JP2018197210A - 水中油型乳化組成物 - Google Patents
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(1)シリコーン油と、エタノールと、水と、を含有する水中油型乳化組成物であって、エタノールの含有量が、乳化組成物全量基準で、10質量%以上20質量%以下であり、水の含有量が、乳化組成物全量基準で、50質量%以上であり、乳化組成物の粘度が、500mPa以上10,000mPa以下である、水中油型乳化組成物。
(2)(1)に記載の水中油型乳化組成物において、シリコーン系界面活性剤の含有量が、乳化組成物全量基準で、0.5質量%未満である、水中油型乳化組成物。
(3)(1)又は(2)に記載の水中油型乳化組成物において、油剤を更に含有し、油剤の含有量が5質量%以上である、水中油型乳化組成物。
(4)(1)〜(3)のいずれか一項に記載の水中油型乳化組成物において、ポンプ式容器に充填されてなる、水中油型乳化組成物。
本発明は、シリコーン油と、エタノールと、水と、を含有する水中油型乳化組成物であって、エタノールの含有量が、乳化組成物全量基準で、10質量%以上20質量%以下であり、水の含有量が、乳化組成物全量基準で、50質量%以上であり、乳化組成物の粘度が、500mPa以上10,000mPa以下である、水中油型乳化組成物を提供することに特徴を有する。
本実施形態の乳化組成物は、粘度が500mPa以上10,000mPa以下であり、充分に低粘度であるため、ポンプ式容器に充填して使用可能である。よって、本実施形態の乳化組成物は、ポンプ式容器に充填されてなるものであってよい。ポンプ式容器は、公知のポンプ式容器であってよく、例えば、少なくとも容器(容器本体)と、吸引管と、ノズルと、ポンプとを備えるポンプ式容器であってよい。ポンプは、吸引管を通して容器本体内を加圧等できるものであってよい。つまり、ポンプ式容器は、液状物(水中油型乳化組成物)を収容して、ポンプにより容器本体内を加圧することで、当該容器内の液状物を吐出することができるものであってよい。
本実施形態の乳化組成物は、シリコーン油を含有する。シリコーン油は、シリコーンのうち、比較的重合度の低い油状の液体である。但し、本明細書におけるシリコーン油は、後述するシリコーン系界面活性剤を除くものである。シリコーン油は、鎖状、環状、又は架橋型の重合体(有機ケイ素化合物の重合体)であってよい。シリコーン油の粘度は、25℃で1mm2/s以上6000mm2/s以下であってよい。本実施形態の乳化組成物は、シリコーン油として、皮膜形成性シリコーン及び撥水性シリコーンを含有してよい。この場合、本実施形態の乳化組成物は、速乾性及び撥水性がより一層優れたものとなる。乳化組成物中にシリコーン油を配合すると一般的に乳化が壊れやすくなる傾向がある。しかし、本実施形態の乳化組成物は、シリコーン油を含有しつつ、充分な乳化安定性を有している。
皮膜形成性シリコーンは、シリコーン油のうち、相対的に皮膜形成効果が高いシリコーン油を意味し、例えば、シクロペンタシロキサン、ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、ポリメチルシルセスキオキサン、アクリル−シリコーングラフト共重合体、長鎖アルキル変性アクリル−シリコーングラフト共重合体、ポリビニルピロリドン変性メチルポリシロキサン等が挙げられる。皮膜形成性シリコーンは、1種単独であってもよく、2種以上を併用したものであってもよい。
撥水性シリコーンは、シリコーン油のうち、相対的に撥水効果が高いシリコーン油を意味し、例えば、トリメチルシロキシケイ酸、オルガノポリシロキサンエラストマー、架橋型シリコーン・網状型シリコーン共重合体等が挙げられる。撥水性シリコーンは、1種単独であってもよく、2種以上を併用したものであってもよい。
シリコーン油として、本発明の効果がより一層顕著に奏される観点から、ジメチルポリシロキサン、シクロペンタシロキサン及びトリメチルシロキシケイ酸からなる群より選択される少なくとも1種を含有することが好ましく、ジメチルポリシロキサン及びシクロペンタシロキサンからなる群より選択される少なくとも1種と、トリメチルシロキシケイ酸とを含有していてよく、ジメチルポリシロキサン、シクロペンタシロキサン及びトリメチルシロキシケイ酸を含有していてよい。本実施形態の乳化組成物において、シリコーン油は、25℃で1mm2/s以上100mm2/s以下のシリコーン油(シクロペンタシロキサン)と1000mm2/s以上6000mm2/s以下のシリコーン油(ジメチルポリシロキサンとトリメチルシロキシケイ酸)とを併用することが好ましい。
本実施形態の乳化組成物におけるシリコーン油の含有量は、乳化組成物全量基準で、2質量%以上10質量%以下であってよく、3質量%以上8質量%以下であってよい。また、上記シリコーン油の含有量は、乳化組成物全量基準で、2質量%以上、若しくは3質量%以上、又は、10質量%以下、若しくは8質量%以下であってよい。
シリコーン油は、市販されているものを使用してもよい。市販されているシリコーン油としては、KF−50−100cs(信越化学工業株式会社製)、KF―995(信越化学工業株式会社製)、KF−54(信越化学工業株式会社製)、KF−7312K(信越化学工業株式会社製)等が挙げられる。
本実施形態の水中油型乳化組成物は、エタノールを含有する。
本実施形態の乳化組成物におけるエタノールの含有量は、乳化組成物全量基準で、10質量%以上20質量%以下であってよく、12質量%以上18質量%以下であってよい。また、エタノールの含有量は、乳化組成物全量基準で、10質量%以上、若しくは12質量%以上、又は、20質量%以下、18質量%以下、若しくは17質量%以下であってよい。
エタノールに対するシリコーン油の含有質量比は、1.40未満、1.0以下、又は0.7以下であってよく、0.10以上であってよい。
本実施形態の乳化組成物に使用する水としては、例えば、第十六改正日本薬局方に定義される、蒸留水、常水、精製水、滅菌精製水、注射用水及び注射用蒸留水等を挙げることができる。水は、乳化組成物の量が所望の量になるよう残部に添加すればよい。
本実施形態の乳化組成物における水の含有量は、乳化組成物全量基準で、50質量%以上、55質量%以上、又は60質量%以上であってよく、90質量%以下、又は85質量%以下であってよい。
シリコーン系界面活性剤とは、シロキサン結合の繰り返し構造(−Si−O−)n(シリコーン鎖)を主鎖に含み、シリコーンに親水性の置換基を導入した分子構造を有する界面活性剤を意味する。なお、nは整数を示す。また、シリコーン油は、水相に油相を乳化させることができるものである。ここで、主鎖とは、ケイ素数が最大となる幹になる部分である。
シリコーン系界面活性剤は、例えば、主鎖がオルガノポリシロキサンであり、親水基として、ポリオキシエチレン等のポリオキシアルキレン基、グリセリン基及びポリグリセリン基から選ばれる1種以上を有する。親水基の位置は、シリコーン鎖に対して、ペンダント型、ブロック型、末端型等のいずれであってもよい。シリコーン系界面活性剤は、オルガノポリシロキサン基、炭化水素基等を更に有していてよい。シリコーン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、長鎖炭化水素基含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、オルガノポリシロキサン基含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、グリセリン変性オルガノポリシロキサン、ポリグリセリン変性オルガノポリシロキサン、長鎖炭化水素基含有グリセリン変性オルガノポリシロキサン、長鎖炭化水素基含有ポリグリセリン変性オルガノポリシロキサン、オルガノポリシロキサン基含有グリセリン変性オルガノポリシロキサン、オルガノポリシロキサン基含有ポリグリセリン変性オルガノポリシロキサン等が挙げられる。
ポリオキシアルキレン基を有するシリコーン系界面活性剤としては、例えば、化粧品表示名称で、(ジメチコン/(PEG−10/15))クロスポリマー、PEG−9メチルエーテルジメチコン、PEG−11メチルエーテルジメチコン、PEG/PPG−20/22ブチルエーテルジメチコン、PEG−3ジメチコン、PEG−8ジメチコン、PEG−9ジメチコン、PEG−10ジメチコン、PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、ラウリルPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、セチルPEG/PPG−10/1ジメチコン、ジメチコンコポリオール等が挙げられ、市販品としては、KF−6016、KF−6011P、KF−6012、KF−6013、KF−6018、KF−6019、KF−6017P、KF−6028P、KF−6038(以上、信越化学工業社製)、ABILEM−90、ABILEM−97(以上、エボニック・ゴールドシュミット社製)、SH−3772M、SH3775M(以上、東レ・ダウコーニング社製)、SILWET(登録商標)L−7604(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)等が挙げられる。
グリセリン基を有するシリコーン系界面活性剤としては、例えば、化粧品表示名称で、ポリグリセリル−3ジシロキサンジメチコン、ポリグリセリル−3ポリジメチルシロキエチルジメチコン、ラウリルポリグリセリル−3ポリジメチルシロキエチルジメチコン等が挙げられる。市販品としては、KF−6104、KF−6105、KF−6106(以上、信越化学工業社製)等が挙げられる。
本実施形態の乳化組成物におけるシリコーン系界面活性剤の含有量は、乳化組成物全量基準で、0.5質量%未満、又は0.2質量%以下であってよい。また、本実施形態の乳化組成物は、シリコーン系界面活性剤を含有していなくてよい。シリコーン系界面活性剤の含有量が0.5質量%未満である場合、本実施形態の乳化組成物は、速乾性及び撥水性がより一層優れたものとなる。
シリコーン油に対するシリコーン系界面活性剤の含有質量比は、0.10未満であってよく、又は0.05以下であってよい。シリコーン油に対するシリコーン系界面活性剤の含有質量比上記の範囲内である場合、本実施形態の乳化組成物は、速乾性及び撥水性がより一層優れたものとなる。
本実施形態の乳化組成物は、増粘剤を含有していてよい。増粘剤は、例えば、親水性増粘剤であってよい。本実施形態の乳化組成物が増粘剤を含有する場合、乳化安定性がより一層優れたものとなる。
増粘剤(親水性増粘剤)としては、カルボキシビニルポリマー(カルボマー)、カチオン化ヒアルロン酸、キサンタンガム、アルギン酸塩、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ジェランガム、グアガム等が挙げられる。カチオン化ヒアルロン酸は、保湿成分として用いてもよい。
本実施形態の乳化組成物における増粘剤の含有量は、乳化組成物全量基準で、0.1質量%以上、又は0.2質量%以上であってよく、0.5質量%以下、又は0.4質量%以下であってよい。
増粘剤は、市販されているものを使用してもよい。市販されている増粘剤としては、キサンタンガム(商品名「KELTROL CG(三晶株式会社製)」)、カルボマー(商品名「Carbopol 980 polymer(Lubrizol AdvancedMaterials製)」)、アルギン酸塩(商品名「キミカアルギンI(株式会社キミカ製)」)、カルボキシメチルセルロース(商品名「CMCダイセル(ダイセル工業株式会社製)」)、ヒドロキシエチルセルロース(商品名「HECダイセル(ダイセル工業株式会社製)」)、「メトローズ60SHシリーズ(信越化学工業株式会社製)」)、ジェランガム(商品名「グルコゲル(DSP五協フード&ケミカル株式会社)」)、グアガム(商品名「SUPERGEL CSA 200/50(PakistanGum and Chemicals Ltd.製)」)等が挙げられる。
増粘剤に対するエタノールの含有質量比は、30以上、又は35以上であってよく、65以下であってよい。
本実施形態の乳化組成物は、界面活性剤(但し、シリコーン系界面活性剤を除く)を含有していてよい。
界面活性剤のHLB値は、10以上であってよく、8以下であってよい。ここで、HLB値とは、界面活性剤分子中の疎水基及び親水基のバランスにより決定される値である。HLB値は、例えば、グリフィン法により測定することができる。
本実施形態の乳化組成物は、HLB値が10以上の界面活性剤及びHLB値が8以下の界面活性剤を含有していてよい。界面活性剤としては、ポリエチレングリコール、グリセリル、酸化エチレン等を含む界面活性剤を使用できる。
界面活性剤は、市販されているものを使用してもよい。市販されている界面活性剤として、脂肪酸とポリチレングリコールからなる界面活性剤としては、NIKKOL MYL−10(日光ケミカルズ株式会社製)、NIKKOL MYO−6V(日光ケミカルズ株式会社製)、NIKKOL MYS−40V(日光ケミカルズ株式会社製)、NIKKOL MYS−2V(日光ケミカルズ株式会社製)、EMALEX 200di-L(日本エマルション株式会社製)、EMALEX 200di-O(日本エマルション株式会社製)、EMALEX 300di-S(日本エマルション株式会社製)、EMALEX 600di-L(日本エマルション株式会社製)、EMALEX PEIS(日本エマルション株式会社製)等を用いてよい。
本実施形態の乳化組成物は、油剤を含有していてよい。油剤とは、油脂製品のうち上記のシリコーン油、シリコーン系界面活性剤、界面活性剤を更に除いたものである。
油剤としては、例えば、流動パラフィン(例えば、流動パラフィン 70−S)、スクワラン、ホホバ油、ツバキ油、ブドウ種子油、白色ワセリン、パルミチン酸エチルヘキシル、パラフィンワックス、ミツロウ、フィトステリル・2−オクチルドデシル、PPG−5フィトステロール、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソステアリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、ベヘニルアルコール、セタノール、軽質イソパラフィン等が挙げられる。
本実施形態の乳化組成物における油剤の含有量は、乳化組成物全量基準で、5質量%以上、又は8質量%以上であってよく、20質量%以下、又は15質量%以下であってよい。
油剤は、常法に従って合成又は精製したものを使用してもよく、また市販されているものを使用してもよい。市販されている油剤としては、「ホホバオイル(香栄興業株式会社製)」、「オリーブスクワラン(高級アルコール工業株式会社製)」、「エコオイルRS(日油株式会社製)」、「Carnation(MORESCO社製)」、「純椿油(日興リカ株式会社製)」、「クロピュア グレープシード(クロ−ダジャパン株式会社製)」、「スノーホワイトスペシャル(岩瀬コスファ株式会社製)」、「日興リカ パラフィンワックス(日興リカ株式会社製)」、「ゴールデンブランド(三木化学工業株式会社製)」、「NS−118(日本精化株式会社製)」、「カルコール 220−80(花王株式会社製)」「カルコール 6098(花王株式会社)」、「T・I・O(日清オイリオグループ株式会社製)」、「KF−X−21−5595(信越化学工業株式会社製)」等が挙げられる。
本実施形態の乳化組成物は、上述の成分以外に、その他の成分を含有していてよい。その他の成分としては、例えば、ジプロピレングリコール、グリセリン等の保湿剤、パラオキシ安息香酸メチル、フェノキシエタノール等の防腐剤、グリチルリチン酸ジカリウム等の抗炎症剤が挙げられる。
乳化組成物の粘度は、500mPa以上10,000mPa以下、800mPa以上7,000mPa以下、又は、800mPa以上4,000mPa以下であってよい。乳化組成物の粘度は、乳化組成物に含まれる成分(例えば、上述の油剤、シリコーン系界面活性剤、親水性増粘剤)の含有量及び含有質量比を調整することにより、上記の範囲内に調整することができる。
乳化組成物の粘度は、例えば、医薬部外品原料規格粘度測定法、第2法(ブルックフィールドLV型粘度計、ローターNo.3、30rpm、1分間、25℃)により測定することができる。
乳化組成物の比重は、0.95以上であってよく、0.99以下であってよい。
乳化組成物の比重は、例えば、医薬部外品原料規格比重測定法、第1法A(25℃)により測定することができる。
本実施形態の乳化組成物は、種々の公知の乳化方法により調製することができる。乳化組成物の調製方法の一例として、例えば、以下の方法が挙げられる。すなわち、油剤、界面活性剤及びシリコーン油並びに必要に応じてシリコーン系界面活性剤を加熱混合し、水、増粘剤(親水性増粘剤)、エタノール、並びに必要に応じて、保湿剤及びその他の成分と、を混合(激しく振盪攪拌)し乳化を行う。冷却後、乳化液に、必要に応じ、添加剤(例えば、エタノール、フェノキシエタノール)を加えて、乳化組成物を得ることができる。
本実施形態の乳化組成物は、ポンプ式容器に充填して使用可能であるため、使用性に優れている。したがって、本実施形態の乳化組成物は、ハンドコート用の乳化組成物(乳化皮膚化粧料)として好適に用いることができる。シリコーン油に対するシリコーン系界面活性剤の含有質量比が0.10未満である場合、本実施形態の乳化組成物は、撥水性及び速乾性がより一層優れたものとなる。この場合、本実施形態の乳化組成物は、ハンドコート用の乳化組成物(乳化皮膚化粧料)としてより一層好適に用いることができる。
水中油型乳化組成物(以下、単に「乳化組成物」ともいう)は以下の方法により調製した。
すなわち、表1に示す処方で、油剤と、界面活性剤と、シリコーン油と、必要に応じて、シリコーン系界面活性剤と、ジプロピレングリコールと、を加熱混合し、表1に示す処方の水溶性成分(グリセリン、エタノール、及び親水性増粘剤)及び水を混合し、乳化を行った。冷却後、乳化液に、必要に応じて、パラオキシ安息香酸メチル又はグリチルリチン酸ジカリウムを添加することで、実施例1〜6及び比較例1〜4の各乳化組成物(又は組成物)を得た。得られた各乳化組成物の油相及び水相に含まれる成分の含有量は、乳化組成物全量基準で、表1に示すとおりであった。なお、比較例3の処方では、乳化組成物が得られなかった。
(粘度)
各乳化組成物の粘度は、ブルックフィールドLV型粘度計を用い、医薬部外品原料規格粘度測定法、第2法に基づき、ローターNo.3、30rpm、1分間、25℃の条件で、測定した。乳化組成物の粘度は、以下の基準に基づき、評価した。粘度の測定値及び評価結果を表1に示す。なお、比較例3の処方では、乳化組成物は得られなかったため、比較例3の組成物の粘度は測定しなかった。
(粘度の評価基準)
◎:800mPa以上4,000mPa未満であり、ポンプ式容器に充填して使用できた。
○:500mPa以上800mPa未満、又は4,000mPa以上7,000mPa未満であり、ポンプ式容器に充填して使用できた。
△:7,000mPa以上10,000mPa未満であり、ポンプ式容器に充填して使用できた。
×:500mPa未満、又は10,000mPa超であり、ポンプ式容器に充填するとつまってしまった。
乳化安定性は、実施例及び比較例の各乳化組成物(又は組成物)を40℃で2か月間保存し、保存後の乳化組成物を観察することにより評価した。乳化安定性の評価は、以下の評価基準に基づいて行った。結果を表1に示す。
(乳化安定性の評価基準)
◎:分離せず、性状も安定しており、乳化安定性が保たれていた。
○:分離はしなかったが、性状は若干変化していた。
△:わずかに分離し、性状も若干変化していた
×:保存中に分離してしまい、乳化安定性が悪かった。
速乾性は、実施例及び比較例の各乳化組成物(又は組成物)を手に塗布した後、官能評価により評価した。速乾性の官能評価は、以下の評価基準に基づいて行った。結果を表1に示す。
(速乾性の評価基準)
◎:塗布した後、塗り広げることで乾いた。
○:塗布した後、塗り広げて、5分以内に乾いた。
△:塗布した後、乾くのに5分以上かかった。
×:5分以上経過しても、乾かなかった
撥水性は、実施例及び比較例の各乳化組成物(又は組成物)を手に塗布した後、水を手にかけて水のはじき具合を官能評価により評価した。撥水性の官能評価は、以下の評価基準に基づいて行った。結果を表1に示す。
(撥水性の評価基準)
◎:水をよくはじいていた。
○:水をはじいていた。
△:水をはじくものの、一部乳化組成物が流れてしまった。
×:水をはじかず、乳化組成物が流れてしまった。
Claims (4)
- シリコーン油と、エタノールと、水と、を含有する水中油型乳化組成物であって、
エタノールの含有量が、前記乳化組成物全量基準で、10質量%以上20質量%以下であり、
水の含有量が、前記乳化組成物全量基準で、50質量%以上であり、
前記乳化組成物の粘度が、500mPa以上10,000mPa以下である、水中油型乳化組成物。 - 請求項1に記載の水中油型乳化組成物において、
シリコーン系界面活性剤の含有量が、前記乳化組成物全量基準で、0.5質量%未満である、水中油型乳化組成物。 - 請求項1又は2に記載の水中油型乳化組成物において、
油剤を更に含有し、
油剤の含有量が5質量%以上である、水中油型乳化組成物。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の水中油型乳化組成物において、
ポンプ式容器に充填されてなる、水中油型乳化組成物。
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