JP2018190510A - 蓄電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケース本体と蓋とをスムーズに組み付けることができる蓄電装置を提供する。【解決手段】二次電池10は、電極組立体12と、電極組立体12を収容するケース本体13及び蓋14を有する金属製のケース11とを備える。導電部材17は、電極組立体12が有する正極タブ群25a又は負極タブ群28aと接合され、蓋14と、蓋14の内面14aに対向し、かつ正極タブ群25a及び負極タブ群28aが存在する電極組立体12のタブ側端面12aとの間に配置される。絶縁カバー60は、蓋14と導電部材17との間に配置され、両者を絶縁する。絶縁カバー60は、ケース本体13の内面31a,32aと当接する当接面67a,68a,74aと、当接面67a,68a,74aよりも電極組立体12側に位置し、かつ電極組立体12に近付くにつれてケース本体13の内面31a,32aから離れる形状の斜面部67b,68b,74bとを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、絶縁カバーを備えた蓄電装置に関する。
EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug in Hybrid Vehicle)などの車両には、走行用モータへの供給電力を蓄える蓄電装置としての二次電池が搭載されている。二次電池としては、例えば、正極電極と負極電極とをセパレータを間に挟んだ状態で積層した電極組立体を金属製のケース内に収容して構成されたものがある。
ケースは、有底筒状のケース本体と、ケース本体の開口部を閉塞する板状の蓋とを有する。ケース本体は、底壁と、底壁の周縁から立設された側壁とを有する。蓋としては、例えば特許文献1に記載のように、ケースの内側に臨む面からケース本体の底壁側に向かって突出した突出部を備えるものがある。このように蓋が突出部を有する場合は、ケース本体の側壁の内面によって構成される開口部に対して蓋の突出部を挿入することで、ケース本体と蓋とを組み付ける。
特開2015−133300号公報
ところで、蓋が突出部を有する構造においては、蓋の突出部をケース本体に挿入してからケース本体と蓋とを組み付ける必要があり、突出部が寸法精度良く作製されている場合には、ケース本体と蓋の組み付けに時間を要する。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ケース本体と蓋とをスムーズに組み付けることができる蓄電装置を提供することにある。
上記問題点を解決するための蓄電装置は、正極と負極の電極が絶縁された状態で積層され、かつ前記電極から突出したタブが同じ極性同士で積層されたタブ群を有する電極組立体と、前記電極組立体を収容するケース本体、及び該ケース本体の開口部を閉塞する蓋を有する金属製のケースと、同じ極性の前記タブ群と接合され、前記蓋と、該蓋の内面に対向し、かつ前記タブ群が存在する前記電極組立体のタブ側端面との間に配置された一対の導電部材と、前記蓋と前記導電部材との間に配置され、両者を絶縁する絶縁カバーと、を備えた蓄電装置であって、前記絶縁カバーは、前記ケース本体の内面と当接するカバー側当接部と、前記カバー側当接部よりも前記電極組立体側に位置し、かつ前記電極組立体に近付くにつれて前記ケース本体の内面から離れる形状のガイド部とを有することを要旨とする。
蓄電装置の製造方法の一つに、蓋に導電部材と絶縁カバーが一体に組み付けられるとともに、タブ群と導電部材とが接合された状態で、電極組立体をケース本体に収容し、その後、蓋をケース本体に接合する方法がある。この方法では、絶縁カバーが蓋から突出した状態にある。そして、蓋をケース本体に組み付ける際、蓋よりも電極組立体側に位置する絶縁カバーがケース本体内に収容された後で、ケース本体と蓋とが組み付けられる。このとき、絶縁カバーはガイド部によってケース本体の開口部に挿入されるように案内され、蓋は絶縁カバーによってケース本体の開口部に向かうように案内されるため、ケース本体と蓋とをスムーズに組み付けることができる。また、絶縁カバーの当接部がケース本体の内面に当接することによって、ケース本体と蓋との位置ずれが抑制される。また、一般に絶縁カバーの材料には樹脂等が用いられるため、絶縁カバーが金属製のケース本体と接触したとしても、金属製の蓋が金属製のケース本体と接触する場合よりも、異物の発生を抑制できる。
また、蓄電装置について、前記蓋は、前記蓋の内面から前記電極組立体側に向かって突出する突出部を有し、前記突出部は、前記ケース本体の内面と当接する蓋側当接部を有するのが好ましい。
これによれば、絶縁カバーの当接部に加えて、蓋の当接部がケース本体の内面と当接する。また、蓋は、金属製であるため、絶縁カバーに比べて剛性が高い。よって、ケース本体と蓋との位置ずれをより抑制できる。
本発明によれば、ケース本体と蓋とをスムーズに組み付けることができる。
実施形態の二次電池の分解斜視図。 (a),(b)は二次電池の断面図。 (a),(b)は二次電池の断面図、(c),(d)は(b)の拡大図。 絶縁カバーの分解斜視図。 (a),(b)は別例の絶縁カバーの断面図。
以下、蓄電装置を二次電池に具体化した一実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。
図1に示すように、蓄電装置としての二次電池10は、ケース11を備える。二次電池10は、ケース11に収容された電極組立体12を備える。ケース11は、直方体状のケース本体13と、ケース本体13の開口部13aを閉塞する矩形平板状の蓋14とを有する。ケース11を構成するケース本体13と蓋14は、何れも金属製(例えば、ステンレスやアルミニウム)である。また、本実施形態の二次電池10は、その外観が角型をなす角型電池である。また、本実施形態の二次電池10は、リチウムイオン電池である。
ケース本体13は、矩形板状の底壁30と、底壁30の一対の長側縁から立設された長側壁31と、底壁30の一対の短側縁から立設された短側壁32とを有する。以下、長側壁31及び短側壁32の面に沿う方向を立設方向という。蓋14において、ケース11の内側に臨む面を内面14aとし、ケース11の外側に臨む面を外面14bとする。図2(a)及び図2(b)に示すように、蓋14は、蓋14の内面14aから蓋14の厚さ方向に突出した矩形状の突出部40を有する。突出部40は、一対の長辺に沿う縁部に蓋側当接部としての長側当接面41を備え、一対の短辺に沿う縁部に蓋側当接部としての短側当接面42を備える。図3(a)及び図3(b)に示すように、ケース本体13と蓋14とを組み付けた状態において、突出部40の長側当接面41は、ケース本体13の長側壁31の内面31aと当接し、突出部40の短側当接面42は、ケース本体13の短側壁32の内面32aと当接する。つまり、突出部40の縁部の形状は、長側壁31及び短側壁32の内面31a,32aによって構成されるケース本体13の開口部13aの形状と一致する。
図2(a)及び図3(a)に示すように、電極組立体12は、シート状の複数の正極電極20と負極電極21とセパレータ22とを備える。電極組立体12は、正極電極20と負極電極21との間にセパレータ22を介在させ、かつ相互に絶縁させた状態で積層した層状構造を備える。
正極電極20は、矩形シート状の正極金属箔(例えばアルミニウム箔)23と、正極金属箔23の両面に存在する正極活物質層24とを有する。正極電極20は、一対の長辺に沿う縁部のうちの一方の縁部に第1縁部20aを備える。正極電極20は、第1縁部20aの一部から突出した形状のタブとしての正極タブ25を有する。正極タブ25は、正極活物質層24が存在せず、正極金属箔23そのもので構成されている。
負極電極21は、矩形シート状の負極金属箔(例えば銅箔)26と、負極金属箔26の両面に存在する負極活物質層27とを有する。負極電極21は、一対の長辺に沿う縁部のうちの一方の縁部に第1縁部21aを備える。負極電極21は、第1縁部21aの一部から突出した形状のタブとしての負極タブ28を有する(図1参照)。負極タブ28は、負極活物質層27が存在せず、負極金属箔26そのもので構成されている。複数の正極タブ25及び負極タブ28は、正極電極20及び負極電極21が積層された状態で、正極タブ25と負極タブ28とが重ならない位置に存在する。セパレータ22は、絶縁性を有し、正極電極20と負極電極21とを絶縁する。正極電極20、負極電極21、及びセパレータ22が積層された方向を電極組立体12の積層方向とする。
電極組立体12は、タブ側端面12aを備える。タブ側端面12aは、正極電極20の第1縁部20a、負極電極21の第1縁部21a、及びセパレータ22の縁部を寄せ集めて形成されている。電極組立体12を構成する各正極電極20は、それぞれの正極タブ25が積層方向に沿って列状に配置されるように積層される。同様に、電極組立体12を構成する各負極電極21は、それぞれの負極タブ28が積層方向に沿って列状に配置されるように積層される。
二次電池10は、タブ側端面12aから突出した正極タブ群25aを有する。正極タブ群25aは、全ての正極タブ25を電極組立体12における積層方向の一端側に寄せ集め、積層して構成されている。また、二次電池10は、タブ側端面12aから突出した負極タブ群28aを有する。負極タブ群28aは、全ての負極タブ28を電極組立体12における積層方向の一端側に寄せ集め、積層して構成されている。
正極タブ群25a及び負極タブ群28aは、それぞれ積層方向一端側に基端側曲げ部29aを備える。基端側曲げ部29aは、正極タブ群25a及び負極タブ群28aにおいて、積層方向一端側に寄せ集められ、積層方向一端側から積層方向他端側に向けて曲げられた部分を含む。また、正極タブ群25a及び負極タブ群28aは、それぞれ延出部29bを備える。延出部29bは、基端側曲げ部29aから電極組立体12の積層方向に延びる部分である。正極タブ群25a及び負極タブ群28aは、それぞれ延出部29bより先端側に、積層方向他端側から積層方向一端側に向けて曲げられた先端側曲げ部29cを備える。
正極タブ群25aには、電極組立体12と、後述の正極端子構造15とを電気的に接続するための導電部材17が接合されている。図示しないが、同様に、負極タブ群28aには、電極組立体12と、後述の負極端子構造16とを電気的に接続するための導電部材17が接合されている。各導電部材17は、蓋14の内面14aと電極組立体12のタブ側端面12aとの間に配置されている。
図1に示すように、正極端子構造15及び負極端子構造16は、それぞれ引出端子51を備える。各極の引出端子51は、導電部材17と電気的に接続されている。引出端子51は、蓋14の外面14bより外側に突出している。正極端子構造15及び負極端子構造16は、蓋14の外面14bで引出端子51と電気的に接続された端子接続部材52と、蓋14の外側で端子接続部材52と電気的に接続された外部接続端子53を備える。正極端子構造15及び負極端子構造16は、端子接続部材52及び外部接続端子53を蓋14から絶縁する外側絶縁部材54を蓋14の外面14bに備える。電極組立体12と蓋14は、正極端子構造15、負極端子構造16、及び導電部材17を介して一体化されている。
図2(b)及び図3(b)に示すように、二次電池10は、ケース11内において、電極組立体12のタブ側端面12aと蓋14の内面14aとの間に位置する矩形状の絶縁カバー60を備える。絶縁カバー60は、樹脂製である。図1に示すように、絶縁カバー60は、導電部材17に対し、正極タブ群25a及び負極タブ群28aの先端側曲げ部29c側から装着された第1の絶縁カバー60aと、正極タブ群25a及び負極タブ群28aの基端側曲げ部29a側から装着された第2の絶縁カバー60bとから構成される。
図4に示すように、第1の絶縁カバー60aは、矩形板状の第1部位61と、矩形板状の第2部位62と、第1部位61の長手方向に沿う一辺と第2部位62の長手方向に沿う一辺とを接続する第3部位63とを備える。第1の絶縁カバー60aは、第1部位61及び第2部位62の面が蓋14の内面14aと沿うように配置される。
図2(a)及び図3(a)に示すように、第1部位61は、導電部材17と、蓋14の内面14aとの間に配置されている。第1部位61は、導電部材17に支持されている。第1部位61は、電極組立体12のタブ側端面12aと対向する対向面61aから電極組立体12側に突出したリブ64を備える。リブ64は、蓋14側に凹む形状の係止凹部64aを備える。
第2部位62は、電極組立体12のタブ側端面12aと、正極タブ群25a及び負極タブ群28aの先端側曲げ部29cとの間に位置する。第2部位62は、先端側曲げ部29cを電極組立体12側から覆う。先端側曲げ部29cは、導電部材17と、第2部位62と、第3部位63とで区画された隙間に入り込んだ状態にある。
第2部位62の長手方向の寸法は、第1部位61の長手方向の寸法よりも長い。第2部位62は、長手方向一端側に負極絶縁部65を備え、長手方向他端側に正極絶縁部66を備える。負極絶縁部65は、負極端子構造16における引出端子51とタブ側端面12aとの間に位置し、負極端子構造16と電極組立体12とを絶縁する。正極絶縁部66は、正極端子構造15における引出端子51とタブ側端面12aとの間に位置し、正極端子構造15と電極組立体12とを絶縁する。図3(c)及び図3(d)に示すように、第2部位62は、負極絶縁部65及び正極絶縁部66の外面65a,66aに、ケース本体13の短側壁32の内面32aと当接するカバー側当接部としての当接面67aを備える。また、第2部位62は、負極絶縁部65及び正極絶縁部66の外面65a,66aにガイド部としての斜面部67bを備える。斜面部67bは、当接面67aよりも電極組立体12側に位置する。斜面部67bは、立設方向において電極組立体12に近付くにつれて短側壁32の内面32aから離れるように直線状に傾斜するテーパ形状である。
第3部位63は、正極タブ群25a及び負極タブ群28aの先端側曲げ部29cを外側から覆う。第3部位63は、積層方向において、正極タブ群25a及び負極タブ群28aの積層方向他端と、ケース本体13の長側壁31の内面31aとの間に位置し、先端側曲げ部29cとケース本体13とを絶縁する。第3部位63は、外面63aに、ケース本体13の長側壁31の内面31aと当接するカバー側当接部としての当接面68aを備える。本実施形態の当接面68aは、蓋14の突出部40の長側当接面41と面一である。また、第3部位63は、外面63aにガイド部としての斜面部68bを備える。斜面部68bは、当接面68aよりも電極組立体12側に位置する。斜面部68bは、立設方向において電極組立体12に近付くにつれて長側壁31の内面31aから離れるように直線状に傾斜するテーパ形状である。
図4に示すように、第2の絶縁カバー60bは、矩形状の第1部位71と、第1部位71の長手方向に沿う一辺から電極組立体12に向けて立設された第2部位72とを備える。
第1部位71は、導電部材17と、蓋14の内面14aとの間に配置されている。第1部位71は、第1の絶縁カバー60aに向けて突出した形状の係止用突出部73を備える。係止用突出部73は、先端部に係止爪73aを備える。係止爪73aは、第1の絶縁カバー60aの係止凹部64aに係止可能である。
第2部位72は、正極タブ群25a及び負極タブ群28aの基端側曲げ部29aを外側から覆う。第2部位72は、積層方向において、正極タブ群25a及び負極タブ群28aの積層方向一端と、ケース本体13の長側壁31の内面31aとの間に位置し、基端側曲げ部29aとケース本体13とを絶縁する。第2部位72は、外面72aに、ケース本体13の長側壁31の内面31aと当接するカバー側当接部としての当接面74aを備える。本実施形態の当接面74aは、蓋14の突出部40の長側当接面41と面一である。また、第2部位72は、外面72aにガイド部としての斜面部74bを備える。斜面部74bは、当接面74aよりも電極組立体12側に位置する。斜面部74bは、立設方向において電極組立体12に近付くにつれて長側壁31の内面31aから離れるように直線状に傾斜するテーパ形状である。
第1の絶縁カバー60aと第2の絶縁カバー60bとは、第1の絶縁カバー60aの係止凹部64aに第2の絶縁カバー60bの係止爪73aが係止されることで一体に組み付けられている。これにより、絶縁カバー60は、矩形状のカバー部材となる。
次に、本実施形態の作用について、二次電池10の製造方法とともに説明する。
導電部材17を正極タブ群25aに接合し、正極タブ群25aに接合された導電部材17とは別の導電部材17を負極タブ群28aに接合する。これにより、電極組立体12は、正極タブ群25a及び負極タブ群28aを介して導電部材17と接続される。そして、正極端子構造15、負極端子構造16、導電部材17、及び絶縁カバー60を蓋14に組み付ける。これにより、電極組立体12、蓋14、正極端子構造15、負極端子構造16、導電部材17、及び絶縁カバー60は、一体化される。このとき、絶縁カバー60は、蓋14から突出した状態にある。この状態で、電極組立体12をケース本体13に収容し、その後で蓋14をケース本体13に組み付ける。
このとき、図2(a)及び図2(b)に示すように、蓋14をケース本体13の底壁30に向けて移動させると、蓋14よりも立設方向において電極組立体12側に位置する絶縁カバー60が、斜面部67b,68b,74bによってケース本体13の開口部13aに挿入されるように案内される。さらに、蓋14をケース本体13の底壁30に向けて移動させると、絶縁カバー60の当接面67a,68a,74aは、ケース本体13の長側壁31及び短側壁32の内面31a,32aと当接する。絶縁カバー60は、ケース本体13の内部に収容された状態となる。さらに、蓋14をケース本体13の底壁30に向けて移動させると、蓋14の突出部40は、ケース本体13の開口部13aに挿入される。このとき、蓋14の突出部40の長側当接面41及び短側当接面42は、ケース本体13の長側壁31及び短側壁32の内面31a,32aと当接する。そして、蓋14の内面14aがケース本体13の長側壁31及び短側壁32の先端部に接触し、ケース本体13と蓋14との組み付けが完了する。
次に、本実施形態の効果を記載する。
(1)ケース本体13と蓋14とは、蓋14よりも電極組立体12側に位置する絶縁カバー60がケース本体13内に収容された後で組み付けられる。このとき、絶縁カバー60は、斜面部67b,68b,74bによってケース本体13の開口部13aに挿入されるように案内され、蓋14は、絶縁カバー60によってケース本体13の開口部13aに向かうように案内されるため、ケース本体13と蓋14とをスムーズに組み付けることができる。また、絶縁カバー60の当接面67a,68a,74aがケース本体13の内面31a,32aと当接することによって、ケース本体13と蓋14との位置ずれが抑制される。また、絶縁カバー60は樹脂製であるため、絶縁カバー60が金属製のケース本体13と接触したとしても、金属製の蓋14が金属製のケース本体13と接触する場合よりも、異物の発生を抑制できる。
(2)蓋14は、蓋14の内面14aから電極組立体12側に向かって突出する突出部40を有する。突出部40は、ケース本体13の長側壁31の内面31aと当接する長側当接面41と、ケース本体13の短側壁32の内面32aと当接する短側当接面42とを有する。このため、ケース本体13と蓋14とを組み付けた状態において、絶縁カバー60の当接面67a,68a,74aと蓋14の突出部40の長側当接面41及び短側当接面42の両方が、ケース本体13の長側壁31及び短側壁32の内面31a,32aと当接する。また、蓋14は、金属製であるため、絶縁カバー60に比べて剛性が高い。よって、ケース本体13と蓋14との位置ずれをより抑制できる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
○ ケース11の形状は直方体状に限定されず、例えば円柱状でもよい。この場合、ケース本体13は有底円筒状であり、蓋14は円板状である。
○ 電極組立体12は、巻回型の電極組立体でもよい。
○ 正極電極20において、正極活物質層24は正極金属箔23の片面に存在してもよい。同様に、負極電極21において、負極活物質層27は負極金属箔26の片面に存在してもよい。
○ 蓋14は、突出部40を備えていなくてもよい。
○ 正極端子構造15及び負極端子構造16は、引出端子51、端子接続部材52、及び外部接続端子53を用いた構造以外でもよく、例えば、電極端子が導電部材17に直接接続されたものでもよい。
○ 絶縁カバー60は、上記実施形態のように第1の絶縁カバー60aと第2の絶縁カバー60bの2つを備える構成でなくてもよい。絶縁カバー60は、1つの部材から構成されてもよいし、3つ以上の部材から構成されてもよい。
○ 第1の絶縁カバー60aと第2の絶縁カバー60bを一体化させる方法は、係止凹部64aと係止爪73aとの係止以外の方法であってもよい。
○ 絶縁カバー60の当接部及びガイド部の形状は適宜変更してよい。
例えば、図5(a)に示すように、絶縁カバー80は、立設方向において電極組立体12に近付くにつれて長側壁31及び短側壁32の内面31a,32aから離れるように曲線状に傾斜する斜面部81をガイド部として備えていてもよい。
例えば、図5(b)に示すように、絶縁カバー90は、立設方向における絶縁カバー90の中央から蓋14に近付くにつれて長側壁31及び短側壁32の内面31a,32aから離れるように傾斜する第1斜面部91と、立設方向における絶縁カバー90の中央から電極組立体12に近付くに連れて長側壁31及び短側壁32の内面31a,32aから離れるように傾斜する第2斜面部92とを備える。第2斜面部92は、ガイド部である。また、絶縁カバー90は、第1斜面部91と第2斜面部92との境界部に、ケース本体13の長側壁31及び短側壁32の内面31a,32aと当接する当接部93を備える。
○ 蓄電装置は、例えばキャパシタなど、二次電池以外の蓄電装置にも適用可能である。
○ 二次電池10は、リチウムイオン二次電池以外の他の二次電池であってもよい。要は、正極用の活物質と負極用の活物質との間をイオンが移動するとともに電荷の教授を行うものであればよい。
以下に上記実施形態から把握できる技術的思想を、その効果とともに記載する。
(イ)前記絶縁カバーの当接部と前記蓋の当接部は面一である蓄電装置。
蓋の突出部は、絶縁カバーがケース本体に収容された後でケース本体に挿入されるが、絶縁カバーの当接部と蓋の当接部との間に段差がないため、ケース本体の開口部と蓋の当接部とをよりスムーズに組み付けることができる。
10…蓄電装置としての二次電池、11…ケース、12…電極組立体、12a…タブ側端面、13…ケース本体、13a…開口部、14…蓋、14a…内面、17…導電部材、20…正極電極、21…負極電極、25…タブとしての正極タブ、25a…タブ群としての正極タブ群、29…タブとしての負極タブ、29a…タブ群としての負極タブ群、31a,32a…内面、40…突出部、41…蓋側当接部としての長側当接面、42…蓋側当接部としての短側当接面、60…絶縁カバー、67a,68a,74a…カバー側当接部としての当接面、67b,68b,74b…ガイド部としての斜面部。

Claims (2)

  1. 正極と負極の電極が絶縁された状態で積層され、かつ前記電極から突出したタブが同じ極性同士で積層されたタブ群を有する電極組立体と、
    前記電極組立体を収容するケース本体、及び該ケース本体の開口部を閉塞する蓋を有する金属製のケースと、
    同じ極性の前記タブ群と接合され、前記蓋と、該蓋の内面に対向し、かつ前記タブ群が存在する前記電極組立体のタブ側端面との間に配置された一対の導電部材と、
    前記蓋と前記導電部材との間に配置され、両者を絶縁する絶縁カバーと、
    を備えた蓄電装置であって、
    前記絶縁カバーは、前記ケース本体の内面と当接するカバー側当接部と、前記カバー側当接部よりも前記電極組立体側に位置し、かつ前記電極組立体に近付くにつれて前記ケース本体の内面から離れる形状のガイド部とを有することを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記蓋は、前記蓋の内面から前記電極組立体側に向かって突出する突出部を有し、
    前記突出部は、前記ケース本体の内面と当接する蓋側当接部を有する請求項1に記載の蓄電装置。
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