JP2018201467A - 歩行型動力車に装着される水田除草機 - Google Patents

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Abstract

【課題】歩行型動力車に装着される水田除草機において、クランク軸の回転運動を一対の除草タイン取付け可動板の平行リンク運動に変換させる機構を簡単にすることである。【解決手段】一対の除草タイン取付け可動板32の各対向内端部に一対のべルクランクレバーL1の一方の各レバー部L1aがそれぞれ連結され、当該一対のべルクランクレバーL1の他方の各レバー部L1bと、クランク軸41に回転可能に外嵌された外嵌体43とは、共通の連結体K1,K2を介して連結されることで、前記クランク軸41の外嵌体43に対する一対のベルクランクレバーL1の連結部を一箇所とする。【選択図】 図7

Description

本発明は、横方向に動力取出軸を有する歩行型動力車に装着される水田除草機に関するものである。
特許文献1には、「歩行型動力車の機体の前方に、平行リンク機構及び回動機構を介して水田除草機を上下動及び回動の双方が可能なように取付けるための伝動機構フレームが取付けられ、
前記歩行型動力車の横方向の動力取出軸から取り出された動力は、前記伝動機構フレームに前後方向に配置された複数のベルト伝動機構、及びほぼ横方向に配置されたユニバーサルジョイントを介して最終動力伝達軸である最前部のクランク軸に伝達され、
多数の除草タインが長手方向に取付けられた一対の除草タイン取付け可動板が、除草機フレームに前記横方向に一列状に配置され、当該一対の除草タイン取付け可動板の対向内端部及び各外端部は、それぞれべルクランクレバーを介して前記クランク軸及びリンクを介して前記除草機フレームに連結されて、前記クランク軸の偏心回転運動を一対のベルクランクレバーを介して各除草タイン取付け可動板に伝達させることで、多数の除草タインが取付けられた前記除草タイン取付け可動板が平行リンク運動を行うことで、稲条の株元及び株間、並びに隣接する稲条間の各除草を行う構成の歩行型動力車に装着される水田除草機」が開示されている。
ここで、乗用管理機と称される乗用型動力車では、その動力取出軸であるPTO軸は、当該乗用型動力車の走行方向に沿って配置されているが、歩行型動力車においては、その回転軸は、当該歩行型動力車の横方向(当該歩行型動力車の走行方向に対して直交する水平方向)に配置されているため、当該横方向の動力取出軸から取り出された動力を、歩行型動力車の走行方向に沿って配置された複数ベルト伝動機構、及びほぼ横方向に配置されたユニバーサルジョイントを介して、最前部のクランク軸に伝達させて、各除草タインに、往復直線運動と往復上下運動とを合成した往復運動を行わせることで、田植機で植え付けられた稲条の株元及び株間、並びに隣接する稲条間の各除草を行う水田除草機の一つとして、上記構成のものが知られている。
しかし、特許文献1に開示の水田除草機は、除草機フレームの最前部にクランク軸が両端支持され、当該クランク軸と、一対の除草タイン取付け可動板の対向端部とが、それぞれ別々のべルクランクレバーを介して連結された構成であるため、当該一対の除草タイン取付け可動板を平行リンク運動させる機構、及び全体構造が複雑となって、動力伝達機構の総部材数が増加して、ひいては、水田除草機としての重量が増す問題があった。
特開2006−174718号公報
本発明は、クランク軸の回転運動を一対の除草タイン取付け可動板の平行リンク運動に変換させる機構を簡単にすることで、歩行型動力車に装着される水田除草機の動力伝達機構の総部材数を減少させて、水田除草機の全体を軽量化させることを課題としている。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、歩行型動力車の機体の前方に、平行リンク機構及び回動機構を介して水田除草機を上下動及び回動の双方が可能なように取付けるための伝動機構フレームが取付けられ、
前記歩行型動力車の横方向の動力取出軸から取り出された動力は、前記伝動機構フレームに前後方向に配置された複数のベルト伝動機構、及びほぼ横方向に配置されたユニバーサルジョイントを介して最終動力伝達軸である最前部のクランク軸に伝達され、
多数の除草タインが長手方向に取付けられた一対の除草タイン取付け可動板が、除草機フレームに前記横方向に一列状に配置され、当該一対の除草タイン取付け可動板の対向内端部及び各外端部は、それぞれべルクランクレバーを介して前記クランク軸及びリンクを介して前記除草機フレームに連結されて、前記クランク軸の偏心回転運動を一対のベルクランクレバーを介して各除草タイン取付け可動板に伝達させることで、多数の除草タインが取付けられた前記除草タイン取付け可動板が平行リンク運動を行うことで、稲条の株元及び株間、並びに隣接する稲条間の各除草を行う構成の歩行型動力車に装着される水田除草機であって、
前記クランク軸は、当該クランク軸に一体に連結された支持軸の部分が前記除草機フレームに支持されることで、片持ち状に支持され、
前記一対の除草タイン取付け可動板の各対向内端部に一対のべルクランクレバーの一方の各レバー部がそれぞれ連結され、当該一対のべルクランクレバーの他方の各レバー部と、前記クランク軸に回転可能に外嵌された外嵌体とは、共通の連結体を介して連結されることで、前記クランク軸の外嵌体に対する一対のベルクランクレバーの連結部を一箇所にしたことを特徴としている。
歩行型動力車の機体の前方に取付けられた除草機フレームに、平行リンク機構及び回動機構を介して水田除草機を上下動及び回動の双方が可能なように取付けられ、当該歩行型動力車の機体に横方向に配置された動力取出軸から取り出された動力は、前後方向に配置された複数のベルト伝動機構、及びほぼ横方向に配置されたユニバーサルジョイントを介して最終動力伝達軸である最前部のクランク軸に伝達される。前記クランク軸の偏心回転運動を外嵌体、及び一対のベルクランクレバーを介して各除草タイン取付け可動板に伝達させることで、水田の表土の傾斜が動力車と水田除草機の各部分で異なっていたり、或いは動力車の左右の車輪の沈下量が異なる場合には、これに対応して、水田除草機の全体が前後方向或いは左右方向に傾斜することで、一対の除草タイン取付け可動板に取付けられた各除草タインは、常に水田の田面に倣って配置され、一対の除草タイン取付け可動板が往復リンク運動を行うことで、当該除草タイン取付け可動板に取付けられた多数の除草タインにより、稲条の株元及び株間、並びに隣接する稲条間の各除草が行われる。
請求項1の発明によれば、前記クランク軸は、前記伝動機構フレームに支持されて、前記一対の除草タイン取付け可動板の各対向内端部に、一対のべルクランクレバーの一方の各レバー部がそれぞれ連結され、当該一対のべルクランクレバーの他方の各レバー部と、前記クランク軸に相対的に回転可能に外嵌された外嵌体とは、共通の連結体を介して連結されることで、前記クランク軸の外嵌体に対する一対のベルクランクレバーの連結部が一箇所となった構成であるので、最前部のクランク軸の部分、及び当該クランク軸と、一対の除草タイン取付け可動板の対向内端部との連結構造が簡単となる。よって、一対の除草タイン取付け可動板の各内端部に連結された一対のべルクランクレバーと、最前部に配置されたクランク軸とを一箇所で連結する部分の部材数が減少することで、水田除草機を軽量化できて、通常の除草作業を楽に行えると共に、特に稲条端における水田除草機の旋回については、軽量化されているため、歩行型動力車のハンドルを下げて行う当該旋回作業が容易となる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記連結体は、開口が下方を向いたコの字形であって、当該コの字を形成する計3本の連結部材が互いに回動可能に連結された第1連結体と、前記外嵌体に一体に設けられて、前記第1連結体の中央に水平に配置される連結部材に一体に連結されるロッド状の第2連結体とで構成されることを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、一対のべルクランクレバーの他方の各レバー部と、前記クランク軸に相対的に回転可能に外嵌された外嵌体とを連結する前記一対のべルクランクレバーに共用の連結体の構造を特定したものであって、クランク軸の連続回転による連続上下運動を、一対のべルクランクレバーの連続回動運動に変換できて、横方向に一列状に配置された一対の除草タイン取付け可動板を安定して連続揺動運動させられる。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記クランク軸と一体となっている支持軸は、当該支持軸を支持する軸ホルダーの軸方向の一端部が、対向配置された一対の伝動機構フレームの一方に一体に固着されていると共に、当該軸ホルダーの軸方向の他端部は、支持アームを介して前記伝動機構フレームの他方に支持されることで、当該クランク軸は、当該一対の伝動機構フレームに対して片持ち支持されていることを特徴としている。
請求項3の発明によれば、対向配置された一対の伝動機構フレームに対してクランク軸が片持ち支持される構造であり、クランク軸を支持する部材の数の減少は、水田除草機の軽量化に資する。
本発明によれば、一対の除草タイン取付け可動板の各対向内端部に一対のべルクランクレバーの一方の各レバー部がそれぞれ連結され、当該一対のべルクランクレバーの他方の各レバー部と、前記クランク軸に回転可能に外嵌された外嵌体とは、共通の連結体を介して連結されることで、前記クランク軸の外嵌体に対する一対のベルクランクレバーの連結部が一箇所となった構成であるので、動力伝達機構の最前部のクランク軸の部分、及び当該クランク軸と、一対の除草タイン取付け可動板の内端部に対向支持された一対のべルクランクレバーとの連結構造が簡単となる。よって、水田除草機の動力伝達機構を構成する部材の数が減少することで、水田除草機を軽量化できて、通常の除草作業を楽に行えると共に、特に稲条端における水田除草機の旋回については、軽量化されているため、歩行型動力車のハンドルを下げて行う当該旋回作業が容易となる。
本発明に係る水田除草機Wが歩行型動力車Dの機体1の前部に装着された状態の斜視図である。 同じく側面図である。 同じく正面図である。 同じく平面図である。 歩行型動力車Dの機体1に対して除草機フレームF2 が上下動可能であって、しかも回動軸心C0 を中心にして回動可能に支持された状態の斜視図である。 歩行型動力車Dの機体1に対して除草機フレームF2 が回動軸心C0 を中心にして回動可能に支持される部分の分解断面図である。 伝動機構を構成するクランク軸41と、左右一対の除草タイン取付け可動板32を揺動させる一対のべルクランクレバーL1 とが、一箇所で連結された状態を示す斜視図である。 同様の状態を背面側から見た図である。 図8における一対のべルクランクレバーL1 の異なる回動状態における図である。 クランク軸41及びプーリ支持軸42の断面を主体に示す図である。 (a)は、歩行型動力車Dの動力取出軸4から取り出された動力がクランク軸41に伝達される状態を示す動力伝達図であり、(b)は、クランク軸41の偏心回転運動が一対のべルクランクレバーL1 を介して左右の一対の除草タイン取付け可動板32に伝達される状態を示す図である。 稲条端において、歩行型動力車Dを旋回させるために、水田除草機Wを持ち上げた状態の側面図である。
以下、最適な実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。最初に、図1〜図6を参照して、本発明に係る水田除草機Wの基本構成について説明し、その後に、当該水田除草機Wに対して本発明を実施した部分について詳細に説明する。歩行型動力車Dは、エンジンE(図11参照)を搭載した機体1に、大径の一対の水田車輪2とハンドル3が装着された構成であって、作業者が機体1の後方を歩行しながら運転操作を行う小型の動力車である。当該機体1には、動力取出軸4が横方向に沿って配置されて、その軸方向の一端部は、当該機体1の側方に所定長だけ突出され、動力取出軸4の当該突出部に、第1プーリP1 が一体に取付けられている。
また、図5及び図6に示されるように、歩行型動力車Dの機体1の前面(正面)には、機体側ブラケット5が一体に取付けられ、上両端部及び正面両下端部にそれぞれ嵌着溝5a,5bが形成された当該機体側ブラケット5には、除草機側ブラケット6が、前記各嵌着溝5a,5b及び連結ピン6aを介して一体に取付けられる。除草機側ブラケット6には、歩行型動力車Dの動力取出軸4から取り出された動力を後述のクランク軸41の部分まで伝達する伝達機構を含む水田除草機Wの全体が装着される。よって、機体側ブラケット5に対して除草機側ブラケット6を着脱することで、歩行型動力車Dの機体1に対して水田除草機Wが着脱される。
また、図5及び図6に示されるように、除草機側ブラケット6の正面の中心部には、水平支持軸7が水田除草機Wの走行方向Qに沿って固着されていると共に、当該除草機側ブラケット6の正面における歩行型動力車Dの機体1の動力取出軸4の側の端部には、プーリ支持ブラケット8が斜上方に向けて一体に設けられている。除草機側ブラケット6の水平支持軸7の外側には、軸受B0 を介して回動軸9が回動可能に支持され、当該回動軸9の前部には、リンクブラケット10が一体に設けられている。前記回動軸9の基端部には、支持ブラケット11が直上に向けて一体に設けられ、当該支持ブラケット11(図5参照)には、上端部が機体1の側に直角に折り曲げられた長尺板状のセンタリング部材12が、通常使用時には垂直に配置されるようにして一体に連結されている。一方、除草機側ブラケット6の両側面の上方の連結ピン6aの部分には、異なる形状の一対の引張バネ支持フレーム13a,13bが、その先端部が前記センタリング部材12の上端よりも僅かに低い位置に配置されるようにして、一体に取付けられ、各引張バネ支持フレーム13a,13bの上端部には、引張バネ支持ロッド14が、内端が外端よりも僅かに高くなるように傾斜して一体に取付けられている。センタリング部材12の上端部は、機体1の側に直角に折り曲げられて、当該折曲げ部12aに、引張バネ連結バー15が横方向に沿って水平に固着され、当該引張バネ連結バー15の両端部と、前記各引張バネ支持フレーム13a,13bの内端との間には、同一のバネ力(弾性復元力)を有する各引張バネ16がそれぞれ連結されている。センタリング部材12の両側に配置された同一バネ力の一対の引張バネ16の復元力のバランスにより、当該センタリング部材12が常に垂直位置に対する復元力が作用することで、水田除草機Wが装着された歩行型動力車Dが走行方向Qに対して直角方向(横方向)に傾斜した耕盤を走行した場合でも、水田除草機W自体は、横方向に沿って田面に対して平行な正常な姿勢を保持して走行するため、適正に除草が行われる。なお、図6において、18は、それぞれ水平支持軸7に外嵌された回動軸9の抜け出しを防止するために、水平支持軸7の雌ねじ部7aに螺合されるボルトを示す。
リンクブラケット10と、当該リンクブラケット10の前方に所定間隔をおいて配置される可動ブラケット21は、いずれも板体の幅方向の両端部が内側に直角に折り曲げられてリンク軸支持板部10a,21aが形成された形状であって、各リンク軸支持板部10a,21aの外側に、それぞれ2本で一対となった平行リンク22が配置されて、リンク軸23を介して当該各リンク軸支持板部10a,21aに支持されることで、平行リンク機構Aを形成している。また、歩行型動力車Dのハンドル3を下げて、前部に水田除草機Wが装着された機体1を旋回させる際に、当該水田除草機Wが当該機体1に対して一定限度を超えて下がらないようにするストッパ軸24が、下方の平行リンク22の基端部の直下に配置されて、リンクブラケット10の前記リンク軸支持板部10aに支持されている。
次に、図1〜図7を参照して、歩行型動力車Dの機体1の前部に配置された除草機フレームF2 に水田除草機Wが装着された構成について説明する。前記可動ブラケット21の前面には、水田除草機Wの走行方向Qに沿って前後支持フレーム25が水平となって前方に一体に突設され、当該前後支持フレーム25の前端部には、左右方向に水平に配置された左右支持フレーム26の長手方向の中央部が固設され、当該左右支持フレーム26の長手方向の中央部には、長手方向に沿って所定間隔をおいて一対の支持支柱27が固設され、各支持支柱27には、ブラケット28を介してべルクランクレバーL1 の回動中心部が連結ピン29aを介してそれぞれ支持されている(図7参照)。左右支持フレーム26の斜下後方には、左右一対の揺動フレーム31が、各内端部が対向する中央部に所定間隔をおいて左右方向に水平に配置され、当該左右一対の揺動フレーム31の各内端部は、それぞれ一対のべルクランクレバーL1 の一方のレバー部L1aに連結ピン29bを介して連結され、当該左右一対の揺動フレーム31の各外端部は、前記べルクランクレバーL1 のレバー部L1aと等長の連結リンクL2 (図3参照)を介して前記左右支持フレーム26に連結されている。この結果、一対のべルクランクレバーL1 が同期して互いに反対方向に回動すると、左右一対の揺動フレーム31は、各べルクランクレバーL1 及び連結リンクL2 の各支点部を中心にして円弧運動を行いながら互いに接近・離間する。
左右一対の揺動フレーム31の斜下後方には、それぞれ「タインフレーム」である左右一対の除草タイン取付け可動板32が左右方向に沿って一列状に配置されて、両フレーム31,32の左右方向の両端部が一対の連結ピン33a,33b(図2及び図7参照)を介して互いに連結されている。除草機フレームF2 は、前後支持フレーム25、左右支持フレーム26、左右一対の揺動フレーム31及び左右一対の除草タイン取付け可動板32で構成される。左右一対の除草タイン取付け可動板32は、それぞれ左右一対の揺動フレーム31と一体となって左右に揺動するため、図7に示されるように、当該一対の除草タイン取付け可動板32の内端部は、当該除草タイン取付け可動板32の全長に亘って除草タインTの取付けを可能にすると共に、各除草タイン取付け可動板32の内端部で互いに干渉しないようにするために、幅方向に沿って互いに逆の部分が所定長だけ欠落されて、残存部が互いに接触することなく対向配置された構成を採用している。各除草タイン取付け可動板32の幅方向に沿った両端部には、斜方向に沿って相前後するように、多数の除草タインTが幅方向に沿って一定間隔をおいて全長に亘って取付けられている。よって、一対の除草タイン取付け可動板32は、最大に離間した状態においても、長手方向に沿って連続して除草タインTが存在することで、水田において未除草部が発生しないようにしてある。除草タインTは、稲を損傷させることなく、稲条の株元及び株間、並びに隣接する稲条間の各除草を可能にすべく、弾性変形可能な金属線材の下端部を所定形状に屈曲させて形成してある。
次に、図1、図4及び図11を参照して、歩行型動力車Dの動力取出軸4から取出された動力が、最前部に横方向に配置されたクランク軸41に伝達される伝動機構について説明する。当該伝動機構は、歩行型動力車Dの前後方向(水田除草機Wの走行方向Qと同じ)に配置された二組のベルト伝動機構V1 ,V2 と、ほぼ横方向に配置されたユニバーサルジョイントJとで構成される。除草機側ブラケット6に一体に設けられたプーリ支持ブラケット8に第2プーリP2 がプーリ支持軸34を介して支持され、ベルト伝動機構V1 は、歩行型動力車Dの動力取出軸4に取付けられた第1プーリP1 と、前記第2プーリP2 とにベルト35が掛装されて構成される。
左右支持フレーム26に立設状態で固設された一対の支持支柱27のうち、動力取出軸4と反対側の支持支柱27には、伝動機構フレームF1aが後方に延出した状態で一体に取付けられ、当該伝動機構フレームF1aの後端部に、プーリ支持軸36を介して第3プーリP3 が配置され、第2及び第3の各プーリ支持軸34,36は、ほぼ横方向に配置されたユニバーサルジョイントJを介して連結されている。即ち、第3プーリP3 は、歩行型動力車Dの機体1に対して平行リンク機構Aにより上下動すると共に、回動軸心C0 を中心にして回動するため、前記機体1に対する上下方向及び左右方向、並びに当該両方向を合成した方向に対して変位するのに対して、前記機体1に対して第2プーリP2 の位置は、不変である。このため、第2プーリP2 に対して第3プーリP3 の位置が変位するため、当該変位を吸収して動力の伝達を可能にすべく、上記したユニバーサルジョイントJを用いている。
また、第3及び第4の各プーリP3 ,P4 が支持されたプーリ支持軸36,42は、いずれも伝動機構フレームF1aに支持され、各プーリ支持軸36,42に支持された各プーリP3 ,P4 には、ベルト37が掛装されて、ベルト伝動機構V2 を形成している。
図8〜図10に示されるように、伝動機構を構成するクランク軸41は、プーリ支持軸42に対して偏心量eだけ偏心していて、当該プーリ支持軸42の部分が伝動機構フレームF1aに固定されている。クランク軸41には、筒状の外嵌体43が、当該クランク軸41に対して一対の軸受B1 を介して回転可能に外嵌されていると共に、プーリ支持軸42は、円筒状の軸ホルダー44に軸受B2 を介して回転可能に内装支持された構成であって、軸ホルダー44における軸方向に沿って第4プーリP4 を支持する側の一端部が、伝動機構フレームF1aに一体に固定されている(当該固定部が符号G1 で示されている)。クランク軸41の自由端側は、軸受B1 に当接する軸受押え板48がボルト49により固定されることで、クランク軸41に対して外嵌体43が軸方向に移動しない構造となっていると共に、同様の構造で、プーリ支持軸42に対して第4プーリP4 か軸方向に移動しない構造となっている。第4プーリP4 に一体に設けられたスリーブ部61は、プーリ支持軸42の外側に嵌められて、キー62を介して当該プーリ支持軸42と一体回転する構成となっている。また、外嵌体43と軸ホルダー44とは、分離されている。なお、図8〜図10において、C1 ,C2 は、それぞれクランク軸41及びプーリ支持軸42の軸心を示し、63は、キー押えボルトを示す。
また、左右支持フレーム26の中央部に所定間隔をおいて立設された一対の支持支柱27には、それぞれ後方側(歩行型動力車Dの機体1の側)に向けて各伝動機構フレームF1a, F1bが、それぞれ片持ち状となっe 固設されることで、各伝動機構フレームF1a, F1bは、対向配置されている。そして、図7〜図10に示されるように、前記軸ホルダー44における軸方向に沿って他端部は、支持アーム45を介して別の伝動機構フレームF1bに支持されている。即ち、支持アーム45の基端部には、支持板46が一体に設けられ、当該支持板46は、複数本の固定ボルト47を介して伝動機構フレームF1bに固定されている。支持アーム45と、軸ホルダー44とは、溶接により固定されており、溶接による固定部が符号G2 で示されている。
上記したように、クランク軸41は、当該クランク軸41と一体となったプーリ支持軸42を支持する軸ホルダー44の軸方向に沿って所定間隔をおいた2箇所の固定部G1 ,G2 が、それぞれ伝動機構フレームF1a, F1bに直接に又は支持アーム45を介して固定された構造であるため、当該クランク軸41は、片持ち支持構造であるにもかかわらず、必要な剛性を確保して、各伝動機構フレームF1a, F1bに支持される。
クランク軸41の外嵌体43と、対向配置された一対のべルクランクレバーL1 の各レバー部L1bとは、計3本の連結ロッド51,52,53が、開口が下方を向いたコの字形に連結された第1連結体K1 と、前記外嵌体43の軸方向の中央部に一体に固着されたロッド状の第2連結体K2 とで構成される。第1連結体K1 は、計3本の連結ロッド51,52,53のうち、中央の連結ロッド53の両端部は、他の2本の連結ロッド51,52の上端部と連結ピン29dを介して連結され、2本の連結ロッド51,52の下端部は、対向配置された一対のべルクランクレバーL1 の各レバー部L1bの端部と、連結ピン29cを介してそれぞれ連結されている。そして、外嵌体43に一体に固着されたロッド状の第2連結体K2 と、第1連結体K1 を構成する中央の連結ロッド53とは、一体に固着されている。この結果、対向配置された一対のべルクランクレバーL1 の各レバー部L1bは、第1及び第2の各連結体K1 ,K2 を介してクランク軸41に外嵌された外嵌体43に対して一箇所で連結されている。この構成により、一対のべルクランクレバーL1 と、クランク軸41とを連結する構造が簡単となって、当該連結部を形成する部材の数が少なくなり、ひいては、水田除草機Wを軽量化できる。
このため、歩行型動力車Dの一対の水田車輪2と、水田除草機Wの多数の除草タインTとの各部分で田面の高さの差が生じたり、或いは横一列状に配置された一対の除草タイン取付け可動板32の長手方向(左右方向)に沿って田面の高さの差が生じても、主としてユニバーサルジョイントJ及びベルト伝動機構V2 で構成される伝動機構の全体は、平行リンク機構Aにより上下動したり、或いは回動軸心C0 を中心として回動することで、上記した田面の水田除草機Wの走行方向Q及び左右方向に沿って高さの差が吸収されて、歩行型動力車Dの動力取出軸4の動力は、プーリ支持軸42と一体に連結されたクランク軸41に伝達されて、対向配置された一対のべルクランクレバーL1 が互いに逆方向に連続往復回動される。
一対のべルクランクレバーL1 が互いに逆方向に連続往復回動により、横一列状に配置された一対の除草タイン取付け可動板32は、互いに接近・離間しながら平行リンク運動を行うことで、一対の除草タイン取付け可動板32に取付けられた多数の除草タインTは、所定サイクルで往復動して水田の表層部が削り取られる。これにより、稲条の株元及び株間、並びに隣接する稲条間の各除草が行われる。
除草機フレームF2 を構成する左右支持フレーム26の両端部には、田面Sに対する除草タインTの侵入深さを調整するための左右一対のそり板54が、高さ調整ロッド55及びブラケット56を介して取付けられている。これにより、水田車輪2の沈み深さが変わっても、田面に対する水田除草機Wの高さ方向の配置位置が一定に保持されるため、当該水田除草機Wの除草作用は一定している。なお、図4において、Rは、稲を示す。
また、稲条端において、歩行型動力車Dを旋回させるには、図12に示されるように、運転作業者Mが機体1のハンドル3を押し下げて、水田除草機Wの全体を田面Sに対して持ち上げた状態で、当該機体1と水田除草機Wとを一体にして旋回させる。この旋回操作においても、水田除草機W自体が軽量化されているため、機体1のハンドル3の押し下げによる水田除草機Wの持ち上げは、容易に行える。
また、本発明は、動力伝達機構を構成する最終動力伝達部であるクランク軸41に対する一対のべルクランクレバーL1 の連結部を1箇所にすることで、当該連結部の構造を簡単にして、当該連結部の構成部材の数を減少させることで、水田除草機Wを軽量化することを目的としており、上記実施例では、構成部材の数を減少させるために、前記クランク軸41は、片持ち支持構造にしてあるが、前記連結部を1箇所にすることを条件として、両端支持構造にすることも可能である。
A:平行リンク機構
D:歩行型動力車
1a, F1b:伝動機構フレーム
2 :除草機フレーム
1 ,G2 :軸ホルダーの固定部
J:ユニバーサルジョイント
1 :第1連結体
2 :第2連結体
1 :べルクランクレバー
1a,L1b:べルクランクレバーのレバー部
1 〜P4 :プーリ
R:稲
S:田面
T:除草タイン
1 ,V2 :ベルト伝動機構
W:水田除草機
1:歩行型動力車の機体
4:動力取出軸
32:除草タイン取付け可動板
41:クランク軸
42:プーリ支持軸
43:外嵌体
44:プーリ支持軸の軸ホルダー
45:支持アーム

Claims (3)

  1. 歩行型動力車の機体の前方に、平行リンク機構及び回動機構を介して水田除草機を上下動及び回動の双方が可能なように取付けるための伝動機構フレームが取付けられ、
    前記歩行型動力車の横方向の動力取出軸から取り出された動力は、前記伝動機構フレームに前後方向に配置された複数のベルト伝動機構、及びほぼ横方向に配置されたユニバーサルジョイントを介して最終動力伝達軸である最前部のクランク軸に伝達され、
    多数の除草タインが長手方向に取付けられた一対の除草タイン取付け可動板が、除草機フレームに前記横方向に一列状に配置され、前記一対の除草タイン取付け可動板の対向内端部及び各外端部は、それぞれべルクランクレバーを介して前記クランク軸及びリンクを介して前記除草機フレームに連結されて、前記クランク軸の偏心回転運動を一対のベルクランクレバーを介して各除草タイン取付け可動板に伝達させることで、多数の除草タインが取付けられた前記除草タイン取付け可動板が平行リンク運動を行うことで、稲条の株元及び株間、並びに隣接する稲条間の各除草を行う構成の歩行型動力車に装着される水田除草機であって、
    前記クランク軸は、当該クランク軸に一体に連結された支持軸の部分が前記除草機フレームに支持されることで、片持ち状に支持され、
    前記一対の除草タイン取付け可動板の各対向内端部に一対のべルクランクレバーの一方の各レバー部がそれぞれ連結され、当該一対のべルクランクレバーの他方の各レバー部と、前記クランク軸に回転可能に外嵌された外嵌体とは、共通の連結体を介して連結されることで、前記クランク軸の外嵌体に対する一対のベルクランクレバーの連結部を一箇所にしたことを特徴とする歩行型動力車に装着される水田除草機。
  2. 前記連結体は、開口が下方を向いたコの字形であって、当該コの字を形成する計3本の連結部材が互いに回動可能に連結された第1連結体と、前記外嵌体に一体に設けられて、前記第1連結体の中央に水平に配置される連結部材に一体に連結されるロッド状の第2連結体とで構成されることを特徴とする請求項1に記載の歩行型動力車に装着される水田除草機。
  3. 前記クランク軸と一体となっている支持軸は、当該支持軸を支持する軸ホルダーの軸方向の一端部が、対向配置された一対の伝動機構フレームの一方に一体に固着されていると共に、当該軸ホルダーの軸方向の他端部は、支持アームを介して前記伝動機構フレームの他方に支持されることで、当該クランク軸は、当該一対の伝動機構フレームに対して片持ち支持されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の歩行型動力車に装着される水田除草機。
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