JP2018202365A - タンク装置及びフィルタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1濾過部から流出した液体が直接第2濾過部に吸い込まれないようにしつつも、第1濾過部から第2濾過部への液体の流れが遮られないようにすることができる。
【解決手段】タンクの内部には、第1濾過部及び第2濾過部が設けられ、第2濾過部は第1濾過部の下側に設けられる。第1濾過部において、フィルタケースの内部にフィルタエレメントが設けられ、フィルタケースの底面には、底面を貫通するように略円筒形状の流出部が設けられる。流出部は、フィルタエレメントの下プレートに嵌入される。流出部の下側、すなわち流出部と第2濾過部との間に、略板状の板状部が底面と略平行に設けられる。板状部は、平面視において第2濾過部より大きく、板状部とフィルタケースとの間には、液体の流路となる隙間が形成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、タンク装置及びフィルタ装置に関する。
特許文献1には、タンクの内部にリターンフィルタとサクションストレーナとを設け、これらの間に仕切板を取り付けた作動油タンクが開示されている。戻り油の噴流が仕切板で堰止めされることで、戻り油が直接リターンフィルタからサクションストレーナに吸い込まれないようにする。
実開平7−10506号公報
特許文献1に記載の発明では、作動油タンクが傾く等により仕切板の高さより油面が低くなると、戻り油が仕切板で堰止めされ、リターンフィルタ(第1濾過部)側からサクションストレーナ(第2濾過部)側に戻り油が流入し難いおそれがある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、第1濾過部から流出した液体が直接第2濾過部に吸い込まれないようにしつつも、第1濾過部から第2濾過部への液体の流れが遮られないようにすることができるタンク装置及びフィルタ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るタンク装置は、例えば、タンクと、前記タンクの内部に設けられた第1濾過部と、前記タンクの内部に、前記第1濾過部の下方に設けられた第2濾過部と、を備えたタンク装置であって、前記第1濾過部は、液体を濾過する略円筒形状の濾材と、前記濾材の両端面をそれぞれ覆う上プレート及び下プレートと、を有するフィルタエレメントと、前記フィルタエレメントが内部に設けられた略有底円筒形状のフィルタケースと、前記フィルタエレメントと前記フィルタケースとの間に前記液体を流入させる流入部と、前記フィルタケースの底面に、当該底面を貫通するように設けられた略円筒形状の流出部と、前記フィルタケースに設けられた整流部であって、前記流出部と前記第2濾過部との間に、前記底面と略平行に設けられた略板状の板状部を有する整流部と、を備え、前記下プレートには、開口部が形成され、前記開口部には、前記流出部が嵌入され、前記板状部と前記フィルタケースとの間には、前記液体の流路となる隙間が形成され、前記板状部は、平面視において前記第2濾過部より大きいことを特徴とする。
本発明に係るタンク装置によれば、第1濾過部において、フィルタケースの内部には、フィルタエレメントが設けられ、フィルタケースの底面には、底面を貫通するように略円筒形状の流出部が設けられる。流出部は、フィルタエレメントの下プレートに嵌入される。流出部の下側に略板状の板状部が底面と略平行に設けられる。板状部は平面視において第2濾過部より大きいため、第1濾過部(流出部)から流出した液体は、板状部に当たり、板状部に沿って流れ、板状部とフィルタケースとの間に形成された隙間を流れる。これにより、第1濾過部から流出した液体が直接第2濾過部に吸い込まれないようにしつつも、第1濾過部から第2濾過部への液体の流れが遮られないようにすることができる。
ここで、前記第2濾過部は、平面視において前記第1濾過部と重なるように設けられてもよい。言い換えれば、流出部と第2濾過部との間に、略板状の板状部が底面と略平行に設けられる。これにより、第1濾過部から流出した液体に含まれる気泡が、第2濾過部に吸い込まれ難くすることができる。
ここで、前記タンクの上面には、前記フィルタケースが挿入される孔が形成され、前記フィルタケースは、前記タンクの上面から前記タンクの内部に突出するように設けられ、前記板状部は略円板形状であり、前記板状部の直径は前記フィルタケースの直径と略同一であってもよい。このように、板状部の直径を最大とすることで、第1濾過部から第2濾過部へ向かう液体の流れを阻止する効果を最大化することができる。
上記課題を解決するために、本発明に係るフィルタ装置は、例えば、タンクの内部におけるストレーナの上方に設けられたフィルタ装置であって、液体を濾過する略円筒形状の濾材と、前記濾材の両端面をそれぞれ覆う上プレート及び下プレートと、を有するフィルタエレメントと、前記フィルタエレメントが内部に設けられた略有底円筒形状のフィルタケースと、前記フィルタエレメントと前記フィルタケースとの間に前記液体を流入させる流入部と、前記フィルタケースの底面に、当該底面を貫通するように設けられた略円筒形状の流出部と、前記フィルタケースに設けられた整流部であって、前記流出部の下側に、前記底面と略平行に設けられた略板状の板状部を有する整流部と、を備え、前記下プレートには、開口部が形成され、前記開口部には、前記流出部が嵌入され、前記フィルタケースと前記板状部との間には、前記液体の流路となる隙間が形成され、前記板状部は、平面視において前記ストレーナより大きいことを特徴とする。これにより、フィルタ装置から流出した液体が直接ストレーナに吸い込まれないようにしつつも、フィルタ装置からストレーナへの液体の流れが遮られないようにすることができる。
本発明によれば、第1濾過部から流出した液体が直接第2濾過部に吸い込まれないようにしつつも、第1濾過部から第2濾過部への液体の流れが遮られないようにすることができる。
タンク装置1の概略を示す斜視図である。 タンク装置1の断面図である。 タンク装置1の概略を示す斜視図であり、中心軸Aに沿った面で切断した状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。以下、流体として作動油を例に説明するが、本発明は、作動油以外の様々な流体に適用することができる。
図1は、タンク装置1の概略を示す斜視図である。タンク装置1は、図示しない作業機械(例えば、油圧装置)に設置されるものであり、この油圧装置へ供給する作動油の油圧回路内に設けられた、作動油を貯留するためのタンクである。油圧回路において、作動油は、油圧装置を通ってタンク装置1へ導入される。
タンク装置1は、主として、箱形のタンク10と、リターンフィルタ20と、サクションストレーナ30と、を有する。タンク10は内部が空洞であり、内部にはリターンフィルタ20(本発明の第1濾過部及びフィルタ装置に相当)及びサクションストレーナ30(本発明の第2濾過部及びストレーナに相当)が設けられる。
タンク10の上面10aには、リターンフィルタ20が設けられる。上面10aには、リターンフィルタ20が挿入される孔10b(図1では図示せず、図2参照)が形成される。
上面10aには、リターンフィルタ20(ここでは、フランジ部21b及び蓋部材22(後に詳述))が設けられる。フランジ部21b及び蓋部材22の周縁部には、それぞれボルト挿通孔21h、22hが形成される。ボルト挿通孔21h、22hにボルト(図示せず)を螺合することにより、フランジ部21b及び蓋部材22(すなわち、リターンフィルタ20)が上面10a(すなわち、タンク10)に締結される。
また、上面10aには、油面の上下に伴ってタンク10に進入する空気を濾過し、作動油にゴミ等が入らないようにするエアブリーザー(図示せず)が設けられる。
タンク10の側面10cには、リターンフィルタ20へ作動油を導く流入部23が設けられる。作動油は、リターンフィルタ20により濾過されて、タンク10内に貯留される。
タンク10の底面10dには、サクションストレーナ30が設けられる。タンク10内に貯留された作動油は、サクションストレーナ30により濾過されて、タンク10から流出する。
次に、タンク10の内部について説明する。図2は、タンク装置1の断面図である。図3は、タンク装置1の概略を示す斜視図であり、中心軸Aに沿った面で切断した状態を示す図である。
まず、タンク10の内部のリターンフィルタ20及びサクションストレーナ30の配置について説明する。リターンフィルタ20は、タンク10の上面10aから、タンク10の内部に突出するように設けられる。リターンフィルタ20の下方(−z側)には、サクションストレーナ30が設けられる。
サクションストレーナ30は、平面視において(z方向から見て)リターンフィルタ20と重なるように設けられる。本実施の形態では、サクションストレーナ30はタンク10の底面10dに設けられるが、サクションストレーナ30は底面10d近傍に設けられていればよい。また、本実施の形態では、リターンフィルタ20とサクションストレーナ30との中心軸が略一致しているが、リターンフィルタ20とサクションストレーナ30との中心軸が略一致しておらず、z方向から見てリターンフィルタ20とサクションストレーナ30とが部分的に重なっている場合も、平面視において重なる場合に含まれる。
次に、リターンフィルタ20について説明する。リターンフィルタ20は、主として、フィルタケース21と、蓋部材22と、流入部23と、フィルタエレメント24と、流出部25と、整流部26と、を有する。
フィルタケース21は、全体として略有底円筒形状の部材であり、金属により形成される。フィルタケース21は、主として、略有底円筒形状の本体部21aと、本体部21aの上端に形成されたフランジ部21bと、を有する。
本体部21aの内部には、フィルタエレメント24が設けられる。本体部21aの側面21cには、孔21dが形成され、孔21dには、流入部23が挿入され、かつ固定される。流入部23は、フィルタエレメント24と本体部21aとの間(空間S1)に作動油を流入させる。なお、流入部23の位置は、図示された位置に限られない。
本体部21aの底面21eには、略円筒形状の流出部25が設けられる。流出部25は、底面21eを貫通するように設けられる。底面21eと流出部25とを一体形成していてもよいし、底面21eに流出部25を固定してもよい。例えば、底面21eに孔(図示せず)を形成し、その孔に流出部25を挿入した状態でこれらを固定してもよい。
フランジ部21bは、円板形状であり、本体部21aの上端開口部近傍に設けられる。フランジ部21bは、平面視略O字形状であり、本体部21aの外周面に設けられる。
フランジ部21bは、タンク10の上面10aに載置される。フランジ部21bが上面10aに載置されると、本体部21aは、孔10bに挿入され、タンク10の内部に突出する。なお、フランジ部21bは必須ではない。
蓋部材22は、フィルタケース21の上端面を覆う部材である。蓋部材22は、略板状のフランジ部22aと、略円柱形状の凸部22bと、を有する。凸部22bは、フランジ部22aから下向き(−z向き)に突出するように形成される。フランジ部22aがフランジ部21bの上側に固定されると、凸部22bが本体部21aの内周面に挿入される。
フィルタエレメント24は、全体として略円筒状の部材であり、主として、濾材24aと、プレート24b、24cと、を有する。
濾材24aは、作動油を濾過するためのものであり、径方向に厚みを有する略円筒形状である。濾材24aは、合成樹脂や紙等を用いた濾紙をひだ折りにし、ひだ折りにした濾紙の両端を連結して円筒状に丸めることによって形成される。
空間S1にある濾過前の作動油は、濾材24aを通過することにより濾過され、濾材24aの中空部(内部空間S2)へ流入する。
濾材24aの内側には、図示しない内筒が設けられ、濾材24aの外側には、図示しない外筒が設けられる。内筒及び外筒は、両端に開口を有する略中空円筒形状の部材であり、略全域に作動油が通過する多数の孔が形成される。なお、内筒及び外筒は必須ではない。
濾材24aの両端には、それぞれ、端面を覆うようにプレート24b、24cが設けられる。プレート24bは濾材24aの下端を覆い、プレート24cは濾材24aの上端を覆う。プレート24b及びプレート24cは、略円板状又は有底略円筒形状の部材であり、樹脂又は金属を用いて形成される。
プレート24bには、開口部24dが形成される。開口部24dには、流出部25が嵌入される。その結果、流出部25の上端部25aは、内部空間S2に挿入される。プレート24b(ここでは、開口部24dの内周面)と流出部25との間には、作動油が漏れないように、Oリング等のシール部材(図示せず)が設けられる。
プレート24cには、弾性部材41が設けられる。弾性部材41は、蓋部材22とプレート24cとの間に設けられ、フィルタエレメント24に下向き(−z向き)の力を付勢する。これにより、フィルタエレメント24がフィルタケース21の内部に設けられる。
プレート24cには、バルブ42が設けられる。バルブ42は、空間S1の圧力と、濾材24aの内部空間S2の圧力との差に応じて開閉する。バルブ42は、公知の技術を用いることができるため、詳細な説明を省略する。なお、バルブ42は必須ではない。
整流部26は、フィルタエレメント24で濾過され、流出部25から流出する作動油の流れを整流する部材であり、フィルタケース21に設けられる。整流部26は、主として、板状部26aと、取付部26bと、を有する。
板状部26aは、略円板形状の部材であり、底面21e及び流出部25の下側に、底面21eと略平行に設けられる。リターンフィルタ20はサクションストレーナ30の上方に配置されているため、板状部26aは、フィルタケース21とサクションストレーナ30との間に設けられる。底面21eと板状部26aとの間には隙間が形成され、この隙間は作動油の流路となる。
図2に示すように、板状部26aの直径D1は、本体部21aの直径と略同一である。板状部26aはフィルタケース21と一体化されているため、直径D1が本体部21aの直径と略同一であるときに直径D1が最大となる。リターンフィルタ20から流出した作動油が直接サクションストレーナ30に吸い込まれないようにする(後に詳述)ためには、直径D1をできるだけ大きくする、すなわち直径D1を本体部21aの直径と略同一とすることが最も望ましい。
なお、直径D1は、流出部25の内径D2以上でなければならず、少なくともサクションストレーナ30の濾材31(後に詳述)の直径D3以上であることが望ましい。言い換えれば、板状部26aは、平面視において、流出部25以上でなければならず、少なくともサクションストレーナ30より大きいことが望ましい。
本実施の形態では、板状部26aが略円板形状であるが、板状部26aの形状は略板状であればよい。例えば、板状部は平面視略矩形形状であってもよい。
取付部26bは、棒状(本実施の形態では、丸棒)の部材であり、底面21eに板状部26aを取り付ける。本実施の形態では、取付部26bを4本有するが、取付部26bの数はこれに限られない。また、本実施の形態では、取付部26bが底面21eに設けられているが、取付部26bは、フィルタケース21に設けられていればよく、例えば側面21cに設けられていてもよい。
取付部26bは棒状であるため、板状部26aと底面21e(フィルタケース21)との間を流れる作動油は、取付部26bによって遮られない。
次に、サクションストレーナ30について説明する。サクションストレーナ30は、全体として略円柱形状であり、主として、濾材31と、内筒32と、プレート33、34と、を有する。
濾材31は、作動油を濾過するためのものであり、径方向に厚みを有する略円筒形状である。濾材31は、金属の線材を織って網状とした金網をひだ折りにし、ひだ折りにした濾紙の両端を連結して円筒状に丸めることによって形成される。なお、濾材31の形態はこれに限られない。
濾材31の内側には、内筒32が設けられる。内筒32は、両端に開口を有する略中空円筒形状の部材であり、略全域に作動油が通過する多数の孔が形成される。なお、内筒32は必須ではない。
濾材31の両端には、それぞれ、端面を覆うようにプレート33、34が設けられる。プレート33は濾材31の下端を覆い、プレート34は濾材31の上端を覆う。プレート33、34は、略円板状又は有底略円筒形状の部材であり、樹脂又は金属を用いて形成される。プレート33には、開口部33aが形成される。
開口部33aには、流出口10eが嵌入される。その結果、流出口10eの上端部は、サクションストレーナ30の中空部に挿入される。流出口10eは、タンク10の底面10dに設けられた略円筒形状の部材であり、タンク10内(ここでは、サクションストレーナ30の中空部)の作動油を油圧ポンプ(図示せず)へ流出させる。プレート33(ここでは、開口部33aの内周面)と流出口10eとの間には、作動油が漏れないように、Oリング等のシール部材(図示せず)が設けられる。
このように、流出口10eの上側(+z側)にサクションストレーナ30が設けられ、油圧ポンプへの異物の進入が防止される。タンク10内に貯留された作動油は、サクションストレーナ30を介して油圧ポンプ(図示せず)に吸引されて、再度油圧装置へ供給される。
次に、このように構成されたタンク装置1の機能について説明する。図2、3の矢印は、作動油の流れを示す。
油圧装置の動作中は、作動油が油圧回路内を流れている。作動油は、流入部23を介して空間S1に流入する。空間S1に流入した作動油は、濾材24aの外側から内側へ向って流れることで濾過され、濾過後の作動油は内部空間S2へ流入する。
フィルタケース21の底面21eに設けられた流出部25が、下プレート24bの開口部24dに嵌入されるため、濾過後の作動油は、流出部25を通って下方に流れ、空間S3へ流出する。流出部25の下方には板状部26aが設けられており、板状部26aの直径D1は流出部25の内径D2以上であるため、流出部25を通って下向きに流れた作動油は、板状部26aにぶつかり、板状部26aに沿って内側から外側に向かって流れる。作動油の流れは、板状部26aにぶつかることで、下向きから横向きへと変えられる。
直径D1が直径D3以上であるため、横向きに流れた作動油は、タンク10の内部(空間S3)に一旦貯留される。リターンフィルタ20で濾過された後の作動油には気泡が含まれているが、作動油がタンク10の内部に留まることで、気泡が油面L(図2参照)に向かって上昇し、作動油から気泡が除去される。
作動油は、タンク10に留まった後で、サクションストレーナ30へ流入する。サクションストレーナ30へ流入した作動油は、流出口10eを通ってタンク10の外部へ流出する。
本実施の形態によれば、平面視においてリターンフィルタ20と重なるようにサクションストレーナ30が設けられるため、タンク装置を小型化することができる。
また、本実施の形態によれば、流出部25の下方、すなわちフィルタケース21とサクションストレーナ30との間に板状部26aを設けることで、リターンフィルタ20から流出した作動油が直接サクションストレーナ30に吸い込まれないようにすることができる。
流出部25から流出する作動油には気泡が含まれているため、流出部25から流出する作動油がそのままサクションストレーナ30に流入してしまうと、油圧ポンプが空気を吸い込み、不具合が生じるおそれがある。それに対し、リターンフィルタから流出した作動油が直接ストレーナへ吸い込まれないようにし、作動油を一旦タンク10の内部に貯留することで、作動油から気泡を除去することができる。したがって、油圧ポンプが空気を吸うことで発生する不具合を防止することができる。また、油圧回路内で気泡が破裂等して作動油の温度や圧力が一時的に極度に高くなり、これによる部品の損傷等が起こるという不具合を防止することができる。
また、本実施の形態によれば、板状部26aの直径D1が濾材31の直径D3以上であるため、リターンフィルタからサクションストレーナへ向かう作動油の流れを確実に阻止することができる。特に、直径D1を最も大きく(本体部21aの直径と略同一)することで、リターンフィルタからサクションストレーナへ向かう作動油の流れを阻止する効果を最大化することができる。
また、本実施の形態によれば、板状部26aが、取付部26bを介してフィルタケース(ここでは、底面21e)に設けられるため、板状部26aとタンク10との間に隙間が存在する。したがって、リターンフィルタ20から流出した作動油の流れがさえぎられず、リターンフィルタ20から流出した作動油をスムーズにサクションストレーナ30へ向けて流すことができる。
また、本実施の形態によれば、整流部26をフィルタケース21に設けることで、タンク10に仕切板を設ける必要がなくなり、簡単な構造とすることができる。
また、本実施の形態によれば、流出部25をリターンフィルタ20の下側に設けることで、タンク10が傾いたり油面Lが低くなったりしても流出部25が油面Lより高くならない。したがって、リターンフィルタ20から流出した作動油をスムーズにタンク10内に貯留することができる。
なお、本実施の形態では、リターンフィルタ20の下方にサクションストレーナ30が設けられ、リターンフィルタ20とサクションストレーナ30とが平面視において重なるように設けられたが、リターンフィルタ20とサクションストレーナ30とが平面視において重なることは必須ではない。リターンフィルタ20とサクションストレーナ30とが平面視において重なっていない場合においても、板状部26aにぶつかって作動油の流れが下向きから横向きへと変えられるため、リターンフィルタ20から直接サクションストレーナ30に作動油が吸い込まれることを防止することができる。ただし、サクションストレーナ30が、リターンフィルタ20から流出した作動油に含まれる気泡をより吸い込み難くするためには、リターンフィルタ20とサクションストレーナ30とが平面視において重なることが望ましく、リターンフィルタ20とサクションストレーナ30との中心軸が略一致していることが最も望ましい。
また、本実施の形態では、棒状の取付部26bを介して、底面21eに板状部26aを取り付けたが、整流部26の形態はこれに限られない。例えば、フィルタケース21の下側に、側面に複数の孔が形成された有底略円筒形状の整流部を設け、整流部が流出部25を覆うようにしてもよい。
また、本実施の形態では、タンク10の内部にリターンフィルタ20及びサクションストレーナ30を設けたが、タンク10の内部に設けられるのはリターンフィルタ20及びサクションストレーナ30でなくてもよい。タンク10の内部には、様々な形態の濾過部を設けることができる。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、上記の実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、実施形態の構成に他の構成の追加、削除、置換等をすることが可能である。
また、本発明において「略」とは、厳密に同一である場合のみでなく、同一性を失わない程度の誤差や変形を含む概念である。例えば、「略直交」とは、厳密に直交の場合には限られず、例えば数度程度の誤差を含む概念である。また、例えば、単に直交、平行、一致等と表現する場合において、厳密に直交、平行、一致等の場合のみでなく、略平行、略直交、略一致等の場合を含むものとする。
また、本発明において「近傍」とは、基準となる位置の近くのある範囲(任意に定めることができる)の領域を含むことを意味する。例えば、端近傍という場合に、端の近くのある範囲の領域であって、端を含んでもいても含んでいなくてもよいことを示す概念である。
1 :タンク装置
10 :タンク
10a :上面
10b :孔
10c :側面
10d :底面
10e :流出口
20 :リターンフィルタ
21 :フィルタケース
21a :本体部
21b :フランジ部
21c :側面
21d :孔
21e :底面
21h、22h:ボルト挿通孔
22 :蓋部材
22a :フランジ部
22b :凸部
23 :流入部
24 :フィルタエレメント
24a :濾材
24b、24c:プレート
24d :開口部
25 :流出部
25a :上端部
26 :整流部
26a :板状部
26b :取付部
30 :サクションストレーナ
31 :濾材
32 :内筒
33、34 :プレート
33a :開口部
41 :弾性部材
42 :バルブ

Claims (4)

  1. タンクと、
    前記タンクの内部に設けられた第1濾過部と、
    前記タンクの内部に、前記第1濾過部の下方に設けられた第2濾過部と、
    を備えたタンク装置であって、
    前記第1濾過部は、
    液体を濾過する略円筒形状の濾材と、前記濾材の両端面をそれぞれ覆う上プレート及び下プレートと、を有するフィルタエレメントと、
    前記フィルタエレメントが内部に設けられた略有底円筒形状のフィルタケースと、
    前記フィルタエレメントと前記フィルタケースとの間に前記液体を流入させる流入部と、
    前記フィルタケースの底面に、当該底面を貫通するように設けられた略円筒形状の流出部と、
    前記フィルタケースに設けられた整流部であって、前記流出部と前記第2濾過部との間に、前記底面と略平行に設けられた略板状の板状部を有する整流部と、
    を備え、
    前記下プレートには、開口部が形成され、
    前記開口部には、前記流出部が嵌入され、
    前記板状部と前記フィルタケースとの間には、前記液体の流路となる隙間が形成され、
    前記板状部は、平面視において前記第2濾過部より大きい
    ことを特徴とするタンク装置。
  2. 請求項1に記載のタンク装置であって、
    前記第2濾過部は、平面視において前記第1濾過部と重なるように設けられる
    ことを特徴とするタンク装置。
  3. 請求項1又は2に記載のタンク装置であって、
    前記タンクの上面には、前記フィルタケースが挿入される孔が形成され、
    前記フィルタケースは、前記タンクの上面から前記タンクの内部に突出するように設けられ、
    前記板状部は略円板形状であり、前記板状部の直径は前記フィルタケースの直径と略同一である
    ことを特徴とするタンク装置。
  4. タンクの内部におけるストレーナの上方に設けられたフィルタ装置であって、
    液体を濾過する略円筒形状の濾材と、前記濾材の両端面をそれぞれ覆う上プレート及び下プレートと、を有するフィルタエレメントと、
    前記フィルタエレメントが内部に設けられた略有底円筒形状のフィルタケースと、
    前記フィルタエレメントと前記フィルタケースとの間に前記液体を流入させる流入部と、
    前記フィルタケースの底面に、当該底面を貫通するように設けられた略円筒形状の流出部と、
    前記フィルタケースに設けられた整流部であって、前記流出部の下側に、前記底面と略平行に設けられた略板状の板状部を有する整流部と、
    を備え、
    前記下プレートには、開口部が形成され、
    前記開口部には、前記流出部が嵌入され、
    前記フィルタケースと前記板状部との間には、前記液体の流路となる隙間が形成され、
    前記板状部は、平面視において前記ストレーナより大きい
    ことを特徴とするフィルタ装置。
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