JP2018190560A - 開閉器及び分電盤 - Google Patents

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Abstract

【課題】裏面に設けられた接続端子が接続対象部材と電気的に接続されているか否かを容易に確認することができる開閉器及び分電盤を提供する。【解決手段】分岐開閉器3は、第1端子t1と、第2端子と、接点部と、接続端子500(第4端子t4)と、検査用端子t5とを備える。第1端子t1は、電源に電気的に接続される。第2端子は、負荷に電気的に接続される。接点部は、第1端子t1と第2端子との間に電気的に接続される。接続端子500は、第1端子t1、第2端子及び接点部を有するケース300の第2面302で取付部材に電気的接続される。検査用端子t5は、ケース300の第2面302以外から露出し、接続端子500と電気的に接続される。【選択図】図1

Description

本発明は、開閉器及び分電盤に関し、より詳細には負荷及び電源に電気的に接続される開閉器及び分電盤に関する。
近年、接地作業を容易にした開閉器及び分電盤がある(特許文献1参照)。特許文献1で記載された開閉器は、第1端子、第2端子、第3端子及び第4端子を備える。第1端子は電源に電気的に接続され、第2端子は負荷に電気的に接続され、第3端子は負荷の接地極に電気的に接続される。第4端子は、開閉器の裏面に設けられ、金属製の取付部に電気的に接続され、取付部を介して接地極と電気的に接続される。
特開2016−127792号公報
特許文献1では、第4端子(接続端子)は、開閉器の裏面に設けられているため、開閉器を取付部に取り付けた際に、第4端子が取付部(接続対象部材)に電気的に接続されているかどうかを確認することが困難である。
本発明は上記課題に鑑みてなされ、裏面に設けられた接続端子が接続対象部材に電気的に接続されているか否かを容易に確認することができる開閉器及び分電盤を提供することを目的とする。
本発明に係る一態様の開閉器は、第1端子と、第2端子と、接点部と、接続端子と、検査用端子とを備える。前記第1端子は、電源に電気的に接続される。前記第2端子は、負荷に電気的に接続される。前記接点部は、前記第1端子と前記第2端子との間に電気的に接続される。前記接続端子は、前記第1端子、前記第2端子及び前記接点部を保持するケースの一の面である裏面で接続対象部材に電気的に接続される。前記検査用端子は、前記ケースの前記裏面以外から露出し、前記接続端子と電気的に接続される。
本発明に係る一態様の分電盤は、上記開閉器と、前記開閉器を収容するキャビネットとを備える。
本発明によれば、裏面に設けられた接続端子が接続対象部材と電気的に接続されているか否かを容易に確認することができる。
図1A、図1B、図1C、及び図1Dは、それぞれ、一実施形態の分岐開閉器の正面図、側面図、平面図、及び底面図である。 図2は、同上の分岐開閉器を収容する分電盤の概略回路図である。 図3は、同上の分岐開閉器の概略回路図である。 図4は、同上の分岐開閉器の斜視図である。 図5A及び図5Bは、同上の分岐開閉器の一部を切り欠いた側面図である。 図6は、同上の分岐開閉器のケースの分解斜視図である。 図7は、同上の分岐開閉器の接地ブロックの斜視図である。 図8は、同上の分岐開閉器の接地ブロックの分解斜視図である。 図9は、同上の分岐開閉器の一部を切り欠いた別の側面図である。 図10Aは、同上の分岐開閉器の別の平面図である。図10Bは、同上の分岐開閉器の別の底面図である。 図11は、同上の分岐開閉器の平面図である。 図12は、同上の分岐開閉器の一部を切り欠いた正面図である。 図13は、同上の分岐開閉器の一部を切り欠いた側面図である。 図14Aは、同上の分岐開閉器の検査用端子の別の例を示す図である。図14Bは、別の例の検査用端子を有する分岐開閉器の斜視図である。 図15は、同上の分岐開閉器の別の例を示し、一部を切り欠いた側面図である。
以下に説明する実施形態及び変形例は、本発明の一例に過ぎず、本発明は、実施形態及び変形例に限定されることなく、この実施形態及び変形例以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
以下、実施形態に係る開閉器及び分電盤について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態で説明する開閉器は、分岐回路に電気的に接続される開閉器(分岐開閉器)である。また、以下の実施形態で説明する分電盤は、例えば工場やオフィス等の建物(施設)に設置される分電盤である。
ここで、「電気的に接続」とは、電気的に導通した状態の接続を意味し、直接的な接続だけでなく、例えば電線等の導体を介した間接的な接続も含む。
(実施形態)
本実施形態の開閉器及び分電盤について図1A〜図13を参照して説明する。
本実施形態の分電盤1は、図2に示すように、一面(前面)に開口を有するキャビネット10と、キャビネット10の開口を覆うようにキャビネット10に取り付けられる扉と、を備える。なお、扉は必須ではない。
キャビネット10は、主幹開閉器2と、1以上の分岐開閉器3とを収容する。キャビネット10は、側壁に、配線を通すための1以上の貫通孔を備える。配線は、例えば、商用電源などの電源100に接続される電源線201、負荷に接続される分岐線(非接地電線)202及び接地分岐線(接地電線)203、接地線206などを含む。また、キャビネット10は、接地線206を接続するための接地端子11を内部に備える。
また、キャビネット10は、取付部材4と、3つの導電バー5と、カバー6と、を収容する。
取付部材4は、1以上の分岐開閉器3を分電盤1に取り付けるための部材である。取付部材4は、矩形の金属板である取付板41と、取付板41に設けられるネジ端子42と、を備える。取付部材4は、キャビネット10の内部(例えば、底面)に例えばネジで固定される。ネジ端子42は、接地線205により接地端子11に電気的に接続される。接地端子11は接地線206を介して接地されるため、取付部材4(取付板41)は接地線205,206を介して接地される。
3つの導電バー5は、主幹開閉器2と1以上の分岐開閉器3とを電気的に接続する母線であり、電圧極(L1相及びL2相)及び中性極に対応する。3つの導電バー5は、取付板41の幅方向の中央部の前方に、取付板41の長手方向に沿って延びるように配置される。図2に示すように、複数の分岐開閉器3は、3つの導電バー5の幅方向の両側に、3つの導電バー5の長手方向に沿って並ぶように取り付けられる。
カバー6は、合成樹脂製であって、電気絶縁性を有している。カバー6は、3つの導電バー5を前方から覆うように配置される。
主幹開閉器2は、3つの一次側の端子21と、3つの二次側の端子22と、を備える。3つの一次側の端子21は、それぞれ、電源100からの単相三線式の3つの電源線201に接続される。3つの二次側の端子22は、電圧極(L1相、L2相)と中性極との3つの導電バー(母線)5の一端に電気的に接続される。このようにして、主幹開閉器2は、3つの導電バー5を電源100に電気的に接続する。
次に、本実施形態の開閉器(分岐開閉器3)について図1A〜図1D、図3〜図13を参照して説明する。
まず、図3を参照して、分岐開閉器3の電気的な構成を説明する。分岐開閉器3は、図3に示すように、2つの第1端子t1と、2つの第2端子t2と、2つの接点部31と、第3端子t3と、第4端子t4と、接続回路32と、検査用端子t5と、を備える。
2つの第1端子t1の各々には、導電バー5が接続される。これにより、2つの第1端子t1には、電源100が電気的に接続される。分岐開閉器3が100V用の開閉器である場合は、2つの第1端子t1のうちの一方には電圧極(L1相又はL2相)の導電バー5が接続され、2つの第1端子t1のうちの他方には中性極の導電バー5が接続される。分岐開閉器3が200V用の開閉器である場合は、2つの第1端子t1のうちの一方にはL1相の導電バー5が接続され、2つの第1端子t1のうちの他方にはL2相の導電バー5が接続される。
2つの第2端子t2の各々には、分岐線(非接地電線)202が接続される。分岐線202には、負荷110が電気的に接続される。これにより、2つの第2端子t2には、負荷110が電気的に接続される。負荷110は、例えば接地極付きのコンセントなどの配線器具、並びに、照明器具及び空調装置等の種々の電気機器などである。
2つの接点部31の各々は、対応する第1端子t1と第2端子t2との間に電気的に接続されている。分岐開閉器3は、分岐線202に流れる負荷電流が、あらかじめ決められたしきい値を超えると、接点部31を強制的に開極させる過電流保護機能を備えている。また、2つの接点部31は、ハンドル330(図4参照)の操作に応じて、オン状態(閉極)及びオフ状態(開極)の何れかに切り替えられる。
第3端子t3は、負荷110の接地分岐線(接地電線)203が電気的に接続されるアース端子である。接地分岐線203は、負荷110の接地極に電気的に接続されている。例えば、負荷110が接地極付きのコンセントであれば、コンセントの接地極が接地分岐線203を介して第3端子t3に電気的に接続される。また、負荷110が照明器具等の電気機器であれば、電気機器の接地端子が接地分岐線203を介して第3端子t3に電気的に接続される。
第4端子t4は、接続対象部材に電気的に接続される端子(接続端子)である。本実施形態において接続対象部材は取付部材4(取付板41)である。第4端子t4は、分岐開閉器3が取付部材4に取り付けられた状態で、接続対象部材としての取付部材4に電気的に接続される。取付部材4は、上述したように接地されているので、第4端子t4は、取付部材4を介して接地される。
接続回路32は、第4端子t4と第3端子t3を電気的に接続する。本実施形態においては、第4端子t4は接地され、第3端子t3は負荷110の接地分岐線203に電気的に接続される。つまり、接続回路32は、負荷110の接地経路の一部を構成する。そのため、接続回路32の抵抗値は接地工事の種類ごとに定められた接地抵抗値に適合する必要があり、接続回路32は十分小さい抵抗値で第4端子t4と第3端子t3との間を電気的に接続する。
検査用端子t5は、接続対象部材としての取付部材4(取付板41)に電気的に接続される。本実施形態においては、検査用端子t5は、接続回路32及び第4端子t4を介して取付部材4に電気的に接続される。例えば、検査用端子t5と取付部材4とが電気的に接続されているか否かの確認(導通確認)をテスタを用いて行うことで、取付部材4と第4端子t4とが電気的に接続されているか否かを確認することができる。
次に、図1A〜図1D、図4、図5A、図5B、図6〜図13を参照して、分岐開閉器3の機械的な構成を説明する。
分岐開閉器3は、ケース300と、ハンドル330と、操作部610と、を更に備える。なお、分岐開閉器3は、漏電遮断機能を備えていてもよいし、備えていなくてもよい。本実施形態の分岐開閉器3は、漏電遮断機能を備えた開閉器である。
ケース300は、2つの第1端子t1、2つの第2端子t2、第3端子t3、第4端子t4、及び操作部610を保持し、2つの接点部31及び接続回路32を収容する。ケース300は、図1A〜図1D及び図4に示すように、全体として直方体状に形成されている。ケース300は、互いに直交する第1方向(図1B〜図1Dの左右方向)、第2方向(図1Aの左右方向、図1C,図1Dの上下方向)、及び第3方向(図1A,図1Bの上下方向)を有する。ケース300は、第1方向の寸法が最も大きく、次いで第3方向の寸法、第2方向の寸法の順に大きい。つまり、第1方向、第2方向、及び第3方向は、それぞれ、ケース300の長手方向、幅方向、及び高さ方向である。ケース300は、図1Bに示すように、第3方向の両面である第1面301(表面)及び第2面302(裏面)を有する。分岐開閉器3は、第2面302が取付部材4に対向するようにして、取付部材4に取り付けられる。したがって、分岐開閉器3が取付部材4に取り付けられた状態では、作業者は、ケース300の第1面301側から分岐開閉器3を見ることになる。
ハンドル330は、図1B、図1Cに示すように、ケース300における第3方向(図1Bの上下方向)の第1面301(図1Bにおける上面)に設けられている。
次に、ケース300で保持される、2つの第1端子t1、2つの第2端子t2、第3端子t3、第4端子t4、検査用端子t5及び操作部610について説明する。
2つの第1端子t1は、同じ形状であり、導電バー5をその厚み方向の両側から挟む刃受け部材360(図1B参照)により構成される。刃受け部材360は、弾性及び導電性を有する金属材料(例えばリン青銅などの銅合金)で形成される。
2つの第2端子t2は、同じ速結端子700(図5A参照)で構成されている。速結端子700は、端子板(第1端子板)710と、鎖錠ばね(第1鎖錠ばね)720と、解除レバー(第1解除レバー)760と、復帰ばね780と、を有している。
第1端子板710は、金属製である。第1端子板710は、対応する接点部31に電気的に接続される。
第1鎖錠ばね720は、帯板状の中央片730と、鎖錠片740と、押圧片750とを有している。鎖錠片740は、中央片730の長手方向の一端から延長されており、略J字形に形成されている。押圧片750は、中央片730の長手方向の他端から延長されており、略S字形に形成されている。第1鎖錠ばね720は、鎖錠片740及び押圧片750が第1端子板710に対向するように配置される。
第1解除レバー760は、合成樹脂製であって、電気絶縁性を有している。第1解除レバー760は、第2端子t2と電線(分岐線202)との接続を解除するための部材である。第1解除レバー760は、第2端子t2と分岐線202との接続を解除する位置(解除位置)と、第2端子t2と分岐線202との接続を解除しない位置(保持位置)との間で回動可能にケース300に取り付けられる。
図5Aでは、第1解除レバー760は保持位置にある。解除位置は、保持位置から図5Aの時計回り方向に回転した位置である。第1解除レバー760は、第1解除レバー760をケース300に回動可能に取り付けるための軸受け761及び軸と、第1解除レバー760を操作するための操作突起770と、第1鎖錠ばね720を押圧するための作用突起762と、を有する。
復帰ばね780は、第1解除レバー760を保持位置に位置させる。復帰ばね780は、トーションばねであり、図5Aにおける反時計回り方向に第1解除レバー760を付勢する。
第3端子t3は、速結端子800(図5B参照)で構成されている。速結端子800は、図4、図5B及び図8に示すように、端子板(第2端子板)811と、鎖錠ばね(第2鎖錠ばね)820と、解除レバー(第2解除レバー)860と、復帰ばね880と、標識部890と、を有している。
第2端子板811は、金属製である。第2端子板811は、接続回路32に電気的に接続される。
第2鎖錠ばね820は、帯板状の中央片830と、鎖錠片840と、押圧片850とを有している。鎖錠片840は、中央片830の長手方向の一端から延長されており、略J字形に形成されている。押圧片850は、中央片830の長手方向の他端から延長されており、略S字形に形成されている。第2鎖錠ばね820は、鎖錠片840及び押圧片850が第2端子板811に対向するように配置される。
第2解除レバー860は、合成樹脂製であって、電気絶縁性を有している。第2解除レバー860は、第3端子t3と電線(接地分岐線203)との接続を解除するための部材である。第2解除レバー860は、第3端子t3と接地分岐線203との接続を解除する位置(解除位置)と、第3端子t3と接地分岐線203との接続を解除しない位置(保持位置)との間で回動可能にケース300に取り付けられる。
図5Bでは、第2解除レバー860は保持位置にある。解除位置は、保持位置から図5Bの時計回り方向に回転した位置である。第2解除レバー860は、第2解除レバー860をケース300に回動可能に取り付けるための軸受け861(図5B参照)及び軸863(図8参照)を有する。また、第2解除レバー860は、第2解除レバー860を操作するための操作突起870と、第2鎖錠ばね820を押圧するための作用突起862と、を有する。
復帰ばね880は、第2解除レバー860を保持位置に位置させる。復帰ばね880は、トーションばねであり、図5Bにおける反時計回り方向に第2解除レバー860を付勢する。
標識部890は、第3端子t3の種類を示す。本実施形態において、第3端子t3はアース端子であるため、標識部890は、アースを示す。標識部890は、図4に示すように、アースを示す記号である。標識部890は、第2解除レバー860の操作突起870においてケース300の第1面301側から視認できる位置に形成される。標識部890によれば、第3端子t3の種類を容易に判別できる。
第4端子t4は、接続端子500で構成され、ケース300の裏面に設けられている。第4端子t4(接続端子500)は、第3方向(図1Aの上下方向)に可動する端子である。接続端子500は、図5B及び図8に示すように、端子板(第3端子板)510と、ホルダ520と、接圧ばね530と、を備える。
第3端子板510は、金属製である。第3端子板510は、矩形状の板部510aと、一対の接点510bと、一対の側片510cと、を備える。一対の接点510bは、板部510aの前面(図5Bにおける下面)に設けられる。一対の側片510cは、板部510aの両端(ケース300の第2方向と平行な方向の両端)から後方に突出する。一対の側片510cの各々は、外方に突出する一対の突起510dを備える。
ホルダ520は、第3端子板510をその前後方向に移動可能に保持する。ホルダ520は、合成樹脂製であって、電気絶縁性を有している。ホルダ520は、矩形状の底板部520aと、一対の側部520bと、一対のストッパ520cと、一対の突起520dと、位置決め部520eと、を備える。一対の側部520bは、底板部520aの両端(ケース300の第2方向と平行な方向の両端)から前方に突出する。一対のストッパ520cは、一対の側部520bの前端に形成される。一対のストッパ520cの各々は、対応する一対の突起510dの前面に当たることで、第3端子板510の前方への移動を規制する。一対の突起520dは、底板部520aの両端(ケース300の第2方向と平行な方向の両端)から側方に突出する。位置決め部520eは、接圧ばね530を位置決めするために用いられる。位置決め部520eは、底板部520aの前面に形成される。位置決め部520eは、円柱状に形成される。接圧ばね530は、第3端子板510をホルダ520に対して前方へ付勢するために用いられる。
ここで、第3端子板510は、各側片510cの一対の突起510dがホルダ520の底板部520aと対応するストッパ520cとの間に位置するように、ホルダ520に取り付けられる。また、接圧ばね530は、内部に位置決め部520eが挿入された状態で、第3端子板510の板部510aとホルダ520の底板部520aとの間に配置される。
このような第4端子t4は、取付部材4と接触するオン位置(図5B参照)と取付部材と非接触となるオフ位置(図9参照)との間でケース300の第3方向(図5B、図9における上下方向)に移動可能にケース300に取り付けられる。オン位置は、第4端子t4がケース300の第2面302から外方に突出する位置である。第4端子t4がオン位置にある場合、第4端子t4を取付部材4に接触させることができる。この場合、分岐開閉器3は、第4端子t4(接続端子500)が接続対象部材(取付部材4)に接触している状態(第1状態)という。オフ位置は、第4端子t4がケース300の内部にある位置である。第4端子t4がオフ位置にある場合、第4端子t4を取付板41に接触させることができない。この場合、分岐開閉器3は、第4端子t4が接続対象部材に接触していない状態(第2状態)という。
検査用端子t5は、金属製であり、第3端子t3の第2端子板811と一枚の板金810で構成された検査用端子板812で形成されている(図8参照)。検査用端子t5(検査用端子板812)は、第2方向(図1Aの左右方向)における両端のうち一端において上方向(当該一端から第1面301に向う方向)に突出している。検査用端子t5は、接続回路32を介して接続端子500に電気的に接続される。
また、本実施形態では、第2端子t2に対応する検査用端子t6を有している。検査用端子t6は、電源100と負荷110との間が電気的に接続されているか否かを確認するための端子である。検査用端子t6は、第2端子t2の第1端子板710と一枚の板金で構成された端子板で形成される。検査用端子t6は、ケース300の第1面301に設けられた検査孔305から露出している(図11参照)。
操作部610は、第4端子t4をオン位置とオフ位置との間で移動させるための部材である。操作部610は、第4端子t4をオン位置に位置させる第1位置(図5B参照)と第4端子t4をオフ位置に位置させる第2位置(図9参照)との間で直進動作が可能なように、ケース300に保持される。操作部610は、接続対象部材である取付部材4に対して第4端子t4である接続端子500を移動させることにより、第1状態と第2状態とを切り替えるように操作される。第4端子t4は、接続対象部材に接触することで接続対象部材に電気的に接続される。そのため、第4端子t4と接続対象部材との電気的な接続関係に着目すれば、第1状態は、第4端子t4が接続対象部材に電気的に接続されているオン状態となる。一方、第2状態は、第4端子t4が接続対象部材に電気的に接続されていないオフ状態となる。また、操作部610は、第4端子t4がオン位置にあるかオフ位置にあるかを表示するための部材である。言い換えれば、操作部610は、第4端子t4に接続対象部材(取付部材4)が電気的に接続されているか否かを表示する。
操作部610は、合成樹脂製であって、電気絶縁性を有している。操作部610は、棒状の軸部611と、頭部612と、押圧部613とを有している。
頭部612は、人が操作する部位である。頭部612は、主部612aと、溝612dと、を有する。
主部612aは、軸部611の第1端(図5Bにおける上端)に設けられる。主部612aは、径が異なる円弧状の第1主部612bと第2主部612cとを有している。第1主部612bの径は、第2主部612cの径よりも小さい。主部612aは、軸部611の中心軸(操作部610の中心軸に等しい)に直交する面内において外形形状が軸部611より大きい。
溝612dは、頭部612における軸部611とは反対側の面(図5Bの上面)に形成される。溝612dは、直線形状である。溝612dは、操作部610の向きを示す直線状の目印として機能する。この溝612d(目印)は、その長手方向が、操作部610の中心軸(回転軸)とも直交している。そのため、操作部610の回転に対して目印(溝612d)の向きが変わりやすいから、操作部610が第1位置にあるか第2位置にあるかを容易に判別できる。
溝612dは、例えばマイナスドライバのような工具の先端部が嵌まる形状である。ここで、工具は、マイナスドライバに限定されず、プラスドライバ、六角ドライバ(六角棒スパナ)、及びヘックスローブドライバ等の汎用の工具、並びに、特殊ねじ等に適合する特殊工具でもよい。さらに、工具は、人が操作部610を操作するときに使用する器具及び道具であればよく、例えば針金をピックツールとして用いるなど、本来の用途以外で使用される器具及び道具であってもよい。
押圧部613は、第4端子t4と接触する部位である(図9参照)。押圧部613は、当接部613aと、一対の第1ストッパ613bと、一対の第2ストッパ613cと、を有する((図9参照)。
当接部613aは、軸部611の第2端(図5Bにおける下端)に設けられる(図8、図9参照)。当接部613aは、円柱状に形成される。当接部613aは、軸部611の軸方向に直交する面内において外形形状が軸部611より大きい。
一対の第1ストッパ613bは、操作部610を第1位置に保持するために用いられる。一対の第1ストッパ613bは、角柱状である。一対の第1ストッパ613bは、当接部613aから頭部612側に突出する。一対の第1ストッパ613bは、軸部611を挟んで互いに対向する。一対の第1ストッパ613bが対向する方向は、溝612dの長手方向と一致している。
一対の第2ストッパ613cは、操作部610を第2位置に保持するために用いられる。一対の第2ストッパ613cは、角柱状である。一対の第2ストッパ613cは、当接部613aから頭部612側に突出する。一対の第2ストッパ613cは、軸部611を挟んで互いに対向する。一対の第2ストッパ613cが対向する方向は、溝612dの短手方向と一致している。したがって、一対の第1ストッパ613bが対向する方向と一対の第2ストッパ613cが対向する方向とは直交している。また、一対の第2ストッパ613cは、一対の第1ストッパ613bより背が低い。
次に、ケース300について説明する。
ケース300は、図1Bに示すように、第1方向(図1Bの左右方向)の第1端部(図1Bの左端部)に、ケース300の第2方向に延びる3つのスリット350を備える。3つのスリット350は、第3方向(図1Bにおける上下方向)において並んでいる。3つのスリット350は、ケース300内の空間304(図1A,図1B参照)と繋がっており、2つの第1端子t1は、3つのスリット350のうちの2つに配置される。なお、この空間304には、2つの接点部31が収容される。2つの刃受け部材360(2つの第1端子t1)が対応するスリット350に挿入された導電バー5と接触することによって、2つの第1端子t1と2つの導電バー5とが電気的に接続される。
ケース300は、図1A、図1B、図1D、図1A及び図1Bに示すように、第1方向(図1Bの左右方向)の第2端部(図1Bの右端部)に、2つの第2端子保持部370と、第3端子保持部380と、第4端子保持部340と、保持部390と、を備える。
2つの第2端子保持部370の各々は、図5Aに示すように、ケース300において第2端子t2を保持する部分である。2つの第2端子保持部370は、図1Aに示すように、ケース300の第1方向(図1Aの紙面に直交する方向)に直交する第2方向(図1Aの左右方向)において並んでいる。また、2つの第2端子保持部370は、ケース300の第2端部において第1面301側に位置している。
2つの第2端子保持部370の各々は、図1Aに示すように、第2端子収容空間371と、端子孔372と、開口373とを備える。言い換えれば、第2端子保持部370は、ケース300において第2端子収容空間371、端子孔372、及び開口373が形成された部位である。
第2端子収容空間371は、速結端子700(第2端子t2)を収容する空間である。端子孔372は、第2端子収容空間371とケース300の外部とを繋ぐ孔であり、第2端子収容空間371に分岐線202を挿入する(差し込む)ために用いられる。開口373は、第1解除レバー760の操作突起770をケース300の外部に突出させる。開口373は、端子孔372よりも第1面301側に位置する。
第2端子保持部370の端子孔372からケース300の内部(第2端子収容空間371)に電線の先端部が挿入されると、この電線の先端部に鎖錠片740の先端が食い込み、電線が抜け止めされた状態となる。この状態で、電線の先端部は第1端子板710と押圧片750とに挟まれ、押圧片750の弾性力によって電線の先端部が第1端子板710に押し付けられる。そのため、電線と第1端子板710とが電気的に接続される。
第1鎖錠ばね720と第1端子板710との間に電線が挿入されている状態で、第1解除レバー760が保持位置から解除位置まで回動されると、第1解除レバー760の作用突起762で鎖錠片740が第1端子板710から離れる向きに押される。鎖錠片740が第1端子板710から離れる向きに押されると、鎖錠片740の先端が電線から離れるので、電線の抜け止め状態が解除され、速結端子700から電線の取り外しが可能になる。一方、操作突起770を操作する力がなくなると、復帰ばね780及び鎖錠片740の弾性力によって作用突起762が押され、第1解除レバー760が解除位置から保持位置に戻る。
第3端子保持部380は、図5Bに示すように、ケース300において第3端子t3を保持する部分である。第3端子保持部380は、図1Aに示すように、第2方向(図1Aにおける左右方向)において、一対の第2端子保持部370の中間に位置する。そのため、分岐開閉器3の回路(特に、電源100と負荷110との間の電力供給路を構成する回路)をケース300内に、第2方向に直交し、かつ、2つの第2端子保持部370間の中点を通る面に対して面対称に配置できる。これにより、分岐開閉器3の回路の対称性の向上を図ることができる。したがって、安定した遮断及び絶縁性能を実現できる。また、負荷110からの分岐線202及び接地分岐線203をまとめて分岐開閉器3に接続することができる。そのため、負荷110と分岐開閉器3との接続に多芯ケーブルを用いる場合でも、多芯ケーブルの被覆を除去する作業量を低減できる。特に、接地分岐線203を分電盤1の接地端子11に接続する場合に比べれば、作業量を大幅に低減でき、施工者の負担を軽減できる。
また、第3端子保持部380は、図1Aに示すように、ケース300の第2端部において第3方向の中央部に位置している。つまり、第3端子保持部380は、一対の第2端子保持部370よりも、第3方向において第1面301とは反対側のケース300の第2面302側に位置する。このように第3端子保持部380が一対の第2端子保持部370と第2方向において並ばないから、ケース300の第2方向の寸法を小さくして薄型化が図れる。また、第3端子保持部380は、図1B,図1Cに示すように、第1方向において、2つの第2端子保持部370よりもケース300の外方(図1B,図1Cにおける右方)に突出している。そのため、ケース300の第1面301側から第3端子保持部380を視認しやすくなり、第3端子t3に電線(接地分岐線203)を接続しやすくなる。
第3端子保持部380は、第3端子収容空間381と、端子孔382と、開口383と、を有する。言い換えれば、第3端子保持部380は、ケース300において第3端子収容空間381、端子孔382、及び開口383が形成された部位である。
第3端子収容空間381は、速結端子800(第3端子t3)を収容する空間である。端子孔382は、第3端子収容空間381とケース300の外部とを繋ぐ孔であり、第3端子収容空間381に接地分岐線203を挿入する(差し込む)ために用いられる。開口383は、第2解除レバー860の操作突起870をケース300の外部に突出させる。開口383は、端子孔382よりも第1面301側に位置する。
第3端子保持部380の端子孔382からケース300の内部(第3端子収容空間381)に電線の先端部が挿入されると、この電線の先端部に鎖錠片840の先端が食い込み、電線が抜け止めされた状態となる。この状態で、電線の先端部は第2端子板811と押圧片850とに挟まれ、押圧片850の弾性力によって電線の先端部が第2端子板811に押し付けられる。そのため、電線と第2端子板811とが電気的に接続される。
第2鎖錠ばね820と第2端子板811との間に電線が挿入されている状態で、第2解除レバー860が保持位置から解除位置まで回動されると、第2解除レバー860の作用突起862で鎖錠片840が第2端子板811から離れる向きに押される。鎖錠片840が第2端子板811から離れる向きに押されると、鎖錠片840の先端が電線から離れるので、電線の抜け止め状態が解除され、速結端子800から電線の取り外しが可能になる。一方、操作突起870を操作する力がなくなると、復帰ばね880及び鎖錠片840の弾性力によって作用突起862が押され、第2解除レバー860が解除位置から保持位置に戻る。
検査用端子t5(検査用端子板812)は、上述したように、第2方向(図1Aの左右方向)における両端のうち一端において上方向(当該一端から第1面301に向う方向)に突出している。具体的には、検査用端子t5は、第3端子保持部380の端子孔382の周縁に対して端子孔382と第2解除レバー860とが並ぶ方向を軸とした場合において、当該軸に対して片側に沿った形状である。このとき、検査用端子t5は、端子孔382の周縁のうち第2解除レバー860側の縁においては解放されている(図1A参照)。
また、検査用端子t5は、第3方向において第1面301を見た場合、つまりケース300の正面から見た場合、検査用端子t5の少なくとも一部が視認可能となるように配置されている(図10A参照)。
本実施形態では、分岐開閉器3は、上述したように、第3端子t3に対応する検査用端子t5に加えて、第2端子t2に対応する検査用端子t6を有している。検査用端子t5は端子孔382の周縁に沿った形状であり、ケース300の正面から見た場合、検査用端子t5の少なくとも一部が視認可能となるように配置されている。このとき、視認可能な検査用端子t5の少なくとも一部は、第2方向において第3端子t3と並ぶように配置されている。一方、検査用端子t6は、ケース300の正面から見た場合、第1方向において第2端子t2と並ぶように配置されている。このように、検査用端子t5及び検査用端子t6は、ケースを一方向(ここでは、正面)から見た場合に、対応する端子が識別可能となるように配置されている。言い換えると、第2端子t2及び検査用端子t6と、第3端子t3及び検査用端子t5とは、それぞれ対になるように配置されている。上記では、対を端子と検査用端子との並びで規定している。別の規定として、例えば、検査用端子t5及び検査用端子t6のうち第3端子t3との距離が近い検査用端子が第3端子t3と対応し、残りの検査用端子が第2端子t2と対応するように、対が決定される。
第4端子保持部340は、図5Bに示すように、ケース300において第4端子t4を保持する部分である。第4端子保持部340は、図1Aに示すように、第2方向(図1Aにおける左右方向)において、一対の第2端子保持部370の中間に位置する。また、第4端子保持部340は、第1方向及び第2方向に直交する方向(第3方向、図1Aにおける上下方向)において、第3端子保持部380に対して2つの第2端子保持部370とは反対側に位置する。このように、第4端子保持部340は、第3方向において、第3端子保持部380と並ぶ。そのため、分岐開閉器3の回路の対称性の向上を図ることができる。したがって、分岐開閉器3の遮断及び絶縁性能がより安定する。
第4端子保持部340は、図5A、図5B及び図7に示すように、第4端子収容空間341と、一対のスリット342と、を有する。言い換えれば、第4端子保持部340は、ケース300において第4端子収容空間341、及び一対のスリット342が形成された部位である。
第4端子収容空間341は、第4端子t4を第3方向に移動可能に収容する。また、第4端子収容空間341は、第3端子板510が内側ケース310の外部に臨むように、第4端子t4を収容する。第4端子収容空間341は、図1Dに示すように、ケース300の第2面302における、第1方向(図1Dの左右方向)の一端側(図1Dの右端側)に位置する。また、第4端子収容空間341は、図5Bに示すように、第3端子収容空間381と繋がっている。そのため、接続回路32は、第3端子収容空間381と第4端子収容空間341とにまたがって収容され、第3端子t3と第4端子t4とを電気的に接続する。接続回路32は、可撓性を有する編組線などの電線である。一対のスリット342は、図8に示すように、第3方向に延びる。第4端子t4の一対の突起520dは、それぞれ一対のスリット342に挿入される。これによって、第4端子t4の移動方向が第3方向に制限される。ここで、第4端子保持部340には、図5A及び図7に示すように、一対の復帰ばね540が取り付けられる。一対の復帰ばね540は、第4端子t4をオフ位置に保持するために用いられる。一対の復帰ばね540は、第4端子t4がオン位置からオフ位置に移動するように、一対の突起510dで第4端子t4を付勢する。
保持部390は、図5Bに示すように、ケース300において操作部610を保持する部分である。保持部390は、収容部391(図5B及び図9参照)と、挿通規制部392(図1C及び図10A参照)と、一対の当接部393(図8参照)と、回転規制部394(図1C参照)と、を有する。言い換えれば、保持部390は、ケース300(内側ケース310)において、収容部391、挿通規制部392、一対の当接部393、及び回転規制部394が形成された部位である。
収容部391は、図1C、図5B及び図9に示すように、ケース300の第3方向に沿って延びる円形状の孔である。収容部391は、操作部610を所定の回転軸の周りに回動可能な大きさに形成される。つまり、操作部610は、所定の回転軸の周りに回動可能にケース300に保持される。所定の回転軸は、操作部610の中心軸である。収容部391は、操作部610の軸部611を収容する第1孔部391aと、第2孔部391bと、第3孔部391cと、を備える。第2孔部391bは第1孔部391aの一端(図1B及び図7の上端)に形成され、第3孔部391cは第1孔部391aの他端(図1B及び図7の下端)に形成される。第2孔部391bは、第1孔部391aより内径が大きく、操作部610の頭部612を収容可能な大きさに形成される。ただし、第2孔部391bの内径は、人の指が入らないような大きさである。第3孔部391cは、第1孔部391aより内径が大きく、操作部610の押圧部613を収容可能な大きさに形成される。第2孔部391bはケース300の第1面301に開口し、第3孔部391cは第4端子収容空間341と繋がっている。
挿通規制部392は、図5B及び図9に示すように、収容部391の第2孔部391bに形成される。挿通規制部392は、操作部610が第1の向き(図1C参照)と第2の向き(図10A参照)とのいずれかの場合だけ、操作部610の頭部612を通すように収容部391の一端側の開口(第2孔部391bの開口)の形状を規定する。第1の向きは、図1Cに示すように、溝612dの長手方向の向きが第2方向と一致する向きである。第2の向きは、図10Aに示すように、溝612dの長手方向の向きが第1方向と一致する向きである。
一対の当接部393は、図8に示すように、収容部391の第3孔部391cに形成される。一対の当接部393は、第3孔部391c内においてケース300の第2方向における収容部391の第1孔部391aの両側に位置する。一対の当接部393の各々は、押圧部613の第1ストッパ613bと第2ストッパ613cとのいずれかが嵌る凹部393aを有する。
操作部610が第1の向きである場合、一対の第1ストッパ613bがケース300の第2方向に並ぶ。そのため、一対の第1ストッパ613bを一対の当接部393の凹部393aにそれぞれ嵌合させることができる(図5B参照)。ここで、一対の第1ストッパ613bの高さは、一対の第1ストッパ613bが一対の当接部393の凹部393aにそれぞれ嵌った状態では、図5Bに示すように、操作部610の全体がケース300の内側に位置するように、設定されている。
一方、操作部610が第2の向きである場合、一対の第2ストッパ613cがケース300の第2方向に並ぶ。そのため、一対の第2ストッパ613cを一対の当接部393の凹部393aにそれぞれ嵌合させることができる(図9参照)。ここで、一対の第2ストッパ613cの高さは、一対の第1ストッパ613bより背が低い。そのため、一対の第2ストッパ613cが一対の当接部393の凹部393aにそれぞれ嵌った状態では、図9に示すように、操作部610の頭部612がケース300の第1面301から突出している。
回転規制部394は、操作部610の回転方向を制限する。回転規制部394は、操作部610の第2の向きから第1の向きへの回転方向を操作部610の軸周りの一方向である接続方向(図1C及び図10Aにおける時計回り方向)に制限する。また、回転規制部394は、操作部610の第1の向きから第2の向きへの回転方向を接続方向とは反対の解除方向(図1C及び図10Aにおける反時計回り方向)に制限する。回転規制部394は、操作部610を第1の向きから接続方向に回転させようとした場合に、主部612aの第2主部612cが当接するように形成されている。また、回転規制部394は、操作部610を第2の向きから解除方向に回転させようとした場合に、主部612aの第2主部612cが当接するように形成されている。このようにして、回転規制部394は、操作部610の回転範囲を制限する。
操作部610は、図5B及び図9に示すように、頭部612がケース300の第1面301に露出し、押圧部613が第4端子t4(ホルダ520の底板部520aの後面)に当接するように、収容部391に収容される。
操作部610の第1位置は、押圧部613の一対の第1ストッパ613bが一対の当接部393の凹部393aにそれぞれ嵌っている位置である。第1位置では、図1C及び図5Bに示すように、操作部610が第1の向きであり、かつ、操作部610の全体がケース300の内側に位置している。そのため、操作部610の頭部612は、ケース300の第1面301から突出していない。このように、一対の第1ストッパ613bと一対の当接部393とによって、操作部610を第1位置に位置決めする位置決め構造(第1位置決め構造)が構成される。第1位置決め構造は、操作部610の回転軸を通る面に対して面対称である。この第1位置決め構造では、操作部610が、その回転軸に直交する方向の両側においてケース300に支持される。そのため、操作部610が安定してケース300に支持される。
操作部610の第2位置は、押圧部613の一対の第2ストッパ613cが一対の当接部393の凹部393aにそれぞれ嵌っている位置である。第2位置では、図9及び図10Aに示すように、操作部610が第2の向きであり、かつ、操作部610の頭部612がケース300の第1面301から突出している。このように、一対の第2ストッパ613cと一対の当接部393とによって、操作部610を第2位置に位置決めする位置決め構造(第2位置決め構造)が構成される。第2位置決め構造は、操作部610の回転軸を通る面に対して面対称である。この第2位置決め構造では、操作部610が、その回転軸に直交する方向の両側においてケース300に支持される。そのため、操作部610が安定してケース300に支持される。
ここで、第1位置は、第2位置から操作部610を少なくとも所定の回転軸の周りに90度回転させた位置である。そのため、操作部610をケース300に対して第1位置に位置決めする構造(第1位置決め構造)及び第2位置に位置決めする構造(第2位置決め構造)の両方を、互いに干渉することなく操作部610の回転軸を通る面に対して面対称な構造にすることができる。これにより、操作部610が第1位置及び第2位置のいずれにおいても安定してケース300に支持される。
第1ストッパ613bは第2ストッパ613cより背が高いため、第1位置は、操作部610が第2位置よりもケース300の第2面302側に移動した位置となる。また、第1位置は、第2位置から操作部610を少なくとも所定の回転軸の周りに90度回転させた位置である。そのため、操作部610を第1位置と第2位置との間で移動させることで、第4端子t4をオン位置とオフ位置との間で移動させることができる。
ここで、操作部610が第1位置にある場合(この表示態様を「第1表示態様」という)、操作部610が第1の向きである(図1C参照)。また、操作部610が第2位置にある場合(この表示態様を「第2表示態様」という)、操作部610が第2の向きである(図10A参照)。そのため、操作部610の溝612dの長手方向が、第1位置と第2位置とで90度異なる。そのため、操作部610の頭部612により、第4端子t4が取付部材4に接触している第1状態(オン状態)と第4端子t4が取付部材4に接触していない第2状態(オフ状態)とを判別できる。
操作部610を第1位置から第2位置に移動させるには、まず、操作部610の頭部612を押圧して、操作部610を、頭部612が挿通規制部392よりケース300の内側に位置する規定位置まで、移動させる。この状態で、操作部610を解除方向に90度回転させて第1の向きから第2の向きとする。この後に、頭部612の押圧を終了すると、操作部610は第4端子t4によりケース300の第1面301側に押される。これにより、頭部612の一部が挿通規制部392を通ってケース300の外部に突出し、また、押圧部613の一対の第2ストッパ613cが一対の当接部393の凹部393aにそれぞれ嵌る。その結果、操作部610が第2位置に位置する。
一方、操作部610を第2位置から第1位置に移動させるには、まず、操作部610の頭部612を押圧して挿通規制部392よりケース300の内側に移動させる。この状態で、操作部610を接続方向に回転させて第2の向きから第1の向きとする。この後に、頭部612の押圧を終了すると、操作部610は第4端子t4によりケース300の第1面301側に押される。これにより、頭部612の一部が挿通規制部392を通ってケース300の外部に突出し、また、押圧部613の一対の第1ストッパ613bが一対の当接部393の凹部393aにそれぞれ嵌る。その結果、操作部610が第1位置に位置する。
ケース300は、図1Aに示すように、一対の排気口303を有する。一対の排気口303は、ケース300において一対の接点部31が収容される空間304と繋がっている。一対の排気口303は、第2方向において、第3端子保持部380の両側に位置する。そのため、一対の接点部31で発生したガスが一対の排気口303から別々に排出されやすくなる。したがって、一対の接点部31で発生したガスが混ざってしまうことを抑制できる。
また、ケース300は、図1Dに示すように、第4端子t4を外部に露出させる開口324を第2面302に有する。
第2面302は、第4端子を覆うためのカバー325を有している。カバー325は、開口324において、開位置と閉位置との間で開閉自在となるように、ケース300の第2面302に設けられている。カバー325は、開口324を開閉するように第1方向に沿ってスライド可能にケース300に取り付けられる。例えば、カバー325は、手動により、開位置と閉位置との間で直進移動するようにケース300に保持されている(図1D及び図10B参照)。ここで、開位置とは、第4端子t4が取付部材4に接触するために接続端子500(第4端子t4)をケース300から露出させる位置、言い換えると開口部324が全開する位置である。閉位置とは、接続端子500(第4端子t4)をケース300から露出させない位置、言い換えると開口部324が閉じた位置である。
ケース300は、第2方向における第2面302の両端において、第1方向に沿ってカバー325の移動範囲にカバー保持部302cを有している(図12参照)。カバー保持部302cは、第2方向におけるカバー325の端部325fが第1方向にスライド可能となるように、つまり第1方向に直進移動可能となるようにカバー325を保持している(図12参照)。また、カバー325は、ケース300の第2面302から突出しない構成でケース300に設けられている。
カバー325は、第2方向に対する両端(上述した端部325f)において第3方向に並ぶように、曲面形状の第1凹部325aと第2凹部325bとを有している(図13参照)。カバー325は、先端部の厚さ(第3方向の長さ)よりも厚い第1部位325c及び第2部位325dを、第1凹部325aと第2凹部325bとの第1方向における外側に有している(図13参照)。また、ケース300の第2面302は、第2方向に対する両端に設けられたカバー保持部302cにおいて第3方向に並ぶように、内部に向って突出する第1凸部302aと第2凸部302bとを有している(図13参照)。
カバー325が開位置である場合には、第1凹部325aは、第1凸部302aと係合している。カバー325は、開位置から閉位置へと変化する際には、カバー325をスリット350から第3端子保持部380への向き(図1Dにおける右方向)に移動させる。移動途中において、第2部位325dは、第2凸部302bと係合する。さらにカバー325を移動させると、第2凹部325bが第2凸部302bに係合し、カバー325は第2凸部302bにより閉位置で保持される。このとき、第2部位325dと第2凹部325bとで段差が生じているので、第2凸部302bの係合対象が第2部位325dから第2凹部325bへと変わる際にカバー325の操作者にクリック感を与えることができる。
カバー325は、閉位置から開位置へと変化する際には、カバー325を第3端子保持部380からスリット350への向き(図1Dにおける左方向)に移動させる。移動途中において、第1部位325cは、第1凸部302aと係合する。さらにカバー325を移動させると、第1凹部325aが第1凸部302aに係合し、カバー325は第1凸部302aにより開位置で保持される。このとき、第1部位325cと第1凹部325aとで段差が生じているので、第1凸部302aの係合対象が第1部位325cから第1凹部325aへと変わる際にカバー325の操作者にクリック感を与えることができる。
上記説明により、第1凸部302aと第2凸部302bとは、カバー325を開位置と閉位置とに保持し、開位置又は閉位置においてカバー325を固定するれる保持機構であるといえる。
カバー325は、接続端子500との対向面において、カバー325の開閉時において接続端子500との干渉を回避するための凹部325eを有している(図12参照)。
また、本実施形態では、分岐開閉器3は、カバー325が閉位置にあり、かつ操作部610が第2位置に存在する場合、操作部610を規定位置まで押圧することができないように構成されている。例えば、分岐開閉器3は、カバー325が閉位置にあり、かつ操作部610が第2位置に存在する場合、操作部610を押圧すると規定位置に到達する前に接続端子500がカバー325と接触するように構成されている。つまり、分岐開閉器3は、カバー325が閉位置にある場合には、操作部610を第2位置から第1位置への切り替えを不可とするように構成されている。
ケース300は、図6に示すように、内側ケース310と、内側ケース310を保持する外側ケース320と、を備える。
内側ケース310は、第3端子t3と、第4端子t4と、操作部610と、検査用端子t5と、を保持するケースである。内側ケース310は、図6及び図8に示すように、第1半体311及び第2半体312を有する。第1半体311及び第2半体312は合成樹脂製であって、電気絶縁性を有している。つまり、内側ケース310は、電気絶縁性を有している。第1半体311及び第2半体312は、第2方向において互いに結合される。
第1半体311は、図6に示すように、第3端子t3及び検査用端子t5を保持するための第3端子保持部分311aと、第4端子t4を保持するための第4端子保持部分311bと、操作部610を保持するための表示保持部分311cと、を有する。さらに、第1半体311は、図8に示すように、第2端子t2を保持するための第2端子保持部分311dと、排気口303を形成するための排気通路部311eと、を有する。また、第1半体311は、一対の接点部31間に配置される隔壁311fを有する。
第2半体312は、図6に示すように、第3端子t3及び検査用端子t5を保持するための第3端子保持部分312aと、第4端子t4を保持するための第4端子保持部分312bと、操作部610を保持するための表示保持部分312cと、を有する。さらに、第2半体312は、第2端子t2を保持するための第2端子保持部分312dと、排気口303を形成するための排気通路部312eと、を有する。
第1半体311及び第2半体312が結合されることにより、図7に示すように、第3端子保持部分311a,312aが第3端子保持部380を形成する。また、第4端子保持部分311b,312bが第4端子保持部340を形成し、表示保持部分311c,312cが保持部390を形成する。このように、内側ケース310は、第3端子保持部380、第4端子保持部340、及び保持部390を有する。第3端子t3と、第4端子t4と、操作部610とが内側ケース310に取り付けられることで、図7に示すアースブロック900が得られる。
外側ケース320は、第2方向における内側ケース310の両側をそれぞれ覆う第1部位321及び第2部位322を有する。第1部位321及び第2部位322は、ケース300を第2方向に直交する面で2分割して得られるような形状である。また、外側ケース320は、内側ケース310とともに、ケース300の空間304を第1部位321側の第1空間と第2部位322側の第2空間とに仕切る第3部位323を有する。第1空間は、一対の接点部31の一方を収容する空間であり、第2空間は、一対の接点部31の他方を収容する空間である。また、第1部位321及び第2部位322のそれぞれは、上述した第1凸部302a及び第2凸部302bを有している。
第1部位321、第2部位322、及び、第3部位323は、合成樹脂製であって、電気絶縁性を有している。つまり、外側ケース320は、電気絶縁性を有している。
第1部位321は、第2端子t2を保持するための第2端子保持部分321aと、排気口303を形成するための排気孔321bと、を有する。第1部位321は、第1半体311の第2半体312とは反対側の面を覆うように第1半体311に結合され、第2端子保持部分311d,321aが第2端子保持部370を形成し、排気通路部311eと排気孔321bが排気口303を形成する。この排気口303は第1空間に繋がる。したがって、第1空間内の接点部31の周囲で発生したガスは、この排気口303を介してケース300の外部に排出される。
第2部位322は、第2端子t2を保持するための第2端子保持部分322aと、排気口303を形成するための排気孔322bと、を有する。第2部位322は、第2半体312の第1半体311とは反対側の面を覆うように第2半体312に結合され、第2端子保持部分312d,322aが第2端子保持部370を形成し、排気通路部312eと排気孔322bが排気口303を形成する。この排気口303は第2空間に繋がる。したがって、第2空間内の接点部31の周囲で発生したガスは、この排気口303を介してケース300の外部に排出される。
このように、第1部位321は、内側ケース310において第1部位321と対向する部位(第2端子保持部分311d)とともに、第2端子保持部370の一方を構成する。第2部位322は、内側ケース310において第2部位322と対向する部位(第2端子保持部分312d)とともに、第2端子保持部370の一方を構成する。
このように、ケース300では、内側ケース310が2つの第2端子t2の間に位置し、かつ、第3端子t3及び第4端子t4を保持する。そのため、2つの第2端子t2間の絶縁距離を確保しながらも、分岐開閉器3の回路の対称性の向上を図ることができる。よって、分岐開閉器3の遮断及び絶縁性能がより安定する。
次に、作業者が開閉器(分岐開閉器3)を取付部材4に取り付ける際の作業工程について説明する。初期状態では、操作部610は第2位置にあるとする。
作業者は、分岐開閉器3の第2面302を取付部材4に向け、スリット350に導電バー5を差し込むようにして、分岐開閉器3を取付部材4に取り付ける。このようにして分岐開閉器3が取付部材4に取り付けられると、分岐開閉器3が取付部材4に機械的に保持される。分岐開閉器3が取付部材4に取り付けられた状態では、刃受け部材360が対応する導電バー5に電気的に接続されている。この状態では、操作部610は第2位置にあり、接続端子500は接続対象部材(取付部材4)に接触していない第2状態(オフ状態)にある。
次に、作業者は、第4端子t4(接続端子500)と接続対象部材(取付部材4)とを電気的に接続する。つまり、作業者は、分岐開閉器3が取付部材4に取り付けられた状態で、工具を用いて操作部610を操作する。このとき、第4端子t4(接続端子500)と接続対象部材(取付部材4)との関係は、接続端子500が取付部材4に接触していない第2状態にあるため、作業者は、第2状態から第1状態へ切り替える接続操作を行う。具体的には、作業者は、操作部610の溝612dに工具の先端部を挿入し、頭部612を挿通規制部392よりケース300の内側に押し込む。この後に、作業者は、工具を用いて操作部610を接続方向(図10Aにおける反時計回り方向)に約90度回転させる。これによって、操作部610は第2位置から第1位置に移動し、接続端子500が移動して取付部材4に接触する。これにより、第4端子t4である接続端子500が、接続対象部材である取付部材4に電気的に接続された状態(第1状態)となり、第4端子t4と接続対象部材との電気的な接続作業が完了する。
このようにして分岐開閉器3が取付部材4に取り付けられ、第4端子t4が取付部材4に電気的に接続された状態では、第3端子t3が接続回路32と第4端子t4とを介して取付部材4に電気的に接続される。
分岐開閉器3では、取付部材4に電気的に接続される第4端子t4がケース300の第2面302に設けられているから、分岐開閉器3が取付部材4に取り付けられた状態では、作業者は、第4端子t4が取付部材4に接続されているか否かを直接目視できない。ただし、第4端子t4が取付部材4に電気的に接続されていない第2状態(オフ状態)では、操作部610の溝612dの長手方向がケース300の第1方向(本実施形態では長手方向)と平行になる(図10A参照)。一方、第4端子t4が取付部材4に電気的に接続されている第1状態(オン状態)では、操作部610の溝612dの長手方向がケース300の第1方向と直交する(図1C参照)。したがって、作業者は、操作部610の溝612dの向きによって、第4端子t4が取付部材4に電気的に接続されているか否かを、目視で容易に把握できる。
この後に、作業者は、分岐開閉器3及び取付部材4を含む内器ブロックをキャビネット10に取り付け、接地線205を介して、取付部材4をキャビネット10の接地端子11に電気的に接続する。これにより、分岐開閉器3の第3端子t3(速結端子800)は、取付部材4を介して接地端子11に電気的に接続されることになる。そのため、分岐開閉器3の速結端子800に、負荷110の接地分岐線203が接続されると、接地分岐線203が取付部材4を介して接地端子11に電気的に接続されて、接地分岐線203が接地される。分岐開閉器3では、接地分岐線203が接続される第3端子t3を速結端子800で構成しているので、接地分岐線203を接続する作業を簡単にできる。
作業者は、第4端子t4(接続端子500)と接続対象部材(取付部材4)との電気的な接続を解除する際も、工具を用いて操作部610を操作してもよい。接続端子500が取付部材4に接触している第1状態から、接続端子500が取付部材4に接触していない第2状態への切り替えに際しては、作業者は、解除操作を行う。具体的には、作業者は、操作部610の溝612dに工具の先端部を挿入し、頭部612を挿通規制部392よりケース300の内側に押し込む。この後に、作業者は、工具を用いて操作部610を解除方向(図1Cにおける時計回り方向)に約90度回転させる。これによって、操作部610は第1位置から第2位置に移動し、接続端子500が移動して取付部材4から離れる。これにより、第4端子t4である接続端子500が、接続対象部材である取付部材4に電気的に接続されていない第2状態(オフ状態)となり、第4端子t4と接続対象部材との電気的な接続が解除される。
また、上述したように、分岐開閉器3では、ケース300は、第1方向(図1Bの左右方向)の第2端部(図1Bの右端部)に、2つの第2端子保持部370と、第3端子保持部380と、検査用端子t5を備える。分岐開閉器3がキャビネット10に収容される際には、第1方向におけるケース300の第2端部が、第1方向における左端部又は右端部に位置するように配置される(図2参照)。このとき、キャビネット10の側面と第1方向におけるケース300の第2端部との間に空間A1が設けられるため、この空間A1を利用してキャビネット10の正面から検査用端子t5にテスタのリード棒等の検査用部材が検査用端子t5へ挿通可能となる。これにより、検査用部材は、キャビネット10の正面から検査用端子t5にアクセス可能となる。言い換えると、検査用端子t5は、検査用端子t5と取付部材4との電気的な接続を検査する部材(検査用部材)がキャビネット10の正面から検査用端子t5へ挿通可能な空間A1がキャビネット10との間に形成されるように配置されている。これにより、取付部材4と第4端子t4とが電気的に接続されているか否かを容易に確認することができる。
(変形例)
本発明の実施形態は、上記の実施形態に限定されない。上記の実施形態は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
上記実施形態において、検査用端子板812(検査用端子t5)の形状は、他の形状であってもよい。例えば、分岐開閉器3は、図14A,図14Bに示す検査用端子板812(検査用端子t5)を備えてもよい。検査用端子板812(検査用端子t5)は、第3端子保持部380の端子孔382の周縁に対して端子孔382と第2解除レバー860とが並ぶ方向を軸とした場合において、当該軸に対して両側に沿った形状である。この場合、第2端子板811と検査用端子板812aとは、実施形態と同様に、1枚の板金810で構成されている。分岐開閉器3の組み立て時において、第2端子板811は第1半体311及び第2半体312で挟まれ、第1半体311及び第2半体312で形成される第3端子保持部380は検査用端子板812aで挟まれる(図14B参照)。そのため、分岐開閉器3の組み立ての容易性の観点からすると、検査用端子t5としては検査用端子板812を用いる方が好ましい。しかしながら、検査用端子t5として検査用端子板812を用いる場合であっても、検査用端子t5としては検査用端子板812を用いると同様の利点、つまり取付部材4と第4端子t4とが電気的に接続されているか否かを確認することができる。
上記実施形態では、カバー325は、手動で開位置と閉位置との間の移動を行う構成としたが、この構成に限定されない。カバー325の開位置と閉位置との間の移動は、接続端子500の移動に連動する構成としてもよい。例えば、分岐開閉器3は、操作部610の軸部611とカバー325とを連結する連結部620を有している(図15参照)。連結部620は、板状であり、長手方向の一端が操作部610の軸部611と接合され、他端がカバー325に接合されている。このとき、連結部620は、第2面302に対して上方(第1面301側)に傾いている。操作部610を第2位置から第1位置へと移動させると、操作部610に加わる下向き(図1Bにおける下向き)の力が、連結部620を介してカバー325に伝わる。カバー325では、連結部620の作用によりカバー325を閉位置から開位置へと移動する方向(図1Bにおける左方向)に力が加わる。その結果、カバー325は閉位置から開位置へと移動する。逆に、操作部610を第1位置から第2位置へと移動させる場合には、操作部610には上向き(図1Bにおける上向き)の力が加わる。このとき、連結部620の作用によりカバー325を開位置から閉位置へと移動する方向(図1Bにおける右方向)に力が加わる。その結果、カバー325は開位置から閉位置へと移動する。なお、図15に示す構成は、一例であり、カバー325の開位置と閉位置との間の移動が接続端子500の移動に連動する構成は他の構成であってもよい。
上記実施形態において、カバー325は、直進移動により開閉を行う構成としたが、この構成に限定されない。例えば、カバー325は、カバー325の4辺のうち1辺を回転軸として、回転により開閉を行う構成であってもよい。または、カバー325は、カバー325の4辺のうち対向する2辺を回転軸として、両開きにより開閉を行う構成であってもよい。または、カバー325は、第2面302からケース300の第1方向における第2端部の面に沿って移動する構成であってもよい。
上記実施形態において、カバー325は可動式とする構成としたが、この構成に限定されない。カバー325は、取外し式であってもよい。取外し式のカバー325としては、例えば、キャップ、シール、フィルム等がある。
上記実施形態において、検査用端子t5は、端子孔382の周縁のうち第2解除レバー860側の縁においては解放されている形状としたが、この形状構成に限定されない。検査用端子t5は、端子孔382の全周縁に沿った形状であってもよい。要は、検査用端子t5は、端子孔382の周縁に沿った形状であればよい。ここで、周縁に沿うとは、端子孔382の周縁の一部に沿う概念も含む。
上記実施形態において、検査用端子t5は、端子孔382の周縁に沿って設けられる構成としたが、この構成に限定されない。検査用端子t5は、他の箇所に設けられてもよい。例えば、検査用端子t5は、検査用端子t6と同様に、第1面301から露出するようにして設けられてもよい。
上記実施形態において、分岐開閉器3の各部品の形状や寸法は、本発明の目的を達成できる範囲で変更してもよい。例えば、ケース300の第1方向、第2方向、及び第3方向の寸法の関係は特に限定されない。例えば、第2方向の寸法が第3方向の寸法より大きくてもよい。また、ケース300は、必ずしも直方体状である必要はない。
また、第3端子保持部380は、2つの第2端子保持部370と第2方向において並ぶように、2つの第2端子保持部370の中間に位置していてもよい。ただし、第3端子保持部380が2つの第2端子保持部370と第2方向において並ばないようにすることで、ケース300の第2方向の寸法を小さくでき、小型化を図ることができる。
また、第1端子t1、第2端子t2、及び接点部31の数についても、とくに2つには限定されず、1つ又は3つ以上であってもよい。また、第3端子t3、第4端子t4、及び接続回路32の数についても、とくに1つには限定されず、2以上であってもよい。ここで、第3端子t3を複数設ける場合、第3端子保持部380は、第3方向に沿って複数並べられることが好ましい。
また、上記実施形態では、第2解除レバー860が、2つの第1解除レバー760と材料の色が異なっている。しかしながら、第2解除レバー860は、一対の第1解除レバー760の一方と材料の色が同じでもよい。つまり、一対の第1解除レバー760及び第2解除レバー860のうちの一つは、他と材料の色が異なっていればよい。この場合、一対の第1解除レバー760及び第2解除レバー860のうちの一つを他よりも目立たせることができ、誤操作を抑制できる。また、材料の色自体が異なっているから、着色作業が必要なくなるから製造コストの低減が期待できる。
また、第1解除レバー760は、操作突起770の押圧に応じて、直線的に移動して、作用突起762で第1鎖錠ばね720の一部を押圧するように構成されていてもよい。この点は、第2解除レバー860においても同様である。
また、上記実施形態では、2つの第1端子t1は、図1Bにおける上側のスリット350と下側のスリット350とに配置されているが、この構成に限定されない。2つの第1端子t1は、3つのスリット350のうちの2つに配置されていればよく、特に限定されない。なお、2つの第1端子t1が3つのスリット350のうちのどの2つに配置されるかは、分岐開閉器3から負荷110に供給する電圧によって決定される。また、第1端子t1は、ねじ端子や、速結端子であってもよい。
また、上記実施形態では第2端子t2は速結端子700であって、第3端子t3は速結端子800であるが、これに限定されない。第2端子t2はねじ端子であってもよいし、第3端子t3も同様にねじ端子であってもよい。なお、第2端子保持部370及び第3端子保持部380は、第2端子t2及び第3端子t3の形状に応じて適宜変更される。
また、第4端子t4は、必ずしも一対の接点510bを有していなくてもよい。第4端子t4は、接続対象(上記実施形態では取付部材4)に適した形状であればよい。第4端子t4の接続対象は、取付部材4でなくてもよく、例えば、電線等であってもよい。この場合、第4端子t4は、ねじ端子や、速結端子であってもよい。また、第4端子t4は、刃受けばねのような形状であってもよい。また、第4端子t4は、第4端子t4の全体が移動する必要はなく、第4端子t4の一部が移動してもよい。例えば、第4端子t4が変形することにより、第4端子t4における接続対象部材との接触部位が部分的に移動するようにしてもよい。また、第4端子t4は、ケース300に対して移動可能でなくてもよく、ケース300に固定されていてもよい。
また、標識部890は、アースを示す記号に限定されず、例えば、アースを示す文字等であってもよい。要するに、標識部890は、第3端子t3の種類(上記実施形態ではアース)を示す機能を有していればよい。また、標識部890は、第3端子t3の第2解除レバー860に設けられていなくてもよく、第3端子t3の別の部位に設けられていてもよい。また、標識部890は、第3端子t3ではなく第3端子保持部380に設けられていてもよい。要するに、標識部890は、第3端子t3又は第3端子保持部380に設けられていればよい。
また、接続回路32は、編組線に限定されず、金属板やその他の導線であってもよい。要するに、接続回路32は、抵抗値が接地工事の種類ごとに定められた接地抵抗値に適合していればよい。
上記実施形態では、操作部610は、第2位置において、操作部610の一部(頭部612)がケース300の第1面301から突出する。また、操作部610は、第1位置において、操作部610の全体がケース300の内側に位置する。しかしながら、操作部610はこの構成に限定されない。操作部610は、第1位置において、操作部610の一部がケース300の第1面301から突出し、第2位置において、操作部610の全体がケース300の内側に引っ込むように構成されてもよい。また、操作部610が第1位置及び第2位置のいずれにあるかを作業者が判別可能であれば、第1位置及び第2位置の両方で操作部610の一部がケース300の第1面301から突出するように、操作部610が構成されてもよい。また、操作部610が第1位置及び第2位置のいずれにあるかを作業者が判別可能であれば、第1位置及び第2位置の両方で操作部610の全体がケース300の内側に引っ込むように、操作部610が構成されてもよい。
また、第1位置は、第2位置から操作部610を少なくとも所定の回転軸の周りに0超過90度以下回転させた位置であってもよい。第1位置と第2位置との間の操作部610の回転角度が0超過90度以下であれば、第1位置決め構造及び第2位置決め構造の両方を、互いに干渉することなく操作部610の回転軸を通る面に対して面対称な構造にすることができる。特に、上記実施形態では、第1位置と第2位置との間の操作部610の回転角度が90度となっている。そのため、一対の当接部393の各々では、凹部393aが、第1ストッパ613bが嵌る凹部及び第2ストッパ613cが嵌る凹部として機能している。
また、操作部610の目印は、溝612dでなくてもよい。例えば、目印は、プリント等により操作部610に形成された記号等であってもよい。ただし、目印が操作部610に形成された突起や溝などであれば、プリント等の作業が不要になり、製造コストの低下が図れる。
上記実施形態では、操作部610は、第1位置と第2位置との間で直進移動するようにケース300に保持されているが、第1位置と第2位置との間で移動可能なようにケース300に保持されていればよく、操作部610は適宜変更が可能である。また、上記実施形態では、操作部610が、第1位置と第2位置との間で移動可能に設けられた可動部材であるが、操作部610は可動部材に限定されない。操作部610は表示ランプで構成されてもよく、表示ランプの点灯、消灯でオン状態及びオフ状態を表示してもよい。
また、接続対象部材は、接地用に限定されず、例えば、分岐開閉器3と分岐開閉器3の外部の回路(外部回路)とを電気的に接続するための部材であってもよい。この場合、接続対象部材は、外部回路と電気的に接続される。外部回路の具体例としては、分岐開閉器3に備えられた通信回路との間で通信する通信回路などがある。例えば、分岐開閉器3が電流、電圧、電力、温度などを測定する測定回路を備えている場合は、外部回路である通信回路が分岐開閉器3の通信回路と通信を行うことで、測定値を受信することができる。また、分岐開閉器3が漏電、過負荷などの異常や故障の有無を検知する機能を備えている場合には、外部回路である通信回路が分岐開閉器3の通信回路と通信を行うことで、異常や故障の有無を検知した結果を受信することができる。また、接続対象部材は、取付部材4に限らず、その他の導電性部材であってもよい。
上記実施形態の開閉器は、分岐開閉器として用いられるが、本発明に係る実施形態の開閉器は分岐開閉器に限定されない。本発明に係る実施形態の開閉器は、例えば、主幹開閉器、及び連系開閉器(連系ブレーカ)などであってもよい。連系開閉器として用いられる開閉器においては、分散電源が負荷となる。
また、本発明に係る実施形態の開閉器は、電流制限機能を備えた遮断器であってもよい。このような遮断器は、例えば、漏電遮断器(ELB:Earth Leakage circuit Breaker)や、配線用遮断器(MCB:Molded Case Circuit Breaker)である。また、本発明に係る実施形態の開閉器は、電流制限機能を備えていない負荷開閉器でもよいし、電流が流れていない状態(無負荷状態)で接点部31が開閉する断路器でもよい。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様の開閉器(分岐開閉器3)は、第1端子t1と、第2端子t2と、接点部31と、接続端子500(第4端子t4)と、検査用端子t5とを備える。第1端子t1は、電源100に電気的に接続される。第2端子t2は、負荷110に電気的に接続される。接点部31は、第1端子t1と第2端子t2との間に電気的に接続される。接続端子500は、第1端子t1、第2端子t2及び接点部31を保持するケース300の一の面である裏面(第2面302)で接続対象部材(取付部4)に電気的に接続される。検査用端子t5は、ケース300の裏面以外から露出し、接続端子500と電気的に接続される。
この構成によると、ケース300の裏面以外から露出された検査用端子t5を用いることで、裏面に設けられた接続端子500が接続対象部材と電気的に接続されているか否かを容易に確認することができる。
第2の態様の開閉器では、第1の態様において、接続端子500は、接地用の端子である。この構成によると、検査用端子t5を用いることで、裏面に設けられた接続端子500が接地されているか否かを容易に確認することができる。
第3の態様の開閉器は、第1又は第2の態様において、負荷110の接地線に電気的に接続される第3端子t3と、接続端子500と第3端子t3との間を電気的に接続する接続回路32とを、更に備える。この構成によると、開閉器は、負荷110を、第3端子t3を介して接地させることができる。
第4の態様の開閉器では、第3の態様において、検査用端子500は、検査用端子500と接続対象部材との電気的な接続を検査する部材がケース300の正面から検査用端子500へ挿通可能な空間A1がキャビネット10との間に形成されるように配置されている。この構成によると、検査用端子500と接続対象部材との電気的な接続を検査する部材が検査用端子t5にアクセス可能となるので、開閉器を設置した後であっても導通確認を容易に行うことができる。
第5の態様の開閉器では、第4の態様において、検査用端子t5は、ケース300の正面から少なくとも一部が視認可能となるように配置されている。この構成によると、開閉器を設置した後であっても検査用端子t5の位置を容易に確認することができる。
第6の態様の開閉器は、第3〜第5のいずれかの態様において、検査用端子t5としての第1検査用端子とは別に、第2端子t2に対する導通確認用の第2検査用端子(検査用端子t6)を、更に備える。第2端子t2及び第2検査用端子と、第3端子t3及び第1検査用端子とは、それぞれ対になるように配置されている。この構成によると、複数の検査用端子が設けられている場合であっても、確認すべき検査用端子を容易に識別することができる。
第7の態様の開閉器では、第3〜第6のいずれかの態様において、第3端子t3は、端子孔382を有する差し込み型の端子である。検査用端子t5は、端子孔382の周縁に沿った形状である。この構成によると、検査用端子t5は端子孔382の周縁に沿って配置されているので、検査用端子t5の位置を容易に知ることができる。
第8の態様の開閉器は、第7の態様において、端子孔382と並んで、第3端子t3と第3端子t3に差し込まれた電線との接続を解除するための解除レバー(第2解除レバー860)を、更に備える。検査用端子t5は、端子孔382の周縁のうち解除レバー側の縁においては解放されている。この構成によると、検査用端子t5は、配線の妨げになる可能性を低くすることができる。例えば、検査用端子t5が端子孔382の全周縁の沿って設けられている場合、第3端子に差し込まれた電線を引き抜きために解除レバーを操作する際に、検査用端子t5が操作の妨げとなる可能性がある。一方、上述したように、端子孔382の周縁のうち解除レバー側の縁においては解放して検査用端子t5が設けられると、第3端子に差し込まれた電線を引き抜きために解除レバーを操作する際において、検査用端子t5が操作レバーの操作の妨げとなる可能性は低くなる。
第9の態様の開閉器では、第8の態様において、端子孔382の周縁に対して端子孔382と解除レバーとが並ぶ方向を軸とした場合において、検査用端子t5は、当該軸に対して片側に沿った形状である。この構成によると、検査用端子t5が当該軸に対して両側に設けられた場合と比較して組み立て性が向上する。
第10の態様の開閉器では、第3〜第9のいずれかの態様において、検査用端子t5は、第3端子t3と一枚の板金810で構成されている。この構成によると、別部品とする必要がないので、コストを抑えることができる。
第11の態様の開閉器では、第10の態様において、接続端子500は、可動式の端子である。接続端子500と第3端子t3との間は、可撓性を有する導電部材で接続されている。この構成によると、撓性を有する導電部材で接続端子500と第3端子t3との間を接続することで、可動式の端子である接続端子500と接続対象部材との接続の確認を行うことができる。
第12の態様の分電盤1は、第1〜第11のいずれかの態様の開閉器と、当該開閉器を収容するキャビネット10とを備える。この構成によると、開閉器の裏面に設けられた接続端子500が接続対象部材と電気的に接続されているか否かを容易に確認することができる。
1 分電盤
3 分岐開閉器(開閉器)
4 取付部材(接続対象部材)
10 キャビネット
31 接点部
32 接続回路
100 電源
110 負荷
300 ケース
301 第1面
302 第2面(裏面)
382 端子孔
500 接続端子
700 速結端子
760 第1解除レバー
800 速結端子
810 板金
860 第2解除レバー(解除レバー)
A1 空間
t1 第1端子
t2 第2端子
t3 第3端子
t4 第4端子
t5 検査用端子(第1検査用端子)
t6 検査用端子(第2検査用端子)

Claims (12)

  1. 電源に電気的に接続される第1端子と、
    負荷に電気的に接続される第2端子と、
    前記第1端子と前記第2端子との間に電気的に接続された接点部と、
    前記第1端子、前記第2端子及び前記接点部を保持するケースの一の面である裏面で接続対象部材に電気的に接続される接続端子と、
    前記ケースの前記裏面以外から露出し、前記接続端子と電気的に接続される検査用端子とを
    備えることを特徴とする開閉器。
  2. 前記接続端子は、接地用の端子である
    ことを特徴とする請求項1に記載の開閉器。
  3. 前記負荷の接地線に電気的に接続される第3端子と、
    前記接続端子と前記第3端子との間を電気的に接続する接続回路とを、更に備える
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の開閉器。
  4. 前記検査用端子は、前記検査用端子と前記接続対象部材との電気的な接続を検査する部材が前記ケースの正面から前記検査用端子へ挿通可能な空間がキャビネットとの間に形成されるように配置されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の開閉器。
  5. 前記検査用端子は、前記ケースの前記正面から少なくとも一部が視認可能となるように配置されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の開閉器。
  6. 前記検査用端子としての第1検査用端子とは別に、前記第2端子に対する導通確認用の第2検査用端子を、更に備え、
    前記第2端子及び前記第2検査用端子と、前記第3端子及び第1検査用端子とは、それぞれ対になるように配置されている
    ことを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の開閉器。
  7. 前記第3端子は、端子孔を有する差し込み型の端子であって、
    前記検査用端子は、前記端子孔の周縁に沿った形状である
    ことを特徴とする請求項3〜6のいずれか一項に記載の開閉器。
  8. 前記端子孔と並んで、前記第3端子と前記第3端子に差し込まれた電線との接続を解除するための解除レバーを、更に備え、
    前記検査用端子は、前記端子孔の前記周縁のうち前記解除レバー側の縁においては解放されている
    ことを特徴とする請求項7に記載の開閉器。
  9. 前記端子孔の前記周縁に対して前記端子孔と前記解除レバーとが並ぶ方向を軸とした場合において、前記検査用端子は、当該軸に対して片側に沿った形状である
    ことを特徴とする請求項8に記載の開閉器。
  10. 前記検査用端子は、前記第3端子と一枚の板金で構成されている
    こと特徴とする請求項3〜9のいずれかに記載の開閉器。
  11. 前記接続端子は、可動式の端子であって、
    前記接続端子と前記第3端子との間は、可撓性を有する導電部材で接続されている
    ことを特徴とする請求項10に記載の開閉器。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の開閉器と、
    前記開閉器を収容するキャビネットとを備える
    ことを特徴とする分電盤。
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