JP2018193089A - 包装用容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】スパイラル式冷凍装置内のスパイラル状の傾斜路を滑り落ちることのない包装用容器を提供する。【解決手段】四角形の有底容器状に形成されて食品が収容される包装用容器1であって、食品を載せる底部2と、食品の周囲を囲む側壁部3と、を備えている。そして、包装用容器1の底部2には、内面側から外面側に向かって突出する突起部2が形成されている。このような構成によって、底部に設けられた突起部が、スパイラル式冷凍装置の網目状のベルトに引っ掛かるため、スパイラル状の傾斜路を滑り落ちることはない。【選択図】図1
Description
本発明は、食品が収容される包装用容器に関するものである。
従来から、食品用に様々な包装用容器が使用されている。例えば、刺身用の包装用容器として、刺身を載せる容器本体と、容器本体に着脱自在に取り付けられ外から刺身が見えるよう透明に構成された蓋体と、を備えたものが知られている。
また、特許文献1のプラスチック製の包装用容器は、食品を載せる食品載置領域と、この食品載置領域を囲み外郭を規定する周縁領域と、食品載置領域の一部を上方へ突き出させて形成される突出部と、を備えている。したがって、突出部が食材の移動を規制するので、盛り付けた状態が維持されるようになっている。
しかしながら、特許文献1の包装用容器は、冷凍用に開発されたものではないため軟らかい素材からなる冷凍用の包装用容器としては不向きである。さらに、四隅の脚部によって底部が持ち上げられる構造となっており、冷凍時に使用されるスパイラル式冷凍装置内のスパイラル状の傾斜路を滑り落ちる可能性が高い。
そこで、本発明は、スパイラル式冷凍装置内のスパイラル状の傾斜路を滑り落ちることのない、包装用容器を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の包装用容器は、四角形の有底容器状に形成されて食品が収容される包装用容器であって、食品を載せる底部と、食品の周囲を囲む側壁部と、を備え、前記底部には、内面側から外面側に向かって突出する突起部が形成されている。
このように、本発明の包装用容器は、四角形の有底容器状に形成されて食品が収容される包装用容器であって、底部と、側壁部と、を備え、底部には、内面側から外面側に向かって突出する突起部が形成されている。このような構成によって、底部に設けられた突起部が、スパイラル式冷凍装置の網目状のベルトに引っ掛かるため、スパイラル状の傾斜路を滑り落ちることはない。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下では、食品として冷凍ギョウザを例に挙げて説明するが、これに限定されるものではなく、本発明の包装用容器は他の食品にも適用できる。
(包装用容器の構成)
まず、図1、図2を用いて本実施例の包装用容器1の全体構成を説明する。本実施例の包装用容器1は、図1、図2に示すように、耐寒仕様の素材によって全体として四角形の有底容器状(皿状)に形成されるものであり、食品を載せる底部2と、食品の周囲を囲む側壁部3と、を備えている。
まず、図1、図2を用いて本実施例の包装用容器1の全体構成を説明する。本実施例の包装用容器1は、図1、図2に示すように、耐寒仕様の素材によって全体として四角形の有底容器状(皿状)に形成されるものであり、食品を載せる底部2と、食品の周囲を囲む側壁部3と、を備えている。
そして、本実施例の包装用容器1は、耐寒性能を有する耐寒ポリプロピレンによって形成されている。ここにおいて、本実施例の耐寒ポリプロピレンとしては、ポリプロピレンにポリエチレンが5〜20%配合された耐寒ポリプロピレンを使用することが好ましい。なお、耐寒ポリプロピレンは、比較的に柔らかい素材であるため、包装用容器としての強度を確保しにくく、後述するように、特にラップ工程でへの字に折れ曲がってしまう不具合を生じる可能性がある。
底部2は、図示するように、長辺方向に延びる長辺リブ4と、短辺方向に延びる複数の短辺リブ5、・・・と、によって複数のポケット20、・・・に区画されて、各ポケット20にギョウザを収容することができるようになっている。各ポケット20は、ギョウザ(不図示)の平面形状に近似した形状とされ、ポケット20内でギョウザが移動しないようにされている。各ポケット20には、小判形状の凹部21が2つずつ形成されており、さらに所定位置のポケット20の外側寄りの凹部21には薄い円柱状(円盤状)の突起部22が形成されている。
突起部22は、図2〜図4に示すように、小判形状の凹部21の略中央において、内面側から外面側(ギョウザを収容した状態で表側から裏側)に向かって、約1〜2mmの高さで突出している。この突起部22は、湾曲した断面を有する底部2の外側寄りにのみ配置されていることで、冷凍状態で収容されたギョウザが外れやすく、かつ、スパイラル式冷凍装置のベルトの網目に引っ掛かって滑り落ちにくくなっている。
すなわち、長辺に垂直な断面で切断した底部2の断面形状は、図4、図7に示すように、四角形の短辺方向の中央近傍が内面側に盛り上がるとともに端部近傍が外面側に張り出した円弧状に湾曲している。すなわち、底部2は、短辺方向の中央近傍が上方(表側)に突出し、端部近傍が下方(裏側)に突出するように湾曲しており、この下方(裏側)に突出した端部近傍にのみ突起部22が配置されている。
側壁部3は、四角形の底部2を囲むように底部2と一体に形成される。さらに、側壁部3には、長辺をなす側壁3に、双峰台形状の短辺リブ51に連続して形成される第1サイドリブ31、単峰台形状の短辺リブ52の延長線上に連続せずに形成される第2サイドリブ32、各ポケット20の位置に対応する第3サイドリブ33、が設けられ、短辺をなす側壁3に第4サイドリブ34が設けられる。
そして、本実施例の包装用容器1は、底部2を部分的に上方に押し出すようにして形成された長辺リブ4と複数の短辺リブ5(51、52)、・・・とを一体に備えている。すなわち、包装用容器1は、長辺方向に延びる1つの仕切りである長辺リブ4と、短辺方向に延びる7つの仕切りである短辺リブ5、・・・と、によって、2列×8行=16個のギョウザ用のポケット20、・・・に区画されている。なお、ギョウザ用のポケットの数は、16個に限定されるものではなく、本発明は、14個、18個など、他の数のポケットを備えるギョウザ用の包装用容器を含み、包装用容器全般に広く適用することができる。
長辺リブ4は、図8に示すように、四角形の一方の短辺をなす側壁部3の中央から他方の短辺をなす側壁部3の中央に向かって長辺方向に延びている。より詳細にいえば、長辺リブ4は、4つのアーチ形状(上向き円弧状)の山と3つのアーチ形状(下向き円弧状)の谷とを交互に備えており、全体として長辺方向に沿って上下に交互に突出した波形状を構成している。
さらに、長辺リブ4の4つの山の頂点は、それぞれ双峰台形状の短辺リブ51の位置に対応するとともに、長辺リブ4の3つの谷の谷底は、それぞれ単峰台形状の短辺リブ52の位置に対応している。このようにして、強度を維持するために、包装用容器1の短辺リブ5と長辺リブ4が交差するポイントに段差を設けて弱点(折れ線)となることを防止している。
短辺リブ5は、四角形の一方の長辺から対向する他方の長辺に向かって短辺方向に沿って複数延びている。より詳細にいえば、短辺リブ5は、双峰台形状の短辺リブ51と単峰台形状の短辺リブ52とが長辺方向に交互に配置されている。全体では、短辺リブ5としては、4つの双峰台形状の短辺リブ51、・・・と3つの単峰台形状の短辺リブ52、・・・とが形成されている。ここにおいて、本発明では、短辺方向に2つの台形が並べられて2つの上底(峰)を有する短辺リブ51の形状を「双峰台形状」と定義して用いる。同様に、本発明では、短辺方向に1つの台形があり1つの上底(峰)を有する短辺リブ52の形状を「単峰台形状」と定義して用いる。
双峰台形状の短辺リブ51は、図5に示すように、長辺リブ4と左右の側壁部3との間において、それぞれ中央が盛り上がって双峰台形状を構成している。より詳細にいえば、短辺リブ51は、中央の長辺リブ4の山の高さの略半分の高さから左右に伸びて、途中で上方に突出した台形をなし、そのまま左右の第2サイドリブ32、32に繋がることで、全体として左右に2つの峰を有する形状(双峰台形)を構成している。
単峰台形状の短辺リブ52は、図6に示すように、長辺リブ4から左右の側壁部3に向かって高さが漸減するようにして底部2に繋げられて単峰台形状を構成している。より詳細にいえば、短辺リブ52は、中央に長辺リブ4の谷の高さの略2倍の高さの台形をなしており、左右の底部2に繋がることで、全体として中央に1つの峰を有する形状(単峰台形)を構成している。
(食品の製造工程)
次に、図9のフローチャートを用いて、本発明の包装用容器を用いた食品の製造工程について説明する。ここでは、食品として冷凍ギョウザの製造工程について説明するが、これに限定されるものではなく、他の食品にも本発明の包装用容器を使用できる。
次に、図9のフローチャートを用いて、本発明の包装用容器を用いた食品の製造工程について説明する。ここでは、食品として冷凍ギョウザの製造工程について説明するが、これに限定されるものではなく、他の食品にも本発明の包装用容器を使用できる。
(1)事前準備
原料をこねて薄くして約1mmの皮をつくる。野菜は細かくカットして肉や調味料を混ぜ合わせてギョウザの具材をつくる。そして、成型機で丸くカットされた皮で具材を包む。他方、製造ラインにおいては、多数の包装用容器1を架台に整列して積んでおく(ステップS1)。
原料をこねて薄くして約1mmの皮をつくる。野菜は細かくカットして肉や調味料を混ぜ合わせてギョウザの具材をつくる。そして、成型機で丸くカットされた皮で具材を包む。他方、製造ラインにおいては、多数の包装用容器1を架台に整列して積んでおく(ステップS1)。
(2)包装用容器の取り出し
セットされた包装用容器1を、架台の最下方からバキュームで吸引してギョウザ投入ラインに乗せる(ステップS2)。
セットされた包装用容器1を、架台の最下方からバキュームで吸引してギョウザ投入ラインに乗せる(ステップS2)。
(3)ギョウザの投入
成形したギョウザが、ロボットアームによって上方から包装用容器1に投入される(ステップS3)。この際、包装用容器1は3枚ずつ横並び(長辺を接する状態)でラインに乗せられて、それぞれの包装用容器1の左右2つのポケット20、20にロボットアームが2個ずつギョウザを載せていく。
成形したギョウザが、ロボットアームによって上方から包装用容器1に投入される(ステップS3)。この際、包装用容器1は3枚ずつ横並び(長辺を接する状態)でラインに乗せられて、それぞれの包装用容器1の左右2つのポケット20、20にロボットアームが2個ずつギョウザを載せていく。
(4)蒸し工程
次に、ギョウザが載せられた包装用容器1が6枚集まると、6枚が横並びに整列された状態で蒸し装置内に投入される(ステップS4)。そして、約15分間、包装用容器1に載せられた状態でギョウザが蒸される。
次に、ギョウザが載せられた包装用容器1が6枚集まると、6枚が横並びに整列された状態で蒸し装置内に投入される(ステップS4)。そして、約15分間、包装用容器1に載せられた状態でギョウザが蒸される。
(5)冷凍工程
次に、包装用容器1は、3枚ずつ横並びに整列されて、スパイラル式急速冷凍装置に投入されて急速に温度が下げられる(ステップS5)。包装用容器1は、スパイラル式急速冷凍装置内では、金属製(又は合成樹脂製)の網目状のベルト6に乗せられた状態で、らせん状の傾斜路を上りながら温度が下げられる。
次に、包装用容器1は、3枚ずつ横並びに整列されて、スパイラル式急速冷凍装置に投入されて急速に温度が下げられる(ステップS5)。包装用容器1は、スパイラル式急速冷凍装置内では、金属製(又は合成樹脂製)の網目状のベルト6に乗せられた状態で、らせん状の傾斜路を上りながら温度が下げられる。
ここにおいて、スパイラル式急速冷凍装置のベルト6は、図10に示すように、U字部材61と、棒部材62と、ジグザグのネット部材63と、によって構成される。そして、螺旋状の傾斜路では、U字部材61及び棒部材62の角度が変わることで、ネット部材63どうしのなす角度も徐々に変化していく。つまり、包装用容器1の底部2の下面に対して、ベルト6が局所的に移動している。このため、傾斜路において包装用容器1は、滑り落ちやすくなるのである。これに対して、本実施例では、底部2の突起部22が形成されていることで、突起部22がベルト6のネット部材63に引っ掛かるため、傾斜路から滑り落ちにくくなっている。
(6)ラップ工程
次に、包装用容器1内に、「ギョウザのたれ」が入れられた後に、包装用容器1がラップ包装される(ステップS6)。ラップ工程では、包装用容器1は、1枚ずつ整列されて左右の移動するサイドベルト80、80に挟まれて上流から下流へ移動されながらラップ包装される。
次に、包装用容器1内に、「ギョウザのたれ」が入れられた後に、包装用容器1がラップ包装される(ステップS6)。ラップ工程では、包装用容器1は、1枚ずつ整列されて左右の移動するサイドベルト80、80に挟まれて上流から下流へ移動されながらラップ包装される。
ここにおいて、対向するサイドベルト80、80の間隔wbは、図11に示すように、包装用容器1の幅wtよりも狭くされている。したがって、包装用容器1の長辺にサイドベルト80が接触し、包装用容器1は両側のサイドベルト80、80から中心向きに圧力を受ける。これと同時に、ラップを包装用容器1に巻きつけるために、包装用容器1の底面を持ち上げるようになっており、上向きにも圧力が加わる。さらに、ラップは包装用容器1を包み込むように巻きつけられて、包装用容器1の下方において長辺方向の中央線に沿って接着されるため、包装用容器1にはラップからも中心向きに圧力がかかる。そのため包装用容器1の短辺方向の強度が不足すると、長辺リブ4が側面からの圧力に負けて中央が盛り上がった「への字」に曲がる傾向がある。これに対して、本実施例では、短辺リブ5や長辺リブ4によって補強されているため、への字に曲がりにくい構造となっている。
(7)出荷
最後に、重量・金属チェックやX線による異物チェックがされた後に、種類別に箱詰めされて冷凍ギョウザが出荷される(ステップS7)。
最後に、重量・金属チェックやX線による異物チェックがされた後に、種類別に箱詰めされて冷凍ギョウザが出荷される(ステップS7)。
(効果)
次に、本実施例の包装用容器1の作用について説明する。
次に、本実施例の包装用容器1の作用について説明する。
(1)上述してきたように、本実施例の包装用容器1は、四角形の有底容器状に形成されて食品が収容される包装用容器1であって、食品を載せる底部2と、食品の周囲を囲む側壁部3と、を備えている。そして、包装用容器1の底部2には、内面側から外面側に向かって突出する突起部2が形成されている。このような構成によって、底部に設けられた突起部が、スパイラル式冷凍装置の網目状のベルトに引っ掛かるため、スパイラル状の傾斜路を滑り落ちることはない。
すなわち、スパイラル式冷凍装置の螺旋状の傾斜路上では、ベルト6のネット部材63どうしのなす角度が徐々に変化していく。すなわち、包装用容器1の底部2の下面に対して、ベルト6が局所的に移動している。このため、傾斜路において包装用容器1は、滑り落ちやすくなっている。これに対して、本実施例では、底部2の突起部22が形成されていることで、突起部22がベルト6のネット部材63に引っ掛かるため、傾斜路から滑り落ちにくくなっている。
(2)また、四角形の長辺に垂直な面で切断した底部2の断面形状は、四角形の短辺方向の中央近傍が内面側に盛り上がり端部近傍が外面側に張り出した形状にされるとともに、突起部22は、端部近傍に配置されている。このような構成によれば、側面から圧力を受けても、あらかじめ上方に傾斜させることによって、ギョウザが収容された状態で底面が下方へ撓むことを防止できる。さらに、収容されるギョウザが凹部21に嵌合した状態で冷凍されて凹部21から外れにくくなることが抑制でき、かつ、突起部22がスパイラル式冷凍装置の網目に引っ掛かりやすくなる。
つまり、冷凍工程における傾斜路からの滑り落ち防止のみを考慮すれば、底部2は平坦にして接地面積を広くするほうがよいが、ラップ工程での変形抑制を考慮すれば、底部2は上方に凸形状で湾曲しているほうが好ましい。そこで、ラップ工程での変形抑制を考慮して底部2を上方に凸形状で湾曲させつつ、端部近傍に突起部22を配置することで冷凍工程における傾斜路からの滑り落ち防止も達成しているのである。
(3)なお、突起部22の断面は、円形状に形成されていることが好ましい。このように円形断面とすることで、特にスパイラル式冷凍装置内のスパイラル状の傾斜路のカーブに対応しやすくなる。つまり、スパイラル式冷凍装置のベルトは遊びのある網目状に形成されており、傾斜路のカーブに応じて網目の大きさ・形状が変化するところ、円形断面であれば変化に対応して、網目に引っ掛かり過ぎず、かつ、ずれ落ちにくくなる。
(4)また、包装用容器1は、四角形の一方の短辺の中央から他方の短辺の中央に向かって長辺方向に延びる長辺リブ4と、四角形の一方の長辺から他方の長辺に向かって短辺方向に延びる複数の短辺リブ5、・・・と、をさらに備え、複数の短辺リブ5、・・・の少なくとも1つは、長辺リブ4と左右の側壁部3との間において、それぞれ中央が盛り上がった双峰台形状の短辺リブ51とされている。このような構成によれば、側壁部3を内側に倒すように作用するモーメントに対しても、下に凸になるような変形(撓み)を抑制することができる。
(5)さらに、複数の短辺リブ5、・・・の少なくとも1つは、長辺リブ4から左右の側壁部3に向かって高さが漸減するようにして底部2に繋げられた単峰台形状の短辺リブ52とされている。このような構成によれば、側壁部3を外側に倒すように作用するモーメントに対しても、上に凸になるような変形(撓み)を抑制することができる。
(6)加えて、双峰台形状の短辺リブ51と、単峰台形状の短辺リブ52と、が長辺方向に交互に配置されていることで、正逆両方のモーメントに対して、変形(撓み)を抑制することができる。
(7)また、長辺リブ4は、長辺方向に沿って上下に交互に突出した波形状とされていることで、正逆両方の曲げモーメントに対して変形(撓み)を抑制することができるうえ、長辺リブ4の位置で折れ線となって折れ曲がることを防止できる。この場合、短辺リブ5と長辺リブ4が交差する箇所には、一方が凸であれば他方が凹というように段差を設けることで弱点となることを防止できる。
(8)さらに、冷凍用に使用される包装用容器1は、耐寒ポリプロピレン(耐寒PP)によって形成されることで、製造時や運送時の割れを防止できる。この場合、耐寒PPとしては、ポリプロピレンにポリエチレンが5〜20%配合された耐寒ポリプロピレンによって形成されていることが好ましい。本実施例の包装用容器1であれば、上述したような長辺リブ4及び短辺リブ5の形状の工夫によって、耐寒ポリプロピレンの素材の軟らかさを補うことができる。逆にいうと、本実施例の包装用容器1は、耐寒PPを素材として使用した場合にも変形を抑制できるようになっている。
以上、図面を参照して、本発明の実施例を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
1 包装用容器
2 底部
20 ポケット
21 凹部
22 突起部
3 側壁部
4 長辺リブ
5 短辺リブ
51 双峰台形状の短辺リブ
52 単峰台形状の短辺リブ
2 底部
20 ポケット
21 凹部
22 突起部
3 側壁部
4 長辺リブ
5 短辺リブ
51 双峰台形状の短辺リブ
52 単峰台形状の短辺リブ
Claims (8)
- 四角形の有底容器状に形成されて食品が収容される包装用容器であって、
食品を載せる底部と、
食品の周囲を囲む側壁部と、を備え、
前記底部には、内面側から外面側に向かって突出する突起部が形成されている、包装用容器。 - 四角形の長辺に垂直な面で切断した前記底部の断面形状は、四角形の短辺方向の中央近傍が内面側に盛り上がり端部近傍が外面側に張り出した形状にされるとともに、前記突起部は、前記端部近傍に配置されている、請求項1に記載された包装用容器。
- 前記突起部の断面は、円形状に形成されている、請求項1又は請求項2に記載された包装用容器。
- 四角形の一方の短辺の中央から他方の短辺の中央に向かって長辺方向に延びる長辺リブと、四角形の一方の長辺から他方の長辺に向かって短辺方向に延びる複数の短辺リブと、をさらに備え、
複数の前記短辺リブの少なくとも1つは、前記長辺リブと左右の前記側壁部との間において、それぞれ中央が盛り上がった双峰台形状とされている、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載された包装用容器。 - 複数の前記短辺リブの少なくとも1つは、前記長辺リブから左右の前記側壁部に向かって高さが漸減するようにして前記底部に繋げられた単峰台形状とされている、請求項4に記載された包装用容器。
- 前記双峰台形状の前記短辺リブと、前記単峰台形状の前記短辺リブと、が前記長辺方向に交互に配置されている、請求項5に記載された包装用容器。
- 長辺リブは、長辺方向に沿って上下に交互に突出した波形状とされている、請求項4乃至請求項6のいずれか一項に記載された包装用容器。
- ポリプロピレンにポリエチレンが5〜20%配合された耐寒ポリプロピレンによって形成されている、請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載された包装用容器。
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---|---|---|---|
JP2017097859A JP2018193089A (ja) | 2017-05-17 | 2017-05-17 | 包装用容器 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7288728B1 (ja) * | 2022-06-10 | 2023-06-08 | シーピー化成株式会社 | 鮨用包装容器 |
-
2017
- 2017-05-17 JP JP2017097859A patent/JP2018193089A/ja active Pending
Cited By (1)
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