JP2018192582A - シールリング装着装置 - Google Patents

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忠好 大谷
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Abstract

【課題】シールリングを穴の内径面に形成された装着溝に容易に装着することができる作業性に優れたシールリング装着装置を提供する。【解決手段】穴に嵌入される円柱状のホルダ20と、シールリング60が入り込み可能にホルダ20の外周面から凹んだリング保持部21と、リング保持部21に設けられシールリング60の内径面に当接するピン22と、ホルダ20の外周面に形成された縦溝23に沿って移動可能に設けられリング保持部21にセットされたシールリング60を内径方向に押圧して屈曲変形させる押棒45と、ホルダ20の外周面に沿ってホルダ20の中心軸方向に移動可能に設けられシールリング60がリング保持部21のセットされる際にシールリング60を案内する位置決めストッパ30と、を有する。これにより、シールリング60をワーク50の装着溝52に容易に取り付けることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、穴の内径面に形成された装着溝に弾性体からなるシールリングを取り付けるために用いられるシールリング装着装置に関する。
従来、この種のシールリング装着装置において、ホルダのリング保持部等に仮保持されたシールリングを屈曲させて縮小し、ホルダと共にワークの穴の内側に挿入した後、シールリングの縮小を解除して、シールリングを装着溝に取り付けるものが知られている。
例えば、特許文献1には、Oリング仮係止部が一体に形成されたメインシャフトを有するOリング挿入装置について開示されている。同文献のOリング挿入装置では、OリングベースのOリング載置部にOリングが載置された後、メインシャフトが下方に移動して、OリングベースにOリング仮係止部が挿入される。そして、Oリングは押片によって内径方向に押し縮められ、Oリング仮係止部に固定される。その後、メインシャフトが上方に移動し、OリングベースからOリング仮係止部が取り外される。そして、メインシャフトが被挿入物上で下降し、Oリング仮係止部が被挿入物内部に沈降される。その後、押片が上昇することにより、Oリングは、Oリング仮係止部に設けられた付勢部材の復元力によって押し広げられて、被挿入物のOリング挿入溝に取り付けられる。
また、特許文献2には、移動ロッドを有し、移動ロッドの先端にフランジ部を有する把持受け部材が形成されている弾性リング装着装置が開示されている。同文献の弾性リング装着装置では、受台の上にOリングが載置された後、把持受け部材がOリング内に嵌入される。次に、Oリングは、把持部によって移動ロッドの中心側に押し込まれ、弾性変形する。そして、把持受け部が被装着部材内に嵌入された後、把持部が切り込み部から抜き出されることにより、Oリングは解放されて、自らの復元力によって被装着部材の溝に嵌り込む。
特開昭55−005247号公報 実開昭59−042879号公報
しかしながら、上記した従来技術のように、シールリングを受台等の上に載置する方法では、シールリングを受台等の所定の位置にセットする作業が容易ではなかった。即ち、シールリングは、シールリングを仮保持するためのホルダが嵌入される穴が形成された受台等の内径部に載置されることになるので、シールリングを受台等にセットする際、シールリングの一部が受台等の内径側の穴に落ち込んでしまう恐れがあった。
また、上記した従来技術のように、シールリングを受台等の上に載置してから仮保持するためのホルダに取り付ける方法では、シールリングを仮保持するホルダを相対移動させる工程が多くなり、装置が複雑になるという問題点があった。
具体的には、シールリングをワークの装着溝に装着するためにホルダをワークの穴に挿入する工程に加えて、受台に置かれたシールリングをホルダのリング保持部に取り付ける工程においても、受台に対してホルダを上下方向に相対移動させる必要があった。更に、ホルダのリング保持部にシールリングがセットされた後には、ホルダを受台からワークの穴に相対移動させる必要があった。
また、上記した従来技術のように、受台等の上にシールリングを載置する方法では、シールリングを仮保持するホルダは、その軸が略垂直になるよう縦に配置されている。そのため、シールリングが装着されるワークについても穴の軸が略垂直になるよう縦に配置されることになる。これにより、ホルダを水平方向に移動させる、または、受台及びワークがセットされたテーブル等を例えば水平方向に回転させる等によって、ホルダを受台からワークの穴に相対移動させることができる。
しかしながら、上記のようにホルダを水平方向に相対移動させる構成では、例えば、暖房給湯機器の給排気筒のように、比較的長尺のワークにシールリングを装着する場合には、ワークを縦置きセットするための空間を確保することが難しいという問題点もある。
また、比較的長尺のワークを穴の軸が略水平になるよう横置きすることも考えられる。しかしながら、上記した従来技術のようにシールリングを受台の上に載置してからホルダに仮保持させる構成では、シールリングが仮保持されたホルダを受台からワークの穴に相対移動させるために、ホルダを縦方向に回転させる必要があり、装置が更に複雑になる。
また、特許文献1に開示された従来技術では、付勢部材によってOリングを押し広げてOリング挿入溝に取り付けているが、付勢部材は、Оリングの内周4箇所のみに当接しておりOリング全周を押すことができない。そのため、OリングがOリング挿入溝に十分に嵌入されない恐れがあった。
また、特許文献2に開示された従来技術のように、自らの復元力によってOリングを被装着部材の溝に嵌める方法では、特許文献1に開示された従来技術と同様に、Oリングが溝に十分に嵌入されない恐れがある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、作業性に優れ、長尺のワークに対してもその穴の内径面に形成された装着溝にシールリングを容易に装着することができるシールリング装着装置を提供することにある。
本発明のシールリング装着装置は、穴の内径面に形成された装着溝にシールリングを内嵌させるシールリング装着装置であって、前記穴に嵌入される円柱状のホルダと、前記シールリングが入り込み可能に前記ホルダの外周面から凹んだリング保持部と、前記リング保持部に設けられ前記シールリングの内径面に当接するピンと、前記ホルダの外周面に形成された縦溝に沿って移動可能に設けられ前記リング保持部にセットされた前記シールリングを内径方向に押圧して屈曲変形させる押棒と、前記ホルダの外周面に沿って前記ホルダの中心軸方向に移動可能に設けられ前記シールリングが前記リング保持部のセットされる際に前記シールリングを案内する位置決めストッパと、を有することを特徴とする。
本発明のシールリング装着装置によれば、ワークの穴に嵌入される円柱状のホルダと、シールリングが入り込み可能にホルダの外周面から凹んだリング保持部と、リング保持部に設けられシールリングの内径面に当接するピンと、ホルダの外周面に形成された縦溝に沿って移動可能に設けられリング保持部にセットされたシールリングを内径方向に押圧して屈曲変形させる押棒と、ホルダの外周面に沿ってホルダの中心軸方向に移動可能に設けられシールリングがリング保持部のセットされる際にシールリングを案内する位置決めストッパと、を有する。これにより、シールグをセットする作業が容易になる。詳しくは、シールリングをホルダの端部近傍に掛けてホルダの外周面に沿って位置決めストッパに当接するまで移動させることにより、容易にリング保持部に取り付けることができる。
また、シールリングを直接シールリング装着装置のリング保持部に取り付けることができるため、シールリングを載置するための受台やホルダを受台からワークに移動させるための機構が不要になり、装置の構成を簡易化できる。また、受台に載置されたシールリングをリング保持部にセットするためにホルダを移動させる工程や、ホルダを受台からワークの穴に移動させる工程が必要なくなるので、シールリングを装着する工程の生産性が高められる。
また、本発明のシールリング装着装置によれば、ホルダの外周面には、穴の縁部に当接する段部が形成されていても良い。このような構成により、ワークの穴の縁部を段部に当接させてワークの位置決めを容易に行うことができる。
また、本発明のシールリング装着装置によれば、ホルダは、穴に嵌入された状態で中心軸を中心に回転しても良い。これにより、リング保持部に設けられているピンも回転し、回転するピンによって、シールリングを内径側から外径方向に押してワークの装着溝に嵌入させることができる。
また、本発明のシールリング装着装置によれば、ホルダは、穴に嵌入される側の端部が水平方向またはそれよりも上方を向くよう配設されても良い。これにより、シールリングのセットが容易になると共に、ホルダにワークを嵌入させる作業も容易になる。特に、比較的長尺のワークに対しても、ホルダへの装着等、ワークの取り扱いが容易になり、シールリングを容易に装着することができる。
本発明の実施形態に係るシールリング装着装置の概略図である。 本発明の実施形態に係るシールリング装着装置のA−A線断面図である。 本発明の実施形態に係るシールリング装着装置のB−B線断面図である。 本発明の実施形態に係るシールリング装着装置のホルダ付近のC矢視図である。 本発明の実施形態に係るシールリング装着装置の(A)シールリングが取り付けられた状態、(B)上方の押棒によってシールリングが曲折された状態、(C)下方の押棒によってシールリングが曲折された状態、を示すA−A線断面図である。 本発明の実施形態に係るシールリング装着装置の位置決めストッパが後方に移動した状態を示すホルダ付近のC矢視図である。 本発明の実施形態に係るシールリング装着装置の(A)ワークが取り付けられた状態、(B)ホルダが前方に移動した状態、を示すホルダ付近のC矢視図である。 本発明の実施形態に係るシールリング装着装置の(A)シールリングから押棒が外れた状態、(B)ピンが回転した状態、(C)更にピンが回転した状態、を示すリング保持部付近の横断面図である。
以下、本発明の実施形態に係るシールリング装着装置を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るシールリング装着装置10の概略図である。シールリング装着装置10は、穴の内径面に形成された装着溝52(図6参照)に、ゴム等の弾性体からなるOリングやTリング等のシールリング60(図4参照)を取り付けるための装置である。特に、シールリング装着装置10は、例えば、給湯機や暖房機等に用いられる給気筒や排気筒等、比較的長尺のワーク50(図6参照)にシールリング60を取り付ける作業に適した装置である。なお、以下の説明では、シールリング装着装置10のワーク50がセットされる作業者側を前方、その反対側を後方と称する。
図1に示すように、シールリング装着装置10は、基台11と、略筒状に形成された回転体12と、を有する。基台11は、略垂直に設けられた一対の略板状の軸受支持部11aを有する。回転体12は、一対の軸受支持部11aに形成された軸受孔に挿入されて、ころがり軸受や滑り軸受等を介して回転自在に支持されている。
回転体12は、その回転軸が前後方向に略水平に延在するように配設されている。回転体12の後方の端部には、ピニオン13が設けられている。ピニオン13には、図示しないエアシリンダ等によって駆動されて回転体12の回転軸に対して平面視で略直交するよう略水平方向に往復移動するラック14が噛合している。このような構成により、エアシリンダに駆動されてラック14が往復移動することにより、ピニオン13が回転し、それに連動して回転体12が回転する。
回転体12の前方の端部には、略棒状の複数の固定部材15を介して押棒ベース40が固定されている。これにより、押棒ベース40は、回転体12と共に回転する。押棒ベース40には、後述するロッド25、ロッド31及び押棒45がそれぞれ挿通される貫通孔であるガイド孔41、ガイド孔42及び長孔43が形成されている。
押棒ベース40の前方には、ホルダ20と、位置決めストッパ30と、が設けられている。ホルダ20は、略円柱状に形成されており、その中心軸は、回転体12の回転軸と同軸である。
ホルダ20は、ロッド25を介してエアシリンダ26のピストンロッドに接続されている。ロッド25は、押棒ベース40に形成されたガイド孔41に挿通されて前後方向に摺動自在に支持されている。エアシリンダ26のシリンダ本体は、回転体12に固定されており、例えば、回転体12の内部等に配設されている。このような構成により、ホルダ20は、回転体12に連動して回転すると共に、エアシリンダ26によって駆動されて、中心軸方向、即ち前後方向、にスライドする。
ホルダ20には、シールリング60が入り込み可能にホルダ20の外周面から凹んだリング保持部21が形成されている。リング保持部21は、ホルダ20の外周面を一周するよう環状に形成されており、リング保持部21には、シールリング60の内径面に当接する複数のピン22が設けられている。
具体的には、ホルダ20は、前方に配設されたホルダ前部20aと、後方に配設されたホルダ後部20bと、がピン22によって連結された構成でも良い。その場合、ホルダ前部20aとホルダ後部20bの間に形成された空間が、シールリング60が入り込むリング保持部21となる。なお、ホルダ前部20aとホルダ後部20bは、それらよりも径が小さい図示しない連結軸によって連結されていても良い。
ホルダ20の外周面の近傍には、略板状の位置決めストッパ30が設けられている。位置決めストッパ30は、その前面がホルダ20の中心軸に対して略垂直になるように設けられている。また、位置決めストッパ30は、その前面がリング保持部21の後方側の端面に対応する位置に設けられている。
位置決めストッパ30は、押棒ベース40のガイド孔42によって摺動自在に支持されているロッド31に固定されており、ロッド31は、エアシリンダ32のピストンロッドに接続されている。エアシリンダ32のシリンダ本体は、回転体12に固定されており、例えば、回転体12の内部や後方の端部近傍等に配設されている。このような構成により、位置決めストッパ30は、回転体12に連動して回転すると共に、エアシリンダ32によって駆動されて、ホルダ20の外周面に沿ってホルダ20の中心軸方向、即ち前後方向、に移動する。
押棒ベース40の後方側には、エアシリンダ46が設けられている。エアシリンダ46のシリンダ本体は、図示しないブラケット等を介して押棒ベース40に固定されており、エアシリンダ46のピストンには、図示しない移動テーブル等を介して押棒45が接続されている。押棒45は、その一端が前方、即ちホルダ20側、に向かって延在している。
また、シールリング装着装置10には、図示しない制御装置や操作装置が設けられている。作業者が操作装置を操作することにより、制御装置に操作信号が送信され、制御装置は、受信した操作信号に基づいてエアシリンダ26、32、46等の制御を行う。
図2は、図1に示すA−A線断面図であり、リング保持部21における横断面を示している。図2に示すように、ホルダ20には、ホルダ20の外周面から中心軸側に向かって略U字状に凹み、中心軸方向に延在する4つの縦溝23が形成されている。縦溝23は、ホルダ20の外周面上に略等間隔に配列されている。
リング保持部21には、4つのピン22が設けられている。4つのピン22は、それぞれが縦溝23の間に位置するよう、ホルダ20の中心軸を中心とする仮想円上に略等間隔に配列されている。ピン22は、ホルダ20の外周面近傍に設けられており、詳しくは、ホルダ20の外周面からピン22の外周面までの距離は、シールリング60(図5参照)の素線断面の大きさに略等しいかそれよりもやや大きい。
位置決めストッパ30は、ホルダ20の外周面に移動自在に嵌合するよう略環状に形成されている。位置決めストッパ30の内周側には、ホルダ20の縦溝23に対応する位置に、内周側から半径方向外側に向かって略U字状に凹む4つの溝33が形成されている。そして、対向する縦溝23及び溝33には、押棒45がそれぞれ設けられている。
図3は、シールリング装着装置10の図1に示すB−B線断面図である。なお、図3に示す矢印は、押棒45の移動方向を示している。図3に示すように、押棒ベース40には、図2に示す縦溝23及び溝33に対応する位置に長孔43が形成されている。長孔43は、押棒ベース40を前後方向に貫通し、押棒ベース40の回転軸を中心として略放射状に、回転半径方向に長く形成されている。長孔43には、押棒45が挿通されて摺動自在に支持されている。
押棒ベース40の後方側には、押棒45に対応して4つのエアシリンダ46が設けられている。前述のとおり、エアシリンダ46のピストンは、それぞれ押棒45に接続され、エアシリンダ46のシリンダ本体は、押棒ベース40に固定されている。これにより、押棒45は、4つのエアシリンダ46によってそれぞれ個別に駆動されて、縦溝23、溝33及び長孔43に沿って、ホルダ20(図2参照)の半径方向に往復移動する。
なお、シールリング60(図4参照)を屈曲させる際のシールリング60の変形量を調整するため、エアシリンダ46は、往復ストロークを調整可能に構成されていても良い。例えば、押棒45が回転半径方向の最も内側に移動した際に当接する位置決め用のストッパ等が設けられ、そのストッパ等の位置が、ねじ等によって調整可能であっても良い。これにより、シールリング60の種類に応じて、変形量を好適に調整することができる。
図4は、シールリング装着装置10のホルダ20付近の図2に示すC矢視図である。なお、図4に示す矢印は、シールリング60の取り付け方向を示している。図4に示すように、ホルダ20の前方側の端部は、周囲の角部に面取り加工が施されて、略テーパ状に形成されている。これにより、シールリング60をホルダ20に嵌めてセットする作業が容易になる。
リング保持部21よりも後方のホルダ20の外周面には、前部よりも後部の径が大きくなるよう段部24が形成されている。即ち、段部24は、ホルダ20の中心軸に対して略垂直で前方を向く段差面となっている。
次に、図4ないし図8を参照して、ワーク50に、シールリング60を装着する動作について詳細に説明する。なお、前述のとおり、ワーク50は、例えば、暖房給湯機器の給排気筒等であり、シールリング60は、素線断面が略円形状、略方形状、略T字状、略十字状等に形成された弾性体からなるリングである。
初めに、シールリング装着装置10は、シールリング60を取り付け可能な図4に示す初期状態にセットされる。具体的には、作業者が図示しない操作装置の操作釦等を押すことにより、図示しない制御装置に制御されてエアシリンダ46(図3参照)が駆動する。これにより、押棒45は、回転半径方向の最外部に移動する。即ち、初期状態において、押棒45は、ホルダ20の外周面よりも外側の位置決めストッパ30の溝33(図2参照)内に位置するようになる。
また、作業者の操作によって、エアシリンダ26(図1参照)が駆動してホルダ20が最後部の所定の初期位置に移動し、エアシリンダ32(図1参照)が駆動して位置決めストッパ30が最前部の所定の初期位置に移動する。これにより、位置決めストッパ30の前面は、ホルダ20のリング保持部21の後方側端面と略同じ位置になる。
また、回転体12も図示しないエアシリンダによって駆動されて回転し、所定の初期位置に戻される。
押棒45、位置決めストッパ30及び回転体12がそれぞれ所定の初期位置に戻された後、作業者によってシールリング60がセットされる。具体的には、シールリング60がホルダ20に嵌められ、リング保持部21のピン22の上に置かれる。ここで、作業者は、シールリング60をホルダ20に掛けて、位置決めストッパ30の前面に当たるまで挿入して手を離すことにより、シールリング60を所定の位置に容易にセットすることができる。
図5(A)ないし(C)は、図1に示すA−A線断面図であり、図5(A)は、シールリング60がリング保持部21に置かれた状態、図5(B)は、上方の押棒45aによってシールリング60が曲折された状態、図5(C)は、下方の押棒45bによってシールリング60が曲折された状態、を示している。
図5(A)に示すように、作業者によってリング保持部21にシールリング60がセットされると、シールリング60は、その上部の内径面が上方に設けられたピン22に当接して支持された状態になる。なお、シールリング60の下部は、下方に設けられたピン22から離れている。
シールリング60がリング保持部21にセットされた後、作業者が図示しない操作釦等を押すことにより、エアシリンダ46(図3参照)が駆動され、図5(B)に示すように、上方に設けられている2つの押棒45aがホルダ20の中心軸に向かってに移動する。これにより、シールリング60は、押棒45aによって内径方向に押される。シールリング60は、その内径面に当接するピン22によって、内径方向から支持されているので、押棒45aに押されることにより、上部が略波状に折り曲げられる。
また、シールリング60の上部が上方の押棒45aに押されて曲折することにより、シールリング60の下部が上方に引き上げられる。これにより、シールリング60の下部が下方に設けられたピン22に近づいて当接する。
シールリング60の上部が曲折された後、図5(C)に示すように、下方に設けられた押棒45bがホルダ20の中心軸に向かって移動する。これにより、シールリング60の下部が、下方の押棒45bとピン22によって略波状に折り曲げられる。即ち、シールリング60は、押棒45とピン22に押されて、全体として略十字状に曲折され、内径方向に縮小されてリング保持部21内に仮保持される。
上記のように、上方に設けられた押棒45aによってシールリング60の上部を曲折した後、下方に設けられた押棒45bによってシールリング60の下部が曲折されることにより、リング保持部21からのシールリング60の外れ等を防止することができる。また、上方の押棒45aでシールリング60を押した後に下方の押棒45bが移動することにより、4つの押棒45を同時に移動させてシールリング60を曲折する場合と比べて、シールリング60の伸びや張力の均一化を図ることができる。これにより、シールリング60を好適に変形させることができる。
図6は、ホルダ20付近の図2に示すC矢視図であり、位置決めストッパ30が後方に移動した状態を示している。なお、図6に示す位置決めストッパ30近傍の矢印は位置決めストッパ30の移動方向を示しており、ワーク50近傍の矢印は、ワーク50の取り付け方向を示している。
シールリング60が曲折されてリング保持部21に仮保持された後、図示しない制御装置によってエアシリンダ32(図1参照)が駆動されて、図6に示すように、位置決めストッパ30は、段部24よりも後方の所定の位置に移動する。
次に、作業者によって、ワーク50をシールリング装着装置10にセットする作業が行われる。具体的には、略筒状に形成されて内径面にシールリング60が装着される装着溝52が形成されたワーク50の一方の開口部53が、ホルダ20の前方側の端部からホルダ20に嵌め込まれる。
なお、前述のとおり、ホルダ20の前端近傍は略テーパ状に形成されているため、ワーク50をホルダ20に嵌め込む作業は容易である。また、シールリング60は、押棒45に押されて屈曲縮小された状態でリング保持部21に仮保持されているので、ワーク50の内径面に当たることはなく、ワーク50の嵌入を阻害しない。
図7(A)及び(B)は、ホルダ20付近の図2に示すC矢視図であり、図7(A)は、ホルダ20にワーク50が取り付けられている状態、図7(B)は、ホルダ20が前方にスライドした状態、を示している。なお、図7(B)に示す矢印は、ホルダ20の移動方向を示している。
図7(A)に示すように、ホルダ20に嵌められたワーク50は、ワーク50の後方側の端部である縁部51がホルダ20の外周面に形成されている段部24に当接するまで押し込まれる。これにより、ワーク50の位置決めを容易に行うことができる。この状態において、ワーク50の装着溝52は、リング保持部21に対応する位置にある。
ワーク50がホルダ20に装着された後、作業者が図示しない操作装置の操作釦等を押すことにより、図示しない制御装置に制御されてエアシリンダ26(図1参照)が駆動する。これにより、図7(B)に示すように、ホルダ20は、前方に移動する。
ホルダ20が前方に移動することにより、ホルダ20に装着されているシールリング60及びワーク50は、ホルダ20と共に前方に移動するが、押棒ベース40に取り付けられている押棒45は、移動しない。即ち、ホルダ20を基準としてみれば、押棒45は、後方に相対移動することになり、これにより、シールリング60から外れる。押棒45による仮保持が解かれることにより、シールリング60は、自らの復元力によって外径方向に広がる。
なお、押棒45によるシールリング60の仮保持を解除するためには、リング保持部21に仮保持されているシールリング60と押棒45の前後方向相対位置を変えてシールリング60から押棒45を外せば良い。よって、上記の例の如くホルダ20を前方に移動させる構成に代えて、ホルダ20を固定した状態で押棒45を後方に移動させる構成を採用することも可能である。
図8(A)ないし(C)は、ワーク50がホルダ20に取り付けられた状態の図1に示すA−A線に相当する断面図であり、図8(A)は、シールリング60から押棒45(図7(B)参照)が外れた状態、図8(B)は、ピン22が回転した状態、図8(C)は、図8(B)に示す状態からピン22が更に回転した状態、を示している。なお、図8(A)ないし図8(C)に示す矢印は、ピン22の回転方向を示しているが、回転方向は逆でも良い。
図8(A)に示すように、シールリング60のピン22の近傍は、ピン22によって内側から押されて装着溝52に装着され易い。しかしながら、シールリング60のピン22から離れた部分は、シールリング60の復元力のみでは縮小変形される前の元の位置に完全に戻ることができず、装着溝52に十分嵌入されていない。
シールリング60から押棒45が外れた後、即ちホルダ20が前方にスライドした後、回転体12(図1参照)が回転することにより、図8(B)に示すように、ホルダ20が回転し、それに伴って4つのピン22が回転する。この時、ワーク50は、ホルダ20及びピン22に連れて回転しないように、作業者や他の装置等によって保持されている。ピン22が回転することにより、シールリング60の装着溝52に嵌っていない部分は、ピン22によって内径側から押されて、装着溝52に嵌入される。
そして、図8(C)に示すように、ピン22が更に回転することにより、シールリング60の装着溝52に嵌っていない残りの部分もピン22によって押されて装着溝52に嵌入される。このように、ホルダ20が回転することによりピン22が回転し、回転するピン22によってシールリング60を内径側から外径方向に押してワーク50の装着溝52に嵌入させることができる。なお、ホルダ20の回転角度は、90度から180度が好ましい。これにより、シールリング60を装着溝52に確実に嵌入させることができる。
ホルダ20が回転してシールリング60が装着溝52に嵌入された後、作業者によってワーク50がシールリング装着装置10から取り外される。これにより、シールリング60をワーク50の装着溝52に取り付ける作業が終了する。なお、作業終了後、作業者によって図示しない操作釦等が押され、シールリング装着装置10は、前述の初期状態に戻される。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。例えば、上記の実施形態では、ホルダ20の中心軸が略水平になるように設けられる例を示したが、ホルダ20の配置はこれに限定されず、前方側が上になるように配設されても良い。具体的には、ホルダ20は、水平に対する中心軸の角度が0度から90度、更に好ましくは、15度から25度となるように、略水平または前方側が上になるように傾けられた状態若しくは略垂直に配設されていることが好ましい。ホルダ20の前端が上方を向くことにより、シールリング60のセットが容易になると共に、ワーク50をホルダ20に嵌入させる作業も容易になる。特に、比較的長尺のワーク50に対しても、ホルダ20への装着等、ワーク50の取り扱いが容易になり、シールリング60を容易に装着することができる。
また、上記の実施形態では、位置決めストッパ30がホルダ20の外周面に嵌合するよう略環状に形成されている例を示したが、位置決めストッパ30の形状は、環状に限定されるものではない。位置決めストッパ30は、ホルダ20にシールリング60がセットされる際にシールリング60の一部分に当接して案内できる形状であれば良い。例えば、略円弧状等の位置決めストッパが、ホルダ20の外周面に沿って、1箇所若しくは複数箇所に配設される構成でも良い。
また、シールリング60やワーク50の脱着を検出する検出手段等を設け、その検出手段による検出結果に基づいて、エアシリンダ26、32、46等が駆動されても良い。これにより、作業者が操作釦を押す等の操作を自動制御に代えて、作業者の負担を減らすことができる。
また、例えば、シールリング装着装置10には、シールリング60またはワーク50がホルダ20に正しく取り付けられているか否かよって制御動作を制限するインターロック装置が設けられても良い。これにより、シールリング60の取り付け作業時の安全性を高めることができる。
また、回転体12を回転させる駆動源や、ホルダ20、位置決めストッパ30及び押棒45を相対移動させる駆動源として、エアシリンダ26、32、46等が用いられる例を示したが、駆動源はこれに限定されず、他の形式の駆動源が用いられても良い。例えば、回転体12にモータ等を接続し、該モータの回転によって回転体12を回転させても良い。また、ホルダ20等を往復移動させる駆動源として、リニアモータやボールねじ等を用いた直動アクチュエータ等が用いられても良い。
また、本実施形態では、ピン22及び押棒45がそれぞれ4本形成される例を示したが、ピン22及び押棒45の数は、これに限定されず、それぞれ3本でも良いし、5本以上でも良い。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更実施が可能である。
10 シールリング装着装置
11 基台
12 回転体
20 ホルダ
21 リング保持部
22 ピン
23 縦溝
24 段部
26 エアシリンダ
30 位置決めストッパ
32 エアシリンダ
33 溝
40 押棒ベース
45 押棒
46 エアシリンダ
50 ワーク
51 縁部
52 装着溝
53 開口部
60 シールリング

Claims (4)

  1. 穴の内径面に形成された装着溝にシールリングを内嵌させるシールリング装着装置であって、
    前記穴に嵌入される円柱状のホルダと、
    前記シールリングが入り込み可能に前記ホルダの外周面から凹んだリング保持部と、
    前記リング保持部に設けられ前記シールリングの内径面に当接するピンと、
    前記ホルダの外周面に形成された縦溝に沿って移動可能に設けられ前記リング保持部にセットされた前記シールリングを内径方向に押圧して屈曲変形させる押棒と、
    前記ホルダの外周面に沿って前記ホルダの中心軸方向に移動可能に設けられ前記シールリングが前記リング保持部のセットされる際に前記シールリングを案内する位置決めストッパと、を有することを特徴とするシールリング装着装置。
  2. 前記ホルダの外周面には、前記穴の縁部に当接する段部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシールリング装着装置。
  3. 前記ホルダは、前記穴に嵌入された状態で前記中心軸を中心に回転することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシールリング装着装置。
  4. 前記ホルダは、前記穴に嵌入される側の端部が水平方向またはそれよりも上方を向くよう配設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載のシールリング装着装置。
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