JP2018193605A - 厚鋼板およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】一様伸びに優れた厚鋼板およびその製造方法を提供する。【解決手段】C:0.04〜0.06質量%、Si:0.35〜0.45質量%、Mn:1.49〜1.59質量%、P:0質量%超、0.01質量%以下、S:0質量%超、0.002質量%以下、Cu:0.23〜0.33質量%、Al:0.02〜0.06質量%、Ni:0.24〜0.34質量%、Nb:0.015〜0.021質量%、Ti:0.012〜0.018質量%、B:0.0007〜0.0013質量%、Ca:0.0010〜0.0030質量%、およびN:0.0040〜0.0060質量%を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなり、金属組織が第一相と第一相より硬い硬質相である第二相とを含み、当該硬質相は、パーライトからなる相であり、前記第二相の硬さが260HV以下である厚鋼板。【選択図】なし

Description

本発明は、厚鋼板およびその製造方法に関する。
船舶、建築物、橋梁および建設機械等の大型構造物では、構造物の大型化が進む一方で、破損が生じた場合の損害の大きさから、その構造部材にはより一層の信頼性が求められている。これに伴い構造物を構成する鋼板には高強度が求められてきている。一方で鋼板は高強度になるに従って一様伸びに代表される加工性が低下する傾向にあり、双方を兼備した鋼板が求められている。
例えば特許文献1には、α相を主体とした微細な金属組織を得て、さらに析出強化を図ることにより、一様伸びおよび強度が良好な鋼を製造する技術が検討されている。
上記金属組織を得る方法として、鋼片をAc3変態点〜1050℃に加熱後、開始温度が850℃以下、終了温度が750℃以上で、累積圧下率が50〜95%の熱間圧延を行った後、冷却速度が5〜100℃/sの加速冷却を750℃以下から開始し、600℃以上で停止することが開示されている。
特許文献2には、微細な硬質相および残留オーステナイトを有する金属組織を得ることにより、靱性の劣化を伴わずに一様伸びを高める技術が検討されている。
上記金属組織を得る方法として、Ac3変態点以上、1300℃以下の温度に加熱し、少なくとも、950℃〜Ar3変態点以上の範囲で累積圧下率が30%以上のオーステナイトの未再結晶域圧延を含む熱間圧延を行った後、3〜100℃/sの加速冷却をAr3変態点以上の温度からオーステナイト分率が20〜70%となる温度まで行い、加速冷却停止後、昇温、保持、冷速0.5℃/s以下の冷却の1種または2種以上の組み合わせを行って、加速冷却停止後から10s〜100sの間、鋼の温度を加速冷却停止温度±100℃以内に維持した後、冷却することが開示されている。
特許文献3には、全組織に占めるフェライトの占積率:90%超、平均フェライト粒径:3〜12μm、最大フェライト粒径:40μm以下、及び第2相の平均円相当径:0.8μm以下を満たし、引張強度が490MPa以上とすることにより、衝突吸収性(すなわち一様伸び)および母材靱性に優れた鋼を製造する技術が検討されている。
上記金属組織を得る方法として、仕上げ圧延温度を700〜850℃とし、700〜500℃の温度域を3℃/s以上で冷却し、所定の温度で再加熱し、再加熱後、600〜500℃の温度域を2℃/sでさらに冷却することが開示されている。
特開2002−105534号公報 特開2003−253331号公報 特開2007−162101号公報
特許文献1および2共に、圧延後に加速冷却を利用して冷却速度を精緻に制御することにより微細な組織を実現しているが、実際の製造工程では長大な厚鋼板の先端から尾端までを厳密に管理することは難しく、鋼板の位置によって特性がばらつき、生産性を低下させる恐れがある。
また、特許文献3の製造方法では、一様伸びに寄与する残留オーステナイトを室温で残存させるために上記の再加熱工程が必要であり、製造工程数が多く、生産性が低下するという問題がある。
特許文献1ないし3では上記の通り、一様伸び、強度、靭性等の観点で種々の検討がなされてはいるが、特に一様伸びに着目した場合、生産性の観点からなおも問題が残されていると言わざるを得ないのが現状である。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、一様伸びに優れた厚鋼板およびその製造方法を提供することにある。
本発明に係る厚鋼板は、C:0.04〜0.06質量%、Si:0.35〜0.45質量%、Mn:1.49〜1.59質量%、P:0質量%超、0.01質量%以下、S:0質量%超、0.002質量%以下、Cu:0.23〜0.33質量%、Al:0.02〜0.06質量%、Ni:0.24〜0.34質量%、Nb:0.015〜0.021質量%、Ti:0.012〜0.018質量%、B:0.0007〜0.0013質量%、Ca:0.0010〜0.0030質量%、およびN:0.0040〜0.0060質量%を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなり、金属組織が第一相と第一相より硬い硬質相である第二相とを含み、当該硬質相は、パーライトからなる相であり、前記第二相の硬さが260HV(ビッカース硬さ)以下である。
本発明に係る厚鋼板の製造方法は、(a)前記化学成分組成を有する鋼片を、900〜1250℃に加熱する加熱工程と、(b)前記工程(a)後、680〜800℃の仕上げ圧延温度で仕上げ圧延する工程と、(c)前記工程(b)後、下記(1)式を満足する冷却速度Aで常温まで冷却する工程とを含む。
736.02×[C]+8.5×A+208.53≦260 (1)
ここで、[C]はCの含有量(質量%)であり、Aは仕上げ圧延後の冷却速度(℃/s)である。
本発明により、一様伸びに優れた厚鋼板およびその製造方法が提供される。
図1は、第二相の硬さと(1)式の左辺の値との関係を示すグラフである。 図2は、一様伸びと第二相の硬さとの関係を示すグラフである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、厚鋼板の化学成分組成を適切に制御し、金属組織が第一相と第一相より硬い硬質相である第二相とを含み、当該硬質相が、パーライトからなる相であるように制御し、さらに、第二相の硬さを260HV以下に制御することにより、一様伸びに優れた厚鋼板が得られることを見出した。
また、Cの含有量(質量%)および仕上げ圧延後の冷却速度と、圧延後に形成される第二相の硬さとの相関性を見出し、下記(1)式を満たすように、Cの含有量と仕上げ圧延後の冷却速度を制御して常温まで冷却することにより、第二相の硬さを260HV以下にすることができ、優れた一様伸びを得ることができることを見出した。
736.02×[C]+8.5×A+208.53≦260 (1)
ここで、[C]はCの含有量(質量%)であり、Aは仕上げ圧延後の冷却速度(℃/s)である。
以下、本発明の厚鋼板およびその製造方法について詳しく説明する。
<1.厚鋼板>
[1−1.金属組織]
本発明に係る厚鋼板(以下、「鋼」と呼ぶことがある)は、金属組織として、第一相と第一相より硬い硬質相である第二相(以下、「第二相」、「硬質第二相」と呼ぶことがある)を含む。硬質第二相の硬さを260HV以下に制御することによって、所望の一様伸びを得ることができる。
板厚がtである厚鋼板において、例えば、鋼板表面からt/4の部位における第二相の硬さを、上記のように制御してよい。
以下、各構成について詳述する。
(硬質第二相)
本発明に係る厚鋼板において、硬質第二相となる硬質相はパーライトからなる。なお、本発明に係る厚鋼板は、第一相および第二相以外の第三相としてマルテンサイトを含む場合があるが、ベイナイトは含まない。高い一様伸びを得る観点から、硬質第二相の面積率は、10%以下であることが好ましく、より好ましくは5%以下である。
(第二相の硬さ:260HV以下)
第二相が硬すぎると、非常に脆い相となり靭性が低下し、また、一様伸びが不十分となるため、第二相の硬さを260HV以下とすることが必要であり、好ましくは255HV以下、より好ましくは250HV以下である。
本発明に係る厚鋼板の第一相は特に限定されないが、例えばフェライトからなる軟質相が挙げられる。第一相がフェライトからなる場合において、フェライトの平均粒径が大きすぎると、靭性が劣化すると共に、一様伸びが不十分となるため、フェライトの平均粒径を30μm以下とすることが好ましい。一方、フェライトの平均粒径が小さすぎると製造条件の制約が大きくなるため、フェライトの平均粒径を5μm以上とすることが好ましい。フェライトの平均粒径は、例えば、走査電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope:SEM)を用いて金属組織を撮影し、線分法により測定してよい。
本発明に係る厚鋼板の板厚は特に限定されないが、10mm以上、50mm以下であることが好ましい。
[1−2.化学成分組成]
本発明に係る厚鋼板は、C:0.04〜0.06質量%、Si:0.35〜0.45質量%、Mn:1.49〜1.59質量%、P:0質量%超、0.01質量%以下、S:0質量%超、0.002質量%以下、Cu:0.23〜0.33質量%、Al:0.02〜0.06質量%、Ni:0.24〜0.34質量%、Nb:0.015〜0.021質量%、Ti:0.012〜0.018質量%、B:0.0007〜0.0013質量%、Ca:0.0010〜0.0030質量%、およびN:0.0040〜0.0060質量%を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなる。
上記のように化学成分組成を制御することにより、一様伸びに優れた厚鋼板を得ることができる。
以下、各元素について詳述する。
(C:0.04〜0.06質量%)
Cは、鋼板の強度を高める効果があるが、硬質相を増加させ延性を劣化させる元素でもある。C含有量が0.04質量%未満であると必要な強度を確保することが困難になる。
よってC含有量は0.04質量%以上とする。C含有量は、好ましくは0.042質量%以上、より好ましくは0.045質量%以上である。一方、C含有量が0.06質量%を超えると、強度は確保しやすくなるが、硬質相を増加させ延性の劣化につながる。よってC含有量は0.06質量%以下とする。C含有量は、好ましくは0.058質量%以下、より好ましくは0.055質量%以下である。
(Si:0.35〜0.45質量%)
Siは、析出の抑制により、固溶強化を活用して伸びに阻害を与えない第一相を得ることができ、高強度確保のために必要な元素である。この作用を有効に発揮させるためには、Si量は0.35質量%以上とする必要がある。Si量は、好ましくは0.36質量%以上、より好ましくは0.37質量%以上である。しかし、Si量が過剰になるとマルテンサイト−オーステナイト混合相が生成しやすくなるため、靱性等他の特性を低下させる恐れがある。そのため、Si量は0.45質量%以下とする必要がある。Si量は、好ましくは0.44質量%以下、より好ましくは0.43質量%以下である。
(Cu:0.23〜0.33質量%)
Cuは、固溶強化による強度確保のために必要な元素であり、この作用を有効に発揮させるためにはCu量は0.23質量%以上とする必要がある。Cu量は、好ましくは0.24質量%以上、より好ましくは0.25質量%以上である。しかし、Cu量が過剰となると析出により延性を低下させるだけでなく、焼入れ性が過剰となり熱間加工時に割れなどが生じやすくなるため、Cu量は0.33質量%以下とする必要がある。Cu量は、好ましくは0.32質量%以下、より好ましくは0.31質量%以下である。
(Mn:1.49〜1.59質量%)
Mnは、焼入れ性を向上させ、強度と靭性を確保する上で有効な元素である。こうした効果を発揮させるためには、Mnを1.49質量%以上含有させる必要がある。Mn含有量は、好ましくは1.50質量%以上、より好ましくは1.51質量%以上である。しかしながらMnを過剰に含有させると、溶接性などが劣化するため、上限を1.59質量%とする。Mn含有量は、好ましくは1.58質量%以下、より好ましくは1.57質量%以下である。
(Al:0.02〜0.06質量%以下)
Alは、脱酸に必要な元素であるとともに、鋼中のNを固定して、固溶Nによる母材靭性劣化を防ぐ効果もある。このような効果を発揮させるためには、Alを0.02質量%以上含有させる必要がある。Al含有量は、好ましくは0.025質量%以上、より好ましくは0.030質量%以上である。一方、Alが過剰に含まれると、アルミナ系の粗大な介在物が形成され母材靭性が低下するので、Al含有量は0.06質量%以下とする必要がある。Al含有量は、好ましくは0.055質量%以下、より好ましくは0.050質量%以下である。
(Ni:0.24〜0.34質量%)
Niは、焼入れ性を向上させ、組織を微細にする効果があると同時に、Cu添加により生じやすくなる熱間加工時の割れを抑制する効果がある。このような効果を発揮させるため、Ni量を0.24質量%以上含有させる必要がある。Ni含有量は、好ましくは0.25質量%以上、より好ましくは0.26質量%以上である。しかし、Niを過剰に含有させると焼入れ性が過剰となり、所望とする一様伸びが得られない。そのため、Ni量は0.34質量%以下とする必要がある。Ni含有量は、好ましくは0.33質量%以下、より好ましくは0.32質量%以下である。
(Nb:0.015〜0.021質量%)
Nbは、炭化物、炭窒化物を形成して強度を向上させるのに有効な元素である。このような効果を得るには、Nbを0.015質量%以上含有させる必要がある。Nb含有量は、好ましくは0.016質量%以上、より好ましくは0.017質量%以上である。一方、Nbが過剰に含まれると、析出する炭化物や炭窒化物が過多となり、析出強化能が過剰となり、降伏比増大につながる。よってNb含有量は0.021質量%以下とする必要がある。Nb含有量は、好ましくは0.020質量%以下、より好ましくは0.019質量%以下である。
(Ti:0.012〜0.018質量%)
Tiは、Nと結合してTiNを形成し、熱間圧延前の加熱時におけるオーステナイト粒、即ちγ粒の粗大化を防止し、母材靭性の向上に寄与する元素である。また、鋼中のNを固定して、固溶Nによる母材靭性の劣化を防ぐ効果もある。これらの効果を発揮させるには、Tiを0.012質量%以上含有させる必要がある。Ti含有量は、好ましくは0.013質量%以上、より好ましくは0.014質量%以上である。一方、Ti含有量が過剰になると、TiNが粗大化して母材靭性が劣化するので、0.018質量%以下とする必要がある。Ti含有量は、好ましくは0.017質量%以下、より好ましくは0.016質量%以下である。
(B:0.0007〜0.0013質量%)
Bは、粗大なフェライト組織の生成を抑制しやすくする。こうした効果を発揮させるためには、Bを0.0007質量%以上含有させる必要がある。B含有量は、好ましくは0.0008質量%以上、より好ましくは0.0009質量%以上である。しかし、B量が過剰になると焼入れ性が過剰となり、所望とする一様伸びが得られないため、0.0013質量%以下とする必要がある。B含有量は、好ましくは0.0012質量%以下、より好ましくは0.0011質量%以下である。
(Ca:0.0010%〜0.0030質量%)
Caは、MnSの球状化に寄与し、母材靭性や板厚方向の延性の改善に有効な元素である。このような効果を発揮させるには、Ca含有量を0.0010質量%以上とすることが好ましい。Ca含有量は、好ましくは0.0012質量%以上、より好ましくは0.0015質量%以上である。しかしながら、Ca含有量が0.0030質量%を超えて過剰になると、介在物が粗大化し、母材靭性が劣化する。よってCa含有量は0.0030質量%以下とする。Ca含有量は、好ましくは0.0028質量%以下、より好ましくは0.0025質量%以下である。
(N:0.0040〜0.0060質量%)
Nは、TiN、AlNを生成し、熱間圧延前の加熱時、および溶接時におけるγ粒の粗大化を防止し、母材靭性やHAZ靭性を向上させるのに有効な元素である。Nの含有量が0.0040質量%未満であると、上記TiN等が不足し、上記γ粒が粗大になり、母材靭性が劣化する。よってN含有量は0.0040質量%以上とする必要がある。N含有量は、好ましくは0.0042質量%以上であり、より好ましくは0.0044質量%以上である。一方、N含有量が0.0060質量%を超えて過剰になると、固溶Nの増大により、母材靭性・HAZ靭性に悪影響を及ぼす。よって、N含有量は0.0060質量%以下とする。N含有量は、好ましくは0.0058質量%以下、より好ましくは0.0056質量%以下である。
(P:0質量%超、0.010質量%以下)
Pは、母材と溶接部の靭性に悪影響を及ぼす不可避的不純物である。こうした不都合を招かないように、その含有量を0.010質量%以下に抑制する必要がある。P含有量は、好ましくは0.009質量%以下、より好ましくは0.008質量%以下である。尚、工業上0%にすることは困難であり、下限は0.002質量%程度である。
(S:0質量%超、0.002質量%以下)
Sは、靭性や鋼板の板厚方向の延性に悪影響を及ぼす不可避的不純物であり、少ない方が好ましい。こうした観点から、S含有量は0.002質量%以下に抑制する必要がある。S含有量は、より好ましくは0.001質量%以下、さらに好ましくは0.0005質量%以下である。
本発明に係る厚鋼板における基本成分は上述の通りであり、残部は実質的に鉄である。
但し、原料、資材または製造設備等の状況によって持ち込まれるPおよびS以外の不可避的不純物が鋼中に含まれることは当然に許容される。
また、不可避的不純物は、スクラップ等の使用または他の要因により混入されるその他の不純物として、Cr、Moおよび/またはVを含み得る。
Crを過剰に含有させると焼入れ性が過剰となり、所望とする一様伸びが得られない。そこで、不純物としてCrを含有する場合、Cr含有量は0.1質量%以下とすることが好ましい。Cr含有量は、より好ましくは0.09質量以下、さらに好ましくは0.08質量%以下である。
Moが過剰に含まれると焼入れ性が過剰となり、結果として耐溶接割れ性が劣化するので、不純物としてMoを含有する場合、Mo含有量は0.05質量%以下とすることが好ましい。Mo含有量は、より好ましくは0.04質量以下、さらに好ましくは0.03質量%以下である。
Vが過剰に含まれると、析出する炭化物または炭窒化物が過多となり、析出強化能が過剰となり、降伏比増大につながる。よって、不純物としてVを含有する場合、V含有量は0.005質量%以下とすることが好ましい。V含有量は、より好ましくは0.003質量%以下、さらに好ましくは0.001質量%以下である。
このような構成を有する本発明に係る厚鋼板は一様伸びに優れており、船舶、建築物、橋梁、建設機械等の構造用材料として好ましく用いられてよい。
<2.厚鋼板の製造方法>
本発明に係る厚鋼板を製造するためには、上述の化学成分組成を含有する鋼片、例えばスラブを用い、鋼片の加熱温度、仕上げ圧延温度、およびその後の冷却速度を適切に調整する。
具体的には、(a)前記化学成分組成を有する鋼片を、900〜1250℃に加熱する加熱工程と、(b)前記工程(a)後、680〜800℃の仕上げ圧延温度で仕上げ圧延する工程と、(c)前記工程(b)後、下記(1)式を満足する冷却速度Aで常温まで冷却する工程とを含む。
736.02×[C]+8.5×A+208.53≦260 (1)
ここで、[C]はCの含有量(質量%)であり、Aは仕上げ圧延後の冷却速度(℃/s)である。
以下、各工程について詳述する。なお、本明細書で規定した「温度」は、材料の温度のことである。
[(a)前記化学成分組成を有する鋼片を、900〜1250℃に加熱する加熱工程]
上述の化学成分組成を含有する鋼片、例えばスラブを、熱間圧延が可能な900〜1250℃に加熱する。加熱温度は、好ましくは1000℃以上、より好ましくは1050℃以上であり、好ましくは1200℃以下、より好ましくは1150℃以下である。
[(b)前記工程(a)後、680〜800℃の仕上げ圧延温度で仕上げ圧延する工程] 前記工程(a)後、強度及び伸びを確保するため、仕上げ圧延温度を680〜800℃に制御して仕上げ圧延する。仕上げ圧延温度は、好ましくは690℃以上、より好ましくは700℃以上であり、好ましくは790℃以下、より好ましくは780℃以下である。
[(c)前記工程(b)後、(1)式を満足する冷却速度Aで常温まで冷却する工程]
前記工程(b)後、下記(1)式を満足する冷却速度Aで常温まで冷却する。
736.02×[C]+8.5×A+208.53≦260 (1)
ここで、[C]はCの含有量(質量%)であり、Aは仕上げ圧延後の冷却速度(℃/s)である。
以下に、上記(1)式の技術的意義を説明する。
図1は、第二相の硬さと上記(1)式の左辺の値との関係を示すグラフである。また、図2は、第二相の硬さと一様伸びとの関係を示すグラフである。
図1および2中、「□」で表されるプロットは、上記(1)式を満足する冷却速度で冷却して製造した本発明例の厚鋼板を示す。一方、「○」で表されるプロットは、上記(1)式を満足しない冷却速度で製造した比較例の厚鋼板を示す。
図1に示されるように、上記(1)式の左辺の値が大きくなると、第二相の硬さが大きくなる。また、図2に示されるように、第二相の硬さが大きくなると、一様伸びが小さくなる。図1および2の結果から、上記(1)式の左辺の値を制御する、すなわち、厚鋼板中のCの含有量および仕上げ圧延後の冷却速度を制御することにより、一様伸びおよび硬質第二相の硬さの両方を制御することができることが分かる。
本発明者らは、本願に規定の化学成分組成を有する鋼片に前記工程(a)および(b)を施し、鋼片中のCの含有量[C]に応じて、仕上げ圧延後の冷却速度Aを、上記(1)式を満足するように制御することにより、第二相の硬さを260HV以下にすることができ、17.5%以上の優れた一様伸びを達成することができることを見出し、上記(1)式を本願に規定した。
一様伸びに優れた厚鋼板を得る観点から、上記(1)式の左辺の値は、200以上であることが好ましく、より好ましくは210以上であり、255以下であることが好ましく、より好ましくは250以下である。
全熱間圧延工程での累積圧下率は60%以上とすることが好ましい。より好ましくは65%以上である。α粒を作り込むためには、未再結晶温度域で十分な圧下を加える必要がある。未再結晶温度域の圧下量は20%以上が好ましく、より好ましくは25%以上、さらに好ましくは30%以上である。
以上のように本発明に係る厚鋼板の製造方法を説明したが、本発明に係る厚鋼板の所望の特性を理解した当業者が試行錯誤を行い、本発明に係る所望の特性を有する厚鋼板を製造する方法であって、上記の製造方法以外の方法を見出す可能性がある。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前記または後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に含まれる。
表1に示す鋼種A〜Xの化学成分組成の鋼片を、通常の溶製法に従って溶製し鋳造した後、表2に示す製造条件で鋼片の加熱、仕上げ圧延および冷却を行ない、厚さ12〜50mmである試験No.1〜24の厚鋼板を製造した。
表1および2中、下線が付されたものは本発明の規定から外れていることを意味する。
Figure 2018193605
Figure 2018193605
各厚鋼板について、以下の要領に従って、金属組織の観察を行い、フェライトの平均粒径、第二相の硬さ、および引張特性(一様伸び:U.El、引張強度:TS)の測定を行った。
[1.金属組織の観察]
金属組織の観察を以下の手順で行った。
(1)圧延方向に平行でかつ鋼板表面に対して垂直な、鋼板表裏面を含む板厚断面を観察できるよう上記鋼板からサンプルを採取した。
(2)湿式エメリー研磨紙(#150〜#1000)での研磨、またはそれと同等の機能を有する研磨として、例えばダイヤモンドスラリー等の研磨剤を用いた研磨等により、観察面の鏡面仕上を行った。
(3)研磨されたサンプルを、3%ナイタール溶液を用いて腐食し、結晶粒界を現出させた。
(4)板厚t/4部位において、光学顕微鏡を用いて、現出させた組織を400倍の倍率で観察し、組織がフェライトを有する場合には、フェライト以外を硬質第二相とし、フェライトを第一相とした。すなわち、硬質第二相は第一相より硬い。組織がフェライトを有さず、ベイナイトおよびマルテンサイトを有する場合には、ベイナイトを第一相とし、ベイナイトより硬いマルテンサイトを第二相とした。
[2.フェライトの平均粒径]
3%ナイタール溶液で腐食した上記サンプルについて、板厚t/4部位において、光学顕微鏡を用いて、第一相を100倍の倍率で観察し、10視野の写真を撮影した。当該顕微鏡写真から比較法(JIS G0551)でフェライトの粒径を求め、その平均値をフェライトの平均粒径とした。
[3.第二相の硬さの測定方法]
3%ナイタール溶液で腐食した上記サンプルについて、板厚t/4の部位において、マイクロビッカース硬度計を用いて、0.05Nの測定荷重で第二相の硬さを測定した。第二相において10箇所以上で硬さを測定し、その平均値を第二相の硬さとした。なお、組織がマルテンサイトのみ、すなわちマルテンサイト単相の場合には、当該相の硬さを第二相の硬さとして測定した。
[4.引張試験]
試験片の長手方向が圧延方向と直角となるよう全厚板状試験片(5号)を採取して、JIS Z2241:2015の要領で引張試験を行い、引張強度(TS)、および一様伸び(U.El)を測定した。
U.Elが17.5%以上の厚鋼板を実用可能な水準であると判定した。
金属組織、フェライトの平均粒径、第二相の硬さ、および引張特性(一様伸び:U.El、引張強度:TS)を表3に示す。表3中、下線が付されたものは本発明の規定から外れていることを意味する。
Figure 2018193605
表3の結果より、次のように考察できる。試験No.1〜4および19〜24はいずれも、本発明で規定する要件の全てを満足する例であり、一様伸びに優れている。
一方、試験No.5〜18は、本発明で規定する要件のいずれかを満たしていない例である。
試験No.5は、Si、CuおよびNiが過剰な鋼種Eを用い、(1)式を満足しない速い冷却速度で冷却して製造した厚鋼板の例であり、Cu過剰により延性が低下し、また、第二相の硬さが260HVを超えており、所望の一様伸びが達成されなかった。
試験No.6および7はそれぞれ、Cが過剰な鋼種FおよびGを用い、本願に規定の仕上げ圧延温度より高い温度で仕上げ圧延を行い、さらに(1)式を満足しない速い冷却速度で冷却して製造した厚鋼板の例であり、第二相の硬さが260HVを超えており、所望の一様伸びが達成されなかった。
試験No.8〜11はそれぞれ、(1)式を満足しない速い冷却速度で冷却して製造した厚鋼板の例であり、所望の一様伸びが達成されなかった。
試験No.12および13は、本願に規定の仕上げ圧延温度より高い温度で仕上げ圧延を行い、さらに(1)式を満足しない速い冷却速度で冷却して製造した厚鋼板の例であり、第二相の硬さが本願に規定の260HVを超えており、所望の一様伸びが達成されなかった。
試験No.14は、Si、CuおよびNiが過剰な鋼種Nを用い、さらに(1)式を満足しない速い冷却速度で冷却して製造した厚鋼板の例であり、第二相の硬さが本願に規定の260HVを超えており、所望の一様伸びが達成されなかった。
試験No.15〜18はそれぞれ、Cが過剰な鋼種O〜Rを用い、本願に規定の仕上げ圧延温度より高い温度で仕上げ圧延を行い、さらに(1)式を満足しない速い冷却速度で冷却して製造した厚鋼板の例であり、第二相の硬さが260HVを超えており、所望の一様伸びが達成されなかった。

Claims (2)

  1. C :0.04〜0.06質量%、
    Si:0.35〜0.45質量%、
    Mn:1.49〜1.59質量%、
    P :0質量%超、0.01質量%以下、
    S :0質量%超、0.002質量%以下、
    Cu:0.23〜0.33質量%、
    Al:0.02〜0.06質量%、
    Ni:0.24〜0.34質量%、
    Nb:0.015〜0.021質量%、
    Ti:0.012〜0.018質量%、
    B :0.0007〜0.0013質量%、
    Ca:0.0010〜0.0030質量%、および
    N :0.0040〜0.0060質量%を含有し、
    残部が鉄および不可避的不純物からなり、
    金属組織が第一相と第一相より硬い硬質相である第二相とを含み、当該硬質相は、パーライトからなる相であり、
    前記第二相の硬さが260HV以下である厚鋼板。
  2. 請求項1に記載の厚鋼板の製造方法であって、
    (a)前記化学成分組成を有する鋼片を、900〜1250℃に加熱する加熱工程と、 (b)前記工程(a)後、680〜800℃の仕上げ圧延温度で仕上げ圧延する工程と、
    (c)前記工程(b)後、下記(1)式を満足する冷却速度Aで常温まで冷却する工程と
    を含む厚鋼板の製造方法。

    736.02×[C]+8.5×A+208.53≦260 (1)
    ここで、[C]はCの含有量(質量%)であり、Aは仕上げ圧延後の冷却速度(℃/s)である。
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