JP2018194145A - 紙製構造体及びこれを用いたスクリーンスタンド - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた組立性、取扱性、及び安全性を備えた紙製構造体を提供することを目的とする。【解決手段】紙管3E,3F,3Gと、前記紙管の両端に接続される二つのダンボールブロック3A,3B,3C,3Dと、で構成されたユニット柱3を少なくとも二本と、少なくとも一本の棒状梁5と、を含み、前記ユニット柱を所定間隔で接地面に立設し、前記棒状梁により前記ユニット柱同士が接続されること、を特徴とする紙製構造体1を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、撮影用背景スクリーンを支持することのできる紙製構造体、及び、これを用いたスクリーンスタンドに関する。
従来、例えば屋内での写真撮影等では、当該屋内の景観を意図的に利用するケース以外、屋内の物品等の写り込みは基本的に好まれない傾向にある。このため、屋内での写真撮影を専門に行っている撮影者は、被写体の背景となる範囲に生地等で形成されたスクリーンを配設し、当該被写体の写り具合を向上させる手法が多く取られている。
スクリーンは、設備が整った撮影スタジオ等であれば、壁面上方に専用の固定部等を配設し、当該固定部にスクリーンを固定しているが、写真撮影を趣味等で行っている撮影者は、例えば金属性の三脚を二つ用意し、当該三脚それぞれの上部にスクリーンの一辺を固定した梁を接続し、スクリーンを吊り下げて使用している。このような三脚を用いたスクリーンスタンドは、一般的に市販されており、認知度も高い。
なお、このようなスクリーンスタンドに関する先行技術文献について出願人が調べたところ、例えば特許文献1(特開2006−292908号公報)に、様々な設置環境や用途に適応可能なスクリーンスタンドが開示されているが、プロジェクタから投写された画像を投影するものであり、二種類以上のスクリーンを交換可能に形成されていることを特徴としているのみである。
特開2006−292908号公報
しかしながら、上記のような従来のスクリーンスタンドは、金属製の三脚及びその他部品を用いて構成されているため、重量があり、取扱性に優れているとは言えなかった。また、三脚を折りたたむことである程度小型化することは可能であるが、限られたスペースに対して容易に収納できるものではない。更に、使用中転倒した場合は、重量があるため周囲の器物を破損したり、撮影者やモデルが怪我を負うおそれがあった。
従来のスクリーンスタンドの構造に着目すると、過剰な剛性を有した三脚状の柱を複数備えていることから、組立性、取扱性及び安全性に配慮がなされていないことは明らかであって、未だ改善の余地があった。上記特許文献1のスクリーンスタンドについても、撮影にも利用はできるかもしれないが、組立性、取扱性及び安全性の観点から十分な手当てがなされていないのが実情である。
そこで、本発明の目的は、優れた組立性、取扱性、及び安全性を備えた紙製構造体を提供し、更にこれを用いたスクリーンスタンドを提供することにある。
上記の課題を解決すべく、本発明は、
紙管と、前記紙管の両端に接続される二つのダンボールブロックと、で構成されたユニット柱を少なくとも二本と、
少なくとも一本の棒状梁と、を含み、
前記ユニット柱を所定間隔で接地面に立設し、前記棒状梁により前記ユニット柱同士が接続されること、
を特徴とする紙製構造体を提供する。
このような構成を有する本発明の紙製構造体では、ダンボールブロックと、紙管と、で構成された複数のユニット柱により所定の高さに棒状梁を配置し、当該棒状梁にスクリーン等のシート体を固定することで当該スクリーンを上方から下方に吊り下げることができるものであり、優れた組立性、取扱性、及び安全性を備えている。
また、上記の本発明の紙製構造体においては、前記ダンボールブロックが、ダンボールシートの積層体で構成されており、いずれかの面に、平面方向及び/又は板厚方向に延び前記紙管を接続可能な切欠部を少なくとも一つ具備することが望ましい。
このような構成を有する本発明の紙製構造体では、ユニット柱を構成するダンボールブロックが軽量なダンボールシートを積層させて形成しているため、組立性と取扱性を向上させることができる。また、使用中に転倒しても、器物の破損を抑止し、撮影者やモデル等が怪我を負う恐れが低いため、高い安全性を兼ね備える。更に、例えば一部が破損しても一般的な鋏等の切断工具や接着剤等を使用することで補修を行うことができ、逆に解体して破棄することも可能であるため、非常に優れた取扱性も兼ね備える。
また、ダンボールブロックが切欠部を有するため、棒状梁を確実に係合させることができる。
また、上記の本発明の紙製構造体においては、前記接地面に接する前記ダンボールブロックが、前記接地面に当接する底板を具備することが望ましい。
このような構成を有する本発明の紙製構造体では、接地面に当接するダンボールブロックが底板を具備するため、ユニット柱を安全かつ確実に当該接地面に立設させることができる。
また、上記の本発明の紙製構造体においては、前記棒状梁が、伸縮自在の構成を有することが望ましい。
このような構成を有する本発明の紙製構造体では、棒状梁が所定の範囲で伸縮自在な構造を有するため、ユニット柱の離間距離を使用者が任意に選択でき、スクリーンのサイズに応じて決定することができる。
また、上記の本発明の紙製構造体は、二本の前記ユニット柱を接続する筋交いを具備することが望ましい。
このような構成を有する本発明の紙製構造体では、交差した筋交いが双方のユニット柱を接続しているため、当該ユニット柱の転倒を抑制し、紙製構造体全体の剛性を向上することができる。
更に、本発明は、上記の本発明の紙製構造体と、少なくとも一枚のスクリーンと、を含み、前記棒状梁に前記スクリーンが固定されるスクリーンスタンドを提供する。
このような構成を有する本発明のスクリーンスタンドは、上記の本発明の紙製構造体を用いて形成されているため、ダンボールブロックと、紙管と、で構成された複数のユニット柱により所定の高さに棒状梁を配置し、当該棒状梁にスクリーンを上方から下方に吊り下げることができ、優れた組立性、取扱性、及び安全性を備えている。
本発明によれば、背景スクリーン等を支持することができる、優れた組立性、取扱性、及び安全性を備えた紙製構造体を提供することができる。
本紙製構造体1の概要を示す斜視図である。 第一ダンボールブロック3Aの構造を示す図であって、図2(a)は、第一ダンボールブロック3Aの一部を断面視した平面図であり、図2(b)は、図2(a)に示す矢視Aにおける第一ダンボールブロック3Aの断面図であり、図2(c)は、第一ダンボールブロック3Aの底面図である。 第二ダンボールブロック3Bの構造を示す図であって、図3(a)は、第二ダンボールブロック3Bの平面図であり、図3(b)は、第二ダンボールブロック3Bの上面図であり、図3(c)は、第二ダンボールブロック3Bの底面図である。 第三ダンボールブロック3Cの構造を示す図であって、図4(a)は、第三ダンボールブロック3Cの平面図であり、図4(b)は、第三ダンボールブロック3Cの上面図であり、図4(c)は、第三ダンボールブロック3Cの底面図である。 第四ダンボールブロック3Dの構造を示す図であって、図5(a)は、第四ダンボールブロック3Dの平面図であり、図5(b)は、第四ダンボールブロック3Dの上面図であり、図5(c)は、第四ダンボールブロック3Dの底面図である。 底板3Hの構造を示す図であって、図6(a)は、底板3Hの正面図であり、図6(b)は、図6(a)に示す矢視Bにおける底板3Hの断面図であり、図6(c)は、底板3Hの平面図である。 第一紙管3E、第二紙管3F、及び第三紙管3Gの構造を示す図であって、図7(a)は、各紙管の端部を示す正面図であり、図7(b)は、各紙管の側面を示す側面図である。 ユニット柱3の組立方法を示す図であって、図8(a)は、ユニット柱3の組立構成を示す模式図であり、図8(b)は、組立後におけるユニット柱3の模式図である。 棒状梁5の構造を示す図であって、図9(a)は、棒状梁5の端部を示す正面図であり、図9(b)は、収縮時における棒状梁5の側面図であり、図9(c)は、伸長時における棒状梁5の側面図である。 ユニット柱3に棒状梁5を係合する方法を示す模式図である。 棒状梁5の両端部を第一切欠き11又は第三切欠き15に勘合させる方法を示す模式図である。 剛性を高めた紙製構造体401の構造を示す斜視図である。 最小部品数で構成された紙製構造体101の概要を示す模式図である。 略水平に連結した紙製構造体201の構造を示す図であって、図14(a)は、略水平に連結した紙製構造体201の側面図であり、図14(b)は、一本のユニット柱203に二本の棒状梁205を係合させる方法を示すユニット柱203の部分拡大図である。 略L字状に連結した紙製構造体301の構造を示す図であって、図15(a)は、略L字状に連結した紙製構造体301の平面図であり、図15(b)は、略L字状に連結した紙製構造体301の側面図であり、図15(c)は、中間に配置されたユニット柱303に二本の棒状梁305を係合させる方法を示すユニット柱303の部分拡大図である。
以下、図1〜図15を参照しながら、本発明の紙製構造体の代表的な実施形態であるスクリーンスタンドについて詳細に説明する。但し、本発明は図示されるものに限られるものではなく、各図面は本発明を概念的に説明するためのものであるから、理解容易のために必要に応じて比や数を誇張又は簡略化して表している場合もある。更に、以下の説明では、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略することもある。
1.スクリーンスタンドの概要
図1を用いて本実施形態の紙製構造体を用いたスクリーンスタンドの概要について説明する。図1は、本紙製構造体(スクリーンスタンド)1の概要を示す斜視図である。
本実施形態のスクリーンスタンド1は、例えば屋内で人物モデルや物品等の写真や動画撮影を行う際、柄(屋外の景色等)等をプリントしたスクリーン7を立設させ、当該スクリーン7の前方に人物モデルや物品等を配置することで、容易に所望の背景を使用者に提供するものである。
また、本実施形態のスクリーンスタンド1を構成する紙製構造体は、単純かつ軽量な部品を複数組み合わせて構成するものであって、使用者がある程度自由に当該部品を組み合わせて所望の形状を得ることができ、更に、上記のとおり各部品が軽量であるため、組立性、安全性、収納性、携行性等、複数の利点を有する。
2.スクリーンスタンド1の構造
<スクリーンスタンド1全体の構造>
図1に示すとおり、本実施形態のスクリーンスタンド1は、概ねスクリーン7を支持するフレームとなる複数のユニット柱3と、該複数のユニット柱3の上方部に位置し、スクリーン7を固定しつつ吊り下げる棒状梁5と、から構成されている。
<ユニット柱3の構造>
ユニット柱3は、概ね第一ダンボールブロック3Aと、第二段ボールブロック3Bと、第三段ボールブロック3Cと、第四ダンボールブロック3Dと、第一紙管3Eと、第二紙管3Fと、第三紙管3Gと、底板3Hと、から構成されている。なお、当該構成は一例であって、例えば更に多数、又は少数のダンボールブロック及び紙管を用いた構成としてもよい。
<第一ダンボールブロック3A>
次に、図2(a)(b)(c)を用いて第一ダンボールブロック3Aの構造について詳細に説明する。図2(a)(b)(c)は、第一ダンボールブロック3Aの構造を示す図であって、図2(a)は、第一ダンボールブロック3Aの一部を断面視した平面図であり、図2(b)は、図2(a)に示す矢視Aにおける第一ダンボールブロック3Aの断面図であり、図2(c)は、第一ダンボールブロック3Aの底面図である。
第一ダンボールブロック3Aは、略矩形の部品であって、複数のダンボールシートを積層させることにより構成されている。なお、後述するその他のダンボールブロックにも、上記第一ダンボールブロック3Aと同様にダンボールシートを積層させて構成されたものを用いる。
図2(a)に示すとおり、第一ダンボールブロック3Aは、一の端面(直立させた状態の上方の端面)において平面方向に抜ける第一切欠部(以下、「切欠き」ともいう。)11を備えており、当該第一切欠き11の切欠き幅は、少なくとも後述する棒状梁5の直径よりも大きい寸法とすることが好ましい。また、本実施形態では当該第一切欠き11の断面形状を略矩形としているが、これに限定されるものではなく、例えば入隅部等に円弧を用いた形状としてもよい。
また、図2(b)に示すとおり、上記第一切欠き11を備える端面には、断面方向に抜ける第二切欠き12が備わっており、第一切欠き11と略鉛直に交差している。当該第二切欠き12は、第一切欠き11と略同寸法の切欠き幅を有している。
第一切欠き11の底部と、第二切欠き12の底部と、の高さは異なり、第一ダンボールブロック3Aを直立状態(第一切欠き11及び第二切欠き12を備える端面を上方にして配置した状態)とした場合、第二切欠き12の底部は、第一切欠き11の底部より高所に位置する。当該第一切欠き11の底部と、第二切欠き12の底部と、の高低差は少なくとも後述する棒状梁5の直径よりも大きい寸法とすることが好ましい。
更に、図2(b)及び(c)に示すとおり、第一ダンボールブロック3Aを直立させた状態における下方の端面には、後述する第一紙管3Eを挿入する第一穴13が備わっている。当該第一穴13は、所定の深さを有する穴であって、上記端面の略中央から第一ダンボールブロック3Aの内部側に向かって略鉛直に配設されている。第一穴13の直径及び深さは、第一紙管3Eの直径及び長さに応じて決定することが好ましく、第一ダンボールブロック3Aと、第一紙管3Eと、が確実に固定されるよう形成されている。
<第二ダンボールブロック3B>
続いて、図3(a)(b)(c)を用いて第二ダンボールブロック3Bの構造について詳細に説明する。図3(a)(b)(c)は、第二ダンボールブロック3Bの構造を示す図であって、図3(a)は、第二ダンボールブロック3Bの平面図であり、図3(b)は、第二ダンボールブロック3Bの上面図であり、図3(c)は、第二ダンボールブロック3Bの底面図である。
図3(a)に示すとおり、第二ダンボールブロック3Bは、略矩形の部品であって、一の端面(直立させた状態の上方の端面)において平面方向に抜ける第三切欠き15を備えており、当該第三切欠き15の切欠き幅は、第一位切欠き11と同様に少なくとも棒状梁5の直径よりも大きい寸法とすることが好ましい。また、本実施形態では当該第三切欠き15の断面形状を略矩形としているが、これに限定されるものではなく、例えば入隅部等に円弧を用いた形状としてもよい。
更に、図3(b)及び(c)に示すとおり、第三ダンボールブロック3Bを直立させた状態における下方の端面には、第二紙管3Fを挿入する二つの第二穴17が当該端面に対して所定の間隔で備わっており、また上方の端面には、第一紙管3Eを挿入する一つの第三穴19が当該端面の略中央に備わっている。
当該第二穴17及び第三穴19は、所定の深さを有する穴であって、上記上下の端面から第二ダンボールブロック3Bの内部側に向かって略鉛直に配設されている。第二穴17及び第三穴19の直径及び深さは、それぞれに挿入される第一紙管3E及び第二紙管3Fの直径及び長さに応じて決定することが好ましく、第二ダンボールブロック3Bと、第一紙管3E及び第二紙管3Fと、が確実に固定されるよう形成されている。
<第三ダンボールブロック3C>
続いて、図4(a)(b)(c)を用いて第三ダンボールブロック3Cの構造について詳細に説明する。図4(a)(b)(c)は、第三ダンボールブロック3Cの構造を示す図であって、図4(a)は、第三ダンボールブロック3Cの平面図であり、図4(b)は、第三ダンボールブロック3Cの上面図であり、図4(c)は、第三ダンボールブロック3Cの底面図である。
図4(a)(b)(c)に示すとおり、第三ダンボールブロック3Cは、略矩形の部品であって、直立させた状態における下方の端面には、第三紙管3Gを挿入する二つの第四穴21が当該端面に対して所定の間隔で備わっており、また上方の端面には、第二紙管3Fを挿入する二つの第五穴23が当該端面に対して所定の間隔で備わっている。
当該第四穴21及び第五穴23は、所定の深さを有する穴であって、上記上下の端面から第三ダンボールブロック3Cの内部側に向かって略鉛直に配設されている。第四穴21及び第五穴23の直径及び深さは、それぞれに挿入される第二紙管3F及び第三紙管3Gの直径及び長さに応じて決定することが好ましく、第三ダンボールブロック3Cと、第二紙管3F及び第三紙管3Gと、が確実に固定されるよう形成されている。
<第四ダンボールブロック3D>
続いて、図5(a)(b)(c)を用いて第四ダンボールブロック3Dの構造について詳細に説明する。図5(a)(b)(c)は、第四ダンボールブロック3Dの構造を示す図であって、図5(a)は、第四ダンボールブロック3Dの平面図であり、図5(b)は、第四ダンボールブロック3Dの上面図であり、図5(c)は、第四ダンボールブロック3Dの底面図である。
図5(a)(b)(c)に示すとおり、第四ダンボールブロック3Dは、略矩形の部品であって、直立させた状態における上方の端面には、第三紙管3Gを挿入する二つの第六穴24が当該端面に対して所定の間隔で備わっており、また下方の端面には、後述する底板3Hを嵌合させる二つの第一接続溝30が当該端面に対して所定の間隔で備わっている。
当該第六穴24は、所定の深さを有する穴であって、上方の端面から第四ダンボールブロック3Dの内部側に向かって略鉛直に配設されている。第六穴24の直径及び深さは、該第六穴24に挿入される第三紙管3Gの直径及び長さに応じて決定されることが望ましく、第四ダンボールブロック3Dと、第三紙管3Gと、が確実に固定されるよう形成されている。
二つの第一接続溝30は、下方の端面に配設された平面方向に抜ける溝であって、それぞれを所定の間隔かつ左右どちらかに偏芯させて配設されている。当該第一接続溝30の幅寸法は後述する底板3Hが具備する側板27の板厚寸法と略同寸法(嵌合容易にするためクリアランスを設けてもよい)とすることが望ましい。
<底板3H>
次に、図6(a)(b)(c)を用いて底板3Hの構造について詳細に説明する。図6(a)(b)(c)は、底板3Hの構造を示す図であって、図6(a)は、底板3Hの正面図であり、図6(b)は、図6(a)に示す矢視Bによる底板3Hの断面図であり、図6(c)は、底板3Hの平面図である。
当該底板3Hは、第四ダンボールブロック3Dの下方に接続されて、該第四ダンボールブロック3Dと、接地面51と、の当接面積を拡幅し、本実施形態の紙製構造体1をより安定かつ確実に接地面51に直立させるためのものである。
図6(a)(b)(c)に示すとおり、底板3Hは、上方に開口した略コの字型の部品であって、概ね接地面51に当接する底29と、該底29の両端部から上方に対して略鉛直に配設された2枚の側板27と、から構成されている。また当該底板3Hにおいても、上述した種々のダンボールブロックと同様にダンボールシートを積層することにより構成されている。
当該底板3Hを構成する底29及び側板27の幅寸法、長さ寸法、及び高さ寸法は、第四ダンボールブロック3Dのサイズ及び本実施形態の紙製構造体1全体の重量バランスに応じて決定することが好ましい(二枚の側板27間の離間寸法は、上述した第四ダンボールブロック3Dが具備する二つの第一接続溝30の離間寸法と略同寸法)。また、当該底板3Hは、上記第四ダンボールブロック3Dに接続するため、二枚の側板27には、第二接続溝31が備わっている。
上記第二接続溝31は、側板27の上方の端面略中央において、側面方向に抜ける溝であって、溝の幅寸法は上述した第四ダンボールブロック3Dの板厚とる略同寸法(嵌合容易にするためクリアランスを設けてもよい)とすることが望ましい。
また、底29には上述した第四ダンボールブロック3Dの下方の端面の一部を挿入するための逃し孔32が備わっている。当該逃し孔32は、第二接続溝31の幅寸法と略同様の幅かつ二枚の側板27における離間距離と略同寸法の長さを有する孔であって、底29の略中央に配設されている。
当該逃し孔32により、第四ダンボールブロック3Dと、底板3Hと、を接続させた際、当該第四ダンボール3Dが具備する二つの第一接続溝30間に位置する端面が底板3Hの逃し孔32に挿入され、第四ダンボールブロック3Dの下方の端面と、底板3Hの底29の裏面と、が面一となり、接地面51に対してより安定した接地を行うことが可能となる。
<第一紙管3E、第二紙管3F、第三紙管3G>
続いて、図7(a)及び(b)を用いて第一紙管3E、第二紙管3F、及び第三紙管3Gの構造について詳細に説明する。図7(a)及び(b)は、第一紙管3E、第二紙管3F、及び第三紙管3Gの構造を示す図であって、図7(a)は、各紙管の端部を示す正面図であり、図7(b)は、各紙管の側面を示す側面図である。
図7(a)及び(b)に示すとおり、第一紙管3E、第二紙管3F、及び第三紙管3Gは、硬質の紙管で構成された内部に中空層を有する略円筒状の部品であって、長さL1は、本実施形態における紙製構造体1のサイズ(後述する棒状梁5の接地高さ等)に応じて決定することが望ましい。
当該第一紙管3E、第二紙管3F、及び第三紙管3Gは、上述のとおり、内部に中空層を有した硬質の紙管であるため、非常に軽量かつ所定の強度を備えている。なお、本実施形態の紙製構造体1では、上記のとおり略円筒状の紙管を使用しているが、同様の構成であれば、例えば矩形等の断面形状を有したものであってもよい。
<ユニット柱3の組立>
次に、図8(a)及び(b)を用いてユニット柱3の組立方法について詳細に説明する。図8(a)及び(b)は、ユニット柱3の組立方法を示す図であって、図8(a)は、ユニット柱3の組立構成を示す模式図であり、図8(b)は、組立後におけるユニット柱3の模式図である。
ユニット柱3は、本紙製構造体1の主要な構造物であって、本実施形態では、上述した4種のダンボールブロック、及び3種の紙管で構成されている。
図8(a)に示すとおり、まず、ユニット柱3を構成する第一ダンボールブロック3A、第二ダンボールブロック3B、第三ダンボールブロック3C、第四ダンボールブロック3D、第一紙管3E、第二紙管3F、第三紙管3G、及び底板3Hを所定の順番に配置する。
より具体的には、上方から第一ダンボールブロック3A、第一紙管3E、第二ダンボールブロック3B、第二紙管3F、第三ダンボールブロック3C、第三紙管3G、第四ダンボールブロック3D、底板3H、の順番となるよう、各ダンボールブロックの間に紙管が位置するよう全体を配置する。
続いて、第四ダンボールブロック3Dの下方の端面と、底板3Hの側板27における上方の端面と、を交差させた状態で対向させ、当該第四ダンボールブロック3Dの第一接続溝30と、底板3Hの第二接続溝31と、を嵌合させてそれぞれを接続する。次に、第四ダンボールブロック3Dが具備する二つの第六穴24それぞれに第三紙管3Gの一方の端部を挿入し、他方の端部を第三ダンボールブロック3Cが具備する二つの第五穴23に挿入して第三ダンボールブロック3Cを接続する。
次に、第三ダンボールブロック3Cの二つの第四穴21それぞれに第二紙管3Fの一方の端部を挿入し、他方の端部を第二ダンボールブロック3Bが具備する二つの第三穴19それぞれに挿入して当該第二ダンボールブロック3Bを接続する。更に、第二ダンボールブロック3Bが備える第二穴17に第一紙管3Eの一方の端部を挿入し、他方の端部を第一ダンボールブロック3Aが具備する第一穴13に挿入して当該第一ダンボールブロック3Aを接続する。
図8(b)に示すとおり、上記手順を完了することにより、ユニット柱3が構成される。なお、上記説明では当該ユニット柱3を下方から上方に向かって組立を行う方法を説明したが、組立方法は必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば上方から組立てを行っても問題はない。しかし、上記説明の組立方法を実施することにより、接地面51を利用してより安全かつ確実に組立てることが可能である。なお、本実施形態の紙製構造体1では、上記組立により、二組のユニット柱3を構成する。
<棒状梁5>
次に、図9(a)(b)(c)を用いて棒状梁5の構造について詳細に説明する。図9(a)(b)(c)は、棒状梁5の構造を示す図であって、図9(a)は、棒状梁5の端部を示す正面図であり、図9(b)は、収縮時における棒状梁5の側面図であり、図9(c)は、伸長時における棒状梁5の側面図である。
本実施形態に用いる棒状梁5は、所定の範囲で伸縮自在な機構を備えており、当該棒状梁5にスクリーン7を固定した状態で、両端部を二本のユニット柱3それぞれを構成する第一ダンボールブロック3A、又は第二ダンボールブロック3Bに係合し、スクリーン7を所定の位置に配置するものである。
図9(a)及び(b)に示すとおり棒状柱5は、概ね芯部5Aと、該芯部5Aを内部に収める鞘部5Bと、から構成されており、例えば軽金属や硬質樹脂等を用いて形成されている。芯部5Aは鞘部5Bと比して小さな直径を有した棒状部品であって、鞘部5Bは内部に中空層を有し、一方の端部に開口を備えた円筒状の部品である。芯部5Aは、鞘部5Bの一方の端部に設けられた開口から中空層内に収められ、略入れ子状態を構成している。
また、図9(c)に示すとおり、芯部5Aは鞘部5Bから抜け出さない範囲で収納状況を変更でき、当該芯部5Aの収納状況の変更によって、棒状梁5の長さL2(芯部5Aの外部側端部から鞘部5Bの開口を備えていない端部までの長さ)を変更することができる。なお、芯部5A及び鞘部5Bには、芯部5Aの脱落防止構造(芯部5Aが鞘部5Bから抜け出すことの防止)や、長さL2の固定構造等を別途備えてもよい。
<スクリーン7>
本実施形態の紙製構造体1に用いるスクリーン7は、例えば撮影場所とは異なる風景等の柄が描かれた薄いシート状の部品であって、種々の紙、生地(フェルトや不織布を含む)、樹脂等で形成されている。
当該スクリーン7の幅寸法は、上述した棒状梁5の伸縮可能範囲に応じて決定し、長さ寸法はユニット柱3の高さ、及び撮影方法に応じて決定することが望ましい。また、当該スクリーン7は、柄ではなく緑等の一色シートとしてクロマキー合成を用いた撮影に最適化してもよい。更に、立体的に造形された装飾を貼り付け、スクリーン7そのものに陰影を付与してもよい。
3.スクリーンスタンド1の使用方法
続いて、図10及び図11を用いて本実施形態のスクリーンスタンド1の使用方法について詳細に説明する。図10は、ユニット柱3に棒状梁5を係合する方法を示す模式図であって、図11は、棒状梁5の両端部を第一切欠き11又は第三切欠き15に勘合させる方法を示す模式図である。
図10に示すとおり、まず二本のユニット柱3を対向させた状態で、それぞれを所望の柱間距離L3で接地面51に配置する。双方のユニット柱3が安定して接地面51に直立していることを確認した後、棒状梁5を上記柱間距離L3以上に伸長してスクリーン7の一方の端部(長さ方向の端部)を当該棒状梁5の側部に固定する。なお、棒状梁5にスクリーン7を固定する際、後述する方法で当該棒状梁5の両端部をそれぞれのユニット柱3が具備する第二ダンボールブロック3Bの第三切欠き15に勘合させて棒状梁5を水平にすることで、容易に行うことができる。
棒状梁5にスクリーン7の固定が完了した後、棒状梁5及びスクリーン7を上方に持ち上げ、二つのユニット柱3に係合して固定する。より具体的には、図11に示すとおり、双方の第一ダンボールブロック3Aの第一切欠き11、又は第二ダンボールブロック3Bの第三切欠き15に棒状梁5の端部を嵌合させる。上述のとおり、第一ダンボールブロック3Aと、第二ダンボールブロック3Bと、の高さ位置が異なるため、撮影対象となるモデルや物品の身長に応じて、第一ダンボールブロック3A又は第二ダンボールブロック3Bを選択して使用することができる。
上記手順を完了することにより、本実施形態における紙製構造体1の準備がすべて完了し、撮影を行うことができる。撮影はスクリーン7の前方に撮影対象となるモデルや物品を配置し、当該スクリーン7を背景として行うが、例えば第一切欠き11を用いて固定した棒状梁5及びスクリーン7と、当該棒状梁5及びスクリーン7以外に別途用意した他の棒状梁及びスクリーンを第三切欠き15に固定することで、同時に2枚の同じ背景又は異なる背景を用意することができる。これにより、本実施形態における紙製構造体1の前方と、後方と、の両方から撮影することが可能となり、撮影効率及び利便性を向上することができる。
また、上述のとおり、本実施形態の紙製構造体1は、ユニット柱3がすべて軽量な紙を用いた材料で構成されていることから、例えば使用者が使用中に誤って倒しても器物を損壊する恐れが低く、モデル等に対する安全も確保することができる。更に、本紙製構造体1は、例えば一部が破損しても一般的な鋏等の切断工具や接着剤等を使用することで補修を行うことができ、逆に解体して破棄することも可能であるため、非常に優れた取扱性も兼ね備える。
以上、本発明の紙製構造体の代表的な実施形態としてスクリーンスタンドについて図面を参照しつつ説明してきたが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載の精神及び教示を逸脱しない範囲でその他の変形例や改良例が存在し、これらは全て本発明の技術的範囲に含まれる。
4.その他の実施形態
上記の実施形態のスクリーンスタンド1では、ユニット柱3を4つのダンボールブロックと、3つの紙管と、により構成している紙製構造体を用いたが、当該ユニット柱3の構成を変更することにより、種々の構造を有する紙製構造体を得ることができ、種々の用途に適用が可能である。以下、図12、図13、図14(a)及び(b)、図15(a)(b)(c)を用いて紙製構造体のその他の実施形態を説明する。
<剛性を高めた紙製構造体401>
図12を用いて、剛性を高めた紙製構造体401を詳細に説明する。図12は、剛性を高めた紙製構造体401の構造を示す斜視図である。図12に示すとおり、紙製構造体401は、主として筋交い455を備えることで剛性を向上させ、耐荷重性や耐震性等の性能をより高めたものである。
当該紙製構造体401は、概ね双方のユニット柱403を接続する筋交い455と、当該筋交い455の一方の端部をユニット柱403に接続するための固定具453と、ユニット柱403上部で離間距離の固定を行う固定棒451と、ユニット柱403の下部で離間距離の固定を行う固定板457と、位置決め具459と、を上述の紙製構造体1に追加して構成されている。
筋交い455は、所定の強度を備えた第一紐455Aと、第二紐455Bと、から構成された部品であって、当該第一紐455Aと、第二紐455Bと、を交差することにより形成されている。固定具453は、樹脂等で形成された略円筒状の部品であって、内径が第三紙管403Gの直径と略同寸法に形成されている。また、当該固定具453の側面にはリブが設けられており、当該リブは上記筋交い455を固定するための固定孔を備えている。
固定棒451は、所定の範囲で伸縮自在な機構を備えており、上述した棒状梁5と略同様の構成を有した略棒状の部品である。位置決め具459は、棒状梁405の両端部、及び上記固定棒451の両端部に固定する部品であって、例えば棒状梁405及び固定棒451の直径と略同寸法の内径を有した略円筒状に形成されている(帯状の形成し、巻き付けてもよい)。また、固定板457は、ダンボールシートで形成された略矩形の板部品であって、幅は底板403Hの側板427間の距離と略同寸法であり、長さは双方のユニット柱403を対向させた状態における第四ダンボールブロック403D間の距離と略同寸法に形成されている。
上記複数の部品の追加方法として具体的には、まず双方のユニット柱403を所定の離間距離で配置し、第四ダンボールブロック403Dを対向させる。当該状態で固定板457を双方のユニット柱403の中間下方に接近させ、該固定板457の両端を双方のユニット柱403が具備する底板403Hの側板間に挿入して固定する。これにより、双方のユニット柱403における離間距離が維持でき、更に当該ユニット柱403が個別に回転等を起こすことによる位置ずれを好適に防止することができる。
続いて、棒状梁405及び固定棒451を所定の長さに調整し、双方の端部に固定具453を配設する。当該固定具453は、棒状梁405及び固定棒451の一方の端部に所定の間隔を設けて2個配設し、同様に他方端部にも2個配設することから、合計4個を必要とする。
当該固定具453の配設完了後、棒状梁405を両端部の2個の固定具453間に双方のユニット柱403が具備する第一ダンボールブロック403Aの第一切欠き411が配置されるよう係合させ、同様に固定棒451を第二ダンボールブロック403Bの第三切欠き415に係合させる。これにより、双方のユニット柱403の上方における離間距離を維持することが可能となる。
続いて、双方のユニット柱403の第三紙管403G下方に固定具453を接続し、当該固定具453の孔に筋交い455を構成する第一紐455A(第二紐455B)の一方の端部を接続する。当該接続は、固定具453の孔に対して直接第一紐455A(第二紐455B)を結びつけてもよいが、例えばカラビナ(図示せず)を用いて着脱を用意にしてもよい。なお、上記説明では簡略して記載しているが、第一紐455Aと第二紐455Bとは、それぞれ異なるユニット柱403の第三紙管403Gに接続する。
上記手順により、筋交い455の下方の端部の固定が完了するため、続けて上方の固定を行う。双方のユニット柱403の第一紙管403Eに筋交い455を構成する第一紐455A(第二紐455B)の他方の端部を接続する。当該接続は、第一紙管403に対して直接第一紐455A(第二紐455B)を結びつける、又はあらかじめ第一紐455A(第二紐455B)の端部を結んで輪を形成し、当該輪を第一紙管403Eに挿通させて接続する。
上記構造を有する紙製構造体401は、互いに交差した筋交い455を備えていることから、双方のユニット柱403の位置決め及び剛性を向上し、紙製構造体401全体の耐荷重性及び耐震性等を高めることができる。
<最少部品数で構成された紙製構造体101>
次に、図13を用いて、最小部品数により構成された紙製構造体101を詳細に説明する。図13は、最小部品数で構成された紙製構造体101の概要を示す模式図である。図13に示すとおり、紙製構造体101は、最少の部品数で構成したユニット柱103と、棒状梁105と、から構成されたものである(構造の説明であるため、スクリーンの記述及び図示は省く)。
ユニット柱103の構造について、具体的には、第一ダンボールブロック103Aと、第二ダンボールブロック103Bと、紙管103Cと、底板103Dと、から構成され、紙管が一段分のみであり、それに伴って高さ方向に中継するダンボールブロックが存在しない。棒状梁105を係合可能な部品は第一ダンボールブロック103Aのみであるが、部品点数が少なく、組立及び分解が容易となる。また、紙管103Cを長尺にすることで紙製構造体101全体を嵩上することもできる。
<略水平に連結した紙製構造体201>
図14(a)及び(b)を用いて、略水平に連結した紙製構造体201を詳細に説明する。図14(a)及び(b)は、略水平に連結した紙製構造体201の構造を示す図であって、図14(a)は、略水平に連結した紙製構造体201の側面図であり、図14(b)は、一本のユニット柱203に二本の棒状梁205を係合させる方法を示すユニット柱203の部分拡大図である。図14(a)に示すとおり、略水平に連結した紙製構造体201は、三本以上のユニット柱203を略水平に連結して構成されたものである。
複数のユニット柱203を略水平に連結する方法として、具体的には、複数のユニット柱203を接地面51に略直線的に配置し、当該複数のユニット柱203を該ユニット柱203の数に応じた所定数の棒状梁205で連結することにより構成されている。
両端に配置されたユニット柱203と、棒状梁205と、の接続は、上記にて詳述した紙製構造体1の構成と同様であるが、両端以外に配置されたユニット柱203と、棒状梁205と、の接続方法は、図14(b)に示すとおり、ユニット柱203の最上段に配置された第一ダンボールブロック203Aが具備する切欠き211に二本の棒状梁205を係合させている。切欠き211の溝幅寸法にもよるが、一方の棒状梁205を当該切欠き211に対して先に係合し、他方の棒状梁205を重ねて係合させる。
略水平に連結した紙製構造体201を用いることにより、複数のスクリーンを並べて配置することができる。また、スクリーンの支持範囲が広くなるため、大きな面積を有する一枚のスクリーンを固定して使用することも可能となる。
<略L字状に連結した紙製構造体301>
図15(a)(b)(c)を用いて、略L字状に連結した紙製構造体301を詳細に説明する。図15(a)(b)(c)は、略L字状に連結した紙製構造体301の構造を示す図であって、図15(a)は、略L字状に連結した紙製構造体301の平面図であり、図15(b)は、略L字状に連結した紙製構造体301の側面図であり、図15(c)は、中間に配置されたユニット柱303に二本の棒状梁305を係合させる方法を示すユニット柱303の部分拡大図である。図15(a)及び(b)に示すとおり、略L字状に連結した紙製構造体301は、三本以上のユニット柱303を略L字状に連結して構成されたものである。
複数のユニット柱303を略L字状に連結する方法として、具体的には、一本のユニット柱303を屈折点P1とし、その他のユニット柱303を略L字状となるよう配置し、更にユニット柱203の数に応じた所定数の棒状梁305で連結することにより構成されている。
両端に配置されたユニット柱303と、棒状梁305と、の接続は、上記にて詳述した紙製構造体1の構成と同様であるが、屈折点P1に配置されたユニット柱303と、棒状梁305と、の接続方法は、図15(c)に示すとおり、ユニット柱303の最上段に配置された第一ダンボールブロック303Aが具備する第一切欠き311と、第二切欠き312と、のそれぞれに棒状梁305を係合させている(第一ダンボールブロック303Aの構造は上述した第一ダンボールブロック3Aと同様である)。
第一切欠き311と、第二切欠き312と、は第一ダンボールブロック303Aの上方の端部で交差する切欠きであって、第一切欠き311の底部に比して第二切欠き312の底部が高所に位置するため、当該第一切欠き311と、第二切欠き312と、のそれぞれに係合した棒状梁305は容易に交差した状態で固定することができる。
略L字状に連結した紙製構造体301を用いることにより、複数のスクリーンを並べつつ、例えば屋内の隅角部等に配置して使用することができる。また、撮影方法によっては、背景に傾斜を付与することができるため、より複雑な撮影を行うことが可能となる。
本実施形態における紙製構造体は、優れた組立性、取扱性及び安全性を備え、様々な構造、寸法及び強度を有するように形成することができるため、種々の用途に適用可能である。例えばコート掛け、子供用ジャングルジム、物干し台、ターフ等にも適用可能である。
1 スクリーンスタンド
3 ユニット柱
3A 第一ダンボールブロック
3B 第二ダンボールブロック
3C 第三ダンボールブロック
3D 第四ダンボールブロック
3E 第一紙管
3F 第二紙管
3G 第三紙管
3H 底板
5 棒状梁
5A 芯部
5B 鞘部
7 スクリーン
11 第一切欠き
12 第二切欠き
13 第一穴
15 第三切欠き
17 第二穴
19 第三穴
21 第四穴
23 第五穴
24 第六穴
27 側板
29 底
30 第一接続溝
31 第二接続溝
32 逃し孔
51 接地面
101 紙製構造体
103 ユニット柱
103A 第一ダンボールブロック
103B 第二ダンボールブロック
103C 紙管
103D 底板
105 棒状梁
201 紙製構造体
203 ユニット柱
203A 第一ダンボールブロック
205 棒状梁
211 切欠き
301 紙製構造体
P1 屈折点
303 ユニット柱
305 棒状梁
311 第一切欠き
312 第二切欠き
403 ユニット柱
403A 第一ダンボールブロック
403E 第一紙管
403B 第二ダンボールブロック
403D 第四ダンボールブロック
403G 第三紙管
403H 底板
405 棒状梁
411 第一切欠き
415 第三切欠き
427 側板
429 底
451 固定棒
453 固定具
455 筋交い
455A 第一紐
455B 第二紐
457 固定板
459 位置決め具
L1 長さ
L2 長さ
L3 柱間距離
P1 屈折点

Claims (6)

  1. 紙管と、前記紙管の両端に接続される二つのダンボールブロックと、で構成されたユニット柱を少なくとも二本と、
    少なくとも一本の棒状梁と、を含み、
    前記ユニット柱を所定間隔で接地面に立設し、前記棒状梁により前記ユニット柱同士が接続されること、
    を特徴とする紙製構造体。
  2. 前記ダンボールブロックが、ダンボールシートの積層体で構成されており、いずれかの面に、平面方向及び/又は板厚方向に延び前記紙管を接続可能な切欠部を少なくとも一つ具備すること、
    を特徴とする請求項1に記載の紙製構造体。
  3. 前記接地面に接する前記ダンボールブロックが、前記接地面に当接する底板を具備すること、
    を特徴とする請求項1又は2に記載の紙製構造体。
  4. 前記棒状梁が、伸縮自在の構成を有すること、
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の紙製構造体。
  5. 二本の前記ユニット柱を接続する筋交いを具備すること、
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の紙製構造体。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の紙製構造体と、少なくとも一枚のスクリーンと、を含み、前記棒状梁に前記スクリーンが固定されること、
    を特徴とするスクリーンスタンド。
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