以下、本発明の一実施形態を、図1を参照して説明する。なお、以下の説明及び図面においては、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[構成]
図1には、一実施形態に係る案内情報生成装置700の構成がブロック図にて示されている。案内情報生成装置700は、移動体MV内に配置される。本実施形態では、移動体MVには、案内情報生成装置700に加えて、記憶部910と、音出力部920と、表示部930と、位置検出部950と、生体情報検出部970とが配置されている。
上記の記憶部910は、不揮発性の記憶素子を備えて構成される。当該記憶部910には、地図情報が記憶される。記憶部910には、案内情報生成装置700がアクセス可能となっている。
地図情報には、道路の形状をリンクやノード(交差点等)で表す道路形状データ、建物、河川、地表面(フィーチャ)等を表す背景データ、POI(Point Of Interests)データが含まれている。また、地図情報には、道路の法定速度、勾配、道路幅、信号の有無等、及び、これらによって分類される道路の種類である道路種別が含まれている。ここで、「道路種別」としては、一般国道、高速道路、一般道路、市街地等を通る細街路、山岳道路等がある。
上記の音出力部920は、スピーカを備えて構成されている。音出力部920は、案内情報生成装置700から送られた出力音データを受ける。そして、音出力部920は、当該出力音データに対応する出力音を再生出力する。
上記の表示部930は、液晶ディスプレイパネル等の表示デバイスを備えて構成されている。表示部930は、案内情報生成装置700から送られた表示データを受ける。そして、表示部930は、当該表示データに対応する画像を表示する。
上記の位置検出部950は、移動体MVの現在位置を逐次検出する。そして、位置検出部950は、検出された移動体MVの現在位置を案内情報生成装置700へ送る。
上記の生体情報検出部970は、移動体MVの運転者の生体情報を検出する。本実施形態では、生体情報検出部970は、心拍センサ及びカメラデバイスを備えて構成される。
ここで、心拍センサは、運転者の心拍数を検出する。そして、心拍センサは、検出された運転者の心拍数の情報を案内情報生成装置700へ送る。
また、カメラデバイスは、運転者の顔を撮影する。カメラデバイスによる撮影結果である撮影画像は、案内情報生成装置700へ送られる。
<案内情報生成装置700の構成>
上記の案内情報生成装置700の構成について、説明する。
案内情報生成装置700は、図1に示されるように、道路情報取得部710と、心身情報取得部720とを備えている。また、案内情報生成装置700は、生成部750を備えている。
ここで、本実施形態では、案内情報生成装置700は、不図示の探索部を更に備えている。当該探索部は、目的地を指定(設定)した経路探索指令を受けた場合は、記憶部910に記憶された地図情報を参照して、移動体MVの現在位置から目的地までの経路を探索する。そして、探索部は、移動体MVの走行予定の道路である探索された経路中の道路について、道路種別ごとに、走行予定区間を設定するようになっている。
例えば、探索された経路が、一般国道、高速道路、一般道路、山岳道路を順次走行して目的地に至る経路の場合には、走行予定区間として、「走行予定区間1:一般国道」、「走行予定区間2:高速道路」、「走行予定区間3:一般道路」、「走行予定区間4:山岳道路」が設定される。
また、目的地が設定されていない場合は、探索部は、記憶部910に記憶された地図情報を参照して、移動体MVの現在位置の変化から、道路の先読みを行い、進行方向に道なりの道路を、予測進路として予測する。そして、探索部は、予測進路を所定走行距離だけ走行しても道路種別が変化しない場合には、当該所定走行距離の予測進路を走行予定区間に設定するようになっている。また、探索部は、所定走行距離の予測道路を走行する間に道路種別が変化する場合には、予測進路の道路種別ごとに、走行予定区間を設定するようになっている。ここで、所定走行距離は、一般的な運転者が運転操作に対する集中力や注意力を持続できる走行距離であり、経験等に基づいて定められる。
探索部による予定走行区間を含む探索結果は、道路情報取得部710及び生成部750へ送られるようになっている。
上記の道路情報取得部710は、位置検出部950から送られた移動体MVの現在位置を取得する。そして、道路情報取得部710は、記憶部910に記憶された地図情報及び移動体MVの現在位置を参照して、移動体MVの走行予定の道路の特徴を、走行予定区間ごとに取得する。
ここで、道路の特徴としては、例えば、「直進する区間の距離が短く、右左折等のハンドル操作が多く必要とされる道路」、「直進する区間の距離が長く、右左折等のハンドル操作がさほど必要とされていない道路」、「勾配の変化が小さく、ブレーキ操作等がさほど必要とされていない道路」、「勾配の変化が大きく、ブレーキ操作等が多く必要とされる道路」、「S字カーブが連続していて、ハンドル操作が多く必要とされる道路」が挙げられる。また、道路の特徴としては、「信号機の設置間隔が短い道路」、「信号機の設置間隔が長い道路」、「風景が大きく変化する道路」、「風景がさほど変化しない道路」、「トンネルの多い道路」等が挙げられる。
また、道路情報取得部710は、ネットワークを介して、不図示の情報サーバから、走行予定の道路の走行環境状況を、走行予定区間ごとに受信して取得する。本実施形態では、走行環境状況には、走行予定の道路を走行するときの天候、走行予定の道路の路面状態(乾燥路面、湿潤路面、凍結路面、積雪路面)等が含まれている。こうして取得された走行予定区間の道路の特徴及び走行環境状況は、道路走行環境情報として生成部750へ送られる。
上記の心身情報取得部720は、生体情報検出部970の心拍センサから送られた運転者の心拍数の情報を取得する。また、心身情報取得部720は、生体情報検出部970のカメラデバイスから送られた運転者の顔の撮影画像を取得する。
また、心身情報取得部720は、位置検出部950から送られた移動体MVの現在位置を取得する。そして、心身情報取得部720は、記憶部910に記憶された地図情報及び移動体MVの現在位置の変化に基づいて、運転者の休憩状況を導出するための情報である移動体MVの走行履歴情報を、運転時間関連情報として取得する。こうして取得された運転者の心拍数の情報及び顔の撮影画像、並びに、運転時間関連情報は、運転者の心身に関する情報として生成部750へ送られる。
上記の生成部750は、道路走行環境情報及び運転者の心身に関する情報に基づいて、運転者が休憩を取るべきと評価した場合に、運転者に対する休憩に関する案内情報を生成する。かかる機能を有する生成部750は、身体影響評価部751と、心身状態評価部752と、休憩評価部753と、情報生成部754とを備えている。
上記の身体影響評価部751は、道路情報取得部710から送られた道路走行環境情報を受ける。そして、身体影響評価部751は、当該道路走行環境情報に基づいて、走行予定区間ごとに、走行予定区間の道路を走行する際の、運転者の今後の身体への影響を評価する。
身体影響評価部751による評価としては、例えば、走行予定区間の道路が「直進する区間の距離が短くてハンドル操作が多く必要とされる細街路」であり、時間帯が「日中」、天候が「晴れ」、路面状態が「乾燥路面」の場合には、当該走行予定区間の道路を走行するに際して、運転者は眠気を催さないと評価する。
また、身体影響評価部751による評価としては、例えば、走行予定区間の道路が「直進する区間の距離が長くてハンドル操作がさほど必要とされておらず、かつ、信号機の設置間隔が長くて、風景が変化しない一般国道」であり、時間帯が「日中」、天候が「晴れ」、路面状態が「乾燥路面」の場合には、当該走行予定区間の道路を走行するに際して、運転者は眠気を催すと評価する。また、例えば、走行予定区間の道路が「直進する区間の距離が長くてハンドル操作がさほど必要とされておらず、かつ、信号機の設置間隔が長い一般国道」であり、時間帯が「夜間」、天候が「晴れ」、路面状態が「乾燥路面」の場合には、当該走行予定区間の道路を走行するに際して、運転者は眠気を催すと評価する。また、例えば、走行予定区間の道路が「直進する区間の距離が長くてハンドル操作がさほど必要とされない高速道路」であり、時間帯が「日中」、天候が「晴れ」、路面状態が「乾燥路面」の場合には、当該走行予定区間の道路を走行するに際して、運転者は眠気を催すと評価する。
また、身体影響評価部751による評価としては、例えば、走行予定区間の道路が「ハンドル操作が通常必要とされている程度以下の一般道路」であり、時間帯が「日中」、天候が「晴れ」、路面状態が「乾燥路面」の場合には、当該走行予定区間の道路を走行するに際して、運転者は疲労を生じないと評価する。
また、身体影響評価部751による評価としては、例えば、走行予定区間の道路が「S字カーブが連続していてハンドル操作が多く必要とされる一般道路」や「勾配の変化が大きくブレーキ操作等が多く必要とされる山岳道路」の場合には、時間帯、天候及び路面状態に関らず、当該走行予定区間の道路を走行するに際して、運転者は疲労を生じると評価する。また、例えば、走行予定区間の路面状態が「凍結路面」や「積雪路面」の場合には、道路種別に関らず、当該走行予定区間の道路を走行するに際して、運転者は疲労を生じると評価する。
こうして評価された身体影響評価部751による評価結果は、休憩評価部753へ送られる。ここで、身体影響評価部751による評価は、一般的な運転者の運転経験等から得られた評価基準に基づいて行われるようになっている。また、上述した身体影響評価部751による評価例はいくつかの例を示したに過ぎず、例えば、天候が「雨」、路面状態が「湿潤路面」の場合には、運転者は疲労を生じると評価するようにすることができる。
上記の心身状態評価部752は、心身情報取得部720から送られた運転者の心身に関する情報を受ける。そして、心身状態評価部752は、当該心身に関する情報に基づいて、現時点において、運転者が眠気を催しているか否かの評価、及び、運転者が疲労しているか否かの評価を行う。
かかる運転者が眠気を催しているか否かの評価に際して、本実施形態では、心身状態評価部752は、まず、運転者の心身に関する情報に含まれる撮影画像を解析して、運転者の目の瞬きの頻度を導出する。そして、心身状態評価部752は、運転者の目の瞬きの頻度と心拍数とに基づいて、運転者が眠気を催しているか否かを評価する。例えば、1分間当りの運転者の目の瞬きの回数が眠気発生基準回数以上、又は、運転者の心拍数が眠気発生基準心拍数以下のときに、運転者が眠気を催していると評価するようにすることができる。ここで、眠気発生基準回数及び眠気発生基準心拍数は、運転者の眠気を検知するとの観点から、実験、シミュレーション、経験等に基づいて、予め定められる。
また、運転者が疲労しているか否かの評価に際して、本実施形態では、心身状態評価部752は、移動体MVの走行履歴情報である運転時間関連情報に基づいて、移動体MVが所定時間以上にわたって施設の駐車場等に停止しているときに、運転者が休憩していると特定する。ここで、所定時間は、渋滞による停止ではなく、休憩による停止である認定するとの観点から、経験等に基づいて予め定められ、例えば、5分間とすることができる。次に、心身状態評価部752は、前回の休憩から現時点までの連続運転時間、及び、前回の休憩時間に基づいて、運転者の休憩状況を導出する。そして、心身状態評価部752は、運転者の休憩状況と心拍数とに基づいて、運転者が疲労しているか否かを評価する。
本実施形態では、運転者の休憩状況に基づいて運転者が疲労していると評価されたとき、又は、運転者の休憩状況に関らずに運転者の心拍数が疲労発生基準心拍数以下のときに、心身状態評価部752は、運転者が疲労していると評価する。かかる運転者の休憩状況に基づく疲労評価に際して、例えば、連続運転時間が疲労発生基準時間より長いときには、前回の休憩時間の長短に関らず、運転者は疲労していると評価するようにすることができる。また、連続運転時間が疲労発生基準時間以下のときであっても、前回の休憩時間が休憩基準時間以下のときには、運転者が疲労していると評価するようにすることができる。ここで、疲労発生基準時間、休憩基準時間及び疲労発生基準心拍数は、運転者の疲労を検知するとの観点から、実験、シミュレーション、経験等に基づいて、予め定められる。
上記の休憩評価部753は、身体影響評価部751から送られた評価結果、及び、心身状態評価部752から送られた評価結果を受ける。そして、休憩評価部753は、これらの評価結果に基づいて、運転者の今後の身体への影響、現地点の心身の状態から、運転者が休憩を取るべきか否かを評価する。
かかる休憩を取るべきか否かの評価に際して、身体影響評価部751により、走行予定区間の道路を走行するに際して、運転者が眠気を催すと評価された場合には、休憩評価部753は、運転者が眠気を催さないようにするための休憩を取るべきと評価し、当該評価結果を情報生成部754へ送る。また、身体影響評価部751により、走行予定区間の道路を走行するに際して、運転者が疲労を生じると評価された場合には、休憩評価部753は、運転者が疲労を生じないようにするための休憩を取るべきと評価し、当該評価結果を情報生成部754へ送る。また、身体影響評価部751により、走行予定区間の道路を走行するに際して、運転者が眠気を催さないと評価され、かつ、運転者が疲労を生じないと評価された場合には、休憩評価部753は、運転者が休憩を取る必要はないと評価する。
また、休憩を取るべきか否かの評価に際して、心身状態評価部752により、現時点において運転者が眠気を催していると評価された場合には、休憩評価部753は、運転者が眠気を解消するための休憩を取るべきと評価し、当該評価結果を情報生成部754へ送る。また、心身状態評価部752により、現時点において、運転者が疲労していると評価された場合には、休憩評価部753は、運転者が疲労を回復するための休憩を取るべきと評価し、当該評価結果を情報生成部754へ送る。また、心身状態評価部752により、現時点において、運転者が眠気を催していないと評価され、かつ、運転者が疲労を生じていないと評価された場合には、休憩評価部753は、運転者が休憩を取る必要はないと評価する。
上記の情報生成部754は、休憩評価部753から送られた評価結果を受ける。そして、情報生成部754は、当該評価結果の内容に応じて、運転者に対する休憩に関する案内情報を生成する。こうして生成された案内情報は、音出力部920及び表示部930へ送られる。情報生成部754による処理の詳細については、後述する。
[動作]
上記のように構成された案内情報生成装置700の動作について、生成部750による処理に主に着目して説明する。
案内情報生成装置700では、不図示の探索部が、目的地が設定されている場合には、移動体MVの現在位置から目的地までの経路を探索しているものとする。そして、探索部は、探索された経路中の道路について、道路種別ごとに走行予定区間を設定しているものとする。
また、目的地が設定されていない場合は、探索部は、記憶部910に記憶された地図情報を参照して、移動体MVの現在位置の変化から、道路の先読みを行い、進行方向に道なりの道路を、予測進路として予測する。そして、探索部は、予測進路を所定走行距離だけ走行しても道路種別が変化しない場合には、当該所定走行距離の予測進路を走行予定区間に設定しているものとする。また、探索部は、所定走行距離の予測道路を走行する間に道路種別が変化する場合には、予測進路の道路種別ごとに、走行予定区間を設定しているものとする。
また、案内情報生成装置700では、道路情報取得部710が、位置検出部950から送られた移動体MVの現在位置を取得しているものとする。
また、案内情報生成装置700では、心身情報取得部720が、生体情報検出部970から送られた運転者の心拍数の情報及び顔の撮影画像(生体情報)を取得し、当該心拍数の情報及び撮影画像を、逐次、生成部750の心身状態評価部752へ送っているものとする。また、心身情報取得部720は、位置検出部950から送られた移動体MVの現在位置を取得しているものとする。そして、心身情報取得部720は、地図情報及び移動体MVの現在位置の時間変化に基づいて、運転時間関連情報を導出して取得し、当該運転時間関連情報を心身状態評価部752へ送っているものとする。
また、案内情報生成装置700では、生成部750が、位置検出部950から送られた移動体MVの現在位置を取得しているものとする。
<運転者の今後の身体への影響の評価に基づく案内情報の生成処理>
まず、運転者の今後の身体への影響の評価に基づく休憩に関する案内情報の生成処理について、説明する。
運転者の今後の身体への影響の評価に基づく休憩に関する案内情報の生成処理に際しては、まず、道路情報取得部710が、移動体MVの走行中に、移動体MVの現在位置及び地図情報から、現在走行している走行区間の次の走行予定区間を特定する。次いで、道路情報取得部710は、地図情報を参照して、当該走行予定区間の道路の特徴を取得し、当該道路の特徴の情報を、生成部750の身体影響評価部751へ送る。また、道路情報取得部710は、情報サーバから、当該走行予定区間の走行環境状況を取得し、当該走行環境状況を、身体影響評価部751へ送る。
道路情報取得部710から送られた次の走行予定区間の道路の特徴及び走行環境状況(道路走行環境情報)を受けた身体影響評価部751は、これらの情報に基づいて、運転者の今後の身体への影響から、次の走行予定区間の道路を走行する際に、運転者が眠気を催す道路走行環境か否かの評価、及び、運転者が疲労を生じる道路走行環境か否かの評価を行う。そして、身体影響評価部751は、当該評価の結果を休憩評価部753へ送る。
身体影響評価部751による評価結果を受けた休憩評価部753は、当該評価結果に基づいて、次の走行予定区間の道路を走行する前に、運転者が休憩を取るべきか否かを評価する。かかる休憩を取るべきか否かの評価に際して、身体影響評価部751から運転者が眠気を催すとの評価結果を受けた場合には、休憩評価部753は、走行予定区間の道路を走行する前に、運転者が眠気を催さないようにするための休憩を取るべきと評価する。また、身体影響評価部751から運転者が疲労を生じるとの評価結果を受けた場合には、休憩評価部753は、走行予定区間の道路を走行する前に、運転者が疲労を生じないようにするための休憩を取るべきと評価する。また、身体影響評価部751から、運転者が眠気を催さないとの評価結果、及び、運転者が疲労を生じないとの評価結果を受けた場合には、休憩評価部753は、運転者が休憩を取る必要はないと評価する。そして、休憩評価部753は、当該評価の結果を情報生成部754へ送る。
引き続き、情報生成部754が、休憩評価部753から送られた評価結果に基づいて、運転者に対する休憩に関する案内情報を生成する。かかる案内情報の生成に際して、眠気を催さないようにするための休憩を取るべきとの評価結果を休憩評価部753から受けた場合には、情報生成部754は、移動体MVの現在位置及び地図情報を参照して、走行予定の道路を走行する前に、眠気を催さないようにするための休憩を取るべき旨の案内情報を生成する。そして、情報生成部754は、当該案内情報を提供するための出力音データを生成して、音出力部920へ送る。また、このとき、情報生成部754は、当該案内情報を提供するための表示データを生成して、表示部930へ送る。この結果、音出力部920から、走行予定の道路を走行する前に、今後の走行において眠気を催さないようにするための休憩を取るべき案内音が再生出力されるとともに、表示部930に、走行予定の道路を走行する前に、眠気を催さないようにするための休憩を取るべき案内画像が表示される。
この場合に、例えば、次の走行予定区間の道路が高速道路の場合には、情報生成部754は、地図情報を参照して、当該高速道路の入口インターチェンジ(入口施設)のパーキングエリアを抽出する。そして、情報生成部754は、「高速道路を走行する前に(休憩タイミング)、当該パーキングエリア(休憩場所)で、1時間(休憩時間)仮眠(休憩態様)して休憩を取るべき」旨の案内情報を生成するようにすることができる。
また、疲労が生じないようにするための休憩を取るべきとの評価結果を休憩評価部753から受けた場合には、情報生成部754は、移動体MVの現在位置及び地図情報を参照して、走行予定の道路を走行する前に、疲労を生じないようにするための休憩を取るべき旨の案内情報を生成する。そして、情報生成部754は、当該案内情報を提供するための出力音データを生成して、音出力部920へ送るとともに、当該案内情報を提供するための表示データを生成して、表示部930へ送る。この結果、音出力部920から、走行予定の道路を走行する前に、今後の走行において疲労を生じないようにするための休憩を取るべき案内音が再生出力されるとともに、表示部930に、走行予定の道路を走行する前に、疲労を生じないようにするための休憩を取るべき案内画像が表示される。
この場合に、例えば、次の走行予定区間が山岳道路の場合には、情報生成部754は、地図情報を参照して、当該山岳道路の手前の道の駅(休憩施設)を抽出する。そして、情報生成部754は、「山岳道路を走行する前に(休憩タイミング)、当該道の駅(休憩場所)で、20分間(休憩時間)リラックス(休憩態様)して休憩を取るべき」旨の案内情報を生成するようにすることができる。
以後、移動体MVが移動して、走行区間が変わるごとに、上述した運転者の今後の身体への影響の評価に基づく休憩に関する案内情報の生成処理が行われる。
<運転者の現在の心身状態の評価に基づく案内情報の生成処理>
次に、運転者の現在の心身状態の評価に基づく休憩に関する案内情報の生成処理について、説明する。
運転者の現在の心身状態の評価に基づく休憩に関する案内情報の生成処理に際しては、心身状態評価部752が、心身情報取得部720から送られた運転者の心拍数の情報及び顔の撮影画像(生体情報)、並びに、運転時間関連情報に基づいて、現時点において、運転者が眠気を催しているか否かの評価、及び、運転者が疲労しているか否かの評価を行う。そして、心身状態評価部752は、当該評価の結果を休憩評価部753へ送る。
心身状態評価部752による評価結果を受けた休憩評価部753は、当該評価結果に基づいて、運転者の現地点の心身の状態から、早急に、運転者が休憩を取るべきか否かを評価する。かかる休憩を取るべきか否かの評価に際して、心身状態評価部752から運転者が眠気を催しているとの評価結果を受けた場合には、休憩評価部753は、早急に、運転者が眠気を解消するための休憩を取るべきと評価する。また、心身状態評価部752から運転者が疲労しているとの評価結果を受けた場合には、休憩評価部753は、早急に、運転者が疲労を回復するための休憩を取るべきと評価する。また、心身状態評価部752から、運転者が眠気を催していないとの評価結果、及び、運転者が疲労を生じていないとの評価結果を受けた場合には、休憩評価部753は、運転者が休憩を取る必要はないと評価する。そして、休憩評価部753は、当該評価の結果を情報生成部754へ送る。
引き続き、情報生成部754が、休憩評価部753から送られた評価結果に基づいて、運転者に対する休憩に関する案内情報を生成する。かかる案内情報の生成に際して、眠気を解消するための休憩を取るべきとの評価結果を休憩評価部753から受けた場合には、情報生成部754は、移動体MVの現在位置及び地図情報を参照して、早急に、眠気を解消するための休憩を取るべき旨の案内情報を生成する。そして、情報生成部754は、当該案内情報を提供するための出力音データ及び表示データを生成して、音出力部920及び表示部930へ送る。この結果、音出力部920から、早急に、眠気を解消するための休憩を取るべき案内音が再生出力されるとともに、表示部930に、早急に、眠気を解消するための休憩を取るべき案内画像が表示される。
この場合に、例えば、情報生成部754は、地図情報を参照して、最も近いコンビニエンスストアを抽出する。そして、情報生成部754は、「100m先の(休憩タイミング)、当該コンビニエンスストア(休憩場所)で、1時間(休憩時間)仮眠してからコーヒーを飲む(休憩態様)休憩を取るべき」旨の案内情報を生成するようにすることができる。
また、疲労を回復するための休憩を取るべきとの評価結果を休憩評価部753から受けた場合には、情報生成部754は、移動体MVの現在位置及び地図情報を参照して、早急に、疲労を回復するための休憩を取るべき旨の案内情報を生成する。そして、情報生成部754は、当該案内情報を提供するための出力音データ及び表示データを生成し、音出力部920及び表示部930へ送る。この結果、音出力部920から、早急に、疲労を回復するための休憩を取るべき案内音が再生出力されるとともに、表示部930に、早急に、疲労を回復するための休憩を取るべき案内画像が表示される。
この場合に、例えば、情報生成部754は、地図情報を参照して、最も近いコンビニエンスストアを抽出する。そして、情報生成部754は、「200m先の(休憩タイミング)、当該コンビニエンスストア(休憩場所)で、30分間(休憩時間)音楽を聴きながらリラックス(休憩態様)して休憩を取るべき」旨の案内情報を生成するようにすることができる。
以上説明したように、本実施形態では、道路情報取得部710が、走行予定区間の道路の特徴及び走行環境状況を取得し、身体影響評価部751へ送る。当該走行予定区間の道路の特徴及び走行環境状況を受けた身体影響評価部751は、これらの情報に基づいて、次の走行予定区間の道路を走行する際に、運転者が眠気を催すか否かの評価、及び、運転者が疲労を生じるか否かの評価を行い、当該評価結果を休憩評価部753へ送る。引き続き、運転者が眠気を催すとの評価結果を受けた場合には、休憩評価部753は、走行予定区間の道路を走行する前に、運転者が眠気を催さないようにするための休憩を取るべきと評価する。また、運転者が疲労を生じるとの評価結果を受けた場合には、休憩評価部753は、走行予定区間の道路を走行する前に、運転者が疲労を生じないようにするための休憩を取るべきと評価する。
そして、情報生成部754が、休憩評価部753の評価結果に基づいて、運転者に対する休憩に関する案内情報を生成する。かかる案内情報の生成に際して、眠気を催さないようにするための休憩を取るべきとの評価結果を休憩評価部753から受けた場合には、情報生成部754は、走行予定区間の道路を走行する前に、眠気を催さないようにするための休憩を取るべき旨の案内情報を生成する。また、疲労が生じないようにするための休憩を取るべきとの評価結果を休憩評価部753から受けた場合には、情報生成部754は、走行予定区間の道路を走行する前に、疲労を生じないようにするための休憩を取るべき旨の案内情報を生成する。
このため、現時点において、運転者が眠気を催していない場合や、疲労していない場合であっても、運転中に、運転者が眠気を催したり、疲労したりすることを考慮した休憩に関する案内情報を提供することができる。この結果、居眠り運転や疲労運転の発生を抑制することができる。したがって、本実施形態によれば、休憩に関する案内情報を運転者に適切に提供して、安全運転に資することができる。
また、本実施形態では、心身情報取得部720が、運転者の心拍数の情報及び顔の撮影画像を取得し、心身状態評価部752へ送る。また、心身情報取得部720は、地図情報及び移動体MVの現在位置の時間変化に基づいて、運転時間関連情報を導出して取得し、心身状態評価部752へ送る。当該運転者の心拍数の情報及び顔の撮影画像、並びに、運転時間関連情報を受けた心身状態評価部752は、これらの情報に基づいて、現時点において、運転者が眠気を催しているか否かの評価、及び、運転者が疲労しているか否かの評価を行い、当該評価結果を休憩評価部753へ送る。引き続き、運転者が眠気を催しているとの評価結果を受けた場合には、休憩評価部753は、早急に、運転者が眠気を解消するための休憩を取るべきと評価する。また、運転者が疲労しているとの評価結果を受けた場合には、休憩評価部753は、早急に、運転者が疲労を回復するための休憩を取るべきと評価する。
そして、情報生成部754が、休憩評価部753の評価結果に基づいて、運転者に対する休憩に関する案内情報を生成する。かかる案内情報の生成に際して、眠気を解消するための休憩を取るべきとの評価結果を休憩評価部753から受けた場合には、情報生成部754は、早急に、眠気を解消するための休憩を取るべき旨の案内情報を生成する。また、疲労を回復するための休憩を取るべきとの評価結果を休憩評価部753から受けた場合には、情報生成部754は、早急に、疲労を回復するための休憩を取るべき旨の案内情報を生成する。
このため、運転中に運転者が眠気を催したり、疲労したりした場合には、直ちに休憩に関する案内情報を提供することができる。この結果、居眠り運転や疲労運転の発生を抑制することができる。したがって、本実施形態によれば、休憩に関する案内情報を運転者に更に適切に提供して、安全運転に資することができる。
[実施形態の変形]
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記の実施形態では、目的地が設定されている場合に、走行予定区間を道路種別ごとに設定した。これに対し、走行予定区間を、道路の特徴ごとに設定するようにしてもよいし、所定走行距離ごとに設定するようにしてもよい。また、走行予定区間を、所定走行時間ごとに変更するように設定してもよい。ここで、所定走行時間は、一般的な運転者が運転操作に対する集中力や注意力を持続できる走行時間であり、経験等に基づいて定められる。
また、上記の実施形態では、休憩評価部は、身体影響評価部から送られた評価結果、及び、心身状態評価部から送られた評価結果に基づいて、運転者が休憩を取るべきか否かを評価した。これに対し、休憩評価部は、身体影響評価部から送られた評価結果のみに基づいて、運転者が休憩を取るべきか否かを評価するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、「運転者の今後の身体への影響の評価に基づく案内情報の生成処理」においては、運転者が眠気を催すか否かの評価の結果が否定的な場合に、運転者が疲労を生じるか否かの評価を行うようにした。これに対し、「運転者の今後の身体への影響の評価に基づく案内情報の生成処理」において、運転者が眠気を催すか否かの評価の結果が肯定的な場合にも、運転者が疲労を生じるか否かの評価を行うようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、「運転者の現在の心身状態の評価に基づく案内情報の生成処理」においては、運転者が眠気を催しているか否かの評価の結果が否定的な場合に、運転者が疲労を生じているか否かの評価を行うようにした。これに対し、「運転者の現在の心身状態の評価に基づく案内情報の生成処理」において、運転者が眠気を催しているか否かの評価の結果が肯定的な場合にも、運転者が疲労を生じているか否かの評価を行うようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、情報生成部が生成する休憩に関する案内情報には、休憩タイミング、休憩時間、休憩態様及び休憩場所のすべてが含まれていた。これに対し、情報生成部が生成する休憩に関する案内情報に、これらの少なくとも1つが含まれるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、生体情報として、運転者の心拍数と目の瞬きの頻度を採用した。これに対し、運転者の血圧、体温、発汗量、眼球運動の動揺量、脳波等の生体情報から、運転者が眠気を催しているか否か及び運転者が疲労しているか否かを評価するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、移動体の走行履歴から運転者が休憩している期間を特定した。これに対し、移動体が車両である場合には、ACC電源がオフになっている期間を運転者が休憩している期間に特定するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、案内情報生成装置が、記憶部、音出力部、表示部、位置検出部及び生体情報検出部を備えない構成とした。これに対し、記憶部、音出力部、表示部、位置検出部及び生体情報検出部として利用できる設備品が移動体に配置されていない場合には、案内情報生成装置が、当該移動体に配置されていない設備品を備えるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、案内情報生成装置700の構成要素の全てが移動体に配置されるようにしたが、移動体に配置される端末装置と通信可能なサーバ装置が、案内情報生成装置700の構成要素の全部又は一部を備えるようにしてもよい。
なお、上記の実施形態における案内情報生成装置の道路情報取得部、心身情報取得部、生成部(身体影響評価部、心身状態評価部、休憩評価部、情報生成部)及び探索部を、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等を備えた演算手段としてのコンピュータとして構成し、予め用意されたプログラムを当該コンピュータで実行することにより、上記の実施形態における生成部及び制御部の一部又は全部の機能を実現するようにしてもよい。このプログラムはハードディスク、CD−ROM、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、当該コンピュータによって記録媒体から読み出されて実行される。また、このプログラムは、CD−ROM、DVD等の可搬型記録媒体に記録された形態で取得されるようにしてもよいし、インターネットなどのネットワークを介した配信の形態で取得されるようにしてもよい。
以下、本発明の一実施例を、図2〜図5を参照して説明する。なお、以下の説明及び図面においては、同一又は同等の要素については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[構成]
図2には、一実施例に係る案内情報生成装置100の概略的な構成がブロック図にて示されている。案内情報生成装置100は、上述した一実施形態に係る案内情報生成装置700(図1参照)の一態様となっている。
案内情報生成装置100は、移動体MVに対応する車両CR内に配置される。本実施例では、当該車両CRには、記憶ユニット210と、音出力ユニット220と、表示ユニット230と、GPS(Global Positioning System)受信ユニット250と、無線通信ユニット260と、心拍センサユニット270と、カメラユニット280とが配置され、案内情報生成装置100に接続されている。
上記の記憶ユニット210は、ハードディスク装置等の不揮発性の記憶装置を備えて構成され、案内情報生成装置100において利用される様々な情報データが記憶される。こうした情報データには、地図情報MPI等が含まれている。記憶ユニット210には、案内情報生成装置100がアクセスできるようになっている。すなわち、記憶ユニット210は、上述した記憶部910の機能を果たすようになっている。
上記の地図情報MPIには、道路の形状をリンクやノード(交差点等)で表す道路形状データ、建物、河川、地表面(フィーチャ)等を表す背景データ、POI(Point Of Interests)データが含まれている。また、地図情報MPIには、道路の法定速度、勾配、道路幅、信号の有無等、及び、これらによって分類される道路の種類である道路種別が含まれている。ここで、「道路種別」としては、一般国道、高速道路、一般道路、市街地等を通る細街路、山岳道路等がある。
上記の音出力ユニット220は、スピーカを備えて構成される。音出力ユニット220は、案内情報生成装置100から送られた出力音データを受ける。そして、音出力ユニット220は、当該出力音データに対応する出力音を出力する。すなわち、音出力ユニット220は、上述した音出力部920の機能を果たすようになっている。
上記の表示ユニット230は、液晶ディスプレイパネル等の表示デバイスを備えて構成される。表示ユニット230は、案内情報生成装置100から送られた表示データを受ける。そして、表示ユニット230は、当該表示データに対応する画像を表示する。すなわち、表示ユニット230は、上述した表示部930の機能を果たすようになっている。
上記のGPS受信ユニット250は、複数のGPS衛星から送信された電波の受信結果に基づいて、車両CRの現在位置を算出する。また、GPS受信ユニット250は、GPS衛星から送出された日時情報に基づいて、現在時刻を計時する。これらの現在位置および現在時刻に関する情報は、GPSデータとして案内情報生成装置100へ送られる。ここで、GPS受信ユニット250は、上述した位置検出部950の機能を果たすようになっている。
上記の無線通信ユニット260は、不図示のアンテナ等を備えて構成される。無線通信ユニット260は、当該アンテナが受信した受信信号を処理して、案内情報生成装置100で処理可能なデジタルデータ信号に変換する。また、無線通信ユニット260は、案内情報生成装置100から送られた送信信号を処理して、無線信号に対応する信号に変換し、アンテナへ送る。
無線通信ユニット260を利用し、不図示の情報サーバから、走行予定の道路の走行環境状況を、走行予定区間ごとに受信する。ここで、走行環境状況には、走行予定の道路を走行するときの時間及び天候、並びに、走行予定の道路の路面状態等が含まれている。こうして受信された走行環境状況の情報は、案内情報生成装置100へ送られる。
上記の心拍センサユニット270は、不図示の心拍センサを備えて構成される。心拍センサは、例えば、運転者の腕に装着され、運転者の心拍数を検出する。心拍センサによる検出結果は、心拍数データとして案内情報生成装置100へ送られる。ここで、心拍センサユニット270は、上述した生体情報検出部970の一部の機能を果たすようになっている。
上記のカメラユニット280は、不図示のカメラデバイスと、不図示のデータ処理部とを備えて構成されている。カメラデバイスは、例えば、車室内の前方上部位置に配置される。そして、カメラデバイスは、運転者の顔を撮影する。データ処理部は、カメラデバイスによる撮影結果をデジタル画像データに変換する。こうして撮影された運転者の顔の画像のデジタル画像データは、撮影画像として、案内情報生成装置100へ送られる。ここで、カメラユニット280は、上述した生体情報検出部970の一部の機能を果たすようになっている。
<案内情報生成装置100の構成>
次に、上記の案内情報生成装置100の構成について、説明する。
図2には、一実施例に係る案内情報生成装置100の概略的な構成がブロック図にて示されている。案内情報生成装置100は、図2に示されるように、処理制御ユニット110を備えている。
上記の処理制御ユニット110は、案内情報生成装置100の全体を統括制御するとともに、様々な処理を実行する。当該処理制御ユニット110は、演算手段としての中央処理装置(CPU)、DSP(Digital Signal Processor)及びその周辺回路を備えて構成されている。処理制御ユニット110が様々なプログラムを実行することにより、案内情報生成装置100としての各種機能が実現されるようになっている。こうした機能の中には、上述した実施形態における道路情報取得部710、心身情報取得部720、生成部750(身体影響評価部751、心身状態評価部752、休憩評価部753、情報生成部754)及び探索部の機能も含まれている。かかる処理制御ユニット110が実行する処理の詳細については、後述する。
なお、処理制御ユニット110が実行するプログラムは、ハードディスク、CD−ROM、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、当該記録媒体からロードされて実行される。また、このプログラムは、CD−ROM、DVD等の可搬型記録媒体に記録された形態で取得されるようにしてもよいし、インターネットなどのネットワークを介した配信の形態で取得されるようにしてもよい。
[動作]
以上のようにして構成された案内情報生成装置100の動作について、処理制御ユニット110による運転者に対する休憩に関する案内情報の生成処理に主に着目して説明する。
前提として、処理制御ユニット110は、現在位置から目的地までの経路探索を行っているものとする。そして、処理制御ユニット110は、探索された経路中の道路について、道路種別ごとに走行予定区間を設定しているものとする。
また、GPS受信ユニット250からは、車両CRの現在位置及び現在時刻に関する情報が、GPSデータとして処理制御ユニット110へ送られているものとする。
また、心拍センサユニット270からは、運転者の心拍数が、心拍数データとして処理制御ユニット110へ送られているものとする。さらに、カメラユニット280が、運転者の顔の撮影し、撮影結果をデジタル画像データに変換して、処理制御ユニット110へ送っているものとする。そして、処理制御ユニット110は、デジタル画像データを解析して、運転者の目の瞬きの頻度を導出しているものとする。また、処理制御ユニット110は、記憶ユニット210の地図情報MPI及び車両CRの現在位置の時間変化に基づいて、車両CRの走行履歴情報である運転時間関連情報を導出して、当該運転時間関連情報から、運転者の休憩状況を導出しているものとする。
運転者に対する休憩に関する案内情報の生成処理に際しては、図3に示されるように、まず、ステップS11において、処理制御ユニット110が、車両CRが走行している走行区間の次の走行予定区間があるか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS11:N)には、処理は後述するステップS14へ進む。
一方、ステップS11における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS11:Y)には、処理はステップS12へ進む。ステップS12では、処理制御ユニット110が、車両CRが現在走行している走行区間の次の走行予定区間について、当該走行予定区間の道路を走行するに際しての運転者の身体への影響を評価したか否かを判定する。
この判定の結果が肯定的であった場合(ステップS12:Y)には、処理は後述するステップS14へ進む。ステップS12における判定の結果が否定的であった場合(ステップS12:N)には、処理はステップS13へ進む。ステップS13では、処理制御ユニット110が、「今後の身体への影響の評価に基づく休憩に関する案内情報の生成処理」を行う。かかるステップS13の処理の詳細については、後述する。そして、ステップS13の処理が終了すると、処理はステップS14へ進む。
ステップS14では、処理制御ユニット110が、「現在の心身状態の評価に基づく休憩に関する案内情報の生成処理」を行う。かかるステップS14の処理の詳細については、後述する。そして、ステップS14の処理が終了すると、処理はステップS15へ進む。
ステップS15では、処理制御ユニット110が、車両CRの現在位置及び地図情報MPIを参照して、車両CRが目的地に到達したか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS15:N)には、処理はステップS11へ戻る。一方、ステップS15における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS15:Y)には、運転者に対する休憩に関する案内情報の生成処理が終了する。
<今後の身体への影響の評価に基づく休憩に関する案内情報の生成処理>
上述したステップS13における「今後の身体への影響の評価に基づく休憩に関する案内情報の生成処理」について、説明する。
この「今後の身体への影響の評価に基づく休憩に関する案内情報の生成処理」は、図4に示されるように、まず、ステップS21において、処理制御ユニット110が、現在走行している走行区間の次の走行予定区間の道路の特徴を記憶ユニット210に記憶された地図情報MPIを参照して取得するとともに、次の走行予定区間の走行環境状況を情報サーバから取得する。この後、処理はステップS22へ進む。
引き続き、ステップS22において、処理制御ユニット110が、次の走行予定区間の道路の特徴及び走行環境状況に基づいて、運転者の今後の身体への影響の評価、すなわち、次の走行予定区間の道路を走行する際に、運転者が眠気を催す道路走行環境か否かの評価、及び、運転者が疲労を生じる道路走行環境か否かの評価を行う。この後、処理はステップS23へ進む。
ステップS23では、処理制御ユニット110が、ステップS22において運転者が眠気を催すと評価されたか否かを判定する。この判定の結果が肯定的であった場合(ステップS23:Y)には、処理はステップS24へ進む。ステップS24では、処理制御ユニット110が、次の走行予定の道路を走行する前に、運転者が眠気を催さないようにするための休憩を取るべき旨の第1種の案内情報を生成する。当該第1種の案内情報の生成に際して、例えば、次の走行予定区間の道路が高速道路の場合には、処理制御ユニット110は、記憶ユニット210に記憶された地図情報MPIを参照して、当該高速道路の入口インターチェンジ(入口施設)のパーキングエリアを抽出する。そして、処理制御ユニット110は、例えば「高速道路を走行する前に、当該パーキングエリアで、1時間仮眠して休憩を取るべき」旨の第1種の案内情報を生成する例が挙げられる。
引き続き、処理制御ユニット110は、第1種の案内情報の内容に対応する表示データ及び出力音データを生成する。そして、処理制御ユニット110は、当該表示データを表示ユニット230へ送り、当該出力音データを音出力ユニット220へ送る。
この結果、表示ユニット230に、表示データに対応する案内情報の画像が表示される。また、音出力ユニット220から、出力音データに対応する案内情報の出力音が出力される。こうして案内情報が出力されると、ステップS24の処理が終了する。ステップS24の処理が終了すると、ステップS13の処理が終了する。そして、処理は上述した図3のステップS14へ進む。
一方、ステップS23における判定の結果が否定的であった場合(ステップS23:N)には、処理はステップS25へ進む。ステップS25では、ステップS22において運転者が疲労を生じると評価されたか否かを判定する。この判定の結果が肯定的であった場合(ステップS25:Y)には、処理はステップS26へ進む。ステップS26では、処理制御ユニット110が、次の走行予定の道路を走行する前に、運転者が疲労を生じないようにするための休憩を取るべき旨の第2種の案内情報を生成する。当該第2種の案内情報の生成に際して、例えば、次の走行予定区間が山岳道路の場合には、処理制御ユニット110は、地図情報MPIを参照して、当該山岳道路の手前の道の駅を抽出する。そして、処理制御ユニット110は、例えば「山岳道路を走行する前に、当該道の駅で、20分間リラックスして休憩を取るべき」旨の第2種の案内情報を生成する例が挙げられる。
引き続き、処理制御ユニット110は、第2種の案内情報の内容に対応する表示データ及び出力音データを生成する。そして、処理制御ユニット110は、当該表示データを表示ユニット230へ送り、当該出力音データを音出力ユニット220へ送る。
この結果、表示ユニット230に、表示データに対応する案内情報の画像が表示される。また、音出力ユニット220から、出力音データに対応する案内情報の出力音が出力される。こうして案内情報が出力されると、ステップS26の処理が終了する。ステップS26の処理が終了すると、ステップS13の処理が終了する。そして、処理は上述した図3のステップS14へ進む。
一方、ステップS25における判定の結果が否定的であった場合(ステップS25:N)には、ステップS13の処理が終了する。そして、処理は上述した図3のステップS14へ進む。
<現在の心身状態の評価に基づく休憩に関する案内情報の生成処理>
上述したステップS14における「現在の心身状態の評価に基づく休憩に関する案内情報の生成処理」について、説明する。
この「現在の心身状態の評価に基づく休憩に関する案内情報の生成処理」は、図5に示されるように、まず、ステップS32において、処理制御ユニット110が、運転者の心拍数と目の瞬きの頻度とに基づいて、現時点において、運転者が眠気を催しているか否かを評価し、運転者の心拍数と運転者の休憩状況とに基づいて、現時点において、運転者が疲労しているか否かを評価する。この後、処理はステップS33へ進む。
ステップS33では、処理制御ユニット110が、ステップS32において運転者が眠気を催していると評価されたか否かを判定する。この判定の結果が肯定的であった場合(ステップS33:Y)には、処理はステップS34へ進む。ステップS34では、処理制御ユニット110が、直ちに、運転者が眠気を解消するための休憩を取るべき旨の第3種の案内情報を生成する。当該第3種の案内情報の生成に際して、例えば、処理制御ユニット110は、地図情報MPIを参照して、最も近いコンビニエンスストアを抽出する。そして、処理制御ユニット110は、例えば「100m先の当該コンビニエンスストアで、1時間仮眠してからコーヒーを飲む休憩を取るべき」旨の第3種の案内情報を生成する例が挙げられる。
引き続き、処理制御ユニット110は、第3種の案内情報の内容に対応する表示データ及び出力音データを生成する。そして、処理制御ユニット110は、当該表示データを表示ユニット230へ送り、当該出力音データを音出力ユニット220へ送る。
この結果、表示ユニット230に、表示データに対応する案内情報の画像が表示される。また、音出力ユニット220から、出力音データに対応する案内情報の出力音が出力される。こうして案内情報が出力されると、ステップS34の処理が終了する。ステップS34の処理が終了すると、ステップS14の処理が終了する。そして、処理は上述した図3のステップS15へ進む。
一方、ステップS33における判定の結果が否定的であった場合(ステップS33:N)には、処理はステップS35へ進む。ステップS35では、ステップS32において運転者が疲労していると評価されたか否かを判定する。この判定の結果が肯定的であった場合(ステップS35:Y)には、処理はステップS36へ進む。ステップS36では、処理制御ユニット110が、直ちに、運転者が疲労を回復するための休憩を取るべき旨の第4種の案内情報を生成する。当該第4種の案内情報の生成に際して、例えば、処理制御ユニット110は、地図情報MPIを参照して、最も近いコンビニエンスストアを抽出する。そして、処理制御ユニット110は、「200m先の当該コンビニエンスストアで、30分間、音楽を聴きながらリラックスして休憩を取るべき」旨の第4種の案内情報を生成する例が挙げられる。
引き続き、処理制御ユニット110は、第4種の案内情報の内容に対応する表示データ及び出力音データを生成する。そして、処理制御ユニット110は、当該表示データを表示ユニット230へ送り、当該出力音データを音出力ユニット220へ送る。
この結果、表示ユニット230に、表示データに対応する案内情報の画像が表示される。また、音出力ユニット220から、出力音データに対応する案内情報の出力音が出力される。こうして案内情報が出力されると、ステップS36の処理が終了する。ステップS36の処理が終了すると、ステップS14の処理が終了する。そして、処理は上述した図3のステップS15へ進む。
一方、ステップS35における判定の結果が否定的であった場合(ステップS35:N)には、ステップS14の処理が終了する。そして、処理は上述した図3のステップS15へ進む。
以上説明したように、本実施例では、処理制御ユニット110が、走行予定区間の道路の特徴及び走行環境状況を取得する。次いで、処理制御ユニット110は、これらの情報に基づいて、走行予定区間の道路を走行する際に、運転者が眠気を催すか否かの評価、及び、運転者が疲労を生じるか否かの評価を行う。引き続き、運転者が眠気を催すと評価した場合には、処理制御ユニット110は、走行予定区間の道路を走行する前に、運転者が眠気を催さないようにするための休憩を取るべき旨の案内情報を生成する。また、運転者が疲労を生じると評価した場合には、処理制御ユニット110は、走行予定区間の道路を走行する前に、運転者が疲労を生じないようにするための休憩を取るべき旨の案内情報を生成する。
このため、現時点において、運転者が眠気を催していない場合や、疲労していない場合であっても、運転中に、運転者が眠気を催したり、疲労したりすることを考慮した休憩に関する案内情報を提供することができる。この結果、居眠り運転や疲労運転の発生を抑制することができる。したがって、本実施例によれば、休憩に関する案内情報を運転者に適切に提供して、安全運転に資することができる。
また、本実施例では、処理制御ユニット110が、運転者の心拍数の情報及び顔の撮影画像を取得する。また、処理制御ユニット110は、地図情報MPI及び車両CRの現在位置の時間変化に基づいて、運転時間関連情報を導出して取得する。次いで、処理制御ユニット110は、これらの情報に基づいて、現時点において、運転者が眠気を催しているか否かの評価、及び、運転者が疲労しているか否かの評価を行う。引き続き、運転者が眠気を催していると評価した場合には、処理制御ユニット110は、早急に、運転者が眠気を解消するための休憩を取るべき旨の案内情報を生成する。また、運転者が疲労していると評価した場合には、処理制御ユニット110は、早急に、運転者が疲労を回復するための休憩を取るべき旨の案内情報を生成する。
このため、運転中に運転者が眠気を催したり、疲労したりした場合には、直ちに休憩に関する案内情報を提供することができる。この結果、居眠り運転や疲労運転の発生を抑制することができる。したがって、本実施例によれば、休憩に関する案内情報を運転者に更に適切に提供して、安全運転に資することができる。
[実施例の変形]
本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記の実施例では、目的地が設定されていることを前提として、走行予定区間を道路種別ごとに設定した。これに対し、走行予定区間を、道路の特徴ごとに設定するようにしてもよいし、所定走行距離ごとに設定するようにしてもよい。また、走行予定区間を、所定走行時間ごとに変更するように設定してもよい。
また、上記の実施例では、処理制御ユニットは、現在位置から目的地までの経路探索を行い、探索された経路中の道路について、走行予定区間を設定した。これに対し、目的地が設定されていない場合は、処理制御ユニットは、記憶ユニットに記憶された地図情報を参照して、車両CRの現在位置の変化から、道路の先読みを行い、進行方向に道なりの道路を、予測進路として予測する。そして、処理制御ユニットは、予測進路を所定走行距離だけ走行しても道路種別が変化しない場合には、当該所定走行距離の予測進路を走行予定区間に設定するようにしてもよい。また、処理制御ユニットは、所定走行距離の予測道路を走行する間に道路種別が変化する場合には、予測進路の道路種別ごとに、走行予定区間を設定するようにしてもよい。
また、上記の実施例では、処理制御ユニットは、「今後の身体への影響の評価に基づく休憩に関する案内情報の生成処理」と「現在の心身状態の評価に基づく休憩に関する案内情報の生成処理」とを行うようにした。これに対し、処理制御ユニットは、「今後の身体への影響の評価に基づく休憩に関する案内情報の生成処理」のみを行うようにしてもよい。
また、上記の実施例では、最初に走行する走行予定区間については、「今後の身体への影響の評価に基づく休憩に関する案内情報の生成処理」を行わないようにした。これに対し、車両が走行を開始する前に、最初に走行する走行予定区間についての「今後の身体への影響の評価に基づく休憩に関する案内情報の生成処理」を行うようにしてもよい。
また、上記の実施例では、「運転者の今後の身体への影響の評価に基づく案内情報の生成処理」においては、運転者が眠気を催すか否かの評価の結果が否定的な場合に、運転者が疲労を生じるか否かの評価を行うようにした。これに対し、「運転者の今後の身体への影響の評価に基づく案内情報の生成処理」において、運転者が眠気を催すか否かの評価の結果が肯定的な場合にも、運転者が疲労を生じるか否かの評価を行うようにしてもよい。
また、上記の実施例では、「運転者の現在の心身状態の評価に基づく案内情報の生成処理」においては、運転者が眠気を催しているか否かの評価の結果が否定的な場合に、運転者が疲労を生じているか否かの評価を行うようにした。これに対し、「運転者の現在の心身状態の評価に基づく案内情報の生成処理」において、運転者が眠気を催しているか否かの評価の結果が肯定的な場合にも、運転者が疲労を生じているか否かの評価を行うようにしてもよい。
また、上記の実施例では、生体情報として、運転者の心拍数と目の瞬きの頻度を採用した。これに対し、運転者の血圧、体温、発汗量、眼球運動の動揺量、脳波等の生体情報から、運転者が眠気を催しているか否か及び運転者が疲労しているか否かを評価するようにしてもよい。
また、上記の実施例では、車両の走行履歴から運転者が休憩している期間を特定した。これに対し、車両のACC電源がオフになっている期間を運転者が休憩している期間に特定するようにしてもよい。
また、上記の実施例については、上述した実施形態に対する変形と同様の変形を適宜施すことができる。