JP2018198112A - バッテリセルの加圧装置におけるスペーサ - Google Patents

バッテリセルの加圧装置におけるスペーサ Download PDF

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Abstract

【課題】加圧ガスの導入・排出により膨張・収縮するスペーサ1において、バッテリセルから高温ガスが噴出したような場合に隣接するバッテリセル2への影響を抑制する。【解決手段】バッテリセルの間に配置されるスペーサ1は、硬質剛性樹脂製のフレーム31と、フレーム31の一方の面に取り付けられたガスバッグ32と、からなる。ガスバッグ32は、2枚の可撓性シート33の周縁部33aを接合することで袋状に構成される。フレーム31は、隣接するバッテリセル2の間を仕切る隔壁46を有するので、バッテリセル2から噴出した高温ガスによりガスバッグ32が破損したり溶融した場合でも、隣接するバッテリセル2への影響が抑制される。【選択図】図5

Description

この発明は、偏平なバッテリセルをその厚さ方向に加圧するバッテリセルの加圧装置において、個々のバッテリセルの間に配置され、流体圧力によって膨張するスペーサの改良に関する。
電気自動車やハイブリッド自動車に用いられるバッテリセルは、例えば、ラミネートフィルムからなる外装体の内部に発電要素が電解液とともに封入され、厚さ方向に薄肉な偏平形状をなしており、この外装体の周縁部の一部より正負の端子が導出されている。この種のバッテリセルを製造する際には、外装体の内部のガスを排出しつつ電解液を良好に浸透させるように、バッテリセルを所定の厚さ方向に加圧する工程が行われる。
本出願人が先に出願した特許文献1には、ガスバッグ型スペーサを用いた加圧装置が開示されている。この加圧装置は、複数個のバッテリセルを収容するマガジンのバッテリセル間のスペーサとして、加圧空気の供給によってバッテリセルの厚さ方向に膨張する袋状のスペーサを用いたものであり、各スペーサを縮小させた状態でバッテリセルを挿入配置した後に、各スペーサを膨張させることで、多数のバッテリセルを一斉に加圧することができる。
国際公開第2015/141631号
特許文献1のスペーサは、例えば2枚のゴムシートを周縁部で互いに接合して袋状とした上で、周縁部を枠状のフレームに接着した構成となっていた。そのため、隣接するバッテリセル同士の物理的な隔離が必ずしも十分ではなく、例えば初期充電時などに1つのバッテリセルから高温ガスが噴出したような場合に、隣接するバッテリセルに悪影響が及ぶ、という懸念があった。
本発明に係るバッテリセルの加圧装置におけるスペーサは、その一つの態様においては、
隣接するバッテリセルの間を仕切る隔壁を備えたフレームと、
このフレームの一方の面もしくは両面に配設され、周縁部が互いに接合された2枚の可撓性シートもしくは上記隔壁に周縁部が接合された1枚の可撓性シートからなるガスバッグと、を有している。
また他の一つの態様においては、
周縁部が互いに接合された2枚の可撓性シートからなるガスバッグと、
このガスバッグを支持するフレームと、
上記ガスバッグの2枚の可撓性シートの間に封入された板状部材と、
を有している。
このような構成では、フレームが備える隔壁、もしくはガスバッグの中に封入された板状部材によって、隣接するバッテリセル同士がより確実に隔離される。
この発明によれば、ガスバッグに供給される流体圧力によってバッテリセルを厚さ方向に加圧するという機能を維持しつつ、隣接するバッテリセルの間をより確実に隔離することができ、例えば1つのバッテリセルから高温ガスが噴出したような場合に、隣接するバッテリセルに悪影響が及ぶことを抑制できる。
この発明に係るスペーサを備えた加圧装置の平面図。 同じく加圧装置の正面図。 スペーサの第1実施例を示す正面図。 同じく第1実施例のスペーサの分解斜視図。 図3のA−A線に沿った要部の断面図。 膨張状態における図3のA−A線に沿った断面図。 フレーム単体での正面図。 第2実施例のスペーサの要部の断面図。 第3実施例のスペーサの要部の断面図。 第4実施例のスペーサの要部の断面図。 第5実施例のスペーサの正面図。 図11のB−B線に沿った要部の断面図。 耐燃性プレートの正面図。
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1および図2は、本発明のスペーサ1を用いた加圧装置10全体の構成を示している。この加圧装置10は、複数のバッテリセル2を収容するハウジング11と、バッテリセル2の厚さ方向(図中の矢印P方向)に関して所定の等間隔置きにハウジング11に固定され、内部に封入される作動流体としてのガスのガス圧力(流体圧力)に応じて、バッテリセル2の厚さ方向に膨張する複数のスペーサ1と、を備える。そして、複数のスペーサ1内のガス圧力を調整可能な流体圧力源として、ハウジング11の外部にガス供給機13を備えている。作動流体となるガスとしては、窒素やアルゴンに代表される不活性ガスを用いることが望ましい。
なお、バッテリセル2は、詳細には図示しないが、例えばリチウムイオン二次電池であり、偏平な長方形の外観形状を有しており、長手方向の一方の端縁に、導電性金属箔からなる薄板状の一対の端子を備えている。このバッテリセル2は、いわゆるフィルム外装電池として、長方形をなす電極積層体を電解液とともにラミネートフィルムからなる外装体の内部に収容したものである。発電要素である上記の電極積層体は、セパレータを介して交互に積層された複数の正極板および負極板から構成されている。
ハウジング11は、コンベアで搬送するための平坦な矩形の板状をなすベースプレート14と、このベースプレート14の長手方向の両端部に立設された一対の固定プレート15と、を有し、これら一対の固定プレート15の間に、複数のスペーサ1が所定の等間隔置きに配置されている。なお、図1,図2においては、スペーサ1は概略的に図示されている。
固定プレート15は、複数のバッテリセル2が加圧されたときにその全体の荷重を受けるもので、比較的に厚肉であり、ベースプレート14に強固に固定されている。
固定プレート15の四隅には、両固定プレート15の間に架け渡されたガイドシャフト16が固定されており、これら4本のガイドシャフト16によって各スペーサ1が厚さ方向Pに摺動可能に支持されている。このガイドシャフト16には、隣り合うスペーサ1間のピッチを一定とするように円筒状のブッシュ17が各スペーサ1の間に挿入されている。つまり、ガイドシャフト16上にブッシュ17とスペーサ1とが互いに接触する状態で交互に配置されており、その全体が両側の固定プレート15により挟持されている。これにより、一対の固定プレート15の間で複数のスペーサ1が等間隔置きに配置されている。
また、ハウジング11の側部には、圧力供給通路として、ガイドシャフト16と平行に延びたガス配管22が配置されており、このガス配管22によって、ガス供給機13から各スペーサ1に加圧したガスが供給されるようになっている。ガス配管22の基端には、スペーサ1に導入されたガスの逆流を防止する逆止弁29が設けられており、この逆止弁29に着脱可能に接続されるジョイント30を介して、ガス配管22がガス供給機13に接続される。逆止弁29は、図示せぬ開放治具の係合あるいはパイロット圧の供給によって開放され、スペーサ1からのガス抜きが可能である。なお、ガス抜きの際のスペーサ1の収縮速度を速めるために、ガス供給機13は、加圧ポンプに加えて、エゼクタポンプなどからなる減圧機構を具備していることが好ましい。
上記のような加圧装置10は、例えばバッテリセル2への初充電およびその後のエージングに際してのバッテリセル2の加圧のために用いられる。ハウジング11へのバッテリセル2の挿入は、個々のスペーサ1を収縮させたままの状態で行われる。図示するように、隣接する2つのスペーサ1の間にそれぞれバッテリセル2が挿入され、これにより、各スペーサ1は個々のバッテリセル2の間に位置した状態となる。スペーサ1が収縮することで、2つのスペーサ1の間に十分に大きい間隙が確保されるので、ロボットハンド等によりバッテリセル2を容易に挿入することができる。
挿入後、ハウジング11は加圧工程に移送され、ガス供給機13に接続される。このガス供給機13によって各スペーサ1に加圧ガスを供給することにより、各スペーサ1が膨張する。これによって、隣り合う2つのスペーサ1の間に配置されたバッテリセル2が厚さ方向に加圧される。バッテリセル2が加圧状態となったら、ガス供給機13を停止し、ジョイント30を逆止弁29から取り外すことが可能である。ジョイント30を取り外した後も、逆止弁29によって加圧状態が保持される。
エージングが終了してバッテリセル2をハウジング11から取り出す際には、逆止弁29を開放してガスを排出し、再びスペーサ1を収縮させる。これによって、隣り合うスペーサ1の間の間隙がバッテリセル2の厚さよりも大きくなるので、ロボットハンド等により加圧装置10からバッテリセル2を容易に抜き出すことができる。
図3は、第1実施例のスペーサ1を単体で示す正面図、図4は、分解斜視図、である。また、図5および図6は、図3のA−A線に沿った要部の断面図であり、図5は収縮状態における断面図、図6は膨張状態における断面図を示している。
このスペーサ1は、硬質合成樹脂によって一体に成形された矩形のフレーム31と、このフレーム31の一方の面に配設された2枚の可撓性シート33からなるガスバッグ32と、から構成されている。
ガスバッグ32を構成する可撓性シート33は、適宜な強度を有する布を基材とし、その片面もしくは両面に軟質合成樹脂もしくはゴムを塗布して、軟質合成樹脂層ないしゴム層を設けたものである。軟質合成樹脂もしくはゴムとしては、軟質ポリ塩化ビニル樹脂、軟質ポリウレタン、天然ゴム、クロロプレンゴム、などを用いることができるが、一実施例では、難燃性を有する軟質ポリウレタンが用いられている。そして、2枚の可撓性シート33は、四辺に沿った周縁部33aが互いに接合されて袋状のガスバッグ32を構成している。周縁部33aは、例えば熱融着することによって互いに接合されている。ガスバッグ32は、四辺の中の一辺に、ガスバッグ32内へのガスの導入口となる管状のコネクタ51を備えている。このコネクタ51は、周縁部33aの接合時に、2枚の可撓性シート33の間に挟み込まれている。前述した加圧装置10のガス配管22は、このコネクタ51に接続される。
上記フレーム31を構成する硬質合成樹脂としては、ポリカーボネート樹脂、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン樹脂、硬質ポリウレタン樹脂、硬質ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、などを用いることができるが、一実施例では、難燃性を有するポリカーボネート樹脂が用いられている。なお、フレーム31を構成する硬質合成樹脂としては、ガスバッグ32の可撓性シート33における合成樹脂ないしゴム材料よりも融点が高いことが望ましい。
図7は、ガスバッグ32を取り付ける前のフレーム31単体での正面図である。この第1実施例では、フレーム31は、全体として矩形の板状をなしており、四隅にそれぞれ側方へ突出した突起片34を備え、各突起片34には、前述したガイドシャフト16がそれぞれ嵌合する切欠部35が設けられている。また、下縁に沿って底壁36を備えているとともに、左右の側縁に沿って側壁37,38を備えており、かつ一方の側壁38と平行に並んでガイド壁39が設けられている。これらの底壁36、側壁37,38およびガイド壁39は、フレーム31の表裏両面から上記の厚さ方向Pへそれぞれ突出しており、基本的にフレーム31の表裏で対称な形状をなしている。また、側壁37,38およびガイド壁39は、実質的に同一の外形状を有しており、隣接した2つのスペーサ1の間に挿入されるバッテリセル2を円滑に案内するように、上部にテーパ部37a,38a,39aを備えている。また、図4に示すように、フレーム31の一方の面(例えばガスバッグ32側の面)においては、挿入されたバッテリセル2を下側から受けるように、3箇所に分割された形のセル支持片40(40A,40B,40C)が底壁36からさらに厚さ方向Pに突出するように設けられている。
また、4つの突起片34の中で、フレーム31の上方寄りに位置する2つの突起片34の表側には、セル支持片40と同様に厚さ方向Pに突出したピン41が設けられている。フレーム31の表側に突出した上記のセル支持片40および一対のピン41は、図1,図2のようにハウジング11に組み付けたときに、隣接するスペーサ1のフレーム31の裏側の面に当接し、互いに隣接する2つのスペーサ1の間隔を確保するように機能する。従って、前述したブッシュ17は省略することも可能である。
なお、図示例は、図示せぬ端子が導出されたバッテリセル2の一方の端縁が、ガイド壁39側となる姿勢(換言すれば端子が横向きとなった姿勢)でもって、バッテリセル2が各スペーサ1の間に挿入される。従って、スペーサ1は左右非対称であり、バッテリセル2の一対の端子は、隣接する2つのスペーサ1の側壁38とガイド壁39とによって案内される。
上記フレーム31の一方の面(ガスバッグ32側の面)には、矩形に連続したガスバッグ接合面45が設けられている。このガスバッグ接合面45は、フレーム31の上縁と底壁36ならびに側壁37とガイド壁39とに囲まれた矩形の領域の周縁に沿って、略一定の幅でもって、かつ一平面に沿って形成されている。ガスバッグ32を構成する2枚の可撓性シート33の各々は、上記ガスバッグ接合面45の外形寸法に対応した大きさを有し、ガスバッグ32として袋状に構成された上で、周縁部が上記ガスバッグ接合面45に接着剤を介して接合されている。なお、ガスバッグ32(つまり可撓性シート33)の大きさは、加圧対象となるバッテリセル2の大きさを考慮して設定されている。
一方、上記フレーム31のガスバッグ接合面45の内側の領域つまりガスバッグ接合面45に囲まれた中央部分の領域は、開口部を具備しない平板状の隔壁46となっている。図5に示すように、隔壁46と周囲のガスバッグ接合面45との境界48には、僅かな段差が存在し、隔壁46の表面がガスバッグ接合面45に対して僅かに後退している。
なお、ガスバッグ接合面45は、フレーム31の周縁における表面(ガスバッグ32に覆われない部分)と段差のない同一平面に構成することも可能であるが、図示例のように、ガスバッグ32の接合時の位置決めのために、フレーム31の周縁における面から後退した形にガスバッグ接合面45を設けるようにしてもよい(図5参照)。
上記フレーム31の側壁37には、前述したコネクタ51との干渉を避けるように、凹部49が形成されており、この凹部49を介してコネクタ51が側壁37よりも外側へ導出されている。
上記のように構成された第1実施例のスペーサ1にあっては、フレーム31が加圧装置10のハウジング11に支持され、該フレーム31の一方の面に設けられたガスバッグ32が、図6および図5に示すように、膨張・収縮する。各々のバッテリセル2は、隣接する2つのスペーサ1の間に装填されるので、偏平形状をなすバッテリセル2の一方の面がガスバッグ32の可撓性シート33の外側面に接し、かつバッテリセル2の他方の面が他のスペーサ1の隔壁46表面に接し、両者間でバッテリセル2の厚さ方向に加圧される。
フレーム31は、スペーサ1の一方の側と他方の側とを隔てる隔壁46を備えており、隣接する2つのバッテリセル2の間がこの隔壁46によって仕切られることとなる。従って、例えば初期充電時などに1つのバッテリセル2から高温ガスが噴出したような場合に、仮にガスバッグ32が破損あるいは溶融したとしても、隔壁46によって2つのバッテリセル2が互いに隔離されているので、隣接するバッテリセル2に及ぼす影響が少なくなる。
次に、図8は、第2実施例のスペーサ1の要部の断面図であり、前述した図5と同様に図3のA−A線に沿った断面に対応している。この第2実施例は、フレーム31の隔壁46として、鉄あるいはアルミニウム等の金属板を用いたものであり、この金属板からなる隔壁46が、硬質合成樹脂からなる枠状のフレーム31に例えばインサート成形によって取り付けられている。
次に、図9は、第3実施例のスペーサ1の要部の断面図であり、前述した図5と同様に図3のA−A線に沿った断面に対応している。この第3実施例は、ガスバッグ32を1枚の可撓性シート33によって構成したものである。すなわち、1枚の可撓性シート33の周縁部33aがフレーム31のガスバッグ接合面45に例えば接着剤を介して接合されており、隔壁46と可撓性シート33との間に形成される空間55が、ガスが導入されるガスバッグ32の内部空間となっている。なお、隔壁46は、第2実施例のように金属板から構成することも可能である。
次に、図10は、第4実施例のスペーサ1の要部の断面図である。この第4実施例は、フレーム31の隔壁46の両面に、それぞれガスバッグ32を配設したものである。これら一対のガスバッグ32は、同時に膨張・収縮される。なお、第3実施例のように、各々のガスバッグ32をそれぞれ1枚の可撓性シート33によって構成することも可能である。
次に、図11〜図13は、第5実施例のスペーサ1を示している。図11は、第5実施例のスペーサ1の正面図、図12は、図11のB−B線に沿った要部の断面図、図13は、ガスバッグ32の中に封入された耐燃性プレート61の正面図である。
この第5実施例のスペーサ1は、前述した第1実施例と同様に、硬質合成樹脂からなるフレーム31と、このフレーム31の一方の面に配設された2枚の可撓性シート33からなるガスバッグ32と、を備える。フレーム31は、基本的な構成は第1実施例におけるフレーム31と変わりがないが、ガスバッグ接合面45(図12参照)に囲まれた内側の領域(つまり隔壁46に相当する領域)が大きな矩形の開口部52となっている。なお、この開口部52は必ずしも必須のものではなく、隔壁46によって塞がれた構成であってもよい。
ガスバッグ32は、基本的な構成は第1実施例におけるガスバッグ32と同様であり、2枚の可撓性シート33の周縁部33aを熱融着等によって互いに接合することで袋状に構成してある。そして、フレーム31のガスバッグ接合面45に例えば接着剤を介して接合されて、支持されている。
ここで、第5実施例のスペーサ1にあっては、袋状のガスバッグ32の中に、スペーサ1の一方の側と他方の側との間を隔てるように、板状部材つまり耐燃性プレート61が封入されている。この耐燃性プレート61は、例えば、0.2mm〜0.3mm程度の板厚の鉄あるいはアルミニウム等の金属板、あるいは、1mm程度の板厚の硬質合成樹脂板からなる。耐燃性プレート61を構成する硬質合成樹脂としては、フレーム31と同様に、ポリカーボネート樹脂、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン樹脂、硬質ポリウレタン樹脂、硬質ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、などを用いることができるが、実施例のフレーム31と同じく、難燃性を有するポリカーボネート樹脂が好適である。なお、耐燃性プレート61を構成する硬質合成樹脂としては、ガスバッグ32の可撓性シート33における合成樹脂ないしゴム材料よりも融点が高いことが望ましい。図示した一実施例においては、耐燃性プレート61は、アルミニウム板からなる。
耐燃性プレート61は、2枚の可撓性シート33の周縁部33a(つまり接合部)とは重ならない範囲にあり、かつできるだけ大きな面積を覆うように、その大きさが設定されている。つまり、図12の断面図に示すように、耐燃性プレート61の周縁は、互いに接合されている2枚の可撓性シート33の周縁部33aの内周縁から僅かに離れている。
図13は、耐燃性プレート61を単体で示しており、図示するように、耐燃性プレート61は、鋭利な角部が可撓性シート33を傷つけることのないように、四隅61aが円弧形ないし斜めに切り落とされた形状をなしている。そして、ガスバッグ32内部でのガスの通流ないし移動を許容するために、複数の円形の孔62が開口形成されている。また、ガスバッグ32のコネクタ51に対応した位置に、矩形の切欠部63が設けられている。従って、コネクタ51から導入されたガスは、耐燃性プレート61に阻害されることなくガスバッグ32の各部へ速やかに流入する。そのため、耐燃性プレート61を具備しない場合と同様にガスバッグ32が均等に膨張・収縮する。
このような第5実施例のスペーサ1においては、例えば初期充電時などに1つのバッテリセル2から高温ガスが噴出したような場合に、仮にガスバッグ32の可撓性シート33が破損あるいは溶融したとしても、隣接するバッテリセル2との間に耐燃性プレート61が存在するので、隣接するバッテリセル2に及ぼす影響が少なくなる。
なお、フレーム31の両面にガスバッグ32を配置することも可能である。この場合、いずれか一方のガスバッグ32に耐燃性プレート61を封入するようにしてもよく、あるいは双方のガスバッグ32に耐燃性プレート61を配置してもよい。
前述したように、いずれの実施例においても、ガスバッグ32に導入するガスとしては不活性ガスが望ましい。不活性ガスであれば、仮に高温ガス等によってガスバッグ32が破れても、高温となっているバッテリセル2の酸化が抑制される。
1…スペーサ
2…バッテリセル
11…ハウジング
31…フレーム
32…ガスバッグ
33…可撓性シート
45…シート接合面
46…隔壁
61…耐燃性プレート
62…孔

Claims (8)

  1. ラミネートフィルムからなる外装体の内部に発電要素が電解液とともに封入され、厚さ方向に薄肉な偏平形状をなす複数のバッテリセルを上記厚さ方向に加圧するバッテリセルの加圧装置において、個々のバッテリセルの間に配置され、内部に封入される作動流体の流体圧力に応じて上記厚さ方向に膨張するスペーサであって、
    隣接するバッテリセルの間を仕切る隔壁を備えたフレームと、
    このフレームの一方の面もしくは両面に配設され、周縁部が互いに接合された2枚の可撓性シートもしくは上記隔壁に周縁部が接合された1枚の可撓性シートからなるガスバッグと、
    を有することを特徴とするバッテリセルの加圧装置におけるスペーサ。
  2. 上記隔壁は、合成樹脂製の上記フレームの一部として一体に成形されている、ことを特徴とする請求項1に記載のバッテリセルの加圧装置におけるスペーサ。
  3. 上記隔壁は、合成樹脂製の上記フレームに取り付けられた金属板からなる、ことを特徴とする請求項1に記載のバッテリセルの加圧装置におけるスペーサ。
  4. ラミネートフィルムからなる外装体の内部に発電要素が電解液とともに封入され、厚さ方向に薄肉な偏平形状をなす複数のバッテリセルを上記厚さ方向に加圧するバッテリセルの加圧装置において、個々のバッテリセルの間に配置され、内部に封入される作動流体の流体圧力に応じて上記厚さ方向に膨張するスペーサであって、
    周縁部が互いに接合された2枚の可撓性シートからなるガスバッグと、
    このガスバッグを支持するフレームと、
    上記ガスバッグの2枚の可撓性シートの間に封入された板状部材と、
    を有することを特徴とするバッテリセルの加圧装置におけるスペーサ。
  5. 上記板状部材は金属板からなる、ことを特徴とする請求項4に記載のバッテリセルの加圧装置におけるスペーサ。
  6. 上記板状部材は難燃性の合成樹脂板からなる、ことを特徴とする請求項4に記載のバッテリセルの加圧装置におけるスペーサ。
  7. 上記板状部材は、上記ガスバッグ内部での作動流体の通流を許容する孔が開口している、ことを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載のバッテリセルの加圧装置におけるスペーサ。
  8. 上記作動流体として不活性ガスが導入される、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のバッテリセルの加圧装置におけるスペーサ。
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