JP2018199526A - 商品容器の外装シート - Google Patents

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Abstract

【課題】商品容器の外周面に貼着され、商品流通過程における商品管理を可能にする外装シートを提供する。【解決手段】商品容器の外周面に貼着される外装シートであり、商品の法定表示5aと意匠5bを表示する通常印刷層4aと、各商品容器を他の商品容器から識別する識別情報を機器で解読可能としたID図形6を表示するID印刷層4bとから成るベーシック印刷層を外側の表面側から視認可能に設けており、前記ID図形6と重ならない位置に、前記識別情報を目視により読取り可能とするID記号7を表示するシークレット印刷層8を設け、該シークレット印刷層8と前記ベーシック印刷層の間に、前記シークレット印刷層8を外装シートの外側の表面側から視認不能とするマスキング印刷層を設けている。【選択図】図1

Description

本発明は、商品容器の外周面に貼着される外装シートであり、特に、商品流通過程における商品の個別管理を可能にする外装シートに関する。
従来、化粧品や医薬品等の商品は、ボトル等の容器に収納された状態で、流通経路を経て、消費者に供給される。この際、容器の外周面には外装シートが貼着され、外装シートは、フィルム等から成るシート素材に種々の表示を含むベーシック印刷層が設けられている。このようなベーシック印刷層は、例えば、商品の法定表示と文字・図柄等の意匠を表示する通常印刷層や、各商品容器を他の商品容器から識別する識別情報を機器で解読可能としたID図形を表示するID印刷層が含まれており、外装シートの外側の表面側から視認可能とされている。
前記法定表示は、化粧品や医薬品に関して医薬品医療機器法(旧薬事法)により定められた表示や、公正競争規約、景品表示法等により定められた表示であり、法規により商品に表示することが義務付けられた表示である。
前記ID図形は、商品管理のための識別情報を図形化した表示であり、QRコード(登録商標)や、データマトリックスコード等が公知である。
このID図形に含まれる識別情報は、量産される商品容器に付されるシリアルナンバーとして認識可能であり、外装シートを構成するシート素材の表面に種々の印刷を施す際に、1枚毎の外装シートに対応して、順次連続的に印刷され、販売に供される商品容器の各々に貼着される。
そこで、前記ID図形による識別情報を含む外装シートが貼着された商品容器は、商品を収納した状態で、一連の商品容器が数個単位で梱包箱に収容され、出荷される。尚、梱包箱にも、収容物の情報を表示したID図形が印刷表示される。
このため、商品を収納した商品容器は、出荷前に、前記ID図形をリーダ機器で読み取ることにより、商品供給者(例えば商品のメーカー)により、商品毎の品番や消費期限等の商品情報と、納品先や納品個数等の出荷情報が管理される。そして、その後の流通過程においても、代理店等の流通業者が同様に前記ID図形をリーダ機器で読み取ることができるので、これにより、商品の流通状況の管理が可能とされる。
特開2012−166837号公報 実用新案登録第3203910号公報
ところが、商品の流通過程において、流通業者の一部により、正規の流通路から外れた流通路に向けて商品が不正に流された場合、その商品容器に貼着された外装シートに前記ID図形が表示されているときは、不正流通の経路を調査確認することが可能であるが、悪質な業者が前記ID図形を削除しているときは、調査不能となる。
このような不正流通は、現に、近年、インターネットウエブサイトで格安に販売されている商品に散見され、遺憾ながら、これらの不正流通商品は、外装シートの一部を切り取る等により、ID図形が削除されているのが現状である。
しかしながら、このような事態は、不正流通業者の法的責任はもとより、化粧品や医薬品のような消費期限付き等の商品に関して、メーカーや正規流通業者の管理責任に及ぶおそれがあり、社会的にも放置できないという問題がある。
本発明は、上記問題を解決した商品容器の外装シートを提供するものであり、その手段として構成したところは、商品容器の外周面に貼着される外装シートであり、シート素材に商品の法定表示と意匠を表示する通常印刷層と、各商品容器を他の商品容器から識別する識別情報を機器で解読可能としたID図形を表示するID印刷層とから成るベーシック印刷層を設けており、前記ベーシック印刷層を外装シートの外側の表面側から視認可能とする構成において、前記ベーシック印刷層よりも内側の裏面側であって前記ID図形と重ならない位置に、前記識別情報を目視により読み取り可能とするID記号を表示するシークレット印刷層を設けると共に、該シークレット印刷層と前記ベーシック印刷層の間にマスキング印刷層を設けており、前記シークレット印刷層は、外装シートの外側の表面側からは前記マスキング印刷層により視認不能とされ、外側シートの内側の裏面側からは視認可能に構成されて成る点にある。
本発明の第1実施形態は、前記シート素材の内側裏面に粘着剤を設け、該粘着剤により外装シートを商品容器の外周面に貼着するように構成され、前記シート素材は、透明フィルムにより形成され、該シート素材の外側表面に前記シークレット印刷層とマスキング印刷層とベーシック印刷層を順に積層しており、前記シークレット印刷層は、外装シートの外側の表面側からは前記マスキング印刷層により視認不能とされ、外装シートの内側の裏面側からは前記粘着剤を透視することにより視認可能に構成されている。
本発明の第2実施形態は、前記シート素材を熱収縮性の透明フィルムで形成し、商品容器を包囲した状態で該シート素材を熱収縮させることにより外装シートを商品容器の外周面に貼着するように構成され、前記シート素材の内側裏面に前記ベーシック印刷層とマスキング印刷層とシークレット印刷層を順に積層しており、前記シークレット印刷層は、外装シートの外側の表面側からは前記マスキング印刷層により視認不能とされ、外装シートの内側の裏面側からは視認可能に構成されている。
前記シークレット印刷層は、ベーシック印刷層の法定表示に重なる位置に設けることが好ましい。
本発明によれば、外装シート1は、商品容器Mに貼着した状態において、外側の表面側Fから、法定表示5aや意匠5bを視認することができ、ID図形6をリーダ機器で読み取ることができる。即ち、外側の表面側Fから視認するときは、従来の外装シート1と特に相違しない。従って、出荷前や、流通過程において、前記ID図形6をリーダ機器で読み取ることにより、商品の必要な管理を行うことができ、法定表示5aや意匠5bが表示されているので、法規に適合すると共に、顧客を満足させることができる。
商品の流通中、ID記号7は、マスキング印刷層9の背後に印刷されているので、外装シート1の外側の表面側Fから視認できないように隠蔽されている。従って、流通過程において商品の横流し等を行う不正流通業者は、ID記号7の存在を認識することができない。
このため、外装シート1の一部を切り取る等、ID図形6を削除した不正流通品が発生した場合でも、不正流通品から外装シート1を剥離すれば、ID記号7を読み取ることができ、不正流通の原因調査を行うことが可能である。この際、ID記号7は、リーダ機器を必要とせず、目視だけで識別情報を読み取ることができるので、直ちに調査を開始し、早期に原因を究明することが可能となる。
ところで、一般的に、不正流通業者は、不正流通経路の発覚を免れるために外装シート1のうちID図形6の部分を切り取ることはあっても、商品の販売のために必ず必要な法定表示5aの部分を切り取ることはない。法定表示5aを削除した商品を販売するときは法規違反になるからである。そこで、ID記号7をID図形6と重なる位置に設けておけば、仮に万一、不正流通業者がID図形6の存在を知り得た場合でも、不正流通の抑止力となるので、不正流通を未然に防止できる効果がある。
本発明の第1実施形態に係る外装シートを示しており、(A)は外装シートを商品容器の外周面に貼着した状態を示す斜視図、(B)は商品容器から外装シートを剥離した状態を示す斜視図である。 第1実施形態に係る外装シートの製造工程を示しており、(A)は透明フィルムから成るシート素材の外側表面にID記号を表示するシークレット印刷層を設けた状態の断面図、(B)はシート素材の表面側から見た状態のID記号を示す説明図、(C)はシート素材の裏面側から見た状態のID記号を示す説明図、(D)はシークレット印刷層にマスキング印刷層を積層した状態の断面図、(E)はマスキング印刷層にベーシック印刷層を積層した状態の断面図、(F)はシート素材の裏面に粘着剤を設けると共にベーシック印刷層に保護膜を積層した状態の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る外装シートを示しており、(A)は外装シートを商品容器の外周面に貼着した状態を示す斜視図、(B)は商品容器から外装シートを剥離した状態を示す斜視図である。 第2実施形態に係る外装シートの製造工程を示しており、(A)は熱収縮性の透明フィルムから成るシート素材の内側裏面にベーシック印刷層を設けた状態の断面図、(B)はベーシック印刷層にマスキング印刷層を積層した状態の断面図、(C)はマスキング印刷層にID記号を表示するシークレット印刷層を積層した状態の断面図、(D)はシート素材の裏面側から見た状態のID記号を示す説明図である。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
[第1実施形態]
図1及び図2は、本発明に係る外装シートの第1実施形態を示しており、図1(A)は外装シートを商品容器の外周面に貼着した状態の斜視図、図1(B)は商品容器から外装シートを剥離した状態の斜視図であり、図2は外装シートの製造工程を順に示している。
第1実施形態の外装シート1は、透明フィルム2aから成るシート素材2の内側裏面に粘着剤3を設け、該粘着剤3により外装シート1を商品容器Mの外周面に貼着するように構成されている。従って、商品を収納した商品容器Mは、図1(A)に示すように外装シート1を貼着した状態で販売に供されるが、図1(B)に示すように外装シート1を商品容器Mから剥離させることが可能である。尚、容器Mは、不透明なボトル等により構成され、化粧品その他の商品を収納した状態で出荷され、流通経路を経て販売される。
シート素材2は、従来の外装シートと同様に、外装シート1の外側の表面側Fから視認可能とされるベーシック印刷層4を設けている。ベーシック印刷層4には、商品の法定表示5a並びに文字や図柄や写真等による意匠5bを表した通常印刷層4aと、各商品容器Mを他の商品容器Mから識別する識別情報を機器で解読可能としたID図形6を表示するID印刷層4bが含まれている。
前記法定表示5aは、化粧品や医薬品に関して医薬品医療機器法(旧薬事法)により定められた表示や、公正競争規約、景品表示法等により定められた表示等、法規により商品に表示することが義務付けられた表示が含まれている。
更に、前記ベーシック印刷層4よりも内側の裏面側であって前記ID図形と重ならない位置に、前記識別情報を目視により読み取り可能とするID記号7を表示するシークレット印刷層8が設けられており、該シークレット印刷層8と前記ベーシック印刷層4の間には、マスキング印刷層9が設けられている。
ID図形6とID記号7の関係について、ID図形6は、QRコード(登録商標)や、データマトリックスコード等の図形パターンにより構成され、これを目視しただけでは識別情報を読み取ることができないが、リーダ機器等の光学機器により識別情報を商品のシリアルナンバーとしてデジタル的に読み取ることが可能とされている。これに対して、ID記号7は、英文字や数字の文字等の記号により構成され、これを目視するだけで、識別情報を商品のシリアルナンバーとしてアナログ的に読み取ることが可能とされている。
このようなID図形6とID記号7は、裁断前に移送中の連続帯状とされたシート素材に対して印刷機で印刷する際に、シリアルナンバーとしての識別情報を順に印刷する2機の印刷ヘッダーを設け、両ヘッダーを1つのプログラムでコンピュータ制御することにより、一方の印刷ヘッダーでID図形6を印刷し、他方の印刷ヘッダーでID記号7を印刷することが好ましい。これにより、2機の印刷ヘッダーの間においてID図形6とID記号7のシリアルナンバーが前後にずれることはなく、1枚の外装シート1におけるID図形6とID記号7のシリアルナンバーを常に一致した状態で印刷することができる。しかしながら、本発明は、印刷方法や印刷機を目的とするものではないから、シリアルナンバーの印刷方法を限定するものでないことは勿論である。
以上のように構成された外装シート1は、図1(A)に示すように、商品容器Mに貼着した状態において、外側の表面側Fから、法定表示5aや意匠5bを視認することができ、ID図形6をリーダ機器で読み取ることができる。即ち、外側の表面側Fから視認する限り、従来の外装シート1と特に相違しない。
この際、ID記号7は、マスキング印刷層9の背後に印刷されているので、外装シート1の外側の表面からは、その存在を視認することができないように隠蔽されている。しかも、容器Mは不透明であるから、容器Mの背後から外装シート1の裏面を視認できないことは勿論である。因みに、容器Mが透明である場合は、該容器の背後に外装シート1を延長させるか別の外装シートを貼着し、或いは、容器Mに収納された内容物(商品)により、容器Mの背後からID記号7を透視不能とすれば良い。何れにしても、ID記号7は、図1(B)に示すように、外装シート1を商品容器Mから剥離させたときにだけ、剥離された内側の裏面から読み取ることが可能である。
そこで、外装シート1を貼着した商品容器Mは、出荷前に、前記ID図形6をリーダ機器で読み取ることにより、商品毎の品番や消費期限等の商品情報と、納品先や納品個数等の出荷情報が管理される。そして、その後の流通過程においても、代理店等の流通業者が同様に前記ID図形6をリーダ機器で読み取ることにより、商品の流通状況が管理される。
ところで、流通過程において商品の横流し等の不正流通が判明したときは、不正流通商品の外装シート1の一部が切り取られてID図形6が削除されている場合でも、図1(B)に示すように、外装シート1を商品容器Mから剥離することによりID記号7を読み取ることが可能であり、不正流通の原因調査を行うことができる。この際、ID記号7は、リーダ機器を必要とせず、目視だけで識別情報を読み取ることができるので、直ちに調査を開始し、早期に原因を究明することができる。
この点に関して、一般的に、不正流通業者は、不正流通経路の発覚を免れるために外装シート1のうちID図形6の部分を切り取ることはあっても、商品の販売のために必ず必要な法定表示5aの部分を切り取ることはない。そこで、本発明において、ID記号7は、外装シート1のうち、不正流通業者により切り取られるおそれのあるID図形6と重ならない位置に設けられており、切り取られる可能性のない法定表示5aと重なる位置に設けることが最も好ましい。
(外装シートの製造工程)
図2は、第1実施形態に係る外装シート1の製造工程を示している。裁断前に移送中の連続帯状とされたシート素材2に対して、印刷機により、以下のような印刷が施され、印刷層が形成される。尚、シート素材2は、透明フィルム2aから成り、この際、フィルム2aの透明性は、完全な透明である必要はなく、半透明であっても良い。
図2(A)に示すように、先ず、シート素材2の外側の表面に、ID記号7を表示するシークレット印刷層8が印刷により形成される。上述のように、ID記号7は、英文字や数字の文字等の記号により構成され、目視により商品のシリアルナンバーを直ちに読み取り可能とするためのものであるから、外側の表面側Fから視認したときは、図2(B)に示すように、ミラー対称状に表された記号として印刷される。これにより、反対の内側の裏面側Bから視認したとき、図2(C)に示すように、直ちに記号を読み取ることが可能になる。
ID記号7は、外側の表面Fから透視不能とするため、印刷の濃淡を淡くすることが好ましく、図示のように、ドットにより構成されたビットマップにより表示することが好ましい。
次いで、図2(D)に示すように、前記シークレット印刷層8の上にマスキング印刷層9が印刷により形成される。マスキング印刷層9は、外側の表面側Fからシークレット印刷層8を透視することができないように隠蔽するための層であり、必要に応じて、複数層となるように重ねて印刷形成することが好ましい。尚、マスキング印刷層9は、外装シート1の基本色を表すように、白色インクにより外装シート1の全面に形成することが好ましいが、特に色彩を限定するものではない。
前記マスキング印刷層9の上には、図2(E)に示すように、ベーシック印刷層4が印刷形成される。
更に、図2(F)に示すように、シート素材2の内側の裏面に粘着剤3が設けられ、好ましくは、外側の表面から前記ベーシック印刷層4を保護する透明の薄いフィルムから成る保護膜10が積層される。尚、シート素材2の構成に関して、予め粘着剤3が設けられたシート素材2を使用することが可能であり、その場合、粘着剤3を離型シートで被覆されたシート素材2を移送することにより、図2(A)(D)(E)に基づいて上述した印刷を施せば良い。
上記の工程を経た後、連続帯状のシート素材2を裁断又は打ち抜くことにより、枚葉状の外装シート1として提供される。
[第2実施形態]
図3及び図4は、本発明に係る外装シートの第2実施形態を示しており、図3(A)は外装シートを商品容器の外周面に貼着した状態の斜視図、図3(B)は商品容器から外装シートを剥離した状態の斜視図であり、図4は外装シートの製造工程を順に示している。
第2実施形態の外装シート1は、シート素材2が熱収縮性の透明フィルム2bにより構成されており、商品容器Mを包囲した状態で該シート素材2を熱収縮させることにより外装シート1を商品容器Mの外周面に貼着するように構成されている。従って、第1実施形態のような粘着剤は設けられていない。商品を収納した商品容器Mは、図3(A)に示すように外装シート1を貼着した状態で販売に供されるが、図3(B)に示すように外装シート1を破断することにより商品容器Mから剥離させることが可能である。
第1実施形態と同様に、シート素材2は、外装シート1の外側の表面側Fから視認可能とされるベーシック印刷層4を設けている。ベーシック印刷層4には、商品の法定表示5a並びに文字や図柄や写真等による意匠5bを表した通常印刷層4aと、各商品容器Mを他の商品容器Mから識別する識別情報を機器で解読可能としたID図形6を表示するID印刷層4bが含まれている。
更に、前記ベーシック印刷層4よりも内側の裏面側Bには、前記識別情報を目視により読み取り可能とするID記号7を表示するシークレット印刷層8が設けられ、該シークレット印刷層8と前記ベーシック印刷層4の間には、マスキング印刷層9が設けられている。
以上のように構成された外装シート1は、図3(A)に示すように、商品容器Mに貼着した状態において、外側の表面側Fから、法定表示5aや意匠5bを視認することができ、ID図形6をリーダ機器で読み取ることができる。即ち、外側の表面側Fから視認する限り、従来の外装シート1と特に相違しない。
この際、ID記号7は、マスキング印刷層9の背後に印刷されているので、外装シート1の外側の表面側Fからは、その存在を視認不能な状態として隠蔽されている。ID記号7は、図3(B)に示すように、外装シート1を商品容器Mから剥離させたときに初めて、剥離された内側の裏面から目視により読み取ることが可能になる。
外装シート1を貼着した商品容器Mは、前記ID図形6をリーダ機器で読み取ることにより、管理される。この点は、上述の第1実施形態の場合と同様である。
ところで、流通過程において商品の横流し等の不正流通が判明したときは、不正流通商品の外装シート1の一部が切り取られてID図形6が削除されている場合でも、図3(B)に示すように、外装シート1を商品容器Mから剥離することによりID記号7を読み取ることが可能であり、不正流通の原因調査を行うことができる。この点も、上述の第1実施形態の場合と同様である。
上述と同様に、第2実施形態においても、ID記号7は、外装シート1のうち、ID図形6と重ならない位置に設けられており、不正流通業者により切り取られる可能性のない法定表示5aと重なる位置に設けることが好ましい。
(外装シートの製造工程)
図4は、第2実施形態に係る外装シート1の製造工程を示している。裁断前に移送中の連続帯状とされたシート素材2に対して、印刷機により、以下のような印刷が施され、印刷層が形成される。尚、シート素材2は、熱収縮性の透明フィルム2bから成り、この際、その透明性は、完全な透明である必要はなく、半透明であっても良い。
図4(A)に示すように、先ず、シート素材2の内側の裏面にベーシック印刷層4が印刷により形成される。
次いで、図4(B)に示すように、ベーシック印刷層4に重ねてマスキング印刷層9が印刷により積層される。マスキング印刷層9は、必要に応じて、複数層となるように重ねて印刷形成することが好ましく、外装シート1の基本色となる白色インクにより形成することが好ましい。
更に、図4(C)に示すように、マスキング印刷層9に重ねてID記号7を表示するシークレット印刷層8が印刷により形成される。ID記号7は、内側の裏面側Bから印刷されるので、第1実施形態の場合のようにミラー対称状に表示する必要はなく、図4(D)に示すように、内側の裏面から直ちに読み取り可能な通常の文字記号として表示される。この際、ID記号7は、外側の表面側Fからマスキング印刷層9を透視して視認できないように、印刷の濃淡を淡くすることが好ましく、図示のように、ドットにより構成されたビットマップにより表示することが好ましい。
上記の工程を経た後、連続帯状のシート素材2を裁断し、商品容器Mを包囲することが可能な筒状に形成された外装シート1が提供される。
M 商品容器
1 外装シート
2 シート素材
2a 透明フィルム
2b 熱収縮性の透明フィルム
3 粘着剤
4 ベーシック印刷層
4a 通常印刷層
4b ID印刷層
5a 法定表示
5b 意匠
6 ID図形
7 ID記号
8 シークレット印刷層
9 マスキング印刷層
10 保護膜

Claims (4)

  1. 商品容器(M)の外周面に貼着される外装シート(1)であり、シート素材(2)に商品の法定表示(5a)と意匠(5b)を表示する通常印刷層(4a)と、各商品容器を他の商品容器から識別する識別情報を機器で解読可能としたID図形(6)を表示するID印刷層(4b)とから成るベーシック印刷層(4)を設けており、前記ベーシック印刷層(4)を外装シートの外側の表面側(F)から視認可能とする構成において、
    前記ベーシック印刷層(4)よりも内側の裏面側であって前記ID図形(6)と重ならない位置に、前記識別情報を目視により読取り可能とするID記号(7)を表示するシークレット印刷層(8)を設けると共に、該シークレット印刷層(8)と前記ベーシック印刷層(4)の間にマスキング印刷層(9)を設けており、
    前記シークレット印刷層(8)は、外装シートの外側の表面側(F)からは前記マスキング印刷層(9)により視認不能とされ、外側シートの内側の裏面側(B)からは視認可能に構成されて成ることを特徴とする商品容器の外装シート。
  2. 前記シート素材(2)の内側裏面に粘着剤(3)を設け、該粘着剤により外装シート(1)を商品容器(M)の外周面に貼着するように構成され、
    前記シート素材(2)は、透明フィルム(2a)により形成され、該シート素材の外側表面に前記シークレット印刷層(8)とマスキング印刷層(9)とベーシック印刷層(4)を順に積層しており、
    前記シークレット印刷層(8)は、外装シートの外側の表面側(F)からは前記マスキング印刷層(9)により視認不能とされ、外装シートの内側の裏面側(B)からは前記粘着剤(3)を透視することにより視認可能に構成されて成ることを特徴とする請求項1に記載の商品容器の外装シート。
  3. 前記シート素材(2)を熱収縮性の透明フィルム(2b)で形成し、商品容器を包囲した状態で該シート素材を熱収縮させることにより外装シート(1)を商品容器(M)の外周面に貼着するように構成され、
    前記シート素材(2)の内側裏面に前記ベーシック印刷層(4)とマスキング印刷層(9)とシークレット印刷層(8)を順に積層しており、
    前記シークレット印刷層(8)は、外装シートの外側の表面側(F)からは前記マスキング印刷層(9)により視認不能とされ、外装シートの内側の裏面側(B)からは視認可能に構成されて成ることを特徴とする請求項1に記載の商品容器の外装シート。
  4. 前記シークレット印刷層(8)は、ベーシック印刷層(4)の法定表示(5a)に重なる位置に設けられて成ることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の商品容器の外装シート。
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