JP2018195740A - モールド型センサの製造方法及びモールド型センサ - Google Patents
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Abstract
Description
また、併せて本発明は、モールドでセンサを封止したモールド型センサとして、基板と当該基板に搭載されたセンサとを有するセンサユニットと、前記センサユニットの前記基板の端部の少なくとも一部を除く部分を覆う第1モールドと、前記基板の端部の前記第1モールドで覆われていない部分を覆うように前記第1モールドの外側に設けられた第2モールドとを備えたモールド型センサを提供する。ここで、前記基板に搭載されたセンサは、検出対象の事象を取り込む感応部を備え、第1モールドには、前記センサの感応部に連絡する孔である連絡孔が設けられており、前記第2モールドは、前記第1モールドの連絡孔の開口が位置する面を覆わないように成形する。
まず、第1の実施形態について説明する。
図1に本第1の実施形態に係るモールド型センサの構成を示す。
ここで、図1a1に示す上下前後左右方向をモールド型センサの上下前後左右方向として、図1a1はモールド型センサを斜視したようすを表し、図1a2はモールド型センサの上面を表し、図1a3はモールド型センサの下面を表し、図1a4はモールド型センサの前面を表し、図1a5はモールド型センサの後面を表している。
また、図1c1は、モールド型センサを斜め上方から見た透視図を、図1c2はモールド型センサを上方から見た透視図を、図1c3はモールド型センサを前方から見た透視図を表す。
モールド型センサは、センサユニット4に対して第1モールド5を射出成形によって成形する第1工程と、センサユニット4と第1モールド5に対して第2モールド6を射出成形によって成形する第2工程を経て製造される。
図2に、第1工程において、第1モールド5の射出成形に用いる金型を示す。
金型は図2aに示す一次成型用上金型21と、図2bに示す一次成型用下金型22よりなる。
ここで、図2aにおいて、図2a1は一次成型用上金型21を上方から見た形状を示し、図2a2は図2a1の断面線C-Cによる断面を表し、図2a3は図2a1の断面線D-Dによる断面を表している。
図3aに示すように、まず、センサユニット4を一次成型用下金型22にセットする。センサユニット4の一次成型用下金型22へのセットは、センサユニット4の上面を下方に向けた状態で、基板1の左右端と前端を一次成型用下金型22の段形状部222に載せ置くと共に、基板1の貫通孔11に一次成型用下金型22のピン223を挿入して嵌合させることにより行う。ここで、ピン223は、基板1の左右端と前端を一次成型用下金型22の段形状部222に載せ置いたときに、ピン223の位置に基板1の貫通孔11が位置するように配置している。
次に、センサユニット4と第1モールド5に対して第2モールド6を射出成形によって成形する第2工程について説明する。
図4に、第2工程において、第2モールド6の射出成形に用いる金型を示す。
金型は図4aに示す二次成型用上金型41と、図4bに示す二次成型用下金型42よりなる。
ここで、図4aにおいて、図4a1は二次成型用上金型41を上方から見た形状を示し、図4a2は図4a1の断面線J-Jによる断面を表し、図4a3は図4a1の断面線K-Kによる断面を表している。
図5aに示すように、まず、図3cに示したセンサユニット4と第1モールド5よりなる中間品30を二次成型用下金型42にセットする。センサユニット4の二次成型用下金型42へのセットは、センサユニット4の上面側を下方に向けた中間品30の第1モールド5の後端のケーブル8の周囲の部分を、二次成型用下金型42の下方凹形状部421の当該部分に対応する凹み部分4211に嵌め込んだ状態で、中間品30を二次成型用下金型42に載せ置くと共に、第1モールド5の連絡孔51及び基板1の貫通孔11に二次成型用下金型42のピン422を挿入して嵌合させることにより行う。ここで、ピン422は、中間品30を上述のように二次成型用下金型42に載せ置いたときに、ピン422の位置に第1モールド5の連絡孔51及び基板1の貫通孔11が位置するように配置している。
ここで、基板1のサイズや形状や基板1の貫通孔11の位置が正規のものよりずれている場合、上述した第1工程で製作される中間品30においては、図5d1に示すように、第1モールド5がセンサユニット4に対して傾いて成形されてしまう場合がある。
以上、本発明の第1の実施形態について説明した。
以上のように、本第1の実施形態によれば、マイクロフォン2の受音部と外部との間の通路となる孔が適正に形成されたモールド7でセンサユニット4の全体を封止したモールド型センサを製造することができる。
図6aに示す、本第2実施形態で用いるセンサユニット4を示す。
図示するように、本第2実施形態のセンサユニット4も、基板1と基板1に搭載したマイクロフォン2とその他の素子3を備えている。
本第2実施形態に係るマイクロフォン2は、基板1に搭載した状態で基板1と反対側となる面に開口が位置する孔60を備えている。そして、このマイクロフォン2の孔60は、マイクロフォン2の受音部に連絡するものであり、受音部はこの孔60を通って到達する音を収音する。
次に、図6bに、図中に示す上下前後左右方向をモールド型センサの上下前後左右方向として、モールド型センサを斜め上方から見た透視図を示す。
図示するように、本第2実施形態に係るモールド型センサの外観は、第1実施形態に係るモールド型センサと同様であり、モールド型センサの上面は図1a2によって表される。
図6b、図6c1、図6c2に示されるように、本第2実施形態に係るモールド型センサは、第1実施形態と同様に、センサユニット4を、第1モールド5と第2モールド6とよりなるモールド7で封止したものである。
本第2実施形態においても、モールド型センサは、第1実施形態と同様に、センサユニット4に対して第1モールド5を射出成形によって成形する第1工程と、センサユニット4と第1モールド5に対して第2モールド6を射出成形によって成形する第2工程を経て製造される。
第1工程では、図7a1、a2に示すように、一次成型用上金型21と一次成型用下金型22を用いて第1モールド5を射出成形する。
一次成型用上金型21と一次成型用下金型22は、図2a、図2bに示した第1実施形態に係る一次成型用上金型21と一次成型用下金型22と、ほぼ同様であるが、一次成型用下金型22のピン223を、マイクロフォン2の孔60と嵌合する形状を有するものとしている点が図2a、図2bのものと異なる。
第2工程においては、図7c1、c2に示すように、二次成型用上金型41と二次成型用下金型42を用いて第2モールド6を射出成形する。
二次成型用上金型41と二次成型用下金型42は、図4a、図4bに示した第1実施形態に係る二次成型用上金型41と二次成型用下金型42と、ほぼ同様であるが、二次成型用下金型42のピン422を、第1モールド5の連絡孔51及びマイクロフォン2の孔60と嵌合する形状を有するものとしている点が図4a、図4bのものと異なる。
本第2実施形態によれば、基板1に搭載した状態で基板1と反対側となる面に受音部に連絡する孔60の開口が位置するマイクロフォンを備えたセンサユニット4を用いる場合についても、マイクロフォン2の受音部と外部との間の通路となる孔が適正に形成されたモールド7でセンサユニットの全体を封止したモールド型センサを製造することができる。
Claims (6)
- 基板と前記基板に搭載されたセンサとを有するセンサユニットを、モールドで封止したモールド型センサの製造方法であって、
前記基板には、貫通孔が設けられており、
前記センサは、検出対象の事象を取り込む感応部を備えると共に前記貫通孔内に前記感応部が露出するように前記基板に搭載されており、
当該モールド型センサの製造方法は、
前記基板の貫通孔と嵌合する第1のピンと、前記センサユニットの前記基板の少なくとも一部の端部を支持する端部支持面とを備えた一次成形用金型を用いて、前記端部支持面で前記センサユニットの前記基板の前記少なくとも一部の端部を支持し、前記第1のピンを基板の貫通孔に挿入して当該貫通孔と嵌合させた状態で、前記センサユニットの前記基板の前記少なくとも一部の端部を除く部分を覆う第1のモールドを射出成形する第1工程と、
前記第1のピンによって形成された前記第1のモールドの孔である連絡孔の開口が位置する当該第1のモールドの面である開口配置面を支持する開口配置面支持面と、前記開口配置面支持面から起立した前記連絡孔と嵌合する第2のピンと、前記第1のモールドと当接し当該第1のモールドを位置決めする位置決面とを備えた二次成形用金型を用いて、前記第1のモールドの前記開口配置面を前記開口配置面支持面で支持し、前記第2のピンを前記第1のモールドの連絡孔に挿入して当該連絡孔と嵌合させ、前記第1のモールドを前記位置決面に当接させて位置決めした状態で、前記第1のモールドの前記開口配置面を覆わず、前記基板の端部の前記第1のモールドで覆われていない部分の全てを覆う第2のモールドを前記第1のモールドの外側に射出成形する第2工程とを有することを特徴とするモールド型センサの製造方法。 - 基板と前記基板に搭載されたセンサとを有するセンサユニットを、モールドで封止したモールド型センサの製造方法であって、
前記センサは、検出対象の事象を取り込む感応部を備え、かつ、当該センサには、当該センサの前記基板と反対側の面内にある開口から感応部まで連絡する孔が形成されており、
当該モールド型センサの製造方法は、
前記センサの孔と嵌合する第1のピンと、前記センサユニットの前記基板の少なくとも一部の端部を支持する端部支持面とを備えた一次成形用金型を用いて、前記端部支持面で前記センサユニットの前記基板の前記少なくとも一部の端部を支持し、前記第1のピンを前記センサの孔に挿入して当該孔と嵌合させた状態で、前記センサユニットの前記基板の前記少なくとも一部の端部を除く部分を覆う第1のモールドを射出成形する第1工程と、
前記第1のピンによって形成された前記第1のモールドの孔である連絡孔の開口が位置する当該第1のモールドの面である開口配置面を支持する開口配置面支持面と、前記開口配置面支持面から起立した前記連絡孔と嵌合する第2のピンと、前記第1のモールドと当接し当該第1のモールドを位置決めする位置決面とを備えた二次成形用金型を用いて、前記第1のモールドの前記開口配置面を前記開口配置面支持面で支持し、前記第2のピンを前記第1のモールドの連絡孔に挿入して当該連絡孔と嵌合させ、前記第1のモールドを前記位置決面に当接させて位置決めした状態で、前記第1のモールドの前記開口配置面を覆わず、前記基板の端部の前記第1のモールドで覆われていない部分の全てを覆う第2のモールドを前記第1のモールドの外側に射出成形する第2工程とを有することを特徴とするモールド型センサの製造方法。 - 請求項1または2記載のモールド型センサの製造方法であって、
前記一次成形用金型は、第1の金型と当該第1の金型に対して相対的に開閉可能な第2の金型より成り、
前記第1の金型は、前記基板の基板面に平行な方向に遊びをもって、前記センサユニットの前記基板の前記少なくとも一部の端部を載置可能な端部載置面を有し、
前記端部支持面は、前記第1の金型の前記端部載置面と、当該端部載置面との間に前記基板の前記少なくとも一部の端部を挟持する、前記第2の金型の、前記第1の金型の端部載置面と対向する面とより成ることを特徴とするモールド型センサの製造方法。 - 請求項1、2または3記載のモールド型センサの製造方法であって、
前記センサはマイクロフォンであることを特徴とするモールド型センサの製造方法。 - モールドでセンサを封止したモールド型センサであって、
基板と当該基板に搭載されたセンサとを有するセンサユニットと、
前記センサユニットの前記基板の端部の少なくとも一部を除く部分を覆う第1モールドと、
前記基板の端部の前記第1モールドで覆われていない部分を覆うように前記第1モールドの外側に設けられた第2モールドとを備え、
前記基板に搭載されたセンサは、検出対象の事象を取り込む感応部を備え、
第1モールドには、前記センサの感応部に連絡する孔である連絡孔が設けられており、
前記第2モールドは、前記第1モールドの連絡孔の開口が位置する面を覆っていないことを特徴とするモールド型センサ。 - 請求項5記載のモールド型センサであって、
前記センサはマイクロフォンであることを特徴とするモールド型センサ。
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