JP2018194888A - 集合住宅の住戸管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】集合住宅の住戸を所定の施設として利用者に利用させる際に、その利用者による利用を好適に管理することができる集合住宅の住戸管理システムを提供する。【解決手段】集合住宅10には、住宅管理者が住戸11を住居ではなく宿泊施設として利用者に利用させる際に、その利用者の利用について管理する住戸管理システムが設けられている。住戸管理システムでは、住戸出入口付近のカメラ31,32により撮影された人の顔画像に基づいて、その撮影された人が利用者であるか否かを判定し、撮影された人が利用者であると判定された場合に、その利用者の宿泊用住戸11Aへの出入りを判定し、その判定の結果に基づいて、利用者が宿泊用住戸11Aの内外いずれの位置にいるのかを判定し、その判定の結果に基づいて、利用者が予め定められた利用期間を超えて宿泊用住戸11Aに滞在していないか否かを判定し、その判定結果を住宅管理者に通知する。【選択図】 図2

Description

本発明は、集合住宅の住戸管理システムに関する。
近年、複数の住戸を備えるアパート等の集合住宅において、住戸に空きが生じた場合に、その空き住戸を宿泊施設として活用することで、空き住戸の有効利用を図ることが行われている。こうした住戸を利用した宿泊サービスは民泊と呼ばれており、外国人観光客を中心として利用ニーズが高まっている。また、かかる利用ニーズの高まりに伴い、民泊サービスの利用に関する利用システム等も一部で提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開平8−280200号公報
ところで、住戸を宿泊施設として活用する場合には、その住戸を管理する住戸管理者は住戸を宿泊利用する利用者の利用管理を行うことが求められる。
しかしながら、住戸管理者が集合住宅とは別の場所に居住していたりすると、利用者が利用日時の範囲内で住戸を適正に利用しているかどうか等の管理を行うのが難しくなると考えられる。その場合、住戸利用者が利用日時を超えて滞在するといった不適切な利用を見逃してしまうおそれがあり、その対策が求められる。
また、こうした問題は、住戸を宿泊施設として利用者に利用させる場合に限らず、例えば住戸を店舗施設として利用者に利用させる場合等にも、同様に生じうる問題である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、集合住宅の住戸を所定の施設として利用者に利用させる際に、その利用者による利用を好適に管理することができる集合住宅の住戸管理システムを提供することを主たる目的とするものである。
上記課題を解決すべく、第1の発明の集合住宅の住戸管理システムは、複数の住戸を備える集合住宅に適用され、前記住戸を管理する住戸管理者が当該住戸を住居ではなく所定の施設として利用者に利用させる際に、その利用者の利用について管理する集合住宅の住戸管理システムであって、前記複数の住戸のうち前記住戸管理システムによる管理対象とされた管理住戸の住戸出入口付近に設けられ、その住戸出入口を通じて前記管理住戸に出入りする人の顔を撮影する撮影手段と、前記撮影手段により撮影された人の顔画像に基づいて、その撮影された人が前記利用者であるのか否かを判定する利用者判定手段と、前記利用者判定手段により前記撮影された人が前記利用者であると判定された場合に、その利用者の前記管理住戸への出入りを判定する住戸出入判定手段と、前記出入判定手段の判定結果に基づいて、前記利用者が前記管理住戸の内外いずれの位置にいるのかを判定する利用者位置判定手段と、前記利用者位置判定手段の判定結果に基づいて、前記利用者が予め定められた利用期間を超えて前記管理住戸に滞在していないか否かを判定する適正利用判定手段と、前記適正利用判定手段による判定結果を前記住戸管理者に通知する利用状況通知手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、集合住宅の各住宅のうち、本住宅管理システムによる管理対象とされた管理住戸に同住戸へ出入りする人の顔を撮影する撮影手段が設けられている。管理住戸を住居ではなく所定の施設として利用者に利用させる場合には、この撮影手段により撮影された人の顔画像に基づいて、その撮影された人が利用者であるのか否かが判定され、判定の結果、撮影された人が利用者である場合にはその利用者の管理住戸への出入りが判定される。そして、その判定の結果に基づいて、利用者が管理住戸の内外いずれの位置にいるかが判定され、その位置判定の結果に基づいて、利用者が利用期間(予定利用期間)を超えて管理住戸内に滞在していないか否かが判定される。この判定の結果は住戸管理者に通知されるため、住戸管理者は利用者が管理住戸を適正に利用しているかどうかを知ることができる。そのため、管理住戸を所定の施設として利用者に利用させる際に、その利用者の利用を好適に管理することができる。また、住戸管理者は集合住宅とは別の場所に居住している場合もあるが、上記の構成によれば、そのような場合でも利用者を好適に管理することができる。
第2の発明の集合住宅の住戸管理システムは、第1の発明において、前記住戸出入口に設けられた出入口ドアを施解錠する施錠装置と、前記管理住戸を前記所定の施設として利用する予定の利用者から当該利用者の顔画像を取得しそれを利用者登録顔画像として登録する顔画像登録手段と、を備え、前記利用者判定手段は、前記撮影手段により撮影された人の顔画像が前記登録された利用者登録顔画像と一致するか否かを判定することで、前記撮影された人が前記利用者であるか否かを判定し、その利用者判定手段の判定結果に基づいて、前記施錠装置を施解錠させる施解錠制御手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、管理住戸を所定の施設として利用する予定の利用者から当該利用者の顔画像が事前に取得され、その顔画像が利用者登録顔画像として登録される。そして、住戸出入口周辺の撮影手段により人の顔が撮影されると、その撮影された顔画像が登録された利用者登録顔画像と一致するか否かが判定される。つまり、撮影された人が利用者であるか否かが判定される。そして、その判定の結果に基づき出入口ドアの施錠装置が施解錠される。この場合、利用者が出入口ドアを施解錠するにあたり鍵が不要となるため、住戸管理者が利用者に管理住戸を利用させるにあたり、利用者に会って鍵を手渡す必要がなくなる。そのため、住戸管理者が利用者に管理住戸を利用させるにあたり好都合な構成といえる。
第3の発明の集合住宅の住戸管理システムは、第2の発明において、前記管理住戸を利用する予定の利用者から前記管理住戸を利用する利用期間を取得しそれを登録する利用期間登録手段を備え、前記施解錠制御手段は、今現在が前記登録された利用期間内であるか否かに基づき、前記施錠装置を施解錠させることを特徴とする。
本発明によれば、管理住戸を利用する予定の利用者から同住戸の利用期間が事前に取得され、その利用期間が登録される。そして、今現在がその登録された利用期間内であるか否かに基づき施錠装置が施解錠される。これにより、利用者が利用期間を過ぎてから出入口ドアの解錠を試みた場合には解錠されないようにすることができるため、利用者による利用期間を超えた不正利用を防止することができる。
第4の発明の集合住宅の住戸管理システムは、第1乃至第3のいずれかの発明において、前記集合住宅は、前記複数の住戸にそれぞれ通じるとともに共用出入口を介して屋外から出入り可能とされた共用部を備え、前記撮影手段は第1撮影手段であり、前記利用者判定手段は第1利用者判定手段であり、前記共用出入口を通じて前記共用部に出入りする人の顔を撮影する第2撮影手段と、前記第2撮影手段により撮影された人の顔画像に基づいて、その撮影された人が前記利用者であるのか否かを判定する第2利用者判定手段と、前記第2利用者判定手段により前記撮影された人が前記利用者であると判定された場合に、その利用者の前記共用部への出入りを判定する共用部出入判定手段と、を備え、前記利用者位置判定手段は、前記住戸出入判定手段及び前記共用部出入判定手段の各判定結果に基づいて、前記利用者が前記管理住戸、前記共用部及び前記集合住宅外のうちいずれの位置にいるかを判定するものであり、前記利用者位置判定手段により前記利用者が前記共用部にいると判定された場合に、その利用者が前記共用部に滞在する滞在時間を測定する滞在時間測定手段と、前記滞在時間測定手段により測定された滞在時間が所定時間を超えた場合に、前記利用者が前記共用部に長時間滞在する旨を前記住戸管理者に通知する共用部滞在通知手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、共用出入口を出入りする人の顔が第2撮影手段により撮影されると、その撮影された人の顔画像に基づいて、その人が管理住戸を所定の施設として利用する利用者であるか否かが判定される。そして、利用者であると判定された場合には、その利用者の共用出入口を通じた共用部への出入りが判定され、その判定の結果と、管理住戸への出入りの判定の結果とに基づいて、利用者が管理住戸、共用部及び集合住宅外のうちいずれの位置にいるのかが判定される。そして、利用者が共用部にいると判定された場合には、利用者が共用部に滞在する滞在時間が測定され、その測定された滞在時間が所定時間を超えた場合には、その旨が住戸管理者に通知される。これにより、利用者が共用部に長時間滞在している場合には、その旨を住戸管理者は知ることができるため、住戸管理者は利用者に共用部に滞在しないよう注意する等、適切な対応をとることができる。そのため、共用部での利用者の滞在により、共用部を利用する集合住宅の居住者に不快感を与えてしまう等、居住者に迷惑をかけてしまうのを防止することができる。
第5の発明の集合住宅の住戸管理システムは、第1乃至第4のいずれかの発明において、前記住戸管理者が前記管理住戸に居住者を入居させている場合に、前記撮影手段により撮影された人の顔画像に基づいて、その撮影された人が前記居住者であるのか否かを判定する居住者判定手段と、前記居住者判定手段により前記撮影された人が非居住者であると判定された場合に、その非居住者の前記管理住戸への出入りを判定する非居住者出入判定手段と、前記非居住者出入判定手段による判定結果を非居住者出入履歴として都度記憶部に記憶させる非居住者出入情報記憶手段と、前記記憶部に記憶された前記非居住者出入履歴に基づいて、前記管理住戸における前記非居住者の住戸滞在時間を算出する非居住者滞在時間算出手段と、前記算出された前記非居住者の住戸滞在時間に基づいて、前記居住者が前記非居住者に前記管理住戸を前記所定の施設として利用させていないか否かを判定する施設利用判定手段と、前記施設利用判定手段の判定結果を前記住戸管理者に通知する施設利用通知手段と、を備えることを特徴とする。
ところで、住戸管理者が管理住戸に居住者を入居させている際には、その居住者が長期出張等で長期に亘り住戸を空ける場合に、居住者がその空き住戸を所定の施設として居住者以外の者(非居住者)に利用させ空き住戸の有効活用を図ろうとすることが考えられる。そこで、本発明では、こうした点に鑑み、管理住戸の居住者が自らの住戸を所定の施設として非居住者に利用させていないか管理するための構成を設けている。具体的には、当該構成によれば、撮影手段により人の顔が撮影された場合に、その撮影された人が居住者か非居住者かが判定され、非居住者であると判定された場合にはその非居住者の管理住戸への出入りが判定される。そして、管理住戸への出入りの判定結果が都度非居住者出入履歴として記憶され、その記憶された出入履歴に基づいて管理住戸における非居住者の住戸滞在時間が算出される。そして、その算出された非居住者の住戸滞在時間に基づいて、居住者が非居住者に管理住戸を所定の施設として利用させていないか否かが判定され、その判定の結果が住戸管理者に通知される。これにより、住戸管理者は居住者が管理住戸を施設利用していないどうかを知ることができるため、居住者による住戸利用を好適に管理することができる。
第6の発明の集合住宅の住戸管理システムは、第5の発明において、記居住者判定手段により前記撮影された人が居住者であると判定された場合に、その居住者の前記管理住戸への出入りを判定する居住者出入判定手段と、前記居住者出入判定手段による判定結果を居住者出入履歴として都度記憶部に記憶させる居住者出入情報記憶手段と、前記記憶部に記憶された前記居住者出入履歴に基づいて、前記管理住戸における前記居住者の住戸滞在時間を算出する居住者滞在時間算出手段と、を備え、前記施設利用判定手段は、前記非居住者滞在時間算出手段により算出された前記非居住者の住戸滞在時間と、前記居住者滞在時間算出手段により算出された前記居住者の住戸滞在時間とを比較し、その比較結果に基づいて、前記居住者が前記非居住者に前記管理住戸を前記所定の施設として利用させていないか否かを判定することを特徴とする。
本発明によれば、非居住者に加え、居住者についても管理住戸における住戸滞在時間が算出され、そして、それら算出される居住者及び非居住者の各住戸滞在時間が比較される。そして、その比較結果に基づいて、居住者が非居住者に管理住戸を所定の施設として利用させていないか否かが判定される。居住者が非居住者に管理住戸を利用させている際には居住者が管理住戸に不在となる。そのため、この場合、居住者と非居住者とのそれぞれの住戸滞在時間を対比することで、居住者が非居住者に管理住戸を所定の施設として利用させていないかを好適に判定することができる。
第7の発明の集合住宅の住戸管理システムは、第1乃至第6のいずれかの発明において、前記集合住宅の各住戸がいずれも前記管理住戸とされていることを特徴とする。
集合住宅では、その住宅管理者が各住戸を統括管理している場合が多い。その点本発明によれば、集合住宅の各住戸がいずれも本住戸管理システムによる管理対象とされているため、住宅管理者はいずれの住戸を所定の施設として利用者に利用させる際にも、その利用者による利用を好適に管理することができる。そのため、いずれの住戸が空き住戸となっても、その空き住戸を所定の施設として好適に活用することができる。
また、本発明を第5の発明に適用すれば、各住戸のいずれに居住者が入居している場合にも、居住者による住戸利用を好適に管理することができる。
集合住宅の一階部分を示す平面図。 住戸管理システムの電気的構成を示す図。 メインコントローラにより実行される予約登録処理を示すフローチャート。 宿泊用住戸の住戸コントローラにより実行される施解錠処理を示すフローチャート。 共用部コントローラにより実行される施解錠処理を示すフローチャート。 メインコントローラにより実行される住戸利用管理処理を示すフローチャート。 入居住戸の住戸コントローラにより実行される施解錠処理を示すフローチャート。 メインコントローラにより実行される住戸利用管理処理を示すフローチャート。
以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、集合住宅が複数の住戸を有する二階建ての賃貸アパートとなっており、その集合住宅が大家等の住宅管理者(例えば大家)によって管理されるものとなっている。また、本集合住宅には、住宅管理者の居所が設けられておらず、住宅管理者が集合住宅とは別の場所に居住していることを想定している。
図1は、集合住宅の一階部分を示す平面図である。同図1に示すように、集合住宅10は、複数の住戸11と、それら各住戸11に通じる共用部12とを備える。住戸11は例えばワンルームタイプの住戸となっており、キッチン付きの居室と玄関とトイレと浴室とを有している。住戸11は、一階部分において横並びに複数(具体的には3つ)設けられているとともに、二階部分においても横並びに複数(具体的には3つ)設けられている。
各住戸11には、共用部12から住戸11内へ出入りするための住戸出入口14(玄関口)が設けられている。住戸出入口14には出入口ドア15が設けられている。出入口ドア15には、施錠装置16が設けられている。施錠装置16は、出入口ドア15を電気的に施解錠する電子錠からなる。施錠装置16は、オートロック機能を有しており、出入口ドア15が閉められると出入口ドア15を自動で施錠する。なお、出入口ドア15が特許請求の範囲に記載の「出入口ドア」に相当し、施錠装置16が特許請求の範囲に記載の「施錠装置」に相当する。
各住戸11の出入口ドア15付近には、読取装置17,18が設けられている。読取装置17,18は、居住者等が携帯する電子キー41や携帯端末42(図2参照)等の携帯機器に記憶された識別情報を読み取るものである。読取装置17,18に携帯機器を近づけると、その携帯機器に記憶された識別情報が読取装置17,18により読み取られる。そして、その読み取られた識別情報に基づいて、施錠装置16による出入口ドア15の施解錠が行われるようになっている。
読取装置17,18は、住戸11の内外にそれぞれ設けられ、各読取装置17,18のうち読取装置17が住戸11外(共用部12側)に配置され、読取装置18が住戸11内に配置されている。住戸11に入る際には読取装置17を用いて施錠装置16の施解錠を行い、住戸11から出る際には読取装置18を用いて施錠装置16の施解錠を行うようになっている。また、各読取装置17,18は、例えば出入口ドア15付近の壁面に設けられている。
共用部12は、一階部分及び二階部分にそれぞれ設けられた共用廊下部21と、それら各階の共用廊下部21を繋ぐ共用階段22とを備える。一階部分の共用廊下部21は、一階部分の各住戸11(一階住戸)にそれぞれ通じており、二階部分の共用廊下部21は、二階部分の各住戸11(二階住戸)にそれぞれ通じている。また、共用階段22は廻り階段からなる。
一階部分の共用廊下部21は、一階部分の各住戸11に加え共用出入口24に通じている。共用出入口24は、屋外から一階部分の共用廊下部21(ひいては共用部12)に出入りするための出入口であり、ひいては集合住宅10への出入口となっている。共用出入口24には出入口ドア25が設けられている。出入口ドア25には、施錠装置26が設けられている。施錠装置26は、出入口ドア25を電気的に施解錠する電子錠からなる。施錠装置26は、オートロック機能を有しており、出入口ドア25が閉められると出入口ドア25を自動で施錠する。
出入口ドア25の付近には、読取装置27,28が設けられている。読取装置27,28は、各住戸11に設けられた読取装置17,18と同様、居住者等が携帯する電子キー41や携帯端末42(図2参照)等の携帯機器に記憶された識別情報を読み取るものである。読取装置27,28に携帯機器を近づけると、その携帯機器に記憶された識別情報が読取装置27,28により読み取られる。そして、その読み取られた識別情報に基づいて、施錠装置26による出入口ドア25の施解錠が行われる。
読取装置27,28は、共用部12の内外にそれぞれに設けられ、各読取装置27,28のうち読取装置27が共用部12の外側(つまり屋外)に配置され、読取装置28が共用部12内に配置されている。屋外から共用部12(ひいては集合住宅10)に入る際には読取装置27を用いて施錠装置26の施解錠を行い、共用部12から屋外に出る際には読取装置28を用いて施錠装置26の施解錠を行うようになっている。また、各読取装置27,28は、例えば出入口ドア25付近の壁面に設けられている。
ここで、本集合住宅10では、各住戸11のうちいずれかの住戸11が空室となった場合に、住宅管理者が、その住戸11(空き住戸)の有効利用を図るために、空き住戸11を宿泊施設(民泊施設)として活用することとしている。そして、本集合住宅10には、こうした空き住戸11を宿泊施設として利用者に利用させる際に、その利用者による利用を管理する住戸管理システムが設けられている。
また、本集合住宅10では、住宅管理者が、住戸11に入居する居住者が自らの住戸11を宿泊施設として活用することを禁止している。そこで、本集合住宅10では、上記の住戸管理システムにより、居住者が自らの住戸11を宿泊施設として利用者に利用させていないか管理することも行っている。以下においては、こうした本集合住宅10の住戸管理システムについて説明する。なお、本集合住宅10では、各住戸11がいずれも住戸管理システムによる管理対象とされている。したがって、各住戸11がいずれも管理住戸に相当する。
各住戸11の出入口ドア15付近には、顔認証用のカメラ31,32が設けられている。カメラ31,32は、住戸11の内外にそれぞれ設けられ、各カメラ31,32のうちカメラ31(以下、外側カメラ31という)が住戸11外に配置され、カメラ32(以下、内側カメラ32という)が住戸11内に配置されている。それらのカメラ31,32はいずれもデジタルカメラにより構成され、例えば出入口ドア15付近の壁面に取り付けられている。なお、これら各カメラ31,32が撮影手段及び第1撮影手段に相当する。また、外側カメラ31が外側撮影手段に相当し、内側カメラ32が内側撮影手段に相当する。
外側カメラ31は、共用部12において出入口ドア15付近にいる人の顔を撮影するものである。外側カメラ31は、人が出入口ドア15(施錠装置16)を解錠すべく携帯機器を読取装置17に近づける際に、その人の顔を撮影するものとなっている。したがって、人が出入口ドア15を解錠して住戸出入口14より住戸11内に入る際には、その人の顔が外側カメラ31により撮影されるようになっている。
内側カメラ32は、住戸11内において出入口ドア15付近にいる人の顔を撮影するものである。内側カメラ32は、人が出入口ドア15を解錠すべく携帯機器を読取装置18に近づける際に、その人の顔を撮影するものとなっている。したがって、人が出入口ドア15を解錠して住戸出入口14より住戸11外に出る際には、その人の顔が内側カメラ32により撮影されるようになっている。
共用部12の共用出入口24付近には、顔認証用のカメラ33,34が設けられている。カメラ33,34は、共用部12の内外にそれぞれ設けられ、各カメラ33,34のうちカメラ33(以下、外側カメラ33という)が共用部12の外側(つまり屋外)に配置され、カメラ34(以下、内側カメラ34という)が共用部12内に配置されている。これらのカメラ33,34はいずれもデジタルカメラにより構成されている。なお、各カメラ33,34が第2撮影手段に相当する。
外側カメラ33は、屋外において出入口ドア25付近にいる人の顔を撮影するものである。外側カメラ33は、人が出入口ドア25(施錠装置26)を解錠すべく携帯機器を読取装置27に近づける際に、その人の顔を撮影するものとなっている。したがって、人が出入口ドア25を解錠して共用出入口24より共用部12(ひいては集合住宅10)内に入る際には、その人の顔が外側カメラ33により撮影されるようになっている。
内側カメラ34は、共用部12において出入口ドア25付近にいる人の顔を撮影するものである。内側カメラ34は、人が出入口ドア25を解錠すべく携帯機器を読取装置28に近づける際に、その人の顔を撮影するものとなっている。したがって、人が出入口ドア25を解錠して共用出入口24より集合住宅10の外(つまり屋外)に出る際には、その人の顔が内側カメラ34により撮影されるようになっている。
次に、住戸管理システムの電気的構成について図2に基づいて説明する。図2は、住戸管理システムの電気的構成を示す図である。
図2に示すように、住戸管理システムは、当該システムを統括管理するメインコントローラ35と、各住戸11に設けられた住戸コントローラ36と、共用部12に設けられた共用部コントローラ37とを備える。これら各コントローラ35〜37はいずれもCPU等を有する周知のマイクロコンピュータを備えて構成され、メインコントローラ35に各住戸11の住戸コントローラ36と共用部コントローラ37とがそれぞれ接続されている。
各コントローラ35〜37のうち、まず住戸コントローラ36について説明する。住戸コントローラ36は、住戸出入口14の出入口ドア15の施解錠を制御するものであり、例えば住戸11内の壁面に設けられている。住戸コントローラ36は、居住者情報記憶部38と利用者情報記憶部39とを有しており、その住戸コントローラ36には、各読取装置17,18と各カメラ31,32と施錠装置16とが接続されている。
ここで、本集合住宅10では、上述したように、各住戸11のうち居住者が入居していない空き住戸11を宿泊施設として活用することとしている。つまり、空き住戸11を宿泊用住戸11Aとして(宿泊)利用者に利用させることとしている。そこで、本住戸管理システムでは、いずれかの住戸11が宿泊用住戸11Aとして利用される場合に、その宿泊用住戸11Aと、居住者が入居している入居住戸11Bとの間で、住戸コントローラ36による出入口ドア15の施解錠制御の内容を変えることとしている。具体的には、入居住戸11Bでは、住戸コントローラ36の施解錠モードを入居用モードに設定し、宿泊用住戸11Aでは、施解錠モードを宿泊用モードに設定するようにしている。そこで、以下では、これら各モードにおける住戸コントローラ36の制御内容について説明する。
なお、図2では便宜上、一の入居住戸11B及び一の宿泊用住戸11Aに設けられた施錠装置16、読取装置17,18、カメラ31,32及び住戸コントローラ36のみ図示しているが、実際には、その他の住戸11にも各装置16〜18,31,32,35がそれぞれ設けられている。
まず、入居用モードにおける住戸コントローラ36、つまりは入居住戸11Bの住戸コントローラ36(以下、この符号にBを付す)の制御内容について説明する。住戸コントローラ36Bでは、居住者情報記憶部38に、入居住戸11Bに居住する居住者に関する居住者情報が記憶されている。居住者情報記憶部38には、居住者情報として、居住者を識別する識別情報(居住者識別情報)としてのIDコード情報が記憶されているとともに、居住者の顔画像が居住者登録顔画像として記憶(登録)されている。なお、入居用モードの住戸コントローラ36Bでは、利用者情報記憶部39が用いられないため、図2では当該記憶部39を破線にて示している。
入居住戸11Bでは、居住者等による出入口ドア15の解錠に際し、その居住者等の携帯する電子キー41が用いられる。電子キー41には、居住者情報記憶部38に記憶されたIDコード情報に対応するIDコードが記憶されている。電子キー41に記憶されているIDコードが各読取装置17,18のうちいずれかの読取装置17,18により読み取られると、そのIDコードが当該読取装置17,18より住戸コントローラ36Bに入力される。そして、住戸コントローラ36Bは、その入力されたIDコードが居住者情報記憶部38に記憶されたIDコード情報と一致するか否かの判定を行う。つまり、住戸コントローラ36Bは、入力されたIDコードの認証を行う。そして、住戸コントローラ36Bは、そのIDコードの認証結果に基づいて、施錠装置16による出入口ドア15の施解錠制御を行う。
また、居住者等による電子キー41を用いた解錠操作が行われる際には、その居住者等の顔がカメラ31,32により撮影される。詳しくは、解錠操作が行われた読取装置17,18と同じ側に設けられたカメラ31,32により撮影される。カメラ31,32により顔が撮影されると、その撮影された顔画像が当該カメラ31,32より住戸コントローラ36Bに入力される。住戸コントローラ36Bは、その入力された顔画像が居住者情報記憶部38に記憶された居住者登録顔画像と一致するか否かの判定を行う。つまり、住戸コントローラ36Bは、入力された顔画像に基づいて、カメラ31,32により撮影された人が居住者であるのか非居住者であるのかを認証する顔認証処理を行う。
さらに、住戸コントローラ36Bは、IDコードの認証により出入口ドア15が解錠された場合に、いずれの読取装置17,18よりIDコードが入力されたかに基づいて、居住者等が住戸出入口14を通じて入居住戸11Bに入るのか又は入居住戸11Bから出るのか(つまり入居住戸11Bへの出入り)を判定する出入判定処理を行う。住戸コントローラ36Bは、その出入判定の結果を住戸出入情報として都度メインコントローラ35に出力する。
なお、出入判定処理による出入り判定の仕方は必ずしも上記のものに限らず、例えばいずれのカメラ31,32により利用者の顔が撮影されたかに基づき、入居住戸11Bへの出入り判定を行ってもよい。
続いて、宿泊用モードにおける住戸コントローラ36、つまりは宿泊用住戸11Aの住戸コントローラ36(以下、この符号にAを付す)の制御内容について説明する。住戸コントローラ36Aでは、利用者情報記憶部39に、宿泊用住戸11Aを利用する利用者に関する利用者情報が記憶される。利用者情報記憶部39には、利用者情報として、利用者を識別する識別情報(利用者識別情報)としての予約コード情報が記憶されるとともに、利用者の顔画像が利用者登録顔画像として記憶(登録)される。また、利用者情報としては、その他に、利用者が宿泊用住戸11Aを利用する利用期間(利用日時)等の情報が記憶される。なお、宿泊用モードの住戸コントローラ36Aでは、居住者情報記憶部38が用いられないため、図2では、当該居住者情報記憶部38を破線にて示している。
宿泊用住戸11Aでは、利用者による出入口ドア15の施解錠に際し、当該利用者の携帯する携帯端末42が用いられる。携帯端末42には、利用者情報記憶部39に記憶された予約コード情報に対応する予約コードが記憶されている。予約コードは、利用者が携帯端末42を用いて宿泊用住戸11Aを予約する際に、その携帯端末42に対して付与される識別コード(例えばQRコード(登録商標))である。携帯端末42に記憶されている予約コードが各読取装置17,18のうちいずれかの読取装置17,18により読み取られると、その予約コードが当該読取装置17,18より住戸コントローラ36Aに入力される。そして、住戸コントローラ36Aは、その入力された予約コードが利用者情報記憶部39に記憶された予約コード情報と一致するか否かの判定を行う。つまり、住戸コントローラ36Aは、入力された予約コードの認証を行う。
また、携帯端末42を用いた解錠操作が行われる際には、その解錠操作を行う人の顔がカメラ31,32により撮影される。詳しくは、解錠操作が行われた読取装置17,18と同じ側に設けられたカメラ31,32により撮影される。カメラ31,32により人の顔が撮影されると、その撮影された顔画像が当該カメラ31,32より住戸コントローラ36Aに入力される。住戸コントローラ36Aは、その入力された顔画像が利用者情報記憶部39に記憶された利用者登録顔画像と一致するか否かの判定を行う。つまり、住戸コントローラ36Aは、入力された顔画像に基づいて、カメラ31,32により撮影された人が利用者であるか否かを認証する顔認証処理を行う。そして、住戸コントローラ36Aは、上記予約コードの認証結果と、顔認証処理の認証結果とに基づいて、施錠装置16による出入口ドア15の施解錠制御を行う。なお、住戸コントローラ36Aが施解錠制御手段に相当する。
さらに、住戸コントローラ36Aは、上記の認証により出入口ドア15が解錠された場合に、いずれの読取装置17,18より予約コードが入力されたかに基づいて、利用者が住戸出入口14を通じて宿泊用住戸11Aに入るのか又は宿泊用住戸11Aから出るのか(つまり宿泊用住戸11Aへの出入り)を判定する出入判定処理を行う。住戸コントローラ36Aは、その出入判定の結果を住戸出入情報として都度メインコントローラ35に出力する。
なお、出入判定処理による出入り判定の仕方は必ずしも上記のものに限らず、例えばいずれのカメラ31,32により利用者の顔が撮影されたかに基づき、宿泊用住戸11Aへの出入り判定を行ってもよい。
続いて、共用部コントローラ37について説明する。共用部コントローラ37は、共用出入口24の出入口ドア25の施解錠を制御するものであり、例えば共用部12内の壁面に設けられている。共用部コントローラ37は、居住者情報記憶部44と利用者情報記憶部45とを有しており、その共用部コントローラ37には、各読取装置27,28と各カメラ33,34と施錠装置26とが接続されている。
居住者情報記憶部44には、各入居住戸11Bに居住する居住者に関する居住者情報が記憶されている。居住者情報記憶部44には、居住者情報として、各居住者を識別する識別情報(居住者識別情報)としてのIDコード情報が記憶されている。また、利用者情報記憶部45には、宿泊用住戸11Aを利用する利用者に関する利用者情報が記憶される。利用者情報記憶部45には、利用者情報として、利用者を識別する識別情報(利用者識別情報)としての予約コード情報が記憶されるとともに、利用者の顔画像が利用者登録顔画像として記憶(登録)される。また、利用者情報としては、その他に、利用者が住戸11を利用する利用期間(利用日時)等の情報が記憶される。
共用出入口24では、入居住戸11Bの居住者等による出入口ドア25の施解錠に際し、当該居住者等の電子キー41が用いられる。電子キー41に記憶されているIDコードが各読取装置27,28のうちいずれかの読取装置27,28により読み取られると、そのIDコードが当該読取装置27,28より共用部コントローラ37に入力される。共用部コントローラ37は、その入力されたIDコードが居住者情報記憶部44に記憶されたIDコード情報と一致するか否かの判定を行う。つまり、共用部コントローラ37は、入力されたIDコードの認証を行う。そして、共用部コントローラ37は、そのIDコードの認証結果に基づいて、施錠装置26による出入口ドア25の施解錠制御を行う。
また、共用出入口24では、宿泊用住戸11Aの利用者による出入口ドア25の施解錠に際し、当該利用者の携帯端末42が用いられる。携帯端末42に記憶されている予約コードが各読取装置27,28のうちいずれかの読取装置27,28により読み取られると、その予約コードが当該読取装置27,28より共用部コントローラ37に入力される。共用部コントローラ37は、その入力された予約コードが利用者情報記憶部45に記憶された予約コード情報と一致するか否かの判定を行う。つまり、共用部コントローラ37は、入力された予約コードの認証を行う。
携帯端末42を用いた解錠操作が行われる際には、その解錠操作を行う人の顔がカメラ33,34により撮影される。詳しくは、解錠操作が行われた読取装置27,28と同じ側に設けられたカメラ33,34により撮影される。カメラ33,34により人の顔が撮影されると、その撮影された顔画像が当該カメラ33,34より共用部コントローラ37に入力される。共用部コントローラ37は、その入力された顔画像が利用者情報記憶部45に記憶された利用者登録顔画像と一致するか否かの判定を行う。つまり、共用部コントローラ37は、入力された顔画像に基づいて、カメラ33,34により撮影された人が利用者であるか否かを認証する顔認証処理を行う。そして、共用部コントローラ37は、上記予約コードの認証結果と、顔認証処理の認証結果とに基づいて、施錠装置26による出入口ドア25の施解錠制御を行う。
また、共用部コントローラ37は、上記予約コード認証及び顔認証により出入口ドア25が解錠された場合に、いずれの読取装置27,28より予約コードが入力されたかに基づいて、利用者が共用出入口24を通じて集合住宅10(詳しくは共用部12)に入るのか又は集合住宅10(詳しくは共用部12)から出るのか(つまり共用部12への出入り)を判定する出入判定処理を行う。共用部コントローラ37は、その出入判定の結果を共用部出入情報として都度メインコントローラ35に出力する。
なお、出入判定処理による出入り判定の仕方は必ずしも上記のものに限らず、例えばいずれのカメラ33,34により利用者の顔が撮影されたかに基づき、共用部12への出入り判定を行ってもよい。
続いて、メインコントローラ35について説明する。メインコントローラ35は、利用者情報記憶部46と、位置情報記憶部47と、出入履歴情報記憶部48と、通信部49とを備える。
利用者情報記憶部46には、宿泊用住戸11Aを利用する利用者に関する利用者情報が記憶される。利用者情報記憶部46には、利用者情報として、利用者を識別する識別情報(利用者識別情報)としての予約コード情報が記憶されるとともに、利用者の顔画像が利用者登録顔画像として記憶(登録)される。また、利用者情報としては、その他に、利用者が宿泊用住戸11Aを利用する利用期間(利用日時)等の情報が記憶される。
位置情報記憶部47には、利用者が今現在いずれの位置にいるかに関する利用者位置情報が記憶される。メインコントローラ35には、宿泊用住戸11Aの住戸コントローラ36Aより利用者の住戸出入情報が入力され、共用部コントローラ37より利用者の共用部出入情報が入力される。これらの出入情報がメインコントローラ35に入力されると、メインコントローラ35は、入力された出入情報に基づき利用者の位置を判定する。詳しくは、利用者が住戸11A内、共用部12及び屋外のうちいずれの位置にいるのかを判定する。そして、メインコントローラ35は、その判定した位置を利用者位置情報として位置情報記憶部47に都度記憶(更新)する。
出入履歴情報記憶部48には、居住者等の入居住戸11Bへの出入りの履歴が出入履歴情報として記憶される。メインコントローラ35には、入居住戸11Bの住戸コントローラ36Bより居住者等の住戸出入情報が入力される。居住者等の住戸出入情報がメインコントローラ35に入力されると、メインコントローラ35は、入力された住戸出入情報を現在の時刻と対応付けて出入履歴情報記憶部48に逐次記憶する。これにより、出入履歴情報記憶部48には、居住者等が入居住戸11Bへいつ出入りしたかに関する出入履歴情報が記憶される。なお、出入履歴情報記憶部48が記憶部に相当する。
通信部49は、インターネット等の外部ネットワーク51を介して携帯電話会社の基地局52と接続されている。この場合、メインコントローラ35は、通信部49及び基地局52を介して住宅管理者の携帯する携帯端末54との間で通信可能とされている。携帯端末54は、例えばスマートフォンからなる。
メインコントローラ35は、位置情報記憶部47に記憶されている利用者位置情報等に基づいて、宿泊用住戸11Aの利用者が利用時間を超えて当該住戸11Aを利用していないか否かを判定する。そして、メインコントローラ35は、その判定結果を住宅管理者の携帯端末54に通知する通知処理を行う。
また、メインコントローラ35は、出入履歴情報記憶部48に記憶されている居住者等の出入履歴情報に基づいて、入居住戸11Bにおける居住者等の滞在時間を算出し、その算出した滞在時間に基づき居住者が自らの住戸11Bを宿泊施設として非居住者に利用させていないかを判定する。そして、メインコントローラ35は、その判定結果を住宅管理者の携帯端末54に通知する通知処理を行う。
また、メインコントローラ35は、通信部49及び基地局52を介して利用者の携帯端末42と通信可能とされている。本住戸管理システムでは、利用者が宿泊用住戸11Aの利用予約を行う際に携帯端末42を用いて利用予約を行うものとなっている。携帯端末42により予約操作が行われると、その予約に関する各種情報が携帯端末42より通信部49等を介してメインコントローラ35に送信される。メインコントローラ35は、その送信された予約情報を受信すると、その受信した予約情報を利用者情報として利用者情報記憶部46に記憶(登録)する。
次に、空き住戸11を宿泊施設(宿泊用住戸11A)として利用者に利用させる際に、コントローラ35〜37により実行される各種制御処理について説明する。まず、利用者(詳しくは利用予定者)による宿泊用住戸11Aの利用予約に際し、メインコントローラ35により実行される予約登録処理について説明する。図3は、その予約登録処理を示すフローチャートである。なお、本処理は所定の周期で繰り返し実行される。
図3に示すように、まずステップS11では、利用者(詳しくは利用予定者)より宿泊用住戸11Aの利用について予約申込があったか否かを判定する。この判定は、利用者の携帯端末42より利用予約に関する予約情報の送信があったか否かに基づいて行う。本住戸管理システムでは、宿泊用住戸11Aの利用予約に際し、利用者に、予約情報として、利用者の氏名や住所といった利用者の属性情報や、利用者が宿泊用住戸11Aを利用する利用期間に関する情報の他、利用者の顔画像の送信を求めている。そのため、利用者は予約申込に際し、これらの情報を携帯端末42よりメール等で送信することになる。利用者による予約申込がない場合には本処理を終了し、予約申込があった場合にはステップS12に進む。
ステップS12では、携帯端末42より送信のあった予約情報に基づいて、予約登録を行う予約登録処理を実行する。この処理では、送信のあった予約情報を利用者情報記憶部46に記憶(登録)する。続くステップS13では、予約申込を行った利用者の予約コード(例えばQRコード(登録商標))を作成する。
ステップS14では、宿泊用住戸11Aの利用予約が完了した旨を利用者に通知する予約完了通知処理を行う。この処理では、利用者の携帯端末42にメールで「予約が完了しました」等のメッセージを送信する。また、この処理では、ステップS13で作成した予約コードを利用者の携帯端末42に上記メッセージと併せて送信する。
ステップS15では、利用者の予約情報(詳しくは利用者の利用期間及び顔画像を含む情報)及び予約コードを宿泊用住戸11Aの住戸コントローラ36Aに出力する。これにより、利用者の予約情報及び予約コードが住戸コントローラ36Aに入力されると、住戸コントローラ36Aはこれら予約情報及び予約コードを利用者情報として利用者情報記憶部39に記憶する(顔画像登録手段及び利用期間登録手段に相当)。
ステップS16では、利用者の予約情報及び予約コードを共用部コントローラ37に出力する。これにより、利用者の予約情報及び予約コードが共用部コントローラ37に入力されると、共用部コントローラ37はこれら予約情報及び予約コードを利用者情報として利用者情報記憶部45に記憶する。その後、本処理を終了する。
続いて、宿泊用住戸11Aの住戸コントローラ36Aにより実行される出入口ドア15の施解錠処理について説明する。図4は、その施解錠処理を示すフローチャートである。なお、本処理は、所定の周期で繰り返し実行される。
図4に示すように、まずステップS21では、宿泊用住戸11Aの各読取装置17,18のうちいずれかの読取装置17,18を通じて携帯端末42から予約コードを取得したか否かを判定する。換言すると、いずれかの読取装置17,18に対して携帯端末42を用いた出入口ドア15の解錠操作が行われたか否かを判定する。携帯端末42から予約コードを取得していない場合には本処理を終了し、予約コードを取得した場合にはステップS22に進む。
ステップS22では、取得した予約コードの認証処理を行う。この処理では、取得した予約コードが利用者情報記憶部39に記憶されている予約コード情報と一致するか否かを認証(判定)する。取得した予約コードが予約コード情報と一致する場合、すなわち予約コードの認証がOKである場合にはステップS23に進む。
ステップS23では、出入口ドア15の解錠操作を行う人の顔をカメラ31,32により撮影する撮影処理を行う。この処理では、各カメラ31,32のうち、予約コードの読み取り(換言すると携帯端末42による解錠操作)が行われた読取装置17,18と同じ側に設けられたカメラ31,32により撮影が行われる。これにより、撮影された人の顔画像が当該カメラ31,32より取得される。
ステップS24では、取得した顔画像に基づいて顔認証処理を行う。この処理では、取得した顔画像が利用者情報記憶部39に記憶されている利用者登録顔画像と一致するか否かを認証(判定)する(利用者判定手段及び第1利用者判定手段に相当)。取得した顔画像が利用者登録顔画像と一致する場合、すなわち顔の認証がOKである場合にはステップS25に進む。この場合、解錠操作を行う人が(予約を行った正規の)利用者であると認証される。つまり、本施解錠処理では、予約コードの認証がOKとされかつ、顔認証がOKとされたことを条件に利用者であるとの認証がされる。そのため、利用者の認証精度が高められている。
ステップS25では、利用者情報記憶部39に記憶されている利用者の利用期間情報に基づき、今現在が利用者による宿泊用住戸11Aの利用期間内であるか否かを判定する。今現在が利用者による利用期間内である場合にはステップS26に進み、出入口ドア15の解錠処理を行う。解錠処理では、施錠装置16に解錠信号を出力し、同装置16により出入口ドア15を解錠する。これにより、利用者は出入口ドア15を開いて住戸11内に出入りすることが可能となる。
これに対して、先のステップS22にて予約コードの認証がNGとされた場合、ステップS24にて顔の認証がNGとされた場合、又は、ステップS25にて今現在が利用者による利用期間外であると判定された場合にはステップS29に進み、出入口ドア15の施錠処理を行う。施錠処理では、施錠装置16に施錠信号を出力し、同装置16により出入口ドア15を施錠する。その後、本処理を終了する。
ステップS26の解錠処理後のステップS27では、住戸出入判定処理を行う(住戸出入判定手段に相当)。この処理では、出入口ドア15の解錠操作を行った利用者が出入口ドア15を開いて宿泊用住戸11Aへ入るのか(入ろうとしているのか)又は宿泊用住戸11Aから出るのか(出ようとしているのか)を判定する。すなわち、利用者の宿泊用住戸11Aへの出入りを判定する。この判定は、利用者による携帯端末42を用いた解錠操作に際し、携帯端末42の予約コードが各読取装置17,18のうちいずれの読取装置17,18により読み取られたかに基づき行う。具体的には、住戸11A外の読取装置17により予約コードが読み取られた場合には利用者が住戸11A内に入ると判定し、住戸11A内の読取装置18により予約コードが読み取られた場合には利用者が住戸11Aから出ると判定する。
続くステップS28では、ステップS27の判定結果、すなわち利用者の宿泊用住戸11Aへの出入りに関する住戸出入情報をメインコントローラ35に出力する。その後、本処理を終了する。
続いて、共用部コントローラ37により実行される出入口ドア25の施解錠処理について説明する。図5は、その施解錠処理を示すフローチャートである。なお、本処理は、所定の周期で繰り返し実行される。
図5に示すように、まずステップS31では、各読取装置27,28のうちいずれかの読取装置27,28を通じて電子キー41からIDコードを取得したか否かを判定する。換言すると、いずれかの読取装置17,18に対して電子キー41を用いた出入口ドア25の解錠操作が行われたか否かを判定する。電子キー41からIDコードを取得した場合にはステップS32に進む。
ステップS32では、取得したIDコードの認証処理を行う。この処理では、取得したIDコードが居住者情報記憶部44に記憶されているIDコード情報と一致するか否かを認証(判定)する。取得したIDコードが居住者情報記憶部44に記憶されているIDコード情報と一致する場合にはステップS33に進み、出入口ドア25の解錠処理を行う。この処理では、施錠装置26に解錠信号を出力し、同装置26により出入口ドア25を解錠する。これにより、電子キー41を携帯する入居住戸11Bの居住者等は出入口ドア25を開いて共用出入口24より集合住宅10(詳しくは共用部12)に出入りすることが可能となる。その後、本処理を終了する。
一方、取得したIDコードが居住者情報記憶部44に記憶されているIDコード情報と一致しない場合にはステップS34に進み、出入口ドア25の施錠処理を行う。この処理では、施錠装置26に施錠信号を出力し、同装置26により出入口ドア25を施錠する。その後、本処理を終了する。
先のステップS31において、電子キー41からIDコードを取得していない場合にはステップS36に進む。ステップS36では、各読取装置27,28のうちいずれかの読取装置27,28を通じて携帯端末42から予約コードを取得したか否かを判定する。換言すると、いずれかの読取装置27,28に対して携帯端末42を用いた出入口ドア25の解錠操作が行われたか否かを判定する。携帯端末42から予約コードを取得していない場合には本処理を終了し、予約コードを取得した場合にはステップS37に進む。
ステップS37では、取得した予約コードの認証処理を行う。この処理では、取得した予約コードが利用者情報記憶部45に記憶されている予約コード情報と一致するか否かを認証(判定)する。取得した予約コードが予約コード情報と一致する場合、すなわち予約コードの認証がOKである場合にはステップS38に進む。
ステップS38では、出入口ドア25の解錠操作を行う人の顔をカメラ33,34により撮影する撮影処理を行う。この処理では、各カメラ33,34のうち、予約コードの読み取り(つまり携帯端末42による解錠操作)が行われた読取装置27,28と同じ側に設けられたカメラ33,34により撮影が行われる。これにより、撮影された人の顔画像が当該カメラ33,34より取得される。
ステップS39では、取得した顔画像に基づいて顔認証処理を行う。この処理では、取得した顔画像が利用者情報記憶部45に記憶されている利用者登録顔画像と一致するか否かを認証(判定)する(第2利用者判定手段に相当)。取得した顔画像が利用者登録顔画像と一致する場合、すなわち顔の認証がOKである場合にはステップS40に進む。この場合、解錠操作を行う人が宿泊用住戸11Aの利用者であると認証される。つまり、本施解錠処理においても、上述した宿泊用住戸11Aにおける出入口ドア15の施解錠処理(図4)と同様、予約コードの認証がOKとされかつ顔認証がOKとされたことを条件に、利用者であるとの認証がされるようになっている。
ステップS40では、利用者情報記憶部45に記憶されている利用者の利用期間情報に基づき、今現在が利用者による宿泊用住戸11Aの利用期間内であるか否かを判定する。今現在が利用者による利用期間内である場合にはステップS41に進み、出入口ドア25の解錠処理を行う。この処理では、ステップS33と同様、施錠装置26に解錠信号を出力し、同装置26により出入口ドア25を解錠する。これにより、宿泊用住戸11Aの利用者は出入口ドア25を開いて共用出入口24より集合住宅10(詳しくは共用部12)に出入りすることが可能となる。
一方、先のステップS37にて予約コードの認証がNGとされた場合、ステップS39にて顔の認証がNGとされた場合、又は、ステップS40にて今現在が利用者の利用期間外であると判定された場合にはステップS34に進み、出入口ドア25の施錠処理を行う。この場合、施錠装置26により出入口ドア25が施錠される。その後、本処理を終了する。
ステップS41の解錠処理後のステップS42では、共用部出入判定処理を行う(共用部出入判定処理に相当)。この処理では、出入口ドア25の解錠操作を行った利用者が出入口ドア25を開いて集合住宅10(つまり共用部12)に入るのか(入ろうとしているのか)又は集合住宅10(つまり共用部12)から出るのか(出ようとしているのか)を判定する。すなわち、ここでは、利用者の共用部12への出入りを判定する。この判定は、利用者による携帯端末42を用いた解錠操作に際し、携帯端末42の予約コードが各読取装置27,28のうちいずれの読取装置27,28により読み取られたかに基づき行う。具体的には、共用部12の外にある読取装置27により予約コードが読み取られた場合には利用者が共用部12に入ると判定し、共用部12内の読取装置28により予約コードが読み取られた場合には利用者が共用部12から出ると判定する。
続くステップS43では、ステップS42の判定結果、すなわち利用者の共用部12への出入りに関する共用部出入情報をメインコントローラ35に出力する。その後、本処理を終了する。
続いて、メインコントローラ35により実行される住戸利用管理処理について説明する。図6は、その住戸利用管理処理を示すフローチャートである。なお、本処理は、所定の周期で繰り返し実行される。
図6に示すように、まずステップS51では、宿泊用住戸11Aの住戸コントローラ36Aより利用者の住戸出入情報(図4のステップS28参照)を入力したか否かを判定する。利用者の住戸出入情報を入力した場合にはステップS53に進み、入力していない場合にはステップS52に進む。
ステップS52では、共用部コントローラ37より利用者の共用部出入情報(図5のステップS43参照)を入力したか否かを判定する。利用者の共用部出入情報を入力していない場合にはステップS55に進み、入力した場合にはステップS53に進む。
ステップS53では、ステップS51で入力した利用者の住戸出入情報、又はステップS52で入力した利用者の共用部出入情報に基づいて、今現在利用者が住戸11内、共用部12及び集合住宅10外のうちいずれの位置にいるのかを判定する利用者位置判定処理を行う(利用者位置判定手段に相当)。続くステップS54では、利用者位置判定処理により判定された今現在の利用者の位置を利用者位置情報として利用者情報記憶部46に記憶(更新)する位置情報更新処理を行う。これにより、宿泊用住戸11Aの利用者が今現在いずれの位置にいるのかを把握することが可能となっている。
ステップS55では、利用者情報記憶部46に記憶された利用者の利用期間情報に基づいて、今現在が利用者による宿泊用住戸11Aの利用期間内であるか否かを判定する。今現在が利用者による利用期間外である場合にはステップS56に進む。ステップS56では、位置情報記憶部47に記憶された利用者位置情報に基づいて、利用者が宿泊用住戸11Aにいるか否かを判定する。利用者が宿泊用住戸11Aにいる場合、つまり利用者が利用期間を超えて宿泊用住戸11Aに滞在している場合にはステップS58に進む。一方、利用者が宿泊用住戸11Aにいない場合にはステップS57に進む。
ステップS57では、位置情報記憶部47に記憶された利用者位置情報に基づいて、今現在利用者が共用部12にいるのか否かを判定する。利用者が共用部12にいる場合、つまり利用者が利用期間を超えて共用部12に滞在している場合にはステップS58に進む。一方、利用者が共用部12にいない場合、つまり利用者が利用期間を終えて集合住宅10の外に出た場合には本処理を終了する。なお、ステップS55〜S57の各処理が適正利用判定手段に相当する。
ステップS58では、利用者が利用期間を超えて住戸11A内又は共用部12に滞在している旨を住宅管理者に通知する不適切利用通知処理を行う(利用状況通知手段に相当する)。この処理では、住宅管理者の携帯端末54にメールで「利用期間を超えて滞在しています」等のメッセージを送信する。これにより、利用者が利用期間を超えて不正滞在している場合には、その旨を住宅管理者は知ることができるため、住宅管理者は不正滞在する利用者に対し適切な措置をとることが可能となる。その後、本処理を終了する。
なお、利用者が利用期間を超えて住戸11A内及び共用部12のいずれにも滞在していない場合、つまり利用者が利用期間を終えて集合住宅10から退出した場合(ステップS57でNO判定された場合)に、その旨を住宅管理者に通知するようにしてもよい。この場合にも、住宅管理者の携帯端末54にメッセージを送信して通知することが考えられる。そうすれば、住宅管理者は利用者が利用期間内にて住戸11Aを適正に利用し退出したことを知ることができるため、安心感を得ることができる。
上述のステップS55において、今現在が利用者による宿泊用住戸11Aの利用期間内である場合にはステップS61に進む。ステップS61では、位置情報記憶部47に記憶された利用者位置情報に基づいて、利用者が共用部12にいるか否かを判定する。利用者が共用部12にいない場合には本処理を終了し、利用者が共用部12にいる場合にはステップS62に進む。
ステップS62ではタイマをセットし、タイマによる計時を開始する(滞在時間測定手段に相当)。続くステップS63では、タイマによる計時を開始してからの経過時間が所定時間を超えたか否かを判定する。つまり、ここでは利用者が共用部12に入ってからの経過時間、換言すると利用者が共用部12に滞在する滞在時間が所定時間を超えたか否かを判定する。ここで、所定時時間は、利用者が共用部12を通って共用出入口24から宿泊用住戸11Aまで移動するのに要する時間よりも十分長い時間に設定され、例えば10分に設定されている。利用者が共用部12に滞在する滞在時間が所定時間を超えた場合にはステップS64に進む。一方、共用部12に滞在する滞在時間が所定時間を超えていない場合にはステップS61に戻って、再度ステップS61〜S63の各処理を行う。
ステップS64では、利用者が共用部12に長時間に亘って滞在する旨を住宅管理者に通知する共用部滞在通知処理を行う(共用部滞在通知手段に相当)。この処理では、住宅管理者の携帯端末54にメールで「利用者が共用部に滞在中」等のメッセージを送信する。これにより、住宅管理者は利用者が共用部12に長時間に亘り滞在している場合はその旨を知ることができるため、利用者に対して注意する等の対応をとることが可能となる。その後、本処理を終了する。
ここで、本集合住宅10では、上述したように、住宅管理者が、入居住戸11Bの居住者に自らの住戸11Bを宿泊施設として居住者以外の者(つまり非居住者)に利用させることを禁止している。入居住戸11の居住者は長期出張等により住戸11Bを長期に亘って空ける場合が考えられ、その場合に、居住者は自らの住戸11Bを宿泊施設(つまり民泊施設)として居住者以外の者に利用させ、それにより空き住戸11Bの有効活用を図ろうとすることが考えられる。この場合、例えば、居住者は住戸11Bの利用者に自らの電子キー41を貸し与えたたり、自らの電子キー41の複製キー(電子キー41と同じIDコードが記憶されたキー)を作成してそれを利用者に貸し与えたりすることで、利用者に自らの住戸11Bを利用させることが考えられる。
そこで、本住戸管理システムでは、入居住戸11Bの居住者が自らの住戸11Bを宿泊施設として居住者以外の者に利用させていないかを管理するための制御処理を住戸コントローラ36Bとメインコントローラ35とを用いて行っている。そこで、以下では、これら各コントローラ36B,35により実行される制御処理について説明する。
まず、入居住戸11Bの住戸コントローラ36Bにより実行される出入口ドア15の施解錠処理について説明する。図7は、その施解錠処理を示すフローチャートである。なお、本処理は所定の周期で繰り返し実行される。
図7に示すように、まずステップS71では、入居住戸11Bの各読取装置17,18のうちいずれかの読取装置17,18を通じて電子キー41よりIDコードを取得したか否かを判定する。換言すると、いずれかの読取装置17,18に対して電子キー41を用いた出入口ドア15の解錠操作が行われたか否かを判定する。電子キー41からIDコードを取得していない場合には本処理を終了し、IDコードを取得した場合にはステップS72に進む。
ステップS72では、取得したIDコードの認証処理を行う。この処理では、取得したIDコードが居住者情報記憶部38に記憶されているIDコード情報と一致するか否かを認証(判定)する。取得したIDコードがIDコード情報と一致しない場合、すなわちIDコードの認証がNGである場合にはステップS73に進み、出入口ドア15の施錠処理を行う。この場合、施錠装置16により出入口ドア15が施錠される。その後、本処理を終了する。
一方、取得したIDコードがIDコード情報と一致する場合、すなわちIDコードの認証がOKである場合にはステップS74に進み、出入口ドア15の解錠処理を行う。この場合、施錠装置16により出入口ドア15が解錠される。そのため、電子キー41を携帯する入居住戸11Bの居住者等は出入口ドア15を開いて住戸11B内に出入りすることが可能となる。
続くステップS75では、出入口ドア15の解錠操作を行う人の顔をカメラ31,32により撮影する撮影処理を行う。この処理では、各カメラ31,32のうち、電子キー41からのIDコードの読み取り(つまり電子キー41による解錠操作)が行われた読取装置17,18と同じ側に設けられたカメラ31,32により撮影が行われる。これにより、撮影された人の顔画像が当該カメラ31,32より取得される。
ステップS76では、取得した顔画像に基づいて顔認証処理を行う。この処理では、取得した顔画像が居住者情報記憶部38に記憶されている居住者登録顔画像と一致するか否かを認証(判定)する。つまり、ここでは、解錠操作を行う人が居住者であるのか非居住者であるのかを判定する(居住者判定手段に相当)。取得した顔画像が居住者登録顔画像と一致する場合、つまり解錠操作を行う人が居住者である場合にはステップS77に進む。
ステップS77では、居住者の住戸出入判定処理を行う。この処理では、出入口ドア15の解錠操作を行った居住者が出入口ドア15を開いて入居住戸11Bへ入るのか(入ろうとしているのか)又は入居住戸11Bから出るのか(出ようとしているのか)を判定する。すなわち、居住者の入居住戸11Bへの出入りを判定する。この判定は、居住者による電子キー41を用いた解錠操作に際し、電子キー41のIDコードが各読取装置17,18のうちいずれの読取装置17,18により読み取られたかに基づき行う。具体的には、住戸11B外の読取装置17によりIDコードが読み取られた場合には居住者が住戸11内に入ると判定し、住戸11B内の読取装置18によりIDコードが読み取られた場合には居住者が住戸11Bから出ると判定する。
続くステップS78では、ステップS77の判定結果、すなわち居住者の入居住戸11Bへの出入りに関する住戸出入情報をメインコントローラ35に出力する。その後、本処理を終了する。
先のステップS76において、取得した顔画像が居住者登録顔画像と一致しない場合、つまり解錠操作を行う人が非居住者である場合にはステップS79に進む。ステップS79では、非居住者の住戸出入判定処理を行う(非居住者出入判定手段に相当)。この処理では、出入口ドア15の解錠操作を行った非居住者が出入口ドア15を開いて入居住戸11Bへ入るのか(入ろうとしているのか)又は入居住戸11Bから出るのか(出ようとしているのか)を判定する。すなわち、非居住者の入居住戸11Bへの出入りを判定する。この判定は、上記ステップS77の判定処理と同様、電子キー41のIDコードが各読取装置17,18のうちいずれの読取装置17,18により読み取られたかに基づき行う。
続くステップS80では、ステップS79の判定結果、すなわち非居住者の入居住戸11Bへの出入りに関する住戸出入情報をメインコントローラ35に出力する。その後、本処理を終了する。
続いて、メインコントローラ35により実行される住戸利用管理処理について説明する。図8は、その住戸利用管理処理を示すフローチャートである。なお、本処理は、所定の周期で繰り返し実行される。
図8に示すように、まずステップS81では、入居住戸11Bの住戸コントローラ36Bより居住者の住戸出入情報(図7のステップS78参照)を入力したか否かを判定する。居住者の住戸出入情報を入力した場合にはステップS82に進み、入力していない場合にはステップS83に進む。
ステップS82では、ステップS81で入力した居住者の住戸出入情報を現在の時刻と対応付けて出入履歴情報記憶部48に記憶する(居住者出入情報記憶手段に相当)。これにより、居住者がいつ入居住戸11Bに出入りした(出たのか入ったのか)のかが出入履歴情報記憶部48に(居住者の)出入履歴として記憶される。
ステップS83では、入居住戸11Bの住戸コントローラ36Bより非居住者の住戸出入情報(図7のステップS80参照)を入力したか否かを判定する。非居住者の住戸出入情報を入力した場合にはステップS84に進み、入力していない場合にはステップS85に進む。
ステップS84では、ステップS83で入力した非居住者の住戸出入情報を現在の時刻と対応付けて出入履歴情報記憶部48に記憶する(非居住者出入情報記憶手段に相当)。これにより、非居住者がいつ入居住戸11Bに出入りした(出たのか入ったのか)のかが出入履歴情報記憶部48に(非居住者の)出入履歴として記憶される。
ここで、本住戸利用管理処理では、入居住戸11Bの居住者が非居住者に自らの住戸11Bを宿泊施設として利用させていないか否かを定期的に確認することとしている。本実施形態では、1ヶ月ごとに上記の確認を行うこととしており、ステップS85では、今現在がその確認を行う所定の時期であるか否かを判定する。今現在が所定の時期でない場合には本処理を終了し、今現在が所定の時期である場合にはステップS86に進む。なお、所定の時期は必ずしも1ヶ月ごとである必要はなく、1週間ごとや半年ごと等、その間隔は任意としてよい。
ステップS86では、出入履歴情報記憶部48に記憶されている居住者の出入履歴情報に基づいて、入居住戸11Bにおける居住者の滞在時間を算出する(居住者滞在時間算出手段に相当)。詳しくは、所定期間における居住者の住戸滞在時間を算出する。本実施形態では、所定期間が前回の確認時期(所定の時期)から今回の確認時期(所定の時期)までの期間(つまり1ヶ月間)とされている。
ステップS87では、出入履歴情報記憶部48に記憶されている非居住者の出入履歴情報に基づいて、入居住戸11Bにおける非居住者の滞在時間を算出する(非居住者滞在時間算出手段に相当)。詳しくは、上記ステップS86と同様、所定期間における居住者の住戸滞在時間を算出する。なお、出入履歴情報記憶部48に非居住者の出入履歴情報が記憶されていない場合には本処理を行わない。
ステップS88では、ステップS86で算出された非居住者の住戸滞在時間がステップS87で算出された居住者の住戸滞在時間よりも長いか否かを判定する。ここで、入居住戸11Bの居住者が長期出張等で住戸11Bを空けている際に、自らの住戸11Bを宿泊施設として非居住者に利用させている場合には、居住者が住戸11Bに滞在する時間よりも非居住者が住戸11Bに滞在する時間の方が長くなることが考えられる。そこで、本ステップでは、この点に着目し、上記の判定を行うことで、居住者が自らの住戸11Bを宿泊施設として非居住者に利用させていないか否かを判定するようにしている(施設利用判定手段に相当)。居住者の住戸滞在時間が非居住者の住戸滞在時間以下である場合、つまり居住者が自らの住戸11Bを宿泊施設として非居住者に利用させていない場合には本処理を終了する。一方、非居住者の住戸滞在時間が居住者の住戸滞在時間よりも長い場合、つまり居住者が自らの住戸11Bを宿泊施設として非居住者に利用させている場合にはステップS89に進む。
ステップS89では、居住者が自らの住戸11Bを宿泊施設として非居住者に利用させている旨を住宅管理者に通知する不正利用通知処理を行う(施設利用通知手段に相当)。この処理では、住宅管理者の携帯端末54にメールで「○○号室の居住者が住戸を民泊に利用しています」等のメッセージを送信する。これにより、居住者が自らの住戸11Bを非居住者に利用させている場合には、その旨を住宅管理者は知ることができるため、住宅管理者は居住者にやめるように注意する等の措置をとることが可能となる。その後、本処理を終了する。
なお、居住者が自らの住戸11Bを宿泊施設として非居住者に利用させていない場合に、その旨を住宅管理者に通知するようにしてもよい。この場合にも、住宅管理者の携帯端末54にメッセージを送信して通知することが考えられる。そうすれば、住宅管理者は居住者が住戸11Bを施設利用していないことを知ることができるため、安心感を得ることができる。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
カメラ31,32により撮影された人の顔画像に基づいて、その撮影された人が利用者であるのか否かを判定し、判定の結果、撮影された人が利用者である場合にはその利用者の宿泊用住戸11Aへの出入りを判定するようにした。そして、その判定の結果に基づいて、利用者が宿泊用住戸11Aの内外いずれの位置にいるかを判定し、その位置判定の結果に基づいて、利用者が利用期間(予定利用期間)を超えて住戸11A内に滞在していないか否かを判定するようにした。そして、この判定の結果を住宅管理者の携帯する携帯端末54に通知するようにした。これにより、住宅管理者は利用者が宿泊用住戸11Aを適正に利用しているかどうかを知ることができるため、宿泊用住戸11Aを宿泊施設(民泊施設)として利用者に利用させる際に、その利用者の利用を好適に管理することができる。また、本集合住宅10では、住宅管理者が集合住宅10とは別の場所に居住しているが、そのような場合でも、利用者の利用を好適に管理することができる。
宿泊用住戸11Aを利用する予定の利用者から当該利用者の顔画像を事前に取得し、それを利用者登録顔画像として住戸コントローラ36Aの利用者情報記憶部39に登録(記憶)するようにした。そして、カメラ31,32により人の顔が撮影された際、その撮影された顔画像が登録された利用者登録顔画像と一致するか否かを判定するようにした。つまり、撮影された人が利用者であるか否かを判定するようにした。そして、その判定の結果に基づき、出入口ドア15の施錠装置16を施解錠するようにした。この場合、利用者が出入口ドア15を施解錠するにあたり鍵が不要となるため、住宅管理者が利用者に宿泊用住戸11Aを利用させるにあたり、利用者に会って鍵を手渡す必要がなくなる。そのため、住宅管理者が利用者に住戸11Aを利用させるにあたり好都合な構成といえる。
宿泊用住戸11Aを利用する予定の利用者から同住戸11Aの利用期間を事前に取得し、それを住戸コントローラ36Aの利用者情報記憶部39に利用期間情報として登録(記憶)するようにした。そして、今現在がその登録された利用期間内であるか否かに基づき施錠装置16を施解錠するようにした。これにより、利用者が利用期間を過ぎてから出入口ドア15の解錠を試みた場合には解錠されないため、利用者による利用期間を超えた不正利用を防止することができる。
共用出入口24付近のカメラ33,34により撮影された人の顔画像に基づいて、その人が宿泊用住戸11Aの利用者であるか否かを判定するようにした。そして、利用者であると判定した場合には、その利用者の共用出入口24を通じた共用部12への出入りを判定し、その判定の結果と、宿泊用住戸11Aへの出入りの判定の結果とに基づいて、利用者が宿泊用住戸11A、共用部12及び集合住宅10外のうちいずれの位置にいるのかを判定するようにした。そして、利用者が共用部12にいると判定した場合には、利用者が共用部12に滞在する滞在時間を測定し、その測定した滞在時間が所定時間を超えた場合には、その旨を住宅管理者の携帯端末54に通知するようにした。これにより、利用者が共用部12に長時間滞在している場合には、その旨を住宅管理者は知ることができるため、住宅管理者は利用者に共用部12に滞在しないよう注意する等、適切な対応をとることができる。そのため、共用部12での利用者の滞在により、共用部12を利用する集合住宅10(入居住戸11B)の居住者に不快感を与えてしまう等、居住者に迷惑をかけてしまうのを防止することができる。
居住者が入居する入居住戸11Bにおいては、カメラ31,32により撮影された人の顔画像に基づいて、撮影された人が居住者か非居住者かを判定するようにし、非居住者であると判定した場合にはその非居住者の入居住戸11Bへの出入りを判定するようにした。そして、入居住戸11Bへの出入りの判定結果を都度出入履歴として出入履歴情報記憶部48に記憶させ、その記憶させた出入履歴情報に基づいて入居住戸11Bにおける非居住者の住戸滞在時間を算出した。そして、その算出した非居住者の住戸滞在時間に基づいて、居住者が非居住者に入居住戸11Bを宿泊施設として利用させていないか否かを判定するようにし、その判定の結果を住宅管理者の携帯端末54に通知するようにした。これにより、住宅管理者は居住者が入居住戸11Bを宿泊施設として利用していないどうかを知ることができるため、居住者による住戸利用を好適に管理することができる。
非居住者に加え、居住者についても、入居住戸11Bにおける住戸滞在時間を算出し、そして、それら算出される居住者及び非居住者の各住戸滞在時間を比較し、その比較結果に基づいて、居住者が非居住者に入居住戸11Bを宿泊施設として利用させていないか否かを判定するようにした。居住者が非居住者に入居住戸11Bを利用させている際には居住者が当該住戸11Bに不在となる。そのため、この場合、居住者と非居住者とのそれぞれの住戸滞在時間を対比することで、居住者が非居住者に入居住戸11Bを宿泊施設として利用させていないかを好適に判定することができる。
集合住宅10の各住戸11をいずれも住戸管理システムによる管理対象としたため、住宅管理者はいずれの住戸11を宿泊施設として利用者に利用させる際にも、その利用者による利用を好適に管理することができる。そのため、いずれの住戸11が空き住戸となっても、その空き住戸11を宿泊施設として好適に活用することができる。また、各住戸11のいずれに居住者が入居している場合にも、居住者による住戸利用を好適に管理することができる。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
・上記実施形態では、入居住戸11Bにおける居住者の住戸滞在時間と非居住者の住戸滞在時間との比較に基づいて、居住者が自らの住戸11Bを宿泊施設として非居住者に利用させていないか否かを判定するようにしたが、かかる判定は必ずしもこのように行う必要はない。例えば、非居住者の住戸滞在時間(のみ)に基づいて、かかる判定を行うようにしてもよい。具体的には、所定期間(例えば1ヶ月)における非居住者の住戸滞在時間が所定時間以上か否かに基づいて、かかる判定を行うことが考えられる。非居住者の住戸滞在時間が長ければ、居住者が非居住者に住戸11Bを宿泊施設として利用させている可能性が高いため、この場合にも、居住者が非居住者に住戸11Bを施設利用していないか否かを好適に判定することができる。
・上記実施形態では、各通知処理(図6のステップS58,S64及び図8のステップS89)において、その通知先を住宅管理者の携帯する携帯端末54としたが、通知先は必ずしも携帯端末54とする必要はなく、住宅管理者の居所に設けられた端末装置等を通知先としてもよい。
・例えば、宿泊用住戸11Aの予約受け付けに際し、利用期間の日数に上限(例えば180日)を設定してもよい。
・上記実施形態では、住戸コントローラ36Aにより施解錠処理(図4)を実行し、住戸コントローラ36Bにより施解錠処理(図7)を実行し、共用部コントローラ37により施解錠処理(図5)を実行したが、これら各施解錠処理のうち少なくともいずれかの施解錠処理をメインコントローラ35により実行するようにしてもよい。例えば、各施解錠処理のすべてをメインコントローラ35により実行させることが考えられる。そうすれば、本住戸管理システムを構成するコントローラをメインコントローラ35のみとすることが可能となる。
・上記実施形態では、集合住宅10の各住戸11をいずれも住戸管理システムによる管理対象としたが、各住戸11のうち一部の住戸11のみを住戸管理システムによる管理対象としてもよい。その場合にも、上記一部の住戸11を宿泊施設(宿泊用住戸11A)として利用者に利用させる場合には、その利用者による利用を好適に管理することができる。
・上記実施形態では、住宅管理者が、入居住戸11Bの居住者に当該住戸11Bを宿泊施設として活用することを禁止している場合を例に説明したが、住宅管理者によっては、入居住戸11Bの居住者に自らの住戸11Bを宿泊施設として活用することを許容する場合も想定される。そのような場合には、居住者(住戸管理者に相当)が自らの住戸11Bを宿泊施設として活用することが考えられる。そこで、その場合に、本発明の住戸管理システムを用いるようにしてもよい。居住者が自らの住戸11Bを宿泊施設として活用する際には、居住者が長期出張等で住戸11Bを長期に亘って空けている場合が多いと考えられる。そのため、このような場合に本発明の住戸管理システムを用いることで、居住者が住戸11Bに不在であっても利用者による住戸利用を好適に管理することが可能となる。
・上記実施形態では、空き住戸11を宿泊施設として利用者に利用させる場合を例に説明したが、空き住戸11を店舗施設等、他の施設として利用者に利用させることも考えられる。そこで、そのような場合に、本発明の住戸管理システムを適用してもよい。その場合にも、利用者による利用管理を好適に行うことができる。
・上記実施形態では、集合住宅10の住宅管理者が集合住宅10とは別の場所に居住している場合を想定したが、集合住宅10に住宅管理者の居所が設けられている場合に本発明の住戸管理システムを適用してもよい。
・上記実施形態では、集合住宅10としてアパートを想定し、そのアパートに本発明を適用したが、マンション等、アパート以外の集合住宅に本発明を適用してもよい。また、上記実施形態では、賃貸式の集合住宅に本発明を適用したが、集合住宅は必ずしも賃貸式である必要はない。
10…集合住宅、11…住戸、12…共用部、14…住戸出入口、15…出入口ドア、24…共用出入口、31…撮影手段としての外側カメラ、32…撮影手段としての内側カメラ、33…第2撮影手段としてのカメラ、34…第2撮影手段としてのカメラ、35…メインコントローラ、36A…施解錠制御手段としての住戸コントローラ、36B…住戸コントローラ、37…共用部コントローラ、48…記憶部としての出入履歴情報記憶部。

Claims (7)

  1. 複数の住戸を備える集合住宅に適用され、
    前記住戸を管理する住戸管理者が当該住戸を住居ではなく所定の施設として利用者に利用させる際に、その利用者の利用について管理する集合住宅の住戸管理システムであって、
    前記複数の住戸のうち前記住戸管理システムによる管理対象とされた管理住戸の住戸出入口付近に設けられ、その住戸出入口を通じて前記管理住戸に出入りする人の顔を撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段により撮影された人の顔画像に基づいて、その撮影された人が前記利用者であるのか否かを判定する利用者判定手段と、
    前記利用者判定手段により前記撮影された人が前記利用者であると判定された場合に、その利用者の前記管理住戸への出入りを判定する住戸出入判定手段と、
    前記出入判定手段の判定結果に基づいて、前記利用者が前記管理住戸の内外いずれの位置にいるのかを判定する利用者位置判定手段と、
    前記利用者位置判定手段の判定結果に基づいて、前記利用者が予め定められた利用期間を超えて前記管理住戸に滞在していないか否かを判定する適正利用判定手段と、
    前記適正利用判定手段による判定結果を前記住戸管理者に通知する利用状況通知手段と、を備えることを特徴とする集合住宅の住戸管理システム。
  2. 前記住戸出入口に設けられた出入口ドアを施解錠する施錠装置と、
    前記管理住戸を前記所定の施設として利用する予定の利用者から当該利用者の顔画像を取得しそれを利用者登録顔画像として登録する顔画像登録手段と、を備え、
    前記利用者判定手段は、前記撮影手段により撮影された人の顔画像が前記登録された利用者登録顔画像と一致するか否かを判定することで、前記撮影された人が前記利用者であるか否かを判定し、
    その利用者判定手段の判定結果に基づいて、前記施錠装置を施解錠させる施解錠制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の集合住宅の住戸管理システム。
  3. 前記管理住戸を利用する予定の利用者から前記管理住戸を利用する利用期間を取得しそれを登録する利用期間登録手段を備え、
    前記施解錠制御手段は、今現在が前記登録された利用期間内であるか否かに基づき、前記施錠装置を施解錠させることを特徴とする請求項2に記載の集合住宅の住戸管理システム。
  4. 前記集合住宅は、前記複数の住戸にそれぞれ通じるとともに共用出入口を介して屋外から出入り可能とされた共用部を備え、
    前記撮影手段は第1撮影手段であり、
    前記利用者判定手段は第1利用者判定手段であり、
    前記共用出入口を通じて前記共用部に出入りする人の顔を撮影する第2撮影手段と、
    前記第2撮影手段により撮影された人の顔画像に基づいて、その撮影された人が前記利用者であるのか否かを判定する第2利用者判定手段と、
    前記第2利用者判定手段により前記撮影された人が前記利用者であると判定された場合に、その利用者の前記共用部への出入りを判定する共用部出入判定手段と、を備え、
    前記利用者位置判定手段は、前記住戸出入判定手段及び前記共用部出入判定手段の各判定結果に基づいて、前記利用者が前記管理住戸、前記共用部及び前記集合住宅外のうちいずれの位置にいるかを判定するものであり、
    前記利用者位置判定手段により前記利用者が前記共用部にいると判定された場合に、その利用者が前記共用部に滞在する滞在時間を測定する滞在時間測定手段と、
    前記滞在時間測定手段により測定された滞在時間が所定時間を超えた場合に、前記利用者が前記共用部に長時間滞在する旨を前記住戸管理者に通知する共用部滞在通知手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の集合住宅の住戸管理システム。
  5. 前記住戸管理者が前記管理住戸に居住者を入居させている場合に、前記撮影手段により撮影された人の顔画像に基づいて、その撮影された人が前記居住者であるのか否かを判定する居住者判定手段と、
    前記居住者判定手段により前記撮影された人が非居住者であると判定された場合に、その非居住者の前記管理住戸への出入りを判定する非居住者出入判定手段と、
    前記非居住者出入判定手段による判定結果を非居住者出入履歴として都度記憶部に記憶させる非居住者出入情報記憶手段と、
    前記記憶部に記憶された前記非居住者出入履歴に基づいて、前記管理住戸における前記非居住者の住戸滞在時間を算出する非居住者滞在時間算出手段と、
    前記算出された前記非居住者の住戸滞在時間に基づいて、前記居住者が前記非居住者に前記管理住戸を前記所定の施設として利用させていないか否かを判定する施設利用判定手段と、
    前記施設利用判定手段の判定結果を前記住戸管理者に通知する施設利用通知手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の集合住宅の住戸管理システム。
  6. 前記居住者判定手段により前記撮影された人が居住者であると判定された場合に、その居住者の前記管理住戸への出入りを判定する居住者出入判定手段と、
    前記居住者出入判定手段による判定結果を居住者出入履歴として都度記憶部に記憶させる居住者出入情報記憶手段と、
    前記記憶部に記憶された前記居住者出入履歴に基づいて、前記管理住戸における前記居住者の住戸滞在時間を算出する居住者滞在時間算出手段と、を備え、
    前記施設利用判定手段は、前記非居住者滞在時間算出手段により算出された前記非居住者の住戸滞在時間と、前記居住者滞在時間算出手段により算出された前記居住者の住戸滞在時間とを比較し、その比較結果に基づいて、前記居住者が前記非居住者に前記管理住戸を前記所定の施設として利用させていないか否かを判定することを特徴とする請求項5に記載の集合住宅の住戸管理システム。
  7. 前記集合住宅の各住戸がいずれも前記管理住戸とされていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の集合住宅の住戸管理システム。
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