JP2018191133A - 無線受信回路、受信用rfフロントエンド回路及び携帯型無線通信端末装置 - Google Patents

無線受信回路、受信用rfフロントエンド回路及び携帯型無線通信端末装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ビットエラー率を低下することができる無線受信回路、受信用フロントエンド回路を提供する。
【解決手段】無線受信回路は、発振器11と、アンテナ50で受信した受信信号に対して発振器から出力されたアナログローカル信号を乗算する第1乗算器21と、アナログローカル信号をデジタルローカル信号に変換する第1ADCと、デジタルローカル信号に基づいて、アナログローカル信号の周波数又はそれに応じた周波数の、基準周波数に対する誤差周波数を検出する誤差周波数検出部と、誤差周波数に応じた周波数の波形を示すデジタル補正信号を発生するデジタル補正信号発生部と、デジタル補正信号をアナログ補正信号に変換するDACと、第1乗算器の出力信号にアナログ補正信号を乗算する第2乗算器22と、第2乗算器の出力信号をデジタル信号に変換する第2ADC31と、デジタル信号に変換された第2乗算器の出力信号を復調する復調部32とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線受信回路、受信用RFフロントエンド回路及び携帯型無線通信端末装置に関する。
携帯電話やスマートフォン、モバイルルータといった、モバイル端末による無線通信による通信量は、端末装置の高機能化や、動画像ファイルや楽曲ファイル等の配信コンテンツの充実などが進み、年々増加し続けている。そういった需要に対応するために、無線通信技術の開発も進んでいる。現在は、第4世代の通信規格に対応した種々の端末装置や基地局設備の普及が進み、一般に広く利用されている。
無線通信端末装置のアンテナを介して送受信される信号は、RF(Radio Frequency)信号と呼ばれる、高い周波数を持つ信号である。無線通信端末装置で受信したRF信号は、RF受信回路でローカル発振器の出力信号と乗算され、これによりベースバンド信号と呼ばれる、通信によってやり取りする情報そのものを含む帯域の信号へとダウンコンバートされる。第4世代の通信規格では、OFDMA(Orthogonal Frequency−Division Multiple Access、直行周波数分割多元接続)と呼ばれる、複数のサブキャリアを用いることで、周波数帯域の利用効率を高めている。隣接するサブキャリア間の干渉を防ぎ、より効率的に周波数帯域を利用して、通信の大容量化を図るためには、RF信号をダウンコンバートするときに用いるローカル信号のスペクトル純度を高める必要がある。スペクトル純度の低いローカル信号でRF信号をダウンコンバートした場合、ビットエラーが発生し、通信品質が低下する。現在の無線通信端末装置で一般的に使用されているVCO(Voltage−Controlled Oscillator、電圧制御発振器)に比べて、スペクトル純度が高い発振器としてSAW発振器が知られている。SAW発振器の周波数を安定化する手法として、バリキャップ(可変容量ダイオード)への印加電圧を調整する手法等が用いられる。しかしながら、携帯電話端末装置内のSAW発振器、外部衝撃や内部回路の温度変動が大きいため、上記手法ではSAW発振器の出力信号の周波数を補正しきれない場合があり、安定して適切な出力周波数を得ることが困難である。
特開2000−138581号公報
本発明の目的の一つは、ビットエラー率を低下することができる無線受信回路、受信用RFフロントエンド回路、及び携帯型無線通信端末装置を提供することにある。
本実施形態に係る無線受信回路は、アンテナによって受信した受信信号をシステムの入力データに変換する無線受信回路である。無線受信回路は、発振周波数が制御不可である発振器と、前記受信信号に対して前記発振器から出力されたアナログローカル信号を乗算する第1乗算器と、前記アナログローカル信号をデジタルローカル信号に変換する第1アナログ−デジタル変換部と、前記デジタルローカル信号に基づいて、前記ローカル信号の周波数又はそれに応じた周波数の、基準周波数に対する誤差周波数を検出する誤差周波数検出部と、前記誤差周波数に応じた周波数の波形を示すデジタル補正信号を発生するデジタル補正信号発生部と、前記デジタル補正信号をアナログ補正信号に変換するデジタル−アナログ変換部と、前記第1乗算器の出力信号に前記アナログ補正信号を乗算する第2乗算器と、前記第2乗算器の出力信号をデジタル信号に変換する第2アナログ−デジタル変換部と、前記デジタル信号に変換された前記第2乗算器の出力信号を復調し前記入力データを発生する復調部とを具備する。
図1は、本実施形態に係る無線受信回路の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、図1の補正部の構成を示すブロック図である。 図3は、図2の誤差周波数検出部の構成を示すブロック図である。 図4は、本実施形態に係る無線受信回路の構成の他の第1例を示すブロック図である。 図5は、本実施形態に係る無線受信回路の構成の他の第2例を示すブロック図である。 図6は、本実施形態に係る無線受信回路の構成の他の第3例を示すブロック図である。 図7は、本実施形態に係る無線受信回路の構成の他の第4例を示すブロック図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本実施形態に係る無線受信回路は、スマートフォン等に代表される携帯型無線通信端末装置や基地局等の高周波を扱う装置の無線通信回路に組み込まれて使用される。図1は、本実施形態に係る無線受信回路の構成の一例を示すブロック図である。無線受信回路は、アンテナ50で受信された受信信号をシステムが処理可能なシステム入力データに変換する。本実施形態に係る無線受信回路は、アンテナ50で受信した受信信号をベースバンド信号にダウンコンバートするときに、受信信号に乗算されるローカル信号の周波数の、キャリア周波数に対する周波数差を補正する機能を備えることを特徴としている。
無線受信回路は、バンドパスフィルタ(BPF)60と、SAW発振器11と、RF受信部20と、ベースバンド処理部30と、SAW発振器11と、補正部40とを有する。
BPF60は、アンテナ50で受信した受信信号の所望周波数を中心とした所定帯域幅の信号成分を通過させ、所望周波数を中心とした所定帯域幅以外の信号成分を減衰させる性能を備える。SAW発振器11は公称周波数のローカル信号を発生する。SAW発振器11には、典型的には、目標周波数(キャリア周波数)に対して公称周波数がシフトされている発振器が用いられる。この目標周波数に対する公称周波数の周波数差をシフト周波数と呼ぶ。好ましくは、シフト周波数が公称周波数の5%以内になるようなSAW発振器11が選択される。本実施形態に係る無線受信回路は、ローカル信号の周波数の目標周波数に対する周波数差を補正する機能を備える。そのため、ローカル発振器として発振周波数が制御不可な発振器を用いても、実際に出力された信号の周波数が公称周波数に対してズレても、その周波数ズレを補正することができる。本実施形態では、発振周波数が制御不可であるが、スペクトル純度の高いローカル信号を発生するSAW発振器をローカル発振器として用いるが、ローカル発振器として用いる発振器はSAW発振器に限定されない。制御不可である発振器は、例えばサファイア、ダイヤモンド等を振動子とする発振器であってもよい。
RF受信部20は、受信信号をベースバンド入力信号にダウンコンバートする。RF受信部20は、第1乗算器21と第2乗算器22とを有する。第1乗算器21はBPF60通過後の受信信号に対してSAW発振器11から出力されたローカル信号を乗算する。第2乗算器22は、第1乗算器21の出力信号に対して後述の補正部40から出力されたアナログ補正信号を乗算し、ベースバンド入力信号を発生する。
ベースバンド処理部30は、RF受信部20から出力されたベースバンド入力信号を復調し、システムの入力データを発生する。ベースバンド処理部30は、第2アナログ−デジタル変換部(第2ADC)31と復調部32とを有する。第2ADC31はベースバンド入力信号をデジタル信号に変換する。復調部32は、デジタル信号に変換されたベースバンド入力信号を復調し、システムの入力データを発生する。システムは、無線通信によるデータの送受信を要求する、任意のシステムであり、例えば、OS(Operating System)による入出力や、それを介した種々のアプリケーションプログラムである。
図2は、図1の補正部40の構成を示すブロック図である。補正部40は、SAW発振器11から出力されたローカル信号を受け、そのローカル信号の周波数の目標周波数に対する周波数差を検出し、検出した周波数差に応じた補正信号を出力する。補正部40は、第1アナログ−デジタル変換部(第1ADC)41と、誤差周波数検出部42と、補正周波数計算部43と、ドップラー周波数検出部44と、シフト周波数計算部45と、デジタル補正信号発生部47と、デジタル−アナログ変換部(DAC)48とを備える。
第1ADC41はSAW発振器11から出力されたローカル信号をデジタル信号に変換する。第1ADC41によるAD変換は、例えばアンダーサンプリング方式により行われる。デジタル信号に変換されたローカル信号(デジタルローカル信号)の周波数は、AD変換前のローカル信号の周波数に対応する。誤差周波数検出部42は、デジタル信号に変換されたローカル信号(デジタルローカル信号)に基づいて、ローカル信号の周波数又はそれに応じた周波数の、基準周波数に対する誤差周波数を検出する。基準周波数は、誤差周波数検出部42による誤差周波数の検出基準となる周波数である。基準周波数は、SAW発振器11の公称周波数のN倍、又は公称周波数の1/Mなど、任意の値に設定されている。ここでは、誤差周波数検出部42は、デジタルローカル信号に基づいて、ローカル信号の周波数の、公称周波数に対する誤差周波数を検出する。
図3は、図2の誤差周波数検出部42の構成を示すブロック図である。誤差周波数検出部42は、第3乗算器421、基準周波数出力部422、NCO(Numerically Controlled Oscillator:数値制御発振器)423、ローパスフィルタ(LPF)424、及び誤差周波数計算部425を有する。第3乗算器421、基準周波数出力部422及びNCO423はデジタルPLL回路を構成する。
基準周波数出力部422は、例えば水晶発振器とアナログ−デジタル変換器とを有する。基準周波数出力部422は、典型的には基準周波数と同一の周波数の波形を示すデジタル基準信号(クロック)を発生する。NCO423は、基準周波数出力部422により発生されるクロックにより動作し、後述の第3乗算器421の出力信号に応じた任意周波数の正弦波のデジタル波形データを出力する。第3乗算器421はデジタルローカル信号に対してNCO423から出力されたデジタル信号を乗算する。第3乗算器421の出力信号はNCO423に帰還されると共に、LPF424を介して誤差周波数計算部425に入力される。第3乗算器421の出力信号は、NCOから出力されたデジタル信号のデジタルローカル信号に対する位相差、周波数差に関するデータを示す。第3乗算器421の出力信号をNCO423に帰還させることで、NCO423は第1ADC41(SAW発振器11)の出力信号に追従する。その結果、NCO423は、デジタルローカル信号と略一致する波形のデジタル信号を発生する。LPF424は、第3乗算器421の出力信号に含まれる高い周波数のノイズ成分を減衰するか、又は除去する。これにより、第3乗算器421から出力されLPF424を通過した信号はデジタルローカル信号の周波数を示す。LPF424を通過した信号は、公称周波数(基準周波数)を基準に細かく振動している。公称周波数に対する振動成分が誤差周波数に対応する。誤差周波数計算部425は、LPF424の出力信号に基づいてデジタルローカル信号の周波数を特定し、特定した周波数と公称周波数(基準周波数)とに基づいて、誤差周波数を計算する。誤差周波数の計算結果は、補正周波数計算部43に出力される。
ドップラー周波数検出部44は、受信信号に含まれるパイロットシンボルを検出し、基準パイロット周波数に対する検出したパイロットシンボルの周波数の周波数差を示すドップラー周波数を計算する。シフト周波数計算部45は、目標周波数に対するSAW発振器11の公称周波数の周波数差を示すシフト周波数を計算する。補正周波数計算部43は、誤差周波数とシフト周波数とドップラー周波数とに基づいて、具体的には、誤差周波数に対してシフト周波数とドップラー周波数とを加算することにより補正周波数を計算する。
基準周波数出力部46は、例えば水晶発振器とアナログ−デジタル変換器とを有する。基準周波数出力部46はクロックを発生する。この基準周波数出力部46により発生されるクロックの周波数は、典型的には基準周波数に一致する。なお、ここでは、NCO423にクロックを供給する基準周波数出力部422とデジタル補正信号発生部47にクロックを供給する基準周波数出力部46とに対して個別の符号を与え、別体として記載しているが、これらは同一のものであってもよい。実際には、無線通信回路においてデジタル演算処理を行う、少なくとも誤差周波数検出部42、補正周波数計算部43及びデジタル補正信号発生部47はDSP(Digital Signal Processor:デジタルシグナルプロセッサ)等のデジタル信号処理を専門としたマイクロプロセッサに実装され、基準周波数出力部はDSPのクロック端子に接続される。基準周波数出力部で発生された基準周波数のクロックが、DSPに実装されている各構成要素に供給される。なお、DSPに代えてCPU(Central Processing Unit)などを用いてもよい。無線受信回路において、第1乗算器21の出力信号に対するフィードフォワード処理がなされるため、補正部40によるアナログ補正信号の発生処理には高速な処理が求められる。したがって、高速演算処理に対応するDSPを用いることが好ましい。
デジタル補正信号発生部47は、基準周波数出力部46から出力されたクロックにより動作し、補正周波数計算部43により計算された補正周波数の波形を示すデジタル補正信号を発生する。デジタル補正信号発生部47で発生されたデジタル補正信号はDAC48に供給され、DAC48はデジタル補正信号をアナログ補正信号に変換する。DAC48から出力されたアナログ補正信号は第2乗算器22に入力される。
第1乗算器21は、受信信号に対して未補正のローカル信号を乗算する。第1乗算器21の出力信号は、シフト周波数、誤差周波数、及びドップラー周波数が補正されていない信号である。第2乗算器22は、第1乗算器21の出力信号に対して補正部40から出力されたアナログ補正信号を乗算し、上記の周波数を補正したベースバンド信号を発生する。
一般的に、受信信号のダウンコンバートに用いるローカル信号のスペクトル純度が高いほど、つまりローカル信号の波形が綺麗な正弦波であるほど、ダウンコンバート処理を起因とするビットエラー率を下げることができる。スペクトル純度が高い発振器としてSAW発振器11が知られている。SAW発振器11は圧電基板上に圧電基板上の電極形状、基板材料等に応じた周波数(公称周波数)の出力信号を出力する。SAW発振器11は、周波数帯が高くなっても、出力信号のスペクトル純度が劣化しない特性を有する。しかしながら、温度変化、衝撃等によりSAW発振器11から実際に出力された信号の周波数は、公称周波数から公称周波数の±0.01%程度の範囲内で変動してしまい、安定していない。
本実施形態に係る無線受信回路の一つの特徴は、スペクトル純度の高いローカル信号で受信信号をダウンコンバートするためにローカル発振器としてSAW発振器11を用い、SAW発振器11の出力信号の周波数変動を安定化するための補正部40を備える点にある。これにより、ダウンコンバート起因のビットエラー率の増加を抑えることができる。
また、他の特徴は、受信信号をベースバンド入力信号にダウンコンバートするために必要な乗算処理を2段階で行う点にある。1段階目で、受信信号に対してSAW発振器11から出力された補正されていないローカル信号を乗算し、2段階目で、1段階目で得られた信号に対して補正信号を乗算する。1段階目で、受信信号をベースバンド信号にダウンコンバートする必要がない。上記構成によれば、2段階目の乗算処理において、SAW発振器11の出力信号の周波数変動の補正と同時に、他の周波数補正を行うことができる。例えば、本実施形態のように、公称周波数を目標周波数(キャリア周波数)からシフトさせたSAW発振器11を用いた場合であっても、目標周波数に対する公称周波数の周波数差を示すシフト周波数は、2段階目の乗算処理で補正することができる。このようなSAW発振器11を使用できることで、アンテナ50後段のBPF60に性能の低い安価なBPF60を使用することができるか、又はアンテナ50後段のBPF60を省略することができる。
例えば、周波数5.0GHzの受信信号を、10MHzにダウンコンバートする場合を想定する。周波数5.0GHzの受信信号を4.99GHzのローカル信号を用いて10MHzに直接ダウンコンバートする場合、BPF60には、受信信号に含まれる5.0GHzの信号成分を通過させ、4.98GHzの信号成分を減衰させる、高いフィルタ性能が要求される。一方、周波数5.0GHzの受信信号に対して2段階の乗算処理を経て10MHzにダウンコンバートする場合、例えば、1段階目において、5.0GHzの受信信号を4.5GHzのローカル信号を用いて500MHzにダウンコンバートし、2段階目において、1段階目で得られた500MHzの受信信号を490MHzの補正信号を用いて10MHzにダウンコンバートすればよい。この場合、アンテナ50後段のBPF60には、受信信号に含まれる5.0GHzの信号成分を通過させ、4GHzの信号成分を減衰できればよく、高い性能が要求されない。このように、ローカル信号の周波数が受信信号の所望周波数に近接しているほど、BPF60に高い性能が要求される。SAW発振器11の公称周波数を目標周波数(キャリア周波数)からシフトさせたSAW発振器11を用いることで、1段階目で用いるローカル信号の周波数を受信信号の所望周波数から離間させることができる。これにより、アンテナ50後段のBPF60を省略することができるか、又はフィルタ性能の低いBPF60を使用することができ、部品コストを抑制することができる。
また、本実施形態に係る無線受信回路において、第2乗算器22から出力されたアナログのベースバンド信号は、誤差周波数、シフト周波数、ドップラー周波数が既に補正されている。補正処理がベースバンド処理部30に及ばないため、第1乗算器21、第2乗算器22及び補正部40からなる受信用RFフロントエンド回路をワンパッケージの受信用RFフロントエンドICとして構成することができる。この受信用RFフロントエンドICは、補正済みのベースバンド信号を出力するため、既に商品として売られているベースバンドICと組み合わせることができ、汎用性が高い。もちろん、受信用RFフロントエンドICは、補正部40の機能のうちいくつかの機能、例えば、ドップラー周波数検出部44の機能が省略して構成してもよい。
なお、スペクトル純度の高い信号を出力するSAW発振器11の特性を活かすために、シフト周波数は公称周波数の5%以内が理想的である。目標周波数がSAW発振器11の公称周波数の2倍、3倍・・であるとき、シフト周波数が公称周波数の5%よりも大きく、補正信号が支配的になってしまい、第2乗算器から出力されたベースバンド信号のスペクトル純度が、第1乗算器から出力された未補正のベースバンド信号のスペクトル純度に比べて大きく低下してしまう。したがって、高いスペクトル純度が要求される場合、例えば、周波数が10GHzのローカル信号で受信信号をダウンコンバートする必要がある場合、10GHzに近い周波数で発振するSAW発振器11を用いる必要がある。しかしながら、周波数10GHzで共振するSAW発振器11を用意できなくても、SAW発振器11を含めたSAW発振ユニットを以下のように構成することで、SAW発振器11の出力信号のスペクトル純度を大きく劣化させることなく、公称周波数10GHzのSAW発振ユニットを提供することができる。
図4、図5、図6は、本実施形態に係る無線受信回路の構成の他の第1、第2、第3例をそれぞれ示すブロック図である。
図4は、SAW発振器11が逓倍器12とともにSAW発振ユニット10を構成する例である。逓倍器12は入力信号の周波数を逓倍率αで逓倍した周波数の出力信号を出力する。図4に示すように、逓倍器12は、図1の無線受信回路のSAW発振器11の後段に配置され、SAW発振器11の出力信号の周波数を逓倍率αで逓倍して出力する。例えば、目標周波数が10GHz、SAW発振器11の公称周波数が1GHzであれば、逓倍率が10倍の逓倍器12を用いることで、SAW発振ユニット10を公称周波数10GHzの発振器として動作させることができる。もちろん、SAW発振ユニット10の公称周波数は目標周波数に対してシフトされていても、そのシフト周波数は補正部40により補正することができる。そのため、目標周波数が10.1GHzであっても、公称周波数1GHzのSAW発振器11と逓倍率が10倍の逓倍器12とを組み合わせて使用することができる。SAW発振ユニット10の出力信号のスペクトル純度は逓倍器12の逓倍率の増加に伴って劣化してしまう。しかしながら、逓倍器12に入力される信号(SAW発振器11の出力信号)のスペクトル純度が高い。そのため、図4に示す構成によれば、SAW発振ユニット10の出力信号のスペクトル純度を、SAW発振器11の単体の出力信号のそれに比べて大きく劣化させることなく、例えば水晶発振器を用いたPLL回路の出力信号のそれに比べて高くすることができる。
図5は、SAW発振器11がSAW発振器11と注入同期する発振器13とともにSAW発振ユニット10を構成する例である。発振器13は、例えば、基準信号に水晶発振器を用いたPLL回路からなる。図5に示すように、発振器13は、図1の無線受信回路のSAW発振器11の後段に配置される。具体的には、発振器13はSAW発振器11が実装された基板上に実装されるか、その配線の一部がSAW発振器11の出力端子に接続されるか、又はSAW発振器11と電磁結合する位置に配置される。これにより、発振器13はSAW発振器11と注入同期し、SAW発振器11の出力信号につられた周波数のローカル信号を発生する。SAW発振器11には、目標周波数を整数で除算した公称周波数で発振するものが用いられる。発振器13は、目標周波数で共振するように調整されている。例えば、目標周波数が10GHzであれば、公称周波数1GHzで共振するSAW発振器11と10GHzで共振するように調整された発振器13とを組み合わせることで、SAW発振ユニット10を公称周波数10GHzの発振器として動作させることができる。もちろん、公称周波数は目標周波数に対してシフトされていても、そのシフト周波数は補正部により補正することができる。そのため、目標周波数が10.1GHzであっても、公称周波数1GHzのSAW発振器11と10GHzで共振するように調整された発振器13とを組み合わせて使用することができる。発振器13から出力される信号の位相雑音特性は、発振器13に注入同期するSAW発振器11の位相雑音特性に依存する。注入同期を積極的に活用することで、SAW発振ユニット10は発振器13とSAW発振器11との両方の特性を備える。また、図5のSAW発振ユニット10は発振器13に比べて構成がシンプルであり、位相雑音を劣化させる要因となる位相比較器等が不要となる。そのため、図5に示す構成によれば、SAW発振ユニット10の出力信号のスペクトル純度を、SAW発振器11の単体の出力信号のそれに比べて大きく劣化させることなく、例えば水晶発振器を用いたPLL回路の出力信号のそれに比べて高くすることができる。
図6は、SAW発振器11が、位相比較器14、ループフィルタ15、VCO16及び分周器17とともにSAW発振ユニット10を構成する例である。図6に示すSAW発振ユニット10は、SAW発振器11を基準信号の発生源としたPLL回路である。SAW発振器11の基準信号とVCO16から出力され分周器17で分周された信号とが位相比較器14に入力される。位相比較器14は、これらの周波数差に応じたパルス信号を出力する。位相比較器14から出力されたパルス信号は、ループフィルタ15で直流電圧に変換され、VCO16に制御電圧として入力される。VCO16は入力された制御電圧に応じた周波数の信号を出力する。例えば、目標周波数が10GHz、SAW発振器11の公称周波数が1GHzであれば、1/10の分周器17を用いることで、SAW発振ユニット10を公称周波数10GHzの発振器として動作させることができる。もちろん、SAW発振ユニット10の公称周波数が目標周波数に対してシフトされていても、そのシフト周波数を補正部により補正することができる。そのため、目標周波数が10.1GHzであっても、公称周波数1GHzのSAW発振器11を基準信号の発生源としたPLL回路を発振器として使用することができる。基準信号の発生源として水晶発振器よりも高い周波数で共振するSAW発振器11を用いることで、例えば、分周器17の分周比を小さくすることができる。また、ループフィルタ15を省略することができるか、又は低いフィルタ性能のものにすることができる。つまり、図6に示すSAW発振ユニットは10、水晶発振器を用いたPLL回路に比べて位相雑音の劣化要因となる位相比較器14、ループフィルタ15、分周器17のそれぞれの影響を抑制し、その結果、そのスペクトル純度を、SAW発振器11の単体の出力信号のそれに比べて大きく劣化させることなく、例えば水晶発振器を用いたPLL回路の出力信号のそれに比べて高くすることができる。
また、本実施形態に係る無線受信回路において、第1ADC41はアンダーサンプリング方式によりローカル信号をデジタル信号に変換する。しかしながら、第1ADC41がナイキスト・サンプリング方式でローカル信号をデジタル信号に変換できるように無線受信回路を構成してもよい。図7は、本実施形態に係る無線受信回路の構成の他の第4例を示すブロック図である。図7に示すように、本実施形態に係る無線受信回路は、ダウンコンバート用の信号を発生する発振器18と、ローカル信号に対してダウンコンバート用信号を乗算する第4乗算器19とをさらに備える。第4乗算器19は、第1ADC41の前段に配置され、ダウンコンバート用信号によりローカル信号をダウンコンバートする。第4乗算器19により低い周波数帯にダウンコンバートされたローカル信号は第1ADC41に入力される。第1ADC41以降のデジタル信号処理は、誤差周波数を検出するために行われる。ローカル信号のスペクトル純度が高いため、誤差周波数検出部42は直流成分も含めた全帯域を対象にデジタル信号処理を行うわけではなく、ダウンコンバート後のローカル信号の中心周波数に近い周波数成分のみに対して処理を行う。したがって、ダウンコンバート用信号は、中心周波数から離れた周波数において雑音が多くても支障がなく、ダウンコンバート用信号には高いスペクトル純度は要求されない。したがって、発振器18には、PLL回路等の任意の発振器を適用することができる。本実施形態に係る無線受信回路において、ローカル信号の周波数は数GHz〜数十GHzに及ぶことが想定される。例えば、図3の無線受信回路において、周波数10GHzのローカル信号をナイキスト・サンプリング方式でアナログ−デジタル変換するためには、第1ADC41には少なくとも20GHzの高い処理性能が求められる。一方、図7の無線受信回路において、ローカル信号の周波数が10GHzであっても、周波数が9.9GHzのダウンコンバート用信号でローカル信号を周波数が100MHzの信号にダウンコンバートすることで、第1ADC41は少なくとも200MHz程度の処理性能を備えるものであれば、ナイキスト・サンプリング方式でローカル信号をデジタル信号に変換することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
11…SAW発振器、20…RF受信部、21、22…第1、第2乗算器、30…ベースバンド処理部、31…第2アナログーデジタル変換部、32…復調部、40…補正部、50…アンテナ、60…BPF。

Claims (7)

  1. アンテナによって受信した受信信号をシステムの入力データに変換する無線受信回路であって、
    発振周波数が制御不可である発振器と、
    前記受信信号に対して前記発振器から出力されたアナログローカル信号を乗算する第1乗算器と、
    前記アナログローカル信号をデジタルローカル信号に変換する第1アナログ−デジタル変換部と、
    前記デジタルローカル信号に基づいて、前記アナログローカル信号の周波数又はそれに応じた周波数の、基準周波数に対する誤差周波数を検出する誤差周波数検出部と、
    前記誤差周波数に応じた周波数の波形を示すデジタル補正信号を発生するデジタル補正信号発生部と、
    前記デジタル補正信号をアナログ補正信号に変換するデジタル−アナログ変換部と、
    前記第1乗算器の出力信号に前記アナログ補正信号を乗算する第2乗算器と、
    前記第2乗算器の出力信号をデジタル信号に変換する第2アナログ−デジタル変換部と、
    前記デジタル信号に変換された前記第2乗算器の出力信号を復調し前記入力データを発生する復調部と、
    を具備することを特徴とする無線受信回路。
  2. 前記誤差周波数検出部は、
    前記基準周波数の波形を示すデジタル信号を発生するデジタル基準信号発生部と、
    前記デジタルローカル信号と前記デジタル基準信号発生部から出力されたデジタル信号とに基づいて、前記誤差周波数を計算する誤差周波数計算部とを有することを特徴とする請求項1記載の無線受信回路。
  3. 前記受信信号を前記システムの入力データにダウンコンバートするために必要な目標周波数に対する前記発振器の発振周波数のシフト周波数を計算するシフト周波数計算部をさらに具備し、
    前記デジタル補正信号発生部は、前記誤差周波数と前記シフト周波数とに基づいて前記デジタル補正信号を発生することを特徴とする請求項1記載の無線受信回路。
  4. 前記受信信号のドップラー周波数を検出するドップラー周波数検出部をさらに具備し、
    前記デジタル補正信号発生部は、前記誤差周波数と前記ドップラー周波数とに基づいて前記デジタル補正信号を発生することを特徴とする請求項1記載の無線受信回路。
  5. 前記発振周波数が制御不可である発振器はSAW発振器であることを特徴とする請求項1記載の無線受信回路。
  6. 請求項1記載の無線受信回路を備えることを特徴とする携帯型無線通信端末装置。
  7. アンテナによって受信した受信信号をベースバンド処理部が処理可能なベースバンド信号に変換する受信用RFフロントエンド回路であって、
    前記受信信号に対して発信周波数が制御不可である発振器から出力されたアナログローカル信号を乗算する第1乗算器と、
    前記アナログローカル信号をデジタルローカル信号に変換するアナログ−デジタル変換部と、
    前記デジタルローカル信号に基づいて、前記アナログローカル信号の周波数又はそれに応じた周波数の、基準周波数に対する誤差周波数を検出する誤差周波数検出部と、
    前記誤差周波数に応じた周波数の波形を示すデジタル補正信号を発生するデジタル補正信号発生部と、
    前記デジタル補正信号をアナログ補正信号に変換するデジタル−アナログ変換部と、
    前記第1乗算器の出力信号に前記アナログ補正信号を乗算し、前記ベースバンド信号を発生する第2乗算器と、を具備することを特徴とする受信用RFフロントエンド回路。

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