JP2018195278A - 加工受発注システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 採取した試料をバーコードによって総括的に管理できるシステムを提供する。【解決手段】 処理対象物の処理を発注するにあたり発注者によって入力された発注情報の少なくとも一部の情報に基づいて発注を識別する発注識別情報を生成する識別情報生成手段と、前記発注識別情報を示すバーコードを生成するバーコード生成手段と、発注情報に基づいて受注したことを示し印刷可能なオーダーシートのためのオーダーシート情報を生成するオーダーシート生成手段であって、オーダーシートに前記バーコードを含めてオーダーシート情報を生成するオーダーシート生成手段と、を備える。【選択図】 図1A

Description

被加工品の加工を受注し加工されたものを納品するシステムに関する。
バーコードを利用して血液検査を管理するシステムが知られている。具体的には、患者の情報と検査をする情報とに基づき、必要な枚数のバーコードラベルを印刷し、患者から血液を採取した採血管に帖着できるシステムがある。
特開平9−160995号公報
前述したシステムは、バーコードラベルを採血管に帖着するもので、採血については管理することはできるが、他の検査項目などを十分に管理することはできなかった。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、採取した試料をバーコードによって総括的に管理できるシステムを提供することにある。
本発明による受注システムの特徴は、
処理対象物の処理を発注するにあたり発注者によって入力された発注情報の少なくとも一部の情報に基づいて発注を識別する発注識別情報を生成する識別情報生成手段と、
前記発注識別情報を示すバーコードを生成するバーコード生成手段と、
発注情報に基づいて受注したことを示し印刷可能なオーダーシートのためのオーダーシート情報を生成するオーダーシート生成手段であって、オーダーシートに前記バーコードを含めてオーダーシート情報を生成するオーダーシート生成手段と、を備えることである。
処理対象物の処理をバーコードによって総括的に管理できる。
図1Aは、被加工品の加工を受注し加工されたものを納品するシステムの概要を示すフローチャートである。 図1Bは、被加工品の加工を受注し加工されたものを納品するシステムの概要を示すフローチャートである。 図2は、本実施の形態による加工受発注システムの構成を説明する概略図である。 図3は、加工発注処理を示すフローチャートである。 図4は、加工側(受注側)の加工側制御装置200で実行されるセキュリティチェック処理を示すフローチャートである。 図5は、脂肪保存オーダー入力画面の例を示す図である。 図6は、オーダーシートの例を示す図である。 図7は、加工側(受注側)の加工側制御装置200で実行される脂肪受領処理を示すフローチャートである。 図8は、クライアント側端末装置110のディスプレイに表示される脂肪管理画面の例を示す図である。 図9は、ラベルシールに印刷されるバーコードの例を示す図である。 図10は、品質報告書の例を示す図である。 図11は、納品報告書の例を示す図である。 図12は、加工側(受注側)の加工側制御装置200で実行される保存処理を示すフローチャートである。 図13は、データベースを構成する各種のテーブルを示す図である。 図14は、データベースを構成する各種のテーブルを示す図である。 図15は、データ解析用テーブルの例を示す図である。
<<<<本実施の形態の概要>>>>
本明細書において「ドナー」とは細胞組織の提供者を意味する。また、「被加工品」とは、加工の対象品であり、試料や原材料などの加工前の物品を意味する。「加工品」は、「被加工品」が加工処理によって加工されたものであり、加工後の物品を意味する。「クライアント側(発注側)」は、「被加工品」の加工を発注したり依頼したりする者であるとともに、「加工品」が納品される者である。なお、「被加工品」の加工を発注したり依頼したりする者と、「加工品」が納品される者とは、同一であって、同一でなくてもよい。「加工側(受注側)」は、「クライアント側(発注側)」から受取った「被加工品」を加工することで、「被加工品」から「加工品」を生産したり製造したり組み立てたり、「加工品」に作り変えたり改造したり改変したりする者である。「加工品」は、「加工側(受注側)」から「クライアント側(発注側)」に納品される。なお、「加工」には、「被加工品」を、洗浄したり切断したり分離したりなどの保存に適した形態や態様にするように手を加えることも含まれる。
<<第1の実施の態様>>
第1の実施の態様によれば、
処理対象物(例えば、脂肪組織など)の処理を発注するにあたり発注者(例えば、病院やクリニックなど)によって入力された発注情報(例えば、クライアントデータなど)の少なくとも一部の情報に基づいて発注を識別する発注識別情報(例えば、加工依頼識別情報など)を生成する識別情報生成手段と、
前記発注識別情報を示すバーコード(受注用バーコード)を生成するバーコード生成手段と、
発注情報に基づいて受注したことを示し印刷可能なオーダーシート(受注用オーダーシート)のためのオーダーシート情報を生成するオーダーシート生成手段であって、オーダーシートに前記バーコードを含めてオーダーシート情報を生成するオーダーシート生成手段と、を備える受注システムが提供される。
また、第1の実施の態様において、
前記オーダーシート情報に基づいて印刷されたオーダーシートであって前記処理対象物の処理のために前記処理対象物とともに送付されたオーダーシートに印刷されているバーコードを読み取るバーコード読取手段と、
前記バーコード読取手段によるバーコードの読取処理に基づいて、少なくとも1つのラベル(例えば、ラベルシールなど)にバーコードを印刷する前記バーコード印刷手段と、を更に備える。
さらに、第1の実施の態様において、
前記オーダーシート生成手段によって生成されたオーダーシート情報を発注者の端末装置(例えば、クライアント側端末装置110など)に送信するオーダーシート情報送信手段と、
オーダーシート情報を送信したことに基づいて、管理情報(例えば、進捗ステータスなど)を発注状態(例えば、「注文受付」など)に変更する管理情報制御手段と、をさらに備える。
さらにまた、第1の実施の態様において、
前記オーダーシート情報送信手段から送信されたオーダーシート情報を受信するオーダーシート情報受信手段と、
受信したオーダーシート情報に基づいてオーダーシートを印刷するオーダーシート印刷手段と、をさらに備える。
また、第1の実施の態様において、
前記管理情報制御手段は、送付されたオーダーシートに印刷されているバーコードを前記バーコード読取手段で読み取ることに基づいて、管理情報を受取状態(例えば、「脂肪受取」など)に変更する。
<<第2の実施の態様>>
第2の実施の態様によれば、
細胞組織のドナー情報、採取情報及び輸送情報のうちの少なくとも1つの情報に基づいて、細胞組織の加工に関する結果を予測する予測システムが提供される。
また、第2の実施の態様において、
前記細胞組織が、脂肪組織であり、
前記ドナー情報は、ドナーの性別及び年齢を含み
前記採取情報は、脂肪組織を採取した部位を含み、
前記輸送情報は、輸送に要した時間及び輸送の際に前記脂肪組織の浸漬に用いた溶液を含む。
さらに、第2の実施の態様において、
前記細胞組織の加工が、脂肪組織から脂肪幹細胞を培養する工程を含む。
さらにまた、第2の実施の態様において、
前記細胞組織の加工に関する結果が、脂肪組織から脂肪幹細胞を培養するために要する時間である。
また、第2の実施の態様において、
前記細胞組織の加工に関する結果が、脂肪組織から培養された脂肪幹細胞の数である。
<<<<本実施の形態の詳細>>>>
以下に、実施の形態について図面に基づいて説明する。
<<<<加工受発注システム>>>
図1A及び図1Bは、クライアント側(発注側)が被加工品や試料や原材料や加工前品など(以下、被加工品と称する。)の加工を発注し、加工側(受注側)が被加工品の加工について受注し、加工した加工品(加工後品)をクライアント側(発注側)に納品するシステムの概要を示すフローチャートである。例えば、被加工品として、脂肪組織や血液細胞などがある。また、加工品として、脂肪組織から抽出されて培養された脂肪幹細胞や、血液細胞から抽出された血小板などがある。図1A及び図1Bに示すシステムは、このような脂肪組織や血液細胞などの細胞の加工に限られず、被加工品としての原材料を加工側(受注側)送り、加工側(受注側)が加工したものをクライアント側(発注側)に納品するものに適用することができる。例えば、木材や金属材料や食材などの各種の原材料や素材を加工側(受注側)に送り、加工されたり組み立てられたりした加工品を、クライアント側(発注側)が受取るようなシステムについても適用することができる。さらに、問題の出題の依頼(発注)、問題の回答、答えの添削などの通信添削などのシステムにも適用することができる。
<<クライアント側(発注側)及び加工側(受注側)>>
以下では、被加工品の一例として、人体から抽出した脂肪組織とし、加工品の一例として、被加工品である脂肪組織から培養などによって得られた脂肪幹細胞とする。具体的には、クライアント側(発注側)が、脂肪組織の加工を発注し、加工側(受注側)が加工を受注し、加工して得られた脂肪幹細胞をクライアント側(発注側)に納品するシステムの概略を説明する。クライアント側(発注側)は、例えば、病院やクリニックなどの医師がいる組織である。病院やクリニックなどの医師がドナーから脂肪組織を採取して、加工側(受注側)に加工を依頼する。加工側(受注側)は、受取った脂肪組織から脂肪幹細胞を培養し、培養した脂肪幹細胞を病院やクリニックなどに納品する。
<<加工受発注システム10の構成>>
図2は、本実施の形態による加工受発注システム10の構成を説明する概略図である。加工受発注システム10は、主に、通信ネットワーク100とクライアント側端末装置110と加工側制御装置200とを有する。
<クライアント側(発注側)>
クライアント側(発注側)は、クライアント側端末装置110を有する。クライアント側端末装置110は、CPU(中央処理装置)、ROM(リードオンリーメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、HDD(ハードディスクドライブ)、I/F(通信インターフェース装置)や操作装置(キーボード、マウス、タッチパネルなど)などを備えたパーソナルコンピュータ、タブレット側コンピュータ、携帯型端末装置など、各種の演算処理及びデータ処理や、加工側制御装置200との通信処理などが可能な装置である。クライアント側端末装置110は、クライアント側(発注側)の病院やクリニックなど医師や職員などが操作でき、インターネットなどの通信ネットワーク100を介して加工側制御装置200と通信可能に接続できる端末装置であればよい。
<加工側(受注側)>
加工側(受注側)は、加工側制御装置200(図2参照)を有する。加工側制御装置200は、CPU(中央処理装置)、ROM(リードオンリーメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、HDD(ハードディスクドライブ)、I/F(通信インターフェース装置)や操作装置(キーボード、マウス、タッチパネルなど)などを備えたコンピュータ、タブレット側コンピュータ、携帯型端末装置、サーバなど、各種の演算処理及びデータ処理や、クライアント側端末装置110との通信処理などが可能な装置である。加工側制御装置200は、インターネットなどの通信ネットワーク100を介して複数のクライアント側端末装置110に接続されている。
加工側制御装置200は、複数のクライアント側端末装置110に対してサーバとして機能できればよい。加工側制御装置200は、加工受発注に用いるクライアントデータや進捗ステータス(後述)などの各種の情報を記憶するデータベースを用いることができる(図13及び図14参照)。
<<加工受発注システムの概略>>
図1A及び図1Bは、加工受発注システムの概略を示すフローチャートである。詳細な処理については後述する。
<クライアント側(発注側)処理1>
まず、クライアント側(発注側)は、クライアント側端末装置110を操作して、加工注文を依頼する(ステップOS101)。すなわち、病院やクリニックなど医者や職員が、自己のクライアント側端末装置110を操作して、クライアント側(発注側)で採取した脂肪組織の加工を依頼する。具体的には、ドナー情報(性別、生年月日等)や、脂肪組織を採取した部位や、脂肪組織を採取した日時や、脂肪組織の加工方法などの加工に必要な各種の情報が、クライアント側端末装置110に入力され、クライアントデータとして加工側(受注側)の加工側制御装置200に送信される。クライアントデータの詳細については、後述する。
<加工側(受注側)処理1−1>
加工側(受注側)では、クライアント側端末装置110から送信されたクライアントデータを、通信ネットワーク100を介して、加工側制御装置200で受信する(ステップRS101)。加工側制御装置200は、クライアントデータに含まれるクライアント側(発注側)や日付などの情報を簡易にチェックし、問題がないと判断した場合には、クライアントデータを加工側制御装置200のHDD(図示せず)内のデータベースに保存する。クライアントデータは、例えば、図13(a)に示す基本テーブルや、図13(b)に示す採取テーブルに記憶される。基本テーブルや採取テーブルについては後述する。
次に、加工側(受注側)では、ステップRS101でクライアントデータを受信したことを契機にして進捗ステータスが「注文受付」に設定される(ステップRS103)。進捗ステータスは、加工受発注システムにおける進捗状態(工程)を示す情報であり、加工側制御装置200のHDD内の外部用ステータステーブルに記憶される。進捗ステータスは、例えば、図13(c)に示す外部用ステータステーブルに記憶される。
次いで、加工側(受注側)では、受信したクライアントデータに基づいて、クライアントデータを受信したことを示す受注用オーダーシートデータが生成され(後述する図6参照)、受注用オーダーシートデータはクライアント側端末装置110に送信される(ステップRS105)。受注用オーダーシートデータは、加工側制御装置200で受信したクライアントデータから自動的に生成され、通信ネットワーク100を介してクライアント側端末装置110に自動的に送信される。
さらに、ステップRS105では、依頼識別情報として加工依頼識別情報を自動的に生成する。依頼識別情報は、クライアント側(発注側)から依頼(要求)された各種の依頼を識別するための情報である。依頼識別情報は、図13(a)に示すように、データベースの基本テーブルの依頼識別情報フィールドに、クライアント側(発注側)からの依頼を識別するための各種の情報が順次に記憶される。
例えば、クライアント側(発注側)から加工の依頼があったことを契機にして、加工の依頼を識別するための加工依頼識別情報が生成され、図13(a)の基本テーブルの依頼識別情報フィールドに加工依頼識別情報が記憶される。また、クライアント側(発注側)から納品の依頼があったことを契機にして、納品の依頼を示す納品依頼識別情報が生成され、図13(a)の基本テーブルの依頼識別情報フィールドに納品依頼識別情報が記憶される。
このように、クライアント側(発注側)からの各種の依頼を識別できる情報を、図13(a)の基本テーブルの依頼識別情報フィールドに順次に記憶して蓄積していくことで、クライアント側(発注側)からの各種の依頼を、1つの基本テーブルの1つの依頼識別情報フィールドによって一元的に管理でき、クライアント側(発注側)からの依頼を漏れなく重複することなく管理することができる。
前述した加工依頼識別情報は、クライアント側(発注側)からの一の発注依頼に対する一の受注(一の受発注)を識別するための情報であり、加工内容、日付、整理番号などの文字情報から構成される。本実施の形態における加工には、例えば、採取された脂肪組織を洗浄して脂肪組織から脂肪幹細胞を培養し脂肪幹細胞を保存するものや、脂肪組織を洗浄して保存するものなどがある。加工依頼識別情報を構成する加工内容には、これらの加工を識別するための情報が割り当てられる。
また、加工依頼識別情報を構成する整理番号は、同じ加工内容で同一の日付の異なる発注の場合には、連番となるように生成される。受注用オーダーシートデータが生成されるときには、加工依頼識別情報も自動的に生成される。同じクライアント側(発注側)から同日に複数の発注があった場合でも、発注の時刻が異なれば、互いに異なる発注として異なる加工依頼識別情報が生成されて、互いに異なる受発注として加工依頼識別情報が割り当てられる。また、脂肪組織のドナーが同一人物であっても、発注の日時が異なれば、互いに異なる発注として異なる加工依頼識別情報が生成されて、互いに異なる受発注として加工依頼識別情報が割り当てられる。さらにまた、加工依頼識別情報は、文字情報から識別パターン(以下、受注用バーコード)に変換され、受注用オーダーシートデータには、加工依頼識別情報を示す文字情報と加工依頼識別情報を示す受注用バーコードとの双方が表示可能及び印刷可能に形成される。受注用オーダーシートデータは、例えば、PDF(Portable Document Format)形式などにすることができる。
なお、前述した例では、加工依頼識別情報を加工内容、日付、整理番号などから生成する場合を示したが、ドナーの情報、例えば、年齢、性別、生年月日などから生成してもよい。このようにすることで、加工依頼識別情報によってドナーに関する情報を直ちに取得でき、受発注の管理をより確実かつ容易にすることができる。
前述した発注及び受注の具体的な処理については、図3で後述する。
さらに、加工側(受注側)では、注文の依頼内容を確認する(ステップRS107)。ステップRS107の確認の処理は、加工側(受注側)の担当者が注文の内容などを目視でチェックするようにしても、より詳細なチェック処理のサブルーチンの実行によって演算処理や比較処理などで行うようにしてもよい。次いで、加工側(受注側)では、進捗ステータスが、「注文確認」に設定される(ステップRS109)。
<クライアント側(発注側)処理1−2>
クライアント側(発注側)では、ステップRS105の処理によって、クライアント側端末装置110から送信された受注用オーダーシートデータを受信する(ステップOS103)。受信した受注用オーダーシートデータは、クライアント側(発注側)が所有するプリンターなどによって受注用オーダーシートとして印刷することができる。前述したように、受注用オーダーシートデータには、加工依頼識別情報を示す受注用バーコードが含まれており、受注用オーダーシートを印刷することで、受注用オーダーシートの一部の領域に受注用バーコードも印刷される(図6参照)。
次に、クライアント側(発注側)では、ドナーの所定の部位から採取した脂肪組織の送付を準備し(ステップOS105)、印刷した受注用オーダーシートを添付して脂肪組織とともに梱包したものを加工側(受注側)に発送する(ステップOS107)。このように、採取された脂肪組織に受注用オーダーシートを添付して梱包することで、採取された脂肪組織と加工依頼識別情報との対応付けをクライアント側(発注側)の時点で形成して、加工側(受注側)に送付することができる。すなわち、採取された脂肪組織が加工側(受注側)に届くよりも前の時点で、採取された脂肪組織と加工依頼識別情報との対応付けが形成されている。脂肪組織及び受注用オーダーシートの送付は、郵送や、運送業や配送業者などによる輸送であり、採取された脂肪組織及び受注用オーダーシートが加工側(受注側)に届けられる。
なお、クライアント側(発注側)は、脂肪組織の輸送に用いるための専用の輸送用容器や、輸送の際に用いるための専用の輸送用溶液などを、事前に加工側(受注側)から受取っており、採取した脂肪組織を輸送用容器に収容することで輸送用溶液に浸漬させることができ、脂肪組織の適切な状態を維持しつつ、脂肪組織を輸送することができる。輸送用容器や輸送用溶液などは、クライアント側(発注側)が、加工側(受注側)に、加工の発注とは別に、発注することで、クライアント側(発注側)に配送されて届けられる。
なお、輸送用容器や輸送用溶液などの発注依頼も、クライアント側(発注側)が依頼したことを契機に、容器及び溶液の発注依頼を識別するための容器・溶液発注依頼識別情報が生成され、図13(a)の基本テーブルの依頼識別情報フィールドに容器・溶液発注依頼識別情報が記憶される。
<加工側(受注側)処理1−2>
加工側(受注側)では、クライアント側(発注側)から輸送された脂肪組織及び受注用オーダーシートを受領する(ステップRS111)。次いで、加工側(受注側)では、受領した脂肪組織及び受注用オーダーシートに対応する加工依頼識別情報を示す受注用バーコードをラベルプリンターなどで印刷する(ステップRS112)。このステップRS112の処理で印刷される受注用バーコードは、受注用オーダーシートで印刷されている受注用バーコードと同一のものである。ステップRS112の処理では、1枚のラベルに1つの受注用バーコードが印刷される(図9参照)。
受注用バーコードを印刷するラベルの枚数は、輸送された脂肪組織の量や、加工の種類によって決定される。前述したように、加工には、採取された脂肪組織を洗浄して脂肪組織から脂肪幹細胞を培養し脂肪幹細胞を保存するものや、脂肪組織を洗浄して保存するものなどがある。脂肪幹細胞を培養する場合には培養用容器が用いられ、脂肪組織を保存する場合には保存用容器が用いられる。
したがって、受注用バーコードを印刷するラベルの枚数は、輸送された脂肪組織の量や、培養用容器の本数や、保存用容器の本数などによって決定される。受注用バーコードを印刷されたラベルは、培養用容器や保存用容器に貼付される。このように加工依頼識別情報を示す受注用バーコードを用いることで、加工側(受注側)でも、受領した脂肪組織と加工依頼識別情報との対応付けを維持しつつ、脂肪組織を加工することができ、他のドナーの脂肪組織や他のクライアント側(発注側)からの脂肪組織と明確に識別することができ、培養工程や保存工程などにおいて、脂肪組織を的確に管理することができる。前述したように、ステップRS112の処理で印刷される受注用バーコードは、加工依頼識別情報を識別パターンに変換されたものであり、受注用オーダーシートに含まれる受注用バーコードと同一である。なお、脂肪組織を受領したときの処理については、図7で詳細に説明する。
次いで、加工側(受注側)では、脂肪組織及び受注用オーダーシートの受領を契機にして、進捗ステータスを「脂肪受取」に設定する(ステップRS113)。
次に、加工側(受注側)では、受領した脂肪組織を加工する(ステップRS115)。脂肪組織の加工には、例えば、受領した脂肪組織を遠心分離機などの装置によって、輸送用の溶液から分離したり、既にオイル化したオイル部分を分離したりする加工(洗浄)がある。さらに、溶液やオイルから分離した脂肪組織に、加工用の溶液を加える加工もある。さらにまた、加工用の溶液を加えた脂肪組織から脂肪幹細胞を培養する加工もある。次いで、加工側(受注側)では、進捗ステータスを「加工中」に設定する(ステップRS117)。この加工の工程では、加工依頼識別情報を示す受注用バーコードが貼付された培養用容器が用いられ、加工の工程においても、加工依頼識別情報(受注用バーコード)によって管理することができ、発注、受注、受取り、加工の各工程は、加工依頼識別情報(受注用バーコード)によって管理される。
次に、加工側(受注側)では、脂肪幹細胞を培養する場合には、脂肪幹細胞の培養に要する時間の経過後に、脂肪組織の加工が完了し、脂肪幹細胞が仕上がる(ステップRS119)。例えば、脂肪幹細胞の培養が完了することで、所定の数の脂肪幹細胞が培養される。
次に、加工側(受注側)では、仕上がった脂肪幹細胞を保存用容器に移し替える(ステップRS121)。加工側(受注側)では、脂肪組織の加工の完了により最終的に仕上がった脂肪幹細胞の量が定まり、保存用容器の数を決定することができる(ステップRS123)。なお、この処理の後、保存用容器の数に応じた枚数のラベルが印刷される。1枚のラベルに1つの受注用バーコードが印刷される(図9参照)。ここで印刷される受注用バーコードも、受注用オーダーシートで印刷されている受注用バーコードと同一のものである。保存の工程においても、加工依頼識別情報(受注用バーコード)によって管理することができ、発注、受注、受取り、加工、保存の各工程は、加工依頼識別情報(受注用バーコード)によって管理される。
なお、脂肪幹細胞を培養せずに、脂肪組織を洗浄して直ちに保存する場合には、前述したステップRS119、RS121、RS123の処理は省かれる。
この加工後の保存処理の詳細については、図12で後述する。
次いで、加工側(受注側)では、所定の数の保存用容器を保管するための保管タンクの管理をする(ステップRS125)。保管タンクの管理は、複数の保存用容器を保管する場所を決定する処理である。保管タンクを管理することによって、保管タンクが複数ある場合には、保存用容器を保管する一の保管タンクを特定するとともに、さらに、その一の保管タンク内において保存用容器を保管する場所を特定することができ、複数の保存用容器を一元的に管理することで的確に保管することができる。また、保管タンクを管理することによって、保管タンク内では、複数の保存用容器がなるべく密になるように配置して保管することができ、複数の保存用容器を効率よく保管タンクに保管することができる。
次に、加工側(受注側)では、ステップRS125の処理で決定された保管タンクの場所に保存用容器を保管する(ステップRS127)。例えば、保管タンクの所定の位置に保存用容器を配置して、培養した脂肪幹細胞を冷凍する。次いで、加工側(受注側)では、進捗ステータスを「保存中」に設定する(ステップRS129)。
次に、加工側(受注側)では、保存を開始した脂肪幹細胞についてのレポートデータを生成して、クライアント側(発注側)に送信できる状態にする(ステップRS131)。例えば、保存処理を開始して日時や、最終的に決定された保存用容器の数などの情報を含めてレポートデータを生成する(図10の品質報告書参照)。レポートデータもPDF形式にすることができる。
<クライアント側(発注側)処理1−3>
クライアント側(発注側)では、ステップRS131の処理によって、加工側(受注側)から送信されたレポートデータを受信する(ステップOS109)。
クライアント側(発注側)では、受信したレポートデータを参考にして、納品の希望量を示して、納品依頼を加工側(受注側)に送信する(ステップOS111)。例えば、クライアント側(発注側)は、納品の希望量に応じて保存用容器の本数を指定して、納品依頼を加工側(受注側)に送信する。
前述したように、クライアント側(発注側)から納品の依頼があった場合には、納品の依頼を示す納品依頼識別情報が生成され、図13(a)の基本テーブルの依頼識別情報フィールドに納品依頼識別情報が記憶される。
<加工側(受注側)処理1−3>
加工側(受注側)では、納品依頼を受取り(ステップRS133)、保管タンクの管理をする(ステップRS135)。ステップRS133の保管タンクの管理は、まず、納品の依頼があった脂肪幹細胞の保存用容器が保管されている保管タンクの場所を特定し、その場所から納品の依頼があった本数の保存用容器を取り出し、保管タンクから保存用容器を取り出したことを示す情報を、取り出した日時とともにHDDに記憶させる処理である。
次に、加工側(受注側)では、保管タンクから取り出した保存用容器を解凍し(ステップRS137)、出荷用オーダーシートデータを作成し印刷する(ステップRS139)。出荷用オーダーシートデータにも受注用バーコードデータが含まれており、印刷された出荷用オーダーシートには、受注用バーコードも印刷される(図11の納品報告書参照)。出荷用オーダーシートに印刷されている受注用バーコードを読み取るとともに、保存用容器に貼付されている受注用バーコードを読み取り、受注用バーコードの双方が一致していることを確認することで、出荷の対象物である保存用容器が適切なものであることを保証することができる。出荷の工程においても、加工依頼識別情報(受注用バーコード)によって管理することができ、発注、受注、受取り、加工、保存、出荷(納品)の各工程は、加工依頼識別情報(受注用バーコード)によって管理される。
次に、加工側(受注側)は、出荷対象の保存用容器とともに出荷用オーダーシートも梱包して出荷する(ステップRS141)。出荷対象の保存用容器は、郵送や、運送業や配送業者などによる輸送によって、クライアント側(発注側)に送られる。
<クライアント側(発注側)処理1−4>
クライアント側(発注側)では、加工側(受注側)から送られた出荷対象の保存用容器及び出荷用オーダーシートを受取る(ステップOS113)。クライアント側(発注側)は、出荷用オーダーシートの記載されている内容を視認することによって、所望した脂肪幹細胞であることを確認することができる。
<<加工発注処理>>
図3は、加工発注処理を示すフローチャートである。
<クライアント側受付処理3−1>
最初に、クライアント側端末装置110のCPUは、クライアントデータの入力処理が実行される(ステップOS303)。ステップOS301の処理では、図5に示すような脂肪保存オーダー入力画面が、クライアント側端末装置110の表示装置(図示せず)に表示される。クライアント側では、医師や職員がクライアント側端末装置110のキーボードなどの操作装置(図示せず)を操作して、必要なクライアントデータを入力する。
脂肪保存オーダー入力画面は、図5に示すように、主に、氏名、性別、生年月日、国籍などのドナーに関する一般的な情報と、脂肪採取日時、脂肪採取部位、脂肪採取方法、輸送脂肪の種類、輸送サイズなどのドナーの脂肪組織に関する情報とを含む。さらに、担当医師名、カルテ番号などの病院やクリニックなどのクライアント側(発注側)に関する情報や、血液検査データ、特記事項などのドナーに関する特定の情報も含む。本実施の形態では、これらの情報をクライアントデータと総称する。これらの情報によって、クライアント側(発注側)やドナーや脂肪組織を的確に識別したり管理したりすることができ、また、これらの情報を蓄積することによって、加工時間や脂肪幹細胞の数の予測のための解析をすることができる。なお、解析のための情報蓄積については、後述する。
次に、クライアント側端末装置110のCPUは、ステップOS303の処理で入力されたクライアントデータを加工側制御装置200に送信する(ステップOS305)。
<加工側受付処理3−1>
加工側制御装置200のCPUは、クライアント側端末装置110から送信されたクライアントデータを受信する(ステップRS303)。
次に、加工側制御装置200のCPUは、加工依頼識別情報を生成する(ステップRS305)。加工依頼識別情報は、一の発注に対する一の受注(一の受発注)を識別するための情報であり、加工内容、日付、整理番号などの文字情報から構成される。加工依頼識別情報は、ステップOS305の処理でクライアントデータを受信したことを契機にして自動的に生成される。
前述したように、本実施の形態における加工には、例えば、採取された脂肪組織を洗浄して脂肪組織から脂肪幹細胞を培養し脂肪幹細胞を保存するものや、脂肪組織を洗浄して保存するものなどがある。例えば、採取された脂肪組織を洗浄して脂肪組織から脂肪幹細胞を培養し脂肪幹細胞を保存する場合には、加工内容を示す識別情報として「SC」が割り当てられ、脂肪組織を洗浄して保存する場合には、加工内容を示す識別情報として「FB」が割り当てられる。
加工依頼識別情報の整理番号は、同じ加工内容でかつ同一の日付の異なる発注に対して、連番となるように生成される。例えば、FB170610001、FB170610002、FB170610003・・・、FB170611001、FB170611002、・・・のように生成される。前述したように、「FB」は、加工内容を示す識別情報であり、「170610」や「170611」などは、年月日を示す情報であり、「001」や「002」などは、整理番号で、連番となるように生成される。
前述した例では、加工依頼識別情報を、加工内容、日付、整理番号などの文字情報から生成する例を示したが、クライアントデータを用いて加工依頼識別情報を生成してもよい。担当医師名、カルテ番号、氏名、性別、生年月日、国籍、脂肪採取日時、脂肪採取部位、脂肪採取方法、輸送脂肪の種類、輸送サイズ、血液検査データ、特記事項などの情報を用いて加工依頼識別情報を生成することができる。また、これらの全ての情報を用いて加工依頼識別情報を構成しても、一部の情報のみを用いて加工依頼識別情報を構成してもよい。また、これらのクライアントデータを暗号化して加工依頼識別情報を生成してもよい。加工側制御装置200に記憶されているクライアントデータを読み出すことなく、加工依頼識別情報からドナーに関する情報を直ちに取得でき、受発注の管理をより簡便にかつ容易にすることができる。
次に、加工側制御装置200のCPUは、ステップRS303で受信したクライアントデータを加工側制御装置200のHDDに記憶する(ステップRS307)。例えば、クライアントデータは、図13(a)に示す基本テーブルや、図13(b)に示す採取テーブルに記憶される。具体的には、クライアントデータのうち、主に、クライアント側(発注側)に固有な情報やドナーに固有な情報は、図13(a)に示す基本テーブルに記憶される。また、クライアントデータのうち、主に、脂肪の採取条件などの脂肪の採取に固有な情報は、図13(b)に示す採取テーブルに記憶される。
次に、加工側制御装置200のCPUは、ステップRS305で生成した加工依頼識別情報を加工側制御装置200のHDDに記憶する(ステップRS309)。
次に、加工側制御装置200のCPUは、関連付け情報(後述する管理番号フィールドの管理番号)を生成し(ステップRS311)、関連付け情報をHDDなどに記憶する(ステップRS313)。この関連付け情報を指定することで、対応するクライアントデータや進捗ステータスなどを検索して呼び出すことができる。
<基本テーブルの構成>
前述した基本テーブルは、図13(a)に示すように、管理番号フィールド、発注日フィールド、依頼識別情報フィールド、担当医フィールド、カルテ番号フィールド、氏名フィールド、性別フィールド、生年月日フィールド、国籍フィールドの9個のフィールドからなるテーブルである。前述したステップRS303の処理で、クライアント側端末装置110から送信されたクライアントデータを受信したときに、これらの9個のフィールドのうちの対応するフィールドの情報が1つのレコードとして記憶される。
管理番号フィールドには、管理番号が記憶される。管理番号は、クライアント側(発注側)からの各種の依頼の各々に対して別個に割り当てられる識別情報であり、クライアント側(発注側)からの一の依頼に対して、一の管理番号が重複することなく生成される。管理番号は、クライアント側端末装置110から送信されたクライアントデータを受信した(前述したステップRS303)ことを契機に生成されて(前述したステップRS311)、管理番号フィールドに記憶される(前述したステップRS313)。基本テーブル(図13(a))や、採取テーブル(図13(b))や、外部ステータステーブル(図13(c))や、内部ステータステーブル(図13(d))や、加工テーブル(図13(e))や、加工テーブル(図14(b))などの各種のテーブルは、管理番号フィールドを共通して有し、一のクライアントデータに対して、基本テーブルの管理番号フィールドと、採取テーブルの管理番号フィールドと、外部ステータステーブルの管理番号フィールドと、内部ステータステーブルの管理番号フィールドと、加工テーブルの管理番号フィールドと、加工テーブルの管理番号フィールドとには、同一の管理番号が記憶され、管理番号によって一のクライアントデータを互いに関連付けることができ、他のテーブルの情報を互いに読み出すことができる。
発注日フィールドには、クライアント側端末装置110から送信されたクライアントデータを受信した(ステップRS303)ときの日時が記憶される。
依頼識別情報フィールドには、依頼識別情報が記憶される。前述したように、クライアント側(発注側)から加工の依頼があったことを契機にして、加工の依頼を識別するための加工依頼識別情報が生成され(前述したステップRS305)、依頼識別情報フィールドに加工依頼識別情報が記憶される(前述したステップRS309)。また、クライアント側(発注側)から納品の依頼があったことを契機にして、納品の依頼を示す納品依頼識別情報が生成され、依頼識別情報フィールドに納品依頼識別情報が記憶される。さらに、クライアント側(発注側)から輸送用容器や輸送用溶液などの発注依頼があったことを契機にして、容器及び溶液の発注依頼を識別するための容器・溶液発注依頼識別情報が生成され、依頼識別情報フィールドに容器・溶液発注依頼識別情報が記憶される。なお、これらの依頼があったことを契機にして、基本テーブルを構成する9個のフィールドのうちの対応するフィールドの情報が1つのレコードとして記憶される。
担当医フィールドには、クライアント側(発注側)(クリニックや病院等)で脂肪組織を採取した担当医の情報が記憶される。
カルテ番号フィールドには、クライアント側(発注側)(クリニックや病院等)で管理されているカルテ番号が記憶される。
氏名フィールドには、ドナーの氏名が記憶され、性別フィールドには、ドナーの性別が記憶され、生年月日フィールドには、ドナーの生年月日が記憶され、国籍フィールドには、ドナーの国籍が記憶される。
<採取テーブル>
前述した採取テーブルは、図13(b)に示すように、管理番号フィールド、採取日時フィールド、採取部位フィールド、採取方法フィールド、採取量フィールドからなるテーブルである。前述したステップRS303の処理で、クライアント側端末装置110から送信されたクライアントデータを受信したときに、これらの5個のフィールドのうちの対応するフィールドの情報が1つのレコードとして記憶される。
管理番号フィールドには、管理番号が記憶される。前述したように、管理番号は、基本テーブルと同じ情報であり、同じクライアントデータに対して、基本テーブルの管理番号フィールドと、採取テーブルの管理番号フィールドとには、同じ管理番号が記憶される。
採取日時フィールドには、クライアント側(発注側)で脂肪組織が採取された日時が記憶される。採取部位フィールドには、脂肪組織を採取したドナーの身体の部位を示す情報が記憶される。例えば、太ももや腹などの情報が記憶される。採取方法フィールドには、脂肪組織を採取する方法が記憶される。採取量フィールドには、採取した脂肪組織の量が記憶される。
次に、加工側制御装置200のCPUは、ステップRS305で生成した加工依頼識別情報から受注用バーコードを生成する(ステップRS315)。受注用バーコードは、光学的に読み取ることができる識別パターンであればよい。受注用バーコードは、縞状に形成された一次元に形成された識別子や、QRコード(登録商標)などの二次元に形成された識別子などにすることができる。
次に、加工側制御装置200のCPUは、オーダーシートデータを生成する(ステップRS317)。オーダーシートデータは、オーダーシートの内容や書式を画定するためのデータである。オーダーシートには、図6に示すように、上述したクライアントデータの各種の情報とともに、ステップRS315の処理で生成した受注用バーコードも含まれる。
なお、上述した例では、受注用バーコードなどの光学的に読み取ることができる識別パターンを生成する場合を示したが、磁気的、電磁的などに読み取ることができる識別情報を生成してもよい。
次に、加工側制御装置200のCPUは、進捗ステータスを「注文受付」に変更して記憶し(ステップRS319)、ステップRS317で生成したオーダーシートデータを送信し(ステップRS321)、本サブルーチンを終了する。
前述したように、進捗ステータスは、加工受発注システムにおける進捗状態(工程)を示す情報であり、図13(c)に示す外部用ステータステーブルに管理番号とともに記憶される。外部用ステータステーブルは、管理番号フィールドと外部用ステータスフィールドを有する。1つの管理番号に対応する1つの外部用ステータスが1つのレコードとして記憶される。進捗ステータスには、注文受付、注文確認、脂肪受取、加工中、保存中などがあり、外部用ステータスフィールドには、これらを識別する情報が記憶される。前述したステップRS319の処理では、図13(c)に示す外部用ステータステーブルの外部用ステータスフィールドのうち、今回の発注依頼に対応する管理番号の外部用ステータスフィールドを「注文受付」に更新する。
<クライアント側受付処理3−2>
クライアント側(発注側)のCPUは、加工側(受注側)から送信されたオーダーシートデータを受信し(ステップOS307)、記憶する(ステップOS309)。
クライアント側(発注側)のCPUは、受信したオーダーシートデータをプリンター(図示せず)に供給することで、クライアントデータの各種の情報と受注用バーコードとを含むオーダーシートを紙などの媒体に印刷する(ステップOS311)。クライアント側(発注側)では、オーダーシートを印刷することで、図6に示すオーダーシートを取得することができる。ここで印刷したオーダーシートは、採取した脂肪組織を加工側(受注側)に送付する際に、脂肪組織とともに送付される。
クライアント側(発注側)のCPUは、医師や職員などの操作者の操作に基づいてログアウトし(ステップOS313)、加工側制御装置200と接続を切断し、本サブルーチンを終了する。
オーダーシートの内容は、図6に示すように、主に、氏名、性別、生年月日、国籍などのドナーに固有な情報と、脂肪採取日時、脂肪採取部位、脂肪採取方法、輸送脂肪の種類、輸送サイズなどのドナーの脂肪組織の採取に関する情報とを含む。さらに、担当医師名、カルテ番号などの病院やクリニックなどのクライアント側(発注側)に関する情報や、血液検査データ、特記事項などのドナーに関する特定の情報も含む。このように、オーダーシートには、前述したクライアントデータの内容が掲載され、病院やクリニックなどでは、印刷したオーダーシートを視認することで、発注の内容の正誤を改めて確認することができる。
さらに、図6に示すように、オーダーシートの上部には受注用バーコードが含まれており、オーダーシートを印刷することで、オーダーシートの一部として、受注用バーコード(図6の上部)も印刷される。このように、クライアントデータがクライアント側端末装置110から加工側制御装置200に送信されて(前述したステップOS305)、加工側制御装置200が加工依頼識別情報を生成した(前述したステップRS305)ことを契機にして、受注用バーコードが含まれたオーダーシートデータが生成され(前述したステップRS317)、オーダーシートを印刷することで(前述したステップOS311)、受注用バーコードも印刷される。
なお、加工側(受注側)では、上述したRS321の処理を実行した後に、加工側(受注側)の担当者は、注文の内容などを目視でチェックして、注文の依頼内容を確認する。なお、より詳細なチェック処理用のサブルーチンを実行することで、注文の依頼内容を確認することもできる。これらの注文依頼の確認により、進捗ステータスが、「注文確認」に更新される。具体的には、図13(c)に示す外部用ステータステーブルの外部用ステータスフィールドのうち、今回の発注依頼に対応する管理番号の外部用ステータスフィールドを「注文確認」に更新する。
<<セキュリティチェック処理>>
図4は、加工側(受注側)の加工側制御装置200で実行されるセキュリティチェック処理を示すフローチャートである。この処理は、通信ネットワーク100を介して外部から加工側制御装置200に接続されたときに実行される処理である。
最初に、加工側制御装置200のCPUは、通信ネットワーク100を介した外部からの接続が、登録済みのIPアドレスからの接続であるか否かを判断する(ステップRS403)。
加工側制御装置200のCPUは、ステップRS403の判断処理で、登録済みのIPアドレスからの接続であると判別したときには(YES)、クライアント側端末装置110から送信されたUSBメモリの認証データが適切であるか否かを判断する(ステップRS405)。
加工側制御装置200のCPUは、ステップRS405の判断処理で、USBメモリの認証データが適切であると判別したときには(YES)、クライアント側端末装置110から登録済みのIDが送信されたか否かを判断する(ステップRS407)。
加工側制御装置200のCPUは、ステップRS407の判断処理で、登録済みのIDが送信されたと判別したときには(YES)、登録済みのIDに対応するパスワードがクライアント側端末装置110から送信されたか否かを判断する(ステップRS409)。
ステップRS409の判断処理で、登録済みのIDに対応するパスワードが送信されたと判別した場合には、外部からの加工側制御装置200への接続は、加工側(受注側)に登録されている1つのクライアント側端末装置110からの真正な接続であるとして、ログインが完了する。
加工側制御装置200のCPUは、ステップRS409の判断処理で、登録済みのIDに対応するパスワードが送信されたと判別したときには(YES)、新規発注要求であるか否かを判断する(ステップRS411)。
加工側制御装置200のCPUは、ステップRS411の判断処理で、新規発注要求であると判別したときには(YES)、図3に示した加工側受付処理のサブルーチンを呼び出して実行する(ステップRS413)。
加工側制御装置200のCPUは、ステップRS411の判断処理で、新規発注要求でないと判別したときには(NO)、進捗ステータスを確認する要求であるか否かを判断する(ステップRS415)、本サブルーチンを終了する。
加工側制御装置200のCPUは、ステップRS415の判断処理で、進捗ステータスを確認する要求であると判別したときには(YES)、進捗ステータスを提供する処理のサブルーチン(図示せず)を呼び出して実行し(ステップRS417)、本サブルーチンを終了する。
前述した進捗ステータスを提供する処理によって、図8に示すような脂肪管理画面をクライアント側(発注側)のクライアント側端末装置110のディスプレイに表示するようにできる。
加工側制御装置200のCPUは、ステップRS415の判断処理で、進捗ステータスを確認する要求でないと判別したときには(NO)、その他の処理を実行し(ステップRS417)、本サブルーチンを終了する。
前述したステップRS403の判断処理で、登録済みのIPアドレスからの接続でないと判別したとき(NO)、ステップRS405の判断処理で、USBメモリの認証データが適切でないと判別したときには(NO)、ステップRS407の判断処理で、登録済みのIDが送信されていないと判別したときには(NO)、ステップRS409の判断処理で、登録済みのIDに対応するパスワードが送信されていないと判別したときには(NO)、切断処理を実行し(ステップRS413)、処理を終了する。
<<脂肪受領処理>>
図7は、加工側(受注側)の加工側制御装置200で実行される脂肪受領処理を示すフローチャートである。この処理は、クライアント側(発注側)から発送された脂肪組織を受領したことを契機にして実行される処理である。なお、クライアント側(発注側)からは、採取された脂肪組織と、図3のステップOS311の処理によって印刷されたオーダーシートとが、同梱されて、郵送や運送業や配送業者などによる輸送によって、加工側(受注側)に届けられる。
最初に、加工側制御装置200のCPUは、同梱されていたオーダーシートに印刷されている受注用バーコードを、バーコードリーダによって読み取る(ステップRS701)。
次に、加工側制御装置200のCPUは、読み取った受注用バーコードを識別データに変換する(ステップRS703)。次に、加工側制御装置200のCPUは、図13(c)に示す外部用ステータステーブルを参照して、図13(a)に示す基本テーブルから加工依頼識別情報を読み出すことで、進捗ステータスが「注文確認」となっている加工依頼識別情報を読み出す(ステップRS705)。すなわち、脂肪組織を未だに受領していない状態の加工依頼識別情報を読み出す。前述したように、進捗ステータスは、図13(c)に示す外部用ステータステーブルに記憶されており、図13(a)の基本テーブルの依頼識別情報フィールドに加工依頼識別情報が記憶されている。
次に、加工側制御装置200のCPUは、ステップRS703の処理で変換した識別データと、ステップRS705の処理で読み出した加工依頼識別情報とが一致するか否かを判断する(ステップRS707)。
加工側制御装置200のCPUは、ステップRS707の判断処理で識別データと加工依頼識別情報とが一致すると判別した場合には(YES)、加工依頼識別情報に対応するクライアントデータを読み出し(ステップRS709)、読み出したクライアントデータを加工側制御装置200のディスレプイ(図示せず)に表示する(ステップRS711)。加工側(受注側)では、ディスレプイに表示されたクライアントデータを、同梱されていたオーダーシートに印刷されているクライアントデータと目視で比較することで、識別データと加工依頼識別情報との一致だけでなく、詳細なクライアントデータについても一致しているか否かを確認することができる。加工側(受注側)に届けられた脂肪組織を適切に管理することができる。
次に、加工側制御装置200のCPUは、進捗ステータスを「脂肪受取」に更新する(ステップRS713)。具体的には、図13(c)に示す外部用ステータステーブルの外部用ステータスフィールドのうち、今回の発注依頼に対応する管理番号の外部用ステータスフィールドを「脂肪受取」に更新する。進捗ステータスを「脂肪受取」にすることで、クライアント側(発注側)は、加工側制御装置200にアクセスして進捗ステータスを確認することで、採取した脂肪組織が加工側(受注側)に届けられたことを知得することができる。
次に、加工側制御装置200のCPUは、脂肪組織が加工側(受注側)に届けられた受取り日時を入力し(ステップRS715)、クライアントデータに含まれている採取日時を読み出す(ステップRS717)。
次に、加工側制御装置200のCPUは、受取り日時と採取日時との差から輸送時間を算出しHDDに記憶する(ステップRS719)。
次に、加工側制御装置200のCPUは、輸送時間が2日未満であるか否かを判断する(ステップRS721)。なお、輸送時間を判断する期間は、2日に限らず、脂肪組織を採取した部位や加工内容などのその他の条件に応じて適宜に定めることができる。
次に、加工側制御装置200のCPUは、ステップRS721の判断処理で、輸送時間が、所定期間未満、例えば、2日未満であると判別したときには(YES)、加工内容や脂肪組織の量などに応じて受注用バーコードを印刷する枚数を決定する(ステップRS723)。このステップRS723の処理で印刷する受注用バーコードは、加工を要する場合には、加工時に用いる加工用容器に貼付されたり、加工を要しない場合には、保存用容器に貼付されたりする。
このようにすることで、加工用容器や保存用容器も加工依頼識別情報(受注用バーコード)によって管理することができる。すなわち、クライアント側(発注側)からの発注の依頼の段階で生成した加工依頼識別情報(受注用バーコード)(図3のステップRS305)を加工の段階や保存の段階まで共通して使用し、互いに異なる工程に亘って加工依頼識別情報(受注用バーコード)を共通して使用することで、複数の工程の各々で、取り扱いなど人為的なミスを未然に防止することができる。受注用バーコードを印刷する枚数は、加工用容器の数や、保存用容器の数に対応し、必要な容器の数に応じて過不足なく受注用バーコードを印刷することができる。
前述したように、本実施の形態では、加工内容は、加工依頼識別情報の先頭の2文字によって特定することができる。前述したように、加工依頼識別情報の先頭の2文字は、「FB」や「SC」などであり、この文字列によって、受注用バーコードを印刷する枚数を決定することができる。具体的には、採取された脂肪組織を洗浄して脂肪組織から脂肪幹細胞を培養し脂肪幹細胞を保存する場合には、加工依頼識別情報の先頭の2文字は、「SC」が割り当てられ、脂肪組織を洗浄して保存する場合には、加工依頼識別情報の先頭の2文字は、「FB」が割り当てられる。また、加工用容器や保存用容器の容量と、脂肪組織の量との関係によっても、受注用バーコードを印刷する枚数を決定することができる。
次に、加工側制御装置200のCPUは、ステップRS723の処理で決定された枚数の受注用バーコードを印刷する(ステップRS725)。受注用バーコードは、ラベルプリンターなどで、ラベルシールに印刷される。1枚のラベルシールに1つ分の受注用バーコードを印刷する(図9参照)。受注用バーコードを印刷する枚数とは、ラベルシールの枚数であり、このようにすることで、加工用容器や保存用容器の各々に1つ分の受注用バーコードが印刷された1枚のラベルシールを貼付することができる。加工用容器や保存用容器の各々に、受注用バーコードを対応付けることができ、加工用容器や保存用容器を的確に管理することができる。
次に、加工側制御装置200のCPUは、脂肪組織が加工用容器に移され、加工が開始されると、進捗ステータスを「加工中」に更新し(ステップRS727)、本サブルーチンを終了する。
加工側制御装置200のCPUは、前述したステップRS721の判断処理で、輸送時間が2日以上であると判別したときには(NO)、採取から経過した時間が長く、不適切な状態になっている可能性がある旨をディスプレイ(図示せず)に表示し(ステップRS729)、不適切な状態になっている可能性がある旨をHDDに記憶する(ステップRS731)。
次に、加工側制御装置200のCPUは、不適切な状態になっている可能性がある旨をメールなどでクライアント側(発注側)に連絡し(ステップRS733)、本サブルーチンを終了する。なお、クライアント側(発注側)に試料が不適切である旨を連絡できるものであれば、メールだけでなく、電話やFAXや郵送など他の通信手段でもよく、電話やFAXの発信処理や郵送物の印刷処理などを実行するようにしてもよい。
加工側制御装置200のCPUは、前述したステップRS707の判断処理で識別データと加工依頼識別情報とが一致しないと判別した場合には(NO)、進捗ステータスが「注文確認」となっている加工依頼識別情報の全てを検索したか否かを判断する(ステップRS735)。
加工側制御装置200のCPUは、ステップRS735の判断処理で、全てを検索していないと判別した場合には(NO)、ステップRS705に処理を戻し、検索を続行する。一方、全てを検索したと判別した場合には(YES)、対応する加工依頼識別情報が存在しない旨をディスレプイに表示し(ステップRS737)、本サブルーチンを終了する。対応する加工依頼識別情報が存在しない場合は、例えば、他の脂肪組織の進捗ステータスを変更する際に、誤って、今回受領した脂肪組織の進捗ステータスを変更してしまっていた場合などがあり、人為的なミスがあっても迅速に相互に発見することができ、ミスが広がることを未然に防止することができる。
<<加工後処理>>
加工処理が完了したときには、加工処理によって得られた脂肪幹細胞の量を測定し、その値(加工量)を図13(e)に示す加工テーブルに記憶させる。図13(e)に示す加工テーブルは、管理番号フィールド、加工量フィールドからなるテーブルである。図13(e)に示す加工テーブルの加工量フィールドのうち、今回の発注依頼に対応する管理番号の加工量フィールドに、測定で得られた加工量を記憶させる。この図13(e)に示す加工テーブルによって、加工処理で得られた脂肪幹細胞の量を一義的に管理することができる。
また、加工処理が完了したときには、図14(a)に示す脂肪テーブルに更新する。図14(a)に示す脂肪テーブルは、脂肪識別番号フィールド、ドナー識別情報フィールド、クリニック識別情報フィールド、管理番号フィールドからなるテーブルである。加工処理が完了したときには、加工で得られた脂肪幹細胞を識別するための脂肪識別番号を生成する。脂肪識別番号を生成したときには、図14(a)に示す脂肪テーブルの脂肪識別番号フィールドには、生成した脂肪識別番号が記憶され、ドナー識別情報フィールドには、脂肪幹細胞の元になった脂肪組織のドナーを識別するドナー識別情報が記憶され、クリニック識別情報フィールドには、依頼したクリニックを識別するクリニック識別情報が記憶され、管理番号フィールドには、今回の発注依頼に対応する管理番号が記憶される。この脂肪テーブルによって、脂肪識別番号と、ドナー識別情報と、クリニック識別情報と、管理番号との対応関係を形成することができる。
<<保存処理>>
図12は、加工側(受注側)の加工側制御装置200で実行される保存処理を示すフローチャートである。この処理は、加工側(受注側)で加工が完了したことを契機にして実行される処理である。
最初に、加工側制御装置200のCPUは、加工のときに使われていた加工用容器に貼付されていた受注用バーコードを、バーコードリーダによって読み取る(ステップRS1201)。
次に、加工側制御装置200のCPUは、読み取った受注用バーコードを識別データに変換する(ステップRS1203)。次に、加工側制御装置200のCPUは、進捗ステータスが「加工中」となっている加工依頼識別情報を読み出す(ステップRS1205)。進捗ステータスが「加工中」となっている加工依頼識別情報は、加工側制御装置200のHDDなどに記憶されている。
次に、加工側制御装置200のCPUは、ステップRS1203の処理で変換した識別データと、ステップRS1205の処理で読み出した加工依頼識別情報とが一致するか否かを判断する(ステップRS1207)。
加工側制御装置200のCPUは、ステップRS1207の判断処理で識別データと加工依頼識別情報とが一致すると判別した場合には(YES)、加工依頼識別情報に対応するクライアントデータを読み出し(ステップRS1209)、読み出したクライアントデータを加工側制御装置200のディスレプイ(図示せず)に表示する(ステップRS1211)。
次に、加工側制御装置200のCPUは、加工処理が成功したか否かを判断する(ステップRS1213)。例えば、加工によって全く脂肪幹細胞ができなかった場合や、不十分な量の脂肪幹細胞しかできなかった場合などがある。
次に、加工側制御装置200のCPUは、ステップRS1213の判断処理で、加工処理が成功したと判別した場合には、加工テーブル(図13(e)参照)から、管理番号に対応する加工量を加工量フィールドから読み出す(ステップRS1215)。前述したように、加工が完了した後の加工後処理で、脂肪幹細胞の量が測定され、加工量として加工テーブル(図13(e)参照)に記憶されている。
次に、加工側制御装置200のCPUは、ステップRS1215の処理で読み出した加工量に応じて受注用バーコードを印刷する枚数を決定する(ステップRS1217)。受注用バーコードは、加工処理で得られた脂肪幹細胞を保存するための保存用容器に貼付するために用いられる。
このようにすることで、前述した加工用容器のみならず、保存用容器も加工依頼識別情報(受注用バーコード)によって管理することができる。すなわち、クライアント側(発注側)からの発注の依頼の段階で生成した加工依頼識別情報(受注用バーコード)(図3のステップRS305)を保存の段階まで共通して使用し、互いに異なる工程に亘って加工依頼識別情報(受注用バーコード)を共通して使用することで、複数の工程の各々で、取り扱いなど人為的なミスを未然に防止することができる。受注用バーコードを印刷する枚数は、保存用容器の数に対応し、必要な容器の数に応じて過不足なく受注用バーコードを印刷することができる。保存用容器の容量と加工量との関係によっても、受注用バーコードを印刷する枚数を決定することができる。
前述したように、加工内容は、加工依頼識別情報の先頭の2文字によって特定でき、この先頭の2文字によって、受注用バーコードを印刷する枚数を決定することができる。また、加工用容器の容量と加工量との関係によって、受注用バーコードを印刷する枚数を決定することができる。
次に、加工側制御装置200のCPUは、ステップRS1217の処理で決定された枚数の受注用バーコードを印刷する(ステップRS1219)。加工用容器の処理と同様に、受注用バーコードは、ラベルプリンターなどで、ラベルシールに印刷される。1枚のラベルシールに1つ分の受注用バーコードを印刷する(図9参照)。受注用バーコードを印刷する枚数とは、ラベルシールの枚数であり、このようにすることで、保存用容器の各々に1つ分の受注用バーコードが印刷された1枚のラベルシールを貼付することができる。保存用容器の各々に、受注用バーコードを対応付けることができ、保存用容器を的確に管理することができる。
次に、加工側制御装置200のCPUは、脂肪幹細胞が保存用容器に移され、保存が開始されると、進捗ステータスを「保存中」に更新し(ステップRS1221)、本サブルーチンを終了する。
加工側制御装置200のCPUは、前述したステップRS1213の判断処理で、加工が成功していないと判別したときには(NO)、十分に加工できなかった旨をディスプレイ(図示せず)に表示し(ステップRS1223)、十分に加工できなかった旨をHDDに記憶する(ステップRS1225)。
次に、加工側制御装置200のCPUは、十分に加工できなかった旨をメールなどでクライアント側(発注側)に連絡し(ステップRS1227)、本サブルーチンを終了する。なお、クライアント側(発注側)に十分に加工できなかった旨を連絡できるものであれば、メールだけでなく、電話やFAXや郵送など他の通信手段でもよく、電話やFAXの発信処理や郵送物の印刷処理などを実行するようにしてもよい。
加工側制御装置200のCPUは、前述したステップRS1207の判断処理で識別データと加工依頼識別情報とが一致しないと判別した場合には(NO)、進捗ステータスが「加工中」となっている加工依頼識別情報の全てを検索したか否かを判断する(ステップRS1229)。
加工側制御装置200のCPUは、ステップRS1229の判断処理で、全てを検索していないと判別した場合には(NO)、ステップRS1205に処理を戻し、検索を続行する。一方、全てを検索したと判別した場合には(YES)、対応する加工依頼識別情報が存在しない旨をディスレプイに表示し(ステップRS1231)、本サブルーチンを終了する。対応する加工依頼識別情報が存在しない場合は、例えば、加工用容器の受注用バーコードを的確に読み取っていない場合などがあり、読み取りミスなどがあっても迅速に相互に発見することができ、ミスが広がることを未然に防止することができる。
このように、保存前の脂肪幹細胞の量に応じてラベルシールの印刷枚数を決定するようにすることで、加工によって量が変化する場合にも対応でき、必要な保存用容器の数に応じた枚数を印刷することができる。
<脂肪管理画面>
図8は、クライアント側端末装置110のディスプレイに表示される脂肪管理画面の例を示す図である。脂肪管理画面は、検索条件を入力する領域と、検索結果を表示する領域とからなる。脂肪管理画面は、各々のクライアント側(発注側)のディスプレイに表示することができ、クライアント側(発注側)が発注した件に関して検索し、その検索条件に一致したものに表示される。このようにすることで、クライアント側(発注側)が発注を依頼した脂肪組織の進捗ステータス(進捗状態)をクライアント側(発注側)が知得することができる。
検索項目は、加工依頼識別情報、カルテ番号、氏名、進捗ステータス、保存期間などがあり、これらを入力することで、検索条件を決定することができる。決定された検索条件と一致するものが表示される。検索結果として、加工依頼識別情報、カルテ番号、氏名、進捗ステータス、保存期間などの項目が表示される。さらに、「詳細」、「発注」、「履歴」などの選択ボタンも表示され、「詳細」ボタンの操作によって、各々の詳細情報(クライアントデータなど)を表示したり、「発注」ボタンの操作によって、納品を加工側(受注側)に指示したり、「履歴」ボタンの操作によって、過去の納品履歴を表示させたりすることができる。
進捗ステータス(進捗状態)には、注文受付、注文確認、脂肪受取、加工中、保存中などがある。「注文受付」は、採取した脂肪組織について、最初に、クライアント側(発注側)から加工側(受注側)にアクセスして、発注を依頼しクライアントデータが生成されてクライアント側(発注側)されたときの状態である。「注文確認」は、加工側(受注側)が、発注内容を改めて確認したときの状態である。「脂肪受取」は、クライアント側(発注側)で採取された脂肪組織が加工側(受注側)に届いたときの状態である。「加工中」は、脂肪組織を加工しているときの状態である。「保存中」は、加工が終了して得られて加工品(脂肪幹細胞など)を保存しているときの状態である。
<品質報告書>
前述した脂肪管理画面の「詳細」ボタンは、加工が終了して、進捗ステータスが「保存中」となったときに操作可能となる。クライアント側(発注側)が、脂肪管理画面の「詳細」ボタンを操作することで、図10に示すような品質報告書をクライアント側端末装置110のディスプレイに表示することができる。品質報告書も、例えば、PDF(Portable Document Format)形式などにすることができる。クライアント側(発注側)は、品質報告書を表示したりダウンロードしたりすることができる。クライアント側(発注側)は、品質報告書を視認することで、クライアントデータの内容を確認することができるとともに、「脂肪サイズの欄」によって、脂肪幹細胞が保管されている保存用容器の本数を知得することができる。また、品質報告書には、加工依頼識別情報に対応する受注用バーコードも表示される。
<納品及び納品報告書>
前述した脂肪管理画面の「発注」ボタンによって、納品を加工側(受注側)に指示することができる。クライアント側端末装置110のキーボードなどで、脂肪管理画面の「発注」ボタンを操作し、納品を希望する保存用容器の本数を指定することで、納品される保存用容器の本数を決定することができる。前述した品質報告書の「脂肪サイズの欄」に、脂肪幹細胞が保管されている保存用容器の本数が表示されている。この「脂肪サイズの欄」に表示されている保存用容器の本数が、納品可能な最大の本数である。
前述したように、クライアント側端末装置110のキーボードなどで、脂肪管理画面の「発注」ボタンが操作されたことを契機にして、納品の依頼を示す納品依頼識別情報が生成され、図13(a)の基本テーブルの依頼識別情報フィールドに納品依頼識別情報が記憶される。
納品は、クライアント側(発注側)が指定した本数の保存用容器と、納品報告書とが同梱されて、クライアント側(発注側)に届けられる。クライアント側(発注側)には、郵送や、運送業や配送業者などによる輸送によって保存用容器及び納品報告書が届けられる。図11は、納品報告書の例を示す図である。納品報告書も、例えば、PDF(Portable Document Format)形式などにすることができる。納品報告書には、クライアントデータの内容のほか、納品された保存用容器の本数や、納品依頼識別情報に対応する納品用バーコードや、加工依頼識別情報に対応する受注用バーコード(例えば、FB170616001)が印刷されている。納品報告書に加工依頼識別情報に対応する受注用バーコードを印刷することで、納品する保存用容器に貼付されている受注用バーコードと納品報告書の受注用バーコードと読み取り比較することで、クライアント側(発注側)から指定されたものを納品するか否かを判断することができる。また、納品依頼識別情報に対応する納品用バーコードと、加工依頼識別情報に対応する受注用バーコードとを納品報告書に印刷することで、加工の依頼と納品の依頼との対応を納品報告書に明確に示すことで、ミスが生じた場合でも迅速にかつ容易にミスを発見することができる。
なお、納品依頼識別情報に対応する納品用バーコード(例えば、LD170714005)は、脂肪管理画面の「発注」ボタンが操作されたときに生成され、加工依頼識別情報に対応する受注用バーコードとは異なるバーコードである。加工依頼識別情報に対応する受注用バーコードが同じでも、納品が複数回に分かれる場合もあり、複数回の納品毎に納品依頼識別情報に対応する納品用バーコードを生成することで、納品処理を区別することができ、指定されたものを的確に納品することができる。
<受注用バーコードの印刷のタイミング>
本実施の形態では、加工依頼識別情報に対応する受注用バーコードが生成されるタイミングは、複数である。まず、クライアントデータがクライアント側(発注側)から加工側(受注側)に送付されたときに、オーダーシートデータが生成されるとともに受注用バーコードが生成される。なお、この場合には、オーダーシートデータがクライアント側(発注側)に送付されて、オーダーシートが、クライアント側(発注側)で印刷されるときに、受注用バーコードもオーダーシート内で印刷される。
次に、脂肪組織がクライアント側(発注側)から加工側(受注側)に届けられたときに、加工時に用いる加工用容器に貼付するために、ラベルシールに受注用バーコードが印刷される。このとき、加工を要する場合には、脂肪組織の量と加工用容器の量とに応じた枚数(加工用容器の数)のラベルシールに受注用バーコードが印刷される。さらに、加工を要しない場合には、この時点で、直ちに保存用容器に貼付するために、ラベルシールに受注用バーコードが印刷される。このとき、脂肪組織の量と保存用容器の量とに応じた枚数(保存用容器の数)のラベルシールに受注用バーコードが印刷される。
さらに、脂肪組織から脂肪幹細胞に加工した場合には、加工によって得られた脂肪幹細胞の量と保存用容器の量とに応じた枚数(保存用容器の数)のラベルシールに受注用バーコードが印刷される。
<データ解析用テーブル>
図15は、データ解析用テーブルの例を示す図である。図15は、加工側(受注側)が、クライアント側(発注側)から受領した脂肪組織を特徴づけることができるパラメータの一覧及びこれらの値や情報(結果)を示す表である。パラメータは、以下の31種類である。
1)性別、2)生年月日、3)国籍、4)脂肪採取日時、5)脂肪採取部位(ドナーの身体の部位)、6)脂肪採取方法、7)喫煙の有無、8)飲酒習慣、9)人種幹細胞の性能(培養速度)、10)幹細胞の性能(活性度)、11)身長、12)体重、13)BMI、14)年収、15)配偶者の有無、16)家族構成、17)体脂肪率(%)、18)内臓脂肪レベル、19)筋肉量(%)、20)培養幹細胞の表面マーカー、21)培養幹細胞の分化能(脂肪、軟骨)、22)既往歴、23)運動習慣、24)職種、25)IQ、26)出身地、27)骨密度、28)細胞形態、29)睡眠時間、30)睡眠時間帯、31)食嗜好性
これらのパラメータの値や情報(結果)を蓄積することで、これらのパラメータの関係(相関関係やパラメータを関連付ける関係式の係数など)を決定することができる。関係式は、一次式でも多項式でも、複数の式でもよい。特に、相関関係や関係式の係数は、9)人種幹細胞の性能(培養速度)、10)幹細胞の性能(活性度)、21)培養幹細胞の分化能(脂肪、軟骨)を予測可能に算出できるものが好ましい。これらの9)人種幹細胞の性能(培養速度)、10)幹細胞の性能(活性度)、21)培養幹細胞の分化能(脂肪、軟骨)を予測できるようにすることで、加工(培養)に要する時間や、生成される脂肪幹細胞の数などを予測することができ、生産スケジュールを詳細に立てることで生産管理を容易にすることができる。
また、1)性別、2)生年月日、5)脂肪採取部位などが、9)人種幹細胞の性能(培養速度)、10)幹細胞の性能(活性度)、21)培養幹細胞の分化能(脂肪、軟骨)に影響する関係を導くことで、脂肪組織を採取する条件も詳細に決定することができる。
さらに、前述したパラメータだけでなく、輸送の際に使用した溶液の種類も含めてもよい。また、これらのパラメータの全てを用いずに影響の大きい数種類のパラメータのみで、相関関係や関係式の係数を定めてもよい。性別や年齢などのドナーに固有な情報、部位、採取量、溶液、溶液量などの採取に固有な情報、輸送時間などの輸送に固有な情報、加工前量や加工後量や加工方法や加工装置などの加工に関する情報などについて、様々な情報を用いることができる。さらに、病院やクリニックなどのクライアント側(発注側)に関する情報を加えて、9)人種幹細胞の性能(培養速度)、10)幹細胞の性能(活性度)、21)培養幹細胞の分化能(脂肪、軟骨)を予測する経験式を構成してもよい。
<<進捗ステータス>>
前述したように、進捗ステータスは、本実施の形態の加工受発注システムにおける進捗状態(工程)を示す情報であり、注文受付、注文確認、脂肪受取、加工中、保存中などがある。進捗ステータスは、例えば、図13(c)に示す外部用ステータステーブルに記憶される。
外部用ステータステーブルに記憶されている進捗ステータスは、クライアント側(発注側)からの要求に応じて、外部用ステータステーブルから読み出され通信ネットワーク100を介してクライアント側端末装置110に送信されることができる。クライアント側(発注側)は、クライアント側端末装置110の表示装置(図示せず)などに進捗ステータスを表示することで、現在の進捗状態を確認することができる。
外部用ステータステーブルに記憶されている進捗ステータスは、クライアント側(発注側)が知得できるものであるが、クライアント側(発注側)には提供せず加工側(受注側)のみで管理する内部用の進捗ステータスを設けてもよい。例えば、内部用の進捗ステータスは、例えば、図13(d)に示す内部用ステータステーブルに記憶される。内部用の進捗ステータスは、外部用の進捗ステータスよりも詳細に分類され、加工側(受注側)の工程管理や品質管理などに用いることができる。なお、内部用の進捗ステータスの一部を外部用の進捗ステータスと対応付けたり共用したりすることで、内部用の進捗ステータスの更新に応じて、外部用の進捗ステータスも更新することができ、進捗ステータスの管理を容易にすることができる。
加工側(受注側)で用いる内部用の進捗ステータスを詳細にすることで、脂肪組織や脂肪幹細胞などの工程管理や品質管理などを的確に図ったり効率化の見直しに用いたりすることができる。また、クライアント側(発注側)には、一部のみの進捗ステータスを用いることにより、クライアント側(発注側)への報告が煩雑になることを防止し、クライアント側(発注側)にとって必要な情報のみを提供することができる。
例えば、加工側(受注側)で用いる内部用の進捗ステータスとして、「Web受付」や、「検査中」、「検査結果待ち」や、「受取後トラブル(破損)」、「レポート発行済」、「注文のキャンセル」、「全部保管中」、「一部保管中」、「全部出荷済」、「破棄」、「輸送トラブル」などにすることができる。前述したように、内部用の進捗ステータスは、図13(d)に示す内部用ステータステーブルに記憶される。
<<<<本実施の形態の詳細>>>>
被加工品や試料の発注の時点から、受領、加工、保存、納品の全ての工程において、加工依頼識別情報に対応する受注用バーコードによって管理することができ、加工側(受注側)のみならずクライアント側(発注側)も工程を管理することができる。特に、加工側(受注側)が被加工品や試料を受領するよりも前の発注及び発送の段階で、クライアント側(発注側)においても加工依頼識別情報に対応する受注用バーコードによって管理することができる。
<その他>
前述した例では、クライアント側(発注側)が加工側(受注側)にアクセスすることで、受注用バーコードのための加工依頼識別情報を加工側(受注側)で生成し、クライアント側(発注側)に送信する場合を示したが、事前にシステムの一部をクライアント側(発注側)で実行可能することで、クライアント側(発注側)で受注用バーコードのための加工依頼識別情報を生成し、生成した後で、クライアント側(発注側)から加工側(受注側)に加工依頼識別情報を送信するようにしてもよい。このようにすることで、加工側(受注側)の処理の負担を軽くすることができる。
上述したように、本発明は、実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす記載及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきでない。このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことはもちろんである。
10 加工受発注システム
100 通信ネットワーク
110 クライアント側端末装置
200 加工側制御装置
<<第1の実施の態様>>
第1の実施の態様によれば、
処理対象物(例えば、脂肪組織など)の処理を発注する発注側(例えば、病院やクリニックなど)の端末装置(例えば、クライアント側端末装置110など)と、前記発注側の端末装置からの発注に応じて処理を実行する受注側(例えば、加工依頼識別情報など)の端末装置と、の間で通信可能な受注システムであって、
前記処理対象物の処理の発注に関する発注情報(例えば、クライアントデータなど)を前記発注側の端末装置から受信し、発注を識別するための発注識別情報(例えば、加工依頼識別情報など)を生成し、前記発注情報と前記発注識別情報とを関連付けて発注関連情報として記憶する発注関連情報生成手段と、
前記発注を受注側が受注したことを示すオーダーシート情報に、前記発注識別情報を示す発注バーコード(例えば、受注用バーコードなど)を含めて、前記発注側の端末装置に送信可能に前記オーダーシート情報を生成するオーダーシート生成手段と、
受注側の操作であって発注側から送付された処理対象物及びオーダーシート(例えば、受注用オーダーシートなど)を受注側が受領し受領したオーダーシートに含まれているバーコードを読み取る操作に基づいて、前記発注関連情報として記憶されている発注識別情報のうちに、読み取られたバーコードが示す発注識別情報と一致する発注識別情報が存在する場合には、一致した発注識別情報を示す発注バーコードを、処理済対象物を収納するための収納容器に付すために(例えば、ラベルシールなど)、発注バーコードの印刷を指示するバーコード印刷指示手段と、
納品の希望者が処理済対象物を選択する操作をしたことに基づいて、選択された処理済対象物を示す対象物選択情報によって示される処理済対象物を納品するために、処理済対象物に同梱する納品シート情報に、前記対象物選択情報が示す処理済対象物に対応する発注識別情報を示す発注バーコードを含めて、前記納品シート情報を生成する納品シート情報生成手段と、を備える受注システムが提供される。
また、第1の実施の態様において、
前記発注関連情報生成手段は、
前記発注側の端末装置からの前記発注情報の受信を契機にして前記発注識別情報を生成する識別情報生成手段と、
前記発注情報と前記発注識別情報とを関連付けて前記発注関連情報として記憶する発注関連情報記憶手段と、を有し、
前記バーコード印刷指示手段は、
前記発注関連情報記憶手段に記憶されている発注識別情報のうちに、読み取られたバーコードが示す発注識別情報と一致する発注識別情報が存在するか否かを判断する発注情報存在判断手段を有し、
発注情報存在判断手段によって一致する発注識別情報が存在すると判断された場合には、一致した発注識別情報を示す発注バーコードの印刷を指示する。
さらに、第1の実施の態様において、
納品シート情報生成手段は、
処理済対象物が処理済であることを示す処理済情報と処理済対象物に対応する発注識別情報とを関連付けて処理済関連情報として記憶する処理済関連情報記憶手段と、
前記処理済関連情報を参照して納品可能な処理済対象物の候補を検索し、検索結果を対象物候補情報として前記発注識別情報と関連付けて送信可能に生成する対象物候補情報生成手段と、
納品の希望者が前記対象物候補情報の知得により処理済対象物を選択する操作をしたことに基づいて、前記対象物選択情報を受信する対象物選択情報受信手段と、を有する。
第1の実施の態様によれば、
処理対象物(例えば、脂肪組織など)の処理を発注する発注側(例えば、病院やクリニックなど)の端末装置(例えば、クライアント側端末装置110など)と、前記発注側の端末装置からの発注に応じて処理を実行する受注側(例えば、加工依頼識別情報など)の端末装置と、の間で通信可能な受注システムであって、
前記受注側の端末装置は、
前記処理対象物の処理の発注に関する発注情報(例えば、クライアントデータなど)を前記発注側の端末装置から受信し、発注を識別するための発注識別情報(例えば、加工依頼識別情報など)を生成し、前記発注情報と前記発注識別情報とを関連付けて発注関連情報として記憶する発注関連情報生成手段と、
前記発注を受注側が受注したことを示すオーダーシート情報に、前記発注識別情報を示す発注バーコード(例えば、受注用バーコードなど)を含めて、前記発注側の端末装置に送信可能に前記オーダーシート情報を生成するオーダーシート生成手段と、
受注側で受領した処理対象物及びオーダーシート(例えば、受注用オーダーシートなど)のうちのオーダーシートに含まれている発注バーコードが示す発注識別情報と一致する発注識別情報が、記憶されている前記発注関連情報に存在する場合には、一致した発注識別情報を示す発注バーコードを印刷する枚数を処理対象物の量と収納容器の容量とに基づいて決定する発注バーコード枚数決定手段と、
前記一致した発注識別情報を示す発注バーコードであって前記収納容器での表示用の発注バーコード(例えば、ラベルシールなど)の前記枚数分の印刷を指示するバーコード印刷指示手段と、
前記発注側の端末装置から受信した対象物選択情報が示す処理済対象物に対応する発注識別情報を示す発注バーコードを、処理済対象物に同梱される納品シート情報に含めて、前記納品シート情報を生成する納品シート情報生成手段と、を備える受注システムが提供される。
さらに、第1の実施の態様において、
納品シート情報生成手段は、
処理済対象物が処理済であることを示す処理済情報と処理済対象物に対応する発注識別情報とを関連付けて処理済関連情報として記憶する処理済関連情報記憶手段と、
前記処理済関連情報を参照して納品可能な処理済対象物の候補を検索し、検索結果を対象物候補情報として前記発注識別情報と関連付けて送信可能に生成する対象物候補情報生成手段と、
納品の希望者が前記対象物候補情報の知得により処理済対象物を選択する操作をしたことに基づいて、前記対象物選択情報を受信する対象物選択情報受信手段と、を有する。
さらにまた、第1の実施の態様ないし第3の実施の態様において、
受注側で受領した処理対象物及びオーダーシートのうちのオーダーシートに含まれている発注バーコードを読み取る発注バーコード読取手段を、更に備え、
前記発注バーコード枚数決定手段は、前記発注バーコード読取手段によって読み取られた発注バーコードが示す発注識別情報を用いて前記枚数を決定する。

Claims (5)

  1. 処理対象物の処理を発注するにあたり発注者によって入力された発注情報の少なくとも一部の情報に基づいて発注を識別する発注識別情報を生成する識別情報生成手段と、
    前記発注識別情報を示すバーコードを生成するバーコード生成手段と、
    発注情報に基づいて受注したことを示し印刷可能なオーダーシートのためのオーダーシート情報を生成するオーダーシート生成手段であって、オーダーシートに前記バーコードを含めてオーダーシート情報を生成するオーダーシート生成手段と、を備える受注システム。
  2. 前記オーダーシート情報に基づいて印刷されたオーダーシートであって前記処理対象物の処理のために前記処理対象物とともに送付されたオーダーシートに印刷されているバーコードを読み取るバーコード読取手段と、
    前記バーコード読取手段によるバーコードの読取処理に基づいて、少なくとも1つのラベルにバーコードを印刷する前記バーコード印刷手段と、を更に備える請求項1に記載の受注システム。
  3. 前記オーダーシート生成手段によって生成されたオーダーシート情報を発注者の端末装置に送信するオーダーシート情報送信手段と、
    オーダーシート情報を送信したことに基づいて、管理情報を発注状態に変更する管理情報制御手段と、をさらに備える請求項2に記載の受注システム。
  4. 前記オーダーシート情報送信手段から送信されたオーダーシート情報を受信するオーダーシート情報受信手段と、
    受信したオーダーシート情報に基づいてオーダーシートを印刷するオーダーシート印刷手段と、をさらに備える請求項3に記載の受注システム。
  5. 前記管理情報制御手段は、送付されたオーダーシートに印刷されているバーコードを前記バーコード読取手段で読み取ることに基づいて、管理情報を受取状態に変更する請求項3に記載の受注システム。
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