JP2018195736A - 超電導コイル、超電導マグネット及び超電導機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】向上された均一性を有しかつ設計からのずれが低減された磁場を発生し得る超電導コイルを提供する。【解決手段】超電導コイル1は、導電接続部5を介して互いに直列接続される第1の超電導線材(3)と第2の超電導線材(4)とを含む。第1の超電導線材(3)は、第1の余長部分3bを含む。第1の余長部分3bは、第1の端部3tを有する。第2の超電導線材は、導電接続部5に接続される第2の端部4sを有する。超電導コイル1の周方向において、第1の端部3tは、第1の間隔g1を空けて、第2の端部4sに対向している。第1の間隔g1は、1mm以上10mm以下である。【選択図】図3

Description

本発明は、超電導コイル、超電導マグネット及び超電導機器に関する。
1つ以上の導電接続部を介して互いに直列接続された複数の超電導線材を巻き回すことによって形成された超電導コイルが知られている(特許文献1を参照)。
特開2011−18536号公報
特許文献1に開示された超電導コイルでは、複数の超電導線材の端部同士を複数の超電導線材の厚さ方向に重ねて、複数の超電導線材の端部同士を1つ以上の導電接続部を介して接続されている。そのため、1つ以上の導電接続部の近傍において、互いに直列接続された複数の超電導線材に超電導コイルの径方向の段差が生じる。1つ以上の導電接続部の近傍において、超電導コイルによって形成される磁場の均一性が低下する。1つ以上の導電接続部の近傍において、設計からのずれが大きい磁場が発生する。
本発明の一態様の目的は、向上された均一性を有しかつ設計からのずれが低減された磁場を発生し得る超電導コイルを提供することである。本発明の別の態様の目的は、向上された均一性を有しかつ設計からのずれが低減された磁場を発生し得る超電導マグネットを提供することである。本発明の別の態様の目的は、向上された均一性を有しかつ設計からのずれが低減された磁場を発生し得る超電導機器を提供することである。
本発明の一態様に係る超電導コイルは、複数の超電導線材と、複数の超電導線材を直列接続する1つ以上の導電接続部とを備える。複数の超電導線材の各々は、超電導コイルの巻回し軸を中心に渦巻き形状に巻回されている。複数の超電導線材は、1つ以上の導電接続部の1つを介して互いに直列接続される第1の超電導線材と第2の超電導線材とを含む。第2の超電導線材は、第1の超電導線材に対して超電導コイルの径方向外側に配置されている。第1の超電導線材は、1つ以上の導電接続部の1つに接触する第1の超電導線材の第1の部分から延在する第1の余長部分を含む。第1の余長部分は、超電導コイルの動作時に超電導電流が流れないように構成されている。第1の余長部分は、第1の部分の側とは反対側に第1の端部を有する。第2の超電導線材は、1つ以上の導電接続部の1つに接続される第2の端部を有する。超電導コイルの周方向において、第1の端部は、第1の間隔を空けて、第2の端部に対向している。第1の間隔は、1mm以上10mm以下である。
本発明の一態様に係る超電導コイルは、複数の超電導線材と、複数の超電導線材を直列接続する1つ以上の導電接続部とを備える。複数の超電導線材の各々は、超電導コイルの巻回し軸を中心に渦巻き形状に巻回されている。複数の超電導線材は、1つ以上の導電接続部の1つを介して互いに直列接続される第1の超電導線材と第2の超電導線材とを含む。第2の超電導線材は、第1の超電導線材に対して超電導コイルの径方向外側に配置されている。第1の超電導線材は、1つ以上の導電接続部の1つに接触する第1の超電導線材の第1の部分から延在する第1の余長部分を含む。第1の余長部分は、超電導コイルの動作時に超電導電流が流れないように構成されている。第1の余長部分は、第1の部分の側とは反対側に第1の端部を有する。第2の超電導線材は、1つ以上の導電接続部の1つに接触する第2の超電導線材の第2の部分から延在する第2の余長部分を含む。第2の余長部分は、超電導コイルの動作時に超電導電流が流れないように構成されている。第2の余長部分は、第2の部分の側とは反対側に第2の端部を有する。超電導コイルの周方向において、第1の端部は、第2の間隔を空けて、第2の端部に対向している。第2の間隔は、1mm以上10mm以下である。
本発明の一態様に係る超電導コイルは、複数の超電導線材と、複数の超電導線材を直列接続する1つ以上の導電接続部とを備える。複数の超電導線材の各々は、超電導コイルの巻回し軸を中心に渦巻き形状に巻回されている。複数の超電導線材は、1つ以上の導電接続部の1つを介して互いに直列接続される第1の超電導線材と第2の超電導線材とを含む。第2の超電導線材は、第1の超電導線材に対して超電導コイルの径方向外側に配置されている。第1の超電導線材は、1つ以上の導電接続部の1つに接続される第1の端部を有する。第2の超電導線材は、1つ以上の導電接続部の1つに接触する第2の超電導線材の第2の部分から延在する第2の余長部分を含む。第2の余長部分は、超電導コイルの動作時に超電導電流が流れないように構成されている。第2の余長部分は、第2の部分の側とは反対側に第2の端部を有する。超電導コイルの周方向において、第1の端部は、第3の間隔を空けて第2の端部に対向している。第3の間隔は、1mm以上10mm以下である。
本発明の一態様に係る超電導コイルは、複数の超電導線材と、複数の超電導線材を直列接続する1つ以上の導電接続部と、1つ以上のダミー線材とを備える。複数の超電導線材の各々は、超電導コイルの巻回し軸を中心に渦巻き形状に巻回されている。1つ以上のダミー線材は、超電導コイルの巻回し軸を中心に渦巻き形状に巻回されている。複数の超電導線材は、1つ以上の導電接続部の1つを介して互いに直列接続される第1の超電導線材と第2の超電導線材とを含む。第2の超電導線材は、第1の超電導線材に対して超電導コイルの径方向外側に配置されている。第1の超電導線材は、1つ以上の導電接続部の1つに接続される第1の端部を有する。第2の超電導線材は、1つ以上の導電接続部の1つに接続される第2の端部を有する。1つ以上のダミー線材の1つは、第3の端部と、第3の端部とは反対側に第4の端部とを有する。超電導コイルの周方向において、第1の端部は、第4の間隔を空けて、第3の端部に対向している。第4の間隔は、1mm以上10mm以下である。超電導コイルの周方向において、第2の端部は、第5の間隔を空けて、第4の端部に対向している。第5の間隔は、1mm以上10mm以下である。
本発明の一態様に係る超電導マグネットは、本発明の一態様に係る超電導コイルと、上記の超電導コイルを収容するクライオスタットと、上記の超電導コイルを冷却する冷凍機とを備える。
本発明の一態様に係る超電導機器は、本発明の一態様に係る超電導マグネットを備える。
上記によれば、超電導コイルは、向上された均一性を有しかつ設計からのずれが低減された磁場を発生し得る。上記によれば、超電導マグネットは、向上された均一性を有しかつ設計からのずれが低減された磁場を発生し得る。上記によれば、超電導機器は、向上された均一性を有しかつ設計からのずれが低減された磁場を発生し得る。
実施の形態1に係る超電導コイルの概略断面図である。 実施の形態1に係る超電導コイルの、図1に示される領域IIの概略部分拡大断面図である。 実施の形態1に係る超電導コイルの概略部分拡大断面図である。 実施の形態2に係る超電導コイルの概略断面図である。 実施の形態2に係る超電導コイルの概略部分拡大断面図である。 実施の形態3に係る超電導コイルの概略断面図である。 実施の形態3に係る超電導コイルの概略部分拡大断面図である。 実施の形態4に係る超電導コイルの概略断面図である。 実施の形態4に係る超電導コイルの概略部分拡大断面図である。 実施の形態5に係る超電導コイルの概略断面図である。 実施の形態6に係る超電導マグネットの概略断面図である。 実施の形態7に係る超電導機器の概略側面図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
(1)本発明の一態様に係る超電導コイル1は、複数の超電導線材3,4,6と、複数の超電導線材3,4,6を直列接続する1つ以上の導電接続部5,7とを備える。複数の超電導線材3,4,6の各々は、超電導コイル1の巻回し軸Oを中心に渦巻き形状に巻回されている。複数の超電導線材3,4,6は、1つ以上の導電接続部5,7の1つ(例えば、導電接続部5)を介して互いに直列接続される第1の超電導線材(例えば、超電導線材3)と第2の超電導線材(例えば、超電導線材4)とを含む。第2の超電導線材は、第1の超電導線材に対して超電導コイル1の径方向外側に配置されている。第1の超電導線材は、1つ以上の導電接続部5,7の1つに接触する第1の超電導線材の第1の部分3aから延在する第1の余長部分3bを含む。第1の余長部分3bは、超電導コイル1の動作時に超電導電流が流れないように構成されている。第1の余長部分3bは、第1の部分3aの側とは反対側に第1の端部3tを有する。第2の超電導線材は、1つ以上の導電接続部5,7の1つに接続される第2の端部4sを有する。超電導コイル1の周方向において、第1の端部3tは、第1の間隔g1を空けて、第2の端部4sに対向している。第1の間隔g1は、1mm以上10mm以下である。
10mm以下の第1の間隔g1で第2の超電導線材に対向する第1の余長部分3bは、1つ以上の導電接続部5,7の1つの近傍において、互いに直列接続された複数の超電導線材3,4,6に超電導コイル1の径方向の段差が生じることを防止し得る。そのため、1つ以上の導電接続部5,7の1つの近傍において、超電導コイル1によって形成される磁場の均一性が向上する。1つ以上の導電接続部5,7の1つの近傍において、設計からのずれが低減された磁場が得られる。本発明の一態様に係る超電導コイル1は、向上された均一性を有しかつ設計からのずれが低減された磁場を発生し得る。
(2)本発明の一態様に係る超電導コイル1bは、複数の超電導線材3,4,6と、複数の超電導線材3,4,6を直列接続する1つ以上の導電接続部5,7とを備える。複数の超電導線材3,4,6の各々は、超電導コイル1bの巻回し軸Oを中心に渦巻き形状に巻回されている。複数の超電導線材3,4,6は、1つ以上の導電接続部5,7の1つ(例えば、導電接続部5)を介して互いに直列接続される第1の超電導線材(例えば、超電導線材3)と第2の超電導線材(例えば、超電導線材4)とを含む。第2の超電導線材は、第1の超電導線材に対して超電導コイル1bの径方向外側に配置されている。第1の超電導線材は、1つ以上の導電接続部5,7の1つ(例えば、導電接続部5)に接触する第1の超電導線材の第1の部分3aから延在する第1の余長部分3bを含む。第1の余長部分3bは、超電導コイル1bの動作時に超電導電流が流れないように構成されている。第1の余長部分3bは、第1の部分3aの側とは反対側に第1の端部3tを有する。第2の超電導線材は、1つ以上の導電接続部5,7の1つ(例えば、導電接続部5)に接触する第2の超電導線材の第2の部分4aから延在する第2の余長部分4bを含む。第2の余長部分4bは、超電導コイル1bの動作時に超電導電流が流れないように構成されている。第2の余長部分4bは、第2の部分4aの側とは反対側に第2の端部4sを有する。超電導コイル1bの周方向において、第1の端部3tは、第2の間隔g2を空けて、第2の端部4sに対向している。第2の間隔g2は、1mm以上10mm以下である。
10mm以下の第2の間隔g2で互いに対向する第1の余長部分3b及び第2の余長部分4bは、1つ以上の導電接続部5,7の1つの近傍において、互いに直列接続された複数の超電導線材3,4,6に超電導コイル1bの径方向の段差が生じることを防止し得る。そのため、1つ以上の導電接続部5,7の1つの近傍において、超電導コイル1bによって形成される磁場の均一性が向上する。1つ以上の導電接続部5,7の1つの近傍において、設計からのずれが低減された磁場が得られる。本発明の一態様に係るの超電導コイル1bは、向上された均一性を有しかつ設計からのずれが低減された磁場を発生し得る。
(3)本発明の一態様に係る超電導コイル1cは、複数の超電導線材3,4,6と、複数の超電導線材3,4,6を直列接続する1つ以上の導電接続部5,7とを備える。複数の超電導線材3,4,6の各々は、超電導コイル1cの巻回し軸Oを中心に渦巻き形状に巻回されている。複数の超電導線材3,4,6は、1つ以上の導電接続部5,7の1つ(例えば、導電接続部5)を介して互いに直列接続される第1の超電導線材(例えば、超電導線材3)と第2の超電導線材(例えば、超電導線材4)とを含む。第2の超電導線材は、第1の超電導線材に対して超電導コイル1cの径方向外側に配置されている。第1の超電導線材は、1つ以上の導電接続部5,7の1つに接続される第1の端部3tを有する。第2の超電導線材は、1つ以上の導電接続部5,7の1つに接触する第2の超電導線材の第2の部分4aから延在する第2の余長部分4bを含む。第2の余長部分4bは、超電導コイル1cの動作時に超電導電流が流れないように構成されている。第2の余長部分4bは、第2の部分4aの側とは反対側に第2の端部4sを有する。超電導コイル1cの周方向において、第1の端部3tは、第3の間隔g3を空けて第2の端部4sに対向している。第3の間隔g3は、1mm以上10mm以下である。
10mm以下の第3の間隔g3で第1の超電導線材に対向する第2の余長部分4bは、1つ以上の導電接続部5,7の1つの近傍において、互いに直列接続された複数の超電導線材3,4,6に超電導コイル1cの径方向の段差が生じることを防止し得る。そのため、1つ以上の導電接続部5,7の1つの近傍において、超電導コイル1cによって形成される磁場の均一性が向上する。1つ以上の導電接続部5,7の1つの近傍において、設計からのずれが低減された磁場が得られる。本発明の一態様に係る超電導コイル1cは、向上された均一性を有しかつ設計からのずれが低減された磁場を発生し得る。
(4)本発明の一態様に係る超電導コイル1dは、複数の超電導線材3,4と、複数の超電導線材3,4を直列接続する1つ以上の導電接続部5と、1つ以上のダミー線材15とを備える。複数の超電導線材3,4の各々は、超電導コイル1dの巻回し軸Oを中心に渦巻き形状に巻回されている。1つ以上のダミー線材15は、超電導コイル1dの巻回し軸Oを中心に渦巻き形状に巻回されている。複数の超電導線材3,4は、1つ以上の導電接続部5の1つを介して互いに直列接続される第1の超電導線材(例えば、超電導線材3)と第2の超電導線材(例えば、超電導線材4)とを含む。第2の超電導線材は、第1の超電導線材に対して超電導コイル1dの径方向外側に配置されている。第1の超電導線材は、1つ以上の導電接続部5の1つに接続される第1の端部3tを有する。第2の超電導線材は、1つ以上の導電接続部5の1つに接続される第2の端部4sを有する。1つ以上のダミー線材15の1つは、第3の端部15sと、第3の端部15sとは反対側に第4の端部15tとを有する。超電導コイル1dの周方向において、第1の端部3tは、第4の間隔g4を空けて、第3の端部15sに対向している。第4の間隔g4は、1mm以上10mm以下である。超電導コイル1dの周方向において、第2の端部4sは、第5の間隔g5を空けて、第4の端部15tに対向している。第5の間隔g5は、1mm以上10mm以下である。
10mm以下の第4の間隔g4で第1の超電導線材に対向しかつ10mm以下の第5の間隔g5で第2の超電導線材に対向する1つ以上のダミー線材15は、1つ以上の導電接続部5の1つの近傍において、互いに直列接続された複数の超電導線材3,4に超電導コイル1dの径方向の段差が生じることを防止し得る。そのため、1つ以上の導電接続部5の1つの近傍において、超電導コイル1dによって形成される磁場の均一性が向上する。1つ以上の導電接続部5の1つの近傍において、設計からのずれが低減された磁場が得られる。本発明の一態様に係る超電導コイル1dは、向上された均一性を有しかつ設計からのずれが低減された磁場を発生し得る。
(5)上記(4)に係る超電導コイル1dでは、超電導コイル1dの巻回し軸Oの方向からの平面視において、第1の超電導線材(例えば、超電導線材3)は、第2の超電導線材(例えば、超電導線材4)よりも大きな幅を有する。第1の超電導線材は、第2の超電導線材に対して超電導コイル1dの径方向内側に配置されている。第1の超電導線材は、第2の超電導線材よりも小さな曲率半径を有する。そのため、第1の超電導線材は、第2の超電導線材よりも大きな機械的応力を受ける。しかし、第1の超電導線材は、第2の超電導線材よりも大きな幅を有する。第1の超電導線材は、第2の超電導線材よりも大きな機械的強度を有する。そのため、高い信頼性を有する超電導コイル1dが得られる。また、第2の超電導線材は、第1の超電導線材よりも小さな幅を有する。そのため、超電導コイル1dが小型化され得る。
(6)上記(1)から(5)のいずれかに係る超電導コイル1,1b,1c,1dでは、1つ以上の導電接続部5,7は複数の導電接続部5,7であってもよい。超電導コイル1の巻回し軸Oから見て、複数の導電接続部5,7は、超電導コイル1,1b,1c,1dの半径方向11に沿って配置されてもよい。複数の導電接続部5,7は、一方向に沿って配列されている。そのため、超電導コイル1,1b,1c,1dは、設計からのずれがさらに低減された磁場を発生し得る。
(7)上記(1)から(5)のいずれかに係る超電導コイル1eでは、1つ以上の導電接続部5,7は複数の導電接続部5,7であってもよい。超電導コイル1eの巻回し軸Oの方向からの平面視において、複数の導電接続部5,7は、超電導コイル1eの巻回し軸Oに関して点対称に配置されてもよい。そのため、本発明の一態様に係る超電導コイル1eは、さらに向上された均一性を有する磁場を発生し得る。
(8)本発明の一態様に係る超電導マグネット100は、上記(1)から(7)に係る超電導コイル1−1eのいずれかと、超電導コイル1−1eのいずれかを収容するクライオスタット105と、超電導コイル1−1eのいずれかを冷却する冷凍機102とを備える。そのため、本発明の一態様に係る超電導マグネット100は、向上された均一性を有しかつ設計からのずれが低減された磁場を発生し得る。
(9)本発明の一態様に係る超電導機器200は、上記(8)に係る超電導マグネット100を備える。そのため、本発明の一態様に係る超電導機器200は、向上された均一性を有しかつ設計からのずれが低減された磁場を発生し得る。
[本発明の実施形態の詳細]
次に、図面に基づいて本発明の実施の形態の詳細について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。以下に記載する実施の形態の少なくとも一部の構成を任意に組み合わせてもよい。
(実施の形態1)
図1から図3に示されるように、本実施の形態に係る超電導コイル1は、複数の超電導線材3,4,6と、複数の超電導線材3,4,6を直列接続する1つ以上の導電接続部5,7とを備える。本実施の形態に係る超電導コイル1は、絶縁樹脂部材10をさらに備えてもよい。
複数の超電導線材3,4,6の各々は、超電導コイル1の巻回し軸Oを中心に渦巻き形状に巻回されている。複数の超電導線材3,4,6は、複数の酸化物超電導線材であってもよい。複数の酸化物超電導線材は、各々、その延在方向に延びるビスマス(Bi)系酸化物超電導体と、この酸化物超電導体を被覆するシースとを含んでもよい。シースは、例えば、銀または銀合金により形成されてもよい。複数の超電導線材3,4,6は、1つ以上の導電接続部5,7を介して互いに直列接続されている。
1つ以上の導電接続部5,7は、例えば、はんだで構成されてもよい。1つ以上の導電接続部5,7は、複数の導電接続部5,7であってもよい。図1に示されるように、超電導コイル1の巻回し軸Oから見て、複数の導電接続部5,7は、超電導コイル1の半径方向11に沿って配置されてもよい。1つ以上の導電接続部5,7のうち最も超電導コイル1の巻回し軸Oに近い導電接続部5,7と、超電導コイル1の巻回し軸Oとの間の距離dは、0.02m以上であってもよく、3.0m以下であってもよい。
複数の超電導線材3,4,6は、1つ以上の導電接続部5,7の1つを介して互いに直列接続される第1の超電導線材と第2の超電導線材とを含む。特定的には、複数の超電導線材3,4,6は、1つ以上の導電接続部5,7の各々を介して互いに直列接続される第1の超電導線材と第2の超電導線材とを含んでもよい。第2の超電導線材は、第1の超電導線材に対して超電導コイル1の径方向外側に配置されている。第1の例では、第1の超電導線材は超電導線材3であり、第2の超電導線材は超電導線材4であり、1つ以上の導電接続部5,7の1つは導電接続部5である。第2の例では、第1の超電導線材は超電導線材4であり、第2の超電導線材は超電導線材6であり、1つ以上の導電接続部5,7の1つは導電接続部7である。以下、第1の例について主に説明するが、第2の例における超電導線材4、超電導線材6及び導電接続部7は、それぞれ、第1の例における超電導線材3、超電導線材4及び導電接続部5と同様に構成されてもよい。
第1の超電導線材(例えば、超電導線材3)は、1つ以上の導電接続部5,7の1つ(例えば、導電接続部5)に接触する第1の超電導線材の第1の部分3aから延在する第1の余長部分3bを含む。特定的には、第1の超電導線材(例えば、超電導線材3)は、1つ以上の導電接続部5,7の各々に接触する第1の超電導線材の第1の部分3aから延在する第1の余長部分3bを含んでもよい。複数の超電導線材3,4,6のうち超電導コイル1の最外周に配置される超電導線材を除く全ての超電導線材が、第1の余長部分3bを含んでもよい。第1の余長部分3bは、超電導コイル1の動作時に超電導電流が流れないように構成されている。具体的には、第1の余長部分3bにおいて、第1の超電導線材は他の超電導線材に接続されていない。超電導電流は、第1の超電導線材(例えば、超電導線材3)から1つ以上の導電接続部5,7の1つ(例えば、導電接続部5)を通って第2の超電導線材(例えば、超電導線材4)に流れ、第1の余長部分3bには流れない。第1の余長部分3bは、超電導電流の流路に位置していない。第1の余長部分3bは、第1の部分3aの側とは反対側に第1の端部3tを有する。第1の余長部分3bの周方向の第1の長さは、超電導コイル1の渦巻き形状の一周の長さよりも小さい。
第2の超電導線材(例えば、超電導線材4)は、1つ以上の導電接続部5,7の1つ(例えば、導電接続部5)に接続される第2の端部4sを有する。超電導コイル1の周方向において、第1の端部3tは、第1の間隔g1を空けて、第2の端部4sに対向している。第1の間隔g1は、1mm以上10mm以下である。第1の間隔g1が1mm以上であるため、第1の余長部分3bが第2の超電導線材(例えば、超電導線材4)に接触することが防止され得る。10mm以下の第1の間隔g1で第2の超電導線材に対向する第1の余長部分3bは、1つ以上の導電接続部5,7の1つの近傍において、互いに直列接続された複数の超電導線材3,4,6に超電導コイル1の径方向の段差が生じることを防止し得る。特定的には、10mm以下の第1の間隔g1で第2の超電導線材に対向する第1の余長部分3bは、1つ以上の導電接続部5,7の各々の近傍において、互いに直列接続された複数の超電導線材3,4,6に超電導コイル1の径方向の段差が生じることを防止し得る。
複数の超電導線材3,4,6は、各々、絶縁膜9で被覆されてもよい。絶縁膜9は、各々が超電導コイル1の巻回し軸Oを中心に渦巻き形状に巻回された複数の超電導線材3,4,6が互いに短絡することを防止する。絶縁膜9は、例えば、樹脂絶縁膜であってもよい。複数の超電導線材3,4,6が1つ以上の導電接続部5,7に接触する複数の超電導線材3,4,6の部分において、複数の超電導線材3,4,6は絶縁膜9から露出している。
絶縁樹脂部材10は、1つ以上の導電接続部5,7を介して互いに直列接続された複数の超電導線材3,4,6をコイル形状に保持する機能を有する。絶縁樹脂部材10は、例えば、エポキシ樹脂で構成されてもよい。
本実施の形態の超電導コイル1の製造方法について説明する。
本実施の形態の超電導コイル1の製造方法は、1つ以上の導電接続部5,7を介して複数の超電導線材3,4,6を直列接続することを備える。例えば、はんだを介して複数の超電導線材3,4,6を直列接続する。本実施の形態の超電導コイル1の製造方法は、1つ以上の導電接続部5,7を介して直列接続された複数の超電導線材3,4,6を、巻回し軸Oを中心に渦巻き形状に巻き回すことを備える。
本実施の形態の超電導コイル1の製造方法は、1つ以上の導電接続部5,7を介して直列接続された複数の超電導線材3,4,6に絶縁樹脂を含浸させ、それから絶縁樹脂を硬化させることを備える。1つ以上の導電接続部5,7を介して直列接続された複数の超電導線材3,4,6をコイル形状に保持する絶縁樹脂部材10が形成される。こうして、本実施の形態の超電導コイル1が得られる。
本実施の形態の超電導コイル1の効果について説明する。
本実施の形態の超電導コイル1は、複数の超電導線材3,4,6と、複数の超電導線材3,4,6を直列接続する1つ以上の導電接続部5,7とを備える。複数の超電導線材3,4,6の各々は、超電導コイル1の巻回し軸Oを中心に渦巻き形状に巻回されている。複数の超電導線材3,4,6は、1つ以上の導電接続部5,7の1つを介して互いに直列接続される第1の超電導線材(例えば、超電導線材3)と第2の超電導線材(例えば、超電導線材4)とを含む。第2の超電導線材は、第1の超電導線材に対して超電導コイル1の径方向外側に配置されている。第1の超電導線材は、1つ以上の導電接続部5,7の1つに接触する第1の超電導線材の第1の部分3aから延在する第1の余長部分3bを含む。第1の余長部分3bは、超電導コイル1の動作時に超電導電流が流れないように構成されている。第1の余長部分3bは、第1の部分3aの側とは反対側に第1の端部3tを有する。第2の超電導線材は、1つ以上の導電接続部5,7の1つに接続される第2の端部4sを有する。超電導コイル1の周方向において、第1の端部3tは、第1の間隔g1を空けて、第2の端部4sに対向している。第1の間隔g1は、1mm以上10mm以下である。
10mm以下の第1の間隔g1で第2の超電導線材に対向する第1の余長部分3bは、1つ以上の導電接続部5,7の1つの近傍において、互いに直列接続された複数の超電導線材3,4,6に超電導コイル1の径方向の段差が生じることを防止し得る。そのため、1つ以上の導電接続部5,7の1つの近傍において、超電導コイル1によって形成される磁場の均一性が向上する。1つ以上の導電接続部5,7の1つの近傍において、設計からのずれが低減された磁場が得られる。本実施の形態の超電導コイル1は、向上された均一性を有しかつ設計からのずれが低減された磁場を発生し得る。
本実施の形態の超電導コイル1では、1つ以上の導電接続部5,7は複数の導電接続部5,7であってもよい。超電導コイル1の巻回し軸Oから見て、複数の導電接続部5,7は、超電導コイル1の半径方向11に沿って配置されてもよい。複数の導電接続部5,7は、一方向に沿って配列されている。そのため、本実施の形態の超電導コイル1は、設計からのずれがさらに低減された磁場を発生し得る。
(実施の形態2)
図4及び図5を参照して、実施の形態2の超電導コイル1bについて説明する。本実施の形態の超電導コイル1bは、実施の形態1の超電導コイル1と同様の構成を備えるが、以下の点で主に異なる。
第2の超電導線材(例えば、超電導線材4)は、1つ以上の導電接続部5,7の1つに接触する第2の超電導線材の第2の部分4aから延在する第2の余長部分4bを含む。特定的には、第2の超電導線材(例えば、超電導線材4)は、1つ以上の導電接続部5,7の各々に接触する第2の超電導線材の第2の部分4aから延在する第2の余長部分4bを含んでもよい。複数の超電導線材3,4,6のうち超電導コイル1bの最内周に配置される超電導線材を除く全ての超電導線材が、第2の余長部分4bを含んでもよい。第2の余長部分4bは、超電導コイル1bの動作時に超電導電流が流れないように構成されている。具体的には、第2の余長部分4bにおいて、第2の超電導線材は他の超電導線材に接続されていない。超電導電流は、第1の超電導線材(例えば、超電導線材3)から1つ以上の導電接続部5,7の1つ(例えば、導電接続部5)を通って第2の超電導線材に流れ、第2の余長部分4bには流れない。第2の余長部分4bは、超電導電流の流路に位置していない。第1の余長部分3bの周方向の第1の長さと第2の余長部分4bの周方向の第2の長さとの和は、超電導コイル1bの渦巻き形状の一周の長さよりも小さい。
第2の余長部分4bは、第2の部分4aの側とは反対側に第2の端部4sを有する。超電導コイル1bの周方向において、第1の端部3tは、第2の間隔g2を空けて、第2の端部4sに対向している。第2の間隔g2は、1mm以上10mm以下である。第2の間隔g2が1mm以上であるため、第1の余長部分3bが第2の余長部分4bに接触することが防止され得る。10mm以下の第2の間隔g2で互いに対向する第1の余長部分3b及び第2の余長部分4bは、1つ以上の導電接続部5,7の1つの近傍において、互いに直列接続された複数の超電導線材3,4,6に超電導コイル1bの径方向の段差が生じることを防止し得る。特定的には、10mm以下の第2の間隔g2で互いに対向する第1の余長部分3b及び第2の余長部分4bは、1つ以上の導電接続部5,7の各々の近傍において、互いに直列接続された複数の超電導線材3,4,6に超電導コイル1bの径方向の段差が生じることを防止し得る。
本実施の形態の超電導コイル1bは、以下のように、実施の形態1の超電導コイル1と同様の効果を奏する。
本実施の形態の超電導コイル1bは、複数の超電導線材3,4,6と、複数の超電導線材3,4,6を直列接続する1つ以上の導電接続部5,7とを備える。複数の超電導線材3,4,6の各々は、超電導コイル1bの巻回し軸Oを中心に渦巻き形状に巻回されている。複数の超電導線材3,4,6は、1つ以上の導電接続部5,7の1つを介して互いに直列接続される第1の超電導線材(例えば、超電導線材3)と第2の超電導線材(例えば、超電導線材4)とを含む。第2の超電導線材は、第1の超電導線材に対して超電導コイル1bの径方向外側に配置されている。第1の超電導線材は、1つ以上の導電接続部5,7の1つ(例えば、導電接続部5)に接触する第1の超電導線材の第1の部分3aから延在する第1の余長部分3bを含む。第1の余長部分3bは、超電導コイル1bの動作時に超電導電流が流れないように構成されている。第1の余長部分3bは、第1の部分3aの側とは反対側に第1の端部3tを有する。第2の超電導線材は、1つ以上の導電接続部5,7の1つ(例えば、導電接続部5)に接触する第2の超電導線材の第2の部分4aから延在する第2の余長部分4bを含む。第2の余長部分4bは、超電導コイル1bの動作時に超電導電流が流れないように構成されている。第2の余長部分4bは、第2の部分4aの側とは反対側に第2の端部4sを有する。超電導コイル1bの周方向において、第1の端部3tは、第2の間隔g2を空けて、第2の端部4sに対向している。第2の間隔g2は、1mm以上10mm以下である。
10mm以下の第2の間隔g2で互いに対向する第1の余長部分3b及び第2の余長部分4bは、1つ以上の導電接続部5,7の1つの近傍において、互いに直列接続された複数の超電導線材3,4,6に超電導コイル1bの径方向の段差が生じることを防止し得る。そのため、1つ以上の導電接続部5,7の1つの近傍において、超電導コイル1bによって形成される磁場の均一性が向上する。1つ以上の導電接続部5,7の1つの近傍において、設計からのずれが低減された磁場が得られる。本実施の形態の超電導コイル1bは、向上された均一性を有しかつ設計からのずれが低減された磁場を発生し得る。
(実施の形態3)
図6及び図7を参照して、実施の形態3の超電導コイル1cについて説明する。本実施の形態の超電導コイル1cは、実施の形態1の超電導コイル1と同様の構成を備えるが、以下の点で主に異なる。
第1の超電導線材(例えば、超電導線材3)は、1つ以上の導電接続部5,7の1つ(例えば、導電接続部5)に接続される第1の端部3tを有する。本実施の形態の超電導コイル1cでは、第1の超電導線材は第1の余長部分3b(図3を参照)を含んでいない。
第2の超電導線材(例えば、超電導線材4)は、1つ以上の導電接続部5,7の1つに接触する第2の超電導線材の第2の部分4aから延在する第2の余長部分4bを含む。特定的には、第2の超電導線材(例えば、超電導線材4)は、1つ以上の導電接続部5,7の各々に接触する第2の超電導線材の第2の部分4aから延在する第2の余長部分4bを含んでもよい。複数の超電導線材3,4,6のうち超電導コイル1cの最内周に配置される超電導線材を除く全ての超電導線材が、第2の余長部分4bを含んでもよい。第2の余長部分4bは、超電導コイル1cの動作時に超電導電流が流れないように構成されている。具体的には、第2の余長部分4bにおいて、第2の超電導線材は他の超電導線材に接続されていない。超電導電流は、第1の超電導線材から1つ以上の導電接続部5,7の1つを通って第2の超電導線材に流れ、第2の余長部分4bには流れない。第2の余長部分4bは、超電導電流の流路に位置していない。第2の余長部分4bの周方向の第2の長さは、超電導コイル1bの渦巻き形状の一周の長さよりも小さい。
第2の余長部分4bは、第2の部分4aの側とは反対側に第2の端部4sを有する。超電導コイル1cの周方向において、第1の端部3tは、第3の間隔g3を空けて第2の端部4sに対向している。第3の間隔g3は、1mm以上10mm以下である。第3の間隔g3が1mm以上であるため、第2の余長部分4bが第1の超電導線材に接触することが防止され得る。10mm以下の第3の間隔g3で第1の超電導線材に対向する第2の余長部分4bは、1つ以上の導電接続部5,7の1つの近傍において、互いに直列接続された複数の超電導線材3,4,6に超電導コイル1cの径方向の段差が生じることを防止し得る。特定的には、10mm以下の第3の間隔g3で第1の超電導線材に対向する第2の余長部分4bは、1つ以上の導電接続部5,7の各々の近傍において、互いに直列接続された複数の超電導線材3,4,6に超電導コイル1cの径方向の段差が生じることを防止し得る。
本実施の形態の超電導コイル1cは、以下のように、実施の形態1の超電導コイル1と同様の効果を奏する。
本実施の形態の超電導コイル1cは、複数の超電導線材3,4,6と、複数の超電導線材3,4,6を直列接続する1つ以上の導電接続部5,7とを備える。複数の超電導線材3,4,6の各々は、超電導コイル1cの巻回し軸Oを中心に渦巻き形状に巻回されている。複数の超電導線材3,4,6は、1つ以上の導電接続部5,7の1つ(例えば、導電接続部5)を介して互いに直列接続される第1の超電導線材(例えば、超電導線材3)と第2の超電導線材(例えば、超電導線材4)とを含む。第2の超電導線材は、第1の超電導線材に対して超電導コイル1cの径方向外側に配置されている。第1の超電導線材は、1つ以上の導電接続部5,7の1つに接続される第1の端部3tを有する。第2の超電導線材は、1つ以上の導電接続部5,7の1つに接触する第2の超電導線材の第2の部分4aから延在する第2の余長部分4bを含む。第2の余長部分4bは、超電導コイル1cの動作時に超電導電流が流れないように構成されている。第2の余長部分4bは、第2の部分4aの側とは反対側に第2の端部4sを有する。超電導コイル1cの周方向において、第1の端部3tは、第3の間隔g3を空けて第2の端部4sに対向している。第3の間隔g3は、1mm以上10mm以下である。
10mm以下の第3の間隔g3で第1の超電導線材に対向する第2の余長部分4bは、1つ以上の導電接続部5,7の1つの近傍において、互いに直列接続された複数の超電導線材3,4,6に超電導コイル1cの径方向の段差が生じることを防止し得る。そのため、1つ以上の導電接続部5,7の1つの近傍において、超電導コイル1cによって形成される磁場の均一性が向上する。1つ以上の導電接続部5,7の1つの近傍において、設計からのずれが低減された磁場が得られる。本実施の形態の超電導コイル1cは、向上された均一性を有しかつ設計からのずれが低減された磁場を発生し得る。
(実施の形態4)
図8及び図9を参照して、実施の形態4の超電導コイル1dについて説明する。本実施の形態の超電導コイル1dは、実施の形態1の超電導コイル1と同様の構成を備えるが、以下の点で主に異なる。
本実施の形態の超電導コイル1dは、1つ以上のダミー線材15をさらに備える。1つ以上のダミー線材15は、超電導コイル1dの巻回し軸Oを中心に渦巻き形状に巻回されている。1つ以上のダミー線材15は、1つ以上の超電導線材であり、複数の超電導線材3,4と同じ材料で構成されてもよい。複数の超電導線材3,4と同様に、1つ以上のダミー線材15も、絶縁膜(図示せず)で被覆されてもよい。1つ以上のダミー線材15は、絶縁体線材であってもよい。1つ以上のダミー線材15は、絶縁膜(図示せず)で被覆された銀線材のような、絶縁膜(図示せず)で被覆された金属線材であってもよい。1つ以上のダミー線材15の各々の周方向の第3の長さは、超電導コイル1dの渦巻き形状の一周の長さよりも小さい。
複数の超電導線材3,4の第1の熱膨張係数と1つ以上のダミー線材15の第2の熱膨張係数との間の差は、複数の超電導線材3,4の第1の熱膨張係数の10%以下であってもよく、複数の超電導線材3,4の第1の熱膨張係数の5%以下であってもよく、複数の超電導線材3,4の第1の熱膨張係数の2%以下であってもよい。超電導コイル1dの巻回し軸Oの方向からの平面視において、1つ以上のダミー線材15の第3の幅w3は、第2の超電導線材の第2の幅w2に等しくてもよい。
1つ以上のダミー線材15は、第3の端部15sと、第3の端部15sとは反対側に第4の端部15tとを有する。超電導コイル1dの周方向において、第1の端部3tは、第4の間隔g4を空けて、第3の端部15sに対向している。第4の間隔g4は、1mm以上10mm以下である。超電導コイル1dの周方向において、第2の端部4sは、第5の間隔g5を空けて、第4の端部15tに対向している。第5の間隔g5は、1mm以上10mm以下である。第4の間隔g4が1mm以上であるため、1つ以上のダミー線材15が第1の超電導線材(例えば、超電導線材3)に接触することが防止され得る。第5の間隔g5が1mm以上であるため、1つ以上のダミー線材15が第2の超電導線材(例えば、超電導線材4)に接触することが防止され得る。10mm以下の第4の間隔g4で第1の超電導線材に対向しかつ10mm以下の第5の間隔g5で第2の超電導線材に対向する1つ以上のダミー線材15は、1つ以上の導電接続部5の1つの近傍において、互いに直列接続された複数の超電導線材3,4に超電導コイル1dの径方向の段差が生じることを防止し得る。特定的には、10mm以下の第4の間隔g4で第1の超電導線材に対向しかつ10mm以下の第5の間隔g5で第2の超電導線材に対向する1つ以上のダミー線材15は、1つ以上の導電接続部5の各々の近傍において、互いに直列接続された複数の超電導線材3,4に超電導コイル1dの径方向の段差が生じることを防止し得る。
超電導コイル1dの巻回し軸Oの方向からの平面視において、第1の超電導線材の第1の幅w1は、第2の超電導線材の第2の幅w2よりも大きくてもよい。超電導コイル1dの巻回し軸Oの方向からの平面視において、第1の超電導線材は、第2の超電導線材よりも大きな幅を有してもよい。そのため、第1の超電導線材は、第2の超電導線材よりも大きな機械的強度(例えば、引張強度または曲げ強度)を有する。引張強度の測定は、超電導線材の臨界電流が95%に低下する引張応力の値として測定され、この値が大きいほど強度が大きい。曲げ強度は、超電導線材の臨界電流が95%に低下する曲率直径として測定され、この値が小さいほど強度が大きい。
第1の例では、超電導コイル1dの巻回し軸Oの方向からの平面視において、複数の超電導線材3,4のうち、1つ以上の導電接続部5の1つよりも内側に位置する内側超電導線材は、複数の超電導線材3,4のうち、1つ以上の導電接続部5の1つ(例えば、導電接続部5)よりも外側に位置する外側超電導線材よりも大きな幅を有してもよい。内側超電導線材は全て同じ第1の幅w1を有し、超電導コイル1dの内周部を構成する。外側超電導線材は全て同じ第2の幅w2を有し、超電導コイル1dの外周部を構成する。第2の例では、超電導コイル1dの巻回し軸Oの方向からの平面視において、複数の超電導線材3,4は互いに異なる幅を有しており、かつ、超電導コイル1dの外側から内側に向かうにつれて次第に増加する幅を有してもよい。
本実施の形態の超電導コイル1dの効果は、実施の形態1の超電導コイル1と同様の効果を奏するが、以下の点で主に異なる。
本実施の形態の超電導コイル1dは、複数の超電導線材3,4と、複数の超電導線材3,4を直列接続する1つ以上の導電接続部5と、1つ以上のダミー線材15とを備える。複数の超電導線材3,4の各々は、超電導コイル1dの巻回し軸Oを中心に渦巻き形状に巻回されている。1つ以上のダミー線材15は、超電導コイル1dの巻回し軸Oを中心に渦巻き形状に巻回されている。複数の超電導線材3,4は、1つ以上の導電接続部5の1つを介して互いに直列接続される第1の超電導線材(例えば、超電導線材3)と第2の超電導線材(例えば、超電導線材4)とを含む。第2の超電導線材は、第1の超電導線材に対して超電導コイル1dの径方向外側に配置されている。第1の超電導線材は、1つ以上の導電接続部5の1つに接続される第1の端部3tを有する。第2の超電導線材は、1つ以上の導電接続部5の1つに接続される第2の端部4sを有する。1つ以上のダミー線材15の1つは、第3の端部15sと、第3の端部15sとは反対側に第4の端部15tとを有する。超電導コイル1dの周方向において、第1の端部3tは、第4の間隔g4を空けて、第3の端部15sに対向している。第4の間隔g4は、1mm以上10mm以下である。超電導コイル1dの周方向において、第2の端部4sは、第5の間隔g5を空けて、第4の端部15tに対向している。第5の間隔g5は、1mm以上10mm以下である。
10mm以下の第4の間隔g4で第1の超電導線材に対向しかつ10mm以下の第5の間隔g5で第2の超電導線材に対向する1つ以上のダミー線材15は、1つ以上の導電接続部5の1つの近傍において、互いに直列接続された複数の超電導線材3,4に超電導コイル1dの径方向の段差が生じることを防止し得る。そのため、1つ以上の導電接続部5の1つの近傍において、超電導コイル1dによって形成される磁場の均一性が向上する。1つ以上の導電接続部5の1つの近傍において、設計からのずれが低減された磁場が得られる。本実施の形態の超電導コイル1dは、向上された均一性を有しかつ設計からのずれが低減された磁場を発生し得る。
本実施の形態の超電導コイル1dでは、超電導コイル1dの巻回し軸Oの方向からの平面視において、第1の超電導線材(例えば、超電導線材3)は、第2の超電導線材(例えば、超電導線材4)よりも大きな幅を有する。第1の超電導線材は、第2の超電導線材に対して超電導コイル1dの径方向内側に配置されている。第1の超電導線材は、第2の超電導線材よりも小さな曲率半径を有する。そのため、第1の超電導線材は、第2の超電導線材よりも大きな機械的応力を受ける。しかし、第1の超電導線材は、第2の超電導線材よりも大きな幅を有する。第1の超電導線材は、第2の超電導線材よりも大きな機械的強度を有する。そのため、高い信頼性を有する超電導コイル1dが得られる。また、第2の超電導線材は、第1の超電導線材よりも小さな幅を有する。そのため、超電導コイル1dが小型化され得る。
(実施の形態5)
図10を参照して、実施の形態5の超電導コイル1eについて説明する。本実施の形態の超電導コイル1eは、実施の形態1の超電導コイル1と同様の構成を備え、同様の効果を奏するが、以下の点で主に異なる。
本実施の形態の超電導コイル1eでは、1つ以上の導電接続部5,7は複数の導電接続部5,7であってもよい。超電導コイル1eの巻回し軸Oの方向からの平面視において、複数の導電接続部5,7は、超電導コイル1eの巻回し軸Oに関して点対称に配置されてもよい。そのため、本実施の形態の超電導コイル1eは、さらに向上された均一性を有する磁場を発生し得る。
(実施の形態6)
図11を参照して、実施の形態6の超電導マグネット100について説明する。
本実施の形態の超電導マグネット100は、実施の形態1の超電導コイル1と、超電導コイル1を収容するクライオスタット105と、超電導コイル1を冷却する冷凍機102とを主に備える。超電導マグネット100は、実施の形態1の超電導コイル1に代えて、実施の形態2−5の超電導コイル1b−1eのいずれかを備えてもよい。特定的には、超電導マグネット100は、クライオスタット105の内部に保持された熱シールド106と、超電導コイル1を含む超電導コイル体110と、磁性体シールド140とをさらに備えてもよい。
超電導コイル1を含む超電導コイル体110は、クライオスタット105内に収容されている。超電導コイル体110は、熱シールド106の内部に保持されている。超電導コイル体110は、複数の超電導コイル1と、上方支持部114と、下方支持部111とを含む。複数の超電導コイル1は積層されている。積層された超電導コイル1の上端面および下端面を上方支持部114と下方支持部111とが挟むように配置されている。
積層された超電導コイル1の上端面上と、積層された超電導コイル1の下端面上とに冷却板113が配置されている。互いに隣接する超電導コイル1の間にも冷却板(図示せず)が配置されている。冷却板113は、一方端が冷凍機102の第2冷却ヘッド131に接続されている。互いに隣接する超電導コイル1の間に配置された冷却板(図示せず)も、その一方端が第2冷却ヘッド131に接続されている。冷凍機102の第1冷却ヘッド132は熱シールド106の壁部に接続されてもよい。そのため、冷凍機102によって熱シールド106の壁部も冷却され得る。
超電導コイル体110の下方支持部111は、超電導コイル1の平面形状より大きいサイズを有する。下方支持部111は、複数の支持部材115によって熱シールド106に固定されている。複数の支持部材115は、棒状の部材であって、熱シールド106の上壁と下方支持部111の外周部とを接続している。複数の支持部材115が超電導コイル体110の外周部に配置されている。支持部材115は、互いに同じ間隔を隔てて超電導コイル1を囲むように配置されている。
超電導コイル体110を保持する熱シールド106は、接続部120によってクライオスタット105に接続されている。接続部120は、超電導コイル体110の中心軸を囲むように、超電導コイル体110の外周部に沿って等間隔で配置されている。接続部120は、クライオスタット105の蓋体135と熱シールド106の上壁とを接続している。
クライオスタット105の蓋体135の上部から熱シールド106の内部まで延在するように冷凍機102が配置されている。具体的には、蓋体135の上部表面の上方に冷凍機102の本体部133およびモータ134が配置される。本体部133から熱シールド106の内部にまで到達するように冷凍機102が配置されている。
冷凍機102は、たとえばギフォード・マクマホン式冷凍機であってもよい。冷凍機102は、配管137を通じて、冷媒を圧縮するコンプレッサ(図示せず)に接続されている。コンプレッサで高圧に圧縮された冷媒(たとえば、ヘリウムガス)は冷凍機102に供給される。この冷媒がモータ134により駆動されるディスプレーサにより膨張されることにより、冷凍機102に内設された蓄冷材が冷却される。膨張することにより低圧となった冷媒はコンプレッサに戻されて再び高圧化される。
冷凍機102の第1冷却ヘッド132が熱シールド106を冷却することによって外部の熱が熱シールド106内に侵入することが防止される。冷凍機102の第2冷却ヘッド131が冷却板113を介して超電導コイル1を冷却する。こうして、超電導コイル1は超電導状態となる。
クライオスタット105は、クライオスタット本体部136と蓋体135とを含む。本体部133およびモータ134の周囲は、磁性体シールド140によって囲まれている。磁性体シールド140は、超電導コイル体110から発生した磁場の一部がモータ134に侵入することを防止し得る。
超電導マグネット100には、クライオスタット105および熱シールド106を貫通し、クライオスタット105の蓋体135からクライオスタット本体部136の底壁まで到達する開口部107が形成されている。開口部107は、超電導コイル体110の超電導コイル1の中央部を貫通するように配置されている。被検知体210(図12を参照)が開口部107の内部に配置されて、被検知体210に超電導コイル体110から発生した磁場が印加される。
本実施の形態の超電導マグネット100の効果について説明する。本実施の形態の超電導マグネット100は、超電導コイル1−1eのいずれかと、超電導コイル1−1eのいずれかを収容するクライオスタット105と、超電導コイル1−1eのいずれかを冷却する冷凍機102とを備える。そのため、本実施の形態の超電導マグネット100は、向上された均一性を有しかつ設計からのずれが低減された磁場を発生し得る。
(実施の形態7)
図12を参照して、実施の形態7の超電導機器200について説明する。本実施の形態の超電導機器200は、例えば、磁気共鳴イメージング(MRI)装置であってもよい。
本実施の形態の超電導機器200は、実施の形態6の超電導マグネット100を主に備える。本実施の形態の超電導機器200は、可動台202と制御部208とをさらに備えてもよい。可動台202は、被検知体210が載置される天板205と、天板205を移動させる駆動部204とを含む。制御部208は、超電導マグネット100と、駆動部204とに接続されている。
制御部208は、超電導マグネット100を駆動して、超電導マグネット100の開口部107内に均一な磁場を発生させる。制御部208は、可動台202を移動させて、可動台202上に載置された被検知体210を超電導マグネット100の開口部107内に進入させる。被検知体210の撮像を終えると、制御部208は可動台202を移動させて、可動台202上に載置された被検知体210を超電導マグネット100の開口部107から退出させる。
本実施の形態の超電導機器200の効果について説明する。本実施の形態の超電導機器200は、超電導マグネット100を備える。そのため、本実施の形態の超電導機器200は、向上された均一性を有しかつ設計からのずれが低減された磁場を発生し得る。本実施の形態の超電導機器200を用いて、被検知体210は精度よく撮像され得る。
今回開示された実施の形態1−7はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態1−7ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1b,1c,1d,1e 超電導コイル
3,4,6 超電導線材
3a 第1の部分
3b 第1の余長部分
3t 第1の端部
4a 第2の部分
4b 第2の余長部分
4s 第2の端部
5,7 導電接続部
9 絶縁膜
10 絶縁樹脂部材
11 半径方向
15 ダミー線材
15s 第3の端部
15t 第4の端部
100 超電導マグネット
102 冷凍機
105 クライオスタット
106 熱シールド
107 開口部
110 超電導コイル体
111 下方支持部
113 冷却板
114 上方支持部
115 支持部材
120 接続部
131 第2冷却ヘッド
132 第1冷却ヘッド
133 本体部
134 モータ
135 蓋体
136 クライオスタット本体部
137 配管
140 磁性体シールド
200 超電導機器
202 可動台
204 駆動部
205 天板
208 制御部
210 被検知体
O 巻回し軸

Claims (9)

  1. 超電導コイルであって、
    各々が前記超電導コイルの巻回し軸を中心に渦巻き形状に巻回された複数の超電導線材と、
    前記複数の超電導線材を直列接続する1つ以上の導電接続部とを備え、
    前記複数の超電導線材は、前記1つ以上の導電接続部の1つを介して互いに直列接続される第1の超電導線材と第2の超電導線材とを含み、前記第2の超電導線材は、前記第1の超電導線材に対して前記超電導コイルの径方向外側に配置され、
    前記第1の超電導線材は、前記1つ以上の導電接続部の前記1つに接触する前記第1の超電導線材の第1の部分から延在する第1の余長部分を含み、前記第1の余長部分は、前記超電導コイルの動作時に超電導電流が流れないように構成されており、前記第1の余長部分は、前記第1の部分の側とは反対側に第1の端部を有し、
    前記第2の超電導線材は、前記1つ以上の導電接続部の前記1つに接続される第2の端部を有し、
    前記超電導コイルの周方向において、前記第1の端部は、第1の間隔を空けて、前記第2の端部に対向しており、前記第1の間隔は1mm以上10mm以下である、超電導コイル。
  2. 超電導コイルであって、
    各々が前記超電導コイルの巻回し軸を中心に渦巻き形状に巻回された複数の超電導線材と、
    前記複数の超電導線材を直列接続する1つ以上の導電接続部とを備え、
    前記複数の超電導線材は、前記1つ以上の導電接続部の1つを介して互いに直列接続される第1の超電導線材と第2の超電導線材とを含み、前記第2の超電導線材は、前記第1の超電導線材に対して前記超電導コイルの径方向外側に配置され、
    前記第1の超電導線材は、前記1つ以上の導電接続部の前記1つに接触する前記第1の超電導線材の第1の部分から延在する第1の余長部分を含み、前記第1の余長部分は、前記超電導コイルの動作時に超電導電流が流れないように構成されており、前記第1の余長部分は、前記第1の部分の側とは反対側に第1の端部を有し、
    前記第2の超電導線材は、前記1つ以上の導電接続部の前記1つに接触する前記第2の超電導線材の第2の部分から延在する第2の余長部分を含み、前記第2の余長部分は、前記超電導コイルの動作時に前記超電導電流が流れないように構成されており、前記第2の余長部分は、前記第2の部分の側とは反対側に第2の端部を有し、
    前記超電導コイルの周方向において、前記第1の端部は、第2の間隔を空けて、前記第2の端部に対向しており、前記第2の間隔は1mm以上10mm以下である、超電導コイル。
  3. 超電導コイルであって、
    各々が前記超電導コイルの巻回し軸を中心に渦巻き形状に巻回された複数の超電導線材と、
    前記複数の超電導線材を直列接続する1つ以上の導電接続部とを備え、
    前記複数の超電導線材は、前記1つ以上の導電接続部の1つを介して互いに直列接続される第1の超電導線材と第2の超電導線材とを含み、前記第2の超電導線材は、前記第1の超電導線材に対して前記超電導コイルの径方向外側に配置され、
    前記第1の超電導線材は、前記1つ以上の導電接続部の前記1つに接続される第1の端部を有し、
    前記第2の超電導線材は、前記1つ以上の導電接続部の前記1つに接触する前記第2の超電導線材の第2の部分から延在する第2の余長部分を含み、前記第2の余長部分は、前記超電導コイルの動作時に超電導電流が流れないように構成されており、前記第2の余長部分は、前記第2の部分の側とは反対側に第2の端部を有し、
    前記超電導コイルの周方向において、前記第1の端部は、第3の間隔を空けて前記第2の端部に対向しており、前記第3の間隔は1mm以上10mm以下である、超電導コイル。
  4. 超電導コイルであって、
    各々が前記超電導コイルの巻回し軸を中心に渦巻き形状に巻回された複数の超電導線材と、
    前記複数の超電導線材を直列接続する1つ以上の導電接続部と、
    前記超電導コイルの前記巻回し軸を中心に渦巻き形状に巻回された1つ以上のダミー線材とを備え、
    前記複数の超電導線材は、前記1つ以上の導電接続部の1つを介して互いに直列接続される第1の超電導線材と第2の超電導線材とを含み、前記第2の超電導線材は、前記第1の超電導線材に対して前記超電導コイルの径方向外側に配置され、
    前記第1の超電導線材は、前記1つ以上の導電接続部の前記1つに接続される第1の端部を有し、
    前記第2の超電導線材は、前記1つ以上の導電接続部の前記1つに接続される第2の端部を有し、
    前記1つ以上のダミー線材の1つは、第3の端部と、前記第3の端部とは反対側に第4の端部とを有し、
    前記超電導コイルの周方向において、前記第1の端部は、第4の間隔を空けて、前記第3の端部に対向しており、前記第4の間隔は、1mm以上10mm以下であり、
    前記超電導コイルの前記周方向において、前記第2の端部は、第5の間隔を空けて、前記第4の端部に対向しており、前記第5の間隔は、1mm以上10mm以下である、超電導コイル。
  5. 前記超電導コイルの前記巻回し軸の方向からの平面視において、前記第1の超電導線材は、前記第2の超電導線材よりも大きな幅を有する、請求項4に記載の超電導コイル。
  6. 前記1つ以上の導電接続部は複数の前記導電接続部であり、
    前記超電導コイルの前記巻回し軸から見て、前記複数の導電接続部は、前記超電導コイルの半径方向に沿って配置されている、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の超電導コイル。
  7. 前記1つ以上の導電接続部は複数の前記導電接続部であり、
    前記超電導コイルの前記巻回し軸の方向からの平面視において、前記複数の導電接続部は、前記超電導コイルの前記巻回し軸に関して点対称に配置されている、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の超電導コイル。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の前記超電導コイルと、
    前記超電導コイルを収容するクライオスタットと、
    前記超電導コイルを冷却する冷凍機とを備える、超電導マグネット。
  9. 請求項8に記載の前記超電導マグネットを備える、超電導機器。
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