JP2018197373A - 銀ナノ粒子、及び導電性パターン形成用組成物、並びに銀ナノ粒子の製造方法 - Google Patents

銀ナノ粒子、及び導電性パターン形成用組成物、並びに銀ナノ粒子の製造方法 Download PDF

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上野山泰世
Taisei Uenoyama
前川玲稲
Reina Maekawa
坂上智洋
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Abstract

【課題】分散性に優れ、低温焼成が可能でありながら、樹脂製基材との接着性が良好な銀ナノ粒子、及び導電性パターン形成用組成物、並びに銀ナノ粒子の製造方法を提供すること。【解決手段】機能性高分子を表面に有し、前記機能性高分子が、含窒素系モノマー単位、アルコキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレートモノマー単位、及びヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートモノマー単位を有する銀ナノ粒子。【選択図】 なし

Description

本発明は、銀ナノ粒子、及び導電性パターン形成用組成物、並びに銀ナノ粒子の製造方法に関する。
従来、基材上に導電性パターン形成用組成物をプリントして導電性パターンを形成する技術がある。当該導電性パターン形成用組成物には導電性微粒子が含有されており、これら導電性微粒子は基材の表面で焼成されることによって融着し、導電性パターンが形成される。
このような技術において、より低い温度で基材上に導電性パターンを形成号することができる導電性パターン形成用組成物があれば、比較的耐熱性が低く加工が容易なポリエステル樹脂等の樹脂製基材に対しても導電性パターンを形成することができる。
低温焼成で導電性パターンを形成することができる材料としては銀ナノ粒子が挙げられる(例えば、特許文献1)。しかし、当該銀ナノ粒子は凝集しやすく、凝集した銀ナノ粒子は低温焼成の効果が得られにくいため、分散性に優れた銀ナノ粒子及びその製造方法が求められている(例えば、特許文献2〜4)。
特開2010−265543号公報 特開2006−219693号公報 特開2006−045655号公報 特開2008−091250号公報
しかし、従来の技術で得られた銀ナノ粒子は分散性に優れ、低温焼成に関しては一定の効果を得ることができるものの、当該銀ナノ粒子を含む導電性パターン形成用組成物を用いて基材上に形成された導電性パターンは、ポリエステル樹脂等の樹脂製基材との接着性が十分ではない。すなわち、分散性と樹脂製基材との接着性を両立できる銀ナノ粒子は従来なかった。
本発明は、分散性に優れ、低温焼成が可能でありながら、樹脂製基材との接着性が良好な銀ナノ粒子、及び導電性パターン形成用組成物、並びに銀ナノ粒子の製造方法を提供する。
本発明は、機能性高分子を表面に有し、前記機能性高分子が、含窒素系モノマー単位、アルコキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレートモノマー単位、及びヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートモノマー単位を有する銀ナノ粒子である。
本発明は、前記銀ナノ粒子を含有する導電性パターン形成用組成物である。
本発明は、硝酸銀と、含窒素系モノマー単位、アルコキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレートモノマー単位、及びヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートモノマー単位を有する前記機能性高分子とを含有する溶液中で前記硝酸銀を還元して銀ナノ粒子を得る工程を有する銀ナノ粒子の製造方法である。
本発明によれば、分散性に優れ、低温焼成が可能でありながら、樹脂製基材との接着性が良好な銀ナノ粒子、及び導電性パターン形成用組成物、並びに銀ナノ粒子の製造方法を提供することができる。
<銀ナノ粒子>
本実施形態の銀ナノ粒子は、機能性高分子を表面に有し、前記機能性高分子が、含窒素系モノマー単位(以下、モノマー単位Aともいう)、アルコキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレートモノマー単位(以下、モノマー単位Bともいう)、及びヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートモノマー単位(以下、モノマー単位Cともいう)を有する。なお、本明細書において(メタ)アクリレートとは、アクリレート及び/又はメタクリレートを意味する。また、本明細書において「ナノ粒子」とは平均粒子径が5〜30nmである粒子を意味し、平均粒子径は粒度分布測定装置で測定された体積累積50%の平均粒子径を意味し、当該平均粒子径は実施例に記載の方法により測定する。本実施形態の銀ナノ粒子によれば、分散性に優れ、低温焼成が可能でありながら、樹脂製基材との接着性が良好な銀ナノ粒子を提供することができる。本実施形態の銀ナノ粒子がこのような効果を奏する理由は定かではないが、以下のように考えられる。
前記機能性高分子は、銀ナノ粒子の製造時にはモノマー単位Aが有する窒素原子が硝酸銀を還元するとともに析出した銀ナノ粒子に吸着し、さらに、前記機能性高分子の側鎖にあるモノマー単位Bのアルキレングリコール部分が銀ナノ粒子の分散性を向上させることにより銀ナノ粒子の凝集を抑制すると考えられる。また、銀ナノ粒子の表面に吸着している前記機能性高分子は、モノマー単位Cが有する水酸基によって基材樹脂成分に対する接着効果を有する。本実施形態の銀ナノ粒子は、還元性、銀ナノ粒子への吸着性、分散性、及び樹脂製基材への接着性を有する機能性高分子を表面に有するため、分散性に優れ、低温焼成が可能でありながら、樹脂製基材との接着性が良好な銀ナノ粒子を提供することができると考えられる。
〔機能性高分子〕
[モノマー単位A]
機能性高分子は、銀ナノ粒子を製造する際に硝酸銀を還元しつつ銀ナノ粒子の分散性を確保する観点、及び銀ナノ粒子の機能性高分子の付着性の観点からモノマー単位Aを有する。当該モノマー単位Aを誘導する為のモノマーの例としては、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノプロピルメタアクリルアミド、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジメチルアミノプロピルメタアクリルアミド、ビニルピリジン、及びビニルピロリドン等が例示できる。これらの中でも、銀ナノ粒子への吸着性の観点から第3級アミノ基を有するものが好ましい。さらに、銀ナノ粒子を製造する際に硝酸銀を還元しつつ銀ナノ粒子の分散性を確保する観点からビニルピロリドンがより好ましい。また、樹脂製基材との接着性の観点からは、アミド結合を有するアクリルアミド、メタクリルアミド、及びジメチルアミノプロピルメタアクリルアミドからなる群より選ばれる1種以上が好ましい。
前記機能性高分子の全構成単位中のモノマー単位Aの含有量は、銀ナノ粒子を製造する際に硝酸銀を還元しつつ銀ナノ粒子の分散性を確保する観点、及び銀ナノ粒子の機能性高分子の付着性の観点から、10質量%以上が好ましく、20質量%以上がより好ましい。前記機能性高分子の全構成単位中のモノマー単位Aの含有量は、銀ナノ粒子の分散性向上の観点、及び樹脂製基材への接着性向上の観点から、60質量%以下が好ましく、50質量%以下がより好ましい。
[モノマー単位B]
前記機能性高分子は、銀ナノ粒子の分散性向上の観点からモノマー単位Bを有する。当該モノマー単位Bのポリアルキレングリコール基は、前記機能性高分子の主鎖に対して側鎖にある。
前記モノマー単位B中のポリアルキレングリコール基を構成する繰り返し単位としては、エチレンオキサイド、及びプロピレンオキサイドが例示できる。前記ポリアルキレングリコール基を構成する繰り返し単位はブロック付加体でもランダム付加体でもよいが、銀ナノ粒子の分散性を向上させる観点から、エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドからなる群より選ばれる1種以上が好ましく、エチレングリコール及びエチレングリコールとプロピレングリコールのブロック付加体からなる群より選ばれる1種以上がより好ましい。
前記ポリアルキレングリコール基のアルキレンオキサイド平均付加モル数は、銀ナノ粒子の分散性向上の観点から、4モル以上が好ましく、5モル以上がより好ましく、10モル以上が更に好ましい。前記ポリアルキレングリコール基のアルキレンオキサイド平均付加モル数は、モノマーの重合反応率向上の観点から、90モル以下が好ましく、50モル以下がより好ましく、30モル以下が更に好ましい。
前記モノマー単位Bが有する末端アルコキシ基の炭素数は、銀ナノ粒子の分散性向上の観点から、1以上である。前記モノマー単位Bが有する末端アルコキシ基の炭素数は、銀ナノ粒子の保護コロイド性の観点から18以下が好ましく、12以下がより好ましい。
前記モノマー単位Bを誘導するためのモノマーとしては、メトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、エトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、1−プロポキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、2−プロポキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、エトキシポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、1−プロポキシポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、2−プロポキシポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレンポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレンポリブチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、エトキシポリエチレンポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、エトキシポリエチレンポリブチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、1−プロポキシポリエチレンポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、1−プロポキシポリエチレンポリブチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、2−プロポキシポリエチレンポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、2−プロポキシポリエチレンポリブチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等が例示でき、他にもオクトキシポリエチレングリコールポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ラウロキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ステアロキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等が例示できる。前記モノマー単位Bを誘導するためのモノマーの市販品としては、ブレンマー(登録商標)PME−200、PME−400、PME−1000、PME−4000、PLE−200、PLE−1300、PSE−1300等(何れも日油株式会社製)がある。
前記モノマー単位Bを誘導するためのモノマーの重量平均分子量は、銀ナノ粒子の分散性向上の観点から、200以上が好ましく、400以上が好ましい。前記モノマー単位Bを誘導するためのモノマーの重量平均分子量は、モノマーの重合反応率向上の観点から、4,000以下が好ましい。
機能性高分子の全構成単位中のモノマー単位Bの含有量は、銀ナノ粒子の分散性向上の観点から、10質量%以上が好ましく、20質量%以上がより好ましい。機能性高分子の全構成単位中のモノマー単位Bの含有量は、銀ナノ粒子を製造する際に硝酸銀を還元しつつ銀ナノ粒子の分散性を確保する観点、銀ナノ粒子の機能性高分子の付着性の観点、及び樹脂製基材への接着性向上の観点から、60質量%以下が好ましく、50質量%以下がより好ましい。
[モノマー単位C]
前記機能性高分子は、樹脂製基材への接着性向上の観点からモノマー単位Cを有する。また、当該モノマー単位Cは、弱い還元作用を持つことから、銀ナノ粒子を製造する際に還元剤としても作用すると考えられる。当該モノマー単位Cの例としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、8−ヒドロキシオクチル(メタ)アクリレート、10−ヒドロキシデシル(メタ)アクリレート、12−ヒドロキシラウリル(メタ)アクリレート等が例示でき、これらの中でも樹脂製基材への接着性向上の観点から炭素鎖の末端に水酸基を有するものが好ましく、2−ヒドロキシエチメタクリレートがより好ましい。
機能性高分子の全構成単位中のモノマー単位Cの含有量は、樹脂製基材への接着性向上の観点から、5質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましい。機能性高分子の全構成単位中のモノマー単位Cの含有量は、銀ナノ粒子の分散性向上の観点、銀ナノ粒子を製造する際に硝酸銀を還元しつつ銀ナノ粒子の分散性を確保する観点、及び銀ナノ粒子の機能性高分子の付着性の観点から、40質量%以下が好ましく、30質量%以下がより好ましい。
前記機能性高分子は、本実施形態の銀ナノ粒子の効果を損なわない範囲で前記モノマー単位A、モノマー単位B、及びモノマー単位C以外のモノマー単位を有していても良い。
前記機能性高分子の全構成単位中のモノマー単位Aの含有量、モノマー単位Bの含有量、及びモノマー単位Cの含有量の合計は、本実施形態の銀ナノ粒子の効果発現の観点から、25質量%以上が好ましく、40質量%以上がより好ましく、50質量%以上がさらに好ましい。
前記機能性高分子の重量平均分子量は、銀ナノ粒子の分散性の観点から、5,000以上が好ましい。前記機能性高分子の重量平均分子量は、樹脂製基材との接着性の観点から、50,000以下が好ましい。なお、本明細書において、重量平均分子量は実施例に記載の方法により測定する。
[機能性高分子の製造方法]
前記機能性高分子の製造方法は特に限定されず、公知の方法で製造することができる。前記機能性高分子の製造方法としては、溶液重合、及び塊状重合が例示できる。
(溶液重合)
当該溶液重合で用いる溶媒は公知の溶媒を用いることができる。当該溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、(イソ)ブタノール、オクタノール、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセトン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等が例示できる。
重合で用いる重合開始剤は公知の重合開始剤を用いることができる。当該重合開始剤としては、アゾ系重合開始剤、ヒドロ過酸化物、過酸化ジアルキル、過酸化ジアシル類、ケトンペルオキシド類が例示できる。
安定した重量平均分子量を有する機能性高分子を製造する観点から重合連鎖移動剤を用いることができる。当該重合連鎖移動剤としてはオクチルメルカプタン、n−ドデシルメルカブタン、t−ドデシルメルカブタン、n−テトラデシルメルカブタン、及びメルカプトプロピオン酸等が例示できる。
重合反応終了後の経時的な重合反応の進行を防止する観点からメトキノン、ハイドロキノン、及びフェニチアジン等の重合禁止剤を用いることもできる。
重合反応は窒素雰囲気下、60℃以上120℃以下の温度条件下で行うのが好ましい。また、重合溶媒が、弱く還流する温度で行うことが好ましい。温度制御の観点から、原料モノマーの滴下重合が好ましい。
重合反応時間は仕込みモノマー量により適宜コントロールすることができ、加熱残分を測定して定める必要があるため、一概には定めることは困難であるが、一般的には4時間以上20時間以内である。
(塊状重合)
前記モノマー単位Bを誘導するためのモノマーのポリアルキレングリコール基のアルキレンオキサイド平均付加モル数が、20以上の場合、当該アルキレンオキサイド部分が溶液重合に使用する溶剤のような作用をするため、この場合は塊状重合により機能性高分子を製造することができる。
塊状重合の場合、重合反応は2段階で実施するのが好ましい。この場合、第1段階目は重合時の温度制御が出来る少量仕込みで重合を開始する。第2段階目では重合開始剤は使用せずに第1段階目の重合物が開始剤の役割を果たしうる。重合反応は120℃以上130℃以下の温度条件下で行うのが好ましい。この場合、温度制御の観点から、原料モノマーの滴下重合が好ましい。
重合反応時間は仕込みモノマー量により適宜コントロールすることができ、加熱残分を測定して定める必要があるため、一概には定めることは困難であるが、一般的には4時間以上20時間以内である。
重合開始剤、重合連鎖移動剤、重合禁止剤等は溶液重合で用いるものと同様のものを用いることができる。
〔銀ナノ粒子の製造方法〕
本実施形態に係る銀ナノ粒子の製造方法は、硝酸銀と前記機能性高分子とを含有する溶液中で前記硝酸銀を還元して銀ナノ粒子を得る銀ナノ粒子製造工程を有する銀ナノ粒子の製造方法である。本実施形態の銀ナノ粒子の製造方法によれば、分散性に優れながら、樹脂製基材との接着性が良好な銀ナノ粒子を製造することができる。本実施形態に係る銀ナノ粒子の製造方法は、還元剤として前記機能性高分子を用いる以外は公知の手法を用いることができる。
[銀ナノ粒子製造工程]
前記機能性高分子は、前記実施形態の銀ナノ粒子が表面に有する機能性高分子と同様である。
前記溶液に係る溶媒は水と相溶出来る両親媒性の溶剤が好ましい。前記機能性高分子は、水に溶解していても懸濁していてもよい。
前記溶液中の硝酸銀の濃度は、硝酸銀の還元性の観点から、10質量%以上が好ましく、20質量%以上がより好ましく、銀ナノ粒子の分散性を確保する観点から、40質量%以下が好ましく、30質量%以下がより好ましい。
前記溶液中の前記機能性高分子の濃度は、還元効率、分散効率の観点から、前記硝酸銀に対して20質量%以上が好ましく、30質量%以上がより好ましい。
前記溶液は、硝酸銀の還元性の観点から、多価アルコールを含有するのが好ましい。当該多価アルコールとしては、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ヘキサンジオール、ヘキサントリオール、2−ピロリドン、及びメチル−2−ピロリドン等が例示できる。これらの中でも、硝酸銀の還元性の観点から、2−ピロリドン及び/又はメチル−2−ピロリドンが好ましい。
前記溶液が前記多価アルコールを含有する場合、前記溶液中の前記多価アルコールの含有量は、硝酸銀の還元性の観点から20質量%以上が好ましく、40質量%以上がより好ましく、銀ナノ粒子分散性の観点、及び作業性の観点から70質量%以下が好ましく、60質量%以下がより好ましい。
前記銀ナノ粒子製造工程後、ナノ分散した銀ナノ粒子を含有する溶液から濾過や遠心分離等で銀ナノ粒子を捕集する。デカンテーションを行ってもよい。
<導電性パターン形成用組成物>
本実施形態の導電性パターン形成用組成物は、前記銀ナノ粒子を含有する。本実施形態の導電性パターン形成用組成物は、前記銀ナノ粒子を含有する以外は公知の導電性パターン形成用組成物と同様であり、組成は前記導電性パターン形成用組成物を基材上に配置する手法やその装置、その他種々の条件に合わせて適宜調整することができる。
前記導電性パターン形成用組成物は、マイグレーション抑制の観点から、銀ナノ粒子以外の金属粒子を含有してもよい。当該金属粒子としては、金粒子、白金粒子、パラジウム粒子、銅粒子等が例示できる。これらの中でもマイグレーション抑制の観点からパラジウム粒子が好ましい。前記導電性パターン形成用組成物がパラジウム粒子を含有する場合、前記銀ナノ粒子の含有量と前記パラジウム粒子の含有量の比(前記銀ナノ粒子の含有量/前記パラジウム粒子の含有量)は90/10以上が好ましく、95/5以上がより好ましい。金属粒子の添加方法は特に限定されないが、例えば、銀ナノ粒子を製造する際に硝酸銀と前記機能性高分子とを含有する水溶液に塩化パラジウムを添加する手法が挙げられる。
<導電性パターンの形成方法>
本実施形態の導電性パターンの形成方法は、前記導電性パターン形成用組成物を基材上に配置する配置工程、及び前記基材上に配置された前記導電性パターン形成用組成物を加熱処理する加熱処理工程を有する。本実施形態の導電性パターンの形成方法に用いる導電性パターン形成用組成物は、前記銀ナノ粒子を含有する。前記銀ナノ粒子は、分散性に優れるため低温で焼成することができ、さらに基材との接着性が良好である。前記基材は、導電性パターン形成用組成物を配置することができ、加熱処理を行うことができるものであれば特に限定されない。当該基材としては、アルミナ焼結体、フェノール樹脂、ガラスエポキシ樹脂、及びガラス等の無機材料製基材が例示できるが、前記銀ナノ粒子は、分散性に優れるため低温で焼成することができ、さらに基材との接着性が良好であることから、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂製基材も用いることができる。前記基材の形状は特に限定されず、例えば、基材が樹脂製基材の場合はフィルム状でもよい。
〔配置工程〕
前記導電性パターン形成用組成物を基材上に配置する配置工程では、基材の少なくとも一方の面に導電性パターン形成用組成物を所定の形状になるように配置する。基材上に前記導電性パターン形成用組成物を配置する手法としては特に限定されず、インクジェット法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、グラビア印刷法、スタンピング法、キャスト法、ディップ法、スピンコート法、スプレー法等が例示できる。例えば、インクジェット法では、インクジェットプリンタによって導電性パターン形成用組成物の液滴を基材上に吐出し、導電性パターンを形成する。
前記基材上に配置される前記導電性パターン形成用組成物の量は特に限定されず、作製する導電材料に応じて、適宜調整することができる。
〔加熱処理工程〕
前記配置工程で基材上に配置された前記導電性パターン形成用組成物を加熱処理する手法は特に限定されず、オーブン中で加熱する方法の他、高周波加熱法等が例示できるが、基材保護の観点から、前記基材の融点よりも低い温度で加熱処理するのが好ましい。
<評価方法>
[機能性高分子の重量平均分子量]
機能性高分子の重量平均分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により下記条件で測定し、予め作成した検量線に基き算出した。検量線の作成には下記の標準試料を用いた。なお、定量は視差屈折率を利用して行い、溶離液はテトラヒドラフラン(THF)を用いた。
・測定装置名;島津高速液体クロマトグラフ(島津製作所社製)
・カラム;Shodex GPC KF−803L
・カラム温度;40℃
・検出器;示差屈折率検出器:RID−20A(島津製作所社製)
・溶離液;THF
・試料濃度;5mg/mL
・試料注入量;50μL
・標準試料;ポリスチレン
[平均粒子径]
粒度分布測定装置(ナノトラックUPA−EX150(日機装社製))を用い、動的散乱法によって体積累積50%の平均粒子径を測定し、平均粒子径とした。
[体積固有抵抗値]
スライド・ガラスに試料をバーコーダーで塗布した後、120℃×30分の熱処理を行い、膜厚0.5μmに調整後、四短針法により測定した。ロレスターGP(三菱化学アナリテック社製)を用い、JIS K−7194に準拠して測定した。
<機能性高分子の製造例>
〔溶液重合〕
[製造例1]
撹拌機、温度計、環流冷却管、窒素導入管、滴下ロートを備えたセパラブルフラスコ内にメトキシポリエチレングリコールメタクリレート(日油株式会社製:ブレンマー(登録商標)PME−400)40質量部、ラウロキシポリエチレングリコールメタクリレート(日油株式会社製:ブレンマー(登録商標)PLE−200)10質量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート20質量部、ビニルピリジン30質量部、メチルエチルケトン(溶媒)300質量部、アゾイソブチロニトリル(重合開始剤)3質量部を仕込み、窒素ガス環境下でこれらを撹拌しながら80℃まで昇温した。80℃の状態で重合反応が始まって2時間経過後、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート(日油株式会社製:ブレンマー(登録商標)PME−400)40質量部、ラウロキシポリエチレングリコールメタクリレート(日油株式会社製:ブレンマー(登録商標)PLE−200)10質量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート20質量部、ビニルピリジン30質量部、メチルエチルケトン100質量部、及びアゾビスイソブチロニトリル1質量部の混合物を滴下ロートから30分かけて滴下した。重合開始から合計で7時間後にメトキノン(重合禁止剤)を添加し、機能性高分子1を得た。前記方法により測定した機能性高分子1の重量平均分子量は35,000であった。
[製造例2]
撹拌機、温度計、環流冷却管、窒素導入管、滴下ロートを備えたセパラブルフラスコ内にメトキシポリエチレングリコールメタクリレート(日油株式会社製:ブレンマー(登録商標)PME−1000)40質量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート30質量部、ビニルピロリドン30質量部、メチルイソブチルケトン(溶媒)300質量部、V−30(重合開始剤:和光純薬株式会社製アゾニトリル)3質量部を仕込み、窒素ガス環境下でこれらを撹拌しながら110℃まで昇温した。110℃の状態で重合反応が始まって2時間経過後、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート(日油株式会社製:ブレンマー(登録商標)PME−1000)40質量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート30質量部、ビニルピロリドン30質量部、メチルイソブチルケトン100質量部、及びV−30(和光純薬株式会社製アゾニトリル)1質量部の混合物を滴下ロートから30分かけて滴下した。重合開始から合計で9時間後にハイドロキノン(重合禁止剤)0.3質量部添加し、機能性高分子2を得た。前記方法により測定した機能性高分子2の重量平均分子量は27,000であった。
[製造例3]
撹拌機、温度計、環流冷却管、窒素導入管、滴下ロートを備えたセパラブルフラスコ内にメトキシポリエチレングリコールメタクリレート(日油株式会社製:ブレンマー(登録商標)PME−4000)40質量部、アクリルアミド30質量部、ジメチルアミノエチルメタクリレートの塩化メチル4級化物(50モル%4級化物)20質量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート10質量部、酢酸ブチル(溶媒)100質量部、及びV−30(重合開始剤:和光純薬株式会社製アゾニトリル)3質量部を仕込み、窒素ガス環境下でこれらを撹拌しながら110℃まで昇温した。110℃の状態で重合反応が始まって2時間経過後、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート(日油株式会社製:ブレンマー(登録商標)PME−4000)40質量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート10質量部、アクリルアミド30質量部、ジメチルアミノエチルメタクリレートの塩化メチル4級化物(50モル%4級化物)20質量部、酢酸ブチル(溶媒)100質量部、及び、V−30(重合開始剤:和光純薬株式会社製アゾニトリル)1質量部の混合物を滴下ロートから30分かけて滴下した。重合開始から合計で10時間後にハイドロキノン(重合禁止剤)3質量部を添加し、機能性高分子3を得た。前記方法により測定した機能性高分子3の重量平均分子量は32,000であった。
[製造例4]
撹拌機、温度計、環流冷却管、窒素導入管、滴下ロートを備えたセパラブルフラスコ内にメトキシポリエチレングリコールメタクリレート(日油株式会社製:ブレンマー(登録商標)PME−400)20質量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート20質量部、ビニルピリジン20質量部、ジメチルアミノエチルメタクリレートの塩化メチル4級化物(50モル%4級化物)40質量部、メチルブチルケトン(溶媒)300質量部、及びアゾイソブチロニトリル(重合開始剤)3質量部を仕込み、窒素ガス環境下でこれらを撹拌しながら100℃まで昇温した。100℃の状態で重合反応が始まって2時間経過後、ジメチルアミノエチルメタクリレートの塩化メチル4級化物(50モル%4級化物)40質量部、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート(日油株式会社製:ブレンマー(登録商標)PME−400)20質量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート20質量部、ビニルピリジン20質量部、メチルブチルケトン(溶媒)100質量部、及びアゾイソブチロニトリル(重合開始剤)1質量部の混合物を滴下ロートから30分かけて滴下した。重合開始から合計で7時間後にハイドロキノン(重合禁止剤)0.3質量部を添加し、機能性高分子4を得た。前記方法により測定した機能性高分子4の重量平均分子量は23,000であった。
[製造例5]
撹拌機、温度計、環流冷却管、窒素導入管、滴下ロートを備えたセパラブルフラスコ内にメトキシポリエチレングリコールメタクリレート(日油株式会社製:ブレンマー(登録商標)PME−1000)50質量部、ベンジルメタクリレート20質量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート20質量部、ビニルピリジン10質量部、メチルイソブチルケトン(溶媒)300質量部、及びV−30(重合開始剤:和光純薬株式会社製アゾニトリル)3質量部を仕込み、窒素ガス環境下でこれらを撹拌しながら100℃まで昇温した。100℃の状態で重合反応が始まって2時間経過後、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート(日油株式会社製:ブレンマー(登録商標)PME−1000)30質量部、ベンジルメタクリレート20質量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート40質量部、ビニルピロリドン10質量部、メチルイソブチルケトン(溶媒)100質量部、及びV−30(重合開始剤:和光純薬株式会社製アゾニトリル)1質量部の混合物を滴下ロートから30分かけて滴下した。重合開始から合計で7時間後にハイドロキノン(重合禁止剤)0.3質量部を添加し、機能性高分子5を得た。前記方法により測定した機能性高分子5の重量平均分子量は41,000であった。
〔塊状重合〕
[製造例6]
撹拌機、温度計、環流冷却管、窒素導入管、滴下ロートを備えたセパラブルフラスコ内にメトキシポリエチレングリコールメタクリレート(日油株式会社製:ブレンマー(登録商標)PME−4000)20質量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート5質量部、ラウリルメタクリレート5質量部、ラウロキシポリエチレングリコールメタクリレート(日油株式会社製:ブレンマー(登録商標)PLE−200)10質量部、及びV−30(重合開始剤:和光純薬株式会社製アゾニトリル)0.2質量部を仕込み、窒素ガス環境下でこれらを撹拌しながら穏やかに加温した。第1段階目の重合反応が70℃から始まり、重合熱で液温が200℃まで上昇した。30分後、液温が低下しだし、液温130℃の条件下でメトキシポリエチレングリコールメタクリレート(日油株式会社製:ブレンマー(登録商標)PME−4000)20質量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート10質量部、ラウリルメタクリレート10質量部、ベンジルメタクリレート10質量部、及びビニルピロリドン10質量部の混合物を滴下ロートから1時間かけて滴下し、第2段階目の重合反応は120℃を維持して継続した。その後、メチルイソブチルケトン150質量部を添加し、120℃で溶解させ、V−30(重合開始剤:和光純薬株式会社製アゾニトリル)3質量部を添加して120℃の温度条件下で4時間重合反応を継続させた。重合開始から合計で7時間後にメトキノン(重合禁止剤)0.3質量部を添加し、機能性高分子6を得た。前記方法により測定した機能性高分子6の重量平均分子量は12,000であった。
[製造例7]
撹拌機、温度計、環流冷却管、窒素導入管、滴下ロートを備えたセパラブルフラスコ内にメトキシポリエチレングリコールメタクリレート(日油株式会社製:ブレンマー(登録商標)PME−4000)20質量部、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート(日油株式会社製:ブレンマー(登録商標)PME−400)10質量部、ステアリルメタクリレート5質量部、2−ヒドロキシブチルメタクリレート5質量部、及びV−30(重合開始剤:和光純薬株式会社製アゾニトリル)0.5質量部を仕込み、窒素ガス環境下でこれらを撹拌しながら穏やかに加温した。第1段階目の重合反応が始まり、重合熱で液温が200℃まで上昇した。30分後、液温が低下しだし、液温130℃の条件下でビニルピロリドン20質量部、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート(日油株式会社製:ブレンマー(登録商標)PME−4000)20質量部、ステアリルメタクリレート10質量部、及び2−ヒドロキシブチルメタクリレート10質量部の混合物を滴下ロートから1時間かけて滴下し、第2段階目の重合反応、120℃を維持して継続した。その後、酢酸ブチル200質量部を添加し溶解させた。V−30(重合開始剤:和光純薬株式会社製アゾニトリル系17000)2質量部を添加して120℃の温度条件下で4時間重合反応を継続させた。重合開始から合計で7時間後にメトキノン(重合禁止剤)0.5質量部を添加し、機能性高分子7を得た。前記方法により測定した機能性高分子7の重量平均分子量は17,000であった。
<実施例及び比較例>
〔実施例1〕
グリセリン10g、1,2,6−ヘキサントリオール10g、2−ピロリドン10g、イソブタノール10g。製造例1で調製した機能性高分子1の添加量10g(固形分3g)、及び硝酸銀20gを精製水20gに溶解させた水溶液を4つ口フラスコに仕込み、イソブタノールの還流温度である80℃まで90分間かけて昇温し、さらに90分間撹拌すると褐色の液体が得られた。さらに、30分間ごとに銀ナノ粒子の平均粒子径を測定し、平均粒子径が一定になった状態で反応の停止とした。得られた褐色の液体を冷却した後、遠心分離にかけ、溶剤で洗浄して、機能性高分子1を有する銀ナノ粒子1を捕集した。平均粒子径(D50)は20.3nm、体積固有抵抗は6.5× 10−3〜−5Ω・cmだった。
[実施例2]
機能性高分子1を機能性高分子2に変更した以外は実施例1と同様にして銀ナノ粒子2を得た。平均粒子径(D50)は7.2nm、体積固有抵抗は3.5×10−3Ω・cmだった。
[実施例3]
機能性高分子1を機能性高分子3に変更した以外は実施例1と同様にして銀ナノ粒子3を得た。平均粒子径(D50)は7.0nm、体積固有抵抗は7.3×10−3〜−5Ω・cmだった。
[実施例4]
機能性高分子1を機能性高分子4に変更した以外は実施例1と同様にして銀ナノ粒子4を得た。平均粒子径(D50)は15.6nm、体積固有抵抗は2.5×10−4〜−5Ω・cmだった。
[実施例5]
機能性高分子1を機能性高分子5に変更した以外は実施例1と同様にして銀ナノ粒子5を得た。平均粒子径(D50)は16.2nm、体積固有抵抗は5.3×10−2〜−4Ω・cmだった。
[実施例6]
機能性高分子1を機能性高分子6に変更した以外は実施例1と同様にして銀ナノ粒子6を得た。平均粒子径(D50)は25.5nm、体積固有抵抗は7.2×10−4〜−5Ω・cmだった。
[実施例7]
機能性高分子1を機能性高分子7に変更した以外は実施例1と同様にして銀ナノ粒子7を得た。平均粒子径(D50)は12.5nm、体積固有抵抗は2.8×10−4〜−5Ω・cmだった。
[比較例1]
機能性高分子を用いない以外は実施例1と同様にして銀ナノ粒子8を得た。平均粒子径(D50)は127.5nm、体積固有抵抗は3.2×10Ω・cmだった。
[比較例2]
グリセリンの代わりにポリエチレングリコール(重量平均分子量200)を用いた以外は比較例1と同様にして銀ナノ粒子9を得た。平均粒子径(D50)は180.3nm、体積固有抵抗は5.6×10−1Ω・cmだった。
[比較例3]
グリセリン10gの代わりにポリエチレングリコール(重量平均分子量200)15g、精製水20gの代わりに精製水15gを用い、メチル−2−ピロリドン20gを使用した以外は比較例1と同様にして銀ナノ粒子10を得た。平均粒子径(D50)は70.5nm、体積固有抵抗は3.5×10−1〜−2Ω・cmだった。

Claims (4)

  1. 機能性高分子を表面に有し、
    前記機能性高分子が、含窒素系モノマー単位、アルコキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレートモノマー単位、及びヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートモノマー単位を有する銀ナノ粒子。
  2. 請求項1に記載の銀ナノ粒子を含有する導電性パターン形成用組成物。
  3. 硝酸銀と、含窒素系モノマー単位、アルコキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレートモノマー単位、及びヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートモノマー単位を有する前記機能性高分子とを含有する溶液中で前記硝酸銀を還元して銀ナノ粒子を得る工程を有する銀ナノ粒子の製造方法。
  4. 導電性パターン形成用組成物を基材上に配置する配置工程、及び前記基材上に配置された前記導電性パターン形成用組成物を加熱処理する加熱処理工程を有し、前記導電性パターン形成用組成物が、請求項2に記載の導電性パターン形成用組成物である、導電性パターンの形成方法。
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