JP2018192746A - 洗浄システム及びこれを備えた生コンクリート製造装置 - Google Patents

洗浄システム及びこれを備えた生コンクリート製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】洗浄ノズルをミキサの内表面に設置させても良好に洗浄することができるとともに、洗浄時間の短縮化や省スペース化を実現することのできる洗浄システムを提供する。【解決手段】本発明の洗浄システムは、ミキサ8と、ミキサ8の内部に配設されミキサ8の内表面を洗浄する洗浄ノズル21と、洗浄ノズル21に洗浄水を高圧にして供給するポンプ手段とを備えている。洗浄ノズル21は、洗浄水を噴出する噴出口42を有するノズル本体38と、駆動ポンプ18からの洗浄水の圧力によってノズル本体38に対して遠ざかる方向に移動するノズルカバー39とを備え、駆動ポンプ18からの洗浄水の圧力が所定の圧力以下のとき、ノズルカバー39がノズル本体38の噴出口42を覆う第1の状態と、駆動ポンプ18からの洗浄水の圧力が所定の圧力を超えるとき、ノズルカバー39が移動し噴出口42が外部に露出して洗浄水が噴出される第2の状態とを有する。【選択図】図6

Description

本発明は、例えば生コンクリート製造装置としてのバッチャプラントにおいて、コンクリートミキサやコンクリートホッパを洗浄するための洗浄システムに関するものである。
従来、例えば生コンクリート製造装置としてのバッチャプラントは、砂利(粗骨材)、砂(細骨材)、セメント、水及び混和剤等の材料を混練することにより生コンクリートを製造している。バッチャプラントの内部には上記材料を混練するための回転可能な混練羽根を有するコンクリートミキサ(以下、単に「ミキサ」という)が設置されている。ミキサにおいて材料が混練されることにより、生コンクリートが生成される。
ミキサの下部には、開閉自在な排出ゲートやそれを開閉する機構が設けられている。ミキサによって生成された生コンクリートは、通常、開状態となった排出ゲートから排出され、例えば中空円錐状のコンクリートホッパ(以下、単に「ホッパ」という)を介してアジテータ車に排出される。
生コンクリートがアジテータ車に排出された後には、ミキサの内表面や混練羽根の表面に、混練により飛散した生コンクリートが付着物として残存する場合がある。また、ミキサの排出ゲート、それを開閉する機構及びホッパの内表面には、排出時の衝撃によって飛散した生コンクリートが付着する場合がある。
付着した生コンクリートは、そのまま放置されると固化してミキサの内表面等にこびり付いてしまうため、混練後には、必要に応じてミキサ等の内部を洗浄することが行われる。この場合、ミキサやホッパの内表面に洗浄ノズルを固定して洗浄ノズルから噴出される洗浄水によってミキサの内表面等を洗浄することが考えられるが、洗浄ノズルをミキサの内表面等に設置すると、洗浄ノズル自体が付着物に覆われ、洗浄水を噴出することができない場合が生じ、洗浄できないといった不具合を生じる。
そこで、洗浄ノズルがミキサ及びホッパに対して進退自在とし、洗浄が必要なときに、洗浄ノズルをミキサ内に浸入させて付着した付着物を除去することにより洗浄する洗浄システムが提案されている(例えば特許文献1参照)。
図9及び図10は、ミキサにおける上記洗浄システムの一例を示す図である。この洗浄システムは、洗浄水を噴出するための洗浄ノズル61と、洗浄ノズル61を一端に設けるとともに洗浄水を案内する管状部材62と、管状部材62をその延出方向に沿ってミキサ60の内部に侵入させたり退出させたりする進退機構63と、管状部材62の他端に設けられ、洗浄ノズル61を回転させるためのノズル回転モータ64と、管状部材62に洗浄水を供給するためのポンプ(図略)とを備えている。
進退機構63は、管状部材62を接続しそれを進退させるための環状チェーンとそれを移動させるチェーンモータ(いずれも図略)とを備えている。なお、図中の符号65は、ミキサ60の内部において混練羽根を回転させるための駆動モータを示し、符号66は、減速機を示す。
上記チェーンモータにより環状チェーンが移動されると、それに伴い管状部材62がミキサ60の内部に進入するように移動する(図10のB参照)。このとき、ポンプが駆動することにより、管状部材62に高圧の洗浄水が供給され、洗浄ノズル61から洗浄水が噴出される。洗浄ノズル61は、ノズル回転モータ64によって回転され、洗浄水を多方面に噴出する。
このように、洗浄ノズル61は、ミキサ60の内部において移動され、ミキサ60の内部は、洗浄水によって付着物が除去され洗浄される。洗浄が終了すると、進退機構63によって管状部材62がミキサ60に対して退出するように移動し洗浄ノズル61もミキサ60の外部に移動される。
しかしながら、このような洗浄システムでは、ミキサ60の内部において洗浄ノズル61を移動させるために、管状部材62や進退機構63をミキサ60の外部に突出させて設ける必要があり、それらを設置する場合、ミキサ60とは別途所定のスペースが必要となる。
また、上記洗浄システムでは、ミキサ60の内部のほぼ全領域を洗浄するために、洗浄ノズル61がミキサ60の内部を移動させる必要がある。そのため、ミキサ60の移動に時間を要し、洗浄時間全体として時間を要するといった問題点があった。これらの問題点は、ホッパを洗浄ノズル61によって洗浄する場合においても同様に生じる。
特開2008−212888号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、洗浄ノズルをミキサやホッパの内表面に設置させても良好に洗浄することができるとともに、省スペース化や洗浄時間の短縮化を図ることのできる洗浄システムを提供することをその課題とする。また、その洗浄システムを備えた生コンクリート製造装置を提供することをその課題とする。
本発明の第1の側面によって提供される洗浄システムは、生コンクリートを生成するための複数の材料を混練するミキサと、前記ミキサの内部に配設され、前記ミキサの内表面を洗浄する洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルに対して洗浄水を高圧にして供給するポンプ手段とを備え、前記洗浄ノズルは、洗浄水を噴出する噴出口を有するノズル本体と、前記ノズル本体に支持されつつ、前記ポンプ手段からの洗浄水の圧力によって前記ノズル本体に対して遠ざかる方向に移動するノズルカバーとを備え、前記ポンプ手段からの洗浄水の圧力が所定の圧力以下のとき、前記ノズルカバーが前記ノズル本体の前記噴出口を覆う第1の状態と、前記ポンプ手段からの洗浄水の圧力が前記所定の圧力を超えるとき、前記ノズルカバーが移動し前記噴出口が外部に露出して洗浄水が噴出される第2の状態とを有することを特徴としている。
本発明の第2の側面によって提供される洗浄システムは、生コンクリートを生成するための複数の材料を混練するミキサと、前記ミキサの下部に設けられ、前記ミキサの排出ゲートから排出された生コンクリートをさらに下方に排出するためのホッパと、前記ホッパの内部に配設され、前記ミキサの排出ゲート及び/または前記ホッパの内表面を洗浄する洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルに対して洗浄水を高圧にして供給するポンプ手段とを備え、前記洗浄ノズルは、洗浄水を噴出する噴出口を有するノズル本体と、前記ノズル本体に支持されつつ、前記ポンプ手段からの洗浄水の圧力によって前記ノズル本体に対して遠ざかる方向に移動するノズルカバーとを備え、前記ポンプ手段からの洗浄水の圧力が所定の圧力以下のとき、前記ノズルカバーが前記ノズル本体の前記噴出口を覆う第1の状態と、前記ポンプ手段からの洗浄水の圧力が前記所定の圧力を超えるとき、前記ノズルカバーが移動し前記噴出口が外部に露出して洗浄水が噴出される第2の状態とを有することを特徴としている。
本発明の洗浄システムにおいて、前記ノズル本体内に設けられ、前記ノズルカバーを前記ノズル本体側に付勢する付勢手段を備え、前記ポンプ手段による洗浄水の圧力が前記付勢手段による付勢力を超えるとき、前記洗浄ノズルが前記第2の状態になるとよい。
本発明の洗浄システムにおいて、前記ノズル本体は、回転自在に設けられているとよい。
本発明の洗浄システムにおいて、前記ノズル本体の基部には、前記ノズル本体の取付方向の角度を設定する角度設定手段が設けられているとよい。
本発明の第3の側面によって提供される生コンクリート製造装置は、本発明の第1及び第2の側面によって提供される洗浄システムを備えたことを特徴としている。
本発明によれば、ポンプ手段により供給される洗浄水の圧力が所定の水圧を超えるとき、洗浄ノズルのノズルカバーがノズル本体に対して遠ざかる方向に移動し、洗浄水を噴出する噴出口が露出されて洗浄水が噴出する一方、洗浄水が供給されないときにはノズルカバーが噴出口を覆う。そのため、例えばミキサの内表面に洗浄ノズルを設置しても、ミキサの内表面を良好に洗浄することができるとともに、非洗浄時には噴出口を保護することができる。また、ミキサの内表面に洗浄ノズルを設置できるので、ミキサの外部に進退機構等を突出させて設ける必要もなく省スペース化を図ることができ、さらに洗浄ノズルをミキサの内部で移動させる必要もないので洗浄時間を短縮することができる。
本発明に係る洗浄システムが適用される生コンクリート製造装置の概略構成を示す図である。 洗浄システムの概略構成を示す図である。 洗浄ノズルの概略外観図である。 ノズル本体及びノズルカバーの斜視図であり、(a)はノズルカバーが移動していない第1の状態を示し、(b)はノズルカバーが移動した第2の状態を示す。 ノズル本体及びノズルカバーの断面図であり、(a)はノズルカバーが移動していない第1の状態を示し、(b)はノズルカバーが移動した第2の状態を示す。 洗浄ノズルの噴出状態を示す図である。 洗浄ノズルの噴出状態を示す図である。 洗浄ノズルの噴出状態を示す図である。 従来の、ミキサに設けられた洗浄システムの概略外観図である。 従来の洗浄システムの噴出状態を示す図である。
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明に係る洗浄システムが適用される生コンクリート製造装置の概略構成を示す図である。この生コンクリート製造装置としてのバッチャプラント1は、例えば砂利(粗骨材)、砂(細骨材)、セメント、水及び混和剤等を混練することにより生コンクリートを製造するための装置である。
バッチャプラント1は、砂や砂利等の骨材を貯蔵する貯蔵サイロ(図略)等から例えば骨材を運搬するためのベルトコンベヤ2を備えている。ベルトコンベヤ2によって運搬された骨材は、ターンヘッド3によって複数の骨材貯蔵槽4に分配される。セメントは、セメントサイロから空気輸送装置(いずれも図略)等を介してセメント貯蔵槽5に供給される。
骨材貯蔵槽4に貯蔵された砂及び砂利は、骨材計量器6によって計量され、骨材投入シュート7を介してコンクリートミキサ(以下、単に「ミキサ」という)8に投入される。セメント貯蔵槽5に貯蔵されたセメントは、セメント計量器9によって計量され、セメント投入シュート10を介してミキサ8に投入される。
また、水貯留槽16(後述)に貯蔵された水は、水計量器11において混和剤と混合され、水及び混和剤の合計量が水計量器11によって計量され、水送給シュート12及び水投入管13を介してミキサ8に投入される。
ミキサ8に投入された、砂利、砂、セメント、水及び混和剤等の材料は、ミキサ8において混練されることによって生コンクリートとなる。生コンクリートは、ミキサ8の下部に設けられたコンクリートホッパ(以下、単に「ホッパ」という)14及び開閉自在なホッパゲート15を介して、アジテータ車(図略)等によって建設現場に運搬される。
なお、図1には示していないが、バッチャプラント1内には、ミキサ8の内部やホッパ14の内表面、あるいはミキサ8の排出ゲート24(後述)、それを開閉する機構(図略)等を洗浄するための洗浄システムが設けられている。
図2は、洗浄システムの概略構成を示す図である。洗浄システムは、図1に示すバッチャプラント1内に設けられている。洗浄システムは、ミキサ8及びホッパ14を洗浄するためのシステムであり、複数の部材から構成されている。なお、本実施形態においては、ミキサ8及びホッパ14に適用される洗浄システムのうちいずれかの洗浄システムが設けられていなくてもよい。
このバッチャプラント1には、材料となる水やミキサ8やホッパ14を洗浄するための水を貯留する水貯留槽16が備えられている。洗浄水は、ミキサ8やホッパ14を洗浄した後、そのまま排水されるため、回収水、スラッジ水又は清水等のいずれが用いられてもよい。
水貯留槽16には、管路17の一端が接続され、管路17の他端には駆動ポンプ18が接続されている。駆動ポンプ18は、水貯留槽16からの洗浄水を高圧にして下流側に供給させるものである。駆動ポンプ18がオン動作すると、下流側(ミキサ8またはホッパ14)に高圧の洗浄水が供給される。
駆動ポンプ18の下流側には、管路19の一端が接続され、管路19の途中には第1制御弁20が介在されている。管路19の他端には、ミキサ8の内部において洗浄水を噴出させて洗浄を行う洗浄ノズル21が接続されている。この洗浄ノズル21は、ミキサ8の天井面に取付けられている。管路19は、ミキサ8の直前で分岐しており、分岐された先端部に洗浄ノズル21がそれぞれ接続されている。上記した第1制御弁20は、通常、閉状態であるが、開状態となることにより駆動ポンプ18からの洗浄水が洗浄ノズル21に供給される。
駆動ポンプ18と第1制御弁20との間の管路19の途中には、管路22の一端が接続されている。管路22の途中には、第2制御弁23が介在されている。管路22の他端には、ホッパ14の内部やミキサ8の下部に開閉自在に設けられた排出ゲート24等に洗浄水を噴出させて洗浄を行う洗浄ノズル21が接続されている。
この洗浄ノズル21は、ミキサ8の内部の洗浄を行う洗浄ノズル21と同様のものであり、ホッパ14の上端に形成されたバッフル25に取付けられている。管路22は、ホッパ14の直前で分岐しており、分岐された先端部に洗浄ノズル21がそれぞれ接続されている。上記した第2制御弁23は、通常、閉状態であるが、開状態となることにより駆動ポンプ18からの洗浄水が洗浄ノズル21に供給される。
なお、図2では、ミキサ8及びホッパ14に洗浄ノズル21がそれぞれ2つずつ設置されるように記載されているが、洗浄ノズル21の数は、これらの数に限定されるものではない。また、洗浄ノズル21の設置位置も、図2に示す位置に限定されるものではない。また、図1及び図2には示していないが、ミキサ8の内部には、材料を混練するための複数の混練羽根が設けられており、混練羽根は例えば円柱状の混練軸の周囲に取付けられている。
図3は、洗浄ノズル21の概略外観図である。以下では、ミキサ8に取付けられる洗浄ノズル21について説明するが、ホッパ14に取付けられる洗浄ノズル21も同様の取付構造を有している。洗浄ノズル21は、例えばミキサ8の内部に臨むヘッド部30と、ミキサ8の外部側に取付けられるヘッド駆動部31とを備えている。ヘッド駆動部31には、ミキサ8に形成された開口26を介してヘッド部30が接続されている。
ヘッド駆動部31は、駆動部本体32、モータ33及びギアボックス34を備えている。駆動部本体32は、それに設けられたフランジ35によってミキサ8の外部側からミキサ8に取付けられる。駆動部本体32には、洗浄水を導入するための給水口(図略)が形成されており、給水口には管路19が接続される。モータ33は、ヘッド部30を回転させるためのものであり、ギアボックス34は、モータ33の回転方向を変換してヘッド部30に伝達させるためのものである。
ヘッド部30は、フランジ35に接続されたヘッド軸受36と、ヘッド軸受36に接続された角度設定部37と、角度設定部37に接続されたノズル本体38とを備えている。なお、図示していないが、上記した駆動部本体32、フランジ35、ヘッド軸受36及び角度設定部37には、後述するノズル本体38の空洞Sに連通される流通路が形成されている。
ノズル本体38には、これに支持されつつこれから遠ざかる方向に移動自在なノズルカバー39が設けられている。詳細は後述するが、ノズルカバー39は、駆動ポンプ18からの洗浄水の圧力が所定の圧力を超えるとき、ノズル本体38から遠ざかる方向に移動される。角度設定部37は、洗浄ノズル21から噴出される水の放射方向を変化させるために設けられたものである。なお、角度設定部37は、設けられていなくてもよい。
図4は、ノズル本体38及びノズルカバー39の斜視図であり、(a)はノズルカバー39が移動していない第1の状態を示し、(b)はノズルカバー39が移動した第2の状態を示している。図5は、ノズル本体38及びノズルカバー39の断面図であり、図4と同様に、(a)はノズルカバー39が移動していない第1の状態を示し、(b)はノズルカバー39が移動した第2の状態を示している。
図4(b)に示すように、ヘッド部30の先端部は、ノズルカバー39が移動したときに(矢印A参照)、内部に設けられた複数のノズルチップ40が外部に露出し、ノズルチップ40から洗浄水が噴出される構成となっている。
具体的には、ノズル本体38には、その内部に4つのノズルチップ40が取付けられているノズルホルダー41が設けられている。なお、図4(b)には、2つのノズルチップ40のみが記載されている。4つのノズルチップ40は、約90度ずつの角度で放射状に設けられている。ノズルチップ40には、その先端に洗浄水を噴出させる噴出口42がそれぞれ形成されており、その噴出方向はノズル本体38の軸心に対して斜め方向に設定されている。なお、ノズルホルダー41に取付けられるノズルチップ40の数は、4つに限るものではない。
ノズル本体38には、隣り合うノズルチップ40のそれぞれの間にスプリング43が巻回されたスプリングピン44(図5参照)が上下方向に延びて設けられている。このスプリング43及びスプリングピン44については、後述する。
図5を参照してノズル本体38及びノズルカバー39の内部構造を説明すると、ノズル本体38は、角度設定部37に接続されたフランジ部46を有している。フランジ部46は、中央部に洗浄水が流通する空洞Sが形成されている。空洞Sの内表面には、ノズルホルダー41が接するように設けられている。ノズルホルダー41には、ノズルチップ40が取付けられ、これにより、空洞Sは、ノズルチップ40の噴出口42に連通されている。ノズルホルダー41の上部には、フランジ47が形成されている。
ノズルホルダー41の内側に形成された空洞Sの上部であってフランジ47の内部側面には、円筒状のピン受け48が設けられ、ピン受け48の内側には、ピン部材49が摺動自在に設けられている。ピン部材49は、空洞Sにおいて管路19からの洗浄水をノズルチップ40に対して阻止したり許可したりするものである。すなわち、図5(a)に示すように、洗浄水の圧力が所定の圧力以下のためノズルカバー39が移動していない第1の状態では、ピン部材49は、空洞Sを閉塞させる。また、図5(b)に示すように、洗浄水の圧力が所定の圧力を超えるためノズルカバー39が移動した第2の状態では、ピン部材49は、空洞Sとノズルチップ40とを連通させる。
ピン部材49の上部には、ノズルカバー39が設けられており、ノズルカバー39は、ピン部材49の摺動に基づいて上下に移動する。すなわち、図5(a)に示すように、ノズルカバー39が移動していない第1の状態では、ノズルカバー39はノズルチップ40を覆う一方、図5(b)に示すように、ノズルカバー39が移動した第2の状態では、ノズルチップ40を外部に露出させる。
ノズルカバー39の上面には、上記したスプリングピン44の一端が固着され、スプリングピン44の他端は可動自在とされている。このスプリングピン44の他端とノズルホルダー41のフランジ47の間の部分に、スプリング43が巻回されている。このスプリング43によって、ノズルカバー39は、ノズル本体38側に付勢され、図5(a)に示す第1の状態では、スプリング43が伸びた状態であり、図5(b)に示す第2の状態では、スプリング43が収縮された状態とされている。したがって、洗浄水の圧力がスプリング43の付勢力を下回ると、図5(a)に示す第1の状態に戻される。
次に、上記洗浄ノズル21を用いた洗浄システムの作用について説明する。
図1及び図2に示すミキサ8において材料が混練された後には、排出ゲート24が開かれ、生成された生コンクリートがホッパ14に供給され、その後、ホッパゲート15が開かれることによって例えばアジテータ車に供給される。
生コンクリートが排出された後、ミキサ8は水貯留槽16によって貯留された洗浄水によって洗浄される。すなわち、駆動ポンプ18(図2参照)が駆動され、第1制御弁20が開状態になると、水貯留槽16によって貯留された洗浄水は、管路17、駆動ポンプ18及び管路19を通じてミキサ8に取付けられた洗浄ノズル21に供給される。これとほぼ同時に、洗浄ノズル21のモータ33が回転駆動され、ヘッド部30が回転する。
洗浄ノズル21に洗浄水が供給され、洗浄水の圧力がスプリング43の付勢力を上回ると、ノズル本体38から遠ざかる方向にピン部材49が移動する(図5(b)参照)。ピン部材49が移動すると、ピン部材49の上部に連結されているノズルカバー39も移動する。これにより、ノズルホルダー41に取付けられているノズルチップ40が外部に露出されるとともに、ノズルホルダー41の空洞Sとノズルチップ40とが連通され、ノズルチップ40の噴出口42から洗浄水が噴出される(図6参照)。
洗浄ノズル21のヘッド部30は、モータ33が回転駆動されるとともに回転され、角度設定部37によって洗浄ノズル21から噴出される水の放射方向が変化することにともない、ノズルチップ40からあらゆる方向に洗浄水が噴出される(図7及び図8参照)。これにより、洗浄ノズル21の周囲においてミキサ8の内表面、混練軸及び混練羽根の表面等に付着した付着物は良好に除去され洗浄される。
洗浄水は、駆動ポンプ18による圧力がスプリング43の付勢力を下回らないかぎり継続してノズルチップ40から噴出される。その後、洗浄水の圧力がスプリング43の付勢力を下回ると、ノズル本体38から近づく方向にピン部材49が移動し、ノズルホルダー39は、ノズルチップ40を覆うようにノズル本体38に接続される。このとき、ピン部材49は、空洞Sを閉塞させる。
このように、上記洗浄システムによれば、洗浄ノズル21に供給する洗浄水の圧力が所定の圧力(スプリング43の付勢力)を超えることにより、ノズルカバー39が移動され、ノズルチップ40を露出させて洗浄水を噴出させることができる。また、洗浄水の圧力が所定の圧力以下のとき、ノズルカバー39がノズルチップ40を覆うように移動する。したがって、ミキサ8の内部で混練終了後に付着物が付着するようなことがあっても、ノズルチップ40は、ノズルカバー39によって保護されるので、次回の洗浄時に洗浄水を噴出することができなくなるといった不具合を生じることはない。
本実施形態では、洗浄ノズル21をミキサ8の内部に配置することができることから、従来の構成のように、ミキサ8の外部に洗浄ノズル61の進退機構63等を突出するように設ける必要がなく、システム全体をコンパクトに構成することができる。また、従来の構成のように、洗浄ノズル61を進退機構63によって移動させる必要がないので、洗浄時間を短縮することができる。
本実施形態に係る洗浄ノズル21は、ミキサ8の表面に開口26を形成するのみで、ミキサ8の内部において任意の位置に設定することができる。したがって、ミキサ8の内部における洗浄位置を特定したいときにはその近傍に洗浄ノズル21を設置すればよく、洗浄ノズル21の汎用性を高めることができる。
また、上記の作用効果は、ミキサ8に限らず、ホッパ14に洗浄ノズル21を設置した場合にもミキサ8における作用効果と同様に奏することができる。特にホッパ14では、ミキサ8の下面に設けられた排出ゲート24やそれを開閉する機構等を洗浄するために効果的に洗浄ノズル21を用いることができる。
本発明の範囲は上述した実施の形態に限定されるものではなく、発明の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。例えば上記実施形態における各部材の形態、大きさ、数量及び構造等は、上記実施形態に限るものではなく適宜設計変更可能である。例えば、ヘッド部30のフランジ35に接続されたヘッド軸受36には、所定の長さを有する略円柱状の棒状部材が設けられ、棒状部材の先端に、ヘッド部30が設けられていてもよい。これにより、洗浄ノズル21を洗浄対象物により接近させることができる。
1 バッチャプラント
8 コンクリートミキサ
14 コンクリートホッパ
18 駆動ポンプ
19,22 管路
20 第1制御弁
21 洗浄ノズル
22 第2制御弁
30 ヘッド部
31 ヘッド駆動部
33 モータ
37 角度設定部
38 ノズル本体
39 ノズルカバー
40 ノズルチップ
41 ノズルホルダー
42 噴出口
43 スプリング

Claims (6)

  1. 生コンクリートを生成するための複数の材料を混練するミキサと、
    前記ミキサの内部に配設され、前記ミキサの内表面を洗浄する洗浄ノズルと、
    前記洗浄ノズルに対して洗浄水を高圧にして供給するポンプ手段とを備え、
    前記洗浄ノズルは、
    洗浄水を噴出する噴出口を有するノズル本体と、
    前記ノズル本体に支持されつつ、前記ポンプ手段からの洗浄水の圧力によって前記ノズル本体に対して遠ざかる方向に移動するノズルカバーとを備え、
    前記ポンプ手段からの洗浄水の圧力が所定の圧力以下のとき、前記ノズルカバーが前記ノズル本体の前記噴出口を覆う第1の状態と、
    前記ポンプ手段からの洗浄水の圧力が前記所定の圧力を超えるとき、前記ノズルカバーが移動し前記噴出口が外部に露出して洗浄水が噴出される第2の状態とを有することを特徴とする、洗浄システム。
  2. 生コンクリートを生成するための複数の材料を混練するミキサと、
    前記ミキサの下部に設けられ、前記ミキサの排出ゲートから排出された生コンクリートをさらに下方に排出するためのホッパと、
    前記ホッパの内部に配設され、前記ミキサの排出ゲート及び/または前記ホッパの内表面を洗浄する洗浄ノズルと、
    前記洗浄ノズルに対して洗浄水を高圧にして供給するポンプ手段とを備え、
    前記洗浄ノズルは、
    洗浄水を噴出する噴出口を有するノズル本体と、
    前記ノズル本体に支持されつつ、前記ポンプ手段からの洗浄水の圧力によって前記ノズル本体に対して遠ざかる方向に移動するノズルカバーとを備え、
    前記ポンプ手段からの洗浄水の圧力が所定の圧力以下のとき、前記ノズルカバーが前記ノズル本体の前記噴出口を覆う第1の状態と、
    前記ポンプ手段からの洗浄水の圧力が前記所定の圧力を超えるとき、前記ノズルカバーが移動し前記噴出口が外部に露出して洗浄水が噴出される第2の状態とを有することを特徴とする、洗浄システム。
  3. 前記ノズル本体内に設けられ、前記ノズルカバーを前記ノズル本体側に付勢する付勢手段を備え、
    前記ポンプ手段による洗浄水の圧力が前記付勢手段による付勢力を超えるとき、前記洗浄ノズルが前記第2の状態になる、請求項1または2に記載の洗浄システム。
  4. 前記ノズル本体は、回転自在に設けられている、請求項1ないし3のいずれかに記載の洗浄システム。
  5. 前記ノズル本体の基部には、
    前記ノズル本体の取付方向の角度を設定する角度設定手段が設けられている、請求項4に記載の洗浄システム。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の洗浄システムを備えたことを特徴とする、生コンクリート製造装置。
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