JP2009137017A - 工事黒板 - Google Patents
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Abstract
【課題】持つ人がいない場合に、設置台がなくても最適な位置に配置させることができ、かつ屋外で風が吹いても倒れたり移動したりすることを防止できるようにした工事黒板を提供する。
【解決手段】工事黒板本体1の両端に、2枚の側板5を蝶番6により取付ける。工事黒板本体1及び2枚の側板5の下面に、水平方向に回転自在のコネクター7を取付け、長手方向に伸縮自在の棒8を、垂直方向に所定の角度回転可能なようにコネクター7に取付ける。2枚の側板5の工事黒板本体1とは反対側の端面に永久磁石9を取付ける。また、外周側から内側に向けて円周上3箇所の溝を設けた小円板を付属させる。これにより、持つ人がいない場合に、設置台がなくても最適な位置に配置させることができ、かつ屋外で風が吹いても倒れたり移動したりすることを防止できる。
【選択図】 図1
【解決手段】工事黒板本体1の両端に、2枚の側板5を蝶番6により取付ける。工事黒板本体1及び2枚の側板5の下面に、水平方向に回転自在のコネクター7を取付け、長手方向に伸縮自在の棒8を、垂直方向に所定の角度回転可能なようにコネクター7に取付ける。2枚の側板5の工事黒板本体1とは反対側の端面に永久磁石9を取付ける。また、外周側から内側に向けて円周上3箇所の溝を設けた小円板を付属させる。これにより、持つ人がいない場合に、設置台がなくても最適な位置に配置させることができ、かつ屋外で風が吹いても倒れたり移動したりすることを防止できる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、公共設備の工事等において、工事の写真撮影の際に工事内容を説明するために用いる工事黒板に関する。
従来の工事黒板の構造について、図10から図12を参照して説明する。図10は従来の工事黒板の構成を示す斜視図、図11は図10のC方向矢視図、図12は使用状態を示す図である。図10に示す工事黒板本体1は、縦方向の高さが約500mm、横方向の幅が約700mm、厚さが約5mm程度の木製の板が用いられ、表面には緑色の塗装が施されるのが一般的である。なお、図11に示すように工事黒板本体1の裏側には、4辺の外縁と横方向の中央に補強用の木製の角棒2が接着剤等で貼り付けられている。この工事黒板本体1の裏側の横方向中央の補強用の角棒2には、鋼製の棒3の一端が金具4aにより回動可能なように固定され、鋼製の棒3の他端は金具4bにより着脱可能なように取付けられている。
工事施工前、施工中、施工後などにおいて工事状況を記録するために写真撮影を行う際、その撮影内容の説明を工事黒板本体1の表面に白色のチョーク等を用いて記載し、工事黒板本体1に記載した説明文が見え易いように工事黒板を撮影すべき対象物に添えて撮影する。
工事施工中には人が多くいるため、写真撮影時に工事黒板を持つ人がいるが、工事施工後において、完成写真を撮影するときにはひとりで写真撮影をする場合が多い。工事黒板を持つ人がいる場合には工事黒板を最適な位置に配置させることができるが、工事黒板を持つ人がいない場合には、上述のような構成の工事黒板では、工事黒板を最適な位置に固定することが難しい場合がある。
例えば、地面から高い位置を撮影する場合、上述のような構成の工事黒板では、図12に示すように工事黒板本体1を地面に固定し、鋼製の棒3により支えることしかできないため、撮影対象物と工事黒板の両方が写るように遠くから撮影せざるを得なく、撮影対象物も工事黒板の説明文も見えにくくなるという問題がある。
また、鋼製の棒3の工事黒板本体1を支える力は弱く、地面にしっかりと固定ができないため、屋外で撮影する場合には、風が吹くと工事黒板が倒れたり、工事黒板が移動したりするため、風がおさまるのを待たざるを得ないという問題点もある。
上記のような問題点を解決する手段として、特許文献1には、工事黒板本体の下縁に工事黒板本体の設置角度を自在に可変とする支持具を取付け、工事黒板本体の裏面に吸着材とフックを取付けることが記載されている。
特開2003−54188号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものでは、地面より高い場所に工事黒板を設置するには、吸着材を貼り付けるかフックを引っ掛ける場所が必要である。製品には、そのような場所がない場合が多いし、もしあったとしても、工事黒板が被写体と密着し過ぎ、適正な位置に工事黒板を設置することが難しいという欠点がある。
また、屋外において、地面に工事黒板を置いて撮影する場合には、工事黒板本体の裏面に取付けた吸着材もフックも役に立たず、工事黒板本体の下縁に取付けた支持具だけで支えることになり、風が吹いた場合には、揺れたり移動したりするのを完全に防止することができないという欠点がある。
本発明は上記欠点に鑑みて為されたものであり、その目的は、持つ人がいない場合に、設置台がなくても最適な位置に配置させることができ、かつ屋外で風が吹いても倒れたり移動したりすることを防止できるようにした工事黒板を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る工事黒板は、工事黒板本体の両端に、2枚の側板の各々を所定の接続手段により取付け、工事黒板本体及び2枚の側板の下面の所定位置に、水平方向に回転自在のコネクターをそれぞれ取付け、長手方向に伸縮自在の棒を、垂直方向に所定の角度回転可能なようにコネクターにそれぞれ取付け、2枚の側板の各々の、工事黒板本体とは反対側の端面を固定する固定手段を取付けたことを特徴とする。
本発明によれば、工事施工終了後の完成写真等をひとりで撮影する場合において、地面より高い位置を撮影する場合でも工事黒板本体を最適な位置に配置させることができる。また、屋外等において地面に工事黒板本体を固定させる場合には風が吹いても安定して写真撮影することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の図において、従来例を示す図を含めて、同符号は同一部分または対応部分を示す。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る工事黒板について、図1〜図6を参照しながら説明する。図1は本発明の第1の実施形態に係る工事黒板の全体の構成を示す斜視図、図2は図1のA方向矢視図、図3は図1のB方向矢視図、図4は本実施形態の要部拡大図、図5は本実施形態に係る工事黒板の使用状態を示す斜視図、図6は本実施形態に係る工事黒板の他の使用状態を示す斜視図である。
本発明の第1の実施形態に係る工事黒板について、図1〜図6を参照しながら説明する。図1は本発明の第1の実施形態に係る工事黒板の全体の構成を示す斜視図、図2は図1のA方向矢視図、図3は図1のB方向矢視図、図4は本実施形態の要部拡大図、図5は本実施形態に係る工事黒板の使用状態を示す斜視図、図6は本実施形態に係る工事黒板の他の使用状態を示す斜視図である。
本実施形態の工事黒板は、縦方向の高さが約500mm、横方向の幅が約700mm、厚さが約5mm程度の木製の板からなる工事黒板本体1の両端に、それぞれ蝶番6を介して、縦方向の高さが約500mm、横方向の幅が工事黒板本体1の横方向の幅の1/2より大きい約500mm程度の木製の板からなる側板5が取付けられて構成されている。工事黒板本体1の表面には緑色の塗装が施され、裏面には4辺の外縁補強用の木製の角棒2が接着剤等で貼り付けられている。2つの側板5の工事黒板本体1とは反対側の端面にはそれぞれ永久磁石9が取付けられている。工事黒板本体1及び側板5の下面の所定位置(すなわち、工事黒板本体1の一端の下面、この工事黒板本体1の一端に取付けられた側板5の工事黒板本体1とは反対側の端の下面、および工事黒板本体1の他端に取付けられた側板5の工事黒板本体1側の端の下面)に、水平方向に回転自在のコネクター7が取付けられている。このコネクター7には長手方向に伸縮自在の棒8を固定するとともに、伸縮自在の棒8が垂直方向に回動できるように、コネクター7には円周方向に90°以上の角度で溝7aが設けられている。このコネクター7は、図4に示すように、ピン7bの一端が固着された内部球体7cと、伸縮自在の棒8が固着された外部球体7dとからなっている。外部球体7dには、伸縮自在の棒8が垂直方向に回転できるように、円周方向に90°以上の角度に亘って、ピン7bが貫通する溝(細長い孔)7aが設けられている。また、ピン7bの他端部は、工事黒板本体1及び側板5の下面の所定位置に、水平方向に回転自在に取り付けられている。
また、図5に示すように、外周側から内側に向けて円周上3箇所の溝10aを設けた小円板10からなる固定部材を、本実施形態の工事黒板に付属させる。なお、この小円板10の溝10aに棒8を挿入したとき、小円板10が棒8に確実に固定できるように、溝10aの内面にゴムなどの弾性体を貼り付けておくとよい。
このような構成の工事黒板を使用して、地面から高い位置を撮影する場合には、図5に示すように、永久磁石9により、2枚の側板5を強固に固定させ、工事黒板本体1と側板5で3角形を形成させ、工事黒板本体1、側板5に取付けた合計3個のコネクター7を約90°垂直方向に回転させて、それぞれのコネクター7から棒8を交差させながら延ばし、交差する位置の上と下で小円板10の溝10aを棒8に挿入して小円板10を固定することにより、工事黒板本体1を地面から高い位置に安定した状態で設置させることができる。以上により、例えば屋内において配電盤などの工事施工終了後、地面より高い位置を写真撮影する場合でも、ひとりで工事黒板本体1を最適な位置に配置させて撮影することができる。
特に、この工事黒板本体1および側板5は大きくて重いものであるが、上述のように棒8を交差させ、小円板10からなる固定部材で固定することにより、工事黒板本体1および側板5を地面から1m位の高さに設置する場合でも、安定して設置することができる。
また、この工事黒板を使用して、屋外で、地面に固定する場合には、図6に示すように、永久磁石9により側板5を固定し、コネクター7から伸縮自在の棒8を取り出し、工事黒板本体1の手前側に棒8を、例えば1.5〜2m程度に伸ばして使用する。この棒8の先端を写真撮影者が踏むことにより、風が吹いても、工事黒板が倒れたり、工事黒板が移動したりすることを防止することができる。このように、屋外で風が吹いていても工事黒板が倒れたり、工事黒板が移動したりすることなく、工事黒板本体1を地面に安定して設置することができ、ひとりで写真撮影することができる。
なお、上記説明では、2枚の側板5の、工事黒板本体1とは反対側の端面を固定するために、各々の側板5に永久磁石9を取付けているが、一方の側板5には永久磁石を取付け、もう一方の側板5には永久磁石に吸着される金属を取付けてもよい。また、2枚の側板5の、工事黒板本体1とは反対側の端面を固定する固定手段は、これに限らず種々の構成とすることができる。例えば、一方の側板に釘を取付け、他方の側板に引っ掛け金具を取付けて固定する構成としたり、一方の側板に穴を設け、他方の側板には穴に差し込んでロックする部材を取付けて差込式で固定する構成としたりすることができる。
(第2の実施形態)
次に、図7を参照して、本発明の第2の実施形態に係る工事黒板について説明する。この第2の実施形態は、上述の第1の実施形態に係る工事黒板において、一方の側板5の表面に、例えば布製の袋11を取付ける。このように構成させることによって、布製の袋11内に、2枚の小円板10を収納させ、小円板10の紛失を防止することができる。
次に、図7を参照して、本発明の第2の実施形態に係る工事黒板について説明する。この第2の実施形態は、上述の第1の実施形態に係る工事黒板において、一方の側板5の表面に、例えば布製の袋11を取付ける。このように構成させることによって、布製の袋11内に、2枚の小円板10を収納させ、小円板10の紛失を防止することができる。
(第3の実施形態)
次に、図8を参照して、本発明の第3の実施形態に係る工事黒板について説明する。
次に、図8を参照して、本発明の第3の実施形態に係る工事黒板について説明する。
この第3の実施形態は、上述の第1または第2の実施形態に係る工事黒板において、両側の側板5の各々を、側板本体5Aと補助板12とで構成したものである。
側板本体5Aは横方向の幅が、工事黒板本体1の横方向の幅(700mm)の1/2より若干小さくして例えば320mmとし、工事黒板本体1とは反対側の端面に溝5aを設ける。この溝5aに例えば横方向の幅が220〜250mmの小さな補助板12を挿入し、小さな補助板12の端面に、溝5aの幅より少し広い幅を有した永久磁石13を取付けた構成とする。
このような構成とすることによって、写真撮影時には、補助板12を引き出し、2つの補助板12同士を永久磁石13で接触させて固定することで、引き出した補助板12および側板本体5Aと工事黒板本体1との間で三角形ができるように立体的に組むことができ、運搬時には補助板12を押し込むことにより、側板本体5Aを木製の角棒2の裏側に密着させることができる。この結果、工事黒板を運搬するときに運搬し易くなる。
なお、上記説明では、2枚の補助板12の端面に、それぞれ永久磁石13を取付けたが、一方を永久磁石とし、他方をこれに吸着される金属としてもよい。また、他の種々の固定手段とすることもできる。
(第4の実施形態)
次に、図9を参照して、本発明の第4の実施形態に係る工事黒板について説明する。
次に、図9を参照して、本発明の第4の実施形態に係る工事黒板について説明する。
この第4の実施形態は、上述の第3の実施形態に係る工事黒板において、側板本体5Aにおける工事黒板本体1とは反対側の端面近傍で、上述の溝5aの上方または下方の位置、あるいは上方と下方の両方の位置において、片側の側板本体5Aには小さな釘14を打付け、反対側の側板本体5Aには円周方向に回転自在のL型形状の金具15を取付けた構成とする。
このような構成とすることによって、運搬時に小さな釘14にL型形状の金具15を掛けることにより、側板本体5Aを木製の角棒2の裏側に、より強固に密着させることができ、運搬が更に容易になる。
1…工事黒板本体
2…木製の角棒
3…鋼製の棒
4a、4b…金具
5…側板
5A…側板本体
5a…溝
6…蝶番
7…コネクター
7a…溝
7b…ピン
7c…内部球体
7d…外部球体
8…伸縮自在の棒
9…永久磁石
10…小円板
10a…溝
11…布製の袋
12…補助板
13…永久磁石
14…釘
15…L字形状の金具
2…木製の角棒
3…鋼製の棒
4a、4b…金具
5…側板
5A…側板本体
5a…溝
6…蝶番
7…コネクター
7a…溝
7b…ピン
7c…内部球体
7d…外部球体
8…伸縮自在の棒
9…永久磁石
10…小円板
10a…溝
11…布製の袋
12…補助板
13…永久磁石
14…釘
15…L字形状の金具
Claims (3)
- 工事黒板本体の両端に、2枚の側板の各々を所定の取付け手段により取付け、前記工事黒板本体及び前記2枚の側板の下面の所定位置に、水平方向に回転自在のコネクターをそれぞれ取付け、長手方向に伸縮自在の棒を、垂直方向に所定の角度回転可能なように前記コネクターにそれぞれ取付け、前記2枚の側板の各々の、工事黒板本体とは反対側の端面を固定する固定手段を取付けたことを特徴とする工事黒板。
- 前記棒を固定するために外周側から内側に向けて設けた3箇所の溝を有する固定部材を付属させたことを特徴とする請求項1に記載の工事黒板。
- 前記2枚の側板の各々は、前記前記工事黒板本体の幅の1/2より小さい幅を有し、一端面が工事黒板本体に接続され、他端面に溝が設けられた側板本体と、前記溝に出し入れ可能に挿入され、端面に固定手段が取付けられた補助板とからなるものであることを特徴とする請求項1に記載の工事黒板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007312270A JP2009137017A (ja) | 2007-12-03 | 2007-12-03 | 工事黒板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007312270A JP2009137017A (ja) | 2007-12-03 | 2007-12-03 | 工事黒板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009137017A true JP2009137017A (ja) | 2009-06-25 |
Family
ID=40868180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007312270A Pending JP2009137017A (ja) | 2007-12-03 | 2007-12-03 | 工事黒板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009137017A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109367291A (zh) * | 2018-11-16 | 2019-02-22 | 独山县教育局 | 一种收缩式教学用柔性小黑板 |
CN110200429A (zh) * | 2019-06-18 | 2019-09-06 | 宝鸡文理学院 | 一种数学教学台 |
CN118490018A (zh) * | 2024-07-15 | 2024-08-16 | 湘潭大学 | 可移动式多功能黑板 |
-
2007
- 2007-12-03 JP JP2007312270A patent/JP2009137017A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109367291A (zh) * | 2018-11-16 | 2019-02-22 | 独山县教育局 | 一种收缩式教学用柔性小黑板 |
CN110200429A (zh) * | 2019-06-18 | 2019-09-06 | 宝鸡文理学院 | 一种数学教学台 |
CN110200429B (zh) * | 2019-06-18 | 2021-01-26 | 宝鸡文理学院 | 一种数学教学台 |
CN118490018A (zh) * | 2024-07-15 | 2024-08-16 | 湘潭大学 | 可移动式多功能黑板 |
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