JP2018193417A - 離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープ、及び、両面粘着テープを被着体に貼付する方法 - Google Patents

離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープ、及び、両面粘着テープを被着体に貼付する方法 Download PDF

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貴彦 澤田
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悠 三神
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Kozo Ueda
洸造 上田
大平 杉田
Taihei Sugita
大平 杉田
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Abstract

【課題】目的とする側の離型フィルムを剥離しようとしたときに先に他方の離型フィルムが剥離してしまうことがなく、被着体へ貼り付けた後の離型フィルムの剥離時に両面粘着テープの粘着剤層の一部まで剥離してしまうこともない、両面粘着テープの提供。
【解決手段】両面粘着テープ11のA面に離型フィルムA12が、B面に離型フィルムB13が各々貼付されている両面粘着テープであって、離型フィルムB13の両面粘着テープ11のB面に対する180°剥離強度が、離型フィルムA12の両面粘着テープ11のA面に対する180°剥離強度よりも大きく、離型フィルムB13は、紫外線を透過する基材フィルムの表面に、紫外線照射により離型性が向上する離型剤からなる離型層が形成されたものである、両面粘着テープ。
【選択図】図1

Description

本発明は、目的とする側の離型フィルムを剥離しようとしたときに先に他方の離型フィルムが剥離してしまうことがなく、被着体へ貼り付けた後の離型フィルムの剥離時に両面粘着テープの粘着剤層の一部まで剥離してしまうこともない、離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープ、及び、該離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープから離型フィルムを剥がして両面粘着テープを被着体に貼付する方法に関する。
両面粘着テープは簡便に接合が可能なことから各種産業分野に用いられている。建築分野では養生シートの仮固定、内装材の貼り合わせ等に、自動車分野ではシート、センサー等の内装部品の固定、サイドモール、サイドバイザー等の外装部品の固定等に、電気電子分野ではモジュール組み立て、モジュールの筐体への貼り合わせ等に両面粘着テープが用いられている。具体的には、例えば、画像表示装置又は入力装置を搭載した携帯電子機器(例えば、携帯電話、携帯情報端末等)において、組み立てのために両面粘着テープが用いられている。より具体的には、例えば、携帯電子機器の表面を保護するためのカバーパネルをタッチパネルモジュール又はディスプレイパネルモジュールに接着したり、タッチパネルモジュールとディスプレイパネルモジュールとを接着したりするために両面粘着テープが用いられている。このような両面粘着テープは、例えば、額縁状等の形状に打ち抜かれ、表示画面の周辺に配置されるようにして用いられる(例えば、特許文献1、2)。また、車輌部品(例えば、車載用パネル)を車両本体に固定する用途にも両面粘着テープが用いられている。更に、例えば、半導体チップの製造工程において、高純度なシリコン単結晶等から切り出した厚膜半導体ウエハを所定の厚さにまで研削して薄膜半導体ウエハとするときに、半導体ウエハを支持板に接着して補強する際にも両面粘着テープが用いられている。
ところで両面粘着テープは、取り扱い性を向上させる目的で、両面に離型フィルムを貼付して粘着表面を保護している。そして両面粘着テープの使用時には、各々の面の離型フィルムを剥離して被着体に貼り付ける。
ここで、両面粘着テープから離型フィルムを剥離する際には剥離する順番があるが、目的とする側の離型フィルムを剥離しようとしたときに、先に他方の離型フィルムが剥離してしまうことがあり(以下、これを「泣き別れ現象」ともいう。)、両面粘着テープの取り扱い性が著しく損なわれることがあった。
特開2009−242541号公報 特開2009−258274号公報
本発明者らは、泣き別れ現象を防止するために、各々の面に対する離型フィルムの剥離強度に差を付けることを試みた。離型フィルムの剥離強度に差があれば、剥離強度の低い方の離型フィルムから剥離することが容易となることから、取り扱い性が向上することが期待された。ところが実際には、剥離強度の低い方の離型フィルムを剥離し、被着体へ貼り付けた後に、剥離強度の高い方の離型フィルムを剥離しようとしても、容易には剥離できず、無理に剥がそうとすると両面粘着テープの粘着剤層の一部まで剥離してしまう(以下、これを「粘着剤層割れ現象」ともいう。)ことがあるという問題があった。
本発明は、上記現状に鑑み、目的とする側の離型フィルムを剥離しようとしたときに先に他方の離型フィルムが剥離してしまうことがなく、被着体へ貼り付けた後の離型フィルムの剥離時に両面粘着テープの粘着剤層の一部まで剥離してしまうこともない、離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープ、及び、該離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープから離型フィルムを剥がして両面粘着テープを被着体に貼付する方法を提供することを目的とする。
本発明は、両面粘着テープのA面に離型フィルムAが、B面に離型フィルムBが各々貼付されている離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープであって、前記離型フィルムBの前記両面粘着テープのB面に対する180°剥離強度が、前記離型フィルムAの前記両面粘着テープのA面に対する180°剥離強度よりも大きく、前記離型フィルムBは、紫外線を透過する基材フィルムの表面に、紫外線照射により離型性が向上する離型剤からなる離型層が形成されたされたものである離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープである。
以下に本発明を詳述する。
本発明者らは、泣き別れ現象を防止するために各々の面に対する離型フィルムの剥離強度に差を付けた両面粘着テープにおいて、剥離強度の低い方の離型フィルムから剥離し、被着体へ貼り付けた後に、剥離強度の高い方の離型フィルムを剥離しようとしたときに、粘着剤層割れ現象が生じてしまう原因を検討した。その結果、充分な剥離強度の差を付けようとして剥離強度の高い方の剥離強度が徒に高くなってしまうことが原因であることを見出した。しかしながら、粘着剤層割れ現象を防止しようとして剥離強度の高い方の剥離強度を低めに設定すると、充分には泣き別れ現象を防止できない。
本発明者らは、更に鋭意検討の結果、剥離強度の高い方の離型フィルムとして、紫外線を透過する基材フィルムの表面に、紫外線照射により離型性が向上する(剥離強度が低下する)離型剤からなる離型層が形成された離型フィルムを用いることに想到して、本発明を完成した。このような離型フィルムを用いることにより、充分な剥離強度の差を付けて、剥離強度の低い方の離型フィルムを剥離する際の泣き別れ現象を防止することができる一方、剥離強度の高い方の離型フィルムを剥離する前に紫外線照射して剥離強度を低下させることにより、粘着剤層割れ現象を確実に防止することができる。
本発明の離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープは、両面粘着テープのA面に離型フィルムAが、B面に離型フィルムBが各々貼付されて粘着表面が保護されている。離型フィルムにより粘着表面を保護することにより、本発明の離型フィルムの取り扱い性が向上する。
上記両面粘着テープは、両面が粘着表面であるものであれば特に限定されず、基材の両面に粘着剤層が形成されたサポートタイプであってもよいし、基材を有さないノンサポートタイプであってもよい。また、上記粘着剤層がノンサポートタイプである場合、ただ一層の粘着剤層からなる単層構造であってもよいし、2層の粘着剤層が積層された多層構造であってもよい。
上記両面粘着テープは、両面の粘着剤層が同じであってもよいし、異なっていてもよい。本発明の離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープでは、両面粘着テープから離型フィルムを剥離する際の剥離する順番を制御できることから、両面の粘着剤層が異なる両面粘着テープにおいて特に有効である。
上記粘着剤層を構成する粘着剤としては特に限定されず、非硬化型の粘着剤、硬化型の粘着剤のいずれであってもよい。
上記非硬化型の粘着剤としては特に限定されず、例えば、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、ビニルアルキルエーテル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ポリアミド系粘着剤、ウレタン系粘着剤、スチレン・ジエンブロック共重合体系粘着剤等が挙げられる。
上記硬化型の粘着剤としては特に限定されないが、例えば、重合性ポリマーを主成分として、光重合開始剤や熱重合開始剤を含有する光硬化型粘着剤や熱硬化型粘着剤が挙げられる。このような光硬化型粘着剤や熱硬化型粘着剤は、光の照射又は加熱により粘着剤の全体が均一にかつ速やかに重合架橋して一体化するため、重合硬化による弾性率の上昇が著しくなり、粘着力を大きく低下させることができる。
本発明の離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープでは、上記離型フィルムBの上記両面粘着テープのB面に対する180°剥離強度が、上記離型フィルムAの上記両面粘着テープのA面に対する180°剥離強度よりも大きい。これにより、離型フィルムAを先に剥離することが容易となり、離型フィルムAを剥離しようとしたときに、離型フィルムBが剥離してしまう、泣き別れ現象が発生するのを防止することができる。
なお、ここで上記離型フィルムBの上記両面粘着テープのB面に対する180°剥離強度は、紫外線照射前における180°剥離強度である。
上記離型フィルムBの上記両面粘着テープのB面に対する180°剥離強度と、上記離型フィルムAの上記両面粘着テープのA面に対する180°剥離強度との差は、0.1N/25mm以上であることが好ましい。両離型フィルムの180°剥離強度の差が0.1N/25mm以上であると、より確実に泣き別れ現象の発生を防止することができる。両離型フィルムの180°剥離強度の差は0.15N/25mm以上であることがより好ましく、0.2N/25mm以上であることが更に好ましい。
両離型フィルムの180°剥離強度の差の上限は特に限定されないが、実質的には100N/25mm程度が上限である。
なお、本明細書において180°剥離強度とは、JIS Z 0237に準拠した方法により、温度23℃、湿度50%RHの環境下で、はく離ライナーの180°引きはがし力を測定した値を意味する。この際、試験片の幅は25mmとし、剥離速度は300mm/分とする。
上記離型フィルムAは特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の基材の表面にシリコーン系離型剤を塗工する等の離型処理が施された、従来公知の離型フィルムを用いることができる。
上記離型フィルムAの上記両面粘着テープのA面に対する180°剥離強度は特に限定されないが、好ましい下限は0.03N/25mm、好ましい上限は1N/25mmである。上記離型フィルムAの180°剥離強度がこの範囲内であると、上記両面粘着テープのA面を確実に保護しながら、剥離時には容易に離型フィルムAを剥離することができる。上記離型フィルムAの180°剥離強度のより好ましい下限は0.05N/25mm、より好ましい上限は0.7N/25mmである。
上記離型フィルムBは特に限定されず、紫外線を透過する基材フィルムの表面に、紫外線照射により離型性が向上する(剥離強度が低下する)離型剤からなる離型層が形成されたものである。このような離型フィルムBを用いることにより、離型フィルムAの剥離時には充分に高い剥離強度を発揮して泣き別れ現象が発生するのを防止することができる一方、紫外線を照射して剥離強度を低下させた後には、粘着剤層割れ現象を防止して容易に離型フィルムBを剥離することができる。
上記離型フィルムBを構成する紫外線を透過する基材フィルムとしては特に限定されず、例えば、アクリル、オレフィン、ポリカーボネート、塩化ビニル、ABS、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ナイロン、ウレタン、ポリイミド等の透明な樹脂からなるフィルム、網目状の構造を有するフィルムト、孔が開けられたフィルム等が挙げられる。
上記離型フィルムBを構成する紫外線照射により離型性が向上する(剥離強度が低下する)離型剤としては特に限定されず、例えば、アルキッド系樹脂が挙げられる。
本発明者らは、鋭意検討の結果、紫外線を透過する基材フィルムの表面にアルキッド系樹脂からなる離型層が形成された離型フィルムは、紫外線照射により離型性が向上する(剥離強度が低下する)ことを見出した。
上記アルキッド系樹脂は、酸成分として無水フタル酸等の多塩基酸と、グリコール成分としてグリセリンやエチレングリコール等の多価アルコールとの縮合物を骨格とし、これを乾性油等の脂肪酸で変性した樹脂である。上記アルキッド系樹脂としては、具体的には例えば、ヒマシ油変性アルキッド系樹脂、大豆油変性アルキッド系樹脂、アマニ油変性アルキッド系樹脂等が挙げられる。また、その他にも、変性剤としてはステアリン酸、オレイン酸、リノール酸等を用いたアルキッド系樹脂も用いることができる。
更に、アルキッド系樹脂は、長鎖アルキル変性アルキッド系樹脂のほか、長鎖アルキル変性アミノアルキッド系樹脂であってもよい。
これらのアルキッド系樹脂は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記アルキッド系樹脂としては、架橋構造を有するものが好ましい。架橋構造を有するアルキッド系樹脂層の形成は、例えばアルキッド系樹脂、架橋剤及び所望により硬化触媒を含む熱硬化性樹脂組成物からなる層を加熱硬化させる方法を用いることができる。またアミノ樹脂等の硬化成分を混合して硬化させたアミノアルキッド系樹脂を用いることもできる。
紫外線照射前における上記離型フィルムBの上記両面粘着テープのB面に対する180°剥離強度は特に限定されないが、好ましい下限は0.2N/25mm、好ましい上限は100N/25mmである。紫外線照射前における上記離型フィルムBの剥離強度がこの範囲内であると、上記両面粘着テープのB面を確実に保護し、上記離型フィルムAの剥離時に泣き別れ現象が発生するのを防止することができる。上記離型フィルムBの剥離強度のより好ましい下限は0.3N/25mm、より好ましい上限は90N/25mmである。
紫外線照射後における上記離型フィルムBの上記両面粘着テープのB面に対する180°剥離強度は特に限定されないが、好ましい上限は0.5N/25mmである。紫外線照射後における上記離型フィルムBの剥離強度が0.5N/25mm以下であると、粘着剤層割れ現象を防止して容易に離型フィルムBを剥離することができる。上記離型フィルムBの剥離強度のより好ましい上限は0.3N/25mmであり、更に好ましい上限は0.15N/25mm、特に好ましい上限は0.1N/25mmである。
紫外線照射後における上記離型フィルムBの上記両面粘着テープのB面に対する180°剥離強度の下限は特に限定されないが、実質的には0.01N/25mm程度が下限である。
図1に本発明の離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープから離型フィルムを剥がして両面粘着テープを被着体に貼付する方法を説明する模式図を示した。
図1において離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープ1は、両面粘着テープ11の一方の面(A面)に離型フィルムA12が、他方の面(B面)に離型フィルムB13が各々貼付されている(図1(a))。
両面粘着テープを被着体に貼付する際には、まず、離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープ1から離型フィルムA12を剥離し、該A面側から被着体2に両面粘着テープ11を貼付する(図1(b))。次いで、被着体2に貼付した両面粘着テープ11の離型フィルムB13側から紫外線を照射する(図1(c))。次いで、両面粘着テープ11のB面から離型フィルムB13を剥離する(図1(d))。
本発明の離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープから離型フィルムを剥がして両面粘着テープを被着体に貼付する方法であって、上記離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープのA面から離型フィルムAを剥離し、該A面側から被着体に両面粘着テープを貼付する工程と、上記被着体に貼付した両面粘着テープの離型フィルムB側から紫外線を照射する工程と、上記両面粘着テープのB面から離型フィルムBを剥離する工程を有する両面粘着テープを被着体に貼付する方法もまた、本発明の1つである。
本発明によれば、目的とする側の離型フィルムを剥離しようとしたときに先に他方の離型フィルムが剥離してしまうことがなく、被着体へ貼り付けた後の離型フィルムの剥離時に両面粘着テープの粘着剤層の一部まで剥離してしまうこともない、離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープ、及び、該離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープから離型フィルムを剥がして両面粘着テープを被着体に貼付する方法を提供することができる。
本発明の離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープから離型フィルムを剥がして両面粘着テープを被着体に貼付する方法を説明する模式図である。
以下に実施例を挙げて本発明の態様を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。
(実施例1)
(1)離型フィルムA
離型フィルムAとして、厚さ50μmのポリエチレンテレフタレート(PET)からなるフィルムの表面にシリコーン系離型剤が塗布された構造の東洋クロス社製「SP3000−50」を準備した。
(2)離型フィルムB
離型フィルムBとして、厚さ125μmのポリエチレンテレフタレート(PET)からなるフィルムの表面に長鎖アルキル変性アミノアルキッド系樹脂が塗布された構造の東洋クロス社製「SP2005」を準備した。
(3)離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープの製造
光重合開始剤を添加した厚さ200μmのアクリル系粘着剤層からなる両面粘着テープを準備し、そのA面に離型フィルムAを、B面に離型フィルムBを各々貼付して、離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープを得た。
(4)離型フィルムの剥離性の評価
JIS Z 0237に準じて、温度23℃、湿度50%RHの環境下、180°引きはがし粘着力の試験法により、離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープのA面側及びB面側から離型フィルムを剥離する際の180°剥離強度を測定した。
具体的には、以下のように行った。
まず、市販の両面粘着テープを用いて、実施例及び比較例で得た離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープのB面側の離型フィルムの背面と試験板を固定した。次いで、紫外線を照射することなく、A面側の離型フィルムの180°引きはがし試験を行った。
一方、実施例及び比較例で得た離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープのB面側の離型性の評価では、まず、A面側の離型フィルムを剥がし、露出したA面側の粘着面と試験板を、市販の両面粘着テープを用いて固定した。次いで、B面側の離型フィルムの180°引きはがし試験を行った。
また、A面側の離型フィルムを剥がし、露出したA面側の粘着面と試験板を、市販の両面粘着テープを用いて固定した。次いで、離型フィルムによりB面側が保護された両面粘着テープのB面側から超高圧水銀灯を用いて、波長365nmの紫外線を表面に40mW/cmの照射強度で300秒間照射した。その後、紫外線照射後のB面側の離型フィルムの180°引きはがし試験を行った。
(実施例2)
離型フィルムCとして、厚さ125μmのポリエチレンテレフタレート(PET)からなるフィルムの表面に長鎖アルキル変性アルキッド系樹脂が塗布された構造の東洋クロス社製「SP2002」を準備した。
離型フィルムBの代わりに離型フィルムCを用いた以外は実施例1と同様にして、離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープを得た。
(比較例1)
離型フィルムDとして、厚さ125μmのポリエチレンテレフタレート(PET)からなるフィルムの表面にシリコーン系離型剤が塗布された構造の東洋クロス社製「SP4020−125」を準備した。
離型フィルムBの代わりに離型フィルムDを用いた以外は実施例1と同様にして、離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープを得た。
(比較例2)
離型フィルムEとして、厚さ125μmのポリエチレンテレフタレート(PET)からなるフィルムの表面に離型剤が塗布されていない構造の東洋クロス社製「S10−125」を準備した。
離型フィルムBの代わりに離型フィルムEを用いた以外は実施例1と同様にして、離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープを得た。
(評価)
実施例及び比較例で得た離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープについて、以下の方法により評価を行った。
結果を表1に示した。
(1)泣き別れ現象の発生の評価
離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープを1.5mの長さの試験片を採り、A面から離型フィルムを剥離した。この操作を10サンプルについて行い、誤ってB面から粘着剤が剥離してしまったサンプルの数(泣き別れ現象が発生した数)を測定した。
(2)粘着剤層割れ現象の発生の評価
離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープのA面から離型フィルムを剥離した後、該A面側から被着体としてバンプ付きTEG(Test Element Group、WLP TEG(0.3mm pitch BGA、ウォルツ社製))に25mm×50mmにカットした両面粘着テープを貼付した。次いで、被着体に貼付した両面粘着テープのB面側から、超高圧水銀灯を用いて、波長365nmの紫外線を表面に40mW/cmの照射強度で300sec照射した。次いで、両面粘着テープのB面から離型フィルムを剥離した。この操作を50サンプルについて行い、両面粘着テープのB面から離型フィルムを剥離した際に両面粘着テープの粘着剤層の一部又は全部が剥離してしまったサンプルの数(粘着剤層割れ現象が発生した数)を測定した。
Figure 2018193417
本発明によれば、目的とする側の離型フィルムを剥離しようとしたときに先に他方の離型フィルムが剥離してしまうことがなく、被着体へ貼り付けた後の離型フィルムの剥離時に両面粘着テープの粘着剤層の一部まで剥離してしまうこともない、離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープ、及び、該離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープから離型フィルムを剥がして両面粘着テープを被着体に貼付する方法を提供することができる。
1 離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープ
11 両面粘着テープ
12 離型フィルムA
13 離型フィルムB
2 被着体

Claims (3)

  1. 両面粘着テープのA面に離型フィルムAが、B面に離型フィルムBが各々貼付されている離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープであって、
    前記離型フィルムBの前記両面粘着テープのB面に対する180°剥離強度が、前記離型フィルムAの前記両面粘着テープのA面に対する180°剥離強度よりも大きく、
    前記離型フィルムBは、紫外線を透過する基材フィルムの表面に、紫外線照射により離型性が向上する離型剤からなる離型層が形成されたものである
    ことを特徴とする離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープ。
  2. 紫外線照射により離型性が向上する離型剤は、アルキッド系樹脂であることを特徴とする請求項1記載の離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープ。
  3. 請求項1又は2の離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープから離型フィルムを剥がして両面粘着テープを被着体に貼付する方法であって、
    前記離型フィルムにより表面が保護された両面粘着テープのA面から離型フィルムAを剥離し、該A面側から被着体に両面粘着テープを貼付する工程と、
    前記被着体に貼付した両面粘着テープの離型フィルムB側から紫外線を照射する工程と、
    前記両面粘着テープのB面から離型フィルムBを剥離する工程を有する
    ことを特徴とする両面粘着テープを被着体に貼付する方法。

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