸部13の回転により錘体18と巻き出し側キャプスタン5が旋回した場合、両者の回転モーメントのバランスが均衡し、両者の回転に伴う振動が可能な限り小さくなるように巻き出し側キャプスタン5と錘体18のそれぞれの重量と取付位置が調整されている。
支柱部材10の上部と支柱部材11の上部の間に支持板20が架設され、支持板20に駆動モーター21が取り付けられ、駆動モーター21の出力軸21aに無端ベルトなどの動力伝達装置22が接続されている。この動力伝達装置22はその上方に位置する中空軸部13の一端側に接続されていて、駆動モーター21の出力軸21aの回転により中空軸部13を回転駆動することができる。
この駆動モーター21と動力伝達装置22と中空軸部13により巻き出し側キャプスタン5と錘体18を一体に回転させる構成であり、駆動モーター21と動力伝達装置22と中空軸部13により、巻き出し側キャプスタン5を回転駆動する回転手段6が構成されている。
中空軸部13の出口部13dに対し下流側に巻き出し側キャプスタン5が設けられているが、その更に下流側に引抜きダイス7が支柱部材23に支持されて設けられている。引抜きダイス7の設置位置は、図4に示すように中空軸部13の出口部13dと同等高さにダイス孔が配置され、中空軸部13の出口部13dと引抜きダイス7との中間に位置する巻き出し側キャプスタン5の外周縁上端部はパスラインが一致されている。引抜きダイス7はこの例では支柱部材23の上端部に中空の支持架台24を介し取り付けられている。また、支持架台24の上方には引抜きダイス7のダイス孔に潤滑油を供給するためのタンク26とフレキシブル供給管27が設置されている。
引抜きダイス7は、素管束1Aを挿通させるダイス孔を有しており、素管束1Aの外径を減少させる空引きを行う。引抜きダイス7における縮径率は5〜40%程度に設定される。縮径率が小さ過ぎる場合は引抜きによる効果が乏しく、大きな捻り角を得ることが難しいので、5%以上とするのが好ましい。一方、縮径率が大きくなり過ぎると加工限界で素管1に破断を生じ易くなるので、40%以下とするのが好ましい。
また、素管束1Aがダイス孔を通過する際、巻き出し側キャプスタン5が回転されるので、素管束1Aは引抜きダイス7のダイス孔によって縮径されると同時に捻りが付与される。このため、素管束1Aは捻りが付加されて図1、図2に示す内面螺旋溝付多重捻り管3に加工される。
引抜きダイス7の下流側に支柱部材23に支持されて引き抜き側キャプスタン9が設けられ、引き抜き側キャプスタン9は支柱部材23に支持された水平軸28を介し鉛直向きに設置され、回転自在に支持されている。引き抜き側キャプスタン9の最上部は引抜きダイス7のダイス孔の位置と同等高さに設置され、その外周面に沿って引抜きダイス7で加工された内面螺旋溝付多重捻り管3が巻き付けられるようになっている。
支柱部材23において引き抜き側キャプスタン9を取り付けた側と反対側に回転駆動用の駆動モーター25の出力軸25aが水平軸28に直接連結するように設置され、駆動モーター25によって引き抜き側キャプスタン9を回転駆動できるように構成されている。
次に、以上説明のように構成された製造装置Aを用いて、内面螺旋溝付多重捻り管3を製造する方法について説明する。
予め、押出により、図6に示すように、内面に長さ方向に沿う複数の直線溝1aが周方向に間隔をおいて形成された素管1を作製する(素管押出工程)。
図3〜図5に示す製造装置Aに対し素管束1Aを供給するには、必要本数の素管1を束ねた後、素管束1Aの先端側を中空軸部13の入口部13cから中空軸部13に挿通し、中空軸部13の出口部13dから素管束1Aを引き出し、巻き出し側キャプスタン5の外周に沿って図5に示すように1周分巻き付け、巻き出し側キャプスタン5から巻き出した素管束1Aを引抜きダイス7のダイス孔に挿通し、引抜きダイス7のダイス孔を通過させた素管束1Aを引き抜き側キャプスタン9に1周分以上巻き付け、引き抜き側キャプスタン9の下流側まで素管束1Aを引き出す。これらの操作は内面螺旋溝付多重捻り管の製造開始前の準備段階の操作となる。
この準備作業の後、素管束1Aの先端側と後端側に図4に示すようにそれぞれ筒型の拘束具31を被せ、拘束具31の周壁に複数形成されているねじ孔に蝶ネジ31aを螺合して素管束1Aの先端側と後端側を拘束する。次に、図4に示すように素管束1Aの先端側の拘束具31に張力調整用のコイルバネを備えたバネばかり型の張力調整具32を接続し、素管束1Aの後端側の拘束具31に張力調整用のコイルバネを備えたバネばかり型の張力調整具33を接続する。
この状態から素管束1Aの加工を開始する。加工開始とともに順次、素管束1Aを一定の速度で移動させて中空軸部13を通過させ、巻き出し側キャプスタン5に巻き付ける(巻き出し工程)。素管束1Aを引抜きダイス7に通すための引抜き力は駆動モーター25により回転させる引き抜き側キャプスタン9の回転力により与えられる。
巻き出し側キャプスタン5から巻き出した素管束1Aを引抜きダイス7を通過させて引き抜き側キャプスタン9に巻き付け、引き抜き側キャプスタン9から一定の速度で巻き出す。これらの動作を開始すると同時に中空軸部13を所定速度で回転させ、巻き出し側キャプスタン5と錘体18を回転駆動する(捻り引抜き工程)。
また、張力調整具32、33の張力を監視しながら、素管束1Aが巻き出し側キャプスタン5に巻き付けられる場合の後方張力を一定になるように調整する。更に、引き抜き側キャプスタン9から素管束1Aが引き出される場合の前方張力を一定になるように調整する。
前方張力の安定的な付加のためには、張力調整具32の下流側に巻き取りローラーやウインチ装置などの引張り装置を配置し、一定の速度で張力調整具32を牽引できるように調整することが好ましい。また、後方張力の安定的な付加のためには、張力調整具33の上流側に巻き出しローラーなどの巻き出し装置を配置し、一定の速度で張力調整具33を繰り出しできるように調整することが好ましい。
あるいは、張力調整具32、33を略してこれらの位置に巻き出し用のローラーと巻取用のローラーを配置し、これらのローラーにブレーキ機構や速度調整機構を内蔵し、素管束1Aの先端側に所望の前方張力を付加し、素管束1Aの後端側に所望の後方張力を付加できるように構成することが大量生産を行う上では好ましい。
引抜きダイス7を中心として下流側の素管束1Aに適切な後方張力を付加しつつ上流側の素管束1Aに適切な後方張力を付加しながら巻き出し側キャプスタン5から引抜きダイス7のダイス孔に素管束を通過させると同時に巻き出し側キャプスタン5を回転させることでダイス孔を通過する素管束1Aに引抜きと捻りを同時に作用させる。
通常、3〜20mm程度、あるいは3〜12mm程度などの外径のアルミニウムあるいはアルミニウム合金からなる薄肉の素管1に対し、捻り力のみを作用させると容易に座屈するか破断する。この製造装置Aでは捻り力の作用と同時に引抜き力を作用させて捻り力による破断を抑制しながら引き抜くので、上述のサイズの細径の素管1の束であっても、破断を生じさせることなく捻りを付加できる。
この場合、捻りにより素管束1Aには円周接線方向にせん断応力が作用し捻り角(リード角)が付与されるが、せん断応力が座屈応力を超えた場合に座屈が生じる。しかし、引抜き加工による素管束長手方向への引張り応力により、せん断応力を低減できるため、素管束1Aの座屈の発生を抑制できる。このため上述のサイズの素管束1Aに対し5゜〜80゜程度の大きな捻り角を付与しても素管束1Aを座屈あるいは破断させることなく捻り加工することができる。
図3に示すように巻き出し側キャプスタン5の頂上位置と引抜きダイス7のダイス孔において素管束1Aの接触位置との間の長さLの領域が素管束1Aの加工域とされる。製造装置Aにあってはこの加工域の長さLを極力短くしているので、大きな捻り角を素管束1Aに与えても、各素管1に破断を生じることなく5゜〜80゜程度まで捻りを付与することができる。
素管束1Aは巻き出し側キャプスタン5に1周分巻き付けられることにより、図6に示すように巻き始め側の軸心Cから巻き出し側キャプスタン5の外周に沿って若干ずれた軸心C1に沿って送り出される。
引抜きダイス7のダイス孔を素管束1Aが通過する場合、素管束1Aの中心とダイス孔の中心の位置合わせを行い、素管束1Aに余計な応力が作用しないようにするためには、巻き出し側キャプスタン5から巻き出された側の軸心C1を回転中心として軸心C1の周周りに巻き出し側キャプスタン5が回転するように、中空軸部13の位置関係と第1支持フレーム15の位置関係と巻き出し側キャプスタン5の位置関係を合わせることが好ましい。
素管束1Aの中心とダイス孔の中心の位置合わせを行っていることにより、ダイス孔を通過する素管束1Aに大きな捻りを付加し、捻り角の大きな加工を施しても素管束1Aを破断することなく加工ができる。
なお、巻き出し側キャプスタン5を回転させるための回転中心は中空軸部13の軸心と一致するが、この軸心は引抜きダイス7のダイス孔の中心と位置合わせされ、この軸心に沿って素管束1Aの中心が移動する必要がある。このため、巻き出し側キャプスタン5に巻き掛けられる前の素管束1Aは前記軸心から若干ずれた位置にあって回転する。このため、巻き出し側キャプスタン5に巻き付けられる前の素管束1Aは中空軸部13の内部において偏心回転することとなるが、中空軸部13の内径はこの偏心回転を吸収するだけの値に設定されているので、素管束1Aの回転に支障はない。
以上説明した加工を行うことで引抜きダイス7を通過する素管束1Aに大きな捻りを付与することができる結果、複数本、例えば3本の素管1をそれぞれ螺旋状に捻り、内面に螺旋溝2aを有する内面螺旋溝付管2(図1、図2参照)を複数本撚線状とした内面螺旋溝付多重捻り管3を製造することができる。
この内面螺旋溝付多重捻り管3においては、所定のピッチで3本の内面螺旋溝付管2が撚線化されている。また、内面螺旋溝付管2の内部に形成されている内面螺旋溝2aにおいても撚線化された内面螺旋溝付管2のピッチと同程度のピッチを有する内面螺旋溝2aとされている。内面螺旋溝付多重捻り管3において3本の内面螺旋溝付管2は頂角が丸く加工された略三角形型に加工され、3本撚り合わされた横断面において3本の内面螺旋溝付管2が形成する外周の輪郭が円形に近い形状とされている。
また、上述の製造方法によれば、内面螺旋溝付多重捻り管3においては撚線化されている内面螺旋溝付管2の捻り角(内面螺旋溝付多重捻り管3の中心軸線に対する内面螺旋溝付管2の捻り角)は5゜〜40゜程度まで製造可能となる。内面螺旋溝付管2のピッチについては、素管束1Aが引抜きダイス7を通過する際の引抜き速度と巻き出し側キャプスタン5の回転数との相対により決定される。従って、素管束1Aの引抜き速度と巻き出し側キャプスタン5の回転数を一定にしておけば、長さ方向に沿って一定の捻り角で一定のピッチを有する内面螺旋溝付多重捻り管3を得ることができる。
また、引抜き速度と回転数の関係を周期的に変更するならば、長さ方向にピッチと捻り角が周期的に変化する内面螺旋溝付多重捻り管3を得ることができる。
以上説明のように製造された図1、図2に示す構成の内面螺旋溝付多重捻り管3であるならば、内面螺旋溝付管2に異なる温度の冷媒あるいは熱媒を流した場合、異なる温度の冷媒どうしあるいは熱媒どうし、または、冷媒と熱媒との間で熱交換ができる。
この場合、冷媒や熱媒は内面螺旋溝2aの存在により内面螺旋溝付管2との間で効率の良い熱交換がなされるとともに、隣接する内面螺旋溝付管2の相互間でも効率の良い熱交換がなされる。
このため、例えば、本実施形態の内面螺旋溝付多重捻り管3を自動車用コンデンサとエバポレータを接続する伝熱管に適用するならば、効率の良い熱交換機能を備えた伝熱管を備えた構造を実現できる。
本実施形態の製造装置Aにおいて、中空軸部13の前段側に素管束1Aをある程度まとまった形状に整形する予備整形用のダイスを設けても良い。本実施形態のように3本の素管1を束ねる場合、巻き出し側キャプスタン5の外周において3本の素管1の巻き付け安定性を取り難い場合に、素管束1Aを揃える程度の加工度の低い塑性加工を行って素管束1Aを整形し、整形後の素管束を引抜きダイス7に通すこともできる。
また、本実施形態の製造装置Aにおいて、素管束1Aを構成する素管1を予め内面螺旋溝付管としておき、3本あるいは複数本の内面螺旋溝付管を束ねて引抜きダイス7に通過させて縮径と捻りを同時に付与し、内面螺旋溝付多重捻り管を構成しても良い。
本実施形態の製造装置Aは、素管束1Aを加工することができるが、1本の素管を捻り加工することもできる。例えば、製造装置Aを用いて1本の素管1に対し縮径加工と捻り加工を同時に付与することで、図7に示すような直管状でありかつ内面螺旋溝30aを備えた内面螺旋溝付管30を得ることができる。内面螺旋溝付管30の内周側に隣接する内面螺旋溝30aの間には螺旋フィン30bが形成される。
これら内面螺旋溝30aと螺旋フィン30bの捻り角θは巻き出し側キャプスタン5の回転速度に応じて例えば5゜〜40゜程度まで製造可能となる。
図7に示す構造の内面螺旋溝付管30においてその周壁を切り開いて平面状に展開した場合、管の内周長さaに対し、内面螺旋溝30aあるいは螺旋フィン30bの1周期分の長さbとした場合、a、bを2辺とする三角形の1つの頂角が示すように捻り角(リード角)θが規定される。
製造装置Aは1本の内面螺旋溝付管30も製造することができるので、この内面螺旋溝付管30を3本束ねて上述のように引抜きダイス7を通過させて捻り引抜き加工を施し、内面螺旋溝付多重捻り管を製造しても良い。
引抜きダイス7のダイス孔を通過する場合に引抜きと捻りを精密に加えつつ加工することで5゜〜80゜程度の捻り角の内面螺旋溝付多重捻り管を製造できるが、素管1を構成するアルミニウム合金の組成によっては伸びが低く、破断する恐れがある。このような場合は、一度に目的の大きな捻り角に加工するのではなく、2回や3回に分けて徐々に加工することもできるし、1本の内面螺旋溝付管にある程度捻りを付加した後、複数本束ねて捻り引抜き加工しても良い。このように複数回の加工に分けることで破断のおそれを低くしながら、大きな捻り角の内面螺旋溝付多重捻り管3を加工することができる。
また、引き抜き側キャプスタン9の下流側に更に整形用の引抜きダイスを設けて内面螺旋溝付多重捻り管3の真円度を高めるための仕上げ引抜きを行っても良い。
外径4.9mm、内径3.76mmの内面に直線溝が形成されたA3003合金3本を素管に用いて内面螺旋溝付多重捻り管の製造を行なった。
出発材には、外径10.0mm、肉厚0.57mm、フィン高さ0.29mm、フィン頂角10°、内面溝数36個の内面直線溝付管を使用し、引抜き速度1.0m/min、引抜きダイス孔径φ5.0mmの条件で引抜き加工した。
その後、作製した3本の素管を引抜ダイス孔径φ7.6mm、引抜き速度1.0m/minの条件で図3、図4に示す構成の装置を用い、捻り引抜き加工を行なった。
まず、加工域長さと巻き出し側キャプスタンの公転速度を上げて限界捻り角(座屈を生じないで捻れる最大捻り角)の関係を把握し、加工域長さを160mm、後方張力を5〜20kgとして上記の条件で作製したところ、図1、図2に示すような断面が略三角形の3本の内面螺旋溝付管を螺旋状に撚線化し、内面螺旋溝付多重捻り管を製造することができた。
図8に、上述の条件で製造した試料の斜視図(図8(A)参照)とその断面図(図8(B)参照)を示す。上述の如く径の小さな薄肉のアルミニウム合金製の素管であっても破断することなく3本を撚線化し、内面に螺旋溝を備えた内面螺旋溝付多重捻り管を製造することができた。
A…製造装置、1…素管、1A…素管束、1a…直線溝、1b…フィン、2…内面螺旋溝付管、2a…螺旋溝、3…内面螺旋溝付多重捻り管、5…巻き出し側キャプスタン、5a…円盤部、6…回転手段、7…引抜きダイス、9…引き抜き側キャプスタン、10a、11a…軸受け部、12…軸受け部、13…中空軸部、13a…一端、13b…他端、13c…入口部、13d…出口部、15…第1支持フレーム、16…第2支持フレーム、17…延長フレーム、18…錘体、20…支持板、21、25…駆動モーター、21a、25a…出力軸、22…動力伝達装置、23…支柱部材、24…支持架台、26…タンク、27…フレキシブル供給管、28…水平軸、30…内面螺旋溝付管、30a…螺旋溝、30b…螺旋フィン、31…筒部材、31a…蝶ネジ、32…張力調整具(前方張力付加手段)、33…張力調整具(後方張力付加手段)。

Claims (18)

  1. 内面に長さ方向に沿う複数の螺旋溝が周方向に間隔をおいて形成された金属製の内面螺旋溝付管が複数本、螺旋状に撚り合わされたことを特徴とする内面螺旋溝付多重捻り管。
  2. 前記撚り合わされた個々の螺旋管に一定の捻り周期が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の内面螺旋溝付多重捻り管。
  3. 前記撚り合わされた個々の螺旋管の内面に形成されている螺旋溝の捻り角が個々の螺旋管の中心軸線に対し5〜80゜に設定されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内面螺旋溝付多重捻り管。
  4. 前記内面螺旋溝付管がアルミニウムまたはアルミニウム合金からなることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の内面螺旋溝付多重捻り管。
  5. 内面に長さ方向に沿う複数の溝が周方向に間隔をおいて形成された金属製の素管を複数本束ねて巻き出し側キャプスタンにその接線方向から巻き付けつつ、前記巻き出し側キャプスタンを前記接線を軸として軸回りに回転させることにより、前記巻き出し側キャプスタンから前記束ねた素管を前記軸心回りに回転させながら前記接線の延長方向に巻き出す素管巻き出し工程と、巻き出された前記素管を引抜きダイスに通して縮径しながら捻りを付与して内面螺旋溝付多重捻り管とする捻り引抜き工程を備えることを特徴とする内面螺旋溝付多重捻り管の製造方法。
  6. 長さ方向に沿う溝として内面に直線溝を有する素管を用いることを特徴とする請求項5に記載の内面螺旋溝付多重捻り管の製造方法。
  7. 長さ方向に沿う溝として内面螺旋溝を有する素管を用いることを特徴とする請求項5に記載の内面螺旋溝付多重捻り管の製造方法。
  8. 前記引抜きダイスによる縮径率を5〜40%とすることを特徴とする請求項5〜請求項7のいずれか一項に記載の内面螺旋溝付多重捻り管の製造方法。
  9. 前記巻出し側キャプスタンに前記束ねた素管を巻き始める位置と前記巻出し側キャプスタンから前記引抜きダイス側に前記束ねた素管を送り始める位置を前記巻出し側キャプスタンの回転軸と平行な方向にずらすことにより、前記巻出し側キャプスタンと前記引抜きダイスとの間を前記束ねた素管の捻り加工領域とすることを特徴とする請求項5〜請求項8のいずれか一項に記載の内面螺旋溝付多重捻り管の製造方法。
  10. 前記引抜きダイスに前記束ねた素管を通して前記束ねた素管を捻りつつ縮径する際、前記束ねた素管に前方張力と後方張力を付加することを特徴とする請求項5〜請求項9のいずれか一項に記載の内面螺旋溝付多重捻り管の製造方法。
  11. 前記引抜きダイスを通過した前記内面螺旋溝付多重捻り管を引き抜き側キャプスタンに巻き付けることを特徴とする請求項5〜請求項10のいずれか一項に記載の内面螺旋溝付多重捻り管の製造方法。
  12. 前記引き抜き側キャプスタンから巻き出した前記内面螺旋溝付多重捻り管を第2の引抜きダイスで整形することを特徴とする請求項5〜請求項11のいずれか一項に記載の内面螺旋溝付多重捻り管の製造方法。
  13. アルミニウム又はアルミニウム合金からなる素管を用いることを特徴とする請求項5〜請求項12のいずれか一項に記載の内面螺旋溝付多重捻り管の製造方法。
  14. 内面に長さ方向に沿う複数の溝が周方向に間隔をおいて形成された金属製の素管を接線方向から束ねた状態で巻き付け自在とする円盤型の巻き出し側キャプスタンと、この巻き出し側キャプスタンを前記接線を軸として軸回りに回転させる回転手段と、前記巻き出し側キャプスタンから巻き出される前記束ねた素管を通して縮径と捻りを行う引抜きダイスを備えることを特徴とする内面螺旋溝付多重捻り管の製造装置。
  15. 前記巻出し側キャプスタンに前記束ねた素管を巻き始める位置と前記巻出し側キャプスタンから前記引抜きダイス側に前記束ねた素管を送り始める位置が、前記巻出し側キャプスタンの回転軸と平行な方向にずらされ、前記巻出し側キャプスタンの巻出し位置と前記引抜きダイスとの間が前記素管の捻り加工領域とされたことを特徴とする請求項14に記載の内面螺旋溝付多重捻り管の製造装置。
  16. 前記巻き出し側キャプスタンの前段側に前記束ねた素管に前方張力を付与する前方張力付加手段が設けられ、前記引抜きダイスの後段側に前記内面螺旋溝付多重捻り管に後方張力を付与する後方張力付加手段が設けられたことを特徴とする請求項14または請求項15に記載の内面螺旋溝付多重捻り管の製造装置。
  17. 前記引抜きダイスの後段側に前記内面螺旋溝付多重捻り管を巻き付けて巻出す引き抜き側キャプスタンが設けられたことを特徴とする請求項14〜請求項16のいずれか一項に記載の内面螺旋溝付多重捻り管の製造装置。
  18. 前記引き抜き側キャプスタンの後段側に前記内面螺旋溝付多重捻り管を整形する第2の引抜きダイスが設けられたことを特徴とする請求項14〜請求項17のいずれか一項に記載の内面螺旋溝付多重捻り管の製造装置。
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